1月

31日


警戒!ジカウイルス

リオのカーニバルでジカ熱拡大が懸念
2月5日~8日 メインパレード

参加者が蚊に刺されウイルス感染を受ける
妊娠に気づかず見物に出かける女性は小頭症出産の危険
ブラジルでこの3ヶ月で数千例の小頭症が分娩

コロンビアでは多数の難病神経疾患、ギランバレー症候群が発生との報告

 コロンビアでもジカウイルス拡大、ベネズエラでもギランバレー症候群が増加

Colombia Reports More Than 2100 Pregnant Women Have Zika Virus New York Times (米国) コロンビア、2100人以上の妊婦がジカウイルスに感染

 ロイター
  下記報道内容とほぼ同じ。


Zika virus infects more than 2100 pregnant Colombian women CBS News  (米国) ジカウイルス、2100人以上のコロンビア女性に感染

 コロンビア国立衛生研究所によると、2100人以上の妊婦が蚊媒介ジカウイルスに感染したと発表した(ロイター通信)。
 ジカウイルス感染は小頭症と呼ばれる重篤な胎児異常を引き起こすが、それは脳の発達異常を伴った小頭となる。コロンビア全体で2万人以上がジカウイルスに感染したとされる。

 ウイルスは昨年ブラジルで検出されたが、WHO事務局長のチャン医師が28日に”ジカウイルスは爆発的に広がっている”と警告し、ジカ熱(ジカウイルス感染症)はさほど危険視されていなかった状況から重大な状況へと局面が変わった。

 WHOによると今年度中にウイルスは400万人に感染すると予測されている。(訳者注:この数値は甘すぎると思うが)。

 ブラジル保健省は、今週初めに4000例の小頭症が誕生していると発表した。2014年度は150例に過ぎなかった。

 米国では数十人の感染者が確認されているが、全て国外からの帰国者である。
 CDCは妊婦、または妊娠する可能性ある女性はウイルス感染国への旅行を避けるように警告している(主にラテンアメリカとカリブ海)。(訳者注:テキサスで発生している可能性が出ている。ジャマイカの幼児がテキサス旅行後発病している)。

 CDCはジカウイルスはブラジルや他の感染国のように、国全体での大きな脅威にはならないだろうとの予測をしている。しかし当局は地域での小さな流行は起きえると警告している。
 「我々はフロリダやテキサスのような地域で小流行を経験する可能性はあるが、そうした地域では蚊対策は十分行うことが出来る」、と国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ長官は語っている。

 ファウチ長官は28日、CBSニュースで、”ジカウイルス流行はパンデミックとなっている”と語った。
 「南米とカリブ海の多くの国でウイルスが広がっている。一般的定義でそれはパンデミックといえる」、と長官は語っている。

 保健当局はまた希な麻痺性合併症の急増を懸念している。
 コロンビアの保健当局の高官が30日、ジカウイルス感染症とリンクして41例のギランバレー症候群が確認されたと語った。
 ベネズエラのルイサナ・メロ保健大臣は、255例のギランバレー症候群が発生していて、明らかにジカウイルス感染が関与していると発表したが、発生状況と時間的推移については語っていない。
 先の保健大臣であるホセ・オレッタ氏は、ベネズエラでは通常月に30~40例のギランバレー症候群が発生しているが、多くの同症候群が現在発生している事実は、ジカウイルス感染者数が当局が推定している4500例以上存在していることを示しているとしている。(訳者注:ベネズエラ政府はジカウイルス感染者数の明確な発表をしてこなかった)。

 2月1日、WHOは緊急委員会を3~6時間、テレビ電話形式で開催する("virtual" meeting)。
 委員会はチャン事務局長への答申案を作成する。
 それに従って事務局長は、ジカウイルス感染症が”国際的公衆衛生上の緊急事態”であるとの宣言を下すか判断する。
 

Colombia reports more than 2000 Zika cases in pregnant women Yahoo News  (国際) コロンビア、2000例以上のジカウイルス感染妊婦を報告
 
AFP
 コロンビア政府は30日、2000人以上の妊婦がジカウイルスに感染していると発表した。
 感染妊婦から脳発育障害を伴った小頭症が出生する危険性がある。

 健康研究所によると、現在コロンビアでは20297例のジカウイルス感染者が存在していて、2116人の出産を望んでない母親がいるとされる。
 現在コロンビアはブラジルに次いでジカウイルス感染者が多いとされる。

 ブラジルは2015年10月にジカ熱警報を発令した。
 その後270例の小頭症が確認され、3448例の疑い例が報告されている。2014年は147例に過ぎなかった。

 コロンビアの健康研究所によると、同国では1050例のジカウイルス感染者が検査で確認され、17115例が臨床的に診断され2132例が疑い例となっている。
 コロンビアの感染者の63.6%は女性とされていて、その比率は高い。
 政府は今年中に60万人が感染すると予想していて、500例前後の小頭症が出生すると判断している。

 コロンビアとブラジルでは人工妊娠中絶が禁止されているが、小頭症の場合は許可すべきとの論争が起きている。


Texas Health Officials Brace for More Zika Virus Cases After Six Confirmed Statewide Breitbart News  (米国) 6例のジカ熱が確認されたテキサス州、保健当局、さらなるジカ熱発生に備える

 29日遅くに6例の旅行帰りのジカ熱発症者を確認し、さらに4例の疑い例を検査中と発表した保健当局は、事態は氷山の一角の可能性があると判断し警戒感を強めている。

 当局は確認された発症者は全員国外で感染したと判断しているが、専門家の中にはテキサス湾岸でジカ熱が流行する可能性があるとしている。

 *訳者注:下記のジャマイカの幼児例はテキサスで感染したと推定されるが、となるとウイルスを媒介する蚊が現在テキサス州に存在することになる。


Jamaica reports first case of Zika virus  USA TODAY (米国) ジャマイカで初のジカ熱確認

 1月30日、ジャマイカの4歳小児がジカ熱を発症したと発表されたが、テキサス州へ旅行して帰国後発病したとされる。
 ジャマイカ当局は小児がどこで感染を受けたか明言していないが、家族からは発病者は出ていないとされる。


Zika virus confirmed among 4 Canadian travellers CBC.ca  (カナダ) 旅行帰りの4人のカナダ人、ジカ熱が確認

 中南米、カリブ海などのウイルスが活発に感染を広げている地域へ旅行したカナダ人が帰国後、ジカ熱感染を確認された。

 ウイルスを媒介するネッタイシマカは未だカナダの環境に適合していないから、カナダでジカ熱が流行する可能性は低い、と当局がコメント。

 ウイルス感染した血液から感染したとの少数の報告がある。十分研究されていない。

 アフリカの感染して帰国後、妻に感染嫉妬の報告がある。性行為で感染したと考えられ、ウイルスが精液中に1週間存在すると言われている。

 *管理人コメント:米大陸でカナダとチリでは発生したことはないとされている。今回の例は輸入例というべき感染例。


Tears and Bewilderment in Brazilian City Facing Zika Crisis  New York Times (米国) ジカ熱危機に陥った涙と混乱のブラジルの都市

 小頭症乳児を抱えた若い母親達が次々と訪れる病院の光景。
 外のマンゴーの木の下のイスで待つように受付の女性は指示を出す。



 小頭症の3ヶ月の我が子を医師の診察と検査に連れてきた若い女性。ブラジル、レシフェ、2016年1月29日


30日

 
Vaccine for Zika Virus May Be Years Away, Disease Experts Warn New York Times (米国) ジカウイルスワクチン完成は数年先の可能性、専門家警告

 ジカウイルスはアメリカ大陸中に速やかに広がっていて今年度末には400万人の感染者が発生すると予想されている。そして深刻な胎児障害が発生する可能性が高い。

 製薬企業がワクチン開発について発表しているが、専門家達は効果的ワクチンが実用化されるまで数年以上、10年は要すると判断している。
 ウイルスについて科学者達は未だ十分理解出来ていないことと、つい最近までウイルスは深刻な病原性を持つとは思われてなかった。
 どんなワクチンでも安全性と効果を確かめるまで多くの検査を繰り返す必要がある。

 研究者達はワクチンを開発するだけでなく、血中のウイルス抗体を迅速に検査できる検査方法も必要と考えている。

 しかしワクチンと検査キットは、製薬会社は発展途上国用に開発することは見返りが十分出ない限り消極的対応でしかない。

 以下略


 ジカウイルス感染で難病のギランバレー症候群が多発している可能性
Zika country list expands; Colombia sees GBS spike  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) ジカ感染国拡大、コロンビアでギランバレー症候群多発

 ニカラグアとキュラソー島で最新のジカ感染者が確認、報告された。
 またコロンビアではギランバレー症候群( Guillain-Barre syndrome (GBS) )が突然多発しだしたとの報告がなされた。
 ジカウイルスワクチンの作製が進んでいるが、その経過が報告された。

 全米保健機構(PATHO)は本日ジカウイルス感染地域にニカラグアを加えた。3人の発生が確認された。
 一方ヨーロッパCDCはキュラソー島で初めて地域での感染者が確認された。ベネズエラ海岸に接するオランダ領である。散発的発生が見られたとされる。

 コロンビアでギランバレー症候群が多数発生

 コロンビア保健省は急速なギランバレー症候群の発生を報告したが、ジカウイルス感染によるものと推定されている。昨日英国のガーディアン紙が報じている。
 フランス領ポリネシアで2013年と2014年、そしてベネズエラで最近、神経疾患であるギランバレー症候群の発生が(ジカウイルス感染に伴って)報告されている。
 異常新生児を感染妊婦が出産することを除いて、ジカ感染症は軽症とされてきたが、コロンビアからの報告は合併症に対する重大な問題が提起されたといえる。

 コロンビア保健大臣によると先週15人程度から数百人に増えたとされる。また北部の市の神経専門医は通常年に3人程度診察しているが、現在は1日に多くが受診しているという。

 ワクチン開発に関する報告が出ているが、1つはカナダのチームによるもので、早ければ今年度末に緊急使用が可能になるかもしれないとされ、もう一つはさらに期間はかかるとされる。


ジカウイルス感染した妊婦から誕生する異常新生児は、風疹感染した妊婦が出生する異常新生児(先天性風疹症候群)と基本的に同じ可能性。表現される障害部位は異なっているが、妊娠初期に胎盤を経由してウイルスが胎児に感染し、臓器発達に障害を起こす過程は基本的に同じ。
 先天性ジカウイルス症候群と呼ばれるべき障害なのかもしれない。
 
 先天性風疹症候群
  国立感染症研究所
  
  上記ページから抜粋
 
 免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎児に感染して、出生児に先天性風疹症候群 (CRS)と総称される障がいを引き起こすことがある。
風疹のサーベイランスやワクチン接種は、先天性風疹症候群の予防を第一の目的に考えている。

疫 学
 風疹の流行年とCRSの発生の多い年度は完全に一致している。また、この流行年に一致して、かつては風疹感染を危惧した人工流産例も多く見られた(図1)。 風疹は主に春に流行し、従って妊娠中に感染した胎児のほとんどは秋から冬に出生している。流行期における年毎の10 万出生当たりのCRSの発生頻度は、米国で0.9 〜1.6 、英国で6.4 〜14.4 、日本で1.8 〜7.7 であり、国による差は殆ど見られない。母親が顕性感染した妊娠月別のCRS の発生頻度は、妊娠1 カ月で50%以上、2カ月で35%、3カ月で18%、4カ月で8%程度である。成人でも15%程度不顕性感染があるので、母親が無症状であってもCRS は発生し得る。

臨床症状
 CRS の3 大症状は先天性心疾患、難聴、白内障(図3)である。このうち、先天性心疾患と白内障は妊娠初期3 カ月以内の母親の感染で発生するが、難聴は初期3 カ月のみならず、次の3 カ月の感染でも出現する。しかも、高度難聴であることが多い。3 大症状以外には、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など多岐にわたる。

*ジカウイルスで障害を起こす臓器は脳発育障害を伴った小頭症以外、いまだまとめられていないが、風疹の場合と共通する障害が起きている可能性はある。


Rio Olympics: fears grow that Games could be affected by Zika virus Telegraph.co.uk (英国) ジカウイルス、リオ五輪開催に不安感高まる

 ジカウイルス感染症が拡大していて、対策に苦慮しているブラジル。
 リオの五輪を訪れることを予定しているアスリートや観光客は熟慮して判断しなければならないかもしれない。

 ジカ熱、蚊によって媒介される感染症であるが、成人が発病した場合はインフルエンザ様症状を呈するが完全に治癒する。しかし感染した母親は障害児を出生する可能性がある。

 ブラジルでは最近(昨年11月以来:訳者)150万人の発病者が出ていて、数千人の脳障害を持つ新生児が誕生している(脳の発育障害を伴った小頭症)。
 
 WHOによるとジカ熱は西半球、20か国以上に広がっているが、特に大きな国際的集会がないにも関わらず、急速な拡大を見せている。

 五輪参加を予定している国の中で、オーストラリア、ロシア、米国および英国は8月の五輪までのブラジルの状況を注視していると発表した。
 オーストラリア五輪チームの医療監督であるデービト・ヒュージ氏は、次のようにコメントしている。
 「すべての妊娠可能女性は、妊娠中に感染すると小頭症の新生児を出産する危険性が高いことを知る必要がある」
 「最近のガイドラインに従うならば、五輪参加中に妊娠している可能性があるすべてのチーム員は、危険性を考慮して、ブラジルへ行くかどうかを慎重に判断する必要がある」

 ロシアスポーツ大臣のビタリ・ムツコ(Vitaly Mutko)氏は、可能な限りの予防的対策を講じるとコメントしている。

 英国五輪協会広報官は、事態を詳細にフォローしていると次のように語っている。
 「医療チームは、ロンドン大学熱帯医学学部の専門家と密な連携をとりながら、蚊対策を含む最新の旅行医学情報に基づいて対応する。情報はすでに全種目のチームと共有されており、継続的に五輪出発まで新情報が提供される」。

 米国五輪委員会広報官のパトリック・サンダスキー(Patrick Sandusky)氏もブラジルの状況を注視していると語り、米国CDCからの情報と指導を考慮している、と語っている。


