1月

31日

 今年初のH5N1鳥インフルエンザによる死者4人カンボジアで発生したことを受けて、WHOとFAO(
国連食糧農業機関)は警戒すべきであるとのメッセージを出している。

Bird flu spreads in Cambodia Deutsche Welle  (ドイツ) カンボジアで鳥インフルエンザが拡大
 WHOの広報官のSonny Inbaraj Krishnanは、30日、カンボジアで鳥インフルエンザで死亡した事例について、WHOは多大の関心を抱いていると語った。
 また国連機関のFAOの長官もH5N1鳥インフルエンザウイルスは未だ各地で活動していて、家きんや人に感染していることを指摘し、体制を強化しなければ再びパンデミックの危険性が高まると警告した。

 タミフルは季節性インフルエンザにどの程度効くのか?
  コクラン共同計画(Cochrane Collaboration)によると発熱期間を1日前後短縮するが、肺炎などの合併症を防ぐ効果は期待できないとされている。しかし日本では小児の多くに投与されている。
  今年感染している成人の場合、医療機関にゆかない人も多いと思われるが、タミフルがどの程度処方されているのだろうか?また処方されても服用しない人も結構いるようだ。
  ”お薬大国”の日本は、医薬品メーカーと医師達の結びつきで多くの薬が患者に投薬されているが、その薬の副作用が意外に多く、それによる死者が結構出ていることは知られていない。
 本当に必要な薬について、しっかりと説明できる医師はいない。患者は診れないのに、いかにも分かった口ぶりで説明する医薬品販売員(MR)は多い。
 参考書籍 新版のんではいけない薬 この書ではタミフルは、効かない、しかも危険とされている。


 米国FDA、インフルエンザに効果があると宣伝する詐欺的医薬品について注意を促している

FDA targets flu drug claims USA TODAY  (米国) 米国FDA(食品医薬品局)、インフルエンザ薬宣伝文句に警告
 {インフルエンザが流行してくるに従い、インフルエンザを治療できる、予防できる、または病状を軽くできると宣伝する多くの詐欺的産物が巷にあふれ出ている。

 FDAではインフルエンザを予防できると宣伝する商品に対して厳しい監視を行っている。
 
 そうした中FDAは、鼻腔スプレーで、各種細菌、感冒、インフルエンザにかかりづらくなると宣伝しているGermBullet社に警告の通知をだした。理由は内容が偽り、または誤解を与えることがあげられている。
 鼻腔スプレー液は、エッセンシャル・オイルから作られている。
 
 FDAによると、同社は(鼻腔スプレーで)上記疾患を治療、または治癒できると宣伝をしているが、同スプレーはFDAに医薬品として審査するために申請はされたことはないという。
 
 GermBullet社はウエブサイトに、FDA公認ウイルス研究所で検査されたと述べているが、そうした事実はないとされる。
 
 同社は15日以内にFDAに回答しなければならないが、回答が無い場合は市場から商品は強制的に撤去される。
 
 法律では、医薬品とは疾病の予防、治療、治癒を宣伝文句としているものであり、FDAは処方薬、薬局販売薬を監視する責任がある。
 
 FDAではインフルエンザが流行してくると、多くの詐欺的商品が増えだし、インフルエンザの予防、治療、軽症化に効果があると宣伝されているという。
 
 FDAは消費者に対して、ハーブ茶のようなダイエットサプリメントや食品、そしてエアフィルターや光線療法器具などで以下のような宣伝文句が掲げられているものに注意するように警告している。
 
 ・インフルエンザワクチン接種をしなくても、自然免疫を高めることができる
 ・インフルエンザワクチンの代わりに安全で効果的
 ・インフルエンザを予防できる
 ・インフルエンザと戦うためにあなたの自然免疫をサポート
 
 さらにFDAでは、最近FDAが認可していないジェネリックのタミフルやリレンザがネットで販売されていることに注意を促している。}

 米国に比べると日本は企業に甘く、このような厳しさがない。

30日

東京都、インフルエンザ警報
 東京都感染症情報センターデータから。

 第4週(1月21日~1月27日) 定点41.8、第3週23.9の1.7倍
 これまでの分離ウイルスはほとんどすべてがAH3型(香港型)。B型はきわめて希。 

 昨年と流行曲線を比較。昨年は第5週がピークだったが、今年は昨年のピークを越えることは明らか。もしピークが第6週以後になるとしたなら、相当な感染者数となる。う~ん…

 
 
 年齢別感染者数を昨年の同時期と比較。20代以降の成人層での感染率が高いことが特徴。



 

 カンボジアで人のH5N1発病が相次いでいるが、その背景には家きんでの発生がある。またインドネシアでもアヒルの間で発生が広がっている。そうしたことから国連機関のFAO(国連食糧農業機関)が、H5N1鳥インフルエンザに対する警戒感を失わないように警告した。

Bird flu still lurking, warns UN food agency FAO Deutsche Welle  (ドイツ) 鳥インフルエンザは未だ発生している、国連機関のFAOが警告

鳥インフルの再流行を警告=FAO 時事通信
国連食糧農業機関(FAO)は29日、東南アジアなどで人や家畜への感染被害が広がった強毒性鳥インフルエンザについて、監視を怠れば人や家畜に大きな損害をもたらす世界的流行が再発する恐れがあると警告した。


  芸能界でもインフルエンザ発症者が増えているようだ。多くの話題が駆けめぐっている。それは米国でも同じ状況のようだ。
 そろそろ流行のピークだと考えられるが、それは地域によって多少時期がずれるのが例年のことである。米国は全体的に発生者数は減少しかけているようだ。
 国内では、たぶん、首都圏はピークを越えかかっているはずだが、今日、発表される週報ではどうなっているだろうか。


29日

 カンボジアでさらに2人の小児がH5N1鳥インフルエンザで死亡

 この2週間で5人が発病して4人が死亡したことになる。
これまでになくカンボジアでは多発しているが、冬期間に入ったことによるだけでは説明はつかない。

 これまでも多くの発病者がいたが十分チェックされていなかったのか、それとも偶然に多発しだしているのか不明である。
 いずれにしても気になる。

Bird flu kills two more children in Cambodia Medical Xpress (国際) カンボジア、鳥インフルエンザでさらに2人の小児が死亡
 カンボジア政府とWHOは共同で17ヶ月少女と9歳少女がH5N1鳥インフルエンザで入院中に28日に死亡したと発表した。先週、カンボジアは3人の発病者がでたことを発表したが、そのうち2人は死亡している。カンボジアでは2005年以来26人の発病者が報告され、そのうち23人が死亡している。
 2011年までは年間2-3人の発生であったが、同年8人発生し、翌年3人、しかし今年は1月に5人の発生となっている。う~ん…。発病者間には関連はないと思う。
 
Bird Flu Kills Two More Children in Cambodia Wall Street Journal  (米国) カンボジアでさらに2人の小児が鳥インフルエンザで死亡

Bird flu kills two Cambodian children, taking 2013 toll to four  The Nation (タイ) 鳥インフルエンザ、カンボジアの2小児を殺す、今年度死亡例は4例に


 予想したとおりインフルエンザは国内で大流行している。基本的にH3N2香港型であるが、B型も多少混じっているようだ。
 豊橋市内のインフルエンザ猛威 東海日日新聞
  …1月下旬から2月上旬にかけては集団風邪が多くなる時期だが、今回の爆発的な流行には市保健所も困惑気味。

 昨年、それほど流行しなかった米国で今シーズン大流行しているのは理解できるが、日本では昨年もH3N2香港型は流行している。今シーズンの大流行は予想に反しているが、昨年罹患しなかった成人層で多く発症しているようだ。
 国立感染研のデータでも1月に分離指されているウイルスの大部分はH3型となっている。


