2月

第4週(22日~28日)

2月28日


Liberia's President Urges US to Continue Ebola Aid New York Times  (米国) リベリア大統領、米国のエボラ支援の継続を求める

 病院、治療センターの運営継続、汚物処理場、道路整備等


Decision on Ebola mass vaccination in August at earliest: WHO Reuters (国際) WHO、エボラワクチンの集団接種を早ければ8月に開始と決定

 エボラワクチンの臨床試験結果、および流行状況によるが、早ければエボラワクチンの集団接種を8月に開始したいとWHOが決定した。

 医療担当者や他のエボラウイルスに感染する可能性ある人々数千人がボランティアとしてワクチン接種を受けることを希望している。

 リベリアではグラクソスミスクライン社とメルクーニューリンクのワクチンが臨床試験中であり、シエラレオネとギニアでも近いうちに臨床試験を行う予定とされる。


Saudi reports 10 MERS deaths in a week Yahoo News (国際) サウジ、この1週間に10例のMERS死者を報告

 国際的専門チームがウイルス撲滅のために更なる強力な対策強化を求めた直後であるが、サウジアラビア保健省はこの1週間に10人のMERS死者が出たことを報告した。
 同時に患者の急増を示し、今月初めから27人が死亡していることも明らかにした。

Guangdong reports another H7N9 case Xinhua  (中国、新華社) 広東省、さらなるH7N9感染者を報告

 中国南部の広東省はH7N9鳥インフルエンザ感染者1例を報告し、同省で63例の感染者が本年に入ってから発生していることを明らかにした。

 感染者は汕頭市の80歳の男性であるが危篤とされる。


 管理人コメント:中国内で発生しているH7H9鳥インフルエンザ感染者数は、本年度に入ってから約130人となる。他にカナダ人夫婦が中国内旅行で感染している。


2月27日


The world should learn from the Ebola crisis to combat MERS in Saudi Arabia Washington Post  (米国) サウジのMERSとの闘いはエボラとの闘いの経験から学ぶべき

 流行病は、必ずその病原体の源と人への感染ルートを持つ。しかし両者とも明確にするのは極めて大変である。

 サウジアラビアのMERS は新たな流行を迎えている。そして聞きなれた疑問が呈されている;(MERS)コロナウイルスはどこからきている?そしてどのようなルートで人々の間に広がっている?

 2012年に出現したMERSウイルスの自然宿主は、ヒトコブラクダとする事実が集積しつつある。昨年の発生ピークは春の子ラクダの離乳期に一致していた。
 今年の離乳期は間もなく始まる。

 しかし最近の感染者の状況は、説明が厄介でまた説明困難である。
 今月(2月)だけでサウジでは57例の感染者が確認され、その21例が死亡している。
 大多数はリヤド(首都)で発生している。そしてウイルス感染元は不明となっている。

 2012年以来感染者数は1042人、死者数は419人となっている。ワクチンも特効薬もない。
 これまで継続的人人感染の事実はないとされるが、ウイルスは患者との濃厚接触者や院内感染で広がっている。

 エボラ対策に緩慢だったWHOは、サウジに専門家チームを送った。
 しかしその報告内容は当惑させるものである。

 サウジの情報収集と監視体制はこの数か月に改善してきている。
 しかし専門家チームは、集積知識には多くの欠落がありすぎると発表した。
 「たとえば、地域社会でどのように、またなぜ感染が起きているのか未だ理解できていいない」

 最近の感染者の三分の一は院内で起きている可能性がある。
 なぜ特定の病院で感染が起き、他の病院で起きていないのか理由はわかっていない。

 WHOの事務局長補であるケイジ・フクダ氏は、医療担当者が感染した場合、院内で患者にウイルスを感染させるといい、それを同氏は”裂け目”と称している。
 同氏はその裂け目を見出し修復する必要があるとコメントしている。

 以降省略


 管理人コメント:内容的には以前から呈されている疑問が未だ続いているということであるが、状況は悪化してきている。
 昨年10月のメッカ大巡礼で流行が広がらなかったが、これは人人感染するにはウイルスが未だそこまで成熟してないことを意味した。
 この2月ウイルスは活発に人に感染しだしている。
 先日フィリピンから帰国した出稼ぎ労働者が発病した。

 今後、先のエボラのようにサウジ、またはその周辺国からの帰国者がMERSを発症する可能性がある。いやさらに人に感染しやすく成熟したウイルスが世界に広がりパンデミックを起こす危険性も否定できない。


ミャンマー 強毒性の鳥インフルエンザ NHK

 {ミャンマー中部の養鶏場で今月、鶏などが大量に死んでいるのが確認され、保健省は26日死んだ鶏から毒性の強いH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。

ミャンマー保健省が26日発表したところによりますと、ミャンマー中部のザガイン地域モンユワにある養鶏場で今月10日、鶏やウズラなど数千羽が死んでいるのが確認されました。
その後の検査で死んだ鶏から毒性の強いH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたということです。
これまでのところ、人への感染は確認されていませんが、感染の拡大を防ぐため、鳥インフルエンザウイルスが検出された養鶏場の周辺で鶏やウズラ2万羽以上が処分されたということです。
保健省では市民に対し、渡り鳥や鶏などにむやみに近づかず、鶏などが突然、死んだ場合、当局に連絡するよう、注意を呼びかけるとともに警戒を強めています。
ミャンマーでは、2007年に7歳の女の子がH5N1型の鳥インフルエンザウイルスに感染したことが確認されているほか3年前にも今回と同じザガインで鶏への感染が報告されています。}


2月26日

More H7N9 cases as flu fears mount Hong Kong Standard (香港) H7N9鳥インフルエンザ、さらに感染例が報告

 広東省で3歳男児と18歳女性がH7N9鳥インフルエンザに感染したことが報告された。
 本土でのH7N9鳥インフルエンザの累積感染者数は587人となった。

 広東省はもっとも感染者数が多く、本土でH7N9鳥インフルエンザが2013年春に発生して以来、174人が確認されている。

 今回報告された男児はHeyuanに住んでいて症状は安定しているという。一方仏山市に住む18歳女性は危篤状態とされる。

 この日、早くに3人の感染者が報告されていた。広東省肇慶で59歳男性、安徽省で2人の男性、いずれも危篤とされる。

 詳細はNPO組織 FluTrackers の特設ページ参照


 管理人コメント:H7N9鳥インフルエンザは明確に人人感染したいことから、世界的にはあまり脅威感がないようだ。しかし継続的感染者の発生と致死率の高さは、今後このウイルスがどのような変化を遂げてゆくのか不安材料は多い。
 中東のMERSも不気味であり、またエジプトのH5N1鳥インフルエンザもダークホースのように、再びパンデミック候補に割り込んできている感がある。


Hong Kong hospital staff exposed to bird flu patient in quarantine South China Morning Post (香港) 香港、病院スタッフが隔離中のH7N9鳥インフルエンザ患者に予防衣なしで相対

 鳥インフルエンザ患者の治療とケアに無防備で5人の医療スタッフがあたったことから、5人が隔離され健康状態を監視されている。
 医師とナースたちである。


エジプト、H5N1鳥インフルエンザ感染者さらに増える、不気味な存在に

 エジプト、シャルキア県(Sharqia)でH5N1鳥インフルエンザ感染者2例を確認、県当局は多発していることから緊急事態宣言を発令
 FluTrackers報告
 
 2歳と26歳男性が発病
 今年に入って11例
 周辺で疑い例が122例

 情報源はアラビア語のため機械翻訳による情報となっているため、詳細は不明

 疑い例の感染が確認されたなら、かってのメキシコにおける豚インフルエンザのように広がることが懸念


2月25日

Two more H7N9 human cases reported in E. China Xinhua (中国、新華社) 東中国でさらに2例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認