 ブラジルの専門家たちは、ブラジルへのジカウイルスは2014年のサッカー・ワールドカップでもたらされたと判断している。数十万人の国外からの人々が集まったが、ウイルス専門家はジカウイルスは多分、当時流行していたポリネシアからもたらされたと考えているようだ。
 しかしWHOはその可能性を否定し、ブラジル五輪への参加に反対の姿勢は示していない(訳者注:2月1日に、緊急委員会が開催されるが、判断はどのようになるのだろうか)。

 ブラジルはすでに対策に乗り出している。
 数十万人集まるリオのカーニバルの前に、蚊の増殖しそうな水たまり等に殺虫剤のスプレーを行っている。

 リオ五輪組織委員会の広報官であるマリオ・アンドラダ(Mario Andrada)氏は、これまで五輪中止、または場所を変更する等の論議はされたことはないと、ニューヨーク・タイムズに語っている。
 同氏はさらに、組織委員会では毎日開催地のチェックを行い、蚊の発生する水たまりなどの除去に努めていると語り、さらに参加選手たちにジカウイルス感染の不安感を抱かせないように、殺虫剤の提供を保証し、ウイルスの状況について情報を提供し続けると語っている。
 ジカウイルスはジョークなしに危険だ。我々はこの姿勢をパラリンピック最終日まで続ける。同氏はそのように語っている。


 韓国、ジカ熱を法定伝染病に、学会が感染国を調査に
韓国当局 「ジカ熱」を法定伝染病に指定=報告義務付け 聯合ニュース

 {韓国の保健当局は29日、ジカウイルスによる「ジカ熱」を法定伝染病に指定したと発表した。

 法定伝染病の指定を受け、感染者または感染した疑いのある患者を診療した医療機関は直ちに管轄の保健所に届け出なければならない。

 ジカ熱は新生児の頭が通常より小さく知的障害を伴うこともある「小頭症」との関連が疑われており、ブラジルなど中南米で広がっている。一部の国では南米への旅行を控えるよう呼びかけている。

 韓国保健当局は対策班を運営しており、大韓産婦人科学会、大韓感染学会などを中心にした諮問団を立ち上げた。}


 米国で31人のジカウイルス感染者が確認
Pregnant Woman in NYC Is One of 31 Infected With Zika Virus in US ABC News (米国) 米国で31人のジカウイルス感染者が確認、ニューヨーク市では妊婦が1人感染

 米国CDCによると、米国内では少なくとも11州で31人のジカウイルス感染が確認された。その中にはニューヨーク市の1人の妊婦が含まれている。
 また今月初めにはイリノイ州で2人の妊婦の感染が確認されている。

 これらの感染者は米国外で感染していると考えられ、米国内での感染例はないと考えられている。

 プエルトリコと米国バージン諸島では少なくとも20人の感染者が出ている。

 ニューヨーク市内では1人の妊婦を含めて3人の感染が確認されたと、28日当局が発表した。
  現在冬であることから市内で蚊からの感染が起きることは考えられないが、それでも当局は夏に向かって対策を強化し始めた。


29日


 ジカ熱

Researchers Weigh Risks of Zika Spreading at Rio Olympics New York Times  (米国) 研究者達、リオのオリンピックによりジカウイルス拡大の危険度を論議

 リオのオリンピック開催は冬期間であるが、ブラジルの冬期間でも蚊は活動している。

 現在特に大きなイベントがなくてもジカウイルスは拡大して、150万人の感染者を出している。
 オリンピックでは米国からから20万人もの観光客がブラジルに入国すると推定されている。どれだけの数の米国人がジカウイルスに感染して米国に戻るか。

 ジカウイルス感染症で多くの小頭症が誕生している。医学的にウイルスと小頭症の因果関係が明確にはされてないが、ブラジルの医師や病院ではジカウイルス感染が増え出してから小頭症の誕生が一気に増えたことを確認している。
 医学的にウイルスと小頭症にお因果関係が明確になるまで9ヶ月は要すると専門家は語っている。

 以下略


【ジカ熱】ブラジルで人工中絶の容認求める声 WEDGE Infinity  

 BBCニュース

ジカウイルスの感染被害が広がっているブラジルで、弁護士や科学者や活動家が、ジカウイルスに感染した女性に人工中絶を認めるよう最高裁に求める運動を始めた。ブラジルでは昨年10月以来、3000人以上の小頭症の赤ちゃんが生まれたとされ、ジカウイルスとの関連が懸念されている。

ブラジリア大学教授らが中心になったグループは、2カ月以内に最高裁に請願を提出する方針で、賛同の署名を集める。ジカ熱の集団感染が起きたのは、ジカウイルスを媒介するネッタイシマカを駆除しなかったブラジル政府の責任だと批判する内容になる予定という。

「政府の失策のせいで」ブラジルの女性たちが「罰を受けるべきではない」と、中絶の容認を求める方針。

ブラジルでは人工中絶は違法だが、母体に危険が及ぶ場合や強姦による妊娠の場合は例外。さらに2012年以降は無脳症の胎児についても中絶が認められるようになった。無脳症を例外として認めるよう最高裁を説得したのも、ブラジリア大学のデボラ・ディニス教授たちのグループだ。

ブラジル保健省はこれまでに270人の赤ちゃんの小頭症を確認。さらに3448人について調査中という。

ディニス教授はBBCに対して、特に貧困家庭の被害が大きいと指摘した。

「現状では一部の女性たちが妊娠を恐れ、妊娠したらどうなるか分からない状態だ」



 国内情報

  国内での情報も増えている。クリックで拡大
 


Zika Virus May Push South America to Loosen Abortion Bans WIRED (米国) ジカウイルス流行は南米に人工妊娠中絶禁止令が緩和される可能性

 ワクチンはなく、治療法もなく、信頼性ある診断キットもなく、いかにして患者をジカウイルスから守るべきか途方に暮れている。

 昨年蚊媒介感染症であるジカ熱がラテン諸国に広がり、小頭症の新生児出産の危険性からパニックが広がっている。
 これまで適切なアドバイスはない:妊娠しないようにとの公的ガイドラインが、ブラジル、コロンビア、およびホンジュラスでは出されている。エルサルバドルでは2018年まで妊娠しないようにとのアドバイスがなされている。
 しかしこれらラテン諸国の大多数はカソリック教国であり、避妊は一般的ではなく、また人工流産は禁止されている。
 女性に妊娠を避けるように忠告することは現実的指導とはならない、ブラジルの専門家がコメントしている。
 以下略

 1960年代に米国で風疹が流行し、多くの奇形児が出生された。
 ジカウイルスと同様に感染者は軽症で、当初は一般的に注目されない感染症だった。
 しかし異常胎児分娩が相次ぎ、風疹の拡大は社会的問題を引き起こし、禁止されていた人工流産が医学的判断によりという名目で多数例に行われ出した。
 その後ワクチン開発が進んだ。

 ジカウイルス感染症はかっての風疹流行に類似している。


Short Answers to Hard Questions About Zika Virus New York Times (米国) ジカウイルスに関する難しい疑問への簡単な答え



 ・ジカウイルスとは
  蚊媒介による感染症を引き起こす。デング熱、黄熱、西ナイル熱などの原因ウイルスに近縁。

 ・ウイルスはどのように広がる?
  ネッタイシマカで広がる。蚊は小さな水たまりで増殖する。

 ・ウイルスはどのようにして胎児の脳を傷害する?
  十分解明されてない。
  2015年10月にブラジルで多発し出してから初めて知られた。

 ・妊婦が避けるべき国は?
  他情報で既出

 ・どのようにして感染を知ることが出来る?検査キットはある?
  5人に1人しか発病しないことと、発病しても重い症状は出さないことから、これまで診断法は開発されてこなかった。

 ・自分は妊婦で、最近感染地域を旅行した。どうすれば良いか?
  血液検査を受けた方が良い場合がある。全ての妊婦はエコー検査で胎児の状況を把握する必要がある。
  
 ・妊娠中にジカウイルスに感染した。問題か?
  もっとも危険な感染時期は妊娠第一期(妊娠後3ヶ月間)と考えられている。

 ・誕生新生児は検査を受けるべき?
  母親がジカウイルスに感染したなら受ける必要がある。ジカウイルスによる胎児の障害は小頭症だけではない。聴力障害、視力障害など、他の異常も起きえる。
  感染した母親は、発疹、関節痛、結膜炎を生じる場合があるから、症状から感染の既往が分かる場合がある。

 ・治療法はある?
  ない。

 ・予防方法は?
  ない。
  蚊に刺されないこと

 ・これまでジカウイルスはアフリカやアジアで見つかっていたのに、小頭症は発生しなかった?
  これまでウイルスは免疫のない大集団に感染を起こしたことはなかった。事例が非常に少ないことから不明。


 WHO、ジカ熱対策に乗り出す
WHO leader: Zika virus 'spreading explosively' CNN  (米国) WHOリーダー:ジカウイルスは爆発的に広がっている

 ジカウイルスは現在アメリカ大陸に爆発的に広がっている、とWHO事務局長が28日理事会で語った。
 「警戒レベルは非常に高い」

 我々は対策案を早急にまとめる必要がある。
 チャン事務局長はそのように語った。

 この蚊媒介疾患は現在23ヶ国に広がっている。
 数十年もの間、ウイルスは大きな問題も起こさず存在していたが、最近ウイルスが新生児奇形や成人の神経症状を引き起こす可能性が指摘されてから警戒感が急速に高まった。

 ある地域にウイルスが広がると、小頭症奇形児の出産が増え、またギランバレ症候群を罹患する患者が現れる。チャン事務局長はそのように説明している。

 1947年、ウガンダのサルでウイルスが見つかって以来、ウイルスはしばしばアフリカからアジアにかけての赤道周辺で見つかっている。
 9年前、太平洋の島々で見つかっている。

 昨年、ウイルスはアメリカに向かってきた--それは既に惨事を引き起こしている。
 感染者数は対数的に増えている。
 公衆衛生学的対策が急務とされていて、それは特に妊娠する可能性のある女性や妊婦が対象となっている。

 チャン事務局長は緊急対策委員会を2月1日にジュネーブに招集する予定と発表した。
 世界の公衆衛生専門家が、ジカウイルス対策に何をすべきか話し合うとされる。

 米国医師会雑誌に米国の研究者であるDaniel Lucey氏 とローレンス・ゴスチン氏が27日に、このような会議開催をWHOに要求する意見を掲載しているが、そこでWHOの緩慢な対策を批判していた。
 ブラジル、PATHO(全米保健機構)、および米国CDCは迅速に対応しているが、WHO首脳部の反応は深刻な状況に発展しているにもかかわらず、緩慢である、としている。


28日


中国H7N9鳥インフルエンザ

H7N9 avian flu reported in Hunan Province  Outbreak News Today (国際) 中国湖南省でH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告

 湖南省は33歳男性がH7N9鳥インフルエンザに感染したと報告した。


 ジカ熱


Zika Virus Requires an Urgent Response New York Times (米国) ジカウイルス流行は迅速な対応を要する

 エボラ流行が終息に向かう間もなく、別なウイルス、ジカウイルスが南部および中央アメリカに拡大している。
 ウイルスは重篤な胎児異常を引き起こすが、今、米国に侵入しつつある。

 WHOがエボラ流行の際と同じく緩慢な対応をとることは許されなく、早急な国際的対応を図ることが要求される。

 ジカウイルスはデング熱、黄熱、ウエストナイル熱ウイルスと同属のウイルスで、70年前にウガンダで発見された。名前は発見された森に由来する。
 その後ほとんど注目されなかったが、理由は症状が比較的軽症なインフルエンザ類似の症状に過ぎなかったからであるが、昨年アメリカ大陸で見つかってから、9ヶ月間にブラジルや24ヶ国の国や地域に拡大した。
 ウイルスはネッタイシマカにより運ばれるが、小さな水たまりで蚊は増え、人を刺すのは通常日中であり、蚊の対策は極めて困難となっている。

 人への感染はそれほど危険なものではないが、ジカウイルスの拡大は極めて多くの小頭症の誕生をもたらす。それは先天性の不可逆的頭蓋骨の変形である(脳発達障害も伴う:訳者注)。ブラジルでは2014年に147例の小頭症が誕生していたが、2015年には4000例近い誕生となっている。科学的に両者の確固たる因果関係は証明されていないが、保健当局ではほぼ間違いと考えている。
 科学者達はまた、ウイルスが神経学的疾患である、ギランバレ症候群を起こす可能性も指摘している。

 現在ワクチンはなく治療法もない。また広く使える診断キットもない。
 予防するには、蚊に刺されるのを防ぐために素肌を出さないことと、エアコンや網戸を使用して室内への蚊の侵入を防ぐこと、そしてDEETを含む昆虫駆除剤の使用である。

 今夏五輪開催のブラジルでは、強力な蚊駆除キャンペンを開始し、22万人の兵士が蚊の増殖場所の発見、そして女性に事態が制御されるまで妊娠を防ぐように求めている。

 エルサルバドルでは女性に2018年まで妊娠を避けるように求めている。
 米国ではCDCが妊婦が避けるべき旅行先の国や地域を発表している。
 しかしこうした対策がいつ終えることが出来るか未定であり、また自国で独自の対策を講じることが出来ている国はない。
 それに対してウイルスは冬を終えると米国南部に拡大してくる可能性が高い。

 各国が対策に苦慮している中、WHOは残念ながら、エボラの時と同じように積極的対策に乗り出さずに、広く国際的対策をリードする気配を見せていない。

 WHOは近く執行委員会を招集しているが、これは完全にWHOがジカ対策にリーダーシップをとれるかが判断される機会となっている。
 専門家緊急委員会の招集で事務局長へ、ジッカ対策の提言などを諮ることが必要である。


Zika virus could become 'explosive pandemic' BBC News (英国) WHOが適切な対策を講じなければ、ジカウイルスは爆発的パンデミックを起こす可能性

