4月-2

 16日

 昨日のアクセス数と地域 (ゴーグル解析)


 現時点での要約

 15日夜段階、中国のH7N9鳥インフルエンザ感染者数は64人。
 15日、北京で無症状の男児か確認された他、江蘇省、浙江省、安徽省で感染者が各1人確認。この3人は、それぞれ60歳男性、68歳女性、60歳男性で重体とされる。
 死者数は南京市で治療中の女性が死亡し、14人となった。
 感染者は相変わらずほとんど中高齢者だ。中国には子どもや若年成人はいないのだろうか、と思うほど高齢者中心の感染報告だ。これはなぜだろうか?解答はいくつかあるが…。

 パンデミックの可能性について:香港の専門家筋や我が国内の専門家の一部ではパンデミックの危険性を警告している。
 一方、欧米の専門家の間では、それを判断するには情報が少なすぎ事をあげ、ウイルスがさらに人への感染性を高めてゆく可能性があることから、パンデミックの危険性があることは肯定している。
 ただそれがいつかは現状の中国の状況把握が、もっと科学的に為されない限り難しいとコメント:発病者周辺の接触者のウイルス検査、抗体検査で、実施にH7N9ウイルスがどの程度人に感染しているのかを明確にする必要がある。北京で無症状の男児が確認されたことは、無症状および軽症、中等度の症状で医療機関には行かず自然経過で治っている感染者が多く存在する可能性が示唆されている。そうした感染者が多くなると、ウイルスは拡大してゆく。感染後発病まで2~5日間。発病前2日間は、くしゃみや咳でウイルスを周辺に飛散させる。
 また感染鳥も無症状なので、広くウイルスを運んでいる可能性が高い。もちろん日本も含めて。

 中国から日本を訪れる人々がウイルス感染していても無症状である人もいるとしたなら、水際作戦は意味がなくなる。---困ったなぁ。

 WHOが夕方発表。専門家国際チームが1週間以内に中国に入り、状況の把握、ウイルスの感染様式の把握、そして今後必要な調査・研究を提示する。


 北京の少年が無症状でウイルス感染していたことから少年の居住区周辺を消毒している光景
 AP通信写真からお借り。  
 こんな事ってどれだけ意味があるのかなぁ?
 だって変でしょう?路上を消毒?そしてそばで子ども達が眺めている。
 これが中国当局のいう強化された対策だとしたなら…、後は言うまでもない。



 H7N9ウイルスは今も変異を続けている危険なウイルス
Analysis: Gene swapping makes new China bird flu a moving target Chicago Tribune  (米国) 中国の新規鳥インフルエンザウイルスは遺伝子組み換えを起こしながら、感染宿主を変えている
 ロイター

 中国で13人を死亡させている新規鳥インフルエンザウイルスは、未だ変異を続けているため、それがどの程度危険なウイルスになるのは研究者達に予知できない。

 インフルエンザ専門家達によるとH7N9ウイルスは未だ他のウイルスと遺伝子組み替えを起こしながら、より適合する宿主を探している。
 もしウイルスがより適合する宿主を探し出すことに成功するなら、世界は致死的パンデミックの脅威にさらされるかも知れないが、またウイルスが適合する宿主を見いださなければ、ウイルスは消えて去る可能性もある。

 ウイルスの不安定性は、薬剤に耐性となる可能性もある。

 先に分析された遺伝子構造は、現在のウイルスは、アジアの鳥インフルエンザウイルス3種類の遺伝子が組み合わさっており、”三重再集合(triple reassortant)”ウイルスと呼ばれる。

 ウイルス専門家である、ウイスコンシン大学の河岡義裕と東京の国立感染症研究所の田代真人の両氏は、”ユーロサーベイランス”のオンライン版に、H7N9ウイルス遺伝子は、哺乳動物のインフルエンザウイルスのいくつかの特性を身につけており、それが人に感染する原因となっている、と報告している。

 パンデミックの可能性?

 専門家達はH7N9ウイルスが人人感染しているという証拠がないことに、幾分の安心感を抱いている。
 しかし60人前後の人々がどのようにしてウイルス感染を受けたか不明なことが、一抹の不安材料となっている。

 オランダのエラスムス医学センターウイルス科学部門の長であるアン・オステルハウス教授は、次のように言っている。
 「我々はH7ウイルスが人に感染するようになっていることを知っている。しかし自分にとってもっとも重要なことは、どの動物からウイルスがやってきたのかを知ることだ。1種類の動物?別な動物もいる?現時点では我々はあまりにも多くのことを知らない」

 *オステルハウス教授のコメントは全く正論と思う。未だに人に感染したH7N9ウイルスがどこから来たのか不明なのが最大の謎となっている。市場の家禽から感染したとしても、その家禽がどこでウイルスを拾ったのか?中国当局の調査では農家の家禽やブタ、野鳥などを調べてもウイルスは見つかっていないという。
 中国当局が何かを隠しているか、それともウイルスがPM2.5や黄砂に混じって天から降り注いできたか、それともどこかの研究所から漏れ出たのか、…。(訳者)。


香港の専門家、パンデミックとなる可能性を警告
Hong Kong expert warns new bird flu virus could become a pandemic South China Morning Post  (中国) 香港の専門家、ウイルスがパンデミックを起こすかも知れないと警告
 香港の専門家は、H7N9ウイルスはH5N1以上に恐ろしく、人人感染するようにウイルスが人に適合してゆくだろうと警告。

 香港保健庁の広報責任者のHo Pak-leung 氏は、H7N9ウイルスがパンデミックを起こす不安を抱いている。
 H7N9ウイルスは先月本土で人の感染が見つかったばかりなのに、すでに広く広がっている。
 ウイルスはH5N1が10年間に感染した人の数以上に、すでに人に感染している。

 同氏によると、H7N9ウイルスは鳥から人へ速やかに感染する能力を持っていて、地理的にも容易に拡大する。
 感染鳥は無症状なので、その拡大の把握が困難である。
 
 同氏は、H7N9ウイルスの病原特性は非常に特殊で、H5N1とは全く異なっている、という。
 そしてその病原特性は、警告すべき結論となる。--それはH5N1以上に健康脅威をはらんでいる。
 同氏はさらに、北京で見つかった感染男児が無症状であったことは、パンデミックの予兆と言えるとする。
 「ウイルスはさらに人に適合してゆくき、最終的には人の間で容易に感染するウイルスに変わってゆく」と、同氏は警告している。


 北京市内で感染者が見つかったことから、タミフルを治療指定医療機関でのみ使用させるために、一般医療機関への販売規制が始められた。
鳥インフル:北京市がタミフル販売規制 毎日新聞
 

H7N9 bird flu poised to spread Nature.com (国際) H7N9鳥インフルエンザ、拡大の様相
 世界的科学雑誌が初めてH7N9鳥インフルエンザに関して、論説を掲載。
 世界各地の専門家の意見をまとめている。

 これまで当日記で掲載してきた色々な専門家の意見とほぼ同じ内容。


<鳥インフル>H7N9型の監視対象をインフル症状ある一般の人にも拡大―中国報道
 新華社通信が報道
 中国北京市は鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染拡大予防策として、監視対象の範囲を家禽と接触のあるハイリスク群から、インフルエンザの症状が出た一般の人にまで拡大した。


4-year-old boy's case suggests virus immunity Xinhua (新華社) 北京の4歳男児の例、ウイルスに対する免疫を持っていた可能性が示唆
 4歳男児がH7N9ウイルスに感染しても発病しなかった事例は、免疫をある程度持っていた可能性が示唆され、他にも免疫を持っていることから発病してない人々が多くいる可能性を北京市保健局の当局者が語った。

 「もし我々が無症状のキャリアーを見いだすとしたなら、人の中に免疫があるため、ウイルスが排除されたため、症状が出ないことが示唆される」と保健局の高官が語った。
 東部地域での多くの発症者が重症であることから考えると、男児が無症状感染を起こしていた事実から、H7N9ウイルスは中等症から無症状まで存在している可能性が示唆されている。

 *単純にそのような判断が下せるかどうか?エジプトにおけるH5N1鳥インフルエンザは乳幼児では軽症で、成人では重症~死亡の状態である。無症状、軽症が免疫の有無だけで説明が可能とは思えない。
  H7N9の場合、若年者の下部気道にはH7N9ウイルスリセプターの分布数が少ないのではないだろうか?


World experts to help China with bird flu investigation Reuters (国際) 世界の専門家が中国の鳥インフルエンザ調査研究に協力
 WHOG本日発表。
 国際専門家チームが1週間以内に中国に致死的H7N9ウイルス研究に協力するために入る。

 チームは状況を見極め、ウイルスの感染様式をもう少し明らかにし、そしてどのような調査研究が必要であるかを把握する。ジュネーブの広報官であるグレゴリー・ハートル氏がロイターに語った。

Shanghai H7N9 Bird Flu Situation Said "Stable" Forbes (米国) 上海、H7N9鳥インフルエンザ状況は安定していると-新感染者出ていない
 昨日から新しい感染者の報告はないと。

 江蘇省で3人感染者が確認された。感染者数67人に
  南京市で56歳男性、昆山市で21歳女性、蘇州市で72歳女性。
  相変わらず高齢者が多い。
鳥インフル、感染67人に=江蘇省で新たに3人-中国 時事通信
中国・鳥インフル感染、新たに3人…計67人に  読売新聞


15日

 中国のH7N9感染者数急増に転じた。
   発見率が上がったせい?または感染源が増えたせい?
   
