2月


29日
 現時点では気になる新しい情報はない>国際 7:23
 国内報道は以下の通り(Google検索による)

 

 管理人コメント:米国(国際的には)ではジカ熱診断のための簡易迅速キットの作製とその感度確認検査に大わらわの模様。それができなければ春になってから急増すると思われるジカ熱感染疑い者や不安を抱える妊婦の迅速検査ができない。南部の州保健局では数十人の妊婦達が検査結果待ちとされる。血液採取してPCR法での検査だが、結果が出るまでの時間と感度がいまいちとされる。感度が低いと一週間以上前に感染していても分からない。精液中には数ヶ月間ウイルスがいる可能性がある。このような人は血液検査でどこまで確認できるのだろうか。南米や合衆国でも妊婦の胎児エコー検査が増えているとされるが、エコー検査で胎児異常が見つからないケースも多いというから、やはりウイルス感染の既往の有無が鍵となりそうだ。


28日

コロンビアのジカ熱感染者、4万人超える AFPBB News  (国際、日本語版)

 {コロンビアの国立衛生研究所は27日、同国で妊婦7653人を含む4万2706 人が新しくジカ熱感染者として登録されたと報告した。前週より妊婦は1300人、全体では5695人の増加となった。

 ジカ熱は感染しても無症状、または低めの発熱や頭痛、関節痛など軽いことが多いが、妊娠中に感染した場合、胎児の重大な先天性異常「小頭症」発症との関連性が指摘されており、中南米諸国におけるジカウイルスの爆発的拡大に警鐘が鳴らされている。小頭症は胎児の頭部と脳が異常に小さい状態で生まれる先天性異常で、知覚・運動能力に影響が出る。

 ジカ熱の治療方法やワクチンは現在のところ存在しない。コロンビア政府によると、同国は150万人の感染者数を記録したブラジルに継ぎ、2番目に多くのジカ熱患者数を記録している。

 コロンビアの衛生専門家は、同国では今年だけで60万人以上がジカウイルスに感染すると予測しており、ブラジルにおける発症のパターンが同国でも起こった場合、小頭症の患者が500人程度生まれるとみている。

 コロンビア保健社会保障省はこれまで、ジカウイルス感染と関連する可能性が高いとみられる神経疾患、ギラン・バレー症候群による死者が3人発生したと報告している。

 世界保健機関(WHO)はジカウイルスに関連した胎児の先天性異常を国際的非常事態と宣言しており、ウイルスがカナダとチリを除く南北アメリカ大陸全土に拡大する可能性が高いと警告している。}


Puerto Rico Braces for Wave of Mosquito-Borne Zika Virus New York Times  (米国) プエルトリコ、ジカウイルスの拡大に備える

 ジカ熱感染した妊婦の例を中心に状況を説明。長文。


 フランス女性、パートナーからジカ熱感染

First case of sexually transmitted Zika virus seen in France Washington Post (米国) フランスで初の性行為によるジカ熱感染例が確認

 ブラジルで感染したパートナーから女性セックスパートナーがジカ熱を感染。フランスとしては初の事例。


France records first sexually transmitted case of Zika in Europe The Guardian  (英国) ヨーロッパで初の性行為ジカ熱感染者が確認

 ブラジル帰りの男性からパートナーの女性が感染。

 フランス保健大臣は、女性は妊婦ではないため合併症の危険性は低く、現在回復していると語っている。
 女性は通常の症状を呈したとされる。

 ジカ熱はヨーロッパで報告すべき感染症に入っていない。そのため詳細な感染者数は分かっていないが、オランダ、ドイツ、英国などでは海外からの帰国者の感染が発生している。

 ジカ熱は性感染症(STD)のカテゴリーに入れるべきだろうか?感染した妊婦がジカ熱で数日間不調になるなんてことではなく、脳の発育障害を伴った小頭症、または小頭でなくても視力器官や聴力器官が欠損しているベビーを出産する可能性があることを十分社会に伝えて、啓発する必要がある。米国では現在懸命にそうした啓発がなされている。妊娠初期の感染は、当の女性が気づいていないことも多い。



 今朝のジカ熱関連国内情報

 

 管理人コメント:国内報道は以前から米国報道などでなされていたものの後追いが多いが、それだけ日本国内ではインパクトある情報ではないのだろう。今後我が国でも、多くのジカ熱と小頭症を身ごもった妊婦が発生する。どのように正しい報道を行うのだろうか。
 米国のジカ熱報道は、非常に濃く長い報道であるが、それを読む読者は絶えずジカ熱について学べるような内容になっている。日本の専門家による解説記事よりもずっと中味は濃く、医学的である。その理由は彼らは(ライター)実際に発生している事例を十分知っているし、必要があれば世界的に有名な専門家の意見を聞いているからである。我が日本国民は、従来の知識で独りよがりの意見を語る専門家の解説記事を目にすることになる。

 米国では現在感染国からの帰国者がジカ熱を発症する事例が急増しだしていて100例を超えている。夏休みに中南米へ向かう観光客が増える心配がなされている。妊婦の感染事例も疑い例も入れると20例を超えている。すでに小頭症の妊娠例や流産例などが確認されだしている。感染妊婦例はさらに増えると専門家は予測している。また感染国帰りの男性が妊婦やパートナーに移した事例も多くなっている。
 そうした米国の状況が国内でも起きてくることを予知することで、日本国内の対策は強化されるべきである。


27日

Second LA County Pregnant Woman Infected with Zika Patch.com (米国) ロスアンジェルス群で2例目のジカ熱感染妊婦が確認

 感染地域へ旅行した妊婦が感染した。同郡で2例目。


 感染地域からの帰国者、米国内でジカ熱発症数が増加、プエルトリコは最悪の状況に
CDC update: 147 Zika cases in US, new test for the virus CNN (米国) 米国CDC情報更新:米国内で147例のジカ熱感染者が確認

 CDCは合衆国内でジカ熱流行地からの帰国者107例の感染者が確認されたと発表したが、大陸外の米国領土外では40例が地域内の流行で感染しているとされる。35例がプエルトリコ、4例がアメリカ・サモア、そして1例が米国ヴァージン諸島とされる。
 プエルトリコでは上記集計後に117例が新たに診断されている。
 CDCのフリーデン長官によると、プエルトリコは最も流行が顕著な地域で、数万人が感染している可能性があるとコメントしている。
 CDCではリオの五輪には妊婦はゆくべきではないと警告したが、それは現在の勧告である、旅行は延期すべきであるとの見解に一致している。


 リオ五輪、選手の部屋には網戸は用意しない、必要があるなら派遣チームに代金を請求
Rio Olympics to charge teams for mosquito screens to prevent Zika virus The Guardian (英国)リオ五輪委員会、選手宿泊所の蚊対策の網戸が必要な場合は、チームに費用を請求と発表

 選手たちの共有場所には窓の網戸は用意するが、選手達の部屋に必要であるなら設置代は派遣チームに請求と発表。

Mosquito Screens to Be Used at Rio Games to Curb Zika Virus New York Times (米国) ジカウイルス対策に、蚊侵入防ぐ網戸が用いられる、ロス五輪

 蚊防止網戸を選手共有スペースに取り付けるが、選手達の宿泊施設は派遣国が設置費用を支払う場合のみ対応するとロス五輪組織委員会が発表。


Oregon has its first case of sexually transmitted Zika virus kgw.com  (米国) オレゴン州、性行為で感染したジカ熱が確認

 オレゴン州保健省は性行為で感染したジカ熱を確認し発表した。
 ジカ熱流行地域から帰国した男性が、性行為で女性にウイルス感染を起こした。
 女性は流行国への渡航歴はない。

 オレゴン州保健局は、”蚊に刺されることがジカ熱感染の大きな原因とされるが、同様に性行為で感染する事例が増えている”とコメントしている。


More Evidence Links Guillain-Barre Syndrome, Zika Virus Voice of America (米国)  ギランバレー症候群がジカウイルスで引き起こされているを示すさらなるエビデンス

 “Now, all this suggests that there could be a link between the surge in the Guillain-Barre Syndrome and Zika virus infection and researchers are studying to identify the causality, but it is not yet proven. And, I would say it is guilty unless proven innocent and we are really looking at and trying to understand the causality between Guillain Barre and Zika virus," she said.

WHO expert Dua says it will take a while to know what is behind the surge of this neurological disorder. She says Guillain-Barre Syndrome can be triggered by a variety of infections, including dengue and chikungunya viruses, which are circulating in the affected countries.


 米国、ジカ熱感染妊婦例が増加
Officials Report 9 New Cases of Zika Virus Among Pregnant Women Tested in US New York Times (米国) 米国CDC、ジカ熱感確認染妊婦9例を報告

 米国内で9例の妊婦が検査でジカ熱感染が確認された。26日、CDCが発表した。
 1例が小頭症児を分娩、少なくとも1例が重症の脳萎縮を起こした胎児を人工妊娠中絶した。
 ほかに1例が中絶、2例が流産、2例が通常の出産、そして2例が妊娠継続中とされる。
 

US details 9 Zika pregnancies: 2 abortions, 2 miscarriages, 1 baby with 'severe microcephaly' Washington Post (米国) 米国、9例のジカ熱感染妊婦の状況を報告:中絶2例、流産2例、重症小頭症1例

 CDC発表
  表題のほか、他の4例中、2例は健康状態の新生児を出産、他の2例は未だ妊娠中。

 昨年夏から本年2月までCDCは257例の妊婦からジカウイルス検査を依頼された。97例は陰性だった。陽性だった9例についてCDCはフォローしてきた。全員はジカ熱の症状を有していて、感染地への旅行既往があったとされる。

 以下略

 なお他の情報では10例の妊婦感染疑い例がフォローされている。


ジカ熱 全国の検疫所、海外渡航者に注意呼びかけ 朝日新聞

 {ブラジルから帰国した川崎市の男子高校生がジカウイルス感染症(ジカ熱)と診断されたことを受け、全国の空港などの検疫所は26日、入国時に感染を把握する水際対策を実施するとともに、流行地域への渡航者には蚊に刺されない対策をとるよう改めて注意を呼びかけた。

特集:ジカ熱

 厚生労働省などによると、高校生は帰国前に発熱の症状があったが、帰国時には下がっていたとみられ、発熱をチェックする空港のサーモグラフィーを通過し、検疫所でも特に申告はなかったという。

 塩崎恭久厚労相は26日の閣議後会見で「(ジカ熱は)症状が現れないことも多く、水際対策だけで十分と考えていたわけではない。まずは蚊に刺されないことが重要」と述べた。

 厚労省は、流行地域からの入国者で発熱などの症状がある場合には検疫所や保健所などに相談することをリーフレットなどを使って呼びかけるよう、全国の検疫所に改めて文書で要請するという。}


ジカ熱 日本でも感染確認、リオ五輪に不安は? TBS News

 {南米などで感染が拡大しているジカ熱。ブラジルから帰国した川崎市の男子高校生が感染していたことがわかりました。今年8月にはオリンピックが開かれるブラジル。感染拡大を止めることができるのでしょうか。

 「ジカウイルス感染症の患者の発生のご案内をします」(厚労省の会見 25日)

 南米での感染拡大以降、25日、国内で初めて感染が確認されました。感染した川崎市の男子高校生は、今月9日から20日まで家族旅行でブラジルに滞在。20日に帰国中の機内で38度弱の発熱があり、帰国後に発疹の症状がみられたことから、24日、医療機関を受診しました。検体を国立感染症研究所で調べたところ、ジカウイルスが検出されたのです。高校生は成田空港の検疫所で申告せず、サーモグラフィーでも発熱を確認できなかったといいます。

 ジカ熱は、「ジカウイルス」を持った蚊に刺されることで感染。症状としては、軽い発熱、頭痛のほか、発疹や結膜炎などがあります。

 ジカ熱について、WHOは今後、北米から南米で感染者が400万人に達するおそれがあるとして「緊急事態」を宣言。感染が拡大しているブラジルでは、頭の小さな赤ちゃんが生まれる「小頭症」が相次いでいて、妊婦の感染との関連が指摘されています。現地に住む妊娠中の日本人女性は不安を隠せません。

 「『分からないで蚊に刺されているということもあるのではないか』と思うと、見えない不安がある」(サンパウロ在住 西山真希さん)

 今年8月のオリンピックを控えるブラジル。不安はないのでしょうか。

 「リオデジャネイロは8月は冬だが、それほど寒くないので、リスクはゼロにはならない。(赤道に近い)北部に観光すると、リスクは更に高い」(国立感染症研究所 高崎智彦室長)

 厚労省は水際対策を強化するとともに、「国内で感染が広がる可能性は極めて低い」として、冷静な対応を呼びかけています。

 

管理人コメント:
 厚労省発表内容はどのような人々が作成されているのか不明だが、内容的には非常に表面的で未熟である。欧米の報道内容に比較して(僕が毎日訳してウエブなどにに掲載し続けてきた内容)、数段落ちる。
 WHOや米国CDC広報官の発表レベルの内容が望まれる。もちろん広報官は公衆衛生に堪能な医師である。事務官や肩書きが医師だけの人ではない。
米国ではWHO以上の機能を持つCDCがあり、両機関と関係の深いミネソタ大学のCIDRAP(世界感染症情報センター)がある。そこが両機関の発表を代理人のように毎日ウエブに掲載している。医学水準も高い。
 厚労省、または国立感染研の専門家チームはそうした施設の情報をウエブまたは電話で入手しているのだろうか?かっては全くそうしたレベルのことはしていなかったがが…。
 海外の2月に入ってから発表されているそうした機関からの情報、読み砕き、さらに電話で情報交換しながら対応しているのだろうか?
 中国でも発生しているが、中国保健省、香港保健省の専門家も優秀だけど、向こうでの対策内容を聞いているのだろうか?豪州、カナダもしかり。
厚労省の担当局では、そうした国での対応について普通なら1月に入ってから(国際的にブラジルのジカ熱が問題であるとの情報が流れ出した頃)チェックしていると思うが。僕は海外報道、および当局発表レベルであるがそうしている。それはかって小児科医時代からの朝の勉強時間内で行っていた。数時間になるが。無報酬、あくまでも自分の勉強のため。でも国や地方の行政職はそれで収入を得ているのだから、米国CDCや各州保健局と並ぶような仕事をするべきだと思う。大統領と電話が直結しているCDC長官は、日本では誰に相当すするのか、たぶんいないのだろうけど、だからといって厚労大臣が務めることはできないだろうに。



26日
    
本日の国内報道
 Google検索




Will Zika virus wreck Olympics for Brazil? USA TODAY  (米国) ジカ熱はブラジル五輪開催に影響を与える?

 五輪組織委員会は選手や観戦者たちに安全性を訴えているが、現況はそれを支持していない。

 リオ五輪組織委員会の広報官は、選手達や観光客達に危険性はないだろうと語っているが、十分な予防対策を講じるように求めている。長袖や虫除けスプレーの準備など。

 略


25日

 日本国内でもジカ熱が確認
ブラジル滞在歴ある神奈川10代男性、感染確認 今流行で初 産経ニュース

 {ブラジルに滞在していた神奈川県の10代の男性がジカ熱を発症したことが25日、関係者への取材で分かった。ブラジルなど南米で流行するジカ熱は、妊婦が感染すると新生児に脳の成長に障害が出て発達障害を起こす小頭症を引き起こす恐れがあり、世界保健機関(WHO)が今月、「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」を宣言している。

 国内でジカ熱の感染者が確認されるのは4人目だが、今回の流行を受けて感染者が確認されたのは初めて。厚生労働省は、男性の日本での行動を調べている。

 ジカ熱は蚊が媒介する感染症で、人から人への感染はない。日本では、ウイルスを媒介する蚊が活動を始めるのは5月ごろとされ、現在は日本で感染が広がる恐れは低い。日本では平成25年以降、フランス領ポリネシアとタイから帰国した日本人3人が、現地で蚊にさされ帰国後に発症した。

 厚労省は今月、ジカ熱を感染症法に基づき保健所への報告を義務付ける「4類感染症」に指定。空港の検疫所や全国の地方衛生研究所でウイルス検査を行えるようにするなど体制を強化していた。}


 チェコでもジカ熱確認
Czech health officials announce country's first Zika cases Reuters (国際) チェコ保健当局、初のジカ熱感染者を確認と発表

 チェコ保健当局は25日、同国初のジカ熱感染者(複数)が確認されたと発表した。
 詳細は後ほど記者発表するとしている。

 海外からの帰国者か、それとも国内で発生したのかは不明。


Health officials confirm Michigan's first case of Zika virus WSYM-TV  (米国) ミシガン州、海外帰国女性がジカ熱を発症、保健局が発表

 同州初のケース。女性は帰国後発病し検査で確認された。妊娠はしていないとされる。


Cuba Throws Soldiers Into Battle Against Zika Virus  ABC News(米国)キューバ、ジカウイルス対策に兵士を投入

 中南米でジカ熱ジカ熱発生のない国であるキューバで、軍服を着た兵士達が各
家庭を回り、殺虫剤の含まれた気体を充満させて歩いている。
 
 カストロ大統領は9000人の兵士と数百人の警察官を動員していると発表してい
る。
 大統領は、国民は自らジカ熱を守るために組織して対向しなければならにこと
を知るはずであると声明を発表している。
 
 


 中国、ジカ熱警戒情報

Chinese authorities warn of risk Zika will spread CNBC  (米国) 中国当局、ジカウイルス拡大の危険性を警告

 中国保健当局は、蚊が発生する地域では、気候が温暖になるにつれジカ熱が流行する可能性が高いと警告した。

 国営通信の新華社は国家衛生計画生育委員会広報官の発表として2月9日以降5人のジカ熱感染者を確認したと報じた。

 中国当局者の発表として、38歳男性と息子がフィジーから帰国後発症したのだ直近の例とされる。
 他の3人は江蘇省、広東省、浙江省で診断されている。

 「我々は気温が上がって蚊が増えてくる地域でジカ熱が流行する可能性を否定できない。」、と生育委員会の広報官はコメントし、当局は感染者の隔離を強化し、蚊の駆除を行ってその数を減らす予定とされる。


China warns public of importing Zika virus from vacation Xinhua ( 中国)中国、休暇帰りでジカ熱を国内に持ち込むことに警戒を呼びかける

 東部の浙江省でフィジとサモアから帰国した3人の感染例が報告されている。3人は同じツアーだった。
 広州市の旅行代理店の幹部は、旅行者はジカ熱感染地域をさけるべきとアドバイスしている。
 南アフリカの多くの国はジカ熱危険地域とされ、五輪開催予定のリオも含まれている。ジカ熱感染の危険性は南半休で気温が下がる半年間に和らぐとされる。
 中国国立旅行局は、旅行予定者はWHOや中国政府、および旅行予定先の状況を十分把握する必要がると警告している。


Zika presents 'formidable' challenge - WHO RTE.ie  (国際) ジカ対策は大変な挑戦になる、WHO事務局長

 改善する前に事態の悪化がさらに起きる可能性がある。リオで会見したチャン事務局はそのような懸念を表した。ブラジル政府の努力に対しては賞賛の意を表した。

WHO's Chan praises Brazilian government response to Zika WRAL.com (米国) WHO、チャン事務長、ブラジル政府のジカ熱を賞賛

 チャン事務局長は2日間のブラジル視察の最後に記者団に感想を語った。

 ブラジル政府の対策を賞賛したが、状況は改善され前にさらに悪くなる可能性もあると警告した。


3 Pregnant Women Test Positive for Zika Virus in Florida TIME (米国) フロリダ、妊婦3人がジカ熱感染

 国際旅行した妊婦3人がジカ熱感染が確認された。これで同州でジカ熱感染が確認された患者数は32となった。
 州保健局は感染者の詳細については言及していない。


24日


親子のジカ熱感染確認=中国浙江省 時事通信

 {中国浙江省の衛生当局は23日、同省義烏市の男性(38)とその子供(8)がジカ熱に感染していることが確認されたと発表した。2人は病院で隔離治療中で、病状は好転しているという。中国でジカ熱感染者が見つかったのは、これが4、5例目とみられる。
 2人は先にジカ熱感染が確認された同市の男性と一緒に、南太平洋のフィジーとサモアを旅行していた。旅行中、ジカ熱を媒介する蚊に刺されたと推定されている。}


