3,4,5月



5月

31日


Europe needs to be prepared for Zika virus epidemic, experts say Science Daily  (国際) ヨーロッパでのジカウイルス流行対策は急ぐ必要がある、専門家達が警告

 コペンハーゲンで開催されたヨーロッパ神経学会で専門家達が警告。

 ジカウイルス感染は長期簡にわたって世界的にいくつかの地域で続くと予想される。
 会議で専門家達は、特にヨーロッパへの輸入感染者の増加への対策が必要と警告している。

 近く開催されるリオ五輪へ参加する選手や観戦者達への予防方法等の注意を十分行う必要があるとしている。

 「流行がいつ始まるか我々には決定できない。全てはウイルス次第である。ウイルスは非常に深刻な病原性を露わにしているだけでなく、急速に地球上へ拡大する能力を秘めていることを示し始めている」、と世界神経学会長のラード・シャカール(Raad Shakir )が語った。
 さらにシャカール会長は、ジカウイルス感染により生じる病態に関して、十分な神経学的知識が必要である、と語り、学会は最近ジカウイルス危機に対する作業部会をつくったと語った。その中で重要な作業としてジカウイルス感染による神経学的合併症に対するガイドライン作製である、としている。

管理人コメント:現在、非常に重要なことは、米国におけるジカウイルス感染者の増加である。未だ国内での感染者は少なく、大多数は輸入感染者(流行地域への旅行で感染)とされるが、直に国内の蚊で感染者が増えると考えられている。そこで日本も含めて旅行者や業務での渡米者が感染し、母国へ戻りウイルスを周辺に蚊や性行為を介して広げる。南半球および北半球の一部の国でウイルスを媒介する蚊が生息している限り、そうした地域でジカウイルス流行が続く。蚊が年中生息していない地域では、季節外でもこうした地域から絶えず輸入感染者を介してウイルスが侵入し続ける。そのウイルスは成人での神経難病、胎児での脳発育不全を起こすことから、神経学領域での重要な臨床および研究課題となってくる。


New York's Zika Fight Turns to Travel Precautions and Safe Sex New York Times  (米国) ニューヨークにおけるジカウイルス対策は、感染地への旅行の警戒と、性行為感染に重点

 ニューヨークではこれまで109人がジカウイルス感染確認されている。
 その中には17人の妊婦が含まれている(ウイルス感染時に妊娠が確認された)。
 全ては国外のウイルス流行地での感染者となっている。
 これらの感染者数は氷山の一角であると、感染者の多くを診ている医師が語っている。

 夏に入ると多くのニューヨークの人々がカリブ海へ出かける。
 そうなるとウイルス感染者数はさらに増加してゆく。

18 infected by Zika virus in Virginia, 4 in DC, 17 in Maryland WJLA  (米国) バージニア州で18人、ワシントンDCで4人、メリーランド州で17人がジカウイルスに感染

 ワシントンDC周辺の州ではジカウイルス輸入感染者数が増えている

 これまでの感染者数。
 メリーランド州農業局では蚊駆除対策のためのスプレーを施行している。

Virginia Tech researchers, public health officials prepare for Zika Richmond.com  (米国) バージニア州、専門家達がジカウイルス対策の準備

 州の専門家達は、ジカウイルス媒介蚊によりジカウイルスが州内に拡大してくると予想し、蚊駆除のためのスプレーを行う予定としている。それまでは個人的に蚊の駆除が必要である。

 これまで18人の人々がジカウイルスに感染している。
 流行地へ旅行したか、もしくは感染者との性行為で感染している。


30日


 WHOの中立性に疑問の声-国際的専門家グループ

 公衆衛生、生命倫理、臨床医学の国際的専門家グループが下記のようにWHO幹部の発言を問題視して、WHOが国際五輪委員会(IOC)と一体化し、中立の立場で公衆衛生学的判断が行われていないことを示した。

WHOへの公開書簡から抜粋

 WHOとIOCの異常に密接した関係は、WHOの”ジカウイルス対策本部長”が、同機関チャン事務局長がジカウイルス感染症を世界の公衆衛生上の危機であると宣言(2016年2月1日)した数日後、下記のようにシカゴトリビューンに語っていることから明確である。報道サイト (ジカウイルス流行はリオ五輪前に下火になるだろう:国連が予想:シカゴ・トリビューン)

 「ブラジルは素晴らしい五輪を開催するだろう。そしてそれは成功し、世界中から人々が集まるだろう。自分も行けたらと願う。開催までたいしたトラブルは起きないだろう」

 これは問題発言である。

 WHOは中立的立場に立って、ジカウイルス感染症と五輪の公衆衛生上のリスク評価を確実に行うことができていない。
 ”ブラジル五輪は成功するだろう。世界中から人々が集まるだろう”、との宣言は、WHOがリオ五輪に無条件で緑色ランプを与えたことを示唆する。急速に出現してきている医学的事実、疫学的事実、昆虫学的事実を注視することなしにである。
 こうした事実を十分論議せずに、”開催までたいしたトラブルはないだろう”と早まった判断をしていることは、WHOとしては極めて不適切であり、WHOとしての信頼性を回復するためには指導部の変更が必要だろう。

 管理人コメント:(1)今回の問題を国内報道機関(NHK、読売他)は簡単に記事にしているが、本質的問題には触れていない。WHOという国連機関の権威を認めているのだろう。同機関はかっての豚インフルエンザ(日本では新型インフルエンザと呼ばれた)やエボラなどで、その対策に関して多くの疑念が専門家や欧州の政治家たちから呈され、欧米の報道機関、医学雑誌などで取り上げられていた。エボラ流行が収束した後、チャン事務局長が同機関の組織疲労を認め、その改革が必要だと声明を出したのは昨年4月であった。カナダの医学部卒で公衆衛生専門家であるチャン事務局長は、自分よりも遙かに高レベルにある専門家達の声をどのように受け止めているのだろう。

 (2)WHOは第二次大戦後に組織された。目的は世界の人々の健康推進(health promotion)であり、理念として世界のどの地域でも生きている人々は同等の幸せ、健康を獲得する権利があり、WHOはそれを推進するとされている。そのWHOが五輪開催を支援する姿勢は、IOC(国際五輪委員会)に言わせると人々の身体活動の啓発であり、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病の予防に貢献しているとされる。詭弁に満ちている。五輪開催で巨額の金が動き、本来の五輪の目的はすでに失われているのは誰もが認識している。WHOは設立当初の理念に基づいた世界の健康推進を、本来の医科学に基づいた公衆衛生学の立場から、中立性を維持して行う必要がある。商業主義化した五輪をサポートするのはWHOの本来の役割から逸脱している。世界の専門家集団が現在のWHOの姿勢に疑義を抱いているのは、そのポイントである。


Zika virus expert warns tourists to 'think twice' about trips to Disney World The Independent (英国) ジカウイルス専門家、米国ディズニー・ワールドへの旅行を十分考慮するように警告

 ロンドン大学衛生および熱帯医学学部の国際公衆衛生学教授のジミー・ウイトワース(Jimmy Whitworth)氏の談話。
 妊婦や妊娠を望んでいるカップルは、米国南部のフロリダ州、テキサス州、ルイジアナ州への旅行は十分警戒すべきと語っている。
 現在米国内では蚊を媒介としたジカウイルス感染が起きていないが、近い将来ウイルスの脅威が拡がる可能性が大きいことを指摘している。

 同教授は、明日行くならいいが、将来的には十分警戒しなければならない、と語っている。

 この夏のリオ五輪でウイルスが拡がる危険性がある。
 しかしリオ五輪開催の危険性を訴える世界の指導的医師や研究者150人のWHOへの公開書簡に対して、WHOは五輪によりウイルス拡大が有意に変化するとは考えられない、との回答をしている。

 同教授は夏になり多くの蚊が発生し出すと事態は悪化するだろうと警告している。


Zika virus detected on Queensland tourist returning from Bali and Thailand Daily Mail  (オーストラリア) バリとタイの旅行から帰国したクィーンズランドに住む人がジカウイルスに感染

 タイとバリを旅行中にジカウイルスに感染したと考えられる。


29日


WHO and IOC accused of 'conflict of interest' over Zika virus threat to Rio Olympics athletes and fans Telegraph.co.uk  (英国) WHOとIOC、リオ五輪におけるジカウイルス脅威に対して、利益相反を否定

 基本的にニューヨーク・タイムズと同じ。
 略

WHO public health advice regarding the Olympics and Zika virus World Health Organization (世界保健機関) WHO、リオ五輪とジカウイルス流行に関する公衆衛生上のアドバイス

 最近の状況に基づいて考えるならば五輪の延期や開催地域の変更は、ジカウイルスの国際的拡大に対して有意の変化はもたらさない。ブラジルはウイルスを媒介する蚊が生息する数十カ国の中の単なる一国に過ぎない。
 人々はこれらの流行地域を様々な理由で旅行し続ける。
 (それ故リオ五輪を延期、または開催地を変更することは、感染拡大に対する意義は薄い)。
 感染を防ぐ一番良い方法は、公衆衛生当局の旅行アドバイスに従うことである。

 WHOは妊婦がジカウイルス流行地へ旅行しないようにアドバイスする。この地域にはリオネジャネイロも含まれる。
 妊婦のセックス・パートナーがジカウイルス流行地域を旅行してきた場合、妊婦の妊娠期間、安全な性行為、または性行為を絶つようにアドバイスする。

 
 WHO、専門家集団の公開書簡による要求を拒絶
 -
リオ五輪でウイルスが拡大しても、すでに多数の国に拡大している故、五輪の危険性は小さい

UN Health Agency Rejects Call to Postpone Rio Olympics New York Times  (米国) 国連保健機関、リオ五輪延期の要求を拒絶

 WHOは28日、150名からなる専門家集団が、ジカウイルス感染が流行しているリオでの五輪の延期、または開催地域の変更の求めを公開書簡として提出した事案を拒絶した。そうした(公開書簡で求められている)変更でウイルスの拡大が有意に抑えられないという理由が拒絶の理由となっている。

 WHOは、2月に米大陸で流行を拡大しているジカウイルス感染に対して世界的健康危機であると宣言していたが、今回の公開書簡に対する声明文では、リオで8月5日~21日に開催される五輪を延期したり中止する公衆衛生学的正当性はないと述べている。

 世界中から数十万人の人々が、リオネジャネイロや他の地域で、1万人近い選手達が参加する競技を見るために集まってくる。

 27日にWHO事務局長に送られた公開書簡には、世界20数カ国の公衆衛生、生命倫理および小児科等の様々な領域の専門家が署名し、中には先のホワイトハウスの科学アドバイザーであったフィリップ・ルービン博士も含まれる。
 書簡では、”世界の健康保護という名において(in the name of public health)”と付記され、リオの五輪の延期、または開催地域の変更を求めている。

 27日の公開書簡には、最近のジカウイルス感染が引き起こすいくつかの事実、すなわち深刻な胎児異常の発生、特に小頭症で出生する乳児(その後様々な障害を呈する)、さらには成人で引き起こされる神経学的障害、そこには致死的な経過をたどることもあり、時には一時的麻痺を起こす(通常は)希な症候群も含まれている。

 また著者達は、リオネジャネイロでの強化された蚊の駆除対策にも関わらず、リオでの感染者数は増加していることに言及している。

 先に数名の公衆衛生専門家達は、多くの人々がブラジルでの競技会を観戦しに行くならば、脳障害を呈した乳児の誕生やウイルスの世界中への拡大が間違いなく起きると警告していた。

 しかしながらWHOは、”最近の状況に基づいて考えるならば五輪の延期や開催地域の変更は、ジカウイルスの国際的拡大に対して有意の変化はもたらさない”と回答し、ブラジルはウイルスを媒介する蚊が生息する数十カ国の中の単なる一国に過ぎないとして、開催地域の変更の意義がうすいとしている。
 さらに”人々はこれらの流行地域を様々な理由で旅行し続ける”として、開催地変更、または延期の意義が薄いことを示唆している。

 「最近のジカウイルス流行地は世界60カ国に上り、米大陸だけで39カ国となっている。この状態で五輪を延期、または開催地変更の公衆衛生学的見地からの正当性はない」とWHOは回答している。
 「さらにWHOは状況を監視して、必要な時にはアドバイスを更新する」

 WHOはすでにいくつかの忠告と共に、妊婦達のジカウイルス流行地への旅行を警告している、またリオでの貧困地域への立ち入りも警告している。

 書簡の著者の1人はWHOの回答に、特に印象づけられてないと語っている。
 「WHOの回答は単なる非現実的で仮想的なものに過ぎない。」と、オタワ大学のアミル・アッタラン教授(Amir Attaran)が語っている。
 同教授は、WHOが記述しているジカウイルスはすでに世界60カ国に拡がっているという内容は、科学的に半分は正しい、としている。
 しかし、WHOのいうジカウイルスは、ブラジル株であるか否かについて答えることを避けている、と同教授はコメントする。

 27日に出された公開書簡の中で示したことは、(ブラジルで流行している)ブラジル株が最近世界で発生した感染者のほとんどの原因ウイルスであり、また胎児の脳障害を起こしているのもほとんどがブラジル株である。(訳者注:ジカウイルスはアフリカで70年以上前に発見されているが、現在ブラジルで流行しているブラジル株は相当変異していて、それ故人への感染性や病原性が高まったと考える専門家が多い)。

 WHO緊急対応委員会の責任者であるブルース・アイルワード(Bruce Aylward)博士は、重要な新規情報が出てくる可能性を考え、注意深いリスク評価を継続してゆくとBBCのインタビューに答えている。
 「現在為されている全てと連携をとりながら、最善を尽くすことがわれわれには必要だ」

 WHO声明は、公開書簡で述べられている、国際五輪委員会(IOC)とWHOの長い連帯がWHOの利益相反(中立にあるべき姿が、変移して他者の利益に沿うような姿勢を示す)となっているため、リオ五輪の延期や開催場所の変更を、WHO本来の立場で考慮できなくなっている可能性、については何も述べられていない。

 専門家団体はWHOとIOCは過度に接近しすぎていると述べているが、IOCはWHOとの間に特別な関係はないとし、最近の連携として脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病を予防するための身体的活動の促進をあげている。


 必ずしも全ての科学者がリオ五輪の開催を問題視しているわけではない。

 「我々は信じられないほどに相互接続した世界に生きている。世界への旅行や貿易は毎日活発に行われていて、それはジカウイルスを拡大させる機会となっている。」
 ノッチンガム大学の分子生物学教授であるジョナサン・ボール(Jonathan Ball,)教授がそうコメントしている。
 「このような日々起きている状況に比較すると、五輪のもつ(ジカウイルス拡大)リスクは、大洋の中の滴に等しい」

 同教授は、妊娠を望んでいる女性や妊婦は蚊に刺されることを防ぐと共に、ジカウイルス流行地を避けるべきであるとコメントに付け加えた。

 訳者注:ジカウイルスはすでに、またはいずれ世界中に拡大するのだから、リオ五輪参加者が感染して母国に持ち帰っても大海の滴に過ぎないという意味だろうが、これは批判的発言がでるだろう。

 ジカウイルス感染を防ぐために、米国水泳チームは(ジカウイルス感染流行中の)プエルトリコでの強化合宿をアトランタに変更した。
 また野球大リーグでもプエルトリコでの試合を他地域へ変更した。

 これまで五輪が医学的問題から開催地を変更したことはないが、2003年にFIFAが女子サッカーのワールドカップをSARS流行中の中国から米国に急遽変更したことがあった。

 *AP Sports Writer Stephen Wilson and Medical Writer Maria Cheng contributed from London.


28日

 専門家団体、リオ五輪の危険性を否定するWHO指導者の変更を要求
 五輪開催の延期、または開催地の変更をWHOに公開書簡提出

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 国内報道

 AFPBB以外は簡単な内容で紹介




リオ五輪、開催地変更か延期を ジカ熱で専門家150人が公開書簡 AFPBB News  (国際、日本語版)

 {【5月28日 AFP】ジカウイスルへの懸念からリオデジャネイロ五輪の開催地変更か延期を求めて世界各国の医師や科学者、研究者ら150人が署名した世界保健機関(WHO)に宛ての公開書簡が27日、公開された。

 米国、英国、カナダ、ノルウェー、フィリピン、日本、ブラジル、南アフリカ、トルコ、レバノンなどの専門家らが署名したこの公開書簡は、ブラジルでジカウイルスの影響を2番目に強く受けているリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)での五輪開催は「無責任」で「非倫理的」だと述べている。

 さらに「私たちが懸念を強めているのは世界的な健康問題のためだ」として、「世界中から五輪に来た50万人の観光客がジカウイルスに感染した恐れがある状態で帰国し、各地でジカ熱をまん延させるかもしれないという無用なリスクをもたらし」、「このような事態が今のところジカ熱が発生していない貧困国で起きれば大きな苦しみが生じる恐れがある」と主張している。

 ジカ熱は、頭部や脳が異常に小さい「小頭症」などの出生異常を引き起こす恐れがあり、ブラジルでは蚊が媒介するジカ熱がはやり始めた昨年以降、先天性異常を持って生まれた子供が1300人近くに上っている。

 WHOと米国の公衆衛生当局は、ブラジルへの渡航者に蚊に刺されないよう対策するよう呼び掛けるとともに、妊娠中の女性はリオデジャネイロを含め、ジカ熱が流行している地域には行かないよう勧告している。

 一方でWHOは今月に入り、リオデジャネイロ五輪とパラリンピックの会期(8月5日~9月18日)はブラジルの冬季に当たり、蚊に刺される可能性は低くなるとの見方を示していた。また米疾病対策センター(CDC)のトム・フリーデン(Tom Frieden)所長も26日、五輪を中止、あるいは延期すべき公衆衛生上の理由はないと述べた。

■IOCと公式パートナーシップ関係、WHOの「利益相反」に疑念

 しかし、世界の有名大学の医師や研究者らが署名した公開書簡は、WHOは国際オリンピック委員会(IOC)の公式パートナーになっているが両者間の覚書は公開されていないと指摘し、WHOは巨額の金銭を投じたため偏りのない判断ができなくなっているのではないかと疑問を呈した。公開書簡は覚書の公開を要求し、「それができなければWHOの中立性に疑念が生じる」としている。

 公開書簡は「WHOはジカ熱の問題を再考し五輪を延期、あるいは開催地の変更をすべきだ。われわれはWHOとIOCに、科学、公衆衛生、スポーツの精神を最優先して根拠に基づいた透明性のあるプロセスを進める独立諮問組織の設置」を求めている。}


Health Experts Call for Delaying or Moving Olympics Over Zika Threat Voice of America  (米国) 保健医療専門家団体、ジカウイルス感染の危険性から五輪の延期か開催地の変更を求める

 150名の健康専門家達による公開書簡がWHOに送られ、リオ五輪の延期または開催地変更を求めている。理由はジカウイルス感染拡大の危険性からである。

 書簡の署名者は20数カ国からの公衆衛生専門家、医療専門家、学者達から構成されており、五輪を開催することは無責任で非倫理的であると主張している。
 署名者の中には先のホワイトハウスの科学アドバイザーであるフィリップ・ルビン博士も含まれている。

 「ブラジルで流行しているジカウイルス株は、これまで科学が遭遇したことのない様式で健康被害を及ぼしている」、と書簡で述べられている。

 ウイルスは小頭症を含む胎児異常と強く関連している。
 WHOはリオ五輪を含む、ウイルス流行地域へ妊婦が出かけることに警告している。

 WHOはリオ五輪はブラジルの冬期間(8月)行われ、その季節にはジカウイルスを媒介する蚊はそれほど多く発生していないと説明している。
 しかしながら書簡では、もし五輪参加者がブラジルでウイルス感染を起こして北半球の母国に帰国した場合、母国では夏がピークを迎えており、地域の蚊を介してウイルス感染者が多数発生する危険性を指摘している。

 書簡ではWHOがILOとの関係から、独自に五輪開催の延期や場所の変更を考慮しているか疑問であるとし、ILOとの利益相反の関係から、こうした考慮を拒否する可能性を指摘している。

 科学者達はジカウイルスを1947年にアフリカのウガンダで発見しているが、ウイルスの危険性に関しては最近認識したばかりである。

 昨年10月に蚊が媒介するジカウイルスは拡大し始め、妊娠中の女性が感染することで胎児異常が発生し、発達障害を呈した子供が誕生する可能性が指摘されている。


Zika crisis: Rio Olympics 'should be moved or postponed' BBC News  (英国) ジカウイルス感染症危機:リオ五輪は延期または開催地を変更すべき

 100名を超える科学者達がジカウイルスが流行しているリオでの五輪は延期、または開催地域を変更すべきと主張している。
 グループは最近の状況から、五輪をリオで開催するのは非倫理的であると主張し、WHOに公開書簡を送った。

 国際五輪組織員会(ILO)は5月に、ジカウイルス故に五輪を延期、または開催地を変更する必要はないと発表している。

 以下略

Health Experts Urge WHO to Consider Moving Rio Olympics New York Times  (米国) 保健専門家グループ、WHOにリオ五輪開催の変更を要求

 保健専門家達がジカウイルス感染流行のため、リオ五輪の延期、または開催地の変更をWHOに考慮すべきであると要求した。

 150名の専門家の中には、先のホワイトハウス科学アドバイザーであるフィリップ・ルービン博士も含まれている。
 
 公衆衛生(世界健康)の名において、リオ五輪の延期、または開催地域の変更を促すように公開書簡としてWHO事務局長に送られた。

 以下略。

150 experts say Olympics must be moved or postponed because of Zika Washington Post  (米国) 150名の専門家、ジカウイルス流行のリオ五輪は延期か、場所を変更すべきと主張

Scientists disagree over Zika risk at Brazil's Olympics Reuters  (国際) 科学者達がブラジル五輪におけるジカウイルスの危険性を主張

 米国保健当局(CDC)長官がこの夏のリオ五輪はキャンセルする公衆衛生的理由はないと語った翌日、150名の科学者達がジカウイルス感染の危険性は高すぎると反対意見を表明した。

 科学者の多くは生命倫理専門家達で、WHOのチャン事務局長に公開書簡を送った。
 書簡の内容はリオ五輪を延期すべき、または開催地域を変更すべきとしている。

 「50万人のリオ五輪への外国人観光客に不必要な危険性を及ぼし、流行しているウイルス株を自国に持ち帰り、そこでウイルス流行を起こす危険性がある」

 公開書簡閲覧サイト
 152名の研究者名が掲載されている。

Doctors: Postpone or move Olympics due to Zika CNN (米国) 医師グループ、ジカウイルス流行のリオでの五輪の延期、または場所の変更を求める

 著名な医師達と教授陣100名以上が、公衆衛生(公衆の健康)の名において、リオでの五輪開催を延期、または場所の変更を求める公開書簡をWHO事務局長に送った。

 自分たちが懸念していることは世界の健康危機である、と書簡ではチャン事務局長に伝えている。
 さらにブラジルで流行しているジカウイルス株は、これまで科学が遭遇したことがない方向性の健康被害発生の危険性がある、とも言及している。

 この声明文は昨日米国CDC長官のトーマス・フリーデンが、リオ・五輪をキャンセル、または延期する公衆衛生学的危険性はない、と発表した内容との間に大きなギャップがある。

 以下略。


Zika Fears Prompt 150 Public Health Experts to Call for Olympics to Be Moved From Rio ABC News  (米国) 150名の公衆衛生専門家、五輪のリオでの開催に反対表明、WHOに署名入り文書を提出

 150名からなる著名な研究者、医師、医療倫理専門家の団体が、ジカウイルス感染流行のため、五輪をリオから別な場所に移すか、または延期することを求めた手紙に署名し、WHOに提出した。

 WHOのチャン事務局長に宛てた手紙には、ジカウイルス感染に関する新規情報は、リオ五輪に参加する数千人の選手、スタッフ、取材記者達の健康を守るために五輪をリオで開催すべきでない(場所を変更するか、延期する)との内容が述べられている。

 「最近、選手達、代表団スタッフ、そしてジャーナリスト達はリオ五輪に参加するかどうか、意思決定に迷っている」、と団体は述べている。
 「我々は米国CDCが、仕事をするためにジカウイルス流行地へ向かうことは十分考慮すべきである、という忠告に同意している。その忠告に従うならば、全ての選手達はジカウイルス感染症に罹るリスクを負ってまで、競技会に参加することを選ばないだろう」

 手紙には当署125人の専門家が署名したが、その後25名が署名した。

 手紙に記載された五輪延期または場所を変更する新規情報として、妊婦が感染することで小頭症児が発生する事実と、ウイルス感染が免疫的異常であるギランバレー症候群を起こすことである。

 「個々の人々にとってジカウイルスに感染のリスクは低いだろうが、人口全体にとっては紛れもなくリスクは高い。最近、ブラジル政府は12万人のジカウイルス感染疑い者を報告し、同時に1300例の小頭症児(3300例が精査中)を確認している。この小頭症児の発生率は歴史的にみても異常に高い」、と団体は述べている。

 さらに団体は、ウイルス媒介蚊駆除に対するブラジルでの対策は効果がないと述べ、同じ蚊によって媒介されるデングウイルスは、今年度(2016年)は過去2年間に比較して増加してきていると述べている。

 団体が述べている重要なポイントとして、WHOは数十年間にわたって国際五輪委員会(IOC)と連帯関係にあり、それ故WHOはIOCと利益相反の関係にあると強調している。そしてこれまでのWHO当局による声明は曖昧で問題を起こす内容が見られる、と述べられている。

 「ジカウイルス感染の拡大とその内容を十分吟味することなしに、五輪開催が問題なしと判断するWHOの態度は非常に不適切であり、、それ故WHOの信頼性を得るためにも、指導者(指導層?)を変える必要がある。"To prejudge that 'there's not going to be a lot of problems,' before reviewing this evidence [on Zika virus effects] is extremely inappropriate of WHO, and suggests that a change in leadership may be required to restore WHO's credibility," the group wrote.」

 現段階で、WHOとIOCはABCニュースの質問にコメントは出していない。

 ニューヨーク大学医学倫理学部の長官で、手紙の共同執筆者であるアート・カプラン(Art Caplan)は、次の様にも語っている。
 「自分たちはWHOとIDCが不正をしていると断言しているのではなく、この問題(リオ五輪を開催するリスク)についてもっとオープンにして、五輪に関与していない保健当局者達と公の場で論議する必要があることを主張しているのである。 状況をもっと透明にして、率直に、テレビ上で五輪に関与していない専門家達と論議すべきなのだ。」

 「WHOはIOCと密接につながりすぎている。彼らはあまりにも多くの作業を共同で行いすぎている」

 カプラン達団体が最も恐れているのは、ジカウイルスが五輪参加で感染した人々により世界各地へ拡大することであるとされる。


 リオ、女性のジカ感染は性感染症によるものが多いことが示唆
Zika data point to sexual transmission in women CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) ブラジルでのジカウイルス感染症データは、女性における性感染症が多いことを示唆

 リオネジャネイロにおける疫学データから、性的に活動的年齢層の女性のジカウイルス感染率が男性よりも高いことが示され、女性が性感染症としてウイルス感染を受けている可能性が視された。
 ブラジルの研究チームが”bioRxiv”に発表した。

 2015年から2016年にジカウイルス感染と確認された15~65歳の女性の比率を同年代の男性と比較した。女性の感染率が明らかに高かった。
 一方2015年と2013年におけるデング熱に感染した女性は男性よりも低かった。

 女性の感染率が高いということは、性行為による感染が多いことが意味されるが、他に女性は自宅内にいる時間が多いことから蚊に刺される頻度が高いということや、妊婦達が病院を訪れる機会が多く、そのためにジカウイルス感染が発見される機会が多い、等も考えられるが、主として性感染症として女性がウイルス感染を受けている可能性が高いと著者達は述べている。


Georgia health officials report sexually transmitted case of Zika virus Fox News (米国) ジョージア州で性行為ジカウイルス感染が確認

 ジョージア州保健局が発表。
 ブラジル帰りの男性からパートナーの女性(非妊婦)がジカウイルスを感染したとされる。


27日


五輪=米疾病予防管理、ジカ熱脅威大きくないとの見解 ロイター (国際、日本語版)

 {米国疾病予防管理センター(CDC)は26日、ブラジルでのジカ熱の流行は、8月のリオデジャネイロ五輪を辞退させるほどの脅威にはならないとの見解を示した。

CDCの所長は「五輪をキャンセル、もしくは延期する健康上の理由はない」と発表。「選手団にとってのリスクはゼロではないが、どこに旅行に行ったとしてもリスクはある。妊婦を除いて、リスクは特に高くない」と話した。

