3月31日(水曜日)

 
夕刻の時点で、国内感染者報告数は2822人。完全に第四波の到来のようだ。
 



 昨日発表の感染者数は全国的に増加の傾向を示していたが、それは致し方の無いことだ。第三波が収束に向かいつつあるとき、感染拡大対策を緩めてきたからだ。

 以前から言っていることだけど、第二小康期で十分感染者数を落とすこと無しに、Go To キャンペーンなどと、ウイルス感染者をかき回すような政策を政府がとったからだ。
 政府は、欧米に比較すると日本の感染者数は一桁も二桁も少ないんだと誤った解釈を、堂々と国民の前で語り、国民の多くもそれを聞いて、感染予防に対する緊張感を緩めた。

 確かに日本、中国、韓国を初めとして東アジアと東南アジアの多くの民族は、コロナの感染率と死亡率は低い。もっともその中で日本はトップではあるが。
 しかし、感染率が低いランクでも、感染者数の増減で社会の混乱は起きている。特に医療機関の入院ベッド数のひっ迫状況は、日本のコロナ流行にとって一番大きな問題であり、続いて経済の問題が続く。

 欧米や南米では日本以上の医療機関のベッド不足、医療スタッフ不足の問題は起きている。イタリアでは、当初1万人の医学生を北部の州に動員した。
 感染者数が一桁は少ないからと言って、日本のコロナ不安は欧米よりも一桁低いわけではない。社会がパンデミックの中で生きて行ける対応力によって、社会不安や動揺は決まる。
 日本は社会全体が世界的感染症(パンデミック)対応力、適応力(?)がどうみても低い。今回の新型コロナに対する社会的対応力、政府の対策力は明らかに先進国中最下位に属する。
 国の先頭に立つ、首相の言葉を聞いているとそれは分かる。メディアの情報内容を見ても、いかに世界の情報を把握して国内に伝えていないのかが分かる。国内には優秀な研究者や専門家達がいても、彼らを先頭に対策を急ぐことはしなかった。私が最後に決める、と首相は言った。そして何も決定的な事は決めることは出来なかった。

 国もメディアも、そうしたパンデミック対応力のレベルを上げようと、第三派頃から情報量や、専門家委員会での発言量を増やした。

 しかし今、唐突に第四波に入ったと言える、とか、変異株の感染力と致死力は従来株よりも強い等と言い出しても、一般社会は混乱するだけだ。
 そこにはこれまで旋律がなかった。ハーモニーも無かった。リズムをとるための打楽器の音も鳴らなかった。

 対策は一般社会の安寧をもたらさなければならない。
 第三派が下降し始めた1月中旬以降、重要な対策が必要な時期に、感染者数が減ってきたことで社会全体の緊張感が緩んだ。
 だから第三波後の小康期に十分感染者数は減らなかった。同時に昨年末から問題視されていた変異株対策も大きく遅れた。今になって全国に広がっている可能性があるような、専門家や政府の発言は3月は遅れている。

 変異株で揺れた英国の感染者数は激減している。死者数も減っている。南アフリカでも変異株による感染者数は激減し、死者数も減っている。
 しかし日本では、英国変異株が多数国内で検出され、やっと全国でPCR陽性者(感染者)の多くでゲノム分析をして、変異株の拡大状況を把握する態勢作りに入っている。遅いのだ。信じられないくらい態勢作りが遅れているのだ。

 変異株が増えている、と国やメディアは言う。それはおかしい。既に世界のコロナは変異株だらけになっているからだ。
 世界の態勢は変異株にどう対応するか、検討に入ってから2ヶ月は経つ。

 変異株感染者数をロックダウンで顕著に減らした英国は、感染予防対策を最近大幅に緩めた。
 ジョンソン首相は国民に先日伝えた。感染症対策の新たなスローガン「 Hands, Face, Space and Fresh Air」だ。
 最も重要な事は外気を持続的に取り入れることだという。外気の中ではコロナ感染は起こさない。
 イングランド首席医務官(CMO)のクリス・ウィッティー教授は、「屋内よりも屋外の方が安全なことは、証拠がはっきりと示している。次の段階に進むにあたり、これを覚えておくのが重要だ」と述べた。外気を十分取り入れた生活。外気の中での活動。

 日本が恐れる英国変異株を封じ込めた英国は次の段階で、屋外での集会やスポーツイベントを再開し、多くの都市で行ってきたロックダウンの内容を緩和したのだ。

 英国の詳細情報に関しては昨日も掲載。


 国内情報

 全国では2077人が感染者として報告されている。

 感染者の状況について詳細が報告されてないので、感染者の数を中心とした分析しか出来ない。
 最低限国民に伝えるべき情報は以下の通りだと思う。

 PCR陽性者
 ・PCRで陽性のみ
 ・有症状者  
   軽症者
   中等症状者
   重症者

 数と同時に感染者と診断したときの状況も報告されたら、事態の深刻度も同時に判断出来る。
 流行しているウイルスの病原性の変化は、発症患者の症状によって判断出来るから、上記内容は発表すべきだ。
 全国には多くの研究者と専門家がいるから、得られた情報の一部しか公表しないのはおかしい。国家機密に関するものなら別であるが。

 PCR陰性者
   ・無症状者--追跡不要者
   ・有症状者--追跡必要者


 日本の攻防戦は続いている。

 コロナウイルスは人人感染で広がる。
  人の唾液、咳、クシャミ、等で飛び散る飛沫物、そこから発生する空中浮遊物となるエアロゾルがウイルスを他の人に運ぶ。
  他人から飛び散る飛沫物やエアゾルを防ぐために、接近して会話を行わない、またはマスクをしっかり着用して会話する、エアロゾルの浮遊を可能とする空気が淀む空間を避ける。可能ならば外気が流れ込んでいる空間の中で会話をする。

 累計感染者数 471,723人 死者数 9,112人


3月30日(火曜日)

 本日発表の全国感染者数は増加しているが、東京都、大阪府、宮城県、沖縄、山形、兵庫などは顕著である。
 
 世界のワクチン接種率を上方に示しているが、欧米各国は3月19日から10日間で接種率は明確に上がっているが、途上国や日本は未だ著しく低い。



 国内パンデミック傾向が顕著に

 月曜日である昨日の感染者報告数は少ない。

 首都圏での感染者数は横ばいでも、全国各地での感染者発生数が最近目立ち始めている。
 国内全体に感染者が広がり始め、国内パンデミックの様相が出てきた。

 各地の感染者のウイルス分析結果が発表されていないが、変異ウイルスの比率が上がっているのではないだろうか。
 感染力が増したウイルス(英国変異株)が全国に広がりだしているとしたなら、第四波の発生かも知れない。

 以前は第三波に関して、第二小康期からゆっくりと新波が発生してきたとき。当ページで第三波の発生と表現したが、しばらくの間メディアでは第三波と言う表現は使わなかったが、今回は第四波と言う表現を非常に早期から使っているのが不思議に思える。

 現在は第三派の小康期と捉え、第四波に対する強力な対策を実施する時期である。

 日本の対策が間違っているのは、感染者数が拡大してきたとき、人々を抑えるために非常事態宣言を出すが、その中味は世界の対策と比較して、野球の大リーグと日本の高校野球ほどの違いがある。
 そして日本の場合、小康期になると、一気に行動制限を緩めて、旅行や、飲食を進め出す。

 小康期には水面下に多くの無症状クラスターが出来ているはずだ。症状があっても軽症であるから病院へ行かない。たまに中症化した感染者が病院を受診することもあり、そこから接触者検査が行われて、ほとんどが無症状のクラスターが見つかることも多いようだ。

 小康期こそ、”どぶさらい”のごとき、無症状クラスターの発見に努める時期である。

 駅、大スーパー、街角、薬局、学校などに、唾液検査用のPCR検査キットを置き、通りかかった人々に自由に提供し、スマホアドレス、キットIDを、所定のセンターのページの申し込み欄にインプットして、検体の入った容器は側の係員に渡す。2時間後にスマホにキットIDの結果が知らされる。
 陽性者にはセンターから指示が入る。

 現在、第三派の小康期か、第四波の始まりかは今週後半のデータで明確になるだろう。

 忘れてはならないのは、感染拡大しているウイルスが変異株である可能性が高いから、拡大予防対策は従来法では効果が無い可能性があることである。
 十分高い防潮堤を建てなければ、後で大後悔する。

 なおブラジルで流行中の変異株の致死力が上がっていることが報告されている。
 
日本の各地で流行しているウイルスの中心が変異株であるとして、さらに必要なのは重症化を起こすウイルスに変わってきてないかの早急の調査が必要だ。

ニュース

 英国、規制の緩和に

英イングランドでロックダウン緩和、屋外での集会やスポーツを再開 BBC NEWS

英イングランドで29日から、新型コロナウイルス対策のロックダウンによる制限が一部緩和される。2世帯、あるいは6人までであれば屋外で集まることが可能となる。

また、ゴルフ場やテニスコートといった屋外スポーツ施設の営業が再開されるほか、サッカーなど屋外で行うチームスポーツも解禁される。結婚式は最大6人の参列で行うことができるようになる。

しかしボリス・ジョンソン英首相は慎重な姿勢を崩さないよう強調。欧州では引き続き感染者が増えているほか、変異株がワクチン接種事業を脅かしていると述べた。

「制限が一部緩和されるが、皆さんは引き続きルールを順守し、手洗い、マスク、他人との距離を励行し、ワクチン接種のお知らせが来たら受けに来てください」と、首相は呼びかけた。

ジョンソン首相はこの記者会見で、感染症対策の新たなスローガン「Hands, Face, Space and Fresh Air(手洗い、マスク、他人との距離、外気)」を発表し、流行を抑えるために換気の重要性を訴えた。

イングランド首席医務官(CMO)のクリス・ウィッティー教授は、「屋内よりも屋外の方が安全なことは、証拠がはっきりと示している。次の段階に進むにあたり、これを覚えておくのが重要だ」と述べた。管理人注:この事実が、屋外での集会、スポーツ緩和につながっている。

イギリスでは28日、陽性判明から28日以内に亡くなった人の数が19人と、前週の33人からさらに減少した。この日の新規感染は3862件だった。

政府の最新統計によると、27日には新たに42万3852人が1回目の新型ウイルスワクチンを接種し、全体の接種者は3015万1287人となった。この日に2回目を受けた人は23万3964人で、全体では352万7481人がワクチン接種を完了している。


  



3月29日(月曜日)

 28日情報も合わせて参考にしてください。

 世界、各種変異株により感染者発生が急増に
  米国も含め油断は出来ない状況に!




