3月

第4週&5週(22日~31日)

3月31日

 エジプト、H5N1鳥インフルエンザ感染8例が追加

 FluTrackers

  #127-134

   保健省発表とFAO(国連食糧農業機関)発表分

 管理人コメント:年間H5N1感染者数は既に史上最多となっている。3月25日ページ参照。


 サウジアラビア、MERS2人感染 30日発表
   ジェッダ市;
   63歳男性、外国人労働者、安定、地域内で感染の可能性
   60歳男性、サウジ人、危篤


Saudis report 5 MERS cases; WHO sees no change in pattern  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジMAERS感染者5例を報告、WHOは発生パターンには変化なしとの見解
 
 サウジアラビアにおけるMERS発生の流れは続いている。過去2日間で5例が発生し2例の死が確認された。
 しかしWHOは発生の疫学的パターンに変化は見られてないとの見解を示している。
 29日と30日発表の症例 


 シエラレオネ、エボラ感染疑い者を新たに多数発見
Sierra Leone Ebola lockdown exposes hundreds of suspected cases Reuters  (国際) シエラレオネ、外出禁止令下の各戸調査で数百人の感染疑い者が発見

 3日間の外出禁止令を出してエボラ感染拡大抑制を図ったシエラレオネで、当局者が各戸を調査し、数百人の感染疑い者を見いだしたと当局が発表。
 3日間国民600万人に対して外出禁止令を出していた。

 管理人コメント;西アフリカでのエボラ流行は4月中順に終息を目標にされていたが、その目標達成は極めて難しくなっている。リベリアで再流行の可能性がでていたが、今回のシエラレオネでの新規感染者が多数各家庭に隠れていた可能性は、新たな対策が必要なことを示唆している。発病者が家庭内から出たことによる地域内での家族に対する差別等は非常に大きな問題となっている。


US Ebola Patient Improves NBCNews.com  (米国) 米国、エボラ感染患者の状態が回復に

 今月初旬にシエラレオネでエボラに感染した米国医療担当者の状態が、重体から良好(fair)に回復した、と治療中の国立衛生研究所(NIH)付属臨床センターが発表した。
 患者はNPO組織の” Partners in Health ”でシエラレオネのエボラ対策を支援していたが、感染・発病して米国に治療のために搬送されていた。

 上記患者または同時期に発症したシエラレオネ医師に接触し、米国CDCが感染の危険性があると判断した16人のメンバーは米国で21日間経過観察を受けている。発症の可能性が出た場合に即入院できる医療機関の近くで自己隔離している。

 なお発病したシエラレオネ人医師は現地の施設で治療され、回復退院している。


3月30日


Could camel antibodies protect humans from MERS? Medical Xpress (国際) ラクダから分離されたMERSウイルスに対する抗体は人でも予防効果はあるのか?

 ヒトコブラクダから分離されたMERSウイルス抗体は、マウスで予防効果を示した。
 研究結果はJournal of Virology、3月18日のオンライン版に掲載された。

 アイオワ大学の研究チームによる。

 人での治療に効果を呈する可能性、患者家族の感染予防などに用いることが出来る可能性を研究チームでは推定している。

 回復患者からの抗体を患者に投与する方法は受動免疫と称されるが、これまでエボラなどで行われたことがあるが、MERSでは少ない。 回復患者から得られる抗体量は少ないことから、効果が得られにくい可能性があった。

 
Why pandemic disease and war are so similar Business Insider  (国際) パンデミックと戦争は非常に似ている

 エボラは2014年3月22日に国際的慈善組織である”国境なき医師団”により世界に情報が発信されて以来、25000人前後の感染者と1万人以上の死者を出した。
 現在エボラ感染者は減少している。リベリアはウイルス封じこめを宣言する間近となり、シエラレオネでの感染率も低下している。
 しかし流行は完全に過ぎ去っていない。ギニアでは未だ週に十数人の感染者がでており、余波は流行3ヶ国の経済状態の悪化を招き、16億ドルの経済的損失を出したとされる(世界銀行)。

 以下略

 The next epidemic Washington Post  (米国) 次の流行病は?

 慈善家のビル・ゲイツはNew England Journal of Medcineで以下のように述べている。
 「世界中で1000万人以上を殺す可能性ある事象の中で最も可能性が高いものは、自然またはバイオテロによるエピデミック(流行病)である
 ゲイツの悪夢はエボラはさほど危険な感染症ではないとし、その理由として空気感染しないことを上げている。
 エボラで学んだことを教訓として、次にくる本当に脅威的パンデミックに備えなければならにとしている。


 ゲイツの意見は上方にリンクしてある。(管理人)


 サウジアラビア、MERS3人感染、2人死亡 29日発表

 サウジ保健省ページ サウジ累積感染者数970人、累積死者数421人

 54歳男性、サウジ人、Hufof、死亡
 39歳男性、サウジ人、Khafjim、危篤
 80歳男性、サウジ人、Taimah、死亡

 FluTrackers 世界累積感染者数1115人

 管理人コメント: パンデミック発生可能性のサイン-->サウジ内での集団発生-->周辺、遠隔地域での集団発生


3月29日

Indefinite Safe Sex Urged for Liberian Ebola Survivors  New York Times  (米国) 安全な性行為に関して無期限にリベリアのエボラ生存者に要求される

 より多くの情報が集積され、性行為でのエボラ感染期間が明らかになるまで、リベリア政府は精液からウイルス感染を防止する安全な性行為を無期限でエボラ回復者に求めている。


中国H7N9感染者報告中断?

 3月上旬まで広東省を中心に感染者が報告されていたH7N9鳥インフルエンザは、それ以降ほとんど発生報告はない。
 突然感染者数がゼロになるのも唐突で不自然である。
 広東省および北京の衛生計画生育委員会が発表を中断しているのだろう?

 FluTrackers統計での最終的新規例は3月7日に広東省から発表された#626であり、その後の事例は2月末まで発生し報告されていなかったものである。
 もう3週間新規発生がないと考えられないが…。それまで毎日のように発生していた状況が、春節後に発生がゼロ?
 中国新華社通信も本年度はH7N9鳥インフルエンザ発生状況をあまり伝えなくなっているが、このウイルスの危険性がなくなったわけではなく、香港や米国の研究チームの分析では危険性を増しているとされる。

 何か変??

 一方、中国では本年久しぶりに4例のH5N1鳥インフルエンザ感染者が報告されている。
 鳥インフルエンザウイルスの世界に何らかの異変が生じているのだろうか?


 H5N1鳥インフルエンザ

インドネシアで父子がH5N1鳥インフルエンザで死亡
Tangerang Woman Free of H5N1, Remains Under Observation Jakarta Globe  (インドネシア) インドネシア、タンゲランの女性はH5N1ウイルスが陰性、しかし経過観察の必要性

 タンゲランの40歳男性が17日にH5N1鳥インフルエンザで死亡し、その2歳になる息子が19日に死亡した。
 妻の経過が観察されているが現時点ではウイルス検査で陰性とされる。

 親戚の家を訪問して飼育されている鶏からウイルス感染を受けたと考えられている。

 FluTrackers  英語に機械翻訳: インドネシア保健省


 エジプトで女性が感染死亡、幼児が感染

 FluTrackers  機械翻訳:エジプト保健省発表(現地語)
  アシュート県 27歳女性 死亡、1歳乳児感染


Police fire tear gas on crowd during Sierra Leone Ebola lockdown Reuters  (国際) 封鎖中のシエラレオネで警官隊が群衆に催涙ガス弾発砲

 3日間の全土封鎖中(外出禁止)のシエラレオネで怒った群衆が当局に投石などを行ったため、警官隊が群衆に向かって催涙ガス弾を発砲した。

 昨年秋に週に500人のエボラ感染者を出していたシエラレオネは昨年12月以降感染者数が急速に減少した。しかし政府は少なくなった感染者を見つけるためには全土的封鎖を行い、各戸の調査が必要と考えた。


3月28日

 リベリアでエボラ再流行の可能性
Three New Ebola Cases in Liberia  The Disease Daily (国際) リベリア、エボラ感染者3例発生

 リベリアで2月19日にエボラ感染者が発生して以来、一ヶ月近く感染者が出ていなかったが、3月20日に44歳女性がモンロビアで感染が確認された。

 各種のメディアが女性のパートナーが治癒したエボラ患者だったことを報じたことから、女性はパートナーとの性行為で感染したと考えられている。エボラは精液を含む体液との接触により感染すると考えられていることから、性行為で感染するとの考えは理論的に妥当とされる。しかしながら確固たるエビデンスは得られていない。女性の感染源に関してはさらに検討の余地がある。なおWHOはエボラ治癒男性は3ヶ月間は性行為を禁止すべきとしている。

