パンデミック・インフルエンザ予知のための情報集
徒然日記
旧ページ ”鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集”
http://panflu.world.coocan.jp/index.html

2018年版

一公衆衛生専門家の足跡
Since 2005/1/22

プロフィール&Mail 管理人  執筆書籍・著作集 


インフルエンザ、感染様式に空気感染が重要な役割を果たしていることが発病者呼気分析で確認
米国メリーランド大学チーム
インフル発病者の呼気中からエアロゾル化したウイルスが空気中に浮遊
空気感染も重要な感染様式の可能性
CIDRAP NEWS  2018/1/19

インフル発症者
咳・くしゃみ→ウイルスを含む飛沫粒子が周辺1 メートル以内にに飛散→飛沫感染・接触感染
通常呼吸中の呼気→ウイルスを含むエアロゾルが空中に浮遊→空気感染




 感染予防のためには、万能ワクチンの開発、発病者の完全隔離が必要
研究チーム:
Stay home when sick!

   

   WHO 新型インフルエンザウイルス定義
 An influenza A virus is considered to have the potential to cause a pandemic if the virus has demonstrated the capacity to infect a human and if the heamagglutinin gene (or protein) is not a variant or mutated form of those, i.e. A/H1 or A/H3, circulating widely in the human population.
 訳:人に感染する能力を保有したA型インフルエンザウイルスで、流行している季節性インフルエンザ(H1N1、H3N2)の変異型ではないことが遺伝子分析で確認。
 現在H7N9ウイルスが筆頭であり、いつパンデミックを起こしてもおかしくはない状況であるが、続いて昨シーズンから日本、韓国、そして中国で家きんや野鳥の間で流行しているH5N6ウイルスも人に感染する実績を持つ新型インフルエンザである。最近の研究報告で、同ウイルスがほ乳類のリセプターに適合してきているとされる。
100 Years after the Lethal 1918 Flu Pandemic, We Are Still Vulnerable
ScientificAmerican

致死的1918年のパンデミックから100年、我々は未だパンデミックインフルエンザを克服できない
公衆衛生学的社会システムは改善した。しかし万能ワクチンが開発され無い限り、新規ウイルスが世界に大惨事を起こす危険性がある。
By Catharine I. Paules, Anthony S. Fauci on September 15, 2017
直近の鳥インフルエンザ情報集約ページ
最も危険性高いH7N9、H5N6、H5N8他
季節性インフルエンザ予防関連 
インフルエンザ関連情報 海外
WHO疾病流行状況 米国赤十字 米国CDC季節性 米国CDCパンデミック CDC地域社会におけるパンデミック対策 Save the Children米国公衆衛生学会 カナダ政府

国内鳥インフルエンザ、環境省 国内外鳥インフルエンザ、FAO

 2月


 17日


米国流行継続中ピーク続く

 米国インフルエンザ流行状況6週  米国CDC

 6週 2/4-2/10

 H3N2型が流行株、次第にB型が増えている傾向。

 流行ウイルス株; A型 66.2% (H1N1 18.1%, H3N2 78.4%): B型 33.8% (Yamagata 60%, Victoria4.6%)

 インフル関連死亡増加中
 今シーズン小児インフルエンザ関連死 現時点まで84例
 4週における成人肺炎&インフル死亡数、全死亡数の9.8%、例年の疫学的閾値上限は7.3%
 



 16日

国内インフル流行状況 6週 (2/5-2/11)

 感染者数ピーク越えに

 定点平均 45.38(前週54.33)

 休校、学級閉鎖の数も減少している。

管理人コメント:感染者数は一気に減少に向かいそうだ。多少Fカーブを描きながら遷延はするかも知れないが。


Influenza: The search for a universal vaccine
The Conversation US (米国) インフルエンザ:万能ワクチンの研究