今月初め、カナダ人教授がハーバード大学の論文でジカ熱が世界中に広がるとして、リオ五輪の中止か変更を訴え、話題となっていたが、多くの専門家は根拠に欠けるとして非難している。}


'Olympics will not be affected by Zika virus threat' Daily Times  (パキスタン) 米国CDC長官、ジカウイルスの脅威はリオ五輪の中止、延期の理由にはならないとの談話

Study identifies risk factors associated with eye abnormalities in infants with presumed Zika virus Science Daily (米国) ジカウイルス感染乳児の目の発達異常:危険因子が同定

 胎児の期間にジカウイルス感染を受け、小頭症を呈した乳児(平均2.2ヶ月)の眼底検査を行い、多くの異常が見つかり、それが視力障害を引き起こす可能性が高いと発表。
 ブラジルの研究チーム。米国医師会雑誌であるJAMA Ophthalmologyに発表。

RELEASE: Zika Virus Puts 2 Million Pregnant Women in the United States Potentially at Risk This Summer and Fall Center For American Progress  (米国) この夏から秋にかけて200万人の妊婦がジカウイルス感染の危険性

 ジカウイルスを媒介する蚊が発生する時期と地域から割り出した妊婦の数は、米国内で約200万人と推定。
 地域によって数が異なるが、ジカウイルス感染による危険性がこれら妊婦に及ぶ。

26日


Preventive measures urged against Zika virus Baltimore Sun (米国) ジカウイルス、予防対策が急がれる

 米国CDCの警告に従ってジカウイルスに対する注意報が国、州、地域当局から出されている。
 地域内で蚊が増殖する可能性ある水たまり等の除去、および蚊に刺されないための対策が必要とされる。

 これまで米国内で544例のジカウイルス感染者が確認され、そのうち157例が妊婦である。
 全例が国外の流行地で感染しているが、10例は感染者から性行為でウイルス感染を受けている。


 ジカウイルス感染胎児が異常発達を呈する確率は13%に上る可能性
 Risk of severe birth defects from Zika virus may be as high as 13 percent The Verge  (米国) ジカウイルス感染妊婦胎児が深刻な脳障害を起こす確率は13%にのぼる可能性

 米国で小頭症児が生まれる確率は0.02~0.12%であるが、ブラジルでの疫学調査の分析では1~13%の間で発生しているとされる。
 研究結果がNew.Engl.J.Medに発表された。

 分析結果はあくまでもブラジルの妊婦が対象であるが、今後発生する他の国でも類似の結果であろうと著者達はコメントしている。
 異常胎児の発生は主として第一妊娠期(1~3ヶ月)とされ、それ以降は無視しる発生率とされる。

 米国CDCとハーバード大公衆衛生学部の研究チームによる。(ワシントンポスト


25日

 
警戒すべきは、感染地域からの帰国者から国内のヒトスジシマカを介して人人感染が起きること

 横浜界隈ではすでに帰国者3人で感染が確認されている。
 他にもいる可能性は大であるが、問題は国内で発生しだしている”ヒトスジシマカ”を介して感染者が出てくることである。
 ジカウイルスは性行為でも感染するので、もしヒトスジシマカで感染が拡がる場合は、蚊に刺されていない場合でも感染している場合があり得る。
 最近、米国から男性同士のカップルでウイルス感染が起きていることが報告されている。

 米国CDCでは尿での検査キットが開発されており、尿中の方が感染後長期間ウイルスが検出されるので(2週間は)、検査は血液(感染後1週間程度陽性)と尿で行うように推奨している。
 米国での検査方法は簡易化が進んでいるので、感染地域帰りの人々、さらには蚊が発生している地域の人々(特に妊婦)でのスクリーニング検査が施行しやすいようだ。

 感染した男性の精液中には2ヶ月間、ウイルスが検出されるというから、デングウイルスなどとは異なる特性をもつウイルスである。
 また神経を破壊、ないし障害を起こすことは、どの程度の割合なのか、現時点では分かっていないことが恐ろしい。

 妊婦がジカウイルス感染を受けても、胎児への影響はすぐには分からない。定期的に胎児エコー検査を行う必要があるが、それは妊婦が蚊を介して、または感染しているパートナーから性行為を介してジカウイルス感染を受けたことを認識していることが条件となる。
 感染した子供への影響も時間が経たないと明確に判断できないことも、ジカウイルス感染症の問題点としてあげることができる。


Rio 2016: Could the Zika Virus Ruin Brazil's Olympic Games?  Newsweek (米国) ジカウイルスはリオ五輪を失敗に終わらせるか?

 ジカウイルスによるリオ五輪の成功に懸念を示す各国の状況。

Zika Virus Likely to Spread in US 'in the Next Month or So,' Official Says TIME (米国) 米国でジカウイルスは来月か、その後に拡大する可能性、当局が警告

 国立アレルギー、感染症センターのアンソニー・ファウチ長官の談話。
 来月またはその後に米国内にジカウイルスは拡大する可能性。
 政府は局地的に発生したジカウイルス感染症が国内に拡大しないように対策を強化する必要がある。
 これまでも米国内にジカウイルス感染が起きているが、全ては流行地で感染したものである。


24日

 
            横浜周辺
{ジカウイルス感染に十分注意して!!、特に子供は}

 横浜でジカウイルスに感染した女性が確認された。
 妊婦の可能性もあるようだ。

 ジカウイルスを媒介する「ヒトスジシマカ」も発生しているようだ。
 海外で感染した人間が、国内でヒトスジシマカに刺されると、その蚊が周辺の人に刺すことでウイルスは拡がる。

 妊婦がウイルスに感染すると異常胎児出生の危険性があるから、一般社会は妊婦や妊娠予定の女性が蚊に刺されることを防がなければならない。
 成人ではギランバレー症候群他の神経疾患が起きる例もある。

 
 しかし元小児科医の管理人は、発育期の子供達が感染することを恐れている。
 それは以下の理由からである。

 ジカウイルスは脳神経細胞への親和性が高く、それ故胎児の脳に感染し脳細胞を食いあさる。
 高齢者や成人では脳に感染しても、後遺症なしに治癒する可能性が高いとされる。

 しかし発育期の小児に感染した場合、どのような障害が脳神経系に生じるからは定かではない。
 とにかくデータがない。発育期(新生児~思春期)の子供がジカウイルスに感染した場合のデータが全くない。
 妊婦を含めて成人に感染した事例は、不明確なりにも統計は取られつつあるが、小児例に関する感染データはない。

 発育期の脳・神経系は活発に発達する。そこにジカウイルスが感染した場合、どうなるのか?
 永久的神経障害を起こすこともあり得るし、明らかな知的障害を引き起こしうる。

 しかし、障害が発生しても正常範囲内なら気づかないかも知れない。

 「やや自閉気味になったね、最近」
 「なんか性格が変わったんじゃない」
 「なんか運動神経が前よりも悪いね」
 「聴力、視力がやや悪くなっているんじゃない」
 「学習能力が落ちている」
     等

  ”ジカウイルスに注意を要するのは妊婦だけでなく小児も含めなければならない”


横浜市の20代女性、ジカ熱感染 蚊が飛び始め活動中 テレビ朝日

 蚊が飛ぶ季節になってから初めての感染です。

 厚生労働省によりますと、横浜市に住む20代の女性のジカ熱感染が確認されました。今月中旬まで半年ほど、ブラジル以外の中南米の流行地域に滞在していました。女性は発疹があり、自宅で療養中です。ジカ熱は蚊が媒介して感染が広がります。国内の蚊の活動時期である5月中旬以降で感染が確認されたのは初めてです。
 これから蚊が多く発生する時期になります。厚生労働省は「蚊の多い場所に行く時はできるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用する」など、蚊に刺されないように対策を呼び掛けています。

横浜20代女性、ジカ熱感染 中南米に滞在 47NEWS

 厚生労働省と横浜市は23日、中南米から帰国した横浜市の20代女性が、蚊が媒介する感染症「ジカ熱」に感染したことを確認したと発表した。現地で蚊に刺され、感染したとみられる。中南米で流行が拡大した昨年5月以降、国内で感染が確認されたのは6例目。

 厚労省によると、女性はブラジル以外の中南米の流行地域に約半年滞在し、今月中旬に帰国した。その後発熱や発疹の症状が出て、20日に医療機関を受診。横浜市衛生研究所の検査で陽性が確定した。現在は快方に向かい自宅で療養中という。


23日
22日
21日

 米国279例のジカウイルス感染疑い妊婦をフォロー中、CDCが発表
Health|CDC Is Monitoring 279 Pregnant Women With Possible Zika Virus Infections New York Times  (米国) 米国CDC、ジカウイルス感染疑い妊婦279例を観察中と発表

 米国CDCは現在、279例のジカウイルス疑い妊婦をフォローしているが、そのうち157例は米大陸の50州とコロンビアDC、そして122例はプエルトリコとされる。
 5月20日発表された。

 先に行われたチェック数の2倍の数となっているが、急増したと言うよりも定義が変更されたことが関係している。

 ほとんどの妊婦は未だ妊娠を継続しているが、どれだけの中絶が行われたか、死産が起きたか等に関しては発表されていない。
 しかし10例近くで、死産、小頭症、田の先天的異常が見られているとされる。

 比較的少数であるが性行為でウイルス感染を受けている例が確認されているが、蚊から感染したか、性行為で感染したかの鑑別は難しい、と米国保健当局では説明している。

 先にまとめたデータでは、蚊に刺された記憶が無い場合、症状があった記憶が無い場合でも、異常胎児を宿した妊婦が見られたことから、今回の調査ではウイルス感染を受けていたかの検査と共に、その抗体検査も行われた。抗体検査でもって以前にウイルス感染を受けていたか確認される。


ブラジルで流行中のジカウイルスがアフリカで拡大の危険性

ジカ熱 中南米と同型ウイルスをアフリカで初確認 NHK

 {WHO=世界保健機関は、中南米で流行するジカ熱のウイルスと同じ型のウイルスが、アフリカで初めて確認されたことを明らかにし、流行の拡大に注意を呼びかけるなど、ジカ熱による影響が各地に広がっています。


WHOでアフリカ地域を担当するモエティ局長は、20日、スイスのジュネーブでジカ熱について記者会見を行いました。
中南米を中心に感染が広がっているジカ熱は、妊娠中の感染と、先天的に頭部が小さい小頭症の赤ちゃんが生まれることが関連すると指摘されています。
記者会見で、モエティ局長は、西アフリカの島国カボベルデで、アフリカでは初めて、中南米で流行するジカ熱のウイルスと同じ型のウイルスが、確認されたことを明らかにしました。
ウイルスはブラジルからカボベルデに持ち込まれた可能性が高いとしていますが、詳しい感染経路などは分かっていません。
モエティ局長は「感染がアフリカの入り口にまで拡大していることを示すもので、懸念している」と述べ、アフリカの各国に、妊娠中の女性に対し、蚊に刺されないよう十分な対策を講じることなどを求め注意を呼びかけました。
一方、フランスの保健当局は19日、カリブ海にあるマルティニーク島で、フランス領では初めてジカ熱への感染が原因で84歳の男性が死亡したことを明らかにし、ジカ熱による影響が各地に広がっています。}


アフリカでジカ熱初確認=中南米で流行の型-WHO 時事通信

 {ベルリン時事】世界保健機関(WHO)の担当者は20日、中南米で広まったジカ熱と同じ型のウイルスがアフリカで初めて確認されたと発表した。西アフリカ沖の島国カボベルデで見つかり、ブラジルから入ったとみられている。
 担当者は「流行が南米を越えてアフリカの入り口まで来たことを示している」と懸念を表明。ジカ熱ウイルスが主に蚊を媒介して拡大し、妊婦の感染が新生児の小頭症の原因になることから、アフリカ各国に対し、妊婦への情報提供や蚊対策の強化を呼び掛けた。 
 カボベルデでは今月8日までにジカ熱の感染疑い例が7557件あり、小頭症も数件報告されている。}


Zika virus strain 'imported from the Americas' to Africa  BBC News  (英国、公共放送) ジカウイルス、米大陸からアフリカへ拡大

 北アフリカの西沖合に位置する、アフリカの玄関口とされるカーボベルデ共和国で7000人のジカウイルス感染疑い者が確認されているが、その中に180人の妊婦が含まれている。
 これまで流行しているジカウイルスが、アフリカ型か、現在ブラジルで流行しているアジア型か不明であったが、WHOはアジア型であると発表した。

 今後アフリカ大陸へ拡大してゆく可能性が高く、各国での調査が強化されることと、妊婦への啓発が重要となっている。

 
 {カーボベルデ共和国(カーボベルデきょうわこく)、通称カーボベルデは、大西洋の中央、北アフリカの西沖合いのマカロネシアに位置するバルラヴェント諸島とソタヴェント諸島からなる共和制の国家である。首都はプライア。}

 管理人コメント:本年3月19日に、WHOと米国のVOAは、このカーボベルデでのジカウイルス感染拡大を懸念してウエブ錠で報告していた。その頃はジカウイルスがアフリカ型か、アジア型か明確にされていなかった。


19日

 本日のジカ関連国内情報 16:02

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17日

Rio 2016 Olympics: Australian athletes to be given anti-Zika virus condoms as 'a common sense approach' The Independent  (英国) リオ2016年五輪:オーストラリア選手団、ジカウイルス対策コンドームが支給

 我々がリオで遭遇する深刻な問題に対する常識的対応、と選手団の責任者であるキティー・チラーはコメントしている。

Australian Olympians to get 'Zika-proof' condoms CNN (米国) オーストラリア五輪選手団、ジカウイルス感染予防特殊コンドームが支給


 管理人コメント:日本選手団の場合は、どのような注意と対策が行われているのだろうか?また国内において世界でも名高い性風俗国家の日本では、これからの蚊の季節、南米からの帰国者経由での市中での感染に対して、厚労省から、どのような啓発がなされているのだろうか?
 特に流行地でウイルス感染した男性が帰国後、妊婦のパートナーへウイルスを感染させることは可能な限り防止する必要がある。


16日


リオ五輪のジカ熱対策で選手団にコンドーム支給、豪五輪委 AFPBB News  (AFP、日本語版)

 {【5月16日 AFP】ブラジルのリオデジャネイロ五輪に派遣されるオーストラリアの選手たちに、ジカ熱予防対策として非常に高い性能をもつコンドームが無料で支給されることになった。オーストラリア五輪委関係者が16日、明らかにした。

 ブラジルでは蚊が媒介する感染症のジカ熱がまん延している。妊婦がジカウイルスに感染すると胎児が小頭症になる可能性が指摘されている。

 リオ五輪の選手村にもコンドームの自動販売機はあるが、万全な対策で臨みたいオーストラリアは特別措置として「心から安心」できるよう自前の特製コンドームを支給することを決めた。

 コンドーム支給にあたってはオーストラリアの製薬企業スターファーマ(Starpharma)の協力を得た。同社によれば特製コンドームは潤滑剤に性感染症の予防効果があり、臨床検査でのジカウイルス予防効果は「ほぼ100%」だったという。

 コンドーム支給について、同五輪のキティ・チラー(Kitty Chiller)豪選手団長は「チームの健康と安全を最優先で考えた結果だ」と説明した。}


(Zika virus) Beijing confirms Shandong woman, 29, infected Hong Kong Standard (香港) 北京、山東省の29歳女性がジカウイルスに感染していることを確認

 中国初のジカウイルス感染例が報告された。
 山東省の29歳女性がベネズエラで5月11日に、発疹と発熱を呈し、13日、中国に帰国後15日にジカウイルス感染が確認された。


北京で初のジカ熱患者、ベネズエラから帰国の女性―中国 Record China (中国、日本語版)

 {2016年5月15日、中国北京市の保健当局は、南米ベネズエラから帰国した女性がジカ熱に感染していたと発表した。新華社が伝えた。

蚊が媒介するジカ熱に感染していたのは、山東省煙台市の29歳の女性。女性は今年4月にベネズエラに渡航し、今月13日に帰国した。同11日ごろから発熱があり発疹も見られた。帰国時に空港の検疫で感染の疑いが指摘され係員と病院へ向かいそのまま入院。状態は安定している。

北京でジカ熱の患者が報告されたのは初めて。}


Australian Olympians to be given Zika virus-proof condoms at Rio Games The Guardian  (英国) オーストラリア五輪チーム、ウイルスを通さないコンドームがリオ五輪で配布される

 オーストラリアの製薬企業であるスターファーマ・ホールディングズが、ウイルスを通さないコンドーム、アンセル社(世界第二のコンドームメーカー)のコンドームを選手村に無償で用意する。

 選手村には五輪組織委員会が用意した通常の男性用コンドーム35万個、女性用コンドーム10万個が無償で入手できる販売機が設置されている。


Rio 2016: Australia's Olympic athletes given anti-viral condoms to combat Zika virus ABC Online (オーストラリア) リオ2016:オーストラリアの五輪選手に、ジカ対策用にウイルスを通さないコンドームが提供


 今朝のジカ関連情報

 オーストラリア五輪組織、選手団に2重のコンドームを配布
 



15日

 管理人アーティクル
ジカウイルス感染症――神経親和性が引き起こす多彩な病態像  先見相違の会

 2015年春以来、ブラジルから中南米、カリブ海、さらに米国領自治区プエルトリコなどに急速に拡大しているジカウイルス感染症は、国内ではジカ熱と呼ばれているが、その病態像は未だ十分に解明されていない。

熱帯地域に分布する蚊の一種であるネッタイシマカが主としてウイルスを媒介するが、国内にも分布しているヒトスジシマカでも媒介される可能性が高い。同属のデングウイルス(デング熱を引き起こす)もこれらの蚊により媒介される。

しかしながらジカウイルスはデングウイルスに比較しても、人に対する病原性が複雑であり、胎児や成人の脳および神経系へも感染し多様な症状を引き起こしている。

そうしたことからWHOは本年(2016年)2月に、公衆衛生上の世界的危機として、ジカウイルス感染症(以後ジカ感染症)への警告を発した。

ジカウイルスは70年前アフリカのウガンダのサルから分離されているが、現在の南米のウイルスはその時点のウイルスから変異していて、人への病原性に変化が出ていると考えられている。

現在のウイルスの病原性は未だ完全に評価できていないが、神経組織に障害を与える神経親和性のウイルスであることが確認されているから、今後世界的に脅威となってくることは確実である。

以下、ジカ感染症の概要を医学的見地から簡単に説明したい。なお、説明には当方の仮説的見解が若干含まれている。

“ジカ熱”というのはジカウイルス感染による全身性の急性期炎症反応の一種で、数日間の発熱、発疹、結膜炎、関節痛などの症状を起こす。しかし、同時に、または経過中、さらには急性期後にウイルス感染による多様性ある神経組織障害が見られる例が少なくない。


そこで発現される症状は”年齢によって異なり”、神経組織が発達途上段階にあるほど、障害症状が強く出てくる。そうした意味では今後、発達期の小児でジカウイルス感染が増えてくると、どのような障害がさらに明らかになってくるか大いに危惧されるところである。


ウイルス感染は上記したように主として蚊媒介によるが、性行為によっても人人感染が起きる。感染した男性の精液中に二ヶ月経過してもウイルスが見つかっている。他に血液、尿、唾液でもウイルスは見つかる。そうした体液をを通じてどれだけの感染が実際に起きえるのか、現時点では不明であるが、献血では過去一ヶ月以内に感染地域を旅行した人は採血対象となっていない。

ジカ感染症は、胎児から高齢者に至る年齢層で発現される症状は異なっており、以下のように整理することができる。

1)胎児期感染

妊婦が感染して、胎盤経由でウイルスが胎児に感染。妊娠初期に(1~3ヶ月)胎児の発達異常が起きやすいとされる。

・胎児期間:死亡、流産、小頭症( 脳、前頭葉破壊、脳神経破壊)が発生。

・出生後:外見的に異常が認められなくても、聴覚・視覚障害、知的障害他が明らかになってくる可能性がある。

2)小児・成人期感染

・ジカ熱(ウイルスの全身感染による急性期症状): 感染者の2割が有症状で1週前後で回復する。その後ウイルスはしばらく体内に残存して他症状を引き起こす可能性がある。無症状者も同様である。

・ギランバレー症候群(感染神経細胞への自己抗体産生による):ウイルス感染数週後に発症、重症度は、軽症治癒~身体部分麻痺~重症麻痺~死亡、と様々である。ジカ熱の既往がない例もある。

・脳髄膜炎、脊髄炎:ウイルス感染後早期に発症する例が多い。重症例は死亡。中等軽症例は治癒。ジカ熱の既往がない例もある。


2016年5月上旬段階では米国内で蚊が増殖しはじめる季節となっていて、各州では蚊対策とジカウイルス感染症啓発が強化されている。特に、性感染症(STD)としての注意も大々的に行われている。

8月にリオで開催される五輪に対して、参加を見合わせる女子選手もいるようであるが、基本的に各国チームは蚊対策を強化し参加するようである。


外岡立人(医学ジャーナリスト、医学博士)


 ドイツで性行為後発病ジカ感染者が確認
Germany reports 1st sexual transmission of Zika virus Business Insider (国際) ドイツで初の性行為感染ジカウイルス感染症が確認

 AP通信

 ドイツ、ロベルト・コッホ研究所は13日、女性のジカウイルス感染者が、ドイツで初の性行為による感染者であったと発表した。
 プエルトリコに4月初めまで滞在した男性から感染したとされる。
 男性は女性が発病する2週間前に発症している。


14日

ジカ熱、シンガポール初の感染者確認 AFPBB News

 {5月14日 AFP】シンガポール保健省は13日、ジカ熱感染の「震源地」ブラジルに渡航していた外国人男性(48)のジカウイルス感染を確認したと発表した。シンガポールでの感染確認は今回が初。

 保健省によれば、シンガポールの永住資格を取得しているこの男性は、今年3月27日から5月7日までブラジル・サンパウロ(Sao Paolo)に滞在していた。

 保健省と国家環境庁(NEA)が発表した共同声明によれば、男性は今月10日に発熱や発疹がみられ、2日後に入院、隔離され、13日にジカウイルスの陽性反応が出たという。

 男性患者はこれから国立病院に移され、感染拡大の可能性を最小限にとどめるために治療中は隔離される。現在は回復中で、ウイルス反応が陰性になれば退院となる。

 男性患者の家族も検査を受けており、具合が悪くなれば医療機関を受診するよう指示されているという。}


Will the Olympics go on? Three major concerns in Rio, addressed CNN  (米国) リオ五輪開催は可能?3つの主要問題に焦点

 リオ五輪は可能なのか、この数ヶ月間論議の的となってきた。
 性状不安、ジカウイルス流行が続いていたり、それでも何とか五輪開催ができるのか、それとも延期されるのか、それらを決定する主要課題をまとめた。

 (不安の背景)
  今週カナダの公衆衛生専門家が、ジカウイルスの世界的拡大の危険性があることから、リオ五輪の延期、または開催場所の変更などを学術誌で発表している。
  政局が不安定となっていて、五輪開催の責任者が不明瞭となりつつある。
  経済状態が悪化の一途をたどっていて、失業者数も急増している。

 ・jジカ問題
  五輪開催期間(8月)、リオは冬期間に入るため、蚊の脅威は低減される。

 ・政局不安定
  この程度の政情不安は五輪開催に影響しないと、国際五輪組織委員会は声明を出している。

 ・選手達の参加状況
  スーパースター達は参加予定、感染対策を強化

 管理人コメント:五輪開催が可能かの論議はさておいて、そこまでして開催する五輪の意義は何なのか、その答えは見いだされていない。
 五輪の理念が見失われて久しい。リオ五輪開催の意義は問いたくなるが、岩波書店「世界」2月号で、”理念無き東京オリンピック”と題して、多くの識者が五輪について意見を呈している。対象は東京五輪であるが、本質的には五輪の存在意義に迫るもので、リオ五輪も含まれてくる。背景には東京にもリオにも類似の問題があるのだろう。平和の祭典、スポーツ文化の祭典が、今や経済効果、都市再開発等が目的となってしまっている現状の中で、貧富の格差が激しいブラジルで五輪が介される理由ははなはだ怪しげである。そしてそれを強力に推進している国際機関や大企業など。水面下には大都市から流れ出る汚染水でよく見えない奇怪な大生物がうごめいているのかもしれない。


13日

五輪=WHO、ジカ熱対策で安全な性交渉と密集地回避など推奨 ロイター

 {世界保健機関(WHO)は12日、8月のリオデジャネイロ五輪でのジカ熱対策として、人口の密集した貧しい地域を避けることや、安全な性行為を推奨した。ジカ熱は蚊によって伝染し、胎児に影響を与える。

WHOは、選手たちや観客にはブラジルへの渡航を前に医者などの助言を受けるべきと助言。また、できるだけ防虫剤を使用し、滞在中の性交渉は安全を心がけるか、控えるよう勧め、帰国後も4週間は避けるべきだと語った。

また、滞在するなら人口の密集した都市部を避け、空調のある環境を優先させるべきと発言。妊婦は渡航を避けるべきとした。}

「妊婦はリオ五輪に行かないで」、ジカ熱予防でWHOが勧告 AFPBB News

 {世界保健機関(WHO)は12日、ブラジルで流行しているジカ熱に関連し、妊娠している女性は今年の夏季五輪が行われるブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)への渡航を控えるよう勧告した。五輪の参加選手や来場者にはジカウイルス感染の予防策を講じるよう呼び掛けた。

 蚊が媒介するジカウイルスへの不安が拡大している中、WHOがリオデジャネイロ五輪に明確に言及したガイドラインを発表したのは初めて。ジカウイルスは新生児の先天異常である小頭症の原因になっていると専門家らは指摘している。

 WHOは汎米保健機構(PAHO)と共同で、妊婦は「ジカウイルス感染が現在発生中の地域には渡航しないように」との勧告をあらためて表明し、「リオデジャネイロもこれに含まれる」と述べた。}


WHO、リオ五輪訪問者に勧告 ジカ熱予防「貧困地区避けて」 中日新聞

 {世界保健機関(WHO)は12日、五輪のためブラジル・リオデジャネイロを訪れる選手や一般の人々に、ジカ熱の感染を防ぐため人口が密集した貧困地区に行くのを避けるよう勧告した。

 衛生環境が悪い貧困地区ではジカウイルスを媒介する蚊が繁殖しやすく、蚊に刺されて感染するリスクが高くなるためだとしている。

 また、ジカウイルスは性交渉を通じて感染する恐れがあるため、訪問者は帰国後も少なくとも4週間はコンドームを使用するなど安全な性交渉を心がけるよう求めた。さらに訪問中は防虫スプレーを使うなど、蚊に刺されないための対策の徹底を要求している。}


12日


韓国で5人目のジカ熱感染者 フィリピン訪問の男性  朝鮮日報  (韓国、日本語版)

 【ソウル聯合ニュース】韓国の疾病管理本部は11日、30代の韓国人男性が蚊による感染症「ジカ熱」に感染したと明らかにした。国内5人目の感染者となる。

 疾病管理本部によると、男性は先月27日に出張でフィリピンを訪問し、今月4日に帰国した。フィリピン滞在中に蚊に刺され、ジカウイルスに感染したと推定される。

 男性は今月9日に発疹や関節痛、筋肉痛の症状が現れたため医療機関を受診した。翌日行った血液検査では陰性だったが、尿検査で陽性が確認された。

 疾病管理本部は中央疫学調査官を派遣し、感染経路などを調べている。男性の容体は安定しているが、入院し追加の検査を受ける予定だ。

 管理人コメント:フィリピンでジカウイルスに感染する例が増えているが、未だ散発的である。本当に蚊が媒介しているのか、それとも性行為で感染しているのかは不明である。血液では陰性であるが尿で陽性だったことは、感染後1週間以上経過していて血中からウイルスが消えていたということだろうか。他報道では血液でも陽性となっている。
 これまで韓国では5例のジカ感染者が見つかっている。ブラジル帰り1例、ベトナム帰り1例、フィリピン帰り3例となっている。


11日

 ジカウイルス検査、尿で検査が可能
CDC: Data shows Zika virus stays longer in urine than blood AOL News  (米国) CDC;ジカウイルスは血中よりも尿中に長期間存在

 ジカウイルス感染者の体内に、ウイルスは血中よりも尿中に長く存在することから、CDCはウイルス検査キット”Zika virus RT-PCR”を感染疑い者が2週間以内なら尿を検体として分析することを勧める。

 もし発症が7日以内の場合は、感染疑い者の血液と尿を一緒に分析することを勧める。


CDC: Doctors should test for Zika in urine as well as in blood Washington Post  (米国) CDC;ジカウイルス検査は血液検体と同様に尿検体でも可能

 新規データが尿中の方がジカウイルスが血中以上に長く存在していることから、ジカウイルス感染疑い者の検査方法が変わった・
 感染疑い者は2週間以内なら血液と尿を検査する。これにより従来よりも正確に感染者が同定される、とCDCでは説明している。


 今朝の海外情報
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 管理人コメント:情報は非常に多彩となってきている。ジカ流行が間近だからだろう。


 今朝の国内情報
  Google検索による

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 管理人コメント:新しい情報は非常に少なく、一般的話題が主となっている。


10日

 スイスでのジカ感染者数増加
Zika cases on the rise in Switzerland The Local.ch (スイス) スイス、ジカウイルス感染者増加

 スイスでこれまで16例のジカウイルス感染者が確認された。
 しかしウイルス感染しても80%は症状を呈しないため、実際の感染者数はさらに多いと考えられている。

 全16人はジカ感染流行地からの帰国者とされる。

 ジカウイルス感染は妊婦で異常胎児が発生することが知られている。
 本年(2013年)1月に初の感染者2例を確認している保健当局では、妊婦または妊娠を望んでいる女性にジカ感染地域への旅行を控えるようにアドバイスしている。
 また流行地から帰国した女性は3ヶ月は妊娠をさけるように当局では注意している。
 ジカウイルスは男性の精液中に長らく存在することから、流行地から帰国した男性は3ヶ月間はコンドームの使用が必要とされ、パートナーが妊婦の場合は出産まで安全な性行為が求められている。

 管理人コメント: 性行為感染の危険性については本邦の報道機関はほとんど伝えていないような。スイスでは感染地域から帰国後3ヶ月間は、要注意としていて、米国CDCの1ヶ月間以上の期間を警戒期間としているようだ。日本では?当方の周辺でも中南米旅行からの帰国者はいるが、何も注意されていないようだ。五輪参加予定の選手達にも状況は伝わっているのだろうか?


