パンデミック・インフルエンザ予知のための情報集
徒然日記
一公衆衛生専門家の足跡
Since 2005/1/22
旧ページ ”鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集”
http://panflu.world.coocan.jp/index.html

インフル特記すべき情報
3/25/2018 H5N6鳥インフルウイルスの遺伝子変異株多数誕生。多数のカラス(ハシブト)の異常感染死が伊丹周辺で発生(2018年3月)。さらなる変異で人への感染が生じる危険性。100年前のスペインインフルに続く世界的インフルパンデミック発生が危惧。高致死率2-8 %。!!!
4/7/2018 南アフリカ、ケープペンギン、H5N1感染死が多数発生 
4/15/2018 香港のペットショップの九官鳥から人へ感染するH5亜型ウイルスが検出。公園が21日間休園に 
5/8/2018  コンゴ民主共和国でエボラウイルス感染症(EVD:旧エボラ出血熱EHF)流行が確認
5/21/2018 コンゴ ムバンダカで実験的ワクチン投与開始
6/7/2018  中国広西自治区の風邪症状を呈した犬たちから多くのインフルウイルス遺伝子が確認。ブタを介して犬たちにインフルウイルスが感染している事が示唆。犬の体内で複数のインフルウイルス遺伝子が再集合して、新規ウイルスが誕生。将来人への脅威が予想される。
7/24/2018  コンゴ民主共和国、エボラ流行の終息を宣言。
8/1/2018 コンゴ民主共和国、紛争地域北キブ州でエボラ新規流行
9/8/2018 韓国へクエートから帰国した男性がMERSを発症していることが確認

プロフィール&Mail 管理人  執筆書籍・著作集   未発表小説
9月

コンゴ北キブ州、エボラ危機
 武力紛争&多数の難民発生地域

8/1/2018~
 WHO報告

 北キブ州現状(2018年第2流行期、8月~)

最新報告

EBOLA VIRUS DISEASE


Latest numbers as of 03 September 2018
Total cases: 132
- Confirmed cases: 101
- Probable cases: 31

Deaths: 92
- 61 confirmed
- 31 probable

         致死率 69%

韓国MERSパニック
接触者からの発病可能期間 10日~22日(最長)
20日

 英国内閣府作製各種災害に対する市民リスク評価 2017年
 National Risk Register of Civil Emergencies
 *この5年間に起きる可能性が高い災害の中で最もインパクトが高いのはパンデミックインフル
  火山噴火や自然災害がインパクトが低いのは地域性による



19日

 米国、生物兵器防衛戦略を見直す
White House sets ‘new direction’ in biodefense strategy AP (国際) ホワイトハウス、”生物兵器防衛”戦略を大幅に見直す

 2014年西アフリカで大流行したエボラを教訓に、ホワイトハウスは生物兵器戦略を大幅に見直した。
 戦略は生物兵器と感染症の自然大流行に対応する。

 戦略のゴールは、生物学的脅威をより効果的に予防、対策の準備、対策実行となっていて、その脅威は米国と世界が遭遇する最も深刻な脅威の中に位置している、とされる。

 トランプ大統領は、文書の中で、生物学的脅威には多くの発生要因があり、それには国境はない、経済を破壊し、人の生命を奪い、社会組織を完全に崩壊する、と記している。また新戦略は、各機関の調整の強化、指令系統の集中化を図っているが、それらは2014年の西アフリカのエボラ大流行の教訓が基礎となっている、とも記している。

 以下略

18日


Influenza “Vaccinate or Mask” Policy Overruled Again By Arbitrator  Precision Vaccinations (米国) カナダ看護師に対する”インフルワクチンしないならばマスク着用せよ”政策、裁定者が却下

 カナダ、オンタリオ看護師協会は、”インフルワクチン接種を受けなくばマスクを着用せよ”政策に対して、再び法廷で勝利した。


 より広くH3N2ウイルスに効果を発揮する鼻腔スプレーワクチンが開発

Experimental nasal influenza vaccine tested in kids, teens NIH(米国国立衛生研究所) 実験的鼻腔スプレーインフルワクチンが小児と十代を対象に臨床試験

 季節性インフルウイルスH3N2を元に一回増殖後不活化されてしまうワクチンが開発。変異型H3N2ウイルスにも有効と考えられ、今後、季節性インフルワクチンには必須の株となる可能性。これまではH3N2は病原性が高く、小さな変異を頻繁に起こしていて適合するワクチン製造が難しかった。最近H3N2の変異速度が速く、昨年米国で流行したH3N2による死者数は小児と高齢者では多かった。ワクチンはほとんど効かなかった。

Nasal Flu Vaccine Clinical Study Launched  Precision Vaccinations(米国) 鼻腔内噴霧インフルワクチンの臨床試験が開始

 50人の健康若年者(9-17歳)を対象に、鼻腔内スプレーインフルワクチンの臨床第一相試験が開始された。
 ワクチンは季節性インフルウイルスであるH3N2を元に製造されたH3N2 M2SRでFluGen, Incが作製した。このワクチンのウイルスは生体内で1回だけ複製され(増殖)、その後は失活し、病原性は示さないという。
 安全性と免疫効果が試されるが、成人ではすでに臨床試験は行われている。

 研究者は、このワクチンは接種後同じ型のH3N2ウイルスに対してだけでなく、変異型に対しても、液性抗体と細胞性抗体を産生するという。

 管理人コメント:ワクチンウイルスが体内に入った後、一回だけ複製され、その後は失活してゆくと言うことは、最初に一回増殖過程を経ることで、その際に強い免疫効果が得られるものと考えられる。認識されるウイルス表面の抗原が、通常の不活化された状態のウイルスと異なり、多種類の抗原がウイルスが誕生してくる過程で露出され、多少の抗原の違いが本来のワクチン株にあっても、それら露出抗原に対する抗体により、より広範囲のウイルスに対応出来ると推定される(管理人の推定)。これが成功すればH3N2系のウイルスに対しては、多少の変異株でもこの鼻腔スプレーワクチンで対応出来ることになる。液性と細胞性、両方の抗体を産生する故、ワクチンとしてはより理想的姿に近づく。


17日
16日

 コンゴ、エボラ拡大対策に国際赤十字(IFRC)苦慮と声明

Congo's Ebola outbreak death toll nears 100; containment 'difficult'  New Straits Times (国際) コンゴエボラ流行、死者数100人に迫る、封じ込めは困難

 国際赤十字がジュネーブで14日発表した。

 {要約}
 紛争地域における流行のため対策が十分に出来ない
 住民の間に”間違った噂”や”保健担当者に対する敵意”が強かったりして、十分感染者の発見や、死者の正しい埋葬法などが指導できない。
 感染者数や死者数は間違いなく増えていて致死率は70 %に上る。北部キヴ州の大都市への拡大も起きている。
 ルワンダなど、周辺国への拡大が懸念される状況だ。

 {本文}
 8月1日にWHOがコンゴ民主共和国北キヴ州でのエボラ流行を発表して以来、コンゴ保健当局によると発病者数は137人、死者数は92人となっているとされる。