 米国CDCがまとめたインフル予防効果

 要するに予防効果は年によってばらつくが、平均して低い。

 万能ワクチンが期待される理由となっている。




 *ワクチン(VE)有効率
  廣田良夫等 感染症学雑誌 第68巻 第11号  平成6年11月20日

 Vaccine efficacy (VE) =(Rn-Rv)/Rn

 Rn:非 接種者 の発病率(感 染率)

  Rv:接 種者 の発 病率(感 染率)

 例 1): ワクチン無接種者発症率30%
     ワクチン接種者発症率10%
       VE: (30-10)/30=0.67------>X100 =67%

 例 2) ワクチン無接種者発症率60%
     ワクチン接種者発症率 45%
      VE: (60-45)/60=0.25----- >25%

 例 3) ワクチン無接種者発症率90%
      ワクチン接種者発症率20%
      VE=(90-20)/90=78------>78%

 例 4) ワクチン無接種者発症率80%
      ワクチン接種者発症率40%
      VE=(80-40)/80=0.5------>50%

 香港B型インフル流行ピーク続く


 香港インフル流行状況6週  香港保健省

  6週 (2/4-10)
  流行は以前ピークを迎えていない。
  流行株はB(Yamagata)である。

  インフル流行が起きた施設数はここ数年で最も多い。
 

 流行は幼稚園から小学校で最も多い。
 続いて中学校、高齢者施設、障がい者施設ちなっている。




 5週は成人74人がICU収容、45人が死亡している。74人中ワクチン接種者は19人。


 14日


  東京都 インフル流行ピーク越え

 東京都インフル流行状況 6週 (2月5日-2月11日)

  定点値  39.5 (前週 53.22)

  急速に感染者数が減少に向かっている。
  気温が上がり始めて流行するB型が現在の流行株なので、今後このまま流行が終息にむかうかは即断出来ない。
  今週段階で全国的にもピークを超えている可能性がある。

  

 国立感染研での分離株情報

  2017年12月  A(H1N1pdm) 761株
           A(H3N2) 172株
           B(Yamagata) 474株

  2018年1月  A(H1N1pdm) 172株
           A(H3N2) 182株
           B(Yamagata)374株

  管理人コメント:AH1N1が急速に減ってきている。Bも減ってきているが、これからがB流行の季節だから、どうなることか?


 12日
 

 国際赤十字、A(H1N1)大流行中の北朝鮮に緊急基金を放出

IFRC releases emergency funds to fight influenza in DPRK ReliefWeb(国連)  国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)が北朝鮮のインフル流行対策用に緊急基金を放出

 インフル A(H1N1)が大流行中の北朝鮮に、IFRCが緊急対策費として30万スイスフラン(3千万円)を放出した。
 500カ所の保健施設でインフル対策に従事する担当者用の使い捨てグローブ、マスク、手洗い用石けんなどの購入の他、感染リスクの高い施設での監視、ボランティアのトレーニング、各家庭に対する啓発訪問、医療施設を受診した高齢者達への指導など。

 管理人コメント:北朝鮮赤十字への支援。既にWHOからも要請に基づきタミフルなどを提供している。


  ノロウイルス感染症、韓国五輪で発生

Norovirus outbreak strikes Winter Olympics security staff, others  CIDRAP(米国、ミネソタ大学感染症研究と政策センター)  冬季五輪会場でノロウイルス感染症が警備員達の間で流行
 
 韓国で冬季五輪が開催されているが、ノロウイルス感染症がスタッフの間で発生している。感染した32人のうち21人が警備員とされる。
 現在1200人の警備員が隔離された状態で検査が行われているが、その間900名の韓国軍兵士が警備員の業務を代行している。

 本日のニューヨークタイムズによると、当局は五輪関連で128例のノロウイルス感染者を確認していると発表している。


 滋賀県彦根市でカルガモの死骸で鳥インフル反応が陽性に 環境省

 滋賀県は9日、同県彦根市で回収したカルガモ1羽の死骸の遺伝子検査で、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たと発表した。今後、確定検査で高病原性ウイルスに感染しているか調べる。


