2月

   28日



  東京都インフル完全終息にむかう

 東京都インフル流行状況 8週

 東京都感染症情報センター

 定点 平均患者数 16.8人  (前週 21.9人)




北朝鮮問題


 北朝鮮、シリアの化学兵器製造に関与


North Korea sent Syria missile and chemical weapon items, says UN report The Guardian (英国) 北朝鮮、ミサイルと化学兵器製造材料をシリアに発送:国連報告

North Korea sent chemical weapons materials to Syria: reports  USA TODAY(米国) 北朝鮮、化学兵器製造材料をシリアへ発送:国連報告

UN Links North Korea to Syria's Chemical Weapons Program New York Times (米国) 国連専門委員会、シリアの化学兵器製造に北朝鮮の関与を示唆する報告書を提出

 北朝鮮が化学兵器製造の必需品をシリアに輸出していることが国連の専門家達が強く主張した。
 
 シリアが一般市民に対して化学兵器を使用していることは、最近のダマスカス郊外の東ゴ-タでの塩素ガスと思われる毒ガス使用を含めて、米国や他の国が強く非難しているが、その化学兵器製造に北朝鮮が関与している証拠があげられている。

 化学兵器製造に必要な様々な必需品が北朝鮮から送られ、また北朝鮮のミサイル製造技術者達がシリア内の化学兵器やミサイル製造施設で働いていることが確認されていると、国連の北朝鮮制裁監視専門委員会の報告書では述べられている。

 報告書では以下の危険性を強調している。
 シリアと北朝鮮の間での貿易が、シリアでの化学兵器製造の継続を可能とし、そこで北朝鮮に渡る現金が核やミサイル開発に使われるという危険性がある。

 化学兵器製造のための必需品は、2012年から2017年までの間に、これまで少なくとも40回は行われた北朝鮮からシリアへの、禁止されている”弾道ミサイルの部品や材料(軍隊および民間人に対して使用)の出荷”の一部となっている。
 
 この報告書は一般公開されてないが、ニューヨーク・タイムズが閲覧した。

 報告書がいつ公開されるか、また公開されるのかどうかについては明確にされていない。

 国連の広報官のStéphane Dujarric氏は、報告書がもし公開されるとしてもいつになるかは分からない、と記者団に27日語っている。

North Korea sending chemical weapon supplies to Syria, UN report says CNN  (米国) 北朝鮮、化学兵器製造用材料をシリアに提供、国連報告書

 国連安全保障理事会の外交官がCNNに、北朝鮮がシリアに化学兵器製造に使用可能である材料を提供していると伝えた。

 それを伝える国連の専門家委員会報告書には、化学兵器製造の材料がシリアに送られた後、2016年と2017年に北朝鮮のミサイル専門家がシリアを訪問したこと、さらに北朝鮮からの科学者達がシリア内のBarzeh, Adra そして Hamaでいまだ働いている可能性があることをが述べられている。

 
North Korea is quietly increasing aid to Syria's chemical, missile programs, UN says  Washington Post (米国) 北朝鮮、水面下でシリアに対する化学兵器とミサイル製造を援助

 北朝鮮はシリアに於ける化学兵器とミサイル開発を秘密裏に援助、そしてその規模を拡大していると、国連委員会が内密の報告書で結論した。

 ピョンヤンからのシリアへの技術的援助は10年以上前から行われている。その中で北朝鮮の兵器専門家が2016年に3回訪問した事実があり、また化学兵器製造工場建設のために必要な特殊な材料や備品の未報告出荷が少なくとも40回は行われている。(ワシントン・ポストが閲覧した報告書の草案による)。

 報告書では北朝鮮が、最も進んだ兵器製造技術を国外に売り込む市場を広げようとしている危険性を強調している。今回の場合はシリアであるが、同国は一般市民を殺害するための化学兵器製造を行っている。多くの国連の研究者達は、シリアのアサド大統領の軍隊が、国際的に禁止されている化学毒素であるサリンで多数のシリア市民を攻撃したと考えている。

 「北朝鮮にはシリアのような無法国家に対して、大量殺害兵器を現金を得るために売っている卑劣な歴史がある」
 先の米国国防省の高官であるアンドリュー・C・ウエーバー氏が語っている。

 北朝鮮のシリアへの支援疑いに関する報告書は70ページにわたるが、一般公開はされていない。

N Korea 'providing materials to Syria chemical weapons factories' BBC News (英国) 北朝鮮、シリアの化学兵器工場に材料を供給

 2012年から2017年の間、少なくとも40回にわたる未報告の出荷が北朝鮮からシリアになされていた。そこには、化学兵器工場建設に必要な耐酸性のタイル、弁、パイプが含まれていた。そのように国連専門家委員会の報告書に記載されている。また北朝鮮のミサイル専門家達がシリアの兵器製造センターに姿を見せているとも記載されている。
 報告書は一般公開されていない。

 さらに報告書には最近シリア政府軍が塩素ガスを使用したと記載しているが、同政府はそれを否定している。


北朝鮮、シリアに化学兵器の製造部品を提供=国連報告書 BBCニュース (英国、日本語版)