  14日 感染者数 60人
  13日        44人
  10日        33人
   8日        24人
   7日        20人
   5日        16人
   
  発病者は圧倒的に高齢者が多い説明は、中国当局もWHOもしていない。
  これまでこのようなインフルエンザはなかったはずだ。
  新型であれば若年成人、季節性であれば子どもである。

  今回のH7N9ウイルスは2名の子どもに感染して発病させているが、15日、北京で無症状の子どもからウイルスが検出されている。
  明らかに子どもでは発病率は低い傾向にある。妙なウイルスである…

  感染者周辺でのPCRによるウイルスチェックが緊急に必要。それにより当H7N9ウイルスの人への感染性程度とその実体が分かる。

  発病者が高年成人に圧倒的に多いことは、このH7N9ウイルスの謎を解く鍵かも知れない。

       special thanks to "Vriology Down Under 左記ウエブから戴きました。


  パンデミックを予知するには、ウイルスの源がどこにあるのかが確認され、感染者周辺での厳密な健康チェック(ウイルス抗体も含めて)が行われない限り、判断はできない。多くの軽症から中等症感染者(病院にはゆかない、自然治癒している)の存在の有無が問題である。スペインインフルエンザでも致死率が2%程度であったから、100人の発病者がいても98人は、自宅で寝ていたり、体調が悪くても何とか自然治癒している。
 現在の中国ではどうなのだろうか?
 WHOや中国当局からの簡単な発表内容からは、実際の水面下の事態は憶測すらできない。


河南省でも感染、計60人に=鳥インフル、上海で2人死亡-まん延の懸念・中国 時事通信
 {1日に11人もの感染者が発表されたのは、H7N9型による人への感染が初公表された3月31日以降で最多。感染者は上海市と江蘇、浙江、安徽3省に集中していたが、13日に北京市で初めて感染が確認された。河南省での感染確認で東部、華北に続き、中部にも飛び火し、2市4省に拡大。全国にまん延する懸念が強まっている。}

China bird flu: Reported H7N9 cases rise to 60 BBC News (英国) 中国のH7N9鳥インフルエンザ感染者数、60人に
 中国はあらたに11人の感染者を報告し、ウイルスは河南省と北京にも現れた。
 中国の新規鳥インフルエンザ感染数は60人となり、あらたに死者が2人増えた。

 当局はウイルスは鳥から直接人に感染していると考えている。
 WHOは人人感染の証拠は今のところ得られていないとしている。

 WHOの北京代表であるマイケル・オレアリー氏(Michael O'Leary)は、各事例間でのつながりはないという。
 「どのようにウイルスが拡大してゆくか予知する方法がない。しかし北京のように感染者が他の地域に現れることは想定されている」と、同氏は記者に語っている。
 13日、北京で初めて少女の感染が確認された。
 多くは北京周辺で2月以来発生しているが、2例が14日河南省で確認された。

 WHOによると中国外での感染者は報告されていない。


 北京の男児、H7N9ウイルスのキャリアであることが確認
  無症状で経過する感染者がいることが確認されたことは大きい。
  可能性としてH7N9ウイルス感染しても症状を出さないか、出しても軽い若年者が相当いるのではないだろうか?

  経済新聞
  北京の男児からあらたにH7N9ウイルスが見つかった。
 同市で13日に初めて感染が確認された7歳の女児の父親が生きた鳥の販売に従事していたことから、当局が父親とかかわりのある24人を自主的に検査したところ見つかった。男児の両親は魚や鳥を売る仕事をしている。男児にはインフルエンザの症状は見られないが、専門病院で経過を観察している。

 Beijing Reports H7N9 Flu Virus Carrier Bernama (マレーシア) 北京、H7N9ウイルスのキャリアーを報告

Beijing reports H7N9 flu virus carrier Xinhua (新華社) 北京、H7N9ウイルスのキャリアーを報告
 13日に感染が確認された7歳少女の両親から少年の近所の人が鶏を購入したという。
 少年のウイルス検査は少女の周辺検査で確認された。
 少年は健康状態をフォローされているが、現時点では無症状とされる。


 中国、インフルエンザワクチンメーカー、シノバク・バイオテク(SVA)、H7N9ワクチン製造体勢に
 Bird Flu Surge in China Spurs Vaccine Preparations Businessweek (米国) 鳥インフルエンザ発生、中国のワクチン供給体制が加速
 中国のトップワクチン製造会社のシノバク・バイオテク(Sinovac Biotech Ltd. )が、H7N9鳥インフルエンザ発生により、ワクチン製造体勢を加速している。
 「パンデミック発生のリスクは高まっている」と、同社のCEOのYin Weidong氏が北京の本社本部で語った。

 製造依頼があれば7月までに準備可能という。
 同社は年間、3000万人から4000万人分のインフルエンザワクチン製造能力があるとされる。


Second Bird Flu Case Found in Beijing  Wall Street Journal (米国) 北京でH7N9感染者2例目が確認

鳥インフル、死者14人に=中国 時事通信
 先にH7N9型鳥インフルエンザに感染し治療されていた南京市の女性(77)が14日夜死亡した。
 
鳥インフル、14人目の死者=感染63人に拡大-中国 時事通信
 15日には、北京市、江蘇省、浙江省で各1人の感染が新たに確認され、国内の感染者は上海市、安徽省、河南省を含む2市4省の63人となった。

中国鳥インフル、江蘇・浙江・安徽で新たに3人 読売新聞
 新たに感染が確認されたのは、江蘇省昆山市の60歳男性と浙江省湖州市の68歳女性、安徽省天長市の60歳男性で、いずれも重体。


14日

 中国内のH7N9インフルエンザは中国東部地区から、河南省、北京へも拡大したことが13~14日に明らかになった。

 14日19時の時点での中国におけるH7N9鳥インフルエンザ感染者および(死者数)
   
  感染者数(発病者数)60名、 死者数13名
   1名は北京、上海市24名(8名)、江蘇省16名(3名)、浙江省15名(1名)、安徽省2名(1名)、河南省2(0)
   上海で夫婦で発病例が確認
   本日、河南省でも確認された。浙江省では4人新規に確認。

 発病者平均年齢 60歳
 発症から診断確定までの期間 10日
 男性の占める割合、発病者中70%、死者中82%

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 なぜ新型インフルエンザのメッカである広東省では報告されないのか?謎だ。
 


WHO Reports 5 New Bird Flu Cases in China fox8.com (米国) WHO、中国内の鳥インフルエンザ感染者、さらに5例を報告
 {未だウイルスの感染源が不明なまま、WHOは新たな感染者5例を13日報告した。中国におけるH7N9感染者数は49人、死者数は11人となった。
 確認された5人は全て上海と周辺地域で、これまで患者が確認されていた地域である。
 またWHOは北京で7歳少女のウイルス感染が確認されたことも発表した。中国当局は同一朝に確認した。

 「ウイルスの人への感染源と、ウイルスの発生している場所(reservoirs)が調査されている。感染源が同定されない限り、中国での感染者はさらに増加すると考えられる」と、WHOは説明している。
 WHOによると人人感染が起きていると証拠は得られていない、とされる。
 ウイルスの感染源として家禽市場が中国当局とWHOは想定していて、調査対象となっている。
 東部地域の数カ所の都市では家禽の売買が停止されている。

H7N9 Avian Influenza: Virus Widens Geographic Reach in China  ABC News(米国) H7N9鳥インフルエンザ:中国での感染地域が拡大
  北京で7歳少女がH7N9インフルエンザに感染した。
  これまで発生していた上海を中心とした地域から750マイルも離れた地域で、突然発病したことは重大な関心を呼ぶ。

 河南省でも感染者確認
鳥インフル、河南省でも2人感染=中国 時事通信
 男性2人の発病が確認

13日

昨日の訪問者 (Google解析による)


特報 2013/04/13 14:59:03
 北京でも感染者が確認
 
 WHOはどのような判断を下すのか?
 現在、関係者間で、もし発表する場合の内容を検討中と思われる。
 ・人人感染はない。
 ・しかし感染は拡大している。各国は警戒を強めなければならない。
 ・パンデミックの可能性はないが、要注意である

      等


 中国東部地区、上海周辺に感染者は未だ発生し続けている。
 ウイルスの感染源は未だ不明。
 中国当局は家禽市場を感染源との疑いを持ったまま、上海周辺の家禽市場を閉鎖。

 感染者の特徴は50歳以上の中高齢者が多いことが特徴である。
 子どもでの確認はわずか1人。
 若年成人での報告は非常に少ない。

 これは一般的インフルエンザの場合と明らかに異なる。
 また若年者での発病が多い、H5N1鳥インフルエンザの発病年齢とも大きく異なる。H5N1では高齢者の発病は皆無。
 これは大きなミステリーである。

 推定される仮説:
  ・ウイルスは中高齢者の生活圏内に多く存在
  ・中高齢者が好む食物にウイルスが混入
  ・中高齢者が重篤化しやすいことから、確認されている年齢層が偏っている。または医療機関受診は若年者では少ない(高価だから)。昨日、中国の発表した症例報告の例でも、死亡前日に入院している。
  ・高齢者で発病、または感染しやすい。理由不明。
       他
  
  発病者と死者の年齢分布
  赤色は死亡例。

 special thanks to "Vriology Down Under 左記ウエブから戴きました。

 

 中国のH7N9鳥インフルエンザ感染者と死者数さらに増加

 NHKによると、12日、新たに上海市と浙江省で合わせて5人の感染が確認されたほか、治療中だった1人が死亡し、感染者の合計は43人、死亡者は11人となった。
 内訳は上海市で53歳の男性と86歳の男性、浙江省杭州市で66歳の男性と74歳の男性、また浙江省湖州市で54歳の女性。
 死者は上海市で治療中だった74歳男性となっている。

China reports new bird flu death, infections Fox News  (米国) 中国、さらに新規死者と感染者を報告
 12日、中国国営通信の新華社はH7N9鳥インフルエンザ死者が1人増えて11人となったと報道。
 さらに新華社は別の報道で、感染者が同日、浙江省で3人確認され、感染者数が43人となった事も伝えた。
 感染源は不明とされる。

Another death in China bird flu crisis as Hong Kong goes on alert CNN  (米国) 中国で新たな死者が確認、香港、警戒強める
 12日、WHOは中国でH7N9ウイルスに合計43人が感染し(発病し)、11人が死亡したと発表した。
 12日確認された感染者5人は、3人が浙江省、2人が上海で、年齢は53歳から86歳にわたっている。死者は上海である。

 感染者と密接に接触していた70人について健康調査を行っているが、特に症状を呈している人はいないとされる。”上海市健康と家族計画委員会”発表内容を新華社が報道した。

 WHOは現時点では人から人への感染の証拠は得られていないとしているが、WHOと中国保健当局は、厳重に注視している。
 

 H7N9ウイルスの検査キットが完成。全国に配置予定.
 厚生労働省はH7N9検出キットを完成。来週中に全国の地方衛生研究所と検疫所の計90カ所に配備すると12日発表。MSN産経ニュースによる。