 コンゴ政府は8月中旬から感染者数の増加率は緩慢化していることから、流行は制御下にあると発表した。
 しかし感染者数と死者数は最近急増していないが、国際赤十字の災害担当責任者は感染者が地理的に拡大していることと、保健担当者に対する社会的抵抗が強くなってきていることが、深刻な懸念となってきている、と語っている。

 「地理的に拡大が抑えられていない。これはかなり大変なチャレンジとなっている」、とパスカル・メイジ( Pascale Meige)氏は、北キヴ州視察の後、AFPの電話インタビューで伝えている。

 流行の震源地であるマバラコ市とベニ市では患者発生が続いているが、さらに他の6地域でも患者が発生している。
 最近患者が出ている北キヴ州のブテンボ(Butembo)市は人口100万人の大都会で商業の中心都市である。それはルワンダと国境を隔てているゴマ市と近接している。
 「さらに拡大するリスクは非常に高い」、とメイジ氏は警告する。国際赤十字(IFRC)の災害危機対応の責任者である。
 彼女はコンゴ政府やWHO、さらに他の組織の洗練された対策を評価しているが、いつも新しい地域に新患者が現れて、対応量が倍増している、と警告する。
 感染地域で、停留所などの手による洗浄、体調が悪くなったときは迅速に医療機関を受診するように指導、エボラ患者と接触した人々、及びさらに彼らと接触した人々の調査と追跡、そしてワクチン接種という根気強い仕事が続く。

 IFRCはエボラで死亡した人々の感染性が高い遺体の安全で厳かな埋葬の指導に役割を持つ。
 「埋葬の様式は十分指導されていて、非常に印象的だ」とメイジ氏は語るが、地理的に感染が拡大している事実から考えると、理由は活動を妨げている有害な噂の芽を摘み取ること等が次第に困難になってきていて、十分な対策を講じることが出来なくなっていることの証拠である、とメイジ氏は語っている。
 IFRCのメンバーが石を投げつけられ追われた事例は多くあるようだ。

 「当初は小さな抵抗はあちこちで見られたが、現在はそれが対策上大きな問題となっていて、保健担当者や当局に対する不信感は大きくなってきている」と、メイジ氏は懸念の意を表している。


 韓国MERS、感染疑い者からの発症は現時点でなし

韓国のMERS終息か、疑い患者全員を陰性と確認  中央日報(韓国、日本語版)

 中東呼吸器症候群(MERS)感染が疑われる患者が2人追加され合計13人に増えた。ただ追加された疑い患者に対するMERS検査の結果で陰性が確認され追加感染の可能性はない状態だ。
 疾病管理本部が15日に明らかにしたところによると、MERS陽性の診断を受けた患者Aさんの日常接触者2人が疑い症状を見せたが、検査の結果陰性と確認された。これまで疑い患者に分類された接触者は密接接触者1人、日常接触者12人で、検査の結果全員が陰性判定を受けた。
午後12時基準で密接接触者は合計21人だ。陽性患者の入国時に接触した検疫官1人、出入国審査官1人、航空機乗務員4人、搭乗客8人、サムスンソウル病院の医療スタッフ4人、家族1人、タクシー運転手1人、車いす介護者1人の合計21人だ。
 疾病管理本部はMERSの平均潜伏期である6日が過ぎた13日に密接接触者21人を対象に1次感染検査を実施した結果、全員陰性と確認されたと14日に明らかにしている。
 密接接触者は最長潜伏期の14日となる2日前の20日に2次検査でも全員の陰性が確認されれば22日午前0時を基点に密接接触者の隔離が解除される。
 比較的感染の危険が少ない日常接触者は425人だ。機内接触者340人、その他日常接触者85人だ。日常接触者は防疫当局が専従担当者を配置して電話などで持続的にモニタリングしている。
 ただ、接触者として把握されたが、連絡がつかずモニタリングを受けていない外国人乗客は現在1人残っている状態だ。当局は警察庁と外交部の協力を受け追跡を続けている。
 一方、Aさんは現在ソウル大学病院で治療中だ。症状が好転した状態で、48時間後に2回の遺伝子検査の結果陰性と判定されれば隔離が解除される。
 隔離が解除されても最長潜伏期の2倍に当たる28日間は保健当局がモニタリングを行う。追加の患者が発生せず、陽性患者も隔離解除から28日間異常がなければMERSは終息する。

 管理人コメント:終息か?というタイトルはやや疑問であるが。

15日

 コンゴ、エボラ感染者数増加、致死率70%と高値

DRC Tries to Contain Ebola with New Medical Tools Amid Conflict  VOA (米国) コンゴ民主共和国、戦闘地域の中で新規医学的手段でエボラに立ち向かう

 8月1日に10回目のエボラ流行がWHOから発表されたコンゴ民主共和国であるが、致死率は70%と高く、反体制勢力による戦闘の中で感染者は未だ増えている。
 しかしかって西アフリカで大流行した際の状況とは大きく異なっている。

 医学的手段が増えている。
 5種類の治療薬が使われることが出来ているが、モノクローナル抗体による治療薬は、少なくとも13人に使用して11人が退院したとされる。
 さらに多くの患者に投与される必要があると、米国国立衛生研究所のアンソニー・ファウチ博士は語っている。

 さらにもう一つの武器はワクチンである。今回の流行で初めて使用されている。

 しかし今回の流行では対策に大きな障害を及ぼしている要因がある。
 流行地域は紛争地域のために、保健担当者達は治療やワクチン接種が必要な人々に接触が出来ないことが問題となっている。
 人口100万人を超える大都市であるブテンボでも少数ではあるが感染者が出ている。
 流行地域はルワンダうやウガンダと接しているため、人々が国々を行き来して物の売り買いを行っているため、エボラウイルスが国境を越えて広がる可能性がある。

 医学的進歩があるにも関わらず、感染者数は増え続けていて、その速度は西アフリカで流行したときの速度よりは緩慢であるが、ファウチ博士や他の専門家は非常に警戒している。


 韓国報告:MERS感染者発生なし

韓国MERS、追加疑い患者発生せず…従来の疑い患者11人全員「陰性」 中央日報 (韓国、日本語版)

 中東呼吸器症候群(MERS)確診者の発生から6日経過した13日、確診患者Aさん(61)と直・間接的に接触した後、疑い症状を示した人はこれ以上発生していない。韓国疾病管理本部はこの日、上記のような事実を明らかにして従来の疑い患者11人もMERS検査によって最終的に全員の陰性が確認されたと発表した。疑い患者は密接接触者が1人、日常(間接)接触者が10人だ。

また、疾病管理本部はこの日、「密接接触者21人全員に対しMERS検査を実施した」と明らかにした。ユ・チョングォン感染病診断管理課長は「MERSの平均潜伏期(6日)が過ぎた時点の13日、密接接触者を徹底的にモニタリングするために検査を行った」とし「検査結果は14日に分かる予定で、確診者の発生から13日目(潜伏期終了直前)の20日に追加検査を行う予定」と説明した。症状のない感染者に備えた措置だ。2015年MERS事態の時も看護師である182人目の患者(27、女性)が無症状感染者として確認された。