北朝鮮が化学兵器の製造に使用できる部品をシリアに提供していると、国連安全保障理事会・北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが報告書をまとめたことが27日、明らかになった。米メディア各社が報じた。
提供された部品には、耐酸性のタイルやバルブ、パイプが含まれるという。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、国連報告書は北朝鮮のミサイル専門家らがシリアの武器製造施設にいたと指摘している。報告書は現時点で未公表。
シリアでは2月末、首都ダマスカス近郊にある反体制派拠点の東グータで、政権軍が塩素ガスを攻撃に使用したとの指摘が出ているが、政権は否定している。
北朝鮮は、国連安全保障理事会の決議に違反し核・ミサイル開発を続けていることから、各国から制裁措置を受けている。
北朝鮮からシリアに非合法的に運ばれた物資は、耐熱・耐酸性タイルや耐食バルブ、温度計などで、タイルは化学兵器が製造された施設の建設に使われたとされる。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、2016年末から17年初頭にかけ、北朝鮮は中国の貿易会社を通じて5回にわたりシリアに物資を送っている。物資の搬送は数年間で何十回にも及んだとみられている。
同紙は、シリア政府の科学調査研究センター(SSRC)が多数のフロント(隠れみの)企業を使い、北朝鮮に対価を支払っていたと指摘した。
今回の国連報告書は、米紙ワシントン・ポストも同様に確認している。
すでに公表済みの2017年9月の報告書で専門家パネルは、シリアと北朝鮮が「禁止された化学兵器、弾道ミサイルおよび通常兵器で協力しているとの情報について調査している」と述べていた。
当時の報告書は、国連加盟2カ国が押収したシリア向けの積み荷が、北朝鮮の主な武器輸出組織とSSRCのフロント企業による取引の一部ではないかとと、疑念を指摘していた。
国連のステファン・デュジャリック報道官は、報道された報告書が公表されるのかコメントしなかったが、ニューヨーク・タイムズに対し、「すべての加盟国に、実施中の制裁に従う義務と責任がある。これが全体としてのメッセージだろう」と語った。
シリア政府は専門家パネルに対し、シリア国内にいる北朝鮮市民はスポーツのコーチや選手のみだと、説明したとされる。
シリアは化学兵器禁止条約の署名国で、2013年のサリンガスを使ったグータへの攻撃で多数の死者が出た際には、保有していると認めた化学兵器の破棄に同意した。
それ以降も、シリアは2011年から続く内戦で、禁止された化学兵器を繰り返し使用したと非難されている。
化学兵器禁止機関(OPCW)は、昨年4月にイドリブ県ハーン・シャイフーンで80人以上が死亡した攻撃で、サリン神経ガスが使われたと結論付けた。国連の調査官らは攻撃はシリア空軍によるものだとしている。
これを受け、米国はシリアの空軍基地をミサイル攻撃。シリアのバッシャール・アサド大統領は、事件はでっち上げだと主張した。
シリアでは最近、25日の東グータでの攻撃など、塩素ガスが使用された事例が報告されている。
ロイター通信は外交筋の話として、OPCWがこれらの攻撃を調査していると伝えた。ボリス・ジョンソン英外相など西側諸国の政治家らは、市民に対して化学兵器が使われたという「議論の余地のない」証拠が新たに示されれば、シリア政権への攻撃実施もあり得ると示唆している。
専門家たちは、北朝鮮が現金収入を得るために、世界中で長年、軍事物資や武器を提供してきたと指摘した。
国連の報告書は、北朝鮮が中東や北アフリカ、ラテンアメリカなどの数十の国や集団と違法な取引をしようとしていることを強調する内容となっているもよう。
シリアと北朝鮮の間には数十年にわたる軍事的結びつきがある。
ドナルド・トランプ米大統領は今月23日、北朝鮮への追加制裁を発表。数カ国で登記された50以上の船舶と海運会社を制裁対象とした。
北朝鮮はすでに、核・ミサイル開発への制裁措置を国際社会や米国から受けているが、核兵器の爆発実験や米国に到達可能な長距離弾道ミサイルの発射実験などを、昨年繰り返していた。
米国は、新たな制裁によって収入源を断ち、核開発に必要な燃料を得られなくして、すでに実施されている制裁の抜け穴をふさぐことで、北朝鮮への圧力をさらに強められると説明している。



   27日

 
朝鮮半島危機


 日本政府、北朝鮮との対話姿勢を軟化
Japan softens stance on prospect of 'chat' with North Korea: sources The Japan Times  (日本) 日本政府、北朝鮮との対話姿勢を軟化

 日本政府は北朝鮮との対話を、北朝鮮の核開発問題抜きに行う計画があることを、政府関係者が26日語った。

 安倍政権はこれまで北朝鮮との対話は、非核化につながるテーマ抜きでは行わないとの姿勢であった。
 そうした姿勢には変わりはないが、今回発表した姿勢の変化は、単に挨拶を交わしたり、問題に対するお互いの立場を繰り返すだけの対話では、核問題に触れる必要はないとするものである。

 以後略


 韓国、米朝対話の促進に意欲
Seoul pushes for U.S.-Korea talks, Trump says 'We'll see'   Reuters (国際) 韓国、米国-北朝鮮対話の促進を図る、しかしトランプ大統領は北朝鮮の出方を見るとの反応

South Korean Leader Urges US and North Korea to Make Talks Possible New York Times (米国) 韓国大統領、米国と北朝鮮に早急に対話のテーブルに着くように求める

 ムンジェイン韓国大統領は26日、北朝鮮の核開発と、それを阻止するための軍事行動を起こすとする米国の脅迫により差し迫っている危機の回避のために、両国の強硬な姿勢を弱めるように求めた。
 
 中国副首相と会談の間、ムン大統領は、北朝鮮と米国は対話を望む姿勢を示していると語った。しかし同大統領は実現するまでに両国が対話を可能にするために、これまでの強硬な姿勢を弱める必要があると語った。
 「米国は対話のために(相手に求める;訳者注)閾値を下げる必要があり、北朝鮮は非核化の意思を示さなければならない」、とムン大統領は同氏が直面している問題を整理して語った。

 以降略


<韓国大統領>「米朝に対話機運を」中国副首相と会談  毎日新聞

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、平昌五輪閉会式に出席するため訪韓した中国の劉延東副首相と大統領府で会談し、五輪を契機に生まれた北朝鮮との対話の雰囲気が米朝関係にもつながらなければならないとの見方で一致した。大統領府が発表した。

 文氏は「北朝鮮が最近、米朝対話に積極的に出る意向を見せており、米国も対話の必要性に言及している」と強調。一方で「米国は対話のためのハードルを下げる必要があり、北朝鮮も非核化の意思を見せなければならない」とも指摘した。

 これに対し、劉氏は「朝鮮半島情勢緩和の流れをうれしく思っている。米朝対話が実現するよう中韓が共に説得していこう」と応じたという。

 また、文氏は日本の植民地時代に朝鮮半島出身の独立運動家らが樹立した「大韓民国臨時政府」の部隊「光復軍」司令部の建物について、臨時政府発足から100年の2019年までに中国の重慶で復元することについても中国政府の協力を求めた。