 H7N9ウイルスはパンデミックを起こす可能性を秘めている。日本の研究陣が発表

H7N9 genetic analysis raises concern over pandemic potential CIDRAP (ミネソタ大学感染情報センター) H7N9ウイルスの緯線市分析結果はパンデミックへの発展が危惧される
 世界の感染症情報のメッカとも思われるCIDRAPニュース。

 A new analysis of H7N9 genetic sequences from the first Chinese patients infected with the virus and from poultry markets found more signals that the virus can attach and replicate efficiently in the airways of humans and other mammals, raising concerns about the virus's pandemic potential.
 初期の患者達から分離されたH7N9ウイルスの遺伝子分析結果は、ウイルスが人やほ乳類の上気道の細胞に感染しやすいことが確認され、ウイルスがパンデミックを引き起こす能力を持っていることが示唆されている。
 研究結果はEurosurveillanceに発表された。
 発表内容は先に3患者から分離されたウイルス遺伝子を解析し、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(New.Engl.J.Med)に発表された内容と類似している。
 研究チームは日本の研究者で、河岡義裕、田代真人からなる。前者はウイスコンシン大学でH5N1ウイルスの研究を行っている研究者で、後者は日本の国立感染症研究所のWHOインフルエンザ研究協力機関の所長を務めている。

 H7N9、北京に拡大した疑い

 北京でも鳥インフル感染情報=7歳子供?確認急ぐ-中国 時事通信
 {上海市など中国東部でH7N9型鳥インフルエンザの感染が拡大する中、北京市で7歳の子供が感染したとの情報が寄せられ、北京市当局が確認作業を進めていることが分かった。中国医療関係者が12日明らかにした。
 中国では上海市と江蘇、浙江、安徽の3省で12日夜までにH7N9型ウイルスに43人が感染し、うち11人が死亡した。北京市で感染例は発表されていないが、12日付の中国紙・新京報によると、北京市衛生局は上海など華東地区の感染例が北京市に入ってくる可能性は排除できないと指摘している。
 中国政府も、首都の北京での感染には警戒を強化。感染が確認されれば、拡大阻止に全力を挙げるとみられる。
 北京で感染したのは7歳の女の子との情報がある一方、中国のミニブログ「微博」(中国版ツイッター)では12日夜、「北京市の7歳の男の子が鳥インフルエンザにかかった。彼の両親は養鶏業を営んでいた」との書き込みもあった。}

 北京での発病者が確認されたら、パンデミックの予兆と捉える必要が出てくる…。

 北京での感染者確認される。
鳥インフル、北京で初の感染者 上海周辺から拡大 日本経済新聞
 {中国・北京市の衛生局は13日、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染者を市内で確認したと発表した。北京でH7N9型への感染者が確認されたのは初めて。上海市と周辺の3省にとどまっていた感染地域が首都・北京に広がったことで、経済活動などへの影響が広がる恐れがある。}

  正式にWHOからは声明はないが、今後中国内から多数の感染者が見つかる可能性がある。
 パンデミック1~3ヶ月前か?

Avian Flu Virus Confirmed in Beijing for First Time New York Times (米国)鳥インフルエンザ感染者、北京で初めて確認
 ・7歳少女が北京で感染が確認。
 ・少女の両親は家禽売買を職業としている。
 ・少女は11日に入院、13日にH7N9感染が確認
 ・少女はタミフルと補液で治療。しかし一時状態が悪化してICUに収容。酸素吸入で状態が安定。
 ・少女の周辺で発病者はいないと北京当局はコメントしている。

 13日、さらに江蘇省で2人感染者が確認
  77歳女性と72歳男性
  NHKによる

Beijing reports its 1st case of new bird flu virus Boston Herald (米国) 北京で初の鳥インフルエンザ感染者が確認
 北京で7歳少女がH7N9鳥インフルエンザ感染が確認された。状態は安定している。

 一方、上海で今月初めに発病して入院し、死亡した女性の夫56歳の感染が確認された。
 人人感染によるか、同一感染源からの感染かは不明。

 *同一感染源から感染したとしたなら、発病がやや遅いと思われるが。



  12日

 昨日の訪問者 (Google解析による)
 


 11日段階で中国におけるH7N9鳥インフルエンザ感染者数は38人、死者数は10人となっている。新たな感染者は上海と江蘇省で、これまでと同じ地域である。
 これでH7N9型の鳥インフルエンザウイルスの感染が確認された人は、上海市、江蘇省、浙江省、それに安徽省で合わせて38人、死者は10人となった。
 多くは中高齢者である。子どもは1人で、回復している。

 新たな発生者は4月に入ってから発症している。感染源は相変わらず不明である。感染者周辺からの発生者はでていないとされる。

 感染者が市場で売られていた家禽から感染したとするなら、5,6日に上海や南京周辺の家禽市場で家禽が処分され、市場が閉鎖になっているから、最終的に感染者は5日を最後に出なくなるかも知れない。となると、あと数日で感染者の発生は減少する可能性があるが、それら家禽がどこでウイルス感染したのかは未だ不明である。
 もし今後感染者数が対数的に増加してゆく場合は、感染源がさらに増えていることになる。
 CDCのDR.ナンシーも似たような懸念をしている。

 広東省では一切感染者が出ていないのも不思議だ。
 感染源が上海を中心とした中国東部地域に限定されているということが理由なのだろうか?
 なぜ人口過密で大都会の上海で発生したのか?相変わらず謎である。

 米国CDCの見解をUSA TODAY(下方)で紹介しているが、危機管理体制を引き上げ、2年前の福島の原発事故と同レベルとしたようだ。
 しかし我が国の体勢は新型インフルエンザ特措法の話題は出ているが、公的専門家からの意見や見解は一切ない。某新聞の記者によると、毎日のように厚生労働省の担当部局では記者たちにレクチャーを行っているとされるが、重要なことは、分からないとの連発とされる、
 情報は中国当局の発表に依るものばかりという。
 USA TODAYの稚拙(早朝の頭ぼけの中での作業)ではあるが、訳文を参照して欲しい。



中国の鳥インフル感染、新たに5人増 日本経済新聞
 {中国の鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が11日、新たに5人増えて38人となった。上海で3人、江蘇省で2人の感染が確認された。うち、上海の74歳の男性は11日午後に死亡。これで死者は10人となった。上海と江蘇省の地元当局によると、5人の感染者の接触者からはいずれも異常は出ていないという。}

鳥インフルの死者10人に=中国 時事通信
 {中国上海市政府は11日、H7N9型鳥インフルエンザに感染した74歳の男性が同日死亡したと発表した。これで中国での死者は10人となった。}


New bird flu death worries UN about spread beyond China  NBCNews.com (blog) (米国) 国連機関(FAO:国際連合食糧農業機関)、鳥インフルエンザが中国から拡大することを懸念
 感染家禽が中国外に持ち出されることで、東南アジア他に拡大する懸念。

New technology speeding progress on bird flu vaccine Chicago Tribune (米国)米国、新規技術で鳥インフルエンザワクチンを製造
 中国からH7N9ウイルスが届いたが、米国政府と研究者、およびワクチンメーカーはすでに、遺伝子情報から適切なワクチン株を推定して作業に入っている。


 H7N9インフルエンザ、米国の危機体勢ギアアップ-CDCの見解

China's new bird flu sickens 38, kills 10 USA TODAY  (米国) 中国、鳥インフルエンザ感染者数38人、死者10人に増加
 中国の鳥インフルエンザ死者数は10人になった。それはいまだ米国には拡大してきてないが、米国CDCはは警戒基準をあげた。

 今週、CDCは緊急オペレーションセンターを発動させ、警戒基準を2番目に高いレベル2に引き上げた。
 レベル2に引き上げた最新の事例は、2011年の日本のツナミで起きた福島原発事故であった。

 現在、中国以外でのH7N9インフルエンザの発症は報告されていない。

 米国CDC長官のトーマス・フリーデン氏によると、中国からH7N9ウイルスが昨日午後届いたという。これまで研究者達は発表されていた遺伝子情報を元にワクチン作成準備に入っていたが、今後はウイルスを直接分析して研究速度が速まる。

 H7N9ウイルスは非常に病原性が高く、急速に肺炎を起こして呼吸不全、敗血症性ショック、多臓器不全、脳浮腫などを生じる。
 しかしながら、同長官によるとウイルスの脅威を減じさせている3つの要因があるという。
 ・持続的人人感染が起きていないこと
 ・世界中の研究者と政府が緊密な連携体制をとっていること
 ・先のパンデミックの時以上に、米国での危機体制は整ってきていること

 しかし、逆に不安要素として何点かが専門家の間であげられている。
 ・現在、H7N9ウイルスは発病者の26%を死亡させている。しかし発病者の数は非常に少なくなっている可能性がある。重症者だけが中国当局によって検査されているからだ。重症者は発病者の氷山の一角であり、軽症者や中等度の症状の患者は把握されていない可能性が高い。フリーデン長官はNEW.ENGL.J.MED(ニューイングランド・ジャーナル・メディスン)にそのように発表している。
 ・CDCのインフルエンザ部門の責任者であるナンシー・コックス博士は、中国で毎日3~5人患者が報告され続けている状況は、非常に重大な関心を呼ぶ、とコメントしている。
 ・ウイルスは鳥に感染しても無症状な故に、その拡大の把握が難しい。現在、ウイルスの感染が確認されている動物は、中国で鶏、ウズラ、ハトだけである。
 ・遺伝子分析によると、H7N9ウイルスは人や他のほ乳類に感染しやすくなっている。さらに人に感染しやすくなってゆく可能性がある。

 これまで中国から入国した3人が体調が悪いことから検疫でチェックを受けている。2人は通常のインフルエンザだった。
 

 New.Engl.J.Med”ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン)に中国および米国CDCの専門家がまとめた現時点での見解が集約。--速い!!

