4月

第5週(26日~5月2日)

5月2日

中国H7N9鳥インフルエンザ

 江西省で39歳女性発病、危篤

 江西省衛生生育計画委員会 中国語


H7N9 avian influenza case reported in Jiangxi Province Outbreak News Today  (米国) 中国江西省でH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告

 39歳女性。入院したが危篤とされる。
 
 2013年春から本日まで635例のH7N9感染者が中国内で確認されている。
 2014年11月以来の第三波では195例の感染者が確認され、そのうち72人が広東省、39人が福建省、38人が浙江省、17人が江蘇省、7人が安徽省、7人がウイグル自治区、6人が上海、3人が江西省、2人が湖南省、2人が山東省、1人が貴州省、1人が湖北省となっている。

 中国本土以外では、輸入感染症として香港で13人、台湾で4人、カナダで2人、マレーシアで1人が確認されている。


米国H5N2鳥インフルエンザ
Iowa governor declares state of emergency due to bird flu outbreak Reuters (国際) アイオワ州知事、鳥インフルエンザ拡大に対して緊急事態宣言

 1日アイオワ州知事は、鳥インフルエンザが州全体に拡大している状況に、緊急事態宣言を発令した。

 アイオワ州は米国で最大の鶏卵産出州であるが、鳥インフルエンザ非常事態宣言を発令するのは州として3番目となる。
 米国全体で鶏と七面鳥2100万羽が感染死および殺処分されつつある。


5月1日

Avian flu taking big toll in Iowa; virus found in Minnesota hawk CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) アイオワ州でさらなるH5N1鳥インフルエンザが発生;ミネソタ州で死んだタカからウイルスが分離

 過去2日間でアイオワ州の家きん農場9カ所でH5N1鳥インフルエンザが発生。合計すると州全体で飼育する6千万羽の産卵用の雌鳥の四分の一が失われた。
 鶏と七面鳥が感染している。

 一方、ミネソタ州では死亡したタカからH5N1ウイルスが見つかったと当局が発表。


4月30日

 H5N2鳥インフルエンザ、カナダ&米国の家きん農場で大流行

Bird flu strikes 11 additional turkey farms in Minnesota  Minneapolis Star Tribune (米国) ミネソタ州の七面鳥農場11カ所でさらにH5N2鳥インフルエンザが発生

 州農業局が29日、同州で新たに11カ所の七面鳥農場で鳥インフルエンザが発生したと発表発表。合計67カ所の農場での発生となった。
 これまで346万羽の七面鳥が感染している。


Four New Possible Cases of Bird Flu whotv.com (米国) アイオワ州、4件の鳥インフルエンザ発生の可能性

 アイオワ州農業局は少なくとも10万羽の家きんが鳥インフルエンザ症状を呈していると本日午後発表した。4カ所の家きん農場。


Barron County's third case of bird flu brings state's total to seven Chippewa Herald  (米国)  ウィスコンシン州、7件目のH5N2鳥インフルエンザがバロン郡の七面鳥農場で発生で発生

 バロン郡としては3件目の発生となる。

 同州ではこの15日間で100万羽の鶏が感染、40万羽の七面鳥が感染した。

 H5N2鳥インフルエンザは鳥類に対して高致死性であるが、人へは病原性はないとされ、食料供給上、および公衆の健康上問題は無いとされる。

 感染鳥の肉や卵は、適切に加熱調理する限り安全とされる。


4月29日


H5N2 turns up in Kentucky wild birds CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) H5N2鳥インフルエンザウイルス、ケンタッキー州の野鳥で検出

 ケンタッキー州の野鳥2羽からH5N2ウイルスが検出され、同ウイルスが米国の最東部に広がっていることが示唆されている。
 一方、ウイスコンシン州では7件目の家きん農場での発生が確認され、ミネソタ州では56件目の発生が七面鳥農場で確認された。


4月28日


Third Ontario farm hit with deadly bird flu Toronto Sun (カナダ) カナダ、オンタリオ州、3件目の農場でH5N2鳥インフルエンザが発生

 オンタリオ州の800羽の七面鳥を飼育する農場でH5N2鳥インフルエンザが発生。同州では既に8万羽が死んでいるが、ウイルスはさらに拡大する傾向を見せている。


More Cases of Bird Flu Identified in Iowa New York Times  (米国) アイオワ州でさらにH5N2鳥インフルエンザが発生

 アイオワ州の商業家きん農場5カ所で鳥インフルエンザが発生し、600万羽が影響下にあると連邦農業当局が27日発表した。
 H5N2ウイルスの確定検査結果は保留されているが、もし確定されると米国内13州で1510万羽の家きんが影響を受けたことになる(感染死、殺処分)。
 

New bird flu cases push state's losses to over 3 million birds Minneapolis Star Tribune (米国) ミネソタ州の4カ所の七面鳥農場でH5N2鳥インフルエンザが発生し、300万羽の被害が出た。27日当局が発表した。

 管理人コメント:カナダと米国内で高病原性鳥インフルエンザH5N2が家きん農場(主として七面鳥)で大流行している。これは人への病原性はないとされるが変異の危険性がある。渡り鳥がアジアからウイルスを運んだと考えられている。我が国では、2005年茨城県の養鶏場数カ所で発生し、多くの鶏が感染死または殺処分された。その際関係者の抗体分析でウイルス感染していた例が確認された。
 以前から述べているが、最近は各種の鳥インフルエンザウイルスが活発化している。不気味である。
 過激派のテロが世界に拡大する前に、鳥インフルエンザのパンデミックが発生する方が早いかも知れない。
 

4月27日

Central China province reports first H7N9 human infection Shanghai Daily (中国) 中国中央で初のH7N9感染者が確認

 中国中央の湖北省で初のH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認された。同省保健当局が発表した。
 50歳の男性で家きん販売と”と殺”業を営んでいる。
 ウイルス感染した鶏に接触した後に、発病したとされる。

 2013年にH7N9鳥インフルエンザが中国内で発生して以来、湖北省初の感染者となった。


 H5N8鳥インフルエンザ、韓国で再び発生
韓国最大の養鶏地域で高病原性鳥インフルエンザ感染例―韓国メディア FOCUS-ASIA (国際)

 {中国新聞網は24日、韓国最大の養鶏地域であるソウル市近郊の京畿道抱川地域で24日、高病原性鳥インフルエンザの感染例が発見され、当局が防疫措置を実施したとする韓国メディアの報道を伝えた。