   26日


 北朝鮮、米国との対話を希望。韓国大統領府が仲介


 北朝鮮への圧力継続、非核化なら「明るい道」 米報道官  朝日新聞
 
 北朝鮮の金英哲(キムヨンチョル)・朝鮮労働党副委員長が「米朝対話を行う十分な用意がある」と発言したことについて、米ホワイトハウスのサンダース報道官は25日、「非核化に向けた第一歩になるかどうか見ていく」とする声明を出した。北朝鮮側の今後の対応を注目していく考えを示した。
 サンダース氏は「北朝鮮との対話は核放棄につながるものでなければならないという点で、米韓両国や国際社会は合意している」と指摘。そのため制裁強化を中心とした「最大限の圧力をかける」政策に変わりがないことを強調した。その上で北朝鮮が非核化を進めれば「さらに明るい道が開ける」とも語り、対話の可能性を示唆した。
 サンダース氏は、トランプ大統領の長女イバンカ大統領補佐官を団長とする平昌冬季五輪閉会式の米代表団に同行。サンダース氏によると、金英哲氏ら北朝鮮高官代表団との接触はなかったという。


US ties any North Korea talks to nuclear arms BBC News (英国、国営放送) 米国、北朝鮮との対話は核放棄を前提としたテーマだけである

 北朝鮮は韓国ピヨンチャンでの五輪最終日に、同国が米国との対話を行う用意があると、韓国政府が発表した。

 北朝鮮は以前、対話を行うために提示されるいかなる前提条件にも応じないと発表していた。

 ”我々はピョンヤン(北側政府)が核放棄にむかう最初の段階としての対話を望むなら応じる”、米国政府はそのように応じていた。

 北朝鮮が米国側との対話を希望しているという韓国政府側からの報告は、五輪閉会式の前に行われた韓国大統領と北側代表との対談後に韓国側から報告された。

 米国トランプ大統領の娘であるイバンカ氏は、北側の特命使節の数メートル離れた席で閉会式に臨んだにも関わらず北側と対話することは予想されてない。

 韓国政府の談話によると、北朝鮮は米国との対話を強く望んでいるという。さらに北朝鮮側は、韓国との対話、そして一緒に北側と米国との関係改善を図ることに同意しているという。

 韓国大統領府からの北側の米国との対話希望に関する発表は、”米国から発表されたさらなる制裁内容は戦争行為と同じである”、と激怒した北側の発表の数時間後になされた。

 ピョンヤン外務省は、冬季五輪で北と南が強力し合った事を賞賛したが、米国が大規模な新規制裁で朝鮮半島に戦争の脅威をもたらしたと発表した。

 朝鮮半島は1950-53年戦争で二分されたが、その後二国間は平和条約にはサインしていない。

 以下略

North Korea Is Willing to Talk With US, South's Leader Says  New York Times (米国) 北朝鮮、米国との対話を希望、韓国大統領が発表

 韓国のムンジェイン大統領は25日、北朝鮮高官が同大統領に北朝鮮が米国との対話を開始したいと告げたことを発表したが、これは北朝鮮と米国との対話を強く求め続けていた同大統領の外交的成果である可能性が高い。


White House: Talks with North Korea must lead to ending nuclear program CNBC  (米国) ホワイトハウス、北朝鮮との対話は核開発の放棄を前提にしたものでなければならない

 北朝鮮高官が(五輪閉会式参加のために:訳者注)韓国訪問中に25日、同国が米国との対話をいつでも用意していると語ったことに対して、ホワイトハウスは、対話は北朝鮮の核開発放棄につながるものでなければならないと発表した。

 北朝鮮代表は、五輪閉会式が行われるピョンチャンの、非公開の場所でムンジェイン韓国大統領と面談した。そして米国側代表との対話を望んでいることを伝えたとされる。そこで北朝鮮代表は、二つの朝鮮国家、そして北朝鮮と米国の関係改善はお互いに協力し合って進めるべきであると語った。韓国大統領府はそのように伝えている。
  以下略


An attack on North Korea would be massive – and massively stupid Opinion  Washington Post (米国) 北朝鮮攻撃は大規模なものになるだろうが、その考え方は酷く愚かなものだ

 北朝鮮の核基地を破壊後、米国と韓国の地上軍が北朝鮮を制圧など、米国の専門家などには色々な意見があるが…。
 詳細は略

As Winter Games close, North Korea says it is willing to talk to the US, according to Seoul  Chicago Tribune (米国) 冬季五輪が閉幕、北朝鮮は韓国大統領府を介して米国との対話を希望

 Washington Postと同じ内容。若干付加。

 北朝鮮の希望に対してホワイトハウスは静観の構え。

 北朝鮮側から米国との対話を望む姿勢は初めてである。


   25日


Flu cases fall for the first time this awful influenza season Washington Post (米国) 米国、インフルエンザ猛流行の今シーズン、初めて患者数が減少に

 23日に発表したCDCのデータをもとにした記事。
 当ウエブでは既報


  24日

 塩野義製薬、抗インフルエンザ薬”ゾフルーザ”、今春発売に

1回飲み効果、インフル治療薬ゾフルーザ販売へ  読売新聞

 厚生労働省は23日、1回の服用ですむ新たなインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」の製造販売を承認した。

 これまでの治療薬と異なる作用をする薬で、開発した塩野義製薬(大阪市)は、5月の販売開始を目指す。
 同社によるとゾフルーザは、A型とB型のインフルエンザ患者が対象で、1回錠剤を飲むだけで効果があるとされる。唯一の飲み薬で1日2回、5日間飲み続ける必要があるタミフルに比べ、使いやすい。
 また、ウイルスは人の細胞に入り、中で増殖して細胞外に出されるが、ゾフルーザは細胞内での増殖を抑制する作用がある。タミフルや吸入薬リレンザなど、従来の薬はいずれも増殖は抑えられず、細胞外に出るのを抑える仕組みだった。
 今後、今までの薬が効かない耐性ウイルスが流行する場合に、この新薬が感染拡大防止に役立つ可能性があるという。