 モンロビアで発症した女性は孤発例とされていたが、3月25日女性を介護していた18歳女性の感染が確認された。女性は52人の人々と浴室を共有する住居に住んでいた。これらの人々の健康が監視されていたが、18歳女性はその1人であった。

 さらにモンロビア南部の地域に住む青年の発病が確認された。
 感染源は明確にされてないが、女友達が国境での売買に関与しているとされ、そこを通じてウイルス感染したことが考えられている。

 今回の3例のエボラ感染者の発生は、エボラ撲滅を4月中旬を目標としていた同国の目標からの後退を意味することになった。
 

Ebola outbreak: Sierra Leone in lockdown BBC News  (英国) シエラレオネ、エボラ終息に向け3日間の外出禁止令

 未だシエラレオネでは毎週十数人のエボラ感染者が発生している。
 政府は3日間の全国民の外出禁止令で、さらなるエボラ感染者が出ることを防止する。

 ボランティアが各戸を見回り、感染者がいないかどうかチェックする。


 中国製造のエボラ薬MIL77が英国で著効
Army nurse Anna Cross cured of Ebola after being the first to take ... Daily Mail (英国) 英軍ナースのアンナ・クロス、中国提供の実験的エボラ薬で治療後治癒:ウイルスが消えたと告げられ私は泣き叫んだ!

 中国製造の実験的エボラ薬MIL77で治療を受け、英軍ナースのアンナ・クロスはエボラから完全に回復した。
 いくつかの選択肢がある中、ML77が世界で初めて使用された。


British military nurse successfully treated for Ebola The Guardian 英国) 英国軍のエボラ感染ナース、中国提供の薬で治療に成功

 25歳のケンブリッジ出身女性。2013年に英国軍のナースとして業務に。
 シエラレオネでエボラに感染し、3月12日に英国空軍のと専用機で搬送。ロンドンのロイヤルフリー病院に収容された。同病院では既に2人の英国人ナースが治療され、回復している(William Pooley and Pauline Cafferkey )。

 治療は中国から提供された実験的エボラ治療薬であるMIL77が用いられた。
 当初重体とされたが、見事回復した。
 
 中国から提供されたMIL77は、ZMapp類似の薬剤でエボラウイルスに対するいくつかの抗体の複合物とされる。
 主治医によると副作用も無く著効したとされる。


3月27日

An American With Ebola Is Improving New York Times  (米国) エボラ感染米国人は回復中

 シエラレオネで慈善団体”Partners in Heath”の一員としてエボラ治療センターで働いていてエボラに感染し、3月13日に米国に搬送された米国人の容体は危篤から重体に改善していると、入院先のNIH臨床センターから発表された。
 一緒に業務にあたっていて感染したシエラレオネ人は回復して、シエラレオネの治療センターから退院したことがシエラレオネの当局者から発表された。

 上記2人と接触し、米国に帰国し健康監視されている十数人の米国人は未だ監視中とされる。

Ebola Virus in Latest Outbreak Does Not Show Unusual Mutations, Study Finds New York Times  (米国) 最近流行のエボラで分離されたウイルスに異常な変異は見つかっていない

 以前よりも致死的で感染しやすい変異は、最近分離されているウイルスに認められていない。
 ウイルス変異は以前見られた小さな流行の際と類似な様式で時間経過に従って起きている。
 ウイルスが空気感染するような変異を起こしているとは思われない。

 米国国立アレルギー感染症研究所のチームがScienceに発表した。 


Latest Saudi MERS update points to multiple exposures CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 最近のサウジにおけるMERSには多数の感染源が存在の可能性

 WHOは本日(26日)サウジアラビアで最近発生した15例のMERSを報告した。3月11日から22日までの期間。
 そのうち数人がラクダや羊との接触、および生ミルク飲用の既往があったが、6例に関しては感染源は不明だった。
 3例が死亡しているが、2例は院内感染だった。


3月26日

China reports 4th H5N1 avian influenza case Outbreak News Today  (国際) 中国、本年4例目のH5N1鳥インフルエンザ感染例を報告

 2~3日前、雲南省で34歳男性が本年3例目のH5N1感染者が報告されたばかりであるが、再び同省から感染者が報告された。中国国家衛生計画生育委員会による。

 感染者は17歳男性で3月13日に頭痛と発熱を呈した。20日に地域の医療機関を受診、重体だったため即入院。検査用検体が関連機関で分析されH5N1鳥インフルエンザ感染が確認された。
 2015年度4例目のH5N1鳥インフルエンザ感染例となった。

 H5N1鳥インフルエンザは容易に人人感染しないが、人に感染した場合は致死率が60%となる。

 管理人コメント:中国でのH5N1鳥インフルエンザ感染者数は今年度多い。エジプトが異常に多いが、各種の鳥インフルエンザウイルス(家きんにおけるH5N8、H5N2等)が世界的に活発に感染を繰り広げているが、何か異常な年なっている。
 これだけ鳥インフルエンザウイルスが活発に感染し出していると、遺伝子変異、ウイルス間の遺伝子再集合等で人に危険性高いウイルスがある日突然出てくることも否定出来なくなる。 


Could Sex Have Brought Ebola Back to Liberia? NBCNews.com  (米国) リベリアで再発生したエボラは性行為で感染したのか?

 WHOとリベリア政府は、先に2週間ぶりに発生したエボラ患者が、デートした、エボラから回復した男性との性行為で感染した可能性について調査を始めた。
 また感染女性が接触した71人の人々の健康調査を続けている。

 最後の感染者は2度の検査でエボラ陰性であったが、今回発病した女性と最後の感染者には接点はない。
 すなわち感染リングはつながっていない。

3月25日

 サウジアラビアMERS
 サウジ保健省特設ページ

 24日発表

 55歳女性、サウジ人、アラール、安定
 42歳男性、外人労働者、メッカ、安定
 20歳男性、外人労働者、ジェッダ、安定、地域社会で感染疑い

 22日発表

 54歳男性、外国人労働者、リヤド、安定、地域社会で感染の疑い
 50歳男性、外国人労働者、ナジラン、安定、地域社会で感染疑い


 リベリア、エボラ再流行の危険性
Exposure Concerns Grow in Liberia After Diagnosis of First Ebola Case in Weeks New York Times  (米国) リベリア、数週ぶりに発生したエボラ患者からの感染者発生が懸念

 2週間以上発生のなかったリベリアのエボラであるが、首都モンロビアの行商人が発病した。
 浴室1つの家に52人と同居していた。さらに1900人の生徒のいる学校に食料を販売していた。

 援助隊員達の話では、44歳の患者は発熱し、感染時期に入ってから子供や牧師を含む多くの人々と接した。

 患者の18歳になる娘が頭痛と脱力感を訴えて救急車でエボラ治療センターに運ばれた。

 患者が発症してから娘を風呂に入れていた。また他の子供達も発症の危険があるとされる。

 参照:3月22日付、NYT
 
Egypt H5N1 avian influenza tally is 116 for 2015 to date Outbreak News Today  (国際) エジプト、本年度のH5N1鳥インフルエンザ感染者数116人に

 WHOは3月21日、エジプトにおけるH5N1鳥インフルエンザ感染者数が本年度116人に達したと発表した。そのうち36人が死亡している。
 この数はエジプトで同インフルエンザが発生して以来36%を占める。

 2006年3月に初めてエジプトで感染者が確認されて以来、318人の感染者が確認され112人が死亡している(致死率35.2%)。

 感染者数は昨年に比較して増加しているが、現在エジプト内で感染を続けているウイルスに関してのリスクが高まっているとされない。

 3月8日~12日、ハイレベル協議がWHO、FAO、OIE、UNICEF、米海軍医学研究所(カイロ、UNIT-3)の間で行われ、最近のエジプトにおけるH5N1鳥インフルエンザの状況(鳥と人)が論議され、いくつかの提案がエジプト政府になされた。

 下記出典:WHO、3月21日、2015年

Table 1. Cumulative number of laboratory-confirmed human cases of avian influenza A (H5N1) reported to WHO, 2006–2015 

Year

Cases

Deaths

2006

18

10

2007

25

9

2008

8

4

2009

39

4

2010

28

13

2011

40

15

2012

11

5

2013

4

3

2014

29

13

2015 (17 March)

116

36

Total

318

112

Total number of cases includes number of deaths.
WHO reports only laboratory-confirmed cases.