 Human Infection with a Novel Avian-Origin Influenza A (H7N9) Virus  April 11, 2013DOI: 10.1056/NEJMp1304661 (国際、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン) 新規鳥インフルエンザA(H7N9)由来ウイルスによる人での感染
 中国の研究陣による論文。

 高熱と重症呼吸器症状を呈する重症鳥インフルエンザA(H7N9)は、重篤な健康被害を人に及ぼす。研究陣はこのウイルスの突然の出現と、今後の推移に重大な関心を抱いている。

Global Concerns Regarding Novel Influenza A (H7N9) Virus Infections  April 11, 2013DOI: 10.1056/NEJMp1304661 (国際、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン) 新規インフルエンザA(H7N9)に対する世界的関心
 米国CDCのメンバーによる総説的論文
 結論として、このウイルスの監視を弱めてはならない。

 H7N9インフルエンザの異常なほどの高い病原性--上海医師団が雑誌発表
Bird Flu Lung Collapse Shows H7N9 Virus's Severity Businessweek (米国、Bloomberg) 鳥インフルエンザ発病者の肺は虚脱状態に-H7N9ウイルスの強力な病原性を示唆
 {中国上海の医師団が死亡症例を克明に発表。 journal Emerging Microbes & Infections

 3月27日、52歳の上海に住む女性が40.6度の発熱と共に発病した。
 抗生物質静脈注射、ステロイド投与、抗体療法、そして人工呼吸器の使用にもかかわらず4月3日に死亡した。
 論文を読んだSydney’s Westmead Hospitalの臨床病理および医学研究センター長官のドミニク・ドゥヤー長官は次のようにコメントしている。
 「彼らは非常に重篤な患者を扱ったが、何が患者の体内で起きているのか知らなかった。患者はきわめて重篤であり、医師団は全ての治療手段を注いだ」

 女性は27日に悪寒と発熱を呈した後、数日後に咳が出始め、呼吸困難が続いた。胸部写真では両肺の重症の間質性肺炎を認め、すぐに抗生物質が投与された。
 女性の症状は悪化し続け、発病1週間後に入院し、翌日に死亡した。

 中国では非常に重症になるまで入院できない…。

 異常な早さで論文作成と公開が行われている。

 本当!! 中国の対応を国際社会が評価している??
 最近の中国からの公的報道機関は、自国礼賛的報道が多い。
 要するに宣伝放送に近い。
 国連機関も、もろに中国批判はできない。発表部分の良いところだけを切り取り、宣伝に使っている感じ。
 米国や英国の専門筋は中国の対応を疑問し、または批判している。
  ↓  ↓   ↓
H7N9型鳥インフル、国際社会が中国の対応を評価 中国国際放送
 {多くの国連機構と国際組織がこのほど、中国のH7N9型鳥インフルエンザへの対応について「迅速、公開的、透明性がある」と評価しています。

 国連ニュースセンターは「国連は中国が人への感染を迅速に報告し、ウィルスの性質の詳細な情報と予防措置を公開したことを評価する。これらの情報に基づき、科学界はウィルスに対して分析を行い、ウィルスの特性や人と動物に対する潜在的な影響などより詳しい情報が得られることを期待している」としています。

 また世界保健機関(WHO)も11日に、中国の対応を評価し、引き続き支持するとしました。世界保健機関は「現時点で、人から人への感染を示す証拠はない、当機関は出入境の場所で特別検査を設けることや観光と貿易に制限を設けることは提案しない」としています。

 国際獣疫事務局(OIE)は11日に声明を発表し「中国との協力を強化すれば、H7N9型鳥インフルエンザがもたらす新たな脅威に全面的に対応できる」と強調しました。

 国連食糧農業機関(FAO)は11日にバンコクで記者会見を開き、感染状況などについて紹介しました。同機関の越境動物疫病緊急センター・アジア地域担当のモルザリア主任は、「中国政府は迅速かつ透明性ある対応で、国際社会にH7N9型鳥インフルエンザの情報を公開した。また積極に国際組織と協力をし、効果的に感染をコントロールした」と話しました。}


China bird flu: Pigeon markets fall empty BBC News  中国のハト市場は空となった

New death in China bird flu crisis as Hong Kong goes on alert CNN International (米国) 香港、警戒態勢を強化
 {中国本土からの家禽のH5N1とH7N9ウイルスチェックを、各搬入ロットごとに行う。
 各ロットの1000羽あたり30羽について直腸スワブと血液採取。
 結果は数時間で判明。}

 すごいと思う。
 日本での体制はどうなっているのか不明。
 たぶん、中国からの家禽とその産物は輸入されてないと思うが。


新型鳥インフルワクチンの製造、困難な可能性も ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
 { ・CDCのインフルエンザ担当科学者のティモシー・ウエキ氏とナンシー・コックス氏は、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)の電子版に掲載された論文の中で、多くの新型インフルエンザウイルスと同様、今回見つかった型が「動物からヒトに散発的に感染する」だけなのか、それとも「インフルエンザの大流行(パンデミック)の始まりを示唆するのか」はまだ分からないと述べた。
 
 ・両氏は、新型ウイルスがヒトからヒトへと感染するのかといった点について判断するため、ヒトと動物の両方の監視を強化するよう要請した。現在までのところ、科学者はヒトからヒトに感染した証拠が見つかっていないとしている。
 
 ・両氏は「H7N9型向けワクチンを入手可能にするまでには多くの障害がある」と指摘し、これまでに研究されてきたH7型の鳥インフルエンザウイルスに対応するワクチンは、ヒトにおいて強い免疫反応をもたらしていないと述べた。またいかなる新しいワクチンと同様、製造して流通させるまでに何カ月もかかる公算が大きいとし、ワクチン開発の「大規模な取り組み」が進行中だと付け加えた。
 
 ・同じく11日にNEJMに掲載された別の論文で、中国の研究チームは今回のH7N9型ウイルスが哺乳類からではなく、鳥類から直接ヒトに感染した公算が大きいと述べた。中国当局は先週、一部の患者が発症前に鳥と接触していたとの報告を受け、家禽(かきん)を処分している。
 同チームは、今回のウイルスについて、3種の別個の鳥インフルエンザウイルスが「再集合」してできたとの仮説を立てている。新型ウイルスには、野鳥、アヒル、それに北京の1羽のアトリで循環していたウイルスで見つかった遺伝子に似た遺伝子が含まれていたからだという。
 同チームは「現在のところ、この再集合が哺乳類の宿主で起こったことを示唆するデータはない」と述べている。}


 中国、台湾に情報とウイルス株を提供。対台湾柔軟姿勢をアピール
中国:鳥インフル株を台湾に初提供 毎日新聞

 ・中国での鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染拡大を受け、台湾衛生署(衛生省)は11日、中国から1週間以内にウイルス株が提供されると明らかにした。鳥インフルエンザを含めウイルス株が中国から台湾に提供されるのは初めて。これを受け台湾はワクチン製造に着手する。
 ・10年前の新型肺炎「SARS」では、台湾には中国から情報提供を受けるルートがなく社会混乱が拡大。死者は約40人に上った。
 


  11日


 中国のH7N9鳥インフルエンザは10日段階で33人の感染者、うち9人が死亡、と発表されている。10日に感染者が5人確認されている。


 4月10日、当ウエブ、アクセス状況。Google解析


 H7N9ウイルスの感染源は多数あり、さらに人に感染しやすく変異してゆく、との世界の専門家の見方

China Bird Flu Outbreak May Stem From Numerous Sources Businessweek(Bloomberg) (米国) 中国の鳥インフルエンザは多くのウイルス源から発生している可能性

 3月以来9人を死亡させている中国の鳥インフルエンザは、少なくとも2種類の近縁のウイルスが関与していると考えられ、その状況は人や鳥での感染拡大を抑止するのが困難な理由となっていると、研究者達が語っている。

 最初の感染者3人が見つかって以来、H7N9ウイルスは遺伝子に多様性があることが示されていた。メンフィスの聖ユダ小児病院、WHOインフルエンザ研究機関のリチャード・ウエビー長官が語っている。
 ウイルスは、2003年以来600人の人に感染し、60%の致死率を示しているH5N1鳥インフルエンザウイルス以上に人に感染しやすくなっている。同長官はそのようにコメントしている。

 世界中の研究者が、この新規ウイルスによる破滅的なパンデミックの可能性があることから、協力しながらウイルスの分析を行っている。

 「ウイルスはさらに人に感染しやすくなるかも知れない」と、ウエビー長官は電話インタビューで答えた。
 「もしこのウイルスが現在の発生地域から広がるならば、それはさらに変異してゆくだろう。それがウイルスの特性である。今、このウイルスを封じ込めなければ、ウイルスは間違いなく変異して人に感染してゆくだろう」。

 H7N9ウイルスを追っている研究者達には、中国における鳥の生態系に関してより多くの情報が必要である。生きた家禽市場、飼育農家、野鳥集団。それはウイルスに立ち向かうためには重要なことである。英国の国立インフルエンザセンターのマリア・ザンボン長官はそのように語っている。
 そうした情報は、H7N9ウイルスがどのように容易に拡大しているか、そしてそれを制御するもっとも効果的方法について知ることができる。

ウイルスの多様な発生源

 「明らかな疫学的リンクなしに、数百キロ離れた地域で人が感染している。それはウイルス源が多数存在していることを示唆している」、とマリア・サンボン長官は電話インタビューでコメントしている。
 
 中国政府は地方の行政府に対して、昨日、市場の家禽の検体を採取するように通知した。
 (しかし)、事態を困難にしているのは、ウイルスは鳥に無害であることから、死亡鳥の発生でもってウイルスを追跡できないことである、とウエビー長官はいう。

 人から人へウイルスが感染している証拠はないとWHOは発表している。(しかし)、ザンボン長官は他の研究者とともに、H7N9感染者と接触した人々の血中抗体を調べることを求めている。

 今日まで中国政府が確認した感染者(発病者)は、東部中国に限られている-上海、安徽省、江蘇省、浙江省。
 

 長江デルタ地帯で野鳥間でウイルス交雑が起きた?しかし、実際に野鳥でウイルスは見つかっていない遺伝子分析の結果から仮説を立てても、周辺の野鳥、または家禽調査でウイルスが見つからない限り、仮説は単なる空論に過ぎない。

中国鳥インフル、東アジアの鳥ウイルスと混合か 日本経済新聞
 {中国政府系研究機関の中国科学院は、上海周辺で感染が広がる鳥インフルエンザ「H7N9型」のウイルスが東アジアの野鳥と現地の鳥のウイルスが混合してできた可能性があるとの研究結果をまとめた。上海周辺にたどり着いた渡り鳥と現地の鳥の間で感染が繰り返されたことで、遺伝子が変異した可能性がある。10日の新華社電が伝えた。

