12月
 

Alert!
Double Pandemic in this Winter

ダブルパンデミックの警戒

パンデミックは突然始まる
準備は怠らないように
戦うか、それとも逃げるか

秋にインフルを含め、全ては風邪症状から始まる、初期の鑑別不能
倦怠感、鼻水、咳、発熱,下痢他-->重症肺炎(+急性腎不全:MERS)

*中華人民共和国、H7N9
   感染者数144人、死者数45人
   最新感染者、香港(深セン市)12月
   冬の再流行開始

青海省渡り鳥から家きんが高率にウイルス感染
感染家きん->浙江省、上海他 ?
ウイルス保有渡り鳥->シベリア~ヨーロッパ?
              東アジア(含日本)?
中国各省におけるH7N9感染率
青海省で多数の家きんがウイルス感染
不気味である。青海省ではこれまで何が起きていた?
渡り鳥はウイルスをどこに運んでいる?

本年10月家禽のH7N9感染率
どこでもH7N9ウイルスに感染する素地が中国にはある
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11月30日
 Flutrackers統計
CIDRAP
香港健康保護庁鳥インフル情報


サウジアラビア保健省、MERS情報
 FluTrackers統計
 CIDRAP
 香港健康保護庁MERS情報
 米国疾病予防対策センターMERS情報
 米国CDC、家庭におけるMERS対処法

 サウジアラビア感染者数増加
人人感染による無症状感染者が確認
十分な把握がなされていない
ウイルスが拡大している可能性が示唆

H5N1鳥インフルエンザ
7月以降、ネパール国内の多数の養鶏場で発生。
インド、ベトナムでも8月に入ってから発生。
時期外れの発生?
カンボジアで8月以降8小児が発病

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  従来の3価ワクチンのほかに、A型2株+B型2株 (4価ワクチン、quadrivalent vaccines)も接種可能。B型がYamagata系統株とVictoria系統株の2種類が含まれる。
  無針ワクチン、点鼻ワクチンも可能
支援者の方々へ:
     新年度からウエブサイトは大幅に変わる予定です


31日

 中国旅行グループのメンバー、台湾でH7N9鳥インフルエンザを発症

 Taiwan reports 2nd case of imported H7N9 in 2013 Focus Taiwan News Channel (台湾)

 台湾保健当局は31日、台湾への中国人旅行客がH7N9鳥インフルエンザを発症したことを発表した。
 本年度台湾でのH7N9鳥インフルエンザ発症者は2人目となった。
 1人目は江蘇省帰りの台湾人で、2例目は今回の中国からの旅行客である。この発病者も江蘇省からの旅行客である。

 発病者は86歳の江蘇省からの男性旅行客で、現在台湾で治療を受けている。
 一緒に旅行していた25人は既に中国本土へ帰っている。
 男性と一緒に旅行していた2人の娘は男性に付き添っているが、現在のところ症状は呈していない。
 
 男性は12月17日に台湾へ入ったが、2日後から食欲不振となった。12月23日、呼吸困難を生じ、翌日救急病院受診、肺炎と診断され人工呼吸器につながれた。
 
 専門家は、4月に流行したH7N9鳥インフルエンザが、再び発生しだし、感染者が台湾に入国したとしても、それほど驚きではないとコメントしている。
 しかし、今回の患者の症状は先に報告されていた患者の症状と若干異なり、医師団は診断に手間取ったとされる。

 当男性の発病は南部中国でH7N9ウイルスが流行していることを意味するが、地域の大きなアヒルおよび鶏飼育場ではH7N9鳥インフルエンザが確認されていないのが謎となっている。

 中国からの旅行者は多い。
 国内でも中国人、または中国帰りがH7N9鳥インフルエンザを発症することはあり得る。ICU収容と人工呼吸器、または人工肺が必要になるかもしれない。


国、広東省でH9N2鳥インフルエンザに男性が感染-鳥インフルエンザウイルス遺伝子再集合の危険性

4年ぶりH9N2型確認=深センから来た高齢者-香港 時事通信

 香港の衛生当局は30日、H9N2型の鳥インフルエンザ感染者が確認されたと発表した。同地でH9N2型の感染が判明したのは4年ぶり。感染したのは香港と隣接する中国広東省深セン市の86歳の男性で、28日に発熱があり、治療のため香港を訪れた。
 衛生当局は「容体は安定している」とした上で、香港域外で感染したとの見方を示した。
 香港では1999年、初めてH9N2型の感染者が確認された。今回で7人目。病原性は低いという。


 Hong Kong sees first case of H9N2 avian flu in four years South China Morning Post (香港) 香港、4年ぶりにH9N2鳥インフルエンザ感染者を確認

 
86歳の深セン市内に住む香港男性がH9N2鳥インフルエンザに感染した。4年ぶりの発生である。
 H7N9およびH10N8鳥インフルエンザウイルスが人に感染している中、H9N2ウイルスが人に感染した状況は、ウイルス変異やウイルス遺伝子の再集合が起る危険性が高まる予兆と言えると専門家は警告している。

 男性は30日、深セン市内から香港へ医療機関を探して入り、北部の病院へ入院した。状態は安定している。
 男性は家きんとの接触の既往や、摂食したことはなく、また感染者との接触もしたことはないとされる。
 
 「当症例の確認は重大な公衆衛生学的危険性を引き起こしはしないが、最近いくつかの鳥インフルエンザが人に感染している事実は心配なことである」、と香港大学の Ho Pak-leung 博士がコメントしている。

 患者が入院した病院の50人のスタッフや救急医療スタッフの健康状態が監視されている。
 また深センの患者の近縁者たちには症状は見られてないと、深セン市の保健当局は発表している。

 香港健康保護庁と香港大学の専門家は、H9N2は人に感染した場合、軽度の症状が現れるとコメントしている。
 しかし免疫力が低下した高齢者の場合、症状が重くなる場合もあるとされる。

 香港大のユエン教授によると、1998年以来、散発的にH9N2鳥インフルエンザウイルスに感染する人が見られているという。

 保護庁のLeung 博士は、H9N2ウイルスは世界中で検出されているという。

 中国では鶏肉消費量が増大しているため、販売業者は多くの鶏を同じ檻に多数入れるため、鳥インフルエンザウイルスが鶏間で感染しやすく、そこで遺伝子の再集合が起きやすく、そして変異ウイルスが誕生する可能性があると、Leung 博士は警告している。

 H9N2ウイルスに関する既報記事
2013年8月22日掲載
China bird flu analysis finds more virus threats lurking Baltimore Sun (米国) 香港研究チーム:他の鳥インフルエンザウイルスも人への危険性を保有
 ロイター

 香港大学のイ・グアンおよびマリア・フアチェン・ツ等の研究チーム。ネーチャー(Nature)に発表。

 H7N9鳥インフルエンザウイルスがどのようにして人に感染するようになったかを目的に、同ウイルスが人に感染した地域のフィールド調査を行い、カモや家禽からウイルスを採取、そして遺伝子構造を分析した。

 結論は渡り鳥から水鳥(アヒル)にH7亜型ウイルスが感染し、そこで既に感染していたH9N2ウイルスとの間で遺伝子再集合が起きて、人に感染するH7N9ウイルスが誕生したと考えられている。そして人への感染が始まった。

 H7N9鳥インフルエンザウイルスは、生きた家禽市場の一定期間の閉鎖と家きんの処分、そして気温の高い夏場に入って、人への感染が著名に低下している。
 しかし専門家達は気温が下がると再び人での感染が増えだす可能性が高いと考えている。

 一方、今回の研究者たちは、H7N9ウイルスが今年の2月に突然人へ感染しだしたように、他のH7亜型ウイルスも同様に変異して人に感染しだす危険性を警告している。
 特に以前は認識されていなかったH7N7型ウイルスが誕生して、中国の家きんの間で感染を拡大を広げていることを指摘している。
 

 現在中国で家禽の間で確認されている鳥インフルエンザウイルス

 H5N1 (人に感染すると高率に死亡)
 H7N9 (人に感染すると重体化、致死率は高い)
 H7N7 (フェレットで感染力と高病原性が確認、H7N9以上に脅威的と専門家は警告)
 H10N8 (本年、12月中国で死者)
 H9N2 (本年、12月中国で感染者)
  こうしたウイルスが野鳥は家きん、豚などに感染して変異すると、より人に感染しやすいウイルスに変化してくる危険性。

30日

 H1N1pdm(2009年の新型インフル)が猛流行?