 エジプト、30代女性がH5N1鳥インフルエンザに感染

 アシュート県の女性。
 今年度107例目の感染者。史上最大数の感染者が発生中。
 エジプト保健省発表、アラブ語の報道機関が情報掲載。
 詳細はFluTrackers


3月24日

 気になる情報発信量の低下>H7N9、MERS、H5N1

 中国のH7N9鳥インフルエンザ感染者状況が非常に曖昧となっている。
 一昨年、昨年のように迅速な発表が中国当局から行われなくなった。
 新華社通信からの発表も適当だ。
 
 中国本土で感染者が出ると、それは香港保健省に通知され、香港当局はそれをプレス発表するからある程度の状況は分かる。しかし中国国家衛生生育計画委員会が発表したものだけである。
 唯一NPO組織のFluTrackersが情報を追い、そしてまとめている。

 H5N1鳥インフルエンザ感染者も今年はエジプトで大発生しているが、保健省が発表した内容をアラビア語で現地の報道機関が伝えているだけで、国際的報道機関からの情報は少ない。WHOが状況を発表した時などにまとめて伝えている。アラビア語情報を機械翻訳しFluTrackersがまとめている。

 MERSもサウジ当局が発表した情報だけで、それはサウジ保健省の特設ページに掲載されている。感染者数がどれだけ正確に把握されているかは疑問であるが、3月上旬にWHOが調査に入り、多くの必要な情報が欠落しており、疫学的調査とその公開がもっと必要としている。

 世界的にパンデミックに対する関心がエボラに集中してきて、そのエボラが今終息に向かいつつあるということで、本来重要視されなければならない他の感染症が十分対応されなくなった。
 こうした問題は先日(マイクロソフトの)ビル・ゲイツがニューヨークタイムズ紙上にオピニオンとして発言している。要するにエボラ以外の感染症勃発に対して十分な対策が必要であることを世界は忘れている。


エボラ対応の遅れ、国境なき医師団とWHOが相互に非難 AFPBB News

 {【3月24日 AFP】1年余り前に感染拡大が始まったエボラ出血熱対策の遅れをめぐり、援助団体の国境なき医師団(Doctors Without Borders、MSF)と国連(UN)の世界保健機関(World Health Organization、WHO)との間で23日、舌戦が勃発した。両組織が、問題の責任は相手側にあると互いに非難し合っている。

 昨年3月に確認されて以来、主にギニア、リベリア、シエラレオネで1万人以上の命を奪い、2万5000人近くが感染したエボラ出血熱に対する国際的な対応に関し、MSFは厳しく批判する内容の報告書を発表した。

 その中でMSFは、世界的な公衆衛生上の緊急事態への対策を主導する立場にあり、「エボラを制御するノウハウを持っている」WHOが迅速に十分な対応を取らなかったために、「何か月も無駄にされ、多くの命が奪われた」と指摘した。

 対するWHOは23日、ごく初期の事例を報告しなかったとしてMSFを批判した。WHO報道官は英国放送協会(BBC)のラジオ4(Radio 4)で、「もし最初の症例または最初の集団感染が発生した(2014年)1月か(2013年)12月の段階でわれわれが(エボラ発生のことを)知っていたら、この感染拡大を制御するのはもっとずっと簡単だっただろう」として、「これらの事例は、残念ながらWHOが関与していないグループが調査した。もう少し詳しく知りたいならばMSFにいる私の同僚に聞けばいいだろう」と述べた。

 これを受けてMSFのクリストファー・ストークス(Christopher Stokes)事務局長は、これらごく初期の症例は遠隔地で発生したため、エボラだと確認されるまで時間がかかったと反論。「(2014年)3月半ばに確認が取れた段階で、あらゆる資材を投入し、大規模な支援を開始するべきだった」として、「にもかかわらずWHOは翌日、MSFが誇張していると言った」と明かした。

 WHO側はエボラ出血熱への対応が遅く不十分だったことは認めており、独立調査委員会を設置した。委員会は今年5月に報告することになっている。}


3月23日

CHP notified by NHFPC of one human case of avian influenza A(H5N1) in Yunnan 香港保健省 (香港) 香港保健センター、中国当局から雲南省でH5N1鳥インフルエンザ感染例を通知

 香港保健省保健センター(CHP)は、中国雲南省でH5N1鳥インフルエンザに男性が感染し、重体となっていることを中国衛生生育計画委員会から通知された。
 感染者は34歳男性で重体とされる。


MERS infection, death rates slowing down, says Saudi govt Al-Arabiya  (サウジアラビア、国際) MERS感染者数、死亡率下降傾向に

 サウジ保健省によると過去1週間に死者が2名、新規感染者が2名確認され、全体として感染者の減少と死亡率の下降が認められているという。


エジプトで幼児がH5N1に感染-本年度105例目
 FluTrackers
  本年多発している Sharqi県の4歳児
  詳細は不明


3月22日


Liberia Reports First Ebola Case in Weeks  New York Times (米国) リベリア、数週間ぶりに新規エボラ患者を確認

 リベリアで最後のエボラ感染者が退院して2週間以上経過したが、20日、1人の患者の感染が確認された。

 ニュースはリベリアが近いうちにエボラ撲滅宣言を出すという楽観的推測に陰りを及ぼした。

 首都モンロビア近くの Caldwell に住む44歳女性が、3月15日前後に発症したと当局の責任者が発表した。

 保健当局では女性が(食料品販売)どのようにして感染したのか不明としているが、一番考えられているのはエボラ回復男性との性行為とされる。
 エボラ回復男性の精液中にはウイルスが3ヶ月まで存在しているとされる。そうしたことから当局はエボラ回復男性はその期間禁欲するように指導している。

 エボラ撲滅宣言は最後の患者が2回の検査でウイルス陰性が確認されてから42日後とされるが、WHOが予定しているとされる新しいガイドラインでは、性行為による感染および隠れた感染リングを考慮して、さらに90日間の観察が必要とされる。


リベリア首都でエボラ熱の新規患者を確認、約1か月ぶり  AFPBB News

 {リベリア政府は20日、首都モンロビア(Monrovia)で、約1か月ぶりに新規のエボラ出血熱患者が確認されたと発表した。

 エボラ出血熱のピーク時には最も大きな打撃を受けこれまでに4000人以上がこの病気で死亡したリベリアだが、現在は新規患者がほぼ出なくなる感染終結期にあり、4月中旬にもエボラ出血熱感染終結宣言が出されるとみられていた。

 リベリア政府のルイス・ブラウン(Lewis Brown)報道官は、「女性1人が新たにエボラ出血熱に感染したことが確認された。それまでの27日間はただ1人の新規患者も出ていなかった。(エボラ熱をめぐる状況は)後退した」とAFPに述べた。

 世界保健機関(World Health Organization、WHO)は今月初め、リベリアでは2月19日から新規感染患者が出ていないと発表していた。WHOによると、その時点で知られていた最後の感染例の関係者全員がすでに21日間の経過観察期間を終えているため、新規患者の女性の感染経路は分かっていないという。}



第3週(15日~21日)

3月21日

 特記すべき情報はない

3月20日

Emails reveal WHO delayed declaring Ebola emergency due to political ... Fox News  (米国) WHO、政治的理由でエボラ緊急事態宣言を2ヶ月遅らせた

 昨年6月、ギニアでエボラ流行が深刻化した。外国人支援者達は脱出し始めた。
 現場で対策に従事していた幹部達はウイルスが間もなく西アフリカ一体に拡大すると警告した。
 しかしWHOは8月まで緊急事態宣言を遅らせた。現場のWHO関係者達は6月に宣言すべきと主張していたが、政治的理由でそれは見送られた。
 緊急事態宣言の2ヶ月の遅れは多くの人命が犠牲になると考えられた。 

 以下略

 中国H7N9鳥インフルエンザ感染者19例が中国当局から香港保健省に通知
  香港保健省 プレス発表

 3月9日発表

 国立衛生家族計画委員会発表
  2月25日以前5週間
  8例は当ページで報告済み
  本年度の感染者数150余例

  男性13人、女性6人
  死者3人、危篤2人
  浙江省 11人、江蘇省 3人、湖南省2人、福建省1人、貴州省1人、江西省1人

Ebola: Sierra Leone plans second lockdown to stem epidemic  The Guardian (英国) シエラレオネ、エボラ根絶のために2回目の地域封鎖を予定

 流行以来週に55人の感染者しか発生してなく、ギニアの95人をシエラレオネは下回った。
 WHOのチャン事務局長は驚くべき進展であるとコメントしている。

 しかし4月中旬のエボラ根絶目標のために、首都を含む一部の地域の3日間の封鎖を行うと発表。
 地位の封鎖は昨年9月に続いて2回目となる。
 期間中、各家庭を当局担当者が見回り、未報告の感染者がいないかのチェックと、伝統的埋葬方法の危険性を警告して歩く。


