9月


30日


エボラ情報



  ↓     ↓     ↓     ↓     ↓
 米国、ダラスでエボラ患者発生疑い

Texas: Possible Ebola Patient Isolated New York Times  (米国) テキサス州;エボラ疑い患者が隔離

 USA Todayとほぼ同じ内容

Texas hospital puts possible Ebola patient in isolation Reuters  (米国) テキサスの病院でエボラ疑い患者を隔離

Texas Health Presbyterian Hospital Dallas cited the unnamed patient's symptoms and recent travel history as reasons for the isolation.
 隔離理由は患者の症状と最近の旅行歴となっている。
 検査結果は30日中に出るとされる。

Dallas hospital isolates possible Ebola patient USA TODAY  (米国) ダラスの病院、エボラ感染疑い者を収容

 ダラスのTexas Health Presbyterian 病院は、29日(現地時間)、症状と渡航歴からエボラ出血熱が疑われる患者が収容され、厳格な隔離状態に置かれたと発表した。

 病院側によると、米国CDCとテキサス保健局のアドバイスに従って、他の患者や医療スタッフへの感染を厳重に防いでいるとされる。
 患者の予備的検査結果は30日(現地時間)に判明するとされる。

 コメント:詳細は不明であるが、もしエボラ陽性とした場合、どの段階から周辺に感染が起きていたかによって対策が異なってくる。航空機内、空港、自宅、病院、他。


Ebola outbreak: 'Thousands of children orphaned'  BBC AFRICA (英国) エボラアウトブレイク:数千人の孤児

 エボラ感染流行で深刻な事態に直面するギニア、リベリア、シエラレオーネでは3000人を超える犠牲が出ているが、親を亡くした子供たち(両親か片親のみ)の数が4900人に上ることが、国連子供局によって発表された。
 親をエボラで失った子供の中には近所の人から世話を受けている子供もいるが、全く受けられない子供もいる。


Air France flies to Ebola-hit Guinea out of `solidarity`: Hollande  ZEE NEWS (インド) オーランド仏大統領:ギニアへの連帯としてエアーフランス運行を継続と発表

 旧フランス植民地であったギニア。
 仏大統領は、連帯責任からギニアの孤立を防ぐべき航空機の運航を継続とした。

 オーランド大統領は、感染国は「孤立せず開かれているべきだ。そういう理由でエアーフランスはギニアの首都コナークリへの航空便を継続する」と語った。
 しかしながら、エアーフランスはギニアの隣国シエラレオーネへの定期便を一時運休停止している。 ブリティッシュ航空を含む他の航空会社も西アフリカのエボラ感染地へのフライトを運休している。
 オーランド大統領はコンデーギニア大統領に、ギニアがエボラと戦っている際のフランスとしての連帯責任を保証した。 フランス政府はギニアに3500万ユーロ(4400万ドル、44億円、1ドル=100円で換算)を支援し、フランスによる3番目となるエボラ診療所を建設、そこにフランス人医師25名を派遣することを表明した。

 エボラ感染で苦闘するギニアや西アフリカ諸国への国際支援の強化が叫ばれるなか、国賓として招かれたコンドーギニア大統領に対し、オーランドフランス大統領は月曜日(現地時間)、フランスの連帯責任の証としてギニアへの航空便を維持することを表明した。

 コメント:シエラレオーネはイギリスの植民地だった。リベリアは米国が解放奴隷のために建設した国であり、西アフリカに対する責任を持つべき先進国はフランス、英国、米国となる。


What America's Richest Man Thinks We Should Do About Ebola ABC News  (米国) 米国で最もリッチな男が、エボラに対して自分達は何をすべきか語る:ビル・ゲーツ

 エボラ対策に50億円を提供したビル・ゲーツは、この公衆衛生的危機を打開するには米国が中心になって対策を急ぐべきと語る。

 内容は略。


China provides 5 mln yuan to help Ghana stem Ebola China.org.cn (中国) 中国がガーナにエボラ対策として500万元(9000万円)を支援

 中国は29日(現地時間)、ガーナにエボラ対策として500万元(833,000ドル、約9000万円:1ドル=109円で換算)相当の医療機器や医療品を提供した。サン・バオホング(Sun Baohong)在ガーナ中国大使は調印式で、国際社会にエボラ感染流行の制圧のための団結を、また、中国はWHOや国連にエボラとの戦いに必要なグローバルな資源の流通の支持を表明した。 ガーナへの援助には個人防護服やベッド、消毒液などの重要な装備が含まれている。
 
UN mission to coordinate Ebola response opens headquarters in Ghana U.S. News & World Report  (米国) 国連派遣団、ガーナに統合本部を設置

 29日、西アフリカにおけるエボラ対策を統括する国連の本部が、ガーナの首都Accraに設置された。

UN mission to combat Ebola opens HQ in Ghana STARS and STRIPES  (米国)  国連派遣団がガーナに統合本部を開設

 西アフリカの支援をする国連派遣団がガーナに統合本部を開設する。

 アンソニー・バンブリー(Anthony Banbury)派遣団団長とそのチームが月曜日(現地時間)、ガーナの首都アクラ(Accra)に到着する。UNMEERとして知られるエボラ緊急対策の国連派遣は、エボラ感染流行中の感染地、特に感染が深刻なリベリアやシエラレオーネ、ギニアでの最優先課題を見極める機能を果たすこととなる。

 エボラ感染はかつてない程に膨れ上がり、3000人を超える死者が出ている。


US military battles to halt spread of Ebola virus in West Africa Fox News (米国)米軍、西アフリカでのエボラ拡大対策に取り組む

 米軍はリベリアの主要な空港の側にテント病院や他の施設を設営しだした。
 専門家達の中からは支援は遅すぎたとの批判も出ている。


Some good news about Ebola: It won't spread nearly as fast as other epidemics  Washington Post (米国) エボラに関する良いニュース:それは他の流行のような速度では広がらないだろう

 エボラは一人の発病者から周辺に感染する割合は1.3-1.8人とされる。
 スペインインフルエンザの場合は2-5人、さらに麻疹になるともっと多くに感染する。
 さらにインフルエンザの場合感染者が発病するまでの潜伏期間は2-3日である。
 エボラは長い(2-21日)。
 すなわちインフルエンザの場合、短期間に感染者は周辺に増え、社会全体に広まる。
 スペインインフルエンザでは世界中で3千~5千万人死亡したとされる。

 エボラは数理的疫学分析では、流行拡大は相当遅いと分析される。

Australia is 'pulling its weight' on Ebola  SKY NEWS (オーストラリア) オーストラリア、医療スタッフ派遣派遣が難しい理由

 オーストラリアは、派遣した医療スタッフがエボラに感染した際の本国への搬送に問題があることから、西アフリカのエボラ感染地へ医療スタッフを派遣しない。
 オーストラリアの国境なき医師団は政府に、オーストラリアの貢献(医療スタッフの派遣)を切望している。しかし、ジュリー・バイショップ保健相は現在、オーストラリアは出来る限りの貢献をしており、しかも、WHOはオーストラリアに医療スタッフの派遣を依頼してきていないと主張している。

 オーストラリア保健省と防衛省は政府に対し、医療スタッフが感染した場合の本国への移送は困難と忠告している。 ジュリー・バイショップ保健相はABCラジオに、「政府として退避計画や適切な医療がない危険が伴う場面にオーストラリア人医療スタッフを置くつもりはない」と語った。

 オーストラリア政府は感染者の退避について英国や米国と交渉中である。

 オーストラリア政府は、昨年12月以来約3000人もの犠牲者を出すエボラとの戦いに800万オーストラリアドル(7億6000万円: 1オーストラリアドル=95円で換算)を拠出している。

 コメント:英国、フランス、米国は医療用軍用機で感染した母国の人々を運んでいるが、日本ではどうなのだろうか?オーストラリアだけでなく、一機を飛ばすのに数千万円以上要する医療用軍用機をチャーター出来る国は少ないはずだ。
 先日シエラレオーネのドクターが発病した際、同国政府とWHOはドイツに搬送するための資金を求めたが、集まらなかったため搬送が断念された事例があった。同医師は死亡した。シエラレオーネで発病した医師4人は死亡している。



29日


 エボラワクチン使用の難しい課題
Scientists grapple with ethics in rush to release Ebola vaccines Reuters (国際) 専門家達、急いで半実験的エボラワクチンを使用することの倫理上の問題を熟考

 ワクチンは安全性と効果を確かめるまで数年かかり、その間様々な臨床試験が行われる。
 しかし毎日大勢死亡しいるエボラに対して、それだけ待つ時間はない。

 命を救うために保健当局者達は、ワクチン使用まで必要とされる多くの試験を省力して、現場で使用しようと考えている。
 「誰も未だ我々がどのように行うか分からない。多くの課題がある。しかし誰もそれに答えることは出来ない」。グラクソスミスクライン社で開発中のワクチン責任者であるアドリアン・ヒル氏が語っている。
 オックスフォード大学のジェンナー研究所長でもあるヒル教授は、ワクチンに副作用が認められなければ、今年の末には西アフリカで使用される予定と語る。
 安全性が確かめられても、効果が確認されるまでには時間が要する。WHOでは11月には感染者が2万人に達するというが、それまではワクチンは使用されない。

 専門家達が悩んでいる問題は;未承認のワクチンを全ての人を対象に接種すべきか、それとも少数か?最初に医療担当者に投与すべきか?若者を優先すべきか?最初に使用すべきは、最も流行が広がっているリベリアか、それとも制御に成功しつつあるギニアか?

 ワクチン接種を受けなかった人々には、可能な限りの予防策を継続すべきか?もしそうなるとワクチンの効果の科学的判定が不可能となる。

 以下略

 エボラワクチン、早ければ11月から医療担当者へ使用:WHO
【エボラ出血熱】 ワクチン、年明け本格使用も WHOが見通し MSN産経ニュース

 世界保健機関(WHO)は28日までに、西アフリカで流行するエボラ出血熱の開発中のワクチンについて、安全性が確認されれば年明けにも一般患者らに本格使用できるとの見通しを示した。

 使用が検討されているのは2種類。うち英製薬大手グラクソ・スミスクラインと米国立衛生研究所(NIH)が共同開発しているワクチンは、年明けまでに1万人分が使える状態になるとしている。WHOは、ワクチンの安全性を確認した上で、11月にも医療関係者らへの使用を開始し、年明けには一般の患者にも門戸を広げたい考えだ。

 ただ、WHOのキーニー事務局長補はワクチンの安全性について「サルへの実験では非常に良い結果が得られているものの、サルは人ではない」として、慎重に見極める方針だ。

 米疾病対策センター(CDC)は、対策が強化されなければ感染者数が来年1月までにリベリアとシエラレオネだけで55万~140万人に達すると推計している。(共同)


 オステルホルムCIDRAP長官、エボラは世界に拡大するかも知れないと警告
U’ Professor: Ebola Outbreak Could Be Largest Ever  CBS Minnesota (米国)  オスターホールム博士:エボラ感染は最大級

 オスターホールム、ミネソタ大学教授(および感染症研究と政策センター長官:CIDRAP)
は西アフリカのエボラ感染に関し、史上最大の流行になるであろうと考えている。
 西アフリカのエボラウイルスは、海外に渡航する人たちによってアフリカ以外の国々に拡散する可能性がある。
 「現時点では、エボラウイルスは航空機でアメリカに到達するかも知れない。アフリカで感染し、症状が出る前に飛行機に搭乗した者が、世界を旅する」

 ミネソタ州には最大のリベリア人社会があるという理由で、エボラ感染者の発生の可能性がより高いとは考えにくい。ミネソタ州に西アフリカ人社会が存在するとうい事実は、ミネソタ州の人々がその事実を認識しなければならないという事に他ならない。

 米国は、他のどの国よりもエボラ感染の拡大抑止に尽力している。しかし、その努力が十分でないかもしれない。
 「今、我々が認識すべきことは、エボラウイルスはエボラウイルスのスピードで動いており、迅速な資金や資源の展開でさえ、その支援のスピードはウイルスそのもののスピードに追いついていない。」エボラ感染は、血液や唾液、汗のような体液による直接的な接触で成立する。ガウンや手袋、マスクのような防護具の不十分さが、感染した家族の介護者へと感染を加速させている。

 それでは、「どのようにこのウイルスを封じ込められるか。究極的にはワクチン接種と考えている。しかしながら、それは何ヶ月も先のことで、ワクチンで封じ込めるには何ヶ月も待たなければならない」
米国の対応が手遅れと批判する人もいる。 しかし、オスターホールム博士は、各国の援助を官僚主義的スピードと表現する。

 エボラ出血熱は西アフリカの別の都市に飛び火する可能性が高いだけでなく、別の大陸に拡散する可能性も高いと、オスターホールム博士は考えている。


28日

MERS情報

サウジアラビア新規1例 累積感染者数753例、 累積死亡者数318例

40歳男性、外国人労働者、ターイフ、医療関係者、顕性感染、ICU管理、併病歴あり、動物接触歴なし


エボラ情報

 エボラ流行終息には感染者の70%の隔離が決め手
The Magic Number That Could End the Ebola Epidemic Bloomberg (米国) エボラ流行終息のためのマジックナンバー

 エボラに関して流れている怖い数字がある。
 最悪の事態では来年1月末には140万人の発病者が西アフリカで発生、または1人の発病者から2人の感染者が発生。

 しかし、今最も重要な数値は70%である。
 この数値は今入院、または隔離されるべき患者の割合である。70%の患者が入院、または自宅に隔離されるならば速やかにエボラの流行は終息を迎えると、米国CDCが推測している。

 「一度70%の患者が効果的に隔離されるならば、流行はほとんど初期の拡大程度に減少する。」、とCDCの”疾病と死亡に関する週報(Morbidity and Mortality Weekly Report)”が報じている。
 もし現在の流行の70%が12月末まで抑え込まれると、来年1月20には流行はほど終息され得るという。
 70%の患者隔離は先進国ではそれほど難しいことではない。
 しかしリベリアでは現在18%の隔離率である。

 目的達成には、多くの医師、病院とベッドが必要で、さらに多くの人々の教育が必要である。
 介入が30日間遅れると、日々の患者数は3倍増えて行く。

 コメント; CDCの推計は正しいだろう。でもどうやって感染者を確認し、どうやって隔離するというのかが問題。感染者がいる地域を全面封鎖するのなら別であるが、家庭に隔離、施設に隔離するとして、そのケア、食料など、現在は不可能でも今後可能となるのであろうか?富んだ国の科学者が机上で計算した数値よりも、現場で対策にあたる医師と疫学者達の現実的推測の方が説得力がある(訳者)。


 エボラ感染疑い医師2名隔離に、リベリアと米国

NIH expected to admit American patient exposed to Ebola virus The Washington Post (米国) 米国立衛生研究所がエボラウイルスに暴露されたアメリカ人を受け入れ


 米国立衛生研究所(NIH)は土曜日午後、エボラウイルスに暴露されたアメリカ人内科医をメリーランド州ベセスダにある米国立衛生研究所に迎え入れるとする声明を出した。

 米国立衛生研究所職員は、シエラレオーネのエボラ治療施設でボランティアの内科医として従事していたアメリカ人を、「ハイレベルで管理された隔離施設」で経過観察と臨床研究対象者として受け入れることを決定し、この実施には「十分な注意が払われ、他の患者や職員、地域社会の安全の確保のためのあらゆる警戒が取られる」と公表した。
 また、「 取られる措置に関して、スタッフや社会に対するリスクは最小限なものであること」を強調した。
 米国立衛生研究所は感染者の姓名や病状に関する情報を明らかにしていない。当該職員によると、感染者は早くて28日(現地時間)に到着する予定である。
 ファウチ米国立衛生研究所アレルギー&感染症センター長官は、ウイルスに暴露されたからと言って「必ずしも感染したということではない」と述べた。

 米国は800億ドルに相当する治療施設をリベリアに用意する予定している。
 また国連安全保障理事会は、緊急医学支援を創設することを決定している。

In Liberia and US, Precautions for Two Ebola Workers New York Times (米国) リベリアと米国、2名の感染疑い医師が隔離に

 リベリアの保健大臣補が事務所の助手がエボラで死亡したため、21日間の自宅待機となった。
 現在は無症状である。

 また米国NIH(国立衛生研究所)は、シエラレオーネでボランティア活動していた米国人医師がエボラウイルスに暴露されたため、収容してケアする準備をしていると発表した。
 28日(現地時間)早朝に感染疑いの医師は、同研究所の医療センターの特殊隔離病棟に収容される予定とされる。

 長官のアンソニー・ファウチ博士は、ウイルスに暴露されたからといって感染したことを意味はしないとコメントしている。WHOはウイルス感染後最長21日間の潜伏期間を経て発症する例もあるとしている。

Liberia's Chief Medical Officer Goes Under Ebola Quarantine Huffington Post  (国際) リベリアの主任医務官が、エボラ感染疑いのために21日間自宅隔離

 主任医務官事務所で1人エボラに感染したことから、、主任医務官は21日間「自宅隔離となった。
 彼女は無症状であるが、感染していないことを確認したいと、AP通信記者に語った。


 吉報? HIV薬使用でエボラ治療に成果を収めているリベリア医師
Doctor treats Ebola with HIV drug in Liberia -- seemingly successfully  CNN. (米国)  リベリアのある医師によるHIV治療薬を用いたエボラ治療が成功の兆し

 大勢のエボラ感染者の治療に迫られたリベリアの田舎に住む医師が、エボラ感染者に対しHIV治療薬を用いた実験的使用での治療で良好な成績を納めている。

 ゴービー・ローガン(Gobee Logan)医師は、エボラ感染者15人にHIV治療薬のラミブディン(lamivudine)を投与し、結果13人が生存している。致死率13%である。 アフリカではエボラ感染者の70%が死亡している。

 ローガン医師が従事するエボラ治療センターで治療を受け回復中の4人のエボラ感染者は、歩行が可能であったため、常に他の感染者と距離を置いていた。

 生存の13人はラミブディンを発症5日目かその前後で投与されており、死亡した2人は発症5日から8日の投与であった。「感染者が早期に受診すると、この薬剤は効果がある」とローガン医師は話す。ラミブディンの肝臓や他の副作用に留意したが、致死的なエボラであるが故のリスクを考えた。
 
 アメリカの研究者は、本物の研究だけが薬剤の効果を証明できると考えている。つまり、本物の研究とは、多くの被験者を抱え、その半数にラミブディンと、残り半数に偽薬を投与するものだ。

 「しかし、目の前の患者が次々と死んで行く中で、そんな研究が出来るのか」「医師として手を尽くし患者の命を救うことが重要ではないか」とローガン医師は考えている。

 ローガン医師のラミブディンを投与する発想は、HIVウイルスとエボラウイルスの増殖方法が多くの点で似ているとする科学雑誌から芽生えた。

 エボラウイルスはHIVの独創的な産物であり、HIVの破壊的なウイルス株であることから、最初にアサイクロビア(acyclovir)を試みたが、成果があがらなかった。そこで感染した医療従事者にラミブディンを投与したところ、1日から2日で症状の改善が見られ、回復した。

アンソニー・ファウチアメリカ国立衛生研究所長官は、理論的にはローガン医師のアプローチには幾つかのメリットがある。ラミブディンはヌクレオシド系薬剤であり、この部類の薬剤はエボラ治療に研究されていると述べた。

 ファウチ博士はCNNにローガン医師のEメールアドレスを尋ね、今後のローガン医師による追加の研究を見守りたい意向を示した。ローガン医師も週末にファウチ博士にメールするつもりだ。}


27日

エボラ情報

 エボラ状況のまとめ

エボラ熱死者、3000人突破=封じ込めのめど立たず−WHO 時事通信

 世界保健機関(WHO)は26日、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の死者が、疑いを含め23日時点で3091人、感染者が6574人に達したと発表した。リベリア、ギニア、シエラレオネの3カ国で感染者が急増しており、依然として封じ込めのめどは立っていない。

 国別の累計死者数は、リベリアが1830人、ギニアが648人、シエラレオネが605人、ナイジェリアが8人。ナイジェリアを除く3カ国では、2日間で死者が計170人を超えた。感染地で治療などに当たる医療関係者も、23日時点で375人が感染し、このうち211人が犠牲となった。
 一方、ナイジェリアのほか、感染者が確認されているセネガルでは、このところ新たな感染例が出ていない。
 エボラ熱の有効な治療薬は現時点でないため、シエラレオネなどは感染地域を封鎖し、人の移動を制限することで封じ込めを図っている。しかし、人口が集中する首都など都市部で感染が広がっており、犠牲者は加速度的に増えている。
 WHOなどは先に、対策を講じなければ11月上旬にも感染者が2万人を突破すると試算。米疾病対策センター(CDC)も、来年1月には140万人に達する恐れがあると警告している。

エボラ出血熱:封じ込め難航「今エボラが勝利しつつある」 毎日新聞

 西アフリカで感染拡大が続くエボラ出血熱をめぐり25日に国連本部で開かれたハイレベル会合で、オバマ米大統領は「地球規模の安全保障に対する脅威だ」と強調した。死者約1700人と事態が最も深刻なリベリアのサーリーフ大統領は「我が国は最大の難問に直面している」と報告。西アフリカで活動する「国境なき医師団(MSF)」のジョアンヌ・リュー会長は、現地では「保健医療体制が崩壊している」と指摘し「今、エボラが勝利しつつある」と、早急な支援の必要性を訴えた。

 世界保健機関(WHO)は25日、死者が2917人、疑いを含む感染者が計6263人に達したと発表。だが、米疾病対策センター(CDC)は、最も流行しているリベリアとシエラレオネの2カ国で、最悪の場合、感染者数が今月末までに計2万1000人、来年1月下旬までに計140万人に上る恐れを指摘した。

 CDCは、患者の7割程度を医療施設に収容させるなどの感染症対策を講じれば、事態の収束は可能だとしている。だが、長年の内戦で医療設備などが不十分なリベリア、シエラレオネでは、患者の受け入れや適切な治療が進んでいない。

 米ニューヨーク・タイムズ紙はリベリアで適切な措置を受けている患者は全体の18%と伝えている。MSFのリュー会長によると、同国の首都モンロビアに設けた治療センターでは「毎朝、夜間に亡くなった人の数しか新たに受け入れることができず、患者は家に戻り感染を広げている」と、隔離施設の拡充を訴えた。

 特効薬がないため、感染国は人の往来制限による封じ込めに躍起だ。シエラレオネでは25日、新たに3地区を隔離地区に指定。約120万人に影響が出るとみられ、以前に指定された2地区と合わせると、約600万人の人口の3分の1以上が往来を制限される計算になる。ただ、こうしたやり方は「非人道的だ」との批判もあり、隔離施設の襲撃事件が起きた国もある。

 シエラレオネでは19日から3日間、全土を外出禁止とし世帯調査や啓発活動を集中実施。AFP通信によると、約100体の遺体と感染者約200人が新たに見つかった。

 また、西アフリカ各国では、家族でみとる習慣が強く残るため、患者の隔離などを巡り医療機関などへの反発も一部で強まっている。ギニアでは23日、遺体を収容していた赤十字スタッフが住民に襲撃されて1人が負傷。また、医療関係者ら8人が住民に殺害される事件も起きており、封じ込め対策を難しくしている。

 一方、WHOなどはワクチンや新薬の検証や開発を急いでいる。富士フイルムは26日、グループの富山化学工業が開発した抗インフルエンザ薬が、フランスの病院で患者に投与されたと発表した。患者はフランス人の女性看護師で、リベリアで医療活動中に感染した。同社はフランスの政府機関から依頼を受け、日本政府と協議し薬を提供した。

 コメント:内容的にはこれまで記述してきたものがほとんどであるが、富山化学の薬はWHOにより推奨はされてない(サルの実験で効果が確認されないと未公開情報)。

 コートジボワール、エボラ流行国との航空機運航再開、1億円基金の提供
Ivory Coast lifts Ebola flight restriction  THE WASHINGTON TIME (米国) コートジボワールが航空機の一時運行停止を解除

 アラサン・アタラ(Alassane Ouattara)コートジボワール大統領は金曜日、コートジボワールがエボラ感染国との連帯を示しすことで、感染国への航空機と船舶の一時運行停止を解除すると述べた。
 アラタ大統領はAPとのインタビューで、「 エボラ感染が発現した際、我々は漠然とした恐怖に襲われパニックになり、航空機と船舶の一時運行停止に踏み切った。しかし今、コートジボワールでは感染者は出ておらず、事態はコントロールされていることに鑑み、来週にも一時運行停止を解除する。」と述べた。加えて、コートジボワールは、同国への入国希望者を検査するために隣国との国境に「人道的回廊」(humanitarian corridor)を設け、また、国連主導のエボラ感染対策に100万ドル(1億円)を献金する。

 アラタ大統領の国連総会の演説では、コートジボワールはエボラ感染国であるギニアとリベリアと国境を共有する唯一の国であり、感染予防に努めなければならず、米CDCの専門家2名を派遣したオバマ大統領に感謝の意を表した。



 米国ボランティア、エボラ支援に立ち上がる
Ebola Doctor Shortage Eases as Volunteers Begin to Step Forward New York Times (米国) エボラ支援医師不足が緩和:ボランティアが立ち上がり始める

 各種団体からの支援金、米軍による施設建設が始まっているが、現場で働く医療担当者の不足が以前から、国境なき医師団などから伝えられていた。
 しかし現在、米国内の支援団体などから1600人以上のボランティアが米国国際開発庁(United States Agency for International Development.)に登録した。

Tourists Urged to Avoid Ebola Zone in West Africa New York Times (米国) 米国、旅行者に西アフリカを避けるように警告

 米国CDCDはギニア、シエラレオーネ、リベリアへの不要不可欠な渡航は避けるように発表。
 ナイジェリアとコンゴに対しては、旅行に十分注意するように勧告した。



 エボラ治療薬3種類、治験データが得られ始める
European agency collects data on experimental Ebola treatments  Reuters (国際) 欧州医薬品局がエボラ実験薬の治験に関するデータを収集

 欧州医薬品局(The European Medicines Agency )は金曜日、エボラ実験薬のエボラウイルスに対する有効性を見出す過程における能率の促進のために、実験薬の治験を実施する製薬会社からデータの収集をすでに開始していることを公表した。

 欧州医薬品局は、ヒト用医薬品委員会(the EMA Committee for Medicinal Products for Human Use)に実験薬に関する入手可能な全ての情報を精査し、有効性や安全性、品質について現在までに知り得たことの編集を依頼した。

 欧州医薬品局へデータの提出を求められている製薬会社は、米国のバイオクライスト(Biocryst)、カナダのテクミラ(Tekmira)、フランスの(Fab'entech”)である。


 エボラワクチン実用化へ
WHO: 1000s of Ebola vaccine doses in coming months  YAHOO NEWS (国際) WHO:今後数ヶ月以内に実験的ワクチン数千人分用意

 カナダは既に800バイアルの実験的ワクチンを提供しているが、数ヶ月以内に数千バイアル以上を提供する予定とされる。
 米国NIHと英国のグラクソ社が開発したワクチンが来年当初までに1万接種量を提供予定とされる。

 マリー・パウル・キニー(Marie-Paule Kieny) WHO事務総長補は26日ジュネーブの記者に対し、投与されるワクチンはヒトにおける安全性や有効性の証明はなされていないと注意を促した。つまり、今回の治験は、ヒトに対し有害ではないことを確かめるために開始されるものである。
 ワクチンは今回のエボラ感染流出で投与される可能性があるが、その有効性が証明されるまで、投与された者は、エボラ出血熱に対しワクチンに効果がないと仮定して行動すべきと警告した。


 ドイツ、エボラ対策へ2000人のボランティアが軍の呼びかけに参集、派遣される予定
German armed forces prepare to fight Ebola  BUNDESWEHR (ドイツ) ドイツ、兵士やボランティア2000人がエボラとの戦いに参戦準備

 ドイツ政府は不十分なエボラ対策支援で強烈な批判を浴びていたが、事態は変わろうとしている。西アフリカのエボラ感染地へボランティア2000人の派遣を準備中であるからだ。

 兵士、予備兵、一般市民などが、国防大臣の呼びかけに西アフリカのエボラ対策に向かう予定とされる。


 26日

エボラ情報

 
 予防装具が無くても家族をケアし、4人中3人を救った若いナース
Woman saves three relatives from Ebola CNN  (米国) 3人の親族を救った女性ナース、リベリア

 父、母、姉妹、いとこの4人のエボラ発病者が22歳のナース、Fatu Kekula が一人でケア、治療し3人を救った。そして本人は感染しなかった。
 感染予防装具は無かったが、看護学校の最終学年の時に自分で考案した。
 国際支援団体はFatu Kekula のゴミ袋方法(trash bag method)を聞いた。
  2週間の間、毎日数回、両足のソックスの上からゴミ袋を履き、ふくらはぎの上で縛った。その上から長靴を履いた。そしてさらにその上からゴミ袋をかぶせた。
 髪の毛はストッキングでラップし、その上からゴミ袋で頭部を覆った。次にレインコートを身につけ、4対のグローブを手に履いた。最後にマスクを着用した。全ては自分で購入した。

 そうした行為は難儀で時間がかかるが、彼女は忠実に行った。
 国際的支援団体は、彼女の方法を、病院がなく自宅でケアしなければならない人々に教えている。
 上記リンクサイトでビデオ動画が見られる。
 

 
 ユニセフの広報官は彼女はアメージングだと評した。
 「基本的にこの話はいかに地域社会が自分たちで行うことが出来るかを示す例だ。我々の役割は、地域社会の人々話を聞き、彼らと共に、彼らがやれる範囲のベストをつくすことを助けることだ」


 キューバ、大量の医師団が西アフリカへ
Cuba to Deploy 400-strong Medical Team to Africa to Flight Ebola.  RIANOVOSTI (ロシア) キューバがエボラとの戦いに400名の医師団を派遣

 レグラ・ラズ・アングロ・パード(Regla Luz Angulo Pardo) キューバ保健相は、エボラ出血熱の感染拡大が深刻な西アフリカ3カ国(シエラレオーネ、リベリア、ギアナ)へ医師461名の派遣準備をしていることを公表した。第一陣として10月初め165名の医療従事者がシエラレオーネに向け出発するが、計画では合計15,000人の医療ボランティアの派遣となる。

 また、 ギニアではロシアの疫学者やウイルス学者、細菌学者から成る医療チームが、多国籍の研究者が属す国際チームと共同作業をしている。

 コメント:オバマさんも驚くキューバの陣容

 エボラ、予想以上に制御が困難、
         さらに多くの死者が発生し続ける可能性

Ebola - It's Far, Far Worse Than You Thought Forbes  (米国) エボラ:考えていた以上に遙かに、遙かに危険な状態

 エボラは(西アフリカ)の風土病となって絶えず流行している状態になるかもしない、そして医療機関は感染者を見放し出している。そうした状態に災害対策立案者は、来年1月末までにはエボラで100万人死ぬかも知れないと今週警告した。
 ニューヨーク・タイムズによると米国は40万個の家庭用エボラ対策キットを最も流行が酷いリベリアに送る予定としている:予防衣、マスク、手袋、塩素、薬品類。

 
 最近、NEJM(ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)に論文を掲載した著者らは、エボラが将来ともコントロール出来ずに、地域の風土病化することを懸念している。(絶えずウイルスは外界に流れ出す危険性が続く:訳者)。

 米国CDCは、来年1月末までにリベリアとシエラレオーネで140万人の感染者が出る可能性があると発表している。
 WHOは今後4ヶ月間に数十万人の感染者が発生する可能性を発表し、致死率もこれまでの50%から70%を越える可能性を伝えている。