同国の防疫当局は24日、同地域内にある2カ所の養鶏場から採集したサンプルから、H5N8型高病原性鳥インフルエンザのウイルスが確認されたことを明らかにした。同地域では120軒余りの農家が800万羽のニワトリを飼育しており、韓国の鶏卵生産量の10%を占めている。当局は現在防疫措置を強化、感染による損失拡大防止に努めている。

当局は、感染例が見つかった農家から半径10キロメートルを防疫エリアとして、家禽類の移動を制限。また、許可された家畜車両しか通行できないようにしている。このほか、移動制限や消毒の詰所を増加して、防疫作業に力を入れている。

抱川市では今年1月にも養鶏場1軒で産卵用のニワトリ500羽あまりが死亡。検疫機関によるサンプル検査で、10羽中2羽からH7N9鳥インフルエンザの陽性反応が検出されていた。}



4月26日


米ミネソタ州、鳥インフルエンザ感染拡大で非常事態宣言 ロイター

 {米ミネソタ州は23日、H5N2亜型高病原性鳥インフルエンザの急速な感染拡大を受け、州内に非常事態宣言を発令した。米国では20日のウィスコンシン州に続き2例目となる。

ミネソタ州では46カ所の養鶏場で感染例が確認された。米国全土では730万羽以上が検査を受ける事態となっている。}

 管理人コメント:養鶏場?主としてして七面鳥が感染しているが。

Niger confirms H5N1 bird flu outbreak: OIE  Reuters (国際) ニジェールでH5N1鳥インフルエンザが家きんで発生:OIE

 ナイジェリアの家きんの間でH5N1鳥インフルエンザが発生していたが、隣国のニジェールでも発生が確認された。
 人での感染報告はない。


India to slaughter 250000 poultry after killer bird flu H5N1 found on farms Daily Mail (英国) インド、農場に致死的H5N1鳥インフルエンザが流行しだしたことから15万羽の家きんを処分

 
 管理人コメント:アフリカのエジプトでは多くの鶏にH5N1ウイルスが感染していて、そこから人へも感染が起きている。近隣のナイジェリア、そして二ジュールの家きんにも同ウイルスが感染しだしている。
 米国では人には危険性がないと言われている高病原性のH5N2鳥インフルエンザがミネソタ州、ワシントンなどで七面鳥農場で広がっている。発生州では農場に対して緊急額宣言を出している。このウイルスは変異する可能性がある。

 鳥インフルエンザウイルスは、いつでも世界の公衆衛生危機への出番があるウイルスといえる。


第4週(19日~25日)

4月25日
4月24日
4月23日

 エボラ熱啓発の職員ら惨殺=村人11人に終身刑-ギニア  時事通信

 {アフリカ西部ギニアの裁判所は21日夜、エボラ出血熱の啓発活動を行っていた衛生職員ら8人を殺害した村人11人に終身刑を言い渡した。司法関係者が22日、確認した。弁護側は上訴する方針。

 職員らは昨年9月、エボラ熱の啓発活動のため南東部の村ウォメを訪れたところを襲われ、近くの小学校の浄化槽で2日後に遺体で発見された。同行記者も犠牲になった。
 地元警察高官は、殺害の動機について「白人が黒人を殺すためエボラ熱を発明したと村人は信じていた」と説明している。庶民の間では当時、外国人とその手先の医療従事者が血液や臓器を抜き取るため人々を診療所におびき出そうとしているとの陰謀論が広く信じられていた。}


2014年9月19日情報より

ギニア、啓発活動の政府専門家チームが村人により殺害


Ebola outbreak: Guinea health team killed BBC News  (英国) エボラ流行:ギニア保健医療チーム殺害

 エボラ啓発に訪ねていたリベリア政府の保健医療チーム8人が殺害された。
 チームは保健医療専門家、地域当局者、およびジャーナリストから構成されていた。
 何体かの遺体は村の小学校の浄化槽で見つかった。

 情報によると多くの村人は、当局のエボラ対策に疑いを抱いていたとされる。 


エボラ出血熱感染防止の周知活動中に暴動、ギニアで7人死亡 ブルームバーグ

 9月18日(ブルームバーグ):ギニアのフォファナ首相は18日、同国でエボラウイルスに関する周知活動をしていたグループが群衆に襲われ、7人が死亡したと発表した。

 フォファナ首相はテレビ演説で、ギニア南部で17日に発生した暴動の死者の中には、キリスト教の牧師1人が含まれていたことを明らかにした。同首相によると、これらの人々はエボラ出血熱についての認識を高めようと周知活動を行っていたところ、「エボラウイルスは存在しない、あるいは自分たちを抹殺するために作り出されたと考えている住民による敵意ある反応」に遭遇した。

 ギニアでは、シエラレオネとリベリアと共にエボラ出血熱感染が最も拡大している。

 暴動が発生した村で会合に出席していたエマニュエル・カマラさんは18日の電話インタビューで、この地域の行政責任者を中心としたチームが、エボラウイルス感染を防止し感染が疑われる患者との接触を回避する方法について説明していたと語った。その時突然、若者の集団が、この村で感染を拡大させているとしてこのチームを非難、「石と棒で襲った」という。


Fear of Ebola Drives Mob to Kill Officials in Guinea  New York Times  (米国) ギニア、エボラの恐怖で暴徒が当局者を殺害

 ギニアの奥地にエボラ流行の噂を解くために入った8人の当局者とジャーナリストの死体が、投石する暴徒に襲われた後、近くで見つかったことが政府広報管から発表された。 


Eight reported dead in attack on Ebola workers in Guinea Los Angeles Times (米国) ギニアで襲撃された対策スタッフ、8人の死亡が確認

 エボラ啓発活動を行っている政府の担当者9人(医師やジャーナリストを含む)が、エボラは存在しないと考えている村人達に襲われ、8人の死体がジャングルで発見された。


4月22日

 エボラ対応で「積極的平和主義」日本の資質が試されている iRONNA

  管理人アーティクル


4月21日

 エジプトH5N1鳥インフルエンザ感染者数増加、今年度149人に

 FluTrackers報告で149人に増加。4月上旬よりも10人近く増えているが、各地からの報告が遅れているせいのようだ。

142) Egypt - Observed date March 21, test positive March 29, Sharqia

143) Egypt - Observed date March 23, test positive March 29, Sharqia

144) Egypt - Observed date April 6, test positive April 14, Beheira

145) Egypt - Observed date March 30, test positive April 14, Beheira

146) Egypt - Observed date April 2, test positive April 18, Beheira

147) Egypt - Observed date April 4, test positive April 12, Damietta

148) Egypt - Observed date March 29, test positive April 8. Qena

149) Egypt - Observed April 1, test positive April 8, Kafr El- Sheikh


 管理人コメント:4月14日版ニューヨーク・タイムズの情報を参照。ここまでH5N1鳥インフルエンザ感染者が増えるとは、これまでの状況では考えられない。タイムズは情報を追っているからパンデミックの危険性があるときは、即ニュースに載せる。先の豚インフルエンザの際も、アメリカ南部、メキシコで発生している状況からパンデミックの初期の可能性があると報じた。
 中東崩壊とともに各種ウイルスも感染力を増しているのだろうか??

