5月


5月31日

管理人意見

 韓国におけるMERSの多発発生は、サウジアラビアでは過去にあったが、中東外では初の事例である。
 昨年サウジのジッダの病院で院内感染が多発しておき、WHOも調査に入ったが、院内感染予防対策の不備が問題として結論され、明確なウイルス変異は否定された。

 春先に出産が多いため、ラクダからの乳がMERSコロナウイルスの感染源となっているとの考え方が主流となっている。ラクダはMERSウイルスの自然宿主と考えられ、ヒトツコブラクダの多くにはMERSウイルスに対する抗体が見つかるとされる。

 ラクダからの感染説だけでは全ての人のMERS感染は説明出来なく、明らかに感染者からうつった例、ラクダにも感染者にも近づいたことも無い例の感染も増えてきている。
 最近のサウジでは家族内での集団感染例も報告され、人人感染は少ないながらも起きていると言われてきた。

 そうした中、今回の韓国でのMERS多発事例が起きた。
 一人の感染者から少なくとも12人が感染した事例は、サウジアラビアでも知られてない。通常は感染者から周辺へは1人程度の感染である。

 なぜ今回1人の感染者から感染が広がっているのか、その原因は単に韓国当局と医療機関のレベルが途上国並みであると言うことだけでは説明出来ない。

 疑問は以下のように多岐にわたる。
 ・患者ゼロ(最初の患者)は症状を呈してからMERSの診断が得られるまで9日間要した。当局も医療機関もMERSなる感染病が中東で広がっている知識が無かったことが原因。その間、診察した医師やナース、妻などに感染した。との市民に関しては不明。

 ・MERSは飛沫感染で移るが、今回の患者は容易に周辺にウイルスを感染させている。初期に診察した医師、ナース、介護にあたった妻、同室の患者の見舞いにきた娘、息子、離れた病室にいた患者など。
  これは患者が相当なウイルス量を飛沫していたか、ウイルスが空気感染していたかを感じさせる。

 
 中東で感染した帰国した患者ゼロの体内でウイルスがより人に感染しやすいように変異した可能性は否定出来ない。

 ・ウイルス変異説を示唆する所見はある。
   これまでのMERSの致死率は40%程度である、今回の韓国の感染者数は13人に上る。 しかし情報が間違いなく出ているならば、死者はゼロとなる。
   要するに病原性は低くなっている可能性がある。しかし感染者の多くの年齢が比較的若く、基礎疾患を持っていないことも理由ともいえない。中東での死者は中高年でメタボなどの基礎疾患を持っている例が重体、そして死亡している。
  ただし韓国当局が患者の状態を詳細に報じていないので以上は断定出来ない。

  致死率があまり高くなく、そして感染率が高いことが人人感染のリングが形成される条件である。

 もしかすると韓国で広まっているMERSウイルスは致死性は減じたが感染力が上がっているのでは無いだろうか。となるとかってのSARS以上に怖いパンデミックを起こす危険性も出てくる。

 2003年流行のSARSの致死率は10%前後であった。
 
 上記患者中に3時感染者がいるかは定かではないが、14,15例目はその疑いはある。
 今週中に感染者がでるか、出るとした場合三次感染として出てくるのか、それが鍵


Number of contacts with China's first MERS patient rises to 47  Xinhua  (中国、新華社) 中国、中国初のMERS患者との接触者数47人に

 韓国でMERS発病者と接触し、自己隔離中に中国に入国した44歳男性は、MERSの診断がなされ、その後現在恵州市の病院に隔離治療を受けている。
 同患者と密接に接触のあった感染可能疑い者は現在47人となっている。


MERS-infected South Koreans rise to 15, no tertiary infection reported  Shanghai Daily (中国) 韓国のMERS患者数15人に、3次感染者は出ていない

 14人の感染者は全て患者ゼロからの感染で、3次感染は起きていないとされる。
 12人は患者ゼロのいた病院の病棟で患者ゼロから感染。中に1人の医師と1人のナースが含まれている。


 韓国MERS感染者、さらに2人増え、合計15人に
 

Number of MERS-infected South Koreans rises to 15  Xinhua (中国、新華社) 韓国のMERS感染者数15人に

 韓国保健省は31日(日曜日)、さらに2例のMERS感染者が確認され、合計15人になったと発表した。

 14例目の患者は35歳男性で、最初の患者(患者ゼロ)が入院していた病室のある病棟に入院していた。
 15例目は同じ病棟に入院していた母親を見舞いした35歳男性とされる。


韓国のMERS患者、発生から11日で15人に 中央日報 (中国、日本版)

 {中東呼吸器症候群(MERS)患者が韓国で発生してから11日で15人に増えた。中東圏以外では最も多い。

保健福祉部は31日、最初の患者が入院した病院の同じ病棟に入院した患者と、別の入院患者の家族1人がMERSに感染したと明らかにした。14人目の患者(35)は最初の患者が15日から17日まで入院したB病院の同じ病棟に入院していた患者、15人目の患者(35)は同じ病棟に入院した母親(現在自宅隔離中)を毎日見舞っていた息子だ。

13人目の患者は30日に発表された。保健福祉部はこの日、「29日に感染事実が確認された女性患者の夫も遺伝子検査で陽性と確認された」と発表した。1日差で夫婦の感染が確認されたことになる。この男性(49)は15~17日に入院中の妻を看病してMERSウイルスに接触したものと推定される。この期間に最初の患者(68)が同じ病室に入院していた。 }


S. Korea reports 2 more MERS cases with 15 in total Yonhap News (韓国) 韓国、MERS感染者2人増え、合計15人に

 韓国は31日、2例のMERSを確認し、感染者数はトータル15例となった。
 1人は最初の患者の病室がある病棟の他の病室に入院。
 1人は上記患者の見舞い。

  これは最初の患者からの2次感染なのか、それとも見舞客は3次感染となるのか?

 病院は閉鎖され、多くの医療担当者は隔離されている。


 香港、入国時の申告内容を厳重にチェック、嘘を申告の場合は刑事起訴に
Punish travellers who lie about their health, Sars expert urges South China Morning Post (香港) 健康状態を正しく申告しない場合は罰するべき;SARS専門家が要請

 香港の感染症専門家でMERS専門家は、香港への入国者が健康状態の申告が嘘だった場合、刑事告発されるべきだ、香港市民を致死的SARSのような感染症から守るための措置として必要。香港の感染症専門家が主張している。

 香港に韓国から入国した44歳男性と航空機内、バス内で近接接触した人々などが隔離されている。
 しかし2人の女性が隔離を拒否した。

隔離を拒否する韓国人女性:Photo: Edmond So


 2003年SARSが流行した当時、対策の中心を担った香港大学のHo Pak-leung,博士は、健康状態に嘘の申告をする入国者は起訴すべきと考える、と語った。
 同博士によるとこれまで2例の嘘の申告で感染中の疾患が分かった例があるという。
 一つはH7N9鳥インフルエンザでTuen Mun  病院へ隔離され、もう一つはQueen Mary 病院へ隔離された。2例とも入国時に本土で生きた家きん市場を訪れ、生きた鶏に触れたことを隠していた。
 

5月30日


韓国当局の情報管理に不手際、国民はMERSの爆発的な感染拡大を ... Record China 

 {2015年5月29日、韓国メディアによると、韓国でこのほど患者が確認された中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)で、爆発的な感染拡大に対する市民の不安が広がっている。中国新聞社が伝えた。

韓国当局が21日、初患者の確認を発表して1週間。患者はすでに9人に達した。最初の患者が治療を受けている病院の同室患者、医師、家族などに新たな感染が確認され、28日には患者の病室と10メートルほど離れた個室の患者にまで広がった。このため市民の間には「韓国保健当局は空気感染の可能性を否定しているが、ウイルスは空気を介して第三次感染を引き起こしているのではないか」などと不安が広がっている。

さらに、当局の情報管理の不手際も問題視されている。3人目の患者の息子が高熱を出して病院を受診。しかし、入院中もMERS患者である父親の面会を断ることもなく、隔離もしなかった。息子は病院へ行ったものの、そのまま治療を受けずに中国へ出張してしまった。