 国内パンデミック傾向が顕著に

 首都圏以外、関西も含めて各県での感染者発生数が目立ち始めてきた。
 以前から言及しているように、人口密度の低い地域でも少数ではあるが感染者数が増え始めている。

 山形県が代表的であるが、隣県の仙台市からの通勤・通学者等からウイルスが運ばれてきたようだ(仙台市で感染して戻ってきた市民から拡大)。
 一方、感染者急増の沖縄県の場合は、ウイルスが運ばれてきた経路は明確出ない。
 いずれも英国変異株が中心であることは間違いないだろう。(感染力から言って)。


 





3月28日(日曜日)
 
 日本国内に英国変異株が入ってきて久しい。
 英国内では同国発生変異株(B.1.1.7)感染者数は減っているが、さらなる新しい変異株が出ているようだ。この新型コロナは各国で次々と変異型を産んでいる。
 変異株の種類に関しては上欄に記載してある。
 いずれにしても基本的予防対策は、人人感染を防ぐことであるが、残念ながら人との直接的関係が疎遠になることに通じる。

 27日発表の全国感染者数は2072人と、さらに増加した、特に大阪府の感染者数は386人と異常な増加、3月10日頃から感染者数の急増を見せていた宮城県は若干勢いを減じている。しかし宮城県に隣接する山形県でも感染者数は増えているが、これまでの感染者発生状況を見ても、仙台市での流行がそのまま山形県にも広がるのがいつものパターンのようだ。それが分かっていても、十分な対策をとらなかったのは?である。

 沖縄県も異常な感染者増加を見せているが、本土首都圏との人の往来は航空便が主であるが、新幹線で首都圏とつながっている九州では、それほど感染者が増えていないのに、この沖縄の急速な感染者数の増加は異常だ。明らかに変異株が中心の増加であろうが、ニュージーランドならロックダウンしているレベルだ。変異株は米軍から提供されたのではないだろうが。







第三波発生時の感染者増加曲線に重ねると、新しい波はこの2週間でやってくる。強力な”防潮堤”の設置はまだ間に合う。
世界一のスパコン”富岳”は既に、必要な防潮堤の規模をはじき出しているだろう。

沖縄県の感染者はどこから来たのか?と感じさせる沖縄の感染者増加状況である。

3月27日
福岡県 27
佐賀県 0
長崎県 1
熊本県 1
大分県 2
宮崎県 0
鹿児島県 12
沖縄県 89





3月27日(土曜日)

 全国の感染者数2000人越え。
 東京都と神奈川県は、感染者数はこの三日間、若干減少ないし、類似の数値。

 大阪は300人と急増。
 宮城県と周辺県での感染者数は増加。

 沖縄県の増加は続いている。

 首都圏での感染者数の若干の変化よりも、宮城県周辺、さらに長野県など東日本や中部などの人口が少ない県での感染者発生も気になる。
 同じように愛媛県での突然の感染者発生は、明らかにクラスター発生としか思えない。

 感染力の強い変異株が地方へ飛びしだし、全国的に感染者数が広がっているのだろうか?
 地方圏での1人から数人の感染状況と感染源、ウイルスゲノムのチェックは必要だ。

 拡大対策は人人接近の頻度を下げる事しか無い。
 効果ある人人感染(接近)を防ぐ方法を緊急に提起すべきだ。

 飛沫感染は人との接近、会話を交わさないことで防止出来る。
 飛沫はそれほど飛ばないから、人と接近した会話をしなければ防ぐことが出来る。
 厄介なのがエアロゾル感染だ。飛沫がジェット気流で口内から発射されるとき、小さな飛沫がエアロゾル化され、数メートル先まで飛んでいく。
 エアロゾルは極小で非常に軽いから、滞空時間は長い(室内の空気の状況で数時間も)。非常に人の呼吸で取り込まれやすい。
 そのため絶えず外へ向かう空気の流れを作っておく必要がある。

 外では微風程度の空気の流れがあれば、エアロゾルはすぐに流れて拡散してゆくから危険ではない。





3月26日(金曜日)

全国の感染者発生数は第二波を越えた。防潮堤を越えて感染者数があふれ出した。
現在は第三波後の小康期ではなく、新しい波の始まりだ。大波が近づく予兆期。


ジョン・ホプキンス大グラフ
 

 25日発表の全国報告感染者数は前日より増加傾向に。
 全国感染者数推移グラフは明らかに感染者数の増加への立ち上がりを示している。単なる揺らぎではなく、さらなる増加数を暗示している。第四波?

 宮城県は妙な感染拡大を続けている。近隣の山形、福島もその影響を受けてか感染者数が増えている。
 メディアでは仙台市内の飲食店等に集まる人の数が増えていることから、そうした歓楽街などでの感染が広まっているような憶測をしている。
 しかし感染力が強いことなどや、唐突に感染者数が増えていることなどを考えると、英国変異株の可能性もあるが、公式発表はない。
 感染拡大の原因を突き止めずに、姑息的に会議を開いて、姑息的見解を出すだけでは、これまでの防潮堤では感染の波は楽に越えられる。

 大阪や沖縄も感染者数が増えているが、これも変異株をチェックしなければ拡大の理由が確認出来ない。
 市中に出る人々の数が増えてきたことで、一気に感染者数が増え出すだろうか?感染予防対策が緩んでいることと、流行ウイルスの特性の変化が疑われる。

 当たり前の話であるが、第四波は変異ウイルスが中心になる。世界中で英国変異ウイルス(B.1.1.7)が流行の中心となりつつある。
 日本も同じはずだ。防潮堤を迅速に高くしなければならない。することはそれだけだ。

 明確な防潮堤対策を発表すべきだ。お役人さんやお役人さん風専門家では無く、本当の専門家(世界に通じる)







   
3/20 125
3/21 112
3/22 42
3/23 121
3/24 171
3/25 161





海外情報

 世界の感染者数 125,491,735人  死者数 2,755,210人



 南アフリカの奇跡
 南アフリカ変異株は、既に同国の手を離れた?
 累計感染者数 1,541,563人 死者数 52,535人




3月25日(木曜日)

全国一斉に感染者数が増加。日々の変化は上方の表に記載


     第四波に向かって

 収束を目指す:各波の定常期が到来したとき、そのときの感染者数の発生程度は、そのときの社会的感染対策とウイルスの感染力が釣り合った状況だ。
 その維持は、そこしずつ緩む社会的対策のため次第にウイルス感染力の方が強くなってゆき、次第に感染者数は定常状態から外れ増えてゆく。感染対策のパワーとウイルス感染力パワーのバランスが崩れた状況になってゆく

 小康期:ウイルスの感染力と社会的防衛力がバランスが保たれ、定常状態にある期間
 定常状態から新しい波発生への変化:社会的感染予防対策をウイルス感染力が超える場合、感染力の強い変異株増加の場合


 ウイルス変化に関わらず定常状態維持の対策:ウイルス特性、新規変異株の状況を先読みし、それに応じた”先取り対策”
  過去から現在までの世界、国内の発生変化からの先読み。
  予想されるウイルス感染者の増加を抑えるために、ポイントとなる場所の人の流れの増加を発生2週間前には流れを止めるか、変える。”支流増加作戦”(将棋の戦法に似る)。

  
  こうした事はAIを駆使すれば簡単。これまで起きてきた社会的対応とその結果のウイルス感染者の推移など。無数のデータをAIに集積させ、それから現在の状況判断させ、最善の対策法を選択させる。

 感染者数の増加を変異株が増えてきたせいにするのは、単に逃げの発想だ。変異株の特性に応じて社会的感染対策を変更または拡大することで勝つことは出来る全てはウイルスと対峙する側の先読み能力で決まる。

 昨日の状況

  全国  1918人 東京都 420人、大阪府 262人神奈川県 128人、宮城県 171人北海道 81人

  下記グラフは令和元年以降の毎日の感染者数の推移である。

  宮城県で突然感染者数が増えだしている。
  近接する、山形県、福島県でも増えだしている。

 本日と明日の感染者数により、第四波発生が確認される





 早急に解くべき課題
  大阪での感染者数増加
  沖縄での感染者数増加
  宮城県での感染者数急増
  近郊県へも波及している

  愛媛県での感染者急送


  ・各県での変異株調査-->感染者数増加が変異株によるものか否かの決定
  ・沖縄県での変異株は本州と同じタイプか否か
  ・各県の感染者の特性に共通性あるか否か



3月24日(水曜日top
ニュース

マスク着用や社会的距離の確保、「あと数年続く」=英予防接種責任者 BBC ニュース
https://www.bbc.com/japanese/56473388
英イングランド公衆衛生庁(PHE)の予防接種責任者、メアリー・ラムジー博士は21日、世界各国で新型コロナウイルスワクチンの接種が完了するまでは、イギリスではマスク着用や社会的距離の確保といった基本的な感染防止措置が続く可能性があるとの見解を示した。日常生活に戻るまでにあと数年はかかるとしている。

国内情報
 
第四波予兆段階 

 当ページで説明してきた通り、全国的に感染者数は緩徐ではあるが増え始めており、いつ急増し出すか不安感が増している状況である。
 主要な地域の1週間平均の発生感染者数を、昨年の第二波後の小康期と比較してきているが、地域により倍から数倍発生感染者数は多くなっている。

 基本的に現在は第三波収束前の状況と考えられるが、波形や発生数の推移からは小康期と考えるべきである。しかし感染者数が十分減っていない。
 国やマスメディア”下げ止まり”と表現しているが、これは非常に曖昧な表現であり、間違いでもある。

 感染者数が明確に増えているステージ、または下がっているステージは、増加期、または減少期とされるが、現在の状況は感染者数はある範囲内で落ち着いている。すなわち小康状態にある。このステージは、ウイルス感染状況が、社会における感染予防体制の水準にマッチングしている状況と言える。

 すなわち社会における感染予防対策とウイルス感染力がマッチングしているなら、感染状況は定常状態になる。マッチングしてなければ、感染者数は増加してゆくが、予防対策の方がより協力であれば、ウイルス感染者はさらに減少してゆく。

 定常状況からさらに感染者数を減少させるには、予防対策を現状以上に強化しなければならない。現状で構わないなら、現在の予防対策を継続すべきである。定常状態を下げる場合、従来の対策のさらなる強化が必要だが、その強化は対数的に強いパワーが必要となってくるから、すぐに国や社会は気を抜緩和に走るのである。