 米国ではH1N1が猛流行の可能性がもたれている。
 
南部から拡大しているが(28日情報参考)、分離株はほとんどがH1N1となっている。
 テキサス州では10人以上の死者が出ている。

 各州ではインフルエンザ拡大情報がマスメディアで伝えられ、州保健局では今からでもワクチン接種は「遅くないと啓発している。

 米国の専門家は、多くが集団免疫を既に獲得しているので、それほど心配ないとコメントしているが、それにしても感染者数はうなぎ上りとなっている。
 ちなみに分離株は今年のワクチン株と一致しているとされる。
 

 
H1N1流行は北米だけと考えられていたが、現時点では香港でもH1N1感染者が増えている。
 また日本の国立感染研のデータでも、H1N1分離数が増えつつあるようだ。

 

 香港でのウイルス分離状況
 
 日本でのウイルス分離状況



29日

 H7N9鳥インフルエンザに対する中国の国際的対応は誠実ではない。報告義務に従ってない 

 OIE(国際獣疫事務局)よるH7N9のQ&A
 
 
・鳥インフルエンザとは?
 ・A(H7N9)とは?
 ・A(H7N9)の感染源は?
   家禽から分離されたウイルスと人から分離されたウイルスは、遺伝子学的に類似しているが、人の感染源は同定されていない。
 ・野鳥がA(H7N9)ウイルスの感染源?
   野鳥は各種の鳥インフルエンザを保有していて無症状であるが、中国内の野鳥からH7N9ウイルスが分離されたという報告はない。
 ・A(H7N9)ウイルスはどのように鳥の間で感染するのか?
   感染鳥の排泄物に直接接触するか、汚染された飼料、水、設備、または人の衣類等。
 ・A(H7N9)の報告の必要性は?
   高病原性鳥インフルエンザの場合は家きんや野鳥で検出された場合は、OIEに報告する義務があるが、低病原性の場合はない。しかしH5とH7亜型ウイルスは報告義務がある。理由は変異により高病原性に変わることがあるからである。
 2013年4月4日、中国獣医局はOIEに鳩と鶏からH7N9ウイルスが検出されたことを報告した。

 *訳者注:中国の報告は一回限りで、その後の事例は報告されてない。秋に入ってからの広東省の事例も一切報告されてない。各国からの報告表

 ・鳥インフルエンザの予防と制御のために世界的に必要なことは?
 ・感染鳥の殺処分は拡大防止にとって必要か?
 ・OIEは家禽へのワクチン接種を推奨しているか?

 



28日

 広東省での不十分なH7N9鳥インフルエンザ対策-香港メディア
Guangdong slow to apply lessons learnt on bird flu  South China Morning Post (香港) 広東省、鳥インフルエンザに関して学んだことを十分適用していない、その拡大の危険性

 コラム (by Ivan Zhai)

 最近広東省ではH7N9感染者が報告されている(2人は香港居住者である)。
 同省では発生を食い止めるために最善の努力をしているように見える。
 しかし対策が、問題を永久に食い止める内容であるかは疑わしい。

 8月以来同省が6人目の感染者を確認した後、この月曜日(23日)に全生家きん市場を閉鎖して消毒した。
 市場は新年前日と旧正月前日にも閉鎖されて消毒されるという。

 当局は12月11日に深セン市のLonggang地区の生家きん市場から得た3検体でウイルスを検出した。
 専門家は感染の危険性は高く、いつでも感染者は発生するとコメントしている。

 広東省の現在の対策で感染者発生が防ぐことができるであろうか?
 誰も確信はもてない。

 広東省の対策は、香港、上海、北京が同様の状況のもとに行った対策に比べると、重大な欠陥が指摘される。

 北京は2005年から市内での生きた家きん売買を禁止している。
 上海で今春H7N9鳥インフルエンザ感染者が多発したとき、行政府は2か月間の生きた家きんの売買を禁止した。また3か所あった生家きん市場の1か所は完全に廃止された。

 香港は1997年にH5N1鳥インフルエンザが人に感染した時に、全生家きん市場に対して、家禽の殺処分、または凍結を指示した。

 WHOは生家きん市場が人へのウイルス感染の主要な役割を果たしていると警告している。
 しかし広東省の市場では、生きた鶏、アヒル、ガチョウ、ハトなどが売られる前に同じケージに入れられていることがある。
 野鳥も生家きん市場で売られていることがある。
 こうした状況は、ウイルスが鳥から鳥へ感染する機会を多くしている。

 2006年に32歳の男性が広東省でH5N1ウイルスに感染して死亡した際、地域のメディアや保健専門家、一般社会は、専門の家きん処分場の建設、および生家きん売買の禁止について論議を交えたことがあった。

 冬期間、渡り鳥のルートとなっている広東省は、他の都市が学んだ対策を適用することに躊躇しているように見える。
 将来、広東省はより多くの鳥インフルエンザに遭遇して、その対策に追われる可能性がある。


 北米でH1N1pdm(先の新型インフル)が大流行の可能性
 
昨年はH3香港型が大流行したが、今年は入れ替わってH1N1pdmが大流行の可能性が高まっている。テキサス州では10人以上の死者が出ている。
 例年は2月頃がピークとなるが昨年はピークが年末だった。
 今季シーズンのピークが例年並みとすると、相当な大流行と死者が出る可能性がある。各州の保健局では打インフルエンザワクチン接種を呼びかけているが。



 グーグル・インフル・トレンド



US flu activity keeps climbing CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 米国、インフルエンザ流行が加速

 
米国のインフルエンザ流行が先週から加速され、南部周辺の州から他の州に広範に広がっている。流行株はH1N1pdmで、先にパンデミックを起こしたウイルスである。

 前週は広範に拡大していたのは南部の4州だけであったが、先週は10州に広がっている。

 
先週テキサスで8人の重症呼吸器疾患が報告され4名が死亡している。そのうち2人はH1N1ウイルス感染が原因とされているが、死亡者は発病前には何ら健康には問題はなかったとされる。

Infant dies from H1N1, flu cases increasing  wzzm13.com  (米国) ミシガン州、インフルエンザ感染者数増加、H1N1で乳児が死亡

27日

 香港で治療中の深セン市で感染した80歳のH7N9発病者が死亡

H7N9型鳥インフル、香港で初の死者 鶏料理食べる 朝日新聞

 鳥インフルエンザ(H7N9型)に感染した中国広東省深セン市(センは土へんに川)居住の男性(80)が26日、香港の入院先で死亡したと香港メディアが伝えた。香港で同型の感染者が亡くなったのは初めて。詳しい死因を調べている。
 男性は深セン市で、家族が買ってきて料理した鶏を食べていた。生きている鶏との接触は無かったという。3日、心臓病や糖尿病の治療のため香港の病院に入院。3日後に発熱し、検査後に感染が分かった。
 香港では2日、深セン市を訪れたインドネシア人の家政婦(36)が帰宅後に発症し、香港で初の同型感染者として確認されていた。重体だったが、快方に向かっているという。

 管理人注: 料理された鶏を食べたことでウイルス感染したかどうかは断定されてない。調理された鶏肉にはウイルスは存在しない。購入してきた鶏が調理されるまでの過程でウイルス感染したと考えるのが妥当と考えられる。

80-year-old becomes first victim of H7N9 bird flu to die in Hong Kong    South China Morning Post
 (香港) 80歳男性が香港で初のH7N9死者に

 先に報告されていたH7N9に感染し、香港の病院で治療を受けていた80歳の深セン市民が死亡した。
 深浅市内で鶏料理を食べたが、家禽との接触の既往はなかった。

Hong Kong confirms first death from H7N9 bird flu Reuters (国際) 香港で初のH7N9鳥インフルエンザ感染者が死亡

 
12月初めに深セン市内でH7N9鳥インフルエンザに感染して、香港の病院に入院していた80歳男性が死亡した。
 香港でH7N9感染者が死亡したのは初めてである。


26日


 MERS発症者、サウジアラビア首都で多発

 FluTrackers情報によると、サウジアラビア保健省はさらに5例のMERS患者を確認した。全て首都のリヤドで確認されているが、3人は患者から感染した病院勤務者とされる。

 ・57歳、リヤド、ICU収容
 ・73歳、リヤド、死亡
 ・43歳、病院勤務者、無症状、検査で確認、リヤド
 ・35歳、病院勤務者、無症状、検査で確認、リヤド
 ・27歳、病院勤務者、無症状、検査で確認、リヤド


 MERSコロナウイルスは容易に人人感染を起こしているようだ。
 たぶん、ケアにあたるナースたちは大量に飛沫を浴びての感染と思われる。

 FluTrackersでの非公式感染者数は179人、死者数71人。

 そろそろ中東以外で感染者が報告される時期である。

25日

24日


 新規MERS発症者が5人報告
New MERS coronavirus cases reported from Saudi Arabia, UAE The Global Dispatch  (米国) サウジアラビアとアラブ首長国連邦で新規MERS患者が報告

 
サウジアラビア当局の発表によると4例のMERS発症者が確認された。
 2例は女性医療担当者(多分、ナース)で無症状であり、53歳のICUで治療中の患者の治療を担当していた。
 もう1人は73歳男性であるが、死亡した。

 アラブ首長国連邦のドバイでは63歳男性が発病し、ICUで治療を受けている。糖尿病と慢性腎不全を患っている。

 
MERS発症者数は、非公的統計のFluTrackersによると、感染者数174人で死者数は71人となっている。
 WHO統計では12月17日の時点で、感染者数165人、死者数71人となっている。

23日



Guangdong on high alert against H7N9 CCTV (中国) 広東省、H7N9に対して高度の警戒態勢

 広東省保健当局は、H7N9鳥インフルエンザの人の感染に対して高度の警戒報を発している。
 人から人への感染はないが、家禽からの散発的感染が起き、そして死者が出る可能性がある。
 「広東省は散発的人の感染者が発生する危険性が高い。しかし流行する危険性は低い。家きん市場でウイルスに暴露される危険性を下げ、そして死者の発生を減少させる努力を当局はしている」、と広東省疾病制御センター長官は語っている。