 安徽省で2例のH7N9感染者が確認されたが、2例とも危篤とされる。
 感染源は生家きん市場と考えられ、2例共に家きんへの接触が確認されている。

Saudi Arabia reports 5 more MERS cases CIDRAP(米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジ、5例のMERSを報告

 MERS感染者が急増しているサウジアラビアでさらに5例の患者が報告された。
 4人は首都リヤドで確認され、メディア報道によるとMERS患者の報告を怠ったり、ガイドラインに沿った予防対策を無視したクリニックや医療機関は閉鎖すると政府が警告しているとされる。

 5人中4人の患者はリヤドで確認されたが全例危篤状態とされる。また医療担当者は含まれていない。3人が男性で、75歳、83歳、80歳で、1人が女性で24歳とされる。
 全員動物や患者との接触の既往はない。
 しかし医療機関内での感染については調査中とされる。
 5人目はHofuf の35歳男性で、状態は安定しているという。保健省によると医療機関内での感染とされる。

 サウジ保健省によると、2月に確認されたMERS患者は67人で24人が死亡しているとされる。

 ヨーロッパCDC発表のMERS患者累積数は1042例で死者数は419例とされる。患者は23ヶ国で確認されている。
 一方WHO報告では若干少なく、1026例の感染者が確認され、死者数は376例とされる。


Ending the Ebola Outbreak New York Times (米国) エボラ流行の終焉の困難性

 エボラ感染者の数ヶ月間に亘る減少は、エボラの最終的終焉がくることを期待させる。
 「昨年9月に比較してエボラの発生数は10%以下となっている」、と国連のエボラ危機特命担当官のデービッド・ナバロ博士が語っている。

 エボラ患者数は昨年12月と本年1月に急速に減少した。
 しかし国連とWHOの当局者達は、流行の完全な終息は容易ではないと警告した。
 「流行は未だ重大な危機をはらんでいる」
 ナバロ博士はコメントしている。
 「完全な感染者数のゼロの状態を得るためには、我々は大変な仕事をまだまだ継続しなければならない」

 ギニア、リベリア、そしてシエラレオネの指導者達はこの4月中旬までに新たな感染者の発生をゼロにすることを目標としている。雨期が始まると道路の状態が悪化し、医療担当者や医療設備を運ぶことが困難になる。

 しかしシエラレオネとギニアで1月下旬に患者数の急増をみた。それはウイルスが容易に駆除されてないことを意味する。

 感染者数ゼロを目指すには、公衆衛生担当者が患者との接触者全てを追跡し、隔離しなければならない。そうすることで新規の感染リングを断ち切ることが可能となる。
 しかし接触者達は入院(隔離)することを嫌う。なぜならエボラという病気に感染した可能性は、人々にとって汚点となるからである。


 また流行はいくつかの地域で減少していることから、人々が旅行する機会が増えてきている。それはエボラが再び流行する原因となり得る。

 感染者数が10%以下になると患者の発見は難しくなる。それは干し草の山の中の針を探すようなものだからである。ナバロ博士はそのように説明している。

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2月24日

Japanese flu drug shows some promise in first tests against Ebola in West ... U.S. News & World Report (米国) 日本のインフルエンザ薬がエボラに効果を持つ可能性が示唆

 日本の富山化学が製造している抗インフルエンザ薬のファビピラビル(アビガン)がエボラ感染者の初期状態に投与すると効果を持つ可能性が、ギニアでの臨床試験で示唆された。
 重症化した患者に対する効果は認められてない。
 対象とした患者数が69人と少ないことから、さらなる治験が必要とされる。


 MERS(中東呼吸器症候群)、サウジで再び流行し始める-世界への拡大が懸念

'Critical Gaps' in Knowledge Remain as MERS Infects 50 in Saudi Arabia  Newsweek  (米国) サウジアラビア、今月50人がMERSに感染、しかしウイルス感染に関する十分な情報が得られていない-専門家達はサウジの致死的ウイルスに困惑

 国連は23日、今月だけでサウジで50人の感染者が確認されているMERSの流行をサウジ政府はより強力に制御する必要があると発表した。

 重大な情報不足、すなわちウイルスはどのように人々に感染しているのか、院内感染はどのように制御されているのか等、不明な点が多すぎるとWHO等の専門家達は語っている。

UN experts warn of 'critical knowledge gaps' on Saudi MERS virus Reuters (国際) 国連調査団、サウジのMERSウイルスに関して十分情報が得られていないと警告

 サウジアラビアにおけるMERSの急増に関して調査してきた国連などの専門家チームは、MERSウイルスがどのように人々に感染しているのか、ウイルスの発生元はどこなのか等について、さらに感染防止対策が十分されていない等、サウジアラビアの対応に関して警告した。

 調査に入った国連チームは、国際的科学者達、公衆衛生専門家達等で構成されているが、所属はWHO、FAO、世界動物保健機関である。

 なぜ、どのようにMERSが地域社会で流行しているのか未だ十分分かっていない、この事実はMERSの拡大対策にとって危機的状況となる。代表団はそのようにコメントしている。

 初期の研究では、MERSウイルスはラクダから感染しているとされているが、一切ラクダに接触していない人々が一般社会や病院内で感染している。このことはラクダからの感染説では十分説明できないと専門家チームは語っている。

 MERSに関して、未だ理解できていないことが多く存在している、とFAOの代表は語っている。


エジプト、11人のH5N1鳥インフルエンザ感染者を確認。異常に多くの感染者が出てきている!?

 FluTrackers

  男性, 26歳, 入院中, Sharqia県
  女性, 32歳, 入院中, Menoufia県
  女性, 32歳, 死亡, Dakhalia県
  小児, 2/3歳, 治癒, Fayoum県
  小児, 5歳, 治癒, Giza県
  小児, 10ヶ月, 治癒, Beheira県
  男性 34歳、入院中、Beheira県
  男性 36歳 入院中、カイロ
  男性 38歳、治癒、Assiut県
  男性 27歳、治癒、Minya 県
  女児 3歳半、治癒、Assiut県

 管理人コメント:エジプトにおけるH5N1鳥インフルエンザ感染例は小児が多いが、年齢が若いほど予後が良い。小児における死亡例は極めて希であるが、成人では多くが死亡している。理由については明らかにされていない。
 こうした状況はカンボジア、ベトナム、インドネシアでは異なり、小児では予後が良いということはなく、カンボジアでは多くの小児が死亡している。
 一方、中国で流行しているH7N9の場合も小児では予後が良く、感染者の多くは中高年で死亡率は30%以上となっている。

 エジプトでのH5N1鳥インフルエンザは本年度既に70例近い。異常な数となっている。
 しかし発生場所は多くの県で散発的となっているので、人人感染が起きていることは否定される。これがある地域で集団感染を起こし出すと、かっての豚インフルエンザのようにパンデミックの危険性が高まる。


Top-secret military warning on Ebola biological weapon terror threat The Guardian (英国) エボラウイルスが生物兵器としてテロに用いられる危険性が英軍のトップシークレットとして警告されている

 英国軍部の研究者達がエボラウイルスが”イスラム国”やアルカイダなどのテロリストに生物兵器として利用される可能性があるとの見解が、秘密文書の中に記載されていることが明らかになった。

North Korea, running scared from Ebola, bans foreigners from marathon Reuters (国際) 北朝鮮、エボラ脅威から国際マラソン大会への国外からの参加を禁止に