 中国科学院病原微生物・免疫学重点実験室がウイルスの遺伝子を解析して分かった。同実験室は、上海や浙江・江蘇両省からなる長江デルタ地帯でウイルスの変異が起きた可能性が高いと分析している。

 H7N9型については、3種類の鳥ウイルスに由来する可能性が高いことが日本や中国などの研究機関によるデータ解析で明らかになっている。}

 このタイトルは?すごくいい加減報道は勝手な空想をまじえてはいけない、
中国当局、「H7N9型」ウイルスの発生原因を特定 TBS News

 {中国国内で感染が広がっている鳥インフルエンザ「H7N9型」について、中国当局が10日、ウイルスが発生した原因を特定したと発表しました。

 中国科学院の発表によりますと鳥インフルエンザ「H7N9型」ウイルスは遺伝子調査の結果、東アジアに生息する渡り鳥が持っていたウイルスの遺伝子と上海を中心とした中国東部の鴨や鶏などが持っていたウイルスの遺伝子が掛け合わさった結果、変異して新たにできたものだということです。
 間に豚などを介した形跡はなく、家禽類にとっては毒性は弱いものの、人にとっては毒性が強いため、容態が重篤になるケースが多いと考えられるとしています。

 中国ではこれまでH7N9型にあわせて33人が感染、そのうち9人が死亡しています}

 中国市場の家禽からさらにウイルスが検出でもこれらの家禽はどこでウイルスに感染したのかは不明
China finds bird flu in five new sites: OIE WKZO (米国) OIE:中国でさらに5カ所で鳥インフルエンザを検出
 OIE(国際獣疫事務局:パリ本部)のウエブサイトで同局は、中国の五カ所の生きた鳥市場でH7N9ウイルスが見つかったと10日発表した。
 中国当局は江蘇省で3カ所、安徽省と浙江省の各1カ所の生きた家禽市場で売られていた家禽からウイルスを検出したことを報告した。鳥の種類については明記されていない。

 市場の家禽からH7N9ウイルスが見つかったという中国当局の発表は多いが、それらの家禽の流通経路を辿ると、その感染元が分かるはずであるが、未だに養鶏場などではウイルスは見つかっていないという、矛盾した答えしか中国側の発表にはない。

常日頃思っているが、矛盾という言葉は、中国政府の公式発表のために用意されている表現のようだ。古の時代には、この言葉で、現在の中国政府による公式発表のような内容は、戒められていたのだろうか?縦割り行政、官僚主義、等のもっとも悪い面が現れているうえ、汚職、賄賂が横行しているとなると、表面は磨き上げられていても、内部はさび付いた車と同じかも知れない。


 H7N9ウイルスは米国製造の生物兵器と主張
Chinese colonel claims new bird flu strain is a biological weapon from US Fox News (米国) 中国軍大佐、H7N9ウイルスは米国製造の生物兵器と主張
 中国空軍大佐のSr. Col. Dai Xu 氏は、6日、同氏のに、H7N9ウイルスは米国が作成した生物兵器であり、中国を動揺させる目的で用いたと記載した。
 さらに中国版ツイッターの Sina Weiboでも主張した。
 同氏は以下のようにも記載している。
 SARSの際も米国はイラクと開戦していたため、中国を動揺させるため生物心理学的兵器としてウイルスをまいた、その結果中国内は混乱に陥った、と説明している。今回も米国は類似のトリックで中国にパニックを起こそうとしているが、中国は冷静に対処すべきである、としている。


China’s Actions in Flu Cases Draw Critics The New York Times (米国) 中国のインフルエンザ対策、批判が噴出
 上海を中心に発生している新規の致死的鳥インフルエンザに対する中国側の対応の謎の中でも、もっともおおきなものは、中国内にある数百以上の医学および獣医学研究所が、なぜこの問題に迅速に対応しなかったか、または対応していたといして、なぜ情報を発しなかったのかである。
 検閲付きの中国内のメディアですら、注意深い表現ではあるが、当局の発表の遅れに疑問の声を上げだしている。
 最初に患者が見つかった2月19日から3月31日まで何も情報は出されなかったが、この間に中国人民会議が開かれていた。発表はその終了後2週間してからだった。通常、この期間は共産党は何らかの問題が起きても発表しない。
 
 若手共産党員の組織の機関誌であるThe Communist Youth Dailyですら、当局に批判的記事を最近掲載している。当局の情報の透明性や対策に対する不信感を人々は抱いているとしている。

 中国保健省は毎日3~5人の感染者を確認発表しているが、中国当局とWHOは感染は鳥から人だけであり、人人感染の証拠はないと言い張っている。
 各国政府はパンデミックに対する準備を始めているが、米国CDCも今週緊急オペレーティングセンターを発動した。

 未だに中国政府はH7N9鳥インフルエンザに感染した家禽農場を検出していない。政府は上海とその周辺の生きた家禽市場を閉鎖し、そして上海公園のハトを捕獲または安楽死させる等の対策を講じた。

 中国保健省は、発生事例のウイルス検査を迅速に行ってきたと断言し、農業省はそんなに発表していないが、それでも情報は公開しているといっている。

 西側の保健当局や科学者は、中国が故意に最初の発見から報告まで6週間隠していたのか分からないとしている:中国当局は3月31日まで検査結果が出なかったとしている。

 以下中国当局に対する批判と、H7N9ウイルスに関する専門家たちの意見が続く。



鳥インフル、感染者35人=渡り鳥と混合で変異か-中国 時事通信
 {中国で拡大しているH7N9型鳥インフルエンザの感染者は11日、江蘇省で新たに男性2人の感染が確認され、国内の感染者は上海市、浙江省、安徽省を含む1市3省の35人(うち9人死亡)となった。
 新たに感染確認された江蘇省の男性は、揚州市のホテルに勤務する調理師(31)と、蘇州市の教師(56)。3月31日と4月3日にそれぞれ発病し、現在は重体。2人と接触した計52人には異常は出ていないという。
 一方、新華社電によると、政府系研究機関の中国科学院は11日までに、H7N9型ウイルスを分析した結果、渡り鳥など東アジアの野鳥と、上海など長江デルタ地区の鳥が持つウイルスが混合し、遺伝子が変異した可能性があるとの報告をまとめた。}

10日
 

 本日は特記すべき情報だけ掲載。
 10日朝の段階でH7N9発病者数は28人、死者数は9人となっている。
  10日夕方段階では3人発病者が確認され31人となっている。発生地は同地域。

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Bird flu: Toll in China reaches 8; hundreds of people monitored Toronto Star  (カナダ) 中国の鳥インフルエンザ死者数8人に
 ロイター
 先に発病して入院していた83歳男性が死亡した。死亡者数はこれで8人となった。
 また感染者と接触した数百人について健康調査が続けられている。

 WHOは中国が数千羽の鳥を処分したり、接触者調査を総力をあげて行っていることを賞賛した。

Cases grow to 28, deaths to 9 in China's H7N9 outbreak CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 中国のH7N9インフルエンザ、発病者が28人、死者が9人に
 本日現在(米国時間)、中国のH7N9発病者数は28人、そして浙江省と上海で発病していた2人が死亡した。

9 dead of H7N9 bird flu in China Xinhua (中国、新華社) 中国、H7N9鳥インフルエンザで9人目の死者を確認
 発病者4人、死者1人が確認。

China's science academy kicks off H7N9 research Xinhua  (新華社、中国) 中国科学アカデミー、H7N9研究着手
 いかにしたら人がH7N9ウイルスに感染しないかを目的に研究チームが結成。
 ウイルスに対する人の免疫反応、抗インフルエンザ薬の効果など。

 ベトナムでH5N1鳥インフルエンザ死者発生
Vietnam confirms first human death from bird flu in over a year Fox News  (米国) ベトナム、1年ぶりにH5N1鳥インフルエンザ死者を確認
 4歳男児が3月23日に発病し、入院治療を受けたが4月4日に死亡した。H5N1鳥インフルエンザウイルス感染が確認された。
 両親が鶏を処分した後、男児は発熱などの症状を呈したとされる。周辺の鶏からH5N1ウイルスが検出された。
 ベトナムでのH5N1鳥インフルエンザ死者は昨年2月以来である。


 WHO、人人感染疑い例があることを初めて明らかに
「人から人感染」否定できず=鳥インフル、中国2家族で-WHO 時事通信
 {世界保健機関(WHO)は9日、中国東部でH7N9型鳥インフルエンザの感染が広がっている問題で、人から人へ感染した可能性が否定できないケースが2家族で見つかったことを明らかにした。動物との接触で感染したことも考えられ、中国衛生当局と調査を続けているが、確認されれば初めての事例となる。
 中国当局から報告を受けWHOが把握している感染例は計24例。うち7人の死亡を含め、21例が重篤化に至ったとしている。
 WHOは現時点で人から人への感染を確認していないが、「2家族で人から人への感染が疑われる事例がある」(報道官)と説明。2人家族と3人家族で、地域は上海市と江蘇省という。家族がそれぞれ動物から感染したとも考えられ、調査を続けている。}

 初期の87歳の患者の2人の息子例を含めて、家族内感染を疑わせる例は以前から知られていたが、それをWHOはこれまで否定してきていた。しかし、なぜ今更発表するのか解せない。
 WHOが中国当局の対応を賛美しているのも異常だが、このような発表も奇妙だ。
 チャン事務局長が中国人ということもあり、妙に中国寄りの発言が多い。と同時に中国に振り回されている可能性がある。

China bird flu cases rise, still no evidence of human transmission CNN International  (米国) 鳥インフルエンザ発病例増加、しかしいまだ人人感染の証拠はない
 …感染者数は21人になり、死者数は6人となった…
 
 報道内容は古い。米国内では予想に反してH7N9の関心はマスメディアで高くないようだ。

 H7N9ウイルスは変異が非常に速い
H7N9 bird flu may mutate 8 times faster than regular flu, study finds South China Morning Post (中国) H7N9ウイルスの変異は、通常の季節性インフルエンザの8倍;研究結果
 深セン市(香港となり)の研究チームが、H7N9ウイルスのヘマグルチニン(HA)タンパクの変化が  通常のインフルエンザの8倍速いと発表。中国南科学工科大学のチーム。
 エイズウイルスではこのような変異スピードはみられるが、インフルエンザウイルスでは初めてという。
 H7N9ウイルスはHAを介して人の呼吸器細胞を含めて動物の細胞に付着し、中に進入してゆく。
 HAタンパクの変化は非常に速くて、人への感染性が短時間で早まってゆくか、それとも無害なものに変わってゆくか判断できない、と研究者はコメントしている。
 
Bird flu found on S.Africa ostrich farm, no Chinese link seen Reuters (国際) 南アフリカのダチョウ農場で鳥インフルエンザが発生
 H7N1鳥インフルエンザで中国の鳥インフルエンザとは異なる。

  本当に紛らわしい。
  H7亜型の鳥インフルエンザが一斉に地球上に勢揃い??