US, Brazilian Health Teams Brave Slums to Start Zika Study New York Times  (米国) 米国CDCとブラジル保健当局チームがジカ熱調査のためにスラム街へ立ち入り

 小頭症が本当にジカウイルス感染によるものかを確認するために、米国CDCとブラジル保健当局者のチームがブラジル都市のスラム街に立ち入った。

 小頭症を出産した母親100人と、同時期に通常小児を出産した2~3倍の数の母親を選び分析する。
 ジカウイルス感染によるものか、他の要因によるものか分析される。


WHO CHIEF ’CONFIDENT’ OLYMPICS WILL BE SAFE DESPITE ZIKA THREAT Business Recorder(国際) WHO事務局長、ジカ熱脅威があるけども五輪は安全に行われるだろうとの見解
 AFP

 WHO事務局長は、23日、ジカ熱脅威はあるが、ブラジルは安全に五輪の開催を行うことが出来るだろうとの見解を表明した。

 「私は再確認したい。今は2月である。五輪開催は8月であるからブラジル政府は国際五輪組織委員会、地域の組織委員会、およびWHOとPAHO(全米保健機構)と綿密な連携のもとに万全の準備が可能となっている。我々は蚊駆除に非常に良い計画を持っている。」

 「我々は五輪でブラジルに来る選手や観戦者に対して最大限の安全を図ることを確信する必要がある」

 以上のように事務局長は語った。


CDC probes 14 more Zika cases possibly spread via sex  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) CDC、性行為で感染した可能性ある14例を検査


 ジカ熱が、予想されてきた以上に性行為で感染することが懸念されている中、CDCは本日性行為で感染した可能性ある14例について発表した。
 
 事態は先の忠告、すなわち、感染地域から帰国した男性は十分注意して安全な性行為を行うべきとの見解が、さらに強調される結果となった。
 
 ジカ感染が2例で確認
 
 検査されている14例の感染疑い者は、現在の状況は様々な段階にある。2例の女性はウイルス感染が確認されている。両例とも感染地域から帰国したジカ熱発病男性との性行為しか、感染経路が考えられてない。男性のウイルス検査は保留とされている(訳者注:明確に抗体が検査で検出されていない。感染した時期で抗体量が変化するから、感染後経過した日数によって現在の検査方法では明確に陽性反応が出ない可能性がある)。
 他の4例の女性は、最初の検査でウイルスが陽性であった。現在追試検査が行われている。
 他の感染疑い8例に関しては検査中とされる。
 
 現在入手できている情報では、感染地域から帰国した旅行客は全員男性で、パートナーが発症する2週間前に発症していたとされる。パートナー全例が発症した男性からの感染とされる。
 CDCによると、現時点では感染した女性からセックス・パートナーへ感染した事実は得られていないとされる。
 
 
Texas hospitals develop rapid tests for Zika virus Fox News (米国) テキサスの2病院、ジカウイルス診断迅速テストを開発、準備中

 テキサスの2病院は連携してジカ熱診断迅速テストを開発した。数週以内に各病院で利用が可能となる。
 感染地域帰りの人、妊婦など、緊急性ある人々が病院で数時間以内でジカ熱感染の判定が可能となる。

 管理人コメント:現在の血液中にジカウイルス遺伝子が含まれているかの診断である。問題は感度であるが。過去数週間以内の感染を検出出来るかは不明。CDCが開発しているキットは過去の感染を確認出来るが、それは作成キットの感度の問題である。


 米国CDC、14例の性行為感染ジカ熱(可能性例)を報告

CDC investigating 14 new potential cases of sexually transmitted Zika Washington Post  (米国) CDC、性行為で感染した可能性ある14ジカ熱を調査中

 性行為で感染した可能性ある14例中には、既に2例の女性は最終的にウイルス感染が確定されていて、4例の女性は初期検査でウイルス陽性となっている。残りの8人は検査中とされる。
 感染地域から帰国した男性から感染を受けた、男性パートナーへの例も含まれている。


CDC Investigating 14 Cases of Zika Transmission Through Sex  New York Times  (米国) CDC、性行為で感染したジカ熱14例を調査中

 CDCは14例の性行為で感染した可能性ある14例を調査中と発表した。複数例の妊婦が含まれている。
 もし確認されたら、蚊媒介がジカ熱の主たる感染経路とされてきたが、他の感染経路もあることとなると、対策が拡大される必要がある。


CDC Reports 14 New Cases of Sexually Transmitted Zika in US NBCNews.com  (米国) 米国CDC、米国内で性行為で感染した可能性あるジカ熱14例を報告

 さらに性行為で感染した可能性あるジカ熱14例を確認したと、CDCが23日(現地時間)発表した。感染地域への旅行既往歴がなく、性行為での感染が強く示唆されるという。ジカ熱が頻繁に性行為で感染することが強く示唆されるエビデンスが得られた。
 感染例の中の何人かは妊婦とされる。

 「CDCと関連地域の保健当局は現在、ジカ熱が性行為で感染した可能性ある14例について調査している。数人が妊婦である」、とCDCは声明文の中で伝えている。
 性行為で感染した疑い例14例の中で2例の女性が、最近流行地から帰国したパートナーから感染したことが確認されている。男性パートナーのウイルス検査結果については保留となっている。


23日


 ジカウイルス検査をうける人の数が急増
Two more cases of Zika virus diagnosed in Pennsylvania Pittsburgh Post-Gazette (米国) ペンシルバニア州でさらに2例のジカ熱感染者が確認

 州保健局はジカウイルス感染者2例(男女各1例)を確認したと発表した。詳細については発表していないが、いずれも感染地域からの帰国者とされる。
 これで先月以来合計感染者数が4例になった。

 州保健局によると、22日段階で124人以上がジカウイルス検査結果を待っているようだ。
 先週早くには53人であったから検査を受ける人の数は急増している。


  ジカウイルス米大陸株がアフリカに拡大する危険性
 Zika outbreak expands; WHO assesses threat to Africa  CIDRAP(米国、ミネソタ大学感染症情報センター) ジカ流行拡大:WHO、アフリカでの危険性を評価

 ジカウイルスが流行している地域は増加している:トリニダードトバゴは米大陸で29番目の流行地となり、マーシャル諸島(共和国)でも初の感染者が報告された。
 
 最新の流行地域
 
 トリニダードトバコ保健省は2月17日、検査で確認された61歳女性のジカウイルス感染例を発表した。女性はニュージーランドからの帰国者であるが、同保健省は同国での感染と推定しており、さらなる調査を行っている。
 一方全米保健機構(PAHO)は、同国を地域内でウイルス感染が起きている国に追加した。 
 他にカリブ海でオランダ領のアルバとボネール島でも発生していることが確認された。
 またマーシャル諸島でも感染者が発生したことを米国CDCが確認している。
 
 アフリカにおけるジカ熱危険性評価
 
 アフリカではジカ熱調査が系統立って行われてきていないが、散発的発生は長い間報告されてきている。
 WHOはアフリカの多くの地域ではウイルスを媒介するネッタイシマカが分布しているので、ジカウイルスは土着していると推定している。
 アフリカの人口の中でジカウイルスに免疫を獲得している率は低くはないと思われるが、米大陸で急速に拡大しているウイルスに対しては、免疫を持ってないと考えられ、もし米大陸株がアフリカに入ってくると、これまでとは異なり急性の経過を辿る可能性がある。
 警戒態勢を維持する必要があると、同機関は警告している。
 
 
 米国CDC長官、ジカ熱に関する最新の状況をTIMEに語る
CDC Director on Fighting Zika: 'There Is So Much That We Need To Do' TIME  (米国) CDC長官、ジカ対策には多くのすべきことがある

 トム・フリーデンCDC長官は、ジカ対策について、今知るべきことをTIMEに伝えた。

 CDCは現在のジカウイルスの動向に関して調査と分析を急ぐとともに、感染者への対応を強化している。
 最近CDCはジカ熱を最高の警戒レベルに引き上げたが、それは史上4度目の決定である。

 日々CDCではジカ熱に対して新たな情報を得、その最近の動向を把握していると、フリーデン長官は語る。
 CDCでジカ熱対策に従事している職員は500人前後とされる。
 この業務は非常に重大な挑戦となっている:胎児異常の発生原因を突き止めることは極めて異常に大変なことである。胎児異常が蚊によって媒介されるという事実は、我々が知っている限り先例がない。
 そのため国民はジカ熱に多くの関心を抱いており、我々もそれを理解している。
 そのためには正確で新しい情報を得る必要がある。

 またジカ熱が性行為で感染することを我々は今確信している。
 そのためには妊婦との間で性行為する男性は十分気をつける必要がある。もし旅行などでジカウイルスに感染した可能性が否定できない場合は、妊婦との性行為にはコンドーム着用が必要である。

 小頭症に関して:小頭症の胎児の脳からウイルスを分離している。ジカウイルスが脳の発育異常と小頭の原因であることは間違いはないが、他に作用している要因があるかについては分かっていない。

 検査キットに関して:既に迅速キットが完成している。過去の感染をチェックできる検査キットが10万人分用意できているが、国内全ての研究所で利用できるためには、まだ1~2ヶ月は要する。

 以下略。


 ジカ熱未発生のキューバ、兵士と警官を動員して蚊駆除対策をさらに強化
Cuba Sending 9000 Soldiers to Fight Zika Virus New York Times (米国) キューバ、ジカウイルス対策に9000人の兵士を動員

 パウロ・カストロ大統領は22日、キューバのジカウイルス媒介蚊の駆除対策は技術不足や労力不足、または不良な天候のため効果的作業が行われてこなかったとコメントした。
 しかし現在のところキューバではジカ熱の発生はみられていない。
 ウイルスのキューバ内への侵入を阻止するために、 大統領は国内全体の蚊駆除対策を強化する目的で兵士達と200名の警官を動員して、保健省の活動を支援することを決定したと発表した。

 「再び我が国民が流行病の侵入を防ぐ本当の主人公になる。この重要で必要な仕事を成功させるためには、国民の意識が参加することが不可欠である」、と大統領は国営新聞のトップで述べている。


22日

CDC Arrives In Brazil To Investigate Zika Outbreak NPR  (国際) 米国CDC、ジカ熱流行と小頭症発生の関係を調査にブラジル入り

 米国CDCの研究チームは、ブラジルにおける小頭症発生とジカ熱の関係を調査するためにブラジルに入った。16人の疫学専門家が、ブラジルのスタッフと共に、ジカ熱感染母親と出生小頭症の関係を調べる。
 調査方法は症例対照研究(case-control study)という方法で、ジカ熱感染母親とそうでない母親の子どもを小頭症に関して比較するというものである。
 ジカ熱により小頭症が発生する事実を医学的に確認することは、将来におけるジカ熱対策にとって重要である。


Zika Virus Now Being Linked To Paralysis Disorder Guillain-Barre As Well As Birth Defects The Inquisitr (国際)  ジカウイルス、胎児異常と同じくギランバレー症候群を引き起こす可能性が明らかに

 ジカ熱流行地域で神経麻痺を呈するギランバレー症候群が急増していることが確認された。
 急速な運動神経障害を起こし、時には呼吸機能も傷害して死亡することもある。

 WHOによると、ブラジル、コロンビア、エルサルバドル、スリナム、およびベネズエラで急増している。

 ワシントンポストによると、米国でもジカ熱感染者が2名ギランバレー症候群を併発したことがCDCから発表されているという。詳細は不明である。


Venezuela Takes on Zika Amid Shortages, Information Blackout New York Times  (米国) ベネズエラ、多くの不足、情報管制の中でジカ熱が拡大

 昨年11月にジカ熱発生報告がWHOに出された後、明確な情報はでてこない。
 医療資源の不足を始めとして全てが荒廃している社会体制の中、ギランバレー症候群で死者も出ている。
 政府は5000人の感染者報告をしているが、実態はそんな数ではないと専門家筋は語る。40万人以上のジカ熱感染者がでていると予想され、そのピークは3月下旬頃とも言われる。
 暗黒の中でベネズエラのジカ熱はさらなる拡大をしている。


 ベネズエラ、ジカ熱危機、WHOは至急介入すべき
Venezuela should join the fight against the Zika virus Washington Post (米国) ベネズエラ政府は国際社会に加わってジカウイルス対策に着手すべき

 WHOがジカ熱を国際的健康危機と宣言した後も、ベネズエラ政府はウイルスに対して何ら注視していない。
 ウイルス拡大を防ぐために国際社会に協力するどころか、政府は国内にジカ熱が発生していることを否定している傾向にあり、むしろウイルス拡大を容易にしている感もある。

 WHOは、ジカ熱発生国では蚊から自らを守り、性行為もウイルス感染しないような安全な方法をとるように警告している。
 しかしベネズエラ国民が避妊手段がとれないとしても人工妊娠中絶は違法である。
 鎮痛薬やガーゼ、検査器具などが不足していて、その状況は人道的犯罪である。

 さらに研究者グループ、ジャーナリスト、さらに基金提供団体がジカウイルスと戦うために情報の提供を約束しているが、ベネズエラ政府は情報提供を拒否し、自国民に対してもジカウイルスに関しての情報を公開していない。
 事態の改善のためにWHOは至急介入すべきである。


 ブラジル五輪まで蚊の駆除は可能か?
Brazil vs. the mosquito: Defeating the Zika virus before the Olympics begin Chicago Tribune (米国) 蚊対ブラジル:五輪前に蚊を駆除できるか

 ブラジルは増殖力が旺盛で人への攻撃力が強い”ネッタイシマカ”の駆除のために兵士25万人を動員した。
 ウイルスはブラジルや他の国で小頭症が急増する原因と考えられている。
 
 兵士達は貧困地域の家庭を回り、屋根に設置してある貯水タンクなどをチェックして歩く。また蚊駆除の方法を示したポスターを持ち歩く。

 ブラジル五輪まで5ヶ月。
 現状をみていると、 現在航空便やホテルの予約客は少ないと思われる。

 内容は抜粋。

There's a worrisome problem at the heart of the Zika-virus crisis that no one is talking about Business Insider  (米国) 誰も語らないジカウイルス拡大の原因

 地球温暖化で蚊の分布範囲が拡大。
 温暖化で蚊の増殖速度が速まり、ウイルス増殖も盛んになっている。
 環境専門家の意見を中心に


21日


 ブラジル研究チーム、羊水から分離したジカウイルスの遺伝子情報を解明
Zika virus: Brazilian scientists decipher its genome, agency says  CNN International (国際) ブラジルの研究陣、ジカウイルスの遺伝子を解読

 リオデジャネイロのブラジル研究シームがジカウイルスの遺伝子解析を行い、ウイルスが本当に小頭症と関連していることを確認した。

 同国の国営通信が20日報じた。

 リオデジャネイロ連邦大学分子ウイルス学の研究陣が妊婦の羊水から分離したウイルスの全遺伝子情報を解明し、また死亡した小頭症胎児の脳からジカウイルスを分離した。

 ブラジル保健省は小頭症を出産した妊婦の殆どがジカウイルスに感染していたと考えている。また小頭症を起こしてなくても神経系に異常を起こしている例も多いとされる。

 メディアによるとブラジルの研究陣は、小頭症以外にもジカウイルスは他の先天的異常を起こす可能性があると考えていることを伝えている。

 一方、コロンビアはジカウイルス感染者数が37000例以上となっていることを20日発表した。その中には6356例の妊婦が含まれている。
 30148例が臨床的および検査で確認されたとされる。コロンビア国立健康研究所によると、先週中に新規5456例が確認されたとされる。

 ブラジル保健省は同国のジカ熱感染者数は497,593例~150万例から存在すると推定している。しかしWHOによると感染者数を数えることは中止したとされる。

 世界の状況

 米国CDCによると現在アメリカ大陸の27カ国と統治領でジカ熱が流行しているとされる。
 他に北アフリカ沖のカーボベルデ共和国、太平洋諸島のサモアとトンガでも流行が見られている。

 1月にWHO長官は米大陸でジカ熱は爆発的に拡大していると発表しているが、他の専門家は今年度末までに300~400万人に感染者数は増えるだろうと予測した。


ジカ熱、国内流行防げ…関空などで対策 2016年02月20日 読売新聞

 {胎児への悪影響が懸念され、中南米で拡大している「ジカウイルス感染症」(ジカ熱)の国内流行を防ぐため、水際対策が関西空港などでも始まった。ただ、一般の関心は高まっておらず、8月開幕のブラジル・リオデジャネイロ五輪を前に、専門家は「渡航する人は油断せず、最大限の備えを」と呼びかけている。

 関空検疫所など全国13か所の検疫所では15日から、ジカウイルスの検査が可能になった。関空には、中南米との直行便は就航していないが、中東経由で行き来できる。}


20日

 南アフリカへもジカ熱が拡大か?
Health Dept confirms first case of Zika virus in SA Eyewitness News  (南アフリカ) コロンビアからの入国者、ジカ熱感染が確認

 コロンビアから入国したビジネスマンがジカ熱に感染していることが確認された。南アフリカで初のジカ熱患者とされる。保健省が発表。

 カナダ、ジカウイルスに感染するカナダの蚊について緊急検討
Zika virus shipped to Canada, to test native mosquito infectability CTV News (カナダ) ジカウイルス、カナダに分布する蚊への感染性に関して緊急研究に

 アジアヤブ蚊(ヤマトヤブカ)を含めて、カナダに分布する蚊にジカウイルスが感染するかについて、ブロック大学の研究陣がタイで分離されたジカウイルスを入手して緊急事件を行う。
 感染地域から帰国してきたカナダ人が、カナダ国内で蚊を介したジカ熱の人人感染を起こす可能性があるかを調べる。
 トロントには67種類の蚊が存在するが、今回はそのうち12種類の蚊について検討するという。
 通常ジカウイルスはヤマトヤブカの仲間である、ネッタイシマカとヒトスジシマカに感染する。


1st confirmed case of Zika virus in Ontario, province says CBC.ca (カナダ) カナダ、オンタリオ州で初のジカウイルス感染者が確認

 コロンビアから帰国したカナダ人が検査でジカ熱が陽性であったとカナダ保健省が発表した。妊婦ではないとされる。

Zika May Increase Risk of Mental Illness, Researchers Say New York Times  (米国) ジカウイルス感染新生児は将来精神障害が発生する危険性、研究者達が警告

 小頭症で生まれなく、正常新生児として生まれても、将来精神障害を呈してくる可能性があると研究者は示唆している。
 自閉症、 双極性障害、統合失調症など。


US woman bearing twins scared of Zika after Puerto Rico trip  CBS News (米国) 双子を身ごもった米国人女性、プエルトリコから帰国。

 4月に双子を出産する予定の女性は1月にパートナーとプエルトリコを旅行した。
 現在ジカウイルス検査を受けているが非常に神経質になている。
 じかういるすの危険性について知っていなかった。


19日


 小頭症がジカウイルスで引き起こされたことの立証の困難性
Can scientists prove Zika virus is causing birth defects? Washington Post  (米国) ジカウイルスが本当に小頭症発生の原因であるのか、立証は容易なのか?

 ウイルスが組織に存在していた、母親がウイルスに感染していた等の事実から結論は引き出せない。
 研究者達はどのようにして立証するのか?

 なぜブラジルだけでジカ熱合併症は多いのか?
 他のラテンアメリカで、直に増加しているのか?