 カナダの法律専門教授、リオ五輪の延期を主張
Rio Olympics should be postponed or moved due to Zika: professor CBC.ca  (カナダ) ジカ感染症が続いているリオでの五輪は延期か、場所を変えるべき:カナダの公衆衛生学専門の法律家が主張

 ハーバード公衆衛生レビュー5月号に、オタワ大学のアミル・アトラン(Amir Attaran )教授が論説を掲載した。
 50万人が観戦に訪れると予想されるリオのオリンピックとパラリンピックでウイルス感染した人々が自国に戻った後、ウイルスが拡大する可能性があると警告している。
 
 多くの人々は無症状であるが、発症した人々は発熱、身体痛、発疹、および結膜炎を起こす。
 しかしジカウイルスは妊娠中に感染した妊婦で、深刻な胎児異常を起こす例が知られている。
 さらにウイルスは成人と小児でギランバレー症候群や他の神経学的障害を起こすことが知られている。

 またジカ感染が流行している地域(中南米、メキシコ、カリブ海)では性行為でウイルスが感染することが明らかになっている。

 アトラン教授はCBCの12日のインタビューで次のようにコメントしている。
 「問題は、我々がゲームと健康のどちらを選ぶかということである。自分にとっては答えは明白である。すなわち世界の健康を脅かしてまでゲームを開催すべきではない」

 同教授はさらに国際オリンピック組織委員会とWHOがゲーム開催を許可するのは無責任な行為だと語った。

 中略

 同教授はオリンピックの中止を主張していない、時期を延期するか、安全な場所数カ所で行えば良いという。


 管理人コメント:五輪は商業主義化しているから、このような正論に耳を傾ける関係者やジャーナリストいないだろうなぁ。日本の報道機関はリオ五輪でのジカ感染症について触れているものは皆無に近い。カナダは英国流公衆衛生学が社会に根付いているから、このような記事がカナダの公共放送で取り上げられる。日本のレベルダウンされたNHKではありえないだろう。WHOも情けないことに背後で金が動いている。リオ五輪とジカ感染症の問題をニュースとして取り上げた報道機関は、ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、英国BBC、米国CNN、カナダCBC、豪州他。日本NHKは五輪代表候補選考会や代表者の取材などだけ。五輪報道ではジカウイルスに関しては触れたことはない。たぶん禁句とされているのだろう。


8日


4th case of Zika virus confirmed in S. Korea Shanghai Daily  (中国) 韓国で4例目のジカウイルス感染症が確認

 ベトナム旅行から帰国した女性がジカウイルスに感染していることが確認された。韓国CDCが発表した。

 25歳女性が4月10日から30日までベトナム、ホーチミン市に滞在して、5月1日に帰国した。
 女性は4日に病院受診、発疹と関節痛があり、蚊媒介ウイルス感染症(ジカ)と診断された。
 韓国CDCは女性がベトナム滞在中に蚊に刺された可能性を示唆している。

 また保健省はベトナムで4月13日から17日までの間に女性と会っていた人からのウイルス感染を疑い、検査をしている。(他情報で、検査結果は陰性だとされる)
 当症例で韓国のジカウイルス感染者は4人となった。

 ” Zika is a virus that is primarily spread by mosquito bites, particularly risky for pregnant women as it is thought to be linked to a rare birth defect- microcephaly that causes newborn babies to have unusually small heads and damaged brains.  妊婦は危険。

The Zika virus is believed not to be spread by ordinary touches between humans, but it can be transmitted through sex and blood transfusion. Cases of sexual transmission from travelers to their sexual partners had been reported from the United States and Europe. 性行為、輸血でも感染が起きる。

The KCDC advised pregnant women not to travel to Zika-infected countries, while recommending fertile women delay pregnancy for at least two months after returning from those countries.” 韓国CDCは、妊娠可能女性は流行地域から帰国後少なくとも2ヶ月間は妊娠を伸ばすこと、および妊婦は感染地域に旅行すべきではないこと、としている。

 中国の欧文紙(海外向け?)は、新華社通信をはじめとして非常に科学的記述をしている。


 管理人コメント:東南アジア(タイ、ベトナム他)でジカ感染する人が増えているが、国外旅行の既往がない例は、蚊媒介によるのか性行為感染なのか鑑別が難しい。フィリピンでも発生しているが、WHOは感染源は未定とし、流行地とはせず、散発例としている。東南アジアにおけるウイルス感染蚊の実態は現在は不明である。日本からも東南アジア旅行者は多いと思われるが、女性は要注意であるが妊婦は特に注意すべきだろう、東南アジア帰りの男性は、ウイルス感染している可能性があるからパートナーへの感染には十分注意すべきである。

7日


Unborn baby of Spanish woman who contracted Zika virus is first case of microcephaly in the country Daily Mail (英国) ジカウイルスに感染したスペインの妊婦で、同国初の小頭症胎児が検査で確認

 南米を旅行したスペイン人妊婦が妊娠20週の胎児エコー検査で、小頭症といくつかの異常が検出されたと保健省が発表。ジカウイルス感染による同国初の異常胎児となる。

 スペインではこれまで105例のジカウイルス感染者が見つかっているが、その中で13人が妊婦とされる。


Major League Baseball, Wary of Zika Virus, Moves Games From Puerto Rico New York Times  (米国) 米大リーグ、ジカ感染症の懸念からプエルトリコでの試合を他地域に変更

 今月、プエルトリコで予定されていたパイレーツとマーリンズの試合がジカ感染症の懸念から、マイアミに変更された。
 5月30日と31日にマーリンズ公園で行われる。


6日

DC Department of Health plans to distribute Zika virus prevention kits Washington Post  (米国) ワシントンDC保健局、ジカウイルス予防キット配布を検討

 蚊の幼虫に毒性ある薬剤を詰めたドーナツ型の円盤(蚊の幼虫が発生しやすい水たまりに使う:訳者)、蚊防虫スプレー、コンドームからなるキットを市民教育のために配布することを検討している。
 DC内を旅行した3人がジカウイルスに感染したことを受けての対策となる。

 5月14日と6月16日に、全行政区で蚊と性行為で感染するウイルスに対する啓発を行うが、その際にキットを配布する。
 
5日


Bacteria-Infected Mosquitoes Could Slow Spread of Zika Virus New York Times (米国) 細菌感染したネッタイシマカはジカウイルス拡大力が低下

 細菌の一種であるボルバキアは多くの昆虫に感染していて、その昆虫の生殖能力を低下させる。

 このような性質を利用して、ネッタイシマカにボルバキアを感染させ、ネッタイシマカの駆除に利用する試みがなされているが、それはデング熱ウイルス対策で成果を収めている。
 ブラジルの研究チームはジカウイルスについても、同じ効果が期待されることを確認し、ボルバキア感染ネッタイシマカを放すことで、発生するネッタイシマカにボルバキア感染を起こさせ、ネッタイシマカの数の減少が可能と考えている。
 ジカウイルス媒介ネッタイシマカが減ることでジカウイルス拡大を抑えられるとの仮説である。


4日


 ペルーで地域内ジカウイルス感染が確認
Peru finds local Zika cases; report supports complication links CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) ペルーで地域内ジカウイルス感染症が発生:ブラジルからジカウイルス感染と合併症が強く相関している事実が報告

 汎米保健機構(PAHO)とペルー保健省が、ペルー国内でジカウイルス感染症が発生したことを報告した。
 4月中旬にペールーでベネズエラで感染した夫が帰国後、妻が性行為でウイルス感染した例が報告されていた。

 今回の発表では、北部ペールー二カ所で3人の感染者が確認されたとされる。
 蚊駆除対策が強化されている。


 一方、ブラジルの研究チームから”Emerging Infectious Diseases(新興感染症、米国CDC発行雑誌)に、2015年にブラジルで初のジカウイルス感染が認められた時期の疫学調査から、ウイルス感染と合併症の因果関係が示されたデータが報告された。
 発疹を呈する感染症(その頃はジカウイルス感染症が認識されていなかった)発生の5~9週後にギランバレー症候群の突然の発生が見られ、30~33週後には、小頭症児の発生が急増したとされる。


 プエルトリコでの大リーグ試合中止になる可能性
MLB reportedly may cancel Puerto Rico series because of Zika concerns  Washington Post  (米国) 大リーグ、ジカウイルス流行プエルトリコでの試合を中止する可能性

 プエルトリコでジカウイルス感染男性が合併症(特発性血小板減少症)で死亡したこともあり、同ウイルス感染症が流行しているプエルトリコでの大リーグ試合を中止すべきか検討されている。

 対象となっている試合は、5月30日~31日に行われる予定のサンジュアンにおけるピッツバーグ パイレートとマイアミ マーリンズの試合である。

 両チームの選手達が球場をマイアミに移すように希望していることから、そのように実行されると予想されている。


3日


British journalist struck down with deadly Zika virus as Brazil warns of new dangers Mirror.co.uk (英国) 英国人ジャーナリスト、ジカウイルス感染:ブラジルではジカウイルス感染胎児に関する新たな知見が発表、警告


2日


Zika virus: Risk higher than first thought, say doctors BBC News (英国) ジカウイルス:予想されていた以上にリスクは高いと専門家達がコメント

 ジカウイルスに感染した妊婦の1%が小頭児を出生するとされているが、ブラジルの専門家達は、小頭症を呈して無くても子宮内で胎児は種々の脳発育異常を起こしていると語り、その頻度は20%を超えるとBBCに語っている。

 別な研究(New Engl. J. Medへの発表論文)では、感染妊婦の子宮エコー検査で、発育制限を含む異常を29%で認めたとされる。


Zika Virus Birth Defects May Be 'Tip of the Iceberg', Experts Say NBCNews.com (米国) ジカウイルスによる胎児異常は氷山の一角の可能性、専門家達が示唆

 ジカウイルス感染症による胎児異常は、実際は報告以上に多く、報告例は氷山の一角であろうとの見解が多くの小児科医から5月1日のバルティモアで行われた小児科学会で呈された。
 
 生まれたときは正常に見えても、次第に脳の発達障害などが明らかになる可能性が高い、と説明している。

 管理人コメント:As I mentioned above. 管理人は以前から上記表内で記述している。


First US Death Tied to Zika Is Reported in Puerto Rico New York Times (米国) プエルトリコで初のジカウイルス感染症で死者発生

 本年2月に発生。70代男性。特発性血小板減少症で内臓出血が原因で死亡。
 ジカウイルス感染で血小板に対する自己抗体が産生された。

 プエルトリコでは昨年12月以来、683例のジカウイルス感染者が確認されており、89例が妊婦となっている。
 14例の妊婦はすでに出産しているが、全て健康新生児と当局では説明している。
 一方17例が入院しているが、このうち7例がギランバレー症候群とされる。


1日


4月

30日

 ヒラリー・クリントン、ジカウイルスの危険性を連邦議会に訴える
Hillary Clinton Calls on Congress to Fight 'Serious and Urgent' Threat of Zika Virus TIME  (米国) ヒラリー・クリントン、連邦議会に、ジカウイルスの深刻で急を要する脅威に対策を急ぐように求めている

 “To put it simply, there’s a lot we need to do—and fast. We don’t yet know everything about this disease, but what we’re learning is alarming.”
 簡単に言えば、我々がジカウイルスに対してすべきことは多くあり、またそれは急ぐ必要があると言うことです。我々は未だこの感染症についてよく分かっていません。しかし我々に分かってきているのは、このウイルスに対して十分警戒しなければならないということです。


  管理人コメント:さすが知性派ですね。選挙の真っ最中にこうした発言、ポーズとしても、日本ではこうした内容の発言を安倍首相周辺から起きるとは考えられない。


Hard-Hit Colombia Could Be the Key to Understanding the Zika Virus TIME (米国) ブラジルに次ぐ大流行を見せたコロンビアの状況にジカウイルスの病原性を理解できるヒントがある可能性

 ブラジルに次いでジカウイルス感染が流行したコロンビア。小頭症の出産が今後数ヶ月に増加すると予想されている。
 今週早くに2例の小頭症が誕生したことが報じられたが、幸いなことに同国でのジカウイルス感染症はようやく下降に転じたとされる。

 これまで72000人がジカウイルスに感染したが、17%が妊婦だった。4例の確定的小頭症児が誕生し、22例が最近疑い例として調査されている。
 さらに304例のギランバレー症候群がジカウイルス感染にともなって発症したことが確認されている。


US Reports First Zika Virus Death in Puerto Rico NBCNews.com (米国) 米国、プエルトリコでジカウイルス感染で死者発生と報告

 突発性血小板減少症による内臓出血で70代男性が死亡した。
 比較的希ではあるがジカウイルス感染症に伴う合併症とされる。
 ジカウイルスに向かう抗体が、血小板を標的としてしまう自己免疫疾患と考えられる。

 管理人コメント;神経細胞にウイルス感染が起き、そこに免疫細胞が反応して、神経細胞への抗体が作製され、神経が攻撃されるギランバレー症候群にも似ている。


First Zika virus-related death reported in US in Puerto Rico  Washington Post  (米国) プエルトリコでジカ感染関連症で初の死者が報告

 
28日

Zika Virus Was In Haiti Before It Was in Brazil. Study Finds NBCNews.com  (米国) ジカウイルスはブラジルで確認される以前にハイチに存在していたことが研究で確認

 フロリダ大学の新興感染症研究所の報告。

 ジカウイルスは2014年にハイチですでに流行を起こしていたとされる。ブラジルで2015年春に見つかるよりも早い段階で存在していたとされる。
 しかし遺伝子分析によると、それよりももっと早い時期にハイチに存在していた可能性が高いとされる。
 かってウイルスは無害で注目されるべき存在でないと無視されていたが、現在医師達は同ウイルスが胎児の発達に破壊的影響を持ち、成人で麻痺性神経疾患を起こすことに警戒している。


South Korea changes Olympics uniforms to protect athletes from Zika virus CBS News  (米国) 韓国五輪ティーム、ジカウイルス対策用ユニフォームに変更

 蚊対策防虫剤をユニフォームの生地に加えられ、ユニフォームは長ズボン、長袖シャツおよびジャケットからなる。ユニフォームは式典、トレーニング、および宿舎で着用される。

 しかし競技の間は、規則とパフォーマンスへの影響から通常のウエアを着用するが、その間選手達は防虫スプレーで蚊を防ぐとされる。


27日


リオ五輪:ジカ熱・治安問題、韓国政府が対策準備  朝鮮日報 (韓国、日本語版)

 {リオデジャネイロ・オリンピックの開幕を控え、韓国政府はジカ・ウイルスや治安問題など、現地で懸念されるさまざまな問題への対策に乗り出した。関係する文化体育観光部(省に相当、以下同じ)や大韓体育会はもちろん、保健福祉部、疾病管理本部、国家情報院などが協力して対策に取り組む。オリンピック開幕を前に、選手の競技力向上以外にも、ジカ・ウイルスや現地の治安などを不安視する声が高まっているからだ。

 まず文化体育観光部はジカ・ウイルスの感染対策のため、韓国選手団が着用するジャケットや日常の衣服を全て長袖・長ズボンとする。ジャケットは薬品処理された特殊繊維素材とし、防虫の効果も持たせる。またこれと関連して政府は選手団全員に衛生教育を実施し、防虫スプレーなども配布する計画だ。

 文化体育観光部はジカ・ウイルス問題の現状を把握し効果的な対策を立てるため、外交部や疾病管理本部、大韓体育会などの担当者10人と共にリオデジャネイロに調査団を派遣した。また政府は今回、特別に選手団の中に医師や看護師、ウイルス対策の専門家なども含めたいとしている。これまで選手団に加わる医療関係者は、理学療法士などリハビリの専門家が中心だった。

 またジカ・ウイルスと並んで選手たちが心配する治安対策として、外交部はオリンピックの期間中、現地に領事事務所を臨時に開設することにした。現在、ブラジル国内の韓国領事館はサンパウロにしかない。文化体育観光部の関係者は「オリンピックの期間中、韓国選手団は何の心配や問題がなく良い成績を残せるよう、万全の準備をしておきたい」と述べた。}


New donation rules imposed by Zika virus mean more blood donors needed Globalnews.ca (カナダ) ジカウイルス拡大に伴う新規供血規則で、より多くの献血提供者数が必要に

 本年2月5日から、カナダ以外への旅行、大陸内の合衆国、ヨーロッパへの旅行者は帰国後3週間献血はできないことになっている(感染国はもちろん)。
 献血量の減少を補うために、より多くの献血者が必要になるとカナダ血液サービスが発表した。


ジカ熱「蚊の媒介による感染には14日必要」 NHK

 {中南米を中心に感染が広がっているジカ熱について、フランスの研究機関が、ウイルスを媒介する蚊の1種で日本などに生息するヒトスジシマカの場合、感染者の血液を吸った後、別の人に感染させるまでには、14日かかると発表し、蚊の早期駆除によって流行を抑えることは可能だという見解を示しました。

感染症の研究で知られるフランスのパスツール研究所は25日、パリで始まったジカ熱についての国際会議に合わせて最新の研究結果を発表しました。
それによりますと、ジカ熱のウイルスを媒介する蚊の1種で、日本やヨーロッパ南部にも生息するヒトスジシマカの場合、感染者の血液を吸った後、別の人に感染させるまでには14日かかることを確認したということです。これは、ウイルスがヒトスジシマカの体内で増殖するのに時間がかかるためです。
日本やヨーロッパでは、ヒトスジシマカがジカ熱のウイルスを媒介する主な蚊になるとみられており、研究の責任者、ファユー研究員は「感染者が確認されても、さらなる感染拡大を防ぐために周辺の蚊を徹底して駆除する時間は十分にあると考えられる」と指摘しています。}


26日

Timeline: Zika's origin and global spread Reuters (国際) 時系列:ジカウイルスの発見と拡大

1947: Scientists researching yellow fever in Uganda's Zika Forest identify the virus in a rhesus monkey

1948: Virus recovered from Aedes africanus mosquito in Zika Forest

1952: First human cases detected in Uganda and Tanzania

1954: Virus found in Nigeria

1960s-80s: Zika detected in mosquitoes and monkeys across equatorial Africa

1969–83: Zika found in equatorial Asia, including India, Indonesia, Malaysia and Pakistan

2007: Zika spreads from Africa and Asia, first large outbreak on Pacific island of Yap

2012: Researchers identify two distinct lineages of the virus, African and Asian

2013–14: Zika outbreaks in French Polynesia, Easter Island, the Cook Islands and New Caledonia. Retrospective analysis shows possible link to birth defects and severe neurological complications in babies in French Polynesia

March 2, 2015: Brazil reports illness characterized by skin rash in northeastern states

July 17: Brazil reports detection of neurological disorders in newborns associated with history of infection

Oct. 5: Cape Verde has cases of illness with skin rash

Oct. 22: Colombia confirms cases of Zika

Oct. 30: Brazil reports increase in microcephaly, abnormally small heads, among newborns

Nov. 11: Brazil declares public health emergency

November 2015-January 2016: Cases reported in Suriname, Panama, El Salvador, Mexico, Guatemala, Paraguay, Venezuela, French Guiana, Martinique, Puerto Rico, Guyana, Ecuador, Barbados, Bolivia, Dominican Republic, Nicaragua, Curacao, Jamaica

Feb. 1: World Health Organization (WHO) declares public health emergency of international concern

Feb. 2: First case of Zika transmission in United States; local health officials say likely contracted through sex, not mosquito bite

Feb. 5: U.S. Centers for Disease Control and Prevention says virus being actively transmitted in 30 countries, mostly in the Americas

Feb. 8: U.S. President Barack Obama requests $1.8 billion to fight Zika

Feb. 12: Brazil investigating potential link between Zika infections and 4,314 suspected cases of microcephaly. Of those, 462 confirmed as microcephaly and 41 determined to be linked to virus

Feb. 17: Brazil investigating potential link between Zika and 4,443 suspected cases of microcephaly. Of those, 508 confirmed as microcephaly and most of those cases are linked to the virus. WHO seeks $56 million to fight Zika.

Feb. 18: CDC adds Aruba and Bonaire to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 32.

Feb. 23: CDC investigating 14 cases of possible sexual transmission of Zika. CDC also adds Trinidad and Tobago and Marshall Islands to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 34.

Feb. 25: Brazil says confirmed microcephaly cases number more than 580 and considers most of them to be related to Zika infections in the mothers. Brazil is investigating an additional 4,100 suspected cases of microcephaly.

Feb. 27: France detects first sexually transmitted case of Zika.

Feb. 29: CDC adds St. Maarten, and Saint Vincent and the Grenadines to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 36.

March 1: Brazil says confirmed microcephaly cases rose to 641 and considers most of them to be related to Zika infections in the mothers. Brazil is investigating an additional 4,222 suspected cases of microcephaly.

March 8: WHO advises pregnant women to avoid areas with Zika outbreak and said sexual transmission of the virus is "relatively common."

March 9: CDC adds New Caledonia to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 37.

March 15: Cuba reports first case of Zika contracted in the country.

March 16: Cape Verde identifies first case of microcephaly.

March 18: CDC says during Jan. 1, 2015 to Feb. 26, 2016, 116 residents of the United States had evidence of recent zika virus infection based on laboratory testing.

Brazil says confirmed microcephaly cases rose to 863 and considers most of them to be related to Zika infections in the mothers. Brazil is investigating an additional 4,268 suspected cases of microcephaly.

March 19: CDC adds Cuba to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 38.

March 21: South Korea confirms first case of Zika.

March 22: CDC adds Dominica to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 39. Bangladesh confirms first case of Zika virus.

Brazil says confirmed microcephaly cases rose to 907 and considers most of them to be related to Zika infections in the mothers. Brazil is investigating an additional 4,293 suspected cases of microcephaly.

March 29: Brazil says confirmed microcephaly cases rose to 944 and considers most of them to be related to Zika infections in the mothers. Brazil said the number of suspected cases of microcephaly dropped slightly to 4,291.

March 31: According to the World Health Organization, there is a strong scientific consensus that Zika can cause the birth defect microcephaly as well as Guillain-Barre syndrome, a rare neurological disorder that can result in paralysis, though conclusive proof may take months or years.

April 1: CDC adds Kosrae, Federated States of Micronesia to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 40.

April 4: CDC adds Fiji to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 41.

April 5: Vietnam reports first Zika infections.

April 6: Brazil says confirmed microcephaly cases rose to 1,046 and considers most of them to be related to Zika infections in the mothers. The number of suspected cases of microcephaly dropped to 4,046.

April 7: St. Lucia confirms first two cases of Zika, contracted locally.

April 12: Brazil says confirmed microcephaly cases rose to 1,113 and considers most of them to be related to Zika infections in the mothers. The number of suspected cases of microcephaly dropped to 3,836. It was the second week in a row that the overall total figure fell.

April 13: The U.S. Centers for Disease Control and Prevention concluded that infection with the Zika virus in pregnant women is a cause of the birth defect microcephaly and other severe brain abnormalities in babies. The CDC said now that the causal relationship has been established, several important questions must still be answered with studies that could take years.

CDC adds St. Lucia to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 42.

April 18: Peru reports first case of sexually transmitted Zika virus.

CDC adds Belize to countries and territories with active outbreaks, bringing total to 43.

April 25: Canada confirms first sexually transmitted Zika case.