この日までに把握された間接接触者は計431人だ。前日より3人増えた。Aさんが韓国に入ってくる時に利用した飛行機に乗って出国した韓国人2人が入国し、Aさんが利用したリムジンタクシーに搭乗した乗客1人が追加で確認されたためだ。これでタクシー利用客は計28人であることが確認され、所在も全員確認された。

一方、この日、疾病管理本部所属の疫学調査官2人、民間専門家1人がクウェートに向けて出国した。3人はAさんと接触した現地滞在中の海外同胞らの健康と管理状況を点検し、クウェート保健当局とともにMERS感染経路など疫学調査を開始する計画だ。クウェート当局が「ここが感染地ではない」とする暫定的な結論を下したという一部報道について、イ・サンウォン危機対応総括課長は「クウェート保健部からこのような内容の公式書簡は受けとっていない」とし「疫学調査官が現地で正確な経緯を把握するだろう」と述べた。

13日


{今日、MERSは国内医療機関で見逃さないだろうか?}

 韓国MERSの最悪のシナリオを考えると、患者からインチョン空港、またソウル市内などで知らないうちに日本人が感染して潜伏期間内に昨日、今日、明日または明後日帰国することがあり得る。帰国後発熱や咳がでて近くの開業医院を受診したとした場合、そこでMERS等という感染症を疑うだろうか?

 患者の症状が進行してきたとき、患者はどこかの大病院か大学病院へ向かう。でもそこで肺炎以外の診断名を思いつくだろうか?患者が韓国から帰国したと申告しても医師は気にしないだろう。しかし患者がMERS患者とインチョン空港、またはソウル市内で接触したかもしれないと語ったなら、通常のレベルの内科医はMERSの可能性に気づくかも知れない?

 日本でも簡単にMERSパニックは発生する。
 それは今日かも明日かも知れないのが、感染症の怖さである。しかし、有能な感染症対策医が揃った病院、または地域では既にそうした事態に備えているはずだ。なぜならWHOでは警告しているからだし、MERSが謎めいた致死的人獣感染症としてパンデミック候補に挙がっているのは、既に数年前からなのである。

 韓国人MERSの感染源は未だ謎
MERS infection route remains mystery  Korea Times (韓国) 韓国人MERS感染源は不明

 クエート当局が韓国人MERS発病者がクエートでウイルス感染した根拠はないと発表した事から、同患者の感染源は謎となっている。

 クエート保健省のムスタファ・レドハ次官が、12日、クエートで患者と濃厚接触した10人が検査で陰性であったと発表した。
 「我々は市民と外国人労働者のMERSに対する安全性を確保するため全力を注いでいる」と、レドハ次官は記者会見で語った。(クエートではMERSの感染はあり得ない:訳者注)。

 クエートのメディアによると、記者会見はWHOが韓国人がクエートに滞在している間にMERSに感染したと発表した後に行われたという。

 報告によると、クエート保健省は患者と濃厚接触した人々、患者の同僚、運転手、受診した病院の医療関係者達から検体を得てMERS感染の有無を確認しているが、全て陰性とされる。

 クエートでは2016年8月以来MERSは発生していない。

 管理人コメント:韓国人MERSの感染源が不明であることは、MERSウイルスの感染ルートに多様性があることを示しているのか、それともウイルスが人により感染しやすく変異してきているのか不明である。感染ルートが不明であることは、今後韓国での監視態勢の強化が望まれる。  感染源は当然ながらクエート内に存在する、無症候性感染者と考えるべきなのだろう。


韓国MERS確診者、クウェートから職員5人と飛行機で共に移動 中央日報 (韓国、日本語版)

中東呼吸器症候群(MERS)の確診を受けたAさん(61)がクウェートから仁川(インチョン)まで会社職員5人と一緒に入国したことが明らかになった。また、Aさんが利用したリムジンタクシーの特定に18時間ほどかかっていたことが分かった。

12日、韓国疾病管理本部によると、Aさんが7日に入国する際、アラブ首長国連邦(UAE)航空所属のクウェート~ドバイ(EK860)、ドバイ~仁川(EK322)の両便に職員5人が同じ飛行機で移動した。クウェート~ドバイは約2時間半、ドバイ~仁川は約8時間かかる。

役員の1人はこの両便のビジネス席でAさんと並んで座り、10時間以上にわたって接触した。このため「密接接触者」に分類されて自宅隔離されている。その他職員4人は両便ともエコノミー席を利用してAさんと密接に接触することはなかったため「間接接触者」(日常接触者)に分類された。自宅隔離ではなく、保健当局が毎日症状をチェックしている。このうち1人に疑い症状が見られたが、最終検査の結果、陰性と判定された。クウェートで一緒に搭乗したもう一人の職員は韓国に入国していない。保健当局はAさんの隣の座席に座っていた役員が21人の密接接触者のうちで接触時間が最も長かったとみて集中的に観察している。

また、クウェート~ドバイ便でAさんと近接した座席に搭乗した外国人20人は、ドバイで別の便に乗り換え、韓国には入ってきていない。ドバイ~仁川のEK322便の外国人乗客360人余りは間接接触者に分類され、保険当局がすでに管理に入っている。このうち10人は所在を確認できなかった。11日30人余りに減った。

◆タクシー運行中止までに18時間も

疾病管理本部は8日午後4時、AさんにMERS陽性判定が出ると直ちに面談に入った。空港からサムスンソウル病院に移動する時にUAE航空側から紹介されたカカオのリムジンタクシーを利用した事実を確認し、カカオ側に該当タクシーの特定を要請した。徹夜の確認作業を経て9日午前10時に運転手の身元の確認が取れ、その後運転手に運行中止を通知した。これまでに18時間ほどかかり、その間にタクシーが24組の客を乗せ、追跡作業を始めて4日目の12日には利用客27人を把握した。26人は健康状態を確認し、異常症状はまだ現れていないという。

1人は確認中だ。

運行中止と同時にタクシーの消毒を行った。疾病管理本部が管轄保健所に消毒を要請し、職員が防疫服を着て訪問したが運転手が激しく抵抗して消毒できなかったという。運転手は「町中でうわさになって営業ができなくなる」と反対した。説得に失敗し、運転手が「自分で消毒する」と主張し、薬品を渡したという。消毒は運転手がした。

◆病院での最初の診断名は下痢

確診者のAさんが7日午後7時22分、サムスンソウル病院応急室に到着して診療を受けたときに下された最初の診断は下痢だった。腸炎が原因と推定された。だが時間が経つにつれて熱が出始め、38.3度(空港測定値36.3度)まで上昇した。MERSの主な症状の一つである高熱(37.5度以上)に該当した。病院側は胸のエックス線撮影後、肺炎疑い症状を確認し、この日午後9時34分に保健当局に申告した。

疾病管理本部はAさんの感染経路を調査して現地住民を保護するためにクウェートに疫学調査官と民間感染病専門家を一人ずつ派遣することにした。クウェート当局が入国を許可した。