27日

Influenza at the human-animal interface  WHO 人獣共通環境下で発生する感染症 要約とリスクアセスメント 1月16日 :A(H5N1)鳥インフルエンザの人感染症と関連動物感染

 2003年以来2013年1月16日まで検査室で確認されたA(H5N1)鳥インフルエンザの人感染事例は、世界15か国から610例がWHOに報告されている。そのうち360例が死亡している。最近では2012年12月17日に最新事例が報告されて以来、新規事例はWHOに報告されていない。
 最近インドネシアの家きんでA(H5N1)クレード2.3.2.1による鳥インフルエンザ発生が起きている。このクレードは2,3年前から他の地域で家きんで分離され、また人での感染を起こしているが、同国では分離されてなかった。
 このクレード2.3.2.1は現在までのところ、他のクレードと同じような感染性と病原性を保持しており、公衆衛生上リスクが高まっていることは示唆されていない。
 鳥インフルエンザA(H5N1)の公衆衛生上のリスクは以前と変わっていない。

 *管理人注:インドネシアでは多くの家きんと人での鳥インフルエンザ発生を繰り返してきたが、昨年末ころからアヒルを中心に鳥インフルエンザ発生が増している。クレード(系統、分岐)は2.3.2.1株で従来の2.1株とは異なっていて、新たにどこからか侵入してきたか、持ち込まれたものと考えられる。
 それに対してインドネシア国内では他国で人為的に作成された新規株が生物兵器として持ち込まれたとの懸念を抱く政治的意見が発せられている。国家諜報機関長官などが発表している。こうした事情からWHOがこのような声明を発表した可能性が高い。

One in five infected by pandemic flu News24  (米国) 2009年のパンデミックでは5人に1人が感染した
 2009-2010年のパンデミックインフルエンザH1N1に世界で五分の一以上の人々が感染したと推定される。新しくまとめられた研究結果が示した。論文は”Influenza and Other Respiratory Viruses”に発表された。
 研究結果が示しているのは20-27%の人々がウイルスに感染していたとされる。
 5歳から19歳の小児がもっとも感染していて全体の47%をしめた。一方65歳以上の高齢者は11%しか占めていなかった。
 今回の調査研究は27件の研究結果をまとめたもので、世界19ヶ国で総計9万検体の血液サンプルでH1N1ウイルス抗体を調べたものである。

 致死率は推定であるが0.02%で5000人に1人の死亡率であった。
 (すなわち感染率が20%、そして致死率が0.02%とすると我が国では:
 1億2千万人x0.2x0.0002=4800人となる。世界全体では30万人)。
  * 日本国内での公式死者数は200人少々であったが、世界の平均からすると非常に少ないということになるが、これは検査で確認され、そして医療機関からH1N1で死亡したと報告された数である。実際にはもっと多かったと思うが。

26日

 カンボジアでH5N1鳥インフルエンザを3人が発病、1人死亡。
Deadly bird flu proves persistent as Cambodia reports 3 cases, 2 fatal, since ... Washington Post  (米国) カンボジアで今年度に入って致死的鳥インフルエンザで3人発病、2人死亡、ウイルスが継続的に存在していることが示される
 15歳少女と35歳男性が死亡。入院加療されるも死亡とのこと。8ヶ月男児は首都プノンペンの病院に入院。回復生存の可能性。
 昨年は小児3人が発病して全員死亡していた。

 WHOとカンボジア保健省の共同発表によると、死亡した2人が住む村では家きんの間で鳥インフルエンザが発生していた事実があり、2人は死亡した鳥を料理していたことで感染したものと考えられている。There was evidence of infections among poultry in the villages of the two who died and the pair "prepared sick chicken for food prior to becoming sick", the statement said.



 国内インフルエンザ流行状況。昨年よりもやや速いペースで感染者数は増加している。成人層での感染率が高い。全国全体で定点平均は22人なので、注意報(10人以上)から警報(30人以上)に変わる直前である。
 厚生労働省のページから



 米国、インフルエンザ流行続くが、いくつかの州では下降傾向に。高齢者の入院率が非常に高い。
流行程度としては、中等度の大流行に分類される。moderately severe season
 CDCインフルエンザ週報第3週
 分離ウイルスは80%がH3型(香港)で、20%がB型となっている。かっての新型(H1N1)は少ない。
 新規に見つかったA型インフルエンザの報告はない。

   外来患者に占めるインフルエンザ様症状の患者の割合


 カナダでも大流行は継続中であるが、次第に感染者数の発生は減少に向かっている。しかし発生数はこの15年間でもっとも多い年となっている。分離ウイルスはほとんどがA香港型(H3N2)である。カナダ保健省週報第3週

25日


 インフルエンザはヨーロッパでは流行がそれほどではなく終息に向かいそうな気配。
 北米と英国、アイルランドは近くても流行する株や流行程度が違うのは不思議である。毎年そのように感じる。

 英国健康保護庁(HPA)週報 第2週報告では全体的に感染者数の減少がみられる。
 アイルランド健康保護庁週報 第2週、感染者数の減少傾向。主たる流行株はB型。

 未だ極寒状況のアイルランドでB型ウイルスが流行するのは不思議である。英国での主たる流行株もB型である。
 北米のカナダではB型はほとんどでていない。米国では南にゆくとB型がみられ、さらにメキシコではB型が流行の中心となっている。
 日本国内ではB型はそれほどでていない。
 沖縄も然り。

 日本国内はいずこも流行が本格化。流行株はH3N2、香港型。多くの学校での学級・学年閉鎖が行われている。
 全国的には注意報から警報のレベルに近づいている。

 ・春まで注意、対策万全に インフル流行本格化  中日新聞
 ・全県インフル警報…過去10年最悪ペース 読売新聞
 ・インフル、全域に警報…流行指数全国2位 読売新聞
 ・インフル、天草は警報レベル 県全体も注意報  熊本日日新聞


24日

 WHOのH5N1鳥インフルエンザ感染情報は月一回のペースで要約を掲載に変更
 散発的発生は個々には情報を出さなくなり、集団発生、または人人感染が疑われる時だけ、その時点で発表。 
 Announcement: WHO to change the way it reports H5N1 cases WHO 広報:WHOはH5N1発症事例の報告を変更する。 WHOは今後H5N1感染者の情報を月に1回のペースでインフルエンザのウエブページに掲載する。異常な発生の場合、または危険性が高まったと想定される場合は、” Disease Outbreak News(集団発生ニュース)”に発表する。

 報道機関はH5N1情報はニュースとして取り上げなくなり、さらにWHOもH5N1情報の重要性をトーンダウンした。
 う~ん、何となく不安ではある。


 H5N1鳥インフルエンザウイルス研究が再開される。

Bird flu experts end halt to lab research USA TODAY (米国) 鳥インフルエンザ研究が再開。一昨年秋にH5N1鳥インフルエンザウイルスの変異実験に関する研究発表が行われ、その危険性が指摘されたことから、昨年から自主的にウイルス変異実験が中止されていたが、今回、ある程度実験の危険性を回避する体制が整ったことから、実験が再開されることが決まった。関係研究者達が世界のトップ科学雑誌であるネーチャーとサイエンスに発表した。

鳥インフルエンザ 研究再開へ NHK 。テロに悪用されるおそれがあるという指摘を受け、毒性の強い鳥インフルエンザウイルスの一部の研究を中断していた日本など世界の研究者が、実験環境の見直しが進んだとして、1年ぶりに研究を再開するとする声明を発表しました。声明は、日本など世界各地の研究者40人が連名で科学雑誌「サイエンス」と「ネイチャー」の電子版に同時に発表しました。以下省略。

