9月-1

Hajj、大巡礼(メッカ、メディナ)9月21日~26日
世界中から200万人の大巡礼者がメッカ周辺に集合

WHO:MERS感染者が母国にウイルスをもたらし、韓国の例のように十分知識と対策を持ち合わせてない医療機関内で感染拡大が懸念

 
30日

サウジアラビアMERS、新規0例 1250発症 536死亡 死亡率 43% (2012年6月以降)

サウジ保健省  (英語版)


 新規抗インフルエンザ薬2種類が米国政府から助成金
HHS funds 2 experimental flu treatments CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 米国保健福祉省、実験的インフルエンザ治療薬2種類に助成金

 一種類は従来とは全く異なる機序で作用する抗インフルエンザ薬である、インフルエンザAウイルスのポリメラーゼ複合体に作用するJNJ-872で、ジャンセン製薬会社が製造している。これまでの抗インフルエンザ薬は発病48時間以内に投与されなければ効果がはっきりしなかったが、この実験薬は48時間以上でも効果を示すとされる。

 もう一種類は、インフルエンザウイルスの多くに共通する抗原を攻撃するモノクローナル抗体製品である。VIS410と呼ばれ、マサチューセッツ州の企業が開発している。抗インフルエンザ薬よりも効き方は緩徐であるとされる。


 管理人オピニオン-MERSの真実は?

  サウジアラビアでのMERS患者数はHajj開始と共に激減し、現在0が続いている。
  同国での発生数は、同国保健省の公式発表しかない。
  国内の医療機関、地域の当局、地域の報道機関から情報が発信されることはない。

  サウジの報告には多くの疑念が残りつつける。
  イスラム教徒の感染症やその調査としての疫学に対する重要性が、どの程度のものであるかは、我々には知る術はない。自分たちの信ずる神以上のものではないj事は確かかも知れない。
  
  サウジアラビア、ヨルダン、さらにレバノンでもMERSが発生していることは事実である。
。そこからシリア、イラクに拡大はしていないことになっている。報告が出てないからだ。

 シリア、レバノンなどの難民キャンプでの発生はないのだろうか。
 シリア国内の医師は、”イスラム国”が攻め入ってきたとき、逃げだし、または命に従わなかったため殺されたという。
 難民キャンプで多くの死者が出ている中、または多くの栄養状態の悪い人々が倒れている中で、感染症はどれだけ把握されているのだろうか。

 エボラは死へ向かう様相で周辺の人々から認識される。

 MERSはどうだろうか?
 発熱、呼吸困難を呈して、死んでゆく。
 何らかの危険な流行病として認識されないかも知れない。
 ましてやMERS診断キットで検査もされない。

 MERSによる死者は紛争死者に比較すると圧倒的に少ないだろう。
 しかし紛争死者は、もし紛争が終息するとしたなら、もし核が使用されないならばグローバルに死者は出ない。
  それは大国では派遣兵士以外死人は出ない。

 しかしMERSは、一旦流行すると各国または各地の感染予防対策が懸命に行われない限り、グローバルに拡大し(パンデミック)、国境を越えて多数の人々が死亡する。それは大国の人々も死ぬことを意味する。
 MERSの死亡率は20~40%。多くは中高年だ。政治家の大半は死ぬのである。

 中東での紛争拡大!!
 今中東紛争が終息するためには、MERSが流行し多数の国境を越えた兵士が倒れることが必要なのかも知れない。危険な思想といわれるかも知れない。
 第一次世界戦争がスペイン風邪のパンデミックで早期に終息したように。
 多数の兵士が倒れると、紛争は続けられない。
 紛争国、途上国でMERSが大流行してくると、特効薬はないばかりか、脱水に対する補液剤も足りない。医療器具が必要量の数万分の一程度しかない。

 国連ではMERSを軽視している。
 国連会議では世界の感染症対策は議案に上っているが、MERSは話題に上っていない。

 MERSは医療機関内での感染力は強い。
 MERSコロナウイルスは今、どう思っているのだろうか。
 ウイルス帝国議会では、今、今後の戦略が議論されているに違いない。


29日

サウジアラビアMERS、新規0例 1250発症 535死亡 死亡率 43% (2012年6月以降)

サウジ保健省  (英語版)


 Hajj winds down amid few new Saudi MERS detections  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) Hajj(大巡礼)終息に、サウジの新規MERS発生は少数

 週末のサウジの大巡礼イベントは幕を引いた。巡礼者達はそれぞれ母国に向かった。
 本日サウジは1例の新規例と、2例の死者を発表した。

 WHOは昨日最近サウジ政府から報告された13例のMERS例を発表し、その詳細を明らかにしている。
 そのうち何人かはリヤドへの旅行で感染しているが、同市では未だ医療担当者の間で感染が続いているようだ。 
 一方ヨルダンン保健省は、Hajjからの帰国者と国内医療機関にMERSに高度の警戒報を発している。
 ヨルダンの首都アンマンでは最近13例の発症者が確認されているが、医療機関内集団発生と考えられている。


28日

サウジアラビアMERS、新規0例 1250発症 534死亡 死亡率 43% (2012年6月以降)

サウジ保健省  (英語版)


 管理人コメント:Hajjが終了したが、例年のようにMERSの発生は報告されていない。
 参加者が母国に帰ってから発症しなければ良いが。潜伏期間は2 ~14日間となっている。


27日

サウジアラビアMERS、新規1例 1250発症 533死亡 死亡率 43% (2012年6月以降)

サウジ保健省  (英語版)

 リヤド 1人(男性、 外国人医療スタッフ、安定、医療スタッフからの感染)


H7N9 influenza vaccine failure may be due to immune camouflage, study reveals News-Medical.net  (国際) 開発H7N9ワクチンが効果を示さないのは、免疫偽装による可能性、研究結果が示す

 2013年に中国で最初の流行が起こって以来、H7N9鳥インフルエンザは、その致死力とパンデミックを起こす可能性から、世界的に警戒され、公衆衛生学上ワクチンの作製が急務とされている。しかし作製された実験的ワクチンの効力は未だ確認されてない。
 実験的H7N9ワクチンの有効性が示されない理由が米国の研究チームにより明らかにされ、ウイルスが抗原となる表面タンパク部分を、人の抗原と類似するタンパクに変化させていることが原因とされた。

 ウイルスのヘマグルティニン(HA)の一部を抗原と認識するTリンパ球により、免疫機構はウイルスを異物として排除する過程に入る。
 しかしH7N9ウイルスのHAは人の抗原に類似するような変異を遂げていて、Tリンパ球がその部分を認識しても自己抗原とみなされウイルスの免疫的排除が起こらない。(免疫偽装: immune camouflage)

 研究チーム代表のProf. Anne S. De Grootは、H1N1およびH3N1(多分H3N2の間違い:訳者)インフルエンザワクチンと比較し、作製されたH7N9ワクチンの低有効性の理由は、以上のように説明出来ると語っている。
 Human Vaccines & Immunotherapeutics に研究論文は発表された。

 米国ロードアイランド州立大学のチーム。


DOH: Strict MERS-CoV screening in place for hajj pilgrims Philippine Star  (フィリピン) フィリピン保健省、Hajj帰国者の厳密なMERSウイルスチェックを確約

 体温チェックと健康調査カードでHajj(大巡礼)帰国者のMERS感染疑いをチェックする。
 健康調査カードに真実を記載するかどうかが懸念されている。


26日

サウジアラビアMERS、新規0例 1249発症 532死亡 死亡率 43% (2012年6月以降)

サウジ保健省  (英語版)


中東での患者発生止まらずMERS、拡大懸念なお備え底上げをと専門家 47NEWS

 {今年5月以降、韓国で感染が急拡大し、日本でも緊張が高まった中東呼吸器症候群(MERS)。韓国は7月に沈静化したが、中東ではその後も患者が途絶えず、世界から人が集まるイスラム教の巡礼の時期を迎え、感染拡大の懸念が再び強まっている。日本の専門家は、感染症への備えを、家庭を含む国全体で底上げする必要性を訴える。 以下略}


特集2 知ってるようで知らない!? 手洗い、うがい、マスクの基礎知識 リスク対策.com

 一部分の抜粋

 編集部独自の視点で「企業の感染症対策」について考える。
コピーして貼るだけで職場でも家庭でも使える「手洗い、うがい、マスクの基礎知識」の付録付き!