 4月に平壌で行われる国際マラソンへの国外からの参加を禁止にすると発表。理由はエボラが持ち込まれる危険性があることからという。

 北朝鮮はエボラが国内に拡大してくる危険性から昨年10月以来、国外からの旅行者の入国を禁止している。


2月23日

 香港専門家、H7N9鳥インフルエンザウイルスがH3N2季節性インフルエンザウイルスと遺伝子再集合を起こす危険性を指摘:H3N2ウイルスは本年度香港で243人を死亡に

Hong Kong patient, 61, confirmed as third H7N9 case imported from mainland ... South China Morning  (香港) 香港、本土からの3例目のH7N9鳥インフルエンザ輸入例を確認、61歳男性

 本年度3例目となる中国本土で感染したH7N9鳥インフルエンザ感染例が、香港で確認された。
 61歳男性で、広東省のトンコワンに2月6日から8日、14日から15日に旅行した。
 その際男性は生家きん市場を訪問し、2羽の鶏を殺処分してもらって購入したという。
 男性は香港に帰国後16日に咳と呼吸促迫を呈したため香港の医師に診察してもらった。しかし症状が続くために、20日にクイーン・メリー病院を受診し入院となった。
 症状はさらに悪化したため22日にICUへ収容された。検査でH7N9鳥インフルエンザに感染していることが確認された。
 男性は香港で本年3例目のH7N9鳥インフルエンザ感染者となった。本土で感染した輸入例に分類される。

 一方広東省ではさらに5例の感染者が確認され、本土での総感染者数は583人となった。

 香港大学の微生物専門家であるHo Pak-leung 博士は、H7N9鳥インフルエンザウイルスが、本年度流行している致死的インフルエンザ株であるH3N2ウイルスと遺伝子交換を起こし、より感染性の高いウイルスに変異する危険性を警告している。H3N2は本年度香港で流行している季節性インフルエンザであるが、非常に悪性で2月21日の時点で香港で243人が死亡している。
 
 先に香港保健庁長官のKo Wing-man博士も同様の警告をしていた。
 HO博士は春節後に多くの香港市民が本土から戻ってくることから、さらにH7N9鳥インフルエンザ感染者が発生すると警告している。


Six more H7N9 cases reported in China Xinhua  (中国、新華社) 中国で6例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告

 南中国の広東省と隣接する江西省で6例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告された。
 22日当局が発表した。

 20日と21日に広東省の5都市で1例づつ、50代の男性達がH7N9鳥インフルエンザの診断を受けた。3例が危篤とされる。
 本年広東省では59例の感染者が報告されている。

 一方、江西省の省都である南昌市で74歳男性が21日同インフルエンザの診断を受けた。本年度2例目である。


西アフリカへの陸自派遣、見送りへ エボラなお猛威…官邸が最終判断  産経ニュース

 {政府は22日、エボラ出血熱が猛威を振るう西アフリカ・シエラレオネに向け、防衛省が検討していた陸上自衛隊の輸送部隊などの派遣を見送る方針を固めた。派遣に慎重姿勢をとっていた首相官邸が「現段階では現地での自衛隊の機動的な活動は難しい」と最終判断した。政府関係者が明らかにした。防衛省が近く、派遣見送りを正式に発表する方向だ。

 防衛省は、西アフリカ沖に海上自衛隊の輸送艦と補給艦を拠点としておき、陸自が医師や救援物資などの輸送を担うことを検討。一時活動を中断する英国の部隊に代わって総勢400人規模の要員を4月をめどに現地に送るという計画を練り、中谷元(げん)・防衛相が18日に安倍晋三首相に派遣計画を報告していた。

 政府関係者は「自衛隊の現地派遣への道を完全に閉ざすものではない」としながらも「国内外の情勢を踏まえれば将来的に派遣する可能性は小さい」と話している。

 エボラ出血熱対策をめぐっては、安倍首相が昨年9月の国連総会で防護服50万着を現地に供与する方針を表明。翌10月に民間機で2万着をリベリアとシエラレオネへ運び、12月上旬には航空自衛隊が防護服などの個人防護具2万セットを輸送機でガーナに届けた。}

 管理人コメント:陸自のシエラレオネ派遣の意義がやや不透明であるが、Sの任務がそれほど危険とは思えない。シエラレオネ内で患者搬送、遺体埋葬など、ウイルス感染の危険性ある業務ではないし、英国部隊からも感染者はでていない。
 陸自を西アフリカに送ることの意義は政治的であろうし、その政治的意義があまり重くはないから派遣中止となった可能性が高い。
 日本政府がどれだけ西アフリカ西アフリカのエボラに関心を持っているのか不明だ。


2月22日

UN team investigates Saudi surge in cases of deadly MERS virus  Reuters  (国際) サウジでのMERS急増により国連チームが調査に

 2月に入ってからサウジアラビアのMERS感染者が50人を越えて、2012年に発生して以来最多となっている。
 昨年に比較すると流行としては未だ小さいものであるが、何が原因か良く理解する必要があると、WHOのFadela Chaib氏が3日間のMERS専門家会議の最終日に語った。

 管理人コメント:MERSウイルスがラクダの乳に含まれることから、冬から春にかけて若い雌ラクダが出産、多くの母乳を出すことから、それを人が飲用する機会が多いことから、春にMERSが人での感染率が高いとされている。しかし人人感染するすることもあり、さらには院内感染することも多々あることからウイルスの変異について持続的に調査することは重要である。
 中東でMERSが拡大すると、中東の政治状況も変わり得る。


第3 週(15日~21日)

2月21日

53 H7N9 human cases reported in Guangdong Xinhua  (新華社、中国) 広東省でH7N9鳥インフルエンザ、本年度53例に

 広東省梅州市で78歳男性が19日H7N9鳥インフルエンザの診断を受け、同日死亡した。
 同省でのH7N9鳥インフルエンザ感染者数が53人に増加した。

 鳥インフルエンザウイルスの拡大を抑えるために、同省政府は春節の休日が始まる2月19日から28日までの10日間、全ての市場での生家きん売買を禁じている。


 管理人コメント:春節で多くの中国人が国内外で移動している。中国内では鶏の消費が増えるが。生きた鶏を市場で購入し自宅で調理することがなければ昨年のように感染者が多発することがないと思われるが、ウイルスの中国外への拡大が起きることが一番の懸念である。


2月20日

Limited airborne transmission of Ebola is 'very likely,' new analysis says  Washington Post (米国) エボラは限定的空気感染する可能性がある、新研究

 著名な研究者達のチームが19日、エボラウイルスの限定的空気感染は非常にあり得ると示唆し、昨秋研究者の1人が類似の意見を語って以来の論議に火をつけた。

 「胃腸管や呼吸器、または医療的処置により飛散される感染性エアロゾルにより、エボラウイルスが少なくともある程度感染することは非常にあり得ることだ。この現象を完全に証明、または否定することは難しい。しかし、患者に近距離で近づいた場合、または間接的に接触した場合、感染する事実が説明できる」
 仮説は米国微生物学会雑誌に発表された。

 
 シエラレオネでエボラワクチン臨床試験
CDC Ready to Vaccinate 6000 Against Ebola in Sierra Leone NBCNews.com  (米国) CDC、シエラレオネで6000人を対象にエボラワクチン接種に

 米国CDCはシエラレオネ政府と共に6000人までの医療関係者、救急車運転手を対象にエボラワクチン接種の準備が完了した。

 ワクチンには(動物)水胞性口炎ウイルスを用いるが、その中にエボラウイルス遺伝子の一部が加えられ、被接種者の体内にエボラウイルスに対する免疫を植え付けるものである。
 ワクチンの作製はNew Link Genetics 社であるがメルク社がライセンスを取得している。
 