  以上をまとめると次の図式
  
社会の感染予防対策(SPウイルス感染力(VP-->感染者数減少
   SP<VP-->感染者数増加

   SARS-CoV-2は変異が激しく、それによりVPが変動する。VPの状況によりSPを絶えず修正する必要がある。
    ・VPの詳細な評価と予知-->SPの遅滞無きVPに則した変更
    ・VPの変化要因:SPがVPを正確に把握してない。ウイルスの特性変化(変異株の出現)


     追:VPの観察と評価、およびその予知は、気象台の業務に似る。一般社会は気象台の迅速な発表内容で自らの対策内容を迅速に変える。
       SPの内容も、国および都道府県は、科学的に簡潔に迅速にWEB上に発表して欲しい。英国政府のコロナウイルス特集ページが参考になる。
   
 
 各地域の感染者発生推移から、現在の地域に於ける感染拡大状況が把握されるが、それは発表内容が科学的に正しいと仮定した場合である。
  しかし地域により、その推移内容から感染状況が十分読み取れない地域がある。
 この場合、感染者数把握が難しく、正確にまとめられてないか、または予知していた状況から大きく変化してきている場合である。
  変異株が増加してきて、感染者数に変化を来している場合である。

 北海道の感染者数の推移が日による変動が激しく、現状を読み取ることが難しい。
 理由について分析されているのか不明であるが、何も発表されてない。数だけを発表するのでは小学生でも可能だ。
 クラスター発生が大きくなってから気づいているか、日々のデータの集計が遅れているのか、各支庁における感染者数の把握に手間取っているのか?
 それとも、変異株が札幌市以外に広がり、各地で広がり始めている前兆なのか気になる。



  昨日発表の国内感染者数の推移












ポルトガルの奇跡

 強力な都市封鎖(ロックダウン)は中世以来慣れている?見事に感染拡大を抑えた。
 裾野の跳ね返りはない。完全なロックダウンの定常状態がこうさせているのだろう。


3月23日(火曜日)top

  全国的には緩徐な感染者数の増加が続くが、その数値は昨年の第二波~第三波の小康期における数値を遙かに凌ぐが、特に全国全体では2.4倍となる。
 また前週と最新週の比較でも、間違いなく各地で感染者数は増加している。


  令和2年
第二小康期 *
令和3年
3/7-13**
令和3年
 3/14-20***
全国  527人 1144  1261
 東京 184人  279 299
神奈川  64人 104  103
 大阪  70人 89  121
 北海道  22人 65  66
* 第二波後2ヶ月間の平均    **、*** 週平均

以下の全国の感染者数推移グラフで見る限り、国内全体の感染者数は2月20日頃にはベースラインに達し、そこから徐々上昇に転じていることが分かる。
 感染者数の上昇は緩徐であっても、ウイルス感染者数が全国全体に増えだしていることを表している。
 そのウイルス感染者は何故消えないのか?
 緊急事態宣言下でも、人々はそれなりに毎日の生活を維持している。それなりのレベルは、その時期に国民全体が感じている緊張感で決まる。
 その緊張感は、国、自体の啓発内容、啓発の強さで決まる。

  その時期の緊張感から来る感染者発生数が、その状況下での感染者数のベースラインと、僕は定義している。

  第1波~第二波における小康期のベースライン、第二波~第三波の小康期に於けるベースライン。そして現在の第三波収束後に続く小康期におけるベースライン。
 この小康期は第三波の感染者数が”下止まり”と表現されている現在、既に入っているのである。しかしその続く期間が短いようだ。国や自治体は感染者数がゼロになる事を目指し、すでに小康期に入っているのに、発展性のない論議をつづけているだけだ。
 疲れている国民は、次第にベース上に腰を降ろし、かってに休むようになり、試合頓挫しているのである。第三期に続く小康期が短く、また発生する感染者数が第一、第二小康期に比較して多いのは、現在の一般社会の緊張度が以前よりも緩んでいる事の表れに過ぎない。
 第三小康期が明確に続かないまま第四波が発生してきたなら、それはウイルスが変異しているとかしてないとかの問題では無く、国民が真のウイズ・コロナ生活を認識していないせいであり、また国民に納得できる啓発が出来ていない国の責任でもある。
 







フィリピンの苦難

 流行が下火になってきたとき、続いて発生変異株により一気に感染が拡大している。
 緊急事態宣言は1年間続いている。

 貧困層が多いフィリピンは、食料品が入らず、何日間も食事を摂れない家族もいる。
 ドゥテルト大統領下で麻薬密売人、麻薬中毒者は次々と殺されている。コロナ対策も自宅内自主隔離を犯す人々は射殺せよ、と大統領は警察に指示している。

 国際的に政府による国民の多数殺害は問題となり、制裁が加えられているが、国民の支持率は9割と高いのが、国際的に介入しづらい原因となっている。

  貧困層を襲う食料不足、そしてコロナ感染。

  国民は感染して病院にかかると多額の医療費がかかることから、自宅から外出しない。学校は1年間休校が続いている。
 オンライン授業のために、生徒達にタブレットが与えられたが、電波不良で十分オンライン授業は行われていないようだ。

ブラジル
  怒濤のように押し寄せているリオ変異株。多くの感染者と死者

  累積感染者数 12,047,926 死者数 295,425 

 大統領、富裕層の無関心さで貧困層が多く感染、死亡している現状。世界には対応策がないのだろうか?


3月22日(月曜日)top

ニュース
Shielding advice for the clinically extremely vulnerable to stop from April  英国保健省
 臨床的に高度の易感染性ある人々(379万人)への隔離アドバイスは4月から中止に。

 高度に易感染性ある患者の隔離対策は終了に。理由:ウイルスの感染率が低下してきたこと。10人9人人が最初のワクチン接種を終えたこと。

・Advice to the clinically extremely vulnerable to shield ceases from Thursday 1 April, as virus infection rates continue to fall
・People on shielded patient list will receive letters from today with updated guidance on steps people can take to reduce their risk
・More than 9 in 10 clinically extremely vulnerable people have been vaccinated with a first dose of a COVID-19 vaccine



 感染者数は緩徐な増加を示しているが、地域によっては唐突な急増を示している例も少なくはない。
 1人、2人の感染者が時々発生している県は、その感染源について水面下に存在している泡沫クラスター経由なのかが気になるが、説明はない。
 宮城県、沖縄県、山形県他。

 参考までに、山形県の感染者増加推移は次の通りである。
11日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 20日
21日 
22日  23日
8人 0人 0人 0人 0人 0人 0人 11人 18人 21人  31人  21人  20人




 世界を救うのは誰なのか?

 累計感染者数 123,131,873人  累計死者数 2,714,574人


イスラエルの奇跡
  ワクチン接種開始3ヶ月後、日々発生する感染者数は1万人から500人台に激減。



3月21日(日曜日)

 世界のワクチン接種、加速化

  日本の接種状況最下位グループ 


 現在の世界のワクチン接種状況
      データ:出典: Our World in Data、ONS、イギリス政府サイト



 世界の接種事業の動き

  目標完了時期

 米国&欧州  2021年末までに
 カナダ、ロシア、日本、豪州、南米  2022年半ばまでに
 中国、インド、イラン、イラク  2022年末までに
 アフリカ、インドネシア、ベトナム、ミャンマー  2023年初めから



 第四波の芽は出てきている。
 対策を急げ>all Japan


国内感染者発生情報




 全国的には緩徐な感染者数の増加が続いているが、その中でも沖縄と宮城で急増加が見られている。
 両県とも2月26日頃から感染者数が増加の傾向を見せ3月12日頃から急増に転じている。
 北海道も2月末から感染者数は増え始め、3月に入ってからさらに緩徐に増えている。

 沖縄、宮城、北海道では、モニター的PCRを住民に行っていないから分からないが、無症状クラスターが水面下でどの程度発生しているかを知ることは重要だ。
 さらに変異株が優性となって感染者数を増やしている可能性も否定できないが、地域での急激な増加は、その原因が非常に気になる。





 明らかに第四波の芽は出てきている、日本

 グラフはJHUが元になっている。




3月20日(土曜日)

 昨日の感染者発表数を見ると、基本的に全国どこでも増加傾向が続いている。

 国や都などでは細かい分析(?)をして発表しているが、簡潔に結論を語る都知事は優秀である。”増加傾向は続いている”。これが国民に伝える言葉だ。

 民放テレビなどではMCが、ウイルス専門家、感染症専門家、そして政治評論家気取りで、語る。
 出演コメンテーターには番組作りに協力しているかのような医師やジャーナリストが多い。
 偏向番組と言えるが、米国CNNや英国のBBCと比べると質は下がる。何故か?

 NHKは控えめではあるが、国の発表内容、方針などを伝える。しかし問題点は鋭く伝えている。
 夜10時からの国際報道は、見事なくらい世界のコロナ発生情報を捉えていて、問題となる国の状況、世界のコロナ流行状況、対策が進んでいる国などの状況を伝える。MCが勝手に考えている仮説などは語らない。

 今後国内の感染者数がどう変わるか1週間程度注視していたら判断出来そうだ。
 ワクチン接種で感染者数が減り出すのか、ワクチン効果がそこまであるのか、または変異株がさらに増えてきて、本当にワクチン無効株が増え出すのか等。

 北海道に何らかのキーポイント?

 昨年、第二波が発生しなかった北海道。現在は感染者の発生数が異常に揺れ動いている。
 昨年国内第二波後の第二小康期に相当する7/19-9-19の2ヶ月間の日々の発生数の平均9.5人を赤線で示してある。

 今年度第三波後、感染者数が十分減少しない状況が続いている。そして今、その感染者数が増え出している。何故か?
 北海道にも何ら安心できる要素はない。
  (日高の山中や知床にはコロナはいない。しかしヒグマがいる‥。都会にはコロナがいる。妙な時代が来た)


 札幌の感染者の中には英国変異株に感染している人も結構いる。
 英国変異株は感染してからPCR陽性になるまで従来株よりも長いのだろうか?それで空港検疫をすり抜けている?
 千歳へ飛んでくる航空機はどこから?