 エボラの現状、WHO発表、しかし十分把握できない
Ebola Death Toll Nears 3,000 in West Africa, Says WHO  THE WALL STREET JOURNAL (米国)
WHO報告、西アフリカのエボラ出血熱で3000人近い犠牲

 WHOの公表によると、西アフリカでのエボラ感染により約3000人が死亡し、ある感染地域では事態の悪化に歯止めがかからないとしている。 国連保健局は水曜日付の報告で、9月21日現在までに6263人がエボラ出血熱に感染するかその感染が疑われるとし、うち2917人が死亡したとする。

 高熱と消化管出血を伴うエボラ出血熱がギニアやシエラレオーネ、リベリアの西アフリカ3国に蔓延している一方で、ナイジェリアとセネガルでは限局した地域感染に止まっているとWHOは認識している。

 報告書ではシエラレオーネの感染状況を、首都フリータウンで急増する新規感染者で事態が悪化しているが、Kailahun地区とKenema地区では新規感染者数に減少が認められる。但し、この減少が事実かどうかは疑わしく、確認作業が必要としている。WHOは、ここ数週間で感染者が急増した首都モンロビアでの新規感染者数がゼロとするリベリアの報告にも疑いを抱いており、「リベリアの信頼のおける筋から入手した報告では、リベリア、特に首都モンロビアでの事態の悪化が示されいることから、情報が錯綜している」と述べた。

 また、報告書には、ギニアの状況は安定しているように見えるが、しかし、「依然容易ならぬ危惧」は残るとしている。

 WHO保健局の報告書は、感染国の保健省が公表するデータを基にまとめられている。

 米国で治療中だった医師が全快退院
US Ebola patient released; says he feels great  YAHOO NEWS. (国際) アメリカ人医師が退院;最高の気分と談話

 リベリアで医療活動中にエボラに感染し、アメリカネブラスカ州の病院で治療を受けていたアメリカ人医師が退院した。

 ネブラスカ医療センターを退院したリック・サクラ(Rick Sacra)医師は木曜日夕方、マサチューセッツ州ホールデンの自宅に戻った。

 担当医師のフィル・スミス(Phil Smith)氏によると、サクラ氏はカナダのテクミラ製薬のTKM-Ebolaとエボラ回復者からの輸血を受けた他、静注輸液や電解質管理を含む支援治療を受けた。しかしながら、スミス医師は、どの治療に効果が認められるかの判断は難しいとしている。

 母国搬送スペイン人医師、死亡
Second Spanish priest dies of Ebola after being evacuated to Madrid Los Angeles Times (米国) 二人目のスペイン人宣教師がマドリードへ搬送後に死亡

 スペイン人宣教師Manuel Garcia Viejo(69歳)が木曜日、収容先のマドリードの病院で死亡した。
宣教師はシエラレオーネのランサーにあるSan Juan de Dios病院で医師として活動中にエボラに感染した。スペイン軍軍用機で月曜日にマドリードへ搬送されたが、病状は安定しているものの重体とされた。二人目のスペイン人宣教師の犠牲である。

 シエラレオーネ、エボラ流行拡大、さらなる国内封鎖に
Ebola Epidemic Worsening, Sierra Leone Increases Quarantine Restrictions  New York Times (米国) エボラ流行悪化、シエラレオーネが国内封鎖を拡大

 シエラレオーネでのエボラ流行が悪化していることから当局は、数十万人の国民を隔離状態にした。国土の四分の一以上を封鎖し、封鎖地域では車から降りることを禁止した。
 現在全国土14地区のほぼ全てが何らかの封鎖態勢に置かれている(全封鎖、部分封鎖)。100万人以上の国民が影響を受けている。人口は600万人前後とされる。
 首都フリータウンでの感染者数は激増しているが、人口過密状態が影響している。

 オバマ大統領、国連会議でエボラ支援が遅すぎると警告

Obama: Ebola is 'growing threat to regional and global security' Washington Post (米国) オバマ:エボラは地域および世界の安全に脅威と国連で警告

Global Response to Ebola Is Too Slow, Obama Warns  New York Times (米国) オバマ大統領;世界のエボラ支援は緩慢過ぎる

 国連高レベル会議で、世界の西アフリカに対するエボラ支援はあまりにも緩慢過ぎると警告した。

 コメント:米国の介入も遅すぎた。8月には支援が始まるべきだった。今対数的に感染者が増えている中で、米国、国連がやっと動き出したという感じ(管理人)。

 日本、あらたに44億円相当の援助を表明:国連会議
 エボラ出血熱、4000万ドル支援…首相表明 2014年09月26日 03時04分 読売新聞

 安倍首相は25日午前(日本時間26日未明)、国連本部で開かれたエボラ出血熱に関するハイレベル会合に出席し、新たに4000万ドル相当の支援を行う方針を表明した。
 現在の為替レートでは44億円程度に当たる。

 会合は、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱への対策を協議するため、潘基文パンギムン国連事務総長が呼びかけ、オバマ米大統領やアフリカの首脳・閣僚が出席した。首相は「エボラ出血熱の流行に終止符を打たねばならない。日本として能あたう限りのことをする決意だ」と訴えた。

 日本はすでに約500万ドル相当の支援を実施しており、支援総額は約4500万ドルとなる。世界保健機関(WHO)などを通じて拠出する。さらに、防護服やゴーグルなど約50万セットを供与する。

 コメント:米国は数百億円、イギリスは160億円、中国は50億円、さらにゲーツ財団は50億円…

 10月、サウジアラビア、メッカに300万人の巡礼者が集合、エボラ拡大の懸念
Why health officials are worried about bringing Ebola to the Hajj pilgrimage Vox  (国際) 保健当局がメッカ大巡礼者にエボラがもたらされることを心配する理由

 メッカ巡礼者の中でナイジェリアからの参加者は多い。
 エボラウイルスが広がる懸念。
 しかしこれまでナイジェリアでは20人のエボラ患者歯科発生してない。さらに先週新たな感染疑い者はいないと発表している。



4500 Kenyan Pilgrims Leave for Mecca All Africa (国際) 4500人のケニア人巡礼者がメッカに向かった


 治療薬としての回復者血液、さらなる医療支援
Doctor calls for blood donations to treat Liberian Ebola victims  YAHOO NEWS (国際) 医師、エボラ感染者の治療に回復者からの血液を求める
 
 Reuters配信記事
 
 西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の最悪の感染地であるリベリアの治療センター長が、感染者の治療にとエボラ回復者の献血を求めている。

 首都モンロビアに最近開院した150床を持つ隔離診療所を管理するウガンダ人医師のアタイ・オモルト氏は、「治療にエボラ回復者からの血液が必要」と訴えている。

 研究によると、エボラ回復者からの輸血が、エボラ感染予防や治療への有効性が示唆されている。WHOは今月、現在開発中の実験薬が製造の段階に入るまで、回復者から採取された血液や血清が治療に使用される可能性に言及した。

 ロンドンの病院で治療を受け回復したイギリス人のウイリアム・ポーリー(William Pooley)氏は今月、アメリカへ飛びエボラ感染者に血液を提供した。「回復者の血液にはエボラウイルスと戦う抗体が含まれており、その血液をエボラ感染者に輸血することは、傷ついた血管を修復し、出血を止める」とポーリー氏は言う。

 エボラ流行がますます勢いを増す中、感染国の人々には援助への失望感が膨らみ、エボラ回復者の血液を売買する闇市の存在が噂になっている。
 マーガレット・チャンWHO事務総長は今月初め、「WHOは闇市での血液取引について当該政府に警告を発し,共同で全ての闇市の一掃をする」と語った。


 感染地への援助であるが、緩慢な初期対応と西アフリカからの漠然とした感染拡大の恐怖を抱いた6ヶ月後、ようやく医療資源が感染地へ送り込まれ始めた。
 米国はリベリアへ3000人の兵士を派遣する。イギリスは、 少なくとも700床を追加設備する1億ポンド(1億6000万ドル=160億円、1ドル=100円で換算)計画の一部として、 後方支援や技術者を含む40名を超えるイギリス兵がすでにシエラレオーネに派遣されている。
 在リベリア中国大使は水曜日、中国の4000万ドル(40億円)の追支援のを表明した。

 バン・キム(Ban Ki-moon)国連事務所総長は水曜日(24日、現地時間)の国連総会で、「 国際社会はエボラ感染地の医療従事者支援に集結し始めているが、我々は今の治療や追跡調査、搬送、機器における能力の20倍を求められている」と述べた。

Sierra Leone widens Ebola quarantine to three more districts   BBC NEWS AFRICA (英国) シエラレオーネが3地区をエボラ検疫地区に追加

 アーネスト・バイ・コローマ(Ernest Bai Koroma)シエラレオーネ大統領は、エボラ感染の拡大抑制に3地区の追加隔離を公表した。北部のポートロコ地区とボンバリ地区、南部のモヤンバ地区が直ちに隔離される。
 シエラレオーネではすでに600名近い犠牲者が出ており、東部の2地区は8月始めから隔離されている。従来の隔離地区に追加の3隔離地区を含む動きは、日曜日真夜中に終了した全土で実施された3日間の外出禁止に続くものである。
 AFPによると、隔離地区の拡大はシエラレオーネの人口610万人の3分の1に影響し、行動の自由を制限されることを意味する。大統領はテレビ演説で、隔離により国民に「重大な困難を強いる」ことを認識しているが、「国民一人ひとりの生活と国家の存亡がその重大な困難よりも優先する」と述べた。

 WHOの報告では、シエラレオーネの首都フリータウンで多数の新規感染者が発生し、状況は益々悪化していており、隣接するポートロコ地区とボンバリ地区は現在、封鎖されている。

25日

MERS情報

 サウジアラビア 新規1例 累積患者数 752例、 累積死者数 318例

 リヤド、60歳男性、ICU収容、基礎疾患あり

エボラ情報

The Ebola Fiasco New York Times  (米国) エボラ対策の失敗

 オピニオンページ
  西アフリカのエボラ流行は惨事である。しかしそれ以上に対策が大きな失敗であったことが問題である
 以下略。。

Nurses stage Ebola 'die-in' on Las Vegas Strip  (米国) ナース達がラスベガスの歓楽街で病院でのエボラ対策を強化するようにデモ行動

 ナース達の連合集会が行われたラスベガスの歓楽街で、米国内病院におけるエボラ対策の強化を求めるデモ行動が行われた。

 コメント:日本のナース達は西アフリカのエボラ流行の拡大を知っているのだろうか?

Canada's new top doctor planning beefed-up Ebola effort  BellMedia (カナダ) カナダの新任公衆衛生局長、エボラ対策を強化と発表
 西アフリカへさらなる移動式診療所、医師、医療用品の提供。

DPRK takes steps to prevent Ebola virus  Asia Pacific Daily (中国) 北朝鮮、エボラ対策を強化

 エボラ啓発、入国管理事務所でのチェック体制が強化。

KQ to resume flights to Ebola hit countries “once appropriate measures are put in place”, Uhuru Kenyatta says  DAILY NATION. (ケニア) ケニア大統領、適切な対策を施し次第エボラ感染地域へのフライトを再開する意向を表明

 ウフラ・ケンヤッタ(Uhuru Kenyatta)ケニア大統領がニューヨークの国連総会で初演説を行い、ケニア航空のエボラ感染国への一時運行停止はWHOからの純然たる警告に従ったもので、適切な対策が取られ次第、そのフライトを再開すると述べた。しかしながら、演説の中でフライト再開の具体的な手段には言及されなかった。

 ケンヤッタ大統領は、エボラ感染国から別の地域へのウイルス封じ込め対策としてのフライトの一時運休が、感染国の更なる孤立と人々や経済の障害になっているとの認識を踏まえ、「ケニアの意向は事態を悪化させることではない」と述べ、エボラ対策に100万ドル(約1億800万円)の寄付を申し出た。また、大統領は、国連エボラ緊急対応(UNMEER) の設立を歓迎した。

FDA warns three companies against marketing their products as Ebola ... Washington Post  (米国) FDA警告;エボラ治療または治癒に効果と宣伝して薬を販売している3社に警告

  エボラに全く無効な製品を宣伝している3社に警告。

Liberia's Ebola victims dying at home amid treatment shortages  Boston Globe (米国) リベリア、治療施設が不足する中、エボラ患者は家庭で死亡している

In Liberia, Home Deaths Spread Circle of Ebola Contagion New York Times  (米国) リベリア、家庭でのエボラ患者の死亡が、エボラ流行の輪を広げている

 発病しても治療センターは満床のため、家に追い返され、そこで多数が死亡している悲劇。
 感染者は家庭内で広がり、それが地域内へ拡大する。

Ebola drains already weak West African health systems  BBC(英国) エボラが西アフリカの保健制度を疲弊させた

 論説

 リベリアの首都モンロビアで取材中のBBC放送ジョナサン・ペイ・レイレ(Jonathan Paye-Layleh)記者が伝えるところでは、エボラに関する正確な統計がないことから、エボラが死因と考えられる感染者の中には、実は、コレラやマラリア、腸チフスなどによる疾病や、感染者の受診拒否、エボラ感染が疑われる感染者の病院職員による診療拒否が死因と疑われるものもある。

 無情にも史上最悪のエボラ感染が、1990年代の内戦の惨禍から復興途上にあるリベリアやシエラレオーネを襲った。エボラウイルスは国境を共にするギニアから持ち込まれ、その封じ込め策は全く効果がない。ロンドン大学公衆衛生・熱帯医学大学院のジョナハネフィールド博士はBBCに、「ギニアはリベリアやシエラレオーネに比べ遥かに豊かで、戦争による荒廃がないことからエボラ対策を講ずる能力がある」と語った。

 エボラ感染により露呈したアフリカの保健職員不足は、長期的な多方面からの構造的協働や教育、人材、保健部門の計画的な投資がなければ解消されることはない。

 保健職員不足に加え医療インフラの不備も深刻な問題である。アフリカの指導者たちの多くが外国へ治療に出かけるのだが、それは彼らが自国の保健制度に自信を持ち得ない確たる証拠である。
それではなぜ、それらアフリカのリーダーたちは選挙民からの反発に直面しないのか、つまり、「どうして人々はゴミであふれる貧民街に住み続けるのか?どうして人々は役人たちの収賄を許すのか? それは、アフリカの住民たちが長きにわたる悪政に支配されていることで、それが当たり前の事として慣れ親しんでしまっているからだ」

 援助国は、例えば、マラリアのリスクを抱える数百万人の子供たちへの医薬品の購入による「特定疾患への基金」に注目しがちであるが、それは国内の選挙区の有権者にその出費をより効果的に正当化できるからだと、ハネフィールド博士は考えている。

 しかしながら、先週、病院建設や医療従事者研修の支援を表明したバラク・オバマ米大統領の声明により勢いを得た主導権、つまりは、援助国が病院や医療機器のような「ハードウエア」に資金提供することの重要性の認識により、援助国による「特定疾患への基金」の偏りは変化しつつある。

 だが究極的には、 この手法はリベリアやシエラレオーネのような貧しい国々ではなく、キューバやコスタリカ、スリランカのようなハードウェアに政治的な投資意欲があり、かつ大規模な税基盤を持つ国々には最も有効である。
 エボラ感染流行以来、リベリアやシエラレオーネでは過酷な状況が続くが、将来の危機に対処することができるより良き環境を確かなものにするため、当該政府や援助国による一致協力した努力がなされる必要がある。
 (高橋雅人氏訳)



Ebola epidemic: house-to-house search in Sierra Leone reveals 358 new cases  The Guardian (英国) シエラレオーネ、各家庭チェックで358人の新規感染者を発見

 国内封鎖で各家庭がチェックされた結果、350人以上のエボラ疑い者が見つかったと、米国外交官のトップが語った。
 また別な情報ではボランティアチームは265体のエボラ死者を発見したが、そのうち216体が埋葬されたという。

Liberia's Ebola Victims Dying at Home Amid Shortage of Clinics  New York Times  (米国) リベリア、エボラ患者、病床がないため自宅で死亡を余儀なくされている

Red Cross team attacked while burying Ebola dead USA TODAY  (米国) 赤十字チーム、エボラ死者埋葬中に襲撃を受ける

 ギニア南東部。
 一人の隊員が怪我を負った。


24日

エボラ情報

本日のCIDRAPニュース
 希望者がいれば邦訳を掲載


 スイスでギニア出身男性がエボラ発病か?
亡命申請男性にエボラ熱疑い=ギニア出身、家族が死亡-スイス  時事通信

【ジュネーブ時事】スイス連邦保健局は23日、同国に亡命申請している西アフリカ・ギニア出身の若い男性が、エボラ出血熱感染が疑われる病状を示し、検査入院していると発表した。家族の1人がエボラ熱で死亡したと話しているという。
 男性は15日にフランスに向けてギニアを出国し、17日にスイス西部の亡命申請事務所を訪問。家族に感染の犠牲者がいると話したことから、事務所の通報で直ちに病院で隔離され、監視下に置かれた。
 隔離から約1週間後の23日になって、エボラ熱の感染症状である発熱を訴えたことから、別の病院に搬送し、検査を受けているという。

 日本もエボラ対策支援-反応の遅さと際立つ内容の貧弱さ

岸田外相、エボラ熱で医療チーム派遣検討  MSN産経ニュース

 訪米中の岸田文雄外相は22日午後(日本時間23日午前)、発展途上国の保健や医療の向上を目指す国連関連会合で、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱への対策として、医師や疫学専門家などからなる医療チームの派遣を検討していることを明らかにした。

 チームは、世界保健機関(WHO)を通じて派遣。人数は最大で23人としている。日本はこれまで延べ4人の専門家を派遣している。

 岸田氏は会合で「われわれは、エボラ熱など数多くの世界的な保健課題に直面している。団結した対応が必要だ」と強調。日本の企業が開発した未承認の治療薬を感染国に提供するなどの支援策を検討していることも表明した。(共同)

 コメント:口だけはもっともらしいことを言ってるが、1)23人の支援部隊は先進国では最低に近い、2)未承認の治療薬が富士フイルムのファビピラビルのことを指しているのなら、同薬はサルの実験で無効であったため、WHOは使用を推奨していない。


Health officials will begin first Ebola treatment trials in West Africa Washington Post  (米国) 医療当局者、西アフリカでの実験的治療薬による最初のエボラ治療を開始予定

 西欧人には既に実験的治療薬によるエボラ治療が行われているが、ロンドンの科学者達は数ヶ月以内に西アフリカで、国際的支援団体のサポートのもとに実験的治療薬による治療を開始すると発表した。
 使用薬剤はMAppバイオ製薬製造のZMappとカナダのテクミラ(Tekmira)製薬のTKE-Ebolaが含まれる。

Guinea airport rejects cured citizen arriving from Senegal  THE DAILY NATION (ケニア ) ギニア政府がセネガルで回復したギニア人の入国を拒否

 ギニア・コナクリーの空港当局は政府の命令に従い、セネガルのダカーから移送されてきたギニア人のエボラ感染回復者が搭乗するセネガル軍用機の着陸を拒否した。
 空港当局によると、着陸拒否はギニアとの国境を封鎖するセネガルに対する「ギニア政府の直接行動に基づく」明白な反発と説明した。

 セネガル軍用機は月曜日、コナクリー空港の上空を数分飛行した後、ギニアとの国境近くのKédougouにある仮滑走路に緊急着陸した。
 ギニア人大学生のダイアロ氏は、シエラレオーネの親戚の葬式に参列した際エボラに感染し、治療を求め陸路セネガルに入国、コナクリーの大学病院で治療を受け回復した。

Sierra Leone considers repeating Ebola shutdown The Washington Times (米国) シエラレオーネが外出禁止を再考

 アーネスト・バイ・コローマ(Ernest Bai Koroma)シエラレオーネ大統領は火曜日、先の3日間にわたる外出禁止を成功と認識しており、再度の全国規模の外出禁止を模索していると語った。大統領は、訪問チームによる100万世帯を超える戸別訪問がエボラ出血熱に関する情報提供と感染者の割り出しに寄与し、感染拡大の阻止につながったと考えている。
 史上最悪のエボラ感染に見舞われる西アフリカ5カ国では、5800人以上が感染し、2800人を超える死亡が報告されている。前代未聞の流行規模とその拡大は、リベリアのスラム街の閉鎖隔離やシエラレオーネの外出禁止のような劇的な手段を導いた。
 コローマ大統領はラジオを通して、外出禁止の成果に満足しており、シエラレオーネ全土での再度の外出禁止を模索していると語った。
 シエラレオーネで実施された3日間の外出禁止は、中世ヨーロッパを席巻した黒死病以来の最も劇的な疾病抑制対策と考えられている。
 専門家の多くは当初、実施の困難さと国民の怒りから誘発される暴動を危惧し、外出禁止による感染拡大の抑制を疑問視した。 しかし、エボラ研究の専門家でロンドン大学公衆衛生熱帯医学大学院のデイビッド・ヘイマン(David Heymann)博士は、より多くの人々へのエボラ出血熱に関する情報提供が流行の阻止に不可欠である可能性に言及した。また、史上最悪のエボラ感染の発生から6ヶ月、困惑や恐怖、エボラ出血熱への誤解が感染抑制を阻害し続けている現状から、「アフリカ政府自らが新境地を開き、国民への新たな情報の提供方法を確立する重要性」を説いた。
 WHOは、公表された直近の死亡者数が大いなる過小評価である可能性を警告している。


エボラ出血熱患者 “最大で140万人に” NHK

 西アフリカで患者が増え続けているエボラ出血熱について、アメリカのCDC=疾病対策センターは、感染拡大の勢いが衰えなければ、患者の数は来年1月には最大で140万人に達する可能性があるとの予測を発表しました。

 CDCは、西アフリカで過去最大の規模で患者が増え続けているエボラ出血熱について、今後の感染の広がりを予測しようと、先月末から今月中旬までの間にリベリアとシエラレオネの2か国で報告された患者の数やその増え方などのデータを基にシミュレーションを行いました。

 その結果、この2か国ではおよそ20日ごとに患者の数が倍増し、WHO=世界保健機関のまとめでおよそ4800人と報告されている2か国の患者数は、今月30日までにおよそ8000人に増えると予測しました。
 さらに、現地で治療に当たった専門家などへの聞き取り調査から、報告されている患者数は氷山の一角で、そのおよそ2.5倍の患者がいると計算しており、今後も感染拡大の勢いが衰えなければ、患者の数は来年1月には最大で140万人に達する可能性があるとしています。
 CDCは、その一方で患者の7割を適切に隔離して処置できる医療態勢が整えば、同じ来年1月までに感染拡大に歯止めがかかるとの予測を合わせて発表しています。CDCのフリーデン所長は、「患者を隔離できれば感染の広がりは急速に収まっていく」とのコメントを発表し、国際社会による支援の強化を重ねて訴えています。
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WHO「11月に2万人超」

一方、WHO=世界保健機関などは、23日、エボラ出血熱の患者が11月の初めには2万人を超えるとの見方を示し、先月の想定より早いペースで感染が広がっているとの認識を明らかにしました。エボラウイルスへの感染、または感染の疑いがある人はこれまでに5864人、このうち死者は2811人に上っていて、このひと月でほぼ倍増しています。
患者数の予測について、WHOは、先月末の時点では「今後、半年の間に2万人を超えるおそれがある」としていました。


CDC: Ebola could infect 1.4 million in Liberia and Sierra Leone by end of January Washington Post (米国) CDC:来年1月末までシエラレオーネとリベリアで140万人のエボラ感染者が出る可能性もある

Guinea arrests six in fatal attack on Ebola team  CIDRAP (米国) ギニアエボラ啓発チームを襲撃した犯人を逮捕
 
 ギニアでエボラ啓発に従事するチームが襲われた事件の犯人6人が逮捕された。

New Ebola strategy: Liberia to move patients out of homes into ‘care centers’  RT (ロシア) 新たなエボラ戦略:リベリア、感染者を「治療センター」へ移送

 エボラと戦うリベリア政府やWHOとその支援組織は、新たな作戦として、感染者を基本的な治療が提供できる施設へ収容すことを明らかにした。
 作戦開始は数週間以内と期待され、感染者の家族の感染曝露リスクを減らす事を目的とする。
 新たに建設される「治療センター」は15床から30床を設備し、作戦が功を奏せば、全国で70施設ほどとなる。
 ピーターグラフ(Peter Graaf)リベリアWHO代表は月曜日、米国や西側諸国が誓約した1700床の病院施設の建設計画は「早期に実現できそうにない」とする暗黙な了解を内在していることから、この作戦の実行は議論の余地があると述べた。現実に、人口150万人のリベリアの首都モンロビアにはわずか380床そこそこしかなく、人口密集が高い住宅地域での家庭介護は問題が多い。
 エボラは波状で拡大しており、感染者数は週単位で倍増、1人の感染者が2人以上に感染させている。従って、ひとりの感染者が1人以下にしか感染させないポイントにこぎつけるまで、感染者は家族を感染させないために家を出るしかない。
 しかしながら、国境なき医師団はこの作戦の成功に疑問を呈す。国境なき医師団の医療チームを指揮するBrice de le Vigne氏は、「この作戦は機能しない。感染者を移動させるには重大な責任が生じ、エボラ感染国にはない大規模な輸送能力が求められる。感染抑制や訓練されたスタッフ、定期的な物資の供給がなければ、治療センターは「汚染施設」と化すと語った。

CDC: Ebola could infect 1.4 million people by January USA TODAY (米国) CDC:エボラは1月までに140万人の感染者を出す可能性がある

 十分効果的対策がとられなかった場合、リベリアとシエラレオーネで1月末までに140万人の感染者が発生する可能性がある、とCDCは発表した医学雑誌のNEJM中で言及した。
 その場合、2国に感染し続け、さらに国外に広くウイルスが広がって行くと推定している。

 8月下旬の推定では、今後半年間の流行が予測され感染者数は2万人に達するとしていた。

Fresh Graves Point to Undercount of Ebola Toll New York Times (米国) 新規埋葬墓地、エボラ死者数の過小評価を示している

 シエラレオーネの墓地。
 毎日多くの遺体が運ばれてくる。
 この8日間で110人の遺体が運ばれてきた。
 その数は当局が発表している数よりも遙かに多い。

エボラ出血熱による死者、2811人に WHO  AFPBB News  (AFP 日本版)

 {9月23日 AFP】世界保健機関(World Health Organization、WHO)は22日、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱への感染による死者は2811人に上ったと発表した。一方、セネガルとナイジェリアでの感染拡大は、おおむね封じ込めに至ったとみられることを明らかにした。

 今月14日の時点での死者数は2630人だったが、その後、新たに181人が死亡した。

 前週に開いたエボラ出血熱に関する緊急委員会の会合の結果を同日公表したWHOによると、9月18日までに確認されている西アフリカ5か国での感染者は、疑い例を含めて合計5864人に上っている。(c)AFP}


23日


エボラ情報

 エボラ致死率70%、感染者数週数千人増加の恐れも

WHO forecasts more than 20000 Ebola cases by November 2 Fox News (米国) WHO、11月2日までにエボラ感染者数が2万人を越えると予想
 対策が強化されない場合、11月初めまでに感染者数は2万人に達するとWHOが警告。

Ebola Death Rate 70 Percent, WHO Says in Dire New Forecast NBCNews.com (米国) エボラ致死率は70%、WHO緊急新予測を発表

 

 画期的対策がとられない限り、11月までにエボラ感染者は2万人を越え、その70%は死亡するだろう。WHOが新規予測を発表した。
 患者数は週数百人単位から数千人単位に増加する可能性が高い。
 発表はNew.Engl.J.Med(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン)に発表された。


 エボラの封じ込めは不可能、西アフリカ社会は崩壊;専門家集団が予測
Ebola virus in humans may be here to stay; fatality rate is 71%  Los Angeles Times (米国) エボラウイルスが人間社会に土着する可能性;致死率71%

 致死的エボラウイルスは人間社会で消滅せず、西アフリカの風土病になる恐れがある。WHOの60名以上の専門家が、「現時点の疫学的見通しは暗い」とする見解をニューイングランドジャーナルオブメディスンに発表した。
 専門家は、「エボラによる感染者数と死者数は今後数ヶ月で1週間に数百人から数千人に増えると思われる」とする厳しい見解を示し、現状を「実際の感染者数や死者数は報告された数字を上回ると考え、症状が現れているにもかかわらず診断や治療を拒否する感染者も大勢いるため、国のデータベースに現れないことも多々あり、エボラ感染を疑われ死亡した感染者が、死因を特定されずに埋葬されている」と分析する。「西アフリカでは、市民社会の完膚なき崩壊が現実味を帯びている」と警鐘を鳴らした。


Nebraska doctors ID experimental Ebola drug used The Washington Time (米国) ネブラスカの医師がエボラ実験薬の使用を明かす

 リベリアで医療活動中にエボラ感染したアメリカ人の治療にあたっているネブラスカ州の医師が、実験薬の使用を明らかにした。
 ネブラスカ医療センターのフィリ・スミス(Phil Smith)医師は、リックサクラ医師がオマハに到着後の1週間、カナダテクミア製薬(Tekmira Pharmaceuticals)のTKM-Ebolaの投与を受けたと述べた。

 サクラ医師の病状は回復基調にあり、間も無く隔離病棟を出られ程の回復を示している。
アンジェラ・ヘウレット(Angela Hewlett)医師は、サクラ医師がエボラ感染回復者からの輸血と、その他にも別の治療を受けていることから、サクラ医師の回復に実験薬が効果を生じたかは定かではないとしている。

WHO: 21000 Ebola cases by November if no changes USA TODAY(米国) WHO: エボラ対策が強化されて行かなければ感染者数は11月までに21000人となる可能性

 エボラ感染者数に関する新規評価がWHOから発表された。
 対策の強化が続けられなければ、11月までには感染者数が21000人となる。
 西アフリカのエボラは半年前に見つかり、現在感染者数は5800人と推定されている。
 WHOでは現在感染者数は対数的に増加しし続けていると警告している。

エボラ熱死者、2800人超=「緊急事態」の判断継続-WHO 時事通信

 【ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)は22日、西アフリカのエボラ出血熱について、20日までの感染者が疑い例を含め計5864人に達し、このうち死者は計2811人に上ったと発表した。1週間足らずで死者は約180人増加し、ペースが急激に加速している。
 感染国別では、リベリアの死者が計1578人と全体の過半数を占め、依然として深刻な事態が続いている。ギニアは632人、シエラレオネは593人。ナイジェリアとセネガルは、新たな死者はなかった。医療関係者の犠牲者は22日時点で計186人。
 またWHOはこの日、エボラ熱感染の最新状況を踏まえ、先週開いた緊急委員会の結論を公表。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」との判断を据え置いた。一方で各国に対し、感染国に対する支援や経済への打撃を避けるため、渡航禁止措置を講じないよう求めた。

Ebola Death Toll Rises, But Virus 'Contained' in Nigeria, Senegal  Voice of America (米国) エボラ死者数増加、しかしナイジェリアとセネガルではウイルス封じ込めに成功

 WHO発表:感染者総数5864人、死者数2811人

 しかしナイジェリアとセネガルでは感染者が出ていないことからウイルスは封じ込まれたと発表。

 コンゴでは感染者数71人、死者数40人と発表。

The Liberian Church Stopping Ebola With Gospel and Chlorine  TIME  (米国) リベリアの教会、ゴスペルと塩素水でエボラと闘う

 教会のドアの外にプラスチック製の容器に希釈された塩素水が置かれ、人々に手を洗うことを教え、ゴスペルでエボラを消滅することを歌う。

“Lord,” shouts the Reverend Joseph T.S. Menjor into a microphone. “We are tired of this situation. We are calling on you to cast this abomination from our country. Jesus, we want our land to be free of Ebola. Cast out this disease!”