 管理人コメント;一回服用で効果という。発熱は2~3日で消失するのだろう。子ども達に乱発されなければ良いが。パンデミックの際は有用となる、


 米国インフルエンザ流行状況-ピーク超える

  米国CDC
  7週 2/11-17

 医療機関受診インフル様症状患者の比率



 7週に13例の小児死亡者が発生。

 肺炎及びインフルエンザでの全死亡に対する死亡率は、例年閾値を遙かに超えて非常に多くなっている



 分離ウイルス比率
   赤 A(H3N2) > 緑 B(Yamagata)
 

  ノイラミニダーゼ耐性ウイルスの比率
    A(H1N1)の0.1%
    A(H3N2) 0%
    B 0%


  23日


 来シーズンの推奨ワクチン株 WHO
    パンデミックインフル株としてH5N6の用意を推奨

  問題としてA(H3N2)株の鶏卵培養中の変異があげられている。
  鶏卵培養の問題が解決しない限り、効果あるA(H3N2)ワクチンの製造は難しい。

 ・来シーズンの推奨4価ワクチンは以下の通り。A(H3N2)は南半球での推奨株と同じ。

 For H1N1, an A/Michigan/45/2015-like virus
 For H3N2, an A/Singapore/INFIMH-16-0019/2016-like virus (変更株)
 For B Victoria, a B/Colorado/06/2017-like virus (変更株)
 For B Yamagata, a B/Phuket/3073/2013-like virus

 ・パンデミックインフルエンザ発生に対し、可能性があるウイルス株として2017年中国で発生したH5N6株(アジア株:訳者注)に対するワクチンの用意を専門家グループは推奨した。

 管理人コメント:A(H3N2)株は鶏卵培養中に変異を起こしやすいことから、完全に流行予想株に適合したワクチン株を製造することは難しいとされる。細胞培養法では変異を起こさない。来シーズンは一昨年、昨年と用いた株は変更している。またパンデミックインフルを起こす可能性がある鳥インフルウイルスとしてH5N6を専門家グループは上げ、パンデミックに対する備えとしてそのワクチンを保有しておくことを勧めている。H5N6鳥インフルウイルスは2017年に中国で見つかり、19例に感染し半数以上が死亡している。今シーズンも1例死亡した。日本へも昨シーズン渡り鳥がウイルスを運んできて、いくつかの養鶏場が被害を受けている。韓国では史上最大の家きん被害が生じている。しかし今シーズン、韓国や日本、さらに欧州で見つかっているH5N6は、欧州でH5N8が他ウイルスと遺伝子再集合して誕生した株であり、この株による人での感染例は報告されていない。


 国内インフル流行状況7週-流行は終息にむかう

  厚労省
  国内定点平均急速に減少に 29.65 

  3週 51.93 ;  4週 52.35; 5週 54.33; 6週 45.38; 7週 29.65

 管理人コメント:急速に感染者数の減少が見られている。


 新規鳥インフル、A(H7N4)が人に感染、中国
Human infection with avian influenza A(H7N4) virus – China WHO  中国におけるA(H7N4)鳥インフルエンザの人感染

 2月14日、中国国立衛生成育計画委員会(NHFPC)はWHOに鳥インフルエンザA(H7N4)の人感染例を報告した。
 この事例は世界初である。

 症例は江蘇省に住む68歳女性で、冠動脈疾患と高血圧を保有していたが、2017年12月25日に症状が出現した。7日後女性は重症肺炎のため地域の病院に入院した。21日後女性は退院したが、2018年2月12日、中国CDCは女性の検体が鳥インフルエンザA(H7N4)に陽性であることを確認した。そして13日、NHFPCはCDCの診断を確認した。女性は発病前に生家きんに接触していた既往があった。

 分離されたウイルスの遺伝子解析で、全遺伝子鎖は鳥インフルエンザウイルス由来と確認された。
 遺伝子構造からウイルスはノイラミニダーゼ阻害薬に感受性があることが確認されている。

 28人の濃厚接触者が医学的に監視されているが、現在まで特に異常は認められていない。
 得られた情報から、当ウイルスが継続的に人の間で感染を起こす可能性ないと判断された。
 鳥の間で当ウイルスが感染を広げているかについては情報は得られていない。 


  22日


 香港インフルエンザ情報 香港保健局

  7週 2/11-2/17

  インフルエンザ様症状の患者の受診率は減少に転じている。
  分離ウイルスはBが最も多い。
  学校や施設でのインフルエンザ流行件数は前週(6週)よりも著明に減少。


 7週における重症例(ICU収容)は83例、死亡例は49例
   A(H1) /9例、A(H3)/3例、B/66例、C/2例


 中国インフルエンザ情報  中国国家インフルエンザセンター
 
  6週
  流行ピークは新年早々。現在は終息の過程。

 流行ウイルス:北部&南部 A(H1N1pdm) が7割、A(H3N2)は1割以下、 B/Yamagataは3割




 台湾インフルエンザ情報 台湾CDC 7週 2/11-2/17

 ・流行はB型が中心にピークを迎えた状態が続いている。
 ・中国の春節により救急外来へのインフルエンザ様患者数の受診は多い。
 ・ウイルス分離数は前週よりも多く、B/Yamagataが中心である。
 ・7週に発生した重体患者数は59例で、死者は4例である。昨年10月以来430例の重体者が発生したが、そのうち死者数は58例である。重体例と死亡例の感染ウイルスはB型が中心であった。

       クリックで拡大



 管理人コメント:台湾と中国でインフル流行株が異なるのは興味を引く。香港はB/Yamagataであるから、台湾や日本と同じである。韓国は既にピークを終えているとされるが、流行株はBであるが、同時にA(H3N2)も流行っている。


  21日

 東京、インフル流行終息にむかう

 東京都感染症情報センター インフル定点情報7週 (2月12日~18日)

 定点値; 22人 (前週 39.5人)

 定点当たりの患者数は急速に減少に向かっている。
 B型であるからしばらくは患者の発生が続くと思われるが、3月には要警戒レベルではなくなる。
 東京都の情報を多少修飾して提示。



 17日


米国流行継続中ピーク続く

 米国インフルエンザ流行状況6週  米国CDC

 6週 2/4-2/10

 H3N2型が流行株、次第にB型が増えている傾向。

 流行ウイルス株; A型 66.2% (H1N1 18.1%, H3N2 78.4%): B型 33.8% (Yamagata 60%, Victoria4.6%)