  等

 カナダでジカ熱に関して専門家フォーラム開催
Infectious Disease experts address Zika virus concerns CBC.ca  (カナダ) 感染症専門家、ジカ熱に関して論議
 
 カナダ、ウイニペグで、感染症国際センターがジカウイルスの脅威に関してオンライン・フォーラムを開催した。

 フォーラムでは感染妊婦の危険性と、感染地域から帰国した女性の妊娠の安全性に焦点が当てられた。

 「我々が知っていることは、中南米およびカリブ海で多くの蚊がウイルスを保有し、多くの人々が感染していることである」、と国際センターの医学長官であるジョエル・ケトナー氏が語った。

 ジカウイルスが小頭症を発生させる可能性についてはいくつかのエビデンスがある。
 しかし4人の専門家が、一般的に考えると、感染地域を旅行したカナダ人が被る危険性は非常に低いという意見で一致した。
 ほとんど多くの人は感染しても軽く、数日間で治癒し、以後何の問題も起きない、との意見がある一方、WHOの妊婦、および妊娠を予定している女性に対する警告を支持する専門家の意見もあった。WHOはこれらの女性の感染地域への旅行の延期を勧告している。
 妊婦が感染した場合の胎児への影響に関して多くのことが分かっていないことから、研究の焦点をそこに合わせる必要があるとの意見も出た。

 また妊娠を望む女性は、感染地域から帰国後2ヶ月以上経過してから妊娠すべきとの勧告も出ている。

 しかし、カナダの専門家の中には、感染国から帰国した女性に問題が起きるとは思えないとする意見も出た。


Zika Virus Rumors and Theories That You Should Doubt New York Times (米国) ジカ熱、疑うべき噂と見解

 ジカウイルスとブラジルで急増している小頭症、および六ヶ国で流行しているギランバレー症候群の間の関連性について絶対的証拠は得られていないが、日々集積されてくる事実は、その関連性を揺るぎないものにしつつある。

 CDCのフリーデン長官は、それらのエビデンスは毎日増加している、と語っている。

 しかし多くの噂が、他の原因が存在する可能性を伝えている。
 当局はそれら噂が虚偽であることを確認、発表することで懸命になっている。

 ここに問題となる噂と見解について科学者からの意見を交えてリストアップする。

 ・遺伝子が組み替えられた蚊が本当の小頭症の原因である。
   違う

 ・ 殺虫剤、ラルビサイドが水道水に添加されていることが小頭症の原因である。
   違う

 ・不良な風疹ワクチンやブラジルで開始された百日咳ワクチンが原因
   違う

 ・他の原因が小頭症やギランバレー症候群の原因?
   集積されている事実はジカ熱が原因であることを示している。

 ・ブラジルでは小頭症の発生数がこれまで正確に評価されてなかったのではないか?
  その可能性はあるが、最近急増していることは間違いはない。

 ・このような噂は、流行当初に多く流れるのではないか?
  頻繁にみられる。


 WHO、ジカ熱流行国での避妊を勧告
WHO Recommends Contraception in Countries With Zika Virus New York Times (米国)  WHO、ジカ熱流行国(ラテンアメリカが中心:訳者)での避妊を勧告

 {WHO、ジカ熱流行国(すなわち大半はカソリック教国:訳者)での避妊を強く呼びかけ、感染が起きえる性行為、または感染が起きた不安がある場合は、緊急避妊薬の使用を勧めた。
こうした声明は、ローマ法王庁の見解と一致しない可能性がある。}
 このWHO発表は法王の見解がでる前に出された。その後記者団が機上で法王に質問したと考えられる。

 ローマ法王、ジカ熱での避妊は許されるだろうと見解
Pope Francis suggests contraception could be permissible in Zika fight Washington Post (米国) ローマ法王、ジカ熱感染妊婦は避妊が許されるのではないかと示唆

 18日、ローマ法王は記者団に、ジカ熱に感染した妊婦の避妊は道徳的に許されるのではないか、ただし他の状況ではマフィアが行っている行為と同じであると語った。

 法王の談話はメキシコからローマに戻る間に、機内で記者団なされた。
 法王はメキシコ旅行の間、ジカ熱に関して何も語っていなかった。

 AP通信によると法王は記者の質問に答えた。

 中絶や避妊は、ブラジルが直面しているような、ジカ熱に感染した妊婦が希な異常胎児を出産する可能性がある場合、必要悪(lesser evil)と考えられるのだろうか?
 それに対し、法王は「必要悪ではない、命を他の人間の命を救うために奪う行為は、マフィアが行っているように犯罪である。絶対に悪である。」と答えた。
 しかしつぎのように続けた。
 1960年代に法王第Ⅵ世が、組織的にレイプを受けていたベルギー領コンゴの尼僧達に妊娠を防ぐために人口避妊を許可したことを引用して次のように語った。
 「妊娠中絶は宗教上の悪ではない。それは人としての悪である。しかし妊娠を防ぐことは絶対的な悪ではない。ある場合、ジカ熱のような例を含めて、福者ポール第Ⅵ世が語ったように、それは明白なことだ。


18日

WHO seeks $56 million for Zika; Brazil microcephaly cases rise Reuters (国際) WHO、ジカ熱対策に5600万ドルの資金を求める:ブラジルで小頭症さらに増加

 WHOは17日、ジカウイルス対策のために5600万ドルの資金を求めた。ジカ熱はブラジルで重症胎児障害を引き起こしている可能性が高く、また世界30ヶ国と地域に拡大している。

 集められた資金は6月までにワクチン開発、診断キット製造、ウイルスの拡大様式の研究、および拡大対策などに使われる。

 公衆衛生学専門家であるローレンス・ゴスチン氏は、WHOはジカ熱を極端に過小評価していて、ウイルスは予想を超える速さで多くの国に拡大すると語っている。

 ブラジル保健省は17日、小頭症と確認された例の大多数がジカウイルス感染によるものと思われると発表したが、さらに3900例の小頭症疑い例についても分析しているとコメントした。

 ラテンアメリカの妊婦達、人工妊娠中絶薬を求める
With abortion banned in Zika countries, women beg on web for abortion pills National Post ( カナダ) ジカ熱流行地の女性達、経口中絶薬を求める

 カナダに基盤を置く女性支援団体である”Women on Web”に次第に多くの電子メールが送られてくるようになった。

 「助けて!ベネズエラのジカ熱。私は中絶の必要がある」
 多くはスペイン語かポルトガル語、他にブロークン英語も混じる。
 かっては散発的であったが、今は毎日40~50通届く。
 全てのメールは同じ感情、恐れ、そして絶望的懇願に満ちている。

 メールはラテンアメリカの母親達からで、小頭症の子どもを出産することを恐れている。
 中にはすでにウイルス感染が確認されている妊婦もいる。
 他の母親はウイルス感染により小頭症の子どもを出産することを恐れている。

 全ての母親達はこの世界では非合法である経口中絶薬を求めている。
 Women on Webには千通以上のメールが届いており、女性達は中絶薬を求めている。
 同団体は中絶が禁止されている国の女性達にアドバイスと医薬品を提供してきている。

 ジカ熱流行により、カソリック社会では中絶に関して突然論議が高まってきている。

 同団体は2005年にオランダ人の女医であるレベッカ・ゴンパーツ(Rebecca Gomperts)により設立された。
 同団体は経口中絶薬であるミフェプリストン やミソプロストールのパッケージを10年以上にわたって世界中の女性に配っている。
 ゴンパーツ医師によると、ジカウイルス流行が始まって以来、ブラジルからのメールが急増しているという。
 ワシントンポストの取材に対してゴンパーツ医師は昨年12月第一週には100通程度のメールであったが、2月第一週には3倍に増えているという。
 「たぶん多くの女性達は安全な人工妊娠中絶を望んでいると思う。妊婦はジカウイルスに感染したとき、妊娠の継続は望まない。胎児が小頭症の危険性があるからだ」、と同医師は語っている。
 「我々が心配しているのは安全な人工妊娠中絶を我々がサポート可能なのに、危険な中絶を受けることである」

 同医師はさらに、中絶が禁止されている国で、中絶を決意することは女性にとって非常に恐ろしいことなのだ、と付け加えた。

 メールは苦悶の精神状況に満ちている。

 「私は**です。4日前にジカ熱に感染しました。妊娠6週目であることをちょうど知ったばかりです。私には息子が一人いて、、本当に愛しています。私は子どもが好きです。しかし私は障害をもつかも知れない胎児の妊娠を続けることが賢い決断とは思えません。私には中絶が必要です。 でも私は誰に頼れば良いのか分かりません。どうか助けてください」

 妊婦達の多くはジカウイルス検査で陽性であるという。しかし旅行は出来ないし、中絶のための薬も入手できないという。

 「私はジカ熱に感染しました。しかし国を出ることは出来ません」、そのように一人の女性のメールに書かれていて、中絶薬を求めていた。
 また別な女性は中絶薬のミソプロストールを闇市場で入手したが、服用の仕方が分からないとメールに書いてきていた。


 ローマ法王、ジカ熱感染妊婦への対応に見解を述べず:メキシコ
Mexico confirms Zika virus cases in pregnant women as Pope Francis exits the country   Washington Post (米国)  メキシコで妊婦がジカウイルスに感染が確認、ローマ法王が退去した後の出来事

 ラテンアメリカでジカ熱が拡大する中、避妊や人工中絶問題が論議されだしている。そうした中ローマ法王が先週滞在したメキシコで妊婦のジカ熱感染が確認された。法王が退去した後の出来ごとである。

 メキシコ保健省は16日、6人の妊婦がジカ熱に感染していることを発表した。
 ちょうどローマ法王が6日間のメキシコ旅行を終えて退去した直後である。
 メキシコ滞在中法王はジカ熱に関して何も述べなかった。
 バリカンの法王庁は未だこの問題に関して声明を出していない。ジカウイルスに感染した妊婦が異常胎児を出産する可能性があることから、避妊または人口妊娠中絶の問題が社会的に論議されている。

 旅行中法王は貧困、暴力経済的公正性および移民などについて話した。しかし法王がジカ熱問題について見解を発表することを期待する声もあった。

 以下略


 ジカ熱研究は未だ何もつかめていない

Zika hysteria is way ahead of research into virus, says expert The Guardian (英国) ジカ熱パニックは研究を越えた世界で起きている

 世界のトップウイルス学者の一人が、ジカウイルスを巡る公衆のヒステリックな騒ぎに対して、次のような警告をしている。
 咳の保健当局は感染症予防に対して、特殊な流行の終息を目的にするのではなく、もっと広く予防について焦点を合わせるべきと語った。

 ジカウイルスと小頭症の関係も掘り下げて因果関係を明らかにすべき。
 殺虫剤の関与も。

 小頭症と殺虫剤論争
Could chemicals — rather than the Zika virus — be to blame for birth defects in Brazil?    Washington Post  (米国) ブラジルでの異常胎児妊娠は、ジカウイルスではなく化学物質のせいか?

 世界の大半の地域では、ジカウイルスに感染した蚊の駆除に焦点が当てられているが、ウイルスよりも殺虫剤が小頭症胎児の原因になっているとする、アルゼンチンの医師達と研究者グループがレポートを発表した。

 "
 ”The University Network of Environment and Health (環境と健康大学ネットワーク)”は、蚊の幼虫の増殖を抑制するために水道に加えられている化学物質”ピリプロキシフェン”が小頭症発生の原因と主張している。

 この考えは小頭症起因を巡るジカウイルス以外の他の原因説の一つで、最近社会的メディアで伝えられている。しかし米国、ブラジル他の保健当局は速やかに否定している。

 保健当局は未だジカウイルスと小頭症の因果関係を明確に出来ていないが、羊水にウイルスが存在すること、感染発生状況と小頭症発生状況が地理的に強く両者の関係を示唆していることをエビデンスとしてあげ、ジカウイルスが小頭症起因の原因と繰り返している。
 そしてピリプロキシフェン説には科学的裏付けがないと反論している。

 しかし少なくとも一カ所の州(Rio Grande do Sul 州)では、レポートを深刻に受け止めて、ピリプロキシフェン使用を中止した。

 ジカウイルスに関するワークショップが米国国立科学アカデミー主宰で16日に開かれたが、専門家達は小頭症とラルビサイド(殺虫剤、ピリプロキシフェン)の関係を低く判断した。

 「ブラジルにおいて、ラルビサイドは、多くのジカ熱が発生している非常に貧しい地域に限定して使われている。」、とガルベストンのテキサス大学感染症と免疫研究センター所長が語っている。

 、またエール公衆衛生大学微生物疫学学部の長官で、ブラジルにおけるジカ熱研究を主宰しているアルバート・コ氏は、ジカ熱が流行しているブラジル北東部でのラルビサイドに使用は非常に少量であると語っている。そして農村地帯で多く使われ、ジカ熱発生が始まった市街地では使われていないと語っている。



 メキシコで妊婦6人がジカ熱に感染
Mexico says six pregnant women infected with Zika virus  Toronto Star  (カナダ)メキシコ、妊婦6人がジカウイルスに感染と発表

 メキシコ保健省は6人の妊婦がジカウイルスを媒介する蚊によりウイルス感染を受けたと発表した。このうち4人はグアテマラと国境を隔てるチアパス州で発生した。
 保健省発表によると、2月12日ブラジル国内で感染したジカ熱患者(感染確認された例)は80例とされる。
 45例がチアパス州で25例が隣接するオアキサカ州で発生した。
 
17日

 ジカウイルス、その脅威は未だ本態が良くわかっていないことである
What's really scary about the Zika virus are the things we don't know Washington Post (米国) ジカウイルスについて本当に怖いことは、我々がウイルスについて良くわかっていないことである

 ジカウイルスに関して、恐らくあなたは関心を抱いているとは思うが、たぶんそれほどの関心は抱いていないだろう。

 2014年エボラ熱が流行し、WHOは致死率が70%と警告していたが、それでもウイルスはあっという間に広がり11000人を超える人々が死亡した。

 現在ジカ熱感染者は多数発生していて、世界30か国以上に広がっている。
 しかし致死的に近い感染症とはどこでも思われていない。ブラジルではこれまで150万人が感染したと政府は考えている。それでも成人での死者はほんの一握りに過ぎない。実際に、専門家たちは感染者の五人に一人しか発病しないと考えている。

 我々はジカウイルスについてあまり理解できていない。
 国際的にジカ熱対策が緊急に講じられだした。専門家たちはエボラ熱の時よりも迅速であると評しているが、実際問題としてジカウイルスに関して理解は進んでいない。

 ロンドン大学衛生および熱帯医学学部のデービット・ハイマン教授に言わせると、「緊急性は良くウイルスについて知られていない故である」という。

 以下、ジカウイルスについて良く分かっていないことを上げる。

 ・ジカ熱と小頭症の関係
 ・ジカ熱とギランバレー症候群を含む他の健康障害との関係
 ・ジカウイルスの感染様式--蚊媒介以外、性行為での感染等
 ・ジカ熱感染者数はどの程度いるのか--5人に1人しか症状を出さない
 ・この流行はどのようにして終息するか


 ジカウイルス流行がブラジル社会の現実を露呈
The Zika virus mosquito is unmasking Brazil's inequality and indifference The Guardian (英国) ジカウイルス媒介蚊の存在はブラジルの不平等と無関心を露わにしている
 
 1センチの長さにもにも満たない犯人が今、ブラジルで最大の密告者となっている。
 ネッタイシマカはジカウイルスを媒介するだけでなく、世界で7番目の経済大国が未だ克服できていない慢性病に注目を向けさせている。
 ネッタイシマカの繁殖は、ブラジル国内の不平等、脆弱な公衆衛生基盤、基本的衛生観念の恥ずべき欠如等をを露わにする作用を持っている。 下水道が通じている過程は半数に満たない。さらに蚊の繁殖はブラジル社会に根付く宗教的道徳観念が女性たちを虐げている現状を露わにしている。

 本当に五輪観戦で40万人が世界中から集まるかは定かではない。
 ジカウイルスはブラジル国内の貧困地域で拡大している故、実際の感染者数や小頭症の出生数が当局により把握されていない。
 ジカ熱感染者や小頭症出生妊婦は最下層階級での出来事の可能性。

 無関心:国民のジカ熱に対する無関心。リオのカーニバルで半裸で踊り騒ぐ若者たち。
 不平等:経済大国でありながら、多くの国民が甘んじている遅れた公衆衛生設備や医療環境。


 ジカ熱流行ベネズエラ、最悪のシナリオ
Venezuela faces ‘worst-case scenario’ as Zika outbreak expands  Washington Post  (米国)  ベネズエラ、ジカ熱拡大で未曾有の経験に直面

 ベネズエラ首都のカラカスの病院。
 患者で混雑してた待合室の壁には「社会主義でのみ可能である」とのスローガン。
 
 しかし、社会主義政権が統治する国は経済荒廃の渦に巻き込まれ、そして医療環境から近代医療の術がはぎ取られている。そうした中ジカ熱が流行してきた。

 「徐々に医療は消え去りつつある」、と医師の一人はつぶやいた。

 女性がギランバレー症候群を発症して病院に運ばれてきた。同症候群はジカウイルス感染と密に関係している。他の二か所の病院は診療を拒否した。一ヶ所は神経専門医がいないことが理由で、もう一ヶ所は女性が軍の関係者ではないことが理由だった。

 「我々は年中何も医療手段をもっていない。我々は患者の治療を手足が縛られた状態で行わなければならない」、と内科レジデントが語った。

 ベネズエラ以外のラテンアメリカ諸国は、状況を公開していて、ジカ熱への警告を行っている。しかしベネズエラでは1年以上情報は閉ざされたままで、ジカ熱流行もそれに対する警戒情報も発せられていなかった。現大統領政府が疫学週報の発表を拒否してきた。

 公衆衛生専門家や医師たちは、ベネズエラ政府がジカ熱感染者数を極端に減らして、その数を5000例としていることを疑っている。政府とは無関係な専門家たちは、感染者数は50万人以上発生していると考えている。それはベネズエラがブラジルに次いで多くの感染者を出していることを意味する。
 政府は昨年ジカ熱が流行しだしてから255例のギランバレー症候群が発生しているとし、その数は例年の倍と説明している。3例がジカ熱に起因して死亡しているとされるが詳細は発表されていない。
 先の保健大臣は、ジカ熱流行はこれから本格的になると語っている。

 ベネズエラでは医療設備は乏しく、抗生物質も不足している。ギランバレー症候群を治療する免疫ブロブリン製剤も不足している。

 以下略。


WHO unveils Zika game plan, mosquito-control assessment  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、ジカ対策計画を発表、蚊駆除戦略

 WHOは5600万ドルからなるジカウイルス対策案を発表した。主にウイルスを媒介する蚊駆除対策であるが、新技術を用いた戦略となる。

 WHOの対策案は32ページからなり、主たる対策は6月から始められ、多くの専門家や対策資源との協働作業で蚊駆除、リスクコミュニケーション、ガイダンス、医療ケア、各種研究を講じる。


 米国FDA、ジカウイルス対策のために献血体制を変更
FDA issues recommendations to reduce the risk for Zika virus blood transmission in the United States FDA.gov  (米国、FDA) FDA、ジカウイルス感染を減じるための献血態勢の勧告

 ジカウイルス流行の危険性があることから、米国における献血態勢に対して、FDAは本日以下のように勧告する。

 ジカウイルス流行地域に滞在した人、ウイルスに感染した可能性ある人、または感染が確認された人、は献血を延期するように勧告する。

 FDAの科学専門家主任代理は、FDAはジカウイルス流行に対して重要な責任性を抱いているが、現在その危険性に対して迅速な対応を講じている、と語った。
 そして米国における輸血用血液をウイルス感染から保護するためにこのガイダンスを緊急通知する、と語った。

 米国内の輸血用血液にジカウイルスが感染していた報告はないが、最近のジカウイルス及び類似ウイルスであるフラビウイルスの拡大状況、および米国外での輸血用血液にウイルス混入の報告、さらにジカウイルス感染者の5人に1人が無症状であることから、ウイルス感染の危険性ある供血者の献血延期を勧告する。

 以下の対象者は献血を4週間延期する:過去4週内にジカ熱の症状があった人、過去3ヶ月内にジカ熱流行地域に旅行、または居住していた人と性行為を持った人、および過去4週内にジカ熱流行地域を旅行した人。
 {n areas without active Zika virus transmission, the FDA recommends that donors at risk for Zika virus infection be deferred for four weeks. Individuals considered to be at risk include: those who have had symptoms suggestive of Zika virus infection during the past four weeks, those who have had sexual contact with a person who has traveled to, or resided in, an area with active Zika virus transmission during the prior three months, and those who have traveled to areas with active transmission of Zika virus during the past four weeks.