 ”主よ、我々は今の状況に疲れました。我らの国にはびこる醜悪を取り除いて欲しい。イエスよ、我らにエボラのない国を与えて欲しい。この醜悪な病気を投げ捨てて欲しい”

 教会で説教師がエボラについて説明し、その予防方法を人々に教える。

 下写真:リベリア出身で米国ハーバード大で医師となり、再びリベリアに戻ってエボラと闘うMosoka Fallah医師。詳細9月14日 ニューヨーク・タイムズで。

 左:教会のMosoka Fallah医師、 右:通りで発病した女の子を確認するMosoka Fallah医師
      

Spanish priest with Ebola in serious condition  YAHOO NEWS (国際) スペイン人宣教師は重体

 マドリード保健当局は月曜日、シエラレオーネで医療活動中にエボラに感染し、治療のためスペインへ搬送されたスペイン人宣教師は重体で、また、実験薬ZMappが在庫切れのため、実験薬での治療が出来ないことを公表した。



 カナダのエボラ実験薬が重症患者に使用許可、米国FDA
UPDATE 1-U.S., Canada allow emergency use of Tekmira's Ebola treatment Reuters (国際) 米国(FDA)がカナダ、テクミラ製薬のエボラ治療薬の緊急使用を承認

 カナダのテクミラ製薬(Tekmira Pharmaceuticals Corp)は米国FDAから、拡大特別プロトコールでエボラ確定患者と擬似患者の治療に同社の治療薬TKM-Ebolaの緊急使用の承認を受けたことを公表した。
 安全性試験で複数以上の患者に投与され、安全性が確かめられたとされる。
 拡大特別プロトコール(緊急的に許可された治療方法)により同薬は、正規の臨床試験に参加できない重症患者に実験的治療を提供できる。

 セネガルとナイジェリアではエボラ拡大阻止に成功、WHO

Ebola outbreak 'pretty much contained' in Senegal and Nigeria  Reuters (国際) セネガルとナイジェリアのエボラ感染拡大は阻止されている

 WHOは22日、史上最悪のエボラ流行により5864人が感染し、うち2811人が死亡したことを公表したが、感染国5カ国のうち2カ国で感染拡大が阻止されているとの声明を出した。

 声明で、「全体として、セネガルとナイジェリアの流行は大変上手く阻止されている」とされ、また、ギニアでの新規死亡例はなく、シエラレオーネで4例、リベリア39例と報告されている。

 西アフリカとは別のエボラ流行地であるコンゴ民主共和国では9月18日現在、71人の感染者が確認されており、うち40人が死亡している。


Ebola 'Pretty Much Contained' in Senegal and Nigeria TIME  (米国) エボラ、セネガルとナイジェリアでは非常に良く封じ込まれている(拡大していない)

 WHOは第2回世界保健規則緊急エボラ委員会を開催したが、その後、セネガルとナイジェリアではエボラが拡大していないとする喜ばしい情報を発表した。
 セネガルでは初のエボラ患者が8月29日に確認されたが、その後感染者は出ていない。またナイジェリアでは9月8日以降患者は出ていないとされる。


22日

MERS情報

サウジアラビア新規1例 累積感染者数751、 累積死亡者数317

 37歳男性、外国人労働者、ターイフ、医療担当者、顕性感染、病棟管理、併病歴なし、動物接触歴なし


エボラ情報


 機内の全ての体液は感染性あるものとして対処するように;米国CDC
CDC issues new Ebola warning for crews of U.S. airlines Daily Mail (英国) CDC;米国航空会社に全ての体液は感染性うものとして取り扱うように警告

 米国CDCは、新規エボラ警告として航空機内のクルーは、全ての体液を感染性あるものとして対処するように声明を出した。

 シエラレオーネ、国内封鎖政策は成功と
Ebola crisis: Sierra Leone lockdown declared 'success' BBC News  (英国) シエラレオーネ、国内封鎖で成功を収めたと発表

 エボラ流行抑制のための3日間の外出禁止令は成功したと当局は発表した。

 広く行われた外出禁止令は日曜日(21日)真夜中で終了した。
 封鎖政策は延長されないだろうと当局では言っている。
 当局は150人を越える感染疑い者を見いだし、また数十体の死体を埋葬したという。

 一方、最も患者数が多いリベリアではエボラ患者用のベッド数が4倍に増えた。

2日間で92遺体収容 シエラレオネ政府の世帯訪問で  MSN産経ニュース

 {エボラ出血熱が猛威を振るう西アフリカのシエラレオネ政府高官は21日、市民の外出を禁止し世帯訪問を実施した19、20日の間に92体の遺体を収容したと明らかにした。ロイター通信が伝えた。外出禁止期間は21日で終了予定だったが全世帯を訪問しきれておらず、政府高官は「延長される可能性が高い」と述べた。
 多数の遺体収容で、感染源の一つとなる感染者の遺体が放置されている現状が明らかになった。また外出禁止期間中に123人が感染の恐れがあると自ら申告し、うち56人の感染が確認されたという。
 世界保健機関(WHO)によると、シエラレオネでは14日までに、疑い例も含めてエボラ熱に1673人が感染し、うち562人が死亡した。


エボラ出血熱 「封じ込めは仲間への裏切り」ケニア紙 MSN産経ニュース


 米国人道支援団体、大量のエボラ治療用支援物資を空輸
100 tons of supplies to fight Ebola sent to West Africa USA TODAY (米国) 100トンの医療用具が西アフリカへ発送

 6億円相当の医療用支援物資が西アフリカへ空輸された。
 100トンの支援物資は手袋、マスク、ガウン、ゴーグル、食塩水、抗生物質、経口的脱水症用飲料水、および鎮痛剤である。
 人道支援グループによる発送で、JFK空港からボーイング747に積み込まれた。

 イスラエルも支援チームを派遣
Israeli NGO sends team to Sierra Leone to help combat Ebola  THE TIMES OF ISRAELI (イスラエル) イスラエル非政府組織が今週シエラレオーネに医療支援チームを派遣

 イスラエルの非政府組織イスラエイド(IsraAID)がシエラレオーネに医療専門家を派遣し、エボラ感染者へ治療を提供する。イスラエイドは声明で、イスラエル専門家の第一陣が今週、シエラレオーネに到着予定であることを公表した。

 活動の第一弾として、イスラエイドは、エボラ感染でストレスや心配を受けた家族のために活動する地域の社会福祉士やその地域組織に社会心理学的支援を提供する。

 イスラエイドはまた、地方政府や医療従事者と共にエボラ感染の拡大阻止に向けて、サービス提供能力の向上や衛生と健康の重要性の認識の向上を目指す。
使節団の立ち上げまでの数週間にアメリカユダヤ委員会と民間家族財団の支援を受けたイスラエイドは、すでにシエラレオーネやリベリアの政府職員、国連、国際医療チームと、何が援助に求められているか話し合いを進めている。
 
 シエラレオーネとリベリアでは少なくとも4000人に上るエボラ感染者が報告されており、うち2600人がこの数週間で死亡している。

 コメント;世界のユダヤ組織を背景にイスラエルは宗教の異なる西アフリカへのエボラ支援を強化する。


 シエラレオーネ、三日間の国内封鎖を終了、その効果は未定、多くの発病者と感染者が発見

Ebola shutdown uncovers 70 dead   SKY NEWS. (オーストラリア) 外出禁止令で遺体70体を発見

 シエラレオーネの3日間にわたる外出禁止が終わった。その結果、3日目午前中までに22名の感染者を発見し、2日間で60体から70体の遺体の埋葬を行った。


Three-day Ebola lockdown ends in Sierra Leone The guardian (イギリス)  シエラレオーネ3日間の外出禁止が終了

 シエラレオーネ国民600万人の3日間にわたる外出禁止が終わった。

 最終日の日曜日夕方、公式な外出禁止の終了が月曜日午前0時にもかかわらず、首都フリータウンのある地区の住民が通りに繰り出し歌い踊った。首都の西部を管轄する警察はその大勢の違反者を逮捕した。

 エボラ対策を牽引する緊急オペレーションセンター(ECO)長官のステファン・ガオジア(Stephen Gaojia)氏によると、未だ政府の訪問チームの手が届かない地域が多少存在することを認めた。ガオシア氏はロイターに対し、「外出禁止は大きな成功を納めたが、フリータウンやケネマのような首都の一部地域で政府チームによる戸別訪問が出来ていない」と語った。また、最終日の日曜日までにシエラレオーネ全土での遺体収容数は92に上ると付け加えた。外出禁止3日間で感染疑い123例を発見し、うち56例に感染が確認され、31例が陰性、残り36例の検査結果は出ていない。

 ECOは夕方、訪問できていない世帯はあるが外出禁止を延長しない意向を公表した。ガオシア氏は、「目的がほぼ達成された以上、外出禁止を延長する可能性はない」と述べた。


Ebola also killing West African commerce USA TODAY (米国) エボラは西アフリカの経済にも大きなダメージを与えている

【エボラ出血熱】 感染者、50万人も 国連が警告 MSN産経ニュース 

 西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱について、米メディアは20日、来年1月末に感染者が50万人を超える可能性があるとする米疾病対策センター(CDC)の試算を伝えた。

 エボラ出血熱の流行阻止に向け、各国が的確に対策に取り組まない最悪の場合を想定し、コンピューターで解析した。

 ただ、米国は3千人の兵士を感染国に派遣すると表明し、一部がすでに現地入りした。国連もエボラ出血熱の感染封じ込めに向け「国連エボラ緊急対処ミッション」(UNMEER)を創設、今月末までに先遣隊を派遣する見通しだ。こうした迅速な対応をふまえ、今月下旬にも正式発表されるCDCの数字が変わる可能性もある。

 世界保健機関(WHO)は8月、6~9カ月後の封じ込めまでに2万人超の感染者が出る可能性があるとし、マーガレット・チャン事務局長は国際社会に警鐘を鳴らした。しかし、増加傾向に歯止めがかからないのが実情だ。

 WHOによれば、疑い例を含む感染者はこれまでに5500人を超えた。うち2600人以上が死亡している。

21日

エボラ情報

 西アフリカエボラ流行は発生国の崩壊につながる可能性
Ebola outbreak: Collapse of three African states possible  The Independent (英国) エボラアウトブレイク:アフリカ3カ国崩壊の可能性

 エウイズ・ブラウン(Lewis Brown)リベリア情報相は日曜日(21日)、インディペンデント紙の独占インタビューで、西アフリカのエボラ集団感染は西アフリカ感染3カ国の国家的崩壊の予兆であると警告した。


 国際メディアは医療危機だけでなく、あらゆる観点から[リベリア]国家としての存続を脅かすエボラ集団感染の規模を正確に評価し損ねているとする一方で、リベリア、ギニア、シエラレオーネは潜在的な国家的崩壊に対処していることに理解を求めた。
 「リベリアは戦争で90%の生産能力を失ったが、戦後11年の平時に希望と生活を取り戻すため医療制度を含む国家再建の途にあったが、エボラに襲われ、あらゆる分野で国家の存続を脅かされる悲惨な状況に直面している」とし、「最初のエボラ感染者が確認された時、リベリアの医療施設はわずか40%程しか機能しておらず、全国の全ての教育施設は閉鎖され、農産物の収穫を棒に振ってしまった。
 国際社会によるエボラ集団感染対策は、漸く求める規模に達しようとしている」と述べた。

 リベリア医師、もはや自分たちではどうしようも出来ない
'We cannot cope. The demand is huge': Liberia's doctors warnings on Ebola The Telegraph (英国) ”我々の力ではどうしようもない。すべきことはあまりにも多過ぎる”リベリアの医師はエボラ拡大に警告する

←兄も感染するに違いない。


 スペイン人医師がエボラ発病、急遽本国へ搬送
Spain to fly back missionary with Ebola from Sierra Leone  ZEEN NEWS (インド)  シエラレオーネからスペインへエボラ感染の宣教師が帰国予定
 AFP

 スペイン保健省当局者によると土曜日(現地時間)、シエラレオーネのランサー(Lunsar)でローマカトリック教会の慈善団体が運営する病院理事のGarcia Viejo氏69歳がエボラ出血熱に感染し、首都フリータウンのエボラ診療所で治療中であるが、Garcia氏の帰国の希望もあり、スペイン防衛省は数時間以内に医療軍用機をシエラレオーネへ派遣する。
 当該機には医療担当者の感染予防と感染者の治療を継続できる医療機器が搭載されており、医師2名と看護師3名が搭乗する。

 スペイン2例目のエボラ出血熱感染者Garcia Viejo氏は、内科医で熱帯病の専門家でもある。アフリカで医師として30年もの経験を積み、ここ12年は病院理事としての実績がある。

 コメント:8月上旬、リベリアで発病してスペインに搬送された神父は、ZMappにより治療されたが死亡している。

Why the brutal murder of several Ebola workers may hint at more violence to come Washington Post (米国) なぜ数人のエボラ対策者の残忍な殺害が、さらなる暴力が起きえることを予知しているか?

 以前村の指導的人々は、エボラの啓発はしないで欲しいと語っていた。
 エボラは外部の人間がもたらしていると語っていた。

 今回、村の若者達がエボラ啓発担当者を残酷な方法で殺した。

 以下略

Sierra Leone Ebola burial team attacked despite lockdown Reuters (国際) シエラレオーネ、外出禁止令の中、死体埋葬チームが攻撃をうける

 武装警官が緊急出動すると暴徒は逃げた。

米軍先遣隊が現地入り エボラ熱対策に着手  MSN産経ニュース

 米国防総省のカービー報道官は19日、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱の対策のため、米軍の先遣隊がリベリアで治療施設の設営などに向けた作業に着手したことを明らかにした。

 18日に米軍のC17輸送機で兵員7人とフォークリフトなどをリベリアに送った。近く45人前後を追加派遣する方針。米アフリカ陸軍のウィリアムズ司令官と調査チーム12人は既にリベリアの首都モンロビアに入り、現地での調査を開始したという。

 記者会見したカービー氏は「米軍の取り組みに、エボラ熱患者への手当ては含まれない」と述べ、施設設置や医療従事者の訓練など後方支援に専念すると説明した。

 米国は、軍の輸送部隊など約3千人を動員し、100床のベッドを持つ治療施設を計17設営する方針を表明している。

Sierra Leone complies with Ebola lockdown  YAHOO NEWS (国際) シエラレオーネ、行動制限に従う
 
 後方業務の不手際にもかかわらず数千人の医療担当者は、 前例のない3日間の外出禁止期間の2日目を無難にこなした。

 危機管理センターのコーディネーターStephen Gauja氏は土曜日、暴動は起きておらず、市民はエボラについての情報と石鹸を配布する医療担当者とボランティアに従ったと述べた。
シエラレオーネ政府は、史上最悪のエボラ流行の封じ込めに日曜日まで国民600万人を外出禁止にしている。WHOによると、同国では560人を超える犠牲が発生している。
医療担当者の中には、石鹸やエボラ情報を含む供給セットの入手が遅れたために活動開始が遅れたと苦情を申し立てる者もいた。


20日

エボラ情報


 エボラ施設のスタッフはどこから?

New Ebola clinics useless without more trained staff  Reuters. (国際)  スタッフの欠員はエボラ隔離治療施設が機能不全

 来週ニューヨーク国連本部で開催される国連総会には世界のリーダーが集い、2日間の日程でエボラ危機を協議する。
 致死的ウイルスの取り扱い方法に関し多くの問題が未解決である。医療専門家は提供する医療に関し、基本的な治療法について合意していない。資金も必要であり、感染地域で医療に従事するより多くの訓練された人材も必要である。
 米開発局による貧困会議に出席した専門家は、スタッフの雇用が最重要課題だと指摘した。 百床を有する隔離治療施設を機能させるには12名の医療専門家を含む230名の訓練されたスタッフが必要となり、10月に活動を開始する予定のリベリアの隔離治療施設では4000名のスタッフが必要であるが、どこから雇い入れるか定かではない。
 設備を備えた病院建設は素晴らしいことだが、訓練されたスタッフがいなければ病院は役に立たない。米軍が建設予定の隔離治療施設は1700床とされるが、そこでは3910名のスタッフが必要である。

 エボラ危機、その背景

The West ignores the stories of Africans in the middle of the Ebola outbreak  The Washington Post (米国) 西側諸国が無視する アフリカ人が背負うエボラ危機の背景

 昨今、西側先進国から発せられるアフリカのニュースは悲しみや失望を表現したのものばかりで、事件や出来事に関わる事情や背後関係に言及したものはほぼ皆無である。西側に於けるアフリカ報道は扇情主義的で一般化されているように思えるのだが、ナイジェリア人小説家Chinua Achebeはその現象の本質を、「西洋の心理学に於いてアフリカは西洋の引き立て役であり、つまりは、アフリカは、ヨーロッパの優美な精神に対比される遠く離れた漠然とした否定の大陸として必要であった」と記している。実際この思考は、西側の人々の心理に深く刻まれており、行動様式にも表れている。アフリカ人が劣化した人間として表現される手法では、危機に対する解決力を喪失してしまっているように描かれ、危機が繰り返されるたびに西洋人に先入観を抱かせてしまう思考基盤を提供しているように思える。

 例えば、西洋人のエボラ回復者は英雄のような賞賛を浴びる一方で、アフリカ人感染者は絶望と恐怖として報道される。報道には、なぜ一部の感染者は医療従事者や政府に非協力的なのかの解明を望むところであるが、感染者は無条件で指示に従うべきとする暗示には、深刻な状況な下でさえアフリカ人は不合理で無知、無関心のように描かれているように見える。

 まさに西アフリカはエボラ危機の真っ只中である。危機を世界に配信する現行の西側の報道手法では未だ解決に寄与していない。表現には用心しなければならないが、報道におけるヒステリーや誇張がエボラ危機に関する表現をより困難なものにし、引いてはアフリカを望まない孤立に導く。

 アフリカは恐怖と誤解の大陸である。私はアフリカに関する西洋の思考が直ぐに変化するとは思わないが、しかし、変革をもたらす挑戦をすべきと考える。沈黙は唯一、脈々と続くアフリカ人の非人間化と西側に於ける次世代による現行思考の踏襲である。


Pentagon: Troops Will Not Interact With Ebola Patients Talk Radio News Service  (米国) 米国国防総省、派遣米軍兵士はエボラ患者とは接触しない

 米軍兵士の使命は、現場の担当者の教育、いくつかの兵站業務、輸送業務、等であり、患者の治療ではない。国防総省の広報官が発表。

 エボラ、最悪の事態では来年当初に数十万人の感染者が発生-米国CDC
Ebola Worst-Case Scenario Has More Than 500000 Cases Businessweek  (米国) エボラ、最悪の事態は50万人以上の感染者に

 米国CDCの評価によるとエボラ流行の最悪の事態では、感染者数が2015年1月末には55万人以上の感染者が発生する可能性があるという。
 最悪の事態とは国連や米国の介入が十分でなかったり、介入したとしても効果が得られなかった場合である。
 来週詳細に関して発表予定。

Lockdown Begins in Sierra Leone to Battle Ebola New York Times  シエラレオーネ、エボラ封じ込めのために国内封鎖が開始

 警官、軍隊、そして3万人近いボランティアが各家庭を巡回して、エボラの怖さを啓発すると共に、感染しているかも知れない家族のチェックを行っている。
 患者が見つかっても、待機センターに置かれ、救急車が患者を見つけ、そしてエボラ治療施設に部屋があるときは運ばれる。

 略

エボラ熱感染拡大で国連安保理が異例の支援呼びかけ決議  livedoor

 西アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大しているのを受け、国連の安全保障理事会は18日、緊急会合を開き、各国に支援を呼びかける決議を全会一致で採択した。

 18日、国連安保理で採択された決議はエボラ出血熱がリベリアやギニアなど感染国の安定を損なうとした上で、各国に対し、医師や医薬品、人道物資などを派遣・提供するよう求めた。また、感染地域を孤立させないために渡航制限を解除するよう呼びかけている。

 WHO(=世界保健機関)によると、エボラ出血熱による死者は2600人を超え、感染者の数は5300人以上となっている。国連安保理が感染症対策で決議を採択するのは異例だが、決議では「感染拡大は国際的な安全保障の脅威となっている」との危機感を示している。


 エボラは変異して空気感染する可能性があることは否定出来ないが、確率は非常に低い
Scientists see risk of mutant airborne Ebola as remote  Reuters (国際) 専門家、エボラウイルス変異による空気感染の危険性は非常に低いとコメント

 エボラウイルスは変異し続けているが、空気感染するような変異が起こる可能性は極めて低いと多くの専門家は考えている。

 米国の指導的感染症専門家であるオステルホルム、ミネソタ大学CIDRAP長官がエボラウイルスが変異して空気感染する危険性は実際にあり得るとして、空気感染対策を行わない限り、エボラに対する対策が整ったとはいえない、との意見を発表した。

 しかし多くの感染症専門家は、そのような可能性はないとはいえないとしながらも、それは非常に
低い確率であると考えている。

 エボラの将来の可能性から、そのような危険性はリストには並ばないだろうし、決して起きないだろう、と英国のリーディング(Reading)大学のウイルス学者であるイアン・ジョンズ(Ian Jones)は語っている。

 リーディングのベン・ノウマン(Ben Neuman)はギニアでエボラが流行しだして以来、流行をモニターしてきているが、次のように語っている。
 十分注意深く制御された研究室で研究者はウイルスを空気感染させることは可能であるとしているが、現実にエボラが空気感染したという確かな事実はこれまでないとしている。
 その根拠の一つは、エボラウイルスの拡大が非常に遅いということだ、かってパンデミックを起こしたH1N1インフルエンザウイルスは1万倍の速さで拡大した、という。
 それはエボラウイルスが変異しないと言っているのではなく、ウイルスはいつも変異しているのは事実である。

 エボラウイルスはHIVやインフルエンザウイルスのようにRNAウイルスであるため、絶えず変異しているが、変異の大部分はどうでもよい変異であり、ウイルスの生物学的特性に変化を与えるような変異はまず認められることはない。そのように米国衛生研究所(NIH)のファウチ博士はコメントしている。
 しかし空気感染するような変異は否定出来ないが、可能性は低い、という。

Ebola Mission Will Depend on International Support Department of Defense  (米国国防総省) エボラ対策使命の成功には、国際協力が必要
 米国は国連安保理の決議に基づき、西アフリカでのエボラ流行対策に乗り出したが、その成功には国際的協力が必要である。

US troops heading into Africa soon for Ebola fight The Seattle Times (米国) 米軍がエボラとの戦争にアフリカへ

 Ray Odierno米国陸軍参謀長は、アフリカのエボラ感染者の治療施設の設営と訓練チームの編成に、今後30日で公約した兵士3000人をアフリカへ移送すると公表した。
 
 エボラ流行は当初の評価より加速度的に拡大しており、米国は現場に兵士を送り迅速な準備をする必要に迫られており、すでに米軍司令官と小隊が初期評価のためにリベリアに到着している。派兵が行われる前にエボラ感染地での作戦準備、特に衛生管理を確認する必要がある。どの部隊が配置されるか明らかにされていない。


Empty Streets in Sierra Leone as Government Enforces 3-Day Ebola Lockdown Mashable (米国) シエラレオーネ、国内封鎖措置で通りに人影なし
 エボラ流行対策として3日間の外出禁止令が敷かれている。


US military aid arrives in Liberia for fight against Ebola  STARS AND STRIPES (米国) アメリカの軍事援助がリベリアに到着

 在リベリアアメリカ大使館は、エボラ封じ込め作戦のために増強されたアメリカ軍援助の第一陣が西アフリカに到着したと伝えた。
 機器と7名の軍関係者を載せたC-17 米軍用輸送機が輸送に使用された。同大使館の声明では、今後数日間でさらなる機器と軍関係者が到着するとする。

Ebola aid donated by UK to Sierra Leone BBC NEWS  UK (英国) イギリスがシエラレオーネにエボラ対策のための援助

 イギリス政府はシエラレオーネに、エボラ封じ込め作戦に使用される医療用ベッド900床を寄贈すると表明した。九百床のうち200床はすでに発送中で、残り500床は今後数ヶ月に贈られる。
 
 また、イギリス軍技術者が、シエラレオーネに於ける医療施設の建設用地を確認する。

 西アフリカでの主要な援助機関である国境なき医師団の理事Vickie Hawkin氏は、「イギリス政府による医療資材の公約」に歓迎の意を表したが、「イギリスの貢献が現実に影響を及ぼし人命を救うには、その援助策が直ちに実行に移される必要がある」ことを付け加えた。

 BBC インターナショナル開発のMark Doyle特派員によると、シエラレオーネの医療現場で活動する医師たちは極限な努力をしているものの、診療所は常に満床のため来院する感染者を収容できない。
 シエラレオーネ政府はエボラ感染拡大阻止の試みとして金曜日から3日間、全国民に対し外出禁止を命じ、行政職員が隠れた感染者を見つけ出すため個別訪問をする。


19日

MERS情報

 
サウジアラビア新規1例  累積症例数749例、 累積死亡例数316例

65歳男性、サウジアラビア人、ターイフ(Taif)、顕性感染、病状安定、併病歴あり、動物接触歴あり

エボラ情報


 フランス、リベリアでエボラ感染したナースに実験的治療薬を投与
French nurse to get 'experimental' Ebola care  The local (フランス) フランス人エボラ感染看護師へ実験薬を投与

 フランス保健相は金曜日(現地時間)、エボラに感染し現在パリ病院で治療中のフランス人看護師に実験薬の投与を承認した。
 看護師は国境なき医師団のスタッフとしてリベリアで働いていてエボラに感染した。
 航空機で前夜パリに到着した。

 フランスの公式ジャーナルによると、同国で承認されている薬剤は、日本のファビピラビア(Favipiravir)、米国のZMapp、カナダのTKM-100-802である。

Israel Sends Experts to Fight Ebola in Africa Arita Sheva. (イスラエル)  イスラエルが専門家をアフリカに派遣

 ロン・プロソー(Ron Prosor)イスラエル国連大使は木曜夜、アメリカにより要請された国連安全保障理事会緊急会議に於いて、イスラエルがエボラとの戦いを支援すると約束した。

 プロソー氏は、「イスラエルは世界の前に立ちはだかる新たな挑戦への準備が整っており、すでに基金と医療機器の提供を始めた」ことと「イスラエルはカメルーンにイスラエルの保健専門家を派遣している」ことに言及した。また、「世界の公衆衛生の危機に対し国際協力が必要であり、各国がエボラとの戦いにそれぞれの役割を担っている」とし、「全世界が無関心を自発性に置き換えて解決を探る必要がある」と述べた。

イスラエルでは最近2例のエボラ疑い例が出たが、いずれも検査で感染は否定されている。


エボラ感染疑いの乗員乗せた船、島国マルタが寄港拒否  朝日新聞

 {地中海の島国マルタが、エボラ出血熱に感染した疑いのある船員を乗せた貨物船の寄港を拒否したことが分かった。ムスカット首相は18日の会見で「情報が不足し、問題の大きさが分からない中で、医療システムを危険にさらせなかった。判断は倫理的にも法的にも正しい」と主張した。

 地元紙「タイムズ・オブ・マルタ」(電子版)などが報じた。貨物船は船員21人。エボラ出血熱が流行しているギニアからウクライナに向かう途中だった。

 感染が疑われた船員はフィリピン国籍。船は17日、医療支援を要請したが、マルタ当局は症状がエボラ出血熱に似ているとして拒否。船を領海内に入れないようにしたという。

 イタリア紙によると、船員は伊南部シチリア島で下船し、病院に収容された。検査の結果、肝炎とみられるという。

 エボラ出血熱は下痢や嘔吐(おうと)を伴うが、マラリアやコレラなどでも同じような症状が出るため、確定には精密検査が必要だ。

 マルタは人口約40万人、面積は316平方キロで淡路島の半分ほどの小国だ。ロイター通信によると、国際条約で各国は、援助の必要がある個人を救助する義務を負うが、医療システムや安全保障上の問題がある時は例外規定がある。

 コメント:仕方がないことではあるが、今後エボラ流行地から出国する人々が旅行中は発症せずに目的地に着いてから発症して、そこで感染を広げる可能性は否定できない。


 エボラ対策、国連安保理が決議採択

【エボラ出血熱】 「前例のない状況には前例のない手段を」 安保理が決議採択 MSN産経ニュース

 国連安全保障理事会は18日、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱についての特別会合を開き、流行地域の孤立を防ぐため渡航制限を撤廃するよう各国に求めるとともに、緊急物資や人員の提供を訴える決議を全会一致で採択した。

 安保理で公衆衛生問題に関する決議が採択されたのは史上3例目。潘基文事務総長は「前例のない状況に対処するには、前例のない手段が必要になる」と述べ、感染の拡大阻止に向けた「国連エボラ緊急対処ミッション」(UNMEER)の創設を表明した。

 決議は、エボラ熱の感染拡大に深刻な懸念を示すとともに、「エボラ熱は国際平和と安全にとって脅威」と強調。流行地域の孤立回避のため、各航空、船舶会社には、運航を中止しないことも求めた。また、野外に設営される緊急医療施設の重要性も訴えた。

 決議案は米国主導で作成され、日本など約130国が共同提案国に名を連ねた。

 世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長はこの日、「忌むべきエボラ熱ウイルスはわれわれ(の対策)の先を行っている」と述べ、感染封じ込めに向け国際社会が全力挙げるべきだと強調した。

 ロイター通信によれば、エボラ熱による死者(疑い例を含む)は2630人、感染者は少なくとも5357人に上っている。


 ギニア、啓発活動の政府専門家チームが村人により殺害

Ebola outbreak: Guinea health team killed BBC News  (英国) エボラ流行:ギニア保健医療チーム殺害

 エボラ啓発に訪ねていたリベリア政府の保健医療チーム8人が殺害された。
 チームは保健医療専門家、地域当局者、およびジャーナリストから構成されていた。
 何体かの遺体は村の小学校の浄化槽で見つかった。

 情報によると多くの村人は、当局のエボラ対策に疑いを抱いていたとされる。 


エボラ出血熱感染防止の周知活動中に暴動、ギニアで7人死亡 ブルームバーグ

 9月18日(ブルームバーグ):ギニアのフォファナ首相は18日、同国でエボラウイルスに関する周知活動をしていたグループが群衆に襲われ、7人が死亡したと発表した。

 フォファナ首相はテレビ演説で、ギニア南部で17日に発生した暴動の死者の中には、キリスト教の牧師1人が含まれていたことを明らかにした。同首相によると、これらの人々はエボラ出血熱についての認識を高めようと周知活動を行っていたところ、「エボラウイルスは存在しない、あるいは自分たちを抹殺するために作り出されたと考えている住民による敵意ある反応」に遭遇した。

 ギニアでは、シエラレオネとリベリアと共にエボラ出血熱感染が最も拡大している。

 暴動が発生した村で会合に出席していたエマニュエル・カマラさんは18日の電話インタビューで、この地域の行政責任者を中心としたチームが、エボラウイルス感染を防止し感染が疑われる患者との接触を回避する方法について説明していたと語った。その時突然、若者の集団が、この村で感染を拡大させているとしてこのチームを非難、「石と棒で襲った」という。


Fear of Ebola Drives Mob to Kill Officials in Guinea  New York Times  (米国) ギニア、エボラの恐怖で暴徒が当局者を殺害