中国の鳥インフル死者9人に、数カ月内にワクチン供給へ=報道 ロイター
 {中国証券報は10日、H7N9型向けのワクチンが中国当局に承認され、今年上期にも市場に供給される見込みだと伝えた。}
  これは家禽用ワクチンと考えられる。
  報道のタイトルが紛らわしい。
  ロイターにしては基本的ミスをしている。


  しかし家禽にとって弱毒性に過ぎないウイルスのワクチンを家禽に接種して、どのような意味があるのだろうか?
  報告では多くの家禽はH7N9ウイルスに感染してないようだ。

  ウイルス源を明確にしないままワクチン製造して??、と思う。

   ウイルスはどこにたむろしているのだろうか?

 上海周辺の家禽や野鳥からウイルスは検出されてない
 それにも関わらず地域内で散発的に人が感染して死んだり、重体になっている事実

上海の鳥から検出されず 感染ルートの解明難航か MSN産経ニュース
 {中国農業省などは10日までに、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が相次ぐ上海市の市場や飼育場の家禽類から7千以上のサンプルを調査した結果、H7N9型は検出されていないと明らかにした。中国紙、新聞晨報などが伝えた。

 世界保健機関(WHO)は食用の生きた鳥から人に感染した可能性があるとしたが、感染源や感染ルートの特定につながる情報は依然として限られており、調査は難航している。

 上海市当局は11万羽以上の食用の鳥を殺処分するなど感染阻止に躍起になっている。しかし、9日も、市内で男性(77)ら2人の感染が新たに確認されており、予断を許さない状況が続く。

 上海周辺の湿地帯は渡り鳥の重要な休息地。中国政府はウイルスが渡り鳥を介して中国に入った可能性にも注目し、国家林業局は上海で渡り鳥など野生の鳥の調査も実施したが、H7N9型は検出されなかった

             


Chinese police detain 3 for spreading false rumors bird flu had been found in ... Washington Post (米国) 中国警察、省内で鳥インフルエンザが確認されたとの噂を流した3人を拘留
 中国国営通信の新華社によると、2人はマイクロブログで自分たちの住む貴州省の市場で家禽からH7N9ウイルスが検出されたと書いた。5日間の拘留となっている。
 もう1人は積極的に噂を広めたということで10日間の拘留となっている。

中国、デマ流した10人拘束-鳥インフル感染で 北國新聞
 {中国メディアによると、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が出たなどというデマをインターネット上に流したとして10日までに、中国各地で新たに少なくとも10人が公安当局に拘束された。

 陝西省西安市の男性は短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」などに「陝西省で鳥インフルエンザウイルスに感染した十数人が死亡した」との虚偽の情報を書き込み、刑事拘留処分となった。
 貴州省でも「生きたニワトリなどを売る市場で鳥インフルエンザウイルスが検出された」とのデマを流した3人が行政拘留処分を受けた。}

 変な国だと思うが、デマ(?)を流す目的がよく分からない。反共団体なのか、それとも政府に不満を持っている人々なのか?
 デマのうち3割が本当であるかも知れないし、まったくデマなのかも知れないし…。


 感染者、さらに増加
中国、鳥インフル感染者31人に 新たに3人確認 東京新聞
 {中国江蘇省政府は10日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者を新たに2人確認したと発表。浙江省政府は同日、感染者1人を新たに確認したと発表した。中国全体の感染者は死者計9人を含め計31人になった。
 江蘇省で確認されたのは、3月29日に発症し重体となっている無錫市の70歳の男性と、2日に発症し重症となっている同市の74歳の男性。浙江省の1人は、杭州市に住む65歳の男性の農民。
 江蘇省の2人は、計31人の接触者が確認されたが、発熱などの症状を訴えている人はいない。浙江省の1人の接触者については不明。}


 鳥インフル、感染者33人に=上海の男児は回復・退院-中国 時事通信
 さらに上海市で確認されたのは76歳の無職の女性と81歳の農民の女性で、容体は安定している。

Two More H7N9 Cases Reported in Shanghai CRIENGLISH.com  (中国) 上海でさらに感染者2人が確認
 76歳女性。4月1日に咳、咽頭痛、全身倦怠、翌日に発熱。5日に受診。9日夜にH7N9ウイルス感染が確認された。状態は安定。
 81歳女性。下痢と発熱で発病。9日に夜にH7N9ウイルス感染が確認。


 
9日


 参考:昨日の訪問者。多くは東京、大阪、横浜などの大都市からが多い。
 H7N9に対する関心度は大都会の人々が中心。
 多くの情報が入り、それだけ関心度が高いのだろうか。




 8日の時点で、東部中国で発生しているH7N9インフルエンザ患者数は24人、うち死者数が7人となっている。上海と江蘇、安徽、浙江3省。死亡者以外2人を除いて重体となっている。
 また香港では疑い例が7人でていて、ウイルス検査中とされる。

 何でこの地域にかたまって感染者が出ているのだろうか?
 上海からウイルスが拡大した?



 人人感染は起きていないと、中国当局、そしてWHOは発表しているが、いずれにしても上海周辺にウイルスが存在しているのは明らかである。
 そのウイルスがどこから来たのか。その疑問に答える発表は一切ない。
 渡り鳥がもたらしたような発表を農業省はしているが、何でこの地だけに渡り鳥がウイルスをもたらしたのか、非常に疑問である。通常は南の広東省周辺に渡り鳥はウイルスを広げているのだから、今回の事件は、明らかに変なのである。

 渡り鳥が絨毯爆撃のように、この地域だけにウイルスを落としていった?

 米国陰謀説も噂される
New Bird Flu is a US Conspiracy, Chinese Military Official Says Wall Street Journal (blog) (ウォールストリート・ジャーナル、米国) 新規鳥インフルエンザは米国の陰謀、中国の軍隊高官がブログで発表
 {空軍大佐であり、軍事戦略家であるDai Xuが中国のブログサイトのSina Weibo に意見を掲載。
 米国が中国にパニックを起こすためにしくんだ陰謀である故、国は無視するべきであると主張。
 SARSの際も米国はイラクと開戦していたため、中国を動揺させるため生物心理学的兵器としてウイルスをまいた、その結果中国内は混乱に陥った、と説明している。今回も米国は類似のトリックで中国にパニックを起こそうとしているが、中国は冷静に対処すべきである、としている。
 ネットに掲載された記事は削除されたが、他のサイトに転載された。}

 う~ん、確かに、騒いでいるのは中国、そして日本を含めてその周辺国ではある。
 米国、カナダの報道機関は比較的冷静で、一般市民はさほど関心を抱いていない印象を受ける。

Bird flu in Boston: Do you need to worry  Boston.com (米国) ボストンに鳥インフルエンザがくる?心配する必要はあるか?
 先週新規鳥インフルエンザ株について警戒すべき情報が多くでた。
 どの程度我々はこのH7N9がパンデミックを起こし、このボストンまで拡大する可能性について心配すれば良いのだろうか?
 それほどの心配はない。ウイルスは人人感染してないから心配はないと保健当局では言っている。ほとんどの人々は家禽を扱った後に感染している。
 これまで米国内では感染例は報告されていない。

 「米国内の人々は特別感染予防の必要はない。通常の生活を送っていても問題はない」、とCDCのトム・フリーデン長官がNBCニュースで語った。

 しかし、このウイルスに関して未だ不明なことが多い。
 「我々はこのウイルスが世界的危機を起こすかどうかについて予知できない。ウイルスは非常に危険になる可能性を持っている。我々は警戒し続ける必要がある」、とマサチュウセッツ州公衆衛生局の感染症専門家のアル・デマリア医師が警告している。
 世界的パンデミックは20~40年ごとに発生している。しかし現代は遺伝子分析が可能で、新規に発生したウイルスは迅速に同定される。
 「我々は以前は検出されなかったウイルスを見つけることができる」
 「しかしこのウイルスの危険性に関して十分分かっていない。だから我々は詳細にウイルスの動向をモニターする必要がある」。デマリア医師はそのように説明している。

 H5N1ウイルスに対しては、米国でワクチンを備蓄している。
 しかしH7N9ウイルスに対するワクチンは作成されていない。

Ohio Doctors Keeping Close Eye on Bird Flu in China Fox 28 (米国) オハイオ州の医師たちは、中国の鳥インフルエンザを注視
 中国東部で発生している鳥インフルエンザをオハイオ州保健局では、警戒感を強くしている。
 報告によると中国ではさらなる感染者が発生しており、保健局の専門家たちはウイルスがどの程度オハイオ州に危険性をもたらすのか注視している。

 10年前に我々はH5N1鳥インフルエンザについて多くを学んだ。その拡大の可能性、それに対する対策など。
 今回、ウイルスに対する拡大対策はH5N1から学んでいる。
 そのように獣医感染予防学の専門家はコメントしている。

中国の鳥インフル 感染者24人に…新たに1人死亡 テレビ朝日
 …
 生きた鳥の販売禁止が続いていることなどから、鳥料理の店などで影響が出始めています。感染者がいない都市でも鶏肉や卵の価格が下落、その一方で、魚介類などの価格が上がるなど、小売りへの影響も拡大しています。8日の上海株式市場は、ウィルスの感染拡大によって、利用客の減少が懸念される旅行や航空会社の株が売られ、今年の安値を連日で更新しました。
 …

 岡山県では厳戒態勢
鳥インフル 侵入警戒・・・県など 読売新聞


<入国者体温監視/鶏舎入り口消毒>

 中国東部で鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者が相次いで見つかっている問題で、県内でも万一の事態に備え、県や空港、検疫所などは情報を共有しながら、警戒を強めている。