 WHO事務局長、感染症流行対策を強化すると声明
WHO Promises Reform After Criticism Over Ebola Response New York Times (米国)  WHO、エボラ対応(緩慢さ)に対する批判に改革を約束

 エボラ危機の初期の期間に緩慢で効果的対策をとらなかったWHOに対する批判に、チャン事務局長は、WHOの感染症流行対策を総点検し改革する予定と発表した。

 「WHOを含む世界は大きな、持続する感染症流行に十分な対策を講じてこなかった」、とチャン事務局長は声明文で述べた。
 流行病および緊急事態対策部門への予算がカットされ、十分な人員とスタッフの教育がなされてこなかったと分析。
 その上で緊急に改革すると語っている。

 管理人コメント:WHOが対象とする業務は多種に上る。その中でパンデミックにつながる感染症対策は、先の豚インフルエンザ(H1N1pdm)以後、縮小されてきた感がある。
 エボラはほぼ終了しているが、H5N1、MERS、H7N9は今後もパンデミックへ向かう危険性が高い。WHOからの情報を見ているだけでは、先が見えてこないのは事実である。


WHO Has Acknowledged the Failings of Its Ebola Crisis Response TIME (国際) WHO、エボラ危機対策に失敗したことを表明

 WHO事務局長のマーガレット・チャン女史は、中等度までの大きさの感染症流行にはWHOは対応出来るが、今回のエボラの様な緊急性をもった大きな流行にはWHOも各国、国際的にも対応出来るシステムを持っていない、と分析。今後の緊急改革の必要性を発表。


 ニューヨーク・タイムズ、エボラ報道でピュリツアー賞

Pulitzer-Winning Articles and More New York Times (米国) ニューヨーク・タイムズ、各種のエボラ報道でピュリツァー賞受賞

 ニューヨーク・タイムズは昨年、西アフリカのエボラ流行に際して、数十人の記者、カメラマン、ビデオ・ジャーナリスト等を派遣して現地から、400編以上の記事情報(その中には約50編のトップページ情報を含んだ)を報道した。
 以下にいくつかの例を掲載する。

 略(写真は原文にアクセスのこと)


NYタイムズのエボラ報道にピュリツァー賞、「勇敢なレポート」  ロイター  (国際、日本版)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米ニューヨーク・タイムズ紙は、西アフリカのエボラ出血熱の報道について、ピュリツァー賞を2部門で受賞した。賞を運営するコロンビア大が発表した。同賞は報道などに与えられる米国で最も権威ある賞。

審査委員会は、勇敢かつ生き生きとした報道だと称賛。一般市民の関心を高め、政府当局者らの行動にも影響を与えたとして評価した。

エボラ出血熱報道でNYタイムズ紙のスタッフが「国際報道」、フリーランスのデニエル・ベレフラク氏が「特集写真」の各部門で受賞した。NYタイムズ紙は、ロビイストの活動に関する報道でエリック・リプトン氏が「調査報道」部門を受賞した。

その他、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)がメディケア報道で「調査報道」部門賞。「解説報道」部門は、ブルームバーグ・ニュースが企業の租税回避をめぐる報道で初受賞した。

 管理人コメント:ニューヨーク・タイムズの報道無くしては、当ウエブのエボラ情報も充実しえなかった。


4月20日

 中国H7N9鳥インフルエンザ

  中国報道 中国語
   安徽省衛生生育計画委員会 17日発表
 中国安徽省、合肥市、3歳男児がH7N9鳥インフルエンザ感染、状態安定 (4月7日)


4月19日

 特に気になる情報はない


第3週(12日~18日)


4月18日


 エボラ回復男性の精液中に6ヶ月経過後もウイルスが存在している可能性-隠れたエボラ拡大原因か?
Highly Cited:Ebola virus found in semen six months after recovery: WHO Yahoo News (国際) 注目ニュース:エボラウイルスは回復男子の精液中に6ヶ月経過後も検出

 WHOはエボラ回復男性の精液中に6ヶ月経ってもウイルス遺伝子の一部が検出されたことから、回復男性は新たに情報が得られるまで安全なセックス( safe sex )が要求されると発表した。

Ebola Researchers Take New Look at Risk of Sexual Transmission  New York Times 米国) エボラ感染経路に関して性行為の重要性が論議

 WHOはエボラ回復者が血液検査で陰性になった後も隔離することに反対しているが、男性回復者の精液中にエボラ遺伝子が数ヶ月検出されることがあることが報告され、対応が論議されている。
 WHOは現在、エボラ回復者に対して無期限に感染を防ぐための安全な性行為を行うように警告している。

 エボラ流行時に性行為で感染が起きている例が少数把握されていたが、そのフォローはされていなかった。

 現在エボラ感染者は西アフリカでは週に数十人と減少しているが、その中で感染リスクは全くなかった2人の女性が、エボラ回復男性との性行為で感染、死亡していることが明らかにされた。

 また昨年11月、インドの空港で隔離された男性は、無症状で血液検査でもエボラ陰性であったが、精液中にエボラ遺伝子の一部が検出され、精液検査でエボラ遺伝子が検出されなくなるまで当局は隔離した。

 最も新しい例では、リベリアの首都モンロビアで44歳女性がエボラに感染し死亡したが、米国CDCとリベリア当局の調査では、同女性がエボラを発病するまでの3週間、リベリアでは3週間患者の発生はなかったとされる。しかし女性のボーイフレンドが昨年エボラを発病し回復していたが、発病175日後にも精液中にウイルス遺伝子の一部が検出された。それはこれまで知られていた最長期間よりも74日も長かった。
 CDCでは現在、男性の精液中に感染能力のあるウイルスが存在するのか、または無害なウイルス遺伝子一部が存在しているに過ぎないのかを確認するためにウイルス培養を行っている。