 ギニアの奥地にエボラ流行の噂を解くために入った8人の当局者とジャーナリストの死体が、投石する暴徒に襲われた後、近くで見つかったことが政府広報管から発表された。 


Eight reported dead in attack on Ebola workers in Guinea Los Angeles Times (米国) ギニアで襲撃された対策スタッフ、8人の死亡が確認

 エボラ啓発活動を行っている政府の担当者9人(医師やジャーナリストを含む)が、エボラは存在しないと考えている村人達に襲われ、8人の死体がジャングルで発見された。

Acceleration Seen in Ebola Outbreak, Death Toll Exceeds 2600 Voice of America (米国) エボラ流行加速、死者数は2600人を超える

  
エボラ熱死者、2630人=医療関係者の犠牲顕著−WHO  時事通信

 {【ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)は18日、西アフリカで広がるエボラ出血熱の感染者が、疑い例を含め14日時点で累計5357人、死者は2630人に達したと発表した。
 感染が集中するリベリア、ギニア、シエラレオネ3カ国の感染者は5335人、死者は2622人。このうちリベリアでは、首都モンロビアでの感染が引き続き拡大。死者、感染者数とも3カ国全体の過半数を占めている。
 医師や看護師ら医療関係者の感染は318人に上り、このうちほぼ半数の151人が死亡。WHOは「医療関係者の感染は極めて憂慮すべき事態だ」と強調した。}


 エボラ犠牲者数増加の一途
New Ebola Cases Top 700 in Just One Week, Officials Report  U.S.News. (米国) 新規エボラ例が1週間で700人を超える

 WHOは木曜日、わずか1週間のエボラ感染者数が700人を超えたことを伝え、西アフリカのエボラ流行がかつてない速さで拡大し始めた兆候を示した。

 AP通信によると、犠牲者の多くはリベリアで発生しており、医療従事者もその例外ではなく、318人が感染し約半数が死亡している。


 ギニア、対策スタッフが襲撃され行方不明に
Nine missing after Guinea Ebola team attacked in remote southeast  Reuters (国際) ギニアエボラ啓発チームが南東部の僻地で襲撃され消息不明

 ギニア政府は木曜日(現地時間)、エボラ出血熱のリスクを地域住民に啓発活動中の2人のジャーナリストと数名の当局者を含む9人のギニア人が、投石被害に遭遇したのち消息を絶っていることを公表した。

 ギニア政府広報官によると、ギニア政府職員による安否確認は取れておらず、地方メディアが伝える6人の死体の確認は出来ていないと言う。
事件は木曜日、今年3月にエボラ出血熱が最初に確認されたギニア南東部のWome州Nzerekoreに近接する村で発生した。Nzerekoreは、2600人を超える最多の犠牲者を記録する最も流行が深刻なリベリアとの国境に近い村である。


18日

エボラ情報

IMF proposes $127 mln for three Ebola-hit countries in W.Africa  Yahoo news (国際) 国際通貨基金が西アフリカ3カ国に1億2700万ドルの基金を提案

 国際通貨基金(IMF)は水曜日(現地時間)、エボラ感染の深刻な3カ国に1億2700万ドル(127億円)の追加基金を表明した。
 この基金はIMF理事会の承認を得る必要があるが、最長9ヶ月に及ぶとされるエボラとの戦いに3億ドル(300億円)とするIMF試算と現実財政との財政格差を補うものとなる。
 提案の基金はIMFによる感染3カ国に対する直近の補正プログラムであり、これとは別に、リベリアへ8000万ドル(80億円)の支援が予定され、シエラレオーネには現在9600万ドル(96億円)のプログラムがある一方、ギニアはすでに2億ドル(200億円)のプログラムが支給されている。

 エボラ回復患者の血液が闇市で売買、WHOが警告
Ebola patients buying survivors' blood from black market, WHO warns   CNN (国際) 闇市でエボラ回復感染者の血液を求めるエボラ感染者、WHOが警告

 深刻な環境下でさえも医療施設では懸命な治療が継続されているが、自暴自棄の感染者がエボラ感染サバイバーから血液を買うために闇市に出向いていると、WHOが警告している。

 感染国での回復感染者からの血液は適切な方法で採血されておらず、HIVを含む血液を介した感染症を拡散させる可能性がある。


 シエラレオーネ、3日間の国内封鎖に、国境なき医師団は逆効果と反対
Ebola Crisis Puts Sierra Leone on Three-Day National Lockdown TIME (米国) シエラレオーネ、3日間の国内封鎖

 シエラレオーネ政府は3日間の国内封鎖を始めた。
 国民は自宅から出ることを禁じられ、その間、保健医療担当者は各家庭を回り発病者をチェックする。封鎖は18日から20日までの3日間。
 2100人の警官と兵士が通りを監視し、住民が外に出てくることを阻止する。

 こうした対策でエボラの国内での流行拡大を阻止するというのが政府の考えであるが、国境なき医師団等の支援組織は、このような対策に反対している。
 リベリア首都のモンロビアのスラムを閉鎖したとき、暴動が起き、結果的にリベリア政府は閉鎖を解いた例を引き合いに出している。
 さらにこのような対策の危険性を以下のように説明している。
 各家庭を回る担当者の感染の危険性と、発病者を発見しても収容する治療施設がないことを上げている。さらに医療担当者と住民の間の信頼性が失われることも上げている。
 また各家庭における食糧不足と発症した近隣の人々が見捨てられる可能性もあるとしている。

 そして結果的にさらなる感染の拡大が起きることが予想されると、国境なき医師団では警告している。

U.S. to begin Ebola hospital equipment lift to Liberia this week Reuters (国際) 米国、今週にもエボラ診療所設備の空輸を開始

 アメリカ軍によるエボラ封じ込め作戦の第一便となる医療設備が、今週金曜日(現地時間)リベリアの首都モンロビアに到着する予定である。

 今回の空輸はモンロビアに向けて予定されている13回の空輸の第一弾として、モンロビアに建設されるアメリカ人スタッフ65人が従事する感染医療従事者専用の診療所で使用されるベッド25床である。

 ナンシー・リンドバーグ(Nancy Lindborg)米援助係官(U.S aid official)は米下院委員会で、米国による大幅に拡大されたエボラ封じ込め作戦が、他国の集結につながることを希望すると語った。「現時点での対策は、求められる大規模な国際協力に達しておらず、米国による拡大されたエボラ掃討作戦への参戦が国際社会におけるエボラ対策の潮目になるであろう」とリンドバーク氏は考えている。


 エボラは空気感染する故、通常のフェースマスクでは不十分
COMMENTARY: Health workers need optimal respiratory protection for Ebola CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 注釈:医療担当者はエボラ感染防止のために適切な呼吸器感染予防が必要

 シカゴのイリノイズ大学の呼吸器感染予防の専門チームからの投稿。
 Dr Brosseau, Professor ,Dr Jones,n Assistant Professor in the School of Public Health, Division of Environmental and Occupational Health Sciences, at the University of Illinois at Chicago.

 エボラウイルスは空気感染しうるから、患者に接する医療担当者は外科用マスク着用では不十分で、A powered air-purifying respirator (PAPR) with a hood or helmet が必要と警告。

 著者達はエボラウイルスが感染性エアロゾル粒子となって、患者周辺及び離れた場所でも感染するという科学的および疫学的エビデンスがあるという。

 著者達は米国CDCやWHOに対して、エボラ対策で働く人々にPAPRを提供すべきと警告している。そのための基金を調達する必要があるとしている。



 国境なき医師団スタッフがエボラ感染
Ebola infects French MSF worker as epidemic holds spotlight CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) エボラ、国境なき医師団スタッフに感染

 本日、国境なき医師団(MSF)は同団のスタッフが初めてエボラに感染したことを発表した。
 感染したスタッフはフランス出身でリベリアの首都モンロビアで働いていた。
 同医師団は女性はフランスへ搬送され、専門的治療を受けると発表した。
 女性は外国から参加して医療業務に携わっている中で感染した8人目の感染者となった。
  
 医師団の作戦部長であるBrice de la Vigne氏は、MSFは非常に厳密な予防方法をとっていてスタッフの感染のリスクは著しく低いが、このような業務にはどうしてもリスクが伴うと語った。
 なぜ感染したかは現在不明とされる。

 現在国境なき医師団では2000人以上のスタッフが西アフリカで働いていえるが、同医師団は非常に厳しい感染予防プロトコールで知られている。

【エボラ出血熱】 米国、3000人を西アフリカに派兵 感染拡大阻止狙う MSN産経ニュース

 オバマ米大統領は17日、ジョージア州アトランタの疾病対策センター(CDC)で、西アフリカで拡大するエボラ出血熱への対応のため、米軍主導の大規模な支援策を実施すると発表した。エボラ出血熱ではすでに2400人以上が死亡しているとされ、オバマ政権は3000人の米軍を西アフリカに派遣するなどして、感染拡大の阻止を図る。

 オバマ氏は演説で「西アフリカではエボラ出血熱は制御不能の状態になっている」と危機感を示した。オバマ氏は感染拡大の制御や、地域経済への悪影響の抑止などに向け、各国と協調を目指すとしている。

 米政権は感染者が多いリベリアに米軍の指令本部を設置するほか、8月末に初めて感染者が確認されたセネガルに米軍の集結地区を設け、物資などの輸送を支援する。また、数千人の医療関係者を対象とした訓練センターも設け、患者への対応能力を向上させる。

 ただしオバマ政権の対応が感染拡大を食い止められるかどうかは不透明だ。米メディアによると、リベリア政府は感染の拡大阻止には来週中に千人を収容することが必要との見方を示している。米軍は今後、リベリアに17カ所の治療センターを作り、1700人の患者を収容する計画だが、どこまで迅速に対応できるかには不安も残る。

またオバマ政権の対応はリベリアに集中しており、同様に感染者が多いギニアやシエラレオネでは十分な対応がとられていない面もある。このため専門家からは「米国による治療を求めて患者が移動するという想定外の事態を生みかねない」との指摘も出ている。

 世界保健機関(WHO)によると、エボラ出血熱の感染者はこれまでに4985人が確認されており、このうち2461人が死亡している。オバマ氏は「実際の死者数はこれよりも多い」と指摘している。

Germany to provide logistical help in Ebola crisis  Miami Herald (米国) ドイツがエボラ危機に後方支援を提供

 ドイツのアンジェラ・メルケル首相は、リベリアへドイツ軍輸送機で移動式診療所を提供することを表明した。今月初めのサーリーフ・リベリア大統領からの援助の求めに応じたものである。

Ebola Poses a New Challenge for US Military Wall Street Journal  (米国) 米国軍隊、エボラ封じ込めに新しい挑戦

 オバマ大統領の提示したエボラ流行封じ込め計画は米軍がほとんど前例のない運搬業務に挑戦するが、迅速に実行する必要性と3000人の隊員の致死的エボラウイルスから守らなければならないという圧力を受けている。

 オバマ大統領は16日(現地時間)、エボラ流行は数十万人の感染者を出す可能性があるだけでなく、広く安全治安上の問題も関係している、それは米国に拡大する可能性は非常に低いがと語った。

Aid organisation to refuse Aust Ebola cash  Herald Sun (オーストラリア) 国境なき医師団オーストラリア、政府援助を拒絶

 アボットオーストラリア首相が表明した、エボラ対策用の支援金250万ドル(2億2250万円)の受け取りをMSF国境なき医師団オーストラリアは拒絶した。深刻な緊急災害時における軍事による災害援助のような対策全般を統括出来る団体に寄付すべきだとしている。
 制御不能に近いエボラ封じ込めに必要なものは、より多くの医療従事者や医療機器と後方支援であり、その責任を果たせるのは国境なき医師団ではないと考えているからである。

 国境なき医師団は、今年3月からエボラ出血熱流行阻止の介入を開始し、現在、ギニアやリベリア、ナイジェリア、シエラレオーネに計480床の収容能力がある5隔離治療施設にて活動中である。現時点で2077人を受け入れ、うち1038人がエボラ出血熱に感染していたが、241人が回復している。


17日

MERS情報

 サウジアラビア 新規1例 累積感染者数 732例 累積死者数 302例 (2012年以降)
  27歳男性、タイフ市 入院 基礎疾患あり


エボラ情報


 米国人アンケート;4人に1人がエボラ流行を懸念
Poll: One in four Americans worry about Ebola WCVB Boston (米国) アンケート調査:米国人の4人に1人がエボラを懸念している

 CNNのためにORC International が電話アンケート調査を9月5~7日に行った。米国人1014人を対象にした。
 27%の米国人がエボラを恐れていて、41%がテロリズムを恐れている。
 女性の方がエボラを恐れていて、家族の誰かが感染する心配を32%がしていて、男性は21%であった。
 一方、オバマ大統領は16日(現地時間)の演説でエボラが米国で流行する可能性は極めて低いとしている。


 国連、エボラ克服には1000億円の対策費が必要と
UN Sees Need for $1 Billion to Fight Ebola New York Times  (米国) 国連、エボラ対策に10億ドル(1000億円)が必要と

 西アフリカにおけるエボラ流行は国際的な大規模な介入がなければ、人道上の大惨事になると、国連の高官が16日(現地時間)述べ、対策に10億ドル必要と語った。



 感染者数は未だ増え続けていて、数は対数的に増加していると、WHOの事務局長補のブルース・アイルワード氏がジュネーブ本部での記者会見で語った。
 同氏によると感染者数は4985人、死者数は2461人となっていて、半数は過去21日間に発生したという。そしてその数がどこまで増えるかは予想できないと言った。

 オーストラリア、エボラ対策へ国際的援助
Australia pledges $7m more for Ebola fight  Herald Sun (オーストラリア) オーストラリア、エボラとの戦争に700万ドル(6億4000万円)を追加



 オバマ大統領がエボラとの戦争に団結した一層の国際協力を要請した数時間後、オーストラリアのアボット(Abbott)政府が基金への協力を公表した。

 ジュリー・バイショップ(Julie Bishop)外相によると、WHOと国境なき医師団へそれぞれ250万ドル(2億2500万円、1オーストラリアドル=97円で換算 )、シエラレオーネで活動する英国へ200万ドル(1億8000万円 )を支援する。
 これまでにオーストラリアがエボラとの戦いに拠出した額は800万ドル(7億2000万円)に上る。

 国連は、史上最悪のエボラ出血熱流行の封じ込めに約10億アメリカドル(1000億円)を要するとしている。


 英国グラクソ社開発エボラワクチン臨床試験順調に進行中
An Ebola vaccine was given to 10 volunteers, and there are 'no red flags' yet Washington Post (米国) 米国衛生研究所(NIH)とグラクソ社共同開発のエボラワクチン、安全性試験が順調に進行中

 グラクソ社と米国NIHが共同開発しているエボラワクチンの臨床第一相試験(安全試験)が、ボランティア20人中10人まで行われたが、現在までに特別の副作用は認められてないと発表された。

 中国、シエラレオーネに対し、さらなる支援
WHO welcomes Chinese contribution of mobile laboratory and health experts for Ebola response in West Africa  IRNA. (イラン) WHO、中国の移動式検査室と医療専門家の派遣を歓迎

 WHOは、中国が保有する移動可能な検査室とエボラ検査チームのシエラレオーネへの派遣に歓迎の意を示した。中国のエボラ危機対策への貢献は、WHOが訴えるエボラとの戦いにおけるより踏み込んむ要請と、シエラレオーネ政府による要請に答えるもので、移動可能な検査室は、エボラ出血熱の検査能力を向上させることにつながる。

 新たに公表された移動式検査チームのメンバー59名は、検査専門家に加え、中国CDCの疫学者や臨床医、看護師から成り、2012年シエラレオーネに中国の援助で建設された中国ーシエラレオーネ友好病院のエボラ対策の支援に加わる。このチームは、エボラ発現当初からシエラレオーネで活動する中国人115名の医療従事者と合流する。

 マーガレット・チャンWHO事務総長によると、エボラ対策で最も喫緊な課題は、より多くの医療従事者の確保であり、今回の中国政府による専門家医療従事者の派遣は、WHOが求める国際協力の良い例となる。


 米国大統領、エボラ支援内容を拡大強化

エボラ対策で米軍3000人派遣、オバマ大統領が追加支援表明  ロイター

 [アトランタ/モンロビア 16日 ロイター] - オバマ米大統領は16日、西アフリカで拡大しているエボラ出血熱は世界に安全保障上の脅威をもたらす可能性があるとし、3000人の軍展開を含む支援拡大を表明した。

大統領は、アトランタの疾病対策センター(CDC)本部で「現実に、(エボラ熱の拡大状況は)改善するより悪化するほうが先となるだろう。だがいまなら、数えきれないほどの命を救うチャンスがまだ残っている。いま世界には、行動する責任がある」と述べた。

派遣される3000人にはエンジニアや医療関係者も含まれ、もっとも被害の大きいリベリアの首都モンロビアに地域司令部を設置する計画。このほか、100床を完備した治療施設17カ所を設置するという。

Obama outlines expanded plan to fight Ebola USA TODAY  (米国) オバマ大統領、拡大エボラ支援計画の概要を発表

 オバマ大統領は、16日(現地時間)、エボラ出血熱を人類の健康と米国の安全保障問題の脅威と位置づけ、西アフリカで拡大するエボラ流行の阻止を支援することと、さらにそれが米国及び世界に広がることを阻止するために、米軍兵士3000人を派遣すると発表した。

 「もし流行が今阻止されなければ、数十万人の感染者が発生し、同時に多大な経済的、政治的及
び安全上の影響を我々全ては被る」 と、大統領は語った。
 大統領は、我々は迅速に行動しなければならないと語り、これは世界的脅威であるから、世界の対応が本当に必要とされるのだ、と公言した。

 発表された計画;より多くの医師と保健専門家;もっと多くの移動式治療施設、検査所、他の医療施設;西アフリカの前線で働く医療スタッフのさらなる教育。

 アフリカと世界の当局と市民はオバマ政権の決定を歓迎したが、中には対応が遅すぎたとする意見や、それだけの内容でウイルスを封じ込めることが可能なのか疑問視する声もある。

 以下略。
 

16日

MERS情報

 サウジアラビア 新規1例 
  39歳男性、外国人労働者、リヤド、顕性感染、ICU管理、併病歴あり、動物接触歴なし


エボラ情報


 英米にエボラ流入の危険性が高い
米国で10月にエボラウイルス流入の可能性20%、年末には感染者が28万人 新華ニュース(新華社日本版)

 アメリカ人研究者によると、エボラウイルスの流行が制御より早い。エボラ出血熱に感染した国に向かう国際便がキャンセルされ、救援を阻んだが、感染の拡大を食い止められない。
米ノースイースタン大学とフレッド・ハッチンソン癌研究センターによると、感染症流行モデルから見れば、西アフリカはエボラ出血熱の感染が更に拡大する可能性がある。9月末にエボラ出血熱と疑われる例、または確認された感染例は現在の2倍以上に達する。9月24日前後に疑われる例、または確認された感染例は1万人に上り、今後数千人も増加すると予測された。
 感染症流行モデルによると、9月末にエボラウイルスがイギリスに流入する確率は25%、アメリカに流入する確率は18%だった。
ノースイースタン大学のAlessandro Vespignani教授によると、現在は正念場に当たる。エボラ出血熱の感染者数が更に増加するが、制御不能な状態が続いていけば、どんな措置を取っても手遅れになる。世界保健機関(WHO)の幹部によると、エボラウイルスの感染者数は2万人に達するという。だが感染症流行モデルを見れば、実際の感染者数がWHOの予測を上回る可能性がある。
Wiredサイトの報道によると、最悪な場合、2014年末時点でエボラ出血熱の感染者数が27万7000人まで増加する可能性があるという。


Canada gives $2.5M in protective equipment for front-line workers fighting Ebola CTV NEWS (カナダ) カナダ、エボラと戦う前線の医療従事者へ250万ドル相当の個人防護服を寄付

 カナダはWHOのエボラ危機対策の支援の要請に対し、西アフリカにおけるエボラ感染症と戦う前線の医療従事者へ250万ドル(2億5000万円)相当の個人防護服を寄付する。


 過酷なエボラ最前線
'It's despair on all fronts,' says Ebola aid worker Washington Post (米国) エボラ支援医療スタッフ:最前線は絶望的だ

 厚い予防衣の重ね着の下の身体は暑熱のアフリカで汗が絶えずわき出て、嘔吐、下痢、そして高熱の発病者のケアをする中で、感染しないように精神的緊張を保つ。
 どれほど医療スタッフが過酷にがんばり続けても、ほとんどの患者は死んでゆく、その現実。

 下図CDC提供

 1)スタッフは別のパートナーにより皮膚の露出がないか、装具に破れはないかチェックされる
 2)治療センターに入る前に0.5% 塩素液、または石けん水で両手を洗う
 3)治療センターに入った後は、顔を触ってはいけない。出来るだけ物には触れないようにして、グローブをはめた両手を頻回に洗う。
 4)グローブが酷く汚れた場合は、グローブを履き替える、供給量が十分あるときは、患者毎にグローブを変える。
 5)治療センターを出るときは、塩素液が全身にスプレーされ、そして汚染除去区画に塩素溶液の入ったたらいに足を踏み入れてから入る。
 6)汚染除去区画では最初に外側のグローブを外し、それを危険物質収納容器に入れる
 以下略



 米国、エボラ支援拡大を決断

U.S Sending 3000 Troops in Expanded Ebola Effort Voice of America  (米国) 米国、エボラ対策支援強化のために3000人の米軍兵士を派遣

 ホワイトハウスは3000人の米軍兵士をリベリア首都のモンロビアに新設された司令部に派遣し、物資や人員の輸送をサポートすると発表。
 他にエボラ治療センターの設立や1週間に500人の医療スタッフを教育する施設も設立すると発表されている。

Obama to Call for Expansion of Ebola Fight New York Times (米国) オバマ大統領、エボラとの闘いの支援拡大を決断



 拡大するエボラ対策への支援を求める圧力に、オバマ大統領は16日、支援のさらなる拡大を発表する;派遣軍隊隊員数と医療物資の増加。
 政権高官が発表した。

 当初国防省が25ベッドを保有する移動式医療施設をリベリアに建設すると語っていたが、大統領はリベリア大統領のエレン・ジョンソン・サーリーフの懇願を受けて、1700ベッドを持つ17カ所のエボラ治療センターを建設する予定としている。
 軍隊は3000人の隊員を送る予定で、他に1週間に医療スタッフ500人を教育出来るだけの人材を送るとされる。

 ホワイトハウスの高官は、我々全員はこれが異常で深刻な流行であることを認識していると語った。


 国連、エボラ危機にて緊急安保理を開催

国連安保理が緊急会合18日開催へ 米は治療支援を検討 MSN産経ニュース

 {国連安全保障理事会の9月の議長国、米国のパワー国連大使は15日、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱への対応策について討議する緊急会合を18日に開くと発表した。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、オバマ大統領が感染国リベリアに対し、500床分の治療施設の建設支援を16日に発表する見通しだと伝えた。簡易治療キット数十万個、感染検査キット数万個の提供も検討しているという。

 パワー大使によると、潘基文事務総長や世界保健機関(WHO)のチャン事務局長が基調報告し、感染国の国連大使らも支援を訴える見通し。その後、各国が支援策などについて演説する。(共同)}

UN security council to hold emergency Ebola talks CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) 国連安保理、緊急エボラ対策会議を開催予定

 詳細は不明

UN Security Council to hold emergency meeting on Ebola crisis  UN News Center (国連ニュースセンター) エボラ危機で緊急国連安全保障理事会開催

 今週木曜日(17日現地時間)、エボラ対策を協議するため緊急の15カ国からなる国連安全保障理事会が開催される。緊急安保理開催は国連の求めに応じるもので、バン・キム国連事務総長や国連理事から西アフリカ、特にリベリア、シエラレオーネ、ギニアにおける刻々と深刻化する状況説明がある。

 議長を務める米国国連大使サマンサ・パワーは、流行拡大の軌跡は深刻で、すぐに国際的支援行動を起こさなければ、公衆衛生的危機状態を招き、予想よりも多くの死者が西アフリカで発生し、それらの国は1世代前の状態に戻る、と語っている。

 リベリアを救うのは誰の義務?
A Feeble Response to Ebola  New York Times 貧弱な国際的エボラ対策

 9月12日記事

 前略

 エボラ流行は国際的危機であり、流行地域全体が混沌化する前に国際的支援が要求される。

 多くの国際的医療支援が無ければ、今後数ヶ月でリベリアでは数万人が死亡するだろう。
 そしてエボラが隣接するイボリア海岸、ガーナ、及び周辺国へ広がり、それはより大きな人道的危機へと発展するだろう。

 世界のリーダー達が状況の重大性を認識し、行動を起こすまで、リベリアではどれだけ多くの家族が消え去り、どれだけ多くのリベリア人が死んでゆくのか?

 マレーシアが支援
Malaysia to send 20 mln medical gloves to fight Ebola  Reuters (国際) マレーシアがエボラ対策に2000万足の医療用ゴム手袋を援助

 ナジブ・ラザク(Najib Razak)マレーシア首相は、エボラ感染地域の医療従事者が直面している致命的な医療用手袋に言及し、アフリカのエボラ感染5カ国に2000万足を超える医療用手袋の援助を表明した。
 東南アジア諸国はゴム製医療用手袋の世界シェア約60%を占める主要な生産国であり、マレーシアもその一角を占めていることから、医療用ゴム手袋の援助はエボラ出血熱との戦いにユニークで重要な貢献となる。
 輸送には190万足を積載可能なコンテナが11台使用され、リベリアとシエラレオーネへ各3台、ナイジェリアとコンゴ民主共和国へ各1台が使用される。
 尚、マレーシア政府は、寄贈者である企業が輸送費を負担をするのかは明確にしていない。



15日

MERS情報

 サウジアラビア 新規1例  累積感染者数 732例 累積死者数 302例
 76歳男性、サウジアラビア人、ナジラン(Najran)、顕性感染、ICU管理、併病歴あり、動物接触歴なし

エボラ情報

As Ebola closes schools in Africa, how do we help children learn? The Guardian (英国) エボラ流行のために休校を続ける西アフリカ、子供たちの教育を我々は如何にして支援できるか?

 紛争地域などで教育を長らく停滞させることの子供たち、さらには社会全体への悪影響は既に明らかとなっている事実である。
 エボラ流行地における子供たちの教育には、警戒と柔軟性が我々にとって最大の選択である。






 遅すぎる米国大統領のアフリカへのエボラ援助
Obama to detail plans on Ebola offensive on Tuesday: WSJ   (米国) ウオールストリートジャーナル:火曜日、オバマ大統領がエボラ対策の詳細を発表

 今週火曜日オバマ大統領は、西アフリカにおけるエボラ流行阻止の強化策に関する詳細な計画を発表すると、ウオールストリートジャーナルが伝えた。対策強化計画には、史上最悪のエボラ集団感染に取り組むアメリカ軍の踏み込んだ介入が組み込まれる。
米政府は、すでに医療従事者への防護具や食糧、飲料水、医療機器、衛生機器の提供に約1億ドル(100億円)の援助を表明しているが、オバマ大統領は、8800万ドル(88億円)の追加基金を議会に求めている。
この一連の動きは、エレン・ジョンソン・サーリーフリベリア大統領のオバマ大統領への緊急支援の申し出の数日後からのもので、今週火曜日に予定されているオバマ大統領のアトランタにあるCDC訪問中に計画の詳細が公表される。

 コメント:オバマ大統領のエボラ支援はあまりにも遅すぎた。8月、WHOも国連も、国境なき医師団もギブアップを表明し、そして9月に入ってリベリア大統領が支援の直訴まで行い、やっと立ち上がった。
 ウクライナ問題、中東イスラム過激派問題、シリア問題等、全てに存在感が薄かったオバマ大統領は、西アフリカの黒人たちにも冷淡であった。


 ドイツ搬送が絶たれたシエラレオーネのエボラ発病女医が死亡

4th Doctor Dies of Ebola in Sierra Leone ABC News  (米国) シエラレオーネで発病4人目の医師が死亡

 海外への搬送が考慮されていたエボラ感染女医が死亡したとシエラレオーネ政府が14日発表した。

4th doctor dies of Ebola in Sierra Leone  Miami Herald World Wires (米国) 4症例目のシエラレオーネ人医師が死亡

 WHOが国外退避による治療の調達に失敗したシエラレオーネ人医師が死亡した。
 ドイツの病院へ搬送を同国とWHOは希望していたが、搬送のための資金が調達できなかったことから同国内で治療を続けた。同女医の死亡でシエラレオーネでは感染した4人の医師が全て死亡した。
 
 コメント:それまで3人感染していたシエラレオーネの医師はすべて死亡していた。4人目の感染女医に対し、WHOはドイツの病院へ搬送する予定としたが、搬送のための資金がシエラレオーネにもWHOにもなかったことから搬送をあきらめていた。しかし女医の状態は相当深刻のようであったから、ドイツの病院へ搬送しても救命は無理だったのかもしれないし、深刻であることから搬送を断念したのではないかという読みもできる。
 しかし支援に出かけ感染した欧米系の医療担当者は即特別機で母国に搬送されている状況を考えると、貧困または人種による格差が垣間見られる。米国のオバマ大統領のエボラに対する反応は冷淡すぎるがなぜだろう?元大統領のクリントンなら、もっと積極的に介入していたはずだ。


14日

エボラ情報


 リベリアの地獄図、発病者は見殺し状態
As Ebola cases accelerate, Liberia's sick must fend for themselves. Washington Post (米国) エボラ感染者数増加の一途、リベリアの発病者は見殺しに

 国境なき医師団のエボラ収容施設は満床で、あらたに患者を入れる余裕がない。
 やっとの思いで辿り着いた患者たちは、家に戻るように告げられる。
 しかし患者の中には家へ戻る体力もない人々も多い。

Ebola outbreak: Liberia 'sacks absentee officials'  BBC NEWS AFRICA (英国)  エボラアウトブレイク:リベリア、国外に居座る高官を罷免

 エレン・ジョンソン・サーリーフリベリア大統領は、国家的なエボラ危機のさなか国外に滞在し続ける10名の政府高官を罷免した。大統領は彼らの行動に対し、国家の悲劇に無感情で、当局を軽視している所業だと非難した。

 この10名には、法務省の2名の局長と6名の大臣補佐官、2名の副大臣が含まれており、1ヶ月前に1週間の猶予期間のある帰国の最後通牒を受けている。尚、大統領承認の罷免対象とされない下級職員は、リベリアでエボラとの戦いに参加するまで全ての補償や手当てを剥奪される。

France to build Center in Guinea for Study of Ebola  RIANOVOSTI (ロシア) フランスがギニアにエボラ研究所設立を表明

 フランスは1160万ドル(11億6000万円 :1ドル=100円で換算)を費やし、パリのパスツール研究所にエボラ研究部と、ギニアにエボラ研究治療センターを設立する。
 これまでもフランスは、手袋やマスク、消毒を含む2トンの医療品を無償提供しているが、加えて、25名の専門家をギニアに派遣することを決定した。すでに5名は現地に到着している。

 オランダ人医師2人、エボラ感染の疑い
Dutch Ebola doctors 'to be evacuated on Sunday' Chanell NewsAsia (シンガポール) エボラ感染疑いのオランダ人医師2人がシエラレオーネから国外退避

 オランダ外務省によると、シエラレオーネで活動している2人のオランダ人医師は、エボラ出血熱への感染を危惧しオランダに帰国する。

 二人はマラリア患者を診療する医療施設に勤務していたが、そこでエボラ出血熱で死亡した3名の感染者と接触し、隔離施設のある病院に移送された。二人のエボラ検査の結果は未だ判明していない。