 ◆感染症に備えろ!
 ◆「手洗い」の基礎
 ◆「うがい」の基礎
 ◆「マスク」の基礎
 ◆特別付録 コピーして使える「手洗い、うがい、マスクの基礎知識」

  実は何の効果も期待出来ないという真実
 管理人コメント:腸管感染症(食中毒など)は別として、呼吸器感染症を手洗いや、うがい、マスクで予防出来るというのは遠い過去の幻想である。
 呼吸器感染症(MERS、インフル、鳥インフル、風邪など)を防ぐ方法はただ一つ。 感染者の隔離、または感染者の近くにゆかないことだけである。(発病者がマスクを着用することは正しいが、人前に出ない方がさらに有効に決まっている)。
 韓国でMERSが流行した際、多くの市民はマスクを着用していた。病院内でもマスクを着用していた。
 さらに手洗いやうがいをしていたら、あのMERS流行は防ぐことが出来たのだろうか?
 答えはノーであることは間違いはないのである。

 先の新型インフルエンザ流行時に、そうした予防方法が有効であったとする科学的考察はなかったし、欧米ではそうした考え方はない。
 インフルエンザが流行ると、都内や地方でも多くの人がマスクを着ける。
 またうがいをする人も増える。
 小さな子供達は学校や幼稚園で手洗いをさせられる。

 しかしそうした中、年々インフルエンザの流行が下火になってきているという兆候は全くない。

 手洗いをしましょう->消毒液、手洗い用石けんメーカーの戦略
 うがいをしましょう->うがい液メーカーの戦略
 マスクをしましょう->マスクメーカーの戦略
 
  さらに医療担当者、保健担当者(保健師など)、マスメディアが、予防方法として何かを提案、または啓発する必要から、科学的に論証したこともない従来からの習慣となった方法を、ただ列挙していることが最大の原因かも
 もちろん個人的衛生管理としては正しい習慣ではある。でも実のところの正しい話を理解しておく必要がある。


25日

サウジアラビアMERS、新規3例 1249発症 532死亡 死亡率 43% (2012年6月以降)

サウジ保健省  (英語版)

 リヤド 2人 52歳女性 安定 家族との接触(発病者のいた家族)
         27歳外国人女性 安定 保健医療担当者 患者から感染
 Ayoon 1人 93歳男性、安定、ラクダから感染


 サウジのMERS45%が医療機関内で感染、13%が家族内感染
Three Saudi MERS cases as survey notes knowledge gaps in Hajj pilgrims  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビア、3例のMERSを報告:巡礼予定者のMERS知識はほとんどないことが調査結果から明らかに

   

 2日間報告がなかったが、本日サウジ保健省は3例のMERSを報告した。2人はリヤドで確認され、一方、調査はトルコの巡礼予定者を対象に行われ、MERSに対する知識が無く、さらに危険性因子に関して理解してなかった。

 HAJJ(大巡礼)は9月21日に開始され200万人以上の巡礼者が参加していると予想される。同時期にサウジの首都リヤドでは、大病院で発生しているMERS対応で苦慮しており、他の都市でも小さな流行が見られている(聖都メディナも含まれている)。

 医療担当者の発病

 今回報告されたリヤドの2例のMERSのうち1例は、大病院である”King Abdulaziz Medical City”の流行に関連した感染者と思われる。27歳の外国人医療担当者(ナース;訳者)で保健省のコメントでは院内で感染したとされる。女性は無症候性感染であり、状態は安定しているとされる。
 もう1人は52歳女性で先に発病した家族との接触で感染したとされる。
 7月21日以来、リヤドで170人のMERS感染者が確認されているが、その多くは上記病院での流行から感染したと考えられる。(院内感染;訳者)。
 3人目の感染者は93歳男性でサウジの中東部に位置するAl-Oyoonに居住しており、ラクダからの感染と考えられている。
 
 サウジ保健省がまとめているデータによると、これまで発生したMERSのうち45%が医療機関内で感染しており、内訳は33%が一般市民、12%が医療関係者の感染となっている。
 13%が家庭内感染で、38%が人以外の元々ウイルスが存在している感染源(ラクダのような)からの感染で、4%が感染源不明とされている。

 トルコ人巡礼者のMERSに対する知識

 トルコの研究チームが大巡礼や小巡礼でサウジアラビアを訪ねる予定のトルコ人を対象に、MERSに関する知識について調査を行い、その結果を最新のEurosurveillance(ヨーロッパCDCが発行する感染症疫学雑誌)に報告した。
 本年5月初めから7月末までに16の質問を対面方式で行った。
 回答を得られた381人中55%がMERSについて知らなかった。わずか34%がMERSが呼吸器感染症であることを知っていた。
 MERSを知っていた人々のうち60%がそれを新聞かテレビで知ったとされ、25%が保健担当者から聞いたとされ、4%が地域の担当者から聞いたとされる。

 回答した四の三はMERSに対して予防的手段を講じる予定はないと答え、64%が何らかの基礎疾患を保有していた(高血圧、糖尿病:当局はこうした慢性疾患を保有する巡礼者は、巡礼を延期するように伝えていたが、そのように考えている回答者はいなかった)。

 管理人コメント:実に感染者の45%が医療機関内での人人感染によるようだ。また13%が家族内感染という。
 ここまで人人感染による発病者が多い割には、国際的に危機感が乏しく感じられるのは、サウジ保健省の発表内容が表層的で詳細性に乏しいせいだからだろうか。サウジ保健省の統計では感染者は1249人で死者数は532人(致死率43%)となっている。いずれ世界に拡大する可能性は高いと推定されるが、それがいつか、そしてどの程度の致死率で広がるか、注視して行く必要がある。
 リヤドの大病院”King Abdulaziz Medical City”での集団感染は2ヶ月を越えており、感染者数は150人を越えているようだ。韓国のサムスン病院と似て院内感染が続いているようだ。内情が紹介されていない。これも危機感につながる。


 MERSワクチン2種類が動物実験で効果
Emerging vaccines, more funds in the fight against MERS  SciDev.Net  (国際) 新規開発、MERSワクチンにさらなる助成金がサムスン医療センターから

 ソウルの国際会議で2種類のMERSワクチンの研究発表が行われ、動物実験(サル)で良好な成績が出ていることが確認された。
 ワクチンは両方とも米国チームによるもので、国立感染症アレルギー研究所が中心となって推し進めているワクチンと、Inovio Pharmaceuticalsが進めているワクチンである。
 
 先にソウルのサムスン医療センターがMERSワクチン開発のために、ソウルに本部を置く国際ワクチン研究施設(International Vaccine Institute (IVI) )に約34億円を今後5年間に亘り提供するとの誓約を行っている。
 同施設では提供された基金がどのように使われるか未定としているが、MERSワクチンの実用化に向けて非常に役立つとコメントしている。


24日

サウジアラビアMERS、新規報告例なし

サウジ保健省  (英語版)

 管理人コメント:大巡礼(HAJJ)開始と共に発生者が報告されなくなった。

 

 自然経過にしては都合良くHajii開始時期に感染者が発生しなくなった。
 アラーのなせる業(ワザ)なのだろうか…。
 MERS感染者が発生しなくなったのが本当なら素晴らしいことではあるが…。

 How do you think about?