 沖縄情報追加

  沖縄で2月下旬頃から感染者の増加が見られていたが、10日前から急激に数が増してきている。
  原因は定かではないが、英国変異株の感染者が増加しているのか気になる。
  
3/10 26
3/11 29
3/12 38
3/13 30
3/14 23
3/15 16
3/16 27
3/17 35
3/18 43
3/19 44
3/20 66



 国際情報

 収束間近のイスラエル-ワクチンが奏功か

  12月からファイザー製ワクチン接種を始めたイスラエル。3ヶ月後の現在、日々の新規感染者数1400人、死者数数人。

  変異株が一気に感染者を拡大し始めた昨年12月20日からファイザーのワクチン接種を開始したイスラエル。1ヶ月後には感染者数と死者数が激減しだしている。
  3月下旬には収束という言葉が使われ始めるかも知れない。




3月19日(金曜日)top

 全国感染者数は増加に向かっているが、微増と判断するか、激増の予兆と捉えるか、今後1週間の注視が必要だ。
  各主要地域の感染者数は上方の表に記載しているが、昨年の第二小康期に比較すると、発生感染者数は非常に多い。
  下図右は全国の日々の新規発生数の、令和3年1月以来の経過を示している。
  赤線は昨年第二波収束後の2ヶ月間にわたる小康期の日々の平均値を示している。
  昨年の第二小康期における対策は十分ではなく、それ故早期に第三波が発生している。
  現在の感染者発生数は、昨年の第二小康期の倍以上となっている。

  これは早期に新しい波が発生しても不思議ではない状況であることは、欧州各国のデータを見ても明らかだ。

  今年度当初にピークを迎えた後、順調に感染者数が減少したことから、社会的・経済的活動制限が緩んでいるのだろう。
  米国も英国も新年度のピークから感染者数は急激に減少しているのは、日本と同じである。いかに流行再発を抑えるか苦心している。


  3月21日に緊急事態宣言が解除となる。
  現在、増えつつある感染者数をいかにして抑え、さらに減らすかが課題となっている。

 


3月18日(木曜日)top

  感染者数急増!

  第四波への移行が懸念されるべき
  全国の現在の感染者発生数は、第二波後の第二小康期の2倍前後となっている。

  大都市を中心として、ウイルス感染者が全国に散在し、周辺に感染者を増やしている。主に無症状感染者、またが軽症者だろう。
  各地域のウイルスモニター検査(一般人のランダムPCR検査)はどうなっているのだろうか?
    たとえ0.01%の陽性率だったとしても大変だ。10万人都市で10人の潜在的ウイルス感染者が存在することになる。

  各地域の下水道水のPCR検査の結果はどうなっているのだろうか?

  情報が極めて不足している。

  遅れに遅れて、変異株検査が全国的におこなわれるようになったが、世界的に従来株よりも変異株の方が多くなっているようだ。
  
  変異株出現で感染者数が激増した英国は、既に混乱期を抜けたようだ。
  





 全国、東京、神奈川、大阪、北海道、全ての地域で感染者数は増加しだした。
 特に大阪は心配になるほどであるが、この1週間目立って感染者数の増加が起き出している。

 北海道は大きく波打ちながらであるが、感染者数は増加している。
 妙な波形だ。感染者発生集計がスムーズに行われていないのだろうか?









 海外情報から

 ドイツ 悪夢の感染者数増加状況から脱出後、再び感染者数の増加が起きている



3月17日(水曜日)top

 16日の感染者報告数は、前日に比較して多くの地域で数値は高くなっている。
 第二小康期に比較すると、全国ではほぼ倍に増加している。

 東京都の分析などは前週に比較することが多いが、前年の第二波後の小康期に於ける感染者数とは比較しない。あの小康期の対策が緩かったから第三波が発生した。当ページでは第三波初期に、第三波が発生しだしたから対策の抜本的方針変化を提案した。

 現在発令している緊急事態宣言を21日に終息するかの判断でもめているが、昨年の第二波から第三波の間のもっとも感染者数が少なかった時期(第二小康期)よりも遙かに多い感染者数が未だ出ている状況で社会活動、経済活動を緩和するのは、ウイルスがさらに増えることを覚悟する必要がある。

 昨年の第二波も十分感染者数を減らさずに、市民の社会活動を緩め、その結果予想よりも早くに第三波が発生し、感染者すうの拡大を招いた。
 感染者数の増加は医療機関の状況をひっ迫させる

 さらに、今、英国変異株(B.1.1.7株)の増加を懸念し始めているのだから、”非常事態宣言発例”よりも、もっと効果的対策をうつべきだと考える。
   
 英国変異株(B.1.1.7株)が国内で拡大してくることを国や自治体は懸念しているが、その変異株の特性は、従来株の感染力の1.7倍、致死率は1.6倍(
1000 人の感染者がいたら従来株では2.5人の死亡で、この変異株では4人の死亡となる)。また10人の感染者がいたら、従来株では10人に感染を広げて、変異株なら17人に感染を広げる。
 
変異株 感染力は1.7倍、致死力は1.6倍
 *出典、英国文献

 このページで紹介しているように、急拡大した変異株を見事に抑えきり、感染者数が以前のベースライン以下としている国はある。
 英国、アイルランド、米国など。それらの国は、国民の生活を犠牲にして対策を先行している。それを先導しているのは国の公衆衛生責任者達だ。
 なぜそうした国のとっている対策を国やメディアは紹介しないのだろうか。


  日本の第三波はベースラインにまで下降している。(現時点の社会活動、経済活動の状況下では当然な感染者の発生数)。
  このベースラインからの対策が、日本の公衆衛生学者達の知恵の勝負となる。
  いずこの先進国も、公衆衛生学者のトップが責任者となって科学的対策を仕切る。米国、英国、ドイツ、スウエーデン等。全て世界に名だたる研究所が存在している。

  日本では残念ながら、ミャンマーなどの途上国のように内閣が仕切り、研究チームにはアドバイスを求める。研究チームはウイルス学、感染症学等の専門家からなるが、公衆衛生学者はほとんどいない。
  公衆衛生学は、20世紀以降の医学の中心になっている。学問であると同時に政策研究部門でもある。医学は良い政策の元で生かされる。

  日本では公衆衛生学が途上国状態で、欧米では誇らしいMPH(公衆衛生学専門医)の称号を持つ医師(MD)が多い。
  日本ではなぜ公衆衛生学者が、国の保健行政にタッチしていないのか謎だ。米国にはNIHのファウチ博士を始め、CDCやミネソタ大学のCIDRAPには、世界的公衆衛生研究者のトップがいる。

  


3月16日(火)top


 昨日(月曜日)集計の感染者数は、全体的に少なかった。
 月曜日の特徴である。
 毎日の流れの中で週によって感染者数の変動がある。

 しかし昨年の第二波後の小康期に比べると多いし、1週間単位で見ているいると、感染者数は増えているか、現状維持の状況を続けているか、いずれにしても明確な減少傾向にはない。
 昨日発表の感染者数は昨日掲載の表の中に記している(15日発表分)。

 感染者発生数の多少の変動は、感染者発生数が底値に近くなっても、ウイルス感染者が巷に存在する限り、いつまでも続く。
 新型コロナウイルスを保有している感染者(無症状&軽症)がゼロになる日がいつ来るかは分からないが、インフルエンザのように変異しまくり、いつかは落ち着いて一定数の感染者が絶えず存在する社会になると思われる。
  (注:そういえば今年。インフルエンザがほとんど流行しなかったけど、それはある意味、重要な科学的事実として捉えること出来る。しかしメディアはほとんど関心を示さなかった。僕は昨秋からインフル流行は起きないと語ってきたが、なぜかと言うと呼吸器系ウイルスが二種類同時流行を起こさないからだ。それは単に、新型コロナ対策で三密を防ぎ、手洗い、マスクを多くの人々が実行したからではない。そんな単純なことでインフルの流行を抑えられるなら、既にインフル流行マニュアル通りに生活すれば、インフル流行は防ぐことが出来る時代になっているはずだ。)

 今、どこまで感染者の発生を抑えられるか、科学的には予知できない。どんな計算式を使ってもだ。なぜなら、新型コロナの特性が分かるのは数年経過して、流行の結末が分かってからの事だからだ。

 感染をどう防ぐかを考え、警戒しながら、さらには感染したときの事を予知しながら生活をしてゆくのが、WITH CORONA LIFEなのだから。

 しかし可能な限り(論理的に考えられる方法がある限り)新型コロナの退治は努力してゆく必要はある。

 最近の動向を見ていると、北海道の感染者発生数に論理性がないのに気づく。現在の発生数のベースライン(現在の人々の生活状況では仕方が無い最低の発生数)を越えた変動が激しい。ウイルスの流れ(感染者の流れ)が十分把握されて無く、だから対策の焦点がずれている可能性がある。こういう状況だと変異ウイルスが増える好条件になるかも知れない。新型コロナウイルスの世界は、今、戦国時代に突入している。


 







感染者発生数を激減させている国

米国 新年明けから感染者数は一気に第三波開始直前の数値に
     


英国  感染者数は急激に減少した。下のアイルランドと類似のパターン。



アイルランド 英国から侵入している変異株を見事に退治。日々の感染者発生数は4.6%に減少。ロックダウン手法が成功の鍵か?
日本 アイルランドと類似の感染者数減少曲線を描いている。気になるのは第四波を予知する
    小さな波が見られていること。



ネパール
 地政学的にウイルス拡大を抑えやすかったのだろうか。見事に突然発生した大きな波を鎮めた。
  米国や英国が感染者発生数を減らし続けていることを十分知らされてない日本社会。
 どのようにして減らしているかは報道されない。

 変異株で揺れる英国も感染者数の発生は相当抑えられている。
 その隣国のアイルランドの減少カーブは恐ろしいほど急峻に下がった。現在、1日発生感染者数はピーク時の4.6%だ。英国の間との遮断やロックダウンが奏功している。

 しかし急峻な下降カーブは日本もほぼ同じだ。ピーク時の12.5%まで1日感染者数は減少している。
 それを政治家は緊急事態宣言発例による効果と、おかしな発想をする。
 多くの人々が、コロナによる社会生活の破壊を恐れて、可能な限り人との接触を抑えてきたせいだ。三密やマスク着用。

 問題は、ある程度発生感染者数が減少してきた時点で、感染者数は環境に見合った定常状態となる。
 すなわち人口密度、最低限の社会全体の活動性は、社会維持のために変化は無理だ。可能となるのは、全体種主義体制国家だけだ。人口密度は、国内の大都市を解体し、小都市を中心の国に変えれば可能だが、国家大改造に等しい。

 日本の感染者数は最低ラインまで到達しているように考えられるが、第二波収束後の最低ラインに比べると、まだまだ感染者の発生数は多い。
 現在のラインは、あまり無理なく社会的活動が維持されているとしたなら、もう少しラインを下げることが可能となる。
 社会的活動性の質は変わってきているが、さらにラインを下げるためには、もっと社会的活動の質の変化が要求される。それは人間同士の直接的接触を不要とする社会体制だ。

 コロナウイルスの質がさらに変化し、致死率が高まってきた場合、多くの死者の発生を止む無しと考えるとか、またはその致死率に見合った日々の生活の変化を考えてゆくか、どちらかの選択だ。

 地球温暖化(燃える地球)を阻止するためには、我々の生活の質を大きく変える必要があるが、それが出来なければ、過酷な地球環境で甘んじて生きてゆかなければならない。そうした中で死んでゆく多くの人々を見捨てることが出来る感性が人類には必要になる。コロナとの闘いもそれに似ている。






 
3月15日(月)top


 欄外
 国や自治体、医師会は新型コロナ対策で大わらわの状況だけど、一般市民は新型コロナ対策がどのような内容で行われているか分かっているのかなぁ?