 男性の精巣や妊婦の胎盤などを含む一部の臓器中では、免疫機構から逃れるためのバリアーが存在している。(そうした場所でウイルスが長くとどまっている可能性がある)。

 他、略。


4月17日

Human infection with avian influenza A(H7N9) virus – China World Health Organization  (WHO) 鳥インフルエンザ(H7N9)ウイルスの人感染例-中国

 2015年、4月10日、中国国家衛生生育計画委員会は、検査で確認された人20例のH7N9鳥インフルエンザを報告した。4例の死亡例を含む。

 発症時期は2015年2月14日から3月21日までの期間である。
 年齢は32歳から80歳。中央値は55歳。70%は男性。大多数は(90%)は家きんとの接触歴がある。複数以上の集団発生はなかった。5省からの報告であったが、安徽省3人、福建省2人、広東省4人、山東省1人、そして浙江省10人となっている。

 管理人コメント:上記の症例はとうページで随時報告している。


4月16日

 特記すべき情報なし

4月15日

サウジアラビアMERS
 サウジ保健省

 93歳男性、サウジ人、メッカ、危篤


Ebola 1 year later, lessons learned CNN  (米国) エボラ流行1年後、我々が学んだこと

 昨年10月”国境なき医師団”の医療担当者は、リベリアでエボラ疑いの子供を運んでいた。
 NPOはしばしば西アフリカの立ち遅れていた医療システムを支えていた。
 内乱や極度の貧困が理由で医師数は極度に少なかった:米国は1000人の人口あたり2.5人の医師数であるが、リベリアでは0.014人、シエラレオネでは0.022人、そしてギニアでは0.1人に過ぎない。(日本は2人:訳者)
 
 現代においても公衆衛生的緊急危機が叫ばれ、世界がいかに感染症に対して脆弱性があるかが示された。
 他、略

 管理人コメント:先進国を含め世界は何を怯えたのか。ビル・ゲイツが語っているように、いかに感染症パンデミックに対応出来ていないか。


Testing of Ebola vaccine is underway in Sierra Leone USA TODAY (米国) エボラワクチンがシエラレオネで臨床試験中

 米国CDCが14日、シエラレオネが実験的エボラワクチンの臨床試験を開始したと発表した。
 エボラ対策ととして連邦議会で承認された54億ドルの中から2500万ドルの研究費用として支出され、エボラ対策前線で働く医師、ナース、埋葬業者などを含めた6000人が被験者となる。
 しかしながら現在シエラレオネでは少数の感染者の発生しか認められず、ワクチンの効果の判定は困難とされる。仮にワクチン接種者からエボラ感染者が出なかったとしても、それがワクチンの効果によるのかは不明だ。

 西アフリカでのエボラ感染者は流行開始以来最も少なくなっており、4月5日までの1週間で30人しか発生していない。そのうち21人がギニアで、9人がシエラレオネとなっている。

 WHOによると2013年12月の流行開始以来、世界でのエボラ感染者数は25,611人、死者が10,611人となっている。


 WHO、エジプトH5N1感染者急増に対する見解:いくつかの要因があるが、リスクは高まっているとは考えない
WHO: Several factors fueling surge of H5N1 in Egypt CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO:エジプトにおけるH5N1急増にはいくつかの要因が関係している

 昨年11月から家きんの間での発生とH5N1ウイルス検出が増加している。
 人の感染は大多数が家きんと接触して起きている。疫学的にも以前と大差はない;女性に多いこと、三分の一は小児で発生していること、他の国に比較すると致死率が低いこと(特に小児)。
 少数の検体ではあるが、感染した家きんや人から分離されたウイルス遺伝子に人に感染しやすくなった変化はないこと(最もさらに詳細に分析する必要はあるが)。

 感染者が増えた理由として、小さな農場や少数の家きんを飼育する家庭が増えたこと、警戒心の低下、気温が低いこと(人々が家きんの集団に近づく結果になる、ウイルスの生存期間が長くなる)などを、WHOはH5N1鳥インフルエンザに人が感染する理由として挙げている。
 結論としてWHOはエジプトにおけるH5N1の危険性は低いことを繰り返している。

 管理人コメント:昨日のニューヨーク・タイムズのニュース内容と、WHO情報はやや相反する。
 いい加減なWHOであるが、かって2009年頃までは(豚インフルエンザ発生前)、H5N1がパンデミックを起こすのは時間の問題であると警告し、タミフル備蓄を世界に勧め、英国大手の製薬企業であるグラクソスミスクライン社などにワクチンの製造を促していた。
 我が国でも2000万人分のH5N1鳥インフルエンザに対する人のワクチンが製造され、6000人で臨床試験が行われたはずだ(医療職が大半)。その後ワクチンはどうなったのか等消息不明。マスコミもいい加減であることが証明されたようなものである。マスコミは新型インフルエンザは危険で大変と考えていて、それがH5N1とほぼイコールと考えていた。しかし現れてきた豚インフルエンザの呼称が新型インフルエンザとすり替えられ、実際の新型はたいしたことが無かったことから、新型インフルエンザに対する関心が薄れてしまったのだ。

 2000万人分は製造したH5N1ワクチンは期限が切れているが、その補充は行われているのか、なぜマスメディアは調査し、情報を国民に知らせないのだろうか?
 新型インフルエンザに関するワクチン、タミフルなどで水面下でお金を不正に得た人々が国内外に多数いても不思議ではない。
 2009年末に豚インフルエンザ流行が終息に入ったとき、日本は国内製造ワクチンが少ないという理由で海外から1000億円相当のワクチンを購入したが、多くは使われずに破棄された(長妻厚労大臣の頃)。
 新型インフルエンザが怖いのではなく、流行してくるウイルスの株で怖さは異なるのである。

 

4月14日

Egypt's Avian Flu Surge Lacks an Explanation New York Times (米国) エジプトの鳥インフルエンザ感染者急増の説明は未だ出来ていない-有力なウイルス変異説が台頭

 エジプトのH5N1鳥インフルエンザ感染者数は昨秋以来急増している。その数はこれまで最も感染者数が多かったインドネシアを越えた。2006年以来エジプトがWHOに報告した感染者336人中三分の一は死亡している。インドネシアでも未だ死者が出ている。