 米国科学者達はWHOに対してジカウイルス拡大に対して緊急対策を講じることを求めている。科学者達は現在のジカウイルス流行を”爆発的パンデミックとなる可能性を秘めている”と表現している。
 米国医学雑誌で科学者達はWHOにエボラ流行で対策が不十分であったことを学び、専門家による緊急委員会を招集するように求めた。

 科学者達はワクチンの開発が2年以内に可能となるかも知れないが、実際に適応出来るまでは10年は要するとしている。

 ジカウイルスは小児の萎縮脳と関連している可能性が高く、それはブラジル国内でパニックを引き起こしている。
 数千人が既に感染しており、感染は20ヶ国を越えている。

 米国医師会雑誌(JAMA)に論説を掲載した科学者達は、エボラ流行初期にWHOが適切に対策を講じていれば、数千人の命は救えたと述べている。
 著者らはもしジカウイルス対策が遅れたならば、エボラのときと同じような大惨事につながるだろうと警告している。
 以下略


Zika virus: Canadian Blood Services looking at donation policy CTV (カナダ) ジカウイルス:カナダ輸血サービス、献血態勢の見直し

 米国FDAが一時的に最近ジカウイルス感染地域より帰国した人々からの献血を停止することを受け、カナダ輸血サービスも献血態勢を見直すことを検討している。


CDC Confirms Zika Virus Infection in Minnesota Woman TIME(国際) CDC、ミネソタの女性がジカウイルスに感染していることを確認

 ミネソタ州保健局とCDCは、ホンジュラスに旅行した女性がジカウイルスに感染していたことを確認した。
 女性は旅行から帰ってきた後1月1日から症状を呈したが、入院すること無しに完治したとされる。
 ミネソタ州では2014年以来初の発病者となった。


 ホワイトハウスで対応を協議
Zika on executive-level agendas at White House, WHO  (米国、ミネソタ大
学感染症情報センター) ジカウイルス感染症、ホワイトハウスで検討、さらに
WHOが新情報


 アメリカ大陸に急速に広がっているジカウイルス流行に関して、米国ホワイトハウス
で大統領に状況説明が行われた。
 またWHOの執行委員会(executive board)が状況について明日論議する予定と
なっている。
 
 本日ブラジルから200名以上の小頭症疑い新生児誕生の報告がなされた。
 一方航空会社はジカウイルス流行地への航空券購入妊婦のキャンセルを受け付
け始め払い戻しを行う。
 
 ”米国当局者、オバマ大統領へ状況報告”
 
 昨日、保健当局と国家安全保障局の最高責任者達がオバマ大統領と、ジカウイ
ルスおよび他の蚊媒介ウイルスの拡大に関して論議した。
 
 国立アレルギー感染症研究所長官のトニー・ファウチ医師はジカウイルスが米
国内に拡大する要因と、CDCから出されている旅行および臨床的ガイダンスにつ
いて説明した。
 他の当局者はジカウイルス拡大により西半球にもたらされる経済的および発展
上の脅威について説明を行った。

 大統領はジッカウイルス感染症の診断キット、ワクチンおよび薬剤の開発を急
ぐことと、その配布が必要であると強調し、さらに米国人に自分たちをウイルス
感染から守るために多くの情報を提供することが必要であることも強調した。
 以下略


The children of Zika: Babies born with disorder linked to virus CNN (米国) ジカウイルス感染小児:小頭症で生まれた乳児

 ブラジルで過去数ヶ月内に4000名以上の小頭症が誕生した。
 その中の1人に焦点を合わせている。


More Countries Report Zika Virus — as Some Airlines Offer Refunds NBCNews.com (米国) ジカウイルス感染症報告国がさらに増加、感染国への搭乗中止に対する払い戻しを行う航空会社も増える

 コスタリカからジカウイルス感染者が確認されたと報告が26日なされた。
 米国CDCはジカウイルス感染症危険地域として、米国バージン諸島とドミニカ共和国を追加した。これらの国には妊婦の旅行を控えるべきと助言される。これで危険国は24ヶ国となっている。WHO西半球のいずれの国でもウイルスが拡大する危険性があるとしている。

 ユナイテッド航空は感染国へ搭乗予定の人々が搭乗をキャンセルした場合払い戻しを行うと発表している。
 アメリカン航空は妊婦の渡航が危険であるとする医師の証明書がある場合はキャンセル料金を支払うとしている。


Experts: USA must prepare now for Zika virus USA TODAY  (米国) 専門家:米国は今、ジカウイルス対策を急ぐべきである

 米国の保健専門家達は、蚊によって媒介されるジカウイルス対策を米国は今急ぐべきと警告している。ウイルスは現在アメリカ大陸21ヶ国に広がっており、ブラジルでは感染妊婦から障害を持つ新生児が誕生している。

 全アメリカ保健機関(PATHO)によると、ウイルスは米国およびネッタイシマカが生息している西半球の国に拡大してくると予想されている。ネッタイシマカはチリとカナダには生息していない。

 ジョージタウン大学の世界保健対策の専門家であるローレンス・ゴスチン氏は、国際旅行によりウイルスは急速に拡大すると予測している。
 ジカウイルスは人人感染しない。
 しかし旅行中に蚊に刺されてウイルス感染した人が米国に戻った後、蚊に刺されると、その蚊に刺される周辺の人々にウイルスは感染する。

 間違いなくジカウイルスは米国に入ってくる、そして異常胎児の発生が見られるようになるだろう、と専門家達は警告している。

 ジカウイルスは1940年代から知られているが、それが危険なウイルスであることは数ヶ月前にブラジルから小頭症の新生児が多数発生していることが報告され初めて認識された。
 昨年秋以来3500例以上の小頭症の新生児が誕生しているが、それまでブラジルでは年に2~300例に過ぎなかった。

 WHOの広報官であるクリスチャン・リンドマイアー氏は、ジカウイルスがなぜそれほど急激に拡大しているのか、またなぜブラジルで感染流行が起きているのか原因は定かではないとしている。

 ジカウイルスが北方へ急速に拡大している原因は、気候変動とエルニーニョ現象で気温が上昇していることが指摘されている。媒介するネッタイシマカの生存分布が北方へ拡大しているからだ。ヒューストンのバイラー大学熱帯医学学部長のピター・ホテツ氏がそのようにコメントしている。
 同氏は米国はジカウイルスが特に拡大する要因が多いとしている。それは蚊の分布域だけではなく、貧困地帯が多く、そうした地域では蚊が生息しやすい環境にあるとされる。すなわち道路脇に捨てられてある古タイヤなどは蚊が多く生息する要因となっている。
 さらに貧困地域の家庭では窓に網戸は設置されてなく、そのため蚊が容易に室内に侵入してくる。

 ブラジルでジカウイルスの発生は2015年5月までは報告されてなかった。
 専門家の中には、は2014年のサッカー・ワールドカップによりウイルスがもたらされたとする意見も多い。
 ジカウイルスに感染しても80%の人は無症状である。
 感染しても自覚症状無しにブラジルに集まった人々が、そこで蚊に刺されることでウイルスが拡大したと推定される。

 これまで少数のジカウイルス感染者が米国に戻ってくることが必ずしも流行を引き起こさなかったようだ。
 CDCは2007年~2014年の間海外からの帰国者14人をジカウイルス感染者と診断している。

 しかし、多くの専門家達は2016年オリンピックでウイルスが世界中に拡大する危惧を抱いている。
 五輪はジカウイルス拡大の完全なるイベントとなる可能性が高い。
 五輪観戦でブラジルに集まり、蚊に刺されることでジカウイルス感染を起こし、そのまま母国に戻り、そこでネッタイシマカに刺されることでウイルスが拡大する、と推定する。
 ジカウイルスが地域的に流行している状況から世界的流行に変化する、と分析する専門家もいる。

 ジカウイルス対策として米国保健当局は、蚊の検査と同時に流行地域からの帰国者の検査を開始すべきとゴスチン氏はコメントする。また保健当局は妊婦の検査をする必要があると同氏は助言している。

 現在ジカウイルス感染の診断は困難である。インフルエンザなどのように検査薬が市販されていない。米国内で感染疑い者が出た場合は、地域の保健局が採取した血液検体をCDCに送ることになる。

 国立健康研究所(NIH)ではジカウイルスワクチンの作製を急いでいる。

 ゴスチン氏はWHOの対応は遅すぎると批判している。
 WHOは各国のジカウイルス対策に何もアドバイススしていないという。
 (ウイルス拡大が国際旅行で拡大するにも関わらず)旅行アドバイザーとの連携を全くしていないことは驚きでもあるという。


The Latest: Doctor Calls for More Zika Info in Venezuela New York Times (米国) 最新情報:医師、ベネズエラ国内のジカ情報を求める

 2015年1月以来感染症疫学情報を発表していないベネズエラ政府に対して、元の保健大臣で国家疫学保護NPOメンバーでもあるホセ・フェリックス・オレッタ医師は、国の統計データはないものの、ジカ熱は今や社会的脅威となっているとして、国の最新データの公開を大統領に求めている。


World health agency expects Zika virus, linked to birth defects, to reach US Los Angeles Times  (米国) WHO、ジカウイルスは米国に拡大すると予測


 MERS
Mers patient fever-free, but 12 high-risk contacts gone Bangkok Post (タイ) MERS患者、無熱化、12例のハイリスク接触者は国外へ

 タイで2例目のMERS患者となった71歳のオマン男性は無熱化した。しかし呼吸促迫があるため、酸素吸入を必要としている。
 一方濃厚接触者40人の中の12人がウイルス検査で陰性だったことから国外へ去った。
 残りの28人は隔離中とされる。内訳は、患者の親族1名、タクシー運転手2名、ホテル正式職員4名、ホテル被雇用者11名、航空会社スタッフ10名。

Patient travelled to Thailand against advice: MoH Muscat Daily  (オマン) 患者は保健当局の反対を押し切ってタイへ向かった

 タイ入国後にMERSと診断されたオマン人男性は、オマン保健当局の反対を押し切ってタイに向かったと、オマン保健省は発表した。

 男性は1月中旬に政府管轄の病院を受診し、MERSと糖尿病の診断を得た。しかし当局の反対を押し切ってタイに向かったとされる。

 管理人コメント:タイの病院での治療を男性は望んだと思われる。バンコクにある病院は外国人を対象とした近代的設備と検査および治療が可能となっている。


27日

 ジカ熱はパンデミックに発展中


First Zika virus case confirmed in LA County Los Angeles Times  (米国) ロスアンジェルス郡で初のジカ熱が確認

 11月下旬にエルサルバドルを旅行してきた若いロスアンジェルス郡の女性がジカ熱に感染していたことが保健当局から発表された。


Health minister: Brazil is 'losing battle' against mosquito Washington Post  (米国) ブラジル保健相、ブラジルはジカ媒介蚊との戦いに力尽きている

 ブラジル保健相は、ジカウイルスを媒介する蚊の対策に22万人の兵士を動員すると語った。
 しかし同相は蚊駆除との戦いはすでに徒労に終わりつつあると語った。

 カーニバルの前に22万人の兵士たちが各家庭を訪れ、蚊駆除を手伝う予定とされる。

 政府は約40万人の妊婦を対象に蚊忌避剤を配布する予定。


Puerto Rico confirms 18 Zika virus cases  Fox News (米国)プエルトリコで18例のジカウイルス感染者が確認

 プエルトリコ保健長官はジカウイルス感染者数が急増し18例となったと発表した。
 妊婦は含まれていない。感染者の多くは高齢者とされる。

 当局はさらに疑い者200例以上(有症状であるがデング熱とチクングンヤ熱が検査で否定された)についてジカウイルス検査を行っている。

 米国保健当局はジカ熱が発生している22カ国への妊婦の旅行について危険であるとの判断を示しているが、その中にプエルトリコも入っている。


Zika Virus Will Spread Through The Americas, WHO Says NPR (米国) ジカウイルスはアメリカ大陸全体に拡大すると予想、WHO


Five things you need to know about Zika CNN (米国) ジカ熱、5つの重要知識

 神経学的疾患を保有する新生児の誕生と急速に世界中に広がる原因ジカウイルス。比較的新しい蚊媒介ウイルスによるジカ熱は世界中の関心を集め出している。

 ジカウイルスは攻撃的ネッタイシマカ(Aedes aegypti )により媒介され感染する。現在世界23ヶ国に広がっている。
 米国CDCは妊婦に対して発生国への旅行を控えるように警告している。発生国の中の数カ国では女性に妊娠を控えるように忠告しているが、中には2年間という長期間に及ぶケースもある。

 「ジカ熱、これはパンデミックに進行する。自然に消えはしない。日増しに悪化してゆく」
 国立アレルギー感染症研究所長官のアンソニー・ファウチ博士はそう警告している。

 ここに知識として重要な5項目を挙げる。
 
 1)ジカ熱とは?なぜそれほど深刻なのか?

  原因ウイルスのジカウイルスはフラビウイルス(flavivirus,)の仲間である。このウイルスグループに属するのは黄熱、西ナイル熱、チクングンヤ熱、デング熱などの原因ウイルスが含まれる。
 しかしこれらのウイルスのいくつかはワクチンがあるが、ジカウイルスにはワクチンは作製されてなく、また治療薬もない。

 ジカ熱が感染妊婦から神経学的異常を伴う小頭症が生まれる危険性があることから、世界的関心を集めている。
 誕生した新生児は発達異常を伴うが、時には死亡する。

 2015年11月以来、ブラジルでは妊娠中に感染した妊婦から4000例の小頭症が誕生している。なお2014年にはわずか146例の誕生で46例が死亡しているに過ぎない。

 他のラテンアメリカでも小頭症の新生児の誕生が増えだしている。
 米国ではブラジルへ旅行して戻ってきて分娩されたハワイでの1例があるが、現在ラテンアメリカへ旅行、そして感染した2例の妊婦が経過観察中である。

 CDCでは発生23ヶ国を旅行した妊婦に対して母胎のエコー検査と母親の血液検査を産婦人科医に求めている。

 いくつかの国では自己免疫疾患であるギラーバレー症候群を発症した成人例が報告されている。生命的予後が悪い麻痺を引き起こすことがある疾患である。

 2)ジカウイルスはどのように拡大するのか?