 ワクチン接種はあくまでも臨床試験であり、米国とカナダの研究チームが計画した。

 管理人コメント:リベリアやギニアでもいくつかのワクチンの臨床試験が予定されている。西アフリカでエボラ流行が始まって1年足らずであるが、それはもっと先からワクチン製造が行われていたなら、今回の流行が始まって時点でワクチン接種が可能だったことを意味する。アフリカでの風土病的感染症と認識されていたから製薬企業も真剣にワクチン製造に踏み切っていなかった。


2月19日

 現時点では特記すべき情報はない

2月18日


エボラ対策で陸自派遣を検討 西アフリカに400人規模 朝日新聞

 {エボラ出血熱の猛威がやまない西アフリカのシエラレオネに向けて、防衛省が陸上自衛隊の輸送部隊を現地に派遣する検討に入った。同省幹部が明らかにした。陸自の輸送部隊が現地で医師や物資の輸送を担うほか、海上自衛隊の輸送艦と補給艦も西アフリカ沖に展開して陸自隊員の拠点とし、派遣隊員は全体で400人規模とする案だ。

 防衛省幹部は18日に計画の詳細について首相官邸に報告した。官邸は「自衛隊を出す必要があるのか」と消極的で、実際に派遣されるかどうかは不透明だ。

 エボラ出血熱対策をめぐっては、安倍晋三首相が昨年9月の国連総会で、防護服50万着をアフリカの現地に供与する方針を発表。これを受けて、10月に民間機により2万着がリベリアとシエラレオネに運ばれた。

 その後、自衛隊機も輸送に乗り出し、昨年12月上旬、航空自衛隊のKC767空中給油・輸送機を使って、医療関係者が使うガウン、手袋、マスクなど防護服関連物資の一部を西アフリカのガーナへ運んだ。この時は国際緊急援助隊派遣法に基づき、自衛隊に国際緊急援助空輸隊が組織され、エボラ出血熱対応で初めて自衛隊が海外派遣された。

 今回は初めて、陸自の輸送部隊を西アフリカの現地に派遣する計画だ。シエラレオネではすでにエボラ出血熱により3千人を超える死者が出ており、防衛省は防護服を提供するだけでは貢献が足りないと判断。自衛隊員が現地に入り、医師や物資の輸送に当たる必要があると判断した。}

 管理人コメント: 何かよく分からない情報だ。今頃、エボラ支援に自衛隊が出動とは?数ヶ月遅いのでは?既に米軍は引き上げに入っているが。ヨーロッパ各国も数ヶ月前に軍が支援に入っていたが、既にエボラ患者数は減少期に入っていて、各国は引き上げているか、引き上げ始めている。
 シエラレオネでエボラの猛威がやまない状況は昨年秋から冬にかけてだった。
 もしかして自衛隊の海外での活動練習の一つなのかも知れない。
 どちらにしても唐突な話だ。


Rising number of dangerous H7N9 bird flu cases prompts ban on live chicken ...  South China Morning Post (香港) 広東省:危険なH7N9鳥インフルエンザ感染者の増加により、生きた鶏の売買が禁止

 広東省では明日から今月まで生きた鶏の売買が禁止される。
 H7N9感染者が急増していることが理由であるが、春節の休暇が始まり、多くの鶏が消費され、また多くの人々が町や交通機関で行き交い、感染の機会が増すことが上げられる。

 春節中に生きた鶏の売買が禁止されるのは広東省では史上初めてとなる。

 これまで広東省の調査で生家きん市場および生家きん卸売市場で集められた検体の36%でウイルスが陽性となっている。


 季節性インフルエンザワクチン、H7N9ウイルスに対する抗体産生の可能性
Seasonal flu vaccine induces antibodies that protect against H7N9 avian flu Medical Xpress  (国際) 季節性インフルエンザワクチンはH7N9鳥インフルエンザウイルスに対する抗体を産生する

 シカゴ大学の研究チーム。臨床研究雑誌( in the Journal of Clinical Investigation on Feb 17.)に掲載。

 季節性インフルエンザワクチン接種を受けた28人の血液から、ワクチンに含まれるH3N2ウイルスに反応する83種類の抗体を分離した。
 それらの抗体の7%が鳥インフルエンザウイルスのH7亜型に反応した。3種類の抗体は完全にH7N9ウイルスと反応した。

 研究チームでは多くの抗体量が産生される仕組みを研究中としている。

 上述の研究結果から季節性インフルエンザワクチンの接種は広い意味で意義があると、著者らは強調している。


 中国でのH7N9感染者4名追加

 ・3名は先に浙江省からまとめて報告された11例中3例
   FluTrackers  594-596

 ・1例は今回広東省から報告された症例
  広東省人民政府危機管理室 中国語
   広州市 33歳妊婦 危篤
 

2月17日

Guinea, Sierra Leone, Liberia target zero new Ebola cases in 60 days  Reuters (国際) ギニア、シエラレオネ、リベリア、60日以内に新規エボラ患者の発生ゼロを目標と発表

 エボラが大流行してきたギニア、シエラレオネ、及びリベリアの3カ国は16日、60日以内に新規患者の発生をゼロにすることを目標とすると発表した。

 史上最悪のエボラ流行は2013年末にギニアで発生した。その後9000人以上の人々が死亡した。その感染者発生の速度は鈍ってきたが、WHOは最近の感染者数の急増を確認し、勝手な安心感を抱くことに警告した。

  「Mano River Union (マノ川同盟:上記3カ国にコートジボワールが加わる)の指導者と政府は、これまでの自らの努力と国際機関からの支援でエボラが減少してきたことを認識している。彼らは2015年2月15日から60日以内に新規患者の発生をゼロにすることを目標とした」、とギニア大統領は声明文の中で発表した。

 しかしながら、この2週間、エボラ患者数は増えていることにWHOは警鐘を鳴らしている。


Ebola-Hit Nations Aim for No New Cases in 60 Days Voice of America (米国) エボラ流行国、60日以内に新規感染者の無発生を目標に

 西アフリカでエボラ流行してきた3カ国は、60日以内にエボラの新規発生をゼロにすることを目標とした。

 ギニア大統領は16日、ギニア、シエラレオネおよびリベリアの3大統領はコナクリで会談を行い、上記誓約を行ったと語った。

 エボラウイルスはこれら3カ国で9000人以上の人々を殺した。
 その感染速度は鈍ったがWHOは最近の感染者数の増加に注目し、勝手な安心感を抱くことに警告した。

 16日の状況更新によると、WHOは183人の感染者数を発表した(シエラレオネ 87人、リベリア 76人、ギニア 20人)。


 中東、MERS発症者激増
Filipino nurse from Saudi Arabia tests positive for MERS virus Reuters  (国際) サウジ帰りのフィリピン看護師、MERS発症

 先週サウジから帰国したナースが検査の結果MERSコロナウイルスに感染していることが確認されたと、フィリピン保健省が2月11日発表した。同国初の感染者となった。
 ナースは高熱、身体痛、咳、呼吸困難などのMERSと類似した症状を呈していたとされる。

 現在患者は安定状態にあるが、サウジからの帰国便に乗っていた225人の乗客について接触者調査が行われている。
 患者の夫も同じ便で帰国しているが検査では陰性とされる。


2月に入ってからのサウジにおけるMERS発生状況
 サウスアラビア保健省

 46人発症 18人危篤 3人死亡

5 New Confirmed Corona Cases Recorded' 16 February 2015
3 New Confirmed Corona Cases Recorded' 15 February 2015
6 New Confirmed Corona Cases Recorded' 14 February 2015
8 New Confirmed Corona Cases Recorded' 13 February 2015
7 New Confirmed Corona Cases Recorded' 12 February 2015
5 New Confirmed Corona Cases Recorded' 11 February 2015
1 New Confirmed Corona Case Recorded' 08 February 2015
1 New Confirmed Corona Cases Recorded' 07 February 2015
'3 New Confirmed Corona Cases Recorded' 06 February 2015
'1 New Confirmed Corona Case Recorded' 05 February 2015
'2 New Confirmed Corona Cases Recorded' 04 February 2015
'3 New Confirmed Corona Cases Recorded' 03 February 2015
'1 New Confirmed Corona Case Recorded' 02 February 2015