エジプトで今年1月以来125人がWHOに報告されたが、この突然の説明できない感染者の増加について同機関は、エジプトの最近のリスク状況に変化は無いとコメントしている。

 ほとんど多くの例は家きんと接触して感染しているようだ;エジプトでは多くの家庭で少数の家きんの群れを飼育している。鳥から人への感染は突発的であるとWHOはコメントしている。

 ウイルス学者達は長らくH5N1ウイルスが変異により人の間で感染しやすくなることを恐れてきたが、どのような変異が危険なのかは明確でなかった。

 先週”mBio”に日本とエジプトの研究者が論文を発表した。それはミネソタ大学の感染症研究と政策(CIDRAP)が注目した。エジプトの感染者から分離されたウイルスの遺伝子分析で59カ所の変異が確認された。

 研究室でこれらウイルスが増殖する過程で、いくつかの変異は人の気道の細胞への付着効率を高めた。また他の変異はその部位でのウイルスの増殖率を高めた。

 上記の研究結果は、エジプトで鳥の間で感染が広がっているウイルスが、人に十分感染する状況にあるならば、”ウイルスは急速に人の気道環境に適合し、そこで増殖するようになる可能性がある”、と新研究の著者達は結論している。

 管理人コメント:人に感染する能力がH5N1ウイルスにあることは事実から明らかであるが、さらに人の間でウイルスが広がるためには、気道でのウイルスの盛んな増殖が必要である。この研究はウイルス遺伝子の変異により、そうした可能性が出てきていることを意味する。


US, African agreement formalizes creation of African CDC  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 米国とアフリカ、アフリカCDC設立に合意

 米国の内務省長官ジョン・ケリー氏とアフリカ連合(AU)議長のNkosazana Dlamini Zuma, MBChB氏が、アフリカCDC設立に合意した。


4月13日


 米国のエボラ介入遅すぎ、アリバイ証明に終わる
   西アフリカへの米国軍の人道支援はアリバイ証明だった。なぜオバマはアフリカの人々に優しくなれなかったのだろうか

Empty Ebola Clinics in Liberia Are Seen as Misstep in US Relief Effort New York Times  (米国) 米国、エボラ救援活動の判断ミスからリベリアのエボラ治療施設に患者収容はほとんど行われず

 昨年エボラ患者がリベリアの治療施設に入りきれず、外で待ち続けながら死亡している状況に米国オバマ大統領が、世界的健康危機に対する米国として最大の介入を指示し、歴史上最大の致死的エボラ流行の阻止を図ったと報道された。

 しかし数億ドルの出費と3000人近い兵士の派遣により、エボラ治療施設がリベリアに建設されだしたが、それら施設はほとんど使用されることなしに最近閉鎖された。
  
 米国当局者が語るところによると:
   11カ所のエボラ治療施設が造られたが、そのうち9カ所は使用されなかった。2カ所の施設で28人のエボラ患者が治療された。

 エボラ流行に対するオバマ大統領の反応は遅すぎ、内容は不適切で十分でないとする批判が米国内外から出てきていたことから、大統領は9月中旬にリベリアのエボラ流行対策への介入を決断した。米国が解放した奴隷達が19世紀に建設した国家である。
 しかしながら米国による最初の施設が出来る前に、リベリアのエボラ患者数は急速に減少し始めていた。そうしたことから、米国により数ヶ月を要して建設される施設の意義に疑問の声が上がった。

 米国による治療施設の建設は、結果的に現地の人々の安価であるが機敏な対策に比較し、インパクトのない無駄な対策と化してしまった。

 リベリアにおける新規エボラ患者数の推移と米国の介入状態
   リベリアでの感染ピーク後に米国が治療施設を作り始め、それらはほとんど役に立たなかったことを示す。


 管理人コメント:米国への緊急支援の要請は、遅くても8月には国境なき医師団から出されていた。そして9月にリベリア大統領からオバマ大統領への強い要請で、ようやくオバマは動いた。日本も真似してその後若干の支援金を提供している。
 国連が動いたのも9月に入ってからである。
 これらの支援は少なくとも2ヶ月遅かったといえる。国境なき医師団が西アフリカにおけるエボラ危機を国際社会に伝えたのは春であった。

 キューバや中国はもっと早くに支援部隊を送っていた。
 要するに米国政府や日本政府は何もしなかったのに等しいが、(それなりに)支援したことだけがマスメディアで取り上げられ、その実体に関しては説明されてなかった。このニューヨーク・タイムズの報道は、さすがと思う。こういう真実について読売も朝日もNHKも、この島国日本内に伝えていない。情報が入らないのか、検証する能力がないのか、それともアフリカに対して距離をおく政府の方針にならっただけなのか?


4月12日

H5N1 avian influenza outbreak in Egypt prompts CDC travel advisory Outbreak News Today  (国際) 米国CDC、エジプトへの旅行者へのアドバイス発表

 エジプトでのH5N1鳥インフルエンザ感染者が今年に入って増えていることから、米国CDCはエジプトへの旅行者に対してH5N1鳥インフルエンザに対しての注意を促した。

 野鳥との接触を避ける、生きた、または未調理の家きんとの接触を避ける、野鳥や家きんの体液(排泄物:訳者)との接触を避ける。


第2週(5日~11日)

4月11日

 サウジアラビアMERS

 サウジ保健省 総感染者数677人 死者数426人
 FluTrackers   世界総感染者数1122人

 9日発表分

 82歳男性、サウジ人、Hail、安定


Risk of Ebola spreading to other countries appears to be falling: WHO Reuters (国際) WHO、エボラが西アフリカから拡大する可能性は低い

 西アフリカにおけるエボラ流行は未だ他国に対して脅威的であるが、流行地域が縮小してきている状況から、エボラが国際的に拡大するリスクは減少していると思われる。WHOが10日発表した。
 WHOは2014年8月に世界で最悪の流行を見せるエボラ熱(2013年12月に発生)を、国際的に重大な公衆衛生上の危機と宣言した。それは各国の保健当局に対策強化を促すものであった。

 WHO緊急委員会は声明で、西アフリカ一帯での予防と制御活動が効を奏して、本年1月以降感染者数減少と地理的発生地域の縮小が認められ、国際的拡大リスクは減少した、と述べた。


China reports 13 H7N9 avian flu cases from three provinces Outbreak News Today  (国際) 中国、3省から13人のH7N9鳥インフルエンザ感染例を報告