専門家は「当局の情報管理のまずさが今回の事態を招いたといえる」と指摘。致死率が40%に達する病気であるにもかかわらず、「感染力は強くない」と宣伝したり、感染が疑われる女児の診察を拒否したり、保健管理当局のミスを指摘する声も上がっている。}


 さらに13人目のMERSが確認
【強毒性ウイルス感染】韓国さらに1人、MERS感染13人に 香港の体調不良3人は陰性  産経ニュース

 {韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染者が発生している問題で、韓国保健福祉省は30日、さらに1人の感染を確認したと発表した。既に感染が確認された人の配偶者で(感染者12番目の夫)、韓国人感染者は13人になった。

 一方、香港メディアは30日、感染が確認された韓国人男性と同じ韓国・仁川発香港行きの航空機に搭乗後、体調不良を訴えていた3人は検査の結果、いずれも陰性だったと報じた。香港の衛生当局は、男性と席が近かった29人を「濃厚接触者」と判断。3人は濃厚接触者ではなかった。

 当局は29人のうち18人を強制隔離したが、残りの11人は既に香港を離れていることも判明。18人は現時点でいずれも症状は出ていない。}


 香港;感染者と近接接触の韓国人達、隔離を拒否
韓国人2人が隔離拒否=MERS感染者と接触-香港 時事通信

 {香港政府食品・衛生局の高永文局長(閣僚)は30日、中国広東省で中東呼吸器症候群(MERS)感染が確認された韓国人男性と密接に接触した韓国人2人が香港で隔離を拒否していることを明らかにした。香港の記者団に語った。
 高局長は「2人が他の人と接触すれば、(MERSの)ウイルスが広がるリスクが増す」と指摘。当局には法律により隔離を強制する権限があると述べた。
 MERSに感染した韓国人と同じ旅客機に乗り、密接に接触したとみられるのは29人。香港当局はうち18人の所在を確認し、これまでに16人を隔離した。残りの11人は既に香港を離れた。 
 また、マカオの衛生当局によると、香港で隔離された16人の中の1人はマカオを訪れていた。この接触者も韓国人で、今のところ何の症状も出ていないという。}

 管理人コメント:接触者が症状を出すのは30日以降、6月上旬


 韓国MERS、12例に拡大


 朝鮮日報、正論を吐く
            -驚くべき韓国の遅れた危機管理対策

【社説】感染対策の基本すら知らない保健当局 朝鮮日報 (韓国、日本語版)

 {29日、中東呼吸器症候群(MERS)感染が確認された患者の数が新たに5人増えた。感染が疑われた状態で26日に出張で中国に行き、中国政府により隔離された男性(44)も、29日午後になって正式に感染が確認された。この結果、韓国国内で発生した感染者の数は12人となった。うち2人は人工呼吸器を使用しなければならないほど危険な状態だという。政府は感染した状態で中国に行った男性が搭乗した飛行機で、男性の近くに座っていた乗客や乗務員などを含む120人を新たに隔離して経過を観察することにした。

 ちなみにこの男性は、入院中の父親(76)の見舞いに行った後、19日の時点ですでに症状が出始めていたが、その後27日に中国の病院で隔離されるまで、職場や病院はもちろん、飛行機やバスなどで不特定多数の数百人と接触していたという。ところが政府は、この男性が父親の病室に4時間もとどまっていた事実を把握していなかった。男性が出国の翌日に発熱を訴え、中国で治療に当たった医師の届けによって初めて、感染の疑いがある事実を把握した。たった1人の感染者を放置した影響で、同じ会社に通う180人、同じ飛行機やバスに乗った多数の乗客、さらに中国で男性と接触した関係者など、数百人の感染を疑わざるを得なくなったというわけだ。

 韓国で伝染病の感染対策などを行う疾病管理本部は、消防署と同じような機能を持たなければならない。伝染病は1人が10人を感染させ、さらにその10人が別の10人を感染させると、一気に100人の患者が発生する。そのため最初の感染者が確認された直後から、疾病管理本部など当局は最悪の事態を想定し、やり過ぎと思われるくらい徹底した対策に取り組なけれならない。それには何らかの兆候が感知された時点で、ありとあらゆる人材、設備や機器、仕組みなどを総動員して対応に当たらなければならず、また普段からさまざまな状況を想定した訓練に取り組んでおく必要があるだろう。ところが疾病管理本部は、MERS患者が入院している部屋に息子が4時間もいた事実さえ把握できず、また自ら感染の疑いを自覚し、隔離を求めた女性を家に帰らせた。これでは感染対策の基本を理解しているのかさえ疑わざるを得ない。

 保健福祉部(省に相当)長官は今になって「あり1匹も通さない姿勢で」という言葉を使い、対応に当たるよう指示した。すでに手遅れの感はあるが、今からでもその言葉を必ず実行に移さなければならない。もしそれさえもできないようでは、疾病管理本部と保健福祉部はもちろん、韓国政府全体が国内外からあざけりと非難にさらされてしまうだろう。}


 当局対応の”ずさんさ”の詳細
韓国で5人のMERS感染確認、計12人に  朝鮮日報

 {今月26日に香港を経由して中国広東省に到着した、中東呼吸器症候群(MERS)への感染が疑われる韓国人患者が、MERSに感染していたことが29日までに確認された。韓国国内でもこの日4人の患者が確認されたことで、MERSに感染した韓国人は計12人となった。

 保健福祉部(省に相当)は「中国に出張した、MERSへの感染が疑われる韓国人患者(44)に対し、中国の保健当局が遺伝子検査を行った結果『陽性』と判定されたとの通知があった」と発表した。この患者は今月15日、韓国第1号のMERS患者が入院していた京畿道のP病院で、同じ病室にいて感染した患者(76)の息子だ。父親の看病のため病院を訪れ、第1号の患者と接触したことで感染したとみられる。現在、この患者は中国の公共医療機関で隔離されて治療を受けている。これにより、韓国でのMERS感染は国際的な問題に発展し、中国での感染拡大の可能性も生じた。MERSに2次感染した患者に息子がいて、病室に来たという事実を知らず、放置していた防疫当局の無能さや隔離の勧告を無視し中国に渡航した患者の無責任さが露呈した格好だ。


 29日に韓国で確認されたMERS患者4人のうち、第1号の患者が帰国して最初に訪れた自宅近くの病院の看護師を除く3人は、P病院に入院していた患者だ。そのうち1人は、P病院で1週間もの間、肺炎の症状を見せていたにもかかわらず、防疫当局の調査対象には含まれていなかった。つまり、韓国での2次感染者11人のうち9人は、第1号の患者が肺炎の症状を訴え入院したP病院で感染したことになり、同病院が韓国での感染の震源地ということになる。保健当局はこの日、P病院を閉鎖し、入院患者たちは近くの病院に移された。同病院の患者と医療関係者、感染が疑われる患者など隔離の対象者は127人に上る。

 現在の状況は、2003年に香港で重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染が拡大したときと似ている。当時、香港のあるホテルに宿泊した「スーパー感染者」から、同じ階に宿泊していた16人が感染し、やがてSARSは複数の国に広がっていった。}


 香港でも感染者発生?
韓国でMERS患者12人に…香港でも女性1人に症状 中央日報 (韓国、日本語版)

 {中東呼吸器症候群(MERS)感染患者が29日の一日に5人発生した。患者発生から9日間で計12人に増えた。また、中国出張に行った10人目の感染者(44)と同じ飛行機に乗った香港女性にMERS感染類似症状が見られ、隔離して検査中だと、香港日刊紙サウスチャイナモーニングポストが報じた。これを受け、韓国はもちろん中国保健当局もMERS防疫に追われている。 *管理人コメント:もし陽性なら3次感染者となる。