Saudi Arabia reports 14 MERS cases in 3 days  CIDRAP  (ミネソタ大学感染症情報センター) サウジ、3日間で14例のMERSを報告

 最近サウジアラビアにおけるMERS発症者数が増えているが、この3日間に14例が報告されている。
 WHOは予防対策強化のための研究チームを派遣したと発表した。

 サウジ保健省が発表した14例は国内に広がっていて、1例が死亡している。


エボラ収束手助け 国内3市町 ギニアに救急車 東京新聞

 {エボラ出血熱の被害に苦しむ西アフリカのギニアに、日本の自治体が提供した救急車六台が贈られることになり十六日、成田空港で出発式があった。車両は日本外交協会の依頼で京都、岐阜両市と、神奈川県箱根町が提供。現地の三カ所の医療拠点にそれぞれ配備され、エボラ患者の輸送に使われる。

 協会によると、ギニアの感染者数は少ないが、死亡率が65%と高い。救急車不足も深刻になっていた。出発式には各自治体の消防関係者が出席。サンクン・シラ駐日ギニア大使が「心から感謝している。エボラ撲滅への努力を続けたい」と述べた。車体には日の丸が付けられ、エボラ収束後も走り続けるという。輸送は日本航空が手配し、十八、二十一日に成田を出発、二十五日に現地に到着する予定。岐阜市消防本部の白木尚孝さんは「協力できてうれしい。一日も早く収束してほしい」と話した。

 外交協会は一九九七年から自治体の退役車両を整備して、発展途上国などに寄贈している。エボラ支援としては昨年十月、リベリアとシエラレオネに救急車など十三台を贈った。}


2月16日

Egyptian woman dies of bird flu  www.worldbulletin.net (国際) エジプトで女性がH5N1鳥インフルエンザで死亡

 エジプト、ファイユム県で22歳女性がH5N1鳥インフルエンザに感染して死亡したと保健省が発表した。
 今年度12人目のH5N1鳥インフルエンザ死者となった。


【鳥インフル】 広東省で50人感染 産経ニュース

 {15日付の中国紙、広州日報は、広東省梅州市の男性(45)が鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染したことが確認され、今年に入ってからの同省の感染者は50人になったと報じた。

 香港政府の集計によると、2013年3月に初めて感染者が確認されて以降、中国本土ではこれまでに573人の感染が確認され、うち広東省では最多の162人の感染者が出ている。(共同)}


CHP notified of additional human case of avian influenza A(H7N9) in Guangdong
香港保健庁 広東省でさらなるH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認

 香港保健庁健康保護センター(CHP)は、広東省でH7N9鳥インフルエンザ感染者が発生したことが、広東省衛生計画生育委員会から報告があったと発表した。

 患者は梅州市に住む45歳男性で入院治療を受けているが危篤とされる。

 2013年3月以来合計573例の感染者が本土保健当局から発表されている。


2月15日


 異常に増えているエジプトでのH5N1鳥インフルエンザ感染者

Egypt's 2015 bird flu death toll rises to 11 The Cairo Post  (エジプト) エジプト、今年度H5N1鳥インフルエンザ死者数が11例に増加

 カイロで35歳男性がH5N1鳥インフルエンザで死亡し、今年度11例目の死者となったことがエジプト保健省から発表された。

 他に3例の感染者も確認されている;ベヘイラ県で2歳幼児、カイロで42歳男性、シャキア県(Sharqia)県で39歳男性。

 今年度確認された感染者数は33例となったが、そのうち10例が回復、11例が死亡、12例が治療中とされる。

 管理人コメント:今年度は異常にエジプトでのH5N1鳥インフエンザ感染者が多くなっている。
 2006年にエジプトで最初の感染者が出て以来、既に3番目の感染者数となっている。これは異常な感染者数となりそうであるが、原因はどこにあるのか?アルジェリアでもH5N1鳥インフルエンザは鶏の間で流行しだしている(人での感染者は報告されていないが)。

 エジプトにおける感染者数の多かった年。数値は年間発生数。 WHO統計による 
  2011年 感染者総数39人、死者総数15人
  2009年 感染者数39人、 死者数4人
  本年(2月15日段階)   感染者数 33人、死者数11人
  2014年 感染者数30人、死者数9人

 NPOのFluTrackers統計では既に54人(死者16人)となっており異常に感染者数は多くなっている。
 昨年は年間で43人である。

 エジプトにおけるH5N1鳥インフルエンザ感染者数は同国史上最大となることは間違いはないが、その理由はWHOを始めとして専門家からのコメントは未だ見られてない。
 ただ発生地域を見ていると散発的なので、人人感染が起き出している危険性は無いようなのが安心材料。
 しかしウイルスが人に感染しやすくなっている可能性はある。


第2週(8日~14日)

2月14日

【エボラ熱】WHO対策、資金難に直面 今月末に枯渇恐れも 「終息には一層の努力必要」も  産経ニュース

 {西アフリカで流行するエボラ出血熱の対策が資金難に直面している。世界保健機関(WHO)によると、現地で活動する職員らに支払う資金が今月末に枯渇する恐れも出てきた。エボラ熱感染をめぐる状況は改善に向かっているが、WHOは「終息にはなお一層の努力が必要だ」と訴えている。

 WHOのエイルワード事務局長補は今月上旬、ジュネーブでの記者会見で「感染地域で支援に当たっている職員ら約800人の(手当てなどの)資金が今月末で底を突きそうだ」と発言。資金難が、エボラ熱の流行終息に向けた対策に大きな打撃を与える可能性があると指摘した。

 もう一つの障壁となりそうなのが雨期の到来だ。感染地域が4月ごろ雨期に入ると道路状況が悪化。物資や医療スタッフの移動が困難となるため、WHOは今後2カ月で大きな成果を上げる必要があるとみている。}


 管理人コメント;アフリカという地域での感染症。米国は自国に拡大する気配がもはやないと判断するや軍隊による協力を終了とした。エボラ拡大を抑えるための介入が非常に遅く昨年の10月頃に始まった。それは日本も含めて他の先進国も同じ。国境なき医師団などのNPO組織だけが”はじめから”、”終わりまで”、エボラ撲滅に努力している。
 先進国は感染症に関して自国に波及するとなると関心をいだきだすが、地域的問題(それも途上国)のうちは見て見ぬふりが多い。マスメディアも同じ。
 日本も支援金を出しているが、ビルゲーツ財団の支援額よりも少ない程度だ。
 
 
Red Cross Faces Attacks at Ebola Victims' Funerals New York Times  (米国) 赤十字ボランティア、エボラ死者の葬儀で攻撃をうける

 ギニア
 遺体からの感染を防止する指導や遺体からの診断のための検体採取にあたる赤十字のボランティアが、葬儀参列者から攻撃をうける事態が未だ続いている。
 
 国際赤十字および赤新月社(回教国における赤十字)のボランティアが、エボラ死者の葬儀で言葉や身体的暴力を受けることが続いている。
 月に平均10例報告されているという。

 次第に安全な葬儀、埋葬に理解を示してきている地域も増えているが、伝統的埋葬に未だこだわったり、エボラで死亡したことに疑念を抱く人々がいる地域もある。そうした地域でボランティアに対して暴力を振るう例がしばしば見られ、ボランティアが怪我を負う例もあるとされる。