 これが現状
Back to the Slums of His Youth, to Defuse the Ebola Time Bomb New York Times  (米国) 幼少時にすごしたスラムに、エボラ爆弾の時限装置の信管を外すために戻った医師



 リベリア首都モンロビア近くの貧しい村に育ち、その後ハーバード大学で医師となったFallah医師。
 歩道に倒れているピンクの服を着た女の子の状態を観察し、周辺の人びとから話を聞いて、午前中に救援の人々を送ると約束して去った。彼は疫学と免疫学専門家だった。エボラは初めての経験だった。

 少女の母親はエボラで死亡し、3人の親戚も死んだ。少女の叔母が助けることができないまま、少女を歩道に横たわらせた。他の家族メンバーもエボラに感染しているのもしれない。
 未だ多くの市民はモンロビアから逃げ出している。

 エボラ発病シエラレオーネ人医師、海外での治療断念。搬送用費用が提供されず
SIERRA LEONE REQUESTS FUNDS FOR EBOLA EVACUATION  AP ( 米国)  シエラレオーネがWHOに医師の海外退避費用を求める

AP

 先日シエラレオーネ当局は、エボラに感染したシエラレオーネ人医師を治療のため海外に退避させると公表したが、その詳細は不明であった。
 シエラレオーネ政府は土曜日、WHOへ医師の治療のためのドイツへの退避費用の工面を求めていたことや、ドイツハンブルグの病院から患者受け入れ許可を得ていたことを明らかにした。

 ところがWHO報道官によると、WHOは、医師のドイツへの退避治療の要求を調達出来ず、シエラレオーネ国内で実験薬の投与を含む可能な限りの最善の治療を施すという。

 シエラレオーネでは4人の医師が感染しているが、これまで3人が死亡している。

 コメント;西アフリカでエボラに感染した外国人は数人いるが、全て母国へ搬送されて治療を受けている。その際医療用軍用機が使われているが、費用は母国の政府が負担している。
 シエラレオーネで感染した女医は、当初国外に搬送される予定だったが、搬送費用の提供は母国のシエラレオーネにはなく、またWHOにもないことから、国外の病院での治療は見送られたようだ。


 リベリア大統領、米国にエボラとの闘いに強力な援助を懇願
Liberian President Pleads With Obama for Assistance in Combating Ebola New York Times (米国) リベリア大統領、米オバマ大統領にエボラとの闘いに援助を求める

 リベリアのエレン・ジョンソン・サーリーフ大統領は、米オバマ大統領に9日書簡でエボラ対策への強力な援助を申し出た。

 ・自力ではエボラ流行を抑えることは不可能
 ・米国の援助が無ければ社会は混乱に陥り、かって20年間続いた無秩序状態になる
 ・国内に1500床のベッドが緊急に必要
 ・首都モンロビアに米軍による100ベッドの病院をすぐに建設して欲しい
 
 
 感染症専門家達はオバマ政権のエボラ危機に対する不適切な対応を批判しているが、特に米国の解放奴隷達によって建国されたリベリアへの不十分な対応は強い批判を浴びている。
 WHOと国連もエボラ対策の遅れが批判されている。

 以下略

Cuts to World Health Organization budget intensify Ebola epidemic  World Socialist Web Site WHOの予算削減がエボラ集団感染を拡大させる

 International Committee of Fourth International (ICFI)

 By Thomas Gaist
 5 September 2014


 1900人もの犠牲と3000人を超える感染者が報告される史上最悪のエボラ出血熱大流行は、1976年にエボラ出血熱が発現して以来、すでに過去20回のエボラ集団感染による累積死者数を超えた。WHOは、今後3ヶ月から半年で20000人もの犠牲者を想定している。

 専門家の話によると、犠牲者は先週だけで少なくとも400人にのぼり、その感染拡大は加速度的とされる。ギニア南東部の森林を起源とするエボラウイルスは、大勢のシエラレオーネ人やリベリア人と一握のナイジェリア人に感染したが、WHOは、セネガルを5番目の感染国と確認した。

 西アフリカに於けるエボラ出血熱の爆発的流行は、アフリカの悲惨な社会情勢と、グローバル資本主義の破綻に直面した危機対策を目論む、世界の支配階級から強要された緊縮財政の産物である。2008年9月のリーマンショックを契機に発生した世界金融危機以来、WHOの予算は少なくとも10億ドル(1000億円:1ドル=100円で換算)の大幅な削減を迫られ、それが引いては、熟練医療スタッフの一時解雇や緊急対応スタッフの35%の削減と波及した。現在のWHOの予算は4000億ドル(4兆円)に届かず、米CDCの6000億ドル(6兆円)と比較し大変目劣りする。

 WHOの予算公文書には、「 この緊縮財政は、考慮すべき新たな現実の緊縮財政」と明記されている。WHOの予算に関し、国連加盟国と地域からの賦課納付金は予算のわずか20%を賄うに過ぎず、従って、WHOは、予算の調達を寄付に頼らざるを得ない。国連は、エボラ出血熱との戦いのための緊急基金として6億ドル(600億円)の寄付を呼びかけている。

 マーガレット・チャンWHO事務局長はニューヨークタイムズのインタビューに対し、「 WHOの予算は様々な分野に厳格に配分されており、つまりその予算は、いわゆる寄贈者の関心に依存し賄われている。惨事が発生すると寄付は集まるが、惨事が終息すると寄付は止み、惨事に対応するために雇用したスタッフの契約を解消しなければならない」と回答した。

 昨今のH7N9トリインフルエンザや中東呼吸器症候群は、その発生国が、より進歩した医療能力を兼ね備えていたのだが、一方、西アフリカのエボラ感染国に於ける社会基盤や医療基盤は極めて限定的である。「致死的なエボラ集団感染が、今まさに脆弱な医療制度しか持ち得ない、10年もの長きに亘る戦争や内戦からようやく抜け出した国々で起きている」

 「この集団感染を終息に導くには、各国の統一した支援しかない。エボラ集団感染は世界的問題であり、脅威でもある。加盟国の一致団結した取り組みが必要不可欠である」と、チャン女史は訴えた。

 同様に、ケイジ・フクダWHO事務局長補も、「感染症の発現とその緊急事態の対応には、中核となる計画や迅速に作戦を遂行できる中心的存在となる人材が求められる。予算削減の影響のひとつに、スタッフの人員削減による迅速な機動能力の低下に見て取れる」と、述べた。

 WHOが抱える予算削減は、統合された国際的な対策を阻害し続けている。エボラ出血熱の爆発的流行は、大規模な保健問題に関わる緊急事態に取り組む国境なき医師団をはじめとするNGOの実力不足を露呈させ、他方、WHOが保有する政治的手腕の脆弱さが、国際的に一致した対策へと結実しないことも露呈させた。

 オールアフリカ(All Africa)によると、増え続ける感染者が、モンロビアの国境なき医師団が運営する160床のELWA3医療施設の外に列をなしている。国境なき医師団の職員は、現状のリベリア人感染者への対応には、少なくとも800床を追加する必要があると言う。現在、国境なき医師団が西アフリカで運営する5箇所のエボラ出血熱治療センターは、計480床の収容能力しかない。

 ELWA3医療施設に従事する国境なき医師団のコーディネーター、ステファン・リジェグレン(Stephen Liljegren)氏は、オールアフリカに「連日施設が万床がために、受診に訪れる患者を受け入れられない」と語った。

 国境なき医師団長、ジョアン・リュウ(Joanne Liu)医師は、強い口調で制御不能なウイルスがもたらす危険性を語った。彼女は、「国連加盟国に向けた演説で、強力な封じ込め策を講じない限り感染拡大は続く。市場最悪のエボラ感染が発生してすでに6ヶ月が経過したが、世界はエボラとの戦いに敗退しつつある。西アフリカでは、感染者も犠牲者も増え続けており、暴動が頻発、隔離治療施設は万床で、最前線で戦う医療従事者の感染と犠牲は、戦慄を覚える程の数である。もはや隔離治療施設に雪崩れ込む感染者に治療を施す事は困難である」と訴えた。感染者の腐敗した遺体が、シエラレオーネの路上に放置されている。

 リュウ医師は、先進国に対しエボラ集団感染の封じ込めに軍の生物学専門家の派遣を要求した。生物学的リスクを熟知した軍隊の派遣がなければ、この流行を鎮圧出来ない」と述べた。

 米CDCのトム・フリーデン(Tom Frieden)長官は、西アフリカの現状をリュウ医師と類似する差し迫った表現を用い、「この惨事を治める機会はあるが、今まさにそれが失われようとしている。集団感染は、私の経験値や想像を超越した規模に膨れあがっている」と形容した。

 空前絶後の規模で拡大するエボラ集団感染の背景には、潜在する社会的、政治的な要因がある。帝国主義的権力によるアフリカ支配が、底知れない貧困と社会インフラの欠落を生み、今も継続されている。世界経済を組織的にコントロールする超国家的な銀行や企業は、アフリカの安価な労働力の搾取と自然資源の採掘により、アフリカが保有する莫大な富を略奪している。

 ソビエト連邦の崩壊以来、帝国主義的権力は、自らの経済的利益を保護するために膨大な技術や資本をアフリカ大陸の軍事化に投入した。2008年、アフリカ大陸に於ける止まることのない米軍事介入リストの統合の結果、米国アフリカコマンド(The US Africa Command)が公式に発足した。

 アフリカ大陸に於ける軍の存在の拡大のための莫大な資源を組織化する一方、圧倒的支配力を有する資本主義政権は、エボラ集団感染の封じ込めへの相応な努力を開始し損ねたが、それどころか、公衆衛生基金の予算削減を強要し、基本的な社会インフラの劣化を許してしまった。
 (高橋雅人訳)


13日

エボラ情報





 
米国専門家達の予測:最悪の場合、エボラ感染者数は数十万人、1年半は流行続く


US Scientists See Long Fight Against Ebola  New York Times (米国) 米国専門家達、エボラ流行は予想よりも長く続く

 先月WHOは、エボラ流行終結まで9ヶ月は要し、それまで2万人の感染者が発生すると予測した。
 しかし米国内の大学の研究者達は、ウイルスの現在の増殖率から考えると月に2万人の感染者が発生し、流行は1年から1年半は続くと予測している。そして流行が制御されるまで数十万人の感染者が発生するとしている。
 もしワクチン等の流行を抑える方法が出てくるなら状況は改善するとしている。

 上段:状況がさらに悪化した場合
 中段:現状
 下段:対応策が見つかった場合

  水色:感染者数、 茶色;死者数

 人数の単位:千人

 どちらにしても10月中には感染者数1万~6万人以上

 出典 コロンビア大学Earth Institute


中国、エボラ出血熱対策に3254万ドルを追加拠出 VOR  (ロシアの声)

 {中国政府はエボラ出血熱対策にさらに2億元(およそ3254万ドル、33億円)を追加拠出する。12日中国商務省が明らかにした。}

エボラ出血熱:死者2400人超…WHO病床不足など訴え  毎日新聞

 {世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は12日、ジュネーブでの記者会見で、西アフリカのエボラ出血熱の感染者(疑い例を含む)が4784人に達し、死者は2400人を超えたと明らかにした。
チャン氏は「現実より少ない数字だ」と述べ、犠牲者数はさらに増加するとの見方を示した。

 感染国のうち死者が最も多いリベリアでは「国内で(新たに)患者を受け入れられる病床が1床もない」と指摘。感染地域に新設する治療センターの運営などに1000人以上の医療従事者が必要になると説明し、国際社会の支援を求めた。(共同)}


Ebola crisis: Nursing student returns from 'terrifying' aid trip CBC.ca  (カナダ) エボラ危機:看護学生、恐怖の支援施設旅行から帰国

Cuba sending dozens of doctors to fight Ebola Chron.com  (米国) キューバ、数十人の医師団をエボラとの戦いに派遣


 WHO、エボラ制御をギブアップ->エボラは世界的大災害に発展する可能性
Ebola surging beyond control, WHO's Margaret Chan warns CBC.ca  (カナダ) WHOマーガレット・チャン事務局長、エボラは完全に制御不能と

 エボラは予想以上の速さで広がっている。完全に制御不能な段階に入ったと、WHO事務局長がWHO本部で発表した。
 専門家達は感染者数が対数的に増加し出だしている現在、エボラは世界の大災害となると警告している。
 感染者数は2784人以上、死者数は2400人以上と発表された。


 キューバ、165名の医療担当者をシエラレオーネに派遣

Cuba commits health workers for Ebola response CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) キューバ、エボラ対策に保健医療専門家を派遣

 詳細は下記報道も参照。

 WHOのチャン事務局長が発表。

 深刻な流行が続いている西アフリカにキューバ政府が165人の専門家チームを派遣する。
 10月初旬から6ヶ月間の予定。
 チーム構成は、医師、ナース、疫学専門家、感染制御専門家、濃厚治療専門家、社会的流動化担当役員。

 本日のWHO発表による感染者数は4784人で死者数は2400人。

Cuba to send doctors to Ebola areas  BBC (英国) キューバがエボラ感染地へ医師を派遣

 キューバが、シエラレオーネへエボラとの戦いに165名の医療従事者を派遣すると発表した。
 派遣団は、医師や看護師、感染予防の専門家から成り、10月から半年の間シエラレオーネで活動する。
 WHO事務局長のマーガレット・チャンは、もし我々がエボラとの戦争に挑むなら、戦うための備えが必要だと語り、そしてキューバの寛容さに感謝する言葉を述べている。

 キューバの保健外交

 チャン女史は次のように語っている。
 「キューバは優秀な医師やナースをトレーニングする能力で世界的にも有名であり、途上国の国々への医療援助における寛容さでも十分知られている。

 キューバの実績

 ベネズエラで数千人の白内障手術をおこなった。

 ハイチ地震に際して数百人の医療関係者を派遣した。

 同国政府は海外の数千人の医学生教育をおこなっており、医学生達は母国に戻って医師として活動している。

 エボラ対策は緊急の課題
Experts raise specter of more-contagious Ebola virus  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 専門家、より感染性あるエボラウイルスの出現を懸念

 ミネソタ大学のオステルホルム教授の意見(昨日、ニューヨークタイムズに掲載)と、先のCDC長官代理、現在のABCニュース保健分野主任編集者であるリチャードE・ベッサー氏の意見。

 ウイルス学者が話したがらない問題

 昨日のタイムズに掲載されたオステルホルム教授の論説
 省略

 ベッサー:米国はリーダーシップをとるべきだ

  先週CDC長官は西アフリカを視察し、エボラ拡大阻止の方法論は見いだされてないと警告を発した。しかしベッサー氏は、この警告は世界に届いてないという。
 発生国は貧しく多額の経済的援助と人的援助を必要としている。

 CDC時代の経験からベッサー氏は、対策には軍隊様式の方法論が適しているという。
 海外の公衆衛生緊急事態に際してCDCは通常技術的支援を行っていた。しかし”危機状態”は異なる。さらに多くの支援が求められる。

 国境なき医師団長官(MSF)が明言

 MSF長官のジョアンヌ・リュー氏は、MSFは完全に業務過剰となり機能が停止しつつあると語っている。それは国連の理事会でも語った。

 より多くの高度に訓練を受けた専門家が必要だという。高度に感染性を有する感染症への対処方法を知り、今すぐに戦略的対策に参加出来る多数の専門家が必要としている。


 エボラウイルスが空気感染し出す可能性は低いが、重要問題である

Airborne Ebola Is Extremely Unlikely, Expert Says TIME  (米国) エボラの空気感染は非常に考えにくい、専門家がコメント

 ニューヨークタイムズの12日朝刊に、感染症専門家のマイケルT・オステルホルム(ミネソタ大学)が“What We’re Afraid To Say About Ebola(エボラに対して語ることを恐れている問題).” と題した論説が掲載された。
 この中で同氏はエボラウイルスが変異して空気感染する可能性について言及した。

 オステルホルム氏は、その可能性は非常に恐ろしいことだろうと述べているが、それは正しいが、他の専門家達は、そうした空気感染が起こりえることに関しては、全く的外れの考え方と評している。

 国立衛生研究所アレルギー感染症センター長官のアンソニー・ファウチ氏は、私もこの問題に関してしばしば尋ねられる、と語る。
 答えは、いつもイエス、その可能性はある。しかしそれを聞いた人々は、パニックに陥る。
 しかし実際問題、それは起こるとは思われない。
 私はニューヨーク・タイムズの編集室に間違っているとはいわないだろう。なぜならそれは不可能な話ではないからだ。しかしウイルスの感染様式が変化することは、通常はあり得ないことである。

 ウイルスは変異し、特性が変化する-このことに関しては誰もが同意する。ウイルスが多くの人々に感染すると、多くの増殖の機会がある。そして変異する機会が多くなる。
 しかしながら大多数の変異はウイルスにとって重大な結果をもたらすことはない。変異の中のごく少数の例で、いくつかのウイルスの特性に変化が起きる。しかし感染様式の変化が起きることは極めて希で、それ以外の特性の変化の方がいくらでも起きえる。
 たとえばウイルスが変異して薬剤抵抗性を獲得する。変異して病原性を強める。変異して人への感染性を強める。しかし変異して完全に感染様式をが変わることは極めて通常のことではない。
 ファウチ氏はHIVウイルスの例を出し、これまで多くの人々に感染してきているが、その感染様式には変化が起きていないという。
 またオステルホルム氏の論説で、エボラウイルスが豚からサルへ空気感染したという実験結果が紹介されたことに対して、ファウチ氏は、ウイルスはその後サルからサルへ感染しなかったことに注意すべきであると語っている。

 この問題は私の頭の中にいつも存在している。ウイルスの変異を追うために、この問題は絶えず警戒する必要はある。しかし今、私にとって最重要問題になってない。理由は基本的に起こりえないからである。

 訳者コメント:ニューヨークタイムズとタイムで、エボラウイルスが内在している危険性に関して、米国を(世界を)代表する専門家に、その空気感染するように変異するかについて紙上討論をおこなった感じである。オステルホルム教授は一つの警戒すべき可能性として問題を提示し、ファウチ博士はそれを受けて、可能性の面からそれを分析した感じであるが、多分両者とも、その可能性を同等に恐れているはずだ。昨日のオステルホルム氏の論説で、”ウイルス学者達はあまり話したがらないが、個人的には間違いなく気にしていること””と記載されている。


12日

MERS情報

 サウジアラビア新規2例         累積症例数729      死亡者数302

   43歳男性、サウジアラビア人、ターイフ(Taif)、顕性感染、ICU管理、併病歴あり
   38歳女性、サウジアラビア人、リヤド(Riyadh)、顕性感染、ICU管理、併病歴なし

エボラ情報

 エボラが空気感染し出すことへの警戒
What We're Afraid to Say About Ebola New York Times (米国) エボラに対して語ることを恐れている問題

 米国を代表する公衆衛生、感染症専門家であるミネソタ大学CIDRAP長官のマイケル・T・オステルホルム教授の論説

 今後、エボラの流行がどのように広がるか、危険な2つの可能性。

 ・かっては小村にだけ流行していたエボラが、アフリカの人口が増加し、人々が都市に集まるようになってきた。それも多くはスラムに住み着いている。エボラは都市での流行が中心となり、かってのような簡易な封じ込め策では流行は押さえきれない。大都市で感染した人々の中で発症前に航空機で国外に出る例が増える。ラゴス、ナイロビ、キンシャサ、モガディシュ、さらにはカラチ、ジャカルタ、メキシコシティー、またはダッカに。

 ・ウイルス学者達はあまり話したがらないが、個人的には間違いなく気にしていること。それはエボラウイルスが変異して空気感染を起こし出すことである。
 この数ヶ月間、ウイルスは人から人への感染を多く繰り返している。それ以前に起きていた程度以上に。変異の確立は非常に高くなっている。

 もし変異が起きたなら、エボラは呼吸器感染で広がる危険性がある。
 そしてウイルスは瞬く間に地球上に広がる。先のH1NI(豚インフル)がメキシコで誕生して世界中に広がったように。

 なぜ保健当局者達はこのような事態を論議することを恐れているのだろうか?
 彼らは満員の劇場の中で、”火事だ!”と叫ぶことに対する非難を受けたくないのだろう。
 このように語る私を非難する人々はいるだろう。
 しかし危険性は現実にあるのだ。そしてその危険性を我々が考慮するまで、世界は十分必要なエボラ対策を行ったとはいえないだろう。

 実際に実験でエボラウイルスが空気感染した報告はある。
 現在のザイール株で豚からサルへ空気感染を起こした。
 また別のエボラ・レストン株がサルの間で空気感染を起こした(ワシントン近くの隔離ステーション内)。

 今、我々はエボラ対策として何をすべきか?

 司令塔-WHO

 以下略
 

 シエラレオーネ人医師、海外で治療のために搬送、アフリカ人として初
4th Sierra Leonean Doctor Infected With Ebola ABC News (米国) 4人目のシエラレオーネ医師がエボラ感染

 4人目のシエラレオーネ医師(女性)がエボラに感染したことが確認され、シエラレオーネ市民として始めて海外での治療に搬送されると発表された。
 先に発病した3人の医師は死亡している。
 
 これまでシエラレオーネで発病した患者は、海外の医療担当者だけが、治療のために国外に搬送されていた。

 詳細は未発表。


Ebola Cases Rise Rapidly in Congo New York Times  (ニューヨーク・タイムズ) コンゴでエボラ感染者が急増

 WHOが11日発表したところによると、コンゴでこの1週間にエボラ感染者が倍増し62人となった。その半数は死亡している。
 コンゴでのエボラ流行は一つの郡の4村に限定されており、西アフリカのウイルスと株が異なる。最初の発生は1例の感染者に由来するとされ、8月26日にWHOから発表された。

回復医師の血液でエボラ出血熱を治療 患者は快方に CNN Japan

 西アフリカのリベリアでエボラ出血熱に感染し治療のために帰国した米国人のリック・サクラ医師が、快方に向かっていることが明らかになった。治療に使われたのは、実験段階の治療薬「Zmapp」の投与を受けて回復したケント・ブラントリー医師の血液だ。

サクラ医師は現在、ネブラスカ州立大学医療センターで治療を受けている。

サクラ医師とブラントリー医師の血液型は同じ。医師団は、ブラントリー医師の血液に含まれる抗体がエボラウイルスを撃退するのに役立つと考え、少なくとも2回にわたってブラントリー医師の血漿をサクラ医師に輸血した。

2人は同じ援助団体に派遣されてリベリアでエボラ出血熱患者の治療に当たっていた。

「2人には共通点が多いから、同じ血液型だと聞いたときも驚かなかった」と、サクラ医師の妻のデビーさんは言う。

医師団によれば、サクラ医師の容体は日に日に改善している。

「残る手段はこれしかなかったが、それが非常にうまくいった」と、医師団のフィル・スミス医師は述べた。「(輸血によって)免疫を急激に高められるのではと期待した」

現時点では容体が再び悪化する気配はないという。だがアフリカで治療に当たっている専門家からは、一時的に快方に向かっても、その後急激に悪化する例がしばしばあると伝えられており、医師団は治療が成功したと言うのは時期尚早だと考えている。

具体的な名前は明らかにされなかったが、サクラ医師には開発中の新薬も投与されている。この薬の効果もあったと医師団はみている。


Ebola case count could rise to between 77,000 and 277,000 by year’s end  MACIEAN'S (カナダ) エボラ感染者数、年末までに77000人から277000人にのぼる可能性

 西アフリカでの空前のエボラ集団感染に於ける症例数は、年末までに10倍か、更には何十万例に膨れ上がる可能性がある、と新たな研究が示唆している。木曜日、ユーロサーベイランスジャヤーナルオンライン版に掲載された研究によると、仮に、現在のペースで感染者が増え続けると、最悪のシナリオでは、2014年末までに77181症例から277124症例が見込まれるとしている。
 共著者たちは、危機に対する封じ込め策がスケールアップし続けていることから、最悪のシナリオは考えにくいと言う。しかし、インタビューで共著者のひとりは、現在確認されている症例数は正確な数字ではなく、ここ数週間で多数の症例が見落とされており、推定症例数は潜在的に極めて少ない可能性がある、と話す。
 テンプル市にあるアリゾナ州立大学のゲラード・コーウエル(Gerardo Chowell)氏は、「仮に、時間の変化に伴い症例数が概ね不変であるとすると、我々が得た推定症例数に大幅な修正は必要ない」
 しかしながら、昨今、多数の見落とされた症例が存在するのであれば、「それは、大変憂慮すべきことだ」と語った。
 この研究に関する論説を書いた、衛生熱帯医学ロンドンスクールのアダムクチャースキ(Adam Kucharski)氏とピーターピロット(Peter Piot )氏は異口同音に、今回のエボラ集団感染の自然消滅は期待出来ないと警鐘を鳴らす。ピオット氏は、エボラウイルスの発見者のひとりである。
 研究著者たちは、このエボラ集団発生を国際的な危機だと捉えており、その規模に適応した対策を要求した。
 「急性感染症の集団発生であれば、感染伝播を維持するための易感染人口が減少することから、一旦大勢の人々が感染すると、一般的に集団感染は下火になる」
「しかし、... 感染地域に多くの人々が存在し、高い致命率であれば、明らかにそのシナリオは成り立たない」
 仮に、封じ込め策が促進されなければ、感染者数は2週間毎に2倍に増加する可能性があると、研究者たちは示唆した。
 直近のWHOの公表によると、この集団発生が始まった昨年末より、少なくとも4269例の感染者数と2288の死亡例を数える。この数字は、1976年の最初のエボラ集団発生以来の累積症例数と死亡例数を凌ぐものである。
 当局は、これらの数字は過小評価とし、集団感染が甚大なため、ホットゾーンの状況が混沌としており、どれほどの症例が出ているか把握の術がない。
 ミネソタ州立大学の感染症専門家は、前記の計測に問題があることから、この研究に示された数字は正確な推定値ではないと、警告した。
 マイケルオスターホルム氏(Michael Osterholm)は、症例数が多数に上らないと言いたいのではなく、また、前述した研究者たちが、過大すぎる推定値を得ていると言いたいのでもなく、現時点で集団感染の規模の評価は困難であると主張した。
 「 今言えることは、甚大な数の感染者が発生し、今後更に増え続け、また、甚大な数の死亡者が発生し、今後更に増え続けるということだ」
 「 我々研究者は、現時点で、如何なる正確性を伴う数字を挙げることは出来ない。我々が提案した計画について言えることは、感染者数も死亡者数も極めて大きいという事だ。このことを熟慮すべきである」と、米CDC長官は述べた。
 当該研究は、いわゆるモデリング研究として知られるもので、コーウエル氏と同僚の東京大学に籍をおくニシムラ氏が、集団感染における基本再生産数を計算したものである。基本再生生産数とは、ひとりの感染者から何人に感染させるかを表す数字であり、基本再生産数が1以下であると、感染を維持できなくなり、やがて感染は終息する。
 この集団感染において、彼らが割り出した推定値は、1から2とされる。感染の深刻なシエラレオーネとリベリアでは、その数字が1,4から1,7とされ、これに基づく数字から、最悪のシナリオでは、77181人から277124人もの感染者数に達することになる。
 コーウエル氏は電話によるインタビューで、8月26日時点で、封じ込め策が、基本再生産数を低下させている証拠ななく、仮に、新規症例が発症と同時に隔離され、他人に感染させるリスクを排除すれば、エボラ出血熱は、発症と同時に感染力を保有すると考えられるので、感染は終息するだろう、と回答した。
 コーウエル氏は、ニシムラ氏と共に、強化された封じ込め策が集団感染に影響をもたらすかどうか、引き続き症例数を追い続けると語った。(高橋雅人氏訳)


 エボラ回復医師、他の感染医師に血液を提供
EXCLUSIVE: Ebola Survivor Kent Brantly Donates Blood to Treat Rick Sacra NBCNews.com  (米国) スクープ:エボラ回復者ケント・ブラントリー、3番目の米国人感染者リック・サクラに血液を提供

 米国で最初にエボラに感染し、アトランタのエモリー大学病院でZMappによる治療を受けて治癒したKent Brantly 医師(キリスト教支援団体、Samaritan’s Purse )がネブラスカに飛び、治療中のリベリアで感染したキリスト教支援団体SIMに属する医師Rick Sacra医師に自分の血液を提供する。血液中に存在する抗体の効果を期待する治療である。

 なお血液型は完全に一致しているとされ、輸血量はa unitと表現されているが400~800mlであろうか?それとも分離された血漿輸注だろうか?このような治療方法をWHOは最近推奨している。

35 deaths attributed to Ebola outbreak in Congo  Yahoo news (国際)  コンゴでのエボラ感染死35名に

 WHOは、コンゴでのエボラ感染で62人が感染し、35人が死亡したことを公表した。コンゴの集団感染は、ひとつの地域に集中しており、62人の感染者は、インデックスケースと接触歴がある。中央アフリカの北東部にある僻地の4つの村のそれぞれに隔離施設が設けられている。
 なおコンゴでのエボラは西アフリカから波及したものではなく、ウイルス株も西アフリカのそれとは異なっている。

Ebola highlights slow progress in war on tropical diseases   Reuters(国際) エボラが熱帯病との戦いに緩やかな進歩をもたらす


この世で最も恐ろしい疾病が、ようやくわずかなばかりの注目を集め始めた。西アフリカで既に少なくとも2296人もの犠牲を出す史上最悪のエボラ集団感染が、約40年も前に中央アフリカの森林で発見された致死的感染症に対する初の薬剤やワクチン開発の競争に弾みをつけている。


しかし、エボラ出血熱だけが治療の確立されていない熱帯病ではなく、他にも多くの感染症に有効な治療が存在しないか、たとえ治療が存在しても大勢の感染者に行き渡らないものがある。
製薬会社による放置された熱帯病(neglected tropical diseases : NTDs) に対する薬剤開発や薬剤供給の商業的動機付けの欠落は、保健運動家たちによって久しく強調されて来たが、先進国の政治的注目が注がれることは皆無だった。
昨年、 ランセットジャーナルに掲載された研究によると、2000年から2011年にかけて全ての疾病に対して承認された新薬336品のうち、わずか1%にあたる4薬剤が熱帯病に対するもので、その内訳は、マラリアに対する3薬剤と下痢症に対する1薬剤であった。
狂犬病、眠り病、リーシュマニア症、象皮症、トラコーマや、数百万人を重症化させ、視力を奪い、死に至らしめる寄生虫が引き起こす放置された熱帯病の臨床試験は、世界中で実施される臨床試験の1%に過ぎず、薬剤の流通ルートも極めて乏しい。
だが、 西アフリカのエボラ出血熱集団感染により、政府助成や当局の優先的審査が促進され、バイオテック会社や製薬会社がその統計を変える可能性が生まれた。
エボラ感染の封じ込めに5000万ドル(50億円)を寄付したビルゲイツ財団のクリス・マスエリアス(Chris Elias)氏は、「今回の流行が、初めて目撃する大規模なエボラ集団感染であることから、バイオテック会社や製薬会社の統計学的変化は、エボラや放置された熱帯病に一層の注目を注ぐことになるだろう」と述べた。
多くの熱帯病が放置され続けたのは、研究者たちの新薬やワクチンに関する知識が不足していた訳ではなく、バイオテック会社や製薬会社が、潤沢な投資を必要とする後期臨床試験を通過する治験薬を先買いする必要性に欠けていたからである。
 後半略