 広東省で今季初のH7N9感染者が発生

 中国、広東省で今季初のH7N9感染者が確認  広東省衛生成育計画委員会 (中国語)

 2018年2月10日、中国当局は広東省中山(チョンシャン)でH7N9感染者1例を確認したと発表。
 調査により、ウイルスの人への感染性や病原性、人人感染の事実などは否定された。

 専門家によると中国に於けるH7N9感染者の死亡率は約30-40%で、毎年冬と春がH7N9も含めて鳥インフルエンザに感染しやすい。
 公衆は死んだ家きんとの接触は避け、そして生きた家きんに接触することも避けるように努めなければならない。
 地方に住む人々は、検疫証明書がない家きんを購入したり飼育することは避けなければならない。
 家きん接触後発熱や呼吸障害が出てきたとき、マスクを着用し、出来るだけ早急に地域の医療機関を受診し、医師に家きんと接触した事実を告げなければならない。

 上記英語訳ウエブ:Avian Flu Diary

 管理人コメント:今シーズン(第6波)におけるH7N9感染者数の激減は、専門家の間でも謎とされているが、原因として昨年夏に全国的に家きんのワクチン接種が強力に推し進められたことと、生家きん市場のより一層の制限が行われており、こうした対策が感染者数の急激な減少の理由ともされる。ワクチン接種は国際的に推奨されてないが(ウイルスの感染力は落ち、家きんでの発病は減るが、ウイルスは残存し、そしてウイルス変異の可能性が高まる)。生家きん市場が一般市民に対して閉鎖されるならば、一般人がH7N9ウイルスに家きんを介して感染する頻度は激減すると予想される。

 他に季節性インフルエンザであるH3N2が夏場に流行し、現在B型が流行していることが、交差免疫性を介して人々がH7N9に感染しづらくなっているのではないという仮説もあるようだ。


 11日


The Flu is Killing Up to 4000 Americans a Week   Fortune(米国) 米国、インフルによる死者は週に4000人まで増加


 カリフォルニア、H3N2インフル猛流行で死者数増多。引き続きB型流行の懸念
Flu deaths reach a high, but outbreak shows signs of easing Los Angeles Times  (米国) インフル関連死亡者数は増加しているが流行はピークを越えている

 カリフォルニア保健当局は2月第一週に65歳以下で36例がインフルで死亡し、今シーズンで最多の週となったとコメントした。
 米国内でインフルはこの10年間で最多の感染者の発生となっているが、カリフォルニアの病院では患者トリアージのために屋外にテントを設営している(インフル罹患者かどうかの選択のために:訳者)。また多くの薬局ではインフル用医薬品が品切れとなっている。死者数は以上に多い。

 昨年10月以来、カリフォルニアで65歳以下の人々が163人死亡している。昨年は40人に過ぎなかった。

 専門家によると、感染者はいまだ国内で広がっているが、その数は数週前にピークに達しているように思われるという。
 むしろ別なウイルス(B型:訳者)が流行し始めており、それにより第二のインフル流行ピークを迎えることが懸念される、と警告している。


Flu shot clinics extended with 2 child deaths from influenza B  CBC.ca (カナダ) カナダ、グェルフでインフルBで2小児が死亡したことから、2日間、インフルワクチン接種を行う

 Flu shot clinics extended with 2 child deaths from influenza B  CBC.ca (カナダ) カナダ、グェルフでインフルBで2小児が死亡したことから、2日間、インフルワクチン接種を行う
 グエルフの公立小学校に通う2少女がインフルBを発症した後死亡した。二人の間には直接関係はなく、校内ではそれほどの流行は起きていないとされる。

  10日


米国近年最大のインフル流行-H3N2-重症者、死者数も増加

 米国インフルエンザ流行状況5週  米国CDC

 5週 1/28-2/3

 流行は拡大中
 

 
インフルエンザ様症状で医療機関を訪れる患者の割合
  患者数の減少傾向はない。

   記録上最大の感染者数が発生と予想

  