Research to Resume on Modified, Deadlier Bird Flu New York Times (米国) 致死的鳥インフルエンザウイルスの研究が再開
 昨年その安全性から保留された致死的インフルエンザウイルス研究がいくつかの研究室で再開されることが研究者達から発表された。2011年、オランダと米国の研究チームが遺伝子変異させた鳥インフルエンザウイルスの作成を行ない、哺乳動物への感染性が高まった、より危険な(H5N1)ウイルス作成が可能であることが知れ渡ってから、研究の危険性に関して大きな世界的論議がわき起こった。研究者の間では作成ウイルスが研究室から漏れでたり、テロリストがウイルスを持ち出すか、または自分たちで作成して生物兵器化することを懸念する声もわき起こった。、研究者達は実験の安全性を考えるために、1年間の実験停止を自ら世界に申告した。
 そして現在研究者達は、多くの国は研究を行う上での適切な規則を定めていることから、研究を再開すべきと考えている。40人の研究者達(昨年、研究中止を申告した)は、サイエンスとネーチャーにレターという形で声明文を発表し、研究再開の時期がきたことを主張した。
 しかし国内外の研究者達に多額の研究費を提供している米国は、未だ安全な研究のための新しいガイドラインを発表していない。(研究費を米国から得るためには、そのガイドラインに従って研究を行う義務が生じる。) 米国のガイドラインは数週間以内に発表される予定と語っている専門家はいる。
 研究者達のリーダー格で、米国の研究助成で変異ウイルス作成実験を行い、一昨年、世界に発表したオランダのエラスムス医学センターのロン・フーシュ教授は、研究者達は米国のガイドライン発表を待たないで研究保留を中止する予定だと、語っている。
 いつまで我々は待たなければならない?もしガイドラインをだすのがオランダだとしたなら、米国の研究者達は待つだろうか?同教授は2,3週間内に研究を再開するとしている。米国から研究費を得なくても、他から得る方法があるとしている。
 同じようにヨーロッパの研究者達は米国に依存しなくても(研究費が出なくても)、研究を続行する方法があるので、米国の判断を待つ必要がないとされる。
  中国とカナダは研究再開を行う体制ができているという。
  日本は米国と同様に研究ガイドラインを未だ作成中とされる。
  (H5N1ウイルスの変異実験は、パンデミックを起こす可能性のあるウイルスを予知したり、ワクチン開発のためにも非常に重要であることは、すべての研究者で意見は一致している。しかし実験過程に起きる危険性をいかに回避、または予防するか、そのための規則、厳しいガイドラインが必要とされる。訳者注)。

 東京都インフルエンザ流行状況第3週 東京都感染症情報センター
 昨年よりも感染者数の増加率は高い。
 
 定点医療機関受診者数。昨年との対比


 年齢別受診者数
 成人層での感染率が高いの特徴
。65歳以上の高齢者での感染率はそれほど顕著ではない。


 千葉県が警報発令 産経ニュースによる
  定点34.17人
  
23日

 小児でのインフルエンザ感染は小学校~高校にまたがっているようだ。成人の発症例も多い。

集団かぜ 伊賀地域の小学校・高校で学年閉鎖 YOU 。伊賀地域の小学校と高校の計2校が学年閉鎖。
インフル警報発令 県2年ぶり 読売新聞  群馬県、定点35.66人となり警報を発令。幼稚園から高校まで学年・学級閉鎖の措置をとったのは前週で68施設。
豊橋市・蒲郡市で学級閉鎖続く  東海日日新聞 。小中校生が感染し欠席者が増えている。

インフルエンザ猛威!「去年と同じA型」子どもより大人に感染拡大 J-CASTニュース 。インフルエンザ患者が首都圏で急激に増えている。国立感染症研究所によると、「流行の第1週から2週が3倍。昨年(2012年)は2倍だったからかなり急激」という。いま一番ピリピリしているのは受験生だろうが、その学習塾だって危険地域だ。今年の流行は昨年と同じ「A型」。 感染症研究所は「昨シーズンかなり流行したから、免疫を持っている人が多いので減ると思ったが、予想に反して昨シーズンに匹敵する」という。


New Coronavirus-Like Virus Found In Bats  Huffington Post Canada(カナダ) 新型コロナウイルスの近縁ウイルスが多数のコウモリから分離
 昨年中東で見つかった新型コロナウイルス(EMC 2012)に非常に近縁なウイルスが多数の種類のコウモリからヨーロッパを含めて多数の国で見つかった。ドイツの研究チームが発表した「新興感染症雑誌 journal Emerging Infectious Diseases.」。かって流行したSARSもコウモリを感染宿主としていたコロナウイルスが他哺乳動物に感染し、ジャコウネコやタヌキから人に感染したと考えられている。今回、ヨーロッパ、ロシア、アジア、アフリカなどのコウモリから検出されたEMC 2012類似ウイルスが、SARSウイルスと同様に周辺の哺乳動物に感染し、そこから人へ感染している可能性があるのかについては今後の研究による。EMC 2012は昨年カタール、サウジアラビア、ヨルダンで人に感染し、9人の発病者と4人の死者を出している。


22日

 予測されたように各地でインフルエンザ感染者数が急増。
 各地域で学級閉鎖や休校が相次ぎ出している。
 ・岡山県内47校園で集団風邪 山陽新聞
 ・インフルエンザ、前週の3倍超に…全都道府県で急増 リセマム

 この流行が2009年の新型インフルエンザを除き、過去数年間最大の流行になるかもしれない。
 新型と違って高齢者の重症化率が高いことが懸念される。


20日

 米国でのインフルエンザ流行はH3N2型(香港型)を中心に大流行しているが、CDCでは繰り返し高齢者への注意を呼び掛けている。
 症状が出たら躊躇せずに抗インフルエンザ薬の投与が必要なことを呼び掛けている。
 Flu Season 'Bad One for the Elderly,' CDC Says   TIME  (米国) 今シーズンのインフルエンザは高齢者にとって危険である、CDC警告
 インフルエンザで入院する高齢者の数は急激に増加している。CDCは高齢者に対する抗インフルエンザ薬の使用を早期に、かつ広く使用すべきであると、これまであまり言ってなかったアドバイスを繰り返している。
 CDC長官のトーマス・フリーデンは、症状が出たら職場に向かわずに家で療養して、子供を学校に登校させず、ウイルスの拡散を防ぐように努めるように呼び掛けている。


19日

 米国のインフルエンザ流行状況は全体的にブレーキがかかり、いくつかの州では感染者数が減りだしてきたようだ。分離ウイルスの多くはH3N2型であるが、B型、それもワクチン株ではないビクトリア系統株も若干流行しているようだ。CDC発表週報
 しかし、ニューヨーク州他いくつかの州では未だ増加ししている地域も多く、また高齢者での発生数が多く、早期の抗インフルエンザ薬投与をCDCが呼びかけている。CDC chief: Flu hospitalizations spike in the elderly, season is shaping up to ...  Washington Post (米国) CDC長官、高齢者のインフルエンザ入院数が増えている、今シーズンのインフルエンザは大流行の様相を呈している


18日

 日本国内でも米国同様H3N2香港型インフルエンザが大流行の恐れ

 国内インフルエンザ発生状況第2週
 急速な感染者数の増加が認められていて定点あたり12.06人と、昨年同期の2倍となっている。
 今後学校での集団発生などが相次ぎ、さらに感染者数の増加が予想される。
 分離ウイルスはAH3N2香港型が大半であり、成人での感染率が高いとされるが、先週までは学童が冬休み中だったことから、相対的に成人の感染者が多くなっていたと推定される。
 厚生労働省発表データ 1月7日~13日
 


 東京都がインフルエンザ注意報発令。昨シーズンよりも1週間早い。学校や社会福祉施設などでの集団感染は、昨シーズン同期よりも3倍増えている(27->87件)。
 読売新聞による。都がインフル注意報