 
11日

エボラ情報



 米国空軍司令官、ラゴスで注射器で刺される、エボラウイルスによる生物兵器の懸念
Stabbing With Syringe in Nigeria Raises Concerns of Ebola as Weapon New York Times  (米国) ナイジェリア;注射器で突き刺す事件、エボラを生物兵器として使用する危険性が懸念

 7日、連邦空軍司令官がナイジェリアのラゴス空港で注射器で刺される事件が起きた。このことは流行が広がっている西アフリカでエボラウイルスを入手して、生物兵器として使用される可能性が示唆される。

 米国メリーランド州Fort Detrickの特殊生物兵器科学捜査研究所での、注射器内の内容物の最初の検査ではエボラウイルスも他の病原体も検出されなかった。
 司令官は8日ヒューストンに着いたが、検査の結果異常を認めなかったことから、病院から解放された。
 
 専門家によるとエボラウイルスを生物兵器化するために大量に増やすことは非常に難しいとされる。
 そうした操作の過程で自分たちが感染死する可能性の方が高いともいわれる。
 しかし今回ラゴス空港で起きたような小さな攻撃がエボラウイルスを用いて行われることを完全に無視は出来ないともいわれる。
 またもう一つの可能性として自殺テロ(suicide infectors)として、故意に感染した人々が、感染地域外に自らの体を使ってウイルスを運び、そこで他の人々にウイルス感染を起こす可能性もあり得る。

 以下簡約

 ・ウイルスを分離するには、多くの検体が必要
 ・このような単独攻撃では多くの人間を殺せないし、米国のような先進国では誰をも殺せない可能性もある。
 ・しかしそうした攻撃で恐怖を広めることが可能で、また経済的打撃を与えることも可能となる。誰かが機内で倒れた場合、搭乗者全員は隔離される。
 ・ 米国政府は、エボラウイルスや他の出血熱ウイルスをバイオテロの生物兵器となり得る候補としている。天然痘、炭疽菌、ボツリヌス等も対象微生物となっている。
 ・エボラはペストに比べると非常に感染力が強くはないが、致死力が非常に強く、そのため不安と恐怖を呼び起こす力がある。
 ・1995年、日本の地下鉄でサリンで13人を殺害したオウム真理教は、その前にザイール、現在のコンゴ共和国を訪問したが、表向きは医療援助としていたが、実際はエボラウイルス検体の入手であったようだ。それは成功しなかったとされる。
 ・ソ連時代にもエボラウイルスを生物兵器化することが試みられていた。しかしウイルスの大量培養が不可能だったため、実験は中断されたようだ。
 ・感染者がウイルスを感染させるのは潜伏期間後であり(発症してから)、それは2~21日後になる。その期間に感染者、または自殺テロを企てる人間が飛行機で米国に渡り、ミネアポリスの町中を歩き回ることは出来る。しかし実際に発病した後、そのような体力はなく、それは現実的にはあり得ない話と考えられる。自殺テロの場合も、相手または周辺の人々に自分の体液と接触させる必要がある。すなわち意識的に相手に向かって嘔吐する等の行為が必要である。
 ・研究者達によるとエボラウイルスが生物兵器に適さない大きな理由として空気感染を起こさないことを上げている。
  しかし以下のような研究結果がある。
  米軍による研究で、強制的にサルにウイルスを吸引させると発病したとされる。
  カナダの研究チームは、発病した豚が近くのケージ内にいたサルに感染させたという実験結果がある。

 コメント:上記タイムズの説明は非常にあまいと考えられる。注射器内に患者血液、嘔吐物などを入れて、ニューヨーク市内で数人以上を刺すことは可能である。何人かがその後発病しても、患者はアフリカ帰りではないから当初はエボラが鑑別診断に入らない。それ故医療従事者も含めて周辺では家族、友人などが発病者に簡単に接触することが考えられる。
 それが明日、東京の真ん中で起きても同じ結果となる!!
 一瞬にして大勢の人々に感染しなくても、最初の発病者がエボラであると迅速に診断されない限り、ウイルスは空気感染を起こさなくても、接触感染でゆっくりと広がる。また同時にエボラが日本国内で広がりつつある事実が発表されると大パニックが起きる。


More funds pledged, more volunteers sought for Ebola fight CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) さらなる支援金の提供、さらなるボランティアの求め

 米国政府から88億円、そしてビル・ゲーツ財団から50億円の、エボラ対策支援のための支援金提供があった。

 しかし現場での医療担当者が圧倒的に少ないことから、医療スタッフのボランティアを求める案内が、ProMed-mail(国際感染症学会メーリングリスト)で世界中に配信された。

 リベリアにはもはや患者を収容するベッドがない



エボラ出血熱に対応、米が西アフリカ派遣職員を大幅増員へ ブルームバーグ  

 9月10日(ブルームバーグ):米政府はエボラ出血熱感染が拡大している西アフリカ諸国に派遣する政府職員の「大幅増員」を計画している。また、7月に米国人感染者の移送を手掛けた救急医療用航空機運航会社と契約を締結した。

米国務省が10日、ウェブサイトに掲載した契約書によると、現時点で約1400人の米政府職員が感染地域で活動しており、増員が予定されている。世界の支援団体の職員が退避する中、米政府の支援ワーカーによる「欠員補充が増えている」という。

7月にはエボラ出血熱に感染した米国人2人が、米ジョージア州を拠点とするフェニックス・エア・グループによってアトランタのエモリー大学付属病院に移送された。契約書によれば、今後、米国人ワーカーが感染した場合の移送費用として、国務省は同社に向こう半年間に最大490万ドル(約5億2300万円)を支払う予定。

国務省の医療担当部門のディレクター、ウィリアム・ウォルターズ氏は「世界的に見て、このウイルスに感染した患者の移送能力については準備ができていなかった。国務省はこのような事態を非常に深刻に捉えている」と説明した。世界保健機関(WHO)によると、エボラ出血熱の感染者または感染の疑いのある人は6日時点で4269人、死者は少なくとも2296人に上り、過去最悪となっている。


US Gives Ambulances to Sierra Leone to Fight Ebola ABC News (米国) 米国、シエラレオーネに救急車5台を寄贈

 シエラレオーネでは発病した人々がタクシーや公共交通機関で病院受診することから、感染者がさらに増えている。
 救急車が米国から5台寄贈され、発病者を安全に運ぶことが可能となる。

 ビル・ゲーツ財団が寄付金
Gates Foundation pledges $50 million to fight Ebola  CNN  (米国) ゲーツ財団(ビル&マリンダ・ゲーツ財団)、エボラ対策に50億円寄付

 財団は、寄付金を国際的支援機関と国家政府が、不十分な感染対策用品、医療用品の購入と、感染国の緊急機能の強化のために使って欲しいとしている。

エボラ出血熱、日本発“特効薬”への期待 東洋経済オンライン

 西アフリカを中心に広がるエボラ出血熱による死者が、2000人を超えた。感染拡大に歯止めがかかる気配もなく、封じ込め策も後手に回っている。

エボラ出血熱には現在のところ、有効な治療薬がない。だが、まだ開発段階にある新薬の中で、"特効薬"候補として注目されているものが2つある。米国で開発された「ZMapp」と、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発した抗インフルエンザ薬「ファビピラビル(製品名アビガン)」だ。

このうちZMappは、8月上旬にエボラ感染者に投与され、いったんは回復が見られたものの結果的には死亡してしまったという経緯がある。ファビピラビルはまだヒトに投与されたことはないものの、その有効性が数々の論文で指摘されている。

ただ、日本発の“エボラ特効薬”が生まれるまでには、まだ時間も要しそうだ。世界保健機関(WHO)の専門家会議は9月5日、未承認薬の投与についての具体的な指針を示した。要旨は以下の通りだ。

1.エボラ出血熱に感染した後に回復した人の血液や血清を用いた治療法を優先的に考慮する

2.臨床試験中の2つのワクチンについて、安全性が確認され次第、感染国の医療関係者等に優先的に投与する

3.そのほかの開発段階にある治療薬については、有効性や安全性のデータがそろい次第、検討する

ファビピラビルはどうなる?

専門家会議後に開かれた会見で、ある記者は、「中国で開発されたJK-05という新薬は臨床試験も完了しているようだが、これについてWHOは議論をしたのか」と質問した。JK-05とは、9月1日付の中国紙『人民網』が、中国軍事医学科学院の微生物流行病研究所が5年かけて開発し、中国人民解放軍の審査に合格し軍隊特需薬品として認められたと報じているものだ。

この質問に対し、WHOのキーニー事務局長補は、「その薬剤は日本のT-705、ファビピラビルと同じ分子である。ファビピラビルについては議論を重ねた」と答えた。その上で、「ファビピラビルは確かに有望な新薬だ。ただし、培養されたエボラ出血熱ウイルスにおける有効性が、試験管内で示されただけである。投与の優先度を考えうるに足りるデータがそろい次第すぐに検討する」とも話した。


日本政府はこれまで「WHOからの要請や一定の条件を満たせば、ファビピラビルを提供する」と意気込んでいたが、供給要請はもう少し先になりそうだ。富山化学工業は「現在、2万人分以上の在庫があり、エボラ出血熱の現在の患者数に対しては十分な量がある。ただ、今後もどのような治験データが必要になるのかなど当局と話し合いを続けていく」と話す。

一方、ZMappについてはどうか。キーニー事務局長補はこちらについても「8月に実験的に投与されたことで有望であることが示唆されはしたが、効果があるのかないのかを結論づける十分な経験がまだない。ほかの開発段階にある新薬と同様、データが揃い次第、早急に検討する」とした。

血液治療の効果は?

今回の会議で最優先治療に据えられた血液治療とはいったいどのようなものなのか。感染国には、エボラ出血熱に感染したものの生き延びて回復した人も数多くいる。こうした人たちの血液には抗体が含まれているため、輸血を受けたり血清を投与したりすることで、エボラ出血熱の治療に使えるというわけだ。1995年にコンゴ共和国のキクウィトでエボラ出血熱が流行した際にも使用され、効果があったという。

この治療法が最優先とされたのは、今すぐに感染国内で実施できるためだ。会議に参加したナイジェリアのウイルス学者は「ワクチンや新薬の臨床試験結果が出るまでにはまだ時間がかかる。が、それまで待っていられない」と強調した。

2つのワクチンについては、9月半ばから欧米やアフリカの医療機関で安全性についての臨床試験が開始され、結果が出るのは今年(2014年)11月とされている。新薬のデータが出そろうのはさらに先の話。感染封じ込めに緊急性を要するという点で、最も有効な手段と判断されたわけだ。

現地で活動する国境なき医師団のジョアンヌ・リュー会長は、「史上最悪の流行に突入して6カ月。エボラ出血熱の封じ込めに世界は敗れつつある」と話したが、今回の会見でキーニー事務局長補は「私たちは『もはや希望がない』という思いを改め、現実的な希望を見出していかなければならない」と宣言した。感染拡大に歯止めをかけられるか。ウイルスとの戦いは続く。


 セネガルで発病したギニア青年は自然回復に
Guinean who brought Ebola to Senegal recovered, to return Reuters  (国際) セネガルにエボラをもたらしたギニア人青年、回復し母国へ

 エボラに感染したギニア人青年は回復し、母国へ帰る日を待っている、とセネガル保健省の担当者が語った。

 21才の青年はセネガルでエボラ感染の診断を得たが、セネガルでエボラの流行が起きる懸念が抱かれていた。セネガル当局では67人の接触者の健康状態を監視している。
 
 ギニアの青年はギニア南西部から1000キロの道のりを経てセネガルに来たが、当局では他の感染疑い者は以いないとしている。


10日

エボラ情報


Liberia president urges more international help fighting Ebola Reuters Africa (国際) リベリア大統領、エボラ対策のためにさらなる国際支援を求める


 リベリア共和国、存続の脅威-国連安保理事会
Ebola Outbreak Is a 'Serious Threat' to Liberia's Existence, Says Minister TIME (米国) エボラはリベリアの存在に対して深刻な脅威となっている、リベリア国防相

 エボラ流行は、リベリアの持続してきた制度上の深刻な脆弱性を露呈している。

 エボラウイルスは野火のように広がる中の全てを焼き尽くしている。リベリア共和国の国防相であるブラウニー・サムカイ(Brownie Samukai)氏は、9日(現地時間)、国連の安全保障理事会で訴えた。
 そしてエボラ流行は戦争で荒廃した国の存続に対して重大な脅威となっていると付け加えた。

 サムカイ氏の言葉は、国連事務総長特別代理のカリン・ランジレン(Karin Landgren)氏によってさらに強調された。
 同女史は、リベリアは10年間続いた内乱が2003年に終結して以来、深刻な脅威に直面していて、エボラ流行は現代のペストと見なすことが出来、それは無慈悲なまでに拡大し続けている、と語った。

 以下略

More than 400 under surveillance for Ebola in Nigeria's 'oil city'  Washington Post (米国) ナイジェリアの石油都市、ポートハーコートで400人以上がエボラ感染疑いで隔離監視
 最近までナイジェリアのエボラ発生は大都市ラゴスに限定されていた。
 リベリア系米国人が発病してラゴス空港で倒れたが、そこから感染が広がり、その中の一人が隔離を抜け出しポートハーコートの医師の元に行った。医師は無防備で診察しエボラ感染を受けて、その後死亡した。医師が死亡するまでの間多くの患者と接した。
 それら患者からどの程度の発病者が出てくるのかが問題となっている。


Oxford study predicts 15 more countries are at risk of Ebola exposure  Washington Post  (米国)  オックスフォード研究:さらなるエボラウイルス感染の危険国15カ国と予測

 1976年に今後で確認されたデング熱が西アフリカにどのようにしてウイルス感染したのかは未だ専門家の間で不明である。
 オックスフォード大学の研究チームによると、ウイルスの保有宿主のオオコウモリが密林を通じて動物界にウイルスをもたらし、そして人にも感染するようになったとの仮説を発表した。その密林は22カ国を覆っている。

 数種類のオオコウモリがウイルスを運んでいると考えられているが、十分確認されてない。
 他の動物や人のようにコウモリはウイルスに感染しても発病すること無く、他のコウモリや動物(サルや齧歯動物(げっしるい:ネズミ、リス類)にウイルスを感染する。



エボラ出血熱 米が対策強化の方針  NHK

 西アフリカでエボラ出血熱の患者が増え続けるなか、アメリカ政府は、西アフリカの4か国に医療従事者100人を派遣すると発表するなど、対策を強化する方針です。

西アフリカではエボラ出血熱の患者が増え続け、WHO=世界保健機関によりますと、これまでに感染や感染の疑いで2296人が死亡しました。

こうしたなか、アメリカの国際開発庁は、9日、AU=アフリカ連合への支援として、リベリアやギニアなど西アフリカの4か国に医療従事者およそ100人を派遣すると発表しました。
この中には、25人の医師や45人の看護師のほか、エボラウイルスの感染拡大を阻止する治療施設を運営する要員が含まれています。

また、国防総省も、現地で活動に当たる医療従事者が病気になった場合などに備え、リベリアに25床の野戦病院の設備を提供することにしています。

一方、国務省によりますと、9日、シエラレオネでアメリカ人の医師がエボラウイルスに感染して治療のため帰国するなど、これまでに感染したアメリカの市民は4人となっています。
オバマ大統領は、アメリカNBCテレビのインタビューで、「今、対策を講じなければ、アフリカだけでなく、ほかの地域にまで拡大し、アメリカにも深刻な危機になりうる」と述べるなど、アメリカ政府としても対策を強化する方針です。


米軍、リベリアに野戦病院を供与 25床、現地で組み立て  NHKニュース

 西アフリカでエボラ出血熱の患者が増え続けるなか、アメリカ政府は、西アフリカの4か国に医療従事者100人を派遣すると発表するなど、対策を強化する方針です。

西アフリカではエボラ出血熱の患者が増え続け、WHO=世界保健機関によりますと、これまでに感染や感染の疑いで2296人が死亡しました。

こうしたなか、アメリカの国際開発庁は、9日、AU=アフリカ連合への支援として、リベリアやギニアなど西アフリカの4か国に医療従事者およそ100人を派遣すると発表しました。

この中には、25人の医師や45人の看護師のほか、エボラウイルスの感染拡大を阻止する治療施設を運営する要員が含まれています。

また、国防総省も、現地で活動に当たる医療従事者が病気になった場合などに備え、リベリアに25床の野戦病院の設備を提供することにしています。

一方、国務省によりますと、9日、シエラレオネでアメリカ人の医師がエボラウイルスに感染して治療のため帰国するなど、これまでに感染したアメリカの市民は4人となっています。
オバマ大統領は、アメリカNBCテレビのインタビューで、「今、対策を講じなければ、アフリカだけでなく、ほかの地域にまで拡大し、アメリカにも深刻な危機になりうる」と述べるなど、アメリカ政府としても対策を強化する方針です。


東京都、防護具10万セットを現地に提供  MSN産経ニュース

 西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱について、東京都の舛添要一知事は9日の定例会見で、「現地医療スタッフの活動を支える防護具が不足している」として、都が新型インフルエンザ対策のために備蓄している防護具のうち、10万セットを提供すると発表した。

 都によると、防護具は防護服、手袋、ゴーグルなど。シエラレオネに1万セット、リベリアに1万セットが送られ、残る8万セットは国際協力機構(JICA)が状況に応じて判断する。追加が必要な場合は、都が世界保健機関(WHO)などと調整する。

 都によると、都の防護具の備蓄は十分で、今回の提供が新型インフル対策に支障をきたすことはないという。


9日


エボラ情報


デング熱
15都道府県81人に デング熱感染確認  NHK

デング熱、学校行事に影響 見学や授業を変更 朝日新聞

デング熱、都外で初の感染か 千葉市に住む男性 朝日新聞

修学旅行でデング熱警戒 都内各地 読売新聞


Ebola Spreading 'Exponentially' as Patients Seek Beds in Liberia  NBCNews.com  (米国) リベリア、エボラ感染者数対数的に増加、患者収容ベッドの空きはどこにもない



WHO: Liberia will see thousands of new Ebola cases  Yahoo news. (国際) WHO:リベリアにて数千人の新規例を予想

アメリカとイギリスは、月曜日のWHOによるリベリアでの新規感染者が来たる数週間で数千人増加するとの警告を受け、医療資材と兵士を西アフリカに送る。

リベリアの状況についてWHOの声明には、「新たなエボラ治療施設が開設されると同時に溢れかえるほどの感染者が押し寄せているが、これは今まで不明であった感染事例数が大規模である事を指摘するものであり、今後数週間でリベリアにおいて数千人の新規例が予想される」とある。


現時点までの3500人を超える感染者の半数近くがリベリアで発生している。WHOは、シエラレオーネで治療にあたっていた医師の感染を公表した。
急激に悪化する惨事に呼応し、オバマ大統領は日曜日、軍隊を隔離施設の設営に導入し、医療関係者に安全を提供すると述べた。
軍は、リベリアの首都に感染した医療関係者の治療に使用される25床の野戦病院を設営し、完成後にリベリア政府に引き渡たすが、アメリカ軍兵士が従事する計画はないと、国防総省広報官のSteven Warren氏は述べた。
イギリスも今後数週間のうちにシエラレオーネに62床の治療センターを開設する。治療センターは、飢餓、紛争、災害から子どもを守る支援をするthe charity Save the Childrenからの援助を受け軍事技師と医療担当者により運営される。医療センターは、感染した医療従事者に高度で特殊な治療を提供できる部門も付設される。

現在、感染の深刻なギニア、シエラレオーネ、リベリアには約570床が存在するが、WHOによると、更に1000床を超える収容能力が必要とされ、その大半がリベリアに求められている。
国境なき医師団は、アメリカとイギリスの発表に歓迎の意を表したが、このレベルの援助では充分とはいえず、感染は、施設設営よりはるかに早い速度で人々を壊滅的に襲っている。
専門家は、必要なものはベッドだけでななく、より多くの外国人医療従事者と地域医療従事者であると考えており、国境なき医師団もまた、ワシントンの政治家に診療所の設営のみならず、医療従事者の派遣を切望するとしている。


Ebola Cases Reported Up Sharply in Liberia New York Times  (米国) リベリア、エボラ感染者急増:シエラレオーネでWHO医師が感染

 WHOは8日、リベリアのエボラ感染者の急増状態を警告し、患者数が対数的に増加していること、全ての新規治療施設が患者で溢れかえっていることを報告した。



 またWHOはシエラレオーネの首都フリータウンでの政府のエボラ治療施設で働いていた同機関の医師がエボラに感染したことを発表した。
 それとは別にアトランタのエモリー大学病院は3人目となるエボラ患者を救急機で収容することを発表した。上記医師と考えられるが、詳細に関しては明らかにしていない。

エボラ出血熱、「植民地支配からの不信感」で対応困難に AFPBB News  (AFP 日本語版)

 西アフリカで猛威を振るっているエボラ出血熱をめぐり、一部の人々の間で、この感染症の存在自体を否定するという奇妙な現象が起きている──自分の家族や友人など身近な人が感染しているにもかかわらずだ。

 犠牲者の数が2000人を超える中、エボラ出血熱を「でっち上げ」と主張する一部集団により、医療従事者の作業には支障も出ているという。

 深刻な感染の拡大に直面している地域に約1か月間滞在した、セネガルのシェイク・アンタ・ジョップ大学(Cheik Anta Diop University)教授で著名な人類学者のシーク・イブラヒム・ニャンゴ氏は、この「エボラ否定」は想像以上に複雑な問題だと指摘する。「エボラ出血熱が存在しないと主張する人々は、『何か』に反抗している。彼らは、与えられるべき情報が与えられず、権力に操られていると感じているためだ」と説明した。

 現地で働く医師や看護師(多くは国際機関に所属)は、エボラウイルス以外にも、コミュニティーに深く根付いた『不信感』とも闘っている。そのなかには、ウイルスが欧米諸国によって作製されたものだとか、感染症のそのものが作り話という「風説」もある。

 8月には、リベリアの首都モンロビア(Monrovia)にあるエボラ出血熱患者の隔離施設が、「エボラなんて存在しない」と叫ぶ若者たちからの襲撃を受け、患者ら17人が逃げ出した。感染地域では、こうした事例がしばしば見られるという。

「彼らがエボラを否定する背景には何があるのかを考えないといけない。それが情報不足と感じていることなのか、あるいは予防策や医療行為に納得していないのか」(ニャンゴ氏)

 世界保健機関(World Health Organisation、WHO)の最新の統計によると、これまでの感染者は4000人を超え、死者は2000人以上となっている。

■植民地時代の遺産

 ニャンゴ氏は、国境の閉鎖は誤った対処法の1例だという。感染症リスクのある周辺地域の人々に誤った安心感を与え、地域全体に気の緩みを生じさせる可能性があるためだ。

「アフリカには、街やコミュニティーに迫る森林火災では、その出火元での対処が重要になるとの隠喩がある。火が自分の家に迫ってきたときに備えて、バリケードを作ったり水をため込んでおいても、火を消すことはできない。国境線は植民地時代の遺産であり、人工的に引かれたものだ。そのために、夜間には多くの人が越境している」

 ニャンゴ氏は、医療的なアプローチだけでエボラ出血熱を封じ込めようとしても、「限られた成功」しか得られていないとみている。地元住民の感情を考慮しておらず、「病気だけを見て文化的背景を見ていない。それが、対策に対する反応がなかなか見られない理由の1つ」と続けた。

 アフリカの人々が、医療行為に効果がないと思っているわけではない。問題は、自分たちの土地に「新しい文化」を持ち込んで、「ああしろこうしろ」と言われることに対して不信感を持っていることだ。


エボラ対策で野戦病院供与=米  時事通信

 {米国防総省のウォレン報道部長は8日、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱対策として、野戦病院に用いる移動式の医療設備をリベリアの首都モンロビアに送ると明らかにした。記者団に語った。
 設備のベッド数は25床。患者ではなく、エボラ熱対策に当たっていて健康を害した医療関係者の治療に用いる。設備の供与費用は約2200万ドル(約23億3000万円)。}


 4人目のエボラ感染米国人がアトランタへ空路搬送

4th American with Ebola to be flown to US for care USA TODAY (米国) 4人目のエボラ感染米国人、米国へ治療のために空輸

 4人目のエボラ感染米国人は9日、米国のアトランタの先に2人を治療した病院へ運ばれてくる予定となっている。
 空軍の広報官は患者は先の例と同じくアトランタ郊外のドビンス空軍予備基地(Dobbins Air Reserve Base )に到着する予定と語った。治療が予定されているエモリー大学病院では、患者が治療を受ける予定とだけ発表し、詳細については語ってない。
 WHOは同機関で働く医師がシエラレオーネで感染したことを発表している。
 米国当局は医師が米国人であると発表している。


Fourth Ebola patient coming to U.S. hospital for treatment Reuters (国際) 四人目のアメリカ人エボラ感染者をアメリカの病院が受け入れ


 火曜日午前中に四人目となるアメリカ人エボラ感染者が、治療のため西アフリカからアメリカアトランタのエモリー大学病院に到着予定である。
 同病院でアメリカ人医療従事者2名に使用された実験薬GMappの在庫は底をついており、治療にあたる医師団は、どの薬剤に効果が期待できるか不明としている。


American doctor with Ebola receiving new treatment CBS NEWS (米国) エボラ感染のアメリカ人医師へ新たな治療

 リベリアでエボラ出血熱に感染したリック・サクラ医師(Dr. Rick Sacra)は、投与された実験薬に良い許容性を示し病状も安定しているものの、依然回復するかは不透明である。サクラ医師に投与された実験薬は、先に2人のアメリカ人医療従事者に投与されたZMappとは異なるもので、薬品名は明かされていない。治療に関しサクラ氏の主治医は、米CDCのエボラ専門家と逐次相談している。


 国際社会の強力な介入が無ければリベリア共和国は滅亡か?
Breaking news: Liberia's Ebola problem far worse than imagined, says WHO Science AAAS (国際) ニュース速報:WHO、リベリアのエボラ状況は予想していた以上に遙かに悪化している

 WHOの緊急チームは、この2,3週間、リベリア大統領と政府要員と共にリベリア内を視察し、状況が予想外に悪化していることを確認し、対策には従来の方法から全く新規の方法が必要であることを確認した。

 既に同国政府と支援団体の手による対策は完全に不可能であることが、同国政府とWHOは同意している。
 感染者数は対数的に増加していて、全15郡中14郡で感染者が出ていることが確認された。
 158人の保健医療担当者が感染し、79人が死亡した。
 エボラが発生したときリベリアには人口10万人に1人の医師しかいなかった。(全人口440万人)。*WHOが示す最低水準は人口10万人あたりの医師数20人。日本は220人。
 医師やナースが死亡するに従い、リベリア国内のエボラ対策は有意に低下していった。
. 新規治療施設が出来る度にすぐに患者で溢れかえっている。

 エボラ流行国の中でもリベリアの流行は最悪で、9月8日段階で、2000人以上の感染者が発生しており、1000人以上が死亡している。致死率は58%と最も高い。

 以下略

 コメント:北海道の人口よりも100万人も少ない国で、半年間にエボラに2000人以上が感染し、その半数以上が死亡、そして感染者は現在対数的に増加してる、医師はわずか数十人しかいない。これは想像を超える状況だ…。海外からの支援者もこの国で多く感染している。この国は滅びるのか、もし残存するとしたならどのようにしてエボラを駆逐するのだろうか。
 アメリカ合衆国で解放された黒人奴隷によって建国され1847年に独立、現在のアフリカの中ではエチオピアに次いで古い国である。しかし1989年から2003年にかけて断続的に2度も起きた内戦により、戦争一色の無秩序な国と化していた(Wikipediaによる)。


Obama: Ebola 'Could Be a Serious Danger' If US Doesn't Act TIME(米国) オバマ大統領、米国が行動を起こさなければエボラは、より深刻になる可能性が高い

Obama: US military to provide equipment, resources to battle Ebola epidemic in ...  Washington Post (米国) オバマ大統領;米国軍隊がアフリカのエボラ対策に必要な予防装具他を提供

【プレスリリース】エボラ出血熱・シエラレオネ 医療関連物資48トンが空路到着 3カ国での死者は2000人以上  MSN産経ニュース

 { 2014年9月5日 ジュネーブ/ダカール/フリータウン/ニューヨーク発】

 9月5日、デンマーク・コペンハーゲンにあるユニセフの物資供給センターから、シエラレオネの首都フリータウンにエボラ出血熱対応用の防護備品や医薬品などを含む医療物資を積んだ貨物便が到着しました。

 今回到着した物資48トンには、防護用のゴム手袋、遺体を納める袋、点滴用チューブ、抗生物質やそのほかの医薬品、医療従事者が着用する防護服などが含まれます。これらの物資は、エボラ出血熱の対応にあたるシエラレオネ保健省やNGOのスタッフを含めた医療従事者に提供されます。

 ユニセフは8月初旬以降、エボラ出血熱の感染が続くギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国に、今回到着した物資を含め、計32回計402トンの支援物資を供給しています。これまでに、ギニアには70.6トン、リベリアには213.8トン、シエラレオネには117.7トンの物資が空路で輸送されました。

 現在、必要とされている物資の上位を占めるのは、医療従事者用の防護用ゴム手袋やマスク、消毒用の濃縮塩素、抗生物質、鎮静剤、点滴溶液とその備品です。

 次週、ユニセフはリベリアに5万世帯用の防護キットの輸送を開始する予定です。これらのキットは、自宅で感染した家族のケアを行う世帯向けのもので、消毒用スプレーや塩素、手袋、ごみ袋などが入っています。

 空路による緊急支援物資の輸送は、海路での安定した物資搬送ルートが確保されるまで続く見込みです。

 シエラレオネ国内では、エボラ出血熱によって保健サービスや学校教育が大きな影響を受け、感染症にかかる女性が急増しています。ユニセフは、エボラ感染地域の子どもたち450万人が、感染するのみならず、これらの影響を受けるのではないかと懸念しています。

 ユニセフは地域や宗教指導者、若者団体、そのほかのパートナーとともに、エボラに関する誤解の拡散を食い止め、衛生習慣の改善のための活動を行っています。また、感染地域に、水と衛生備品・物資の調達を含めた水と衛生サービスを提供し、保健医療パ-トナーに研修を実施しています。

■ 参考情報:エボラ出血熱感染者数ならびに死者数
WHO(世界保健機関)発表による情報です(2014年9月5日時点)。

ギニア 感染合計812名(確認604、推定152、疑い56)、死者517名
リベリア 感染合計1,871名(確認614、推定888、疑い369)、死者1,089名
シエラレオネ 感染合計1,261名(確認1,146、推定37、疑い78)、死者491名
合計 感染総計3,944名、死者総計2,097名、致死率53%}


8日

エボラ情報


デング熱
デング熱 感染防げ対策続々  読売新聞

新たなデング熱、神宮外苑か外濠公園 新宿御苑は閉鎖へ  朝日新聞

冬待つしか…封じ込めは困難 蚊の駆除など対策に限界  MSN産経ニュース

武田、デング熱ワクチン治験 まず欧米で承認めざす  日本経済新聞
 {武田薬品工業は国内でも感染患者が発生した「デング熱」を予防するワクチンの最終段階の臨床試験(治験)を2015年度中に始める計画だ。海外で実施中の初期段階の試験で安全性を確認。ワクチンを投与した人に、ウイルスの増殖を抑える抗体ができるのも確かめた。最終的に効果が認められれば、まず欧米で実用化し、感染者の多い東南アジアや中南米、アフリカにも広げる方針だ。}


Nebraska doctors say Ebola patient making progress Businessweek  (米国) ネブラスカ医師団、エボラ発症医師の容体は改善傾向と