  分離ウイルス:73.3% A型(H1N1 13.5%、H3N2 78.3%)、 26.7% B型(Yamagata 68.6%、Victoria 5.7%)
    A(H3N2)株が流行の中心
  高齢者の入院率が高い。
  当週、10人の小児がインフルエンザ感染死亡。今季これまで合計63人の小児死亡。さらに増加中

  成人の肺炎及びインフルエンザによる死亡数の急増は続いている。
  インフルエンザ流行期にP&I(Pneumonia & Infuruenza)の死亡者数が増えるのは、超過死亡言われ、インフルエンザ感染関連による死者数が増えたことを間接的に評価する手段である。そこではインフルエンザが直接死の原因となった可能性もあるが、持病が悪化し死亡した症例も含まれる




   9日


 国内インフル流行遷延化
国内インフル流行状況5週  厚労省

 2018年5週 1月29日~2月4日
  定点値全国平均 54.33 4週 52.35
 

例年は1月下旬がピークであるが、今年度は未だピークを迎えていないようだ。
 B型が先行流行し、その後A型も流行している混合流行という珍しい状況である。

 今季のインフルワクチンは4価ワクチンが日本では使われていて、その中のB型株の一種はYamagata株で、それは今季流行しているB型ウイルスと一致している。今季のワクチンはB型には有効と海外では言われているが、ここまでYamagata株の流行が起きているのは、ワクチン接種者でも多くが感染しているということなのだろうか?そういう肝心なデータがマスメディアを通してでも発表されるべきであるが。
 手洗いとマスク着用と国立感染研では予防を促していると、判で押したような表現をNHKニュースは続けているが、欧州では今からでもワクチン接種は間に合うとの啓発が見られる。

 先に西日本でピークを迎えた傾向が認められ、5週に入って定点値が下降、ないし若干の上昇となっているが、その後予想通り東日本で感染者数が増え、国内全体として定点平均値は上昇している。

 流行が遷延している可能性がある。

 A型は減少期に入っていると考えられ、未だB型が感染拡大を続けていると考えられる。
 東アジア、欧州でのB型大流行の原因は謎となっている。台湾や韓国ではピークを終えたようだが、香港では未だ感染者増加が続いている。

 学級閉鎖、学年閉鎖の数は2週、3週と急激に増加していたが、5週では4週とほぼ同じで、学童における流行拡大は終息しつつあると思われる。



Low uptake of seasonal influenza vaccination in Europe may jeopardise capacity to protect people in next pandemic   ECDC(An agency of the European Union ) ヨーロッパにおける季節性インフルワクチンの低接種率は次期パンデミック発生時におけるワクチン接種に多大な障害となる可能性

 ワクチンに対する不信感があると、パンデミック時のワクチン接種に色々と障害が。

 欧州でのワクチン接種率-ハイリスク層と小児での低接種率が問題

Report: At-risk Europeans under-vaccinated against flu CIDRAP(米国、ミネソタ大学感染症研究と対策センター) ヨーロッパ、リスクグループのインフルワクチン低接種率が問題

 EUにおいて65歳以上の高齢者のインフルワクチン接種率は三分の一と低く、さらに他のハイリスクグループの接種率も低いことが報告された。EU加盟国における最も感染に弱い層の低ワクチン接種率は、地域に、現在そして将来インフルを拡大する原因である可能性を示唆している。
 分析されたデータは2009/2009年シーズンから2014/2015年シーズンまでのもので、ECDCとWHOによる。結果は最新の”Vaccine”に発表された。
 7年間のデータ分析では、高齢者を含むハイリスク層におけるワクチン接種率は低下していた。
 WHOによるとEU全加盟国53ヶ国の高齢者を含むハイリスク層のワクチン接種率目標は75%であるが、2015/2015年シーズンに目標を超えたのはスコットランドだけであった。
 
 2015/2015年シーズンは、慢性疾患保有者の40%は接種を受けてなかった。さらに半数の国では妊婦の接種率は10%以下であった。また幼少児に対する接種を半数の国で推奨してなく、多くの国における小児の接種率は1%以下であった。