 管理人コメント:ジカ熱流行地域から帰国した人に対する対応が日本では明確でないように思うが。


16日

WHO gives overview of Zika impact; Brazil cites 300 more microcephaly cases  CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、ジカ熱衝撃の概要を発表、ブラジル、300例以上の小頭症を発表
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 WHOはジカ熱状況と合併症に関して毎週状況を報告することにした。ウエブ

 WHOと全アメリカ保健機構(PAHO)の参謀本部は、事件管理システム(incident management )を発動させた。この2機構は各国政府と国連、および非政府機関と連携する。

 報告は150万人の感染者が出ているとされるブラジルの状況、25000人の感染疑い者が出ているコロンビアの状況を伝えている。
 コロンビアは昨年10月以来1331例の感染者が確認されているが、7000例以上の疑い者が出ているとの報告もある。

 これまでのところ、ブラジルとフランス領ポリネシアが胎児以上が平均以上の確率で出生した地域であるが、他にハワイとスロベニアで輸入感染症か小頭症が誕生している。
 コロンビアでは小頭症の報告はなされてないが、保健当局は詳細に異常新生児の出生を監視している。

 五か国でギランバレー症候群の増加を確認している;ブラジル、コロンビア、エルサルバドル、スリナメ、およびベネズエラ。ジ加熱との関連性に関しては良くわかっていない。WHOはコロンビアとエルサルバドルでは検査でジカウイルス感染が確認された例はないとし、両者の関係については不明としている。特にデング熱とチックングンヤ熱も流行していて、両疾患の流行地ではジカ熱も同時に流行していることが原因を複雑にしている。

 他

Zika Virus in Colombia Presents Complicated Choice About Abortion  New York Times (米国)コロンビアでのジカ熱拡大、妊婦達に困難な選択が迫られている

 現在60万人以上がジカ熱に感染していると考えられるコロンビア。多数のギランバレー症候群の発生も見られる。
 
 3000人以上の妊婦も感染していると考えられ、医学的に問題があるときは妊娠中絶が合法的に可能な同国では、妊婦達が複雑な選択を迫られている。
 コロンビアではジカ熱の流行が昨年(2015年)暮れから始まったことから、未だ感染した妊婦の出産例はないとされる。
この春から夏にかけて出産してくる胎児の中に多くの小頭症が含まれている可能性がある。
 医師に相談した場合、中絶を勧められる例も多いが、悩む妊婦もいる。(日本ほど、唯物的に出産を考えられないことと、中絶費用も関係している)。
しかしハンディーを抱えた乳児を育てることは困難でもある。


 米国内での輸入ジカ熱感染症が増加 
New case of Zika found in Broward County  WFTV Orlando  (米国) フロリダ州でさらに感染者が確認

フロリダ州、21例目の輸入感染症が確認。


The Latest On Zika: Guillain-Barré Spreads Across Latin America Huffington Post (国際 ) ジカウイルス状況;ラテンアメリカ中にギランバレー症候群が広がる

 

15日


Zika Virus Increases Concerns About Employee Safety New York Times (米国) 被雇用者に対して事業主のジカ熱に対する配慮が必要になってきている

 ジカ熱流行地への女性社員の派遣が危険になってくる。事業主が十分配慮しなければならない状況になっている。

 南米の小頭症発生は殺虫剤が原因?
Brazilian state suspends larvicide used to combat Zika virus Fox News latino  (国際) ブラジルの州でジカ熱対策に使用されている殺虫剤ラルビサイド(ピプロキシフェン)の使用を停止(小頭症)発生の可能性を考慮して

 ブラジルのリオグランデ・ド・ソル( Rio Grande do Sul)州は、殺虫剤のラルビサイド、ピリプロキシフェン(the larvicide Pyriproxyfen)の使用を中止すると発表した。
 ジカウイルスを媒介する蚊の駆除のために水に投与されている。
 
 発表によると州政府は19カ所の地域保健局も周知していて、さらに州内のすべての都市の関係局に伝えられる。
 
 こうした措置は、アルゼンチン基盤の医師達の組織やブラジルの保健協会などが、ラルビサイドが小頭症の原因となっているかも知れないという疑問を呈したことによる。
 
 今日までブラジルの科学者達は小頭症の増加をジカウイルスの拡大と結びつけて考えてきた。ウイルスはデング熱やチクングンヤ熱も媒介しているネッタイシマカである。
 
 しかし14日、同州の保健局長官は、ラルビサイドと小頭症の関係は立証されてないが、そうした疑いがある以上、州当局としてラルビサイドの使用を中止せざるを得ない、と語った。
 「我々は危険を犯したくない」、と語っている。
 
 情報を知ったブラジル保健大臣のマルセロ・カストロは保健省が提供しているラルビサイドは公衆に危険は及ぼさない、とコメントした。
 「科学性のない噂に過ぎない。ラルビビサイドは国家公衆衛生監視局で承認されていて、また世界中で使用されている。ピリプロキシフェン(ラリサイドの商品名、日本の住友化学が製造している)は世界中の医薬品局で承認されている」とカストロ大臣は記者会見で語っている。
 
 ラビサイド製造元の住友化学は次のようにコメントしている。
 「科学性のないクレームである。2004年以来WHOが承認しており、また米国環境予防局(U.S. Environmental Protection Agency )も2001年以降承認している。」


 最新の情報による、より先進的内容のジカ熱に関してまとめておきます。
仮説的内容も含まれますが、何も確定的に分かっていない感染症ですから、状況から仮説的でもいいから可能性ある真実を提供することが正しいと考えてます。

{ジカ熱}

 医科学的に十分分かってないゆえ、危険性を帯びているウイルス感染症。

 感染は蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)を介して、人から人へウイルスをうつす。
 感染地域は、南米全体、中央アメリカ、カリブ海である。他に元々のジカウイルスが存在しているタイ等でも発生しているが、デング熱発生地域ではウイルスを媒介する蚊は同じであるので、今後世界中で多発する危険性がある。

 病気:インフルエンザ様症状で軽い。80%程度の人は無症状。しかしウイルスを体内に保有しているため、感染源となる。蚊を介して移す割合が高いと考えられるが、他に精液中にウイルスが長期間いるために性行為でパートナーに感染、輸血で感染、唾液や尿中にもウイルスがいるから唾液を介した飛沫感染、尿を介した感染(途上国では飲料水に混じるなど)の可能性が否定できていない。

 重要事項:無症状感染者はウイルスを保有していることに気づいていないので、蚊を介して人人感染、唾液を介して人人感染、さらには性行為でパートナーへ感染(この場合パートナーが妊娠している場合(妊娠1~3か月)にウイルスを移すと奇形退治発生の可能性がある)を広げてゆく危険性がある。これは症状の有無にかかわらずである。中南米から帰国した男性は全員ウイルス感染を起こしていると考えて行動すべきである。
 他に神経難病であるギランバレー症候群が成人で発生することが報告されている。南米では集団発生に近い状態である。

 なお日本ではフリーパスであるが、米国ではCDCがジカ熱流行地域から帰国した男性は、パートナーが妊娠している場合、出産まで安全な性行為を続けるように指導している(男性自身が感染していると認識していなくても)。

 WHOがジカ熱を世界的健康危機と宣言した理由は、南米のジカ熱流行に伴って”胎児異常(脳の発育不全を伴った小頭症)とギランバレー症候群”が多発している状況が疫学的に異常な状態であること、ウイルスの急速な拡大の原因が不明であること、からである。
 いかにしてウイルス拡大を抑えるかが、世界的胎児異常の出産増加やギランバレー症候群の発生増加の防止につながると考えられる。

 我が国でもそうした状況を十分に理解して対策と啓発が必要なのである。
 これは我が国における公衆衛生学的水準が試されることにもなる。少なくとも、”日本では大丈夫でしょう、とか日本の場合は蚊の対策をしっかり行えばそれほど感染者は出ないですよ”、等と解説者や専門家がテレビ画面に向かって話しているうちは、日本の公衆衛生学は、日本国民だけを対象にした課題に取り組んでいるということが明らかになる。
 公衆衛生は近隣諸国をはじめとして世界中の水準を上げることが重要である(この21世紀に、経済大国になって、えらい識者や医師たちが、日本さえ良ければ的発想とは…、残念である)。


Three lessons from Ebola can help us fight the Zika virus Washington Post  (米国) エボラから学んだ3つのポイントがジカ熱対策に役立つ

 エボラもジカ熱も政治的および経済的要因が関与している。国家の能力の低さや発達の遅延が感染症拡大の基盤を作っている。
 不適切な保健システム、公衆衛生や引き物処理の貧困さ、そして蔓延する貧困。
 こうした状況の根源を断ち切るならば、パンデミック対策を不可能にしている、悪性の循環に終止符を打てる可能性がある。

 以下簡略

 対策の基本

 1)人の安全保障上の問題として対応
 2)リーダーたちへの支援
 3)一般社会を巻き込む


14日

Mysterious and fast-moving, Zika virus has world's health leaders scrambling Washington Post  (米国) 謎めいた、動きの速いジカウイルス、世界の保健指導者達が緊急発進

 WHO高官:エボラはその危険性が分かったから世界的健康危機宣言が行われた。ジカ熱はよく分からない状況故に世界的健康危機宣言が行われた。

 実態が未だよく分からないままに拡大するジカ熱。胎児異常と成人のギランバレー症候群の多発。両疾患とウイルスの関わりは未だ医学的に確定されてないながら、ジカ熱拡大と共に増加している。

 エボラの際には世界の保健指導者達は立ち遅れ多くの批判がなされた故、このジカ熱に対して早い段階から対策に乗り出している。
 妊婦の感染地域への旅行注意、ワクチンの開発強化、ブラジルにおける感染者多発地域への蚊駆除のための支援部隊派遣など。

 しかしWHO等の保健当局の労力もジカ熱の基本的知識不足から徒労に終わっている。
 ジカ熱流行地は30ヶ国以上に拡大している。そしてその拡大は極めて速い。専門家達は今年度中に感染者数が300万から400万人に達すると予想している。

 致死的エボラ出血熱と異なり、ジカ熱は脅威的とは思われなかった。ほとんどの人々は無症状とされる。数十年間、ジカ熱は注意を引かれることはなかったが、昨年の5月にブラジルで発生し、初めて注目されだした。

 今ジカ熱は初めて凶悪な犯罪人の疑いがあることが判明したようだ。
 脳の発育異常を伴った小頭症、成人では神経性難病であるギランバレー症候群がジカウイルス感染で発生する疑いが強くもたれている。

 ジカウイルス周辺で発生する多くの謎-当局では次に何が起きるのか、確かなことは言えないようだ。
 エボラ以上に不明な動き、しかし素早い感染力。そのようにWHOのジカ対策のリーダーはコメントする。

 エボラでの対策の遅れを非難されたWHOは、今回は速やかな健康危機宣言を行い、対策に乗り出している。
 しかしジカウイルスの本体がよく分かっていない状況下で、対策は困難を極めている。
  
 一部略。



 蚊の駆除が可能なのか、混迷するブラジル
Brazil deploys military to battle mosquito that carries Zika Washington Post  (米国) ブラジル政府、ジカウイルスを媒介する蚊の駆除に軍兵士を動員

 13日(現地土曜日)、20万人以上の兵士がブラジル中に派遣され、住民がジカウイルスを媒介する蚊の駆除を行うように、キャンペーンを行った。
 一日に350カ所の都市の300万家庭を回る目標となった。
 駆除方法等を記したパンフレットを各家庭、駐車場、商店街などで配った。
 蚊が増殖する水たまりをいかにして出来ないようにするか等がパンフレットで説明されている。
 この作戦は”ジカゼロ作戦(#ZikaZero)”と名付けられ、公衆衛生局と軍によるジカ熱対策の大きなキャンペーン(建物の中の水たまりのチェック、蚊が増殖する可能性のある地面への殺虫剤散布など)の一環とされる。

 保健相は12日、急増している小頭症の原因は間違いなくジカウイルスが引き起こしていると語った。

 ジルマ・ルセル、ブラジル大統領は、我々は過去に黄熱との戦いに勝利している。今ジカ熱に勝利しつつある、と記者団に語っている。

 先にルセル大統領の率いる党を抜けたMarta Suplicy上院議員は、”軍隊を動員しての対策は非常に良いが、問題はもっと深いところにある。社会的構造改革を行わない限り、問題はいつまでも続く”と、下層階級が多く存在し、公衆衛生的に不衛生な地域が多く存在する限り蚊の駆除は出来ない、との見解を表明している。

 またデング及びアルボウイルス対策協会の会長は、土曜日の軍兵士によるキャンペーンは、90%の蚊増殖場所を各家庭で見つけることに貢献するだろうが、その効果は極めて低いとコメントしている。そして各家庭が蚊の存在することを許さないということを、住民自身が十分理解しなければならないと強調している。


Two New Zika Virus Cases in Ohio Your News Now (米国) オハイオ州で国外からの帰国者2名がジカ熱感染を確認

 オハイオ州保健局はジカ熱感染者が2名増えて合計4名となったと発表した。
 新規の2名は、それぞれガイアナとハイチからの帰国者である。

 CDCによると輸入ジカ熱例は16の州とD.Cで52例となり、今週初めの35例から増加した。
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 コロンビア、ジカ熱感染妊婦が5000人以上
More than 5000 Pregnant Colombian Women Infected With Zika Virus Voice of America (米国) コロンビアの妊婦、5000名以上がジカウイルスに感染

 コロンビア国立健康研究所は13日、コロンビアの妊婦5000人以上がジカウイルスに感S年していることを発表した。
 同研究所が発表した疫学広報で31555例のジカ熱感染者が確認され、その中で5013例が妊婦となっている。
 ジカウイルス感染者数は先週23%増加し、妊婦の数は57.9%増加している。

 ブラジル大統領、五輪まで蚊の駆除は完全に行われると自信をを示した。
 ジカ熱の流行は五8月の輪開催を妨げはしない、そのように語っている。
 一方郡の兵士達は一般住民を対象に蚊対策についてキャンペーンを開始した。


13日


 ギランバレー症候群が増加
Guillain-Barre on rise in 5 Latam countries, no proven link to Zika - WHO  Reuters  (国際)  ギランバレー症候群がラテンアメリカ5ヶ国で増加、しかしジカウイルとの関係は未だ未確定

 ブラジル、コロンビア、エルサルバドル、スリナメ、ベネズエラで議案バレー症候群が増加。

 ジカ熱の流行程度に一致して増加している。

 しかし他にデング熱も流行していて、ジカ熱とギランバレー症候群との直接的因果関係は未だ不明とされているが、WHOでは近いうちに立証されるだろうと語っている。


 ブラジル、さらに蚊が増加していることが示唆
Brazil reports explosion of dengue, a bad omen for spread of Zika virus Washington Post (米国)  ブラジル、デング熱が爆発的に流行、さらなるジカウイルス拡大が予想
 デング熱が1月の3週間に50%増加したと発表された。
 ジカウイルスを伝搬する同じネッタイシマカによって伝搬される。

 ブラジル政府の蚊駆除対策が効果を呈してないことを意味している。

 1月3日から23日まで疑い例を入れてデング熱感染者が74000例発生しているとブラジル保健相が発表した。昨年の同じ時期よりも50%増加している。

 今後デング熱とジカ熱の両方が流行するだろうと専門家が危惧している。

 ブラジル政府の蚊駆除対策が無効に終わっていることを示している。


 リオ五輪を巡る問題
What real threat does Zika pose to the Rio Olympics? History has an answer CNN  (米国) ジカ熱の五輪に及ぼす本当の脅威は何なのか?歴史が答える

 五輪前年、ブラジルでジカ熱が流行しだした。五輪組織委員会は集まってくる16万人と60万人の健康を維持する重大な義務を負った。

 多くの人が集まる大集会では、怪我から感染症まで色々な危険が伴う。

 2010年バンクーバー五輪
  麻疹が82人で流行
 2006年FIA ワールドカップ
  クルーズ船でノロウイルスの集団感染
 16年前
  サウジアラビアのメッカ大巡礼後にヨーロッパに帰国した人の中から90人の人々が髄膜炎を発症して14名が死亡した。

 2012年ロンドン五輪
  公衆衛生学的対策が十分講じられ、迅速な情報、人的資源で完全な対策が行われた。

 リオ五輪ではどうなるか

 ロス五輪では健康と安全に関して、ロンドン五輪の体制から多くを学んでいると考えられるが、ジカ熱の困難性は、80%が無症状なため、監視体制で完全にウイルス感染者を確実に検出できないことが問題である。それは克服すべき大きな課題となっている。

 リオ五輪が開かれる8月と9月は、ブラジルでは冬期間であるが、それでも気温は18度から24度あり、蚊は十分活動している。
 ブラジルで2014年9月中旬から、チックングンヤ熱が流行した。その際最初の1週間に10都市で疑い例が722例発生している。ウイルスを運ぶウイルスは同じネッタイシマカである。

 いつもの生活環境から解放された半数以上の旅行客は、不特定多数との性行為を行う。
 避妊具を使わないならば容易にジカウイルスは感染する。

 ウイルス感染した旅行客は母国に帰ってからパートーナーに性行為でウイルスを感染させる。または地域で活動している蚊にウイルスが感染して、その蚊を介してウイルスが拡大する。

 8月の温暖な気候の中でリオ五輪を楽しんだ多くの旅行客は、ウイルス感染を起こして北半球の母国に戻る。そこでは蚊が活動しているピークの夏となっている。(特に米国)。

 ブラジルは全力を傾けて蚊の駆除を行っている。そしてほとんどのゲームは1都市で行われるが、そこは人口が1290万人と多く、また多様な地理学的環境を共有している。熱帯雨林や海岸を含んでいる。
 生命力の強いネッタイシマカはウイルスを運んでいるが、増殖にはボトルのキャップにたまった水程度で十分である。
 ブラジル当局は、遺伝学的に改造された蚊の導入に大きな期待を持っているようだ。子孫が増えない遺伝子構造をもつ雄の蚊を、蚊の集団に放ち、そして蚊全体を減らすという仮説に立つ。

 五輪はキャンセル、または開催を遅らせるべきか?

 ブラジル五輪を中止すべきという多くの意見がブラジルや国際五輪組織委員会に寄せられている。
 ニューヨーク大学の生命倫理学の専門家であるアート・カプラン氏は次のようにコメントしている。
 「ブラジルという国は公衆衛生学に無責任である。五輪と蚊との戦いを同時に行うべきではない」

 米国五輪組織委員会は、選手が自分の健康が心配な場合は、五輪参加を見合わせることは構わないと明白に発表している。
 女子サッカーチームの有名なホープ・ソロは、今、五輪が開かれるならば、私は参加しないだろうと話している。

 一方、ブラジル当局は反対者に対して強行な意見を発している。

 開催賛成専門家の意見:
  公衆衛生専門家のマリー・ウイルソン医師:ゲームは一都市に限られ、さらに冬期間であることから蚊対策は難しくはないはずだ。

 ダニエル・ルーシー医師(Georgetown's O'Neill Institute for National and Global Health Law ):ブラジルは役割を果たせる。世界はエボラの時に果たせなかったような強力で迅速な対応を示すことが出来る良い機会である。

 国際感染症雑誌の編集者であるエスキルド・ピーターセン:今、蚊の対策が大変であるが、蚊対策さえ制御出来るようなれウイルス感染は減少する。

 参加者達が注意すべき帰国後の対策
 一方、カムラン・カーン医師(トロントの聖マイケル病院研究者&感染症専門医師):ゲームに参加した何人かの選手達がウイルスに感染して母国に戻る。母国は北半球がら夏の最中で多くの蚊が活動している。感染者が一回蚊に刺されることで、ウイルスは地域に広がる。

 カーン医師のアドバイスは、五輪に参加した選手はジカ熱症状の有無にかかわらず、帰国後2週間は絶対蚊に刺されないことである。

 
 管理人コメント:カーン医師のコメントは非常に重要である。日本国内でこのようなアドバイス、または論議がされていない。これは現在でも重要なことである。
 
 
以下続く予定


 ジカウイルス迅速キットは数週以内に製造-WHO
Zika Virus Test Is 'Weeks, Not Years' Away, WHO Says New York Times  (米国) 

 WHOは12日(現地時間)発表
  迅速ジカ検査キットは数週以内に作製、ワクチンは18ヶ月は要する、と発表。


How does Zika virus spread? What we know so far  CBS News (米国) ジカウイルスはどのようにして拡大する? 我々はどうやってそれを知る?