中国、H7N9型のワクチン生産 鳥インフルに備え MSN産経ニュース

 中国の感染症治療の第一人者で、政府系研究機関、中国工程院の鍾南山医師は22日、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスのワクチン生産を中国が既に始めたと明らかにした。香港公共ラジオが伝えた。
 同ラジオによると鍾医師は、現時点では感染が拡大していないため、大量生産には至っていないとした上で、拡大した場合のワクチン大量生産は「問題ない」と述べた。
 ワクチンは、浙江省の浙江大医学院付属第1病院と香港大などが、製造に必要な株の開発に成功したと10月に報じられていた。

 H7N9型感染は3月末に初めて確認されて以降、中国、香港、台湾の140人以上で確認された。鳥インフルでは今月、中国江西省の女性で世界初のH10N8型感染が確認された。

Poultry markets shut in cleanup drive  Hong Kong Standard (香港) 広東省、消毒のために本日全生家きん市場を閉鎖

 広東省商工会議所( Guangdong Industry and Commerce Administration)会頭はのTang Wu氏は、本日と大晦日に全生家きん市場を閉鎖して消毒すると発表した。
 同様の措置は旧正月前にも行うとされる。

 また香港へ家きんを出荷する家禽農場の家きんは、全て検査で陰性であるから安全であり、輸入制限を行う必要はないと、同氏は語っている。


 一方、浙江省大学と香港大学はH7N9鳥インフルエンザワクチンの開発を行っているが、現在の感染者発生は散発的であるため、大量生産の必要はないと、専門家の鍾南山が語った。
 「感染者発生の監視を続ける必要があるが、もし多数の感染者が発生、または人人感染が起きる場合は、ワクチンの大量生産を行わなければならない」、同氏はこのように語っている。

 中国の専門家、広東省での人におけるH7N9鳥インフルエンザは拡大しないとのコメント
Risk of bird flu epidemic low, scientist says South China Morning Post (香港) 中国専門家、H7N9鳥インフルエンザ流行のリスクは低いと見解発表

 中国の感染症治療の第一人者で、政府系研究機関、中国工程院の鍾南山医師が記者会見でコメント(Dr Zhong Nanshan、2003年に流行したSARSの際に中心的に活躍した医師。中国では社会的信用度が非常に高い)。

 広東省でのH7N9鳥インフルエンザの流行はそれほど拡大しないだろうと予測。
 先の流行では感染リスクの高い高齢者に多く感染したが、今回の感染者数は少ないことを理由としている。
 
 しかし感度の高い診断キットが必要とされるが、これは世界的課題であるという。
 人人感染を起こしたと推定される少数の事例はあるが、現在も分析中である。


22日


 中国河北省の養鶏場でH5N2鳥インフルエンザが発生

養鶏場で鳥インフル 中国河北省  MSN産経ニュース

 21日の新華社電によると、中国河北省保定市の養鶏場で弱毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N2型)の感染が確認された。ニワトリ約4千羽が死んだ。感染拡大は抑え込んだとしている。

 17日に発覚し、地元当局が周辺を封鎖。拡大を防ぐため約12万6千羽のニワトリを殺処分し、養鶏場を消毒したという。

 中国では今年、H7N9型と呼ばれる別のウイルスの感染者が相次ぎ、死者も出た。

 *管理人注:H5N2は国際的には弱毒性に分類されているが、日本では高病原性鳥インフルエンザに分類されている。
 人に対する病原性はないとされるが、容易に強毒性に変移する可能性、他の鳥インフルエンザウイルスと交雑し(豚や鳥内で)、人に対する病原性の高いウイルスに変異することが懸念されるウイルスでもある。

China Confirms H5N2 Bird Flu Outbreak in Hebei  CRIENGLISH.com (中国) 中国、河北省でH5N2鳥インフルエンザの発生を確認

 中国農業省は21日、河北省で家きんの間でH5N2鳥インフルエンザが発生したと発表した。
 発生農場で4000羽の鶏が死んだ。
 地域は封鎖され、ウイルスの拡大を防止している。
 地域内の125,700羽の鶏が処分されている。


21日

 MERS情報
WHO、MERS情報更新 CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター)

 回復期患者からの血清が治療に効果

 先週開催されたWHO専門家会議(ジュネーブ、12月10日~12日)でMERSコロナウイルスに対する抗体が大量に含まれた回復した患者血清が治療に効果を持つことが発表された。
 今後、モノクローナル抗体や、より純化された抗体が治療に応用できる可能性が示唆された。

 新規患者発生報告

 アラブ首長国連邦で68歳男性がMERSを発病
 また本日サウジアラビアは4例の感染者を報告している。2人は医療担当者とされる。

 非公的感染者数は173人で死者数は71人。FluTrackers
 WHOによる公式統計では165人と71人


 中国当局も広東省でのH7N9鳥インフルエンザ感染者増加を警告
Four new H7N9 cases in Guangdong Xinhua (中国、新華社) 広東省でH7N9感染者が4人確認、広東省での感染者が今後増加の可能性

 広東省当局は今後春にかけてH7N9鳥インフルエンザ感染者が増加する可能性を警告している。

20日

鳥インフルエンザ 中国広東省で感染拡大のおそれ NHK

 {中国南部の広東省では、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染した人がこの1週間で4人となり、地元政府は感染拡大のおそれが強まっているとして対策を強化しています。

中国南部、広東省の衛生当局は、19日、※深センの38歳の男性がH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染したことを確認したと発表しました。
男性は病院で手当を受けていますが、重体だということです。
H7N9型の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染はことし3月に上海で初めての患者が報告されて以来、中国本土と台湾、香港で合わせて148人となりました。
感染の確認は、夏場には一時、少なくなっていましたが、広東省ではこの1週間で4人の感染が確認されたほか、隣接する香港でも、今月広東省を訪れた2人の感染が確認されています。
このため、地元政府は感染拡大のおそれが強まっているとして、省内全域の生きた鳥を扱う市場や医療機関に専門チームを派遣して検査を行うなど、感染の拡大を防ぐ措置を強化しています。
広東省には日系企業が多く、およそ1万8000人の日本人が暮らしていて、広州の日本総領事館も現地の日本人に警戒を呼びかけています。}

韓国 「鳥インフルエンザ」発生の危険  VOR (ロシア、日本語版)

{韓国政府が発表したところによれば、9月から11月にかけて、野生の鳥がインフルエンザに感染した例が、今年前半と比べて11倍に急増したという。
 アサンでは10月、H5ウィルスの高度に病原性の変異体が15件報告されていた。}

 *管理人:内容が少ないため評価は難しいが、H5N1の高病原性鳥インフルエンザやH7N9が野鳥の間でウイルスを広げていたなら危険である。
 韓国の養鶏場やうずら農場、カモ農場ではこれまでも容易に鳥インフルエンザが発生して大きな被害を出していた。

19日

中国、広東省でH7N9鳥インフルエンザ感染者相次ぐ、今週4例が確認


深セン市でも感染者が確認、今週広東省で4人目

中国・広東省で鳥インフルが続発 日本経済新聞

 中国広東省政府は19日、深圳市の38歳の男性が鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染したと発表した。病状は重いという。日本企業が数多く進出する中国南部の同省では、15日からの5日間で4件目となる人への感染確認。今春は中国東部を中心に広がったが、今冬は南部を中心に広がる恐れが出てきた。

 男性は発熱とせきの症状が出て、9日に病院で診察を受けた。日本の電機メーカーなどが進出する深圳市での確認は初めてだが、香港では今月に入って同市に滞在した経験のある2人の感染を発表。市政府は今回感染が明らかになった男性が住んでいた竜崗区にある家きん市場のまな板などから、H7N9型ウイルスを検出していた。

 広東省では8月から6件目となる感染確認。深圳市に隣接する東莞市で2件、恵州市で1件が見つかり、西部の陽江市では今月16日と18日に立て続けに感染が明らかになった。


New H7N9 case reported in South China Xinhua (中国、新華社) 南中国で新規H7N9感染者が報告

 広東省は新規人H7N9感染例を19日報告した。
 同省で8月以来6例となった。

 患者は深セン市の38歳男性である。
 男性は12月9日に発熱と咳を呈し、地元のクリニックを受診した。
 12月17日に患者の検体がH7N9ウイルス陽性であることが、深セン市疾病制御予防センターで確認された。
 結果は翌日同省当局が確認した。

 患者は深セン市第三病院で治療されているが重体である。
 
 広東省では8月10日以降、これまで6人の感染者が確認されている。
 東莞市で2人、陽江市で2人、恵州市で1人、深セン市で1人。(他に香港で診断された2人が深セン市で感染している)。


 広東省危機管理センターが、深セン市で38歳男性がH7N9鳥インフルエンザに感染して重体となっていることを発表した。
 同センターのウエブ(中国語)