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 参考 インターナショナルSOS社ガイダンス

「聖地メッカへの大巡礼」参加者に6つの健康アドバイス、2015年は高温やMERSに注意 ―インターナショナルSOS

 {旅行関連のセキュリティ支援サービスなどを提供するインターナショナルSOS社は、2015年9月21日からピークを迎えるイスラム教徒の聖地メッカへのハッジ(大巡礼)に伴う健康上の注意事項などを発表した。


ハッジ期間はイスラム暦(太陰暦)に即して決まるため、一般的なカレンダー(太陽暦)上では毎年時期が異なる。2015年は過去20年間のうち最も気温が高い時期に重なるという。

同社では、健常者のハッジ参加に問題はないとしたうえで、「大勢の人が集まる場は常に健康上のリスクが伴うことへの考慮が必要。今年は特にMERSコロナウイルスに注意し、また気温が非常に高くなることを想定して、適切に行動する必要がある」「高温による熱中症などの健康被害にも十分注意が必要だ」としている。

また、サウジアラビア保健省では、ガンや心臓疾患などの持病を持つ人や、妊娠中の女性、65歳以上および12歳未満の方など、健康被害を受けるリスクの高い人に対して今年のハッジを見送るように呼びかけている。

国際的な保健機関の発表を踏まえた同社による6つのアドバイスは以下のとおり。
1.一般的な衛生管理を怠ることなく、石鹸と水で頻繁に手を洗う。
2.咳やくしゃみをしている人、具合が悪そうな人とは十分な距離を置く。
3.動物に触れない。その生息地にも近寄らない。特にラクダとの接触は避ける。
4.果物や野菜は水でしっかり洗う。肉は十分に加熱処理し、乳製品は殺菌処理された乳を原料とするもののみを選ぶ。
5.使い捨ての剃刀のみを使用する、正規の認定機関に登録されている理髪店のみを利用する。
6.巡礼者は必ず最新情報にもとづく定期および必須の予防接種を受ける。ハッジ・ビザを取得するには、4価髄膜炎菌ワクチンの予防接種を受けたことを証明する証明書の提出が、渡航者全員に義務付けられている。一部の渡航者は、黄熱病やポリオの予防接種の証明書を提示する必要もある。渡航前に季節性インフルエンザの予防接種を受けることも推奨されている。}

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23日

サウジアラビアMERS、新規報告例なし

サウジ保健省  (英語版)

 

 管理人コメント:上方に描いたグラフからもSARS発生例が8月中旬をピークに直線的に減少してきているが分かる。
 それにしても大巡礼に開始に向かって(21日)患者数が一直線下がってくるのも見事ではあるが、何か不自然さも感じられる。
 サウジのMERS流行には不自然さがある故、科学的疫学調査が行われていないのではないかという印象が強く流れている。

  サウジのMERS発生地域に、国際的NPO団体は入ってなく、事実(真実)は全てサウジ政府の発表から知るのみである。
  全てはアラーの御加護の下に流れている、のだろうか。


Study shows environmental H7N9 detections increasing in China CIDRAP (米国) 中国、浙江省研究チーム、環境内のH7N9鳥インフルエンザウイルスの検出率が高くなってきていると警告

 浙江省における同省公衆衛生研究チームによる研究発表(BMC Public Health に昨日掲載)。

 田園地帯(田舎)と都会におけるH7N9鳥インフルエンザ感染者数の推移を検討すると、初期の第1波では45人中19人(42.2%)が田舎で確認され、第3波では31人中21人(67.7%)が田舎で発症している。
 また環境内でのウイルス陽性率(家きんや動物、野鳥)は6.1%の検体で陽性であったが、陽性率は第1波から第3波で高くなっている。
 第2波では都会の方が田舎よりも陽性率は高かったが、第3波では田舎の方が高くなっていた。

 別な分析も行われているが、そこでは家きん労働者の912人中34人(3.7%)がH7N9抗体を保有していたという。

 研究チームの結論は;
  環境内におけるH7N9鳥インフルエンザウイルスの汚染程度は深刻化してきており、地方政府が違法な家きん売買の取り締まりを強化することと、地域内の生家きん市場を閉鎖する必要がある。

 管理人コメント;中国におけるH7N9鳥インフルエンザは、人だけが発病し、感染している家禽類は無症状である故怖い。人での死亡率は30%を越える。
 中国当局は家きんから人への感染を防ぐために、生家きん市場の閉鎖を進めると同時に、売買する鶏肉を、生から冷凍肉への転換をはかっている。しかし長年の食生活から冷凍鶏肉を購入し、自宅でそれを調理し食べることは中国社会に未だなじまれてないようだ。生家きん市場でウイルス感染のある鶏を購入し、その場で殺処分してもらい、それを自宅に持ち帰るという行為はH7N9ウイルスに感染する危険性、さらにはウイルスを周辺に拡大する要因となる。
 今回の研究でも明らかになったように、中国内にはH7N9鳥インフルエンザウイルスが多くの家きんや動物に広がっているようだ。
 いつの日か、より人に感染しやすく変異したH7N9ウイルスが中国外に広がる危険性がある。


22日

サウジアラビアMERS、新規1例

サウジ保健省  (英語版)

 ナジラン 1人 90歳 男性 危篤


Saudi Arabia, Jordan report more MERS as Hajj begins CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 大巡礼が始まった中で、サウジアラビアとヨルダンがさらなる新規MERSを報告

 世界から200万人の巡礼者がサウジアラビアに集まってきている中、主催国では3日間に3例のMERSを報告した。

 そして隣国のヨルダンでは、昨日2例のMERSを報告し、最近の症例数が13例となった。

 今月初めに開かれたWHOの緊急委員会は、サウジアラビアにおけるMERSの増加と、1人の感染者から多数の流行が起きた韓国の事例に重大な関心を示した。
 委員会は大巡礼から帰国する巡礼者達がウイルスに感染し、母国に持ち帰ることを懸念している。


21日

サウジアラビアMERS、新規1例

サウジ保健省  (英語版)

 リヤド 1人 男性 感染者と接触


ヨルダン保健省2例のMERSを報告
 ヨルダン保健省 (同国語)

 ヨルダンン保健省は20日、2例のMERSを報告。
 29歳医療担当者、他1名は基礎疾患をもっている患者

 ヨルダンは今年度13人の感染者、5人が死亡している。

 8月中旬以降12名が発病。そのほとんどは首都アンマンの病院での院内感染となっている。


 管理人コメント:2012年春にMERSが謎の感染症としてヨルダンンの病院で院内感染症として現れ、その秋に新型コロナウイルスであることが確認され、サウジ内でも見つかりだした。
 現在。首都アンマンの大病院で感染が続いているようであるが、詳細は不明。

 ヨルダン->シリア
      ->イラク
  へと拡大しても、その状況は誰が確認するのだろうか?

  内戦で多数が死亡している中、新興感染症が広がり、数十人が院内感染で死亡したとしても、シリアやイラクの病院で気がつかないか、見捨てられる可能性がある。
    WHOのメンバーはこれらの国には入れてないだろう…。
    こうした状況でパンデミックは次第にその姿を現してくるのかも知れない。
    内線状態の国々における感染症疫学調査は誰が、どの機関が行っているのだろうか?

   
 メッカ、ICUと隔離室が52カ所に用意
Saudi Arabia ready to deal with MERS cases ahead of hajj Xinhua  (中国、新華社) サウジアラビア、大巡礼を前にMERS対策準備完了

 サウジアラビア政府は年次行事のイスラム大巡礼を前に注意深いMERS対策を講じている。地元報道機関が報じた。
 200万人以上の巡礼者がイスラム最大の聖都であるメッカを訪問する。
 サウジ政府はメッカにICUと隔離室52施設を用意し、MERS疑い者およびMERS患者に対応する。

 サウジアラビアでは多くのラクダがMERSウイルスを保有しているとされ、当局はメッカへのラクダ乗り入れと、ラクダの殺処分を期間中に禁止している。

 サウジで最初のMERSが2012年6月に確認されたが、それ以来500人以上が同国で感染死している。
 しかしながらサウジ政府は過去3年間、メッカ大巡礼中に感染者は出ていないと発表している。

 管理人コメント:さすが経済力のあるサウジアラビアである。医師やナースは十分いるのだろうか。またメッカ大巡礼中MERS患者は数十人出ていたと思うが…。


20日

サウジアラビアMERS、新規1例

サウジ保健省

 ジッダ 1人 女性 感染源不明


US Will Stop Ebola Screenings for Air Passengers from Liberia TIME  (米国) 米国、リベリアからの航空便での入国者のエボラ検査を中止に‎

 2度目のエボラ終息宣言をリベリア政府は発表した。
 米国CDCは空路で入るリベリアからの入国者のエボラ検査を中止することに。


19日

サウジアラビアMERS、新規1例

サウジ保健省

 ジッダ 1人 女性 危篤 感染源不明


One new Saudi MERS illness as WHO details previous cases CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジ、1例のMERS新規例を報告:WHO、先に報告された12例の詳細を発表