 感染者の血液を吸ったネッタイシマカが他の人を刺すことでウイルスは伝搬される。
 蚊に刺された人々は症状がある間、ウイルス保有者となる。
 
 ほとんどの人々の症状は軽い。発熱、頭痛、発疹、結膜充血。
 感染した80%の人はジカ熱を感染したことを認識していない。このことは妊婦にとって重要なことである。理由は感染したウイルスが羊水中に侵入するからである。

 CDCの生物媒介疾患部門の長であるライレ・ペーターソン医師は、胎児がジカウイルスに感染することは初めて分かったことだ、という。
 ファウチ医師も同意する。他のフラビウイルスではそのようなことは起きていない。デング熱やウエストナイル熱など。

 またCDCは感染事例の中には、輸血、検査室でウイルスに暴露、性行為などでの感染報告もあるという。*訳者注:精液中にウイルスが侵入している。
 母乳中にウイルスは検出されるが、母乳保育中に新生児に感染する可能性に関しては定かになっていない。

 3)ジカウイルスはどこにいるのか?

 地域で感染が起きているのは次の国々:Barbados, Bolivia, Brazil, Cape Verde, Colombia, Ecuador, El Salvador, French Guiana, Guadeloupe, Guatemala, Guyana, Haiti, Honduras, Martinique, Mexico, Panama, Paraguay, Puerto Rico, Saint Martin, Suriname, Samoa and Venezuela,

 米国には旅行先で感染して帰国して発症した例が知られているが、地域的に感染が広がった事例は今のところない。*訳者注:現在米国では蚊が発生する季節ではないことが幸いしている。

 4)ジカウイルス感染を防ぐためには?

 ワクチンも治療薬もない現状では、ジカウイルス感染を防ぐ手段は発生国への旅行を避けることしかない。
 もし感染発生国へ旅行するなら、蚊に刺されることを防ぐことである:CDCの推奨する方法は素肌を出さないこと、エアコンで空調された部屋で寝ること等。
 もしジカ熱に感染した場合は、他の人への感染を防ぐために、1週間は蚊に刺されることを防ぐことが重要であるとCDCはコメントしている。

 5)ジカ熱対策は国際的にどのように進行しているのか?

  ワクチン開発は世界中の研究者により急がれているが、完成するまでは姑息的方法である蚊の発生を防ぐことが中心となる。
 殺虫剤のスプレー、蚊の増殖を防ぐために周辺の水たまりを乾燥させる。自宅、ホテルなど。


ジカウイルス

 2016年1月 出典Wikipedia国際版
  ブラジルから中央アメリカ、南部アメリカへ広がっている



Three people tested positive for Zika virus in New York New York's PIX11 / WPIX-TV  (米国) ニューヨーク州で3人がジカウイルス感染が確認

 ジカウイルス感染症が発生している国外へ旅行したニューヨーカー3人のウイルス感染が確認された。
 州保健局によると、この時期にニューヨーク州でジカウイルスに感染することは通常はないとされる。媒介する蚊も冬期間は不活発で、ウイルスも発病者と通常の接触では感染しない。
 しかし南方への旅行で感染する危険性がある故、十分注意する必要があるとされる。

 ウイルス感染で5人に1人が症状を呈するが、発熱、発疹、関節痛または結膜炎が主たる症状とされる。

 妊婦が感染すると脳の発育障害を伴った小頭症を出産する危険性がある。


El Salvador's Advice on Zika: Don't Have Babies New York Times (米国) エルサルバドル政府のジカウイルス感染に対するアドバイス、妊娠は避けるように

 蚊が媒介するジカ熱感染で胎児が脳障害を起こす可能性があることから、2018年まで2年間、妊娠をさけるように政府がアドバイス。

 人間の歴史上、流行病の発生が国から2年間は妊娠を避けるように求められたという事態はあったろうか?

ジカウイルス
Wikipedia:Zika virus outbreak in Brazil Wikipedia (国際) ブラジルにおけるジカウイルス流行(2015年~現在)

 2015年4月以来、ジカウイルス流行がブラジルで始まり、その後南アメリカと中央アメリカ、そしてカリブ海諸国に拡大している。
 地域の保健当局は流行の原因は2014年FIFAワールドカップ開催による海外からの大勢の人々の入国と、地域における蚊のAedes aegypti (ネッタイシマカ)とA. albopictus (ヒトスジシマカ)の大量分布が原因と考えている。
 ネッタイシマカは日本では琉球列島、小笠原諸島、沖縄などで見られたことはあるが現在はほうこくなし。ヒトスジシマカは国内で一般的に見られる)。

 ウイルスはそれまでアフリカ、アジア、及び太平洋の島々でしか見られてなかった。
 しかしポリネシアの研究者達は、ジカウイルスが流行している太平洋諸国からはサッカーに参加した国はないことから、むしろウイルスは2014年8月にブラジルにリオで開催された国際カヌーレースで広がった可能性が高いと主張している。
 ウイルスはアメリカ大陸のカナダとチリ以外に広がっている。

 ウイルスは昆虫により媒介されるflavivirus 属に分類され、同属に含まれるウイルスにウエストナイルウイルス、デングウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス( tick-borne encephalitis virus)、黄熱ウイルス、ジカウイルス、日本脳炎ウイルス、そして脳炎を起こす他のウイルスが含まれる。
 ウイルスは 蚊のAedes aegypti mosquitoで運ばれ感染する。

 ウイルス感染でギランバレ症候群がフランス領ポリネシアで高率に起きたが、その後ブラジルでも発生している。

 ブラジルでの流行でウイルスは高率に小頭症新生児を発生させ、2015年に2782例の小頭症が誕生したが、2014年には147例、2013年には167例に過ぎなかった。

 ウイルスを運ぶ蚊が環境破壊による気候変動で分布域を広げていることが原因とする説が環境専門家達からなされている。

 ブラジルにおける流行は、2015年5月にブラジル北部と東部で初めて確認されたが、当初はデング熱様疾患の流行とされていた。
 ウイルスは、2015年11月に北東部で小頭症の新生児から分離された。

 2016年1月、米国で初の小頭症新生児が生まれた。母親は2015年5月にブラジルを旅行してジカウイルスに感染していた。妊娠初期の感染であった。

 コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、およびジャマイカでは女性に対してジカウイルスによるリスクが明確になるまで妊娠を延ばすように忠告している。

 ジカウイルス感染症と小頭症の関係が明確になるにつれ、米国CDCは2016年1月に妊婦のブラジルおよびジカ熱が報告されている以下の国への旅行延期をアドバイスしている;コロンビア、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、マルチニク島、パナマ、パラグアイ、ベネズエラ、プエルトリコ他。

 英国、アイルランド、ニュージーランド、カナダ、EUも類似の旅行警戒報を出している。



26日

サウジ保健省、2例のMERS感染者を報告
 サウジ保健省

 Al khumra  21歳、45歳、 外国人男性、直接ラクダに触れた既往、無症状

  詳細は不明。なぜ無症状なのに検査で感染が分かったのか。定期的に検査をしているのだろうか。


Thailand quarantines 32 people after second MERS case confirmed Reuters (国際) タイ、32人のエボラ患者との接触者を隔離に

 タイ保健省当局者によると、22日確認されたオマン人男性エボラ患者との接触者32人が2週間の隔離監視下に入っていると発表した。
 発病した71歳男性の息子、タクシー運転者、ホテルスタッフ、同じ飛行機に同乗していた旅行客である。
 さらにもう8人の接触者が確認され、隔離される予定とされる。


Thailand reports imported MERS case; Saudi Arabia notes 2 CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) タイ保健省はMERS輸入例を報告、サウジは2例のMERSを報告

 タイ保健省は昨日(24日)、オマンから入国した男性がMERSウイルスに感染し
ていることを確認した。過去7 ヶ月間で同国2例目となる。
 一方サウジ保健省は2例の新規MERS感染者を報告した。両例とも男性でラクダとの直接接触の既往がある。

 殆どのMERSはサウジアラビアで発生しているが、時折発生するサウジアラビア国外で発症する輸出例は厄介である。発生が予測されず、また発病しても検査されない症例は大流行の引き金となる。韓国で昨年夏に発生した大流行はまさしくそうした輸出例の危険性を物語っている。


 米国インフルエンザ、流行程度低、流行株はH1N1
  米国CDC
   第2週 1月10日~16日
   分離株 A型 78.5% (H1N1 62%, H3 22.5%)
   インフルエンザ様症状患者数、例年以下
    クリックで拡大
  

 管理人コメント:H1N1はかっての新型インフルエンザと呼ばれた豚インフルエンザであるが、症状はH3N2香港型よりも軽い。正確にはAH1N1pdmとも呼ばれる。
 我が国も含めて今年の北半球の流行株で、ワクチンは適合しているとされる。


 南米で流行のジカウイルスに警告
More pandemics are inevitable, and the US is grossly underprepared Washington Post  (米国) 新規パンデミックはいつでも起きえる、米国の態勢は不十分

 米国では十分注目されてないが、ブラジルでこの数ヶ月ジカウイルス(Zika virus)の流行が起きている。数十万人の人々が感染している。
 ほとんどの場合は軽症でインフルエンザ様症状で治癒する。しかし妊婦が感染すると出生新生児に奇形が起きる例が知られている。
 ウイルスは蚊やノミのような小さな昆虫で広がる。予防するワクチンはない。

 ブラジルに住んでない人々にとってジカウイルス感染症は注目されない。

 しかしエボラ流行のように初動対策が遅れたことから11000人の死者を出した例がある。
 世界のグローバル化は急速に進み、物や人々の短時間での移動が容易となっている。さらに気候変動は環境を破壊している。病原体は動物から人へ感染し、感染症カクテルが誕生し、世界に拡大し、多くの人々を発病させる。
 新興感染症やその流行は以前よりも危険性を増している。専門家17人から構成されている世界健康リスク検討委員会(のメンバーはそのように警告している。

 以下略


PAHO says Zika virus likely to march through Americas CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター)全米保健機構(PATHO)はジカウイルスが全米に拡大する可能性が高いと警告

 最新のPATHOの情報では、ジカウイルスが Aedes mosquitoesの生息する全米各地に拡大する可能性があるとしている。
 チリとカナダ以外で同蚊は見つかっている。

 なぜウイルスが広くアメリカ大陸に拡大する可能性があるかというと、多くの人々は同ウイルスに免疫をもっていないことと、Aedes mosquitoesが広く分布していることである。同じタイプの蚊は他にも、デング熱ウイルスやchikungunyaウイルスを保有している。

 アメリカ大陸で最も早く発生し、そして多数の感染者が出ているブラジルでは小頭症の新生児の出産が多数増えている。小さな頭と脳からなる。羊水からウイルスが検出されている。

 蚊以外の感染経路については重要であるが、十分わかっていない。
 血液を介してウイルスが感染する可能性はあるが、エビデンスは十分得られていない。
 しかし当局と関係機関は十分な対策をとっているようだ。

 感染者の精液からウイルスが検出されるが、性行為で感染したという報告もでている。
 感染した母親から胎児や分娩時に新生児に感染する可能性はあるが、エビデンスは十分得られていない。現在周産期におけるウイルス感染およびウイルスがいかにして胎児に作用するかなど研究が行われている。

 これまで感染した母親から母乳を開始して乳児に感染するというエビデンスは報告されていないが、地域のWHOの注意事項に従うようにPATHOはコメントしている。

Two Cases Suggest Zika Virus Could Be Spread Through Sex New York Times  (米国) ジカウイルス感染症2例からウイルスが性行為で拡大する可能性が示唆

 既にジカウイルスが胎児の脳に障害を与えることと、成人で麻痺を引き起こすことが知られているが、さらに研究者が直面している不気味な可能性として性行為でウイルスが伝搬される可能性が浮上している。

 エビデンスは未だ少ないが、2例の事例が医学文献に記載されている。
 しかし何人かの専門家は可能性は十分あることから、連邦保健当局は、妊婦だけでなく全ての旅行者に性行為による感染の危険性を告げるべきと語っている。

 一方CDC当局は、エビイデンスは不十分であり、現在そのような警告を出すのは早すぎとし、2例の報告は理論的危険性を意味しているだけで、感染はあくまでも蚊によるものとしている。

 
How to cut off the spread of a Zika virus CNN International (米国、国際) ジカウイルスをいかにして食い止めるか

 無精子症のオスの蚊を離すことが蚊の数を減らすことが出来るのでは。


25日

Britain slow to act over Ebola crisis, say MPs  The Guardian  (英国) 英国議会下院委員会、英国政府の西アフリカエボラ流行に対する介入が緩慢すぎたと報告書を提出

 1100人の生命を失った西アフリカのエボラ危機(2014年~2015年)に対する英国政府の対応は不適切で欠陥だらけであったと、英国議会下院科学技術委員会が報告書をまとめた。

 大臣や閣僚達が西アフリカにおける急速なエボラ拡大情報を適切に発表してこなかった。
 英国におけるワクチン開発や診断のための迅速検査法開発の遅れがあった。

 エボラ流行後西アフリカへの英国からの直行便休止は、西アフリカへの緊急用品発送、支援ボランティア医師の渡航を妨げた。それは結果的に英国にエボラ拡大のリスクを高めた。

 エボラ流行後のWHOの緊急事態宣言発表は遅すぎ、その対応はあまりにも酷く、多くの批判を浴びた。

 英国人でエボラを発症したのは、シエラレオネで人道支援を行っていたナースである40歳のーリン・キャファキー(Pauline Cafferkey)のみであった。エボラを快復後、重篤な合併症を患ったが最終的に治癒して退院した。

 管理人コメント:我が国の参議院ではこのような海外で起きている問題に関して論議することはどの程度あるのか?