Ebola Victims Still Infectious a Week After Death, Scientists Find New York Times (米国) エボラ死者の遺体は1週間後でもウイルスが感染、研究報告

 米国ロッキー・マウンテン研究所の研究チームが米国CDC発行の新興感染症雑誌(Emerging Infectious Disease)に発表。

 5匹のサルを実験に使用。
 エボラウイルスを感染させ、発病後死の直前までフォロー。その後安楽死させて、死体を温度と湿度が調節できるプラスチック容器の中に入れ、状態を8月のリベリアの気候に等しく維持した。

 サルの死体の皮膚、口腔、鼻腔、眼等の表面を綿球でこすってウイルス検索検体とし、さらに肝臓、脾臓、肺や筋肉内からも検体を採取した。

 各種表面からは死後1週間感染性のウイルスが検出され、内臓からは3日間検出された。

 この研究結果は、エボラで死亡した遺体はどの程度の期間感染性があるのかということ、およびエボラで死んだと考えられるサルの死体がどの程度の期間、危険性があると告げることが可能なのかを明らかにしたと思われる。

 サルが密林の中で次々と死んで行く状況は、人におけるエボラ流行の前兆となっていることがしばしばある。死んだサルに接触、または食料にすることにより、人への感染が始まると考えられている。


CHP notified of four human cases of avian influenza A(H7N9) in Guangdong 香港保健省 広東省で新たに4例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告

 香港保健省CHP(健康保護庁)は広東省衛生計画生育委員会から4例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が発生したとの報告を受け、市民に対して日々の衛生管理の強化、旅行における注意などを促した。

 患者は51歳から82歳の年齢層で、3人が男性で1人が女性。82歳女性は死亡している。他の3人は入院しているが危篤状態とされる。

 患者内訳
  51歳男性、広州市 危篤
  58歳女性、新セン市、危篤
  82歳男性、潮州市、死亡
  61歳男性 潮州市、危篤


2月13日

国内インフルエンザ感染者数減少続く
 2015年6週(2月2日~2月8日)  厚労省
 全国定点平均 19.03  (4週 39.4、 5週 29.1)
 流行株 H3N2

広東省で新たにH7N9鳥インフルエンザ感染者2例が確認
 広東省衛生計画生育委員会 (中国語)

 61歳男性、広州市、2月12日死亡
 60歳男性、汕頭市、危篤

Guangzhou wet market H7N9 bird flu fears spark five-day ban on the sale of ... South China Morning Post (香港) 広州市の生家きん市場、H7N9鳥インフルエンザ感染の脅威から5日間の閉鎖

 2月5日までの調査で広州市内の50カ所の生家きん市場と生家きん卸売り市場のサンプル33%からH7N9鳥インフルエンザウイルスが検出された。
 広州市では本日から5日間、市内での生家きん市場の販売を禁止する。18日から販売の開始を認める理由は、同日が春節前夜祭で伝統的広東料理で多くの鶏が求められることからのようだ。
 広東省では食材の新鮮さが味覚と食感に大きく影響するとされている。
 
 同省保健局では、本年度広東省で45例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認されていると発表し、その多くは珠江デルタ(中国珠江 河口の広州、香港、マカオを結ぶ三角地帯)で発生している。


Chicken breeder, 53, confirmed as 4th H7N9 bird flu case this winter Shanghai Daily  (中国) 53歳、養鶏業者が上海でこの冬4人目のH7N9感染者に

 チンシャン地区の養鶏業者で上海の農産物総合卸売市場で生家きんを売っている男性がH7N9鳥インフルエンザに感染し、チンシャン病院(フダン大学付属病院)で治療を受けているが危篤となっている。
 2月11日に診断された。
 12人の濃厚接触者が隔離されている。
 以上、上海衛生計画生育委員会が発表した。

 男性は上海市でこの冬4人目の感染者であり。昨年は9人の感染者が発生し、7人が死亡している。
 

2月12日

China Confirms 100 Human Infections with H7N9 Bird Flu CRIENGLISH.com (中国) 中国、本年度H7N9鳥インフルエンザ感染者100例を確認

 中国CDCは広東省、福建省、浙江省、江蘇省が最も感染者が出ているとしている。

 最新の例は広東省汕頭市で発生している。
 同省ではこの冬43例の感染者が出ている。
 同省では(感染の場所となっている)生家きん市場を閉鎖する予定であるとしているが、完全に閉鎖するには6月以降となるとしている。

 管理人コメント;H7N9鳥インフルエンザは生家きん市場で、生家きんから人に感染していると考えられ、今後生家きん販売の習慣を止め、冷凍鶏肉を食べる習慣に変更する必要があると中国当局は考えている。


上海市でH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認、危篤
 上海衛生計画生育委員会 中国語

 53歳男性危篤


China's Guizhou reports one human H7N9 case  Global Times (国際) 中国、貴州省でH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認

 患者は44歳、2月5日に高熱が出現。自宅で療養後解熱。地元の病院受診、肺感染症といわれたが、省都の貴陽市の病院でH7N9鳥インフルエンザと確認された。
 家族が家きん処理場で働いていて、本人も家きんへの接触既往がある。

集団インフルエンザで2人死亡 秋田の病院と介護施設 産経ニュース

 {秋田県大館市内の西大館病院と介護老人保健施設「大館園」でインフルエンザの集団感染が発生し、97歳の女性入院患者と88歳の女性入所者がそれぞれ死亡したことが11日、分かった。両施設が発表した。

 いずれの施設も市内の医療法人光智会が運営しているが、10キロ以上離れており、職員などの行き来もなく関連性はないとしている。

 病院の女性患者は10日に発症、11日インフルエンザに伴う肺炎で死亡した。このほか、11日までに入院患者6人、職員5人の計11人が感染した。

 大館園は女性入所者が4日に発症、10日夜に肺炎で死亡したほか、11日までに入所者17人、職員4人が感染したと説明している。}


Obama to Recall Military Personnel From Ebola Zone, Officials Say New York Times (米国) オバマ大統領、エボラ流行地域へ派遣している軍要員を帰国させる方針、当局が発表


米、エボラ熱で派遣の米兵を撤収へ 西アフリカから 日本経済新聞

 {米国防総省のカービー報道官は10日の声明で、エボラ出血熱対策で昨年秋から西アフリカに派遣している米兵を撤収させると発表した。治療施設の建設などに携わった工兵ら2800人のうち既に約1500人が帰国しており、残りも4月末までに撤退する。

 新たな感染者が大幅に減るなど流行に収束の兆しが見えたため、米軍による支援体制を見直す。今後は同省関係者100人が現地に残り、リベリア軍と協力して災害訓練などを実施する。人道支援や医療に従事する民間人の支援にも取り組む。}


The search for an Ebola cure is gearing up — but there may be too few patients. Washington Post (米国) エボラ治療研究加速するも、対象となる患者数が得られないため研究が停滞

 リベリアで新薬の治療研究が1月末に、対象患者数が得られないため停止。また回復者の血漿を用いた治療実験も同様に進んでいない。
 治療研究はシエラレオネで行う可能性。

 ギニアでは日本製の抗ウイルス剤の治験を森林地帯で行い、効果を期待出来る結果が得られているが、対象が少ないことから、さらに地域を拡大して行う予定とされる。

 ベルギーの研究チームはギニアでエボラ回復者の血漿の効果を確かめる研究が予定されている。またワクチンの治験も予定されている。しかし両治験とも十分な対象者を得ることが難しいとされる。

 ギニアにおける新規患者は週に40人程度となっている。昨年末には100人以上発生していた。
 最近のリベリアでは週に5人程度であり、シエラレオネでは約80人となっている。