 はっきり言って当方は分からない。
 たくさん書類が関係部署に上位機関から送られ、関係機関はたくさん会議を開いていることは分かるけど、良く分からない。

 分かりやすいのはテレビのワイドショーであるが、それは明確な嘘が多いからだ。
 海外で効くとされるイベルメクチンをなぜ日本では承認しないのか?製造企業の幹部まで出演して、宣伝のような説明と国への不満を語る。
 個人輸入を代行する薬局には、イベルメクチンの個人輸入の依頼が殺到して、今は中止しているようだ。昨年春はPCR検査を行って、陽性なら即アビガン服用と、医師でもないのにそういう医療行為を強く勧めるコメンテーターがいて、それで”そんな良い薬があるのに、何故国は承認しないんだ!”との声が上がった。今はイベルメクチンが取り上げられている。
 ある国では寄生虫薬のイベルメクチンは普通に処方され、新型コロナと診断されたら、2回ほど服用すると言う。

 番組ではポスターでイベルメクチンについて良いとこばかりまとめられ、最後には予防効果もあり、服用すると9割が感染しないような事も書いてあった。
 

 コロナの本場は海外であるが、現在の中国の状況などは、ほとんど報道されない。韓国も然り。感染者数が非常に少ないから、インパクトある情報にならないのだろう。

 感染者数はアジア人で少ないとされるが、その中でも日本はトップクラスに多く、死者数も中国や韓国よりも多いことはみんだ知っているのだろうか?

 アナフィラキシーはなぜ日本人女性で多く発生しているのか?中国や韓国ではどうなのか?国は情報を持っているはずだろうから、発表すべきだ。
   
 アジア人と言っても、フィリピンやインドネシア人は別になる。感染者と死者は多い。
 日本人に似てくると感染者数が少なくなるようだ(人種的問題なのだろう)。
 漫画的構図だ。ブータンに行こう!
 北朝鮮も意外と感染者数は少ないのだろう、と思う。

 不思議ですねぇ。コロナが感染しにくいアジア人が(コロナを持ち込んだと噂される中国人と区別がつかないから)米国では、”コロナ!”といって乱暴され、コロナ感染率の高い、白人や黒人から、アジア人が日本人も含めて差別されるなんて。

 メディアの特派員とか企業からの出張社員などは安全なのかなぁ。



 昨日は日曜日であるから、発表感染者数は少ない。ただ神奈川県だけが多い。
 
 第二小康期平均に比較すると1日発生数は、日曜日の値でも未だ多い。

 上方に示した一週間単位での平均値比較では、第二小康期に比較すると、現在は、最新週まで感染者数は多く、また緩徐ではあるが増えつつある。

 春休み、人事交代、新卒者の入社など、3月から4月は街中での人の動きは多くなりそうだ。
 第三波がさらに少数の感染者の発生で裾野を広げ続けるか、そしてその先で第四波が発生する、それが怖い。
 しかしワクチン接種が始まるから、それでどれだけ発生感染者数が抑えられるかが”鍵”となるのかも知れない。

1日発生感染者数
   令和2年
5月6日~7月6日
第一波後
 8月31日~10月31日
第二波後
令和 3年
週平均

1日感染者数
1 
感染者数
1 
感染者数
1 
感染者数 
  第一小康期  第二小康期  3/7-3/13 14 15 16 
 全国 72人  527人 1144  982 695  1133 
 東京 33人  184人  279 289 175  300 
 神奈川 7.6人  64人 104  109  55 91 
 大阪* 3.3人   70人 89  92  67 86 
 北海道 6人   22人 65  44 54   68
昨年の各波が収束後、しばらく小康期が続いたが、その期間のもっとも感染者数が少なかった期間の平均値と、現在の感染者発生数を比較してある。


 

時には奇跡も起こる:ポルトガル
一般社会の団結無き対策は新しい感染波は抑えられない:日本


 
 ドイツの支援の元に、一気に感染者数は減少していった。現在、世界に広がっている英国変異株B.1.1.7である。
 累計感染者数 814,257人  死者数 16,684人 注:
変異株の感染拡大で病院前に救急車の列…ポルトガルにドイツの医療支援部隊が到着  東京新聞

 ドイツは2月3日、新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が逼迫ひっぱくするポルトガルに連邦軍の医療支援部隊を派遣した。
 地元メディアによると、医師や看護師ら26人を乗せた軍用機がリスボンの空港に到着。ポルトガルのテミド保健相は「ドイツの支援は非常に有益だ」と謝意を示した。


 ポルトガルでは感染力が強い英国由来の変異株による感染が拡大。人口は約1000万だが、欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、過去2週間の10万人当たりの新規感染者は1429人と欧州最悪レベルに陥っている。
 ポルトガルの医師会によると、集中治療病床や医療スタッフが不足しているため、病院前に救急車の列ができる状態という。独連邦軍は人工呼吸器50台を含む医療機材も現地に輸送。支援部隊はリスボン市内の病院でコロナ重症患者の治療にあたり、3週間後に別の部隊と交代する。
   
 第二波の小康期に比較して、現在の感染者数の発生数は明らかに多いが、すこしづつ右肩上がりになっている。
 この状況は一ヶ月ほど続いている。
 次の一ヶ月以内に第四波が発生すると考えるのが妥当だろう。

 抑えるには早急の国民多数へのワクチン接種であるが、それは無理なようだ。

 第四波発生が確認されたとき、早期に部分的ロックダウンと、正しいマスクの着用法の徹底だ。
 ウイルスは全て口から飛び出す。飛沫物、エアゾルとなって。
 唾液もウイルスを含む。
 口を徹底的に抑える。複数以上のでの会話には十分気をつける。
 複数の人がいる場で、歌う、笑う、怒る(怒鳴る)、叫ぶは禁忌。
 

ニュース

香港 中国シノバック製ワクチン接種の男性2人が死亡
香港政府は13日、中国シノバック製のワクチンを接種した男性2人が死亡したと発表しました。

 香港政府は「死亡とワクチン接種との因果関係は不明」としていますが、これまでに6人が死亡していて、接種の予約のキャンセルが相次いでいるということです。(15日11:16)



3月14日top

 全国的に感染者発生数はほぼ停滞しているが、全国の感染者数は1000人台、東京都は300人台となっているから、いつでも一気に増加しだしてもおかしくはない数値だ。
 北海道は札幌を中心にウイルスが各支庁に飛び火しているが、その地でクラスターは作っていないとされる。
 問題は飛び火しても、その地域で感染者がさらにでてこないことであるが、水面下の無症状クラスターを形成してなければ良いが、それが一番の問題である。



 感染者発生グラフは令和3年当初からのものであるが、第三波が小康期に入ったかどうかの判断は難しい。
 令和2年の感染者発生グラフを対比させている。

 第二小康期(第二波~第三波)は十分に感染者数が減少していなかったが、社会活動や経済活動が早期に緩和されたため第三波が発生したと考えられている。これは欧州でも類似の状況となっていた。
 現在の感染者数発生状況は、昨年の第二小康期よりも有意に多い。


 




世界の困窮

 ブラジル 変異株がファベーラ(貧民街)に襲いかかっている。
  十分な対策がとられない中で、多くの国民が死に追いやられている。
 累計感染者数 11,439,558人 死者数 277,102人


南アフリカ 累計感染者数 1,528,873人 死者数 51,261人




3月13日(土曜日)top

世界の情報から

 変異株
 Avian Flu Diary
 Science Media Center
3/12
 ・デンマークの新型コロナの新規発生株の84%はB.1.1.7(英国変異型)

  デンマークでの入院危険率が84%に増加(1.84倍)
  いくつかのレポートは、B.1.1.7の致死率が40-70%増加(1.4~1.7倍)していると記している。
  感染率は従来株の1.7倍と報告されている

 ・BMJ論文:致死率32-102%(平均1.64=64%)増加
  従来株 1000人中2.5人死亡
  変異株 1000人中4.1人死亡

 米国CDC報告

 3/11
  ・米国内で報告されている変異株感染者数

  B.1.1.7 3701例 (B.1.1.7株)
  B.1.351 108例 (南アフリカ変異株)
  P.1 17例   (ブラジル変異株)


 国内情報

 新型コロナの国内情報は混乱している

  データ解析ばかりで、今後の予想に関しては、第四波発生の危険性があるとか、単に下げ止まりが続いているとか、小手先の情報ばかりだ。
  緊急事態宣言が首都圏に発令されていても、歩行者数は多いし、街頭には啓発のための担当者は見受けないし、あるのは知事の記者会見と、判で押したような内閣の発表、または国会答弁、そしてその代わりにコマーシャルを背負った民放の扇ぎ報道。

  あまりにも酷い民放報道は、イベルメクチン(元々寄生虫薬)をなぜ日本では承認しないという、抗議報道に近い内容だ。
  この局では昨年はPCRをもっとやって陽性者にはすぐアビガン(抗インフル薬、早期新型コロナには有効と一部の研究者が発表していたが、有効性は認められず、昨年5月非承認となった)を服用させよと、医師の資格も持たないコメンテーターが言い続けた。
  今度は最近イベルメクチンが南米で新型コロナに使われていて、効果が証明されているのに日本ではなぜ承認しないと、抗議に近い内容を報道で特集していた。
  南米ではボリビアを始め、昨年春以降治療薬として使われている国がある。
  しかしいくつかの臨床試験では明確な差がでていない。

  報道ではこれまで得られた事実の中から良いとこ探しの様にポスターにまとめ、いかにイベルメクチンが素晴らしいか説明し、ゲストには製造企業の幹部まで出演させていた。
  新規発売の石けんやマスクの話ではなく、医療上の治療に関係する話である。
  このよう放送は、視聴する一般市民の洗脳化にもつながり、ある種の危険性すら感じる。