12日現在、11人のMERS疑い患者が現れ、そのうち10人が陰性であることが明らかになった。1人は検査中だ。疾病管理本部はMERSの平均潜伏期(5日)が終わる13日を1回目の峠とみている。

完全終息は最後のMERS患者からウイルスが消えた時点(隔離解除日)から最大潜伏期(14日)の2倍である4週間が経過しなければならない。現時点では、Aさん以外の感染者が追加で出てこない場合に限り、このような流れを視野に入れることができる。これは世界保健機関(WHO)で定められていることで、2015年に韓国でMERSが発生した時もこの基準に従った


MERS危機に直面したソウル市…「外国人同乗者64人を探せ」  livedoor(日本)

 3年ぶりに中東呼吸器症候群(MERS)患者が発生し、ソウル市が危機を迎えている。10日、ソウル市は25の自治区の副区庁長を緊急招集して会議を開き、MERS患者A(61)が乗っていた飛行機に同乗した外国人の所在の把握に入った。

 ソウル市によると、現在ソウル居住者のうちMERS関連管理対象者はソウル大病院に隔離・治療中のAと密接接触者10人、日常接触者172人。日常接触者の中には外国人64人が含まれている。Aと同じ飛行機に乗って入国した外国人115人のうち居住地をソウルと明らかにした64人だ。

 ソウル市は自治区を通じて外国人64人の所在地を把握する方針だ。ソウル市のナ・ベクジュ市民健康局長は「自治区別に外国人が頻繁に訪れる宿舎を中心に宿泊客名簿と該当飛行機を通じて入国した外国人名簿を一つ一つ比較する予定」とし「1人も欠かさず所在地を確認する」と述べた。所在地が確認されれば能動監視に準ずる措置を取る。ソウル市の関係者は「当事者にMERS日常接触者であることを知らせ、1対1で管理する専門公務員を配置した後、毎日5回ほど電話相談を実施して症状を綿密に確認する」と話した。

 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長も9日午後、MERS対応緊急会議を開き、これをフェイスブックを通じて生中継し、外国人の日常接触者に対する管理を特別指示した。この席で朴市長は「包囲網からもれる人が1人でもいればまた別の問題になる。大変な社会的波及と行政浪費など悪夢を繰り返さないよう、搭乗客全体を隔離措置することを求める」とし「航空機に搭乗した外国人の所在もすべて確認すべき」と強調した。

 一方、ソウル市は10日から日常接触者に対する管理を従来の「受動監視」から「能動監視」に転換した。受動監視は日常接触者に感染が疑われる症状が表れた場合に管轄保健所に申告する方式だが、能動監視体制では日常接触者に1対1担当公務員を配分し、該当公務員が毎日5回以上の電話をして状態を確認する。


12日


韓国MERSパニック


South Korea on MERS alert, struggles to search for 50 foreigners possibly exposed to virus Channel NewsAsia (シンガポール) 韓国MERS、ウイルス感染した疑いある入国外国人の追跡が困難

 患者と同じ航空機に同乗していた外国人を含む、ウイルス感染した疑いある50人の外国人の韓国内の行き先を当局は追っているが、電話番号も登録されていないことから、その存在場所の把握などは難航しているという


MERS患者が乗ったタクシー、他の乗客を23回乗せていた=韓国  中央日報 (韓国、日本版)

 中東呼吸器症候群(MERS)患者Aさん(61)がリムジンタクシーから降りた後、同じタクシーに23回も乗客が乗っていたことが明らかになった。乗客数は30人以上とみられる。

疾病管理本部は10日、MERS患者に関する中間調査の結果を公開した。ソウル市が前日夜に朴元淳(パク・ウォンスン)市長のフェイスブックでMERS対策会議を生中継してAさんの状態や移動経路を公開すると、急いで疫学調査の結果を発表した。

疾病管理本部は「Aさんは先月28日から下痢と腹痛があり、今月4、6日にクウェートの医療機関に行って治療を受けた」と明らかにした。AさんはラクダやMERS患者と接触していないという。疾病管理本部はAさんが現地医療機関を訪れた際に感染した可能性があるとみている。

イ・サンウォン疾病管理本部危機対応総括課長は10日、「(タクシー運転手は)当初は乗客を乗せていないと話していたが、言葉を変えた」とし「カード決済記録を確認したところ23件あった」と伝えた。疾病管理本部はタクシーの乗客を間接接触者に分類し、14日間にわたり電話や文字メッセージで連絡を取り、異常症状があれば本人が申告するよう誘導する。

Aさんと接触した440人のうち6人が発熱・せきなど感染が疑われる症状を見せている。このうち24歳の英国人女性は1・2次検査で陰性という結果が出て隔離が解除された。残りの5人は1次で陰性という結果が出た後、2次検査が進行中だ。

疾病管理本部はクウェート保健当局と共同でAさんのクウェート建設現場の同僚20人が感染していないかを調べている。このうち2人は最終陰性判定を受けたと、外交部は伝えた。


11日


 韓国MERSパニック

 インチョン空港検疫のずさんな対応が露呈
Seoul mayor calls for additional investigation of MERS case  Korea Herald (韓国) ソウル市長、さらなるMERS調査を指示

 ソウルのパク・ウォンスーン市長は、3年ぶりに8日韓国で確認されたMERS発病者に関するさらなる疫学的調査を行う様に10日声明を出した。

 パク市長は患者は診断がつく前から自分の状況を知っていた可能性があり、また当局から得た情報について隠していた可能性がある、と語っている。

 保健省によると61歳男性は8日に公式に診断された。クエートからドバイ経由で帰国した翌日である。

 ソウル市当局は10日、患者は妻に自分がインチョン空港に到着する前にマスクを着用して待っている様に伝えていたと発表した。

 市当局はまた次のように説明した。患者の妻は言われた様に空港に車で急いだが、患者は妻を待たずにサムスン医学センターの急患室にタクシーで急行した。妻は別に自分の車で病院へ急いだ。

 ”患者はまた機内では2回しかトイレを使わなかったと言っているが、実際は違い、もっとトイレを使っていたと私は思う”、と市長は語り、患者は他の乗客に感染させた可能性があることを示唆した。

 ”彼は下痢をしていたからトイレは2回以上使用したと考えられ、帰国するまでの2回のフライト中に10回はトイレを使用した可能性が高い”

 9日、市長は患者が搭乗した2回のフライトで同乗した全乗客に検査と健康監視を受ける様に警告した。
 対象は、クエートからドバイまでのEmirates EK 860と、ドバイからインチョンまでのEmirates EK 322の約400人に上る搭乗者である。

 市長はまた前日保健省が発表した内容とは異なる患者の動向を説明した。患者はクエートで2回医療機関を受診した。そして帰国予定を9月4日から7日に延期した。旅行には体調が悪すぎたからであった。

 韓国CDCは患者はクエート滞在中1回だけ医療機関を受診したと説明していた。

 ”我々は全市民を守るために、全ての可能性に対処する必要がある。”とパク市長は語っている。
 ”患者がMERSを発病していたと知っていたか、知らなかったかは分からない。我々は完全な疫学的調査により、患者から感染した可能性ある市民の発見と、(感染していたとして)適切に対応されているかを確認する必要がある。