 Googleインフルエンザトレンド
  日本での流行推定カーブは昨年よりも立ち上がりが早く、昨年以上の流行が示唆されている。
  地域(国内)からインフルエンザ関連の検索用語でGoogle検索が行われている数から、インフルエンザ流行を間接的にとらえている。因みに流行が例年になく拡大している米国のトレンドは如実にそれが示されている。
  Googleインフルエンザトレンド(日本)
 

17日

 国内でもノロウイルス胃腸炎(感染症)の集団発生が高齢者施設などで多く発生し死亡者も出ている。多くは高齢者で嘔吐による窒息、肺炎などが原因で亡くなっている。
 ・特養16人 ノロウイルス感染か 美咲 読売新聞
 ・美咲の特養でノロ感染、男性死亡 山陽新聞
 ・ノロウイルス集団感染、三重の特養で2人死亡 日本経済新聞


 米国でもインフルエンザ流行とノロウイルス流行で、メディアも関連情報を多く流している。
 ・Norovirus Symptoms? Then Stay Away From Hospitals Urges UK ... edical News Today 英国保健当局、ノロウイルスの症状がでたら病院へ近づかないで。
 ・Forget the flu: Sydney vomiting bug is here MSN Money インフルエンザを忘れて:シドニー嘔吐ウイルスが広がっている。クルーズ船内での集団発生を警告。米国、ニューサウスウエールズ大学の専門家の談話。



16日


 米国とヨーロッパではインフルエンザとノロウイルスが流行してきている。そうした実情をニューヨークタイムズが伝えている。Flu Activity and Norovirus on the Rise in Europe ヨーロッパでインフルエンザとノロウイルスの流行が本格化。 ヨーロッパでは北西部を中心にインフルエンザが流行しだしている。ノルウエーがもっとも大きな流行となっているが、ほかに少なくとも十数カ国で流行が始まっている。米国と同様に早い時期から流行しだしているが、専門家は例年以上の大流行にはならないだろうと予測している。
 米国では全州でA型が猛流行しているが、ヨーロッパの場合B型が流行しだしている。しかし報告によるとワクチンは適合した株とされる。
 一方、同時期にヨーロッパのいくつかの国では、米国やカナダと同じようにノロウイルスが流行している。英国では昨年よりも7割多い患者が出ているとされるが、多くの患者は病院を避けて自宅療養していることから、実際の数はさらに多いと考えられている。

 英国の健康保護庁(HPA)の報告をみると、1月第1週時点では分離されているウイルスはB型がA型の5倍となっている。
 アイルランドでも同様。

 一般的にB型インフルエンザは気候が温暖になると流行する。現在も米国南部やメキシコで多く流行しているが、ヨーロッパでは北部で流行がみられているのは不思議にも思える。北米では米国北部とカナダではほとんどがA型でB型は非常に少ない。
 B型インフルエンザが気候が極寒状態でも流行するとしたなら、ウイルスの変異が関与しているのか否か、現時点では管理人にはわからない。いずれにしても日本でもB型に注意する必要がありそうだ。

 興味あることに中国の状況では北部中国でH3N2を99%とする流行が起きていて、南部でのインフルエンザ流行はさほどではない。しかし分離されているウイルスは30%がB型である。

 香港に飛んでみると、インフルエンザ流行は始まりの感じであるが、分離ウイルスの半数がA(H1N1)2009、すなわちかっての新型インフルエンザとなっている。

 日本では全国定点平均が3人を超えていて流行期には入っているが、分離される株はH3型が中心となっている。


 昨年春以来混乱してきたH5N1鳥インフルエンザウイルスの研究の在り方を巡って、昨年末一応の決着がついたようだ。その研究の意義と危険性(生物兵器として使用される可能性、自然界に人為的に作成されたウイルス漏れ出す危険性)のバランスを如何にして保つかである。

 一昨年、オランダと米国(日本)の研究チームが米国政府から研究費の支援を受けて、H5N1ウイルスの変異実験と遺伝子組み換え実験を行い、より感染性の強いウイルスを作成した。
 危険性ある研究との問題が浮上して以来、研究者達が自主的に研究を保留してきたが、昨年末にほぼ共通のコンセンサスが得られたようだ。米国保健福祉省が研究を行うためのガイドラインを提示している。

 高額な研究費を世界の研究者達に提供してきた米国であるが、その影響力は大きい。しかし、米国の研究費を必要としないなら、研究は勝手に行うことが可能であり、生物兵器化が可能なウイルス変異実験は多くの研究者が知らない施設で行うことが可能である。また米国の研究チームが行っている研究内容がすべて公開されているわけではないだろうから、ウイルスの変異実験が密かにどこかで行われているのか否かは不明ともいえる。以下のジャーナルに詳細に記述されている。
What Science Should We Fund? Questioning New Policy on H5N1 Gain-of-Function Research
Scientific American (米国) どのような科学研究に我々は資金を提供すべきか?H5N1鳥インフルエンザウイルスの機能獲得研究に対する新しい政策

14日


 シドニー2012(Sydney 2012)は2種類のノロウイルスが同一人物に感染して遺伝子組み換えを起こした新型ノロウイルスであり、それは2012年3月にシドニーで分離されたという。
 英国人は南部オーストラリアに旅行にくるので、ウイルスは英国に広がり、さらに米国、日本、フランス、ベルギー、日本に広がった。
 病原性は通常のノロウイルスと変わらないが、新型株であることから感染の拡大が早い。
 Sydney 2012 is the next gastro pandemic Cosmos (オーストラリア) シドニー2012は次の胃腸感染症のパンデミック


 米国、インフルエンザワクチンに懐疑的意見が出始めている。
US needs more effective flu shots, experts say The Sheboygan Press (米国) 専門家達、米国はより効果的インフルエンザワクチンを必要としている

 インフルエンザシーズンも初期の中程にさしかかっているが、公衆衛生当局はワクチン未接種者に、急いで接種するように呼びかけている。
 しかしながらCDCは12日、ワクチンの予防率は平均で62%しかなく、従来考えられていた70~90%よりも遙かに低いことを発表した。*予防率(%):{1-(ワクチン接種者の発病率/ワクチン接種を受けなかった人々の発病率)} x 100。 例: ワクチン接種者の発病率=20%、非接種者の発病率=60%-->(1-0.33) x 100=67%、  接種者の発病率=40%、非接種者の発病率=60%-->30%
 
接種者の発病率
非接種者の発病率
ワクチンの予防率
20% 60% 67%
30% 50% 40%
30% 40% 25%
15% 30% 50%
10% 100%  90% 
1% 100% 99%

 
 米国公衆衛生学の中心的存在であるミネソタ大学のオステルホルム教授(同大学の感染症研究と政策研究センター長を務める)は、公衆衛生専門家の間ではより効果的ワクチンが必要であるとの見解が中心的となりつつある、と語っている。
 同教授は、昨年、これまでの発表されている論文を分析して、厳格なクライテリアでインフルエンザワクチンの効果を評価して、世界的医学雑誌の”ランセット”に論文を発表している。その結果これまで考えられていたほどの効果は見いだせないことが結論として得られた。
 小児と65歳以上の高齢者では明確な効果を示すデータはなかった。
 唯一8歳以下の小児で鼻腔スプレー方式の生ワクチンであるFluMIstが83%の予防効果を示していたが、8から59歳まででは効果を示す証拠は得られなかった。
 バンデルビルト大学の内科学教授のウイリアム・シェフナーはインフルエンザワクチンについて次のように語っている。
 「一般論として、インフルエンザワクチンは良いワクチンといえるが、それほど効果的とはいえない。
 オステルホルム教授は、何も効果はないということではなく、それなりに中等度の効果は期待できる、と表現し、問題は製薬企業がより効果的ワクチンを作成する意欲がないことが問題だ、と語る。
 現在のワクチンで十分であるという認識が新規ワクチンの改良に向かわない原因でもある、と同教授は考えている。
 変化せず、すべてのウイルスに共通する抗原を用いた万能ワクチンが期待されるが、こうしたワクチンは1度接種すると10年間は効果を持続する可能性がある。それ故ワクチン量はそれほど必要ではなくなり、製薬企業にとっては商品価値がなくなる。そのようにニューヨークのレノックス・ヒル病院の救急医学専門家のロバート・グラター医師は説明する。しかし同医師は5年以内に万能ワクチンが実用化されるだろうと楽観的に考えているようだ。
 シェフナー教授は、万能ワクチンが実用化されると、途上国では大きな意義があるという。なぜなら10年間に1度の接種で効果があるとするなら、経済的に非常に安い費用でインフルエンザが予防可能となるからだ。
 