 深セン市としては初めて確認して事例であるが、他に深セン市で感染して香港で確認された2事例がある。

 今秋に入って(10月以降)H7N9感染者は12人。
 浙江省 5人、 広東省 7人(2人は香港で診断)

 
 広東省西部、陽江市でもH7N9感染者

H7N9型感染者5人に=中国広東省  時事通信

 中国のニュースサイト・新華網によると、広東省の衛生当局は18日、省西部の陽江市でH7N9型の鳥インフルエンザ感染者が確認されたと明らかにした。感染者は同市で2人、省内で5人となった。5人のうち3人は今月に入って判明している。
 新たな感染者は62歳の男性で、重体。感染者が省中心部以外の地区に広がっており、省衛生当局は18日から各地にH7N9型対策チームを派遣する。

China confirms new human H7N9 case Xinhua (中国、新華社通信) 中国、新規人H7N9感染者を確認

 下記報道の情報元
 
 追加部分
 広東省副知事は、同省は人のH7N9感染が高率に発生する季節に入ったと述べている。

China confirms new human H7N9 case Global Times  (中国) 中国、新規人H7N9感染者を確認

 南中国の広東省は18日、この4日間で3人目のH7N9感染事例を発表した。8月以来同省で5人目の感染者となった。

 新規患者は陽江市に住む62歳男性で重体となっている。
 *陽江市は広東省中央、珠江デルタ地帯から西部に離れた場所にある。
  H7N9感染は広東省で広く感染が起きていることを示唆する。下図参照

 広東省では15日と16日に、それぞれ39歳男性と65歳女性が発病を確認されている。
 広東省当局は18日に省内の21 都市と1地区に監視チームを派遣し、H7N9鳥インフルエンザ予防の強化と制御に努めるとされる。

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18日


 H10N8鳥インフルエンザ、中国内の家きんで感染していた実績がある

China reports first human case of H10N8 avian flu  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 中国、初のH10N8鳥インフルエンザ感染例を報告

 香港健康保護庁が本日、江西省でH10N8鳥インフルエンザで73歳女性が死亡したと伝えた。

 女性は基礎疾患があり、免疫状態が低下していたとされ、生家きん市場を訪れてウイルスに感染したとされる。
 11月30日に地域の病院に入院して、12月6日に死亡した。

 中国国家保健家族計画委員会は当事例を確認している。
 女性の近接接触者調査が行われているが、現在のところ有症状者はいないとされる。

 2012年のJournal of Virologyに、中国の研究チームは、生家きん市場でH10N8鳥インフルエンザウイルスを検出したと報告している。
 また2011年のVirology Journalに、別の中国研究チームが、湖南省の洞庭湖の水から2007年にH10N8ウイルスが検出されたと報告している。
 その論文ではウイルスは低病原性であるが、マウスでは肺の細胞に感染しやすく、病原性が高いことを報告している。
 *訳者注:湖水の水からウイルスが検出されたことは、野鳥の排泄物中にウイルスが存在していたことを意味する。
 中国には野鳥からもたらされる、多くの種類の鳥インフルエンザウイルスが存在していることが示唆される。

 また2012年5月の新興感染症雑誌に、オーストラリアの食肉加工場の従業員2人がH10ウイルス抗体が陽性であったとされ、その関与した農場で2010年にH10N7鳥インフルエンザが発生していたという。


 H10N8鳥インフルエンザが人に初めて感染
Jiangxi death first human case of H10N8 bird flu strain, expert says South China Morning Post  (香港) 中国江西省でH10N8鳥インフルエンザで女性が死亡、世界初

 今月初めに江西省で73歳女性がH10N8鳥インフルエンザで死亡したと江西省保健当局が昨夜発表し、香港保健省に伝えた。
 女性は11月30日に省都の病院に入院し、重症肺炎と診断された。そして12月6日に死亡した。
 香港の専門家は、H10N8鳥インフルエンザはこれまで人に感染したことはないとコメントしている。
 H10N8は15種類知られている鳥インフルエンザの中の1種類である。
 女性は基礎的疾患を保有していて、免疫状態が低下していたとされる。

 *訳者注:妙な鳥インフルエンザが出てきた。まさかと思うが年末にかけてのダークホースとなるのではないだろうと思うが…。
 中国では何が起きるか分からない。
 当事例は中国保健省からは正式に発表されていない。
 最近の広東省のH7N9に関しても、地方の保健局が香港へ通知し、香港メディアが英語ウエブで情報化している。

 H7N9、広東省珠江デルタ地域での感染者多発の可能性

 珠江デルタ 中国経済の中心地、多くの渡り鳥が行き交う
 東莞市 多くの日本企業が進出(焼き鳥は食べないで!レストランで鶏肉を食べて男性が重体となっている)

      

中国・広東省、H7N9型鳥インフルエンザの人への感染多発期に 新華ニュース

広東省の林少春副省長は16日に広州市で、「広東省は、H7N9型鳥インフルエンザの人への感染多発期に入り、H7N9型鳥インフルエンザの感染を予防するために農業、林業、衛生などの部門が共同予防態勢に入った」と明らかにした。
 広東省人へのH7N9型鳥インフルエンザ感染予防管理指導チーム会議が16日に広州市で開かれ、広東省疾病管理センターの主任、疾病予防管理専門家張永慧氏は「今冬来春に人へのH7N9型鳥インフルエンザ感染の拡散リスクが高く、どこでも感染症例の発生が可能で、とりわけ珠江デルタ地域は発生の可能性が高い」と述べた。
 12月に入ってから広東省のH7N9型鳥インフルエンザ感染症例は急に増加した。最初は香港で2例と深センで1例、発生した。12月11日には深セン龍岡区の2箇所の生鳥市場から3つのH7N9型鳥インフルエンザ感染サンプルが検出され、12月15日は広東省東莞市に出稼ぎにきている四川籍男性のH7N9型鳥インフルエンザ感染が確認され、重体だという。


 WHO、新型インフルエンザに関する危険度評価
 12月10日、2013年
 Influenza at the human-animal interface

 H7N9鳥インフルエンザに関して抜粋
   地域内拡大の可能性は低いが、中国内外で散発的、小集団発生の可能性
   中国内と近隣国は監視態勢の継続が求められる

 {先に発生した地域、また周辺国で散発的人での感染および小集団発生はあり得る。しかし地域社会でのウイルス拡大の可能性は低いと考えられる。
 中国内および周辺地域では動物と人における感染の警戒態勢継続は必要。WHOは各国に監視態勢の継続と適切な検査体制を含む対策の継続をアドバイスする}


17日

 中国、広東省で新規H7N9感染者報告が続く-広東省周辺には既にH7N9ウイルスが拡大しているとの予測も

        

広東省でまた鳥インフル 中国、H7N9型  MSN産経ニュース

中国広東省の衛生当局は16日、同省陽江市の女性(65)について、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)への感染が確認されたと明らかにした。女性は重体という。同ウイルス感染者は、台湾の1人、香港の2人を含め計146人となった。

 同省で今月、感染者が確認されたのは2例目。当局は生きた鳥を扱う市場の消毒徹底など対策強化を呼び掛けている。

Woman is fourth Guangdong victim of H7N9 Hong Kong Standard (香港) 広東で女性が4例目のH7N9感染者に

 広東省陽江市(Yangjiang)の65歳所映画H7N9ウイルスに感染して重体となっていることが、広東省健康保護局から発表された。同省の保健家族計画委員会からの通知とされる。広東省4例目の感染者となった。
 感染の詳細は明らかになっていない。

 香港食糧保健庁の発表によると.広東省で感染した3例目の東莞市の39歳男性は、市内のレストランで鶏を食べた後発病したとされる。現在重体とされる。

 *訳者注:正確には広東省で5例の感染者が出ている(香港で確認された2例を含む)。

Second new H7N9 case in 2 days hits Guangdong  South China Morning Post (香港) 広東省で2日間内で2例のH7N9感染者が確認
 65歳女性。
 深セン市から230キロ西の陽江市に住んでいた。
 広東省保健局が昨夜発表した。
 同省で4例目の感染者。

New H7N9 case appears in Dongguan after Shenzhen wet markets test positive ...  Shanghaiist (中国、上海) 深セン市生家きん市場でウイルスが検出後、新規H7N9感染者が東莞市で発生

 第3例目
 香港大学のウイルス専門家は、H7N9ウイルスは既に広東省周辺に広がっているとコメントしている。


16日

 広東省で再びH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認


【鳥インフル】 H7N9型、新たに感染確認 中国・広東省  MSN産経ニュース

 中国広東省の衛生当局は15日、同省東莞市に住む男性(39)について鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)への感染が確認されたと明らかにした。男性は重体という。

 同ウイルスの感染者は、台湾の1人と香港の2人を含めて計145人となった。

New case of H7N9 confirmed Hong Kong Standard (香港) H7N9新規感染者が確認

 広東省東莞市に住む39歳男性がH7N9鳥インフルエンザに感染したと広東省当局が発表した。
 14日に男性は地域の病院で検査を受け、H7N9陽性の結果を得た。
 15日、広東省の疾病制御センターで確認された。
 患者と接触した53人が検査を受けているが、異常は認められていない。
Dongguan man diagnosed with deadly H7N9 bird flu South China Morning Post (香港) 広東省、東莞市で男性がが致死的H7N9鳥インフルエンザに感染