New Case Of MERS Confirmed In Thailand Newsroom America  (米国) 新規MERS、タイで確認

UN health agency urges vigilance in South-East Asia after new case of MERS confirmed in Thailand UN News Centre  (国連ニュースセンター) WHO、タイで新規MERS患者が確認されたことから、東南アジアでの監視体制を強化するように警告

 
24日

 特報
 タイでオマンからの旅行客がMERSを発症

Thailand reports second MERS case as virus detected in Omani man Reuters (国際) タイ、2例目のMERS感染者を報告、オマンからの入国者

 タイ保健相は24日、2例目のMERS感染者を確認した。

 22日にバンコクに入った71歳のオマンの男性とされる。

 タクシーでホテルに入った後、医療機関でウイルス検査を受けてMERSと診断された。

 公衆衛生大臣は迅速に検査を受けて診断されたので、一般への感染の危険性はないから社会的にパニックを起こさないでほしい、とコメントしている。
 大臣によると37人の接触者がウイルス検査を受けているが、その中には一緒に旅行してきた息子も含まれている。

 管理人コメント:タイで昨年6月にオマンからの入国者がMERSを発病した事例があった。


Two fresh MERS cases reported Arab News  (サウジアラビア) サウジアラビアで2例のMERS感染者が報告

 ジッダの58歳男性、 Al-Muznabの85歳男性がMERSに感染した。
 両者とも症状は安定していて、感染はラクダからの感染とされる。


23日
22日

Sierra Leone has 2nd Ebola case after epidemic thought over Washington Post (米国) シエラレオネ、エボラ流行が終息したと考えられた後に2例の感染者を確認

 シエラレオネはエボラが終息したと考えられていたが、感染者が1人発生し、さらに近親者の感染が確認された。
 以下略


WHO Confirms New Ebola Case in Sierra Leone Voice of America (米国) WHO、シエラレオネで新規エボラが発生したことを確認

 WHOは21日、昨年(2015年)11月にエボラ終息宣言が行われたシエラレオネで、2人目のエボラ感染者を確認した。先週1月12日、初の感染者が確認されていたが、その看護にあたっていた叔母である。
 叔母は先の例が発病してから看護にあたっていたが、濃厚接触者として隔離され、発病をモニターされていた。


21日

 シエラレオネ、2例目のエボラ感染者を確認
   再び大流行をきたす可能性
   WHO、接触者にワクチンを接種

Sierra Leone reports second new Ebola case  CIDRAP (米国) シエラレオネ、2例目のエボラ感染者を報告

 先にエボラで死亡した22歳の女子学生の介護をしていた38歳の叔母がエボラを感染していることが確認された。

 WHOによると女子学生は死亡する2週間前旅行をしていて、その間嘔吐と下痢を呈していたとされる。感染した可能性ある人の数は多いと考えられている。
 現在150人の接触者が確認されているが、その中でも50人の接触者が極めて感染リスクが高いとされる。

 WHOは接触者および接触者の接触者に対してエボラワクチンの接種を行っている。

 接触者の中で消息が不明となっている例もある。

 22歳女子学生の感染源は不明となっているが、当局は、エボラ生存者が保有している可能性あるウイルスの問題は小さいけれど、現実的には脅威となっているとコメントしている。
 要するに回復男性との性行為で感染したと推定されているのだろうか(管理人注)

 *管理人コメント:感染源として一番可能性あるのは、エボラ回復者との性行為と推定する。エボラ回復男性の精液の中には9ヶ月後でもウイルスがいて、性行為により相手が感染、死亡した事例が報告されている。
 ワクチンは米国が開発したものでリベリアで臨床試験が成功しているもののようである。公的に承認はされてないと考えられる、緊急使用と思われる。今後、このワクチンが製薬企業から正式に発売されるかは不明である。製品化してもどれほど需要があるぁ、またウイルスの変異などで絶えずワクチンを作り直す必要があったり。最も一気に現在のウイルスが世界に拡大するとなると、製薬企業も大量生産するのだろうが。


 北半球、インフルエンザ流行は低程度
   主たる流行株はH1N1

 米国 1月3日-1月9日
   CDC
  インフルエンザ流行程度は前週よりも軽度上昇
   流行株は7割前後がA型、60%がAH1N1
   死亡者数は少ない

 カナダ 1月3日-1月9日
  保健省
  全体としてインフルエンザ流行程度は上昇しているが、例年に比して低い。
  流行株はAH1N1

 ヨーロッパ
  インフルエンザ流行は未だ見られない

 アジア
  北部中国
   H3N2が流行しだしてる
  南部中国
    H1N1が流行しだしている

  香港
   少しずつ流行程度が上昇
     流行株はH1N1、続いてH3N2

  台湾
   主としてH1N1が流行し始めている。


Over 20% of Influenza Cases in Moscow Caused by Swine Flu Virus  Sputnik Internationa (ロシア) モスクワで流行のインフルエンザ、20%以上がブタインフルエンザ

 ロシア、モスクワで流行しだしているインフルエンザの20%以上がブタインフルエンザであると当局が発表。

 管理人コメント:かってのブタインフルエンザ(我が国では新型インフルエンザ)は、現在、H1N1pdm、もしくは単にH1N1と呼ばれるが、途上国では相変わらずブタインフルエンザ(swine flu )と呼ばれ、警戒される傾向にある。H1N1はH3N2(香港型)よりも遙かに軽症である。


20日

China confirms H5N6, H7N9 avian flu cases  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター)  中国、H5N6及びH7N9鳥インフルエンザ感染例を確認

 広東省はこの3週間で発生した5例目のH5N6鳥インフルエンザ発症者を発表した。世界で9例目の患者になる。
 一方福建省は今季初となるH7N9鳥インフルエンザ感染者を発表した。本日の新華社通信が発表した。
 
 H5N6新規感染者は31歳女性で新セン市に居住していた。
 本日香港保健局が発表したところによると、女性は1月8日に、発熱、咳で発症して入院したが、現在重体とされる。
 これまで報告された9例のH5N6感染者はすべて中国内であり、2014年以来発生している。
 
 新規に報告されたH7N9感染者は福建省であるが、新華社は詳細は伝えていない。患者の状態は安定しているとされる。
 中国では今季少なくとも24例のH7N9鳥インフルエンザ感染者を確認している。
 
 また別なWHOの報告では、湖南省の農場の家きんからH7N9鳥インフルエンザウイルスが検出されたという。

 管理人コメント:新たな脅威の鳥インフルエンザウイルス、H5N6。鳥に対して高病原性で致死的であるが、人に対しても致死的である。香港で野鳥の死骸からウイルスが出ている。今回報告がある湖南省は渡り鳥などが多い地域である。


19日

 MERS、H7N9、H5N1:気になる新規情報はない


 エボラ関連
New Ebola case in Sierra Leone. WHO continues to stress risk of more flare-ups World Health Organization (世界保健機関) シエラレオネで新規エボラ患者発生:WHOはさらなる流行の発生を危惧


Sierra Leone Quarantines 109 People After Ebola Death Newsweek  (米国) シエラレオネ、エボラ患者死亡の後、109人の濃厚接触者を隔離

UK should have listened to Ebola warnings, report says  BBC News  (英国) 英国政府はエボラの警告にもっと注意を払うべきだった、報告書に記載

 英国政府はWHOが公式緊急事態宣言を発令する前にエボラに対する警告にもっと注意を払うべきだった、国会議員グループが報告書でそのように記載した。

 英国のエボラに対する反応は十分強力で迅速だったが、不十分なWHOの対応にあまりにも依存しすぎていた。国会議員グループはそのように批判した。
 その代わり数ヶ月前からエボラ対策の強化を求めていた他のグループの意見に耳を貸すべきだった。報告書ではそのように書かれている。

 WHOは保健専門家達がその反応の遅さを指摘した後、WHOは改革に乗り出した。

 以下略

 管理人コメント:英国議会では数年以上前からWHOの構造疲労に起因した業務の不信頼性を問題にしていた。エボラではあまりにもWHOの反応性は遅すぎた。それは米国政府も同様だった。


18日
17日


Ebola is back … or never left Science Magazine (米国、国際) エボラが再発生してきた、または終息していなかった

 22歳女子大生。
 発病してから家族や近くの病院で接触した可能性。病院ではエボラの診断がなされなかった。
 クリスマスに旅行。ギニアとの国境近くの町に滞在。その時点で発病した可能性。1月6日、女性は自宅に戻り、病院受診、病状は悪化して死亡。
 遺体の処置、埋葬方法は安全に行われなかった。

 多くの感染者が出る可能性。


Sierra Leone puts more than 100 people in quarantine after new Ebola death The Guardian (英国) 新規患者が確認されたシエラレオネ、100人以上の接触疑い者が隔離に

 今週(現地時間)エボラで死亡した女性と少なくとも27人の人が接触した可能性があり、終息したように見えていたエボラが再び流行しだす危険性が出ている。

 シエラレオネ政府は国民にパニックを起こさないように告げ、100人以上の隔離者が出ていることを発表した。


16日

 シエラレオネでエボラ再流行の危険性
Dozens feared exposed as Sierra Leone confirms new Ebola death Reuters  (国際) シエラレオネでエボラ患者が発見、多くの接触者の不安感が高めまる

 一人の女性のエボラ感染が確認されたシエラレオネで、接触した可能性のある多くの人々に発病を懸念する不安感が高まっている。
 
 WHOがシエラレオネ、リベリア、ギニアにおけるエボラ終息宣言を出した数時間後のことである。


New Ebola case confirmed in Sierra Leone, one day after the outbreak was ... Washington Post  (米国) WHOの終息宣言1日後、シエラレオネでエボラ再燃

  AP通信によるとシエラレオネ国家安全局の報道官が今月初めに死亡した女性からエボラウイルスが検出されたことをラジオ放送で発表した。
 22歳女性とされる。

 WHOはこの情報を確認し、ウイルスが感染国の間で新規流行となる危険性があるとコメントした。

 リベリア緊急オペレーション・センター、地域当局、WHO、協力機関が、患者の感染源、接触者調査を行っている。


 管理人コメント:女性の感染源、および接触者から感染が広がるかが焦点。死亡してからウイルス検出までの期間が長すぎる。接触者が多かったのではないだろうか。


15日
 

 エボラ、シエラレオネで再燃、残念!!
Ebola resurfaces in Sierra Leone hours after WHO declares outbreak over CNN International  (米国、国際)  エボラ、シエラレオネで再燃、WHO終息宣言数時間後

 過去に2回エボラ流行が再燃したリベリアのように、WHOが西アフリカでのエボラ終息宣言を行った数時間後、シエラレオネでエボラ患者が発生した。
 患者はギニアとの国境近くの町で発病し、死亡した。

 新規患者は15日、WHOが西アフリカでエボラ終息宣言を行った数時間後に確認された。
 保健当局は死亡患者との接触者調査を開始した。


 季節性インフルエンザ、国内流行期に

 厚労省ホームページ

 国内定点医療機関平均値 2.02 (1月4日~1月10日)
 (各地域で決められた医療機関に1週間に訪れたインフルエンザ症状を呈する患者数の平均値)

 定点平均値1(人)以上が、その地域での流行の定義とされている。

 国内定点
 50週 0.34、51週 0.46、52週 0.76、53週 0.89、1週 2.02

 例年に比較して流行入りは遅い。
 この値は先週の値であるから、現在はさらに患者数は増えている。しかし来週がピークと考えられる。
 流行株は北半球はAH1N1pdmの傾向。かっての新型インフルエンザ株であるが、病原性は低い。AH3N2)香港型)の方がはるかに死者数は多い。


管理人コメント:驚くことは厚労省のページに咳エチケットの説明と啓発文が掲載されていることだ。管理人が7年前の新型インフルエンザ流行時に、当ページや講演で説明して歩いた咳エチケットが今まで日本国内で定着していなかったことは驚きだ。
 基本的にインフルエンザの予防方法はない。あるとしたなら感染者または発病者が人前に出ないことである。やむを得なくて出る場合は咳エチケットをまもるべきということになる。

 基本的にうがいは意味はない(厚労省のページから消えた)。マスクも意味はない(厚労省のページから消えた)。手洗いは??


 世界のパンデミック対策に年間4500億円が必要と専門家会議が発表
Pandemic readiness review says $4.5 billion a year needed CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 専門家会議、世界のパンデミック対策は年に45億ドル必要と報告

 エボラ危機をきっかけに世界のパンデミック対策強化を目的に、国際的財団、米国機関、公益団体から招集された独立した専門家グループが、検討結果を発表し、今後起きえるパンデミック対策には、世界で年間45億ドル億(4500億円)の投資額が必要であるとした。

 専門家グループを招集し、サポートしている財団等は以下の通り。

 ポール・G・アレンファミリー財団、フォード財団、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ミン・ワイラウ、ゴードン・アンド・ベティ・ムーア財団、ロックフェラー財団、米国国際開発庁、およびウエルカム トラスト

 45億ドルの内訳は、34億ドルが途上国における公衆衛生システムの向上、10億ドルは薬剤やワクチン等の開発に要されるという。

 融資、管理、保健システム、研究・開発の各分野の専門家250人がワークショップを重ねて、エボラ出血熱後のパンデミック対策について話し合った。パンデミックが起きたとき、世界の経済的損失は年に600億ドル(6兆円)と見積もられ、対策費として年に45億ドル(4500億円)は決して高額ではないと、各専門家たちからコメントが寄せられている。

 主要要旨はNew.Engl.J.Med等に発表。

 管理人コメント:やはり世界的規模の大企業(財団)はすごいと思う。


 ロシアのエボラワクチンが宣伝
PUTIN SAYS RUSSIA HAS MADE “HIGHLY EFFECTIVE” EBOLA VACCINE NEWSWEEK
 (国際) ロシア大統領、プーティン、完成エボラワクチンは高い効果が確認
されていると語る


 プーティン大統領が13日夜の閣僚会議で、ロシアはエボラ治療法を開発中であ
ると語った。独立報道機関のInterfaxが伝えた。
 
 「良いニュースがある」とプーティンは閣僚とジャーナリストのグループに語
った。
 「我々は今世界で用いられているワクチンの中で最も効果を示すワクチンを開
発して登録した」
 
 現在エボラに関していくつかの治療法がある。中には2014年夏に西アフリカで
エボラが拡大していたとき使用されたものもある。
 米国が開発したZMappは治療効果がアフリカで感染したベント・ブラントリー
医師に使用して確認された。しかし量産ができないため、多くの患者に使用でき
ないという問題がある。