 WHOのツザンナ・ヤコブ、ヨーロッパ地域長官は今回のデータに対して次の様な警告を出している。
 「重篤な結果がもたらされる可能性の高いハイリスク層にとって深刻な状況が示唆される。そして将来全年齢層での接種率低下につながる可能性がある。さらにパンデミック・インフルワクチン製造の際、季節性インフルワクチン製造量が参考とされる。(真のワクチン必要量の評価が難しい:訳者)」

 貧困国における低接種率は、ワクチン入手量が少ないことが関係し、富裕国での低接種率は、国民がワクチン効果に対して懐疑的であることと国の積極的啓発が不足していることが原因となっている。WHOとECDCがそのように説明している。
 毎年44000人がインフルエンザで死亡しているが、その75%が65歳以上の高齢者である。

 特に今季は多くの高齢者がインフルに罹患していて、ECDCによると高齢者の全原因による死亡者数が増加している。それは特にヨーロッパ南部と英国、およびスコットランドとされる。(インフルエンザ感染関連死が増加していることが示唆。真のインフルエンザ発症者中の死亡数把握は困難。:訳者)

 今季流行株の中心はB型山形株で、続いてH1N1、そしてH3N2となっている。


 

   7日


 A型減少により、流行が若干鈍化傾向?

 全国に先駆け東京都のインフルエンザ流行情報が発信された。全国の状況が大体予測できる。
東京都感染症情報センター  インフルエンザ流行情報第5週(1/29-2/4)

 都内定点平均 53.22 (前週 54.1)
 

管理人コメント:定点値が予想したほど下がっていない。流行が遷延化している可能性がある。時期的にA型が減少してきている可能性があるので、全体数が若干減少、しかし主たる流行株のB型感染者が未だ有意に発生している可能性。まだまだ全国的にも感染者が発生し続ける可能性。

 B型は2月下旬から3月上旬がピークを迎えるのが例年であるが、今年度もそこまで流行が続くのか心配。しかし感染しやすい層がある程度感染してしまうと、そこから先は終息に向かう。それは意外と早いのか?
 B型は香港でも大流行しているが、重症患者や死者が多く出ているようなので警戒は必要だ。

 東京都でのICU収容重症者数や死者数が不明なので流行の規模が把握できない。


 英国とアイルランドにH5N6鳥インフルウイルスが侵入

More than 20 of the Queen's swans have been killed by bird flu outbreak with another 20 expected to die  Daily Mail (英国) 英王室が飼育している白鳥20羽以上が鳥インフルで犠牲に

 20羽が死に、さらに20羽以上が死にかかっていると、王室白鳥飼育長が語っている。
 ウイルスはH5N6またはH5N8と考えられるが、現時点では発表されていない。

First case of bird flu confirmed in Ireland  Irish Farmers Journal (アイルランド) アイルランド、今季初の鳥インフルが確認
 
 今季初の鳥インフルウイルスH5N6がウミワシの死骸から検出。
 当局は家きん農場主に鳥インフル感染に注意するように呼びかけている。
 

   6日

 なぜ今シーズンはB型インフルが世界で流行しているのか、謎?

  アイルランド4週 1月22日~28日

  2018年 4週
  流行株 B 56%>A 44% (H3N2大多数)
  入院数 318例  33%  A型、67% B型:4週

  2017年40週~2018年4週
   重篤入院数(ICU) 51% A型、49% B型
   死亡例 55例 (タイプ別無記載)


 管理人コメント:気温の低い国の例としてアイルランドを選んだが、今シーズンはやはり早期からB型が流行しだして、そこにA(H3N2)型が流行しだして、完全なる混合流行となっている。現在は流行のピークを越えた感がある。B型はYamagata株で日本や他の国と同じであるが、混合流行の片方のA型はH1N1pdmとH3N2が地域によって異なる。北米でH3N2が流行しているせいか、アイルランドで流行のA型はH3N2となっている。