WHO、ジカ熱の「著しい増加」に警戒呼び掛け AFPBB News (国際、日本語版)

 {世界保健機関(WHO)は25日、ジカ熱への感染が「著しく増加」し、ジカウイルスが新たな地域に広がる可能性があるとして、警戒を呼び掛けた。

 これまでジカウイルスの感染範囲は、おおむね中南米とカリブ海(Caribbean Sea)地域に限られていたが、北半球が夏を迎え、同ウイルスを媒介する蚊が発生するのと同時に感染が拡大する可能性が高いという。

 WHOのマリーポール・キーニー(Marie-Paule Kieny)事務局長補はフランスのパリ(Paris)で開かれたジカウイルス関連の科学会議で、「季節が移り欧州で気温が上がり始めるにつれ、ジカウイルスを媒介することが分かっている2種類の蚊が発生し始める」「蚊に国境という概念はない」と述べた。

 さらに、ジカウイルスに感染している男性から性交渉によって女性に感染が広がるリスクもあることから、世界中で「ジカ熱や関連する合併症にかかる人の数が著しく増える可能性がある」と指摘した。

 キーニー氏は、特に警戒を要するのはアフリカだとしている。ジカウイルスが1947年に初めて発見されたのもウガンダだ。

 パスツール研究所(Pasteur Institute)が新たにまとめた報告によると、夏季に欧州の20か国に生息するヒトスジシマカが、熱帯地域のネッタイシマカほどの感染拡大をもたらす可能性は低いという。

 フランスの免疫学者、ジャンフランソワ・デルフレシ(Jean-Francois Delfraissy)氏も、 欧州内で感染する可能性もなくはないとしながらも、大流行に発展する可能性は「低いとみられる」と話している。}



20日
 
  
 しばし休業

勉強不足の方は左メニューの{Zika Sp Page}にお入りください。全てを先取りした考え方、その根拠、さらに仮説がまとめられています。それにより今後のジカ感染症の予知が可能となります。
緊急的情報は左メニューから入れるFACEBOOKに最低限の内容を掲載しています。
 


19日

Zika Virus Campaign Planned by New York City New York Times  (米国) ジカウイルス対策キャンペーンがニューヨーク市が計画


The U.S. Will Probably Have At Least One Zika Virus Outbreak  Huffington Post (米国) 米国では少なくとも一カ所以上でジカ感染流行が起きると予想

 米国専門家

Peru reports first case of sexually transmitted Zika virus  Fox News (米国) ペルーで初の性行為によるジカウイルス感染例が確認

 ペルー保健省が発表。
 39歳男性がベネズエラで感染。帰国後32歳の妻が夫との性行為後感染。
 ペルーで7人目のジカ感染例とされる性行為後の感染としては初とされる。
 男性の精液からジカウイルスの痕跡(traces)が検出された。

 管理人コメント:米国、英国、カナダ他では性行為によるジカウイルス感染が強調されているが、日本はなぜかあまり啓発されていない。世界に誇る風俗産業や出会い系サイトを介した若い女性達の無防備な行動が多く報告されている現状があるが。日本では公衆衛生状の問題はマスメディアが関心を抱かない傾向にある。なぜか?あれだけSTAP細胞問題ではNHKや毎日新聞をはじめとして騒いだマスコミであるが。


18日


デング熱、ジカ熱調査へ蚊捕獲…代々木公園など 2016年04月18日 13時12分 読売新聞

 {
東京都は18日、デングウイルスやジカウイルスなどの有無を調べるため、代々木公園(渋谷区)や上野公園(台東区)で蚊の捕獲を始めた。

 両ウイルスはともに蚊の媒介で感染が広がり、ジカウイルスは中南米での流行を受け、初めて調べる。今後、調査場所を都内25の公園などに拡大し、月2回程度のペースで今秋まで実施する。

 この日は、都が委託した業者の係員2人が、代々木公園で網を振って蚊を捕獲した。都健康安全研究センターに運び、ウイルスの有無を検査する。

 都の担当者は「調査と並行し、公園利用者らに蚊に刺されないよう、虫よけ剤の使用や服装への注意を呼び掛ける」としている。

 都内では2014年、代々木公園などでデング熱の国内感染が確認された。昨年は都内25の公園などで捕獲した約4500匹の蚊を検査し、全て陰性だった。}


17日

 本日のジカウイルスに関する海外情報
 気になるのはすでに簡約して掲載済みです。
 クリックで拡大


 タイトル訳

 ・米国CDCがジカ流行国から帰国した人々のウイルス検査結果を発表:平均で4%が陽性なるも、妊婦を外すと10%超が陽性だった。
 ・ジカウイルス治療薬開発競争
 ・ベルモントで感染者が発見
 ・米国保健担当者達、ジカウイルスが拡大してきたときの妊婦へのアドバイスに関する論争 (避妊、中絶、異常胎児発生の確率は低いから妊婦達に任せるべき等)
 ・コロンビアで初めてジカウイルスに関連した小頭症の発生を確認
 ・CDC、男性間における性行為でジカウイルス感染を確認
 ・ジカウイルス、7つの重要な事実
 ・夏が近づいているが、ジカウイルスは大丈夫か?
 ・ジカウイルスに免疫を持っている人がいることは事実? そのような事実はない、CDC
 ・異常胎児の脳の画像診断で、ジカウイルスがどのように脳を侵食してゆくかが明示される
 ・ホワイトハウスと米国議会、ジカ対策予算で論争
 ・ジカウイルスとギランバレー症候群が密接な関係にあることを示す新事実、CDC
 ・テキサス不妊治療センター、ジカウイルスを懸念する患者達からヒアリングを受ける


Peru reports first case of sexually transmitted Zika virus Reuters (国際) ペルー、性行為で感染したジカ感染症を確認

 ベネズエラ旅行から帰った男性の妻が感染した。
 ペルーで7例目のジカウイルス感染者であるが、性行為で感染した例としては初である。
 男性の精液中にウイルスの痕跡が検出されたという。

Sexual transmission of Zika virus confirmed Financial Express (国際) ジカウイルスが性行為で感染

 パリの病院からの報告。
 男性はブラジル帰り。女性は渡航歴なし。
 性交後女性がジカウイルスに感染した。

 女性の尿と唾液からウイルスが検出。男性の尿と血液からはウイルスは検出されなかった。
 しかし男性の精液からは帰国後15日後と3週間後に大量のジカウイルスが検出された。

 New. Engl.J.Medに発表。

 管理人コメント:性行為によるジカ感染症。この診断は結構難しいかもしれない。
 流行国から帰国した男性の血液だけを調べても、感染なしとされ、実は精液中にウジャウジャいるかもしれないウイルスは見逃される。2ヶ月後にも精液中にはウイルスがいるとされ、そレ故CDCでは半年間は禁欲、または安全な性行為をと警告している。
 だからと言って感染国帰りの全ての男性の精液を調べることは、確かWHOは推奨していなかったはずである。
 日本では対策はどうしているのだろうか?
 マスコミも興味を持たない。
 国は何も発表しない。


Florida Zika Virus Cases Near 90 Patch.com  (米国) フロリダ州、ジカウイルス感染者90人近く増加

 全て国外からの輸入感染例。
 妊婦は5例含まれている。


16日

Zika Virus Mutation May Explain Spread: Study NBCNews.com  (米国)ジカウイルスの変異が米大陸での流行拡大のい説明につながる:研究報告

 カリフォルニア大学と北京科学アカデミーのチームによる研究。Cell Host & Microbeに発表。
 ジカウイルスの遺伝子を追跡し、それが以前の株から変異を起こしていることを見いだした。

 ジカウイルスは1947年ウガンダで発見されたが、それはデング熱と類似のウイルスと見なされたが、人への病原性はそれほど明確でなかった(時に熱と発疹がでたが、それが重症型とされた程度)。1966年にマレーシアでもウイルスは見つかっていたが、病原性は明確でなかった。

 しかしウイルスは2013年に仏領ミクロネシアで流行を起こしたときには、明らかに性状が異なっていて、その性状は南米での流行でも同じとされる。人への感染率が高いこと、ジカ熱症状が以前よりも強いこと、さらに胎児異常の発生、ギランバレー症候群などの神経疾患の発生は、ウイルスが元の株からより攻撃性の強い株に変異したことを物語っている。
 そのように専門家達は主張し、今回研究チームが見いだしたウイルス変異が、そうしたウイルスの性状変化の原因ではないかと考えている。


CDC screens nearly 5000 travelers for Zika, less than 200 test positive CNN  (米国) CDC、5000人のジカ流行地域からの帰国者の検査で、200人近い陽性者を確認

 CDCは本年(2016年)2月~3月の間にジカ感染国に滞在、または旅行した4534人に対してジカウイルス検査を行った結果を本日発表した。
 全体4%超でウイルス感染が確認された。

 検査を受けた中で3335例(73.6%)が妊婦となっており、その陽性率は12例(0.8%)と低い。
 非妊婦外では13.7%と陽性率は高い。
 CDCは妊婦の場合、症状があっても無くても検査を受けるようにアドバイスしている。2月12日前までは有症状の妊婦に検査を呼びかけていた。

 今回の研究では対象者のいた国、滞在した国、その期間などが統一されてないことから、結果の評価には制限される。滞在地域での蚊対策の状況、住居、ホテルでの網戸の使用などに違いがある。

 管理人コメント:全体では4%で陽性と計算されているが、母集団中には非常に妊婦が多く、またその陽性率は非常に低い。妊婦は流行国でも蚊対策を十分に行っていた可能性が高い。それが陽性率0.8%という低い値の意味するところだろう。妊婦を除いた1119人での陽性率を計算すると13.7%となる。この値が通常の旅行者の感染率と見なすのが正しいと思う。
 
検査対象者 ジカウイルス検査陽性数  陽性率
妊婦 3335人 28人  0.8%
非妊婦 1119人 153人  13.7%
全体 4534人 181人  4%


 キューバ、懸命にジカとの戦いが続く、現在までそれは成功している
PURE CUBA: Cuba wages all-out war against Zika virus  Michigan Radio (米国)  キューバ、ジカウイルスと全面戦争に

 いかにしてキューバがジカウイルス媒介”蚊”対策に取り組んでいるか、それはまさしく蚊との全面戦争の様相を呈している。

 キューバはジカウイルスを媒介するネッタイシマカの増殖場所を徹底的に除去または作らないように住民教育を徹底している。
 それは現在までは成功しているように見える。

 政府は蚊を殺すために全てのアパートと家屋の強制的燻蒸消毒を指示している。
 これを伝えるハバナの記者のアパートも今日燻蒸消毒されたという。

 キューバ内外からきて学んでいる医学生達も、各家庭を訪れ、ジカ感染症の症状と、蚊の増殖の予防の仕方などを指導して回っている。

 サマンサ・ムーアさんはミシガン出身の医学生であるが、キューバ政府から奨学金を受けている。
 彼女は住民に溜まり水は蚊が卵を植え付け、蚊の幼虫が発生する危険性があることを教えている。
 ムーアさんは人々へ適切な教育が必要とと語っている。生活習慣の中でコップなどに水を入れておく習慣や霊的儀式でグラスに水を入れておく風習がある。そうした場合蓋をして蚊の増殖場所になることを防ぐ必要性を教えている。

 ムーアさんはさらにジカウイルスによる発疹とデング熱による発疹の違いも説明して歩く。
 「発疹がでたらすぐ病院へ行きなさい」、彼女を住民達にそのように告げる。

 ムーアさんは、キューバの人々は非常に友好的で、時々友好的すぎる位であると笑う。
 食事に招待されたりすることもあり、そこでは政治的話題が中心になる。完全に家族の一員と見なされているのだ。

 ハバナの病院のOnasis Benito Reyes Cabellero医師は、キューバではこれまで8人のジカ感染者しか診断されてないが、その中の7人は国外で感染して帰国した人々であり、キューバ国内で感染したと考えられる例は1人に過ぎないという。(*最新情報では10例が診断されており、9例は海外で感染した輸入感染例となっている)。
 もしベネズエラ、ハイチ、パナマなどのジカ流行地からキューバ内に入国する場合、熱や他の症状がないか当局の担当官から質問され、続いて血液検査を受ける。

 症状のある人々や検査で陽性になった人々は、感染の危険性がなくなるまで隔離される。
 
 カバレロ医師は、ジカとの戦争には、別な利点があるという。
 デング熱や、他の蚊で媒介される感染症の予防にもつながっているという。

 管理人コメント:キューバは国外から多くの医学生を受け入れ、その教育はキューバに医療を支えることにも役立っているが、それよりも国際貢献が目的とされ、実践的で海外でも能力を発揮できる医師が養成されている。エボラが西アフリカで流行した2年前、キューバ政府は早い段階から医師を含む医療チームを派遣していた。未だ中国以外どの国も支援チームを派遣していなかった頃だ。日本では国費で視察してきた医師が帰国報告を大きなホールでしていた頃だ。医学生数8000人、指導スタッフ数2万人とされ、学費はゼロ、医療費もゼロ、全ての国民が受ける医療は平等が原則とされている。医療内容は高度で、米国の富裕層も受診・入院しているとされる。{世界がキューバ医療を手本にするわけ、吉田太郎著、菊池書館、2007年}


15日


Cuba reports more Zika virus cases Xinhua  (中国、新華社) キューバでジカ感染者さらに報告

 ベネズエラからの輸入感染者。
 同国のジカ感染者は10例となった。そのうち輸入感染者は9例。他に海外への旅行経験のない21歳女性が発病している。

 キューバは9000人の兵士と200人の警官を動員して、”蚊”駆除キャンペーンを続けている。


Zika Virus Can Be Transmitted Through Anal Sex, C.D.C. Says  New York Times (米国) ジカウイルスは肛門性交でも感染、CDCが確認

 CDCは1月に男性同士の性行為でジカウイルスが感染した事例を発表した。


Zika Virus Can Be Transmitted Through Anal Sex, Too  NPR (国際) ジカウイルス、肛門性交でも感染

 2016年1月、男性がベネズエラでの仕事を終わり帰国した。2日後、男性は発熱し、上半身と顔に発疹、そして結膜充血を起こした。
 同男性は3日後に回復したが、1週間後男性のパートナーが同様の症状を呈した。

 男性が症状を呈する前の日、男性はパートナーと肛門性交を行っていた。彼らは10年以上カップル生活を続けてきた。カップルはパートナーが回復した翌日再び肛門性交を行った。カップルはコンドームは使用していない。

 両者の 検査でパートナーの血液からウイルスが検出された。
 1月のダラスは寒く、ジカウイルスを媒介する蚊は存在していなかった。


14日

 ノルウェーで12例のジカウイルス感染者が確認
Twelve people, including five pregnant women, test positive for Zika virus in Norway Xinhua  (中国) ノルウェー、5例の妊婦を含む12例でジカウイルス感染を確認

 ノルウェーでは2016年2月からジカウイルスのスクリーニング検査が行われている。
 2016年2月25日~4月11日、142例の女性と80例の男性で検査が行われた。
 222例中2例でジカウイルス感染が確認され、感染急性期と診断された。
 一方、妊婦5例を含む10例でジカウイルス抗体が検出され、最近ジカウイルスに感染していたことが示唆された。

 管理人コメント:女性の方が検査を受けている数が多いことは、感染を懸念している女性が多いことを意味しているのだろう。STD(性感染症)として感染した可能性を危惧しているのだろう。性自由化の地域であるから、ジカウイルスは蚊の媒介だけで感染が広まるわけではない。


US officials: The more we know about Zika, the scarier it is Washington Post  (米国) 米国CDC:ジカウイルスを知れば知るほど、その脅威性が分かってくる

 ギランバレー症候群に引き続き、急性散在性[播種性]脳脊髄炎(ADEM)がジカウイルス感染で発生することが明らかになったことなど。
 ADEMは基本的に良性疾患とされ一定期間の後全治する例が多いとされる。


 米国CDC、ジカウイルスが胎児異常の原因であることを確認

Zika Virus Causes Birth Defects, Health Officials Confirm New York Times  (米国) ジカウイルス、胎児異常を引き起こす、米国保健当局が確認

 Officials at the Centers for Disease Control and Prevention said on Wednesday that there was now enough evidence to definitively say that the Zika virus could cause unusually small heads and brain damage in infants born to infected mothers.
 CDCはジカウイルスに感染した妊婦が、異常に小さな頭囲と脳発育障害を伴った新生児を出産することを示す十分なエビデンスが得られたと13日発表した。


CDC confirms Zika virus causes microcephaly, other birth defects Washington Post  (米国) CDC、ジカウイルスが小頭症や他の胎児異常、分娩異常の原因であることを確認

 米国CDCは背4回40カ所の国と地域に広がっているジカウイルス感染症が、小頭症や他の胎児異常の原因であると13日確認した。
 これまでジカウイルスと胎児異常の関係が明確にされてなかったが、ここに来て結論が出され、それはジカウイルス感染症の疫学上の岐路となった。

 CDCの科学者達はこれまで得られている調査研究結果を詳細に分析して、得られているエビデンスは確実なものであると結論した。長官のトーマス・フリーデンが発表した。
 蚊媒介ウイルスが先天性脳欠損を起こしていると結論されたのは初めてである。
  
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 以下略


13日

 ベトナムのジカウイルス感染例-感染源は不明、周辺からは感染者は未検出:WHO発表
Zika virus infection – Viet Nam World Health Organization  (国際) WHO、ベトナムにおけるジカウイルス感染情報

 1例は2016年3月26日に発症。2例目は3月29日に発症。発熱、発疹、結膜炎、頭痛。
 2例の性別、年齢などは公表せず。
 感染ルートに関しては未記載。

 4月4日、ベトナム当局はベトナム32省でジカウイルス症状を呈する人々から1215検体を集めてジカウイルス検査を行ったが全て陰性であった。
 As of 4 April, the National Institute of Hygiene and Epidemiology and Pasteur Institutes of Ho Chi Minh City and Nha Trang have tested 1,215 samples collected from people with Zika virus symptoms from 32 provinces in Viet Nam. No other cases of Zika virus infection have yet been identified.

 *当情報は4月5日に報道機関発表内容を当ページで記載済み。

 管理人コメント:感染ルートは不明なもよう。ほぼ同時期に別な居住地で2例のジカウイルス感染が起きたとは妙な話ではある。
 

 リオでの最初のジカ感染の調査報告-家庭内感染が多い。性行為、唾液、尿を介しての感染の可能性

Zika study lists itchy rash among unusual features CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) ジカ感染症研究:通常見られない症状の中に異常な掻痒感が多い

 リオデジャネイロにおける初めてのジカウイルス感染症のまとまった報告が発表された。
 リオでの流行は2015年1月から見られた。
 それは北東部で同年5月に流行が確認されるよりも早かった。

 異常な症状として、出現発疹部位の強い掻痒感が見られた。
 まとめられた対象患者は2015年夏頃までに発症した例である。
 Public Library of Science (PLoS) Neglected Tropical Diseases.に論文が発表された。

 364例がジカ感染を疑われ、262例が検査されて45.4%(119例)がジカ感染が確認された。

 症状は発疹、掻痒感、倦怠感、頭痛、関節痛であるが、発熱は三分の一の患者でしか見られず、1日の発熱が最も多く、発症時に発熱するのが特徴だった。

 蚊に刺された記憶があったのは38%に過ぎず、半数が地理的にかたまっていた。

 注目されるのは家庭内での集団発生が多いことであった。
 それは蚊により媒介されたことを意味するが、他に粘膜接触、唾液、尿を介しての感染も可能性としてあげられると研究チームは述べている。


12日

日本報道:ジカ熱ではなくジカウイルス感染症である
正しい用語を!!
ジカ熱は?? ここではジカウイルス(感染症)とすべき。
日本の報道機関は海外報道の"Zika virus"という単語をジカ熱と誤訳している。
ジカ熱の定義を明確にしなければならない。
ジカ熱はあくまでもジカウイルス感染症が引き起こす一つの疾病概念である。
 ウイルス感染による急性期症状であるが、それはあくまでも臨床的概念である。

ジカ熱、当初想定より重大な脅威=米CDC 朝日新聞
ジカ熱、早産・失明も 米疾病対策センターが警鐘 日本経済新聞

 下記の海外報道タイトル内のZikaはZika virusの省略形である。これを国内報道でジカ熱と訳すと医科学的に間違いで、読み手は混乱する。



 米国では厳しいジカ流行の可能性-CDC高官がホワイトハウスで説明
Zika virus: US officials say outbreak 'scarier than thought' BBC News  (英国) ジカウイルス:米国CDC、予想よりも流行の脅威性は高い

 The Zika virus is "scarier" than first thought and its impact on the US could be greater than predicted, public health officials have admitted. ジカウイルスは予想していたよりも米国に大きな衝撃をもたらす可能性が高い。

A wider range of birth defects has been linked to the virus, said Dr Anne Schuchat of the US Centers for Disease Control and Prevention. ウイルスによりもたらされる胎児異常は広い範囲で様々な表現系をとる。米国CDCのアン・シュチャット医師がホワイトハウスの定期会議で語った。

And the mosquitoes that carry the virus could travel to more US states than previously thought, she said. ウイルスを媒介する蚊は予想していたよりも米国内に広範囲で分布する可能性が高い。

The current Zika outbreak began almost a year ago in Brazil. 最近のジカ流行はブラジルでほぼ1年前に始まった。

It has been linked to thousands of birth defects in the Americas. ジカは米大陸で数千例の胎児異常を起こした。

"Most of what we've learned is not reassuring," said Dr Schuchat at White House briefing on Monday. ”我々が知り得た情報は決して安心できる状況ではない”、シュチャット医師は11日のホワイトハウスでの説明で語った。

"Everything we know about this virus seems to be scarier than we initially thought." ”全ては予想を超えた脅威である”

Earlier this year, US President Obama asked the US Congress for $1.8bn (£1.25bn) in emergency funding to combat the virus. 本年度はじめにオバマ大統領は、ジカ対策に議会に18億ドルの緊急予算を求めた。

In the meantime it has been using money totalling $589m left over from the Ebola virus fund. 現在、残されているエボラ対策資金の中から、5億8千9百万ドルが使われている。


'Scarier than we initially thought': CDC sounds warning on Zika virus USA TODAY  (米国) 当初予想したよりも怖い、CDCがジカウイルスに警告

 米国CDCが発表。

 媒介する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)の分布が北上している。30州全て、またはその一部の地域、当初言われていた12州を超える。ウイルスは性行為でも感染する。

 胎児異常の発生期間は全妊娠期間中で起こるようだ。小頭症による脳の発達異常の他に視力障害、未熟児など。
 現在、米国でどれだけの妊婦が感染して、異常胎児が発生するか予測は不可能である。

 他




11日


 ジカ、多彩な神経障害

Zika virus may cause broader range of brain disorders than previously believed The Guardian  (英国) ジカウイルス、予想以上に多彩な脳疾患を引き起こす可能性

Zika virus may now be tied to another brain disease Medical Xpress (国際) ジカウイルス、他の脳障害を引き起こす可能性

Zika Virus May be Linked to Another Brain Disease Similar to Multiple Sclerosis Newsweek (米国) ジカウイルスは多発性硬化症類似の脳障害を起こす可能性

 ブラジルの医療チームが学会発表。6例のジカ感染者。(2014年12月から2015年12月までに経験した症例)。
 全例、ウイルス検査でジカウイルス陽性、他のデング熱などの類似ウイルスは陰性だった。

 ジカ熱様症状が起きた後、15日内に神経症状。無知覚、四肢の運動障害、頭痛。
 2例は多発性硬化症類似の症状を呈し、急性散在性[播種性]脳脊髄炎(ADEM)と診断。
 4例はギランバレー症候群と診断。

 全6例はその後、何らかの中枢神経障害が持続した。
 5例は運動神経麻痺、1例は視力障害、1例は記憶・認知機能障害

 
10日
9日
8日

Nobody is completely sure which mosquito spreads Zika virus in Brazil USA TODAY  (米国) ジカウイルス拡大を起こしている蚊の正体を誰も完全に確認していない

 ブラジルでジカウイルスを媒介しているのはネッタイシマカとされているが、実は誰も完全にそれを確認していない。他に多くいるヒトスジシマカもウイルスを媒介しているが、ネッタイシマカは昼だけしか活動しないのに対して、後者は夜に活動する。
 実はヒトスジシマカでジカウイルスが拡大している可能性もあり、誰もそれを否定できていない。


7日


 ジカウイルスに関する知見は急速に増加している
The science on Zika is changing rapidly. Here's what we've learned to date. Vox  (米国) ジカウイルスに関する知見は急速に変化している:我々はこれまで何を知ったか

 アメリカ大陸でジカウイルス流行が起きるまで、1952年以来約25編の科学論文しかなかった。
 研究者達はジカウイルス感染は良性の主としてアフリカで発生する風土病のようなものとして考えていた。

 しかし(昨年夏以降)アメリカ大陸でジカウイルス感染が拡大し始めてから多くの関連論文が出版され、2016年度(今年度)だけで225編に上ることが、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディアスンが発表している。
 多くの知見が得られつつあるが、ここでそれら新知見のいくつかを紹介する。

 ・研究者達はついにジカウイルスの形を知った。
 形をしることはワクチン作製など、色々とジカウイルス研究に役立つ。

 ・ジカウイルス感染症はSTD(性感染症)となり得る
 当初、希に性行為でウイルス感染が発生すると考えられていたが、多くの報告で実際は性行為で感染する例が多いことが判明した。

 ・ジカウイルスが胎児の脳に恐るべき障害を及ぼすことが、多くの報告で確認

 ・ジカウイルスが神経学的合併症を引き起こす事実
 WHOは13カ国でギランバレー-症候群が増加していると報告。
 さらに他の神経障害(髄膜脳炎、急性脊髄炎等)も報告されている。

 ・米国内で広くウイルスが拡大する可能性-しかし誰も流行を予想していない。
  熱帯地域でウイルスを媒介するネッタイシマカは米国南部でしか生存してないが、同じくウイルスを伝搬するヒトスジシマカはさらに北部でも生存している。ヒトスジシマカでウイルスが拡大すると、ニューヨーク州を含めて多くの州で流行する危険性がある。


6日


White House to Transfer Ebola Funds to Combat Zika Virus  ABC News (米国) ホワイトハウス、エボラ基金の一部をジカウイルス対策費へ

 6億ドルをジカ熱対策費としてエボラ基金からまわした。大半はCDCでのワクチン開発を含む研究費となる。


Zika mystery deepens with evidence of nerve cell infections  Reuters(国際) ジカウイルスの神経細胞への感染性が確認され、ウイルスの病原性の謎がさらに深まる


 先進的ジカウイルス研究者達は、小頭症と麻痺性疾患であるギランバレー症候群はこの蚊が媒介するウイルスによる最も明確な疾患であるだろうと考えている。
 
 さらに最近明確になったこととして、深刻な脳と脊髄へのウイルス感染、それは脳炎、髄膜炎、および脊髄炎の表現型をとり、ジカウイルスに感染した人々で発症している。
 
 ジカウイルスによる組織障害は、以前考えられていたよりも多様であり、また広範である可能性が高いことを示唆する事実は、感染国に対して蚊の駆除対策と、患者に対する濃厚治療(場合によっては生涯にわたる)の準備を急ぐ必要があることが、強く要求されている結果となっている。
 新規に確認された障害は麻痺と永久的障害をきたすもので、ワクチン開発が急がれる理由ともなっている。
 

 専門家たちはなぜこのようなジカウイルスによる新しい疾患が急に視界に入ってきた理由について、二通りの仮設を呈している。
 第一は、これまで遠隔地で人口が過疎な地域での流行ばかりだったが、今回は人口が多く広大な地域での流行であることから、これらの疾患が把握されだした、との仮設。
 第二は、ウイルスが変異したため、これらの新しい疾患が把握された、との仮設。

  「我々が見えているのはアフリカ株からパンデミック株に変異したジカウイルスが引き起こしている疾患である」
  そのようにベイラー医科大学の国立熱帯医学研究センターのピーター・ホテズ(Dr. Peter Hotez)長官が説明する。
 
 昨年初めてジカ熱流行がブラジルで起きた。その後アメリカ大陸に拡がった。
 それは数千人の小頭症疑い胎児発生を引き起こした可能性が高い。
 そのためWHOは2月にジカ熱を世界的健康危機として発表した。

 POSSIBLE EVOLUTION (ウイルス変異の可能性)

In a recent paper, WHO researcher Mary Kay Kindhauser wrote that Zika "appears to have changed in character," noting its transition from a mild infection to one causing "large outbreaks linked with neurological disorders."
 WHOの研究者であるメアリー・ケイ・キンドハウザーは、ジカウイルスの性格は変化したようだ。軽症の感染症から神経疾患を起こす大流行を起こす感染症に変わってきている、と語っている。

Scientists studying Zika in Brazil now are reporting the same neurological disorders seen in French Polynesia. From April through July 2015, doctors in Brazil identified a spike in Guillain-Barre cases.

In Salvador, there were roughly 50 reported cases of Guillain-Barre in July alone, far more than would typically be expected, Dr. Albert Ko, a tropical disease expert from Yale University who is studying Zika in the coastal city of Salvador, recently told a research symposium.

"Throughout Brazil, doctors have seen strange, atypical, neurological manifestations," Ko said told the symposium.
 ブラジル中で医師達は奇妙で非典型的神経学的症状を呈する患者を診ている、とエール大学の熱帯医学専門家であるアルバート・コ医師は研究会で語っている。

Zika exposed patients have had other neurological problems as well, including acute disseminated encephalomyelitis, which causes inflammation of the myelin, the protective sheath covering nerve fibers in the brain and spinal cord. Other patients experienced tingling, prickling or burning sensations, which are often markers of peripheral nerve damage.
 ジカウイルスに感染した患者達はこれまで知られてきた以外の症状を呈している:急性汎脳膜髄炎(acute disseminated encephalomyelitis)、末梢神経障害を示唆する末梢神経の症状など。
 
 

ジカ熱、今年中の国内感染リスク16% 「可能性低い」 朝日新聞

 北海道大の西浦博教授(理論疫学)のチームが発表。5日付の英科学誌に掲載された。
 チームは、ブラジルへ行き来する人の流れや、ウイルスを媒介する蚊の生息の有無、同じ蚊が媒介するデング熱の流行状況などをもとに、海外でジカ熱に感染した人が、今年末までに各国内で別の人に感染させるリスクを計算した。16・6%の日本は、中国の40・7%、台湾の36・7%と比べて低いという。

 今年1月末時点の情報をもとに推計。8月に開かれるリオデジャネイロ五輪に伴う人の移動は考慮しておらず、考慮すればリスクは高まる可能性があるという。


 管理人コメント:だからどうすれと言いたいの?未だジカ熱の感染様式が十分分かっていない部分が多いのに、どうしてこのような数値を提示できるのか疑問。無症候性感染者の位置づけはどうしているのか?


5日


ジカ熱、政治混乱…リオ五輪チケットまったく売れず テレビ朝日

 {リオデジャネイロオリンピックまであと4カ月と迫りましたが、観戦チケットの半分近くが売れ残っています。

 8月5日に開幕するオリンピックの観戦チケット約750万枚のうち半分近くが売れ残っていて、パラリンピックのチケットは10%前後しか売れていないということです。背景には感染拡大が続くジカ熱の問題に加え、政治の混乱により、治安悪化への懸念などがあるとみられています。政府は、チケットの自動販売機の設置やチケットを買い上げて公立学校の生徒などに配る案も検討しているということです。}

 管理人コメント:五輪中止、または縮小もありか?