13日

 インフルエンザ猛流行の米国で、ボストンに続いてニューヨーク州でインフルエンザ流行による公衆衛生危機宣言が発令された。

 NY declares public health emergency over flu outbreak CBS News (米国) ニューヨーク州、インフルエンザ流行により公衆衛生危機宣言発令
 ニューヨーク州知事は13日(日本時間)、インフルエンザが大流行レベルになったことから公衆衛生危機宣言を発令し、薬剤師に6ヶ月以上の小児にインフルエンザワクチンの接種を許可した。現在47州全域にわたってインフルエンザが流行している。
 ニューヨーク州全体で19000人前後の感染が報告されているが、昨年同期に比較して5倍に上る。

 'Unpredictable' Flu Spreads to 47 States, but Might Have Peaked in Some Areas ABC News (米国) 予想外のインフルエンザ大流行が47州へ拡大、しかしいくつかの地域ではピークに達した可能性も

12日

 米国インフルエンザ流行状況 CDC

 今年第一週の状況は、地域によって患者数が減っている。インフルエンザ様症状で医療機関を訪れる患者の割合は全体で減少しているが、小児の死者数は増加している。
 分離ウイルスの80%はA型で、20%はB型となっている。A型の多くはH3型で、かってのパンデミックH1型は非常に少ない。
 H3型は今シーズンのワクチンに適合しているが、B型の33%はビクトリア系統株でワクチンに適合していない。
 新規に発生したA型の報告はない。

  定点医療機関を受診したインフルエンザ様症状の患者の全外来患者に示す割合


Flu cases down in some areas; child deaths up  CNN (米国) いくつかの地域ではインフルエンザ患者数は減少、しかし小児の死者数は増加


カナダ インフルエンザ流行状況   カナダ保健省

 インフルエンザは国内全体へ広がっているが、外来患者に占めるインフルエンザ様症状の患者数は若干減少している。しかし過去15年間で非常に流行程度が大きいことが示されている。
 分離ウイルスはほとんどがH3N2型(香港型)であり、米国のようにB型はほとんど検出されてない。 気温が低いとB型ウイルスは活性化(感染力を増す)されないからだろう。メキシコではB型ウイルスが結構流行しているようだ。



 英国ではノロウイルス大流行が深刻な状況になっている。特に北部のスコットランドが顕著なようである。そこに現在インフルエンザ流行が始まっているようだ。

Why has norovirus been so bad this winter?  BBC News (英国) なぜこの冬はノロウイルスが大流行しているのか?
 変異株のシドニー2012が秋から流行。
Scottish hospitals forced to cancel operations as winter flu outbreak Scottish Daily Record(英国、スコットランド) スコットランドの病院は、ノロウイルス大流行のために手術のキャンセルを余儀なくされている
Ops cancelled after norovirus outbreak Glasgow Evening Times (英国、スコットランド) ノロウイルス大流行のために手術がキャンセルに

 なお英国におけるインフルエンザ流行状況は例年並みのようであるが、スコットランドとアイルランド北部では中程度の流行となっている。分離株はH3N2香港型である。英国健康保護庁(HPA)


Coronavirus: WHO Urges Scientists To Bring New Information On ... Huffington Post Canada (カナダ) コロナウイルス:WHO、会議開催で科学者達から情報を収集

 WHOはカイロで14,15日(日本時間)コロナウイルスに関する国際会議を開き、新型コロナウイルスに関する専門家の意見と情報を収集する。
 未だ動向が不明な新型コロナウイルスがさらに人への感染を続けてゆき、パンデミックとなってゆくのか、誰にも分かっていない現状を、WHOは世界の専門家達と情報を共有することで今後の対策に備えるようだ。


11日

 インドネシアで流行しているH5N1ウイルスの新型株(クレード 2.3.2)はバイオテロとして人工的に作成された生物兵器の可能性がある故、国として調査中であると、インドネシアの諜報機関が発表した。New bird flu strain may be bioterrorism, says BIN Jakarta Post (インドネシア) 新型鳥インフルエンザウイルスは生物兵器の可能性もある、インドネシア国家諜報機関が発表。
 
 この2,3ヶ月にインドネシア国内で数千羽のアヒルを殺した鳥インフルエンザウイルスの新規株は外国による生物兵器の使用の可能性があるとインドネシア諜報機関(National Intelligence Agency (BIN) )が発表した。しかし同機関は未だ証拠はつかめていないとされる。今後他機関とも協同して調査を深めるという。安全保障大臣も同コメントに賛同し、H5N1ウイルスを生物兵器化するのはそれほど難しいことではないと語っている。
 インドネシアでは最近クレード2.3.2株がアヒルの間に流行りだし、多数のアヒルが死んでいる。同クレードは3年ほど前から中国南部からベトナムひ広がっている新規株であるが、これまではインドネシアでは検出されてなかった。インドネシアで流行していたクレードは、古いクレードの2.1株であった。
 なにやら気になる水面下の話である。

 その後、以下の報道
Terrorism likely behind avian flu outbreak: BIN chief Jakarta Post (インドネシア) インドネシアにおける鳥インフルエンザ流行はテロリズムが関与している可能性:インドネシア国家諜報機関
 テロリスト達がある日インドネシア内で生物兵器を拡散させることに不安を募らせ、国家諜報機関は同国における新型鳥インフルエンザウイルスの拡大を監視すると発表した。
 諜報機関の長官は、10日、同国内で多数のアヒルを殺しているH5N1ウイルスの新型株であるクレード2.3.2株の拡大を警告するとともに、その監視を強めると発表した。
 同長官は新規株は生物兵器による攻撃であるとの憶測を速やかに抑えたが、将来的にこの種の生物兵器が戦争で頻繁に使用されるだろう、と語った。
 「我々は詳細にウイルスの拡大を監視し続けるが、明確な証拠なしに結論を急ぐことはできない」、と語り、関連機関と協同しながらウイルスの動向を追う、と付け加えた。
 また安全保障大臣は、国家のいくつかの機関が新規ウイルスの調査を行っていると語った。


 米国におけるインフルエンザ猛流行の兆しについては、当ページで以前から情報を提示してきたが、最近国内向けの報道でも目につくようになった。時事通信も本日報じている。

 中から若干紹介する。

米41州でインフルエンザ大流行、子ども18人死亡  AFPBB News

 米国で、例年より早く流行し始めたインフルエンザが猛威を振るっており、10日までに少なくとも18人の子どもが死亡した。

 米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)のアンソニー・フォーシ(Anthony Fauci)所長の話では、2003~04年以来の大流行。今シーズンのインフルエンザウイルスはH3N2型(A香港型)で、重症化する傾向が強いという。米保健当局によると昨年12月に流行が始まって以降、全米で約2200人が入院した。