 患者がMERSと公式に診断された後、クエートに最近滞在している2名の韓国国籍者が現地の病院で検査を受けたが、検査で陰性だった。

 患者と同じ航空機に同乗していた英国人女性が、ソウルの国立医学センターの隔離病棟に隔離されている間発熱したが、検査では陰性であった。

 患者濃厚接触した人々は20人余りとされ、隔離中であるがさらなる通知がでるまで出国は許可されてない。(客室乗務員、医師達、空港職員)。

 空港当局と保健省は、患者が到着後即隔離しなかったことが非難されている。患者はMERSの主要症状の一つである下痢を10日間呈していることを検疫官に告げていたにも関わらずである

 隔離しなかった理由について保健当局は、クエートでは2016年以来MERS発生の報告はなく、また患者インチョン空港に着いたとき下痢以外の症状が無かったからである、としている。

 ”もしソウル市当局が今完全に扱っていなかったなら、2015年に発生した様な災害的状況になっていただろう”と、市長は9日コメントしている。

 韓国CDCは、市長の発言に対して、非常に遺憾であるとした。市長は患者の個人情報を中央政府と相談せずに発表している。

 2015年、韓国内でMERSが大流行した。186人が発病し38人が死亡した。その期間韓国人の日々の生活にMERSは大きく影響した。

 同年6月、韓国中で3000近い学校が休校となり、12万4千人の外国人観光客が韓国への旅行をキャンセルした(多くは中国人)。

 典型的MERSの症状は、発熱、咳、呼吸促迫、そして下痢である。
 2012年初のMERS患者がサウジアラビアで発見されて以来、791人のMERS関連死亡者が世界中で確認されている(多くはサウジを中心に中東地域:訳者)。致死率は大体36%とされる。

 現在、治療薬やワクチンは開発されてない。


No more MERS patient yet: S. Korean ministry  Yonhap News (韓国) 韓国保健省:現在、新たなMERS患者の発生はない

 10日の時点で新たなMERS患者の発生はないと保健省が発表。週末にクエートに3週間滞在していた韓国のビジネスマンがユナイテッド・アラブ航空で8日帰国後MERSの発症が確認されていた。

 患者の61歳の友人も類似の症状を呈していたが、クエートの診察を受けていたが、検査で陰性だった。

 クエート保健当局は、韓国人が立ち回った先に医療担当者と監視者を派遣して調査している。

10日

 {韓国MERSの注視点}

 3年ぶりに韓国にMERSを発症した患者が中東から帰国した。
 韓国医学協会長は、2015年のMERS流行における失敗を繰り返さないために政府は検疫態勢を強化すべきであると批判している。

 今回MERS発症者が空港の検疫を通過したことは、当局の大きな過失であると医師側は批判している。
 患者はその後自分でサムスン医学センターを受診し、そこで医師がMERSの可能性を疑って、ソウル大学病院へ転送して患者が隔離された。

 詳細を追ってみる。
 患者はクエートで商用ビジネス(8月16日~9月6日)を終えたあとドバイ空港からユナイテッド・アラム・エミレーツ航空で8日に帰国した(4:51pm)。患者はインチョン空港の検疫を通過する際下痢を呈していることを係官に伝えたが、係官は患者の体温を測定し36.3℃であったことから、患者が中東からの帰国者であるにも関わらず通過させた。患者の下痢の状態は深刻で、患者は車いすを使用していた。患者は空港からリムジーンタクシーでサムスン・ソウル病院に7:22pm到着した。医師はMERSの疑いがあると考え、保健当局に9:34pmに連絡した。空港の検疫を通過した4時間後であった。この間、患者は22人に接触していた。

 日本では考えられない検疫官の不手際である。
 ・下痢の症状があっても発熱がないことからMERSを疑わなかった。
 ・下痢が車いすで移動するほど重症であるにも関わらず、何も疑問を抱かなかった。

 サムスン病院の医療スタッフが、患者をどのように隔離していたか、患者が病院に到着してから、救急車でソウル大学病院へ送るまで2時間、どのように感染対策を行っていたか気になるが、この後患者が発生しなければ良いが。
 
 潜伏期間:2~14日
 今回の患者からの感染者が発生する可能性は、10日~22日


Doctors call for tighter quarantine control over MERS case  Korea Biomedical Review (韓国) 韓国医学協会:MERSへの検疫強化を要望

 今回MERS発症者が空港の検疫を通過したことは、検疫所の大きな過失であり、患者は自分でサムスン医学センターを受診し、そこで医師がMERSの可能性を疑って、ソウル大学病院へ転送して患者が隔離された。

 韓国医学協会長は、2015年のMERS流行における失敗を繰り返さないために政府は検疫態勢を強化すべきであると声明をだした。

 注:患者はクエートで商用ビジネス(8月16日~9月6日)を終えたあとドバイ空港からユナイテッド・アラム・エミレーツ航空で帰国した(4:51pm)。患者はインチョン空港の検疫を通過する際下痢を呈していることを係官に伝えたが、係官は患者の体温を測定し36.3℃であったことから、患者が中東からの帰国者であるにも関わらず通過させた。患者の下痢の状態は深刻で、患者は車いすを使用していた。患者は空港からリムジーンタクシーでサムスン・ソウル病院に7:22pm到着した。医師はMERSの疑いがあると考え、保健当局に9:34pmに連絡した。空港の検疫を通過した4時間後であった。この間、患者は22人に接触していた。
 
 参照
 The Dong-A Ilbo   Gov’t raises alert to ‘caution’ in the wake of first MERS outbreak in 3 years






 米国CDC, スペインインフル後100年追悼、忘れないで準備を怠らないで

9日

2015年度韓国MERS流行の詳細

MERS


Govt. to hold emergency meeting to discuss MERS outbreak Korean Herald (韓国) 韓国政府:MERS患者発生に関して緊急会議開催

 韓国政府は9日、内閣大臣を招集して、この3年間で初のMERS患者発生に対して、その拡大対策などを協議した。

 8日保健当局は、61歳男性がドバイ経由でクエートに商用で旅行し、帰国後致死的ウイルス感染症(MERS)に罹患していることが確認されたと発表した。2015年以来初の感染者とされる。

 リ・ナクヨン首相、保健相、国務相、韓国CDC長官、および病院当局者達と個人的専門家達が集まった。

 最近の状況を確かめ、ウイルスのさらなる拡大を抑える手段を討議したと考えられる。

 保健当局によると、患者はクエート滞在中に下痢のために地域の病院を受診したが、帰国途中も症状は続いた。インチョン国際空港に到着後患者は南ソウルのサムスン医学センターに急行した。

 急患室の隔離室で患者は検査されたが、発熱、痰、および肺炎を呈していることから病院側は患者をMERS疑いとして報告した。患者はその後ソウル国立大学病院へ移送され、検査でMERS陽性とされた。