Zika virus cases reported in Vietnam with one in a pregnant woman Daily Mail (英国) ベトナムでジカ熱2例が確認、1例は妊婦

 1人は64歳女性。もう1人は33歳女性、妊娠8週の妊婦。
 感染がベトナム内で起きたのか、海外旅行で起きたのかは明確になっていない。
 ベトナムからオーストラリアへ帰国した旅行者が、3月6日にジカ熱検査で陽性になっていた。


First two Zika virus cases reported in Vietnam Telegraph.co.uk (英国) ベトナムで初のジカ熱患者2例が確認

 4日、ベトナム保健省が同国初のジカ熱感染者を2例確認したと発表した。

 64歳と33歳女性。3月末に発病した。3回の検査でウイルスが陽性だった。
 2例共に容体は安定していて、周辺から感染者は出ていないとされる。


ベトナム初のジカ熱確認 産経ニュース

 {ベトナム保健省は5日、中部ニャチャンの女性(64)と南部ホーチミンの女性(33)からジカウイルスを検出したと明らかにした。ベトナムでジカ熱感染者が確認されたのは初めてとしている。

 保健省によると2人は3月下旬に体調不良を訴えた。中南米など感染拡大地域への渡航歴はない。地元メディアによると体調は安定している。

 3月には、ベトナムを訪問したオーストラリア人観光客のジカウイルス感染が帰国後に確認され、ベトナム保健当局が警戒を強めていた。}

 管理人コメント:離れた地域で2人の女性が発病。蚊が出ている?もしそうならもっと多数の感染が見られてもおかしくはないが。


White House convenes summit on Zika virus USA TODAY (米国) ホワイトハウス、ジカ熱対策サミットを召集

 4月1日、CDCでホワイトハウスが招集したジカ熱サミットが開催された。

 ジカ熱が国内に拡大し、異常新生児の出産が多発し、国内でパニックが起きてから我々が行動を起こすとしたなら、それはあまりにも遅すぎる。ホワイトハウスの高官が述べている。


CDC Adds Fiji to Zika Virus Travel Warning List TIME (米国) CDC、フィジをジカ熱旅行警戒地域に指定

 妊婦が旅行を避けるべき国のリストに含んだ。

Zika is spreading. Birth defects aren't — yet USA TODAY (米国) ジカ熱拡大を続けているが胎児異常は明確でない:コロンビア、ベネズエラ

 コロンビアとベネズエラではジカ熱が拡大しているが、胎児異常の異常増加は未だ見られていない。
 ジカ熱と胎児異常の関係はブラジルに特有の現象なのか、それとも全ての発生国で見られるのか、世界中の研究者が注視している。


N.J. Now 'Within Range' Of Mosquitoes With Zika Virus: CDC Patch.com  (米国) CDC:ジカ熱媒介ウイルス、ニュージャージー州全体にも生息する可能性

 CDCによるとジカ熱は312例確認されており、その全ては輸入例であるが、6例が(輸入例からの性行為により感染している。-->性行為での感染率2%と計算される。

 ジカ熱感染は流行国で感染した人々が帰国後、蚊に刺され、吸った血液からウイルス感染を起こした蚊が、別の人を刺してウイルスを感染させるというのが基本的感染様式と考えられている。


4日

3日


 小頭症発生がジカウイルス感染によるものであることを示す多くの事実
5 Reasons to Think the Zika Virus Causes Microcephaly New York Times  (米国) ジカ熱が小頭症児発生の原因と考える5つの理由

 ・昨年8月初め、ブラジル北東部の病院群で初めて経験する出来事が起きた:通常年に1例か2例しか生まれない小頭症児が同時期に5例以上出生したのである。医師達はそれら妊婦が妊娠早期にジカ熱に感染していたことを知った。
 ブラジル政府は10月緊急事態宣言を発したが、それが契機になり全土から7000例近い小頭症児が報告された。全てが小頭症とは確認はされてない。しかし現在数千例が調査されているが、確定されてない症例は膨大な数となっている。
 WHOによると、ブラジルでは例年163例の小頭症児が出生するとされる。そして今回発生の発端となった人口の少ない北東地域では40例前後とされる。昨年10月以降当局はブラジル全体で944例の小頭症児を確認したが、876例は北東地域だった。

 ・2013年にジカ熱が流行した仏領ポリネシアでも小頭症児発生が見られた。

 ・ジカウイルスは胎盤に感染して、さらに胎児へも感染する。

 ・ウイルスは胎児の脳細胞に侵入、破壊する:マウスの細胞培養による実験ではジカウイルスが神経親和性を有し、神経細胞に感染すると共に、脳細胞へも感染して細胞を破壊する。

 ・2016年3月4日に発表された論文では対象が42例の妊婦ではあったが、ジカウイルスに感染した妊婦の29%が深刻な異常胎児を宿し、重大な結果を招いた(小頭、死産、胎盤萎縮、視力障害に通じる胎児神経発育障害、など)。最も驚くべき事実として、正常に発育していたように見える2例の胎児が妊婦が妊娠後期にジカウイルスに感染すると、突然死亡して死産となったことである。
 
 管理人コメント:妊婦の妊娠初期から中期でのジカ熱感染は異常胎児発生の危険性があるが、後期に感染しても胎児死産が起きる危険性があるとしたなら、妊婦は妊娠全期間を通じてジカウイルスには十分注意する必要があることになる。
 それは蚊を介した感染と、性行為を介した感染の両者への注意となる。


2日

ジカ熱、妊婦の電話相談に対応 政府が追加対策  日本経済新聞

 {中南米を中心に流行するジカ熱で、政府は2日までに、感染を心配する妊婦からの電話相談に応じる仕組みを5月上旬にも全国に整備することなどを盛り込んだ追加対策を公表した。自治体や企業なども参加して、媒介する蚊を駆除する「国民運動」も展開する。

 夏に向け蚊の活動が活発になる上、8月のリオデジャネイロ五輪・パラリンピックでブラジルへの渡航者は少なくとも1万人に上ると見積もる。国内での感染拡大も懸念されることから、新たな対策を講じることとした。

 ジカ熱が流行するブラジルでは小頭症の新生児が急増しており、妊娠中の感染が原因とみられている。不安を感じた妊婦が電話などで相談できる体制をつくり、胎児への影響などに関する最新の知識を周知する。五輪に向けては、帰国者の増加に備え8月までに検疫所の検査体制を整備する。

 蚊の対策としては6月を強化月間と定め、公園などの草刈りや水たまりの除去、蚊の駆除の徹底を求める。また虫よけ剤、殺虫剤などの安定供給体制を確保する。

 世界保健機関(WHO)や国連児童基金(ユニセフ)などには100万ドル(約1億1千万円)の緊急無償資金協力を実施し、感染被害に対する国際的な取り組みを支援する。〔共同〕

管理人コメント:一番の問題は、ジカウイルス迅速検査キットが使用できるか否かである。米国ではCDCが実験的キットを完成させ、全州に配布している。また州によってはすでに独自に作製しているところもある。
 妊婦がジカ熱に感染することは大きな不安材料を抱えることになるが、感染国に妊婦が出かけることは問題外であるが、感染国から来た男性が(たとえ無症状だったとしても)ウイルス検査を受けることが重要であるし、男性のパートナーが妊婦なら出生まで安全な性行為に努める必要がある。また感染国に旅行した女性は、帰国後ウイルス検査を受けるのは必須であるが、いずれにしても2ヶ月間は妊娠を控える必要があるし、それは男女ともにである。
 ハワイを含めてジカ熱流行国へパートナーと出かける場合は、蚊対策地と同時にコンドーム持参は必須である。

 ・ウイルスを媒介するヒトスジシマカが周辺にいないこと
 ・帰国顔ウイルス感染の有無を検査で明確にすること
 ・帰国後、男性は症状のあるなしに限らず、妊婦とは出生まで安全な性行為に徹すること。
 ・帰国後無症状であった女性は2ヶ月は妊娠を避けること
 ・帰国後の男性は数ヶ月間は安全な性行為に徹すること。
 ・流行国からの帰国者は数日間から数週間、ギランバレー症候群の発症に気をつけること。部分的神経麻痺、全身的脳障害を含んだ麻痺など。
 

ジカ熱対策「夏の国民運動」=蚊の駆除など強化-政府 時事通信

 {政府は1日、中南米で流行している感染症のジカ熱について、新たな対策を取りまとめた。ウイルスを媒介する蚊の活動が活発化するのに備え、「夏の蚊対策国民運動」として草刈りや水たまりの除去、蚊の駆除などを徹底するほか、虫よけスプレーの安定供給体制を整える。特に6月を「広報強化月間」として普及啓発活動を行う。 
 ジカ熱は、妊婦の感染と新生児の頭部が先天的に小さくなる小頭症との関係が指摘されている。蚊の活動時期は5月中旬~10月下旬。このため5月上旬をめどに、全国で妊婦からの問い合わせに対応するための体制を強化する。
 政府はリオデジャネイロ五輪・パラリンピックでは少なくとも1万人が開催国のブラジルに渡航すると見積もっており、帰国者の増加に備えて8月までに検疫所での検査体制を整備する。}

 管理人コメント:現在の状況のままブラジルでジカ熱流行が続いたら、五輪帰国者から感染者が相当数でる可能性を考えておく必要はありそうだ。現地で感染したか否かは症状の有無だけでは判断できない。帰国者全員について迅速キットでジカウイルスに感染していないかチェックは必要。さらに周辺への感染は蚊を介してだけではなくSTD(性行為感染)の危険性もあることを、一般社会に十分周知させることが重要。STDの危険性は米国では相当深刻にとらえている。


1日

Spread of Zika virus appears to be slowing in parts of Latin America Washington Post  (米国) ラテンアメリカの一部の国でジカ熱流行がピークを越えた可能性

 最新のWHOデータと各国政府発表データからみると、ラテンアメリカの一部の国で、ジカ熱流行がピークを越えた可能性が示唆される。

 流行が著しかったコロンビアも含まれる。

 ブラジルでは未だ流行は拡大していることから、ジカ熱全体は未だ中南米で拡大中と考える必要がある。


 米国、献血液のジカウイルスチェックに新規検査法を許可
FDA Clears Use of New Test to Screen Blood Donations for Zika New York Times  (米国) 米国FDA、献血による提供血液の実験的新規ジカ熱検査キットの使用を許可

 実験的ジカウイルス検査法の採用は、プエルトリコの献血体制に大きな影響を及ぼす。
 現在、米国本土からジカウイルス陰性を確認した血液が提供されているが、今後は同地域で提供者の血液を検査して、地域内での使用が可能となる。

3月


31日


Zika virus may linger in pregnant women's blood months longer than usual USA TODAY (米国) ジカウイルスは妊婦の体内で通常よりも長く、数ヶ月存在している可能性

 30日、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンのオンライン版に論文が掲載。

 通常ジカウイルスに感染した人は、1週間以内に体内からウイルスが消失する。
 報告された妊婦の例では感染した後10週間ウイルスが血中に存在した。

 33歳女性は妊娠11週の時に中央アメリカを旅行した。そして21週で胎児異常が判明し、妊娠中絶が行われた。
 胎児からは大量のウイルスが検出された。

 仮説として女性の血中のウイルスは一端抗体により消失したが、その後ウイルスが増殖した胎児から女性の血中にウイルスが出現したことも考えられている。


 リオ五輪チケット販売不振
THE GHOST OLYMPICS: Ticket slump for Rio games as Zika virus wreaks havoc Daily Star  (英国) 幻の五輪:リオの五輪観戦チケットはジカ熱の恐れから販売不振

 700万枚用意されたリオ五輪チケットは未だ半数も売れていない。

 ジカ熱流行の恐れから観戦するかどうか判断を決めていない人々が多い。
 参加選手達の間にも不安が拡がっている。

 妊婦は行くべきではない。
 流行地から帰ってきた男性との性行為は避けるべきである。

 米国、ナッシビールのバンデルビルト大学のウイリアム・シェフナー教授は、ジカ熱は五輪に大きな影響をもたらすと語っている。

 参加者達は精神的にリオへ出かけることを戸惑っている。
 選手達はジカ熱感染に注意を払うだろうが、それは不快な精神状態につながる。

 他

30日


 What Americans Know About Zika Virus: Not much, Poll Finds NBCNews.com (米国) 米国人はジカ熱についてどの程度知っているか?あまり知らない。アンケート調査結果
 
 
 ハーバード大学公衆衛生学部のアンケート調査。公衆衛生関連の米国人の意識を定期的に調査している。
 今回は1万人の米国人成人を対象とした。中には105人の妊婦または可能性ある女性が同居している例も含まれている。
 
 多くの人々の知識は曖昧であり、間違っていることが示唆されている。
 
 ・妊婦のジカ熱感染と小頭症発生の危険性:4人に1人が知らなかった。
 
 ・ジカ熱にはワクチンがある?:20%があると答えた。
 
 ・ジカ熱の感染方法は?:42%は性行為で感染することを知らなかった。31%が咳や鼻水で感染すると答えた。29%が輸血で感染することを知らなかった。
 
  *ジカウイルスはネッタイシマカにより感染するが、性行為でも感染する。実際にウイルスは血中よりも精液中に長く存在している。
  CDCは流行地から帰国した人々は28日間供血を禁止している。
 
 ・ジカウイルスに感染したら、症状はでる?
 
  回答者の25%が、感染した場合、(全員が)症状をだすだろうと答えている。
  
  *ハーバード大学の調査で、感染者の80%が感染した事実も知らないほど、症状はださないようだ。
  他の20%は発心、中等度の発熱、および頭痛を呈するとされる。
 ・ギランバレー症候群がジカ熱合併症として発生する可能性があること:四分の三の回答者が知らなかった。

 管理人コメント: 非常に興味あるアンケート結果である。適切な時期にハーバード大学公衆衛生学部はアンケート調査で米国人の健康に対する知識をチェックしている。二年前エボラに関するアンケートでは確か4割の人々が米国内で流行すると答えている。また以前に国際的にH5N1鳥インフルエンザがパンデミックになる懸念がもたれていた頃、米国人の6割が調査年内にウイルスが米国に侵入してきて、米国人の多くが感染すると答えていた。
 いずれも管理人はそうした拡大は起きえないと考えていたからアンケート結果に驚いた。そこまで一般米国人は国際的感染症を警戒していると判断していた。
 しかし今回のジカ熱に関しては多くの米国人は関心を抱いていない。WHOや米国CDCが、マスメディアを通じて多くの啓発を行っているにも関わらずである。
 なぜか?答えは簡単なように思う。致死的感染症ではないからである。
 さらに国際的感染症に関して、エボラや鳥インフルエンザが結果的にそれほどインパクトを持って米国に影響しなかったせいもあるかもしれない。


29日

  スペインで58例のジカ熱感染者が報告
 58 Zika virus cases confirmed in Spain Business Standard (インド) スペインで58例のジカ熱輸入例を確認

 スペイン保健省は合計58人のジカ熱確認例を発表した。
 全例、感染地域からの帰国者で輸入例となる。中国新華社が報告した。

 この2週間で確認された例は15人増加して、確認例の中には9例の妊婦が含まれているという。 


 Brazil should address Zika virus as an STD outbreak, researchers say The Guardian  (英国) ブラジルはジカ熱を性感染症としての位置づけと啓発を強化すべき、研究チームが警告

 WHOやCDCはジカ熱が性行為により感染する危険性を警告しているが、ブラジル政府は政治的混乱もあり、ジカ熱対策が完全に遅れていて、性感染症としての位置づけは全くされてない。

 これまでブラジル政府はジカ熱が性行為で感染するという啓発を全くしてこなかった。
 米国CDCが発表している、ジカ熱を性感染症として予防する方法などは一切ブラジル政府は国内で発表していない。


28日

 キューバで無症状妊婦がジカウイルスに感染していることが確認
Cuba detects 7th case of imported Zika virus Fox News Latino  (米国) キューバ、7例目のジカ熱輸入例を確認、妊婦

 ブラジルに支援に出ていたキューバ人女医が帰国後、ジカ熱感染が確認された。
 キューバでは8例目のジカ熱感染者となるが、1例はキューバ内で感染した事例で(21歳女性、感染源は不明)、輸入例としては7例目となった。

 36歳女医で症状は何もないが妊娠していることから念のため、入院して検査が行われた。
 その結果ジカウイルスに感染していることが確認された。

 ブラジル政府、支援団体が郵送する経口中絶薬を押収
Brazil seizes abortion drugs sent to women living in fear of Zika  Los Angeles Times  (米国) ブラジル、ジカ熱を恐れる女性に送られてきた経口中絶薬を押収

 ブラジルの妊婦達がジカ熱感染を恐れ、経口中絶薬をカナダの女性支援団体”Women on Web”に求めているが、郵送されてきた薬をブラジル政府が押収している。
 押収された妊婦は、薬が私には必要なのに、なぜ押収されるのだろうか、と嘆いている。
 ブラジルでは妊娠中絶は禁止されている。
 支援団体では薬の郵送を現在中断している。

 Women on Web (日本語)


27日

 ネッタイシマカが存在していないチリで女性が性行為によりジカ熱感染
Chile reports first case of sexually transmitted Zika virus Daily News & Analysis (国際) チリで性行為感染ジカ熱が確認

 ネッタイシマカが存在せず、ジカ熱が発生したことがなかったチリで46歳女性が、ハイチ帰りの男性から性行為でジカウイルスに感染した。同国保健省が発表した。

 *蚊によるジカ熱発生がないアルゼンチンでも性行為によるジカ熱が女性で発生している。


26日

Elmo joins campaign against Zika virus CNN International (国際) セサミストリート、ジカ熱キャンペーンに協力

 セサミストリートの主人公達が世界中を回ってジカ熱の怖さや予防の仕方などを紹介する。
 PAHO(全米保健機構)が2回、作製した30秒間の啓発ビデオをセサミストリートの中で流す。

 水たまりの側に立っていないこと、ボウルやゴミ入れには蓋をすること等が教えられる。(蚊に刺されないこと、蚊が増える環境を改善すること等)。

 当初はラテンアメリカ向けに、スペイン語とポルトガル語でラテンアメリカを中心に放送。
 PAHOはできれば米国内でも放送されることを希望している。


Gene family-tree study points to 2013 Zika arrival during Brazil travel surge
CIDRAP(ミネソタ大学、感染症情報センター) ジカウイルス、遺伝子分析で2013年にブラジルに侵入したことが示唆

 英国オクスフォード大学とブラジルのEvandro Chagas Institute の研究チームによる。
 最新のサイエンスに発表された。

 ブラジルとフランス領ポリネシア等で分離されたジカウイルスの遺伝子構造の変化から、現在ブラジルで流行しているジカウイルスは2013年にポリネシアから侵入したことが、遺伝子系統樹から示唆された。
 同年サッカー コンフェデレーションカップがブラジルで行われ、その大会に、ジカ熱が流行中のポリネシアチームが参加していた。

 同論文では、ブラジルでのデータから、ジカ熱感染妊婦と小頭症を伴う異常胎児の発生に関して、妊娠17週前後の感染で最も生じやすく、14週で感染した場合、最も深刻な小頭症が発生していると伝えている。


 米国CDC、ジカ熱関連妊娠危険期間に関するガイドラインを発表
CDC Offers Guidelines for Delaying Pregnancy After Zika Exposure New York Times  (米国) CDC、ジカウイルス感染後の妊娠延期期間に関するガイドラインを発表

 連邦保健当局は25日、ジカウイルス感染後、推奨すべき妊娠延期期間のガイドラインを発表した。

 CDCは最新のジカウイルス情報に基づいて、多彩な胎児異常の合併と、神経難病であるギランバレー症候群を起こす可能性の高いジカ熱感染後の、推奨される妊娠延期期間を発表した。

 ・ジカ熱症状を呈した、または検査で陽性となった女性は最初の症状発現後8週間は妊娠を延期する。
 ・ジカ熱症状を呈した男性は、6ヶ月間は安全な性行為が必要。ウイルスは精液中に長期間存在することが知られている。
  *症状とは発疹と関節痛を含める。

 ・ジカ熱流行地域へ旅行したが、感染症状を呈しなかった場合は、男女とも短期間(8週間)の妊娠の延期をCDCは推奨している。

 CDCは妊娠猶予期間を、知られている最も長い危険期間の3倍の期間としていると説明している。

 米国外の数カ国では妊娠延期期間を明確に指定していない例もある。エルサルバドルでは2018年までは妊娠を避けるように推奨されている。

 カリフォルニアで初の性行為ジカ熱感先例
First confirmed Zika virus case acquired by sexual transmission in California San Jose Mercury News  (米国) カリフォルニアで初の性行為感染ジカ熱が確認

 コロンビアから帰国してジカ熱を発症していた男性と性行為をした女性がジカ熱に感染したと、州保健局が発表した。感染は2月だった。
 女性は妊婦ではなく、また海外に「旅行した既往はなかった。

 ジカ熱が流行している国へ旅行する場合、現地で蚊に刺されないように注意し、帰国後性行為でウイルスが感染することに十分注意するように州保健局は警告している。
 そのためには、性行為をしないことがベストであるが、そうで無ければコンドームをいかなる性行為においても装着することが推奨される、と保健当局者はコメントしている。

 州保健局によるとウイルスに感染した男性がどの程度の期間、パートナーにウイルスを感染し続けるのか明確になっていないといされる。

25日

ジカウイルス感染とジカ熱発症の区別を明確にする必要がある

ジカウイルス感染発生
・(ウイルス感染血液を吸ったネッタイシマカ、ヒトスジシマカ、他のヤブ蚊他)
・感染者との性行為
・他

2種類のウイルス感染者
有症状者 (体内に感染性を有するジカウイルス;血液、精液、唾液、尿)
無症状者(無症候性感染)(体内にウイルスが存在)

周辺へ感染
・蚊を介して
・性行為を介して
・他

*呼吸器感染・消化器感染などの臓器特異性感染を起こすウイルスの場合は、有症状者は明確に鑑別可能;咳、鼻水、くしゃみ、下痢、嘔吐など。無症状者はそのような症状が無ければウイルス感染は起こさない。
ジカ熱は、蚊を介した人人感染症であるが、同時に性行為を介した人人感染症である。


Zika virus outbreak in the US could be 'WORSE than expected'  Daily Mail  (英国) 米国におけるジカ熱流行は予想以上に拡大する危険性

 ・ジカ熱はネッタイシマカで媒介され拡大していると考えられている。
 ・しかしウイルスはヒトスジシマカにも感染することが知られている。
 ・専門家はヒトスジシマカもジカ熱拡大に役割を果たす可能性を警告している。
 ・もしそうだとしたならジカ熱流行は、ネッタイシマカにより媒介されると予測している現在よりも、米国ではさらに流行が拡大することが考えられ、それはさらに流行リスクが低いと想定されてきたアジアやヨーロッパでも流行が拡大する可能性を示している。
 ・米国ではニューヨーク、マイアミ、およびヒューストンが予想以上に流行が拡大する可能性がある。

 注:日本国内にはネッタイシマカは現在存在してないが、ヒトスジシマカは東北以南で一般的に見られる。
   一昨年(2014年)、東京代々木公園で発生したデング熱は、感染した帰国者からヒトスジシマカで媒介されたものであった。デングウイルスもジカウイルスもネッタイシマカやヒトスジシマカで媒介されて人に感染する。


Study: Zika virus may have arrived in Brazil in 2013 USA TODAY (米国) 2013年にジカウイルスがブラジルに侵入、研究発表

 ジカウイルスは当初は発表されていたよりも、2年近程度先にブラジルに入っていたとする研究発表がなされた。

 蚊が媒介するジカウイルスは2013年5月から12月の間にブラジルに入ってきていた可能性がある。

 ブラジル保健当局は発熱と発疹を主症状とする感染症の集団発生を2014年遅くに確認していたが、2015年5月まで診断がつけられていなかった。

 24日発表されたサイエンス論文によると、2013年から2014年にフランス領ポリネシアで流行したジカ熱が、旅行者達によってブラジルに感染拡大したことが、ウイルスの遺伝子分析で示唆された。

 ブラジルでは2012年末から2015年まで国際スポーツ競技大会で多くの旅行者が入国している。


24日

中南米から帰国の女性がジカ熱 流行後4人目 産経ニュース

 {厚生労働省は24日、ジカ熱が流行する中南米地域に滞在していた愛知県在住の40代の外国籍の女性が国内でジカ熱を発症したと発表した。世界保健機関(WHO)が緊急事態を宣言して以降、国内ではブラジルに滞在した3人の感染が確認されている。今回はブラジル以外の中南米地域で初の感染だが、厚労省は「渡航者が少なく患者が特定される恐れがある」として、渡航地域を公表しなかった。

 女性は現地に2週間ほど滞在し、20日に帰国。37.9度の熱や関節痛、発疹などの症状が出たため、23日に医療機関を受診した。「現地で蚊にさされた」と話しているといい、国立感染症研究所が24日、ジカ熱と確定した。

 ジカ熱は蚊が媒介する感染症で症状は軽いが、妊婦が感染すると新生児に脳の成長に障害が出て発達障害を起こす小頭症を引き起こす恐れがある。}

 管理人コメント: 国内のマスメディアがジカ熱を取り上げない傾向にある。胎児異常、性行為で感染、ギランバレー症候群の発生などをWHOは世界の公衆衛生上重要な問題であると、何度も国際発表しているが、公衆衛生担当部局が軟弱で、官僚に支配されている日本では、厚労省が真剣にマスメディアを通して社会的啓発を行わない。


23日


 ブラジルで小頭症児2500例以上発生の可能性、ギランバレー症候群も12カ国で増加:WHO
More than 2500 births with microcephaly in Brazil, WHO predicts  Pittsburgh Post-Gazette  (米国) ブラジルで2500例以上の小頭症児が出生すると予測、WHO

 ブラジルでは、2212例の小頭症が調査され、そのうち39%が先天性のものであることが確認されている。

 現在のジカ熱流行がブラジルで続く限り、ブラジルで今後2500例以上の小頭児が発生するとWHOは予測している。

 ブラジルは6480例の小頭症疑い例を報告しており、またパナマでは1例の小頭症児が確認されている。またコロンビアでは多くの可能性例が存在しているとされる。

 また現在12の国と地域でジカ熱に起因したギランバレー症候群が多数発生している可能性があることと、同症候群の中から実際にジカ熱感染が確認されている例もでていることをチャンWHO事務局長が語っている。
 

Birth Defects Tied to Zika in Panama New York Times  (米国) パナマでジカ熱に起因する胎児異常が確認

 WHOは22日(現地時間)、パナマからジカ熱感染に起因した胎児異常例が報告されたと発表した。
 胎児の脳は異常に小さく、脳発達障害を伴い、小頭症と呼ばれる状態だった。

 胎児は妊娠30週で生まれたが、生後数時間後に死亡した。
 臍帯にジカウイルスが感染していることが確認された。

 世界の専門家達はジカ熱感染妊婦達がさらなる異常胎児を分娩するのか注視している。


 ジカ熱流行地からの帰国者によるジカ熱感染
Transmission of Zika Virus Through Sexual Contact with Travelers to Areas of Ongoing Transmission Medscape (国際)  ジカ熱流行地から帰国した旅行者から性行為でジカウイルスが感染

 2016年2月6日~22日の間にCDCは性行為で感染した疑いのある14事例の報告を受けている。

 その中の6例について詳述されている。
 2016年2月6日~22日、CDCに性行為によるジカ熱確定2例、可能性4例が報告されている。
 数人の女性は妊婦であった。
 全例男性からの感染であるが、コンドーム未装着、通常の膣内挿入による性行為であった。
 男性はジカ熱症状がある状態、または回復した直後だった。

 以下症例報告


 WHO事務局長、ジカ熱合併症対策の強化が必要と警告
WHO: Zika virus 'implicated' in large numbers of brain-damaged babies The Guardian (英国) WHO事務局長、ジカ熱は多くの脳障害児と’ギランバレー症候群)を発生する可能性がある

 ジカ熱はブラジルで多くの脳障害児の誕生とギランバレー症候群の発生に関与している。
 WHOのチャン事務局長はそのように語り、今後の発生に対する緊急対策が必要と訴えた。

 事務局長はこれらの合併症がジカ熱に直接起因しているという科学的証明は公式になされてはいないが、今、個々の事例を観察しているだけではなく、今後起きえる公衆衛生学的緊急事態に備える時期に来ていると警告した。
 すなわち多く誕生する可能性ある脳障害を持った子供達の治療や生活のサポートなど一生のケアが必要となる。

 チャン事務局長は、誰もジカ熱がどの程度拡大するか、どの程度合併症を引き起こすか予知できないと語り、もしこうした合併症がラテンアメリカやカリブ海から世界に拡大したなら、世界中は深刻な公衆衛生危機状態となる、と警告した。


 日本の3例目のジカ熱
【ジカ熱】 ブラジルから帰国の女性がジカ熱 流行後3例目 産経ニュース

 {厚生労働省は22日、ブラジルに滞在していた神奈川県在住の女性が国内でジカ熱を発症していたと発表した。症状はおさまっているという。世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」を宣言して以降、国内で患者が確認されるのは3人目。厚生労働省によると、今の時期はウイルスを媒介する蚊が活動していないため、国内で感染が広がる恐れは低い。

 女性はブラジルに3週間ほど滞在し、3月上旬に帰国。熱はなかったが、ひざや手の関節痛や発疹などの症状が出たため、15日に医療機関を受診した。医療機関がジカ熱の感染を疑い、22日に国立感染症研究所の検査で、ジカ熱と確定した。女性は「ブラジルで蚊にさされた」と話しているという。

 ジカ熱は蚊が媒介する感染症で症状は軽いが、妊婦が感染すると新生児に脳の成長に障害が出て発達障害を起こす小頭症を引き起こす恐れがある。}

 管理人コメント: 通常の欧米報道では、女性は妊婦であったとかなかったとか、さらに感染は性的行為でも起きえるとのコメントがつくが、蚊に刺されて感染したのか、性的行為で感染した可能性が「あるのかを明確にしないと正しい情報とはいえない。ジカウイルスに感染後数週間は体内にウイルスが存在する可能性があることから、性行為には十分気をつける必要がある。


22日


 韓国で初のジカ熱感染者が確認
S. Korea reports first Zika virus-infected patient The Korea Times US (米国) 韓国、初のジカネ熱感染者を確認
 
 2月中旬から3月初旬にブラジルを旅行して帰国した43歳男性とされる。
 韓国CDCが発表した。


 今朝のジカ熱関連国内報道
  クリックで拡大
 内容的には古いものばかり



 管理人コメント:古い内容ばかり。
ジカ熱でキューバ渡航注意報をCDCが出した翌日オバマ大統領一方が雨の中をキューバを訪問したしたけど、キューバがジカ熱で流行注意対象国になったことを国内報道は取り上げていない。ニューヨークタイムズ他の米国紙は取り上げている。
 日本のマスメディアが、いかに自分たちの判断で情報を選んでいるかがよく分かる。そうしているうちにマスコミ関係者は、社会なんてオレたちが洗脳できるのさ、と保守系政治家と共に自信過剰になってゆく。そういう意味ではフリーージャーナリスト達は真のジャーナリストといえるのかもしれない。集団からはぐれたのではなく、自ら組織から離れて。自らの感性で記事を作る。そうした人たちが事故に遭うたびに非難する人が多いが、それは自らが集団民主主義国家の日本人であることを認めている証ともいえる。
 そう考えると日本はどこも同じな気がする。日本記者クラブ、医師会、企業、教育界。宗教界、自衛隊…。
 墓場もかなぁ?