3月19日

Two more US healthcare workers repatriated for Ebola monitoring Reuters  (国際) さらに2名の米国人医療スタッフがエボラモニターのために帰国

 2医療スタッフがシエラレオネからエボラ感染有無をモニターされるため米国に帰還した。
 先に感染が確認されNIH臨床センターに収容されたスタッフの同僚である。
 先週金曜日(13日)以来、米国に帰還したエボラ感染疑い者は合計18人となったとCDCは発表した。
 その多くは支援団体” Partners in Health”に雇用されている。

 感染疑い者の中から検査での陽性者はいないとされる。
 18人は、アトランタ、メリーランド、ネブラスカの3カ所に分かれて経過観察されている。


 世界は次のパンデミックにどのように対処するのか;ビル・ゲイツ
Bill Gates: The Ebola Crisis Was Terrible. But Next Time Could Be Much Worse. New York Times (米国) ビル・ゲイツ:エボラ危機は脅威的だが、次はさらに悪いだろう
 意見

 恐るべきエボラから我々が何を学んだろうか。エボラは世界に現実を直視させた。:我々は世界的流行、すなわちパンデミックに簡単に対応出来ない。

 数年以内に世界中で1000万人以上の命を奪う可能性ある全ての出来事の中で、間違いなく最も可能性ある出来事は疫病(流行病)である。

 しかしそれはほとんど間違いなくエボラではない。
 エボラは発病者に接触して感染する。そして感染者は時間と共に周辺に感染させるが、そのときには症状が出ている。すなわちエボラウイルスを感染させる患者は同定しやすいのである。

 他の疾患、たとえばインフルエンザは空気中をウイルスが広がり、感染者は症状が出ないうちに周辺に「感染させるようになう。
 このことはこの事実は1人の感染者が公衆の場に出向くことで、多くの見知らぬ人にウイルスを感染させることを意味する。
 我々はそうした事態を経験済みである。1918年、スペインインフルエンザは世界で3000万人以上の人々を殺した。
 現在のように高度に交通機関が発達した状況下で、スペインインフルエンザが流行した場合を想像出来るだろうか。

 エボラ流行に対する多くの公衆内での論議は、WHO、CDC、さらに他の組織がいかに効果的に対応するかということだった。

 しかしこれら機関が機能するかという問題よりも、一番の問題は我々の社会は(そうした事態を防ぐための)システムを一切持っていないことである。

 パンデミックは途上国で発生する可能性が高い。しかしそうした国では系統的監視体制が整っていない。

 以下略
 

3月18日

 キューバ支援部隊、リベリアを去る

  CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報デンター)

 キューバ政府は昨日、リベリアで業務を遂行していたキューバ医療チームが役割を終えて帰国したことを発表した。
 キューバはエボラ発生国に医療チームを派遣した最初の国の一つである。
 リベリアでは急峻な患者数の減少が見られ、現在2週連続で新規患者の発生はない。

 キューバチームは53人の医療技官(medical officers )からなり、キューバ出発前にエボラに対処する訓練を受け、リベリアに着いてから2回目の訓練を受けた。
 キューバはWHO国際派遣団の一員として首都モンロビアのエボラ治療センターで業務に従事した。

 WHOによるとキューバチームは198人の入院患者を担当し、そのうち54人がエボラ確定患者だった。
 WHOによるとモンロビアのキューバチームから感染者は出なかったとされる。しかしシエラレオネで医師がウイルスに感染したが回復治癒したとされる。


It's Now 16 Americans Coming Back From the Ebola Zone NBCNews.com (米国) エボラ流行地域から16人の米国人が帰国

 1人の感染者から少なくとも15人が感染した疑いでシエラレオネから米国に経過観察のために戻ってきた。
 なぜ1人の感染者からこんな多くが感染した疑いがでたのかは現時点では不明とされている。

Guinea Ebola cases rise, three doctors infected  Reuters  (国際) ギニア、エボラ感染者数増加、3人の医師も感染


3月17日


エジプトH5N1鳥インフルエンザ

 さらに9例の感染者が追加される
  FluTrackers

 FAOが17例を追加発表。そのうちこれまでFluTrackersで把握されてなかった9例が新規に加わり、今年度のエジプトにおけるH5N1鳥インフルエンザ感染者数は104例となり、異常な事態になっている。


Care Differs for American and African With Ebola  New York Times  (米国) エボラ治療、米国人とアフリカ人で差

 シエラレオネ政府に雇用され、米国の人道支援団体”Partners in Health”がサポートするエボラ治療施設で働いていた米国人とシエラレオネ医療担当者がエボラに感染したが、両者への対応が大きく異なった。

 米国人は英国防省が維持しているエボラ特殊センターに収容され、続いて米国NIH臨床センターへ搬送された(現在危篤状態とされる)。一方シエラレオネ人は英国防省の施設にベッドがないとされ、地域の治療センターに収容された。そこは50%前後が死亡していた。
 しかし感染が疑われた米国人スタッフ達(検査では陰性)は米国に送られる前に英国防省の施設に収容されていた。

 シエラレオネ人の医療担当者はその2~3日後英国防省の施設に収容された。

 米国人の搬送費用は支援団体が支払っている。

 支援団体内外の関係者の間で、両者への対応があまりにも差があることから、人種差別であるとの批判の声が上がっている。


American Who Contracted Ebola in Africa Now in Critical Condition  ABC News (米国) シエラレオネでエボラに感染した米国人危篤状態に

 シエラレオネでボストンに本部を置く支援団体” Partners in Health”と一員としてエボラ患者治療に従事していた医療担当者が、重篤状態から危篤状態に悪化したことが、入院しているNIH付属医療センターから発表された。

 感染疑いをもたれている他の12人は健康状態をモニターするためにシエラレオネから航空機で搬送され、いくつかの病院に分かれて隔離されている。


3月16日

サウジMERS

 サウジ保健省

 リヤド;56歳男性、サウジ人、安定: 27歳男性、サウジ人、安定
 Khafji;44歳男性、外国人労働者、ラクダ接触既往、安定

 
エジプトH5N1鳥インフルエンザ感染者2名報告

 シャルキア県( Sharqia ); 31歳女性、本年度同県で16例目、(他に疑い例が153例と同県保健省で発表)
 ケナ県:50歳女性、
 

11 Americans return from Sierra Leone for Ebola concerns  CNN  米国) エボラ感染疑いの11人の米国人が帰国

 シエラレオネでエボラ発症者と接触した可能性ある11人の米国人が帰国し、CDCで検査を受ける。
 先にNIHに収容された患者と濃厚に接触したと考えられる1人は、アトランタのエモリー病院近くで自己隔離となり21日間の潜伏期間の間、健康調査が行われる。


40代男性 エボラウイルス感染は確認されず  NHK

 {西アフリカのリベリアに滞在し発熱の症状を訴えた40代の外国人の男性について、厚生労働省が念のためエボラウイルスに感染しているかどうか詳しい検査を行った結果、エボラウイルスは検出されませんでした。

厚生労働省によりますと、西アフリカのリベリアに滞在歴があり、都内に住む40代の外国人の男性が15日夜、発熱の症状を訴え都内の医療機関に入院しました。
男性は今月2日までリベリアに仕事で滞在し今月4日、羽田空港に到着しました。現地でエボラ出血熱の患者と接触したという情報はないということです。
男性はマラリアの検査で陽性だったということですが、厚生労働省は、念のため採取した血液を東京・武蔵村山市の国立感染症研究所に送って詳しい検査を行った結果、エボラウイルスは検出されなかったということです。
エボラ出血熱を巡っては厚生労働省はこれまで西アフリカに滞在歴があり、日本に到着したあと発熱の症状を訴えた6人について詳しい検査を行いましたが、いずれも、感染は確認されていません。 }


リベリア帰りのバングラ男性、発熱でエボラ検査 2015年03月16日 12時03分  読売新聞

 検査でマラリア陽性であったが。念のため指定病院の都立駒込病院に入院。経過観察となった。


エボラ疑いで検査 西アフリカ滞在歴ある都内男性  日本経済新聞

 {厚生労働省は16日、西アフリカのリベリアに滞在歴があり、今月4日に帰国した東京都在住の40代の男性が、15日夜に38度以上の発熱を出し、エボラ出血熱感染の可能性があるとして検査していると明らかにした。

 厚労省によると、男性は2日までリベリアに滞在。15日夜に38.4度まで発熱した。解熱剤を服用後、37度まで熱は下がった。男性は既に都内の病院に入院しており、厚労省は今後、検体を国立感染症研究所村山庁舎(東京都武蔵村山市)に運び検査する。