 東莞市の39歳男性がH7N9鳥インフルエンザに感染し、重体となっていることが広東省保健局から発表された。
 保健当局は52人の接触者調査を行っているが、現在のところ検査で全員が陰性とされる。

 情報は香港の保健局へ伝えられている。

15日

14日


 香港保健局鳥インフルエンザ情報更新

Epidemiological investigation and follow-up actions by CHP on two confirmed human cases of avian influenza A(H7N9)  香港健康保護庁(CHP)  香港で確認された2例のH7N9鳥インフルエンザ感染者の疫学的調査と接触者調査

 香港保健省の健康保護庁は確認された2例のH7N9感染者に関する情報を13日更新して発表した。
 「疫学的調査、監視態勢の強化、港湾での入国者に対する健康調査、市民に対する啓発活動が行われている」、と保健省の広報官は語った。
 13日午後2時の時点で、2例の感染者の新規、および症状を呈している接触者は確認されていない。

 第2例目の80歳の患者に関しては、近接接触者は19人で、他の一般的接触者は142人となっている。
 第1例目の36歳の女性感染者については、近接接触者は17人で他の一般的接触者は230人となっている。
 (*訳者注:close contacts->近接接触者、other contacts->他の一般的接触者)

 近接接触者は患者と最後の接触した日から10日間隔離、予防的タミフル服用、そしてさらに10日間の医学的観察、となっている。
 他の一般的接触者は医学的観察とタミフル内服となっている。
 午後4時の時点でホットラインには91件の問い合わせが入っている。

 「旅行客、特にH7N9感染地域や省からの人々は、もし発熱や呼吸器症状が出ている場合は、すぐにマスクを着けて医療機関を受診し、医師に旅行した地域を告げる必要がある。診察した医療担当者は、患者が鳥、家きん、またはそれらの排泄物に、感染地域や省で触れた可能性に注意する必要がある」、と広報官は述べている。
 広報官はさらに、H7N9感染地域や省では、家禽や鳥、排泄物に直接触れないように注意している。もし触れた場合は、手を石鹸と水で十分に洗わなければならないと語っている。

 以下は鳥インフルエンザ感染予防のための注意点である。

 ・家禽の肉や卵は十分加熱してから食べること
 ・口や目、鼻を触る前、料理や食事前に十分手を洗うこと;トイレ後、エスカレーターのベルト、エレベーターのスイッチ、ドアノブに触った後にも手洗いは重要;咳やくしゃみで手が飛沫物で汚れた場合も手洗いは必要。
 ・咳やくしゃみが出るとき、唾液が出るときは鼻や口をティッシュで押さえ、ティッシュはカバー付きごみ箱に捨てる。
 ・人ごみは避け、発熱患者との接触を避ける
 ・呼吸器症状があるときはマスクを着けること、また発熱患者を看護するときもマスクを着けること。

        2013年12月13日

13日


Blanket ban on mainland poultry imports ruled out Hong Kong Standard (香港) 香港、全面的家禽輸入禁止はせず
 
香港行政府は、2例のH7N9感染者が確認された後、深セン市の3件の農場から家禽の輸入を禁止していたが、その後2件の生家きん市場からH7N9ウイルスが検出されたにも関わらず、これらの家きん市場と今回の感染者の関連性は明確でないとし、深セン市からの全面的家禽輸入禁止は行わないと発表した。
 当初輸入禁止した3件の農場からの輸入禁止は継続する。

 深セン市、生家きん市場を閉鎖せず。香港警戒態勢

Trading continues as usual at Shenzhen wet markets despite discovery of H7N9 virus  Sourh China Morning Post (香港) H7N9ウイルスが検出されたにも関わらず、深セン市内での生家きん市場での売買は継続

 深セン市内でH7N9鳥インフルエンザに2人が感染し、さらに2か所の生家きん市場からウイルスが検出されたにも関わらず、深セン市内の市場での生きた家きんん売買は停止されず継続されている。

 広東省衛生家族計画委員会は、広東省内にウイルスが拡大している危険性は高く、住民は警戒するように警告している。
 しかし生家きん市場での営業は続けられている。
 深セン市当局者は、香港で確認された2人の患者は深セン市内で感染したという証拠はないと語っているようだ。

 香港大学の微生物学者のHo Pak-leung 博士は、ウイルスは広東省周辺に広がっていると警告している。そして本土からの家きん輸入を禁止すべきと語っている。

 香港メディアのThe Standard紙での専門家コメント
  10年前のSARSウイルス分析で主要な役割を演じた香港大学のウイルス専門家である Guan Yi博士: 人での感染者が出ているのだから、家きんでウイルスが見つかっても驚きではない。早期にウイルスを排除しなければ、突然ウイルスは拡大する


12日

 深セン市の家禽市場からH7N9ウイルスが検出。広東省周辺にはウイルスが広がっているとの専門家の意見も


H7N9 found in China poultry markets Xinhua (中国、新華社) H7N9ウイルスが中国の家禽市場で検出

 深セン市内の二か所の生家きん市場からの検体でH7N9鳥インフルエンザウイルスが検出されたと、広東省保健当局が発表した。
 10日、H7N9制御チームが深セン市内の13カ所の生家きん市場から70検体を採取してウイルス検査を行った。
 
 広東保健局は市民にH7N9感染の危険性を警告した。

 10日に中国保健当局はウイルスは変異してなく、人の感染は動物を介して起きていると発表している。

Shenzhen Finds H7N9 Flu Virus in Markets Near Hong Kong Bloomberg (米国) 香港隣の深セン市内の市場でH7N9鳥インフルエンザウイルスが検出

  深セン市内の生家きん市場内からの3検体でH7N9鳥インフルエンザウイルスが検出されたことから、散発的感染者の発生のリスクが高まったと、中国政府が発表した。

 広東省保健局発表によると、深セン市内の13か所の生家きん市場から70検体を採取した。深セン市は香港中心部から電車で1時間の距離にあり、買い物や夕飯で人々で賑わう地域である。

 ウイルスは3検体で確認されているが、1つは鶏の排泄物、1つは羽むしり機械、もう一つはまな板からであった。
 
 香港は発熱した旅行客の監視を強化した。

H7N9 bird flu virus detected at two Shenzhen wet markets South China Morning Post (香港) 深セン市の生きた家きん市場でH7N9鳥インフルエンザウイルスが検出

 深セン市衛生家族計画委員会は、深センの2か所の生きた家きん市場から得た3検体でH7N9ウイルスを検出したと発表した。
 検体は13か所の市場から得られた70検体の中から見つかった。

 香港大学の微生物研究者であるHo Pak-leung博士は、致死的ウイルスは既に広東省とその周辺に広がっていると推定しているとコメントしている。、
 同氏は深セン市から家禽の輸入は禁止すべきと主張しているが、現在は特定の3市場からだけの輸入が禁止されている。

11日


Mutated H7N9 Bird Flu More Resistant to Treatment But No Less Transmissible  Discover Magazine (国際) 変異H7N9鳥インフルエンザウイルスは治療に抵抗し、感染性は減弱してない

 Nature Communications  に発表された米国研究チームの論文によると、H7N9ウイルスの一か所の変異でオセルタミビル(タミフル)耐性株となる。
 さらに厄介なことに、季節性インフルエンザウイルスの耐性株の場合は感染力が減じるのに対して、H7N9ウイルスではそのような変化はなく、感染力には変化はなく、通常通りの感染性を示すという。
 ワクチンのない現在、このような耐性株が増えてくると治療は非常に難しくなると想定される。

WHO confirms H7N9 cases as labs track risks  CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、H7N9感染者を確認、一方ウイルスのリスクを研究室が評価
 浙江省で2例の感染者が確認。
 1人は57歳男性で、もう1人は30歳男性。後者は義理の息子であるが、父親が発病するまで一緒に住んではいなく、発病後息子が看病したとされる。
 父親から息子にウイルス感染が起きたか否かは不明とされる。
 *訳者注:他報告では二人の住む家庭で数羽の鶏を飼育していたとも伝えられている。

 香港から2名のH7N9感染例が報告されたが、2例とも隣の深セン市で感染したとされる。
 1人は36歳女性で深セン市を訪問し、そこで鶏を購入して調理して食べたとされる。
 もう1人は80歳男性で、保有する基礎疾患のため香港の病院を受診した後発熱し、H7N9鳥インフルエンザ感染が確認された。
 2人の接触者調査では感染者は見つかっていない。

 一方ウイルスのリスクに関して研究室内で分析が続けられている。
 中国国家衛生家族計画委員会は、ウイルス変異は認められてなく、人の感染者は動物からの感染と考えられると発表。

 もう一つの研究報告は、ニューヨークのマウントシナイ大学の研究チームによるもので、オセルタミビル(タミフル)耐性H7N9ウイルスは、非耐性株と同等に感染性を示すことを明らかにした。
 上海で初期に感染者から分離されたウイルスにオセルタミビル耐性株が検出されたが、この耐性株感染患者の治療は成功しなかった。
 季節性インフルエンザウイルスH3N2は、オセルタミビル耐性になると感染性が減弱すると報告されているが、H7N9ウイルスの場合は、そうした事実はないようだ。