韓国の疾病管理本部はこの日、最初の患者と同じ病棟に入院した患者3人と最初の患者を診療した看護師(46)の感染が確認されたと明らかにした。同じ病棟の患者3人は最初の患者と同じ病棟、同じ階の別の病室に入院していた。56歳の男性、79歳と49歳の女性だ。疾病管理本部は現在、3人の正確な感染経路を把握できずにいる。
 (*管理人コメント:明らかに患者との直接感染ではない。飛沫または空気感染。MERS初期の香港のホテル内でなの感染広がりに似ている。1人の感染者がホテルに泊まり、そこで多くの感染者がでた。別階の宿泊客にも。)
 
これに先立ち中国広東省へ出張に行った44歳の男性がMERSに感染したことが確認された。10人目の感染者だ。疾病管理本部はこの患者が乗った航空機の搭乗者163人(韓国人85人、外国人78人)の名簿を確保し、密接接触者26人を分類した後、仁川(インチョン)空港検疫所施設に隔離することにした。また、この患者の妻、医療スタッフ、職場の同僚と空港職員の38人も自宅や施設に隔離された。

MERS初期患者発生当時の隔離対象者は64人だったが、現在は127人に増えている。 }


Number of MERS-infected South Koreans rises to 12 Xinhua (中国) 韓国のMERS感染者数が12人に増加

 最初のMERS感染者が確認されて9日間で感染者は29日に12人となった。

 新規に確認された感染者は、第一例目が入院している医療機関に隔離された。
 1人は第一例目が治療中の医療機関のナースで、もう1人は同医療機関に入院している患者である。

 自宅隔離中に中国へ渡った男性も、中国当局によるとMERSを発病している。


China has first MERS case as Korean cluster grows further CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 中国で最初のMERS感染者を確認;韓国のMERS集団発生拡大傾向

 ・韓国内でのMERS感染者は11人に拡大。自宅隔離を破って中国に出向いた男性は中国で感染が確認


【強毒性ウイルス感染】止まらない…韓国人12人に感染拡大 同一機搭乗 ... 産経ニュース

 {中東を中心に流行する毒性の強い「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」に韓国で男性(68)が感染したことが初めて確認され、29日までに妻や医師ら韓国人計12人に感染拡大した。うち男性会社員(44)は出張のため韓国から空路で香港入りした後、陸路で中国広東省に移動。同省内の病院で隔離され感染が確認された。中国での感染確認は初めて。

 香港政府は29日、男性会社員と同じソウル郊外の仁川国際空港発、香港行きのアシアナ航空機に搭乗し、席が近かった「濃厚接触者」の韓国人と中国人ら計18人を強制隔離すると発表した。航空会社によると搭乗者に日本人はいなかった。隔離された18人全員に症状は出ていないが、今後、感染が拡大する恐れがある。他に、濃厚接触はなかった搭乗客ら3人が体調不良を訴えて検査を受けている。(共同)}


MERS Spreads to China from Korean Outbreak NBCNews.com (米国)  MERS韓国から中国へ拡大

 要点のみ

 ・中東外でMERSウイルスが拡大している異常な事態
 ・米国の感染症専門家「香港と中国本土内に広がるだろう。韓国から中国に入った男性は全て公共の交通機関を使っている。旅行中男性は発病して体調を崩していたと想定される」
 ・中国保健当局も上記に同意。「先にも我々は言ってるが、MERSが広東省内で拡大する危険性は非常に高い」-広東省CDC長官
 ・1人の感染者から11人の感染者に拡大することは異常


South Korea confirms 12 Mers cases Gulf Today (アラブ首長国連邦) 韓国、12例のMERS感染者を確認

 韓国は29日5例のMERS感染者を確認した。累積感染者数は12人となった。1人は自己隔離中に中国へ渡航した患者も含まれる。

 MERS(Middle East Respiratory Syndrome:中東呼吸器症候群)は致死的感染症とされているが、かってのSars(日本では、新型肺炎、2003年にアジアで流行し、主として数百人の死亡者が出た)に比べると感染力は弱いとされてきた。

 症状はインフルエンザ様で、身体の痛みを覚え、肺炎そして腎不全にいたる例も多い。

 韓国の保健当局によると新規に確認された患者には、患者のいる病院のナースと他疾患で治療中の患者が含まれる。

 また44歳男性が26日中国へ商用で出国したが、(前日男性の父親がウイルス感染が確認されていたが)29日に(中国で)感染が確認された。

 男性は韓国当局が旅行を禁止していたにも関わらずそれを無視した。
 現在中国の病院に隔離されている。
 また香港までの機内で密接に接触した人々はリストアップされている。
 さらに男性は香港からバスで広東省の町に移動している。

 香港保健省は3人の韓国人と9人の中国人を追跡していて隔離する予定としている。
 この12人は韓国から香港までの機内で患者と濃厚接触していて、現在香港市内にいるとされる。香港の隔離センターへ収容される予定とされる。


5月29日

 
MERS infects 10 in South Korea but no virus mutation - WHO Sudan Vision  (スーダン) WHO発表:韓国でMERS感染者10人確認、しかしウイルス変異は起きていない

 Reuters

 5月29日の段階で韓国で10人のMERS感染者が確認されたが、継続的人人感染は起きていない、とWHOは29日発表した。

 「ウイルスはこれまで同じ感染様式を示している。それは(1人の感染者からの)直接的感染であり、継続的人人感染は起きていない。感染者は全て中東帰りの1人の感染者から感染している」。WHO広報官のクリスチャン・リンドマイアー氏はそのように語り、さらに自宅隔離中にも関わらず、中国に香港経由で渡った男性も検査で陽性であったこともコメントした。

 管理人コメント:Reutersの内容では、ウイルス変異は起きてないとはWHOはいってない。報道機関のタイトルがおかしいのかも知れない。

China Confirms First Case of MERS, a South Korean Man New York Times (米国) 中国、初のMERS感染者を確認、韓国人


China Reports First MERS Virus Case in South Korean Traveler Bloomberg (米国) 中国、初のMERS感染者を確認、韓国からの旅行者

 
 韓国のMERS感染者9人に、自己隔離中に中国広東省へ入国した男性はMERS陽性

Nine MERS cases confirmed in Korea Arirang News (韓国) 韓国内でのMERS、新規に2例確認、合計9人に;中国へ出国したMERS疑い患者、初期検査で陽性

 自宅で自己隔離中の感染疑い者から2例が検査で陽性に。韓国内の感染者数は9人に増加。

 一方中国当局は、韓国から自己隔離中に出国して広東省に入国した韓国人男性は、初期の検査でMERS陽性であったと発表。確定検査のために北京の研究所で再検査する。


S. Korea reports two additional MERS cases Medical Xpress (国際) 韓国、2例のMERSを確認

 30歳ナースと56歳男性。
 ナースは1番目の患者が治療を受けている医療機関で働いている。
 56歳男性は同医療機関で他疾患で治療中。


(MERS virus) Two more South Koreans infected Hong Kong Standard (香港) 韓国、さらに2例のMERS感染者が確認

 さらに2例のMERSが確認されたが2例とも1番目の感染者から感染したとされる。
 1例は30歳ナースで、1番目の患者が治療を受けている病院勤務。
 もう1例は56歳男性で別の疾患で同医療機関で治療中の患者。


Mers virus: Concern growing in South Korea BBC News (英国) MERSウイルス:韓国での流行に懸念が高まる

 韓国で隔離中のMERS感染疑い者が中国へ旅行に出たことから、MERSの拡大が韓国内で警戒されている。

 韓国の保健当局によると7人の感染者がこれまで確認されている。
 中国の保健当局は、隔離を拒否した患者の息子を(広東省で)捉え、隔離したと発表。


 中国へ出国したMERS感染疑い韓国男性、広東省で隔離

S China reports first suspected case of imported MERS Xinhua (中国) 南中国報告;輸入MERS疑い例

 南中国の広東省は、中国初の輸入MERS疑い例を報告した。

 MERS感染していると考えられる韓国人男性が26日仕事で中国に入国した。
 男性は韓国で発病が確認された家族の一員で密に接触していた。
 44歳の男性は5月21日に体調不良とナリ、25日に38.7度の発熱を呈した。
 男性は26日に香港に航空機で到着し、そして広東省の深せん市を経由し、恵州市に入った、
 保健当局は男性を隔離し、そしてWHOに事態を報告した。
 男性と濃厚接触した35人にはこれまでのところ健康上の異常は認めれてない。
 (訳者コメント;MERSの潜伏期間は数日以上はあるから、この男性から感染し発症するにはまだ早い)。