 香港でも圧倒的にBが多い。
 


 B型大流行の様相を呈しているのは、他に香港があげられる。
 病院でのベッド数が不足、さらには抗インフルエンザ不足も伝えられている。
 ICU収容患者のウイルス別人数
 4週では29人が死亡。5週の前半4日間では15人が死亡している。


 中国本土では通常のインフルエンザ流行程度であるが、A型とB型の混合流行とされる。
 台湾では流行のピークを過ぎたようだ。流行株はB型である。

 日本はAB混合流行であるが、ウイルスのタイプはA(H1N1pdm)とB(山形株)であり、A(H3N2)は少ないと報告されている。これは香港保健省の発表情報である。


   5日
  
Influenza Hospitalizations Highest on Record, CDC Says  Medscape (米国) 米国CDC、インフル入院患者数は記録開始以来最多

   3日

米国H3N2インフルエンザ流行さらに拡大
   
入院患者、死者数増加の一途


Kentucky Flu Epidemic: Influenza-Related Deaths Reach 100  LEX18 Lexington KY News (米国) ケンタッキー州インフルエンザ:関連死亡者数100人に

 ケンタキー州のインフルエンザ関連死亡者数が100人に達した。
 今季のH3N2ウイルスは非常に重篤な症状を起こし、それはハイリスク者だけでなく、通常健康である人々でも起こる。
 インフルエンザシーズンは5月末まで続く。昨年(2016-2017)は76人がインフルエンザ関連死亡した。
 州の公衆衛生局によると、インフルエンザ発病による合併症として危険なのは、肺炎、菌血症、そして敗血症があげられ、入院が必要となり、時には死亡する場合もある。


Influenza Hospitalizations Highest on Record, CDC Says Medscape  (米国) 米国CDC、インフル入院患者数は記録上最多の状況

 米国CDCの長官代理を務めるアン・シュチャト医師は、インフルエンザ流行状況を、電話会議で次の様に語った。
 「今週、入院患者数は過去最大数を記録している。」
 さらに病床不足、抗インフルエンザ薬、および迅速診断薬不足が続いているという。
 「残念ながら、我々の最新のデータはインフルエンザ流行は未だ続いており、国のほどんどの地域で広がっている。」

 「現在のインフルエンザ流行は極めて不可解な様相を示していて、我々にとっても解釈が難しい点が多い。2~3ヶ月で同時にいくつかのインフルエンザ株が国中で流行しだした。」 国立免疫呼吸器疾患センターのインフルエンザ部門のダン・ジャーニガン長官が語る。
 「米国で初の異常な流行様式が呈されている」

 今週以前の3週間で流行は49州に広がった(非常に短期間で:訳者注)。このような事はこれまでのCDCのデータに記録されたことはない。


  米国インフルエンザ流行状況 第4週 (1/21-27)  米国CDC発表

   
史上最大の感染者数と死者数発生の可能性

  定点医療機関受診インフル患者の外来患者中の比率
    史上最大の流行になりそうなカーブである。


     流行株はA(H3N2)



     死亡例:小児 2017-2018シーズン中53例の死亡


  成人インフルエンザ関連死亡率(全死亡に対して)




 管理人コメント:未だにH3N2インフルの流行がピークに達していない。死者数も相当な数が予想されている。当局は今からでもワクチン接種は遅くはないと啓発に大わらわであるが、ワクチンはB型には有効とされるが、致死率の高いH3N2には効かない。

   2日


 米国テキサス州、インフルエンザ関連死亡者2355人以上発生
This is how many people have died from influenza, pneumonia in Texas this flu season KPRC Click2Houston (米国、テキサス) 今シーズンのテキサスでどれだけの人々が死んだだろうか

 テキサスに於ける今季のインフルエンザは酷い状態で、結果は多くの死者が出ている。
 インフルエンザ流行開始以来数千人が死亡した。

 テキサスでのH3N2によるインフルエンザ流行は未だ続いており、当局はそれがいつ終息にむかうか判断出来ないとしている。
 2017年10月1日~2018年1月20日、少なくとも2355人のインフルエンザ関連死亡(*)が確認されている。
 78.3%は65歳以上の高齢者である。