 中国衛生生育計画委員会は、2月14日から3月21日まで発生した13例のH7N9感染例を発表した。
 2014年11月からの第3波で合計193人の感染者が中国本土で確認されている。72人広東省、39人福建省、38人浙江省、17人江蘇省、7人ウイグル自治区、7人安徽省、6人上海、2人湖南省、2人江西省、2人山東省、1人貴州省。

 全例、当ページまたはFluTrackersでフォロー済み
 

4月10日

Saudi serology study shows possible role for silent MERS infections CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジにおける大規模血清学的調査により、ラクダ感染した無症状者が周辺にウイルスを暴露させている可能性が示唆

 長らく待たれていた、多数を対象としたMERSウイルス抗体血清陽性率研究がドイツとサウジの研究チームにより行われた。
 ラクダから感染しても軽症または無症状で経過する感染者の存在が確認され、そうした感染者から周辺にウイルスが広がっている可能性が示唆された。
 またラクダ飼育者達がウイルス抗体を保有する割合が一般人の15~23倍も高いことも確認された。
 さらにラクダがウイルスの自然宿主であるエビデンスがいくつか得られた。
 研究結果は TheLancet Infectious Diseasesに発表された。

 血液はサウジの1万9人から得られ、年齢構成、性は人口のそれとほぼ等しくされた。
 MERSコロナウイルス抗体は15人(0.15%)で検出された。
 抗体保有者は沿岸地域よりも中央の田園地域で多かった。

 ラクダ飼育者87人中2人、と殺場作業員140人中5人で抗体が検出され、それぞれ2.3%、3.6%であった。
 抗体保有者の中で重症な感染症状を呈した例はなく、入院例に比較すると年齢が低かった。

 管理人コメント:予想外に抗体保有率が低いことに驚いた。ラクダからウイルス感染が起きるとしたなら、もっと多数の人々に抗体が検出されてもいいような気がするが…。さらに軽症者や無症状者から周辺にウイルス感染が起きるとしたなら、抗体陽性率がもっと高くなるような気もする。
 MERSコロナウイルスの人への感染率は未だ低いのかも知れない(容易に感染しない)。


Could Camels Save us From MERS? Nature World News  (国際) ラクダはMERSから我々を守ることが出来るだろうか?

 ラクダがMERSウイルスが昨年拡大した源であることは多くの人々が知っている。
 しかし最近の研究では、そのラクダがMERS予防、治療に有用である可能性が示唆されている。
 
 ラクダの血液に含まれるMERSウイルスに対する抗体が、マウスの実験で治療や予防に効果を示すことが研究で確認された。アイオワ大学の研究チームが米国微生物学会雑誌”Journal of Microbiolog”に発表した。


中国福建省、3月に2例のH7N9感染者が発生
 同省法定伝染病報告書に記載

 FluTrackers参照  #655-656


Ebola patient discharged from NIH  USA TODAY  (米国) 米国人エボラ患者、NIHを退院

 シエラレオネでボランティア活動していてエボラ感染した米国人医療スタッフは、治療を受けていた米国NIH(衛生研究所)の医療センターを退院したと9日当局から発表された。

 患者国際的ボランティア団体である”Partners in Health”の一員としてシエラレオネで活動していた。
 当局は患者の治療内容に関しては公開していない。


Mexico reports bird flu outbreaks in Puebla, Oaxaca states Reuters  (国際) メキシコ、2州で鳥インフルエンザ発生を報告

 メキシコ南部のOaxaca とPuebla州で、家きん屋外飼育場で高病原性のH7N3鳥インフルエンザが発生したことが報告された。OIE(国際獣疫事務局)から発表された。

 メキシコ農業省によると、飼育場経営者は家きんが突然死亡したと語っているいう。
 二カ所の農場には関連性はなく、他でも同インフルエンザが発生したとの報告はないとされる。


WHO notes 9 new H5N1 cases in Egypt, outlines patterns CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、エジプトの新規H5N1感染事例に注目、その感染状況を報告

 エジプト政府はWHOに3月に発生したH5N1鳥インフルエンザ感染例を報告した。それは昨年秋以来続いている致死的ウイルス感染者の急増が未だ続いている兆候となっている。

 今年度のエジプトにおけるH5N1感染者数は125人、死者数は33人となっているが、感染者数のチェックは非常に難しくなっている。WHOの統計は、感染症ニュースサイトであるNPO組織のFluTrackersの数値に類似している。同組織は、個人から寄せられる公的機関からの情報を収集し、訳して集計している。同機関の最終データによると、感染者数が4月上旬の週までに135人となっている(訳者注:最新のデータではFAOからの情報が加わり142人となっている)。

 2006年にエジプトで人への感染が始まったH5N1鳥インフルエンザの人への感染は合計336人、死者数は114人とWHOは発表している。今年度の感染者発生数はその三分の一を越えている。

 しかしWHOは最近の感染者は全て感染した家きんとの接触、または汚染された環境因子からの感染であり、人でのリスクは高まっていないとしている。
 最近29県中21県での発生状況を見ると疫学的に発生の状況に変化は認められないとWHOはコメントしている。60%が女性を占め、死亡率がやや高い。最も感染リスクが高いのは30歳から45歳、続いて5歳以下の小児となっている。

 人へのウイルスの適合性

 日本とエジプトの研究チームが最近発表しているが、2006年から2010年までに採取したエジプトのH5N1ウイルスは、ヘマグルティニン(HA)が変異してきていて、人により感染しやすくなっていると、mBioに発表している。
 研究チームは結論として、H5N1ウイルスが人に感染するメカニズムがより明確になったとしている。

 管理人コメント:当ニュースは4月4日にCIDRAPがニュースで発表した、国際チームの研究発表を敢えて引用していないようだ。ウイルス変異でエジプト国内の家きん、人に感染が広がっているという内容である。今日のニュースではWHO発表内容を中心にまてめたようだ。



4月9日

30 new Ebola cases, lowest weekly figure in nearly a year: WHO  Reuters (国際) WHO発表:西アフリカで1週間に30人のエボラ患者が確認、流行後最も少ない患者数

 WHOは2014年5月第3週以来(エボラ流行が確認され詳細な統計がとられて以来)、週間発生数が最も少ないとコメントしている。

 リベリアでは発生数はゼロ、シエラレオネでは9例報告、しかし5週連続減少を続けている。
 しかしギニアでは21例の新規感染者が確認された。WHOは不衛生な埋葬と、不明な感染リングの存在があると警告している。