・岡山空港
 上海便が就航している岡山空港(岡山市北区)では、広島検疫所岡山空港出張所が2日から、空港出入国エリアにポスターを掲示。発熱などの症状が出た場合の申告や、渡航先で家禽(かきん)類に近づかないことなどを呼びかけている。
 入国者に対しては、体表温度を測定するサーモグラフィーで監視。中国からの入国者で体温が38度以上を示す赤色が表示された場合には、遺伝子検査をしてH7N9型の感染の有無を調べることにしている。

・県庁
 県は5日、関係部局対策会議を県庁で開き、ウイルスが国内に侵入した場合の対応策について協議。関係機関が迅速に情報を共有することを確認した。

 健康推進課は、県内の医療機関に対し、38度以上の高熱があり、かつ中国への渡航歴がある患者を診察した場合、県に報告するよう県医師会や市、郡の医師会を通じて求めた。

 畜産課は毎月、県内の45農場を抽出して鶏の遺伝子検査を実施。県内の各養鶏業者に対し、毎月1回、死亡鶏数などの報告を求めているが、担当者は「万全の体制で予防に努める。万一の時は、早期発見で被害を最小限に抑える」とする。

・養鶏業者
 2007年、養鶏場の鶏が高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染し、全1万2000羽が殺処分された高梁市の橋本忠志さん(70)は、以来、養鶏場の入り口と鶏舎の入り口の計7か所全てに消石灰をまいて消毒、感染予防に努めている。

 養鶏場では現在、同じ日に他の養鶏場に行った人や、1週間以内に海外に渡航したことがある人は立ち入り禁止などの措置も取られている。


Risks of deadly new flu spreading to B.C. are low The Province  (カナダ) 致死的鳥インフルエンザ、ブリティシュ・コロンビア州に拡大してくる危険性は低い
 BC州保健局の医療政務官の談話。
 拡大してきたとしても、空港から病院等の対策は十分考えられている。


 大量の野鳥が死んでいるという中国ネットでの書き込みが相次ぐ
 詳細は不明であるが、写真付きの書き込みが相次いでいるという。
中国】長江流域で鳥インフルエンザ拡大か!? スズメやハトの不審死の報告相次ぐ ロケットニュース24



鳥インフルエンザ:北九州市が課長会議 「情報収集を」 /福岡 毎日新聞
 {中国でH7N9型鳥インフルエンザの感染が相次いでいることを受けて、北九州市は8日、関係局の総務担当課長会議を開いた。市役所内で情報を共有し、感染者が確認された場合、素早く対応することが狙い。

 会議には約25人が出席。医師の郡山一明・市危機管理参与が「北九州市内で感染者が確認されてもおかしくはない。情報収集のアンテナを高くしておく必要がある」と指摘した。

 市は5日付で市医師会などに感染者の情報提供を依頼。感染者が出た場合、小倉北区の市立医療センターで対応する方針だ。}
 
 中国、全土的に家禽のウイルス検査に
China to Run Live Poultry Tests Nationwide to Contain H7N9 Flu Businessweek (米国) 中国、国内の生きた家禽市場でウイルス検査に
 中国政府は地方の行政府に、家禽市場から家禽の組織検体を集めるように指示した。東部地域で発生しているH7N9鳥インフルエンザの感染源を特定するのが目的。

 農業省の通達は、今月末まで1施設から少なくとも30羽の家禽から血液、呼吸器スワブ、直腸スワブなどを採取するよう決められている。また家禽農場や家禽の処分場も同じように検体を提出するように伝えられている。

 ウイルスの発生が確認された省では全ての市場で、その省に隣接している省では全ての郡の一カ所の市場で、他の省では少なくとも一カ所の市場が対象とされる。

China reports another bird flu death, total now 8 Reuters  (国際) 中国のH7N9インフルエンザ、さらに死者が発生
 3月20日に発病し、4月2日にH7N9感染が確認された江蘇省の83歳男性が死亡し、死者数が計8人となった。

鳥インフル、警戒水準は「警戒態勢」 WHO報道官 日本経済新聞
{世界保健機関(WHO)のハートル報道官は9日、中国で感染者が増えている鳥インフルエンザウイルス「H7N9型」の警戒水準(フェーズ)について、「あえて言えば『警戒態勢』の段階」と語った。WHOは現在、ウイルス感染の警戒水準の定義を見直す作業の途中で明確にフェーズを指定できないため、抽象的に表現した。

 ハートル氏はH7N9型の現状を旧基準に当てはめると「フェーズ3」に該当すると指摘。WHOによると「3」は強毒性の鳥インフル「H5N1」と同じ分類で、新型による感染はあるが、継続的な人から人への感染はない状況を示す。ただ、旧基準は地理的な広がりのみでフェーズを引き上げる仕組みが問題視されていた。

 一方、中国の当局がH7N9型に関する報道統制を強めていることについては「コメントできない。中国の当局は我々と密接に連携している」と述べた。}
8日


 情報発信は日本の報道機関では多く、欧州では少ないようだ。米国も多くはない。
 米国の場合、ロイター、APなどの国際的通信社からの情報を各報道機関がニュースとして発信している。またCDCからも多くの発表があり、さらに世界の専門家の意見を電話インタビューで聞き、それをまとめて報道の中で掲載している。
 現在の日本の報道機関の情報内容は、中国当局から発表された感染者確認情報と、当局の対策内容などが中心で、各社の報道内容は横並びであり、今後の状況を予知できる材料にはなっていない。
 どこどこでまた感染者が確認されました等という情報だけでは、単なる煽りに過ぎない。
 情報発信競争をしているかのようだ。


 7日段階で中国のH7N9インフルエンザ発病者は21人となった。うち死者数は6人、残りの半数以上は重体となっている。
 中国当局の発表を信じると、最初の例は2月18日に発病、そして20例目が4月上旬となる。
 発病者の発生増加率が時間と共に上がってきてなく、一定ペースで発生しているような感を受ける。
 要するにダラダラとした感じ。ウイルスの感染源が限定されているからだろうか?それとも十分把握されていないからだろうか?
 感染者数の増加率が上がってこないことは、人人感染を起こしていないことも示唆される。
 人人感染を起こし出すと、感染者数は対数的に増え出す。
 そう判断するにはまだ早いか?

 感染者の多くは中~高年者であるのが特徴である。
 もしかすると若年者は発病しても医療機関を受診するほどには重症化しないのかも知れない。
 中国における一般市民の医療機関受診状況が不明なので、日本と同じレベルでは捉えることはできないのかも知れない。

 市場で見つかっているウイルス感染家禽やハトの感染源はいまだ分かっていない。
 ハトの類まで感染しているのだから、環境内に群れるようにウイルスが蔓延しているようにも思えるがどうなのだろうか?
 
 WHOは中国当局と密接な連絡体制をとっているとされるが、妙に中国の対策をほめあげている。
 チャン事務局長が中国人(香港出身)ということで、中国に対して発言力はあると思うが、中国側から十分な科学的情報を引き出せていないように思う。

 ウイルスはどこにたむろしているのか?
 野鳥にはどの程度感染しているのか?
 市場で見つかったハトや鶏はどこでウイルスに感染したのか?
今、急がれることは、WHOを中心とした国際調査団が中国内で自由な調査を行うことで、そしてその内容を迅速に国際社会に発表することである。中国当局が発表した内容を頻繁に報道に載せても意味が薄い。

China reports 3 more cases of new bird flu virus HeraldNet  (米国) 中国、新規鳥インフルエンザ感染者が新たに3人確認
 上海で2人、安徽省で1人、H7N9感染者が7日確認され、感染者数は21人となった。死者数は6人。

 WHO、国際調査団派遣について中国当局と話し合いに
World Health Organization talks with China about sending team to look into bird ... Washington Post  (米国) 
 チームは疫学専門家、検査専門家、そしてコミュニケーション学専門家からなる。
 しかしまだ調整段階。


 やっぱりね…。
 どこまで中国が調査団に立ち入りを許すのかが問題。

Bird flu no reason to panic: WHO Xinhua  (中国、新華社) WHO:パニックになる理由はない

 中国国営通信の新華社はしきりにWHOのコメントを載せるが、WHO事務局長が中国人のせいか、新華社がWHOの言葉を借りて、心配ないと発表すると、なんか臭う感じもする。
 もっともWHOは事実を伝えていることは間違いはない。たとえば分かっていないことは多いとか、人人感染の可能性は低いとか、しかし状況は注視する必要があるなど。

China more prepared than during SARS outbreak: official Xinhua  (中国、新華社) 中国、SARS流行時に比較して、より対策が強化さている:当局
 10年前のSARS流行時に比較して中国は公衆衛生危機管理が強化されている、と保健当局の高官が8日に語った。
 国家保健家族計画委員会所属のH7N9インフルエンザ予防と制御事務局の長官である、リアング・ワンニアン氏が北京の記者会見で次のように語った。
 この10年間に、中国の疾病管理ネットワークと登録制度は著しく変わった。
 中央と地方で、公衆衛生危機にどのように対応するか詳細な行動計画が作成されている。
 記者会見のSARSの頃と現在の体制でどのような違いがあるか質問された際の同氏の答えである。

  妙に新華社は中国当局の対策について自画自賛している。


 狂犬病を知っていますか?