  南米に住む当方の知り合いの方も、規定通り2回イベルメクチンを服用したようだ。効果に関しては不明だが、コロナの後遺症で苦しんでいる。



 昨日報告の全国感染症数は、首都近辺は前日と大差が無かったが、珍しく大阪が増加していた。
 発生感染者数の数値は昨日掲載











3月12日(金曜日) top

 全国の感染者数は昨年の第二小康期に比べると有意に多い。減少する気配が無いことが危惧される。
 これを英国の変異株B.1.1.7株によるとするのは正しくはない。


 北海道は感染者数の増減が激しく、全体としては増えている。
 英国変異株感染者が増えていると記者会見を行っているが、それは以前からきちんとゲノム解析を行っていると分かっていることだ。
 変異株にとらわれて感染者数の増加を許しているのは、対策が不完全なことと、クラスター発生が医療機関に多いことを考えると、感染予防啓発が不十分であることを示唆する。

1日発生感染者数
   令和2年
5月6日~7月6日
第一波後
 8月31日~
10月31日
第二波後
令和 3年
           
  第一小康期  第二小康期  3月8日  9日   10日  11日  12日 13日   14日
 全国 72人  527人 599人  1128人 1315人  1319人  1270人  1318人   982人
 東京 33人  184人  116人  290人 340 人 335人  304人   330人 239人 
 神奈川 7.6人  64人 59人   100人 124人  125人  107人  95人  109人 
 大阪* 3.3人   70人 38人  103人   84 88人  111人  120人   92人
 北海道 6人   22人 63人   63人 65人  71人  52人   58人 44人 


 3月11日までの報告データのグラフ化

 





 





 3月11日(木曜日)top

変異株

 日本国内でも変異株を検出する作業が始まった。
 昨年後半から色々と大きく遺伝子変異を起こした新型コロナウイルスが色々な場所で発生してきたから、きちんと調べたら見つかるに決まっている。
 かってのSARSウイルスも、新型コロナウイルスとして登場したが、わずか1年足らずの短命だった。ウイルス変異で単なる感冒ウイルスになっていったのか、だれも消息は分かっていないようだ。

 変異株とは何なのか?
 元々の武漢で発生した”従来株(専門家部会の誰かが言っていた、妙な言葉)”とは何が違うのか十分説明されてない。
 まだ従来株ってどこかで流行している?

 新型コロナウイルスは色々と遺伝子が変異しやすいウイルスだ。若いから次々と変異のしまくりだ。
 その中でも遺伝子の変異場所が、感染細胞にウイルスが付着する部位(スパイク蛋白)に関係していたりすると、要注意変異株となって歴史に名を残す(ほどでもないが)。感染力に影響してくるからだ。これまで代表的変異株が3種類から4種類知られているが、その他にもニュヨークで最近発生したりと、日本の戦国時代のように色々な場所で群雄割拠している感じだ。弱小変異株は、感染対象ホサピエンスを十分獲得できないで消えて行く。

 問題は変異株が流行してきたら何が怖いのか、どうも不明なことが多いことだ。ほとんど分析された遺伝子構造の状況から、多くが語られていて、実際の流行状況からのデータは十分出ていない。
 新型コロナが怖いのか、変異株が怖いのか?と疑問を持ったとき、ある矛盾に気づくはずだ。現在流行している新型コロナウイルスは、従来株が色々変異して遺子内容も変わってきたものだ。言ってみれば武漢で当初大発生したウイルスの子孫達である。
 その子孫達が変異したとしても、突然エボラウイルスに変わる訳でもなく、未知の致死率80%以上のウイルスに変わる訳でもない。あくまでも新型コロナとしての基本的遺伝子構造を持った新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)なのだ。大きく変異してもSARSウイルスとかMERSウイルスになりはしない。
 漢民族が突然蒙古民族に変わり(変異し)、世界最強の騎馬民族に変わっる様な事はあり得ないのだ。変異しないで変わることはありえるのかも知れないが。

 世界で英国変異株 B.1.1.7が一番流行多いが、他に南アフリカ変異株B.1.351ブラジル変異株 P.1が上げられる。日本ではB.1.1.7株が検出される割合が増えているが、この株は英国はもちろんのことであるが、米国などでも多く感染者を増やしている。しかし、現在は英国での感染者数は相当減少しており、また米国の感染者数も減少している。ワクチンが効いていることもあるが、都市封鎖(ロックダウン)などの強力感染拡大対策が効果を収めているようだ。

 感染しやすいとされ、かってのウイルスの1.7倍の感染力と英国の専門家は初期に言っていた。しかし現実に、英国や米国の状況を見ても、それほど感染力が従来株以上に強いとは思えない。従来株に対する感染予防対策にワクチンが加わっている今、B.1.1.7株(英国発生株)はさほど恐れるウイルスではない。
 ワクチンは効くと言われる。
 政府の分科会の尾見茂会長が、将来は従来株を抑えて変異株が主流となる可能性が高いと、当たり前の話をしていて、それをメディアが大きく報じているが、これも妙だと思う。それは当たり前の事で、以前からそう言われていたからだ。ウイルスは変異を重ね変化して行く。変異を重ねてきて、一番人に馴染みやすいウイルスが、新型コロナウイルスの国盗り合戦で勝利するのである。
 
南アフリカ 感染者数は急速に減少している。
英国 現在、変異株を含め感染者数は激減している
   

 米国と日本の類似性
 
 急速に感染者数の減少が続いた米国も、その減少率が低下し始め、数値は横ばい状態となってきた。
 しかし1月8日に1日40万人近くの感染者が出ていたのをピークに、今では5万7千人になっているのだから驚きでもある。86%の減少である。


日本における感染拡大の3峰は米国のそれに形も時期も類似する。

  


日本の1月当初に急増加した期間は、人々の外出量が増えたためとされているが、その際の分離ウイルスゲノムは調べられているのだろうか?

それは米国のウイルスと同じタイプだったのだろうか?

現在、米国も日本も感染者数は横ばい状態であるが、今後新たな増加期を迎えるのは確実と考えられる。

しかし、その増加期を抑える方法としてワクチンが登場し、現在、米国では猛烈な勢いでワクチン接種している。無料で難民、移民も対象とし、薬局での接種も開始した。米国では薬剤師もワクチン接種できる。

日本では、今、どのようにして来たるべき増加期を抑えようとしているんだろうか?国会で論議し続けていてもウイルスは抑えられない。




3月10日(水曜日)top

 昨日発表された感染者数(9日分)は先週とほぼ変わらない数値となっている。

 決して減少に向かっているとは言えない状況だ。
 
 
 以前から言っているが、全国でも人口密度が低く、首都圏との人の交流が少ない地域では、感染者の発生数は少ないのは当然であるが、それでも1人~5人程度が時として降ってわいたように発生する。その地域に水面下に泡沫クラスターが時々発生しているのか、それとも流行地域で直接感染してきているのか不明だ。誰かが流行地で感染してきて、地域に水面下泡沫クラスターを形成してから、地域の人々から感染者が出ているのか、判断が出来たら対策もしやすい。感染者発生が希な地域こそ、泡沫クラスターが発生していても見逃されている危険性がある。たまに散発的に感染者が出る地域は要注意だ。注(管理人解釈):泡沫クラスターは感染無症状者、軽症者からなるクラスターで、発症しないことから、その存在が見逃されているクラスター。クラスターから地域内にウイルスが拡散される危険性がある。
 北海道も、人口の少ない支庁で散発的に感染者が発生することが多い。高速道路もJRもつながっていないような地域でも感染者が出る場合がある。そういう地域は交通的に閉鎖地域である。一旦クラスターが発生すると、予想外に地域に拡大することもある。100年前のスペイン風邪流行の際に多く見られた。第二波、第三波で、遅れて侵入したウイルスが拡大して多くの人々が死亡している。

 
1日発生感染者数
   令和2年
5月6日~7月6日
第一波後
 8月31日~
10月31日
第二波後
令和 3年
   
  第一小康期  第二小康期  3月8日  9日   10日
 全国 72人  527人 599人  1128人 1315人 
 東京 33人  184人  116人  290人 340 人
 神奈川 7.6人  64人 59人   100人 124人 
 大阪* 3.3人   70人 38人  103人   84
 北海道 6人   22人 63人   63人 65人 

 昨年の第二波後の小康期の感染者数よりも遙かに多いが、これで緊急事態宣言を打ち切り、すこしづつ社会活動の緩和に向かってゆくようだ。
 欧州ではワクチン接種が行われているが、未だに感染者数と死者数が多い中、経済的封鎖がすこしづつ緩和されている。

 米国CDCはワクチン接種後のマスク着用義務は相当緩和した。昨日のニュース参照。

 日本の感染者数が今後さらに減少に向かうのか、それとも現在の感染者数がしばらく続く中で、再び第四波が現れるかは不明。

 北海道の感染者数が増えてきている。昨年第二波後の第二小康期に比較して3倍多い感染者数となっている。3月に入ってから増加してきている。










3月9日(火曜日) top

 首都圏は緊急事態宣言は3月21日まで延長された。
 渋谷スクランブル交差点は歩行者が多くなってきている。
 春でもあり、日本全体が新型コロナに対して気の緩みが出てきているのだろうし、飲食店に訪れたい気持ちも高まってきているのだろう。

 昨日発表された感染者数は、全国的に一斉に判で押したように少なくなっている。
 月曜日の発表数は週の中で最も少ない傾向にある。週末に医療機関を訪れる患者数が少ないせいだう。

 昨年第二波後の小康期簡における数よりも首都圏と大阪では少ない数値となっているが、北海道は3倍の数値となっている。
 全国的には発生数は、昨年第二小康期に近づいた数値となっている(599人)。
 これらの数値が週を通じて平均値となれば、第三波も収束の可能性が出てくる。

 しかし大きな問題はある。第二波後の小康期間での感染者数は必ずしも少ない状況では無かった。
 だからここで対照としている第二波後の発生数は、必ずしも理想的数値ではない。

 感染者発生推移グラフを見ると理解出来るが、第一波後の小康期間ではほとんど一桁の発生数だったが、第二波では全国的にも東京都でも未だ感染者数が多い状況で小康状態化して、全国的に感染予防に対する警戒感が非常に低下していた。

1日発生感染者数
   令和2年5月6日~7月6日
第一波後
 令和2年8月31日~
10月31日
第二波後
令和 3年  
  第一小康期  第二小康期  3月8日  3月9日 
 全国 72人  527人 599人  1128人
 東京 33人  184人  116人  290人
 神奈川 7.6人  64人 59人   100人
 大阪* 3.3人   70人 38人  103人 
 北海道 6人   22人 63人   63人