 サウジアラビアは1例のMERS新規例を報告した。
 これで8月2日以来、少なくとも毎日1例以上のMERSがサウジで報告されている。


18日

サウジアラビアMERS、新規2例

サウジ保健省

 リヤド 2人 (14歳男 安定、 患者から感染) (63歳男 危篤、感染源調査中)

 管理人コメント:少年が患者から感染しているが、入院中の家族からの感染だろうか、それとも家庭内での感染だろうか。サウジでは大家族で生活しているから、1人だけ家庭内で感染というのは珍しいだろうが。


Saudi minister says MERS cases are reducing before haj Reuters  (国際) サウジ保健大臣、大巡礼を前にMERSは減少している

 サウジアラビア保健大臣は、大巡礼を前にMERS患者数は減少していると語った。
 メッカへの巡礼者は集まってきている中、大臣はリヤドでの2人のMERS感染者を本日発表した。
 しかし大臣は感染者数は先月以来減少しているとコメントしている。

 メッカ周辺の多くの医療関係者、警官、監視にあたる兵士達はマスクを着用している。

 「神の御加護とともに保健省の対策が巡礼者達への感染を防止することを願っている」、と大臣は会議で語っている。

 これまで120万人の巡礼者達がサウジアラビアに入っている。


Middle East Respiratory Syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia World Health Organization  (世界保健機関) 中東呼吸器症候群コロナウイルス-サウジアラビア

 2015年9月5日から11日の間、サウジアラビアは国際保健規則に基づいて中東呼吸器症候群22例を報告した。
 これらのうち3例はリヤドの病院での流行に起因している。さらに5例はメディナの病院での流行に起因している。

 症例詳細
  略


17日

サウジアラビアMERS、新規2例

サウジ保健省

 リヤド 2人 安定 感染者との接触既往無し

 エボラ、シエラレオネで再燃の傾向
Guinea reports Ebola-free week, but Sierra Leone has 5 cases  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) ギニア、1週間新規エボラ感染者発生なし、しかしシエラレオネで5例発症

 シエラレオネで先週5例の新規感染者が発生。2地区で確認されている。
 先にKambia 地区で67歳女性が死亡したが、その接触者(親族)から4人が発生。
 またBombali 地区で16歳少女が死亡したのが確認され、緊急対策チームが派遣された。


16日

サウジアラビアMERS、新規3例

サウジ保健省

 リヤド 2人 (医療担当者、外国人女性、26歳、29歳)、感染者と接触による
 Qweiyah 1人 、感染者と接触による


 管理人コメント: リヤドの病院での医療担当者(多分ナース)が感染。フィリピンからのナースだろうか。病院内での集団感染が終息していないようだ。またリヤド近くの都市でも感染者と接触して感染者が出ている。市中感染だろうか。それ以上の詳細は保健省では発表していない。

 メディナの病院での院内感染は終息したのだろうか。散発的に報告されてきているが、情報内容に疑問が生じる。
 ジッダでも院内感染が起きているが、患者の発生は散発的だ。
 患者の発生が散発的なのか、それとも情報把握とその発表が散発的なのか?


Health workers among 3 new Saudi MERS patients  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビアで3人の新規MERS、2人が医療担当者

 サウジアラビアではMERSコロナウイルスの感染活動性が続いているが、同国保健省が3人の感染者を本日発表し、そのうち2人が医療担当者となっている。

 7月21日以来サウジアラビアの首都リヤドでは164人のMERS感染者が出ているが、その多くは医療機関の”King Abdulaziz Medical City”での集団感染が関係している。

 本日発表の2例も同病院での感染と考えられる。

 サウジアラビアでのMERS流行は、リヤド以外でもいくつかの都市で発生している:聖都であるメディナなど。


15日

サウジアラビアMERS、新規1例

サウジ保健省

 メディナ1人、 安定 感染源調査中


 管理人コメント:大巡礼で巡礼者が集まりだしているメディアでの感染者。院内感染者と考えられるが、他の感染者が把握されてないか、報告されてないのが妙だ。誰からどのように感染したのか?感染状況が示されてないのは妙だ。


More MERS in 3 Saudi cities as WHO recaps mission  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビア、さらに3例のMERSが確認、リヤド以外の都市でも流行の可能性

 サウジアラビアは過去三日間に4例のMERS新規例を発表した。2例はメディナの流行に関係している。

 WHO緊急委員会は今月初めに200万人がサウジに集まる大巡礼で、世界中にウイルスが広がる懸念を表した。

 リヤドでのMERS流行は幾分勢いが減じてきているが、新規の感染例が他の大都市で見られ出している;ジッダ(国際旅行者が入国する)、そしてメディア(サウジの主要な聖都、巡礼者が集まる9。

 管理人コメント;サウジで現在MERSがどこまで広がっているのか、詳細な調査が行われないかぎり、MERSが今後のどの程度の速さで世界に拡大するのか予測できない。


14日

サウジアラビアMERS、新規1例

サウジ保健省

 メディナ1人、医療担当者 安定 感染者と接触

 管理人コメント:大巡礼が訪れる聖都、メディナで病院内感染が発生しているようだ。詳細は不明。
 病院内集団感染が起きているのは、首都リヤド、巡礼者入国の地ジッダ、そしてメディナとなっている。
 大巡礼は大丈夫なのだろうか?

  大巡礼を統括している本部では、インドからの巡礼者数を制限しているという報告があり、参加者数を大幅に減らすのかも知れない。


13日

サウジアラビアMERS、新規2例

サウジ保健省

 リヤド1人、ジッダ1人(医療担当者、危篤)

 管理人コメント:大都市で国際空港、国際港湾のあるジッダで医療担当者が発病している。ジッダの大病院での院内感染が起きている可能性。巡礼者が多数入国している地である。医療担当者が1人だけ感染したという情報はおかしい。感染源と周辺の感染者が把握されてないのか、把握するシステムが崩壊しているのか、気になる。


12日

サウジアラビアMERS、新規3例

サウジ保健省

 メディナ 3人 医療担当者2人 全員重体

 メディナはメッカと共に大巡礼での訪問地である。
 (イスラム第2の聖地 Medina。イスラム国家樹立の地。預言者廟、聖預言者モスクがある。)
 巡礼者が集まりだしている現在、MERSの拡大が懸念される。



Three new Saudi MERS cases hint at Medina hospital cluster  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 新規3例のMERS:メディナの病院での集団発生の可能性

 メディナの病院で院内感染が起きている可能性
 昨日(現地10日)、サウジ保健省はメディナで33歳の外国人医療担当者がMERSを発症し、重体となっていると発表した。他のMERS患者と接触して感染した。
 本日さらに2人の外国人医療担当者が発病して重体となっている。他の重体となっている82歳男性と共に、MERS患者からの感染とされている。
 3人とも首都リヤドの病院に搬送されたとされる。

 大巡礼における懸念
 サウジアラビアのMERSは、小さいが拡大しているヨルダン、アンマンの院内感染と共に、次第に感染が広まっている。
 両国におけるMERSの急速な拡大は、メッカ大巡礼で世界中から集まってくる巡礼者にとって脅威となっているが、また彼らが母国に帰る際にウイルスに感染して、MERSウイルスを母国に持ち帰る可能性もある。

 2012年にMERSが見つかって以来、メッカ大巡礼での巡礼者のMERS感染報告はなかった。しかし、その(期間)、最近のように多数のMERS感染者がサウジアラビアで報告されていなかった。
 *訳者注:昨年は8月、9月とも散発的に数例の報告しかなかった。トップ画像参照


Saudi bans hajj camel slaughter Yahoo News  (国際) サウジアラビア、メッカ大巡礼中のラクダ殺処分を禁止

 サウジ政府は今年度の大巡礼の期間、MERSウイルスの感染源とされるラクダの殺処分を11日禁止した。
 また大巡礼の地であるメッカとメディナへのラクダの乗り入れも禁止した。