 男性は、現地でエボラ出血熱患者との接触はないと話しているという。}

 管理人コメント:潜伏期間から考えてもエボラの可能性は低いが、もし検査で陽性だったら蜂の巣を突っつくパニックかも。


3月15日

 サウジMERS
 
 サウジ保健省
  47歳男性、Hudof、サウジ人、安定
  60歳男性、Taimah、サウジ人、安定、ラクダと接触既往


Americans Evacuated After Possible Ebola Contact New York Times (米国) エボラ患者と接触した可能性ある米国人医療ボランティア達が米国に 脱出

 13日に米国に搬送されたエボラ発症米国人医師(医療ボランティア:Partners in Health )はNIH(国立衛生研究所)の付属病院で治療を受けている。同医師が接触し感染した疑いがある医療担当者が10人以上おり、順次米国に退却している。感染疑いがある医療担当者は病院で隔離され健康状態を監視される。

 一方もう一人のエボラ感染が確認されたスタッフ(女性)はアトランタのエモリー病院に搬送され治療を受けている。
 女性は先週症状を呈し始めたが2回の検査でエボラ陰性だったとされる。

第2週(8日~14日)

3月14日


 サウジMERS

 サウジ保健省 952人感染、413人死亡
  31歳男性、リヤド、外国人労働者、死亡
  21歳男性、リヤド、外国人労働者、危篤


 韓国、H5N8鳥インフルエンザ流行で大量の家きんが処分
Avian flu in South Korea, Taiwan prompts massive culling CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 韓国と台湾で鳥インフルエンザ発生、大量の家きんが処分

 H5N8とH5N2鳥インフルエンザが韓国と台湾で家きんの間で発生。この数週間に270万羽が殺処分された。

 OIEへの報告では昨秋末から本年1月末まで韓国で65件のH5N9流行があり、260万羽の家きんが感染したとされる。

 スズメが水を介して周辺の鳥へH7N9ウイルスを拡大している可能性
WHO updates H7N9 cases as study reveals possible vector  CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、H7N9情報を更新:新研究でH7N9ウイルスの運び屋が小鳥の可能性が示唆

 WHOは、中国のH7N9感染者がさらに59人増えたこと、その中で17人が死亡したとする情報を9日の情報更新で発表した。

 またセントジュード小児病院の研究チームは、感染家きん及び人から回収したH7N9ウイルスが、スズメを含む小鳥からウズラに高率に感染すること、それは水を介して(排泄物)感染することを確認した。空気感染は確認されなかった。
 ウズラは鶏以上に感染性が高かった。

 研究チームは、スズメや他の小鳥がウイルスの運び屋で、それは水を介して周辺にウイルス感染すると考えている。
            



US Clinician With Ebola Under Care in Maryland  New York Times  (米国) エボラ発病米国医師、マリーランドで治療に

 シエラレオネで支援団体” Partners in Health”の医師として働いていてエボラに感染した医師が13日NIHの臨床センターに搬送された。

 国立アレルギー感染症研究所のアンソニーS・ファウチ長官は患者と面会後、非常に重篤な状態であるが、何とか数日中に回復に向かうことを願っていると語った。


US Ebola Patient Has Few Treatment Choices  NBCNews.com  (米国) 米国、エボラ患者、治療方法は非常に限られている

 いくつかの薬剤は効果が確認されて無く臨床試験がはじまったばかりである。

 ZMapp(モノクローナル抗体)、TKM-Ebola (ウイルス増殖を抑える)、Favipiravir(日本で製造されているインフルエンザ薬)

Several Americans Possibly Exposed To Ebola, As Epidemic Smolders  North Country Public Radio  (米国) 数人の米国人、エボラ発病者と接触した可能性

 シエラレオネでさらに米国人ボランティアがエボラに感染し、米国に治療のために搬送されたが、数人の米国人が同患者と接触しウイルス感染を受けた可能性がある。米国CDCが発表した。
 検査で陽性になった例は現在なく、シエラレオネで経過を見ている。


US healthcare worker with Ebola in 'serious' condition, NIH says  Reuters (国際) エボラ感染米国人医療担当者は重体、NIH発表-患者に接触した同僚1人も搬送

 エボラ感染ボランティア医療担当者が収容されたNIHのマリーランド(Maryland )病院当局は、患者は重体であると発表。
 また同患者に接触した可能性ある医療ボランティアが、米国エモリー大学病院へ搬送されると米国CDCが発表した。


Ebola: British patient and five colleagues flown home BBC News  (英国) エボラ:エボラ発症者と5人の同僚が英国に帰国-6人目の英国人医療担当者がウイルスに感染した疑いで英国へ搬送

 針刺し事故で1人の英国人医療担当者がエボラに感染、そして接触者調査で4人が感染疑いで英国に英国空軍機で搬送。感染者はロンドンのロイヤルフリー病院の特殊病棟へ収容。
 接触者のうち3人はウイルス検査に陰性のため退院。1人は未だ検査中。

 一方、さらに針刺し事故を起こした医療担当者がロイヤルフリー病院へ搬送された。


3月13日

 サウジMERS
   リヤドで感染者相次ぐ。医療機関でスタッフが感染
   サウジ保健省

   リヤド;
     62歳女性、サウジ人、危篤、院内感染疑い
     45歳女性、外国人医療担当者、安定、院内で患者(検査で確定された)に接触

 管理人コメント:リヤドの医療機関でMERS患者からスタッフや他の入院患者への感染が起きているようだ。院内での感染様式が十分調査、情報発信されていない。


Flu genomes trace H7N9's evolution and spread in China  Nature.com  (国際) 遺伝子分析はH7N9鳥インフルエンザの変異と中国内の拡大を示す-しかし監視体制は不完全で緩慢である

 昨日掲載のNature論文を中心にした総説。

 香港大のYi Guan教授:H7N9は変異している。家きんを介して中国外にウイルスが拡大するのは時間の問題である。

 


 英国人ナースもエボラ発病、接触同僚4人も感染疑い

American and British Aid Workers Infected With Ebola in Sierra Leone New York Times (米国) 米国人および英国人、エボラ支援医療担当者がシエラレオネで感染

 米国の著名な医療支援団体である”Partners In Health”の医療スタッフと、英国軍の緊急医療担当者がシエラレオネでエボラに感染したと保健当局が12日発表した。

 ”Partners In Health”は昨秋から西アフリカに支援スタッフを派遣しているが、今回初の感染者が発生した。

 一方12日早くに英国当局は英国空軍機がシエラレオネから3人の英国軍医療担当者を英国に搬送していると発表した。1人はエボラ感染が確認されていて、2人は感染の兆候について経過観察される。

 他略


Ebola: British patient and four colleagues in UK hospitals BBC News  (英国) エボラ:英国人患者と4人の(接触者)同僚が英国の病院に収容



Ebola strikes US health worker; deaths top 10,000 CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) エボラ、米国人医療担当者に感染、死者数が10000人を越える:英国人医療担当者1人がエボラに感染、4人が感染疑い

 米国人医療担当者が西アフリカでエボラに感染したと米国当局が発表。またエボラによる西アフリカ3ヶ国の死者数が10004人になったとWHOが発表した。一方英国政府は本日、軍の医療担当者がシエラレオネでエボラに感染し、本国に搬送されたことを発表した。

 米国国立衛生研究所(NIH)は、シエラレオネのエボラ治療センターでボランティアとして働いていた米国人医療担当者がエボラを発症したため、明日NIHの臨床センターに収容されると発表した。
 患者はチャーターされた飛行機で運ばれる。

 さらに英国人医療担当者も同じようにシエラレオネでエボラに感染し、特殊装備された軍用機で英国に搬送され、ロンドンのロイヤルフリー病院(Royal Free Hospital )で治療されることが、本日、英国政府当局(Public Health England (PHE) )から発表された。
 患者の接触者調査で4人が詳細検査が必要なことが示され、そのうち2人は同軍用機で英国に戻り、同じ病院に入院する。
 一方、他の2人は状態観察のため英国に戻り、ニューキャッスルのRoyal Victoria Infirmary(ロイヤル・ビクトリア病院) に収容される。
 4人の接触者からエボラ感染者は出ていないとされる。

 英国政府記者発表
 UK military healthcare worker diagnosed with Ebola returning to UK for treatment
  Four military healthcare workers identified via contact tracing for precautionary monitoring.
 英国軍医療担当者エボラを発病し、英国で治療のため搬送
  4人の軍医療担当者が接触者調査で経過観察の必要と判断