New bird flu H7N9 resists first-line treatments like Tamifl  CBS News (米国) H7N9ウイルスの耐性株、増殖力が衰えず
 ニューヨーク、マウントシナイ大学の研究チーム。
 通常はタミフルに抵抗性を獲得したインフルエンザウイルスの感染力は落ちるが、H7N9ウイルスはタミフルに抵抗性を獲得しやすいが、感染力も落ちない。

10日



Hong Kong, China offer more details on H7N9 cases  CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 香港と中国当局H7N9感染者に関する詳細情報を提供

 香港保健当局は最近確認された2例のH7N9鳥インフルエンザ感染輸入例に関して、家禽との接触により感染したと判断した。
 感染した深セン市では家禽のウイルス検査を行ったが、H7N9ウイルスは検出されなかったとしている。
 接触者調査では現在まで感染者は見つかっていないという。

 一方、中国国営通信の新華社によると、7日、先にH7N9感染が確認された30歳男性(12月5日確認)は、11月末に感染が確認された57歳男性の息子であることが確認された。
 当局によると家族は数羽の鶏を飼育していて、そこからウイルス感染を受けたと考えられている。

Source of H7N9 still a mystery The Standard (香港) H7N9感染源、未だ謎

 香港当局が深セン市の当局者と共に2人のH7N9発病者の感染源を調査しているが、具体的感染源は特定できていない。

 80歳女性は生きた家きん市場で家禽へは接触してないことが判明。ただし家族が処分された鶏を購入した事実はあった。

 また先に発病した35歳の家政婦の場合、深セン市の生きた家きん市場で鶏を買ったかどうかは明確ではない。他の店で鶏に触ったことはあるという。

9日

本日のニュースは未だ香港のH7N9関連目白押し



先週のH7N9情報のまとめ

 
・深セン市で感染した市民二人が香港の病院へ逃げ込む
 ・浙江省で感染者が確認。
 ・中国西部青海省で多数の家きんがH7N9ウイルスに感染していて、渡り鳥がウイルスを散布していった可能性が浮き彫りに(当ウエブが世界で初めて公開)
 ・中国のH7N9鳥インフルエンザウイルスは、渡り鳥が青海省(青海湖)で家禽に感染させたことが発端の可能性。
 ・中国内の感染家禽は今後も市場に現れる可能性が高いため、上海では生きた家きん市場を今後5年間閉鎖の予定。
 ・H7N9鳥インフルエンザウイルスを保有した渡り鳥は無症状なため、青海省からさらにシベリア、ヨーロッパ、極東などへウイルスを伝搬している可能性が大。
 ・感染家禽は無症状なため、ウイルス拡大の認識方法がなく、人が感染して重症インフルエンザ症状を呈することから検査が行われて、ウイルスの存在が認識される。地道に渡り鳥や家禽の血清検査、ウイルス検査を行う必要があるが…。
 ・人が感染すると致死率20%以上であるが、中国では軽症、無症状者がほとんど確認されてないので、実際に致死率は数%か。
 ・人人感染はする可能性は低いが、ウイルス汚染鳥が識別できないので、国内でも危険性はある。 


8日

Hong Kong Quarantines 19People After Second Case of H7N9 Bloomberg (米国) 香港、2例目のH7N9感染者確認後19人を隔離

 80歳男性が香港で2例目のH7N9確認例となった後、男性との接触者調査が行われ19人が隔離された。

 男性は深セン市の病院に11月13日から29日まで、保有する慢性疾患のために入院していたが、さらに治療を受けるため香港のツエンムン病院に12月3日転院した。
 その日発熱を呈したため、検査をしたところH7N9ウイルスが陽性だったという。

 患者はその後プリンセスマーガレット病院の隔離病棟に移されている。

 患者家族、ツエンムン病院で周辺にいた人々などが隔離されている。


Hong Kong Reports Second Case of Deadly Bird Flu  New York Times (米国) 香港、致死的鳥インフルエンザ感染者の2例目を報告

 
7日
     中国H7N9状況に関するコメントは”本音でエッセー”
         なぜ事態は危険なのか?

 
中国、H7N9感染者報告相次ぐ


Hong Kong confirms second case of H7N9 strain of bird flu  Chicago Tribune (米国) 香港、2例目のH7N9鳥インフルエンザ感染者を確認

Hong Kong and China report new H7N9 cases CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) 香港と中国、新規H7N9感染者を報告

 香港保健当局が2例目のH7N9(輸入例:香港外で感染)感染者を確認したと発表。80歳男性。
 また香港保健当局は、浙江省で30歳男性が感染したと通知があったと発表。
 当事例は中国本土でこの秋に入って6例目の感染者となった。

 一方、Scripps Research Institute の2つの研究チームは、研究結果を発表し、H7N9鳥インフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)は、人の気道細胞には未だ十分付着するだけ適合していないとし、危険なパンデミックが発生する可能性は低いとしている。

47NEWS > 共同ニュース > 鳥インフル感染2人確認 中国浙江省と香港47NEWS

 中国浙江省の衛生当局は6日、同省の30歳の男性が新たに鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染したことを確認したと発表した。同省杭州市の病院で治療を受けている。

 また香港メディアは6日、香港の衛生当局が、80歳男性の同ウイルスへの感染を確認したと伝えた。香港での感染者は2人目で、男性の容体は安定しているという。

 同ウイルスの感染者は台湾の1人を含めて計144人となった。うち45人が死亡している。

Hong Kong Confirms Second Human Case of H7N9 Bird Flu Wall Street Journal  (米国) 香港、2例目のH7N9鳥インフルエンザ感染者を確認
 わずか5日間で香港は2人目のH7N9鳥インフルエンザ感染者を確認した。しかしながら当局は流行の危険性は低いとしている。

 当局は6日、隣町の深セン市に住む80歳の男性が鳥インフルエンザウイルスに感染したと発表した。高齢の男性の家族が3日に香港の病院に糖尿病と心疾患の治療に連れてきた。6日まで男性は発熱などの症状は一切呈してなかった。

 当局は男性が生きた家きんと接触した既往があるか調査中とされる。

 「我々は男性が深セン市でウイルスに感染したものと考えていて、人人感染の兆候はないと判断している」、と香港健康保護局の担当者は語っている。
 さらに同氏は記者会でウイルスが変異した証拠は得られていないと付け加えた。
 
2日、36歳のインドネシア人の家政婦がH7N9ウイルスに感染していることが確認されている。香港での初の感染者である。女性は未だ入院中である。
 香港当局は即刻深セン市からの家きんの輸入の停止と、国境での発熱チェックを強化した。

6日

 浙江省、新規H7N9感染者を確認

浙江省でまた鳥インフル=中国 時事通信
 
 中国浙江省は6日、同省で30歳の男性が新たにH7N9型鳥インフルエンザに感染していることが5日、確認されたと発表した。男性は同省杭州市内の病院で治療中だが、病状などは不明。
 これで、中国本土の感染者は141人(うち死者45人)となった。10月以降、感染者は浙江省にほぼ集中している。

 
香港報道RTHK

 
浙江省保健局は30歳男性がH7N9鳥インフルエンザを発症したと発表した。
 現在患者は杭州市の病院に入院している。

 香港、2例目のH7N9、感染者を確認、深セン市民
Hong Kong sees second H7N9 case in a week: report  AFP (国際) 香港、1週間内に2例目のH7N9感染者を確認

Hong Kong sees second case of H7N9 bird flu in a week South China Morning Post (香港) 香港、一週以内に2例目のH7N9感染者を確認
 5日、香港は新規H7N9感染者を確認した。先の感染者確認後、5日にしかたっていない。
 感染者は80歳男性で中国本土に住んでいて、鶏を食べた、とされる。
 現在、香港のツエンムン(Tuen Mun )病院に入院している。
 
 男性は12月3日に深セン市からタクシーで香港のツエンムン病院に発熱で入院し、昨夜、プリンセスマーガレット病院に転送された。
 男性が深セン市で鶏を食べるか、接触したかは不明とされる。

5日

 
H7N9ウイルスは未だ人に感染しやすくなっていない、研究報告
Bird Flu Virus Doesn't Spread Easily to Humans, Scientists Say Philly.com (米国) H7N9鳥インフルエンザウイルスは未だ容易に人の間で拡大しない、研究報告

 H7N9鳥インフルエンザウイルスは未だ容易に人に感染する能力を有していないとする研究報告が雑誌”SCIENCE”に掲載された。
 米国カリフォルニアのスクリップツ研究所(Scripps Research Institute)の研究チームが発表した。
 H7N9ウイルスは未だ人の気道のリセプターに適合してなく、鳥の気道のリセプターに適合したままで、鳥のインフルエンザウイルスとしての性格を保持したままであるという。

 これまでいくつか発表されている研究結果では、ウイルスは人に感染しやすくなっていて、世界的パンデミックを起こす危険性が示唆されていた。

 しかし研究チームは、H7N9ウイルスがいつ変異して人に感染しやすくなるか、監視し続ける必要があると述べている。

 注:
 インフルエンザウイルスはHA(ヘマグルチニン)が、細胞表面のリセプターと結合することで細胞に感染する。鳥インフルエンザウイルスは鳥の胃腸管から感染、人のインフルエンザウイルスは人の気道から感染。