 

 性行為
   今年に入って報告されたテキサスの例を含めて3例の性行為後のジカウイルス感染が知られている。精液中にウイルスが10週まで確認されたとする報告もある。
   感染流行地域から帰国した男性は、パートナーが妊婦であれ、非妊婦であれ、数ヶ月(妊婦の場合は出産まで)、ウイルス感染が起きないような性行為が必要。

   感染地域を旅行後の男性が、発病したか否かには関係ない。無症状者の8割が感染症状を出さないとされるがされるが、本当に感染してなかったのかという問題と、無症状なら感染を起こさないのか、という未解決の問題がある。
   
 輸血

 今月早くにブラジル保健当局は、輸血でジカウイルスが感染した2例を発表している。
 ブラジルの専門家は間もなく血液提供者全員の検査をするようになるかも知れないと語っている。
 米国では流行国からの帰国者28日間、供血は受け付けていない。

 他の体液

 研究者はジカウイルスを母乳、唾液、尿中から検出している。
 しかし現時点ではこうした体液からの感染報告がないため、CDCでは特別の注意を出していない:母乳保育、キス。


Number of Zika virus cases in Florida climbs to 20  First Coast News (米国) フロリダ、ジカ熱感染者Hは20例に増加

 全ては国外で感染して帰国した例である。

Zika virus vaccines at least 18 months away from trials、WHO day  CBC.ca (カナダ) WHO、ジカウイルスワクチンは臨床試験まで少なくとも18ヶ月は要する

 現在15ヶ国がジカウイルスワクチン開発に参加している。
 WHO1はジカ熱感染と小頭症胎児の関係は、より可能性が高い因果関係があると考えているが、最終的医科学的確認には数週間要するだとうと広報官は語っている。

 WHOの広報官は、ベネズエラ大統領の発表に関しては、効いていないと答えた。

 
12日

 ベネズエラ、ジカ熱合併症での死亡、3例以上、感染者数5000名以上
Venezuela says 3 dead from Zika virus complications CBS News (米国) ベネズエラ、ジカウイルス合併症で3例が死亡と報告

 ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロ氏は11日(現地時間)、同国で初のジカ熱合併症で少なくとも3例の死亡が確認されたと発表した。

 また68人がジカ熱合併症で入院しているとも語った。
 大統領は入院患者がどのような合併症なのか、死亡例がジカ熱感染で死亡したことがどのようにして確認されたかは語っていない。

 ベネズエラでは昨年11月以来5000名以上のジカ熱疑い者が発生しているとされ、地域の保健機関は実際の感染者数はさらに多いとしている。

 同国では、ギランバレー症候群と新生児小頭症の関係が調査研究中とされる。

Venezuelan President says three dead from Zika-linked complications Reuters  (国際) ベネズエラ大統領、ジカ熱合併症で3例が死亡と発表

 我が国では319例のジカ熱が(検査で)確認されていて、68例が合併症を呈し、3例が死亡している、とベネズエラ大統領が国営テレビで発表した。
 疑い例は5221例に上るとも語った(2015年11月~2016年2月8日)。

 医師達はベネズエラでは公表されている数よりも多くの感染者が出ていると語り、左翼系の政府は流行対策を十分に行っていないとしている。

 治療薬も不足しており、ギランバレー症候群の患者に使用する免疫グロブリン製剤もなかなか入手出来ないとされている(自己免疫疾患であるギランバレー症候群には免疫グロブリン大量投与が行われる:訳者)。

 大統領は医薬品の提供をブラジル、中国、キューバ、インド、イランから受けており、それらの国々に賛辞を述べている。

 医師団や非政府保健団体は数十人のジカ熱に感染したと推定される妊婦達の経過を追っている。

 また疫学専門家達は、ジカウイルス感染に起因する障害新生児は4月頃から増加すると予想しているが、理由はベネズエラでジカ熱は昨年(2015年)10月以降に流行しだしたことを上げている。


 入国者に対するジカ熱スクリーニングは意味はない、米国
Increased Zika Virus Screening Deemed Ineffective for Travelers ABC News (米国) 旅行客を対象としたジカ熱監視を強化しても意味はない、米国国土安全保障省

 ジカ熱発症者の多くは無症状なので、入国者に対して強めても意義はないと国土安全保障省はコメントした。
 「我々の最近のジカ熱に対する理解に基づくと、入国者のジカ熱スクリーニングの強化は効果的ではない」との声明が同省から出された。
 同省のジカ熱対応計画を示す中で、そのようにコメントした。


Brazil says a third adult has died of Zika Washington Post  (米国) ブラジル、ジカウイルスで死亡成人例3人目を報告

 昨年春に発病し入院12日後に肺炎で死亡した20歳女性が、その後の検査でジカウイルスに感染していたことが確認された。
 専門家はジカウイルス感染症で呼吸器障害は一般的ではなく、女性の死にはジカウイルス以外の要因があったと推定している。


Expert: Focus on Zika's Consequences, Not Disease Itself Voice of America  (米国) 専門家意見:ジカ熱流行による重大な結果、それは疾患そのものではない

 ワシントン大学公衆衛生専門教授の意見

 ジカ熱自体は重症な疾患ではない。それ自体では死亡することはない。
 問題はその合併症である。脳発育障害を伴う小頭症の多発が問題なのである。

 WHOの世界的健康危機宣言も、ジカ熱自体ではなく、それに伴って発生している小頭症の集団発生である。
 ブラジル北東部で集団発生している小頭症の危険性が、世界的健康危機を示唆していることからWHO宣言になった。

 ジカ熱が原因かは不明、別な原因があるかも知れない
 小頭症の集団発生の原因がジカウイルス感染であるかどうかの問題よりも、小頭症の集団発生が問題なのである。
 さらに研究が進むと、別な原因が明らかになるかも知れないが、今は確かなことは言えない。
  

 ジカ熱による胎児異常発生の直接的エビデンス
We've Found The Most Compelling Evidence Yet That Links Zika To Birth Defects Gizmodo Australia  (オーストラリア) 我々は(スロベニア研究チーム)、ジカウイルスが胎児異常を起こす最も説得力のあるエビデンスを見いだした

 スロベニア研究チーム。
 ブラジル北部でボランティアとして働いていた女性がジカ熱に感染し、帰国後エコー検査で小頭と脳内石灰沈着を認めたことから人工流産を行った。
 胎児の剖検により、脳内に多くのウイルス遺伝子とウイルス粒子が検出された。
 他の臓器にはウイルスは存在してなくて臓器異常も見いだされなかった。

 訳者注:この事実は昨日のニューヨーク・タイムズも報道している。


 米国五輪組織委員会、ジカ熱対策に苦慮
USOC takes steps to reassure athletes about Zika as Rio Games approach Washington Post (米国) 米国五輪組織委員会、五輪参加選手達のジカ熱不安解消に苦慮

 500人前後のリオ五輪参加選手の半数は女性である。
 6ヶ月を切ったリオ五輪であるが、ジカ熱発生地であるリオへの選手団派遣に対して組織委員会(USOC)は前例のない難局に直面している。:未だ完全に解明されてないジカ熱への高まる不安感をどのようにして鎮めるかが課題となっているが、その一方で選手達とその家族に対して安全性を保証してきた。

 11日、USOCは感染症専門家2名をチームドクターに委嘱したと発表し、1人は女性であるとした。専門家は五輪の前にチームに合流し、大会の間選手団につきそうとされる。
 その少し前、USA TODAYが、米国で最も著名な五輪選手のサッカー・ゴールキーパーであるホープ・ソロの意見を掲載している。
 「現在の状況で五輪が行われるなら、私は行かないだろう」と彼女は述べていた。

 ソロはその後、10日夜にテキサスで彼女の発言を繰り返している。
 「私に出来ることは自分の気持ちを正しく伝えることです。もし五輪が現在行われるなら、私は参加しないでしょう。しかし幸運なことにそれは6ヶ月先です。そのときまで(ジカ熱に対する)疑問や問題が解決されることを願っています」。

 USOCのスコット・ブラクマンは最初のソロの見解を聞き(USA TODAY掲載)、USOCが選手達に、より詳細で正確な情報を提供する必要があることを感じたと語っている。

 WHOはジカ熱流行を”世界的健康危機”とみなした。そして妊婦はジカ熱発生が報告されている地域への渡航は避けるようにアドバイスしている。
 ウイルスは男女ともに感染するが、妊婦に感染した場合、脳発育不全を伴った小頭症が誕生する危険性がある。
 
 ブラクマン会長はUSOCのウエブサイトに10日遅くに次のようにコメントを掲載している。
 「ジカ熱を選手達多くが心配していると思うが、我々も同じである。我々は五輪の間、選手達の健康を気遣うことが最も重要な義務と考えている。」
 さらに専門家達の意見として、女性がジカ熱に感染した後に妊娠した場合、胎児が小頭症になる危険性があるが、感染から妊娠までの期間については不明とされていると、付け加えている。(訳者注:ブラジルで感染して、帰国後に妊娠した場合も危険である。帰国後の妊娠は避けなければならないが、その期間については医学的エビデンスは得られていない。男性が流行国から帰国した場合、ウイルスに感染した危険性があるので、パートナーが妊婦の場合は、出産まで性行為でウイルスが感染することを防止すべきとされている)。


Climate change may have helped spread Zika virus according to WHO scientists The Guardian (英国) WHO研究者:ジカウイルス拡大に気候変動が影響

 WHO研究者は気候変動による温暖化と降雨量の増加が、ジカウイルスを媒介する蚊の拡大に関与していると推定。さらに人の移動数の増加もウイルス拡大に影響していると推定。

 リオで。妊娠4ヶ月の16歳女性。2016/1/29


 米国でジカ熱感染2女性が流産
Miscarriages reported in 2 US women with Zika virus, CDC says Washington Post  (米国) CDC、ジカウイルス感染米国女性2例で流産が確認されたことを報告

 米国外を旅行して帰国した女性2例で流産後、胎盤からジカウイルスが検出されたと11日にCDC広報官が発表した。

 女性2人は妊娠早期にジカウイルスに感染したとされるが、詳細は明らかにされてない。

 CDCはこれまで海外旅行でジカ熱に感染した米国人が流産した例の報告はしてなかった。
 しかしジカ熱流行地のブラジルでは流産が見られている。今、ジカ熱流行は30数カ国に及んでいる。

 先月米国で初の小頭症新生児が誕生している。ハワイの女性であるが、ブラジルに住んでいたときにジカウイルスに感染して、子宮内の胎児にも感染したと考えられている。

 先週フリーデンCDC長官は、米国内で48例以上のジカ熱感染者が確認され、その中に6例の妊婦が含まれていると語っている。さらに(大陸外の)米国領域でも21例の感染者が報告されている。
 なお今回発表された2例の流産女性が6例内に含まれているのか定かではない。



11日

Three new Zika virus cases confirmed in Texas KVUE (米国) テキサスでさらに3例のジカ熱感染者が確認

 いずれも感染地域からの帰国者。

Zika virus case confirmed in Northern California Los Angeles Times  (米国) 北部カリフォルニアでジカ熱感染者が確認、流行地域からの帰国者

 感染者は軽症とされ、また妊娠はしていないとされるが詳細は発表されていない。


Study Finds Zika Virus in Fetal Brain, a Clue in Outbreak New York Times (米国) ジカウイルスが小頭症胎児の脳内に検出、流行原因の手がかりに

 ヨーロッパの研究者達が、妊娠3ヶ月でジカウイルスに感染した母親が人工妊娠中絶した胎児の脳が萎縮して著しい発育異常を呈していたことを明らかにした。

 妊娠3ヶ月でジカウイルスに感染した妊婦は、第二妊娠期(4~6ヶ月)にブラジルでエコー検査を受けたが、胎児に何も異常は見られなかった。しかしヨーロッパに帰国して受けた第三妊娠期(7~9ヶ月)のエコー検査では異常が見つかった。人工妊娠中絶後に行われた胎児の脳からジカウイルスが検出されたが、他の組織からは検出されなかった。
 ウイルスは遺伝子分析されているが、その結果はさらに新知見となる可能性がある。

 先月、米国CDCは、2例の死亡新生児の脳からジカウイルス遺伝子を検出し、2例の流産胎盤からも遺伝子を検出している。

 こうした事実はジカウイルスが小頭症を引き起こしている証拠となる可能性が高いが、専門家は未だ答えよりも問題の方が多く残っているとコメントしている。


 出生小頭症は深刻な脳発育異常を呈している例が多く、生存後のケアが問題
Birth defects linked to Zika may be more serious than they appear  USA TODAY  (米国) ジカ熱合併胎児異常は予想以上に深刻

 ジカ熱感染妊婦から誕生する小頭症は、単に頭蓋が小さいだけでなく、脳の発育異常を伴っている例が多く、生存しても濃厚なケアとサポートが必要で、ジカ熱流行地域にとってそのような体制は十分でなく、大きな問題を呈してくる可能性が大きい。

 10日出版されたニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンのオンライン版で、医師達が死亡した胎児の脳が深刻な発育異常を呈していたことを明らかにした。


 ジカ熱に関する情報の世界的共有化が図られる
World's top scientists pledge to share all findings to fight Zika Reuters (国際) 世界の代表的科学者達がジカ熱に関する全ての情報を共有することを確認

 世界の30施設、雑誌社、資金提供機関などがジカ熱に関する全てのデータ、情報、研究結果を早急に報告、開示して共有化を図ることを約束、署名した。
 ウエルカム・トラストのウエブページに声明文が掲載された。

 ジカ熱は未だ不明な部分が多く、妊婦に感染して異常胎児を分娩することが恐れられている。ウイルスがどのように異常を起こすか、また他の神経性疾患(ギランバレー症候群)との因果関係など、多くの問題が未解決となっている。

 データの共有化は西アフリカのエボラ流行の反省から来ており、情報共有化により迅速な研究(ウイルス分析、ワクチン、薬の開発他)、対策が可能となり、多くの生命を救うことにつながると専門家は語っている。

 データの共有化について前例のない数の同意が米国、日本、ヨーロッパなどから得られた。

 
 11日得られたデータの共有化に関する署名は、米国CDC、ビル&マリンダ・ゲイツ財団、WHO、フランス パスツール研究所、the UK Academy of Medical Sciences and the Wellcome Trust global health charity、他。
 科学雑誌(ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(New.Engl.J.Med)、ネーチャー、サイエンス他)はジカウイルスに関する内容へは自由にアクセス出来ることを約束した。

Global scientific community commits to sharing data on Zika (英国、ウエルカム・トラスト) 世界の科学コミュニティー、ジカウイルス情報、データの共有化に署名

 ビル&ミリンダ・ゲイツ財団、国境なき医師団、米国国立健康研究所(NIH)、およびウエルカム・トラストは、先端的科学雑誌(ネーチャー、サイエンス、およびニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン)は、共同宣言に署名し、他の施設や機関も続いて参加することが望まれている。
 声明は以下のことが確約されることを意図している;
  ジカ熱流行対策に関して有用と思われる全ての情報が、国際的に無料で迅速に共有化される、科学雑誌出版社は、情報を公開した研究者達が続いて論文を発表するとき、それを除外しない(通常研究者は論文が発表されるまで情報を公開しないが、それだと一般社会は迅速に情報を得ることが出来ない:訳者)。

 共同声明への署名施設、機関
Signatories to the Statement

Academy of Medical Sciences, UK
Bill and Melinda Gates Foundation
Biotechnology and Biological Sciences Research Council (BBSRC)
The British Medical Journal (BMJ)
Bulletin of the World Health Organization
Canadian Institutes of Health Research
The Centers for Disease Control and Prevention
Chinese Academy of Sciences
Chinese Centre for Disease Control and Prevention
The Department of Biotechnology, Government of India
The Department for International Development (DFID)
Deutsche Forschungsgemeinschaft (DFG)
eLife
The Economic and Social Research Council (ESRC)
F1000
Fondation Mérieux
Fundação Oswaldo Cruz (Fiocruz)
The Institut Pasteur
Japan Agency for Medical Research and Development (AMED)
 (国立研究開発法人日本医療研究開発機構)
The JAMA Network
The Lancet
Médecins Sans Frontières/Doctors Without Borders (MSF)
National Academy of Medicine
National Institutes of Health, USA
National Science Foundation, USA
The New England Journal of Medicine (NEJM)
PLOS
Science Journals
South African Medical Research Council
Springer Nature
UK Medical Research Council
Wellcome Trust
ZonMw - The Netherlands Organisation for Health Research and Development

 *ウエルカム・トラスト


Brazilians Shrug Off Zika Fears to Revel in Carnival Fun New York Times (米国)  ブラジルの人々はジカ熱脅威にも関わらずカーニバルを楽しむ

 蚊の側からすれば、汗にまみれて多くの肌を露出した身体で通りを踊り狂う人々の群れは、非常においしい光景に違いない。
 
 ビールを飲み、若い男女が踊り狂う光景。

 ジカ熱を心配する人は少数で、パンツや長袖を着用している人の姿も少ない。

 新聞のヘッドラインとして;”リオのカーニバル:人のパーティー、そして蚊のお祭り”が適切に状況を伝えるかも知れない。



WHO urges precautions in Zika areas but reassures most births normal Reuters  (国際) WHO、ジカ熱流行地域での注意を呼びかける、しかし大多数の分娩は正常との再確認

 WHOはジカ熱流行地域の妊婦に蚊に刺されないこと、および安全な性行為(safe sex )の実地が重要とアドバイス。しかし大多数の分娩は正常であるとコメントしている。

CDC confirms link between Zika, microcephaly in Brazilian babies who died USA TODAY  (米国) CDC、ブラジルの小頭症死亡胎児がジカウイルス感染していたことを確認

 10日の米国議会下院委員会でCDC長官は、ブラジルで死亡した小頭症新生児の組織からウイルスが検出されたと語った。ジカウイルス感染と小頭症発生に関するエビデンスが得られていることになる。

Four UK cases of Zika virus reported since January The Guardian (英国) 英国、1月以来4例のジカ熱を確認

 英国公衆衛生局(Public Health England )は、この6週間に4例のジカ熱を確認したと報告し、今後増加する可能性があると警告した。

 これまで英国では合計7例のジカ熱が確認されているが、その半数以上は本年1月以降である。
 昨年、チクングンヤ熱がカリブ海で流行した際、英国で数百例の感染者が出たことから、ジカ熱でも感染者が多数でる可能性があると当局ではコメントしている。

Finland has had 2 cases of Zika virus: official Fox News  (米国) フィンランド、ジカ熱感染者2例を確認

 2例とも南アメリカから入国。1例は昨年夏、もう1例は最近。
 詳細については保健福祉局では発表していない。

Zika virus spurs travelers to switch destinations  Newsday  (米国) ジカ熱流行で旅行先を変更する旅行予定者が増加

 カリブ海やラテンアメリカでの休暇から、スキーやハワイへの旅行に変更する例が増えている。
 ジカウイルス感染により、妊婦が異常胎児を分娩する可能性があることが恐れられていることが理由。