 英国の専門家達のコメント
  英国にエボラが拡大する心配はない
  英国の医療機関は完全に対応出来、またこれまでの輸入感染症への対応からも不安はない
   等

 管理人コメント:接触者調査で2人が要詳細検査、2人が要観察となっているが、もしこれら接触者から感染者が出たなら、エボラの人人感染があったことを意味する。通常エボラは重症者の身体、または体液と接触することで感染するが、今回のような発病初期と思われる患者から周辺に感染することは知られていない。そうしたことから考えると、これら接触者から複数以上の感染者が出るならば、エボラウイルス変異を含めて事態は少々気になる方向に向かうかも知れない。

 エボラ感染可能病期

感染初期 感染後期 発病初期 発病中期以降
 症状 無症状 無症状 発熱のみ 高熱、嘔吐、下痢、出血(目、鼻、口、消化管他)
 感染可能性 なし  なし  なし、または非常に低い  (*) 高い
 体内ウイルス量  微量 少量  少量~中等量   大量
 飛沫  なし  なし 唾液、嘔吐物から可能性  唾液、嘔吐物、下痢便から 
どの時点で隔離されるかで、感染の危険性が変わる



 米国人ナース、シエラレオネでエボラに感染
Another American Infected With Ebola  NBCNews.com  (米国) 米国人医療担当者がエボラに感染、米国に搬送

 米国衛生研究所(NIH)がシエラレオネでボランティアとしてエボラ支援活動をしていた米国人医療担当者がエボラに感染し、米国に搬送、NIHの臨床センター特殊病室(高度レベル隔離室)に収容されると発表した。

 これまで10人のエボラ発病者が米国で治療され、8人が治癒した。全て米国人であった。さらに2人の発病者が治療されたが死亡した。リベリアから入国後発病した民間人ダンカン氏とシエラレオネ医師のマーチン・サリア医師で発病後米国に搬送された。

 8人の治癒した米国人は以下の通り。

 They include medical missionaries Dr. Kent Brantly and Nancy Writebol, both treated at Emory University Hospital and Dr. Rick Sacra, treated at the University of Nebraska; Dr. Craig Spencer, infected in Guinea and treated at Bellevue Hospital in New York; and nurses Pham and Amber Vinson who were infected while treating Thomas Eric Duncan, a Liberian traveler who turned up sick in Dallas.

 管理人コメント;治療された米国人は8人全員治癒。しかし米国入国後発病したリベリア人とシエラレオネで発病した同国医師は死亡した。後者は治療開始が遅かった可能性が高いが、前者はダラスで発病し、ダラスの大病院で治療を受けていた。何でこんな違いが出るのか?少し気になる。

3月12日

サウジMERS

 サウジ保健省

 55歳男性、外国人労働者、ジェッダ、安定、ラクダ接触既往
 59歳男性、サウジ人、リヤド、安定、地域内感染の可能性


H7N9鳥インフルエンザウイルス、パンデミック危険性

Current bird flu in China could become 'pandemic' threat to humans, researchers ...  Washington Post (米国) 研究報告:現在の中国で発生している鳥インフルエンザは人に対するパンデミック脅威となる可能性

 中国内で流行第二波となっている鳥インフルエンザは、ウイルスが頻繁に変異しており人に対するパンデミックを起こす有力な候補と考えるべきであるとする、研究報告が出ている。研究チームが11日発表した。

 ウイルスはより危険性を帯びている。
 Natureにon line論文を発表した研究チームの代表者である香港大の Yi Guan博士がコメントしている。
 
 一旦消失したウイルスがなぜ2013年遅くに第二波として再流行しだしたか理由は不明とされるが、2014年秋までに318人に感染し100人以上が死亡した。第一波の倍以上の被害をもたらした。多くは重症肺炎を起こした。
 その後ウイルスは中国本土、台湾、香港、マレーシア、カナダに広がった。


H7N9 bird flu has the makings of a pandemic virus, scientists warn Los Angeles Times (米国) 研究チーム警告:H7N9鳥インフルエンザはパンデミックウイルスの要素を持っている

 H7N9鳥インフルエンザは2013年2月に東部中国で人に感染しだした。5月まで133人に感染し、三分の一を死に追いやった。流行はそれで終息したと考えられたが、同年10月から再び再流行し、その後着実に感染者が出ている。

 「H7N9ウイルスは人でのパンデミックを起こすウイルスとして主要な候補と考えるべきだ」、と11日に発行されたNatureに中国の研究チームが発表した。

 WHOによると検査で確認されたH7N9感染者数は571人で、そのうち212人が死亡している。
 3人を除いて全て中国本土、香港、台湾で発病している。3人は中国旅行後に発病したマレーシア人1名とカナダ人2名となっている。

 以下略


Bird Flu Spreads Across China, Posing Threat to People: Report U.S. News & World Report (米国) 鳥インフルエンザ、中国中に拡大、世界へのパンデミックの脅威、研究報告
 
 下記内容。

Mutating H7N9 bird flu may pose pandemic threat, scientists warn  Yahoo News  (国際) 研究報告:変異H7N9鳥インフルエンザウイルスがパンデミック脅威を保有している

 香港大のウイルス研究者であるYi Guan 教授がリーダーとなった国際チームが、これまで中国内15都市で分離された多くのH7N9鳥インフルエンザウイルスを分析し、それらのウイルスが頻繁に変異しつつあることを確認し、そうした変異ウイルスの中からパンデミックを起こすウイルスが誕生する危険性を警告している。研究結果はNatureに報告された・

 チームに属していないインフルエンザ研究者の中には、それら変異ウイルスが必ずしも危険な性状を持つという可能性が高いわけではないとコメントしている。


3月11日

エジプト、H5N1鳥インフルエンザ感染者爆発的に発生

 3月3日WHOはH5N1鳥インフルエンザ感染者数を更新し、1月26日以来66人(エジプト65例、中国1例)の感染者を確認したと発表。13人は死亡している。WHOページ
 これらの大多数はこれまで当ページで掲載済みであるが、新規に15例が追加され、感染者数は92人となった。
 WHOによると2003年以来世界で784例が検査で確認され、429例が死亡している。

 エジプトでの昨年末以来の感染者数は非常に多くなっており、本年度1月、2月における感染者数は1ヶ月間における感染者数としては、WHO統計がとられて以来史上最大数となっている。

 ウイルスは絶えず変異している可能性はあるが、エジプトでの感染者の大多数は家きんからの感染で、最近の遺伝子分析でも大きな変化はないとされる。
 人人感染事例は2カ所で見られ、母から娘への感染である。

    下図出典元;上記WHOページ


 管理人コメント:ウイルス変異無く、家きんからの感染とされるが、なぜ今このように多くの感染者が出ているのか、十分理解されてない。環境が変わったのか?それとも食糧事情が悪化したため、鶏に対する警戒感が薄れたか?それともやはりウイルスに何らかの変化が起きていて、疫学的調査が十分なされていないため、人人感染が多数起きていても見逃されているのか?今後も季節を越えて(鳥インフルエンザは冬~春に多い)感染者が増えつづけるとなると危険である。2009年の豚インフルエンザは2月、3月と散発的であったが、そのときには既にメキシコで多数の感染者が出ていた。

 関連情報

Egypt reports 65 H5N1 avian influenza cases in past six weeks  Outbreak News Today  (国際) エジプト、過去6週間に65例のH5N1鳥インフルエンザ感染例を報告


サウジアラビア、MERS発症者相次ぐ

 FluTrackers
 サウジ保健省

 10日発表
 72歳女性、サウジ人、Buraydah、死亡
 
 9日発表
 48歳女性、サウジ人、リヤド、危篤
 37歳男性、外国人労働者(看護師)、リヤド、安定
 48歳女性、サウジ人、リヤド、危篤
 61歳男性、サウジ人、リヤド、安定

 
 管理人コメント:全例感染源は不明とされる。ラクダ接触の既往はない。看護師以下3例は院内感染の疑いがあるようだ。 年初から本日までの感染者数113例、同時期の昨年は十数例。昨年は3月から初夏にかけて感染者数は激増した。本年はリヤドでの感染者数が非常に多く、今後、どのような状況が展開されるか予測できない。死者に関しては最初に死亡が確認された例は感染者が確認された時点で発表されているが、危篤者として発表された多くはその後死亡している可能性が高い。現時点でのサウジだけの感染者累積数は946人、死者累積数は410人となっている(2012年以降、大多数は2014年以降)。致死率は43%。
 全世界入院数; 2012年 9例、 2013年 173例、 2014年 790例、2015年 117人(3月初旬まで)。
 *数値はFluTrackersからのものあるが、当方のチェックからくる多少の誤差はある。
 **感染者数は入院例が基本となっているが、理由は入院した場合に検査され確定診断されているせいである。軽症で検査を受けていない例も多い。