5月28日


MERS感染が疑われる韓国人が中国へ出国 聯合ニュース (韓国、日本語版)

 {中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)感染が疑われていた男性が中国へ出国したことが明らかになった。また、韓国でのMERS感染者が新たに2人確認され、防疫上の不備が目立っている。

 この男性の出国が明らかになったことで、保健当局のずさんな患者管理と防疫態勢に対する批判も高まりそうだ。

 疾病管理本部は28日、MERS感染患者の密接接触者に分類された40代の男性が26日に中国へ出国していたことが確認されたと明らかにした。

 男性は3人目の感染患者の息子で4人目の感染患者の弟でもある。

 保健当局はきのうになって男性の出国を確認し、世界保健機構(WHO)の西太平洋地域事務所(WPRO)と中国の保健当局にこの事実を知らせた。

 新たに2人の感染患者も確認された。2人はいずれも二次感染で、韓国での感染者は7人に増加した。}


【取材日記】粗末な防疫が招いたMERS恐怖=韓国  中央日報 (韓国、日本語版)

 {会社員のパク氏(36)は最近、アラブ首長国連邦(UAE)に出張に行ってきた。パク氏が出入国する際に経た検疫手続きは、仁川(インチョン)国際空港の入国ゲートを出て熱感知カメラを通過しただけだ。出国前に中東でラクダとの接触を避けろというような注意事項を聞くことはなかった。入国する際も数日以内に熱やせきが出たら直ちに保健所に行って診療を受け、中東に行ってきたと伝えるようにとの要請はなかった。帰国後、中東呼吸器症候群(MERS、マーズ)発症のニュースに接したパク氏は「政府が深刻な感染病が出回っている地域に行く国民に、ひと言でも注意してあげるべきじゃないのか」と言ってあきれた。

国内初のMERS患者A氏(68)もパク氏と同じだった。それで中東に行ってきた後、熱やせきも出だが風邪程度と考えた。近くの病院で診療を受け、それでも治らないために大きな病院に移った。病院4カ所を転々とした後に自分がMERSという病気にかかったことを知った。

国内でMERS患者は5人に増えた。最初の患者が確認されてから1週間で追加の感染者が4人増えたのだ。感染者と接触したという理由で家に閉じこもることになった隔離対象者も63人に上る。アジアでMERSの2次感染者が出てきた国は韓国が唯一だ。MERSは致死率は高いが伝染力は強くない。それでも病気が広がったのは、政府の粗末な検疫のせいであるところが大きい。27日、国会保健福祉委員会の懸案報告の席では保健福祉部・疾病管理本部に向かって「いつでも流入の可能性があったのに政府が遠い国のことだと考えて消極的に対処して2次感染者を量産した」(イ・ジョンジンセヌリ党議員)らの叱責があふれた。

患者発生前に政府が設定したMERS危機の警報水準は「関心」段階だった。関心段階でも従わなければならない防疫指針がある。中東地域を出入りする国民に感染予防のための注意を与えなければならない。全国の病院・医院には発熱・せきの症状がある患者が来たら中東訪問の履歴を必ず尋ねるようにしなければならない。だが、この間守られていなかった。

もしA氏が出国前に帰国後の健康異常時の行動要領について聞いていたら状況は変わる可能性があった。自身の健康のためにも直ちに病院や保健所に駆けつけて自身の旅行経路を説明した可能性が高い。

昨年、中東地域から飛行機で国内に入ってきた人は50万人に達する。「感染者の入国自体を防ぐことはできない」という疾病管理本部の抗弁はふさわしい言葉だ。だが最低限2次感染は減らすことができる。新型肺炎・鳥インフルエンザなど国境を行き来する感染病は着実に発生している。正しくしっかりとした防疫システムの構築は、もはや国家の必須課題だ。 }


MERS感染者を新たに2人確認 計7人に=韓国 朝鮮日報 (韓国、日本語版)

 {韓国の疾病管理本部は28日、新たに2人の中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)感染を確認したと発表した。韓国での感染者は7人に増加した。

 感染が確認されたのは、最初の感染患者と同じ病院に入院していた70代の男性患者と、最初の感染患者の治療にあたった20代の女性医療スタッフだ。2人は国指定の隔離施設で治療を受けている。

 7人の感染者のうち6人は二次感染だ。

 一方、3人目の感染患者の息子4人目の感染患者の弟でもある40代の男性が26日に中国へ出国していたことが、28日明らかになった。保健当局は国際保健規則(IHR)に従い世界保健機構(WHO)の西太平洋地域事務所(WPRO)と中国の保健当局にこの事実を知らせた。また、男性の妻や医療スタッフらを隔離する一方、中国行きの機内で男性の近くに座っていた乗客や男性の会社同僚の身元を確認している。

 男性は最初の感染患者と父親が入院する病室を訪れた数日後、発熱などの症状を訴え病院の救急施設で診療を受けた。病院側が中国出張の取り消しを勧めたにもかかわらず、男性は出国したもようだ。病院側は男性を診療したことを27日に保健当局に報告した。}


Taiwan rules out MERS-CoV case: CDC Focus Taiwan News Channel (台湾) 台湾CDC、MERS疑い例の検査は陰性と

 5月15日~24日、ヨルダンとイスラエルを旅行し、帰国後咳と下痢を呈していた患者の検査でMERSは否定されたとCDCが発表。

 台湾ではこれまで16例のMERS疑い症例が出ているが、全て検査で陰性とされている。


 韓国、MERS感染者さらに7人に増加、
    自宅隔離中の感染疑い者が中国に出国



MERS-infected S.Koreans rise to 7, 1 suspect leaves for China Xinhua  (中国、新華社) 韓国のMERS感染者7人に、疑い者1人が中国へ

 5月20日に最初のMERS感染者が見つかって8日後に感染者数は7人に増加した。

 3番目の患者と4番目の患者と強い接触歴を持つ44歳男性が26日、仕事で中国に出国した。男性は3番目の患者の息子で、また4番目の患者の兄(弟?)になる。


3rd LD) S. Korea confirms two more cases of MERS  GlobalPost (韓国) 韓国、さらに2例のMERS感染者を確認

 韓国当局はさらに2例のMERS感染者を確認し、感染者数は7人に増えた。
 2例とも最初の感染者との接触既往があり、自宅隔離とされていた。
 
 1例目:71歳男性、最初の感染者の診断がつくまで同室だった。
 2例目:28歳女性ナース。最初の感染者が入院していた病院勤務。

 一方、CDCは観察中だった感染者との接触者の1人が26日中国に出国したことを明らかにした。
 男性は3例目の感染者の息子で、自宅隔離とされていて、25日には38度の発熱を呈していた。(娘も父親から感染し、隔離病棟で治療を受けている)。
 韓国CDCは中国当局に、男性が出国した事実と、搭乗したフライトの乗客リストを伝えた。

 韓国では経過からみて韓国当局の対応が不適切であると、非難の声が高まっている。


South Korea's tally of MERS cases at seven; one suspected patient heads to China  Reuters (国際) 韓国のMERS発症者7人に増加、感染疑い者が中国へ出国

 韓国当局によるとMERS感染者数は7人に増加し、感染疑い者が1人中国へ出国したと発表した。
 MERS感染者の増加は韓国内で警戒感が高まり、同時に当局の感染疑い者の隔離について対応が不十分でなにのかといった非難が起きている。

 新規に感染が確認された2名は、最初の感染者から感染を受けたと考えられている。

 一方韓国CDCは2番目の感染者(76歳男性と思われる)の息子が、感染疑い者として自宅隔離となっていたが、26日勝手に中国に出国したと発表した。
 (訳者注:娘は感染が確認され隔離されている)。