 7日(現地時間)、ネブラスカで治療を受けているエボラ感染医師の容体について医師団は、改善傾向にあるようだと発表したが、現在のところ回復するかどうかは判断出来ないとした。

エボラ出血熱の治療、生存者の血液利用優先を-WHOが支援 ブルームバーグ

 エボラ出血熱のワクチンと治療薬の安全性試験の結果が専門家の間で待たれる中、感染後に生き延びた人々から採取した血液を治療に利用すべきであるとの見解を、世界保健機関(WHO)が示した。

WHO事務局長補(保健システム・イノベーション担当)のマリー・ポール・キーニー氏は5日、西アフリカでは既に一部患者の治療で全血輸血が実施されていることを明らかにした。WHOは、感染が報告されている国々の政府が生存者から確実に血液を採取して準備し、患者に安全に輸血するためのシステム確立を支援しているという。

WHOの倫理委員会は8月に、効果が証明されていない治療法を利用可能とすることを決定。その後、2日間にわたって会合を開き、10数種類の薬剤とワクチンの有効性を調査した。実験的ワクチンの一部については数カ月以内に安全性試験が終了する見込みだが、ウイルスへの抗体が含まれる生存者の血液はすぐに利用可能な状態だ。エボラ出血熱感染者の生存率は47%。

キーニー氏は5日、ジュネーブでの説明会で生存者の血液について「効果が十分に期待される上、感染国で調達が可能だ」と述べた。


From Bad to Worse With Ebola  New York Times  (米国) エボラ、悪い状況から、さらにより悪い状況に

 ギニア、リベリア、シエラレオーネにおけるエボラの拡大は日ごとに悪化一方で、人道的支援団体および当事国の対策能力を完全に超えてしまっている。

Africa: Obama Says 'Military Assets' Needed for 'Surge' of Ebola Health Care AllAfrica.com (国際) オバマ大統領、エボラ対策に軍隊の協力が必要と声明

Obama Warns Ebola Virus Could Mutate If Outbreak Is Not Controlled  CBS Local  (米国) オバマ大統領、エボラ制御が出来なければウイルス変異もあり得ると警告

米軍、エボラ対策支援へ=感染拡大に危機感-オバマ大統領 時事通信

 オバマ米大統領は7日放送のNBCテレビのインタビューで、西アフリカでのエボラ出血熱の感染拡大について「国家安全保障上の優先事項だ」と述べ、隔離棟など米軍が持つ資源を投入し、医療関係者による対策を支援する考えを明らかにした。
 大統領は「今努力しなければ、アフリカだけでなく世界の他の地域に感染が広がる。そうなればウイルスが突然変異し、感染しやすくなる可能性がある」と危機感を示した。

 コメント:国境なき医師団が切望していた生物災害専門の軍隊や公衆衛生当局者の派遣がようやく各国から行われ出した。間に国連(WHO)の働きもある。気になるのは、世界に感染が広がる危険性があるから、今努力しなければならないというオバマ大統領の詭弁的言葉であるが、WHOも国境なき医師団もそのようなことはいってない。先進国や世界に広がる可能性はほとんど無いが、アフリカ全体に広がり、多くの感染者、死者、そして経済的ダメージが起きる可能性が高い故、世界が団結してエボラを今、押さえ込まなければならないと警告してきたのだ。アフリカへの支援を世界全体で行おうというのが趣旨だ。これまで世界はエボラがアフリカの一部地域だけの問題で、そこから世界に広がる危険性は無い故、積極的に支援してこなかった。
  管理人のコメントは岩波書店発行の「世界」10月号に、{エボラ出血熱-国際的緊急事態宣言の意味}(世界の潮流)にまとめられている。

US missionary with Ebola showing signs of improvement, wife says Zee News  (米国) エボラ感染米国人伝道者、改善の兆候、妻が語る
 エボラに感染した米国人3人目の伝道者であるボストンのリック・サクラ医師の状態が改善している兆候があると面会した妻が語った。

American Doctor With Ebola 'Slightly Improved'  ABC News (米国) エボラ感染米国人医師、やや改善
 ネブラスカの病院で今日医師を見舞った妻は、夫の状態はやや改善してきていると語った。

Ebola outbreak: Canada sends mobile laboratory back into Sierra Leone CBC NEWS (カナダ) エボラアウトブレイク:カナダ、再度シエラレオーネに移動式実験室要員を派遣


 カナダは、再度シエラレオーネへ移動式実験室に従事する医療チームを派遣する。カナダ保健局によると、医療チームは3人編成で、シエラレオーネ東部カイラフン(Kailahun)のエボラ治療センターの支援に派遣され、西アフリカの感染地域での継続した活動を行う。
 先月、直近のチームが宿泊するホテルでエボラ感染者が出たため、シエラレオーネから一時撤退をしていた。


Ebola outbreak stirs anger in fragile Liberia   Reuters (国際) エボラ感染、脆弱なリベリアで民衆の怒りを掻き立てる


 空腹に耐えかねたエボラ感染者がモンロビアの治療センターを抜け出し、食べ物を求め買い物客で混雑する市場をふらつき歩いたが、その感染者を遠まきにした傍観者達の怒りの矛先は、その感染者ではなくリベリア大統領に向いていた。

 貧困に喘ぐリベリア国民にとって、エレン・ジョンソン・サーリーフ(Ellen Johnson Sirleaf)大統領率いる政府は、致死的ウイルスから国民を守るには不作為そのものである。六ヶ月前、隣国からエボラが伝播して以来、リベリアでは1000人を超す犠牲を数える。史上最悪のエボラアウトブレイクの死者数は、リベリアを含む西アフリカ諸国で1900人を超えた。

 人手不足の治療センターから逃走した患者は、ここ数週間で5人目だと、狼狽した住民は言う。防護服に身を包んだ職員たちが暴れる患者をトラックに押し込み、運び去る光景を大勢の買い物客が不安気に見守った。

 「患者たちは空腹なんだ、飢えているんだ。食べものも水もない」と、群衆の中のひとりの怯えた女性が訴えた。「政府よ、やるべきことが山ほどあるぞ。エレン・ジョンソン・サーリーフ大統領、もっと対策を打て!!」

 女性の権利に関する業績でノーベル平和賞を受賞したジョンソ・サーリーフ女史は、1989年から2003年の内戦終戦からエボラ流行前までは、リベリア再建という点で漸進な発展を遂げた。

 しかし、現在、彼女は、エボラ感染からの解放への取り組みに、残り2年の任期を費やす運命のように思える。

 九年前、彼女がアフリカ初の女性大統領に就任して以来国際的な祝福を受け、漸進な生活水準の向上をもたらすことで、ジョンソン・サーリーフ女史の国内での評判は根強い。しかし、評論家の中には、彼女は貧しいリベリア人に疎いとする意見もある。

 七十五歳の前世界銀行職員である大統領は、エボラ対策の失政による国民の募る怒りに直面している。ジョンソン・サーリーフ大統領は、幾人もの医療従事者のエボラ感染死により医療施設でストライキが決行されている一方で、感染地域に隔離を強制し、そこで食料不足を生じさせたと非難されている。

 大統領は、モンロビア・ウエストポイントのスラム街に軍隊を派遣し、抗議デモを鎮圧したとの批判にも直面している。その際、兵士が隔離から逃れようとする群衆に向け発砲し、15歳の少年が命を落とした。

 野党は大統領の辞任を要求したが、政府は、自由になる資源が乏しいが、出来ることはやっていると主張した。

 「治療と注目は、最も必要としている人々へ提供されるべきであり、エボラとの闘いに於いて、政府は、数週間前よりも今の方が有利な状況にある」と、情報相Lewis Brown 氏はロイターに語った。

 先月、ジョンソン・サーリーフ大統領は国家非常事態宣言という大胆な手段をとり、学校が感染拡大層にならないよう休校にし、重要なポストにない公務員を家庭待機させた。
 しかし、エボラの感染拡大は感染予防の努力をはるかに上回り、国境なき医師団は、今週モンロビアだけで800床の追加が必要であったと語り、生物学的危機に関する訓練を受けた外国の軍隊の派遣を求めた。

 「医療における状況が悪化するにつれ、政府の不作為に対する地域化した不穏と民衆の批判は増すばかりに見えるが、当局は適切な対策を見出せずにいる」と、危機管理コンサルタントのRoddy Barclay氏は警鐘を鳴らす。(高橋雅人氏訳)

 管理人コメント:世界最貧国に近いリベリア。かっての奴隷達の子孫が建国した国。十分な米国や国際社会の支援が得られないままに、経済だけでなく文化の発展が停滞した国。今、そこで史上最悪の感染症が流行している。住民の怒りはどこに向けられるべきなのだろうか?政治の責任者の大統領だろうか?それとも歴史的に搾取し続けてきた欧米諸国だろうか?
 西アフリカにおけるエボラ対策の責任は、流行国だけの問題ではなく、アフリカをそれだけ脆弱な状態にしてしまった、搾取側の我が国も含めた先進国の責任でもあることを国際社会は未だ十分気づいていない。


7日

 
エボラ情報


デング熱
First Vaccine for Dengue Fever Shows Promise in 2nd Big Trial New York Times  (米国) デング熱ワクチン、臨床試験で有効

 フランスの製薬が開発したデング熱ワクチンの臨床試験が好成績を収めた。

 ラテンアメリカとカリブ海諸国の小児20875人を対象に行われたデング熱ワクチンの効果は、発症率を60.8%まで下げ、入院率が80.3%まで下がった。
 この成績は同社が先に東南アジアの小児1万人を対象に行った成績、56.5%の発症率減少のほぼ近似している。


Rare Outbreak of Dengue Fever in Japan  New York Times (米国) 日本で希なデング熱の流行発生

1145 dengue fever cases in S China Xinhua (新華社) 南中国で1145人のデング熱発生

 90%が広州市で発生。31人が重体。
 今年は高温で多湿の気候のため、通常の5倍の蚊が広東省で発生している。



エボラ情報

 エボラ発症米国人医師、回復者血清の投与が治療に用いられる可能性
American Ebola Patient Arrives in Omaha for Treatment Newsweek  (米国) エボラ感染米国人医師、治療のためにオマハに到着

 5日エボラ感染米国人医師がオマハのネブラスカ大学医学センターに到着した。

 キリスト教慈善団体のSIM USAの医師としてRichard Sarca (リチャード・サルカ)医師はリベリアで分娩に立ち会っていた。同医師は先に発病して米国で治療を受け回復したKent Brantly 医師の交代としてリベリアへいった。

 サルカ医師はネブラスカ医学センター・バイオコンタインメント患者治療施設で治療される(Nebraska Medical Center’s Biocontainment Patient Care Unit.)。
 当施設は先月2人の米国人を治療したエモリー大学病院に次いで、2番目のエボラ治療施設となった。
 エモリー病院からの医師も加わわって治療方針に関する会議がもたれた。

 病院発表によるとサルカ医師の治療は、強力な支持療法(補液、電解質補給)の他に実験的治療もオプションとして考えられているという。
 実験的治療としてエボラ回復者血清の投与が最も行われる可能性が高い、との意見が出ている。

Many in West Africa May Be Immune to Ebola Virus New York Times (米国) 西アフリカでは多数の人々がエボラに免疫を獲得している可能性-発病者の治療に全血輸血、快復期血清から回収された抗体産物による治療が可能

 西アフリカには多数のエボラに免疫を獲得した人々がいると推定される。
 少なくともエボラから回復した1800人の人々はエボラに免疫となっている。
 しかし実際にはさらに多数の免疫を持った人々がいると推定されている。

 無症状感染、果物がコウモリからウイルス汚染し、それを食べた人々がエボラ感染し、それが回復した人々など。
 実際に免疫を持った人々がどの程度いるか、1%、2%、さらにもっと?シエラレオーネで働くTulane 大学の出血熱の専門家であるRobert F. Garry Jr.医師が語っている。

 免疫を持っている人々が同定出来れば、エボラ死者の埋葬などに従事できるが、さらに治療のための血液、または血液製剤の提供が可能となる。
 また実際に治療する場合、どの程度の輸血、または血液製剤が治療に必要なのかも不明である。

German health minister announces training for medical staff in West Africa Deutsche Welle (ドイツ) ドイツ保健相、西アフリカの医療関係者へドイツ人専門家による感染予防訓練を表明


 エボラ対策としてアフリカに感染予防専門家の派遣を予定していることを、ドイツ保健相Hermann Gröhe氏が表明した。現地医療従事者は、ドイツ人感染予防専門家からエボラ出血熱のような伝染性の高い感染症に関する対処訓練を受ける。この派遣は、ドイツ保健省とロベルトコッホ研究所との共同開発計画に基づくものであり、感染地域の人々のエボラ出血熱に関する早急な認識と感染者への適切な治療の提供を通じて、感染伝播の阻止を確実なものにするものである。

 ドイツが加盟する欧州委員会は金曜日、特に感染が深刻なシエラレオーネやリベリア、ギニア、ナイジェリアに対し、公衆衛生の構築を目的とする1億4000万ユーロ(1億8400万USドル:193億2000万円、1ドル=105円で換算)の経済支援を表明した

Sierra Leone's Ebola lockdown will not help, says MSF  BBC NEWS AFRICA(イギリス)  国境なき医師団、シエラレオーネの外出禁止令は役立たないとの見解


 シエラレオーネが発表した3日間の移動制限(外出禁止)はウイルス封じ込めに寄与しないと、国境なき医師団は考えている。同団体は、外出禁止令により住民が秘密裏の行動を強いられ、医師と住民との信頼関係を損ない、引いてはエボラ拡大につながると言う。
一方、シエラレオーネ当局は、9月19日から実施される外出禁止により、医療関係者がエボラ感染者を発見できるとする。
 エボラ流行のさなか果敢に闘う国境なき医師団のスタッフは、検疫や外出禁止が「住民を秘密裏の行動に駆り立て、彼らと医療関係者との信頼関係を危機的なものにする」とする声明を出した。「外出禁止が新規感染者を隠蔽する手段と化し、更なる感染拡大につながる」と言う。
 シエラレオーネ情報相のAlpha Kanu氏は、外出禁止が住民にとって大変な不便であることを認めつつ、他方、約500名もの犠牲をもたらしたエボラの感染拡大を食い止める必要性を強調する。
 国境なき医師団からの批判にもかかわらず、Kanu氏は、外出禁止により感染拡大を最小限に抑えることが出来る」と主張し、国民に向け食料の備蓄を求め、「内戦中も我々はそうして耐えしのいだ」と言い聞かせる。
 1999年に勃発したフリータウンへの反政府軍侵攻以来一度も、ここ半年に国民が直面している恐怖を目撃したことがないと、Kanu氏は言う。例えそうであっても、国民視点から、ある人々にとっては、3日間の外出禁止はあまりにも長すぎて家に留まれと強いられても出来ない我慢と感じ、また、ある人々にとっては、3日間の外出禁止はあまりにも短すぎて政府が目論むウイルス拡散制御は達成不可能と感じている。
 先般シエラレオーネ当局者は、20,000名を超える関係者が国民の在宅を確認するために配置されるだろうと述べた。
 保健相広報官のSidie Yahya氏はBBCに対し、国民が外出禁止に反対しないことを希望すると語り、「外出禁止に従うか、または、背けば法を犯すことになり、それは大統領に背くことに他ならない」と述べた。
 BBC西アフリカ特派員のThomas Fessy氏は、シエラレオーネ国民の法遵守が計画の成功の鍵だと見ており、しかしながら、強制実施は人権問題に抵触する傾向があり、潜在的に暴力的なデモを誘発する可能性があると言う。
 先月、リベリア政府は、エボラウイルスの封じ込めを図りリベリアの首都モンロビアのスラムを1週間以上にわたり隔離閉鎖した前例を目撃している。


Sierra Leone to impose 4-day, countrywide anti-Ebola "lockdown"  Reuters (国際) シエラレオーネ全土で4日間の行動制限


 シエラレオーネは、西アフリカ諸国で感染拡大するエボラ出血熱を食い止める作業を加速するために、9月18日から全国で4日間にわたり国民の行動を制限する。
 エボラ出血熱感染拡大を阻止し、医療関係者が感染初期に感染者を発見するため、国民は9月18日から同月21日の4日間外出禁止を課される。


6日

エボラ情報

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U.N. to set up Ebola crisis center as deaths top 2,100 Kyodo News (日本) 死者数2,100人を受けて国連がエボラ危機センターを設立

 国連事務総長バン・キムン(Ban Ki Moon )氏は、今後6ヶ月から9ヶ月でエボラ出血熱感染国に於ける感染根絶を目指し、エボラ危機センターを設立すると語った。
 国連が 金曜日に公表した最新のエボラ情報では、今月の死者数は1ヶ月前と比べ倍増の2,105人に上る。
 バン・キムン氏は、死者数の増加が顕著であることから、先週国連が公表した流行の封じ込めのための工程表への賛同に言及し、今後数週間が重要であるとの見解を示した。
国連の上席リーダーと専門家による直近の会議に於いて、バンキム氏は、対策の協働と効率を国連内外の様々なパートナーにもたらすエボラ危機センターの設立に合意した、と述べた。
 エボラ危機センターは、ニューヨークの国連本部に設置される。


エボラ熱治療へ回復患者の血清活用 WHO、専門家と合意  日本経済新聞

 世界保健機関(WHO)は5日、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱について、回復した患者の血清を使う治療を優先課題とすることで専門家の合意を得たと発表した。また、ワクチン2種類を早ければ11月にも使用し、未承認薬も動物実験で効果を確認したものは利用を促す。死者数は5日時点で2千人を突破。有効な治療法の確立を急ぐ。

 WHOは8月、感染拡大を止めるには未承認薬の投与も倫理的に認められると判断。4~5日の専門家会合で、未承認薬の使用条件や他の治療法についても議論した。

 回復した患者の血液に含まれる抗体を輸血などで別の患者に注入すれば、理論上はウイルスに対する免疫を強めることができる。会合後にジュネーブで記者会見したWHOのキーニー事務局長補は「患者は増えたが、治癒した人も増えた。回復した人は治療に血液を提供できる」と語った。

 会合で検討したワクチン2種類は「有望である」と評価。安全性を確認したうえで感染国の医療関係者に優先的に使用する。他の未承認薬についても「あるものはすべて使う」(キーニー氏)とした。

 ただ、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」(一般名ファビピラビル)の投与には、現段階では消極的という。キーニー氏は日本経済新聞の取材に「WHOとして使用を禁止するわけではないが、有効に使われるには動物実験で効果が確認されなくてはならない」ことが理由だと語った。

 WHOの集計によると5日時点のエボラ熱による死者数はリベリア、ギニア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国の合計で2105人と2千人の大台を超えた。疑いのある人も含む感染者数は、セネガルも合わせて3967人に達している。


Faith, Medicine or ZMapp? What Cured The Ebola Patients? NBCNews.com  (米国) 信仰、医学、ZMapp?何がエボラ患者を治癒に導いたのか?

 エボラに感染し治癒した米国人医師ケント・ブラントリーと公衆衛生指導者ナンシー・ライトボールの答えは明確だった。
 慈悲深い主が救ってくれた。人々、医学、これまで使われたことの無かった薬を通して救ってくれた。

 コレラのように体液を失った。
 医師団は医学的状況について語った。
 コレラのように絶えず嘔吐と下痢が見られ、ブラントリーは1日5~7リットルの水分と多くの電解質を失った。
 以下略。


 握手が禁止されたナイジェリア
Nigeria in the Time of Ebola New York Times  (米国) エボラ脅威の中のナイジェリアで

 常日頃挨拶の握手が習慣化していたナイジェリア。
 エボラ感染の危険性から握手は避けられ、政府も挨拶のための握手を避けるように啓発している。
 そうした状況下でのナイジェリアについて。
 以下略。

Two Vaccines to Protect Against Ebola Could be Available Within Weeks New York Times  (米国) 数週以内にエボラワクチンが実用化される可能性

 ジュネーブのWHO本部で開かれたエボラ対策会議に、科学者、倫理学者、医師達が200人集まり2日間の論議が行われた。
 その結果回復者からの輸血または快復期血清産物の治療しようが優先されるべきとの判断、そして2種類の実験的作製ワクチンの迅速な使用が決定された。

 WHO事務局長補のキーニー医師は、現状打開策が全くないとする、これまでの絶望的思いを変える必要が出たと感想を語っている。

Sierra Leone to impose 4-day, countrywide anti-Ebola "lockdown" Reuters (国際) シエラレオーネ全土で4日間の行動制限

 シエラレオーネは、西アフリカ諸国で感染拡大するエボラ出血熱を食い止める作業を加速するために、9月18日から全国で4日間にわたり国民の行動を制限する。
 エボラ出血熱感染拡大を阻止し、医療関係者が感染初期に感染者を発見するため、国民は9月18日から同月21日の4日間外出禁止を課される。

WHO on Ebola: Blood may offer help now, vaccines this fall CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症) WHOエボラ会議発表:回復者からの輸血が治療の選択に、秋までにワクチンが実用化

 回復者からの全血輸血および回復期血清をエボラ治療に用いることに同意した。そして全ての努力が流行している国々で安全に行われることに向けられるべきである。
 WHOの事務局長補Marie-Paule Kieny博士がテレビ記者会見で語った。

Ebola Vaccine Could Be Ready by November, WHO Says New York Times (米国) エボラワクチンは11月までに準備される可能性、WHO発表

 200人の専門家が参加したエボラ対策会議がWHO本部で2日間行われた。

 討議された結果、回復者からの輸血及びそれら血液から分離された抗体の使用を、治療の優先とすべきとの判断が示された。

 現在動物実験中の2種類のワクチンが11月までに実用化される予定で、当初は現場の医療関係者に投与される予定。
 以上5日(現地時間)、WHO事務局長補のDr. Marie-Paule Kienyが会議終了後に発表した。

US doctor will be treated without experimental drug USA TODAY (米国) エボラ発症米国医師の治療、実験的治療薬は使用せず

  リベリアでエボラに感染した米国人Richard Sacra医師は、5日(現地時間)ネブラスカ医学センターの特殊施設に搬送された。米国に4か所ある感染症特殊施設の1か所である。
 医師とナース35人が治療にあたる。

 先に使われていたZMappは在庫はなく、医師団は実験的治療薬の使用は考えていないという。

 WHOは回復患者からの輸血を治療として勧めている。
 しかし最新の支持療法だけでも多くのエボラ患者は救えるとされ、西アフリカでも半数は治癒している。

Ebola drug trials need volunteers  Oxford Mail  (英国) オックスフォード大学、エボラワクチンの臨床試験に

 60人のボランティアを募集。
 20人ごとのグループに分け、至適投与量を検討。

Use Ebola survivors' blood - WHO  BBC (英国) エボラ生存者の血液を治療に使う-WHO


 エボラ回復者の血液を治療に使える可能性がある

 エボラは史上最大の流行を起こし、すでに2000人以上の死者を出している。
 国際的専門家達は実験段階の治療薬の使用を巡って議論している。
 WHOは本年11月から現場でのワクチン使用が可能となることを発表した。

 回復した患者の血中には多くの抗体が存在する。
 これら回復者からの全血輸血により、発病者に抗体を投与し、発病者の免疫を補助する治療をWHOは推奨するとの発表を行った。
 また回復者からの抗体を用いた治療も効果を奏しているとした。

The Other Ebola Toll: African Economies New York Times (米国) もう一つのエボラ被害:アフリカの経済打撃

 西アフリカでの経済打撃は大きい。エボラ流行国への航空便は止まり、主要商品の価格は上昇し、食料品は不足しだし、郵便は停止し、外人労働者は帰国しだし、国家成長率は急落。
 以下略


5日


エボラ情報


エボラ出血熱の死者1900人超える 国連「630億円の対策費必要」 ハフィントンポスト  (国際、日本語版)

 {[ワシントン/コナクリ/ダカール 3日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は3日、エボラ出血熱の死者が1900人を超えたと発表した。先週の1500人強から急増したことになる。

チャン事務局長はワシントンで行った会見で、ギニア、シエラレオネ、リベリアで、感染が確認、または感染の可能性が高い人は3500人に上ると明らかにした。

国連でエボラ熱対策を担当するナバロ調整官は、感染封じ込めのため、西アフリカ諸国に物資を供給するには少なくとも6億ドル(約630億円)が必要だとの考えを示した。WHOは先週、感染拡大阻止には推計4億9000万ドルが必要だとしていた。

一方、ギニアのエボラ熱対策チームは、首都コナクリの南東約750キロのKerouaneで、新たに9件の感染が見つかったと発表。Kerouaneではこれまで感染は確認されていなかったという。

米疾病予防管理センター(CDC)のトーマス・ケニオン氏は、エボラ熱の感染拡大が「手に追えない状況になりつつある」と警告。エボラ熱を抑制できている地域はどこにもないと述べた。}


Ebola epidemic spread 'accelerating' as 1000 deaths reported last month Telegraph.co.uk (英国) エボラ流行加速、先月には1000人の死者が発生

NIH: Ebola Outbreak is 'Completely Out of Control' Newsweek (米国) 米国国立衛生研究所(NIH):エボラは完全に制御不能状況

 西アフリカのエボラ流行は5か国に広がり死者が1900人以上となり、現在さらに拡大している。
 完全に制御不能であり、状況は極めて恐ろしい、とNIHのアレルギー感染症センター長官のアンソニー・ファウチ長官がNewweekに語った。
 すべてのアフリカのエボラ感染者の42%が先月発症していると語る。
 以下略。

American doctor with Ebola to be flown to Nebraska  USA TODAY (米国) エボラ感染米国人医師、ネブラスカへ航空機で搬送

 リベリアで分娩に携わっていた米国人医師(リチャード・サクラ)がエボラに感染したが、米国ネブラスカの特殊病棟に搬送される。 

Seven reasons why this Ebola epidemic spun out of control  Vox (国際) 西アフリカエボラ流行が制御不能となっている7つの理由

 1)公衆衛生的啓発の開始が遅すぎ、十分社会に行き渡ってない。
    西アフリカではエボラは発生したことはなかった
 2)読み書き能力のできない人々が世界でも最も多い国々である。
    メディアによる啓発が困難
   
 3)エボラに関して多くの風説で社会が混乱している。

 4)流行地域のシエらレオーネ、リベリア、ギニアはアフリカでもっとも貧しく、保健医療体制が脆弱である。

 5)疾患のサーベイランス・ネットワークが行き届いてない。

 6)国際社会の反応があまりにも遅すぎる。

 7)感染国の間、そして我々の世界もますます相互連結されてきている。

France sends experts to West Africa help fight Ebola spread Reuters (国際)  フランスが西アフリカに専門家を派遣

フランスが、WHOの求めに応じて西アフリカのエボラ感染地に20名の生物学的災害に関する専門家を派遣すると表明した。今週金曜日に第一陣がギアナに向けて出発し、今後3ヶ月間現地の地方当局と共同でエボラ感染拡大の抑制に従事する。

 ナイジェリアでエボラ急拡大の危険性
Nigeria monitoring 400 contacts of doctor who died of Ebola  Reuters (国際) ナイジェリア、エボラ感染死した医師と接触の400人を監視中

ナイジェリア当局は、感染曝露の事実を隠蔽し死亡した医師との接触後、エボラ出血熱症状を呈している約400人を監視している。

ポートハーコートに住むアイクニューモ(Iyke Enemuo)医師は、秘密裏にエボラ出血熱感染者を治療し、その後死亡した8月22日迄診療を継続したほか、大勢の友人や親戚、医療従事者と接触した結果、約60人のハイリスク感染者を生じさせた。内科医であるこの医師の妻も夫と同じ病院に勤務しており、エボラ出血熱に感染している。

この医師のあらゆる行動は秘密裏に行われており、彼は、大都市ラゴスでの隔離治療を嫌いポートハーコートに逃れたエボラ出血熱感染者を隠匿し治療した公衆衛生法違反を犯している。

彼はこの感染者を病院外で密かに治療し、彼自身もエボラ出血熱を発症したが、その事実を同僚に伝えておらず、搬送された病院で大勢と接触した。


4日

中国H7N9鳥インフルエンザ

 香港保健省発表

 中国当局から香港保健省へ通知された情報によると新疆ウイグル自治区で2名のH7N9鳥インフルエンザ感染者が発生した。
 66才女性と53才男性で、女性は8月に死亡している。

 コメント:秋から冬にかけて再び感染者が増加することが危惧される

エボラ情報

Third American With Ebola Returning to US WebMD  (米国) 3人目のエボラ発病米国人、米国へ搬送予定

 リベリアでエボラに感染した51才のリック・サクラ医師(Rick Sacra)が米国に搬送される予定であることがCDCから発表された。いつ搬送されてくるのかは不明。
 先に2人の米国人を搬送したPhoenix Air が契約されたという。

 同医師は予防衣を着用して新生児を取り上げたが、感染者の治療にはタッチしていなかったという。

Ebola Spreads to Southern Nigeria With 3 Cases Confirmed and 60 at 'High Risk' TIME  (米国) エボラ、南部ナイジェリアに拡大、3人が確定、60人が感染した疑い

 南部ナイジェリアのポートハーコートで3人のエボラ発病者が同定され、WHOは5人が死亡した大都市ラゴスからエボラが拡大したことを確認した。
 ポートハーコート市の保健当局は200人以上の接触者の健康状態を監視しているが、60人は発病ハイリスクと考えられている。

Canada Ebola vaccine shipment to Africa stymied by logistics  Reuters (国際)  カナダの実験薬エボラ出血熱ワクチンが輸送方法で留め置き

 8月12日にカナダ政府からWHOに寄贈された実験薬エボラワクチンの輸送に関する問題が生じ、ワクチンがカナダウイニペッグの国立微生物学研究所に留め置かれている。ワクチンは低温で維持管理されなければならず、カナダ保健省は、そのための適切な輸送方法や保管方法をWHOと検討中とされる。


ニューヨーク・タイムズ紙はエボラに関する情報を日々多数発信している。その内容は多岐にわたっていて、内容も濃い。グローバルな観点からの論説等、…今や世界のエボラ問題を発信する中心的報道機関となっている。当ページでは出来るだけ紹介するようにしているが、長文であること、内容が濃いことなどから、多くは意訳となっているし、日本語訳に際して管理人の語学力からくる間違った表現も多いかも知れない。またタイトルだけを紹介しているのは、管理人の資料として残す意味もある。なおタイムズは月数編以上の閲覧は有料である。


 無力なWHO…、嘆き
Cuts at WHO Hurt Response to Ebola Crisis New York Times (米国) エボラ危機に対して無力なWHO、その実情

 この夏、国境なき医師団長のジョアンヌ・リュー医師はWHOのチャン事務局長と話し合った。リュー医師は多数の生物的災害の専門家達を軍隊や保健医療分野からエボラ流行地域に送ることを求めた。リュー医師が最も力を持つ世界的責任者と考えているチャン事務局長は、リュー医師の意見に同意したが、自分もそのようなことをしたいが…、と嘆きの言葉を発した。

 チャン事務局長は詳しく話を聞いた。
 そして、WHOが世界の致死的感染症との闘いに即座に反応できるとの考えは幻想だと語った。
 多くの制約、必要な人材、必要な資金など…。
 (チャン事務局長は、初期の対応は当事国の責任であり、WHOはあくまでも技術的指導の役割でしかない、と他のインタビューで語っている:訳者)

 エボラは小さな村で起きていたが、現在は大都会に広がっていて、西アフリカ各国の国境を越えて流行している。
 各国は貧しく、公衆衛生的に未発達であり、施設も乏しい。
 チャン事務局長は、WHOも各国も現在のエボラの流行を過小評価していたという。そして現在、制御不可能となった。