11日

サウジアラビアMERS、新規3例

サウジ保健省

 リヤド2人(1人重体)、メディナ(外国人医療担当者、33歳)1人、重体 


Saudi Arabia, Jordan report more MERS cases  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジとヨルダンからさらなるMERSが報告

 メッカ大巡礼が始まる直前であるが、サウジとヨルダンから各3例が報告されているが、ヨルダンの場合も最近発生している11例は首都アンマンの病院が関係しているようだ。


10日

サウジアラビアMERS、新規2例

サウジ保健省

 リヤド1人 (医療担当者、25歳、重体)、Dawadmy1人


 管理人コメント:サウジでのMERS発生数は、メッカ大巡礼が近づく中、減ってきているように見える。真の数であれば安心できるが…。1昨年~昨年に比較して、若年者の重体例が散発しているのが気になる。


MERS warning as pilgrims prepare to visit Mecca during outbreak New Scientist  (国際) MERS流行中にメッカへの大巡礼が予定、感染した巡礼者が帰国してウイルスを拡大させることをWHOは警告

As Saudi MERS total grows, study hints at increased transmissibility CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジのMERSは増加中、中国研究チームがMERSウイルス遺伝子が初期から変化していることを確認、それが人への感染力を強めている可能性が示唆


9日

サウジアラビアMERS、新規3例
  感染者総数1223人、死者総数520人 (2012年以降)
  
 サウジ保健省

 リヤド他3人 1人危篤


Saudi, Jordan MERS cases rise as WHO gives outbreak details CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジとヨルダンでMERSが増加、WHOが流行詳細を発表

 9月4日以来、サウジアラビアでは15人のMERSが確認され、サウジとヨルダンでの院内感染による患者数も増加している。WHOが直近の情報更新で発表した。


 シエラレオネ、エボラ拡大、感染者4人が見つかる
New Sierra Leone Ebola cases frustrate efforts to end outbreak Reuters  (国際) 新規感染者発生にシエラレオネ、終息への努力に挫折感

 週末以降、シエラレオネのKambia地区の村で4例の新規エボラが発生し、さらに広がる可能性が危惧されている。
 患者は先に死亡した患者と直に接触した人々である。


Sierra Leone officials confirm 3 new cases of Ebola U.S. News & World Report (米国) シエラレオネ、新たに3人のエボラ感染者を確認

 先に67歳女性がエボラで死亡した地域でさらに3人の感染者が確認され、5日に感染が確認された患者と併せて4人が治療センターに収容されている。


8日


サウジアラビアMERS、新規4例
  感染者総数1220人、死者総数520人 (2012年以降)

 サウジ保健省

 リヤド3例、メディナ1例 危篤1例

 本日は4人の死亡例が報告されているが、1人は16歳となっている。9月2日感染者報告されている。


Ninh Thuan: Alarm bells about possible return of H5N1 bird flu epidemic  Viet Nam News  (ベトナム) ベトナム、中部でH5N1鳥インフルエンザ流行の可能性高まる

 先週、 Ninh Thuan 省でH5N1鳥インフルエンザが多数の家きんで発生し、感染した家きんが多数処分された。
 5月初旬同じ地域でH5N1鳥インフルエンザが発生し2500羽のアヒルが処分された。

 同省保健省は地域の健康当局に拡大対策と、人への感染対策を指示した。


H7N9 sampling study finds temporary benefits for market closures  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) H7N9鳥インフルエンザウイルス検体調査、生家きん市場閉鎖で一時的に陽性率低下

 広東省広州市での調査。
 2014年初頭にH7N9鳥インフルエンザ感染者が増加したため、当局は2月15日~28日までの2週間、生家きん市場を閉鎖した。
 閉鎖によりH7N9ウイルスの市場内検出率は著しく減少したが、再開により、ウイルス検出率は以前と同じ水準に戻った。

 永久に市場を閉鎖出来ないとしたなら、現状の市場内でウイルスが人に感染しないシステムを考える必要があると研究チームでは考察している:家きん処理場所と人々の間にスクリーンを張って、人々がウイルスに暴露される割合を減じる等。

 調査結果は米国CDC発行”新興感染症(Emerging Infectious Diseases)”に掲載された。


 シエラレオネ、エボラ死者の姪が発病、村民100人がワクチン接種
New Ebola case in Sierra Leone quarantine village: president Yahoo News (国際) シエラレオネ、新規エボラ患者発生で村を隔離

 一週間前67歳女性がエボラで死亡した村で姪の感染が確認され、ウイルスは未だ存在し、拡大の危険性があることが懸念されている。


New Sierra Leone Ebola case The Brussels Times  (ベルギー) シエラレオーネで新規エボラ患者

 ・8月28日にエボラで死亡した食料行商人と接触した女性が5日検査でエボラ陽性
 ・女性が住む村の人口は1000人。村ごと21日間隔離
 ・100人がエボラワクチンの接種を開始。同ワクチンはギニアで臨床試験された。

 管理人コメント:ワクチンによる予防が確実となると、エボラ対策は早期の患者発見と、同時に関係者のワクチン接種が対策の基本となる。


 国内インフルエンザ

茅ケ崎市の小学校 インフルエンザで今季初の学級閉鎖 東京新聞

 {茅ケ崎市教育委員会は七日、市立松林(しょうりん)小学校(菱沼一)の一年生一学級でインフルエンザ症状による欠席者が相次ぎ、十日まで学級閉鎖にすると発表した。市教委によると、今シーズンに入ってインフルエンザ症状での小中学校の学級閉鎖は県内で初めて。


 学級の児童三十三人のうち、七日に十一人が欠席し、うち二人からインフルエンザウイルスが検出された。他の児童も発熱や咳(せき)などインフルエンザとみられる症状を訴えているという。


 市教委担当者は「感染の時期としてはかなり早い。市内各校に注意してほしいと連絡した」と話した。}


7日


サウジアラビアMERS、新規7例
  感染者総数1216人、死者総数517人 (2012年以降)

 サウジ保健省

 リヤド7例 危篤1例 医療担当者4例

 コメント:医療担当者の感染が多い。リヤド市の大病院”King Abdulaziz Medical City”での院内感染が未だ続いていると思われる。既に一ヶ月を超えるが、内情が公開されていないので不安を覚える。
 WHOは現時点の状況は公衆衛生の世界的緊急事態ではないとしているが、一方で、十分な情報が出ていないとも警告している。今後巡礼者の中に感染者が出てくると、事は厄介になる。


6日

サウジアラビアMERS、新規4例

 サウジ保健省

 リヤド4人 医療担当者1人 危篤1人


国内で季節性インフルエンザ集団発生

 愛媛県、インフルエンザで今季初の学級閉鎖 朝日新聞

 { 愛媛県は4日、インフルエンザによる集団感染で、済美平成中等教育学校(松山市)の1年生1クラスを、同日から4日間の学級閉鎖にすると発表した。県によると、県内のインフルエンザによる学級閉鎖は今季初めて。県健康増進課によると、3日にクラス33人中12人が発熱などの症状を訴えて欠席。簡易検査では7人からA型の陽性反応が出たという。}

 障害者支援施設でインフルエンザ集団発生 茨城県  朝日新聞

 {茨城県は1日、守谷市大木の障害者支援施設「さくら荘」でインフルエンザが集団発生したと発表した。入院などの重症者はいない。県内での集団発生は今季初めて。

 県保健予防課によると、感染したのは入所者と職員の20~60代の男女計15人。8月29日から9月1日までに発症した。簡易検査で全員からインフルエンザA型のウイルスが検出された。インフルエンザの集団発生は11月下旬以降の場合が多く、この時期はめずらしいという。}


5日

 インフルエンザ万能ワクチンが目前に
BiondVax plans Phase 2 test of pandemic primer vaccine  Vaccine News Daily  (国際) ビオンドヴァクス社、インフルエンザ万能ワクチンの臨床試験第二相を計画

 ビオンドヴァクス製薬(イスラエル本社)は、米国衛生研究所組織の国立アレルギー感染症研究所が同社のワクチンの臨床第2相試験を今年度と来年度に行う予定であると発表した。