 韓国CDC長官は、感染疑いの家族に関して、もっと厳しく広くチェックすべきだった、と語り、反省の弁とした。

 中国の当局者は入国した感染疑い者を探しており、見つかり次第発表するとしている。


Nation on alert over spread of MERS The Korea Herald (韓国) 韓国、MERS拡大警戒報

 5月17日に最初のMERS患者を診察した医師がMERSに感染したことから、予想外にMERSの感染力が強いことが示された。

 韓国CDCによると、50歳医師が韓国内で初のMERS感染医療担当者となった。

 同医師の経過は以下の通り。
  5月17日、最初の患者を診察
  5月22日、CDCが最初の患者がMERSであり、周辺で感染が広がっていることを確認したため隔離に。
  5月25日、発熱と下痢が出現して、MERS発症が確認。


 管理人コメント:医師は患者が中東帰りであることを知らなかったとされ、また患者もそれを告げてなかったようだ。患者が到着したインチョン空港の検疫は、患者に十分情報を伝えてなかったのだろうか。
 昨年、ダラスで起きたリベリアから帰国したエボラ感染者(ダンカン氏)が発病後医療機関で見逃された事例に似ている。ダラスのエボラ患者は病院収容後死亡し、ナースが院内感染で発病した。


5月27日

MERS patients increasing Korea Times (韓国) 韓国、MERS患者が増えつつある

 中東外でMERS発症が確認された国の中で韓国が最も多くなっている:韓国5人、英国4人、ドイツとチュニジア各3人

 最初の患者が確認されてわずか6日間で総計5人の患者数となった。
 今回の韓国のMERSは、1人の感染者から4人に感染しているが、これまで通常1人のMERS患者は0.6~0.8人に感染していた。

 現在61人の接触者が自宅で自己隔離となっているが、さらに感染者が見つかる可能性はありえると韓国CDCではコメントしている。


Taiwan to send doctor to South Korea to learn about MERS-CoV Focus Taiwan News Channel (台湾) 台湾当局はMERS発生状況を検証するために医師を韓国に派遣

 韓国で5人目の感染者が見つかったことから、台湾CDCは医師を韓国に派遣して、状況を検証する。


Health minister vows aggressive, flexible measures to fight MERS  Yonhap News  (韓国) 保健大臣、MERS対策を強化することを約束

 韓国保健大臣はMERS拡大を防止するために、強力でかつ柔軟性をもった対策をとることを約束した。ウイルスの拡大は国家安全保障上の危機と考えるとしている。

 大臣の見解発表は、MERS感染男性の娘が、自分の検査と隔離を当局に懇願したが拒否されたことを受けて行われた。娘は4日後に高熱を呈し隔離され、検査でMERSが確認されている。


 韓国、5人目のMERS感染者を確認  
   当局の対応がずさん、報道機関の発表内容も不明瞭

Korea's health ministry under fire for MERS response AsiaOne (シンガポール) 韓国保健当局、MERS対応で非難砲火

 第4番目の患者が、検査と隔離を希望したにも関わらず症状が軽い(鼻水)からと要望を拒否し、自宅での自己隔離を命じたこと。
 1番目の患者が診断確定する前に医療担当者が無防備に患者と接触し感染したこと。

 韓国CDCのMERS対応が不適切と大きな非難を浴びている。


Korea confirms fifth case of MERS in space of week Arirang News (韓国) 韓国、一週間に5人目のMERS感染者を確認、担当医

 韓国CDCはMERS第一例目となった患者が最初に治療を受けた担当医が、MERS感染に感染したことを確認したと発表。当初一緒に疑い例だったナースは検査で陰性だったとされる。
 他に2人の感染疑い者がいて(患者と相対した医療担当者)本日検査結果がでる。


 管理人コメント;韓国の報道内容は非常に雑なため正確な情報が把握しづらい。
 最初の感染者が医療機関2カ所に入院しているが、どこの段階で医師達に感染しているのか不明。公衆衛生学的問題を大きな社会問題として取り上げない韓国社会の特徴?

 WHOの情報によると最初の感染者の帰国後の足取りは以下の通り。

 11日に患者は症状を呈し始める。
 12日~15日、外来患者として医療機関に通院
 15日に医療機関に入院。17日退院。
 17日夕方、患者は他医療機関の救急外来受診。
 20日に喀痰検査でMERSコロナウイルスが陽性。即国立隔離病棟へ隔離された。

  感染した医師はどこの医療機関?
 

 韓国、さらにMERS感染疑い者が確認、当局の対応に非難発生

Health officials accused of mishandling MERS epidemic Korea Times (韓国) 保健当局、不適切なMERS対応で非難

 4人目の感染者である3人目の感染者の娘は、父親がMERSと診断された後、21日、自分の検査と隔離を保健当局に申し出たが、保健当局は症状が鼻汁だけなので自宅で様子を見るように指示した(自己隔離)。
 しかし25日娘は高熱を呈し、隔離入院、そして検査でMERSと確認された。
 他の接触者も自宅で自己隔離の指示が出されている。
 
 さらに最初の感染者が受診した病院の医師とナースが感染疑いとなり隔離されたが、この状況に保健当局の対応が十分でなかったとの非難が起きてきた。

 管理人コメント;最初の患者の経過に関しては昨日のWHO発表内容を参照


4th case of MERS confirmed, two more suspected patients isolated Arirang News  (韓国) 4人目のMERS感染者が確認;さらに2人の感染疑い者

 4人目の感染者は3人目の感染者の娘。

 最初の感染者と妻、そして3人目の感染者と娘は、最初の感染者が診断される前に4時間同室していた、と韓国CDCは説明している。
 感染源は最初の感染者と考えられ、感染が広がっている可能性はない故、国内へ広がる心配はないとCDCでは説明している。

 しかし4人目の感染者が確認されて1日もしないうちに2人の感染疑い者が隔離された。
 最初の感染者の主治医とナースである(最初に入院した他の病院)。高熱と下痢を呈しているとされる。


5月26日

 韓国で4人目のMERS発症者

  これで大丈夫か、韓国での対策?MERSパンデミック震源地になる危険性
 
韓国の対策上の間違い
 ・ MERSは発病するまで他人に感染しない->SARSと同じように呼吸器感染故、無症状でも感染する。サウジでの事例ではそうした例が多い。韓国で感染して無症状で日本国内にウイルスを持ち込む感染者が出てくると深刻な事態に
 ・ MERSは直接接触しない限り感染しない->それはエボラであり、MERSは飛沫感染する。サウジでは多くの院内感染がある。
 ・部署により見解と対策方法が異なる。完全に縦割り行政のまま感染症対策を行っている。


 最初の発病者:バーレーン帰りの68歳男性
 2番目の発病者:68歳男性が診断されるまで看病していた妻
 3番目の発病者:68歳男性が診断されるまで入院病棟で同室だった76歳男性
 4番目の発病者:76歳男性を見舞った娘

Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Republic of Korea World Health Organization  韓国におけるMERS

 5月24日発表:WHOによる3例目までの詳細

 5月20日、韓国はWHOに初のMERS感染者を報告し、続いて21日2例を報告した。

 症例の詳細は以下の通り。

 第一例目は68歳男性。4月18日~29日、バーレーン滞在、4月29日~30日、アラブ首長国連邦滞在、4月30日~5月1日、バーレーン滞在、5月1日~2日、サウジアラビア滞在、5月2日、バーレーン滞在、5月2日~3日カタール滞在。
 患者はカタール経由で5月4日韓国インチョン空港に到着。
 到着時患者は無症状であった。
 11日に患者は症状を呈し始める。
 12日~15日、外来患者として医療機関に通院。
 15日に医療機関に入院。17日退院。
 17日夕方、患者は他医療機関の救急外来受診。
 20日に喀痰検査でMERSコロナウイルスが陽性。即国立隔離病棟へ隔離された。
 患者は発病前2週間、感染リスクのあるものに接触既往はない。

 続いて2例の感染者は以下の通り。

 両患者とも5月21日に検査で確認。
 1人は家族で、もう1人は患者と病室を共にした男性。
 (そして26日に、病室を共にした男性の娘が、見舞いにより感染したことが確認)