28 H7N9 cases reported in east China province this year Xinhua  (中国、新華社) 東部中国浙江省で今年度28人目のH7N9鳥インフルエンザ患者が報告

 昨年度よりの三分の一の報告数。


'Every day, we cried': Out of Ebola, a new Liberia will emerge  CNN  (米国) ”毎日私たちは泣いた”、エボラが去り、新しいリベリアが誕生する




Liberia is Close to Be Declared Ebola-Free
  Sputnik International (国際) リベリア、エボラ封じこめ宣言が間近

3月10日

CHP notified of additional human cases of avian influenza A(H7N9) in Mainland 香港保健省 香港保健省保健センター(CHP)は19例のH7N9感染事例を本土国立衛生計画出産委員会から報告を受けた

 2月25日以前5週の間に発症したH7N9感染事例が19例、本土の当局から香港当局に報告された。

 13例が男性で6例が女性。年齢は3歳から76歳にわたり、3例が死亡し、2例が危篤とされる。
 11例が浙江省、3例が江蘇省、2例が湖南省、1例が福建省、1例が貴州省、1例が江西省。

 管理人コメント;まとめて過去の例が中国本土当局から香港保健省に通知されているが、この中のいくつかの例は当ページで報告ずみと考えられる。

 詳細はFluTrackersを参照

3月9日

 中国、3例のH7N9鳥インフルエンザを確認

 FluTrackers
 山東省 58歳男性
 浙江省 57歳男性、76歳男性(死亡)、49歳男性 これらの例は2月下旬の発生例

 
Germany reports 3rd imported MERS case, Qatar reports 11th case  Outbreak News Today  (国際) ドイツ、3例目の輸入MERS例を確認;カタール11例目を報告

 ドイツのロベルト・コッホ研究所はアラブ首長国連邦のアブダビを旅行してきた65歳男性がMERSに感染していることを確認したと発表した。同国3例目の輸入MERS例となった。
 接触者調査が行われているが、MERSは容易に人人感染は起こさないとしている。

 これまでMERSの輸入感染例が報告されているヨーロッパ内の国は、英国、フランス、イタリア、ギリシャ、オランダ、オーストリア、およびトルコである。

 一方、カタールでも11例目のMERSが報告された。 
 69歳男性で高熱と咳を呈している。当初は肺炎と診断されていたが、後にMERSウイルスが同定された。
 国外への旅行既往はないが、ラクダとの接触歴がある。
 

 サウジアラビア、MERS感染者依然として相次ぐ
   サウジ保健省
 
   57歳男性、サウジ人、Hufof、危篤
   61歳男性、サウジ人、リヤド、危篤
 
3月8日


リベリア最後のエボラ患者退院、1カ月発生ゼロなら終息宣言へ  ロイター

 {西アフリカ・リベリアで5日、エボラ出血熱の感染が同国で最後に確認された患者が退院した。同国では過去13日間、新たな感染者が出ていない。リベリアでは約1年前に最初のエボラ感染者が確認されていた。このまま、あと1カ月間新たな感染者が出なければ、流行の終息が宣言される。

退院した女性は、中国の支援で設置されたエボラ治療施設に2週間入院。この日は施設前に集まった関係者らにあいさつし、「治療施設と全能の神に感謝したい。この日を迎えられるとは思っていなかった」と喜びを口にした。中国人民解放軍の兵士らが見守る中、女性は中国人医療従事者らから次々に祝福され、花束やパンダのぬいぐるみも贈られた。

西アフリカ諸国で猛威を振るったエボラ熱による死者は、約1万人に上っている。}

 管理人コメント;中国は早くからエボラ治療施設を設置していた。キューバも然り。 積極的平和主義を掲げる日本は、わずかな支援金を提供し、若干の医師などが視察に出かけ、帰朝報告をするにとどまった。マスメディアも独自の取材はほとんどしなかった。多くはロイターやAPなどの国際通信社からの情報を購入していたようだ。”積極的平和主義”とは何なのかを考えさせる日本丸の航路である。
 

 エジプト、2例のH5N1鳥インフルエンザ感染例を報告
  FluTrackers
 ギーザ県
  43歳女性

 ダカーリア県
  5歳幼児

 管理人コメント:いやな感じで感染者が出続けている


 サウジアラビアにおける新規MERS
 59歳男性、リヤド、サウジ人、市内で感染の可能性
 59歳女性、ジェッダ、サウジ人、危篤、動物との接触既往
 48歳女性、リヤド、外国人医療担当者、安定、院内で感染者と接触の可能性

WHO Saudi MERS report notes exposures in health settings CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、サウジアラビアのMERSが医療機関内で感染していることに注目

 WHOはサウジにおける最近のMERS10例を報告したが、その感染源、感染ルートなどは不明とし、しかし半数が医療機関内で感染していることに注目している。

 管理人コメント:首都リヤドで多発し、主として外国人労働者(ナース)が感染している。最近フィリピン人ナース3人が発病している。
 発表される事例に関しては当ページで記載してきている。


 広東省でさらにH7N9鳥インフルエンザ感染者2例が報告
Guangdong reports two more H7N9 human cases Xinhua  (中国、新華社) 広東省、さらに2例のH7N9鳥インフルエンザ感染例を報告

 広東省は2例のH7N9鳥インフルエンザ感染例を発表し、本年度の感染者数が67例となったとしている。

 患者は仏山市の62歳男性と江門市の57歳男性。ともに危篤とされる。

 広東省は鳥インフルエンザ感染を防ぐために、2月19日から28日までの10日間、全市場での生家きんの売買を禁じていた。

 管理人コメント;広東省が家きん売買を禁じた2月19日から28日までの間にも10例以上の感染者は出ている。



第1週(1日~7日)

3月7日

Ebola outbreak: Liberia releases last patient  BBC News  (英国) リベリア、最後のエボラ患者が退院

 リベリアではこの1週間新規エボラ患者は出ていないが、その中で治療中の最後の患者が退院した。

 WHOによると3月1日までの一週間にギニアとシエラレオネでは132人の新規患者が出ている。
 2014年以来。リベリアで1週間に新規エボラ患者がでなかったのは初めてとされる。


3月6日


サウジアラビア、MERS発症者

 サウジ保健省

 リヤド 73歳男性、サウジ人、死亡
 Unazah、30歳男性、外国人労働者、危篤
 Shakra、44歳男性、外国人労働者、危篤

中国、H7N9鳥インフルエンザ感染者

 FluTrackers
 広東省潮州 36歳女性、危篤
 安徽省チャオフー市、50歳男性、重体
 安徽省Chizhou、68歳男性、重体

 管理人コメント:昨年よりも発生数は少ないが、それでも今年度に入ってから150例前後。ウイルスの性状は変わらないようだ。生家きん市場での家きん販売が減少すると感染者も減るようだ。この感染者数が突然増え出したり、集団発生が起きると、ウイルス変異のサインとなる。


エジプトでH5N1鳥インフルエンザ感染者2例が報告

 FluTrackers
 16歳女性、 Sharqia県
 2歳女児、 Beheira県

 管理人コメント:両県とも感染者が多い。今年度81例となった。異常に多い!!

インフルエンザワクチン、WHO「感染予防効果は期待できない」 免疫悪化の研究も Business Journal

 { 2月27日厚生労働省が発表したところでは、2月16日~22日までのインフルエンザ受診患者数は全47都道府県で前週を下回りピークを過ぎた感があるが、2014 年第 36 週以降これまでの累積の推計受診者数は約 1344 万人と、今季も猛威を振るった。

 そんなインフルエンザへの感染を避けるため、ワクチンを接種する人も多いが、実はワクチンは感染を防ぐ効果はほとんどないとの指摘が数多くなされている。

 厚労省のホームページを見ると、感染について「ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません」、発症については「抑える効果が一定程度認められています」、また、重症化については「特に基礎疾患のある方や御高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です」とされている(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html)。

 また、国立感染症研究所の調査によって、昨シーズンA香港型のワクチンを接種した人でも、A香港型のインフルエンザに感染した人が多くいたことが明らかになった。以前からワクチンの効果について疑問視する声は医師の間から上がっていたが、同研究所は、効果が低かった理由を製造工程にあるとし、見直しを検討している。

 国は、シーズンごとに流行する型を予測し、ワクチンをつくるウイルスを選定する。ワクチンメーカーは、そのウイルスを鶏の有精卵で培養して免疫成分を取り出す。

 同研究所が調べたところ、実際に流行したA香港型と、ワクチン用に培養したウイルスでは、遺伝子配列が大きく異なっていたという。卵を使って培養すると、その工程で変質することが知られており、昨シーズンのウイルスは特に大きく変質したことで効果が下がったと同研究所はみている。