 同社のインフルエンザ万能ワクチンの実験的ワクチン候補であるM-001は、パンデミックが発生した際、初期に投与し、その数週後に再度投与することでA型とB型のインフルエンザワクチン全ての発症に効果があると期待されている。
 これまで臨床試験として高齢者を対象に行い成果が得られているが、投与によりH1N1インフルエンザウイルスに対して高度の免疫が獲得、さらに次にヨーロッパでH5N1ウイルスに対する臨床試験も予定されている。
 現在、中国で発生している新型インフルエンザであるH7亜型に対して、そのパンデミック発生に対して十分な予防効果が期待されている。

 過去に発表された情報
2011年10月24日

Two Companies Currently Testing Vaccines Capable Of Combating Every Type of Flu  ThirdAge 万能型インフルエンザワクチンを2社が臨床試験中
 イスラエルに本社を置くビオンドヴァクス製薬(BiondVax)とロンドンに本社を置くシーク(Seek)製薬。
 前者は2014年、後者は2015年には商品化の予定とされる。

 万能型ワクチンは、全てのインフルエンザウイルスに共通する抗原を標的とする。


2010年10月13日

BiondVax universal flu shot starts next test stage Ha'aretz (イスラエル) ビオンドバックス社の万能ワクチンが次の臨床試験に
 イスラエルのビオンドバックス社が開発中のインフルエンザ万能ワクチンの第2相aに入ったと、同社が発表した。
 安全性と免疫原性(ワクチン効果、抗体産生能力)が、200人の健康成人を対象に行われる。

 本年8月1日に、同社は万能ワクチンの開発でFrost & Sullivan 賞を受賞を受賞したが、その記事を下記に再掲載する。
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Frost & Sullivan Awards '2010 European Influenza Vaccines Technology ... PR-CANADA.net (カナダ) ビオンドバックス社(BiondVax)、万能インフルエンザワクチン開発でFrost & Sullivan 賞を受賞
 イスラエルに本社をおくビオンドバックス社は、インフルエンザウイルスに共通するいくつかの抗原決定基(エピトープ)を用いた万能ワクチンを開発しており、前臨床試験では安全性と免疫効果が確かめられている。
 2011年中期までにフェーズ2臨床試験を終える予定とされる。
 今回Frost & Sullivan 省を受賞した理由は以下の三点による。
 ・当ワクチンは液性免疫と細胞性免疫両者を誘導する。
 ・当ワクチンの抗原はB型とA型のウイルス抗原の多くを用いていることから、パンデミックインフルエンザウイルスを含む多くのインフルエンザウイルスに効果を示し、変異ウイルスに対しても有効と考えられる。
 ・当ワクチンは大腸菌を用いてワクチン抗原を増殖させるので、現在の有精卵や細胞培養を用いる方法よりも短期間で大量のワクチンを製造出来る。前者が一定量の商業ベースに乗る量の製造に、4~6ヶ月間要するのに対して、当方法では6~8週間で済む。
 なお当ビオンドバックス社のワクチンは毎年接種する必要はなく、3~5年間に1度の接種で十分とされる。
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 管理人コメント:2015年8月27日、米国の2チームによるインフルエンザ万能ワクチンの動物実験報告が報道発表されている。
 ヘマグルティニンの幹部分を抗原とするワクチンであるが、この方が今回のイスラエル研究チームよりもより早く開発されだしていた。詳細は同日のウエブ参照。
 いよいよ2~5年以内にオールランド・インフルエンザワクチンが世界に登場する可能性が高い。そうなるととりあえず1回接種しておくと数年は新型~通常の季節性インフルエンザを予防出来るか軽症化出来そうだ。
 中国のH7N9鳥インフルエンザやH5N1鳥インフルエンザの世界の表舞台への登場は少し待って欲しいところであるが…。


サウジアラビアMERS、新規6例

 サウジ保健省

 リヤド3人、ナマス(Namas)2人、アルカルジ(Alkaharj)1人、危篤者2人


大巡礼へ向かう巡礼者へのアドバイス--香港保健省

 ・髄膜炎に対するワクチン接種証明書を持参することをサウジ保健省は求めている。
 ・季節性インフルエンザワクチンの接種してからの入国をサウジ保健省は推奨している。特に妊婦、5歳以下の幼児、高齢者、基礎疾患保有者など。
 ・SERSへの注意事項
   SERSは人人感染を起こす可能性があるから…。以後略
 ・他の感染症について
 ・食中毒予防
 ・外傷予防
 ・熱中症予防

  詳細は略した(訳者)。
  内容は色々と参考になる。


4日

サウジアラビアMERS、新規4例

 サウジ保健省

  リヤド2人、 ナジラン2人、アルカージ1人、 危篤1人


MERS感染で懸念拡大 WHO、緊急事態至らず 産経ニュース

 {世界保健機関(WHO)は3日、韓国で感染が拡大した中東呼吸器症候群(MERS)の世界全体での状況について「懸念が高まっている」と警告する声明を発表した。一方、依然として「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」には至っていないと判断した。

 専門家による10回目の緊急委員会が2日にあり、緊急事態宣言の必要性を検討していた。声明は「(MERSが初めて報告されてから)3年もたつのに、国際社会は依然としてこの感染症に支配されたままだ」と指摘、警戒強化を呼び掛けた。

 MERSは5月以降に韓国で感染が拡大。同国政府は7月末に「事実上の終息」を宣言したが、WHOの基準に基づく終息宣言は出ていない。(共同)}


Governments are not following advice on MERS, experts warn Yahoo News  (国際) MERS発生国の政府はWHOのアドバイスに従っていない、専門家委員会が警告

 Reuters

 WHOの専門家委員会は、3日、MERS発生国の政府がWHOのアドバイスに十分沿わないで、不完全な対策を行っているとし、さらに発症事例を完全に報告していない国もあると、警告した。

Panel says no MERS emergency amid rising concerns CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO緊急委員会、MERS増加が懸念されるも、国際的緊急事態ではないと判断

 WHOに緊急事態を上申する緊急委員会は再度MERSに関して公衆衛生上の世界的緊急事態ではないと結論を出した。
 しかしながらサウジアラビアの対応に重大な関心を示した。

WHO statement on the tenth meeting of the IHR Emergency Committee regarding MERS World Health Organization  (WHO) WHO、第十回MERS緊急会議声明

 MERS発生国が十分感染者を報告していない。特に検査で陽性となっても無症状な場合は報告されてないことが多い。

 獣医学領域で十分MERSに関して啓発されてない。
 医学と獣医学専門家が協同してMERSに取り組む必要がある。


3日

サウジ、リヤドの病院内MERS流行終息の兆候は未だ見えず
    メッカ大巡礼を前にWHOがMERS緊急委員会を開催
 
Riyadh MERS outbreak shows no signs of slowing  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) リヤドMERS流行、終息の兆候見せず

 サウジ保健省は本日7例のMERS感染者を報告し、そのうち5人が流行震源地となっているリヤドで発生している。
 一方、WHOは最近の同国発生の15例について詳細情報を発表したが、11人は流行が拡大している院内感染に起因している。

 一方、WHOはMERS緊急委員会が本日開催されると発表したが、同委員会開催はMERSが2012年発生しだしてから10回目となる。
 委員会の開催はメッカ大巡礼の数週間前に開かれることになるが、大巡礼には世界中から巡礼者がサウジアラビアと聖なる地域に集まる。

 保健省が発表した7例の感染者中2例は南部のナジラン(Najran)で発生したが、2例とも市中または病院で感染者と接触したことが感染原因と考えられている。

 一方リヤドで発生した5例は病院内流行が7月中旬から続いているKing Abdulaziz Medical Cityでの感染者からウイルス感染を受けたと推定される。

WHOによる院内感染の分析

 WHOは8月24日と25日にサウジアラビアで発生した15例に関する詳細情報を発表した。
 このうち11例がリヤドにおける院内感染に関連していた。

 以後略。


サウジアラビアMERS、新規7例

 サウジ保健省  2012年以来感染者総数1195例 死亡者総数510例

  リヤド7例(17歳、30歳危篤)、ナジラン2例
   感染源は院内、コミュニティでの患者接触によるものの可能性

 訳者コメント;17歳、30歳の低年齢層で危篤者が出ている。時々若い層の感染者が出ることがあるのが気になる。


エボラ接触者にワクチン接種;WHO
         終息宣言前に感染者が見つかったシエラレオネ

Sierra Leone to vaccinate 200 people connected to Ebola victim Reuters (国際) シエラレオネ、エボラ患者との接触者、あるいは疑い者200人にワクチン接種