 インフル関連死亡増加中
 今シーズン小児インフルエンザ関連死 現時点まで84例
 4週における成人肺炎&インフル死亡数、全死亡数の9.8%、例年の疫学的閾値上限は7.3%
 


 16日

国内インフル流行状況 6週 (2/5-2/11)

 感染者数ピーク越えに

 定点平均 45.38(前週54.33)

 休校、学級閉鎖の数も減少している。

管理人コメント:感染者数は一気に減少に向かいそうだ。多少Fカーブを描きながら遷延はするかも知れないが。


Influenza: The search for a universal vaccine
The Conversation US (米国) インフルエンザ:万能ワクチンの研究


 米国CDCがまとめたインフル予防効果

 要するに予防効果は年によってばらつくが、平均して低い。

 万能ワクチンが期待される理由となっている。




 *ワクチン(VE)有効率
  廣田良夫等 感染症学雑誌 第68巻 第11号  平成6年11月20日

 Vaccine efficacy (VE) =(Rn-Rv)/Rn

 Rn:非 接種者 の発病率(感 染率)

  Rv:接 種者 の発 病率(感 染率)

 例 1): ワクチン無接種者発症率30%
     ワクチン接種者発症率10%
       VE: (30-10)/30=0.67------>X100 =67%

 例 2) ワクチン無接種者発症率60%
     ワクチン接種者発症率 45%
      VE: (60-45)/60=0.25----- >25%

 例 3) ワクチン無接種者発症率90%
      ワクチン接種者発症率20%
      VE=(90-20)/90=78------>78%

 例 4) ワクチン無接種者発症率80%
      ワクチン接種者発症率40%
      VE=(80-40)/80=0.5------>50%

 香港B型インフル流行ピーク続く


 香港インフル流行状況6週  香港保健省

  6週 (2/4-10)
  流行は以前ピークを迎えていない。
  流行株はB(Yamagata)である。

  インフル流行が起きた施設数はここ数年で最も多い。
 

 流行は幼稚園から小学校で最も多い。
 続いて中学校、高齢者施設、障がい者施設ちなっている。




 5週は成人74人がICU収容、45人が死亡している。74人中ワクチン接種者は19人。


 14日


  東京都 インフル流行ピーク越え

 東京都インフル流行状況 6週 (2月5日-2月11日)

  定点値  39.5 (前週 53.22)

  急速に感染者数が減少に向かっている。
  気温が上がり始めて流行するB型が現在の流行株なので、今後このまま流行が終息にむかうかは即断出来ない。
  今週段階で全国的にもピークを超えている可能性がある。

  

 国立感染研での分離株情報

  2017年12月  A(H1N1pdm) 761株
           A(H3N2) 172株
           B(Yamagata) 474株

  2018年1月  A(H1N1pdm) 172株
           A(H3N2) 182株
           B(Yamagata)374株

  管理人コメント:AH1N1が急速に減ってきている。Bも減ってきているが、これからがB流行の季節だから、どうなることか?


 12日
 

 国際赤十字、A(H1N1)大流行中の北朝鮮に緊急基金を放出

IFRC releases emergency funds to fight influenza in DPRK ReliefWeb(国連)  国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)が北朝鮮のインフル流行対策用に緊急基金を放出

 インフル A(H1N1)が大流行中の北朝鮮に、IFRCが緊急対策費として30万スイスフラン(3千万円)を放出した。
 500カ所の保健施設でインフル対策に従事する担当者用の使い捨てグローブ、マスク、手洗い用石けんなどの購入の他、感染リスクの高い施設での監視、ボランティアのトレーニング、各家庭に対する啓発訪問、医療施設を受診した高齢者達への指導など。

 管理人コメント:北朝鮮赤十字への支援。既にWHOからも要請に基づきタミフルなどを提供している。


  ノロウイルス感染症、韓国五輪で発生

Norovirus outbreak strikes Winter Olympics security staff, others  CIDRAP(米国、ミネソタ大学感染症研究と政策センター)  冬季五輪会場でノロウイルス感染症が警備員達の間で流行
 
 韓国で冬季五輪が開催されているが、ノロウイルス感染症がスタッフの間で発生している。感染した32人のうち21人が警備員とされる。
 現在1200人の警備員が隔離された状態で検査が行われているが、その間900名の韓国軍兵士が警備員の業務を代行している。

 本日のニューヨークタイムズによると、当局は五輪関連で128例のノロウイルス感染者を確認していると発表している。


 滋賀県彦根市でカルガモの死骸で鳥インフル反応が陽性に 環境省

 滋賀県は9日、同県彦根市で回収したカルガモ1羽の死骸の遺伝子検査で、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たと発表した。今後、確定検査で高病原性ウイルスに感染しているか調べる。


 広東省で今季初のH7N9感染者が発生

 中国、広東省で今季初のH7N9感染者が確認  広東省衛生成育計画委員会 (中国語)

 2018年2月10日、中国当局は広東省中山(チョンシャン)でH7N9感染者1例を確認したと発表。
 調査により、ウイルスの人への感染性や病原性、人人感染の事実などは否定された。

 専門家によると中国に於けるH7N9感染者の死亡率は約30-40%で、毎年冬と春がH7N9も含めて鳥インフルエンザに感染しやすい。
 公衆は死んだ家きんとの接触は避け、そして生きた家きんに接触することも避けるように努めなければならない。
 地方に住む人々は、検疫証明書がない家きんを購入したり飼育することは避けなければならない。
 家きん接触後発熱や呼吸障害が出てきたとき、マスクを着用し、出来るだけ早急に地域の医療機関を受診し、医師に家きんと接触した事実を告げなければならない。

 上記英語訳ウエブ:Avian Flu Diary

 管理人コメント:今シーズン(第6波)におけるH7N9感染者数の激減は、専門家の間でも謎とされているが、原因として昨年夏に全国的に家きんのワクチン接種が強力に推し進められたことと、生家きん市場のより一層の制限が行われており、こうした対策が感染者数の急激な減少の理由ともされる。ワクチン接種は国際的に推奨されてないが(ウイルスの感染力は落ち、家きんでの発病は減るが、ウイルスは残存し、そしてウイルス変異の可能性が高まる)。生家きん市場が一般市民に対して閉鎖されるならば、一般人がH7N9ウイルスに家きんを介して感染する頻度は激減すると予想される。