 鳥インフルエンザウイルスのHA(ヘマグルチニン): 鳥の胃腸管細胞にあるα2,3リセプターに結合。
 人インフルエンザウイルスのHA:人の気道細胞にあるα2,6リセプターに結合。

 人の肺の奥の細胞にもα2,3リセプターが少数あるため、鳥インフルエンザウイルスを大量に吸い込むと感染する。


 WHO緊急委員会、MERSは未だ国際的危機レベルではないと判断
WHO panel: No MERS-CoV emergency yet CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO委員会、MERSコロナウイルス緊急性は未だないとの判断
 MERSコロナウイルスに関するWHO緊急委員会は4日、MERSの状況は国際的公衆衛生危機のレベルには達していないと結論した。
 委員会は電話会議で行われ、今年度4回目となった。
 最新の感染者発生報告や、ラクダがウイルスの感染源であるとする報告の集積などに関して論議された。
 こうした最近の情報のリスク評価に基づき、全員一致で現在のMERS状況は国際的公衆衛生危機のレベルに達していないと結論された。WHOはこのような内容の声明文を公表した。
 しかし委員会は、未だ感染者が発生し続け、またラクダからウイルスが分離されるなど事態は流動的であるとし、今後とも多角的に対策を講じてゆく必要があるとしている。


 
香港、H7N9患者との密接接触は全てウイルス陰性と
'High-risk' cases held in isolation test negative for H7N9 bird flu virus South China Morning Post  (香港) 接触者検診で隔離されていた感染疑い者は全て検査で陰性

 
関係者17人が隔離されているが、一緒に深セン市に旅行した女性を含めて、全員ウイルス検査で陰性となった。
 17人中5人が軽い風邪の症状を呈していた。

 当局は市内でH7N9ウイルスが人人感染して広がる可能性はないとコメントしたが、空港などでの健康チェックは以前よりも強化されている。

4日



Hong Kong on high alert after first human case of H7N9 bird flu CNN (米国) 香港、初のH7N9鳥インフルエンザ感染者の確認で、深刻レベルの警戒報

17 in isolation camp over H7N9 fears Hong Kong Standard (香港) H7N9鳥インフルエンザの恐れから17人が隔離
 発病した女性と接触既往のある、雇用者家族他17人が10日間の隔離。
 現時点では検査で陰性と伝えられている。
 女性と同じ病棟にいた患者はウイルス検査中。


 香港の感染者周辺調査で、健康異常を呈している人はいない模様であり
、病院から解放された後も、一定の場所で健康状態をフォローされるようだ。
 10年前のSARSを経験している香港保健局は、非常に慎重に対策を推し進めている。
 各医療機関も同じである。

 深セン市の生きた鶏を購入して友人と調理して食べた。その後発病、現在瀕死の状態とされる。-->肺が機能していないため、人工肺(エクモ)を装着しての生存中であるが、予後は厳しい。明らかに肺はサイトカイン・ストームで溶けているようだ。

 同じことは日本からの観光客でも起こりえることである。
 中国内、どこにでもH7N9ウイルスが存在しているとなると、ふらった旅行して帰ってきても国内で発病することもあり得る。
 潜伏期間は長くて2週間である。

 現在、インフルエンザシーズンに入っている。
 医師たちはH7N9鳥インフルエンザの情報を持っていれば良いが、もしそうでなければタミフルを出して自宅に帰すかもしれない。
 インフルエンザ診断テストで反応しないかも知れない。
 タミフルの効果も定かではない・
 
 公衆衛生的危機管理として現在はそこまで考慮する必要がある。

 香港健康保護庁(健康保護センター)からの市内医師への通知が出ている。各医師へ状況の説明と、対策の協力をお願いする長官からのレターである。内容は科学的であり論理的であり医学的である。なお長官はもちろん医師である。
   Prevent Avian Influenza - Letters to Doctors
 3 December, 2013

 
 中国から香港から無症状鶏、または家禽産物、または感染した旅行客を介して国内にH7N9ウイルスが入ってくる可能性は否定できない。
 いったんウイルス感染鳥、感染した人、ウイルスに汚染された物体、野鳥などでウイルスが国内に広がったら、初期対策としては負けである。
 国、地域、職場、家庭などで十分情報を把握して、ウイルスが国内に、そして世界に広がらないように努力しなければならない。
 ウイルス拡大を防ぐのは、神でもWHOでも厚労省でもないのだ。ましてマスコミは販売数を上げるテーマしか記事にしないからあてにならない。

 人人感染を起こさないから安心だということにはならない。
 中国旅行で、または国内で、ルシアンルレットのようにウイルス汚染物質に出合い、感染して発病し、病院の濃厚治療室で人工肺(ECMO)につながれて死んでゆくのは誰になるか分からないでのだ。

 いまの危険性を周辺に、社会に広めるのは我々の役割なのである。

3日


 中国内家きん・鳥類H7N9抗体保有率
  データソース 中国農業省獣医局
 2013年9月&10月 それ以前のデータはなし(中国獣医局)

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青海省が圧倒的に感染率が高く、これは同省に飛来する渡り鳥からウイルス感染が起きていることを示している。
 これら渡り鳥はその後どこにウイルスを拡大しているか?
 ウイルス感染を受けた鳥類は無症状であることから、血清学的調査を行わなければ確認できない。
 今後、中国内外で感染家禽等(無症状!)から人へのウイルス感染の危険性が否定できない。

香港、パンデミック警戒


Hong Kong Confirms First Human H7N9 Bird-Flu Case Wall Street Journal (米国) 香港、初のH7N9人感染者を確認

 新規情報のみ

 女性と接触して発病した可能性ある家族とは、女性の雇用者家族であり、症状は軽度の呼吸器症状とされる。

 *この家族の感染が確認されたら、家政婦から家族員に人人感染が起きたことになる。
  もしそれが確定したなら、香港市内はパニックとなる可能性が高い。SARSの二の舞となる。
  この状態はH7N9パンデミック前前夜ということになる。
  タミフルや消毒薬備蓄に走りだす市民が激増する。

Hong Kong's first case of H7N9 bird flu virus confirmed South China Morning Post (香港) 香港、初のH7N9鳥インフルエンザウイルス感染者が確認
 下記報道と類似内容。
 女性が深セン市で鶏を購入し、それを深セン市内で調理して食べたとしている。
 コ長官はあくまでも輸入感染例であり、香港市内で感染した事例ではないとコメントしている。
 
H7N9 case triggers serious alert Hong Kong Standard (香港) 香港、H7N9感染者の発生、深刻な警戒報へ

 H7N9ウイルスはパンデミックを起こす能力があるため、世界中へ警戒報を発する結果となっている。
 36歳のインドネシア人家政婦が中国本土の深セン市を訪れ、11月17日に生きた鶏を購入し、現在香港市内のクイーンマリー病院で重体となっている。
 女性の家族の4人も呼吸器症状を呈して、プリンセス・マーガレット病院に隔離されている。深セン市に一緒にいった友人も、現在、調査されている。

 香港政府はインフルエンザ・パンデミック対策を深刻レベルに引き上げている。

 女性は昨夜8時から9時にH7N9ウイルス感染が確認された。
 食糧保健庁のコ長官は、深セン市の3件の家禽農場が香港への出荷が停止されたと語った。

 コ長官によると、女性は深セン市で鶏を購入して、調理して食べたとされる。
 

 女性は先週水曜日(27日)呼吸困難と発熱を呈し、ツエンムン病院に入院したが、2日後同病院のICUに収容された。30日にクイーンマリー病院に転送された。

 診断が遅れたことに対してコ長官は次のように説明している。
 検査は28日と30日に行われたがH7N9ウイルスは陰性だった。しかし状態が悪化した後、再び検査が行われ、昨夜になって診断が確定された。

 H7N9鳥インフルエンザ、香港へ波及。患者重体


香港初のH7N9型鳥インフルエンザ確認=中国広東省で感染か 時事通信

 香港政府は2日夜、香港で初めてH7N9型の鳥インフルエンザ感染者が確認されたと発表した。感染者は香港で働く36歳のインドネシア人家政婦で、重体という。
 感染者は11月17日、香港と隣接する中国広東省深セン市に行き、生きた鶏を調理して食べた。その後、香港に戻ってから、せきなどの症状が出て入院していた。香港の衛生当局は、深センで感染したとみている。

HK confirms first human case of H7N9 bird flu GlobalPost (米国) 香港、初のH7N9鳥インフルエンザ感染者を確認 
 香港政府は初めてH7N9鳥インフルエンザの人感染例を2日確認した。
 30歳のインドネシア人女性メイドが重体となって入院した。