 管理人コメント:第一例目は発症してから医療機関外来に通っていた。
 15日から17日まで、さらに別の医療機関に17日~20日まで非隔離で入院していた。
 これは2次感染が出る可能性が高い。
 第一例目への対応は完全に不適切である。中東帰りの発熱患者は即当局に申告すると共に隔離されなければならない。医療機関では全く情報が入っていなかったと同時に、国からの通知がなされていなかったと思われる。
 韓国における公衆衛生学的後進性が如実に示されている。


Health authorities confirm fourth MERS case Arirang News (韓国) 韓国保健当局、4人目のMERS感染者を確認

 韓国CDCは26日、新たなMERS感染者を確認した。
 最初の発病者と同室だった76歳父親のもとに訪れていた娘であるが、最初の68歳発病者から感染したと推定されている。

 保健当局は事態は十分制御されているとし、4人目の感染者はすでに隔離病棟に収容されていた人々の1人であるとコメントしている(父親が感染していることが分かってから、隔離された。しかし他報道では自宅隔離とされている)。


S. Korea confirms 4th MERS case  GlobalPost (国際) 韓国、4例目のMERSを確認

 最初の発病者と同室で感染した76歳男性の娘が感染。
 
 娘は4時間、父親が最初の発病者と同室だった部屋に滞在。
 韓国当局は娘は最初の発病者から感染したと考えている。

 娘は父親がMERSと診断された後自宅隔離となっていた。
 高熱を呈して発症、国立病院に転送され診断された。

 MERSは2012年サウジアラビアで最初の患者が見つかって以来、23ヶ国で1142人しか発生していない。現在MERSへの特効薬もワクチンもなく、致死率は40.7%と高い。
 しかしながら韓国CDCは他の感染性疾患に比較して感染力はそれほど高くなく、患者と直接的接触のみであるとしている。

 管理人コメント;隔離が自宅であったことはやや違和感を覚える。
 韓国CDCの説明が間違っているのか、記事を書いている記者が間違っているのか、感染様式をエボラと混同している(患者との直接的接触でうつる->MERSは飛沫感染でうつる)。

 
5月25日

MERS-CoV threat rising following new reported cases in South Korea: CDC China Post (台湾) 韓国でMERS発症者が確認、台湾CDCが警戒

 隣国韓国で初のMERS感染者が3名報告されたことから、台湾CDCは22日警告した。

 1人目の患者は4月18日から5月3日まで農業上の企画会議でバーレーンに滞在した。
 5月4日に韓国に帰国。7日後にMERS症状を出現。
 5月20日にMERSとの診断がなされたが、患者の妻および同室だった76歳男性も感染していることが確認された。

 発病者と接触した人々はそれぞれ隔離されている。

 以上韓国CDC発表。

Kansas State University Scientists Develop Vaccine For H5N1, H7N9 Avian ... International Business Times (国際) カンサス州立大学研究チーム、H5N1およびH7N9鳥インフルエンザウイルスに対する(鳥用)ワクチンを開発

 ニューキャッスル病(鶏の代表的感染症)ウイルスに鳥インフルエンザウイルスを結合することで作製。
 ニューキャッスル病ウイルスは鶏が自然感染するウイルスであるが、そこに少量の鳥インフルエンザウイルス(遺伝子)を結合させてワクチンを作製。両ウイルスに対する免疫が獲得されるという。

 さらに類似の応用で新規鳥インフルエンザウイルスが現れてもワクチン作製は容易に行える。
 ScienceDaily が伝えた。


Vaccines developed for H5N1, H7N9 avian flu Toronto Sun  (カナダ) H5N1およびH7N9鳥インフルエンザに対するワクチンが開発

 ニューキャッスル病ウイルスに鳥インフルエンザウイルスを結合(遺伝子組み替え)をすることで、両ウイルスに対する免疫が獲得されるとしている。


 管理人コメント:人でも季節性インフルエンザウイルスを使って出来そうな手法。


5月23日

 エボラ

Guinea reports spike in Ebola cases with 27 sick, police say families ... U.S. News & World Report (米国)  一週間に27人もの発病疑い者がギニアで発生している

 エボラで死亡した遺体を親族で自宅に運び、伝統的葬式を行いたいという人々の願望があり、当局が遺体に触れることは感染することであるから、そうした行為に警告しているが、未だ遺体に触れた関係者達の間から感染が続いている。


W. Africa Urged to Prepare for Possible Future Outbreak of Ebola Voice of America (米国) エボラの再流行に西アフリカは準備すべし

 WHOのアフリカ地域ディレクターは、エボラウイルスが西アフリカから消滅するまでまだ数ヶ月は要するとコメント。

 西アフリカ諸国は将来のエボラ再流行に向けて今準備すべきと警告。


 韓国政府、MERS予防対策が不十分!!
  MERSが飛沫感染し、致死力がエボラ並みであることを認識していない

MERS隔離対象64人、ほとんど自宅に=韓国 中央日報 (韓国、日本版)

 {中東呼吸器症候群(MERS)患者と接触して隔離対象者に分類された医療スタッフ・家族など64人のほとんどが自宅にいることが確認された。政府が国家指定隔離施設の代わりに自宅に隔離することを決めたからだ。

疾病管理本部の関係者は22日、「対象者のうちごく少数だけが隔離施設にいる。正確な数は明らかにできない。残りの対象者は各自の自宅に隔離中」と述べた。

ある隔離対象者は一緒に暮らす家族の感染を心配して隔離施設に送ってほしいと要請したが、保健当局がこれを拒否した。3人目の患者の娘の40歳代のキムさんは「父がぜん息・糖尿のため、長いあいだ看病してきた。家にいる夫や娘が危険だと考えた。熱は38度以上に上がらなかったが、潜伏期であるかもしれないと思って隔離を要求した」と話した。
  *全く正しい要求である。

これに対し疾病管理本部のペ・グンリャン疫学調査課長は「(キムさんが)微熱があるからといって検査をしてほしいと言ったが、実際には熱がなかった。もし体内にウイルスがあるとしても発熱・せきなどの症状が表れるまでは検査をしても確認できない」と話した。
 *完全な誤認識である。

疾病管理本部のホ・ヨンジュ感染病管理センター長は「MERSは症状が出る前はウイルス伝播がないので自宅隔離した。現行法上、自宅隔離対象者が外出するなど守則を守らなければ処罰を受けることになっていて、事実上、強制隔離と変わらない」と話した。
 *処罰を科すのは勝手であるが、ウイルスが拡大することを阻止することが当局の役割であることを認識していない。

感染病の予防及び管理に関する法律には、「感染病が感染したり伝播する恐れがある者を、保健福祉部長官、市・道知事または市長・郡守・区庁長が自家または感染病管理施設で治療するようにできる」と規定されている。隔離を拒否すれば300万ウォン(約33万円)以下の罰金刑に処される。

金椿鎮(キム・チュンジン)国会保健福祉委員長は「仁川(インチョン)空港検疫所などに隔離施設があり、対象者が望む場合は不安感を減らすためにも隔離するべきだった。防疫対策がきちんと取られていないとみている」と述べた。


 管理人コメント;太字&斜線部分が間違い。MERSは無症状でも飛沫感染を起こす。エボラと誤解しているのは?
 *部分は管理人のコメント。
 韓国MERSが人人感染しやすく変異してきているなら、間違いなく日本国内にも拡大の危険性。
 これが韓国流危機管理なのだろうが、他国にウイルスが広がることを念頭においていない。もし日本にウイルスが拡大、または韓国訪問日本人が感染したならば、韓国はどうする?