 患者と約20名の接触者(機内客室乗務員、乗客、医療関係者、検疫官、入国管理官)は自宅で自己隔離となった。しかしその数は増えつつあると当局ではコメントしている。

 MERSはウイルス性呼吸器疾患で、致死率は20~40%である。ウイルスはラクダによって広められる新規コロナウイルスの一種で、(人へはラクダの乳からの感染が多いとされるが、)患者と長期間接触していると人でも感染する。

 MERSは2012年にサウジアラビアで報告され、以後周辺国に広がった。
 ウイルスに感染したほとんどの人々は、重症急性呼吸器疾患を発症し、発熱、咳、呼吸促迫を呈する、多くが死亡する。(致死率は40%前後である:訳者)


A Harvard professor says the dozens of passengers sickened on international flights are a clear 'warning shot' of a worst-case scenario  Business Insider (米国) ハーバード教授:国際便で到着した多くの人々が病的状態に陥っているのは、最悪のシナリオの明らかな威嚇射撃だ   *MERSは否定されている

 今週、米国内に航空機で到着した人の中に多くの咳や発熱を呈した人々がいる。

 最初はドバイからのエミレート航空でJFK空港に5日朝に到着した。そして直ちに隔離された。12人近くの搭乗者が入院し、抗ウイルス薬が投与された。CDCは予備的検査では何人かの搭乗者はインフルエンザ陽性で、他の呼吸器感染ウイルスも検出された、と発表した。
 しかしCDCはこれが単なる風邪であるとの確信はなかった。
 
続いて6日、パリとミュンヘンからフィラデルフィア空港に2便が到着した。これらの2便は到着まで短時間とめおかれた。何人かの搭乗客が咽頭痛と咳を呈していたからだ。NBCの報告によると、これらの体調を崩した搭乗客はサウジアラビアのメッカからの帰国者であった。メッカでは8月末、年次大巡礼が行われていた。
 もし大巡礼のような大集会でより深刻な感染症が蔓延したら、それは迅速に拡大する。

 「これは威嚇射撃の一種だ(警告)」とハーバード大学の感染症専門家でマーク・リップシチ(Marc Lipsitch)教授は警告している。
 「しかし幸運にも一機は、十分態勢が整えられているJFK空港に降りた。同空港には独自の隔離施設が作られている。

 仮にMERSだったとしたなる、降り立った空港にMERSの知識が全くなく、患者をそのまま降ろして自由にしたりすると、MERSはそのまま拡大してゆく。リップシチ教授はそれは悪夢だと語る。


乗客多数が体調不良、10人に呼吸器疾患の検査 米NY到着のエミレーツ便  CNN.co.jp (CNN Japan)

米ニューヨークのJFK空港で5日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイから到着した国際便の搭乗者多数体調不良を訴え、約10人が病院で呼吸疾患の検査を受けている。当局者が明らかにした。

病人は同日午前9時ごろニューヨークに到着したエミレーツ航空203便で発生した。原因についてニューヨーク市の衛生当局は、インフルエンザの可能性が大きいと話している。乗客3人と乗員7人に対する呼吸器検査の結果は同日中にも判明する見通し。
同機に搭乗していた500人あまりのうち、106人ほどがせきや発熱、嘔吐(おうと)などの症状を訴えているという。

CDCの当局者は先にCNNの取材に対し、インフルエンザのような呼吸器疾患の可能性や、中東呼吸器症候群(MERS)の可能性も考えられると語っていた。 *MERSは否定されている


 韓国で中東帰国者がMERS発症

 KCDC発表文の翻訳文  リンクではハンブル文で表示

中東呼吸器症候群確定者の国内流入の事例が発生 KCDC (韓国CDC)

◇クウェート訪問61歳の男性患者が中東呼吸器症候群の疑いの症状で検査結果、陽性と判定され、関連の疫学調査実施中
◇疾病管理本部・ソウル市ですぐに対応チーム出動して、患者の疫学調査と接触者の調査と現場迅速対応中

□疾病管理本部(本部長ジョンウンギョン)は、クウェート訪問した後、アラブ首長国連邦ドバイを経て入国・た61歳の男性が、中東呼吸器症候群(MERS・メールス)の疑い症状に国指定の分離病床に隔離されてメールス検査結果、陽性と確認されて疫学調査と現場即応していると明らかにした。

*クウェート-ドバイ(EK860便、9.6日22:35~9.7日1:10)経由してアラブ首長国連邦航空(EK322便、9.7日3:47~16:51)で入国

○患者はクウェート訪問(8.16日~9.6日)の中で下痢の症状で現地の医療機関を訪問(8.28日)し、帰国直後下痢の症状で、空港から直接、サムスンソウル病院の緊急治療室に来院した。

-サムスンソウル病院は、来院すぐ緊急治療室選別実装部に絶縁して診療結果、発熱、痰や肺炎の症状を確認した後、保健当局に疑われる患者で報告して国家指定隔離病床に移送した後、検体採取して、ソウル市保健環境研究院で施行した検査結果として、ウイルス陽性と確認された。


○疾病管理本部とソウル市は疑い患者申告受付後、仁川空港検疫所、ソウル市などと一緒に、航空機の乗客など、患者の接触者調査を実施し、検査結果を確認した後すぐに対応チーム*が出動して、患者の詳細な疫学調査を実施し、現場で対応している。

*防疫官(疾病管理本部課長)1人、力学調査官4人(ソウル市を含む)、行政要員などで構成

○現在疾病管理本部とソウル市は、航空機、訪問医療機関等を対象に、接触者を把握しており、ソウル市など自治体が接触者に対する積極的な管理を実施している。

-現在までに把握した密接接触者は、検疫官1人、出入国審査官1人、航空機乗組員3人、搭乗客10人、三星ソウル病院などの医療スタッフ4人、家族1人の計20人で、追加の接触子の調査を通じて接触者数は変動することができる。

-その接触者たちには、保健所などを通じて密接接触者であることを通知し、自宅隔離など必要な措置を進めている。

○また、疾病管理本部の中央力学調査班、ソウル市、民間感染症の専門家と一緒にすぐに対応チームを拡大編成して、現場の対応を実施し、患者検体のウイルス分離および分析などを追加分析を実施する予定である。

*このプレスリリースは、関連の発生状況についての情報を迅速・正確・透明に公開するためのものであり、追加的な疫学調査の結果等に応じて変更し、補完することができることをお知らせします。


韓国でMERS感染確認 クウェート出張の男性     産経ニュース

韓国保健福祉省の疾病管理本部は8日、ソウル在住の男性(61)が中東呼吸器症候群(MERS)に感染したと発表した。韓国では2015年、MERSで38人が死亡するなど感染が拡大。同本部は男性との接触者の隔離措置を取るなど対策を進めている。
 同本部によると、男性は8月中旬からクウェートに出張し、今月7日に帰国。発熱などの症状を訴え、検査の結果、感染が確認された。
 MERSは12年以降、主に中東地域で広く発生している感染症。発熱やせき、呼吸困難などを起こし、重症化することもある。