 (*)  死亡診断書でインフルエンザおよび肺炎で死亡とされた症例。

 管理人コメント:インフルエンザ死亡は、米国の場合、インフルエンザ発症により死亡した症例を意味し、元々の慢性疾患が悪化した例も含まれる。日本の場合、高齢者のインフルエンザ死亡は、慢性疾患悪化例の場合、主治医の判断でインフルエンザ死亡に加えられてない例が多い。今季の米国ではH3N2ウイルスが流行を起こしており、ワクチン効果が20%以下と無効なため、重症例と死亡例が増えている。多くはインフルエンザ肺炎である。


  カナダ研究チーム、2018年インフルワクチン効果を発表  Eurosurveillannce (国際、ECDC発行)

   カナダの限定された地域の住民を対象に、2017/2018年ワクチンの効果を速報。
   ワクチンは3価ワクチンを使用:A(H1N1pdm)、A(H3N2)、B/Victoria。
   
   H3N2-->20%以下:有効率は低い。ワクチン株と流行株の抗原性が若干異なる。
   B型-->55%:中等度有効。流行株はYamagata株でワクチン使用株と異なるが、交差免疫により有効性が高まっていると判断。
    *4価ワクチンにはB/Yamagataも含まれている。

   
   日本国内インフル流行状況 厚労省
    4週 1/22-1/28

    史上最大の流行状況、しかしピークを迎えつつある
    定点値 52.35 (2週 26.44 3週 51.93)
    今後急速に感染者数の減少(定点当たりの患者数)が見られてゆくのか、それとも遷延するのかが問題となる。

    管理人コメント:例年は流行しているA型感染者が減少してゆく時期であるが、その後B型感染者が増えてゆき、その数は2月から3月にかけてピークとなる。今シーズンはB型流行が早期から起きているため、やはり早期に終息するのか、それとも例年並みにこれからも感染者が発生し続けるのか気になる。A型感染者が減りだしたから、全体の患者数としてピークとなるが、その後はしばらく感染者数(B型感染者が続くため)が維持されてゆく可能性がある。


  1日

 世界各国のインフル状況 第3週~4週

   A型(H3N2、H1N1)とB型の混合流行地域:日本、韓国
   B型が流行主流の地域:香港、中国、台湾
   A型(H3N2)が流行主流地域:米国、カナダ
   A型(H1N1)が流行主流地域:北朝鮮

  米国:A(H3N2)が全土で大流行、史上最大。小児、高齢者死者数増加・
  カナダ:A(H3N2)が主たる流行株、流行中。
  アイルランド:B型猛流行中
  英国:B型大流行、ピークは越えつつある。
   

  中国:流行は例年並み、感染者数の増加率は緩徐。B型が多い。
  香港:B型が大流行。入院ベッド不足。死者数数十人レベルで増加中。
  

  韓国:B型 54%、H3N2 39% 流行ピーク越え
  北朝鮮:A(H1N1pdm:先の新型)が大流行中
  モンゴル:B型流行中
  台湾:B型流行中  、香港と同じく昨年夏にH3N2が異常な流行を起こした。
  

 日本国内のインフル状況

 東京:定点(患者数平均/週) 54.1  史上最大値  流行株 B型>A(H1N1pdm)
 全国:西部(四国。九州。山陽)地域は流行ピークを終え感染者数が減少に。東部はピークは今週?


 B型インフルエンザはA型と比較して決して病原性が低くはない

Comparing Clinical Characteristics Between Hospitalized Adults With Laboratory-Confirmed Influenza A and B Virus Infection   Clinical Infectious Diseases, Volume 59, Issue 2, 15 July 2014, Pages 252–255

 多数のA型及びB型のインフルエンザ入院患者での比較。タミフル治療による臨床経過と入院期間を分析し、AとBの間で差はない。

TOP