21日


 ジカ熱は貧困層が危険な感染症
Fight against Zika virus a moral issue, WHO expert tells Hong Kong South China Morning Post  (香港) WHO専門家:ジカウイルス対策は倫理的問題でもある

 世界的に知られた公衆衛生法の専門家であるジョージタウン大学のゴスチン教授が、香港でジカウイルス対策は倫理上の問題であるとコメントした。

 貧しければ貧しいほど人々は蚊に刺されジカ熱を発症する。
 しかし富裕な階層はエアコンで室内には蚊は入ってこない状態で生活しているから、ジカ熱発生の危険性は非常に低くなると説明した。不公平の倫理問題が存在するという。

 WHOの公衆衛生法の協力機関であるジョージタウン大学のローレンス・ゴスチン教授は、WHO対策を支援するための基金を求めている。
 WHOは5600万ドルの基金が必要としているが、ゴスチン教授は基金は未だ十分の一しか集まっていないと記者団に語った。

Nepal begins lab tests for Zika virus Himalayan Times (ネパール) ネパール、ジカ熱検査を開始

WHOが1000人分のPCRキットを提供した。


20日

 キューバ、ジカ熱発生国に
CDC issues a Cuba travel warning over the Zika virus Washington Post  (米国) CDC、ジカ熱発生キューバへの渡航注意報発令

 ジカ熱は今、キューバで蚊から感染する、と20日米国CDCは発表した。
 また疫学的に胎児異常と神経学的疾患の発生の拡大も発表された。

 CDCのキューバへの旅行注意報は、オバマ大統領が歴史的キューバ訪問の前夜に発表された。
 数百人の記者団、経済界のリーダー、議会関係者が大統領と共にキューバに入る予定である。

 CDCは妊婦はキューバ旅行は避けるべきと警告し、同国をジカ熱発生国のリストに加えた。

 CDCはまた、フロリダに近いキューバへの一般的旅行者に対して、ジカ熱に感染することを自ら十分に注意するように警告している。具体的には蚊に刺されないこと、性行為にはコンドームを使用すること、または性行為を行わないことであるが、ウイルスは男性から性行為で感染することが知られている。

 一方、今月発表されたニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンの論文で、ジカ熱に感染したブラジルの妊婦の三分の一が、胎児エコーで深刻な異常が見つかったとされる。


 米国ジカ熱最前線のプエルトリコ、厳しい試練の夏を迎える
Puerto Rico Braces for Its Own Zika Epidemic New York Times  (米国) プエルトリコ、今夏のジカ熱流行に自ら備えを強化

 地球西半球に拡がっているジカウイルスは、プエルトリコで拡大を開始した。米国の最前線だ。

 国内で最も条件が悪い。島で温暖で湿潤で、貧しい家々が連なり、蚊にとってはこの上ない環境となっている。
 家が密集し、古タイヤが至る所に投げ捨てられている。蚊にとっては天国だ。
 家々や学校の窓には網戸はなく、またエアコンも備えられていない場所もある。

 3日間の視察を終えたCDCのフリーデン長官は、350万人の人口の四分の一は年内にジカ熱に感染すると予想し、数千人の妊婦が感染すると懸念している。

 米国人が休暇で最も多く訪れる場所の一つでジカ熱が流行している。航空機や観光船で多数の米国人が上陸する。
 誰もがウイルスを持ち帰る可能性があり、帰ったその地で蚊を介して、また性行為を介してウイルスを広げる。

 当局は懸命に対策に乗り出している。
 学校には網戸をつけ、環境内から蚊が増殖する水たまりや古タイヤを除去している。
 殺虫剤が多くのトラックで運ばれている。
 CDCは数千万ドルの対策費を準備している。

 しかし当局は対策が成功するとは考えていない。むしろ悲観的憶測を抱いている。
 ここは理想郷じゃない。我々はやれるだけのことをするしかない。

 プエルトリコのジカ熱流行は予想よりも早くにやってきた。
 最初に確認されたのは昨年(2015年)12月である。知事は2016年2月に健康危機宣言を行った。
 しかしすでに249例の検査で確認された感染者がいて、その中に24人の妊婦がいる。
 医師達は多くの無報告例がいると考えている。

 これから6ヶ月間、環境温度は上昇し、湿潤となり、蚊が増え出し、感染者数も増える。

 妊婦が出生する小頭症児、脳の発達異常症児、さらに成人の神経障害であるギランバレー症候群は、これから先の問題である。
 半年後、これらの異常症が増加しているかどうかで、対策の結果が評価可能となる。


CDC issues Zika virus travel notice for Cuba Mashable  (米国) CDC、キューバをジカ熱流行国に指定

 21歳のハバナ女性が、渡航歴がないのにジカ熱感染が確認された。
 米国COCはキューバをジカ熱流行(発生)国に指定した。

 キューバ隣国のエクアドルでは早くからジカ熱流行が起きているから、キューバにウイルスが入ってきても遅くはなかった。しかしキューバ政府は、兵士、警官、学生を動員して蚊の駆除にあたってきていた。
 蚊に刺されて感染したと判断されているが、他に性行為での感染もあり得るが、それは否定されたのだろう。
 となるとネッタイシマカに刺されてのジカ熱感染がキューバでは今後拡がる可能性が高い。

 
19日


Expert Calls for Strong Zika Virus Surveillance in West Africa  Voice of America  (米国) 専門家、西アフリカにおけるジカ熱監視体制を強化するように主張

 カーボベルデで小頭症児が出生したことから、専門家はウイルスが西アフリカへ向かう危険性を指摘し、過去2年間にエボラで荒廃した同地域の公衆衛生状況で、まらジカ熱が流行する危険性を主張している。
 ワシントンのジョージタウン大学の感染症専門医であるダニエル・ルーシー(Daniel Lucey)の見解。



 ジカ熱流行カーボベルデで小頭症児が誕生
WHO supports Cabo Verde in managing Zika virus World Health Organization  (世界保健機関) WHO、ジカ熱流行カーボベルデを支援

 *ウィキペディアから:カーボベルデ共和国(カーボベルデきょうわこく)、通称カーボベルデは、大西洋の中央、北アフリカの西沖合いのマカロネシアに位置するバルラヴェント諸島とソタヴェント諸島からなる共和制の国家である。首都はプライア。

 2015年10月21日から2016年3月6日までの間にジカ熱疑い7490例が報告されている。
 そのうち165例が妊婦であるが、44例はすでに通常の新生児を出産している。
 しかし3月15日に初の小頭症児の出産が同国保健大臣が報告した。
 研究チームがジカ熱と小頭症児の関係を調査する。



 ジカ熱と妊婦、危険性は本当なのか:中絶反対派と推進派の論争

New Study: Zika Virus Rarely Leads to Microcephaly, No Reason to Abort Potentially Disabled Babies LifeNews.com  (国際) 新研究が明かす:ジカ熱感染妊婦の小頭症分娩率は非常に低い、中絶の理由はない
 中絶反対論者達を中心とする啓発ウエブ 

 中絶推進者達は、ジカ熱感染妊婦の人工妊娠中絶を合法化しようとしている。
 しかしながらジカ熱が小頭症胎児や他の先天性異常の原因であるとの立証はされてない。
 明らかに中絶推進論者は、ジカウイルスについて医学界以上に詳しいと考えているように見える。

 妊娠中絶推進者団体や中絶医療機械発売企業は、最近のジカ熱流行を自らの宣伝の絶好の機会として、ジカ熱流行国の政府に、感染妊婦が容易に妊娠中絶を受けられるように働きかけている。

 しかし最新の研究報告によると、感染妊婦の小頭症を妊娠する危険性は1%以下のようだ。
 2013年と2014年に仏領ポリネシアでジカ熱が流行した際の統計データが、医学雑誌ランセットに発表されたのである。

 ポリネシアで人口の66%がジカ熱に感染したと推定されるが、妊娠1期、2期、3期の妊婦からの小頭症分娩率は0.42%に過ぎなかった。
 データが発表される前は中絶推進派は、ジカ熱感染により妊婦からの小頭症児発生率は高いと我々を信じ込ませていた。

 最近、国連人権高等弁務官事務所 のZeid Ra’ad Al Hussein氏は、次の様な声明を出している; ジカ熱流行国は性と生殖に関する健康の総括的サービスの強化に努めるようにしなければならないとした。そこでは中絶に対する要求をあまねく受け入れる体制作りも含まれている。
 国連人権高等弁務官によると。中絶は人権の中に含まれる本質的要素であり、全ての国は差別無く受け入れなければならないとしている。
 
 もしラテンアメリカ各国が国連の意見にしたがったなら、ジカ熱に感染した妊婦から99%に上る、完全に健康な胎児が中絶されることになる。

 非常に低い危険性にも関わらず米国CDCは、妊婦に対してジカ熱感染の予防を呼びかけている:性的禁欲、流行国へ住む場合、または旅行する場合に蚊に刺されないように注意すること、長袖、ズボン、ネットの用意。

 小頭症の診断は難しい。
 通常は平均の2標準偏差以下を定義としているが、そうした小さい頭部で生まれても生涯何ら異常を呈さない例も多い。


 以下略


18日

 ジカ熱、知っておくべき常識、米国版
What to know about the tropical Zika virus in Latin America Washington Post  (米国) ラテンアメリカで流行している熱帯ジカウイルスについての常識

 希な熱帯の感染症がラテンアメリカとカリブ海で流行している。蚊が媒介するジカ熱は通常軽症であるが、今、それが尋常ではない胎児異常と他の健康問題を引き起こすことが疑われている。
 以下に常識として知っておくべきことのいくつかを列挙する。

 ・ジカ熱とは何か?

 ジカ熱の原因のジカウイルスは1947年にウガンダの猿で発見された。ジカ熱は昨年ブラジルに姿を現した。それ以来ラテンアメリカとカリブ海で多く見られるようになった。

 ・ウイルスはどのようにして拡がるのか?

 主としてデング熱、チクングンヤ熱、黄熱などの熱帯疾患を起こすウイルスを伝搬する同じ蚊によって伝搬される。しかし研究者達はウイルスが性行為を介して伝搬することも見いだしている。

 ・どのような症状があるのか?

 専門家によると、ジカウイルスに感染したほとんどの人はそれほどの病的症状は呈しないとされる。
 症状を出しても軽く、発熱、発疹、関節痛、結膜発赤、等が1週間程度続くとされる。効果的な薬はなく。ワクチンの開発もまだ行われていない。

 ・なぜジカ熱は今重要視されているのか?
 
 妊婦が感染することで、頭が小さく、脳の発達障害が伴う、希な小頭症胎児が発生することが問題となっている。
 さらにWHOは、神経障害を起こすギランバレー症候群がジカ熱発生と関与している可能性があることから調査している。

 ・拡大は止められる?

 個人的には長袖や長ズボンを着たり、防虫スプレーで蚊に刺されることを防ぐこと、さらに蚊の増殖する水たまり等を除去して蚊の増殖を防ぐこと。

 ・米国で発生している?

 先週の段階でCDCは200例の感染者を確認している。蚊により感染した例は未だなく、全例は流行地からの帰国者、および帰国者との性行為で感染している。
 しかしプエルトリコと他の2カ所の米国領地(合衆国に属するジカ熱流行地域)で報告された174例の感染者のほとんど全ては蚊により感染したと考えられている。
 ジカウイルスを伝搬する蚊の種類は合衆国南部にも分布しており、専門家はそうした地域でもジカ熱は流行すると考えている。

管理人コメント:
 ワシントンポストとしては珍しく中学生レベルの内容で、また間違いが散見された(その部分は省いたが)。
 筆者が岩波の「世界」にまとめたジカ熱は決して高度ではないが、中学性レベルではなく、書き終わって20日以上経つが、未だ新知識として学べるはずである。未だあれ以上の常識は出てきていない。そこまでの先読みをしてまとめてある。今後ジカ熱は非常に問題となってくる。知識をまとめて起きたい方は一読して欲しい。(これは自己宣伝ですなぁ)。
 

 ブラジルのジカ熱、その実像
How To Fight The Zika Virus That's Threatening Brazilian Women's Right Over Their Bodies Bustle  (国際) ブラジルの女性の”生きる”権利を奪うジカ熱にどのように対抗すべきか

 ”女性が中心となった国際的報道誌”

 2015年5月からブラジルでジカ熱が流行しだし、それは北東部を中心に広がっている。基本的に蚊を介して人人感染している。2016年2月には150万人のブラジル国民が感染したとされる。そしてWHOは世界的健康危機問題として世界に声明を発した。

 ウイルスは北東部の最も貧しい地域を中心に広がっている。
 ウイルスは特に妊婦に危険である。妊婦が感染すると小頭症を中心とした胎児奇形が発生する可能性がある。
 ブラジルでジカ熱が流行しだしてから専門家達は小頭症の対数的発生を見ている。
 小頭症の中には知的発達遅延、けいれん、聴力障害、視力障害を伴う例もある。

 2016年10月以降、4000例以上の小頭症出生が北東部を中心に報告されている。2014年は145例に過ぎなかった。
  ジカ熱発生数と小頭症発生例数の間に強い相関性があることから、ブラジルの医師達は女性達に妊娠を避けるように警告している。
 しかし同国では避妊は女性達に容易に受け入れられない。

 避妊具は貧しい流行地域の公共病院へ配布されているが、地域に存在する医師の数は人口1000人あたり2人に過ぎず、アムネスティオー・インターナショナルの責任者がTIMEに語ったところによると、人々は(ジカ熱に関する)情報を得ることはできないし、避妊手段を得ることもできない。そして最終的に人工中絶のという手段も得られない、と語っている。

 ブラジルではレイプされた場合を除いて人工中絶は違法である。
 それでも2015年10月に避妊薬が配布された。(一般的にに朝に飲むピルとして知られている)。
 ブラジルの専門家によると同国では年間85万件の違法妊娠中絶が行われ、そして15万件の不法中絶に起因した緊急手術もおこなわれているとされる。

 出産専門家への相談ができず、避妊の情報も少ない、このような貧困地帯ではジカウイルスは、人々の生殖権利を易々と奪う戦いに成功している。
 女性の権利団体である”SOS Corpo は、ニューヨーク・タイムズに、”ブラジルの妊婦はパニック状態にある”と語っている。

 ジカウイルスの脅威は、暗黒の時代の法に従った宗教上の原理主義者達が長い間、多くの妊婦達の生命を危うい状況下に起き続けてきた状態の扉を、我々が開く機会となっている。
 {女性はウイルス感染を防ぐために妊娠を避けよ。妊娠を避けるために避妊具を用いるな。人工妊娠中絶はレイプの被害に遭ったときだけ許されるべき}

 ジカ熱の問題は女性が妊娠すべきではないという問題に焦点が合わされ、女性の出産および健康の権利からほど遠い論議となっている。

 また同時にブラジルで最もジカ熱が流行している貧困地域に生きる女性達の不平等さが、性的差別と社会的階級差別に起因していることを、今回のジカ熱流行は露わにしている。

管理人コメント:今怒っている。体調が悪いからではない。体調は昨日すご~く良い医師に出会えて、体調は良くなった。
 
 怒りが沸騰しているのは、経済力は世界の7番目という大国ながら、富の大部分は少数の富裕層に奪われ、多くの人々は蚊の多い貧困地帯に住み、そしてジカ熱に悩まされているブラジルの現状である。
 そうした実態は日本には何も伝えられずに、ただ五輪の話、代表選手の喜びの話だけがニュースとなっている。
 そんな国は日本だけだ。
 少なくともブラジルがジカ熱対策で大変なこと、多くの妊婦、女性が貧困の中で懸命に生きようとしている姿は、ロイターや他の国際通信の記者から配信され、タイムズなどの世界的報道機関から発信されている。
 米国CNNも英国BBCもそうだ。

 しかしNHKは五輪代表選手の横顔を紹介し、その喜びの声しか伝えない。
 いつになったら国際的報道機関になるのだろうか。いや地球号の報道機関となるのだろうか?
 我々の地球号の国は分裂しだしている。
 かって国際連盟や、国連、は我々の国を統一するために作られたのではなかったか?

 ブラジルで五輪が開催されるのは良いとして、そこに内在する大きな問題について、日本の報道機関は十分伝えることで、ブラジルで貧困に喘ぐ人々、妊娠中にジカ熱に感染した女性達の問題について支援の輪を広げるべきではないか?
 ブラジルの貧困地域で最も多くのジカ熱が流行し、妊娠した女性達の”生きる権利”が奪われている実像をまとめた、女性達が中心に主催している国際的報道誌から紹介した。誤訳はご容赦。

 少なくとも真っ当な日本人が1人はいることの証明になればいい。


 妊娠初期にジカ熱に感染した妊婦の胎児異常発生率は最大で43%、ブラジルでの分析、東大
妊娠初期のジカ熱感染、小頭症リスク14~46% 東大推計 日本経済新聞

 {東京大の宮松雄一郎特任研究員らは中南米などで流行するジカ熱に妊娠初期に感染した場合に、胎児が小頭症になる確率を予測するモデルを作った。発症確率は14.0~46.7%と幅が出た。最大で、風疹にかかった妊婦から生まれた子供の耳や目に障害が出る「先天性風疹症候群」と同程度と考えられるという。

 研究チームは2015年にブラジル北東部で報告された「デング様疾患」のデータや患者の血液検査結果、小頭症の報告数などを分析した。デング様疾患は発熱や頭痛などの症状が出る疾患でデング熱、ジカ熱などが含まれる。

 血液検査の結果、デング熱は2割弱だった。仮に残りの患者全員がジカ熱だったとすると、小頭症になるリスクは14.0%と計算された。残りの3割がジカ熱に感染していたとすると、リスクは46.7%だった。妊娠初期に風疹に感染し、新生児が先天性疾患になる確率は5~9割という。}

Brazil serious about protecting people from Zika virus  Jamaica Observer (ジャマイカ) ブラジル、ジカ熱対策に深刻な状況下に

 リオの五輪にジャマイカは多くの選手を派遣し、多くのメダルが期待されている。
 しかし現在ブラジルはジカ熱対策に苦労している。ウイルスを媒介するネッタイシマカの駆除が困難だからだ。

 五輪の問題を気にすると同時にジカ熱問題も我々は関心を抱かざるを得ない。
 以下、ブラジルにおけるジカ熱の状況と対策が説明。


Zika virus cases in Florida up to 66WJXT Jacksonville WJXT Jacksonville (米国) フロリダ、ジカ熱確認者が66人に

 フロリダで4人ジカ熱が確認された。全員症状は7~10日間続いた。
 数人の妊婦の感染が確認されている。
 CDCではジカ熱感染の既往がある妊婦は、再度エコー検査を受けるように勧めている。また妊婦、および妊娠を考えている女性は感染地域への旅行を控えるようにも忠告している。

 フロリダでは先週初の性行為感染例が確認されている。


17日

Zika Virus in the US: New Report Suggests the Mosquito-borne Illnesses Poses a Threat to at Least 50 CitiesNewsweek (米国) 米国におけるジカウイルスの拡大:新規報告-少なくとも50都市でジカ熱拡大の可能性

 全米大学大気共同研究連合”UCAR"が研究をまとめてPLOS Current Outbreaksに発表した論文で、ジカウイルスが全米50都市以上に広がる可能性を指摘している。
 気候の変化でウイルスを運ぶネッタイシマカの動態により変化が起き得るが、これまで予測してなかった北部の地域へも広がる可能性を指摘している。


These US cities are most at risk for Zika this summer. (But don't panic.) Vox (米国) これらの米国都市が今夏ジカウイルスが拡大の危険性(しかしパニックは起こさないで)
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How likely are birth defects from Zika virus? New study finds clues (米国) CBS News  ジカウイルスがどのように胎児異常を発生するのか、手がかりが得られる

 研究者たちは、ジカウイルスが深刻な胎児異常を引き起こすことを示唆する多くのエビデンスがあるとしている。

 研究によると、初期にジカウイルスに感染した妊婦100人の中で1人が小頭症児を出産するとされる。
 
 しかしながら新規報告は十分吟味して解釈する必要がある。
 研究対象は2013年から2014年のポリネシアの流行期でのデータである。
 これらのデータを他の国の流行状況にも適応可能なのか疑問である、と研究チームではコメントしている。

 研究報告は3月15日に発行されたランセットに掲載されている。

 対象はフランス領ポリネシアであるが、2013年と2014年にジカ熱が流行し、31000人が感染した。
 そして8例の小頭症児が誕生した。

 著者らは、ジカウイルスの感染率は他の感染症(風疹など)に比較すると低いが、ジカ熱流行時における集団のウイルスに感染する危険性は遥かに高い、とコメントしている。


 キューバで初のジカ熱感染者-感染経路不明
Cuba Reports First Zika Case Not Linked to Travel TIME (米国) キューバ、旅行と無関係のジカ感染者が確認

 21歳のハバナの女性がジカ熱を発症したが、海外への旅行の既往はない。

 女性は頭痛、倦怠感などの症状を呈して、検査でジカ熱が確認された。
 キューバは西半球のラテン諸国の中で。地域内でジカ熱が発生したことのない国の一つだった。
 これまで発症した人は国外への旅行、特にベネズエラが多かった。

 キューバは9000人の兵士、景観、学生に、蚊駆除の業務を委託している。蚊の増殖する水たまりの除去、蚊の大気中での燻蒸など。

 管理人コメント:21歳女性の感染経路は明確になっていない。蚊か性行為によるかであるが、現時点では後者であろう。


16日

 ジカ熱感染妊婦からの小頭症発生率は1%とフランスチームが発表

Study of Zika Outbreak Estimates 1 in 100 Risk of Microcephaly New York Times  (米国) ジカ熱流行時の妊婦の小頭症出生率は1%と評価、フランスチーム

 仏領ポリネシアで流行時のデータからの分析。

 99%の感染妊婦は小頭症を出生しない可能性がある、と著者の一人はのべている。
 それに比較して風疹は、感染した妊婦の38%から100%が聴力障害、心疾患、発達以上の胎児を宿す。

 しかしジカウイルスは蚊によって広く感染する。
 「もし我々が1%の危険率を非常に多くの妊婦に適用するなら、それはなお大きな公衆衛生上の問題となる」、と研究のリーダ^ーで論文著者が語る。仏領ポリネシアでは66%が感染した。

 通常ポリネシアでは1万人に2例の小頭症が誕生する。ジカ熱流行時には8人発生した。

 しかし著者たちは1%の小頭症の発生リスクだけを他の地域に適用できないだろうと語っている。
 なぜならジカ熱流行地域でのデータをみると、小頭症だけでなく他の障害や死産、流産などが妊婦のジカ熱感染で多発しているからだという。


Zika study estimates 1% risk of microcephaly in women infected in early pregnancy The Guardian (英国) 仏領ポリネシア事例、初期にジカ熱感染した妊婦の小頭症発生率は1%と報告

 フランスチームが2013年~2014年にポリネシアでジカ熱が流行した際の、妊娠初期にウイルス感染した妊婦からの小頭症発生率を計算したところ1%と発表。対象とした妊婦は発疹などの症状を呈したジカ熱感染者が対象。ランセットに発表した。
 この1%という数値は非常に少なく、やはり妊娠初期に感染すると異常胎児を身ごもる風疹では50%とされる。
 ジカ熱感染により異常胎児が出生することがWHOの健康危機宣言の理由となっており、ブラジルでの小頭症発生には別の要因が加わっている可能性も指摘されている。

 今月はじめにリオから報告された研究結果では、72例のジカ熱症状を呈し、ウイルス検査で陽性であったが健康な妊婦を対象に42例で胎児エコー検査が行われ、29%で小頭症または他の異常が認められていた。

 ジカ熱は蚊によって広く感染が拡大する。その感染率は非常に高いとされる。ポリネシアのデータはウイルス検査はされてないからブラジルのデータとそのまま比較はできないが、感染率の差は、そのままジカ熱の脅威に繫がっている。


 本日の海外ニュース抜粋 (Googleから)
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一か月以上遅れの注意文書-日本産婦人科学会

ジカ熱 日本産科婦人科学会が妊婦に注意呼びかけ NHK

 [中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、日本産科婦人科学会は、妊娠中の感染と小頭症の赤ちゃんとの関連が指摘されていることから、妊婦に対し、流行地域への渡航を可能なかぎり控えるよう、注意の呼びかけを始めました。

中南米を中心に感染が広がり、蚊が媒介するジカ熱は、妊娠中の感染と頭部が先天的に小さい小頭症の赤ちゃんが生まれることとの関連性が指摘されています。
ことしに入って、流行地域でジカ熱にかかり、帰国後感染が判明する人が日本でも報告されていることから、日本産科婦人科学会はホームページを通じて、妊婦に対し注意の呼びかけを始めました。
具体的には、妊婦は海外に行く場合、最新の情報を確認して、流行地域への渡航を可能なかぎり控えること、また、どうしても流行地域を訪れる場合には、蚊に刺されないような最大限の努力を払うこととしています。
ジカ熱を巡っては、WHO=世界保健機関も妊娠中の女性に対し、感染が流行している地域への渡航を自粛するよう勧告を出しています。
日本産科婦人科学会の竹田省周産期委員会委員長は「ジカウイルスが妊娠や胎児に及ぼす影響は不明な点も多いが、ブラジルでは小頭症の赤ちゃんが多数報告されている。妊娠中の女性や妊娠の可能性のある女性は、ブラジルなど流行地への渡航を可能なかぎり控えてほしい」と話しています。


 管理人コメント:ブラジル帰りのパ^トナーとの性行為の問題、女性が感染国から帰国した2か月間は妊娠を控えなければならない事など、重要ポイントが(意図的に)省かれている。
 医療費値上げなどに関しては即座に反応する医師会組織は、公衆衛生、社会的”医の倫理”に関しては無知であり、自らの関心を示すことか少ない。
 