 米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)によれば、インフルエンザの流行は41州に広がっている。昨年9月30日~12月31日の感染者数は2万2048人に上り、前年同期の849人を大きく上回った。特に感染者数が多いのは北東部のボストン(Boston)で、市当局によるとこれまでに前年同期の感染者数の10倍近い約700人の感染が確認されたという。


全米でインフルエンザが猛威  CNN Japan

 全米各地でインフルエンザが猛威を振るっている。当局によると、今シーズンは例年よりも早く流行が始まり、半数以上の州で流行が拡大。症状は前年に比べて重症化する傾向が強いという。

米疾病対策センターによると、インフルエンザの流行が拡大している州は昨年12月23~29日の時点で41州となり、前週の31州からさらに増えた。インフルエンザで入院した患者はこれまでに確認されただけで2257人に上り、子どもの間では18人の死者が出ている。

インフルエンザが特に猛威を振るっていると認定された29州のうち、マサチューセッツ州ボストンでは市長が公衆衛生の非常事態を宣言した。市当局によると、ボストンで昨年10月1日以降に確認されたインフルエンザの患者は、前年の10倍に当たる700人に達している。市長は無料予防接種などの対策を打ち出し、具合が悪い時は通勤や通学を控えるよう呼びかけている。

一方、ペンシルベニア州では、州当局のまとめで今シーズンに入って22人がインフルエンザ関連の症状で死亡した。大半は65歳以上の高齢者だが、50歳未満の2人も含まれる。

ミシガン州でもこれまでに子ども4人が死亡。シカゴの病院の医師は、患者の多さは過去12年で最悪の状況だと話す。

専門家によると、今年流行しているのは「H3N2」と呼ばれるインフルエンザウイルスで、重症化しやすいのが特徴だという。一方で、予防接種の効果が出やすいことも分かっており、今から予防接種を受けてもまだ遅くはないと専門家は呼びかけている。

インフルエンザで既に18名死亡のマサチューセッツで非常事態態勢 ロシアの声(The Voice of Russia、日本語版)
 ボストン市長トーマス・メニノ氏によると、2012年10月1日に始まる今年のインフルエンザ・シーズン、同市では既に700名の感染が報告されているが、これは2011年から2012年にかけての同シーズン全体を通じての感染者を既に10倍上回る数字である。マサチューセッツ州全体で18名の死者が出ている中で、ボストン市は4名の死者を出している。そのいずれも年配者である。

   「2009年以来最も深刻なインフルエンザ・シーズンである。市民は重々警戒しなければならない。ボストン市民に、もしまだ未接種なら、ワクチン接種を受けるよう呼びかけている」とメニノ市長。やはりCBSニュースが伝えた。

   米国疾病管理予防センター(CDC)の情報によれば、今回のシーズン、インフルエンザまたは同様の疾患の大発生が29州に見られている。米国の医局(医療機関>)に赴いたインフルエンザの兆候のある市民は、国民全体の5.6%。昨年は2.2%であった。


 米国内では多くの報道機関などがインフルエンザ猛流行に関する情報をを発信している。若干拾う。
  ・ Is it the flu or norovirus? How to tell the difference Boston.com (米国) 罹っているのはインフルエンザ、それともノロウイルス? その違いをどのように知ることができるか。
 専門医による説明。
  ・ Minn. health officials: 23 flu deaths in past week Beaumont Enterprise (米国) ミネソタ州保健局:この1週間でインフルエンザで23人が死亡
  ・ Flu season strikes early and, in some places, hard Beaumont Enterprise (米国) インフルエンザ流行の開始が早い、地域によっては猛流行
  ・ Iowa health officials: Flu cases crowding ERs 10TV (米国) アイオワ州保健局: 救急医療室にインフルエンザ患者が殺到
  ・US faces shortages of flu vaccine, Tamiflu treatment Financial Express  (米国) 米国内でインフルエンザワクチンが不足に、タミフル量も不十分に
 米国内で最大のワクチンメーカーであるサノフィ SA社は、製造したワクチンはすべて売り切れたと発表した。早期のインフルエンザ猛流行と重症化することから人々がワクチン接種に殺到したことによる。他メーカーのワクチンは在庫しているが、それほど多くはない。タミフル使用率も上がったため、罹患すると重症化するハイリスク者へ投与する十分量が不足している。

  ・Flu already widespread in 40 states Denver Post (米国) インフルエンザ、すでに40州へ拡大
  米国内中、インフルエンザ様症状の患者で溢れかえっている。いくつかの病院では訪問者の制限、またはマスク着用を義務づけている。ペンシルバニア州の病院では救急医療室の外に発熱者の診察のためのテントが設置されている。米国のインフルエンザ流行は例年よりも早くに始まり、しかも多くの地域で猛威を振るい始めている。通常は1月末か2月までインフルエンザは米国全土に広がらないが、今シーズンはすでに40州に広がり、30州では猛流行している地域が報告されている。これまで20人の小児の死亡が確認されている。春まで最悪の流行を続けるかは現時点では不明である。
  
10日

 ユーロサーベイランス(Eurosurveillance )は、ヨーロッパを中心とした感染症疫学、監視対策、予防方法そして制御方法についての論文をオンラインで掲載するジャーナルである。
 最新号で昨年秋以降に世界中で流行しているノロウイルスに関する疫学とウイルスの遺伝子学的特性をまとめている。
 その結論として以下のようにまとめてある。
 {2012年末から多くの国がノロウイルス、NoVの流行を報告している。NoV情報を共有するために構築されているNoroNetを介して初のデータが集積され、この流行の拡大が、これまでのウイルス株であるNoV GⅡ.4の新規変異型株(Sydney2012)によってもたらされていることが示唆された。我々はさらに多くのメンバーにNoroNetに加わってもらい、さらなる調査を続ける。深刻なNoVシーズンの予兆に保健当局はNoV対策に十分備える必要がある。流行対策は厳格な衛生管理と感染者の隔離であり、それにより流行程度を小さく抑えることが可能となる}


'Sydney 2012' Norovirus Sweeps Britain  TopNews United States (米国) シドニー2012、ノロウイルスが英国で大流行
 英国健康保護庁(HPA)が発表。ノロウイルスの変異型であるシドニー2012が流行の中心となって英国中に広がっているが、病原性などは従来のウイルスと変わりはない。しかし従来以上に多くの人々に感染しやすい。 このウイルスは例年よりも少し早くに英国および他のヨーロッパ諸国、日本、そして他の国に広がっている。

 米国でのインフルエンザ流行は多くの都市の医療機関に混乱を起こしているようだ。ボストンでは公衆衛生上の危機として市長が異例の発表を行っている。Flu Prompts Boston to Declare Public Health Emergency ABC News インフルエンザ流行、公衆衛生的危機に(テレビ画面から音声が流れる)。すでに700人が発病して4人の高齢者が死亡している。昨年のこの時期ははまだ70人の感染者しか確認されていなかった。
 上記ニュースの伝えるところでは、米国中の医療機関で急患室では患者で溢れかえっていて、軽症患者は診察を断られているようだ。マサシュウーセッツ州では18人死亡している。救急車が病院へ患者を運べずに、他の病院へ回る事態も起きているようだ。
 米国のインフルエンザシーズンはこれからなので、今後どのような展開を見せるか気になる。

9日

 英国でもインフルエンザ流行が始まったようだ。昨年以上の流行になりそうで、マンチェスターでは病院が対応できずに患者を重症患者を収容できない状態が起きているようだ。英国健康保護庁インフルエンザ情報.
 ハイリスク患者などに予防的インフルエンザ薬の投与や早期からの投薬が、NHS(国営医療サービス)で認められた(無料で投薬)。