When disasters like Ebola hit, the world needs the World Health Organization ... Vox (米国) エボラのような大災害が起きたとき、世界はWHOを必要とするが、それは十分機能していない

 エボラに対する反応はWHOは著しく遅かった。

 世界保健会議総会での論議。
 チャンWHO事務局長はWHOの反応の遅さを認め、その理由が語られた。


5月22日

South Korea Confirms Third Case of MERS Virus Newsweek (米国) 韓国、3例目のMERSウイルス感染者を確認

 内容は略。主としてロイター報道が基本。

 管理人コメント:韓国におけるMERS感染者と、そこから発生した2例の人人感染事例は重要な情報であるが、国内での報道は見られない。


5月21日


韓国のMERS
      妻に感染、さらに病室が同じだった患者にも感染


South Korea Confirms 3 Cases of New Virus Called MERS New York Times  (米国) 韓国、MERSウイルス感染者3例を確認

 AP

 韓国CDCによると、76歳男性が21日MERSコロナウイルスに感染していることが確認された。
 患者は韓国で初のMERS感染者と診断された男性と病室を共にしていた。

 保健当局によると最初の感染者はサウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦を訪れていたとされる。
 男性の妻も男性から介護中に感染した。


South Korea Confirms 3 Cases of New Virus Called MERS ABC News (米国) 韓国3例のMERSウイルス感染者を確認


UPDATE 2-South Korea confirms third case of MERS virus; 64 isolated Reuters  (国際) 韓国、3例目のMERSを確認;64人を隔離

 韓国保健当局は3例目のMERS感染者を20日確認した。

 最初の感染者と同室だった患者がMERSウイルスに感染していることが確認され、最初の感染者の妻に引き続き第3例目の感染者となった。

 当局はさらにこれら3人の治療にあたった医療担当者と接触者64人を隔離したことを発表した。
 
 最初の感染者は回復しつつあり、呼吸障害もない、と当局ではコメントしている。

 MERSは致死率が30~40%で、潜伏期間は2日~14日とされる。


South Korea confirms second case of MERS virus; third case possible Reuters  (国際) 韓国、2例目のMERSを確認、3例目も可能性

 先にMERSを発症した男性を看護していた妻もMERSに感染していたことが確認され、韓国保健当局から発表された。
 妻は男性がバーレーンから帰国後、診断が確定されるまで看護していた。
 女性の状態は安定しているとされる。

 一方発病した男性と同室だった76歳男性が20日高熱を呈したことが発表された。

 保健省は20日、発病した男性からMERSが拡大する可能性はないとコメントした、理由は男性との接触者は全て隔離されていることを上げている。

 管理人コメント;最初の感染した男性が入院後診断が確定されるまで病室を共有していた男性に感染した可能性がもたれている。
 MERSが容易に人人感染を起こすことが示された。一昨年英国でも発病患者と短時間病室を共有した患者が感染を受けた事例はある。


MERS confirmed in South Korea, contracted while in Middle East  Outbreak News Today  (国際) 韓国でMERSが確認、中東帰りの男性

 バーレーンから帰国した68歳男性がMERSを発症。
 MERS感染者が確認された24番目の国となった。

 仕事で4月18日から5月3日までバーレーンに滞在。
 カタール経由で5月4日に韓国に帰国。
 帰国1週間後発熱と咳が発現し、医療機関の外来で治療を受けた。
 2~3日後入院。検査でMERSに感染していることが確認された。

 現在状態は安定しているが、患者の家族は隔離観察されている。

 5月18日段階で、WHOによるとMERS感染者は世界で1118人報告されており、423人が死亡している。


韓国で初のMERS感染者、バーレーンから帰国 容態は安定 朝日新聞

 { [ソウル 20日 ロイター] - 韓国の保健当局は20日、同国初の中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

 この患者は68歳の男性で、4月18日―5月3日にバーレーンに滞在し農業関係の業務に従事した後、カタール経由で4日に韓国に帰国した。高熱と咳の症状が出ているものの、病院で治療を受け容態は安定しているという。}

 管理人コメント:中東からの帰国者がMERSを発症したのは、マレーシア、フィリピンからの出稼ぎ労働者数人、主にナースであったが、韓国での帰国者が発病したのは初めてである。
 ウイルスが変化している可能性もあり、帰国者からの感染拡大が起きるのか注視してゆく必要がある。


5月20日


Health Authority - Abu Dhabi announces two new cases of Coronavirus
 WAM (アラブ首長国連邦) アブダビで2例のコロナウイルス感染者(MERS)が確認

 無症状者が検査で確認。入院治療で状態は安定。
 積極的検査が行われることで無症候性感染者が見つかったとしている。


 韓国でMERS感染者が確認

Seoul confirms first MERS infection case The Korea Herald  (韓国) 韓国で初のMERSが確認

 下記ロイター内容と同じ。

UPDATE 1-South Korea reports first case of MERS virus; patient stable Reuters  (国際) 韓国で初のMERS感染者が確認、状態は安定

 68歳男性。4月18日から5月3日までバーレーンで仕事をしていた。
 5月4日カタール経由で帰国。
 帰国後高熱と咳が出現、治療で状態は安定した。

 男性を看護していた妻も軽度の呼吸器症状を呈しているが、検査結果は21日に出る予定。

 当局は男性からMERSが広がる可能性はないとしているが、男性と接触した人々の中から感染者は出る可能性があるとしている。

 管理人コメント;妻もウイルス陽性ならば人人感染が起きたことを意味する。最近MERSは家族内集団感染も起こしていることから、韓国で今後感染者が見つかる可能性もある。


5月19日
 
UAE reports MERS infection; Saudi cases pass 1000  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) アラブ首長国連邦、MERS感染者を報告;サウジの感染者1000人を越える

 WHO発表情報

 ラクダ輸入業者である29歳男性が輸入したラクダからMERSウイルスが検出。
 同男性の検査でもMERSウイルス検査で陽性。無症状である。

 
Ebola crisis prompts $100m WHO emergency fund BBC News (英国) エボラ危機を経験し、WHOは1億ドルの緊急基金の用意に

WHO announces changes after widespread Ebola criticism CNN (米国) WHO、 エボラ流行対策の非難を受けて、組織改革を発表

WHO、エボラ熱の教訓受けて組織改革 年次総会で表明 朝日新聞

 {世界保健機関(WHO)は、西アフリカでのエボラ出血熱に対する初動遅れを受けて、即応態勢を備える組織改革をする。チャン事務局長がスイス・ジュネーブで18日に始まった年次総会で表明した。

 エボラ出血熱については、昨年3月に大流行の兆候が判明。国際NGO「国境なき医師団」などが直ちに現地で活動を始めたのに対し、WHOは同年8月になるまで「公衆衛生上の国際的緊急事態」を宣言しなかった。この初動の遅さや背景にある組織内の指揮系統の複雑さ、国連内外の組織との連携の悪さなどが批判されてきた。

 新たな即応態勢は事務局長直轄で「スピード、柔軟性、即応性」を基本とし、数日内に対応可能にする。国連の様々な組織や、国際赤十字・赤新月社連盟、「国境なき医師団」などとの連携も強める。緊急時のために新たに1億ドル(約120億円)の基金積み立ても目指す。総会で加盟国の支持を確認後、年内に態勢を整備する見込みだ。

 チャン氏は、「(WHOが)準備不足で、人手もなく、資金もなく、運営の準備もできていないという状況に直面するのを再び見たくない」と演説で訴えた。}


5月16日


Egypt: upsurge in H5N1 human and poultry cases but no change in transmission ... World Health Organization (WHO) エジプト、人と家きんでH5N1鳥インフルエンザ感染が急増、しかし感染様式には変化はない-パンデミックへのリスクは高まっていない

 最近行われたWHOのエジプトにおけるH5N1鳥インフルエンザ状況の調査で、団長のFkuda氏は、ウイルスの歩とへの感染様式に変化はなく、エジプト中の家きんにウイルスが感染しているため、人への感染率が高まっていることが、人の感染例が急増している理由と発表した。

 エジプトでは、2014年11月から2015年4月30日まで165人の感染者と48人死者が発生していて、この鳥インフルエンザが多発する期間、史上最大のH5N1感染者数となっている。

 Fukuda 氏によると、家きん取り扱いにおける不注意、知識の欠如などが加わり、人への感染率が高まっているとし、ウイルス変化によるパンデミックのリスクが高まっているとはいえないとしている。