管理人コメント: 2015年5月から7月、韓国でMERSが突然流行し、日本への拡大が危惧された。それは1人のスーパースレッダーが多くのウイルスを飛散し、更に何も体制を取っていなかった韓国医療界が原因で広がったものだった。MERSは致死率が高く、それ故恐れられた。


8日


 北朝鮮で豪雨と大洪水、地滑り:100人以上が死亡の可能性

DPR Korea: Severe floods kill 76, Red Cross conduct search and rescue  IFRC(国際赤十字赤新月社連盟) 北朝鮮:大洪水で76人死亡。赤十字。捜査と救助を指示   Geneva 06 September 2018

 北朝鮮民主人民共和国(DPRK)の赤十字ボランティアは、北と南のHwanghae provincesで大洪水が起きて76人が死亡したが、さらに死亡者と行方不明者を捜している。75人以上が未だ行方不明とされ、その多くは小児とされる。

 この数日間の豪雨により、大洪水と地滑りが低地域地帯で起きている。800か所以上にビルディング、診療所および学校が破壊されている。
 北朝鮮の赤十字も毛布や衛生キット、ファーストエイドの提供や、患者の病院への搬送、さらに飲料水作製設備の配置などの提供を行っている。

 IFRCの北朝鮮事務所のJohn Fleming氏は以下の様に訴えている。
 「数千人が家を失い、緊急に医療機関受診の必要性、避難所の必要性、食料品、安全な飲料水、公衆衛生的指導が必要」、と訴えている。
 「これから気温が低い季候になるが、この起きている災害がさらに健康的リスクを高め、いくつかの地域では食糧不足が生じる」、と警告する。

 注:国際赤十字赤新月社連盟:非紛争地域における各国赤十字活動の支援、災害被害者の救出及び復興支援、会員団体の能力強化世界最大の人道主義団体。
 紛争地域における活動を使命とする赤十字国際委員会(ICRC, International Committee of the Red Cross)とは別の組織。
   
エボラ

Deadly Ebola outbreak in eastern Congo reaches city of 1.4 million Fox News (米国) コンゴ東部での致死的エボラ流行、140万都市に拡大の危険性

 コンゴ保健当局は、ブテンボ(Butembo)で患者が発見されたと発表した。ブテンボは人口140万人の大都市であり国の北東部に位置する。

 コンゴ保健省の広報官は5日、コンゴ政府とWHOは都会地域で発生したエボラの迅速な封じ込みを図っていると発表した。

 ブテンボは北キヴ州で最大の町であり、保健専門家達は人口密度が高い大都市でのエボラの急速な拡大を恐れている。


5日

特掲
Disaster X
 {我々は直にDisaster Xに見舞われるだろうが、対策は何ら施されていない}

昨日から日本列島は強烈な台風に見舞われていた。

確かに強烈だったし、全国的に被害も多かった。台風21号。

数日前からその危険性を気象庁は大々的に警告していた。

しかし警告されても、どうすれば良いのか戸惑う人々も多いと思う。
 ”初めて経験する様な強風”、”初めて経験する様な豪雨”、”命に関わるような‥”。

ここ2,3年、同じような警告が夏場になるとなされる。
 そして確かに多くの被害が生じる。

海外でも(国内であまり報じられてないが)極暑や豪雨、また熱帯低気圧の多発で酷い目にあっている。北極の氷はどんどん溶け出している。(シロクマはどこに逃げるのだろう?心配しているのは当方だけなのだろうか)

一流科学誌にごく最近掲載されている様に、ここしばらくは極暑や豪雨、台風のたぐいの多発は続くという。

確かに地球上はおかしくなってきている。気象変動から鳥インフルエンザの動きが変化してきている。いつどのウイルスが変異してパンデミックを起こすか予知不能に近い様だ。”Disease X”なる、パンデミックを起こす危険性がある病原体の総称が使われ出した。既知の知られた危険性ある病原体に未だ含まれていないUFOのような病原体だ。WHOが定義した。

日本国内でも7月以来極暑、そして豪雨が来年も再来年もその程度を増して出現するだろう。

東京五輪開催を危ぶむ声は海外の専門家から出ているが、国内のメディアは報じない。
今年以上に暑い夏、そして豪雨が続く中で五輪は続けられるのだろうか?
それよりも”熱中症に気をつけて!”と行政やメディアは無責任に叫ぶが、どうやって気をつけたら良いか、その方法は曖昧だ。水を飲めば防ぐことが出来る?本当か?、と思う。

熱中症は脳の体温調節中枢が働かなくなり死ぬ。なぜ中枢がやられるのか?体温の上がりすぎによる。だから徹底的に体温を冷やさなければならない。中枢がまともなうちは、水分補給で汗が出て、その蒸散する時に熱が奪われる。
 しかし高齢者や子供は中枢が熱に弱いから、環境温が上がってくると、よく働かなくなる。一生懸命水を与えても効果が無い場合も多い。汗が出るならば予後はいい。
 来年以降、夏場にさらに環境温が上がってくると、必然的に熱中症で死ぬ人が増える。サウジなどでは暑い夏には、熱中症で多くの人が死んでいる。
 日本では今後どのような対策をとるのか?それは個人の責任によるのか?
 内閣の対応や首相サイドの脳天気ぶりを見る限り、今後災害による(熱中症や大地震を含め)死者数は増えるに決まっている。
 再来年、首都直下型大地震が五輪中に起きたら、どうするのか?(首都直下型では数十万人が死ぬとドラマの脚本のように簡単に報告されているが、)その対策はどこかで考えているのか?少なくともメディアでは見たことはない。

Didaster X と表現するのが妥当かも知れない。個々の災害が複合的に発生することが多い。(災害X:極暑、豪雨、首都直下、南海トラフを含む大地震、巨大台風、致死率10%を超えるパンデミック他)。それに対処する予算、各種専門委員会を設置する方が、五輪施設や交通網を整備する以上に、人の命を守るには重要だと考えているが、災害対策の方が遙かに難しいから、誰も考えようとしないのかも知れない。IQ200の指導者なら別だろうが。




IFRC(国際赤十字赤新月社連盟

IFRC President: “Lives are at stake” as Americas migration crisis grows (国際赤十字席新月社連盟) IFRC会長:南米における移住者危機の高まりは生命的危険状態にある

 ベネズエラや他の南米に於ける数カ国の多くの人々が安住の地を求めて彷徨い続けているのに、助け、尊敬、そして慈悲の心が必要とされている。本日IFRCの会長が声明を出した。

 現在、祖国が危険で不安定な状況にあることから、他国へ逃れ続けている数は160~400万人とされる。
 もし住む場所を求めて彷徨う彼らが、(行く先々で)敵意を持たれ、排除されるなら、非常に深刻な人道危機が発生するだろう。

 ガイアナ、ブラジル、トリニダード・トバコ、エクアドル、及びペルーに関してIFRCは詳細な状況を評価中である。

 感染症の危機が高まっているが、その中でも麻疹、ジフテリア、結核のリスクが高まっている。

DR Congo: “Triple threat” of conflict, community resistance and increasing Ebola cases complicates response to outbreak IFRC コンゴ民主共和国;闘争、保健担当者への社会的抵抗、およびエボラ患者の増加と死者数の増加が、エボラ対策を困難にしている  29 August 2018:


3日


 エボラ流行終焉が近いか?
Ebola Attacked Congo Again. But Now Congo Seems to Be Winning The New York Times  (米国) エボラ再流行のコンゴ:流行との闘いに勝利する可能性が出てきている

 新規患者の急速な減少、ワクチン接種は順調に行われている。学校は直に再授業開始、しかし専門家は勝利宣言は早すぎると考えている

 コンゴ民主共和国での10回目の流行が始まり一ヶ月が経とうとしている。それは不意に危険な紛争地で始まり急速に広がり、瞬く間に感染者数が100人を超えた。しかし今流行は終息に向かいつつある様に思える。

 毎週新規ケースは一握りの数となっている。そして地域の2か所の治療センターは最近までいつも満床であったが、現在は78ベッド数のなかでせいぜい30人の患者が収容されている状況である。

 3500人以上の患者との接触者が追跡調査されている。4000接種量以上のワクチンが接種された。そして今、当局は学校を二学期に再開することが可能と考えている。例年と同じく9月最初の月曜日に再開される。

 しかしながら、緊張を緩めるのは早過ぎると当局では警告している。

 「まだエボラの制御は出来ていない」、と同国のオリ・イルンガ保健大臣がテドロスWHO事務局長の警告を繰り返す。
 「検査での確認例の数は最近鈍化してきているが、我々は警戒し続ける必要はある。エボラ流行は波状的に感染者数を変える。今回の第一波は非常に大きかった」
 
 この第一波は保健担当者が現場に着く前に、抵抗力の弱い人々に感染していた。そしてこの発病者達は次に家族、近隣の人々、さらに医療担当者にウイルスを感染させているだろう。第二波であるが、現在潜伏期間内にあると考えられている。
 「数日後、多くの接触者達は21日間の監視期間を終える。その結果で我々は、感染リングをどれだけ断ち切っているか判断出来る。
 8月31日の段階で118例の確定例と可能性例が確認されており77例が死亡している。
 脅威はいまだ続いている。当局は三か所目の治療センターの建設を中止していない。

 もし流行が終息するならば、それはコンゴ政府とWHOの迅速な対応、そして新しい予防効果の高いメルク社のワクチンの功績だろう。

 以下略


 コンゴエボラ流行地、新学期で学童達を受け入れ-ユニセフが指導
Thousands Will Attend Schools in DRC's Ebola-Affected Areas VOA (米国) コン民主共和国、エボラ流行地域の学校へ数千人が登校

 コンゴ政府は北キヴ州とイチュリ州の250の学校が、新学期が9月3日から始まるのに合わせて授業を開始すると発表した。82500人の学童が対象となる。

これらの地域はエボラ流行の中心地である。エボラウイルスは非常に感染しやすい。感染者の血液や他の体液に触れることで感染する。

ユニセフは地域に於ける予防対策を強化している。
校長や教師達はエボラ予防方法と制御方法を習っている。そしてウイルス拡大を防ぐために子供達に対する正しい衛生管理の教育方法を習っている。
 政府広報官は、ユニセフとその協力団体が8月1日のエボラ流行以来200万人以上にエボラの予防メッセージを伝えてきた、と語っている。

 「エボラを理解するコミュニティーの数が増えている。‥彼らはいかにしたら感染を防止できるか知っている。実際にエボラ拡大に関係するのは彼らであるから、我々は密に彼らに付き添い、手洗いの方法や良い衛生管理の方法を指導している」

 WHOによると最近のデータでは、感染者(患者)は116人出て、77人が死亡している。感染する子供達の率は異常に高い、とユニセフではコメントしている。確認された患者24%が24歳以下の若年層であるという。

 150人以上の心理社会療法士が、エボラ治療センターにいる子供達の心のケアを行うためにトレーニングを受けてきた。彼らは子供達がセンターを出て家に戻ってからもケアに関与する。子供達が地域社会から拒否されることが往々にして起こるからである。



2日

 MERS

 英国でサウジからの旅行者がMERSを発症

 WHO発表
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland -英国でMERS-CoV感染者が確認

Disease outbreak news
31 August 2018

 2018年、8月22日、英国は国際保健規則(2015年制定)に則り、英国内で中東呼吸器症候群(MERS-CoV)を発症した患者を確認したことを発表した。
 患者サウジアラビア王国の住人で英国を旅行中であった。
 患者は80代の男性で、最近MERS患者との接触経験は無かったが、楽だとは接触していたとされる。

 8月16日、患者は無症候であったが、サウジから英国マンチェスター、そして北アイルランドへ飛行機で移動した。それからリーヅ(Leed)までドライブして移動した。
 患者はリーヅで隔離、治療を受けたが、その後リバプールの特殊感染症病棟へ移送された。患者は回復してきたが、隔離は続けられている。

 検体は英国公衆衛生院(Public Health England )のバーミンガム研究所でMERSウイルスであることが確認され、さらに国利研究機関でも確かめられた。

 今回の例は英国で確認された5例目のMERS感染者である。先の4人は2012-2013年に確認された。

  MERS発症例 April 2012–24 August 2018  by ECDC(ヨーロッパCDC)


 世界平均致死率 37%


1日
 

Congo's Ebola outbreak still spreading, with possible signs of hope CNN(米国) コンゴのエボラ流行、未だ拡大、しかし対策が効を奏しだしている兆候も見られる

 WHOは8月31日、コンゴ民主共和国のエボラ流行は岐路に立っているとコメントした。
 8月1日に流行が宣言されて以来、116人が感染し77人が死亡している。8月29日の検査室診断では86人がウイルス感染が確認され、30人が可能性例とされた。

 WHOによると、対策は効を奏しだしているとされる。
 患者は治療センターへ迅速に運ばれ、治療も診断が確定した1時間以内に開始されている。


 China could 'KILL MILLIONS' by REFUSING to give bird flu samples for vaccine, experts say  Express.co.uk (英国) 鳥インフルウイルス提供を拒否する中国、ワクチンを製造出来ない世界では数百万人の命が鳥インフルに感染して死亡する危険性

 中国がワクチンを製造するための(パンデミックの危険性ある)鳥インフルウイルスを提供しないことは、世界で数百万人が死亡する危険性が生じる、英国の保健専門家の指導者達が警告している。

 致死的鳥インフルウイルスであるH7N9が世界中に広がる危険性があるにも関わらず、中国当局は実験室で分離したウイルスを英国と米国からの提供の求めを拒否している。
 英国の専門家達はウイルスが入手出来なければワクチンの作製は困難であると心配している。
 「もしウイルスが(人に容易に感染するように)変異したなら、それはパンデミックを起こす株である可能性が高い。」

 H7N9ウイルスは少しの変異で人人感染を起こす様になる。

 中国はウイルス検体を提供しない理由は説明してない。また専門家達も中国のその意図について確信をもっていない。
 

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