 大流行となりつつある米国のシカゴでも救急車が、病院内にインフルエンザ患者が溢れかえっているので、他病院へ回される事態も起きているようだ。Surge In Flu Forces Hospitals To Turn Away Patients CBS2 Chicago  (米国) インフルエンザ患者の急増で急患を他病院へ転送
 昨年の同時期の3倍もの患者数となっていて、それも重症者が多いとされる。Serious Flu Outbreak In Maine  WGAN News (米国) メイン州、重症インフルエンザ大流行。

 
米国の食品サイトの情報では、ノロウイルス感染症は英国、カナダ、台湾でも大流行という。英国では昨シーズンの8割前後多くの患者が出ているが、病状が軽い感染者も多いことから、実際の感染者数は相当多いと考えられるようだ。
 食品製造の最終段階で作業員の手を介して食品に感染するケースが多いと考えられ、それが広く出回るため、ウイルス感染源として把握されにくいとされる。ノロウイルスは食中毒の原因になることが知られているが、大流行の陰には意外と製造食品がウイルスに汚染されている可能性が警戒されていない。Norovirus Infections Spike In UK, Canada This Winter Huffington Post(米国) ノロウイルス感染症、英国、カナダで大流行

 ノロウイルス、ユタ州全域で流行..。大流行中のノロウイルスは昨年9月にシドニーで分離された新型株でGⅡ4、またはシドニー2012(Sydney 2012)と呼ばれる。正確には、GⅡ4系統で出現した新型株のSydney2012
 ユーロサーベイランスで発表された新型株の表現は、{ a new norovirus genotype II.4 variant, termed Sydney 2012. :遺伝子型Ⅱ.4の変異株、Sydney2012と命名された}。

 カナダ、カルガリーでインフルエンザとノロウイルス感染症が大流行で、医療機関がパニック状態。
 予定手術の延期、さらには廊下にあふれ出た入院患者を移すために、郊外の病院の空きベッドを探している状況。Calgary hospitals forced to cancel surgeries amid flu outbreak Edmonton Journal
 (カナダ) カルガリの病院、インフルエンザ流行で手術のキャンセル相次ぐ。


8日

 ニューヨークでもインフルエンザ流行が拡大。
 ニューヨークタイムズがその流行ぶりを紹介している。

 下図はインフルエンザ様症状の患者数の全外来患者数における割合。
 過去3年間との比較であるが、2009年のパンデミック第二波を軽く超えている。
 この3年間は流行が穏やかだったせいもあるが、ニューヨーク保健局の担当者は、今年はH3が主流であるが、概してH3の流行シーズンはH1シーズンに比較して重症であると警告している。



 米国でもノロウイルス感染症は大流行しているが、頻繁にその予防方法が各メディアで伝えられている。 Norovirus Cases Spike, Some Precautions to Take 

Food Safety News (米国) ノロウイルス感染症が急増、その予防方法
 日本では予想外に伝えられていないが、ウイルスが食材を介して感染する危険性と、その食材は野菜、果物、貝類である。これらの食材を十分洗うことが求められている。
 CDC(連邦疾病予防管理センター)によると:
  食品介在感染症の半数はノロウイルスによる。通常感染原因となる食材は以下の通り。
  ・葉物野菜(レタスなど)
  ・新鮮な果物
  ・カキなどの貝類

About half of all foodborne illness is caused by norovirus “In fact, norovirus is the leading cause of illness from contaminated food in the United States,” according to CDC. It says foods commonly involved in outbreaks of norovirus illness are:

  • Leafy greens (such as lettuce),
  • Fresh fruits, and
  • Shellfish (such as oysters)
.6日

 カナダでも米国と同様にインフルエンザが大流行し始めている。
 流行株はH3N2型が大部分で、米国のようにB型は流行してない。
 またH1N1pdm(かっての新型)はほとんど分離されていない。
 
 
 分離されているウイルスはA型が大部分であるが、65歳以上の高齢者からの分離数が多いのが特徴だ。<5  207株、5-19 86株、20-44 232株、45-64 234株、>65 880株。ほぼすべてワクチン適合株で、タミフル耐性株は検出されていない。

 この週には16人の死亡者が報告されているが、今シーズンとしては34人が死亡している。この時期としては多い。

 WHO報告では;
  ヨーロッパではいまだ流行程度は小さい。
  アジアでは北部中国やモンゴルで若干の流行を見ているが、韓国や日本では発生程度は低い。
  分離株は主にH3N2であるが、地域によりB型も検出されている。

  昨年流行した地域では今年は流行程度は低いようだ>アジア、ヨーロッパ。それに対し、さほど流行しなかった北米では大流行しそうだ。流行を引き起こす株はH3N2香港。

 現在の段階で予測すると、今年の日本ではインフルエンザ流行は小規模と思われる。これはアジア全体でもそのように推測できる。

 山梨の病院でインフルエンザの集団感染。1人が死亡。
 発病した職員2人とワクチン接種済み、発病患者11人のうち4人もワクチン接種済みとされる。

 山形のホテルでもノロウイルスの集団感染が起きているが、県は調理人からウイルスを検出したため食中毒と判断したようだ。日本経済新聞による。
 南陽市の丹泉ホテルで食事をした10~80代の男女19人が下痢や腹痛の食中毒症状を訴え、うち5人からノロウイルスを検出。

 今シーズンは外食にも気を付けなければならない。
  ・手洗いをいつも十分に行う。
  ・出された料理にウイルスが混入していたら、万事休す!!。料理を提供する側も十分ウイルス汚染に注意しなければならない。
   >{果物や野菜の完全な洗浄}は重要。昨日の米国CDCでも記載されているように。


5日

 ノロウイルス集団発生が相次いでいる。
 ホテルなどでの発生も多いが、良くわからないのは食中毒と判断された場合は保健所が公表するが、感染症と判断された場合は公表されないことだ。
 食品衛生法感染症法の内容によるが、前者は食品取扱業者を監視する法律で、後者は社会における感染症の予防・対策に関わる法律となっている。 農水省vs厚労省

 食中毒だろうが、感染症だろうが、ホテルや飲食店で集団感染が起きた場合、そこを利用したお客の健康被害が最初に心配されるべきであるが、実際には業者に過失があるか否かが判断され、食品製造過程、または食品提供過程に病原体が混入した場合は食中毒とみなされ、業者の責任が問われる仕組みになっている。
 一方、場所を提供した場合、そこで感染症が発生して集団感染となった場合、場所を提供した側は特に責任を問われないようだ。
 しかしこれは正確には間違いだ。ホテルにしても飲食店にしても、そこに一定時間滞在した客に対して、施設側はお客の健康上の安全も確保する道義的、または倫理的責任があるのは当然だ。
 宿泊料金の中には、お客の健康を守るための体制づくり、または対策費も入っているはずである。
 ホテルは宿泊したお客の健康を守る義務があるのは当然だ。
 それは飲食店も同じ。
 ホテルに宿泊しても、当ホテルでは感染症が発生することには責任は持ちません、発生しても宿泊客の自己責任です、とポスターに書かれていたなら、どんなに豪華な装いの建物でも、宿泊客は足を遠ざけるはずである。ホテルは宿泊客の”生身の体を預かっている立場”にたっている。

 ホテルでノロウイルスの集団感染が起きた場合、保健所やホテル側は迅速にその事実を社会一般に公表し、ホテルに泊まってチェックアウトしたお客、さらにはこれからチェックイン予定のお客などに情報として公開しなければならない。チェックアウトしたお客はすでに航路で遠方に去っている場合も多い。公表は可能な限り全国的に情報が広がるマスメディアが適している。

 ノロごときでという人々もいるかもしれないが、それは違う。病原性の高低は別にして、パンデミックを起こしているウイルスであるから、パンデミック対策の一環として対応すべきなのである。
 そういう体制がパンデミックの発生の初期に重要であることは周知のはずだ。