2 New Ebola Vaccines Pass Important Early Test, Researchers Say New York Times  (米国) 2種類のエボラワクチンが初期の検査を通過

 2種類の開発中のエボラワクチンがサルを対象とした実験で効果が確認され、副作用も認められなかった。研究チームが8日発表した。

 ワクチンはメルク社にライセンスが与えられた古いワクチンの改良型である。
 古いワクチンは強い副作用があった(発熱や関節痛)。

 改良型は Profectus BioSciences社が政府機関連合体(国立衛生研究所や国防省を含む)から5500万ドル(55億円)の助成を受けて開発した。

 管理人コメント:現在十数種類のエボラワクチンが開発中とされる。今回のエボラ流行開始から1年後である。しかし今回の流行は終息に向かっている。


 エジプトでのH5N1情報は正しく発信されているのだろうか?
Egypt's H5N1 avian influenza case count: What we know today  Outbreak News Today  )国際) エジプトにおけるH5N1鳥インフルエンザ感染者数:今日、我々は何を知り得ているのだろうか

 エジプト保健省はH5N1感染情報を決して熱心に行って来てはいなかった、そしてこの1月以来、情報の更新はウエブサイトで散発的にしか行われていない。

 先日エジプト保健省は、 「Eurosurveillance」に掲載された論文に関して軽視し、現在エジプト流行しているH5N1株には変化が無いとし、さらに遺伝子レベルでも変化は起きてないと、論文で結論が得られている事実を否定している。 (論文詳細は4月4日部分訳している)。

 WHOがH5N1情報を更新して一ヶ月経つが、その間我々はFAO(国連食糧農業機関)からの継続的情報を得ている。それらはFluTrackersのでSharon Sandersが大体の状況をまとめてはいる。

 本日FAOは新規7例を発表した。
 これで本年度のエジプトにおけるH5N1感染者数は135人となった。

 エジプト以外でもH5N1鳥インフルエンザ人感染は中国、ベトナム、他の国で報告されているが、基本的に医療機関に入院した例である。軽症例、重症例で誤診されいる事例は多くいる可能性があるが分かっていない。

 我々がこのH5N1流行に関して感染者数の増加、人への感染性の増加について、その変化についてしらない間に。このウイルスの流行はまる五ヶ月経過している。この間感染者数は160人を越えているのだ(昨秋秋から)。

 このエジプトのH5N1流行は、我々がH5N1流行を世界中で2003年以来経験した中で最大で最長の流行となっている。

 管理人コメント:当方も今年度のエジプトのH5N1の感染者数の激増を異常と考えてきたが、同じように懸念する専門家は多いようだ。 これがパンデミックを起こす危険性が高いとしても、それは遺伝子変化などから警告されても一般社会に与えるインパクトは小さい。過去に豚インフルエンザが流行する前に、このウイルスが新型インフルエンザとなる可能性が脅威として社会全体に流布し、多くの啓発がなされた。しかし豚インフルエンザが出てきて、それが新型インフルエンザと呼ばれ、結果的に世界的影響は小さかった。それは現れた新型インフルエンザが豚インフルエンザ(H1N1pdm)だったからであるが、もし本来のH5N1がパンデミックを起こすならば日本で最大で200万人の死者がでると想定されている。少なくても60万程度とされているが、それはスペインインフルエンザと同程度の致死率と考えた場合(2%)であり、今のH5N1ならばその数倍の致死率となる。

 パンデミックの予知は難しいが、可能性を帯びたウイルスが数種類うろついている。
 感染症パンデミックは大地震や火山大爆発以上に発生は早いのは間違いはない。

 H7N9も然り。今年は危険なパンデミックが発生する可能性が高いのかも知れない。各種の鳥インフルエンザウイルスが色々な場所で活性化しているようだ。(H5N2、H5N8他)。

 新着
 ブルガリアで死亡ペリカンからH5N1ウイルス  2015/3/26 
 ブルキナ・ファソ(アフリカ)に2地域の大養鶏場でH5N1鳥インフルエンザが発生 2015/4/1
 米国ミネソタ州で多数の七面鳥農場でH5N2鳥インフルエンザが流行 2015/4/8
 カナダ、オンタリオ州七面鳥農場でH5N2鳥インフルエンザが発生、米国株と同一 2015/4/8
 ベトナムで高病原性鳥インフルエンザH5N6が検出 2015/4/8



4月8日

 中国浙江省、3月のH7N9鳥インフルエンザ感染者10例と死者10例を報告

  これでは死亡率100%となるが、死亡例以外は把握されてない可能性が大きい。
  これら感染例のうち2例は当ページ(FLuTrackersからのデータ)で報告済み

   浙江省死亡統計表3月から 
人感染H7N9禽流感 10 10

 FluTrackersのコーディネーターもWHOの詳細な報告を求むとしている。

 管理人コメント:何かよく分からない浙江省衛生生育計画委員会発表の法廷伝染病統計であるが、どこまで正確であるか疑問。
 なぜか3月上旬以降広東省から感染者報告は一切ない。
 これではパンデミックになってから初めて中国の状態が分かるということになるのだろうか・
  

4月7日

 上海でH7N9鳥インフルエンザ感染例報告

 上海衛生生育計画委員会 (中国語)

  37歳女性、江蘇省在住、危篤


4月6日

 サウジアラビアMERS
   サウジ保健省

   66歳男性、外国人労働者、メッカ、安定
   65歳男性、サウジ人、リヤド、死亡


4月5日

 上海でH7N9鳥インフルエンザ感染例報告

 52歳男性がH7N9に感染。状態は安定している。上海衛生計画生育委員会が発表した。

 報道内容 (中国語)


第1週(1日~4日)

4月4日

 
 エジプト流行H5N1鳥インフルエンザ
ウイルスは新型株
 要警戒

Study: New H5N1 strain in Egypt may be tied to rise in human cases CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 研究:エジプトで発生した新H5N1ウイルス株が人への感染拡大を起こしている可能性

 エジプトでこの数ヶ月に発生した新型H5N1株(A new strain of H5N1 avian )が、人への感染率を高めている可能性があることが国際研究チームにより2日にEurosurveillanceに発表された。研究チームは、エジプト、ドイツ、国連食糧農業機関(FAO )からなる。