10日


Zika virus leaves Kenya undecided about attending Rio Olympics Reuters (国際) ジカ熱:ケニヤ五輪参加で意見が分かれる

 ケニヤ五輪組織員会会長が、ジカ熱流行のリオに選手を送らないかもしれないとの意見を語ったが、組織員会はそれは会長の個人的見解であって、明確な理由付けがないと批判した。
 会長の意見はジカ熱流行で危険な地域に選手を送る危険は冒したくないというものであるが、組織員会は状況を注視して判断すべきとの意見を呈している。

 ケニヤスポーツ大臣も五輪参加に関して結論は未だ出していないと語っている。
 

 中国で初のジカ熱輸入例

中国で初のジカ熱感染 時事通信

 {中国国家衛生・計画出産委員会は9日、南米ベネズエラを旅行し帰国した江西省の男性がジカ熱に感染したと明らかにした。中国でジカ熱の感染が確認されたのは初めて。
 ベネズエラ滞在中から発熱などの症状があり、香港や広東省深セン市を経由して5日に地元に戻ったが、6日から隔離治療を受けていた。同委員会は蚊が活動する季節ではないことから、感染拡大の危険は極めて低いとしている。}


China Reports 1st Case of Imported Zika Virus New York Times  (米国) 中国、初のジカ熱輸入例を報告

 中国政府はベネズエラから帰国した34歳男性がジカ熱を発症したことを発表した。男性は迅速に回復しているとされる。

 男性は帰国前に1月28日にベネズエラで治療を受け、香港経由で2月5日に帰国した。


 ジカウイルス感染胎児の多くが眼球発達障害を伴う可能性
Study in Brazil Links Zika Virus to Eye Damage in Babies New York Times  (米国) ブラジルで流行中のジカウイルスは胎児の眼球に障害を起こす:研究発表

 ジカウイルスに感染した胎児は、小頭症だけでなく視力障害につながる眼球発達異常も起こす可能性が研究論文で示された。アメリカ医師会雑誌眼科学。

 ブラジル、サルバドルのロベルト・サントス総合病院からの研究発表である。

 29例のジカウイルス感染新生児のうち10例で網膜または視神経障害が認められたとされる。全29例の新生児は小頭症を伴っていた。
 他の障害を起こしえる感染症(風疹、トキソプラズマ)は検査で除外されている。

 眼球障害を伴った10例中7例は両眼球に障害が認められ、3例が片目の障害であった。
 最も共通している障害は眼球後方のblack speckled lesions、網膜組織の広範な障害、網膜下層の欠陥と組織の障害であった。

 現時点ではこうした障害がどの程度の新生児にみられるのかは定かではないと研究チームは述べている。

 またこうした障害のある大多数が視力障害を呈することになると専門家はコメントしている。

 一方ジカウイルス感染を受けた胎児で小頭症を呈していない場合、眼球発達異常を伴うかについては不明とされる。


WHO warns against rush to link Zika virus to Guillain-Barré syndrome the guardian  (英国) WHO、ジカウイルス感染症がギランバレー症候群を併発することを警告

 WHO広報官はコロンビアから先週ギランバレー症候群を併発したジカ熱の3例が死亡したとの情報を得ていると発表した。

 ギランバレー症候群は、ラテンアメリカでジカ熱が拡大するにつれ発生報告が増えている。

 我々は注意深く状況を注視する必要があるが、両者の関係を過剰に判断してはならないとコメントしているが、理由はいまだ両者の関係が専門家により確認されてないことのようだ。

 WHOは蚊に刺されることを警戒するようにアドバイスしているが、ジカ熱流行国への旅行制限はだしていない。


Hope Solo says she may not attend Olympics due to Zika virus Washington Post (米国) (米国サッカーゴールキーパー)ホープ・ソロ、ジカ熱流行のオリンピックへは参加しないつもり

 ジカ熱流行に関してこれまであまり関心を示さなかった五輪選手たちであるが、今、警戒感が強まっている。

 米国サッカーチームのスターゴールキーパーのホープ・ソロが、今の段階で態度を決めろと問われたら、参加しないだろうと語っている。


Zika virus reported in Cleveland cleveland.com (米国) クリーブランドの女性がハイチ旅行でジカ熱に感染

 オハイオ州保健局がハイチから帰国したクリーブランドの30歳女性がジカ熱に感染していることを発表した。
 ハイチではジカ熱が流行している。


9日
  
Here's the Other Zika Problem Experts Are Worried About TIME  (米国) 専門家が心配するジカ熱の他の合併症

 研究者たちはジカ熱とギランバレー症候群の関係を研究している。

 ジカ熱は急速にアメリカ大陸に拡大して、胎児異常である小頭症を引き起こしている可能性があり大きな不安をもたらしている。
 一方ジカ熱にはもう一つの合併症の可能性が米国公衆衛生当局により懸念されている。
 ジカ熱がギランバレー症候群を引き起こしている可能性である。

 ブラジル保健省が通常よりも多いギランバレー症候群の発生を報告してから、研究が始まった。
 CDCの専門家によると2013年にフランス領ポリネシアでジカ熱が流行した際、ギアランバレー症候群が多数発生したといわれる。
 しかし詳細なデータは得られていなかった。
 専門家たちはジカ熱とギランバレー症候群の関係を気づいていたため、今回のブラジルでのジカ熱発生に注目した。
 ブラジルで医師たちは再びギランバレー症候群の多発を報告しだした。
 CDCの専門家たちは、調査研究しなければならないと直感した。

 昨年の4月から7月の間、ブラジルのサルバドール市でギランバレー症候群の発生数が通常よりも増加した。7倍以上の増加だった。

 以後略。


Could Canadian mosquitoes transmit the Zika virus?  Macleans.ca (カナダ) カナダの蚊はジカウイルスを伝搬しないか?

 カナダではジカ熱がパンデミックとなることに無関心でいる傾向がある。
 ウイルスを伝搬する蚊がカナダでは気温が寒すぎるから増殖しないという理由からである。
 WHOもそうした見解を発表している。
 しかしながら、世界では多くの種類の蚊がジカウイルスを伝搬している。
 十分分かっていないことが多い。

 ウイルスが変異しているという意見もある。

 今後の状況を注視してゆくことがカナダでも重要である。


 ジカ熱流行による妊娠中絶論争
Zika prompts urgent debate about abortion in Latin America Washington Post  (米国) ジカ熱問題、ラテンアメリカで妊娠中絶論争が急浮上

 世界で最も妊娠中絶に厳しい法律が定められているラテンアメリカで、ジカ熱流行により法律規制を緩める声が高まっているが、強硬な反対論者との間で論争が起きている。

 エルサルバドルではいかなる状況でも中絶は禁止されているが、保健大臣がジカ熱流行による胎児の発育不全の危険性から、法律改正に賛成の意を表している。

 コロンビアでは政府が中絶制限の撤廃に賛成しているが、教会当局が反対の意を表している。
 ブラジルでも同様の状況であるが、医師たちは禁止すると、違法な堕胎が増加する危険性があると警告している。

 ラテンアメリカでは、ジカ熱が大流行している国を含めて、妊娠中断を希望する女性たちに、法的に選択できる正当なオプションはない。
 しかし米国保健当局が今年度末までアメリカ大陸で400万人の感染者がでると予測しており、活動家たちは国会議員たちに厳格な中絶制限を可能な限り早急に撤廃するように行動することを求めている。

 ラテンアメリカの数か国ではこうした問題に対処するため、女性たちに妊娠を延期するように求めている。しかし避妊具の使用は制限されている。特に未だ都市化されてないラテンアメリカや、ローマカソリック教会の影響力が強い地域では避妊具使用が容認されてない。

ラテンアメリカの中絶に対する法的基準 (カッコ内は避妊普及率)

 中絶合法国 
  メキシコ(72.6%)、グヤナ(44.8%)
 中絶制限国(適法:妊婦の生命にかかわるなど)
  パナマ(61.3%)、バルバドス(60.3%)、ボリビア(62.5%)、コロンビア(78.2%)
 基本的に中絶禁止国(適法:妊婦の生命にかかわるか、健康阻害の可能性ある場合)
  エクアドル(72.6%)、コスタリカ(78.9%)、ブラジル(79%)
 高度に制限(適法:妊婦の生命を救う場合)
  ハイチ(37.8%)、スリナメ(51.8%)、グアテマラ(57.2%)、ベネズエラ(70%)、ホンジュラス(72.7%)、パラグアイ(77.4%)
 中絶禁止国(すべて違法)
  エルサルバドル(70.7%)、ドミニカ共和国(71.8%)、ニカラグア(79.5%)

 *避妊法は全ての方法を含む。2015年データ。中絶に関する法律は2013年度。
  出典:Kaiser Family Foundation、全アメリカ保健機構、国連、WHO
 

 オバマ政権、ジカ熱対策予算請求、CDCは最大警戒態勢に

 米国内へジカ熱感染帰国者50例
FACT SHEET: Preparing for and Responding to the Zika Virus at Home and Abroad 米国ホワイトハウス記者発表:国内および海外でのジカ熱予防と対策

 昨年末からオバマ政権はジカ熱対策に取り組んできた。ジカ熱は蚊により媒介され広がるが、最近胎児異常と他の健康障害を伴うことが知られてきた。
 連邦政府はジカ熱拡大を監視し、国内および国際的公衆衛生当局と協同して、医療機関や一般社会にジカ熱に対する注意を呼び掛けてきた。:公衆衛生当局にジカ熱診断迅速キットの配布;国内および国際的ジカ熱感染者の検出と報告・

 政権は米国人を守るための全ての適切な対策を講じる予定であるが、そのために要する経費として本日18億ドルの予算を議会に求めた。
 …略

 全アメリカ保健機構(PAHO)は、地域でジカ熱が流行しているアメリカ大陸内の国と地域が26となっていると発表した。

 わが国では、大陸内の合衆国内では蚊によるジカ熱流行は起きてはいないが、温暖なプエルトリコや他の米国地域ではすでにネッタイシマカがウイルスの伝搬を起こしている。
 付け加えるに、流行している各国から大陸合衆国に旅行客が帰国している。
 CDCにによると、2015年12月~2016年2月5日までの間に帰国した中から検査で診断された感染者が50例出ている。

 春および夏が近づくにしたがって、感染者の数が増えると共にウイルスを保有した蚊も増えてくる。我々は大陸内合衆国でウイルス感染が広がることを完ぺきに抑える必要がある。特に南部地域が重要である。
 以下略


Obama asking Congress for emergency funding to combat Zika  Washington Post (米国) オバマ大統領、ジカ対策に緊急予算を連邦議会に求める
 

$1.8 billion to fight Zika: CDC moves to highest alert level Washington Post (米国) 米国大統領、18億ドルのジカウイルス対策予算要求:CDC最大警戒レベルに

 オバマ大統領は連邦議会に国内外のジカウイルス対策に18億ドルの予算を要求した。
 「積極的に流行を調査し、可能な限り抑える必要がある」、と政権は声明文で述べている。
 未だ米国内で直接的感染の拡大は見られていないが、春から夏になると蚊の季節になる。それを抑えなければならない。そのようにコメントされている。

 その数時間後、CDCから警戒レベルが最大まで上げられたと発表された。
 300人以上の職員が司令部(コマンドセンター)でジカ熱感染状況の監視と対策の調整を行っている。
 

Obama to Ask Congress for $1.8 Billion to Combat Zika Virus New York Times  (米国) オバマ大統領、ジカウイルス対策に18億ドルの予算を議会に要求

 オバマ大統領は連邦議会にジカウイルスの国内外の対策費として18億ドル(約2000億円)の予算を連邦議会に要求した。


8日



 米国人の間でラテンアメリカ旅行を控える傾向が強まる
Exclusive: Zika virus discourages many Americans from Latin America travel  Reuters  (国際) 特報:ジカ熱流行で多くの米国人はラテンアメリカへの旅行を避ける傾向

 ロイターのアンケート結果

 ジカ熱流行を知っている米国人の41%がラテンアメリカへの旅行を避けたいと答えている。
 アンケート結果は、今後数か月間、ラテンアメリカへの旅行を避ける人が多いことを示している。

 2月1日~5日まで行われた米国人1595人を対象にしたアンケート結果で三分の二で蚊媒介ウイルスについて知識が広まったことが明らかになった。1月の同様のアンケートでは45%に過ぎなかった。

 ジカ熱流行について知っている人々の41%は今後1年間はラテンアメリカ(プエルトリコ、メキシコ、および南米への旅行を控えたいと答え、48%前後の人は、ジカ熱流行は旅行への影響はないと答えた。

 ジカ熱流行を知っている米国人10人中6人はウイルスに警戒していると答え、18%が非常に恐れていると答えている。

 しかしながら未だ多くの米国人がジカ熱と、その小頭症を伴った胎児異常について知らないままであるようだ。
 ブラジルではジカ熱感染症と4000例以上の小頭症疑い新生児の関係を調査している。
 17例で新生児、または母親でジカウイルス感染が確認されているが、ウイルス感染が小頭症を起こすことは未だ医学的に確定されていない。

 訳者注:ジカ熱と小頭症の関係は疫学的には推測、または確認されている。ウイルス感染が小頭症の原因であるかは、胎児のウイルス感染の確認、または小頭症を分娩した母親としなかった母親の間のウイルス感染率などの分析で確認されるのだろう。


France restricts blood transfusions over Zika virus Yahoo News  (国際) フランス、ジカウイルス感染を避けるために献血制限に

 フランス保健大臣は、ジカ熱流行地から帰国した人は28日間、献血を見合わせる必要があると7日発表した。


7日


エボラ

WHO: More Than 48 Ebola Contacts Missing in Sierra Leone New York Times  (米国) WHO、シエラレオネで感染者と接触し隔離されていた48人が所在不明に

 シエラレオネの最新の感染者の接触者たちは隔離されていたが、ハイリスクに属する48人の接触者が所在が不明となったことがWHOから発表された。

 管理を強化し、症状を持つ全ての患者の検査を行って、感染者を発見しなければならない、とWHOではコメントしている。


ジカ

Brazil carnival: Party goes on despite Zika virus threat BBC News  (英国) ブラジル・カーニバル:ジカウイルスの脅威にも関わらず多くの隊列が進む

 カーニバル初日ブラジル中から、ジカ熱の脅威があるにも関わらず数百万人の人々がカーニバルに参加した。
 リオネジャネイロでは巨大な集団が市の中心部でどんちゃん騒ぎをつづけた。

 ジカウイルスは先天的に脳の発達障害を伴った小頭症の新生児の出産に結び付く。

 保健省や地域の保健局は、ジカ熱の危険性を伝えるリーフレットを住民や観光客に手渡した。

 このカーニバルは、8月にリオで開催される五輪見物への観光客参加に対して、ジカ熱への不安がどの程度影響するか知る初めての機会ともなっている。




 ウイルス伝搬能力のない蚊の増産
In Australia, a New Tactic in Battle Against Zika Virus: Mosquito Breeding New York Times (米国) オーストラリア、 ジカウイルス対策に新しい戦術:蚊の繁殖

 オーストラリアクィーンズランド州の沿岸都市、タウンズビレ。
 
 6000人の住民がモナシ大学の研究でジカウイルスやデング熱ウイルスを媒介する蚊、ネッタイシマカの増殖に協力している。
 蚊には細菌のWolbachia bacteriaが感染しており、そうすると蚊はウイルスを保有できなくなる。
 こうした蚊から生まれる子孫も細菌を保有していて、ウイルスを保有できなくなっている。
 そうして次第にウイルス感染を受けない蚊の集団ができてくる。

 ジカウイルスやデング熱ウイルスを蚊が伝搬しなくなると、これらウイルス感染症が減少する。

 地域の住民は大学のプロジェクトに参加して、農園などで蚊の増殖を行っている。


More reports of Zika virus in Florida  WPEC CBS 12 (米国) フロリダ州でさらにジカ熱輸入例が増える

 現在7郡でジカ熱感染者が12人なった。先の発表時の7人から増加した。
 州保健局によるとすべて流行地域からの帰国者であるとされる。

More than 3100 pregnant women in Colombia have Zika virus: government Reuters (国際) コロンビア政府発表:3100名以上の妊婦がジカウイルスに感染

 コロンビアのホアン・マニュエル・サント大統領が6日、ジカウイルスに感染した妊婦が3100人以上いることを発表した。

 これまでコロンビアではジカウイルスにようる小頭症の誕生はなかったと大統領は語っている。
 大統領は25645人がジカウイルスに感染しており、そのうち3177人が妊婦であるという。
 最終的には60万人の感染者が出ると予想され、また1000名近いギランバレー症候群が発生すると考えられる。
 

6日

WHO: Local Zika cases in 33 nations as GBS numbers climb CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO発表:ジカ熱流行国が33か国に、ギランバレー症候群患者数が増加

 地域でジカ熱感染が起きている国および地域が33か国に増加。7か国でジカ熱流行と並行して小頭症とギランバレー症候群の増加がみられている。

 ヨーロッパCDCはフランスとニュージーランドでジカ熱輸入例が確認され、神経学的合併症(ギランバレー症候群)を伴っていたと発表した。

 またWHOは、ガボン、インドネシア、タイ、カンボジア、フィリピン、およびマレーシアでジカウイルスの局地的拡大の間接的証拠が得られているとし、今後ウイルス媒介蚊の地域内拡大が予想されるとしている。

 ブラジル、コロンビア、エルサルバドル、スリナム、およびベネズエラでギランバレー症候群(GBS)が増えていると発表した。それは2013年~2014年のフランス領ポリネシアでのジカ熱流行でも見られた。


 コロンビア、ギランバレー症候群で3名死亡
Colombia blames 3 deaths on Zika, nerve disorder The Manila Times  (フィリピン) コロンビア、ジカウイルス合併ギランバレー症候群で3名が死亡と発表

 AFP

 コロンビア政府は5日、ジカウイルスに感染し、稀な神経疾患であるギランバレー症候群で3名が死亡したと発表した。

 「我々は3名がジカウイルス感染に起因して死亡したことを確認した」、と同国国立健康研究所の所長が発表した。
 ギランバレー症候群が先行して死亡したとされる。

 管理人コメント:コロンビアではギランバレー症候群がジカ熱流行に一致して多発していることが報告されていた。


 CDCフリーデン長官、テレビインタビューに答える。ガイドライン変更について
CDC issues new safe-sex guidelines around Zika virus CNN  (米国) CDC、ジカウイルス感染防止のための安全な性行為ガイドラインを発表

 ジカウイルスに暴露し、セックスパートナーが妊婦の場合は、分娩まで性行為を控えるかコンドームを用いる。
 性行為によるウイルス感染防止のためにCDCが5日、ガイドラインを書き換えた。

 CDCはまた妊婦がジカウイルスに暴露した可能性がある場合は、医師にウイルス検査について相談すべきであると忠告している。

 ジカウイルス流行状況は急速に変化している、そして過去2週間に多くの事実が明らかになっている。テレビニュースでCDC長官のフリーデン医師はそのように語り、さらに、今最も重要なのは妊婦を守り、その胎児が小頭症となることを防ぐことであると語った。

 「日々、ジカウイルスと小頭症の関連性は明確になってきている」、と長官は語った。
 小頭症は胎児が異常に小さな頭で出生し、その後発達遅延、時には死亡することもある疾患である。
 昨年(2015年)11月以来ブラジルで404例の小頭症新生児が確認され、そのうち17例でジカウイルスとの因果関係が確認されている。15例が死亡し、そのうち5例がウイルスとの因果関係が確認されている。さらに56例の死亡例がウイルスとの関連が調査されている。他に当局によると3670例の疑い例があるとされる。

 フリーデン長官はテレビで、もしあなたが妊婦ならジカ熱感染地域へは行くべきでないと語っている。
 また、もしジカ熱流行地域に住んでいて妊娠しているならば、蚊に刺されないように気を付けてほしい。それが最低のとるべき対策だ、と長官は付け加えた。