 こうした一般社会(公衆)の健康を守る立場から行政やサービス業は感染症対策を講じなければ、先進国家における公衆衛生の基本を守っているとは言えない。
 かって保健所長を数年経験した立場からの意見ではあるが、はっきり言って日本では業界の保護・管理が中心で、一般大衆の健康保護という考え方は行政には乏しい。

 東京プリンスで76人食中毒 ノロウイルス検出   日本経済新聞
 東京プリンスのレストラン、ノロウイルスで営業停止 朝日新聞
 Winter Norovirus Cases Spike Around Globe  Food Safety News (米国) ノロウイルス感染者が世界中で激増
 
各国の状況を伝える

 米国での例年における集団発生施設は次のグラフの通り。
 ここの患者数の把握は不可能なので、集団発生した施設数で表している。
 高齢者施設が圧倒的に多いが、基本的に閉鎖的空間内での集団発生がノロウイルスの場合は特徴といえる。



米国のインフルエンザ流行が数年来最大の規模に
 第52週(12月23日~29日) CDC発表

 インフルエンザ様症状(ILI)で医療機関を受診する患者の割合が過去最大になる勢いで、インフルエンザ流行が拡大している。
 流行株の7割はH3N2香港型であるが、今年のワクチン株が適合しているとされる。3割はB型であるが、ワクチン株(山形系統)とは別なビクトリア系統株が3割占めている。今後、このビクトリア系統株がどのように拡大していくかも気になる。
 定点医療機関受診患者中に占めるインフルエンザ様疾患患者の割合(%)。

 なおタミフル耐性株は出ていない。
 またH3N2v等の新型株はこの週は検出されていない。


4日

 インドネシアで昨年末頃からH5N1鳥インフルエンザのクレード2.3.2.1株(2年ほど以前から中国南部、ベトナムに広がってきた新型変異株)が検出されてアヒルや鶏の間に広がっていることが確認されていた。今回バリ島で大量のアヒルが感染死していることが報道されている。これまで同島では時折人の死亡が報告され、さらに感染疑いのある住民の入院情報も何回か流れている。Flu strikes down hundreds of ducks in Bali Jakarta Post(インドネシア) バリ島で数百羽のアヒルがインフルエンザで死ぬ

 正月が明けたがインフルエンザやノロウイルスの集団発生のニュースが多く出てくると思う。気になるのは高齢者施設での死亡例だ。
 情報隠しも多いとされる。
 情報が隠されたり、社会的重大情報が一般市民に関心を抱かれなくなると、それは危険な兆候だ。

 新型コロナウイルスに関してWHOからその後正式情報は出ていないが、水面下ではいくつかの気になる情報が出ているようだ。SARS以前は単に風邪ウイルスの類と考えられていたコロナウイルスであるが、今回新型コロナウイルス感染症が確認されて警告が発せられたが、最近は嵐の前の静けさのように話題が途絶えている。
 ロシアのプラウダから刺激的論説が出ているので意訳しておく。
 WHOに対する不信感を募らせているが、管理人も同じである。

 WHOがヨルダンの病院の集団発生に焦点を当てている間に、ノルウエーで多くのクラスター発生(複数以上の集団での発生)が報告されているが、WHOは未確認可能性例として言及している。WHOは公式にはカタールの2例、サウジアラビアの5例、そしてヨルダンの2例を認めている。これらの重症9例のうち5例は死亡している。
 WHOはこれらの例をどのような基準で公認したのだろうか?サウジアラビアの集団発生例の中には、類似症状を呈していたにも関わらずPCRで陰性だったとして感染例から外されている例もある。症状は全く同じであるにも関わらずにである。
 ヨルダンの2例は死亡し、カタールの2例は生存した。しかしWHOの報告によると関係した医療担当者の多くに肺炎発症例があるとされる。これらの例は可能性例となるのだろうか?
 発症者の多くが感染源は不明であり、何らかの動物由来か、もしくは人からの感染と考えられるかもしれない。
 WHOは何ら隔離政策を推奨してなく、単に監視の強化を伝えているだけだ。知らないうちにフェーズ1からフェーズ3、4、そしてパンデミック宣言と急速に発表が変わってゆくことが懸念される。
Coronavirus: What happened to the new killer?  Pravda (ロシア)コロナウイルス:この新型殺人ウイルスに何が起きたか?

 ノロウイルス感染予防 米国CDCアドバイス
  石鹸と流水で十分洗う
 手指の衛生管理
   ・トイレ使用後、おむつ交換後
   ・食事前、調理前
   ・発病者は調理はご法度 

 調理食材の洗浄と加熱
   ・果物や野菜は十分に洗浄 ⇒ 重要!!
   ・牡蠣や他の貝類は十分加熱処理 85℃1分以上とされる。

3日

 日本を含めて各国でノロウイルス感染症が広がっている。
 特に英国やヨーロッパでも例年の倍以上といわれ、それは北米でも同じようだ。
Norovirus hitting harder and earlier this year Denver Post(米国) ロンドン発(ロイター) ノロウイルス大流行が早期から始まる
 英国では今シーズン100万人以上の感染者が出ている。英国の健康保護庁(HPA)によると、今シーズンはノロウイルスの早期流行がヨーロッパや日本で認められているという。
 オーストラリアでは冬季に流行したが、今シーズンは流行期間が長く、夏になっても見られているという。
 米国CDCによると、ノロウイルスは毎年2100万人が感染し、7万人が入院し、800人前後が死亡しているという。

 日本国内では多数の高齢者施設や病院で集団発生し、多くの高齢者が死亡している。高齢者が特に死亡しやすいのは、突然の嘔吐で気管を詰まらせ窒息したり、誤嚥性肺炎を起こすことによる。
 佐渡市前橋横浜
 さらに怖いのは各地の保健所で十分発生状況を公開していなかったり、発生施設から保健所に報告してないところも多数あるということだ。

 行政も施設側も重視するのは最低限の法律ではなく、市民の健康を守るという姿勢だと思う。
 それがパンデミック対策の基本でもある。

 医師の中には、どうせ直に嚥下性肺炎を起こしたり、心不全で死亡する予定の高齢者なんだから、たまたまノロウイルスで死亡したからといって、報道機関が取り上げること自体おかしいのだという意見もあるようだ。特に若い医者の間で多い意見のようだ。

 H5N1鳥インフルエンザはネパールの養鶏場で発生している。渡り鳥が南下してきてウイルスをもたらしたのか、以前よりウイルスが土着しているのかは不明であるが、この地域でウイルスが活動していることはさらに北部の中国内チベットでもウイルスが家きんに感染している可能性が高い。Bird flu detected in Sitapaila Himalayan Times

 2009年のH1N1pdm(豚インフルエンザ)がインドやパレスチナ周辺で広がっていて死者も結構出ている。季節性インフルエンザとしての流行に過ぎないが、現地の報道機関は豚インフルエンザの発生としてタイトルをつけているので、新たな豚インフルエンザが出たのかと、思わずページを開いてしまう。
24 swine flu deaths reported in Rajasthan in 20 days Times of India  (インド) ラジャスタンで豚インフルエンザにより24人死亡



2日

 気になる情報はないが、各地でノロウイルスの流行が続いている。
 海外でも欧米を中心に流行が続いている。

 これはパンデミックの範疇に入れられべきであるが、国内では結構な死者が出ているにも関わらず、その全てが施設や病院の高齢者ということで、報道機関を初めてしてそれほどの情報として報じていない。

 もしこれが新生児は乳児院で多くの死者が出たなら、社会はどのように反応するのだろうか。

1日

 
 本日より当ページは新装開店である。

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