 研究チームによると新型株は急速にエジプト内の家きんに拡大してきているが、感染者から分離された2検体の分析で、明らかに人へ感染している株は家きんに拡大している株と同じグループに属しているが確認された。
 研究チームは新型ウイルスが変異して人型インフルエンザ株となったとの結論を出すには早すぎるとし、今後厳重にウイルスの監視を続ける必要があるとしている。
 しかし現時点でウイルスが人獣共通感染能力を高め、人により感染しやすくなった可能性は除外出来ないとしている。

 この数ヶ月間におけるエジプトでの家きんと人におけるH5N1鳥インフルエンザの急速な感染増大は、ウイルスが変異して家きんの間により感染しやすくなり、そこから人への感染率が高まっていると推定される。
 2014年10月から2015年2月までエジプト内で435件の家きんでの流行が起きている、と獣医当局は発表している。

 人でのH5N1感染は2006年に初めて確認された。それから2014年まで204例が確認され、致死率は35.8%であった。
 今年度は3月21日まで116例の感染者が確認され、そのうち36例が死亡している。これらの数はそれ以前9年間の半数以上に上る。

 研究チームは様々な家きん飼育場で異なった家きんの種類から29種類のH5N1ウイルスを分離し、その遺伝子を分析した。全ウイルスでヘマグルチニン(HA)遺伝子、15株でニューラミニダーゼ(NA)遺伝子、4株で全遺伝子を分析した。
 その結果ウイルスはこれまでの2.2.1.2クレードに属しているが、昨年10月以来出現しているウイルスはそのクレードで過去には見られてない新型株であることが確認された。(クレード:系統)。
 チームは昨年11月に人から分離したウイルス遺伝子も分析したが、鳥から分離された新型株と同じ変異をしていた。この2株は、エジプトから得られた唯一の人感染ウイルスである。

 以下略

エジプトにおけるH5N1感染者数と死者数の変異

Table 1. Cumulative number of laboratory-confirmed human cases of avian influenza A (H5N1) reported to WHO, 2006–2015 

Year

Cases

Deaths

2006

18

10

2007

25

9

2008

8

4

2009

39

4

2010

28

13

2011

40

15

2012

11

5

2013

4

3

2014

29

13

2015 (17 March)

116

36

Total

318

112

Total number of cases includes number of deaths.
WHO reports only laboratory-confirmed cases.

 出典WHO 2015年、3月21日
 

 管理人コメント:今年度に入ってから異常に感染者数が増しているエジプトのH5N1に関して管理人は気にしてきた。このH5N1鳥インフルエンザは中東でエジプトの他、イスラエル、パレスチナ自治区などで家きんの間で流行している。エジプト外でのウイルス分析はなされているか不明。
 H5N1ウイルスはベトナム、インドネシアなどで変異を繰り返し、そのたびに人でのパンデミックが懸念されてきたが、中東での株の変異が、いよいよ”H5N1鳥インフルエンザ”が人の世界でパンデミックを起こすことにつながってゆくのか、予断を許せない。しかし表を見て今年度の感染者数の激増は一目瞭然である。今後も増加の一途を辿るなら、世界はこの古典的ともいえる致死的鳥インフルエンザのパンデミックを迎え撃つ覚悟が必要となる。
 このパンデミックはイスラム国の数百倍もの脅威をもっている。イスラム国は目に見える形で侵略してくるが、H5N1ウイルスは感染者が航空機で簡単に運び、そして各地にウイルスは飛沫感染で一気に広がる。致死率は10%以上は間違いない。スペインインフルエンザの致死率は2%であった。


4月3日

 現時点での特記すべき情報はなし

4月2日

Phase 1 trials of Ebola vaccine show good immune responses  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) エボラワクチン、第一相臨床試験で好結果

 カナダ公衆衛生局( Public Health Agency of Canada )が開発したエボラワクチン(VSV-EBOV)が2研究チームにより臨床試験第一相が行われ、良好な結果が得られた。
 
 一つは米国NIH臨床センターと Walter Reed Army Institute of Research の米国研究チームが米国内で行い、もう一つはドイツとスイスの研究チームがドイツ、スイス、ガボン、ケニヤで行ったものである。
 スイスの研究チームは昨年12月中旬に被験者が関節炎様副作用を呈したため中断している。

 VSV-EBOVは、VSV(水疱性口内炎ウイルス)にエボラウイルスの一部のタンパク(遺伝子)を挿入したもので、投与された被験者は軽度の発熱を呈する。


Ebola expands in Guinea, shrinks in Sierra Leone  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) エボラ、ギニアで拡大、シエラレオネで縮小

 西アフリカのエボラ流行地で、先週検査で82人がエボラ感染者と診断された。リベリアではゼロであったが、ギニアでは57人が診断され、シエラレオネでは25人であった。以上WHO発表。


Experimental Ebola Shot Shows Good Response NBCNews.com  米国) 実験的エボラワクチン、臨床試験で効果を示す

 VSV(水疱性口内炎ウイルス)にエボラウイルス遺伝子の一部を組み込んだ、エボラワクチンの臨床試験が米国アレルギー感染症研究所(NIHに属する)で行われた。
 40人のボランティアを対象に行われたが、VSV感染のために30%の被験者が微熱から中等度の発熱を呈した。しかし2週間以内に93%で抗体産生が認められ、1ヶ月後には全例で抗体を認めた。

 スイスで先に行われた試験では関節炎様の症状を認めた例があったが、今回の試験ではそのような副作用を呈した被験者はいなかった。


Sierra Leone to start laying off Ebola workers as cases fall: president Reuters  (国際) シエラレオネ、エボラ患者減少のため、医療スタッフの解雇に

 昨年流行がピーク時に西アフリカでは国内外から急遽医療担当者を集め、そしてその中から500人の死者が出た。(国連統計)。

 シエラレオネ大統領は同国での患者数が減少していることから、近々医療担当者を解雇する予定と発表した。しかし解雇された医療担当者は、雇用が可能な他の地域で雇用される可能性があるという。


 シエラレオネ、エボラ終息は近いと発表
10 Ebola cases found during Sierra Leone's shutdown  U.S. News & World Report  (米国) シエラレオネ、国内封鎖の間に10例のエボラ感染者を確認

 3日間の外出禁止令(3月27,28,29日)を行ったシエラレオネは、その間当局が各戸を調査に歩いたが、数百人の病人を見いだしたものの、見つかったエボラ感染者は10人にとどまったとしている。
 当局は流行の終息が近いと発表した。

4月1日

 ビル・ゲイツ、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンに”視点”を発表
 {次のパンデミックに備えよ}

  Newsmax - ‎Mar 30, 2015‎
 


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