 
ニュース

 米国、ワクチン接種済みならマスク非着用可
ワクチン接種完了なら、マスクなしで集まり可能に CDC指針見直し ロイター

  米疾病対策センター(CDC)は8日、新型コロナウイルスワクチン接種後の行動に関する指針を見直し、接種を完了した人同士であれば、マスクを着用せず、小規模な集まりが可能との認識を示した。


 日本、ワクチン接種に対する気持ちがこの3週間に変化
新型ウイルスワクチン、なぜアジアの一部で接種が遅れているのか  BBC ニュース

 世界ではこれまでに、推定1億6000万回分の新型コロナウイルス感染症COVID-19のワクチン接種が行われている。しかしそのほとんどはアメリカと欧州諸国だ。

アジア地域をみると、1月から約1400万回分の接種を行っているインドなどでは、ワクチン接種計画が着々と進んでいる。

一方でその他の国では、ワクチン接種がまだ始まっていなかったり、非常に初期の段階にあったりする。接種が遅れている理由は、念には念を入れて接種を進めようとしていることや、ワクチンに非常に懐疑的であることなどさまざまだ。

私たちはこうした状況にある一部の国と、その背景にあるいろいろな理由を取材した。
 ‥
 村中医師はBBCの取材に対し、日本は他の多くの国ほどパンデミックの影響を受けていないため、国民はワクチン接種の「意味」をあまり感じ取っていなかったと指摘。ただ、その後多くの人が接種し、副反応も非常に少ないことから、今ではより積極的に接種しようとする流れに変わってきていると述べた。

おそらく、より多くの国で大規模なワクチン接種が始まった2月の最後の3週間の間に、国民の気持ちが大きく変化したのではないかと村中氏は考えている。


3月8日(月曜日) top

 報告感染者数は少ない 

 昨日(日曜日)と本日(月曜日)発表の感染者数は少ない。
 それでも地方の人口の少ない県から、時々1人とか3人とか発表されることが不思議だ。

 水面下の泡沫クラスターの存在

  以前から当日記で書いているとおり、無症状、または軽症感染者の小さなクラスターが地方都市の水面下に泡沫のように存在しているのだろう。
 住民全体にPCR検査をしても1%以下だろうが、ウイルス感染していたら、必ずPCR陽性になるわけではない。ウイルス感染直後は陰性だ。
 ウイルスが多少体内で増えないと検査で引っかからない。感染してから二三日待つ等といっても、感染者本人は何も分からないから難しい。
 数日おいてからも一度検査するのが良いのだろう。
  住民対象に感染率を確かめるために全員検査するとき、PCRの特性や、検査の頻度など、色々考えなければならない事があるが、そこまで厳密にしなければならないかは分からない。

 昨年の第二波後の小康期と比較

 全国各地の現状は、ゆっくり感染者数が減りつつある地域、ほとんど散発的にしか出ていない小県、多くの感染者発生が収束に向かいつつある大都市等多彩だ。
 しかし昨年の第二波後の小康期間に比べると、首都圏周辺は未だ多い。大阪はほぼ類似した値だ。しかし全国平均は多い。
 今、対策強化を緩めたら、感染者数が増えるのは昨年、第三波発生につながった第二波小康後の通りとなる可能性が高い。

 首都圏周辺はパルス的に時々地域のロックダウンが必要か、または早期にワクチン接種を行うべきだ。

 状況が曖昧な北海道

 一方北海道は、絶対数としては減ってきたが、昨年第二波小康期に比べると多い。未だ医療機関、高齢者施設などでのクラスターが発生している。
 こういう地域は水面下クラスター(泡沫クラスター)が存在していて、それを十分把握出来ていない可能性がある。対策が出来ていない。
 
 変異ウイルスにこだわることは重要か?

  英国変異ウイルス(B.1.1.7ウイルス)は英国を始め米国など多くの国で拡大している。
  日本でも感染者数は増えているが、管理人は昨年末からその危険性をページで書いていた。
  しかし英国や米国などの状況を見ると、ワクチンでかなり抑えられているようだ。
  英国は強烈な対策(ロックダウンなど)も、現在はピーク時の10%以下に減っている。

  メディアは変異ウイルスに割く時間が増えているが、変異ウイルスが増えても、適切な予防対策、ワクチンで抑えることは容易なはずだ。
  変異ウイルスの公衆衛生学的位置づけを、専門家委員会で明確にすべきだ。新規に人に感染する未知のウイルスが発生したのとは違い、既に人に感染しているウイルスの中から遺伝子変異が起きたウイルスが出てきているのである。
 
 国際情報

 
世界的には感染者数は新年度に入ってから一旦減少していたが、最近再び増加し始めている。

世界 累計感染者数 116,811,701人 死者数 2,592,693人
日本、感染者発生数は欧米に比較すると少ないが、東・東南アジアの中ではトップクラスに多い。アジアに住んできた種族はコロナに抵抗性があるようだ。中国も日本よりも少ない。
 累計感染者数 439,341人  死者数 8,255人

 十分な第二波収束を得ずして、小康期に対策を緩和したため、一気に第三波が起きた。現在、その小康期に発生していた感染者数を未だ上回っていながら、経済的活動を優先し出そうとしている日本である。
米国 一月以降一気に感染者数は減少してきたが、2月末から減少傾向が停滞した感がある。日本に似ている。複数の変異株が感染の中心となっているようだ。ワクチン接種は全国的に懸命に行われている。無料、移民、難民も自由に受けられる。現在は薬局でも行い始めた。
 累計感染者数 28,989,407人 死者数 524,987人



英国 B.1.1.7変異株で12月に入ってから急増したが、12月から開始したワクチン接種と、多くの都市のロックダウン等で、感染者発生は一気に減少した。ピーク時の1日発生感染者数68,000人から現在は6,000人となっている。二ヶ月半要した。変異株はB.1.1.7の他、さらに新しい株がでているとされる。遺伝子変異が見られる株はこれまで200種類以上と英国保健省では発表している。
  
 累計感染者数116,811,701人 死者数 124,736人

地獄が続くブラジル。昨年11月から拡大しているリオ変異株、P.1に多くの感染者と死者が出ている。公衆衛生学的対策の遅れから、7万人を越える感染者と1万人を越える死者が毎日出ている。多くは貧困街で発生している。

 累計感染者数 11,019,344人 死者数 265,411人
発生変異株でさらに死者数が激増しているアルゼンチン。 
毎日1万人から2万人が死亡している。統計が不正確と見え、感染者数よりも死者数が多く表示されたりする。多分、死者数が遺体の数からある程度把握されるが、感染者数の方は検査力が十分でないことから、数値は不正確なのかも知れない。
 状況はペルーでも同じであり、これは南アメリカでの統計的数値は相当曖昧なものであることを示唆している。
 累計感染者数 2,149,636人  死者数 52880人

 


 第二波後の小康期と現在を赤線で表示

第二波収束後よりも、現在の発生数が遙かに多い日本

1日感染者発生数平均
  第二波収束後の小康期間、
(感染者数最低期間)

赤線で表示

平成2年8月31日~
10月31日




第三波収束過程
赤線で表示

1.平成3年2月21日~27日
2.2月28日~3月6日
 全国 527人 1. 1016人
2.1032人
 東京 184人 1.269人↑
2.267人
 神奈川 64人 1.112人
2.112人
 大阪*  70人 1. 73人→
2.75人

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3月7日(日曜日)

 上記表に掲載しているとおり、先週1週間に比較し、今週1週間の1日感染者発生数平均はほどんど差は無い。

 現状の日本における新型コロナ発生率は、現状の日本の社会環境、および社会に於ける警戒度のベースラインにあると考えられる。

 変異株に関して警戒云々のメディアの見出し、特番が見られるが、それは単なる煽りに思える。

 英国は早い段階から変異株が感染ウイルスの主流になり、スペインでは夏の終わり頃からスペイン発生の変異株が主流になり、それは欧州全域に広がった。
 そうした変異株が欧州全体のコロナ感染に与えた影響は定かではない。

 また現在、英国の変異株は同国で大流行してきたが、昨年12月からのワクチン接種開始により、感染者数発生は相当抑えられている。

 英国でもさらに変異株が発生したと報告があり、また米国でもニューヨークで変異株が発生している。
 オランダでも先に同国発の変異株が発生しているが、未だに収まりがついてないようだ。

 一方南アの感染者発生状態は非常に迅速に減少していて、ピーク時には2万人を越えていた1日の感染者数が、現在は千人台となっている。

 南米のリオ株が拡大しているブラジルは、公衆衛生学的社会基盤が弱いせいか、未だに感染者数は多い。迅速なワクチンによる対策を国際的に急がなければならない。
 同じことはアルゼンチンにも言えて、同国発生の変異株による感染者数は未だ多く、毎日数千人の感染者が発生している。
 ワクチンは効くと考えられているから、ブラジルと同様に国際的にワクチン接種の支援をすべきだ。


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3月5/6日(金/土曜日)

 4・5日発表国内感染症者数

 昨年の第二波後小康期の一番感染者発生数が少なかった1週間の平均と昨日の値を比較している。



、感染者発生数は大阪を除いて東京都及び全国平均ではいまだ高い。神奈川県も東京と類似の動きを示している。

 首都圏の状況を見ると、これが一桁になるにはワクチン接種が多数の都民に行われた後であろうか。
 大阪もさらに感染者数の減少が必要と思われる。
 しかし変異株等が多数入ってきている状況では、姑息的手段では二桁前半が精一杯で、一桁は無理だろう。

 今回から北海道を加えたが、第二波小康期における日々の発生数平均は22人であったが、直近の発生数は60人台となっている。

 参考までに第二波小康期、発生数が低値を示していた2週間のグラフを下方に示す。
 現在の北海道は感染者発生数は、首都圏周辺に比べると少なく、注目されてない。
 しかし、現実の環境に於ける感染者発生能力は非常に高くなっていると考えられる。

  第二波後小康期
平均527人

直近1週間値
2/26 1052
2/27 1213
2/28 999
3/1 697
3/2 886
3/3 1243
3/4 1169
 3/5 1149 
 
  第二波後小康期
平均184人

直近1週間値
2/26 270
2/27 337
2/28 329
3/1 121
3/2 232
3/3 316
3/4 279
3/5  301 
 
  第二波後小康期
平均64人

 直近1週間値
2/26 117
2/27 162
2/28 131
3/1 52
3/2 84
3/3 139
3/4 138
 3/5 131
第二波後小康期
平均70人

 直近1週間値
2/26 77
2/27 69
2/28 54
3/1 56
3/2 81
3/3 98
3/4 81
 3/5 74
  第二波後小康期
平均22人