 研究者達は、現代医学を信じない西アフリカでの研究遂行にはいくつかの障害があることを予測している。しかし今、研究結果を科学的に実証するための患者数が得られないという問題を抱えることになった。

 エボラに対する特効薬は未だなく、今回の流行では感染者の60パーセントが亡くなっている。総死者数は9000人を越えている。

 管理人コメント:もっと早くから治療薬の研究が行われていたなら、9000人という死者は出なかったはず。感染がアフリカから世界に広がる危険性が出てきて初めて製薬企業は動き出した。
 

 中国江蘇省、浙江省他でのH7N9鳥インフルエンザ感染者報告

 以下の症例は香港保健省が本土の衛生計画生育委員会から報告を受けたもので、当ウエブでは未掲載のものである。
 香港保健省情報(PDF)

 江蘇省 74歳男性、重体;53歳男性、死亡;49歳男性、死亡;56歳男性、危篤;51歳男性、危篤;49歳男性;57歳男性、危篤

 ウイグル自治区 76歳男性、死亡

 浙江省 65歳男性、危篤;74歳男性、安定;62歳女性、重体;60歳男性、重体

 広東省 33歳男性、危篤
 

管理人コメント;本年度の中国におけるH7N9感染者は90人台となっているが、春節に入った最近の感染者数は増えているようだ。しかし昨年よりは感染者数は少ない。


2月11日

 H5N6鳥インフルエンザで死亡例が報告
China reports 3rd human H5N6 avian influenza case  Outbreak News Today (国際) 中国、3人目のH5N6鳥インフルエンザ感染者を報告

 中国国立衛生計画生育委員会はH5N6鳥インフルエンザ感染者の3例目を報告した。

 雲南省で家きんに接触した既往のある44歳男性が、1月27日以来発熱、咳、悪寒を呈して同日地域の病院に入院した。2月6日に死亡。

 この例は知られている例として3例目のH5N6鳥インフルエンザ感染者で、2例目の死亡例である。
 最初の例は2014年5月に四川省の男性であるが、男性は感染後死亡した。2例目は2014年12月に広州市の男性が感染した。

 一方2014年10月中国内で数十羽の家きんが同ウイルスに感染したことが報告されている。またベトナムでも最近家きんの間で散発的に感染が起きていることが報告されている。

 管理人コメント:H5N6鳥インフルエンザはこれまでほとんど知られてない。3例の感染者中2例が死亡しているから致死的鳥インフルエンザといえる。四川省や雲南省など中国南部の地域で発生していることから、渡り鳥から家きんが感染しているのかも知れない。H7N9やH5N1に続いてH5N6鳥インフルエンザ感染者が増え出すと、パンデミックを起こす可能性ある鳥インフルエンザがさらに増えてきたことになる。


2月10日

Bird flu virus spreads to Seoul  The Korea Times  (韓国)鳥インフルエンザウイルス(H5N8)、ソウル近郊で野鳥の排泄物から検出

 ソウル近郊の川Jungnang Stream で野鳥の排泄物からH5N9ウイルスが検出されたとソウル保健局が発表した。
 同河川は野鳥の集まる場所として知られている。
 ソウル市は人の同河川への立ち入りを禁止した。

Canada reports H5N1 bird flu virus in British Columbia: OIE Reuters  (国際) カナダ、ブリティシュ・コロンビア州でH5N1鳥インフルエンザウイルスを検出したとOIEに報告

 カナダ、ブリティシュ・コロンビア州の放し飼いの家きん農場でH5N1鳥インフルエンザが発生したとOIE(国際獣疫事務局)が発表した。

 OIEはウイルスはカナダの商業農場からの発生報告はないことと、同ウイルスはアジアで流行しているH5N1ウイルスとは別な株であると強調している。
 遺伝子分析の結果から、同ウイルスはワシントン州で見つかっている株と同じか、非常に類似したものとOIEはコメントしている。
 

2月9日

4 new cases found to be positive with bird flu in Egypt  Ahram Online (エジプト) エジプトで新規鳥インフルエンザ(H5N1)感染者が4人確認

 子供2人を含むH5N1鳥インフルエンザ感染者が確認された。Suhag, Giza, Alexandria および Cairo で発生し入院した。
 エジプトでは今年度6人が死亡している。昨年は11人が死亡。


Hong Kong health minister warns that more deadly virus could emerge from bird ... South China Morning Post (香港) 香港保健庁長官、鳥インフルエンザおよび季節性インフルエンザからより致死的ウイルスが発生する可能性があると警告

 鳥インフルエンザウイルスと季節性インフルエンザウイルスが遺伝子組み換えを起こし、より危険性あるウイルスが誕生する危険性があると、香港保健庁長官のKo Wing-man 博士が警告している。


2月8日

Three more H7N9 cases reported in China's Guangdong Shanghai Daily (中国) 広東省でさらに3人のH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告

 当3例により今年度の広東省におけるH7N9鳥インフルエンザ感染者数は42人となった。

 1人は56歳男性で危篤とされ、香港保健省から発表されている症例である。

 2人目は73歳男性で中山市で危篤とされ、3人目は52歳男性で深セン市で診断され、状態は安定しているとされる。


中国広東省でH7N9鳥インフルエンザ感染症1名が確認 香港保健省 (英語)

 香港保健省は、広東省衛生計画生育委員会から江門市の56歳男性がH7N9鳥インフルエンザに感染し、危篤状態となっていることを通知された。


 第1週(1日~7日)

2月7日

 中国浙江省で2人、広東省で5人のH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告

 浙江省嘉興政府 中国語
  浙江省 58歳男性 危篤、 
 安吉具人民政府 中国語
  69歳男性 回復
  
 広東省危機管理局  (中国語)
  広東省 48歳男性 広州市 危篤、76歳男性 珠海 危篤、62歳女性 恵州 死亡、2歳女児 中山 安定、55歳男性 潮州、危篤


エボラ新規感染者数、今年初の増加 WHO報告  AFPBB News

 {国連(UN)の世界保健機関(World Health Organization、WHO)は4日、ギニア、リベリア、シエラレオネの西アフリカ3国で確認されたエボラ出血熱の1週間当たりの新たな感染者数について、1月最終週の感染者数が前週より増加し、今年に入って初めて増加に転じたと発表した。
 WHOは「3国すべてにおいて、1週間当たりの新感染者の数が今年初めて増加した」と発表した。

 2月1日までの1週間で、エボラ熱感染の中心地となっている西アフリカ地域の3国全体で新たに確認された感染件数は124件に上った。

 新規感染者に関する最新のデータによると、ギニアでは前週の30人から39人に、リベリアでは前週の4人から5人に、シエラレオネでは前週の65人から80人に、それぞれ増加しているという。
「今なお続く地域共同体での抵抗、ギニアでの感染分布の地理的な拡大、シエラレオネでの広範囲に及ぶ感染状況、新規患者発生数の増加など、(エボラ出血熱への)対応はいまだに重大な難題に直面している」とWHOは述べている。

 最新の数字によると、世界全体ではこれまでに9か国で2万2495人がエボラウイルスに感染、うち8981人が死亡しているという。患者死亡のケースは、15人を除いてすべて西アフリカの3国で記録されている。}


Another Ebola Outbreak 'Inevitable'  Newsweek (米国) エボラの再流行は起きえる、専門家

 西アフリカにおけるエボラ感染者の発生数は1週間100人前後と減少しているが、国際社会が将来長期間に亘ってエボラとの戦いの姿勢を共有し、感染国の保健医療サービスに十分な資金援助をしてゆかなければ、エボラの再流行は起きえると専門家達はコメントしている。