15日


WHO emergency vector control group meets in Geneva CIDRAP (米国) WHO、遺伝子組み換え生物(ベクター)管理グループ、ジュネーブで緊急会議

 従来の蚊の駆除方法を用いたデング熱制御が失敗していることから、ジカ熱対策に新しい角度からの新方法でネッタイシマカを駆除する方法が考えられている。遺伝子組み換えされた蚊により子孫が絶えてしまう方法も含めて論議される。


 米人女性が発生したフィリピン、さらなるジカ熱感染者確認されず
RITM patients test negative for Zika virus Philippine Star  (フィリピン) フィリピン、ジカ熱感染者確認されず
 827例の感染疑い者に関してジカ熱の他「デング熱などに感しても感染者は確認されなかったと、フィリピン保健省は発表した。

 先にフィリピン旅行の後米国でジカ熱を発生した女性の感染源は不明である。

 女性は1月2日から1月28日までフィリピンに滞在していた。 女性は非妊婦であるが、帰国後、先週(2月29日~3月5日:訳者)に発症したとされる。

 *帰国後から発症までの期間が長すぎるが、発生源は謎となった。


14日


Modifying Mosquitoes to Fight Zika Virus  ABC News (米国) 遺伝子組み換え”蚊”がジカウイルス対策に

ジカ熱 妊婦の感染に備え医療機関のリスト公開  NHK

{中南米を中心に感染が広がるジカ熱に妊婦がかかった場合に備え、日本感染症学会は専門的なアドバイスが行える医療機関のリストを作成し、ホームページで公開しました。

中南米を中心に感染が広がるジカ熱に妊婦がかかると赤ちゃんが生まれつき頭部の小さい「小頭症」になる可能性が指摘されていて、ブラジルでは去年10月以降、ジカ熱との関係が疑われる小頭症の赤ちゃんが多数報告されています。
日本でもことしに入って流行地からの帰国後、感染が確認される人が出ていることから、日本感染症学会は妊婦が感染した場合に備え、専門的なアドバイスができる医療機関のリストを作成し、ホームページで公開しました。
リストに掲載された全国88の医療機関にはジカ熱のように蚊が媒介する感染症に詳しい医師がいて、感染の疑われる妊婦が一般の医療機関を受診した場合、連絡をすればどのような検査を行うべきかなど、アドバイスを受けられるということです。
日本感染症学会の理事で、国立感染症研究所の大石和徳センター長は「一般の医療機関の医師がジカ熱が疑われる妊婦への対応を円滑に行えるようにしたい。現場の医師は、ジカ熱の症状が疑われる妊婦がいた場合、流行地に渡航していないか聞き取るなど、対応を取ってほしい」と話しています。 }


13日

 ジカ熱、今や性感染症
Sexual transmission of Zika virus more common than previously believed Salon  (米国) ジカ熱の性行為感染はこれまで考えられて以上に多く起きている

 ジカ熱、最近性感染症の仲間となった。蚊が媒介する感染症に、少しだけ人の手が加わった、(性行為でウイルスを伝搬することで、より容易に感染しやすくなった。)
 そしてそれは科学者が予想していた以上に高頻度で起きていることを認めた。

 今週早くに、WHOはジカウイルスの性行為による感染は、考えていた以上に一般的に起きている、とコメントしている。
 米国では現実的に脅威となっている。
 昨日フロリダ州の保健当局は旅行帰りのジカ熱を多数報告したが、その中に性行為で感染した例があった。
 パートナーが感染国で感染して帰り、セックパートナーが感染したのだ。

 ニューハンプシャー当局でも先週、性行為感染例を発表し、テキサスとコロラドも発表している。

 性行為での感染がどの程度起きているのか正確な数は分からない。
 今ブラジルで疫学的調査が行われているが、方法論は難しい。

 もし蚊以上に性行為で感染しているのなら、蚊の駆除対策は意味をなさない。

 一部略。

 管理人コメント
{ジカ熱、今や性感染症}

 チャンWHO事務局長は、ジカ熱の性行為感染が "relatively common"に起きえると語った。予想していた以上に、日常よく起きえるということである。
 それもそうだ。
 感染6日後には血中にも尿中にもウイルスはあふれ出ている。精液中には2ヶ月近くウイルスが見つかる。
 ”今やジカ熱は性行為感染症に分類されるべきものだ。”
 感染地域には妊婦が出かけることは避ける->ゆくべきでない->出かけてはいけない。と表現は変化している。しかしそれは妊婦に対してのように見える。
 正しくは、問題は両性が対象になっているのだ。
 感染地区では蚊に刺されたことが記憶されて無くてもウイルスが感染で体内に入っている可能性が高い(一匹の蚊が汗だらけの肌に刺しても分からないことは多い)、ましてや現地で性行為を経験した人はウイルスを持っている危険性がある、男女とも-->帰国後2ヶ月間はウイルスが体内にいるものとして、完全に安全な性行為に徹すること。(米国CDCのフリーデン長官は、正常性交、フェラチオ、アナルセックスではコンドームを安全な方法で使うこと、と上院委員会で説明している。
 日本では誰が責任をもって国民に伝えるのか?
 若い女性が、代々木公園で、裏山で、夜の新宿で、蚊に刺されてジカ熱を発症することもあるが、海外から帰国した彼氏からセックスで感染することもある。

 海外出張から帰国した夫に、妊娠中の妻は、病院で迅速検査を受けるように求める(あと数ヶ月すると精度の高い検査キットが出回る予定)。感染していても夫は海外での遊びをいくらでも言いつくろうことが可能だ。暑くて窓を開けて寝たせいかなぁ、等と。
 性風俗店はジカ熱感染の発信源となるかもしれない。
 周辺の蚊から移ったか、それとも性行為で移ったかは鑑別はできない。


  ギランバレー症候群や脊髄炎、脳膜炎さらにはこれまで知られていなかった神経障害が多発。
  家にウイルスを持ち込んだ夫は、妊娠中の妻の胎内の我が子の脳に重大な障害を。 

 国や報道は未だジカ熱が性行為で感染することを十分社会に伝えてない。
 先進国としては異例のことである。

 欧米から遅れること一ヶ月



 
眠れぬ日の夢 12日~13日

 色々と心身の調子が悪くなる。
 気にすると眠れなくなる。

 そこにジカ熱問題が加わった。
 よく分からない感染症だ。変な表現をすると”けったいな”感染症である。
 このような感染症は過去にはない。
 同じことを海外の有名な感染症専門家も言っている。

 ウイルスが感染して身体のいずこかに炎症を起こす。
 炎症反応は様々な症状を起こす。
 しかしウイルスは決まった細胞に付着してその組織で増殖する。
 呼吸器、消化器が一番多い。

 エボラウイルスは体内の多くの場所で増殖する。
 だから身体に触れることで感染する。

 ジカウイルスはどうなっているか?
 未だによく分かっていない。
 最近分かったこととして、胎児の脳の前頭葉、そこの皮質を作る幹細胞にとりついて増殖するらしい。幹細胞は破壊され消失する。
 だから感染した胎児の脳は発達できないで小頭症となる。
 じゃそれだけかというとそうでもない。神経組織に親和性があるから視神経や聴神経を破壊する例も多い。

 最近さらに大変な事実が分かった。成人で脳膜炎を起こしたり脊髄炎を起こすようだ。まだ知られたばかりであるから、その頻度は分かっていないが、ジカウイルスの特性としてそのような病態が起こりえるということである。

 さらにブラジルで昨年ジカ熱が発生して以来、同時に発生してきているのがギランバレー症候群である。元々は自己免疫疾患であり、自分の神経組織に対する自己抗体が何らかの理由で産生され、神経組織障害を起こす疾患である。なぜジカ熱でそれが起きるのか。不思議ではあるが、ジカウイルス自体が神経親和性があるから、ウイルスが神経に感染することで、神経に対する自己抗体が産生しやすくなるということだろうか?
 理由は分かっていないが、発生数は非常に多い。特にコロンビアでは多いようであるが、ブラジルを含めて十分疫学調査が行われていないから、医学的には未だ確実は情報は得られていないと言った方が近い。しかしジカ熱発生と相関するように患者数は増えている。

 またジカ熱の感染様式にも多様性がある。
 ウイルスを多数抱いた蚊に刺されることで感染する例が中心的であるが、性行為でもウイルスは感染することが知られている。最近のWHOのチャン事務局長の表現では、決して少なくはない数とされる。
 米国のデータなどを見ていると感染者の1割前後が性行為で感染しているようだ。
 感染した男性の精液中に2ヶ月前後ウイルスが存在するようだ。
 さらに尿中にも唾液中にも感染数日後から長らくウイルスが現れているようだ。
 CDCのフリーデン長官は、キスでは感染しないと思うと曖昧な表現をしている。

 妊婦は大変だ。妊娠初期から中期(1~4ヶ月)にジカ熱に感染すると相当な確率(3割弱)で異常胎児を身ごもるようだ。
 妊娠していない女性も大変だ。妊娠してないと思っていても(無症状であっても)、ウイルス感染している場合がある。それは感染地域から帰国したパートナーが感染していることが理由として多い。
 女性は感染してもウイルスが二ヶ月は体内に存在している可能性があるから、感染地域へ行ったり、また逆にパートナーが感染地域から帰ってきた場合などは、2ヶ月は妊娠できない。
 妊娠する場合は迅速検査を受けて正しい診断を受けるのが一番であるが、この検査法が一般的になるまで数ヶ月はかかりそうだ。
 
 眠くなったきた。
 ただでさえ、最近の文章はよたっているのにこれ以上よたるわけにはゆかない。
 ここで書いたことは半分夢の中の話である。


12日


”明確な言葉で語ろう!!”

 ジカ熱対策は女性の安寧のためである。
 女性の安寧は人類の安寧の基本である。

米国大統領は知っている故に対策は迅速である。


 遺伝子組み換え蚊(GMO、OX513A)がジカ熱拡大防止に使用の可能性
FDA says GMO mosquito likely OK to fight Zika in Florida CNN International  (国際) FDA、フロリダ州での蚊対策に、遺伝子組み換え蚊の使用を許可の可能性

 雄の蚊の遺伝子を組み換えて、交尾相手の雌が子孫を残せなくなる遺伝子組み換え”蚊”OX513Aの、環境への影響をまとめた草稿案がFDA(米国食品医薬品局)から発表された。

 予定では米国の最も南方に位置するキーウエスト西側の郊外に蚊は放たれる予定で、健康への影響はないとされる。

 遺伝子組み換え蚊であるOX513は最近米国CDCやWHOから注目されている。

 キーウエストでは2009年と2010年にデング熱流行があり、ウイルスを伝搬する、ジカウイルス伝搬蚊と同じネッタイシマカの駆除に数百万ドルを投入したが成功しなかった経緯がある。そうした事情から遺伝子組み換え蚊を用いた対策が考えられた。

 遺伝子組み換え蚊を放つ地域には475戸の家しか存在しない。
 こうした取り組みに反対しているメンバーが地域にはいる。


Zika Virus Outbreak Updates: Two US Service Members Diagnosed With Zika ABC News  (米国) 米軍兵士2名がジカ熱に「感染

First Kansas case of Zika virus confirmed
 Wichita Eagle  (米国) カンサスで初のジカ熱
 
 
Zika Virus: Illness Is Now Causing Serious Brain Infections In Adults Hollywood Life  (米国) ジカウイルス、成人の脳に深刻な感染を起こすことあが判明
 
 高齢者の脳で髄膜脳炎を発症させたことが判明


 WHO緊急会議、駆除方法対策ではジカ熱は押さえきれず失敗、悲観的見通し
Spraying To Eliminate Mosquitoes May Not Stop Spread Of Zika Virus: WHO Tech Times (米国)  WHO、蚊スプレーではジカウイルス拡大を防止できない

 
伝統的殺虫剤を用いたデングウイルス媒介蚊の駆除方法ではジカ熱予防は不可能で対策は失敗した、とWHOは発表した。
 同じ方法をジカ熱対策に用いても成功しないだろう、とWHOは考えている。

 9日、WHOの会議で事務局長代理のマリーポウル・キニー氏は語った。
 
デング熱に応用した全ての方法で、十分効果を持ったとするエビデンスは得られてない。
 ジカ熱に対しても類似の方法を使用しても成功はしないだろう、同女史悲観的談話を発表した。

 同女史の説明では蚊に対する殺虫剤では、ウイルスの増殖力止めることはできないという。
 伝統的に用いる殺虫剤は、他の方法が無い中、しようする意義はあるが、その使用のメリットとデメリットを科学的に評価する必要がある、と同女史はコメントしている。

 
一方、ブラジルの専門家で会議の参加者であるあるジョージ・カリル(Jorge Kalil)氏は、これまで同国で行ってきた蚊の駆除対策は全て成功してないと語った。

 「問題は、何十億、さらに何十億という蚊が現れることであり、それを殺虫剤などを用いて駆除することは不可能なのだ」。 3日間のジカ熱緊急会議後に、そのようなコメントをカリル氏は残した。

 
カリル氏によると、個人から村落まで標的を絞った蚊駆除対策が今後行われるだろうといい、さらに冬期間が来て蚊の数が減ることに期待していると語っている。

 管理人コメント:ジカ熱蔓延を覚悟の五輪になるのか、もっと見識ある判断がとられるのか


11日

Studies cite possible Zika-meningitis link, note virus in saliva CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) ジカウイルスによる脊髄炎発症の可能性と、唾液中からウイルスの分離

 昨日New Engl. J. Medのレター欄に投稿されたフランス研究チームの論文。81歳の男性がジカウイルス感染により髄膜脳炎を起こした症例の紹介。

 一方、イタリアの研究チームは1月にドミニカから帰国後発症した患者の唾液からウイルスを分離し、論文をEurosurveillanceに投稿した。
 発症6日後に唾液からウイルスが分離されたが、尿中と唾液中では血液中よりも高濃度でウイルス増殖が確認された。


NEJM: Zika Virus as a Cause of Neurologic Disorders demands immediate action to protect public health Pan American Health Organization (全米保健機構、国際) 神経疾患発生原因としてのジカウイルス対策は、公衆衛生上の緊急課題

 PAHO(全米保健機構)とWHOの専門家がNew Engl.J.Medに掲載した論文、”神経疾患発生原因としてのジカウイルス”は以下の結論を導き出している。
 ジカウイルスと神経疾患の因果関係に関して十分なエビデンスは得られていないが、深刻な神経疾患を引き起こす高い可能性は、公衆衛生学上緊急対策を講じることが要求されていると考えられる。

 強力な蚊駆除対策、蚊に刺されることを個人的に防ぐことの啓発、ギランバレー症候群の全患者に対する適切な治療、妊娠前、中、後の女性に対する適切なケア、性行為または輸血によるウイルス感染の防止、等。

 以下略。


Virus gone wild: Spring breakers could cause Zika outbreak, health officials warn RT  (国際) 米国、春休みにジカウイルスが拡大することが懸念。当局


 日本で2例目のジカ熱が確認、ブラジルからの外国籍女性帰国者

ジカ熱感染女性は外国籍 沖縄タイムス

 {厚生労働省は、ジカ熱感染が確認された女性は外国籍と明らかにした。}


ブラジルから帰国、女性がジカ熱…流行後2人目 2016年03月11日 14時40分 読売新聞

 { 厚生労働省は11日、ブラジルから帰国した愛知県の30歳代の女性がジカウイルス感染症(ジカ熱)に感染していたと発表した。

 発疹や関節痛などの症状はあるが、状態は安定しているという。国内でジカ熱の感染が確認されるのは5人目で、昨年来の中南米での流行後では2人目。

 同省によると、女性は2月22日に約2週間のブラジル訪問を終えて帰国。今月7日に38度台の発熱と発疹の症状があり、同10日に医療機関を受診。11日に国立感染症研究所の検査で、女性の血液と尿からジカウイルスが確認された。

 女性は現在、自宅療養中。発疹と関節痛の症状は残るが、熱は下がっている。女性はブラジル訪問中、複数回にわたり蚊に刺されたと話しているという。同省は、女性はブラジルでジカ熱に感染したとみている。

 ジカ熱は、生まれつき頭の小さい「小頭症」との関連が疑われている。同省は、女性が妊娠中かどうかについては、個人情報を理由に明らかにしていない。}

 管理人コメント:2週間も潜伏期間?(免疫低下していた?) 血液と尿からウイルスが検出。相当なウイルス血症をジカ熱は起こすようだ。唾液からも検出されるはず。パートナーがいたら感染している。子供がいたら唾液から感染するかもしれない。感染した場合、大人も子供も神経系統の炎症を起こすようだ。脊髄炎やギランバレー症候群。女性にマルチパートナーがいた場合は、大変だ。


 ジカ熱ワクチンの一般使用は2~3年先、米国NIHが予測
Zika Virus Outbreak Update: Vaccine Could Be in Safety Trials by Fall ABC News  (米国) ジカ熱ワクチンは秋までには安全な臨床試験が可能

 国立アレルギー感染症研究所長官のアンソニー・ファウチ氏は、この夏か秋までにはジカ熱ワクチンの安全な第一相臨床試験が可能となると語ったが、FDAが許可するワクチンが一般的に実用化されるのは、2,3年先であり、ワクチンが安全で効果が期待されるかを確認できるのは2017年末であろう、と語った。


Zika virus implicated in brain infection in adults: French study Yahoo News (米国) ケンタッキー州で、中米帰りの男性がジカ熱発症


UPDATED: 3 Confirmed Cases of Zika Virus in Massachusetts Patch.com (米国) マサチューセッツ州で3例のジカ熱が確認

 3例とも流行地域での感染。同州での合計ジカ熱例は3例。

 米国CDCによると、大陸の合衆国内で、3月9日段階で193例のジカ熱が確認されている。フロリダが最も多く49例となっている。


10日


 ジカ対策に世界中で多大な労力が費やされている
UN: Efforts to fight Zika virus far ahead of Ebola The Hill  (米国) 国連:ジカ熱対策の労力はエボラ熱のそれを遙かに超えている

 世界中の70近い企業や施設がジカ熱対策のための各種ツールを開発している。それは2年前のエボラ熱に比較して遙かに超えた数となっている。WHOが発表した。
 診断キット開発に31社、ワクチン開発に18社、蚊対策に10社、治療方法の開発に8社となっている(3月2日現在)。
 これらの開発は未だ初期の段階であるが、ワクチンに関しては5月頃に最初の実験薬が作製される可能性が高い、とWHOではコメントしている。


Zika virus fears lead to mass cancellation of flights in Korea The Korea Herald (韓国) ジカ熱、韓国の搭乗客数の減少に

 ジカ熱の不安が高まる中、韓国からジカ熱流行地域への航空機搭乗客数が2月に1000人以上減少したと韓国航空が発表した。1376人の妊婦と家族が6社の航空会社でキャンセルした。


(Zika virus) Brazil reports 6000-plus microcephaly cases Hong Kong Standard (香港) ブラジル、小頭症児出生6000例を超える

 ブラジル保健省は昨年10月にジカ熱流行が始まって以来、6158例の小頭症児の出生が報告された。しかしこれまで745例しか確認されていない。

 
 ジカウイルスの神経親和性が示唆される感染急性期に神経麻痺を起こした症例が報告
Researchers discover first case of Zika virus linked to paralysis The Siasat Daily  (インド) ジカウイルス感染で半身麻痺を起こした初の例

 15歳少女例。フランス領西インド諸島。Pointe-a-Pitre University Hospital and the University of the Antilles の医療チームがランセットに論文投稿。

 ジカウイルスが脊髄に炎症を起こして、急性脊髄炎を呈した症例。

 本年1月半身麻痺を生じて入院。その後尿閉(神経障害による:訳者注)。
 
 入院2日後(発症9日後)血清と髄液から大量のジカウイルスが分離された。
 各種ウイルス検査では全て陰性。

 患者は入院直後からメチルプレドニソロン(大量療法:訳者注)で5日間治療。
 入院7日後麻痺は改善した。

 現在下肢には十分な力は入らないが独力で歩行可能となっている。

 ジカウイルス感染症の合併症として、感染後に発症するギランバレー症候群は知られているが、急性期に神経症状を呈した例は初の報告と考えられる、とチームでは述べている。
 ジカウイルスの神経親和性の特性が強く示唆される。

 
 ニューヨーク州、妊婦への無料ジカ熱検査を拡大
New York to expand free Zika testing to pregnant women Reuters  (国際) ニューヨーク、妊婦に対して無料のジカ熱検査を拡大実施

 ニューヨークは、ジカ熱流行地を旅行したパートナーと無防備な性行為を行った妊婦に対して、無料でジカ熱検査を行うと発表した。

 州はすでにジカ熱流行地を旅行した妊婦、さらに非妊婦、男性、子供などで旅行4週以内にジカ熱症状を呈した場合、無料で検査をおこなってきた。(旅行後4週を過ぎている場合は対象ではない。感染後4週間は体内にウイルスが存在と考えられている:訳者)。

 WHOは8日、妊婦はジカ熱流行地を旅行すべきでないと忠告をし、また性行為でジカ熱が感染することは比較的一般に起きえると警告した。

 またWHOのチャン事務局長は、記者団に小頭症は単に起きえる胎児異常の一つに過ぎなく、その他に死産、発達遅延、神経組織障害が起きえると語った。

 ニューヨーク州は米国CDCとともに、流行地域に旅行した男性、または住んでいた男性は、パートナーが妊婦の場合、出生まで安全な性行為を継続するように警告している。

 ニューヨーク保健長官のハワード・ズッカー氏は、性行為による感染の危険性が高まっていることから、無料検査対象者を拡大したと語っている。
 州では1人の性行為感染可能例を調査している。


Zika Virus Update: Taiwan, China's Hainan Province May See Zika Spread With Mosquito Season Starting Scientist Says, International Business Times (国際) ジカウイルス、台湾と中国海南省でジカ熱拡大の可能性

 著名なウイルス学者のペーター・ピオットが、台湾と中国の島である海南省でジカウイルスを伝搬するネッタイシマカが増殖する時期となることから、両地域でジカ熱が流行する可能性が高いと警告している。


 何もしない安倍政権をNHKがしかる!! 
ジカ熱 妊婦の渡航自粛勧告 「国は早急な対応を」 NHK

 {中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、WHO=世界保健機関は、妊娠中の女性に対し、流行地域への渡航を自粛するよう勧告を出しましたが、日本の専門家は「小頭症との関係は動かし難いものがあり、妊婦は流行地域に渡航しないよう呼びかけるなど国は、早急に対応を強めるべきだ」と指摘しています。

中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、WHOは8日、妊娠中の感染と先天的に頭部の小さい「小頭症」の赤ちゃんが生まれることとの関連を示す報告が増えているとして、妊娠中の女性に対し、感染が流行している地域への渡航を自粛するよう勧告しました。
日本では、厚生労働省が妊婦の流行地への渡航について、慎重に検討するように呼びかけていますが、感染症の問題に詳しい国立感染症研究所の高崎智彦室長は、「流行国のブラジルで、小頭症の赤ちゃんとジカウイルスとの関係は動かし難いものがあり、WHOの判断は妥当だと考える。日本でも妊婦は流行地に渡航しないよう呼びかけるなど国は早急に対応を強めるべきだ」と指摘しています。 }

 管理人コメント:何を今頃ぶつぶつ専門家に言わせているのだろうか>NHK。2週間前には米国CDCは男性も帰国後安全な性行為をおこなうように指導している。妊婦に関してはもっと前から渡航注意報を出している。さすがに国立感染研の専門家は事態を知っているが、十分語りたいこととをNHKは言わせてないようだ。
 今頃妊婦のジカ熱感染地域への渡航制限を出す先進国ってはずかしいのではないか??

  
               当ページ2月16日版


ジカ熱対策など注意喚起=リオ五輪へ合同会議-JOC 時事通信

 {本オリンピック委員会(JOC)は9日、リオデジャネイロ五輪(8月)でのコンディショニング対策の情報共有を目的に、各競技団体関係者を集めた「情報医科学合同ミーティング」を東京都内で開いた。南米で感染が広がるジカ熱の予防策などについて注意喚起した。
 蚊が媒介するジカ熱については、厚生労働省の担当者が感染経路やリスクを説明。皮膚の露出を減らす工夫や、虫よけ剤が現地調達できない場合に備えて日本からの持参を検討するよう訴えた。黄熱やデング熱などについても注意点が示された。 
 JOCはコンディショニング対策をガイドブックにまとめ、各団体に配布。日本からリオデジャネイロへの移動は20~30時間かかり、時差も12時間と大きいため、移動時の体調管理や食事のとり方、有効な時差調整の方法などについても指針を示した。JOC情報医科学専門部会の川原貴部会長は「各団体に持ち帰り、関係者に伝えてほしい」と述べた。}

 管理人コメント:事務的内容すぎる。二週間の暮れの対応である。説明者はジカ熱をさっぱり勉強していない。帰国者は最低2ヶ月間は妊娠を避ける必要があること、男性の場合はパートナーが妊婦の場合は、誕生まで完全避妊体制を守る必要があることなどを伝えているのだろうか?専門家は感染症の世界的スペシャリストでなければならない。スポーツ医学専門かではねぇ…。
 


Could climate change be the culprit in spread of Zika virus? Los Angeles Times  (米国) 気候変動がジカウイルス拡大の原因か?

 ジョーンズ・ホプキンス大学の研究者で、現在ジカ熱発生が大発生しているコロンビアにおける対策の先頭に立つ研究者が、気候変動により今後ジカ熱が何度も流行する可能性を抱いている。

 カルロス・パルド・ビラミザー(Carlos Pardo Villamizar)医師によると、地球温暖化でジカウイルスの主たる媒介生物のネッタイシマカが分布する領域が広がってきていることが、ジカ熱の拡大の理由だろうとされる。

 高温、低湿度(乾燥)はもう一つの蚊媒介感染症であるデング熱を広げている。
 アフリカでの森林伐採はエボラを広げている。

 北米でジカ熱が今後流行するかについては、蚊の生態学が十分進んでいないから、不明である。

 以下略。


Florida's 1st sexually-transmitted Zika virus case diagnosed in Polk Co. WFLA (米国) フロリダで初の性行為感染ジカ熱が確認

 10日、フロリダ州ポルク郡で初の性行為感染ジカ熱が確認されたと知事事務所が発表した。

 パートナーは国外旅行をしていた。
 知事は、フロリダでジカ熱の人人感染が起きたと表現している。

 現在知事は、CDCに詳細と対策を相談している。

Who should avoid traveling because of Zika? CNN  (米国) 誰がジカ熱流行地域の旅行を避けるべき

 妊婦は危険とされているが、父親となる予定の男性の精液中にジカウイルスが存在し、それがどの程度の期間存在するかについて、未だ不明だ。
 一つの報告では発病後62日間存在していた。
 エボラでは9ヶ月間存在。

 感染地帰りの男性でパートナーが妊婦の場合は絶対安全な避妊を誕生まで続ける。
 感染地帰りの男性で、パートナーに妊娠を求める場合は、性行為を控えるか、コンドームを使用する。その期間は?