 症状のない妊婦に対して

 2週間前、CDCはジカ熱の症状のある全ての妊婦は、ウイルス検査を行うように忠告していた。しかし5日、CDCはウイルスに暴露した恐れがあるが、無症状である妊婦も検査を受けるようにガイドラインを変えたとフリーデン長官は語っている。
 「ジカウイルスに感染しでも5人中4人は無症状である。そのためCDCは感染地域から帰国して2~12週間の間の妊婦は無症状でも、検査を受けることができるようにガイドラインを変更した」

 初期のCDCのガイドラインでは血液検査と胎児エコー検査が推奨されていた。しかし胎児エコー検査を定期的に行うのは現場では大変であると聞いているので、簡易血液検査キットの量産を現在検討している、と長官は述べている。
 迅速キットは全ての人々に現在は使用できないし、また疑陽性と出ることもあるという。

 いずれ完全な検査キットの量産ができるようにしたいと語っている。

 精液中にウイルスがどの程度の期間存在しているかはまだ分かっていないとされる。
 (それゆえ感染男性は、パートナーの妊婦が出産を終えるまで厳重に注意しなければならない:訳者)。

 ウイルスが唾液中で検出されたという報告がブラジルの研究所から発表されているが、長官によるとCDCは現時点では”キス”による感染は起きないと判断しているようだ。

 CDC発表ガイドライン


 ジカウイルスが唾液と尿中から検出

Brazil Finds Zika Virus in Human Urine and Saliva, but Risk Is Unclear  New York Times (米国) ブラジルの研究所が尿と唾液中にジカウイルスを検出、しかしその危険性は不明

 ブラジルの研究チームが5日、ジカウイルスが人の唾液と尿中に検出されたと発表した。
 ブラジルの流行で初の知見である。

 発表した研究チームではウイルスがキスや尿により感染するかもしれないと警告したが、この知見がさらに確認されてないことから、そのような警告は性急すぎると考えられる。
 しかしながら、この発表はブラジルで増幅され、5日に始まったカーニバルへの反響の可能性が多くの人々により指摘された。

 「さらに研究しなければ最終的結論は得られない。ジカウイルスが唾液や尿から感染するかについては現在は確かなことは言えない」、研究チームのリーダーであるミルナ・ボナルド医師(Flavivirus Molecular Biology Laboratory at Fiocruz:フィオクルズのフラビウイルス分子生物学研究所)が語っている。

 これらの発見は、蚊媒介ジカウイルスが保有する危険性を明確にしようとする、ブラジルと他の国の研究者たちの懸命な努力を示している。

 2013年と2014年にフランス領ポリネシアでジカ熱が流行した際にフランスの研究者たちは唾液にジカウイルスの存在を確認し、昨年論文発表している(Journal of Clinical Virology )。
 しかしフィオクルズのブラジル研究チームによると、彼らは唾液と尿に実際に感染性を有するウイルスを検出したという。(フランスの研究チームは、ウイルス遺伝子を検出したのだろう:訳者)。

 ボナルド医師と他の研究者によると、検体は2例のジカウイルス感染者から得られたが、1例からは尿中、もう1例からは唾液からウイルスが検出されたという。
 しかし検討された例が少ないことから、それから確定的結論を導き出されるかについては明確にはなっているとはいえない。

 熱帯医学の専門家は唾液や尿からデングウイルスの遺伝子が確認されることがあるが、それでもデングウイルスの伝搬は蚊を通じてであると説明し、ジカウイルスの場合も大多数は蚊を介して感染していると考えられるとコメントしている。

 フィオクルズの5日朝の発表はマスメディアを通じてブラジルの中で混乱を起こしている。
 政府は十分な説明が必要だとの意見もある。
 カーニバルが始まると性的交渉が多くなり、唾液交換の機会も増える、との意見もある。


Brazilian lab detects Zika virus in saliva, urine CNN (米国) ブラジルの研究所、ジカウイルスを唾液と尿中に検出

 ブラジルの公衆衛生研究所が唾液と尿中にジカウイルスを検出したと2月5日発表し、ジカウイルス感染様式に新たな問題を呈した。

 「ウイルスが尿中と唾液中に存在することが知られた。ウイルスが感染する状態で存在することを我々は初めて明らかにできた」、と研究者のミルナ・ボナルドは語っている。
 「この発見により、ウイルスの感染様式に関する新しい理論的枠組みが開かれる」

 しかしこの事実が必ずしも、感染者と接することでウイルス感染が起きることを意味することにはならない、とCNNの主任医学解説者のサンジェイ・グプタ医師はコメントしている。
 「ウイルスが血液以外の体液中にも存在することは既に知られているから(精液、訳者)、この事実が必ずしも驚くべきことではない」
 「ウイルスが唾液中にいるとしても、ウイルスが唾液を介しても感染することを必ずしも意味はしていない」

 健康当局はウイルスが輸血や性行為で感染した事例を報告している。
 米国CDCを含めて他の研究機関が、今回の発見を確認しなければならない、とグプタ医師が語っている。
 

Zika virus found in saliva, urine samples, Brazil researcher says Fox News (米国) ブラジルの研究者、唾液と尿からジカウイルスを検出

 AP通信

The Latest: UN chief backs review of birth control rules Washington Post  (米国) 国連人権高等弁務官、性および出産調節を制限する法律の緊急調査を提言

 ジカウイルス感染と小頭症出産の関係が強く疑われている中、妊娠制限や人工中絶を禁止する法律について緊急調査することが国連から示された。


5日


 小頭症ベビー髄液からジカウイルス抗体を検出
Zika virus: Brazil finds new evidence of link to birth defect Sydney Morning Herald  (オーストラリア) ブラジルの研究者、異常胎児出生とジカウイルス感染の直接的関係を証明

 ブラジル北東部で調査中の政府機関の研究陣は、異常奇形を伴った12例の新生児で、ジカウイルス感染の証拠を見いだした。
 ブラジルで最も異常新生児が誕生している地域であるが、新生児の髄液からジカウイルス抗体を検出したという。
 非常に大きな発見である、とコメントしている。


Rio Olympics will not be cancelled over Zika virus outbreak CBC.ca (カナダ) ジカウイルス流行にも関わらず、リオの五輪は中止されないだろう

 ブラジル保健大臣は、ジカウイルス感染が続いていても五輪のキャンセルはあり得ないと語った。
 キャンセルに関しての論議もされてない、と付け加えた。

 南米での初の五輪がキャンセルされるかも知れないという報道の憶測に対して、それは非常に悲しい憶測と表現した。


For Brazil's Carnival Fans, Even Zika Can't Stop the Party New York Times  (米国) ブラジルのカーニバル、ジカウイルスの脅威を越えた盛り上がり

 ブラジルのカーニバルは、”飢えた蚊達の夢”と表現が可能かも知れない。
 5日間の休み無しの通りをうねるグループの群れ。
 むき出しの足や胴体。
 ジカウイルスを抱いた蚊達は待ち焦がれていたかも知れない。
 
 蚊に刺されないための長袖や殺虫剤は、カーニバルの情熱とは対極にある。

 「私たちには楽しいことが必要なの」、そのように叫ぶ。


Zika virus's other looming threat CNN (米国) ジカウイルスのもう一つの漠然とした脅威

 WHOはジカウイルス感染症に関して世界的健康危機として発表した。
 しかしそれはウイルス感染症自体ではなく、その合併症としての小頭症と難病神経疾患であるギランバレー症候群が多発していることに対してである。
 ジカ熱がさらに拡大すると、この2種類の合併症が世界中で発生する恐れがあるからであQる。
  以下ギランバレー症候群(GBS)に焦点を合わせてアーティルクルがまとめられている。


Brazil confirms blood-transfusion Zika; PAHO calls for global support CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) ブラジルで輸血によりジカウイルス感染が確認、PAHO(全アメリカ保健機構)、世界的支援を求める

 ブラジルで2015年3月に輸血を受けた男性がジカウイルスの感染を受けたことが発表された。さらに同年4月にも頻回の輸血でウイルス感染を受けた患者が確認された。

 両時期ともジカ熱がブラジルで流行する前であり、2人は輸血により感染したことが明らかとなっている。

 全アメリカ保健機構(PAHO)はジカウイルス対策費として850万ドルを国際社会に求めている。


Pregnant Spanish woman diagnosed with Zika virus is Europe's first case EveningStandard (英国) スペイン人の妊婦がジカウイルス感染、ヨーロッパで初の事例

 コロンビアから帰国した妊婦がジカウイルスに感染していることが確認された。ヨーロッパ初の事例。
 他にスペインでは数名の感染者が確認されている。


C.D.C. Issues Zika Advisory for Pregnant Women and Sex Partners New York Times (米国) 米国CDC、妊婦とセックスパートナーのためのジカ熱感染予防ガイドライン

 男性セックスパートナーがジカ熱流行地域を旅行した場合は、パートナーとなる妊婦は妊娠期間性交渉を避けるか、安全な性交渉を妊娠期間続ける必要がある。

 CDCの勧告はダラスでジカ熱感染国から帰国したパートナーと性行為したパートナーの感染が確認された翌日に行われた。


Florida, vulnerable to Zika virus, gets ready for fight Daily Mail (英国) フロリダ州、ジカウイルス感染に脆弱性、対策が強化

 機構が温暖で外国人が絶えず訪れるフロリダ州は、蚊媒介ウイルスが拡大しやすい地域である。
 最近3例発生した事が発表されたが、フロリダでこれまで12例のジカ熱が発生したが、全て輸入例である。


Zika Virus Prompts Florida Governor to Expand State of Emergency to 5th County ABC News (米国) ジカウイルス、フロリダ州12例の感染者を確認、全例輸入例

 ウイルスを媒介している蚊は見つかっていない。


 春以降ヨーロッパでもジカ熱流行の可能性:WHO
UN warn mosquitos in Southern Europe could carry Zika virus Daily Mail  (英国) 国連警告、ヨーロッパ南部の蚊がジカウイルス媒介する可能性

 ヨーロッパ南部、地中海沿岸に生育する蚊、Aedes albopictus(ヒトスジシマカ)がジカウイルスを春以降に媒介する可能性が高い。
 春以降にジカ熱がヨーロッパに拡大する可能性があるとWHOは警告している。

 管理人注:ヒトスジシマカは日本にも多数存在している。


4日
     

Brazil Zika virus: 'War' declared on deadly mosquitoes BBC News (英国) ブラジル、致死的蚊への宣戦布告

 ブラジル大統領のディルマ・ルーセフは、ジカウイルスを拡大している蚊に対して宣戦布告を、録画テレビで行った。
 大統領は土曜日(6日)、国家動員デーとして数千人の兵士と公務員が蚊を家庭や事務所から根絶する、とテレビで発表した。
 大統領によるとほとんどの蚊は各家庭のそばにいるとされる。


US Red Cross: Wait 28 days to donate blood after visiting Zika areas USA TODAY (米国) 米国赤十字、ジカ熱流行地域からの帰国者の献血は、帰国後28日経ってから



Zika outbreak alters Red Cross blood donor protocol   CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) ジカウイルス流行は赤十字献血プロトコールを変更に、他

 ジカウイルス感染者の血液中には、フランス領ポリネシアで流行時のデータでは、2013年~2014年における無症状者の血液中にはPCRで3%がウイルス遺伝子陽性であった。
 この事実からヨーロッパCDCでは、ジカウイルス感染地域へ旅行した人々からの供血は延期するように推奨している。

 ジャマイカとトンガでジカ熱患者が出たことから、米国CDCでは暫定的旅行注意地域に加えた。
 PAHOによると2月1日にジャマイカで初の感染者が出たとされる。
 トンガでは5例の感染者が確認されたが、他に多数の疑い者がでている、とラジオ・ニュージーランドが伝えている。

 米国CDCは1月14日の最初にジカ熱ガイダンスでは感染危険国と地域は14か所であったが30日には30か所に増えた。


Surge of Zika Virus Has Brazilians Re-examining Strict Abortion Laws New York Times (米国)  ジカ熱急増はブラジルの厳格な妊娠中絶禁止法の再検討に

 訳者注:カソリック国の南米の妊娠中絶に関する考え方が多きく変化する可能性

The Latest: WHO concerned about sexual transmission of Zika Washington Post (米国) WHO、ジカウイルスの性行為感染に関して懸念

 WHOは性行為で感染したジカ熱の報告に重大な関心を抱いている。
 広報官は、ウイルスが蚊に刺されること以外に、どのような状態で人に感染するのか研究組織を作ってそのサポートを行っていると語った。
 しかし3日、広報官はジカウイルス感染のほとんどは蚊によるものと考えているとした。

 全アメリカ保健機構(PAHO)長官は、ジカウイルス感染が性行為で感染することが確認されたことは、急速に拡大する流行様式の理論的枠ぐむが変わるかもしれないと語った。


Zika alarm grows amid US sex link, rising birth defects in Brazil Reuters (国際) ジカ熱警戒感高まる:性行為感染の可能性、ブラジルにおける新生児障害の増加

Zika and sex: Seven key things you need to know about the case in Dallas Washington Post  (米国) ジカ熱と性行為:ダラスでの事例について知るべき7つの要点

 1)ジカ感染者がダラスで発見。国外への旅行歴なし。しかしこの人物のセックスパートナーがエクアドルへ旅行して帰ってきていた。検査の結果この人物もジカウイルスに感染していた。

 2)ダラス7当局は性行為でジカウイルスが感染するという新たな事実が確認されたことから、ジカ熱感染予防キャンペーンの内容を変える必要があると判断。

 3)しかし米国CDCは現在慎重な姿勢であり、ジカ熱ガイダンスに性行為で感染する可能性もあることを情報として加えるにとどめる。今のところ、ジカ熱と性行為に関しては強調していない。

4)CDCはジカ熱感染予防の最善の方法は蚊に刺されないこととしているが、現在は”性行為感染症”拡大を防ぐためにコンドームの使用を勧めている。

5)CDCはダラスの例で”胎児ができる可能性はない”と表現している。カップルの性については言及していない。それゆえ、感染が精液中に存在していたウイルスによるものか、他の体液を介したものはわからない。

6)しかしながら先に感染男性がセックスパートナーへウイルスを感染させた事例を報告している。2日、CDCの発表は感染男性から女性へのウイルス感染を想定した話をしていて、近日発行されるガイダンスには、妊娠中または妊娠している可能性ある女性の男性パートナーに焦点を合わせた注意事項が出る予定とされている。

 またCDCは先のガイダンスで、妊婦はジカ熱流行地への旅行を延期することと、ジカウイルスに感染した男性の精液に暴露されないこととしている。

7) これまでの報告では感染男性が女性に性行為でウイルス感染を起こしたとする報告は1例しか知られてない。血液内からウイルスが消失して精液内に残っていることを示唆している。この事実はエボラに似ている。エボラの場合、回復しても数か月間ウイルスが精液内に残存している。(訳者注:エボラの場合は、回復した男性は数か月間、性行為に際してコンドームを使用すべきとされている)。

 これらの事実に関しては論文が出ている。


3日


Zika virus spreads across Americas - in pictures The Guardian (英国) ジカウイルス、アメリカ大陸中に広がる-画像集

空軍がネッタイシマカ駆除のために燻蒸消毒する中を走り回る子供たち-ドミニカ共和国


 管理人コメント:素晴らしく説得力ある印象的写真の数々。さすが英国の報道機関である。劣悪な環境と対比的に躍動する生命の輝き。世界は今こうした地域の子供たち、乳児、大人に救いの手をさし伸ばした(WHOの健康危機宣言)。


 ジカ熱感染地域からの帰国者の供血延期
Blood donors asked to hold off in wake of Zika virus CBC.ca (カナダ)  米国赤十字、ジカ熱流行地域へ旅行した場合、血液提供は延期するように求める

 米国赤十字はメキシコ、カリブ海、中央及び南アメリカを旅行した人々は、少なくとも28日間は供血を延期するように求めた。

 発表された日、テキサスでは性行為でジカ熱感染が報告され、ブラジルでは小頭症が1週間で3718例から4074例に増えたことが発表された。


 米国で性行為によるジカ熱感染が確認
Dallas reports case of Zika spread through sexual transmission Washington Post  (米国) ダラス、性行為によるジカ熱感染発生例を報告

 テキサス州ダラス郡保健当局は性行為で感染したジカ熱例を報告した。
 検査結果はCDCから届いた。

 報告によると、ジカ熱流行地から帰国した人と性行為をもった相手が検査でジカ熱との診断がCDCでなされたという。
 本人には旅行歴はなく、またテキサスでは蚊媒介ジカ熱は出ていないとされる。

 過去に性行為で感染したとされる報告が2008年米国でなされているが、一般的ではない。

 もし性行為でジカウイルスが感染するとしたなら、対策は複雑で、ウイルスは米国内に爆発的に広がるだろうと当局では語っている。

Zika: Texas reports case of sexually-transmitted virus ABC Online  (米国) テキサス州、性行為感染ジカ熱を報告

 米国内で感染・発症した初のジカ熱例であるが、蚊ではなく性行為による感染であることが確認された。
 地域では蚊によりウイルス感染を受けた例は報告されていない。
 「患者はジカ熱流行地域から帰国した感染者との性行為でウイルス感染を受けた」、と当局は発表した。

 先月CDCは性行為で感染した報告があることを知っているとし、精液中には血中からウイルスが消えてからもウイルスが見つかったとする報告もあるとしている。


The Latest: Chile reports first 1st person with Zika News & Observer  (国際) チリとニカラグアでも初のジカ熱が確認

 チリは1例
 ニカラグアでは2例。1人は妊婦。

First case in Ireland of Zika virus confirmed, say sources  Irish Times  (アイルランド) アイルランドで初のジカウイルス感染者が確認

 海外から帰国した男女。ジカ熱感染が疑われて検査が行われ、少なくとも1人で感染確認。
 *他情報では2名とも感染が確認されたようだ。

Zika Virus Outbreak Causing Concern Among Olympic Athletes Bound for Brazil ABC News  (米国) ジカ熱流行、ブラジル五輪参加選手達に大きな関心を呼んでいる

 ブラジルのジカ熱流行は、各国の参加予定選手と組織委員会の大きな関心を集めている。

 ニュージーランドおよびオーストラリア五輪組織委員会は、既に選手達に予防策について説明している。
 ニュージーランド組織委員会は、妊婦及び妊娠を計画している女性は参加しないようにアドバイスしている。選手やスタッフがどのような判断をしても我々はそれを支持する、と委員会では語っている。
 オーストラリア委員会では、全ての選手に長袖の着用を勧め、大会の時点で妊娠している場合は参加について十分考慮しなければならないとしている。

 国際五輪組織委員会は、声明を出し、安全な五輪環境が用意されることを確信しているとした。

 米国組織委員会は、選手達の健康を第一に考え、米国CDCを介して状況を注視しているが、さらに国際組織委員会、WHO、熱帯医学専門家などと連携するとしている。


The Latest: Female Airline Crew Can Request No Brazil Flight New York Times  (米国) 
 スイス航空、ブラジルへのフライトを希望しない女性職員の要望を受け付けると発表

 当面、スイス航空は女性パイロットおよび客室乗務員がブラジルへのフライトを希望しない場合は許可すると発表。

Australia reports two cases of Zika virus, detects mosquitoes at Sydney airport Jerusalem Post Israel News (イスラエル) カリブ海から帰国した2名のオーストラリア人がジカ熱発症

 2名のオーストラリアン人がカリブ海の旅行から帰国しジカ熱と診断された。今年初めての感染者となった。
 また当局はシドニー空港でウイルス感染している蚊を検出したと発表した。しかし数が少ないことから地域での流行は起きないとしている。

Uganda's Zika Forest, birthplace of the Zika virus CNN  (米国) ジカウイルスの誕生地、ウガンダの”ジカ森”

 黄熱研究のために設立されたウガンダの研究所。
 ジカ森を研究所が所有していた。
 そこでジカウイルスは1947年に発熱している赤毛猿の血液から分離された。それまで知られていなかったウイルスだった。



2日

日本検疫の困った対策

ジカ熱は8割が無症状であるから、ウイルス感染を起こしているかは発熱の有無では判断出来ない。
にも関わらず入国の際に体温チェックしている検疫は、何を考えているのだろうか?
無症状者がウイルスを持ち込む可能性があるが、現在は国内にウイルスに感染するヒトスジシマカはいないと考えられるから、入国の際の検疫におけるジカ熱スクリーニングは意味が無い。
もしおこなうのなら血中抗体測定だろうか?