Small Rise in New Cases Shows Ebola Hanging On  New York Times (米国) エボラ、発生数若干増加、未だ流行が続いていることを示唆

 2月1日までの1週間に西アフリカのエボラ発生数は124人と、前週の99人よりもわずかに増えた。WHOの発表による。
 ギニアで39人、リベリアで5人、シエラレオネで80人となっている。




2月6日

インフルエンザ減少に転じる、44都府県で医療機関の報告が前週より減る、2015年第5週   Medエッジ

 {インフルエンザで医療機関を受診する感染者は3週連続で増加していたが、2015年第5週に減少に転じた。

 医療機関の受診者以外を含めた推定感染者数も前週よりも3割減った。

 厚生労働省傘下の国立感染症研究所が2月6日、「インフルエンザ流行レベルマップ」を更新。2015年1月26日から2015年2月1日までの2015年第5週目の報告を公表した。}

 全国定点平均 39.4(前週)->29.1


2月5日

One more H7N9 case reported in China's Guangdong Xinhua (中国、新華社) 広東省でさらに1人のH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認

 51歳男性、深セン市、4日に確認、危篤。

 これで本年度の広東省の鳥インフルエンザ感染者は31人となった。

2月4日


高齢者施設でインフルエンザ集団感染、2人が死亡 和歌山市 BIGLOBEニュース

 {和歌山市は3日、市内の高齢者施設で入所者と職員計39人がインフルエンザに集団感染し、うち90歳代と100歳代の女性入所者2人が肺炎で死亡したと発表した。

 同市によると、1月16〜30日にかけ、70〜100歳代の入所者31人と職員8人が相次いでインフルエンザと診断された。死亡した女性2人はいずれも1月20日に発症、100歳代の女性は同月27日、90歳代の女性は今月2日に死亡した。ほかの入所者や職員は快方に向かっているという。

 市内では昨年12月からインフルエンザが流行し、同22日からは警報が発令されている。}


2 more H7N9 cases in south China's Guangdong Shanghai Daily  (中国) 南中国広東省でさらに2名のH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認

 広東省での本年度におけるH7N9鳥インフルエンザ感染者の総計は、さらに2人が報告され31人となった。
 広州市の56歳男性が、2日感染が確認された。省都での感染者は本年初である。
 広東省「衛生計画生育委員会が発表した。男性は危篤とされる。

 一方、中山市では9ヶ月女児が同様にH7N9鳥インフルエンザに感染したことが2日確認された。
 女児は治療を受けたが状態は安定とされる。

 大多数の感染は生家きんと触れることで発生していると考えられ、これまで広東省と香港で数千羽の鶏が殺処分されている。


2月3日 

特記すべき情報なし

2月2日


 エボラ患者減少のため実験薬の臨床試験が中断
Ebola Drug Trial Is Halted for Lack of Patients New York Times  (米国) エボラ患者数減少のため治験薬の臨床試験が中断

 リベリアにおけるエボラ実験薬の臨床試験が中断された。
 理由は感染者数が減少していることで、西アフリカにおける他の臨床試験も同様の課題を抱えている。
 リベリアで中断されている臨床試験は、カナダのChimerixが製造しているブリンシドフォビル(brincidofovir)であるが、同社は1月30日に、もはや試験は継続できないと発表した。

 同社によると140人分の試験薬がリベリアに送られているが、1月2日試験が開始され以降患者は10人に満たないという。
 十分な患者数が対象にならなければ、治療効果の判定は不可能であると、同社では説明している。

 WHOは先週、リベリア、ギニア、及びシエラレオネにおける新規感染者数が初めて週100人以下となったとしている。
 リベリアでは1月25日までの1週間で4人しか新規患者が出ていない。

 国境なき医師団もリベリアで新薬を用いてエボラ患者を治療している。
 同医師団は実験薬のアビガン(Avigan)と回復者血清を用いている。
 アビガンは日本の製薬会社が開発したが、元来はインフルエンザ薬である。これまである程度効果を評価できる数の患者に投与しているが、さらに別のクリニックでの試験が必要とされている。回復者血清のに関しては、治験は始まったばかりとされる。


 エボラウイルス変異の疑い-パスツール研究所

エボラ出血熱:パスツール研究所「ウイルスに遺伝子変異」 毎日新聞

 {西アフリカで流行するエボラ出血熱をめぐり、フランスのパスツール研究所の研究者グループは31日までに「ウイルスに遺伝子変異が見られる」と指摘、人から人への感染力が強まったかどうか分析を進めていると明らかにした。英BBC放送が伝えた。
 ウイルスが変異し感染しやすくなったことが明らかになれば、エボラ熱の流行終息に向けた今後の対策に影響が出る恐れもある。

 研究者らは既に、ギニアの感染者数百人分の血液サンプル分析を開始したという。研究者の一人はBBCに「変異によって死亡率が下がることもあるが、感染しやすくなることもあり、心配している」とコメントした。}



 タミフル服用で病期が1日短縮、入院率も減少
Meta-analysis supports oseltamivir use in adults, notes side effects
CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) メタ分析で成人に対するタミフル投与の有効性が確認、しかし副作用としての消化器症状が指摘

 包括的なメタ分析が行われ、色々と議論のある成人におけるタミフルの効果を確認した結果が発表された(The Lancet)。発売元のロッシェ社が研究助成しているが、研究チームは独自に解析している。

 ミシガン大学のアーノルド・S・モント医師をリーダーとする英国と米国の研究チームが行った。
 分析は9件の臨床試験を対象に行われ、患者数は4238人となっている。
 タミフル服用者は病期が122.7時間(5日)から97.5時間(4日)にプラセボ群に比較して21%(偽薬投与)短縮し、入院率が1.7%から0.6%に減少した。
 しかしながらタミフル服用群は悪心が9.9%で発生(対照群は6.2%)、嘔吐が8%(対照群は3.3%)で発生した。

2月1日


広東省、2名のH7N9鳥インフルエンザを報告
 専門家、広東省では鳥インフルエンザ多発の季節に入ったと警告

2 more H7N9 cases in south China's Guangdong, one dies Xinhua  (新華社、中国) 広東省でH7N9鳥インフルエンザ感染者2名を確認、1人は死亡

 広東省でH7N9鳥インフルエンザ感染者が2名確認され、本年度の感染者数が30人となった。
 掲陽(チエヤン)市の48歳男性が1月29日に死亡し、その後にH7N9鳥インフルエンザに感染していたことが確認された。同省の衛生計画生育委員会が発表した。
 もう1人はShanwei 市に住む9歳少女で1月30日に感染が確認された。状態は安定しているとされる。

 専門家は広東省(香港に隣接)では鳥インフルエンザの発生がピークになる期間(冬~春)に入ったと警告している。
 広東省のいくつかの都市では生家きん売買の制限を行った。

CHP notified of two human cases of avian influenza A(H7N9) in Guangdong 香港保健省 広東省で2例のH7N9鳥インフルエンザが確認

 香港当局に、広東省当局から2例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告された。

 1例は48歳男性が掲陽(チエヤン)で死亡、もう1例は9歳少女でShanweiで発症したが、状態は落ち着いているとされる。


 管理人コメント:広東省でのH7N9鳥インフルエンザ感染者は今年に入って30名を越えている。昨年は1月中に37人発生していた。昨年は他に浙江省、福建省で多く発生していたが、今年は南部の広東省での発生がほとんどである。
 広東省では2月が最も鳥インフルエンザウイルスが感染力を増し、今月から来月にかけて感染者数が増える可能性が高い。現時点ではウイルス変異は起きていないと思われるが、先日カナダからの旅行者が帰国後発病したが、カップル共に発病し、同一感染源からの発病かカップル間での感染によるものかは不明である。

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