 略

 管理人コメント:これは{米国標準のジカ熱に関するテーマ}である。
  誰が危険なのか?
  誰が感染を防ぐべきなのか?
  もし感染したなら?
  妊婦、さらには女性は絶対感染を避けなければならないが。それを守る立場の男性はいかにあるべきか?それが基本的社会問題である。
 そのためには政府が中心となり社会全体が対策を強化する必要がある。
 それが民主国家の最低限の公衆衛生的対応である。
 
 *追記:某国首相は女性が輝ける社会を等と詭弁の連続を恥ずかしげもなくテレビに語っていたなぁ。

9日

WHO Advises Pregnant Women to Avoid Areas Where Zika Is Spreading  New York Times  (U
SA)

 WHOジカ熱緊急委員会の声明

 


 ブラジル女性、ジカ熱感染妊婦の中絶は認めない意見が多い
Poll: Majority of Brazilians Oppose Abortion for Women with Zika Virus CNSNews.com (米国) 多くのブラジル人はジカ熱感染妊婦の中絶は容認していない

 大手のデータ集計期間( Datafolha survey )が行ったアンケート調査が、先週公開され、ブラジルの報道機関に取り上げられた。


 アンケート調査、ジカ熱に感染した妊婦の中絶を容認するという答えは32%に過ぎず反対は58%だった。

 さらに妊婦が小頭胎児を宿していることが検査で分かっても、中絶を選択できるような法改正は認めないと、51%が答えている。

 中絶を反対する意見は女性の方が多く61%を占め、男性は53%。
 もし小頭症胎児が確認されても中絶に56%の女性は反対している。男性は46%。


 ジカウイルス、性行為での感染が予想よりも多い;WHO
Zika virus: Sexual transmission 'more common than thought' BBC News (英国) WHO; ジカウイルス性行為によるものが予想よりも多い

 性行為によるジカウイルス感染は予想よりも多いと考えられる。WHOが8日発表した。

 8日ジカ熱緊急委員会がWHO主催で行われたが(テレビ電話)、現在ジカ熱と多くの胎児異常が報告されていると、会議終了後発表された。

 ジカ熱は通常蚊が媒介して感染するが、数カ国から性行為で感染している事例が報告された。

 WHOは先月ジカ熱の流行は世界的緊急事態と宣言した。


 WHOのドクター。チャン事務局長は、「数カ国からの報告と研究結果からは性行為によRジカ熱の感染数が、以前予想していた以上に多いことか強く示唆されている、と語った。
 チャン事務局長は、現在の状況は”警戒すべき状況 ( development alarming)"と評した。

 またチャン事務局長は、ブラジルで関連が強く示唆されているジカ熱と小頭症の関係は、単に一つの胎児異常に過ぎなく、その他多くの胎児異常がおきていると語った。

 9カ国ではギランバレー症候群の増加が報告されている。
 事務局長は、ジカ熱の問題は今や妊婦と胎児だけが対象ではなく、子供から成人までがその感染による合併症で問題となっている、と語った。


 公衆衛生当局は、それら合併症とジカ熱の関連性が医学的に確認されることを待つことなしに、社会的啓発を行わなければならない、と事務局長は語った。

 事務局長は、感染国に住む妊婦やそこに旅行に出かける妊婦は、間違いなく危険である、と語った。
 
 米国では十数人の性行為で感染した疑い者が調査中とされている。

 国立アレルギー感染症研究所長のアンソニー・ファウチ医師は、9月までにDNAワクチンが実用化されることを期待していると語っている。


8日

5 Infected With Zika Virus In NC  KARE  (米国) ノースカロライナでジカ熱感染5例が確認

 全て国外からの帰国者。
 
 保健当局は妊婦は、中央アメリカ、南アメリカ、メキシコ、およびカリブ海への旅行を避けるように警告。

 米国CDCは、妊娠を予定している女性は旅行前に医師にジカ熱の危険性について相談するように忠告している。

 管理人コメント: なぜ日本ではそのような注意が一般社会に対してなされないのだろうか?



 WHO、二回目のジカ熱緊急委員会を開催に
WHO reconvenes Zika panel; Philippines has possible local spread  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、再度ジカ熱緊急委員会を開催:フィリピンでジカ熱が拡大の可能性

 明日、WHOは二度目のジカ熱緊急委員会を開催する;胎児異常と神経障害の合併症に関する科学的分析状況について話し合う。

 一方、WHOは今週3日間にわたるジカ熱対策会議をジュネーブで開いた。
 またフィリピンの保健当局は同国内におけるウイルス拡大の可能性について調査している。


 今朝の国内報道
 クリックで拡大 Google 検索による




Potential Olympians worried about contracting Zika virus in Rio WIAT 42 (米国) 五輪候補がリオでジカウイルスに感染することを懸念
 インディアナの五輪候補選手の話。

 遺伝子が組み換えられた雄の”ネッタイシマカ”が雌を殺す研究
Stopping Zika: The GMO mosquito that kills his own offspring CNN International (国際) 遺伝子組み換え”蚊”がパートナーの”雌”の蚊を殺す

 遺伝子組み換え生物である、ネッタイシマカの雄”OX513A )がジカウイルス退治に貢献するかもしれない。
 オックスフォード大学が組織した小さな企業で、OX513Aと呼ばれる遺伝子組み換え”蚊”は雌の蚊と交尾すると、雌を殺すとされる。

 通常のイエカがジカ熱伝搬の可能性が示唆
A common U.S. mosquito may transmit Zika virus, study says PBS NewsHour (米国) 米国で通常に見られる蚊である”イエカ”がジカウイルスに感染し、体内で増殖させ、それを伝搬する可能性が研究で確認

 ブラジルの研究所で、米国で最も一般的に見られるイエカがジカウイルスを伝搬することが確認された。

 研究はレシフェの連邦研究所に属する施設で行われたが12種類のイエカで確かめられたとされる。
 もしこの事実が他の研究施設で確認されると。多くの国はジカ熱対策を見直す必要が出てくる。

 通常周辺で見られる蚊がジカ熱を伝搬する危険性が出てくる。


7日

Standing water prompts Zika virus concerns WSB Atlanta (米国、アトランタ) たまり水がジカウイルス繁殖の原因に


Zika Virus May Cause Issues for Developing Newborns ABC News  (米国) ジカウイルスは胎児発育に重大な問題を引き起こすと考えられる

Scientists call for rapid research on Zika virus at PAHO/WHO conference Jamaica Observer  (ジャマイカ) PAHOとWHOの会議でジカウイルス研究を急ぐことが求められる

 PAHO主催のジカウイルスに対する国際会議で各国の研究者達が、ジカウイルス研究を迅速に行うように求められた。
 小頭症や先天的奇形などとウイルスの関係、そして未だ不明な要素が多いと、会議議長がコメントした。


 今朝のジカ熱国内情報
 クリックで拡大  Google検索



 フィリピンでなぜジカ熱が感染?
First Zika case in PH bared The Standard  (香港) フィリピン、初のジカ熱を報告

 フィリピン保健省は米国CDCから、フィリピンに滞在していた女性が帰国後ジカ熱を発症したと報告されたことを発表した。
 女性は1月2日から1月18日までフィリピンに滞在していた。
 女性は非妊婦であるが、帰国後、先週(2月29日~3月5日:訳者)に発症したとされる。
  *帰国後から発症までの期間が長すぎるが、ニューヨーク・タイムズによると1月2日から28日まで滞在とされる。

 女性の感染確認後、同国保健省と米国当局者は感染場所を調査した。

 フィリピン当局は同国ではジカ熱は流行してないことから、パニックを起こす理由は絶対ないとコメントしている。

 当局は5カ所の病院のジカ熱体制を強化し、検査室での対応も強化した。

 管理人コメント:孤発例となるが、もし蚊が以内なら性行為感染が最も疑われる。同国では性行為による感染が他に発生していないかの調査が必要だ。
 

 フィリピンでジカ熱に感染
American Tests Positive for Zika Virus After Philippine Trip New York Times  (米国) 米国人、フィリピンから帰国してジカウイルスが陽性に

 フィリピン政府は1月に同国を訪問していた女性が、米国に帰国後検査でジカウイルスに感染していることが確認されたと発表した。

 フィリピン政府担当者は米国CDCと連携をとり情報を収集しているという。
 女性の滞在場所は不明であるが、1月2日から28日の間に滞在したとされる。

 フィリピンでジカ熱は2013年にセブ島で少年が発症しただけで今回は2例目とされる。
 担当者はフィリピンで流行する可能性はないとしている。

 管理人コメント;なんか変である。偶然1人が蚊に刺されて発病した等ということがあるのだろうか。フィリピンも発生国として要注意国に指定すべきである。たぶん多数の感染者がでているはずである。東南アジアではタイとラオスについで3カ国目である。ウイルスは南米で流行している株と同一なのだろうか。
 感染ルートは蚊だけではなく性行為も含まれる。


6日

State: Missouri has first known case of Zika virus ABC17News.com (米国) ミズーリ州で初のジカ熱

 ハイチ帰りの男性が発症。詳細は未発表。


 特別掲載
{悪夢}
 やっと眠りについた後の実話
 
 ジカウイルスが他の哺乳動物にも感染しだした。他の多くの蚊もウイルスベクタ(ウイルス媒介動物)ーとなり,人や、哺乳動物の血を吸った。

 ウイルス感染は、蚊に刺されることの他に、感染者との性行為でも移った。ウイルスが精液から来るのか尿道から来るのか不明だった。感染者の精液中にには9ヶ月も精子が可能性があった。女性の卵巣にもウイルスが生存していることが確認されたという恐ろしい結果がでてた、
 唾液や尿中から分離されるウイルスが、ジカ熱流行の勢いをさらに高めていると水面下での専門家達の意見があった。高校生のカップルはキスをやめた。頻繁に手を洗うようになった。

 ウイルスを媒介するネッタイシマクカや国内に増えているヒトスジシマカの大きさも倍になったと噂されていた、地球温暖化で蚊の生育分布も大きさが変わったと説明されている。大きくなった分吸い取る血の量も多く蚊の量も多い。人々は懸命に蚊撃退プレレーを使っていたが、蚊には耐性ができていた。

 中南米。さらに流行が始まりだしている周辺の国からの帰国者は、感染したという自覚症状がなくてもパードナーとの性行為には完全な否認が要求されていた、守られなかった。性風俗の世界はウイルス拡大の絶好の場所になっていった。そこから健全な夫婦間にもウイルスは移った。
 夫婦での争いが増えた。蚊でも感染する。性行為でも感染する。疑心暗鬼の世界だ。妊婦はおびえた。
 また若い女子高校性がトイレで流産や死産をする例が増え始め、捨てられていた胎児の多くは小頭症や眼球が小さかったりなかったり、体中が水ぶくれだったり、耳のあたりが変形している例が多かった。みんな日本人の赤ん坊だった。

 世の中には小頭児や脳の発達障害、神経麻痺を呈す多くの子供が生まれだしてきたた。高齢者施設は多かったが乳児治療療施設は全く足りなかった。多くの成人、政治家はギランンガレー症候群を呈した。呼吸筋麻痺をサポートできるレスピレーターを持つ施設は圧倒的に少なかった。

 米国も同じだった。何も日本に援助できる余裕社なまった。日本の安部政権には何も策もビョンもなく、ただアベノミスク三本の矢はそろったと宣伝するポスたーだけが、東北のあぜ道になっていた。

 WHOやユニセフは途方に暮れてた。途上国支援の金がなかった。ビルゲイツ財団から援助される3000億円だけだった。世界には余裕はなかった。人道支援もむずしかった。
 ビル・マリンダ財団のビルゲイツや米国共和党のトランプ氏による、数千億円の資金提供の話題が世界中を飛び交った。


 かってNHKでジカ熱はたいしたことないですよと嘯いていた偉い専門家は、ジカ熱国家有識者会議で、事務官の用意した”日本語”の資料を机上に積み重ねて、”それでが皆坂、安倍首相がおみえになりました。起立願います等と挨拶を始める。安倍総理大臣はジカ熱対策総統司令官だった。
「総統、ではお願いします」
資料で半分顔を隠した、日本のCDC長官と陰口をたかれたいた彼がマイクを口元によせた。

 窓の外ではカラスが二羽覗いていた。空は青空だった。

{やっと 目が覚めた。}
 
無意識にネットの世界に入った。今日の仕事が始まる。


5日


 アルゼンチンで性行為感染ジカ熱の疑い例、ラオスでも流行発生の兆し
CDC announces Zika summit as gush of developments continues CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 米国CDC、途上国でのジカ熱拡大に関してジカ熱サミット開催(4月1日)

 ジカ熱サミットに関してはすでに当ページで情報を掲載している。

 他に気になる情報は以下の通り。
 WHO発表によると、ラオスでジカ熱流行が確認された。
 さらにアルゼンチンで性行為によるジカ熱感染の疑い患者が出ている。

 いくつかのジカ熱に関する研究結果が発表され、ジカウイルスと合併症の解明が進みつつある。
 またジカ熱発生国からも多くの情報が発信されている。

 ラオスとタイでジカ熱が発生
Laos reports local transmission of Zika virus: WHO The Sun Daily (マレーシア) ラオスで初のジカ熱が発生、地域で感染、WHO

 WHOはラオスで初のジカ熱感染者が出たと発表した。地域で感染したと推定。
 蚊によって感染者が増加することが懸念されている。
 隣国のタイでは先月2歳の女性が地域で感染している。


 悪魔のジカウイルス、胎児異常の実態が報告
New range of serious fetal abnormalities linked to Zika: study Reuters  (国際) 深刻な胎児異常がジカウイルスに起因する可能性を示す研究報告

 今月29日に発表された最新ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンの論文、
 UCLAとブラジルのFiocruz Institute の研究チームの報告は、ジカ熱感染妊婦の宿す胎児異常の恐るべき実態である。
 別の報告ではジカ熱感妊婦の29%が異常胎児を出産するとされる。

 妊娠中に感染した妊婦は多様な異常症状を保有する胎児を宿す(脳内石灰化、羊水減少または無羊水の胎盤機能不全、胎児生育不全、視力障害を含む中枢神経障害)。
 論文著者の一人であるカリン・ニールセン医師によると、対象は妊娠初期から中期に感染した妊婦とされる。
 同医師は、妊娠初期には胎児エコーで異常がなかった妊婦が妊娠末期に死産した2例を経験していると語った。

 UCLAの小児科医である同医師はさらに次のような新事実を明かす。
 ウイルスが胎児に感染していなくても、胎盤に感染して胎盤機能不全を将来し、胎児の死産を起こす。

 以下略

 管理人コメント:多くの海外報道で特報ニュースに近い。さすがにNHKも報道した。


 ジカウイルスが脳細胞を破壊
Zika Virus breakthrough as scientists discover 'HOW it could cause a birth defect'  Daily Mail (英国) ジカウイルスによる脳の発達障害の原因が究明

 ・Experts fear the Zika virus causes the severe birth defect microcephaly
  {専門家はジカウイルスが深刻な胎児異常を引き起こすことを懸念している。

 ・World Health Organization has declared outbreak a public health crisis
  {WHOはジカ熱流行を世界的公衆衛生危機と宣言

 ・New study sheds light on how the virus could trigger the birth defect
  {今回の研究発表は、ウイルスがどのようにして胎児異常を引き起こすかについて強力な仮説を呈した。

 ・Babies with microcephaly are born with smaller than usual heads
  {小頭症児は通常よりも小さな頭蓋を呈している。

 ・Scientists believe virus targets the cells that form the brain's outer layer
  {今回研究チームは、ウイルスが脳の外側(皮質)を形成する細胞を標的とすることを発見した。

 ・Causes those cells to die off rather than divide and create new brain cells
  {ウイルスが感染した細胞は増殖し新たな脳細胞を産生できずに死に絶える。

 ・Doesn't prove link but experts say discovery is a 'critical first step'
  「これらの事実は異常胎児の発生を証明しているとはいえないが、専門家達は重大な一歩となる発見としている。


 ホワイトハウス、ジカ熱サミットを開催
White House to hold summit on Zika virus The Hill  (米国) ホワイトハウス、来月ジカ熱対応サミットを開催

 春を迎える米国でジカ熱拡大の危険性が高まる。
 来月、ジカ熱サミットを一日かけて行う。
 各分野の専門家が資料を提供して情報交換を行い、具体的対策を考える。

 開催場所はCDC本部で4月1日に行われる。
 数週後には蚊媒介によるジカ熱流行が始まると予想されている。


 米国五輪チームにジカ熱対応医師団が結成
US Olympic officials create Zika virus advisory group for American team Los Angeles Times  (米国) 米五輪委員会、米国チームにジカ熱対応セクションを創設

 米国五輪委員会(USOC)は、ジカ熱流行の最中にリオの五輪に参加する不安に対応するために3人の専門家を、選手への情報提供と相談を受ける委員会に指名したと発表した。

 USOC会長のスコット・ブラックムン( Scott Blackmun )氏は次のようにコメントしている。
 「選手や派遣団全員の健康と安全を守ることは我々の最大優先事項である。多方面からの医学専門家が米国チームへ協力することは大変喜ばしいことだ」

 医師団は以下の通り、そうそうたる顔ぶれである。
 Dr. Carrie L. Byington of the University of Utah,
 Dr. Randy Taplitz of UC San Diego
 Capt. Martin S. Cetron of the U.S. Centers for Disease Control and Prevention.


Zika virus kills developing brain cells Science Magazine  (米国) ジカウイルスは発達過程の脳細胞を破壊する

 フロリダ州立大学とエモリー大学の研究チームが、個別に類似研究を発表。

 大まかな内容は昨日の情報通り。


Tom Frieden. CDC chief, to visit Puerto Rico to address Zika virus crisis Washington Times  (米国) トム・フリーデンCDC長官、プエルトリコを視察、ジカ熱流行の実態を把握に

 来る数日以内にフリーデンCDC長官はプエルトリコを視察して、米国領域の同地域のジカ熱流行の実態を把握する。

4日

 ジカウイルスの感染部位は、大脳皮質の幹細胞
Zika Virus Infects Certain Brain Cells, Researchers Say Healthline  (国際) ジカウイルスは脳内の特定の細胞に感染する

 大脳皮質の特定のニューロン幹細胞にジカウイルスが感染して増殖する。
 フロリダ州立大学とエモリー大学の研究チームが発表した。
 これらの幹細胞がウイルスが増殖する場所となっているとされる。
 ウイルスはこれら細胞を破壊する。

 ジカウイルスは一回の感染で3日間のうちに大量に増殖する。
 しかし研究チームは、この事実と小頭症発生に関しては、断定できないとしている。

 管理人コメント:ギランバレー症候群の原因ともなる話?


Two Cases Link Zika to Paralyzing Condition NBCNews.com  (米国)2例のジカ熱で神経麻痺症状

 カリブ海マルチニケ島で発生。フランスの医師が報告

尿中からジカウイルスは長期間検出
Cases hint at genitourinary virus persistence  CIDRAP (米国、ミネソタ大学」感染症情報センター) 泌尿生殖器系にジカウイルスが長期間存在している可能性:研究報告

 血中からウイルスが消失した15日後に尿中にウイルスが検出された。血中のウイルスRNAは消失している。
 本日のEurosurveillanceに論文が発表。ブラジルの2名の患者が対象。


Zika virus can be carried by more common mosquito, scientists say The Guardian (英国) ジカウイルスは、普通に見られる蚊でも媒介される、ブラジル研究チーム

 体調不良にてしばらく情報量は必要不可欠なものだけに限定。

3日


Google gives $1M grant, engineers to fight Zika virus USA TODAY - (米国) グーグル社、

 グーグルは百万ドルをジカ熱を媒介する蚊の対策用にユニセフに提供した。

 ジカ熱、今世紀の魔物か?
Zika Spread Confounds Scientists  U.S. News & World Report (米国) ジカ熱は米国専門チームを混乱

 多くの疫病で世界は翻弄されてきたが、ジカウイルスは顕著な存在となっている。

 「自分は20年来蚊媒介疾患を研究してきている。しかしこのようなウイルスは経験したことがない」
 米国CDCの生物媒介疾患局のライレ・ペーターソン(Lyle Petersen)長官は語っている。
 
 「これまで、蚊と性行為両者で感染するウイルスに科学者は遭遇していない。
 さらに一ウイルスの感染が広い臨床症状を引き起こすことも経験していない:軽い症状から神経麻痺、そして異常胎児の妊娠。全くユニークな状況を呈している。」
 
 今週、米大陸、欧州、アフリカ、フランス領ポリネシアから70人を超える専門家が米国首都ワシントンに集まって全米保健機関(PAHO)本部で会議を開いた。
 その目的は緊急対応を世界的に推し進めるための科学的課題を決定することだった。
 
 現在、13万人以上が世界中で感染疑いがもたれ、その中で3000人しか医学的に確認されていない。PAHOの伝染病部局長官のマルコス・エスパイナル医師が語っている。
 そして、”それは単に氷山の一角であり、80%の感染者は軽症なため検出されていない”と付け加えた。
 
 ジカ熱合併症として小頭症胎児の妊娠、どの年齢でも発症しうるギランバレー症候群があげられているが、他にどのような合併症が起きえるのかは今のところ定かではない。
 
 ジカ熱と他の類似ウイルス疾患であるデング熱等と鑑別出来る迅速きっとを研究者達は開発するのに懸命である。


Zika virus expected to infect 700000 people in Puerto Rico this year, CDC says MassLive.com  (米国) 米国CDC長官、今年度中にプエルトリコでは70万人がジカ熱に感染と予測

 CDCは、プエルトリコ、350万人の人口の五分の一(70万人)が感染すると予測。

 CDCのスタッフは次の様に語っている:ジカウイルス拡大は防ぐことはできない。夏から秋には数千人の妊婦が感染する。我々の今の対策の焦点は、いかにして妊婦の感染を防ぐかである。


 キューバでも感染者
Cuba detects first case of Zika virus The Guardian  (英国) キューバで初めてジカウイルスが検出

 キューバは初のジカ熱感染者を確認したと発表した。西半球で数少ない非確認国の一国であった。

 ベネズエラ人の消化器学を専攻するポスドク女性が、キューバでの医学研修のために2月21日入国し、翌日から高熱と発疹が出現した。女性は隔離された。
 一回目の検査では陰性であったが、2月28日に行われた2回目の検査では陽性だった。

 ベネズエラでは女性の夫と義理の兄弟が最近ジカ熱を発症していたとされる。




Slovakia confirms first case of Zika virus in country - minister swissinfo.ch (スイス) スロベキアで初のジカ熱が確認

 南米から帰国した女性が検査の結果ジカ熱と診断された。 
 女性は先週からジカ熱疑いで入院していたが、検査結果でウイルスが陽性だった、と保健大臣が発表した。

 隣国のチェコ共和国では先週2名が診断されたが両者とも感染国帰りだった。

 ニューハンプシャー州で性行為感染ジカ熱が確認
First confirmed case of Zika virus in New Hampshire, the third case in New England MassLive.com (米国) ニューハンプシャー州で初のジカ熱、ニューイングランドとしては3例目

 感染地域帰りの男性から性行為で女性がジカ熱に感染。男性は”無症状” 有症状であった。
 女性は妊婦ではなく完全に回復した。
 ニューイングランド地域としては3例目の事例となるが、先の2例は旅行帰りで発症していた。

 CDC発表によると、25カ所の州と3カ所の関連地域で107例の旅行帰りの発症者が確認されているが、フロリダで28例、乳ヨークで17例となっている。


2日


Puerto Rico braced for more Zika cases BBC News (英国) プエルトリコ、さらに多くのジカ熱 発生の恐


Zika virus has New Zealand runner Angie Petty thinking twice about Rio Olympics Stuff.co.nz (ニュージーランド) ニュージーランド中距離ランナー、リオ五輪について戸惑いをもらす


ニュージーランドの中距離女性ランナーのエースであるアンジー・ペティーは、もしジカウイルスの脅威が拡大するとしたなら、リオ五輪へは行かないと語っている。

 世界学生陸上800メートルチャンピオンはダニーデンで開催される国内陸上選手権で800メートルと1500メートルに出場する。
 
 24歳のペティーはリオ五輪は射程内にあるが、ジカウイルスによる医学的脅威の方が重大だと語る。
 
 ジカウイルス情報を聞くことは重大です。私は走ることが好きですが、それ以上に家族のことは重要なのです。
 
  ペティーは最新のブログにニュージーランドのアスリートに向けて書いている。


 管理人コメント:なぜか日本ではこうした問題はマスメディアが扱っていないようだ。当方が知る限り、英国、米国、豪州、ニュージーランドの大手マスメディアは、五輪参加と女子選手の問題を扱っている。健康とメダルの重さが日本ではメダルなのだろう。日本でのスポーツは完全に商業主義化してしまっている。スポーツ選手は競技場を舞台としたタレント化してしまっている。スポーツ選手は芸能人のジャンルに入ってしまって久しい。


First case of Zika virus confirmed in New Hampshire WCVB Boston (米国) ニュー・ハンプシャーで初の性行為感染ジカ熱確認

 パートナーがジカ熱流行地域から帰国。セックスパートナーの女性がジカ熱を発症。女性は妊娠していなかった。


Zika virus: pregnant women warned against travel to affected areas The Guardian (英国) 妊婦はジカ熱流行地域への旅行は控えるべき、警告

First case of Zika virus confirmed in Utah, child traveled from affected country fox13now.com  (米国) ユタ州で初のジカ熱、感染国から帰国の子供

 典型的症状を呈したが、合併症は見られてない。

 当局は同州から多くの人々が中南米に観光に向かうことから、ジカ熱感染者が増えることを予想しているとコメントしている。


1日

 中国で8例目のジカ熱
中国で8例目のジカ熱感染者を確認、その影響は?―中国メディア Record China

 {2016年2月29日、新年早々、南米とアフリカのジカウイルスが続々と中国国内に入ってきている。2月9日に中国本土初のジカウイルス感染症例が確認されて以来、28日までに江西省で1例、広東省で3例、浙江省で4例、合計8例が確認されている。ジカウイルスが中国に与える影響は大きく、ウイルスがどのような広がりを見せるのかというのは現在、国民が最も関心を寄せている問題である。中国新聞社が伝えた。}
 一部抜粋

 
New Study Links Zika Virus to Temporary Paralysis New York Times (米国) ジカウイルス感染症と一時的麻痺との因果関係を示す研究報告が発表

 ポリネシアでジカ熱が流行した際に発生したギランバレー症候群42例の分析で、ジカ熱が一時的麻痺を引き起こすエビデンスが得られたと研究チームは1日報告した。
 しかし他の専門家達は別の流行地域でのデータがなければ、結論は出せないとコメントしている。

 以下略。
 内容は下記の報道に準じている。

Research links Zika virus with paralysing disorder Telegraph.co.uk (英国) ジカウイルス感染とギランバレー症候群の因果関係を示す研究報告

 フランス領ポリネシアで2013年と2014年にジカ熱が流行した際、研究者チームはギランバレー症候群と診断された42人の対象者の血液検査でジカウイルス感染を確認した。

 88%の患者でギランバレー症候群を発症する6日前にジカ熱症状を呈していた。

 研究を行ったパリのパスツール研究所のアルナル・フォンタネ(Arnaud Fontanet)教授が、ランセットに論文を発表した。
 同教授はジカウイルスがギランバレー症候群を引き起こすことを多数例で証明した初の報告であるとコメントしている。

 ほとんどの患者で神経障害を呈する6日前(平均)にジカ熱症状を呈していて、ジカウイルス抗体が検出されたとされる。

 フランス領ポリネシアのデータから、10万人のジカ熱感染者から24人のギランバレー症候群が発生すると推定される。
 ヨーロッパや米国では毎年人口10万人あたり1~2例のギランバレー症候群が発生するとされている。

 管理人コメント:簡単に言えば、ジカ熱に感染すると通常の24倍の頻度でギランバレー症候群を発症するということになる。同症候群は自己免疫疾患であるが、ウイルス感染で神経系に対する自己抗体の産生が高まるということだろうか。


 米国CDCジカ熱迅速検査キットを完成、配布予定
 CDC releasing new Zika virus test, confirms 9 cases among .. Healio (米国) CDC、ジカ熱検査キットを配布、9人妊婦のジカ熱感染を確認

 米国CDCは、ジカ熱迅速検査キットを量産し、国内の検査機関に配布すると発表した。
 少なくとも数ヶ月前の感染も検出できるとされる。
 もう一つのキットは感染中の状態(ウイルスが未だ活発に体内で増殖中)をチェックできるが、それはすでに国内20カ所の検査機関に配布されている。

 新キットは、血中に存在するIgM抗体を検出するもので、MAC-ELISAと呼ばれる。
 この方法はCDCが数年前から開発していたもので、今回数週間でジカウイルス用キッとを感染させた、とフリーデン長官は語っている。

 ほかに1月17日にCDCは米国初のジカ熱に感染した妊婦9例を報告した。
  以下は略。当ページで内容は記載されている。

 
Philadelphia announces first case of Zika viru 6abc.com (米国) フィラデルフィアで初のジカ熱感染者が確認

 30歳女性、カリブ海旅行からの帰国者。合併症なしに回復中。


First Chicago Zika case confirmed Chicago Tribune (米国) シカゴで初のジカ熱確認

 コロンビアから帰国した女性。完全に回復。妊婦ではない。

New case of Zika virus confirmed in Houston girl KTRK-TV  (米国) ヒューストンで女児がジカ熱に感染

 ホンジュラス帰り。

Zika is expected to infect 1 in 5 Puerto Ricans, raising threat to rest of US Washington Pos (米国) ジカ熱、プエルトリコ人口の五分の一に感染する可能性、合衆国への脅威が高まる

 非常に貧しく、公衆衛生環境も悪く、窓には蚊予防の網戸もなく、さらに蚊予防スプレーも不足している状況のプエルトリコ。
 1月下旬の4倍の117人の感染が確認された。
 感染者数はさらに急増し、大陸の合衆国へ感染が拡大してくるのは間違いはないとCDCでは警告している。
 人口は360万人

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