 他に季節性インフルエンザであるH3N2が夏場に流行し、現在B型が流行していることが、交差免疫性を介して人々がH7N9に感染しづらくなっているのではないという仮説もあるようだ。


 11日


The Flu is Killing Up to 4000 Americans a Week   Fortune(米国) 米国、インフルによる死者は週に4000人まで増加


 カリフォルニア、H3N2インフル猛流行で死者数増多。引き続きB型流行の懸念
Flu deaths reach a high, but outbreak shows signs of easing Los Angeles Times  (米国) インフル関連死亡者数は増加しているが流行はピークを越えている

 カリフォルニア保健当局は2月第一週に65歳以下で36例がインフルで死亡し、今シーズンで最多の週となったとコメントした。
 米国内でインフルはこの10年間で最多の感染者の発生となっているが、カリフォルニアの病院では患者トリアージのために屋外にテントを設営している(インフル罹患者かどうかの選択のために:訳者)。また多くの薬局ではインフル用医薬品が品切れとなっている。死者数は以上に多い。

 昨年10月以来、カリフォルニアで65歳以下の人々が163人死亡している。昨年は40人に過ぎなかった。

 専門家によると、感染者はいまだ国内で広がっているが、その数は数週前にピークに達しているように思われるという。
 むしろ別なウイルス(B型:訳者)が流行し始めており、それにより第二のインフル流行ピークを迎えることが懸念される、と警告している。


Flu shot clinics extended with 2 child deaths from influenza B  CBC.ca (カナダ) カナダ、グェルフでインフルBで2小児が死亡したことから、2日間、インフルワクチン接種を行う

 Flu shot clinics extended with 2 child deaths from influenza B  CBC.ca (カナダ) カナダ、グェルフでインフルBで2小児が死亡したことから、2日間、インフルワクチン接種を行う
 グエルフの公立小学校に通う2少女がインフルBを発症した後死亡した。二人の間には直接関係はなく、校内ではそれほどの流行は起きていないとされる。

  10日


米国近年最大のインフル流行-H3N2-重症者、死者数も増加

 米国インフルエンザ流行状況5週  米国CDC

 5週 1/28-2/3

 流行は拡大中
 

 
インフルエンザ様症状で医療機関を訪れる患者の割合
  患者数の減少傾向はない。

   記録上最大の感染者数が発生と予想

  




  分離ウイルス:73.3% A型(H1N1 13.5%、H3N2 78.3%)、 26.7% B型(Yamagata 68.6%、Victoria 5.7%)
    A(H3N2)株が流行の中心
  高齢者の入院率が高い。
  当週、10人の小児がインフルエンザ感染死亡。今季これまで合計63人の小児死亡。さらに増加中

  成人の肺炎及びインフルエンザによる死亡数の急増は続いている。
  インフルエンザ流行期にP&I(Pneumonia & Infuruenza)の死亡者数が増えるのは、超過死亡言われ、インフルエンザ感染関連による死者数が増えたことを間接的に評価する手段である。そこではインフルエンザが直接死の原因となった可能性もあるが、持病が悪化し死亡した症例も含まれる




   9日


 国内インフル流行遷延化
国内インフル流行状況5週  厚労省

 2018年5週 1月29日~2月4日
  定点値全国平均 54.33 4週 52.35
 

例年は1月下旬がピークであるが、今年度は未だピークを迎えていないようだ。
 B型が先行流行し、その後A型も流行している混合流行という珍しい状況である。

 今季のインフルワクチンは4価ワクチンが日本では使われていて、その中のB型株の一種はYamagata株で、それは今季流行しているB型ウイルスと一致している。今季のワクチンはB型には有効と海外では言われているが、ここまでYamagata株の流行が起きているのは、ワクチン接種者でも多くが感染しているということなのだろうか?そういう肝心なデータがマスメディアを通してでも発表されるべきであるが。
 手洗いとマスク着用と国立感染研では予防を促していると、判で押したような表現をNHKニュースは続けているが、欧州では今からでもワクチン接種は間に合うとの啓発が見られる。

 先に西日本でピークを迎えた傾向が認められ、5週に入って定点値が下降、ないし若干の上昇となっているが、その後予想通り東日本で感染者数が増え、国内全体として定点平均値は上昇している。

 流行が遷延している可能性がある。

 A型は減少期に入っていると考えられ、未だB型が感染拡大を続けていると考えられる。
 東アジア、欧州でのB型大流行の原因は謎となっている。台湾や韓国ではピークを終えたようだが、香港では未だ感染者増加が続いている。

 学級閉鎖、学年閉鎖の数は2週、3週と急激に増加していたが、5週では4週とほぼ同じで、学童における流行拡大は終息しつつあると思われる。



Low uptake of seasonal influenza vaccination in Europe may jeopardise capacity to protect people in next pandemic   ECDC(An agency of the European Union ) ヨーロッパにおける季節性インフルワクチンの低接種率は次期パンデミック発生時におけるワクチン接種に多大な障害となる可能性

 ワクチンに対する不信感があると、パンデミック時のワクチン接種に色々と障害が。

 欧州でのワクチン接種率-ハイリスク層と小児での低接種率が問題

Report: At-risk Europeans under-vaccinated against flu CIDRAP(米国、ミネソタ大学感染症研究と対策センター) ヨーロッパ、リスクグループのインフルワクチン低接種率が問題

 EUにおいて65歳以上の高齢者のインフルワクチン接種率は三分の一と低く、さらに他のハイリスクグループの接種率も低いことが報告された。EU加盟国における最も感染に弱い層の低ワクチン接種率は、地域に、現在そして将来インフルを拡大する原因である可能性を示唆している。
 分析されたデータは2009/2009年シーズンから2014/2015年シーズンまでのもので、ECDCとWHOによる。結果は最新の”Vaccine”に発表された。
 7年間のデータ分析では、高齢者を含むハイリスク層におけるワクチン接種率は低下していた。
 WHOによるとEU全加盟国53ヶ国の高齢者を含むハイリスク層のワクチン接種率目標は75%であるが、2015/2015年シーズンに目標を超えたのはスコットランドだけであった。
 