 食糧保健庁のコ・ウイングマン長官によると、女性は本土の深セン市を訪問し、家禽い触れたという。

 コ長官によると、女性と濃厚接触した人々が病院に送られたが、その中で家族4人が症状を呈しているという。可能な限りウイルス検査が急がれていると、同長官は語っている。 

 
香港大学の感染症センター長であるP.L.Ho氏は、これは個人的輸入例であり、ウイルスが人人感染して拡大しているとは、現時点では考えられないとしている。

Hong Kong Confirms First Case Of H7N9 Bird Flu Huffington Post (国際) 香港、初のH7N9鳥インフルエンザ感染者を確認 
 ロイター

 香港は2日、初のH7N9鳥インフルエンザ感染者を確認し、ウイルスが本土を超えて香港へ拡大してきている可能性を呈した。
 
 感染者の確認は、SARS発生10周年の年に一致している

 36歳のインドネシア人女性メイドが中国本土の深セン市(香港の隣)を旅行し、家禽との接触の既往をもった。
 H7N9感染が確認され、現在重体となって入院している。


2日


上海市、今後5年間、2月から4月までの生きた家きん売買を禁止
 中国内にH7N9鳥インフルエンザ感染家禽存在の可能性、ウイルスの感染性活発化の時期から

Poultry market to shut over bird flu fear Xinhua (中国、新華社) 上海、鳥インフルエンザの恐れから家禽市場を閉鎖予定
 上海市は鳥インフルエンザ再燃の可能性から、旧正月の元旦に相当する1月31日から4月30日まで、生きた家きんの売買を禁止する。
 この期間の売買禁止は今後5年間にわたり行われる。

 禁止理由は、鳥インフルエンザの警戒と、その季節性発生の時期を評価して決定した。上海農業委員会と上海商業委員会が合同発表した。

 他都市や省からの家きんは、直接生きたまま市内に搬入することは禁止され、指定された”と殺場”に運ばれる必要がある。

 市民は違法な生きた家きん売買を見た場合は、即当局に報告するように求められる。
 
 本年4月にH7N9鳥インフルエンザで43人の市民が死亡したため、全ての生きた家きん市場は閉鎖され、6月に解除されたが、その結果110か所の生きた家きん市場が再開された。

 専門家は鳥インフルエンザの再燃の可能性があると警告し、生きた家きん売買の完全な禁止が必要といっている。

 中国本土ではこの秋に入ってから5人のH7N9鳥インフルエンザ感染者を報告しているが、そのうち3人は(上海)隣の浙江省に住んでいた(訳者;4人の間違いである)。
 中国衛生家族計画委員会によると、中国本土では9月末まで134人の感染者と45人の死者出している。


 ヨルダン人家族3人がMERSを発症して入院中

8-year-old diagnosed with coronavirus in Abu Dhabi gulfnews.co  (アラブ首長国連邦) アブダビで8歳小児がMERSと診断、先の発病夫婦の息子

 
アブダビ保健当局は、先に発病が確認された38歳のヨルダン人の男性の8歳息子がMERSコロナウイルスに感染していることを確認した。
 同小児は中等度の症状で隔離され治療を受けている。
 また男性の妻は妊娠8か月であるが、同じようにMERSを発病してICUに隔離されている。

 中国青海省の家きんが高率にH7N9鳥インフルエンザに感染していた事実は、
これまで中国研究チームが発表してきていた浙江省、江蘇省周辺でウイルスが野鳥などの間で交雑して誕生したという説を覆す可能性がある。

 野鳥や家禽に感染しても無症状なH7N9ウイルスが渡り鳥で広く拡大している可能性は、今後、どこでも家禽から人への感染の危険性があること示唆する。

 2005年、H5N1鳥インフルエンザウイルスの変異株(青海株)が、青海湖から北方へ、ヨーロッパへ、シベリアから日本へと拡大した事件が呼び覚まされる。その末裔は未だ世界中で活動している。

 ウイルス探索のためのあらたなアプローチからデータが集積されてこない限り、散発的人での発生報告を待っていても、意義は小さい。
 いつ何が起きてもおかしくはないH7N9鳥インフルエンザであるのかもしれない。

 予想以上にパンデミックの危険性をはらんでいるウイルスかもしれない。

 早急に調査すべきポイント。

 ・青海省の家きんだけがなぜ高率にH7N9ウイルスの抗体を保有しているのか。
  それはいつごろ感染したことを示唆しているのか。
 ・青海省にウイルスをもたらした渡り鳥はどこから来たのか?チベット、中国南部?
 ・青海省の家きんが感染したH7N9ウイルスは、遺伝子学的に浙江省で分離されたウイルスと同じものかどうかの確認。
 ・日本の家きん、野鳥の間ではH7N9ウイルス感染の痕跡はないのか?
 ・今後、日本の養鶏場に渡り鳥を介してH7N9ウイルスが感染する、または既に感染している可能性はないのか?それは検証済みであるのか?


1日

 青海省の家きんが高頻度でH7N9鳥インフルエンザに感染。
 中国農業省発表データ。 青海湖の野鳥がシベリア、ヨーロッパ、極東へウイルスを伝搬している危険性

 11月30日発表データ。全国家きんH7N9ウイルス感染状態
 中国農業省

10月調査データ 
血清学的調査:H7N9ウイルス抗体検査。過去にウイルス感染した証拠。

江西省  4/3152 (0.13%)
河南省 2/2892 (0.07%)
広東省 3/3531(0.08%)
青海省  25/150 (16.6%)
その他の省では検出されず。
動物(家禽)からのウイルス分離は全ての省でゼロ。

 春に、生きた家きん市場のH7N9感染鶏から感染者が多く出たとされる上海、浙江省、江蘇省の家きんからは感染鶏は検出されていない。

 何気なく表で発表しているが、その意味は大きい。

 ウイルス感染鶏が青海省から運ばれてきた可能性が高い。

 青海省の巨大な湖、青海湖は多くの渡り鳥が休息地点としている。

 かってH5N1鳥インフルエンザが世界に広がった2005年、青海湖周辺の野鳥1万羽以上が死亡していて、その感染ウイルスが、モンゴル、シベリア、ヨーロッパ、中東、アフリカへ広がったのは周知の事実であった。青海省渡り鳥死骸写真
 ( 参考管理人発行図書:マスメディアが報じない新型インフルエンザの真実新型インフル)
 
 以下、中国農業省データ 2013/11/27

2013年10月国立動物H7N9鳥インフルエンザの監視 獣医局

フィールド監視点

血清学的サーベイランス

病原体のモニタリング

サンプル数

ポジティブ

陽性率

サンプル数

ポジティブ

陽性率

北京

998

1797

0

0.00%

0

0

0.00%

天津

81

210

0

0.00%

0

0

0.00%

河北省

914

2008

0

0.00%

0

0

0.00%

山西

270

127

0

0.00%

0

0

0.00%

内モンゴル

46

180

0

0.00%

0

0

0.00%

遼寧省

477

3134

0

0.00%

0

0

0.00%

吉林省

458

210

0

0.00%

0

0

0.00%

黒竜江

251

1850

0

0.00%

0

0

0.00%

上海

56

228

0

0.00%

0

0

0.00%

江蘇省

1109

5391

0

0.00%

0

0

0.00%

浙江省

488

299

0

0.00%

0

0

0.00%

安徽省

0

0

0

0.00%

0

0

0.00%

福建省

499

7385

0

0.00%

0

0

0.00%

江西省

224

3152

4

0.13%

0

0

0.00%

山東省

1133

7384

0

0.00%

2738

0

0.00%

河南省

895

2892

2

0.07%

203

0

0.00%

湖北省

74

140

0

0.00%

0

0

0.00%

湖南省

308

1810

0

0.00%

0

0

0.00%

広東

838

3531

3

0.08%

2185

0

0.00%

広西壮族自治区

302

0

0

0.00%

582

0

0.00%

海南

56

311

0

0.00%

0

0

0.00%

重慶市

546

0

0

0.00%

40

0

0.00%

四川省

112

480

0

0.00%

0

0

0.00%

貴州

128

1512

0

0.00%

125

0

0.00%

雲南

121

46

0

0.00%

0

0

0.00%

チベット

0

0

0

0.00%

0

0

0.00%

山西省

58

339

0

0.00%

0

0

0.00%

甘粛省

248

2092

0

0.00%

0

0

0.00%

青海

13

150

25

16.67%

0

0

0.00%

寧夏回族自治区

0

0

0

0.00%

0

0

0.00%

新疆

213

1743

0

0.00%

0

0

0.00%

軍団

52

81

0

0.00%

0

0

0.00%

合計

10968

48482

34

0.07%

5873

0

0.00%

著作権:農業省、人民共和国
情報を維持:農業獣医サービス省
農業省情報センター:テクニカルサポート


 *気になるチベットでは調査されてない。
 *9月のデータは空白欄だらけで実行されたのか、結果が記載されてないのか全く不明。見事な中国国家公務員の仕事ぶりといった感じ。


 青海省の動物(大多数は家きんと思われる)の17%がH7N9鳥インフルエンザに感染していた事実は重大である。
 青海省の人々はH7N9鳥インフルエンザに感染していないのだろうか?
 漢人50%、チベット人20%。
 中国政府は、この遠い西の地域の人々の健康管理は十分行っているのだろうか?
 
 
H7N9鳥インフルエンザウイルスの伝搬・拡大経路(管理人仮説)

 

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