 かって中国から流行したSARSの場合とは完全に異なる。
 各国は対策が十分とれる体制にあったし、国民への啓発も容易であったし、世界が協力的であった。

 略

W.H.O. Leader Describes the Agency’s Ebola Operations  New York Times (米国) WHO事務局長、エボラ対策におけるWHOの業務内容を説明

 参考になる内容であるが略。

Swedish experts to help combat Ebola in Liberia  Z news (インド) スエーデン専門家をイベリアに派遣

 今週末までにスエーデンがリベリアへ専門家を派遣し、エボラ出血熱感染に従事する医療関係者のための宿舎を設営する計画が公表された。専門家の派遣は、100から200人規模の宿舎を設営するための条件を調査するもので、宿舎設営の費用5920万円(USD570,000)を他国と折半するとしている。


WHO Concerned About Another Ebola Cluster in Nigeria New York Times (米国) WHO、ナイジェリアの2番目のエボラ流行を懸念

 7月にナイジェリアの大都市ラゴスで流行したエボラから、今回のポートハーコートでの発生が引き続いており、さらなる流行を懸念している。

 7月のラゴスでの流行は完全に封じ込めたと当局は考えていたが、感染者が隔離地域から抜け出して、ポートハーコートの医師の診断を求めた。
 診察した医師は数日後に発病し8月16日に入院、1週間もしないうちに死亡した。
 その間、発症した後も医師は患者の診察を行い、少なくとも2回の手術を行った。
 さらに医師は入院する前に家族や友人も含めて多くの人々に接触していた。

死者1900人超す ナイジェリアで急拡大の恐れ  MSN産経ニュース

 世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は3日、米首都ワシントンで記者会見し、西アフリカでのエボラ出血熱の死者が1900人を超えたことを明らかにした。

 感染が確認されたか疑われる患者数は約3500人。先月28日に発表した患者数3069人、死者1552人から大きく増えた。チャン氏は「流行はさらに拡大している」と強調。6~9カ月後を目指す封じ込め実現に向けて国際的な支援強化を訴えた。

 一方、WHOは同日、ナイジェリア南部ポートハーコートで死亡した男性医師の妻ら2人の感染が新たに確認されたと明らかにした。この医師と接触し、感染したリスクが高い人がさらに約60人おり、WHOは現地で感染が急拡大する恐れがあると警戒している。(共同)


エボラ熱の死者1900人超える、国連「630億円の対策費必要」 ロイター

 世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は3日、エボラ出血熱の死者が1900人を超えたと発表した。先週の1500人強から急増したことになる。

チャン事務局長はワシントンで行った会見で、ギニア、シエラレオネ、リベリアで、感染が確認、または感染の可能性が高い人は3500人に上ると明らかにした。

国連でエボラ熱対策を担当するナバロ調整官は、感染封じ込めのため、西アフリカ諸国に物資を供給するには少なくとも6億ドル(約630億円)が必要だとの考えを示した。WHOは先週、感染拡大阻止には推計4億9000万ドルが必要だとしていた。

一方、ギニアのエボラ熱対策チームは、首都コナクリの南東約750キロのKerouaneで、新たに9件の感染が見つかったと発表。Kerouaneではこれまで感染は確認されていなかったという。

米疾病予防管理センター(CDC)のトーマス・ケニオン氏は、エボラ熱の感染拡大が「手に追えない状況になりつつある」と警告。エボラ熱を抑制できている地域はどこにもないと述べた。


Two Women Receive Experimental Ebola Vaccine in Fast-Tracked Trial ABC News  (米国) 

 米国衛生研究所(NIH)で開発したエボラワクチンの臨床試験が女性2人を対象に行われた。予定を前倒しした試験となった。ワクチンはグラクソスミスクライン社製。

エボラ出血熱:圧倒的な支援不足、生物災害対応チームの動員を--MSF、国連で訴え    MSN産経ニュース

 {国境なき医師団(MSF)日本
国境なき医師団(MSF)インターナショナル会長のジョアンヌ・リュー医師は、9月2日、ニューヨークで国連と世界保健機関(WHO)の会合に出席し、エボラ出血熱が流行しているアフリカ諸国における国際的な支援が大幅に不足していると指摘した。さらに、生物災害への対応能力を持つ国々は、民間と軍に関わらず医療チームを即座に西アフリカに送る必要があると要請、そうした専門医療ユニットの大規模展開なくしてはウイルスのさらなる蔓延は防げないと訴えた。

<国際社会の反応は致命的に不十分>

国連加盟国に対する演説の中で、リュー医師は支援の不足を非難し、各国はこの大規模流行に関して、限界を超えて活動しているまん延各国の保健省と民間非営利団体に過度に依存してきたと指摘。MSFは何度も現地への大規模な動員を訴えてきたが、国際社会の反応は致命的なほど不十分であったと強調した。

MSFは西アフリカで3月からエボラと闘ってきたが、感染拡大を続け予測不可能なこの流行に対して、NGOと国連だけでは、WHOのエボラ対策ロードマップを実行することは不可能だ。感染率は過去に例を見ない水準に達してしまった。

リュー医師は「史上最悪の流行に突入して6ヵ月たちますが、エボラの封じ込めに世界は敗れつつあります」と話し、「各国はこの多国にまたがる脅威の制御に失敗、8月8日にWHOが出した『公衆衛生上の国際的緊急事態』も確固とした行動にはいたらず、各国は本質的には世界的な無為の連合体となっているのです」と指摘した。

<民間と軍両方の医療チーム展開を>

世界の多くの国が保有する生物学的脅威に対応できる民間や軍の専門チームを派遣することが急務だ。訓練を受けた医療チームは数日間で組織的に展開可能で、高い安全と効率でまん延国を支援することができる。しかしながら、MSFはいかなる部隊も西アフリカ地域で強制検疫や隔離、居住地の封鎖のために展開されることがあってはならないと強く主張する。 強制隔離は、ウイルスの感染制御ではなく、住民の間に恐怖と動揺ばかりをもたらすからだ。

リュー医師は「まん延国への資金拠出計画の発表や数人の専門家を派遣するだけではもはや不十分です。ニーズに応える能力のある国は、目の前の災害現場で必要な対応を積極的に行う政治的・人道的責務があります。自国に感染患者が到着した際の対応ばかりを考えるのではなく、西アフリカで実際に命を救う行動をとるべきです」と訴える。

<路上に放置される遺体>

短期的なニーズとしては、隔離施設を備えた仮設病院の増設、訓練を受けた人員の派遣、移動検査施設設置による検査態勢の拡充、専用の航空輸送路による西アフリカとの人員および物資移動の円滑化、感染疑いや確定した医療従事者の治療に向けた、仮設病院間のネットワーク整備が必要不可欠となっている。

例えば、リベリアの首都モンロビアでは、適切な隔離施設と有資格者を備えた治療センターの新設が急務だ。拡張を繰り返して今や160床を擁するMSFの治療センター「ELWA 3」の前でも患者の列は伸び続けている。 モンロビアだけでも推定800床がさらに必要となる見込みだ。現地のMSFチームの対応能力も限界で、緩和ケア以上は提供できていない状況だ。ELWA3のコーディネーターを務めるステファン・リエーグレンは「病院は満床で、患者が救急車で搬送されても受け入れられないことは日常的に起きています」と語っている。

リベリアとシエラレオネにあるMSFの治療施設は感染疑いの患者で超満員となっている。そのため住んでいる村や地域で亡くなる人も後を絶たない。シエラレオネでは、感染性の高い遺体が路上で腐敗している。

<「会議に費やす時は過ぎたのです」>

隔離施設の増設はより早期の搬送と受け入れを可能にし、死亡率に大きな影響をもたらす。感染者ができるだけ早く治療施設に来ていればより多くの命を救えた場合もある。隔離施設の収容可能人数を増やすことで、崩壊の間際にあるまん延国の医療体制の負担も軽減できる。少なくとも150人の医療従事者がエボラで亡くなり、エボラを恐れて業務に戻らない人もいる。

また、トリアージ・センターの設置、遺体安置所増設、衛生用品の大規模配布も疫学的監視体制増強とともに必要だ。

リュー医師は「時が過ぎていくなか、エボラの勝利が続いています。会議とプランニングに費やす時は過ぎたのです。行動を起こす時です。無為に過ぎる1日1日が多くの死者と社会の緩やかな崩壊を意味しています」と警告している。

MSFは2014年3月、西アフリカで発生したエボラ出血熱流行への対応を開始。現在ギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアで活動している。MSFが運営するエボラ治療施設5ヵ所のベッド数は合計480床で、3月以降に受け入れた患者は合計2077人。そのうち1038人はエボラ感染が確認され、241人は回復した。これまでに156人の外国人スタッフを派遣しており、現地採用のスタッフは1700人に上る。}

Ebola outbreak racing out of control, officials say  USA TODAY  (米国) エボラ流行は制御不能状態:WHO

 エボラ感染者数は3500人、死者数は1900人以上であるとWHOが発表した。
 その制御のために多大の労力がさらに要され、資金が少なくとも5億ドル(600億円)必要とWHOでは訴えている。

 コメント:WHO発表感染者数と死者数が激増している。8月28日発表では3069人に感染し、1552人であった。全てを把握しきれてないようだ。1年後には感染者数は2万人と先日発表していたが、そんな数に収まるのだろうか?ウイルス変異も起きていると言われる。問題はワクチンが大量に製造されたなら、誰に接種するかだろうが、医療担当者や警官が第一選択、続いて行政関係者、軍隊と続くと思われる。いずれにしても長い闘いとなる。

 米国で3人目のエボラ感染者発生
Mass. Doctor Contracts Ebola in Liberia Boston.com  マサセッチュー州医師、リベリアでエボラに感染

 キリスト教慈善団体SIMからリベリアに1ヶ月前に派遣された医師( Dr. Sacra )がエボラに感染したことがSIMから発表された。
 エボラ感染者として米国で3人目である。
 
 マサデューセッツ州のホルデンに妻子と住んでいた。
 同医師は米国で家庭医として地域で働いていたが、同時にマサチューセッツ大学医学部で家庭医学及び地域保健の助教をしていた。

 コメント;支援団体から派遣されている医療担当者の数は米国が圧倒的に多く、続いてヨーロッパのようだ。日本に関しては不明。

British Ebola patient discharged from hospital after ZMapp treatment Fox News (米国) 英国エボラ患者、ZMapp治療後退院

 シエラレオーネでボランティアとして働いていて8月にエボラに感染した男性ナースが、ロンドンフリー病院を退院した。ZMapp治療を受けていた。

WHO: New Ebola Fears Mount in Nigeria  ABC News (米国) ナイジェリアで新規エボラ脅威

 エボラ発病医師が死亡する前に多数の患者を診察していたことから。エボラ患者の発生が危惧されている。


3日


エボラ情報

 国際社会はなぜ西アフリカへの十分な支援を行わないのか?

UN and Medical Group Make Appeals for Ebola Aid  New York Times  (米国) 国連と医療支援団体の国境なき医師団、エボラ支援を訴える

 国連高官は外交官達に、母国の政府に資金、医師団、予防装具をエボラ感染地域に至急送るように訴えた。
 国境なき医師団は、各国に市民および軍隊の生物的災害対策専門家を送るように要望した。

Ebola outbreak 'out of control,' says CDC director Fox News  (米国) エボラ流行、制御不能:米国CDC長官

 1週間のエボラ流行地を視察して帰国したトム・フリーデンCDC長官は、現地の絶望的状況を把握した。
 以下長官談話から。
 米国政府、CDC.、各国の多大な努力にも関わらず感染者は増え続け、現在はその増加数が急速に増えている。
 ウイルスの感染速度は予想以上に速く、それ故我々がさらなる行動を今起こさなければならない。
 フリーデン長官はリベリア、シエラレオーネ、ギニアを視察し、リベリアでは予防衣を着て患者治療施設を見た。
 この流行を押さえ込むことが出来る方法はある。しかし今、その方法は閉ざされている。我々は今、対応を強化するための行動を起こす必要がある。

Ebola response lethally inadequate, says MSF BBC (英国)  エボラ対策、致命的に不適切:国境なき医師団

 世界的に軍隊の介入がエボラ拡大防止には必要と、国境なき医師団は警告。
 世界のリーダー達の積極的反応がなく、エボラ対策への世界的支援は致死的なまでに不適切である、と医師団は語る。

 各国は西アフリカに背を向けて、自国への侵入にのみ関心を持っている。

 WHOとの会話の中で何度も国際的支援が必要と、医師団長は語ってきたが、全ては無視されたと語っている。
 歴史上最悪のエボラ流行は6ヶ月続いてきたが、世界はその闘いに挑んではいない。

 国境なき医師団は、生物学的災害対策に長じた軍隊と市民のチームが緊急に必要とされると語り、エボラの拡大防止は大勢のチームの配置無くしては不可能だろうと語っている。


[国際]【エボラ出血熱】「これまでの健康問題の中で最も深刻だ」 国連、支援拡大を要請(2014.9.3 MSN産経ニュース

 国連のエリアソン副事務総長は2日、国連本部で記者会見し、エボラ出血熱は「国連がこれまでに直面した健康問題の中で、最も深刻な難題だ。国際社会の連帯が問われている」と語り、感染地域への支援拡大を加盟国に呼び掛けた。

 国連でエボラ熱対策を担当するナバロ調整官は、まん延を食い止めるには、感染地域での医療サービスの水準維持が重要だと強調。国際社会は医療スタッフや危機管理専門家の派遣を通じた貢献が可能だとの見方を示した。

 世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は、アフリカの一部の国が航空便を停止し、医療関係者らの渡航が難しくなっていると指摘。「感染国を孤立させるのは解決策ではない。適切な対応は(搭乗者の)検査を強化することだ」と述べ、冷静な対応を呼び掛けた。


The lessons of the Ebola outbreak suggest a larger, faster response is needed Washington Post (米国) エボラ流行の状況は、迅速で大規模な世界的対策が必要であることを示唆している

 

 世界は西アフリカを荒廃させているエボラウイルスとの闘い方法を急速に学びつつあるが、未だその急速性は十分とはいえない。
 シエラレオーネ、ギニア、リベリアでウイルスは3069人に感染し、1552人が死亡した。
 その40%はこの3週間で起きている。
 感染拡大の速度は上がっている。
 WHOは8月28日、最終的には2万人の感染者が出ると予測した。


CDC director calls for worldwide effort to stop Ebola USA TODAY  (米国) 米国CDC長官、エボラ拡大防止のために世界中の支援を求める

 CDC長官は、西アフリカを視察後、エボラ対策に世界中の協力が必要と語り、これは決して誇張した表現では無いと語った。

 また布教団体 SIM USA は、団体の米国人医師がエボラに感染したと発表した。


コンゴ民主共和国、エボラ出血熱で31人死亡 WHO  朝日新聞

 {世界保健機関(WHO)は2日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国で発生したエボラ出血熱で、31人が死亡したと明らかにした。AFP通信などが伝えた。同国のWHO広報官は「感染は首都キンシャサから800キロ北の地域に封じ込められている」としている。

 地元報道などによると、同国の感染者には西アフリカからの渡航者はいないとみられ、同国当局は西アフリカのエボラ出血熱とは異なる流行だとみているという。}


Here's the current status of new drugs to fight Ebola virus and what works ...  Reuters  (国際) エボラウイルスに対する実験用治療薬の状況とどれが最も有効か

 ZMapp:7人に投与され、2人が死亡。生存した7人はZMappが効果を持ったかは不明。支持療法が優れていたこと、年齢が若かったこと、基礎疾患が無かったことなどで、治癒した可能性もある。

 エボラ治療に効果が期待出来る候補薬
 TKM-Ebola, AVI-7537, favipiravir, selective estrogen receptor modulators like clomiphene and toremifene, BCX-4430 and ST-383

 以下2種類が人での安全性は確認されていて、いつでも使用できる。
 favipiravir インフルエンザ薬として人での治験は済んでいる。
 elective estrogen receptor modulators  女性の不妊治療および乳がん治療に使用されている

Human Trial for Ebola Vaccine to Begin This Week ABC News (米国) エボラワクチン、今週に臨床試験に

 米国衛生研究所(NIH)と英国グラクソスミスクライン社が共同開発していたエボラワクチンの臨床試験が今週にも始まることが発表された。

Another American missionary doctor contracts Ebola in Liberia, says group  USNews (米国)  リベリアでまた一人アメリカ人伝道師の医師がエボラに感染

 リベリアの病院に勤務するアメリカ人医師がエボラ出血熱に感染した。その医師の名前は明かされていないが、リベリアの首都の病院の産科病棟で治療にあたっていた。伝道グループによると、産科病棟がエボラ出血熱隔離病棟と分離されているため、医師がどのようにしてエボラ出血熱に感染したか把握していないと言う。

Ebola patient escapes quarantine centre in search of food The Telegraph (英国) エボラ患者、食物を求めて隔離センターから脱走

 リベリア首都モンロビア。
 エボラ疑い患者が隔離センターから脱走して市場に入り込んだ。
 黄色い予防衣を着た医療担当者達に取り押さえられて搬送車に収容された。
 ビデオ映像が提供されている。


2日

エボラ情報

British Ebola patient 'pretty well' BBC News (英国) エボラ発症英国人の経過は非常に良い

 英国人ナース(男性)はシエラレオーネでエボラに感染し、英国ロンドンに搬送されてきた。

 医師団は彼がZMappで治療されたと語った。

 患者の家族は電話で患者と会話をし、状態が良くなっていることを確認した。

 西アフリカ、食糧難に国連支援が必要と警告
UN warns food prices rising in Ebola-hit countries Washington Post  (米国) 国連、エボラ発生国での食料価格が上昇していることを警告

 国連はエボラ発生国での食料価格が上昇していることを警告しているが、事態はさらに悪化する可能性が高いとされる。理由は農家で米やトウモロコシの収穫時期が近いが、畑に自由に出られないからである。各国当局はエボラ拡大を防ぐために町全体の交通を遮断している。

 FAO(国連食糧農業機関)は上述した理由で食料の価格が150%上昇しているとしている。
 国連はリベリア、ギニア、シエラレオーネでは130万人が今後数ヶ月食糧難となり、援助を求めていると発表した。

 国際社会はなぜ西アフリカへの十分な支援を行わないのか?

Ebola: Call For Better International Response As African Nations Grapple With ... Yahoo News UK (英国) エボラ:アフリカ各国がエボラ流行の脅威と闘っている中、さらなる国際的支援が求められている

 西アフリカでは2,3日毎に100人の人々がエボラで死亡している。

 エボラ流行前でする人口430万人のリベリアには50人の医師しかいなかったが、今は多くの医師が感染し、何人かは死亡している。
 医療担当者の中には予防衣に身を包んだ辛く過労に満ちた仕事を離れる者も見られるが、仕事を続ける者も見られる。
 
 医療機関は閉ざされ、いかなる病気の診療も行われていない。

 報告によると社会全体に恐怖感が漂い、それを”恐怖の流行(epidemic of fear)とも呼ばれている。
 
 略

 ワシントンポストは、急を要する人的支援が必要と報道している。

Nurses go on strike in Ebola-hit Liberia  yahoo news (国際) エボラ感染地リベリアで看護師がストを決行

 リベリア最大の病院で看護師が、より安全な労働環境と賃上げを要求しストを決行した。エボラ出血熱流行の初期から個人防護服の提供もなく、多くの同僚たちが感染し死亡していることから、個人防護服が強く求められている。看護師たちは、要求が満たされるまで家庭待機をするとしている。

 コメント:昨日のオーストラリアの報道では、ギニアではナース達が自分達で予防装具を購入しているという。

Medicine and military alone will not save world from Ebola Toronto Star (カナダ) 医療と軍隊だけでエボラを世界から駆逐出来ない

 もし我々が本当にエボラのパンデミックを防ごうと願うのであるのなら、さらに世界が協同しながら、発想豊かな対策を講じる必要がある。

 西アフリカの状況は悲惨である。特にリベリアでは緊急事態状態が続いている。しかしそれは医学や軍隊の出動だけで解決出来るものではない。
 背景には極度の貧困問題が存在している。
 
 世界銀行によると国民の94.9%が一日平均2ドル以下で生活している。5才以下の子供の20%は栄養失調である。若者の49%は読み書きできない。公務員の79%は不安定な雇用にある。

 以下略

Liberia's President warns Ebola outbreak could become a 'global crisis' CNN (米国) リベリア大統領、エボラ流行は世界的危機となる可能性もあると警告

 ・未だリベリアのエボラ流行は深刻である。
 ・国際社会からの支援はこれまで十分ではない。
 ・国際は危機がアフリカ外に及ぶ危険性が出てきたことから、以前よりも支援の関心が高まってきたようだ。


Nigeria records another Ebola case in oil city, 17 cases total Reuters (国際) ナイジェリア、石油都市で3人目のエボラ感染者、合計17人に

 石油都市のポートハーコートで3人目のエボラ感染者が確認。同国で17人目の感染者となった。他に271人が隔離され診断が待たれている。


 富士フイルムの抗ウイルス薬、ファビピラビル、ナイジェリアに提供

FUJIFILM : Nigeria to receive experimental Ebola drug from Japan  4-traders (国際) ナイジェリア: 日本からの実験薬提供準備が整う

 ナイジェリア保健省は、日本から抗ウイルス剤ファビピラビルの受け入れ準備が整ったことを公表した。

 ファビピルビル(開発コード名T-705、傘下の富山化学開発)は2014年3月に日本厚労省からインフルエンザ薬として認可されている。
 富士フイルムは現在、米国FDAと同薬のエボラ臨床試験について討議中とされる。
 
 ナイジェリア保健大臣によると同薬は研究室内でも、人(感染者)に対してもエボラウイルスに対して強い効果を呈しているとされる。
 国内での配布準備は整ったとされ、準備されているファビピラビルは2万人分。

 ナイジェリアでは他に実験薬のTKM-Ebolaが安全性試験として少数の患者に投与されたが、副作用の出血性胃腸炎が見られたため、1月(2014年)に中止されている。

 注: ウイキペディアから
  本来は抗インフルエンザウイルス薬で、ウイルスの細胞内での遺伝子複製を防ぐことで増殖を防ぐ仕組み。そのためインフルエンザウイルスの種類を問わず抗ウイルス作用が期待できるとされる。

2014年3月に富山化学工業が日本国内での製造販売承認を取得した。ただしすぐに製造・販売が開始されるわけではなく、新型インフルエンザが流行し他の薬が効かないと国が判断した場合に、厚生労働大臣の要請を受けて製造を開始するという特殊な承認となっている。

また同年夏には、インフルエンザウイルスと構造が似ているエボラ出血熱ウイルスの治療にこの薬が有効ではないかという説が持ち上がり、富山化学の親会社である富士フイルムホールディングス、並びに同社の提携先である米国のメディベクター(Medivector)社が、米国内で治験を行う意向を示したことから、改めて話題を呼んでいる。


Liberia Extends Stay-Home Order Amid Ebola Crisis abc NEWS  (米国) リベリア、エボラ出血熱危機で公務員の家庭待機を延長

リベリア大統領は、エボラ出血熱の封じ込めを理由に殆どの公務員に更に1ヶ月の家庭待機を命じた。この期間の給与は支払われるとされる。


1日

エボラ情報
 
 先月の気になる情報-ワシントン・ポスト 2014/8/31
シエラレオーネ唯一の小児病院にもエボラが波及
It was already the worst Ebola outbreak in history. Now it's moving into ... Washington Post (米国) 史上最悪のエボラ流行、アフリカの都市部へ拡大

 致死的エボラウイルスは、ついに首都の小児病院まで拡大してきた。
 入院検査していた4才男児がエボラに感染していることが確認された。
 入院3日後に診断が確定されたが、入院しているOla During hospital (オラデュリング病院)、同国唯一の小児専門病院である。
 男児は死亡した。
 患者と接触した30人の医師とナースは21日間の隔離となり、不安な毎日を過ごしている。
 他の職員は業務に戻ることを拒否している。

 西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオーネでは既に3000人以上がエボラに感染し、240人の医療スタッフが感染している。


Tests show no sign of Ebola in Swedish man Reuters Africa  (国際) エボラ感染疑いのスウエーデン男性、検査で陽性所見はない

 スウエーデン首都の医学当局は、終末にエボラ疑いで入院した男性の検査で、陽性所見は得られてないことを発表した。
 治療は今後も続けられるが、発熱などの原因が何かを確認する。

エボラ出血熱:「感染抑止に数ヵ月かかる」――MSF会長、支援を呼びかけ  国境なき医師団ホームページより 

 スイスのジュネーブに拠点を置く国連特派員協会(Association des Correspondents Auprès des Nations Unies=ACANU)が2014年8月15日に開催した報告会で、国境なき医師団(MSF)インターナショナル会長のジョアンヌ・リュー医師が、ギニア、シエラレオネ、リベリアの視察結果と現地のMSFチームの目撃証言を報告し、エボラ出血熱の流行抑止のために拡充の必要な対策と今後の見通しを提示した。



# エボラで医療崩壊の危機#

エボラ流行の状況は3ヵ国とも異なります。ギニアではやや落ち着いていますが、シエラレオネとリベリアでは感染制御ができていません。

全体的に見て、過去の流行とはまったく異なる展開になっています。過去の流行は少数の村にとどまっていましたが、今回は広範囲です。各国の首都など都市部にも達しました。さらに、リベリアとシエラレオネでは、全域で保健医療体制が崩壊の危機にあります。この現状を踏まえた新たな方策が必要です。

現地では医療従事者も感染してしまっています。感染していなくても、多くの医療従事者が職場を離れてしまいました。その結果、(エボラ以外で)どうしても治療の必要な住民が、MSFのもとに来院するしかなくなった地域もあります。基礎的な医療が受けられなければ、マラリアや下痢などの一般的な病気で命が失われることになるでしょう。

リベリアの首都モンロビアでは大多数の保健医療施設が休業しているため、最終的にMSFに分娩介助を求めてきた女性が複数います。そのうち6人の方は、赤ちゃんを亡くしてしまいました。

# 要観察の対象2000人、実施はわずか1割#

一方、リベリアとシエラレオネのエボラ専門治療施設で活動しているMSFチームは、対応能力の限界に達しています。

シエラレオネの東部州カイラフンでは現在、エボラ患者と接触のあった2000人の経過観察が喫緊の課題となっています。全員の容体を見守らなくてはならないのです。しかし、MSFが実際に経過を観察できている数は200人程度です。地元で亡くなった人の情報もありますが、その裏付け調査を行えるだけの人員がいないのです。

リベリアのフォヤ州では8月14日の時点で、ベッド数40床の施設にエボラ感染の疑われる患者が137人も入院していました。手が足りないのは医療チームだけではありません。検査スタッフも手一杯です。首都のモンロビアで建設中のベッド数120床の専門治療施設は、MSFのエボラ対策の歴史に新たな地平を切り開きました。これほど大規模なエボラ治療施設の設置・運営はMSFでも過去に例がありません。

MSFでは状況に応じた新たな対策も実践しています。一例を挙げれば、隔離病棟のエボラ患者も家族との接触が保てる方法を模索しています。患者と親しい人との完全な隔絶を避けるためです。患者の家族とも密接に連携し、遺体を埋葬する必要のあるときは、故人の尊厳を保ちつつ、安全に行えるよう支援しています。

こうした方策が大変重要なのは、今回の緊急事態に非常に人間的な側面があるからです。患者とその家族を支援し、地元社会の信頼と協力を得るために配慮しなければならない部分です。

# 中期的取り組みに向け、大幅な人員増を#

ともかく、MSFにも限界があります。流行国における患者の発見と治療、そして疫学的監視の向上にはいっそうの援助が必要です。新たな手段や方策を実践に移すには、実務能力のある人員の拡充が欠かせません。

疫学者、医師、エボラ専門家の増員だけでなく、災害や緊急援助の経験豊富な人材も求められます。病院業務全般、感染制御の支援、地域社会への積極的な医療提供、住宅除染キットなどの住民への配布といった活動が大幅に不足しているからです。エボラ対応の経験の多寡を問わず、国際支援によってこの不足を満たさなければなりません。

世界保健機関(WHO)、国際社会全体、そしてNGOは速やかに対応を拡大し、より多くの人員を投じなければなりません。活動の運営や組織化の向上も急務ですが、すべての感染地に援助を届け、保健体制の崩壊した場所の医療全般を復旧させるための施策も必要です。

安全な埋葬を手伝い、体調の異常を隠さないよう人びとに呼びかけ、感染者と接触した人の追跡調査を行うといった対策のいずれも、地域住民の理解と協力なしには最大限の効果を発揮できないでしょう。

過去のエボラは8週間ほどで収束していました。今回は、感染抑止が少なくとも何ヵ月にも及ぶとみられ、中期的な取り組みが必要です。


Ebola claims 1552 lives, infects 3062 Sydney Morning Herald (オーストラリア) エボラ死者数1552人、感染者数3062人

 8月26日段階でのWHO統計。

 ・ナイジェリア:6人死亡(医師2人、ナース2人を含む)、さらに1人の医師と薬剤師が疑いで隔離中。
 ・ギニア:430人死亡。ナース達は予防装具を自分達で購入(手袋、予防衣)
 ・セネガル:ギニア人の若者が、同国初のエボラ患者として治療中。状態は良いとされる。
 ・ストックホルム当局:8月31日、アフリカから数日前に帰国した男性がエボラ疑いで首都の病院に隔離中。
 ・リベリア:最も流行が大きく694人が死亡。港湾からの上陸を許可してない。首都モンロビアに運行されていた国際便11社のうち8社は運行を停止している。(英国航空、フランス航空を含む)。
 ・シエラレオーネ:422人が死亡している。

 コメント:ギニアでは予防装具をナース達が自ら購入しているという。何とか国際的支援が軌道に乗らないのかなぁ。地球上では富の分配の不公平が当たり前になっているが、健康の格差もあまりにも大きすぎる。WHOが存在しながらこうした不平等が続く。WHO憲章はどこに飛んでいったのか?この西アフリカの人々はかって奴隷として欧米に運ばれていた。搾取され続け、文化も停滞、さらに治安が悪化、そして重大感染症が流行、欧米各国は流行が波及するのを避けるように遠ざかる。何という21世紀だろう。

Sweden discovers suspected case of Ebola, official says Telegraph.co.uk (英国) スウェーデン、エボラ疑い例を隔離

 首都ストックホルムの病院に、西アフリカ帰りのエボラ疑い患者が収容されたことを当局が発表。

WHO: Senegal Ebola Case 'A Top Priority Emergency'  ABC News (米国)WHO、セネガルのエボラ封じ込めは最重要課題と警告

 ダカールの病院に隔離されているギニア人学生の接触者調査を政府は行っており、エボラの国内拡大を懸命に抑えようとしている。
 WHOは最重要緊急課題であると発表した。

 コメント:セネガルへのエボラ拡大はアフリカ全体にとっても大きな痛手となるが、さらに国内外へのエボラ波及の可能性が高まる。


WHO says equipment needed to contain Ebola in Senegal, calling case 'a top priority emergency' U.S.News (米国) WHO、セネガルのエボラ封じ込めに感染対策用装具が必要と訴える


WHOは、西アフリカの観光と運輸の中核であるセネガルでエボラ出血熱の初発例が確認された事を受け、セネガルの初発例の取り組みを最重要の緊急事態とすると表明した。つまり、セネガルへの喫緊の支援と医療関係者への個人防護服を含む資材を調達することを意味する。

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