 ジカ熱、合併症が医学的に警戒すべきことから、世界的健康危機として宣言に

WHO issues Zika health emergency over complications CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、合併症を伴うジカ熱を世界的健康危機として位置づけ

 WHOは本日、小頭症と神経学的異常症を合併していると強く推定されるジカ熱を世界的健康危機として位置づけした。

 18人の委員で構成される緊急委員会は、感染妊婦から誕生する小頭症と、感染者の中で発生している神経学的異常症iギランバレー症候群、GBS)はジカウイルス感染と密に関係していると考えられ、こうした状況からジカ熱を世界的健康危機として位置づけたとされる。

 合併症がないジカ熱だけなら軽症であることから、こうした宣言にはならなかったと緊急委員会の委員長はコメントしている。


Australia confirms two Zika virus cases in travellers returning to Sydney from Caribbean   Belfast Telegraph  (オーストラリア) オーストラリア、カリブ海旅行から帰国した2名がジカウイルス感染していることを確認

The Latest: Honduras Declares Emergency to Fight Zika Virus New York Times  (米国) ホンジュラス、ジカウイルス対策で緊急事態宣言

 ホンジュラス政府はこの三ヶ月間に3649人のジカウイルス感染疑い者を確認したと発表した。
 保健相は各家庭と地域の清掃を行い、また周辺の水たまりを除去するように国民に求めた。


Brazil says Zika virus outbreak worse than believed Reuters (国際) ブラジル政府、ジカウイルスは予想以上に拡大している可能性

 ブラジル保健相は1日(現地時間)、ジカウイルス感染は予想以上に深刻な可能性があると語った。
 多くの感染者は症状がないため、多くの感染が見落とされている可能性があるが、検査法が改善されより多くの感染者が見つかってくる可能性があるという。

 来週から地域の行政府に感染者報告を義務づけるという。ほとんどの地域で検査で感染者の確認が可能となるとされる。


Zika-linked condition: Rio Olympics 'to go ahead' despite virus BBC News (英国) ジカ熱、リオ五輪開催は問題無い、ブラジル大統領

 リオ五輪がジカ熱流行でキャンセルされる理由はないとブラジル大統領は強調した。
 先にWHOはジカ熱は世界の健康危機であると宣言し、各国の連携した対応が必要であると強調した。
 ジカ熱感染は小頭症出産との関連性が強く示唆されているが、誕生した新生児の脳は未発達状態である。
 専門家達は蚊媒介ウイルスはラテンアメリカで非常に速やかに広がっていて、悲惨な状況を呈していると警告している。

 「我々はブラジルを訪れる選手達に説明しなければならない。妊娠していなければ危険性は全くない」、と大統領側近高官が語っている。

 ルセフ大統領は先に保健および衛生担当者に、蚊駆除のために必要なら強制的に個人の建物に入って蚊の発生する場所の撤去を命じた。特に淀んだ水たまり等。
 調査員達は必要なら警官を呼ぶことが出来、こうした業務のために20万人以上の兵士たちが動員されている。

 ブラジル保健省は国内約4900世帯のうち25%は既に査察を受けたと発表している。

 一方、WHOのチャン事務局長はジカ熱を、”異常な出来事”と呼び、それは各国が共同して対応する必要があると声明文の中で述べている。

 「私は今宣言する。ラテンアメリカで最近起きている小頭症と他の神経異常の集団発生は国際的公衆衛生危機である」
 この宣言はジカ熱がエボラと同じように、研究と感染対策が速やかに取り組まれる必要があることを意味している。

 昨年10月以降4000例近くの小頭症がブラジルで生まれている。

 *訳者注:昨年5月にブラジルでジカ熱発生が確認された。その6ヶ月~8ヶ月後に4000人の小頭症が誕生した。この間150万人がブラジルで感染したと推定される。今後どの程度水頭症が誕生するか検討がつかない。そしてそれは南米から中央アメリカへ拡大している。


 ジカ熱よりもカーニバルを優先、ブラジル人
Brazilians celebrate Carnival despite Zika virus threat CNN  (米国) ブラジルの人々、ジカ熱脅威にもかかわらず前カーニバルパレードを祝う

 もしブラジル人がジカウイルスを恐れているならば、この週末の前カーニバル祭りにくり出てこないだろう。

 カーニバルは公的には4日から始まる。
 リオネジャネイロでは30万人が通りに集まったと公的報道機関は伝えている。
 歌い、踊り。

 ジカウイルスは世界的健康危機とWHOは宣言すべきか論議中である(1日に宣言された)。
 しかしブラジル人や観光客は、そうした不安よりもカーニバル参加を優先している。



 ジカ熱に対してWHOが世界的健康危機宣言

厚生労働省 ジカ熱 水際での対策を強化へ NHK

 {中南米を中心に感染が広がっている「ジカ熱」について、WHO=世界保健機関が緊急事態宣言を出したことを受け厚生労働省は、空港の検疫所で発熱などの症状を訴える人がいないか確認するなど水際での対策を強化することにしています。

蚊が媒介する感染症で発熱などの症状が現れるジカ熱は去年5月以降中南米で感染が広がり、ブラジルでは脳の発達に遅れがみられる小頭症の新生児が増えていることから妊娠中の感染との関連が指摘されています。
ジカ熱についてWHOが緊急事態宣言を出したことを受け厚生労働省は空港の検疫所で中南米から帰国した人などを対象にサーモグラフィと呼ばれる特殊な機器を使って体温を調べるほか発熱や頭痛などの症状を訴える人がいないか確認して水際での対策を強化することにしています。
また、実態を把握するためジカ熱を「4類感染症」に位置づけ全国の医療機関に対し患者を診察した場合保健所を通じて国に届け出るよう義務づけることにしています。}


ジカ熱患者の届け出義務付けへ NHK

 {ジカ熱の感染がブラジルなどの中南米で広がっていることを受け、厚生労働省は全国の医療機関に対しジカ熱の患者を診察した場合、国に届け出るよう義務づける方針を固めました。

蚊が媒介する感染症で発熱などの症状が現れるジカ熱は、去年5月以降中南米で感染が広がり、ブラジルでは脳の発達に遅れがみられる小頭症の新生児が増えていることから妊娠中の感染との関連が指摘されています。
今後、さらに感染が広がるおそれがあることから厚生労働省は実態を把握するためジカ熱をデング熱や日本脳炎と同様に「4類感染症」に位置づけ全国の医療機関に対し患者を診察した場合保健所を通じて国に届け出るよう義務づける方針を固めました。
また、血液を採取し感染を確認する検査キットを全国の都道府県の衛生研究所に配付し検査態勢を整備することにしています。
厚生労働省は、妊娠中の女性はジカ熱の流行地域への渡航を慎重に検討するとともに、渡航の際は長袖や長ズボンを着用し虫よけスプレーを使用するなど蚊に刺されないよう注意を呼びかけています。 }


Zika virus: World Health Organisation declares public health emergency The Guardian (英国) ジカ熱:WHO、公衆衛生上の危機宣言

 WHOはジカ熱と深刻な小頭症胎児の関係が明らかとなっている状況に、ジカ熱を国際的公衆衛生上の危機と宣言した。



Zika virus: WHO declares global public health emergency, says causal link to brain defects 'strongly suspected' Washington Post  (米国) WHO、ジカ熱を世界的健康危機と宣言、胎児の脳発育障害との関係が強く示唆

 WHOは月曜日(ジュネーブ時間2月1日、日本時間2月2日3時)、ジカ熱を世界的健康危機と宣言。
 爆発的に増加しているジカ熱に対して、対策のための研究費の増額と人的資源の援助が図られる。WHOの健康危機宣言は過去に3回しか宣言されてない。
 一回目は2009年の”ブタインフルエンザ、H1N1”、世界で2億人が感染したと推定、二回目は2004年5月にパキスタンとシリアで麻痺性ポリオが流行したとき、そして3回目が2014年8月の西アフリカのエボラ流行である。

 チャン事務局長は感染妊婦の小頭症出生は、新生児が脳発達障害を呈していることを意味し、ジカウイルスとの因果関係が医学的に完全に確認されてないとしても、そうした障害児が多数出生されるインパクトはあまりにも大きく、緊急委員会は健康危機宣言発令の意義を認めている、と語った。
 またギランバレー症候群に罹患する成人例も増えていて、ジカウイルス感染が原因と疑われている。

 両親は娘達がもし妊娠しているとしたならジカウイルス感染地域へ旅行しないように忠告すべきであると、専門家は強調する。もしこのジカ熱流行に引き続き、この9ヶ月以内に多くの障害児が出生してきたなら、あまりも不道徳なことであると語る。


WHO Declares Zika Virus an International Health Emergency New York Times  (米国) WHO、ジカ熱は国際的健康危機と宣言

 胎児異常を発生する可能性が高いことから、ジカ熱を世界的健康危機とWHOのチャン事務局長は宣言した。
 WHOは一昨年西アフリカのエボラ流行に際して健康危機宣言を発令したが、その際発令の遅さに多くの避難を浴びた。
 再びチャン事務局長がそのような失策を再び繰り返すことはないだろうと、国際的専門家達はコメントしていた。


WHO announces a Public Health Emergency of International Concern
WHO、ジカ熱を国際的健康危機と宣言

 2016年2月1日、WHOは最近集団発生している神経学的疾患(ギランバレー症候群、GBS:訳者)と新生児奇形が国際的健康危機と宣言した。
 国際保健規則緊急委員会が、この集団発生とジカ熱の関係が強く示唆されていると結論したことによる。
 チャン事務局長声明文
 WHO声明


WHO to Decide on Response to Zika Virus New York Times  (米国) WGO、ジカウイルス感染症への対応を協議

 ジカウイルス感染症は国際的健康危機?

 これは月曜日(ジュネーブ時間2月1日)にWHOに招集された健康専門家委員会が討議すし答えを出す課題である。

 もし委員会がそのような結論を出すと、ラテンアメリカに拡大しているジカウイルス感染症(ジカ熱)対策の強化と、研究基金の増額が図られる。
 それはまたWHOが対策上の主導権を握ることにつながる。それは西アフリカのエボラ流行に際して示すことが出来なかったWHOの役割でもある。

 最近の急速なジカウイルス流行は世界を当惑させている。
 それは1947年ウガンダでサルに見つかった。
 その後ウイルスは何年間もサルで感染を続けていた。
 しかし昨年5月(2015年)ブラジルで突然感染者が劇的に増えだした。
 それ以降、ウイルスは免疫のないラテンアメリカ20ヶ国以上に拡大した。
 WHOは今年度末まで400万人が感染すると推定している。

 ジカウイルスの本質的脅威は小頭症発生の可能性である。
 ブラジルではウイルス感染者の激増と呼応して小頭症も急激に増加している。
 専門家達はジカウイルスとの関係について調査を開始している。

 WHOはこうした事態に対処出来るはすと、国際的専門家達は強調している。

 チャン事務局長はジカ熱対策にWHOとしての判断を下す。
 招集された専門家委員会の結論にチャン事務局長は従う義務はない。
 しかし彼女はいつも従っている。

 以下略。

1日

What's the Chance of Catching the Zika Virus? Newsweek (国際) ジカウイルスはどのような場合に感染するのか?

 2015年10月から2016年1月までブラジルでほぼ4000例の小頭症の新生児が生まれた。
 以前は年間150例に過ぎなかった。



 小頭症を発生させる犯人と疑われているのは蚊によって媒介される、ジカと呼ばれるウイルスである。
 コロンビア、エクアドル、エルサルバドルおよびジャマイカでは政府が女性に妊娠を遅らせるように指導している。
 米国CDCでは妊婦に対してジカ感染が流行している地域への旅行を延期するように指導している。

 WHOではアメリカ大陸の多くの場所でウイルスを伝搬する蚊が見つかっているので、ウイルスはさらに広がってゆくと推定している。

 ジカウイルスは70年前に見つかっているが、流行は2007年まで起こしたことはなかった。
 それではこの注目されてなかったウイルスがなぜブラジルで大流行し、他の南米の国々でも流行しだしたのだろうか?

 ジカはどこから来たのか?

 ジカウイルスは1947年にウガンダのモリでサルで検出された。
 その後ネッタイシマカに近いアフリカの蚊から見つかった。
 ウイルスはネッタイシマカとヒトスジシマカによって伝搬されることが明らかになった。
 性行為でウイルス感染が起きることも知られている。

 ジカウイルスはデング熱およびチクングンヤ熱等の新興ウイルスと共通性を持つ。
 これら新興感染症は西、中央アフリカおよび東南アジアで発生していたが、熱帯地域から亜熱帯地域へ拡大してきている。媒介するウイルスは同じ種類となっている。

 2007年までジカウイルスは人での目立った流行を起こさなかったが、同年ミクロネシアのヤプ島で流行し、人口の75%に感染した。6年後にはフランス領ポリネシアでデング熱やチクングンヤ熱と共に流行した。

 ブラジルで分離されたジカウイルスの遺伝子は太平洋地域で分離されたウイルスのそれとほぼ類似している。

 ブラジルは2014年FIFAワールドカップ開催でジカウイルスの侵入の警告したが、太平洋の国々から参加はなかったことから、この説の可能性はないとされている。
 むしろ他の国際競技大会の可能性が指摘されている。すなわち2014年8月にリネジャネイロで開催された国際カヌー競技大会で、太平洋地域から多数のチームが参加していた。
 さらに他の仮説としてチリからウイルスが陸路伝搬した可能性が上げられている。イースターから帰国したチリ人がジカウイルスに感染していたことが「確認されていたからである。

 多くの感染者は感染を自覚していない

 ヤプ島で流行した際のデータでは80%の感染者は自覚症状がなかった。
 20%で症状があったが、発熱、発疹、関節痛、結膜充血、筋肉痛が主であり、約1週間続いたと報告されている。

 しかしながらポリネシアでの流行の後遺症で、ジカはギランバレー症候群、生命予後に影響を与える神経麻痺障害を起こすことが知られた。

 2015年はじめ、ブラジル公衆衛生当局はジカウイルスがブラジル北東部で発熱患者で検出されたことを報告し、それからブラジルとエルサルバドルでギランバレー症候群の患者数の急増が観察されている。
 そして2015年末にブラジルで小頭症の誕生が急増し始めた。

 現在、ジカウイルスと小頭症の関係は確定されていない。しかす羊水と脳組織からジカウイルスが検出されている。
 ジカウイルスが脳にどのように作用しているのかは分かっていないが、1970年代の研究報告ではウイルスが幼弱マウスの神経で増殖し、神経組織を破壊するとされた。
 最近の遺伝子学的分析では、ジカウイルスが変異しつつあり、蚊や人への感染が高まり、病原性に変化が出てきている可能性が示唆されている。

 多数の要因が重なってウィルスの流行が発生
 

 意訳
 
環境温暖化、環境湿度の変化、環境破壊、人々のウイルスに対する免疫状態などの環境因子。

 小さな島で流行した場合、島民の大多数が感染して、そこで流行は終息する。
 大陸では、免疫のない集団は各地域に多数いるから、一地域で流行が終息しても、次から次と流行が起きえる地域が存在するために、流行は大きくなることはあってもなかなか終息しない。


Microcephaly, Spotlighted by Zika Virus, Has Long Afflicted and Mystified New York Times (米国) ジカウイルスで注目されている小頭症は、長期間にわたり両親を悩ませ、当惑させる
 
 ブラジルで数千人の小頭症が誕生しているが、ウイルスが広がるとラテンアメリカやカリブ海にさらに数千人が誕生する可能性があると専門家は予測している。

 小頭症を生んだ母親達は子供が歩けるようになるのか、話せるようになるのか知りたいと思う。

 しかし小頭症は決して新しいものではない。
 何十年にわたって地球上で家族達に辛い思いを抱かせ、専門家達を当惑させ続けてきた。
 原因は多様であり、ジカウイルス以外にもある。
 
 専門家にとってもも治療法はなく、予後についても定かでない。(程度によって変わる。また小頭以外にも発達不全の臓器もあり得る。聴覚、視力他)。


 以下略


Zika Could Be Greater Health Threat Than Ebola Voice of America  (米国) ジカ熱はエボラ以上に健康上の脅威である

 ラテンアメリカで流行しているジカウイルスは、西アフリカで11000人以上の死者を出したエボラ以上に世界的脅威である。
 それは”Guardian and Examiner ”紙に、WHOの緊急会議に先立って数名の公衆衛生専門家達がコメントしている。

 ブラジルの保健当局者達は、胎児の発達異常である小頭症の誕生が増加していることを報告し、その頻度は通常の出産における場合の10倍に上っているとされる。
 原因は調査中とされるが、妊婦達のジカウイルス感染が原因と考えられている。

 感染しても無症状であり、感染した妊婦達が最悪な出産を迎えることにつながっている。
 エボラのようにワクチンはない。現在数種類が開発中Tされている。

 ワクチン開発で最も問題となるのは、妊婦達への臨床試験が実際的に可能か、そして倫理上の問題がないかということである。 Wellcome Trustの感染症よび免疫学の責任者であるマイク・ターナー氏が語っている。

 ピーター・ホテス医師( Peter Hotez )はジカウイルスはエボラ以上に米国にとって脅威的Tげあると語っている。
 ジカウイルスの拡大規模はエボラに対比できない。

 ジカウイルスは蚊を介して人人感染する。

 ジカウイルスは2種類の蚊を介して人に感染する。ネッタイシマカとヒトスジシマカである、( Yellow Fever mosquito 、Tiger mosquito)。前者は米国の沿岸沿いに見られ、後者はニューヨーク近くの北部まで見られる。

 以下略

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WHO to hold emergency meeting Monday on Zika virus  USA TODAY  (米国) WHO、月曜日(2月1日)に緊急委員会を開催

 WHOは障害新生児出産を招き、そしてアメリカ大陸に拡大しているジカウイルスの緊急対策を論議するために1日緊急会議を開く。

 WHOはジカウイルス感染症(ジカ熱)を”世界的公衆衛生危機”にランク付けすることで、国際的対応を求める可能性がある。

 ”世界的公衆衛生危機”が発令されたなら、流行を阻止するための多くの対策が行われることになる、とピッツバーグ医学センターのアメシ・アダルジャ氏は語っている。またWHOのブルース・アイルワード事務局長代理は、そうすることで、旅行制限や貿易制限などの不適切な対応を防止することも可能となるとしている:西アフリカのエボラ流行の際に多くの国が発生国との国境を封鎖した。


Zika virus spreads fear among pregnant Brazilians Reuters (国際) ジカウイルス拡大でブラジルの妊婦の間に不安感が広まる

 ジカウイルスに感染しても症状を出すのは5人に1人。
 迅速キットは感染1週間以内でなければ診断はできないとされる。それは個人クリニックの一部でしか行われて無く、診断料も900reais(約27000円)と最低月収以上である。

 港湾都市のレシフェの大病院では出産間近の妊婦達が胎児のエコー検査を受けるため不安な面持ちで待っている。同病院では昨年8月以来160人の母親が小頭障害児が出産している。
 「すごく怖い。娘が小頭症でないか不安だ」、母親達はそのように話す。


Notre Dame prof finds Zika-related mosquito far from tropics South Bend Tribune (米国) ワシントン D.C.でネッタイシマカが発見
 ネッタイシマカの生息分布からは北限を越えている。また季節的にも考えられない事実。



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