 国連の報道官は8月29日にシエラレオネで死亡したエボラ患者との接触者および疑い者にワクチン投与を行うと発表した。
 ワクチン接種は被接種者に説明と同意を行ってから行うとされる。
 ワクチンは急遽ギニアから取り寄せられるが、ギニアでその効果が確かめられているとされる。

 8月8日に最後と思われる発病者がシエラレオネで確認され、その退院後終息宣言までの42日間のカウントダウンがはじまった5日後に67歳女性のエボラ死亡が報告された。
 今回のワクチン接種は同女性との接触者及び疑い者を対象に行われる。


Sierra Leone Quarantines 50 Following Latest Ebola Death VOA ( 米国 ) シエラレオネが直近のエボラ死亡例に伴う50人を隔離


 シエラレオネ北部のカンビア地域で死亡後にエボラ出血熱の感染が確認された女性( 67)に接触歴のある50人が火曜日( 2日 )隔離された。シエラレオネ政府広報官Abdulai Bayraytay氏によると、現時点で症状を呈した者はいない。
 当局は死亡した女性の感染を生前に把握していなかったが、発症から死亡まで5日から10日と推定している。
 Bayraytay氏は、新規の感染者が発生する可能性は極めて低いと言う。政府の調査によると、当該女性は男性のエボラ出血熱生存者から感染し、両者は女性の感染を隠蔽していた事が判明している。
 エボラ生存者の体液には90日( the 90-day cycle )ほどウイルスが生存しているが、男性は回復から90日を経ていなかった。
 シエラレオネの子供達は月曜日( 1日 )、長期に亘るエボラ流行による休校措置の解除を受け登校したまさにその日、直近のエボラ死亡事例が公表された。 (高橋雅人訳)


2日


WHO confirms hospital MERS outbreak in Jordan CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、ヨルダンの病院でMERSの院内流行を確認

 8ヶ月間、MERS発生がなかったヨルダンは、8月24日以来6名の感染者が発生した事がメディアから発表された。
 最初の患者は60歳男性でサウジアラビア旅行後入院した。しかし27日に死亡した。
 詳細は発表されてないが、報告のいくつかを参考にすると医療スタッフが感染に関与したようだ。


 WHOの発表によると、8月26日から28日に4例のMERSがヨルダン政府から発表されているが、それはアンマンの病院における集団発生の一部分とされる。最初の患者は60歳男性でサウジのジッダ市からアンマンに7月28日旅行で訪れたとされる。
 同患者の症状は7月31日から始まっており、8月10日に入院した。
 患者は8月18日に退院したが、2日後に症状が再発したことから別の病院に入院した。
 現在、患者が発病2週間前の期間、どこでウイルス感染をしたか調査中とされる。

 2番目の患者はクエートから8月7日にアンマンに入った38歳男性である。5日後に発病した。
 男性は8月17日に最初の患者が治療されている病院に入院した。WHOによると男性は危篤状態とされる。

 3番目の患者はアンマンの76歳男性で最初の患者が治療を受けていた病院に3回慢性疾患のために入院を繰り返した。一回目は8月16日、二回目が8月20日、そして三回目の入院が8月25日で、それはMERS症状を呈したためであった。
 現在危篤状態であり、MERS感染が医療スタッフを介した可能性から医療スタッフの調査が行われている。

 4番目の感染者はクエートから7月15日にアンマンに入った47歳女性である。
 2番目のクエートから来た男性と接触があったことから、女性のウイルス検査が行われ陽性であることが確認された。しかし無症状であることから家庭での隔離となった。
 女性の保有していた他の感染リスク要因として、最初の患者が治療を受けていた病院に家族が入院していたことから、見舞いにいったことが上げられている。

 上記4例に付け加えるに、メディア報告によると8月30日と31日にヨルダン政府は2例の感染者を報告したとされる。
 1人は56歳のヨルダン男性で心臓手術後にウイルス感染が確認、もう1人は74歳女性で基礎疾患を保有しているとされる。


サウジアラビアMERS、新規4例

 サウジ保健省

 全例リヤド 1人危篤


MERS対策に苦慮した韓国、新規感染症行動計画を発表
【社説】こんな対策でMERS事態の再発防げるのか=韓国 中央日報  (韓国、日本語版)

 {韓国政府が1日、中東呼吸器症候群(MERS)の後続対策を発表した。疾病管理本部長を次官級に格上げし、感染病発生時に中央指揮統制権を持つようにすることが骨子だ。MERS事態の時に防疫を指揮するコントロールタワーがおらず被害が大きくなったという指摘を受け入れたものだ。政府はまた300床以上の総合病院は陰圧病室の設置を義務化し、疫学調査官を毎年20人以上選ぶことにした。

だが今回出したMERS対策は、根本的な改善策が抜け落ちていて「中途半端」だ。まず疾病管理本部長だけを次官級に上げても力をつけるのは難しい。本部長に最大限の人事・予算権を与えるというが明文化されておらず、守られるという保障がない。感染病を防ぐには検疫・疫学調査・隔離・治療はもちろんほかの行政部署・地方自治体と調整する能力も重要だ。今回のMERS事態の時に疾病管理本部長は何の存在感も発揮できなかった。次官に格上げしたからといって強力なリーダーシップは期待しにくいという話だ。疾病管理本部を保健福祉部の傘下にそのまま置いても保健分野を担当する複数次官制を導入する案を積極的に検討するべきだった。大韓医師協会など医療界は、MERS事態の対応が失敗した原因として保健福祉部の福祉偏向性の問題を指摘したことがある。保健福祉部の今年の予算53兆4000億ウォンのうち保健医療予算は4%(2兆2793億ウォン)に過ぎない。こうした状況で防疫・病院感染管理など公共医療への投資はまともに行われない。重症急性呼吸器症候群(新型肺炎、SARS)事態の時も、政府は陰圧病室を大幅に増やすと発表したが、予算の後押しがなくてうやむやになった。

政府は今回、大型総合病院の陰圧病室の設置を義務化したが、赤字保全などの支援対策は目につかない。感染病拡散の原因になった病院応急室・集中治療室・大部屋病室の劣悪な環境を変えるための根本的な改善策も見えない。大型病院の応急室はすでに飽和状態だ。上位20の病院のベッド数対比患者数である過密化指数は131に達する。応急室の1日の入院の健康保険報酬が55万4840ウォンで、5人の入院病室報酬(7万1290ウォン)よりも低い。集中治療室1日の入院料も14万ウォン(14000円)で米国(160万ウォン、16万円)はもちろん韓国と医療体系が似ている日本(117万ウォン、11万7千円)よりもはるかに少ない。低い医療点数を維持しようとすれば、全国の大学病院病室の中で5~6人部屋の比重が40%を超える。こうした「ドテギ市場(雑多なものが入り乱れて売られている市場)」のような病院環境を放置していたら、病気を治すはずの病院がかえって病気をまき散らす温床になる。

政府は、6人部屋を4人部屋中心に変えて応急室内の感染病患者の選別診療を義務化するなどの改善策を出したのがすべてだ。最大18人部屋まで運営する療養病院・中小病院に対する対策は全くない。ソウル市の反対で、院趾洞(ウォンジドン)への移転が壁にぶつかった国立中央医療院の建設も至急解決しなければならない問題だ。この程度の対策ではまた別の感染病拡散を防ぎがたい。感染病に脆弱な韓国の医療システムに対する根本的で大々的な手術が必要だ。 }


Seoul announces post-MERS plan for infectious diseases  The Korea Herald ( 韓国 ) 韓国政府がMERS流行後の感染症行動計画を公表

 韓国保健福祉省は火曜日、中東呼吸器症候群( MERS )流行後の感染症行動計画として、韓国における300床を超える総合病院に陰圧室の増設を要請する。また、保健分野の強化策として、韓国疾病対策センター ( KCDC )長官を副保健福祉相に任命し、感染症流行の検知を行なう24時間体制の緊急オペレーションセンターを開設する。犠牲者36人を出したMERS流行の拡大は、看護師や陰圧室の国家的な不足が原因と批判されている。事実、MERS感染者の多くが、偶然感染者が居合わせた病室を共有した家族を介護した際に感染している。