 2015/2015年シーズンは、慢性疾患保有者の40%は接種を受けてなかった。さらに半数の国では妊婦の接種率は10%以下であった。また幼少児に対する接種を半数の国で推奨してなく、多くの国における小児の接種率は1%以下であった。

 WHOのツザンナ・ヤコブ、ヨーロッパ地域長官は今回のデータに対して次の様な警告を出している。
 「重篤な結果がもたらされる可能性の高いハイリスク層にとって深刻な状況が示唆される。そして将来全年齢層での接種率低下につながる可能性がある。さらにパンデミック・インフルワクチン製造の際、季節性インフルワクチン製造量が参考とされる。(真のワクチン必要量の評価が難しい:訳者)」

 貧困国における低接種率は、ワクチン入手量が少ないことが関係し、富裕国での低接種率は、国民がワクチン効果に対して懐疑的であることと国の積極的啓発が不足していることが原因となっている。WHOとECDCがそのように説明している。
 毎年44000人がインフルエンザで死亡しているが、その75%が65歳以上の高齢者である。

 特に今季は多くの高齢者がインフルに罹患していて、ECDCによると高齢者の全原因による死亡者数が増加している。それは特にヨーロッパ南部と英国、およびスコットランドとされる。(インフルエンザ感染関連死が増加していることが示唆。真のインフルエンザ発症者中の死亡数把握は困難。:訳者)

 今季流行株の中心はB型山形株で、続いてH1N1、そしてH3N2となっている。


 

   7日


 A型減少により、流行が若干鈍化傾向?

 全国に先駆け東京都のインフルエンザ流行情報が発信された。全国の状況が大体予測できる。
東京都感染症情報センター  インフルエンザ流行情報第5週(1/29-2/4)

 都内定点平均 53.22 (前週 54.1)
 

管理人コメント:定点値が予想したほど下がっていない。流行が遷延化している可能性がある。時期的にA型が減少してきている可能性があるので、全体数が若干減少、しかし主たる流行株のB型感染者が未だ有意に発生している可能性。まだまだ全国的にも感染者が発生し続ける可能性。

 B型は2月下旬から3月上旬がピークを迎えるのが例年であるが、今年度もそこまで流行が続くのか心配。しかし感染しやすい層がある程度感染してしまうと、そこから先は終息に向かう。それは意外と早いのか?
 B型は香港でも大流行しているが、重症患者や死者が多く出ているようなので警戒は必要だ。

 東京都でのICU収容重症者数や死者数が不明なので流行の規模が把握できない。


 英国とアイルランドにH5N6鳥インフルウイルスが侵入

More than 20 of the Queen's swans have been killed by bird flu outbreak with another 20 expected to die  Daily Mail (英国) 英王室が飼育している白鳥20羽以上が鳥インフルで犠牲に

 20羽が死に、さらに20羽以上が死にかかっていると、王室白鳥飼育長が語っている。
 ウイルスはH5N6またはH5N8と考えられるが、現時点では発表されていない。

First case of bird flu confirmed in Ireland  Irish Farmers Journal (アイルランド) アイルランド、今季初の鳥インフルが確認
 
 今季初の鳥インフルウイルスH5N6がウミワシの死骸から検出。
 当局は家きん農場主に鳥インフル感染に注意するように呼びかけている。
 

   6日

 なぜ今シーズンはB型インフルが世界で流行しているのか、謎?

  アイルランド4週 1月22日~28日

  2018年 4週
  流行株 B 56%>A 44% (H3N2大多数)
  入院数 318例  33%  A型、67% B型:4週

  2017年40週~2018年4週
   重篤入院数(ICU) 51% A型、49% B型
   死亡例 55例 (タイプ別無記載)


 管理人コメント:気温の低い国の例としてアイルランドを選んだが、今シーズンはやはり早期からB型が流行しだして、そこにA(H3N2)型が流行しだして、完全なる混合流行となっている。現在は流行のピークを越えた感がある。B型はYamagata株で日本や他の国と同じであるが、混合流行の片方のA型はH1N1pdmとH3N2が地域によって異なる。北米でH3N2が流行しているせいか、アイルランドで流行のA型はH3N2となっている。


 香港でも圧倒的にBが多い。
 


 B型大流行の様相を呈しているのは、他に香港があげられる。
 病院でのベッド数が不足、さらには抗インフルエンザ不足も伝えられている。
 ICU収容患者のウイルス別人数
 4週では29人が死亡。5週の前半4日間では15人が死亡している。


 中国本土では通常のインフルエンザ流行程度であるが、A型とB型の混合流行とされる。
 台湾では流行のピークを過ぎたようだ。流行株はB型である。

 日本はAB混合流行であるが、ウイルスのタイプはA(H1N1pdm)とB(山形株)であり、A(H3N2)は少ないと報告されている。これは香港保健省の発表情報である。


   5日
  
Influenza Hospitalizations Highest on Record, CDC Says  Medscape (米国) 米国CDC、インフル入院患者数は記録開始以来最多

   3日

米国H3N2インフルエンザ流行さらに拡大
   
入院患者、死者数増加の一途


Kentucky Flu Epidemic: Influenza-Related Deaths Reach 100  LEX18 Lexington KY News (米国) ケンタッキー州インフルエンザ:関連死亡者数100人に

 ケンタキー州のインフルエンザ関連死亡者数が100人に達した。
 今季のH3N2ウイルスは非常に重篤な症状を起こし、それはハイリスク者だけでなく、通常健康である人々でも起こる。
 インフルエンザシーズンは5月末まで続く。昨年(2016-2017)は76人がインフルエンザ関連死亡した。
 州の公衆衛生局によると、インフルエンザ発病による合併症として危険なのは、肺炎、菌血症、そして敗血症があげられ、入院が必要となり、時には死亡する場合もある。


Influenza Hospitalizations Highest on Record, CDC Says Medscape  (米国) 米国CDC、インフル入院患者数は記録上最多の状況