 13日の会議でプーティンは詳細を保健大臣に語らせた。
 保健大臣によると、ロシアの科学者は2種類のワクチンを開発したが、一つ目
は少量接種でも100%ウイルスを中和する効果があり、現在世界で製造されてい
るワクチンのレベルを遥かに超えていると語った。
 もう一種類のワクチンは市場用に製造されているのもで、ギニアから治験を申
し込まれていて、欧米のどのワクチンよりも効果的であると語った。
 
 発表後、ロシア議会の衛生委員会のトップは、エボラワクチンがロシアに数十
億ドルの利潤をもたらすことを期待していると、RSNラジオ放送局に語った。
 
 米国とカナダの研究者はニューヨーク・タイムズによると、2005年、サルでの
実験で100%効果のあるワクチンを開発したとされるが、エボラ流行が起きない
と推定されている時期では、非常に高価すぎて実用性がないということでライセ
ンス登録はされなかった。
 
 管理人コメント:ロシアの医療研究に関して情報が出るのは珍しいが、NEWSWEEKが取り上げたのも珍しい。相当自信のあるワクチンなのかも知れない。しかしそれがドル稼ぎになるだろうとの発想は、少々ロシア的というか、または人道的ワクチンを経済に結び付けるところが、欧米とは考え方が異なるのかも知れない。


14日

 国内インフルンザ情報

  東京都情報  2016年1月4日 - 2016年1月10日 (第1週)
   定点医療機関平均値 1.67 
              53週 0.42
              52週 0.74
              51週 0.55

   参考
    2015年 11.0
    2014年 0.97
    2013年 3.09
    2012年 0.94

 管理人コメント:感染者数は増加している。来週から再来週が首都圏ではピークと思われるが、感染者数は例年並よりも少ないと推定される。4日~10日に定点1を超えているから現在はさらに高くなっているはずだ。要するに流行入りと定義上なる。


Two fresh cases of Mers coronavirus in Abu Dhabi The National (アラブ首長国連邦) アブダビ(アラブ首長国連邦)でMERS感染者2例が報告

 アブダビ保健当局は2例のMERS感染者が確認されたと発表した。
 連邦報道機関によると2名は保健省の協力を得ながら、WHOのガイドラインに従って対策を講じているとされる。
 WHOによると、これまで検査で確認されたMERS感染者は1626例で、そのうち少なくとも584例が死亡している。

 管理人コメント:感染者の詳細は不明で、感染源も定かではない。
 この時期に2名が同時に発病するのは少々妙である。なぜなら感染源がラクダとしても、アブダビでラクダから感染したという事例はこれまではなかったと思うし、この時期にラクダからの感染は起きずらいし、アブダビ市で発病したとすると巨大都市の中での感染源は何かということにもなる。


 西アフリカ、エボラ終息宣言の予定
West Africa to Be Declared Ebola-Free, Health Officials Say TIME  (米国) 西アフリカ、エボラ終息宣言がWHOから発令予定

 西アフリカのリベリア、シエラレオネ、およびギニア三カ国で大流行したエボラ出血熱。感染者が最後まで出ていたリベリアで、最後の感染者がウイルス陰性になってから42日間、新たな感染者が出ないことらWHOが西アフリカ地域におけるエボラ終息宣言を14日に発令するもよう。最後の感染者が治癒または死亡後、潜伏期間の倍の期間感染者が出なければ終息とWHO定義。

 しかし、最後の患者が出ていたリベリアでの監視体制の強化はしばらくは継続される。
 木曜日(1月14日)は記念すべき日となる。なぜならば世界中でエボラ患者が全く存在しなくなったからだ。

 これまでリベリア、シエラレオネ、およびギニアでエボラ発病者数が28,600人、そして死者が11,000人以上でた。

14日にエボラ熱終息宣言=WHO 時事通信  

 {世界保健機関(WHO)は13日、約2年間にわたり西アフリカで猛威を振るったエボラ出血熱の終息が14日に宣言される見通しだと明らかにした。大流行した西アフリカ3カ国の一つ、リベリアで終息宣言が出される見込みとなったため。
 3カ国のうち、ギニアとシエラレオネでは既に終息宣言が出ている。}


サウジアラビア、MERS感染者報告2例、ラクダから感染と推定
 サウジ保健省

 メディナとビシャで男性、状態は安定


四川成都确诊1例H5N1病例 中国新闻网  (中国) 四川省成都でH5N1鳥インフルエンザ感染者が報告、重体

 12月27日発病、男性。1月12日診断。四川省保健家族計画委員会が発表。
 家きんとの接触歴があり、現在重体とされる。

 管理人コメント:中国の家きんはH7N9、H5N6、そしてこの古典的H5N1ウイルスを保有している。いずれも人に感染すると致死的であるが、後二者は感染家きんが死ぬが、H7N9は人にだけ強い病原性を発揮する。
 H5N1は、かって多くの発生報告があった東南アジア及びエジプトからの報告が途絶えているが、中国から散発的に報告される。。

 他にスコットランドの家きん農場でH5N1鳥インフルエンザが出ているが、高病原性ではない型とされる。
 Tests reveal H5N1 in outbreak at Scottish farm CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) スコットランドの農場でH5N1鳥インフルエンザが発生
 
 当局はH5N1ウイルスを同定したが、アジアや北アフリカで発生している高病原性のウイルスとは異なり、病原性は低いとしている。現在さらなる分析中。


13日

E China reports one H7N9 death  Shanghai Daily (中国) 中国東部でH7N9鳥インフルエンザ死者が報告

 中国東部の浙江省でH7N9鳥インフルエンザで男性が死亡した。
 
 死亡は1月8日に紹興市で報告されていたが、当局は詳細情報は発表していない。


Taiwanese businessman in China infected with H7N9 Focus Taiwan News Channel  (台湾)

 江蘇省昆山市に住む台湾国籍のビジネスマンがH7N9鳥インフルエンザに今月初めに感染してICUに入院していることが、男性の息子からの情報で台湾CDCが確認した。
 台湾CDCは中国当局に確認した。息子が帰国後、台湾当局で検査を受けたがウイルスは陰性とされた。

 管理人コメント:これまで当ページで報告した症例とダブっている可能性もあるが、いずれにしても浙江省、江蘇省、広東省ではH7N9鳥インフルエンザの感染のリスクがあるようだ。
 そのほかにH5N6も出てきているカら、中国はパンデミックウイルス発信地の感がある。


12日

 H5N6鳥インフルエンザが台頭してくる危険性

H5N6 bird flu outbreak in Kon Tum Viet Nam News  (ベトナム) H5N6鳥インフルエンザ、ベトナムのセントラル・ハイランド省で家きんの間で発生

 セントラル・ハイランド省コンツムで1000羽近い家きんがH5N6鳥インフルエンザで死んだと獣医当局が発表した。
 550羽の死んだ鶏と440羽のガチョウからH5N6ウイルスが検出された。
 ウイルスは人に感染して死亡を引き起こすとされている。

 死骸は焼却され、地域の人々は地域に化学薬品を散布して、ウイルスの拡大防止措置を行った。

 管理人コメント:いよいよ中国外でH5N6ウイルスが家きんの間で感染を広げだしてきた。人での感染者が出ると、事態は変わってくる。ベトナムはH5N1鳥インフルエンザで10年前に手痛い経験をしているので、対策は十分かも知れない。国民も鶏やアヒルから危険なウイルスが感染することを十分周知しているはずだ。


H5N6 kills another in China; H7N9 sickens 9  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター)

 中国当局はこの2週間で4例目となるH5N6鳥インフルエンザ感染者を報告したが、他に9例のH7N9鳥インフルエンザ感染例を報告した。後者はこの第4波となる流行の感染者数を20例に増やした。

 鳥インフルエンザ感染者数は、来る旧正月の休日の間に増えることが予想され、米国CDCは中国への渡航者に注意を呼び掛けている。

 H5N6鳥インフルエンザは人にとって致死的感染症である
  
  最新の感染者は香港保健当局の情報によると広東省の42歳男性で12月21日に死亡している。
  男性は生家きん市場を訪問した既往があるとされる。

  男性は8例目のH5N6鳥インフルエンザ感染者となったが、同インフルエンザ感染者はすべて中国内で発生している。12月末から4例のH5N6感染者が発生しているが、全て広東省である。
 H5N6鳥インフルエンザの人感染例は2014年に確認されているが、8人中5人が死亡している。

 一方本日上海の報道機関が伝えたところによると、1月1日に報告されたH5N6鳥インフルエンザに感染した40歳の妊婦が、帝切で出産したが、新生児は元気でウイルス検査で陰性であったとされる。母親は重体とされる。

 H5N6ウイルスは、H5N1とH5N6鳥インフルエンザウイルスの間で遺伝子再集合して誕生した新型ウイルスとされる。両ウイルスとも広くアヒルの間で感染が広がっている。H5N6鳥インフルエンザウイルスは2014年3月に中国の生家きん市場で検出され、現在はベトナム、ラオス、香港の家きんの間で検出されている。

 H7N9感染者が増えだしている

 一方、中国当局、及び他の監視機関はこの数日間に9例の新規H7N9鳥インフルエンザ感染者を発表した。
 2例は江蘇省であるが詳細は不明である。
 香港保健当局は2例の感染者について情報を発信している。
 一方中国保健家族計画委員会は、10例のH7N9感染者が12月に発生し、3例が死亡していると本日発表した。感染者の詳細は不明。

 管理人コメント:H7N9感染者数は昨年秋(9月)以来20例となったが、12月末から急増している。一方H5N6鳥インフルエンザは、未だ感染者数は少ないが、致死率の高さや既に東南アジアの家きんの間にウイルスが広がっていること、香港で野鳥の死骸からウイルスが検出されていることを考えると、かなり危険で要注意な鳥インフルエンザウイルスと考えられる。現在も各地域で発生している致死的鳥インフルエンザであるH5N1と同等か、それ以上のパンデミックの危険性をはらんだウイルスかも知れない。


East China province reports two H7N9 cases Xinhua (中国国営通信、新華社) 中国東部で2例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が報告

 中国東部の浙江省寧波市で2例のH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認されたと、地域の保健当局が発表した。1人は重体とされる。
 詳細については不明。

 注:寧波市(ネイハ)は沿海部の港湾都市として商工業が発達している。同時に古い歴史的を持ち、歴史的都市として国からの指定を受けている。
 H7N9鳥インフルエンザ感染者は少なくともこれまで16例出ている。今年度はこの2例で3例発生ということになる。感染源は家きんとの接触が多いが、沿海部であることから野鳥と家禽の接触が多いのか、それとも生家きん市場が多いせいなのか不明。


11日
10日

Hospitals to be checked for MERS compliance Arab News  (サウジアラビア) サウジ、国内の病院にMERS症状の患者のチェック体制を強化するように通知

 保健省の監督下に、大学、国内警備軍、軍隊、および私的機関がMERS様症状を呈する患者の監視を強めるように指示が出された。

 現在のMERSウイルスの活動は小康状態であるが、決してMERS発生の監視を弱めるべきではないと保健省次官が強調した。

9日

 世界の最新インフルエンザ情報
  北半球のインフルエンザ、例年よりも流行は遅い。H1N1インフルエンザが主流の可能性

 米国 12月26日~1月2日
  CDC
   前週よりも若干増加、しかし過去数年に比較し、感染者数は最少
   A型が6~7割、残りはB型。
   A型の内訳ではAH1N1pdm(かっての新型)が64%、香港型H3が26%
   分離されたウイルスはワクチン適合株とされる。

 カナダ 12月20日~1月2日
  保健省
   若干流行開始の傾向にあるが例年に比較し、感染者数は少ない。
   AH1N1pdmとH3型が混合して発生。地域毎に発生タイプは異なっているが、全体としてはH1N1株が増える可能性。

 英国 12月28日~1月3日
  保健省
   流行が始まっている。AH1N1pdmが主流の傾向

 アイルランド 12月22日~1月3日
  アイルランド濃厚治療協会
 流行は始まっているが、例年に比較し程度は低い。B型の入院患者が多い傾向。

 香港 12月27日~1月2日
  保健庁
   前週に比較して患者数は増えているが、例年に比較して程度は低い。
   分離株は、H1N1(41.5%)、B(28.8%)、C(18.6%)、H3(11%)、となっていてA型ではH1N1が多く、またB型も比較的多いようだ。

 中国 2015年 12月14日~20日
  中国国立インフルエンザセンター
   情報はやや古いが、少しずつ感染者数は増えている。
   南部ではH1N1pdmが主流となり北部ではH3N2が主流となっている。

 管理人コメント:北半球ではAH1N1pdm株が流行してくる可能性がある。しかしこの株はH3N2香港型に比較すると臨床症状は軽い。
 日本国内における分類株に関する情報は、国立感染研の情報ページで公開しているが53週の時点でH1N1pdmとB型が分離されている。中国南部、香港と似たようなデータである。


インフル流行始まる 県内、平年より1カ月遅く 岐阜新聞

 {県保健医療課は8日、岐阜県内87カ所の定点医療機関から先月28日~1月3日に報告されたインフルエンザ患者数が1医療機関当たり1.38人になり、流行入りの目安となる1.00人を上回った、と発表した。県内の今シーズンの流行が始まり、同課が感染予防を呼び掛けている。…
 県内の流行入りは平年に比べて約1カ月遅い。}

 {同課は「外から帰った際の手洗いや、風邪の症状があればマスクをしてウイルスを広げない工夫をしてほしい」としている。}

 管理人jコメント:インフルエンザを防ぐ有効な方法はなく、むしろ感染者が周辺にウイルスを広げない注意が必要である、という当たり前の啓発を行っているが、こうした内容は新鮮な響きを覚える。風邪の症状があれば、マスク着用、咳エチケット、または人前に出ない、これが重要なのはグローバル・スタンダードである。