●ワクチンの予防効果

 その一方で、東京都内で内科医を開業する医師は、ワクチンそのものに疑問を投げかけている。

「世界保健機関(WHO)のホームページを見ても、インフルエンザワクチンについて『感染予防の効果は期待できない』と認めています。そもそも、インフルエンザはA香港型、Aソ連型、B型などと分類しますが、同じ型であってもウイルスは細かく変異を続けているため、ぴったりと当てはまる型のウイルスを事前につくり出すことは事実上不可能です」(内科医)

 実際にホームページや公式見解を調べてみると、WHOの見解としては、「感染予防の効果は期待できないが、発症や重症化を抑える効果はある」との表現が見つかる(http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs211/en/)。ちなみに、その発症予防効果は、老人で40~45%、乳幼児で20~50%、成人では20~30%だ。

 ではなぜ、効果を疑問視する指摘が多くあるにもかかわらず、ワクチン接種が定着しているのだろうか。その理由について前出の内科医は次のように述べる。

「ワクチンは、毎年約3000万本製造されています。そこには巨額の税金がつぎ込まれているのです。5年前、国内の在庫が足りずに慌てて輸入したところ、ワクチンが届くころにはインフルエンザが終息し、大量の在庫を抱えたことがありました。毎年一定量のワクチンを使用することで、備蓄量をコントロールしたいとの政府の思惑も働いていると考えられます」

 また、2011年にオランダのエラスムス・メディカル・センターで行われたワクチン学の研究結果(http://www.wellnessresources.com/studies/flu_vaccines_in_children_hamper_defense_against_viral_infection/)では、子供に定期的にワクチン接種を受けさせることで、インフルエンザと闘う免疫システムが悪化すると結論づけられている。しかも、この研究は、ワクチン接種に反対している科学者ではなく、ワクチンの性能を改善するために賛同者によって行われた点は特筆すべき事項だ。

 この免疫システムに関する研究には、平均6歳のワクチン接種を受けていない健康な子供27名と、毎年インフルエンザワクチンを接種していて嚢胞性線維症の子供14名から血液が採取された。そこでは、ワクチン未接種の子供たちの免疫反応がより強いことが判明したという。つまり、実際の世界的流行株を含めたインフルエンザから身を守る機能が、より強いということである。

 研究者のリーダー・Rogier Bodewes氏は「インフルエンザワクチンは、潜在的な欠点があり、これまで正当に検討されていませんでした。これについては議論を行うべきでしょう」と述べている。

 国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)の疫学部感染症室長を務めたこともある医師の母里啓子氏は、著作『インフルエンザワクチンは打たないで』(双葉社)の中で、衛生研究所の調査によると予防効果はないと断言している。一部の医師は20~30%は予防効果があると主張しているが、母里氏はそれすらも否定しているのだ。また、老人ホームで行った調査で、50~60%重症化を防ぐ効果があったとするデータがあり、それをワクチン接種の意義と唱える医師も多いが、母里氏は脳症などの重症化を防ぐ効果はまったくないと述べている。

 ワクチンの効果や副作用、将来にわたる免疫の低下などを考えると、惰性や周りの意見に乗って接種するのではなく、熟慮を重ねて自己判断すべきだろう。

 いずれにしても、インフルエンザワクチン接種の是非をめぐっては、医学界でも大きく意見が分かれているといえよう。}

管理人コメント: インフルエンザワクチン接種の意義は未だに多くの疑問があるが、良くまとめられた報告なので掲載させていただいた。


3月5日

 特記すべき情報なし

3月4日


 カイロで33歳女性がH5N1鳥インフルエンザで死亡
  FluTrackers

 リヤドで70歳女性MERS発病、危篤
  サウジ保健省

 管理人コメント;リヤドで多発しているのか、それとも他地域では十分調査されてないのか?WHO調査チームは何もコメントは出していない。要するに実情が十分把握できるような情報がサウジ側にはないようだ。


3月3日

インフルエンザ薬「タミフル」論文に疑惑 ランセットに発表 産経ニュース

 {インフルエンザ薬のタミフルが肺炎などの合併症を減らすとする論文を米国の研究者らが英医学誌ランセットに発表したところ、研究費の出どころが製薬会社の関連団体であることなどから疑惑の目が向けられている。

 論文は製造元、ロシュ社の治験データを再分析した内容。同じデータを国際的非営利団体「コクラン共同計画」や米食品医薬品局が評価し「合併症減少の根拠は不十分」と逆の結果を出している。

 英医学誌、BMJによると、論文の著者4人のうち3人はロシュ社やタミフルの特許を持つ米企業と金銭的関係があり、研究費はロシュ社の出資する団体から提供された。}

 管理人コメント:タミフルのインフルエンザに対する効果は、NGO組織のコックラン共同計画で既に合併症予防に関して効果は認められないと発表されている。同共同計画は、世界の科学的評価に値する論文を抽出し、それらデータを統計学的に分析して結論を出すものである。
 日本では妙にタミフル有効論が唱えられていて、世界の多くのタミフルを消費してきた。日本でタミフルの初期からの使用を勧める専門家たちが、ロシュ社とどのようなつながりがあるのかは不明である。


Saudi MERS deaths reach 400 as cases surge  CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビア、MERS死者数400人に達する

 この3日間、サウジアラビアで15例のMERS感染者と6例の死者が報告され、累積死者数が400人に達した。
 新規の感染者のうち13例がリヤドで発生し、2例がアルカシム地域の首都であるBuraydahで発生した。

 管理人コメント:15例の感染者は当ページで報告済み。


 リヤドで4名のMERS報告

 サウジアラビア保健省ページ

 57歳男性、外国人労働者、安定
 61歳女性、サウジ人、危篤
 63歳男性、サウジ人、危篤
 53歳男性、サウジ人、安定


3月2日


 サウジアラビア、首都リヤドでMERS感染者相次ぐ

 サウジアラビア保健省ページ

 リヤド
  46歳女性、外国人労働者、医療担当者、危篤、 院内感染の可能性
  61歳男性、サウジ人、危篤、地域内で患者に接触可能性    
  74歳男性、サウジ人、危篤
  64歳女性、外国人労働者、症状安定
  60歳男性、サウジ人、危篤
  51歳女性、外国人労働者、医療担当者、症状安定、院内感染疑い

 Buraydah
  34歳男性、外国人労働者、医療担当者、症状安定、院内感染の可能性

 管理人コメント: サウジの首都リヤド。人口525万人前後。毎日のようにMERS感染者が見つかる。院内感染が多く、その医療担当者は外国人ナースが多いようだ。
 このウイルスがサウジアラビア内で、さらに多くの感染を起こしているかが気になる。どこまで疫学調査や現場からの報告がなされているのか?


 中国、H7N9鳥インフルエンザ感染者相次ぐ

CHP notified of two additional human cases of avian influenza A(H7N9) in Guangdong 香港保健省 広東省でH7N9鳥インフルエンザ感染者2例が確認

  36歳男性が仏山市で45歳男性がトンコワン市で発病。両者とも状態は安定している。

 浙江省東陽市で小児2名が発病、危篤
  7歳と6歳の小児が危篤

  情報  FluTrackers

  管理人コメント:元来H7N9鳥インフルエンザは子供の感染は少なく、また重体例も非常に少ない。この東陽市の例は2人とも危篤とされ、気になる状況だ。
 春節の休日でウイルスが広がったのかも知れないが、広東省以外でも人が感染して重体化していることは、ウイルスの性状に変化はないのか不安でもある。
 香港の専門家や保健局は、香港で多くの死者を出している季節性インフルエンザH3N2ウイルスがH7N9鳥インフルエンザウイルスと遺伝子交換して、より感染性が強く病原性の高いウイルスが発生することを警戒している。WHOも同意見のようだ。


3月1日

Hong Kong adult flu deaths near 300, more H7N9 reported on the mainland  Outbreak News Today  (国際) 香港、インフルエンザ成人死者数がほぼ300人、中国本土では更なるH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告

 本年度、香港では重症インフルエンザ患者が398人報告され、そのうち295人が死亡した。
 死者の96%がH3N2型インフルエンザである。

 一方中国本土安徽省では2例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告され、危篤となっている。両例とも58歳の男女である。発病前に家禽との接触があった。


 サウジでさらに4例のMERSが確認
サウジ保健省ページ(英語)

 リヤド(首都)
  56歳男性、外国人労働者 危篤
  40歳男性。外国人労働者(医療担当者)、安定
  80歳男性、サウジ人、危篤

 Buraydah
  45歳男性、外国人労働者、危篤

 管理人コメント:発病者報告は首都のリヤドでに集中している。MERSコロナウイルスがある程度人人感染することは知られているが、更なる感染者と集団感染がリヤドで認められたら我々はパンデミックの到来に備える必要があるのかもしれない。


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