2/26 34
2/27 43
2/28 27
3/1 29
3/2 29
3/3 60
3/4 65
3/5 64
 

 以下参考データ

北海道における第二波後小康期60日間の平均は22人


北海道における直近2週間発生者数の平均は44人


大阪における第二波小康期2週間における平均発生数は68.7人


 大阪の直近2週間における感染者発生数の平均は75人



 国際情報

 ポルトガル:変異株に侵入され、大パニックに陥ったその後

  英国変異株が拡大し、医療機関崩壊状況に陥り、EUが支援に乗り出し、ドイツの保健部隊が中心となり支援に入った。
  1月20日にピークを迎え、その後一気に感染者発生は減少した。多くのロックダウンが行われた。一ヶ月で6%に減少したことになる。



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3月4日(木曜日)

 昨日報告による感染者発生数

 全国的には感染者発生状況は変わらない。1000人前後の数値が続いている。
 東京都も変動はあるが、やはり感染者の発生状況は変わらない。300人前後の数値が続いている。

 昨年、第二波以降の小康期の感染者発生平均人数は、全国が527人、東京が184人、大阪が70人であった(上方で表にしてある)。
 大阪は発生感染者数も安定しており、その数値も昨年の小康期よりも若干高いが、下げ止まりなのかも知れない。

 東京都は昨年の小康期に比較すると、未だ感染者数は多く、数値が下がってゆく傾向にはないようだ。

 日付 東京都  大阪  全国 
2/22 178 62  740
2/23 275 100  1083
2/24 213 62  921
2/25 340 82  1075
2/26 270 77  1052
2/27 337 69  1213
2/28 329 54  999
3/1 121 56  697
3/2 232 61  886
3/3 316 88  1197
 
 英国の変異株(B.1.1.7)が恐れられていて、感染率が1.7倍と高く、今後日本でもさらに拡大してくると、メディアを中心に専門家のインタビューを交えて騒がれている。
 この変異株に関しては年当初から、このページで記載してきたが、国内ではほとんど関心を示すメディアは無かった。
 しかし今、なぜ急に変異株、変異株と扇るようにメディアが騒ぐのか分からない。
 騒ぐのなら、1月であった。
 しかし現在の英国では、昨年末から始まったワクチン接種の効果で、急速に感染者数は減少している。それは下方に図で示している。

 米国でも変異株は広がっているが、感染者数は減少している。
 しかし日本のメディアは米国でも変異株が拡大し、感染者数は増加しているような情報を出している。
 さらに日本でウイルスの遺伝子分析の数が少ないとクレームを付けているが、米国では分析をおこなっていない州も多いようだ。

 メディアは情報を伝えるのが役割で、作るのはドラマであるが、まず事実を伝えた上で、論議されるべきである。
 伝えるべき情報が取捨選択されると、国民には真実は伝わらない。

 真実はメディア情報から読み取れない。それは国際的にも同じであるが。

 なお蛇足であるが、遺伝子変異はコロナウイルスで次々と起きていて、英国では遺伝子変異を起こしたウイルスは200種類は出ていると専門家はいっている。問題は遺伝変異の数と、変異を起こした場所とされる。ウイルス表面の感染細胞に付着するスパイク蛋白の特性が変わったり、抗体の反応が悪くなるような変異は要注意とされてきていた。
 しかし、女子高校生の化粧法やファッションが変わった類いの変異では、女子高校生の本質的特性が変わるようなことはないのとおなじような気がする。


 以下昨日発表された国内の感染者発生状況




 






国際情報

 ワクチン接種で減少に転じている感染者発生数


 ロシア、同国製造ワクチンが遍く世界に広がりつつあるが、同国の感染者発生数も見事に減少している。




 12月以降のワクチン接種後、急速に感染者数が減少している英国



 ワクチン接種により感染者数の減少が著明な米国。
 ニューヨークでも変異株が出ていると報告されている。




 一時は毎日数千人の感染者が発生していたネパール。数十人の発生数まで減少!



 アゼルバイジャン、衝撃的感染者の減少!ワクチン使用?



 アイルランド、一気に英国株を蹴散らしたワクチン効果?
  英国(下図)と類似の感染者減少曲線を示している





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3月3日(水曜日)

ニュース

 ワクチン、高齢者の重症化リスクを顕著に軽減-英国発表

 ワクチンで80歳超のCOVID-19重症化リスクが8割減=英イングランド調査 BBC NEWS

 英イングランドで公衆衛生当局が行った調査の結果、オックスフォード/アストラゼネカやファイザー/ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンを1回受けただけで、80歳超の人の重症化リスクが80%以上減ることが1日、明らかになった。

イングランド公衆衛生庁(PHE)が公表したデータによると、ワクチンの防御効果は接種から3~4週間に出始める。イギリスでは昨年12月から80歳以上の人に優先的に予防接種を進めており、今回のデータはその人たちの状態にもとづく。データは査読を受けていない。

アストラゼネカ製より1カ月早くイギリスで接種を始めたファイザー製のワクチンについては、死亡率が83%下がったという。これも初期の接種対象だった80歳以上を対象としたデータをもとにしている。
 さらに、1回目の接種から3週間後の時点で、70歳以上の人たちが発症するリスクも約6割下がったという。
  以降本文参照

 管理人コメント:高齢者対象に1回接種後に、強い効果を認めているというのは驚きでもある。インフルワクチンなどでは高齢者に免疫はつきづらいが、新型コロナウイルスは短期間に免疫が成立するようだ。より免疫機能が発達している若年者では、さらに効果が明確になるのだろう。

接種1回のジョンソン・エンド・ジョンソン社ワクチン、米当局が承認  BBC NEWS

 米食品医薬品局(FDA)は27日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発した1回の接種で済む新型コロナウイルスワクチンの使用を承認した。世界初。アメリカではこれで3種類のワクチンが使えることになる。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは1回の接種で完了する上、冷凍ではなく冷蔵保管が可能なため、米ファイザー製や米モデルナ製のワクチンに代わる、費用対効果が優れた選択肢になり得る。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは3月末までに2000万回分を供給する方針という。米政府とは、6月末までに接種1億回分を提供することで合意している。イギリスが3000万回分、欧州連合(EU)が2億回分、カナダが3800万回分、それぞれ発注済。貧しい国々にもワクチンを行き渡らせるための国際的枠組み「COVAX」を通じての注文は、5億回分という。

このワクチンについてはFDAの外部専門家委員会が26日、全会一致で使用に賛成していた。

なお米国では既に、1日約130万回の接種が連日行われており、すでに約7280万人がワクチンを受けた。

 
国内死者8000人超す 東京232人感染 新型コロナ 時事通信

国内では2日、888人の新型コロナウイルス感染者と65人の死者が新たに確認された。

 死者の累計はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」乗船者を含め8026人で、8000人を超えた。重症者は前日より23人減って413人。

 国内の死者が7000人に達したのは2月15日。その後15日間で約1000人増えた。6000人を超えてから7000人に達するまでに要したのは12日間だった。


 
国内状況


 昨日の感染者発表総数:全国886人,東京都 232人




 




 英国政府発表

 ワクチン、高齢者の重症化リスクを顕著に軽減-英国発表(注 本日のニュース欄参照)

  ワクチン接種により、80歳以上の高齢者の重症化リスク、致死率急減
   ・接種3,4週後には効果
   ・一回接種でも効果
   ・集中治療必要患者が一桁に減少
   ・1月以降、感染者数の著明な減少に  1月4日417,620人感染者発生→3月01日11,490人97%減
   現時点まで成人人口の3割が1回目の接種完了



 驚き
   コロナタクシーの出現
   
   タクシーを保健当局が借り上げ、ワクチン接種担当者が街頭で希望者に接種
   コロナ禍で仕事があまりなくなったタクシー運転手も協力的にサポート

top
3月2日(火曜日)

 月曜日の報告数は少ない。
 日曜日の検査数が少ないせいだろう。
 そういうことから、月曜日にまとめられて報告されるデータは、他の曜日のデータとは比較は出来ない。
 テレビなどでは、前週の月曜日のデータと比較すると、増えたとか減った等との表現を使っているようだ。

 東京都の感染者数は2~300台にあるが、これが2桁、さらに1桁になるのはかなり厳しい状況だ。
 東京都が孤立した島であるならロックダウンで一気に感染者の増加を抑えられるが、ロックダウンを解除した後が問題だ。
  周辺地域から少人数でも感染者が入ってくると、都内の住民の6割以上がワクチン接種を終えているなら別であるが、ウイルスは一気に広がる。
 東京都は昨年の第二波以降の小康期に一日平均184人の感染者が出ていた。その状況から1ヶ月後から感染者増加が始まっていった。
  この第二波後の感染者数のさらなる減少が行えなかったことが、第三波の発生につながっている。

 現在の一日発生感染者数では、緊急事態宣言などの対策を解除すると、多分、一気に感染者は増えるはずだ。
 イタリアのベニスやフィレンツ等の状況と対策を参考にする必要がある。


2/16 350
2/17 378
2/18 445
2/19 353
2/20 327
2/21 272
2/22 178
2/23 275
2/24 213
2/25 340
2/26 270
2/27 337
2/28 329
3/1 121

 大阪は昨年第二波収束後の小康期における1日発生感染者数の平均が70人であった。
 現在の処、直近1週間の平均は73人であるが、ほとんどの日、感染者数は2桁内に収まっている。
 2桁前半から、1桁台に入ると、社会生活は相当自由になる可能性が高いが、それは予知は難しい。


2/16 98
2/17 133
2/18 89
2/19 91
2/20 94
2/21 60
2/22 62
2/23 100
2/24 62
2/25 82
2/26 77
2/27 69
2/28 54
3/1 56


世界の状況

 多数の変異株が現れて世界に広がっている影響で、感染者数の増加が見られている。

 世界の累計感染者数 114,414,597 死者数 2,527,449


米国 累計感染者数28,659,234  死者数 514,320


ブラジル 累計感染者数 10,587,001 死者数 255,720


英国 累計感染者数 4,194,289 死者数 123,187



top
3月1日(月曜日)


 首都圏感染者数減少傾向は見られず

  人口過密都市の悲劇:ウイルス保持者を限りなくゼロに近づけるのはロックダウンしかないのだろうか?

 現在は第四波開始までの小康期だろうか?
 ワクチン接種開始で、発生感染者数は完全にゼロになるのだろうか?

 高まる疑念世界的に変異株の拡大で感染者数が増加に転じている。日本でも今後変異株の影響が出てくるのだろうか

 2月28日までに報告された国内感染者数の推移




  


世界の状況

 世界的に感染者が拡大しているが、各種変異株の影響と思われる
  参照:JHU