 米国CDCの長官代理を務めるアン・シュチャト医師は、インフルエンザ流行状況を、電話会議で次の様に語った。
 「今週、入院患者数は過去最大数を記録している。」
 さらに病床不足、抗インフルエンザ薬、および迅速診断薬不足が続いているという。
 「残念ながら、我々の最新のデータはインフルエンザ流行は未だ続いており、国のほどんどの地域で広がっている。」

 「現在のインフルエンザ流行は極めて不可解な様相を示していて、我々にとっても解釈が難しい点が多い。2~3ヶ月で同時にいくつかのインフルエンザ株が国中で流行しだした。」 国立免疫呼吸器疾患センターのインフルエンザ部門のダン・ジャーニガン長官が語る。
 「米国で初の異常な流行様式が呈されている」

 今週以前の3週間で流行は49州に広がった(非常に短期間で:訳者注)。このような事はこれまでのCDCのデータに記録されたことはない。


  米国インフルエンザ流行状況 第4週 (1/21-27)  米国CDC発表

   
史上最大の感染者数と死者数発生の可能性

  定点医療機関受診インフル患者の外来患者中の比率
    史上最大の流行になりそうなカーブである。


     流行株はA(H3N2)



     死亡例:小児 2017-2018シーズン中53例の死亡


  成人インフルエンザ関連死亡率(全死亡に対して)




 管理人コメント:未だにH3N2インフルの流行がピークに達していない。死者数も相当な数が予想されている。当局は今からでもワクチン接種は遅くはないと啓発に大わらわであるが、ワクチンはB型には有効とされるが、致死率の高いH3N2には効かない。

   2日


 米国テキサス州、インフルエンザ関連死亡者2355人以上発生
This is how many people have died from influenza, pneumonia in Texas this flu season KPRC Click2Houston (米国、テキサス) 今シーズンのテキサスでどれだけの人々が死んだだろうか

 テキサスに於ける今季のインフルエンザは酷い状態で、結果は多くの死者が出ている。
 インフルエンザ流行開始以来数千人が死亡した。

 テキサスでのH3N2によるインフルエンザ流行は未だ続いており、当局はそれがいつ終息にむかうか判断出来ないとしている。
 2017年10月1日~2018年1月20日、少なくとも2355人のインフルエンザ関連死亡(*)が確認されている。
 78.3%は65歳以上の高齢者である。

 (*)  死亡診断書でインフルエンザおよび肺炎で死亡とされた症例。

 管理人コメント:インフルエンザ死亡は、米国の場合、インフルエンザ発症により死亡した症例を意味し、元々の慢性疾患が悪化した例も含まれる。日本の場合、高齢者のインフルエンザ死亡は、慢性疾患悪化例の場合、主治医の判断でインフルエンザ死亡に加えられてない例が多い。今季の米国ではH3N2ウイルスが流行を起こしており、ワクチン効果が20%以下と無効なため、重症例と死亡例が増えている。多くはインフルエンザ肺炎である。


  カナダ研究チーム、2018年インフルワクチン効果を発表  Eurosurveillannce (国際、ECDC発行)

   カナダの限定された地域の住民を対象に、2017/2018年ワクチンの効果を速報。
   ワクチンは3価ワクチンを使用:A(H1N1pdm)、A(H3N2)、B/Victoria。
   
   H3N2-->20%以下:有効率は低い。ワクチン株と流行株の抗原性が若干異なる。
   B型-->55%:中等度有効。流行株はYamagata株でワクチン使用株と異なるが、交差免疫により有効性が高まっていると判断。
    *4価ワクチンにはB/Yamagataも含まれている。

   
   日本国内インフル流行状況 厚労省
    4週 1/22-1/28

    史上最大の流行状況、しかしピークを迎えつつある
    定点値 52.35 (2週 26.44 3週 51.93)
    今後急速に感染者数の減少(定点当たりの患者数)が見られてゆくのか、それとも遷延するのかが問題となる。

    管理人コメント:例年は流行しているA型感染者が減少してゆく時期であるが、その後B型感染者が増えてゆき、その数は2月から3月にかけてピークとなる。今シーズンはB型流行が早期から起きているため、やはり早期に終息するのか、それとも例年並みにこれからも感染者が発生し続けるのか気になる。A型感染者が減りだしたから、全体の患者数としてピークとなるが、その後はしばらく感染者数(B型感染者が続くため)が維持されてゆく可能性がある。


  1日

 世界各国のインフル状況 第3週~4週

   A型(H3N2、H1N1)とB型の混合流行地域:日本、韓国
   B型が流行主流の地域:香港、中国、台湾
   A型(H3N2)が流行主流地域:米国、カナダ
   A型(H1N1)が流行主流地域:北朝鮮

  米国:A(H3N2)が全土で大流行、史上最大。小児、高齢者死者数増加・
  カナダ:A(H3N2)が主たる流行株、流行中。
  アイルランド:B型猛流行中
  英国:B型大流行、ピークは越えつつある。
   

  中国:流行は例年並み、感染者数の増加率は緩徐。B型が多い。
  香港:B型が大流行。入院ベッド不足。死者数数十人レベルで増加中。
  

  韓国:B型 54%、H3N2 39% 流行ピーク越え
  北朝鮮:A(H1N1pdm:先の新型)が大流行中
  モンゴル:B型流行中
  台湾:B型流行中  、香港と同じく昨年夏にH3N2が異常な流行を起こした。
  

 日本国内のインフル状況

 東京:定点(患者数平均/週) 54.1  史上最大値  流行株 B型>A(H1N1pdm)
 全国:西部(四国。九州。山陽)地域は流行ピークを終え感染者数が減少に。東部はピークは今週?


 B型インフルエンザはA型と比較して決して病原性が低くはない

Comparing Clinical Characteristics Between Hospitalized Adults With Laboratory-Confirmed Influenza A and B Virus Infection   Clinical Infectious Diseases, Volume 59, Issue 2, 15 July 2014, Pages 252–255

 多数のA型及びB型のインフルエンザ入院患者での比較。タミフル治療による臨床経過と入院期間を分析し、AとBの間で差はない。

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