TIME、中国のH5N6鳥インフルエンザ感染例を報告
 日本国内では知らされてない、より危険な鳥インフルエンザ、広東省で3人発症、1人が死亡

Six Cases of Bird Flu Reported in China, With One Fatality TIME  (米国) 中国で6例の鳥インフルエンザ感染者が報告、1例が死亡

 H5N6鳥インフルエンザに6例が感染したが、半数は南部の広東省で起きた。
 H5N6鳥インフルエンザは過去のどの鳥インフルエンザよりも致死的と考えられ、感染者は生きた家きんに接触、または生家きん市場を訪れた後に発症している。
 当局は人人感染しないとコメントしているが、生きた家きん(主に鶏:訳者)を買わないように呼びかけている。しかし生家きん市場の中には、密かに売っている場所がある(ワシントン・タイムズ)。

 管理人コメント:古い情報であるが、H5N6鳥インフルエンザの危険性を情報として小さくまとめている。当ウエブで1月5日と6日に情報を出している。


 韓国流行のMERSウイルスで変異が確認されていた
MERS変異ないといったのに…韓国で変異を公式確認 中央日報  (韓国、日本語版) 

 昨年韓国を襲ったMERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスが国内で変異していた事実が初めて公式に確認された。ウイルスの変異があったということは伝播力と致死率が増幅される可能性を見せている。

疾病管理本部は昨年、MERSの診断を受けた患者8人から採取した喀痰(かくたん)を利用してMERSウイルスの表面の糖たん白質の遺伝子を分析した結果、このような変異が観察されたと8日明らかにした。これは防疫当局の公式の立場をくつがえすものだ。流行当時の昨年6月18日に防疫当局は世界保健機構(WTO)との共同調査を通じて韓国で流行したMERSコロナウイルスは中東で流行したものと同じようなもので変異はないと発表していた。

研究結果によれば国内のMERS患者の1・2・9・10・12・13・15人目の検体を中東で流行したMERSコロナウイルスと比較すると全体の糖たんぱく質の8つの部分で塩基の変異があったことが発見された。このうち4つではアミノ酸の変異も確認された。動物細胞で増殖させたウイルスでも変異が確認された。

研究チームは論文で「今回の研究で明らかになった遺伝子の変異はこれまで報告されなかったもの」としながら「2015年当時、国内にMERSコロナウイルスが流行する間に遺伝的変異が増えた可能性を示す結果」と評価した。ただし研究チームは「変異が結果的にMERSの感染拡散にどのような影響を及ぼしたのかは結論を出すのが難しい」という意見も出した。

今回の研究結果は米疾病対策センター(CDC)が発行する国際学術誌(EmergingInfectious Diseases)の1月号で発表された。

MERSウイルス 韓国での変異を正式に確認 聯合ニュース  (韓国、日本語版)

 昨年、韓国で流行した中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスが、韓国に流入してから変異したことが正式に確認された。

 韓国疾病管理本部は、昨年、MERS感染の判定を受けた患者8人から採取した痰などの検体を利用し分析した結果、変異が確認されたと明らかにした。

 この研究結果は米疾病対策センター(CDC)が発行する国際学術誌の1月号で発表された。

 専門家らは感染力と致死力にどう影響したかを解明するため、さらに研究を進める必要があると指摘した。


 管理人コメント:MERSウイルスは変異を続けている。現在5系統に分かれていて、昨年流行の韓国のウイルスは第5グループに入っていて、昨年春からサウジと韓国で人への感染を起こしている(2015年12月18日、CIDRAP参照)。今回のウイルス変異は、韓国で流行したウイルスの中で、さらに小さな変異を起こしたウイルス株が見つかったと言うことのようだ。この変異がどのような意味を持つかは現時点では不明である。人人変異が容易に起きえる変異ウイルスが誕生したと言うことではないことは、韓国での流行の疫学調査を見ると明らかである。少数のスーパースプレッダーによる周辺への感染が、韓国における流行の主たる原因となっていた。

8日

 海外情報として特記すべきものは朝の段階ではない。


 ・季節性インフルエンザに関して国内定点機関における平均値が発表された。
  厚労省
  2015年52週(12月21日~12月27日)  0.76

  ・昨年末の集計である
  ・流行の開始とされる1以下である。
  ・昨年末の段階では例年よりも感染者数は少ない。

  東京都のデータの方が新しい。この後の週、53週の状況をまとめている。昨日掲載。
  正月明けには、さらに感染者数が減っている。


 ・{妙な間違った話を伝えている報道が気になる}

 ・暖冬で 全国的に流行遅れてます。毎日新聞

 {…
  7日公表の最新患者数も流行入りの目安に達せず

 暖冬の影響で、季節性インフルエンザの全国的な流行が遅れている。例年12月には流行入りが発表されるが、今年は9年ぶりに年を越しても発表されず、厚生労働省が7日公表した最新の患者数も流行入りの目安に達していなかった。ただ過去には流行が遅れてもその後感染者が急増したシーズンもあり、医療関係者は早めの予防接種を呼びかけている。
…}

 恣意的内容である。インフルエンザが流行することが期待されているような内容。さらにデータは最新の状況を表しているのではなく、昨年末のものである。
 暖冬とインフルエンザ流行に関係はないが、このような報道をすると一般の人は無意識にそう信じてしまう。またそれが知識となってしまうから恐ろしい。

  インフルエンザ患者が4週連続増加、感染拡大の恐れTBS News

 定点の値自体は少しずつ増加していることは間違いないが、状況は流行入りは遅れているのであるが。感染拡大の恐れ、とはどういう意味なのか?

 東京都、インフルエンザ患者数が前週比で3割増 - 全国的にも感染拡大傾向マイナビニュース
  昨年末のデータで妙な解釈をしている。木曜日に東京都は前週集計のデータを発表しているが、先週発表した前々週集計したデータで説明している。インフルエンザシーズンに入っているのだから、定点値は低くても週毎に増えていてもおかしくはない。
  
 管理人コメント;今年は北半球全体でインフルエンザ流行開始が例年よりも遅れていて、流行程度も低い可能性がある。米国の専門家はワクチン株が流行株と一致していて、そのために流行程度が低いのではないかと説明している。正しいかどうかは分からないが。
 報道機関は、インフルエンザが流行するという前提に立ち記事を作っているが、客観性のない誤った内容が多い。これでは一般人は誤った情報を絶えずインプットされることになる。
 医科学的情報は客観性および科学性がなければ、単なるデマを流しているのと同じとなる。
 昨年末のデータでは秋田県が感染者数が多くなっているが、これは感染スポットとなっていることが示唆される。すなわち免疫の低い人々が閉鎖的地域に存在している。
 他地域では感染者数が少ないが、多分流行株に対する抗体を保有している人が多いせいだろう。言い換えると今年流行しているインフルエンザウイルス株は、昨年まで流行したウイルスと抗原性が似ているせいと思われる。毎年流行しているA型インフルエンザウイルスは少しずつ抗原性を変えているが、今年の株はこれまで流行したウイルスと非常に似た抗原性を持っている故、そうしたこれまでのウイルスに対する抗体を多くの人が持っている故、今年のウイルスはなかなか社会全体に感染を拡大出来ない、という仮説となる。あくまでも管理人の考えに過ぎないが。


7日

 エボラ治療薬に関する論文

Ebola Treatment Using Plasma From Survivors Is Not Effective, Study Says New York Times (米国) エボラ回復者血漿治療は有効ではない、研究報告

 エボラ回復者血漿を用いたエボラ患者の治療は有効である可能性が言われていたが、ギニアにおける治療成績をまとめた研究発表で、その有効性は認められなかったとする論文が発表された。New England Journal of Medicineに発表された。

 84人の患者で行われた回復者患者の血漿輸注効果は、生存率で検討した結果有意な効果はなかったとされる。
 しかしながら小児と妊婦での治療成績では良好であったが、症例数が少ないため統計学的には有意ではなかった。

 研究者は血漿の輸注方法の検討、さらには抗体が多く含まれる高力価の血漿利用を考えていたが、現時点では実現していない。

 さらに同雑誌にマラリア治療薬がエボラ治療に効果を示すことを立証した論文が発表された。


Malaria drug could be useful treatment against Ebola STAT  (国際) マラリア治療薬がエボラ治療に効果を持つ可能性が示唆-国境なき医師団

 国境なき医師団が発見。
 同医師団はエボラ患者の治療の際にマラリア治療薬を投与している。もし患者がマラリアに感染しているならば効果を発揮するし、感染していなければ予防になる。
 あるとき通常投与している artemether-lumefantrineの在庫が切れたため、代わりにartesunate-amodiaquineを12日間用いた。

 薬剤を元に戻した時点では気づかれなかったが、数ヶ月後患者のデータをまとめていたとき、代用薬を投与した患者の生存率が高いことが気づかれた。
 代用薬を投与されていた患者は死亡率が31%低下していた。
 New England Journal of Medicineに発表された。


 中国H7N9鳥インフルエンザ感染の2例が報告
China confirms 2 new H7N9 cases CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 中国H7N9鳥インフルエンザ感染者の2例を報告

 1例は昨日報告した浙江省寧波市の例。患者の年齢と性別は不明であるが、家きんとの接触既往があり、入院治療中とされる。

 もう1例は広東省の掲陽の58歳女性。香港保健省(健康保護庁、CHP)が本日発表したところによると、感染源は不明で現在重体とされる。

 当感染者2例は今季の流行(第四波)で10、11例目となる。

 CHPのコメントでは2013年以来中国では667例のH7N9感染者が確認されている。一方FluTrackersのリストでは中国外を含めた感染者数は696例となっている。


 今年の季節性インフルエンザの流行は中程度以下の可能性

 米国、カナダの北米、英国、アイルランドの欧州、中国、香港、日本のアジアでは未だ明確な流行域に入っていない。
 多少遅れて流行域に入ってくる可能性はあるが、それでも例年と比較すると遅く、流行程度も低いと予想される。

 東京都の流行状況も最近にないくらい低い。
 東京都感染症情報センター
  定点値
   53週( 2015年12月28日 - 2016年1月3日) 0.42
   52週 0.74
   51週 0.55

 マスメディアなどでは非科学的な根拠で流行が遅れていることを説明しているが、インフルエンザの流行に関する要因は未だ良くわかっていないと言うのが正しい。

 温度や湿度は関係ない:夏や秋には東南アジアではインフルエンザが流行する。モンスーンの時期である。寒い方が流行するかとなると違う。北海道よりも首都圏の方が流行は早く、北海道の流行は首都圏から雪まつりで観光客が来てから一気に流行する。また気温が高い沖縄では流行は最も早い傾向にあり、夏でも程度は低いながらも流行していることが多い。
 またB型は気温や湿度が高い地域で流行しやすく、中央アメリカ、カリブ海では現在流行しているようだ。日本では春先に流行する。

 いずれにしても下記のような報道は根拠のない素人受けする内容である。
 
 ぽかぽか陽気でインフル“たじたじ”?流行遅れる テレビ朝日
  
 ……厚生労働省は「例年より湿度や温度が高いことが影響している可能性がある」としていますが、……
  もっともらしい嘘である。

 暖冬の影響…インフルエンザ流行遅れる 大分放送

 
 インフルエンザ報道に関してはまともな内容があまりにも少なすぎる>日本のマスメディア。
  マスク着用、うがい、手洗いで予防:なぜインフルエンザが予防できる?エビデンスはない
  ワクチンに関しての評価は難しい。特に65歳以上の高齢者に対する効果は、エビデンスは明確でなく、米国のCDCも懐疑的なようで、抗原量4倍濃度のワクチンを勧めている。
  間違いのない予防方法は、症状のある人々は街中や職場に出てゆかないという、自己隔離しかない。これは社会全体が衆知すべき衛生観念である。さらに咳エチケットもみんなで守るべきことである。
  この衛生道徳は、新型インフルエンザ、MERS等の呼吸器感染症一般に対する常識でもある。

6日


 各種鳥インフルエンザが活発化
   
Avian flu strikes more flocks in France, Nigeria, Taiwan CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 鳥インフルエンザ、フランス、ナイジェリア、台湾でさらに感染拡大

 フランス農業省は本日、南西部で家禽の間でさらにH5N1鳥インフルエンザが発生し、これまでの発生地域は66か所に広がったと発表した。

 一方ナイジェリアでも家禽の間でH5N1鳥インフルエンザが広がっていると、ナイジェリア当局が発表した。

 台湾ではH5N2とH5N8鳥インフルエンザが家禽の間で12月から発生していて、7か所でH5N2、3か所でH5N8鳥インフルエンザが発生している。

 さらに香港農業水産省は、12月31日に野鳥のダイサギの死骸からH5N6鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。
 H5N6鳥インフルエンザは最近中国広東省で2名の女性に感染し、1名が死亡している。
 香港保健省は香港島の家きん農場の厳重な監視を続けると発表している。

 管理人コメント; 最近中国で2例の感染者(昨日の報道を参照)を出しているH5N6鳥インフルエンザが香港の野鳥の死骸から検出されたことは、中国南部の野鳥の間で同インフルエンザの感染が広がり、それが家禽の間に感染し出していることが示唆される。さらに拡大することが懸念される。
要警戒--H5N6鳥インフルエンザの台頭
中国南部の野鳥、鶏がウイルス保有の危険性


中国浙江省でH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認

浙江宁波确诊1例H7N9禽流感病例 新浪网  (中国) 浙江省寧波でH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認

 新華社が5日発表。
 感染者は現在病院で治療中。


 エジプトで鳥インフルエンザ感染者の集団発生か?
Bird flu flying south for the winter Daily News Egypt  (エジプト) 冬期間に入り鳥インフルエンザが南方に飛んだ、エジプト

 あまり情報が出てこないエジプトの鳥インフルエンザであるが、Red Sea governorate (紅海県)で女性が感染して死亡したと地域の報道機関が情報を出している。
 4日夜に死亡したことが地域の病院で発表された。
 女性は重症肺炎を呈し隔離されていたという。