 「MERS危機における政府が犯した最大の問題は、MERS発生初期の市民への情報提供の軽視と、感染症の流行の検知をする緊急オペレーションセンターの不在にあり、それゆえ、事前に市民にMERSに関する十分な情報を伝えられなかったことにある。韓国保健福祉省は、MERS流行時の能力に欠ける対応に厳しい非難を浴びているが、特に権限を持つ公衆衛生専門家の不足に対し激しく非難されている」とチョン保健福祉相は語った。

 パク・クネ大統領はMERS流行時の保健福祉相で経済評論家のムーン・ヒュング・ピヨウ ( Moon Hyung-pyo )氏に代え、医師のチュン ( Chung )氏を保健福祉相に任命した。チュン保健福祉相は、「疾病に対するリスク要因や原因を調査し発見すべく正規の疫学者を採用し、予防医学を目指すと語った。保健福祉省は、今後3年間で疫学者64人の採用を予定しており、新興感染症発生時の初期調査と病原菌の検知を以って、緊急時の公衆衛生における第一線の任務を負う。疫学者は平時においても身分を保障され、感染症に対する予防策の策定を担当する」と述べた。

 新たな政府行動計画によると、MERS流行後に韓国最有力の医師会から批判されている、保健福祉省内の保健部門と福祉部門にそれぞれ存在する感染症抑制に特化しながらもそれぞれ個別に活動している担当部局に代え、保健部門と福祉部門を別々に担当する2大臣制度による新システムを発足させる。韓国政府は、KCDCが独自の決定を下すのではなく、保健福祉相に相談しつつ危機における迅速な決断を下すと主張する。また、韓国政府は、KCDC長官によるKCDCの運営における人事権と予算権を保障する。「 保健福祉省はKCDCに協力し支持することはあっても、KCDCの権限を干渉することはない」とチョン保健福祉相は述べた。

 政府はまた、完全看護制度の導入により、家族が病室で介護する現行の医療制度の改革を誓約した。入院中の重症患者に院内感染リスクをもたらす総合病院における過度な受診者数の抑制策として、総合病院を受診希望する患者に紹介料を課す予定である。現在、総合病院を受診希望の患者にはクリニックにて無料の紹介が発行されている。「紹介状を書く際、医師に感染症を疑われる患者の症状を書き加えることをお願いしている。この方法によって、当局と同様に総合病院の勤務医も、特異な症状のある患者を迅速に認知することができる」と保健省保健医療政策の副大臣補クオン•デオク−チェオ( Kwon Deok-cheo )氏は言う。

 陰圧室は、汚染された空気を病室外に逃がさない陰圧で保たれた特別な換気システムを設備した感染症患者を隔離する病室で、通常結核のような空気感染を伴う感染者の隔離に使用される。政府はこの陰圧室を2020年までに全国で1,500室にまで増やす計画だ。高度医療を担う全国43の病院とサムソン医療センターやアサン医療センターのような300を超える病床を保有する病院に陰圧室の増設を求める。

 一方、最近の研究において、患者家族による病室での介護に代わる新たな介護システムの設立に43億ドルを要とすることが示された。現行の韓国の患者に対する看護師数の割合は、患者1人に対し看護師0,28人とOECDで最も低い。保健省は看護師の増強策として、大学における2年制の看護プログラムを新設する。現在、韓国では4年制大学におけるプログラムと、大学教育に属さない教育施設での1年のプログラムの2種類の看護師認定制度がある。新設されるプログラムと合わせ、入院患者への看護を含む技術や責任が異なる3種類の看護師が医療に従事することになる。しかしながら、この新たな看護師養成制度により認可された看護師が、4年制大学の学位を持つ看護師に取って変わるのではないかとする危惧が韓国看護師協会から発せられ、激しい反対にさらされている。(高橋雅人訳)


1日

MERS virus kills 19 in seven days in Saudi: Ministry Lid Time - Weird News, Entertainment, News Headlines (blog) (米国)  サウジ、1週間で19人がMERSで死亡




Mers advice for Haj pilgrims  The National (アラブ首長国連邦:UAE) メッカ大巡礼者へのMERS注意事項

 保健専門家はサウジアラビアにおけるMERS患者数の急増は、大巡礼者達に簡単な衛生管理に留意することで、それほどの不安はないという。

 WHOによるとサウジアラビアで8月中に90人のMERSが発生した。そして11人が死亡した。
 一方7月には14人の感染者と1人の死者しか出なかった。

 メッカとメディナに300万人の巡礼者が、9月21日~26日に世界中から集まるが、UAEからは5000人が登録されている。
 世界的健康問題の専門家から構成されている企業である”国際SOS”は、今年度は特に感染予防に注意を払うように呼びかけている。
 高齢者、子供、妊婦などの免疫低下状態の人々は巡礼を延期すべき。
 免疫が低下してない健常者の場合は、感染しても重症化する確率は低い。

 病院の混み合う急患室を絶対的必要性が無い限り訪れない。もし体調不良に陥った場合、クリニックを訪れるのが良い。そこでは長く待たされることはない。手洗いは頻回に。咳や鼻水の症状を呈する人々の側に近寄らない。ラクダや体液に触れない。ラクダの加熱してない乳製品は口にしない等。


サウジアラビアMERS、新規6例

 サウジ保健省

 全例リヤド、2人危篤


サウジ、リヤドの大病院での院内感染が持続、
 さらにヨルダンの病院でも院内感染が起きている模様
 Eleven more MERS cases in Saudi Arabia, 2 in Jordan CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビア、3日間で11人のMERS感染者を報告、ヨルダンでも2人が報告

 サウジアラビアはこの3日間に11人のMERS感染者を報告したが、9人は首都リヤドの流行が続いている病院内感染に由来している。
 そしてヨルダンではメディアが2人の感染者を報告し、最近の事例が6例となった。
 ヨルダンでの感染者に関しては詳細情報が出ていないが、院内感染が発生していると想定されている。

 サウジアラビアでの感染者数は着実に増えている。
 過去3日間の報告では、新規に11人が検査診断されており、そのうち9人が首都リヤド、1人が北部のハイル( Ha'il )、そして南部のナジランで1人(8月に入ってから4人が報告)となっている。
 また同国保健省は7人の死者(リヤド6人、ナジラン1人)を報告している。1人を除いて先に感染者として報告されている。
 リヤドで発生した9人の感染者中8人は院内感染が続いている大病院”King Abdulaziz Medical City”と関連して感染したと推定される。7人は感染者、または疑い者との院内での接触、または地域社会での接触と考えられている。


Experts hunt origin of new Ebola case in Sierra Leone CBS News ( 米国 ) エボラ専門家がシエラレオネの新規感染源を追跡中

 WHOの広報官は月曜日(8月31日)、シエラレオネにおける最後のエボラ感染者と思われた感染者の退院後、1週間を経ず新たな感染者が発生した北部カンビア地域にてエボラ専門家による調査が行われていることを明らかにした。感染源が判明次第、ワクチンによる臨床試験が開始される。

 8月29日、カンビア地域のカフタ村で死亡した女性(67)の死亡後の検体検査で陽性が確認された。女性は自宅で治療されており、埋葬方法に問題はないとされるが、専門家は新規の感染を危惧している。

 6月下旬、隣国リベリアでも同様の感染事例が発生していることから、WHOは数週間前にギニアとシエラレオネにおけるワクチンの臨床試験の延長を決定していた。
 この臨床試験で使用されるエボラワクチン( the VSV-EBOV )はカナダで開発されたもので、米メルク社が製造認可を受けおり、これまでギニアにおける臨床試験で使用されている。被験者は感染者と直接的または間接的接触がある者とし、ウイルスの拡散を予防するため感染者の周辺に緩衝地帯を形成することを目的とする。ひとたび感染事例が確認されると、接触者を追跡し、被験者を募り臨床試験を開始する手はずである。( 高橋雅人訳)


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