 管理人コメント:エジプト内では猛烈な勢いで飼育鶏にウイルスが感染しているが、その原因は? 
 4月に国連食糧農業機関(FAO)、エジプトおよびドイツの研究チームが、現在エジプトでは多くの家きんがウイルスに感染していて、それらは以前のウイルスが変異したものとされ、人に感染しているのも同じウイルスであると発表している。
 H5N1に関しては、FAOとWHOの意見は食い違うことが多い。管理人はFAOの情報が参考になる。


5月14日


Ebola sickens Italian nurse; cases decline in outbreak region CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) イタリア人ナース、シエラレオネでエボラに感染;エボラ流行地での感染者発生数さらに減少

 シエラレオネのエボラ治療センターで2月15日から5月6日まで働いていたイタリア人男性ナースが帰国後エボラを発症した。
 男性はフリータウンからカサブランカ経由で7日にローマに着いた。
 10日に発熱し、男性は自己隔離をし11日にSardiniaの Sassari 病院感染症専門ユニットに収容された。検体はローマの専門研究所で分析されエボラ感染が確定された。

 男性はイタリア到着以前には無症状であり、自分の健康状態はマニュアルに従ってモニターしていた。
 ローマ到着72時間後に症状が現れたことから、機内での接触者調査は行われない。それはWHOとECDCんも判断である。
 
 先週、シエラレオネで2人、ギニアで7人のエボラ感染者が報告された。前週よりも減少している。


5月12日

Experts Criticize World Health Organization's 'Slow' Ebola Outbreak Response Wall Street Journal (国際) 専門家達は、緩慢だったWHOのエボラ対策を批判

 エボラ流行早期にWHOが流行国のサポートを行っていたなら、記録的流行は回避された可能性があると、西アフリカにおける初期の流行時のWHOの対応を分析した国際的専門家委員会が発表した。


 サウジMERSが急増?家族内集団発生が確認

 サウジ保健省

Saudi MERS pace quickens with 12 cases in 3 days CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビア、MERS急増、3日間で12例確認

 4月は感染者数が少なかったが、この3日間、感染者数が急増している。
 9日に3例が報告されていたが、本日さらに9例の感染者が報告され、そのうち4例が家族内感染ので発症している。

 9例の中には医療担当者はいないが、4人の感染者は東部の州のHofuf で発生し、発病者と家庭内で接触したことから発病したとされる。家族内集団感染のようだ。

 9日発表の3例は昨日報告してある。

 詳細

 Hofuf  家族内感染
  30歳男性、24歳女性、59歳女性、30歳女性、 全員入院、状態は安定

 Taif
  74歳男性、死亡

 リヤド 感染源不明
  38歳男性 外国人労働者、ICU収容
  33歳男性、外国人労働者、入院
  71歳男性、サウジ人、ICU
  46歳男性、外国人労働者、入院

 管理人コメント:明確な家族内集団感染が確認された。これまでも人人感染は起きているが、集団での感染例はほとんど無いとされていた。
 これらの発生が一時的なものであれば良いが、さらに他地域でも起きてくるならば厄介なことである。


5月11日

 MERS、サウジアラビア
  FluTtrackers

 サウジ保健省 サウジにおける感染者総数987人、死者数430人 (2012年以降)

 Taif、48歳男性、危篤
 Najran、61歳男性、外国人労働者、死亡
 Abgig、75歳男性、安定

  *感染源不明

 
5月10日

Iran reports MERS case; camel workers at increased risk CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) イランでMERS感染者確認;ラクダ飼育者がMERS感染リスクが高いことが研究報告

 イラン保健省は、南西部のケルマン州で男性がMERSを発症し入院治療は3月に受け、4月27日に退院したと発表。
 男性はサウジアラビアの巡礼から帰国した男性2人と接触既往があり、2人の男性は風邪症状があったという。しかしサウジアラビアでラクダとの接触既往はなかったとされる。

 男性の家族、接触した医療担当者等の健康状態がフォローされている。


 カタール、エジプト、オランダ、およびドイツの研究チームがカタールのヒトツコブラクダの飼育者達の血清を分析し、一般人よりも保有する抗体価が高いことを確認した。それによりラクダ飼育者やラクダに絶えず接触している人々がMERSに感染するリスクが高いと結論を出した。
 研究はEmerging Infectious Diseasesに8日発表された。

 管理人コメント:MERSが人人感染していることが示唆されている。軽症MERSが増えてくると、人人感染で拡大し出しても当初は気づかれないかも知れない。


5月9日

Liberia Is Free of Ebola, World Health Organization Declares New York Times  (米国) リベリアのエボラ流行は終息とWHOが発表

 エボラ潜伏期間の2倍期間とされる42日間、リベリアでエボラ発生がないことからWHOは同国でのエボラ終息を発表した。

 エボラ流行西アフリカの他の2ヶ国シエラレオネとギニアでは、先週合計9例の感染者が確認されている。


5月8日

How the Midwest's massive bird flu outbreak could threaten humans Vox (米国) 米国中西部における家きんの鳥インフルエンザ大流行が、なぜ人へ脅威を与えるのか

 昨年12月以来2300万羽の鶏と七面鳥がH5N2鳥インフルエンザの被害に遭っている。
 米国CDCのインフルエンザ部疫学部門の責任者であるジョセフ・ブレッセ(Joseph Bresee)氏のコメント。
 「ウイルスが人に適合しだし、容易に人に感染するようになる危険性がある」
 それ故CDCではウイルスの感染状況と地域の拡大を監視している。


5月7日

 現在、特記すべき情報はない。

5月6日


Exclusive: US boosts bird flu emergency funds as Hormel cuts jobs  Reuters  (国際) 独占記事:米国、鳥インフルエンザ対策緊急資金を提供;ホルメル社が233人の従業員解雇

 史上最大の鳥インフルエンザによる家きん被害に対して、米国政府は鳥インフルエンザ緊急対策資金として3億3千万ドルの使用を認めた。

 食品大手企業のホルメル社が鳥インフルエンザによる大量の家きん被害から、従業員233人の解雇を発表した。

Minnesota farm with 1.1 million hens, largest yet, gets bird flu Minneapolis Star Tribune (米国) ミネソタ州、110万羽の雌鳥飼育農場でH5N1鳥インフルエンザ発生

 同州としては単一農場として最大の被害。

 ミネソタ州ではH5N1鳥インフルエンザで少なくとも534万羽の家きんが被害にあっている。
 そのうち157万羽が鶏である。

 一方、アイオワ州では1800万羽の鶏と七面鳥が被害にあっている。
 ウイスコンシン州では180万羽の鶏と七面鳥が感染被害にあっている(感染死&殺処分)。


5月5日

H5N1 revisits Turkey as H5N8 plagues Taiwan  CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) H5N1鳥インフルエンザ、トルコで再発生:H5N8鳥インフルエンザが台湾で発生

 2008年4月以来、トルコで初の家きんにおける発生。

 台湾の養鶏場とガチョウ農場でH5N8鳥インフルエンザが発生。


Turkey reports H5N1 bird flu outbreak in Kastamonu province Reuters Africa (国際) トルコ、Kastamonu州でH5N1鳥インフルエンザに感染した養鶏場を確認

 トルコの北部にあるKastamonu, 州で室外で放し飼いにされている家きん農場でH5N1鳥インフルエンザが発生したことを報した。この7年間、初の発生となった。
 35羽の家きんが死に、の頃の92羽が殺処分された。

 管理人コメント:H5N1鳥インフルエンザウイルスは、かってシベリアからヨーロッパ、中東、そしてアフリカに広がった。現在エジプトでは多くの人が感染、死亡している。ウイルスは近縁国に広がりつつあるが、トルコへも広がったとなると、中東全体への拡大の危険性がある。
 かってトルコに初めてウイルスが侵入したときは、数人の子供達が感染して死亡していたが、今のウイルスはどのように変わったのか気になる。
 中東は政治的紛争の中、MERSやH5N1ウイルスが活発化すると、目も当てられないことになる。


中国安徽省で3歳男児がH7N9鳥インフルエンザに感染、容体は安静

 中国報道 中国語


5月4日

 特記すべき情報はない。

5月3日

 特記すべき情報はない。

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