 情報によるとさらに6人の感染者が隔離されている。

 管理人コメント:H5N1鳥インフルエンザであろうが、初夏まではエジプトでは史上最多のH5N1鳥インフルエンザ感染者が発生していて、その後報告はなかった。エジプト南部の地域であるが、情報では越冬のためウイルスを渡り鳥が運んできたと推定しているようだ。
 しかし死亡者の他に6人が隔離されているということが気になる。
 H5N1鳥インフルエンザは稀にしか人人感染しないとされている。したとしても血縁関係のある家族だけである(遺伝的に感染しやすい家系)。ウイルスが変異すると人人感染しだしてパンデミックの危険性が高まる。
 多分通常のインフルエンザだと思われるが、 正確な情報は後にWHOから出るのだろうが…。


 心配なこと

 サウジアラビアとイランを巡る紛争が大きくなっている。
 イスラム教スンニ派が主流のサウジとシーア派が国教となっているイランが完全に国交を断絶、続いてスンニ派が主流を占める周辺国もイランと国交断絶。
 両国とも中東では大国であるし、歴史的にも時代によっては中東を制覇してきた。

 一昨日の欧米の報道はトップで伝えたが、国内報道は伝えないか、伝えても小さい報道だった。NHKはさすがに昨日は大きく伝え出した。しかし、 ニューヨーク・タイムズや英国BBC等に比べると、その解説は未だ緊張感はなく、他人事のように聞こえる。

 まさしくエボラやMERS報道が十分国内に伝えられていないとの同じ状況である。

 NHKのキャスターは両国が対立することで我が国にどのような影響が及ぶのかとか、原油価格はどうなるのか等といった、我が国の経済や生活の及ぶ影響しか気にしてない感じである。特派員もロイターや海外の大手報道機関の記者に比較すると、その取材力は弱い。

 MERSがサウジや周辺の国で発生していて、またイランでもサウジ帰りの人々が発病している。
 今後さらに大きな紛争、または戦争に発展した場合、MERSはどうなるのだろうか。
 注視する必要があるが、それ以上に紛争の行方がどうなるのかを懸念する必要がある。
 それはイスラム教徒の間で宗派対立をどのようにして解決するのかということであるが、それは至難の業であるかも知れない。
 アラーを信じる人々は死に対する観念が我々とは違う。

 本日掲載したH5N1鳥インフルエンザはエジプト南部で発生している。サウジではMERS。戦争になると世界的感染症の情報は途絶える。


5日

H5N6鳥インフルエンザ感染者が広東省で2名確認

Two H5N6 bird flu cases reported in S China including 1 death with both ... Shanghai Daily (中国) 南中国で2例のH5N6鳥インフルエンザ感染者が確認、1人死亡

 広東省は2例の人H5N6鳥インフルエンザ感染例を確認した。1人は死亡し、もう1人は重体となっている。
 世界で5例目と6例目の感染者となった。

 死亡例は深セン市に住む26歳女性で、12月28日に入院して2日後に死亡した。
 入院後早期に死亡した理由は、発症後適切な時期に病院を受診せず、重体になってから受診したせいにあると、深セン市疾病管理センター(CDC)は説明している。

 調査によると生きた家禽との接触既往があり、これまでの5例のH5N6感染者と同じであった。

 関係家きん市場の閉鎖と、近接接触者の健康調査を行っている。

 もう1人は肇慶市の40歳女性で、1月1日に報告された。64人の近接接触者と市場の従業員5人が医学的監視下に置かれている。

 当局は2例は孤発例であり、人人感染は見られてないとコメントしている。

China confirms H5N6, H7N9 infections CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 中国、H5N6鳥インフルエンザ感染者およびH7N9鳥インフルエンザ感染者を確認

 中国保健省は1週間内に2例目のH5N6鳥インフルエンザ感染者を確認した。WHOが発表したが、一方H7N9感染者の新規例も報告されている。H5N6感染者は世界で6番目である。

 新規H5N6感染者は広東省肇慶(ちょうけい)市に住む40歳女性であるが、同省から12月29日にも同インフルエンザ感染者が確認されたばかりだった。
 女性は12月22日に発病し、現在重体となっている。先に確認された患者は深セン市に住んでいて、肇慶市からは100マイル離れている。

 先の症例はWHOによると、26歳女性で12月24日に発病し、27日に入院、現在重体となっている。
 最初のH5N6鳥インフルエンザ感染者は、2014年5月に中国で確認された。

 H7N9鳥インフルエンザ感染者は上海に住む59歳男性で、1月1日に香港保健省から発表されたが詳細は不明である。

 管理人コメント:H5N6鳥インフルエンザ感染者が2名。いずれも重体である。H5N6という株はいかにも家きん、または野鳥、または豚の体内で他鳥インフルエンザウイルスと遺伝子組み換えが行われた雰囲気である。まだ人にあまりなじんでいない鳥インフルエンザは人に感染すると重体化させるのが常である。
 広東省は家きんも野鳥も、さらに豚も多い。新規鳥インフルエンザウイルス、または人に対する新型インフルエンザウイルスが発生しやすい地域である。SARSコロナウイルスも発生した。


5 hospitalized on MERS suspicion in central Turkey  Today's Zaman  (トルコ) トルコ中央でMERS疑い患者5人が隔離

 サウジアラビアからの帰国者が高熱。MERS疑いで病院へ隔離。
 5人はメッカ周辺へ小巡礼を行い、帰国2日後に発熱。


MERS case confirmed in Oman, first case in seven months Outbreak News Today  (国際) オマンで7ヶ月ぶりにMERS患者が確認

 40代男性が肺炎と高熱を呈し、検査でMERSが確認されたと保健省が発表。
 詳細情報は不明


   エッセー調
  (上記情報はこの文章入力後に続々出てきた)

 重大情報は少ない。
 しばらくは休養期間か?

 しかし重大情報はある日、突然どこからか出てくるから安心はできない。
 政治は予測できる
 自然災害もある程度は予測できる。

 重大な感染症はいつでも起きえるし、それは分かった時には結構拡大していることが多いから、十分な警戒は必要だ。

 感染症情報は意外と軽視される。
 感染症は治療すれば治ると思っている軽薄な人々が多い。
 かっての新型インフルエンザは、極めて軽症な感染症であった。
 それを医師や行政が、それまで恐れていたH5N1鳥インフルエンザ由来新型インフルエンザと混同してパニックを起こした。
 しかし軽かった。
 それ以降、新型インフルエンザに対しての世間のイメージが変わった。
 
 「新型インフルエンザねぇ。そんなに心配ですかぁ?」
 6年前、管理人の携帯に頻繁に電話をしてきて取材をし、それを記事にしていた記者は、H7N9鳥インフルエンザの危険性を話すと、軽い口調でそう答える。
 でも、もしH7N9が人に容易に感染するようになると、また多くの記者たちから携帯に取材の電話が来るのは間違いはない。

 「あのぉ、新型の件でお聞きしたいのですが」
 大抵新米の記者が担当される。ものすごく無知である。
 要するに新聞社は感染症をなめているのである。
 通常の病気は家庭欄の医療関係のページに掲載される。
 しかし新型の感染症が発生した場合、それは医療というよりも災害に近い。
 医師たちは新型インフルエンザやMERS等は知らない。本来ならば公衆衛生専門医が詳しいはずであるが、日本の公衆衛生専門家は、いろいろと高級なテーマや行政と結びついてメタボ対策とか、高齢者の健康寿命に関与する要因は?などと、研究や調査に余念がない。
 世界に影響を及ぼす重大な感染症情報は誰も勉強してない。
 (しかし実際に発生すると、厚労省が主催する有識者会議に多くの専門家が現れるから不思議である。雨後にボウフラから蚊が発生するように)。

 新聞記者への説明は実に面倒な仕事になる。

 取材に対して当方は、
 「あぁ、もう情報は集めていないし、勉強もしてないから、取材には応じられないなぁ」
  と答えるわけにはいかない。そう返事をすると相手は途方にくれる。その答えをデスクに伝えるわけにはゆかないのだろう。
 また一刻も早く社会に伝えてもらいたい情報も、こちらにある場合もある。

 結局のところ、情報収集と勉強を続けなければならないことになる。

 因みに新聞記者の取材は、無報酬である。
 A新聞もY新聞もである。

 さすがに週刊誌は安いが取材費は支払う。
 そうしなければ、多分、忙しいからといって断られるからなのだろう。

 以上エッセー調であった。


4日

 サウジアラビアとイランが国交断絶。
  イスラム教スンニ派が大多数を占め国王もスンニ派のサウジでは、少数宗派のシーア派が反体制派をなしているが、シーア派の指導者を死刑宣告、そして断首した模様。他にも多くのシーア派の活動家を死刑に。
 シーア派が中心のイランが猛反発し、両国は国交断絶に。
 戦争が起きる可能性もあるが、水面下では国連や米国が懸命に和解工作に。

 戦争が起きた場合、さらにイスラム国も関係してきて、大きな戦、紛争に拡大するかも知れない。

 そうなるとMERSはどうなる?
 世界にウイルスが拡大する危険性もある。


3日
2日


H7N9ワクチン、着々と開発が進行Prime-Boost H7N9 Influenza Vaccine Concept Promising in Clinical Trial Infectious Disease Special Edition (米国) H7N9鳥インフルエンザワクチン、臨床治験へ

 人の間で感染が広がる不安のあるH7N9鳥インフルエンザに対する弱毒化ワクチンは、いくつかの開発製品が出てきているが、それらは人に対して安全で免疫効果も十分あることが示されている。しかし専門家の間では、それらワクチンを複数回接種するか、免疫強化剤のアジュバントが加えられなければ十分な免疫効果が得られない可能性を指摘してる。

 一回接種で十分な免疫効果を得られるためのワクチン開発が、米国国立アレルギー及び感染症研究所で成功し、少数ではあるが臨床治験が行われ成功した。
 詳細はJ Infect Dis 2015 Dec 9. [Epub ahead of print]で発表されている。


1日


 中国H7N9鳥インフルエンザ感染者の発生が始まる

上海新增1例H7N9確診病例 中央通訊社  (台湾) 上海でH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認

 59歳男性。現在入院治療中。
 今シーズン9例目のH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認。


H7N9 sickens another in China  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) H7N9鳥インフルエンザの新たな感染者、中国江西省

 江西省保健当局は貴州市の46歳男性がH7N9鳥インフルエンザに感染したと発表した。
 今回の感染者は第四波(4度目の冬での流行となる)での8人目の感染者となる。

 昨年の同時期に比較して感染者数は少ない。

 年次別発生例
 第一波 (2013年2月に人での初の感染者が確認された)
  2013年2月~2013年7月  136例

 第二波
  2013年10月~2014年8月 318例

 第三波
  2014年9月~2015年8月  231例

 第四波
  2015年9月~2016年1月  8例


 管理人コメント:なぜ中国のH7N9鳥インフルエンザが怖いのか、その理由を整理しておく。
  ・致死率が30~40%と高いこと
  ・中国では多くの鶏がウイルスに感染しているが、それらの鶏は無症状であることから、ウイルスの拡大がどの程度起きているのか、鶏、または家きんのウイルス検査をするまで分からない。むしろ人が感染して、死亡することによりウイルスの身近な存在が確認されると言った方が早い。ウイルスがさらに変異して、容易に人に感染するようになると鶏は人に感染するウイルスを次々とはき出す”トロイの木馬”化する。さらに人人感染するようになると、もはや手に負えなくなる。ミネソタ大学感染症情報センターのオステルホルム長官の懸念内容も同じである。なお野鳥でも感染してウイルスを伝搬することはあり得る。中国の例では鳩が感染したこともあるので、感染しても無症状であることから定期的に野鳥のウイルス検査を行う必要がある。このインフルエンザシーズンの冬に、野鳥がH7N9ウイルスを日本国内に運んできたなら、感染者や死亡例がでても当初は診断がつかないかも知れない。入院例に、病院スタッフが気管分泌物の吸引を行ったりした際にウイルス感染が起きて初めて事態が認識されるかも知れない。H7N9鳥インフルエンザに対するガイドラインが作られてはいると思うが。
  感染した鶏や野鳥は無症状である。しかし感染した人の4割は死亡する。


Global flu activity remains low, with hot spots in Middle East and Americas CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 世界のインフルエンザ流行状況

 WHO発表(12月28日)
 中東とアメリカ大陸の熱帯域を除いて、例年以下のレベルとなっている。

 局地的に流行しているのは中東と西アジア(イラン、オマン)。両者ともにAH1N1pdm(かっての新型インフルエンザ)感染者が多い。
 
 カリブ海とアメリカではインフルエンザ流行は見られないが、コスタリカ、キューバではH3N2感染者が増えている。


季節性インフルエンザ

  12月中旬~下旬

  香港:流行域以下
   香港保健省

  中国
   中国保健省

   感染者数が増えてきているが流行域には達していない。
   北部:  A型 71.5% (香港H3N2型が99%以上); B型 28.5%
   南部: A型 78.2% (AH1N1pdm(かっての新型インフル)80%);B型 24.8%

  米国
   CDC

   流行域に入りつつある。
    AH1N1pdm 53.5%、AH3N214%
   
  英国
   英国保健省

   流行の兆しはない

  日本
   厚労省

   全国的には流行域以下。定点平均0.46
    北海道、福島県、新潟県、沖縄県で定点値が1台となっているが、流行程度は非常に低い。
   今年度のインフルエンザ流行開始は遅く、またその程度も低い可能性
    

Fewer and less serious cases of Influenza during the first months of flu season KUTV 2News (米国)

 米国ユタ州、昨年度に比較するとインフルエンザ感染者数は少なく重症者も少ないとの報告。


Is seasonal influenza a foodborne illness? The Times and Democrat  (米国) 季節性インフルエンザは食品媒介感染症?

 インフルエンザは通常飛沫感染により感染が拡大するが、料理を作る人がインフルエンザを発症していると、その飛沫物質が料理に飛び散ることで、料理を介してウイルスが拡大する可能性がある。

 ・調理人は適切に手洗いを行う必要がある。手から食品にウイルスを含んだ飛沫物が汚染する可能性がある。

 ・食品に付着したウイルスは食品中では増殖しない。あくまでも人の気道内に吸い込まれてから、気道細胞内で増殖する。

 ・インフルエンザウイルスは75℃以上の加熱で失活する。

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