 毎年世界で5万人が死亡しているが、人人感染はしないものの、ウイルス感染した犬やコウモリ、さらには他の哺乳動物から人が感染する。
 もちろん人の発病者が他の人に噛みついたら、唾液からウイルスは感染する。
 先進国では犬にワクチンが投与されているから、人の感染者はほとんどいない。
 しかし、中国やインドなどでは未だに多くの感染者が出て死亡する。
 人が感染したら死亡する。

 一般には感染した動物の咬み傷などから唾液と共にウイルスが伝染する場合が多く、傷口や目・唇など粘膜部を舐められた場合も危険性が高い。狂犬病ウイルスはヒトを含む全ての哺乳類に感染し、人への感染源のほとんどがイヌであるが、イヌ以外の野生動物も感染源となっている。

 通常、ヒトからヒトへ感染することはないが、角膜移植や臓器移植によるレシピエント(移植患者)への感染例がある。

 H7N9鳥インフルエンザも人人感染しなくても、多くの野鳥がウイルスを保有するようになると、世界中で人が感染し、多くの死者がこれから出ることもあり得る。

 人人感染しなくても危険な感染症の例として上記のように狂犬病があげられる。


 さらに3人の感染者、うち1人死亡、が確認
One more H7N9 virus death in Shanghai South China Morning Post  (中国) 上海で1人死亡、さらに2人感染者が確認
 中国東部で3人のH7N9感染者が確認され、1人が死亡した。国営メディアが8日遅くに発表した。
 
 上海行政府は64歳男性がH7N9インフルエンザで死亡したと発表。
 男性は7日夜に死亡したが、1週間前に悪寒で発病し、3日に病院を受診し、肺炎症状を呈していたとされる。7日に呼吸状態が悪くなり入院したが、数時間後に死亡した。死後にH7N9ウイルス感染が確認された。

 さらに江蘇省で2名の感染が確認された。
 85歳男性と25歳無職女性である。
 1人の死亡者と2人の感染者の確認で、東部中国におけるH7N9感染者数は24人となった。

 また香港では7人の感染疑い例が検査中とされる。
 先に感染が疑われた2人は陰性だった。

 7日


 管理人の覚え書き (これは個人的メモです。決してコピーして配布したり、このことで取材申し込みの連絡はしないでください)
 
 (1)中国からの家禽産物(冷凍肉など)に注意しよう。
 H7N9ウイルスは多くの家禽に感染している可能性がある。感染家禽は無症状。

 かって中国から輸入された冷凍肉にH5N1ウイルスが付着していた事例があった。
 以下に紹介。
 2005年7月20日
 USA TODAY  Bird flu found in meat shipped from China to Japan 中国から日本に出荷された肉に鳥インフルエンザウイルスが混入
 {2年前に中国から日本へ輸出された冷凍アヒルの肉にH5N1ウイルスが混入していたことが、日本人研究者の発表で判明した。いかに簡単にウイルスが国境を越えることが出るか、いかにウイルスを除去するのが難しいか、改めて保健当局では言っている。
 WHOでは、ウイルスが肉製品に混入したのは初めてではないが、(H5N1)ウイルスの強さとアジアにおける拡大を示している事例だと説明している。しかしWHOでは、肉調理に注意する限り消費者にとって危険なことはないと説明している。すなわち頻回なる調理台と手の洗い、全ての肉が十分加熱されていること、および血液の混入がないことである。
 中国における情報公開の不透明性が論議されている最中での発表であるが、WHOは、今回の研究の意味合いとして、中国ではすでに2年前(当製品が出荷された頃)H5N1ウイルスが家禽の間で広がりをみせていたことをも示している、と説明した。}

(2)日本の報道機関は誤解している

 H7N9ウイルスが人人感染してないから、まだ安心である、またはパンデミックの不安はない、等との表現がある。これは間違いである。
 唯一今朝の読売新聞の社説で正しい表現がみられている。(下方で紹介)。
 {感染した鳥に症状がでないまま、鳥が大量死するといった異変が生じないまま、人への感染が広がる恐れがある。}

 人から人へ感染する能力が低くても、ウイルス感染した野鳥や家禽が周辺に増えてきても、その兆候は分からない。しかしその排泄物などから人にウイルスが感染し、発病した人は重症肺炎を起こして死亡する。
 鳥->人の感染経路でも、ウイルスが通常の野鳥、多くの家禽に感染していて、ウイルスの人への感染力と病原性が高ければ、H5N1ウイルス以上に悲惨なパンデミックも起きえる。
 パンデミックの定義が、人人感染によるとされているならば、定義を変える必要がある。

 {悪魔が罪のない鳥たちに、変異させたH7N9ウイルスを感染させ、鳥たちはそのウイルスを抱いて中国東部から伝書鳩のごとく世界にウイルスを運ぶ。}
 昨晩の悪夢である。
 ウイルスが弱毒性であり、容易に鳥の間で感染しやすく、かつ人にも感染しやすく、人に感染したら高致死性であるとしたなら、これはかってのヒッチコックの世界に似てくる。またすごく切れ味の良い頭脳的生物兵器ともなり得る。
 今晩も悪夢をみるのだろうか…。それとも正夢に?

 いまだウイルスの発生源は分かっていないのである。感染した家禽が市場で見つかり、殺処分を受けているだけである。

(3)中国からの情報は国営機関が発表。それを新華社が伝えているだけである。
 
  一見情報量が多く感じられるが、それは当局からの発表回数が多いだけで、科学的調査、科学的見解、論理的考察は一切ない。本当かどうか分からない中国側の発表を頻回に伝える日本の報道機関にも呆れる。
  今、重要なのは数少ない情報の中から、論理的に推察されるシナリオを読みとってゆき、それに基づいて対策を講じることである…、と思う。
 ウイルス源はどこか?野鳥や養鶏場にウイルスはワンサカいるのか?他の省で発生がないのはなぜなのか?そこまで野鳥が飛んでいかないから?それともそこまで調査が行われていないから?
 多くの感染症死者が多い中国では、重症インフルエンザで病院へ運ばれるのは特殊な人だけ?
 新規にウイルスがもっとも出やすい広東省ではH7N9ウイルスは野鳥や家禽に感染していないのか?もしそうならなぜなのか?ものすごく分からないことが多いのである…、これは僕だけ?みんなはWHOも含めて分かっている?

(4)スポーツ紙などで馬鹿な内容が記載されている。

 専門家がウイルスが黄砂に乗ってくると警告している?
 よしんばウイルスが黄砂に混じっていても、数百万単位のウイルス粒子が、一握りの黄砂に混じってない限り、感染などおきやしない。一握りの黄砂に数個のウイルス粒子がいても、それは単なるゴミと同じである。
 それよりも感染した鳥が排泄物を落としてゆく方が危険なのである。


 H7N9鳥インフルエンザ発病者数18人に増加
  感染者は上海市、江蘇省、浙江省、安徽省で計18人、うち死者は6人に上っている。
上海で新たに2人感染=鳥インフル 時事通信
 中国・上海市政府は6日、H7N9型鳥インフルエンザへの感染者を新たに2人確認したと発表した。上海の感染者はこれで8人(うち4人死亡)。中国では安徽、江蘇、浙江の3省も含め計18人(うち6人死亡)となった。

Killer bird flu has mutated and may now spread around globe, scientists warn Express.co.uk  (英国) 専門家たちが警告:殺人的鳥インフルエンザウイルスが変異して、今、世界中に拡大するかも知れない
 上海のH7N9ウイルスの遺伝子分析をした専門家は、ウイルスは今全く別なウイルスに変異して、鳥以外の動物に感染しやすくなり、広く食物連鎖の中にウイルスが入り込んできた、と警告している。
 それはウイルスが中国から世界に広がる可能性を意味し、最終的に人に容易に感染するウイルスに変異してゆくと推定される。
 他。

鳥インフル、杭州でウズラ購入後に発症 日本経済新聞
 中国浙江省杭州で鳥インフルエンザウイルス「H7N9型」に感染した患者が発症前にウズラを購入、食べていたことが分かった。6日の新華社電によると、杭州市当局がウズラを販売していた市場を調べたところ、H7N9型ウイルスを検出。同日早朝までに同市場内の生きた鳥を処分した。当局では感染経路について詳しく調べる。
 中国でこれまでに確認された感染者は16人(うち死者は6人)。6日は新たな感染者や死者の報告は入っていない。


China closes Nanjing market over H7N9 bird flu BBC News  (英国) 中国、南京の家禽市場を閉鎖に
 中国は上海でさらに新規の2名のH7N9感染者を確認した。
 現在H7N9感染が確認された総計は18人となった。
 6人が死亡したが、WHOはそのほかに8人が重篤な状態であるとしている。
 
 対策として中国当局は先に上海の市場の閉鎖を行ったが、今日、南京での家禽の売買を禁止した。
 中国の国営通信であり新華社は、当局が週の初めにウイルスの痕跡が確認された上海の2つの市場で数万羽の家禽を処分したと伝えた。
 
 南京の当局ではウイルスは家禽市場で検出されてないと語り、家禽の売買禁止措置はあくまでも予防のためであることを示唆している。
 
 生きた家禽市場は、中国で家禽を売る伝統的方法となっている。
 
 声明でWHOは、本日もウイルスの人人感染の証拠は得られていないと発表している。
 しかし18人の発病者の周辺にいた接触者500人以上の健康状態は詳細にフォローしていると伝えた。
 また江蘇省で早くに発病した人と接触した1人が症状を呈していることから検査中であることも伝えている。
 
 鳥インフル、感染源や経路の解明難航 読売新聞
 
 中国東部でH7N9型鳥インフルエンザの感染者が確認されてから7日で1週間となる。
 感染が確認されたのは6日までに16人、死者は6人となった。習近平シージンピン国家主席と李克強リークォーチャン首相は、感染者の治療と感染防止対策を強化するよう関係当局に指示。上海市や南京市では6日から生きた鳥の販売が禁止された。ただ、感染経路ははっきりせず、ウイルスの変異や感染拡大の懸念が強まっている。

 H7N9型ウイルスの人への感染が世界で初めて確認されたのは3月31日。中国政府が、上海市の男性2人の死亡と、安徽省の女性の危篤状態を発表した。その後、同市と、隣接する江蘇、浙江両省で感染者が相次いで確認されている。

 上海市ではこれまでに、死亡した男性が働いていた市場を含む3か所の市場で採取したハトやニワトリなどのサンプルから同型ウイルスの陽性反応が出たほか、6日は浙江省杭州市でも感染者がウズラを買った屋台で同型ウイルスが検出された。しかし、鳥類との接触が確認できない感染者も多く、感染源や感染経路の解明は難航している。

中国鳥インフル 感染実態を迅速に開示せよ(4月7日付・読売社説) 読売新聞
 以下要点をピックアップ。

 ・感染が世界に広がる恐れもある。中国政府は感染拡大を防ぐため、対策を強化し、情報開示を徹底することが重要だ。
 ・H7N9ウイルスはこれまで中国、韓国で蔓延していた3種類の鳥インフルエンザの遺伝子が入り混じったものとみられている。鳥などで感染を繰り返すうちに、遺伝子が変異して人に対する感染力を持ったようだ。
 ・感染した鳥に症状がでないまま、鳥が大量死するといった異変が生じないまま、人への感染が広がる恐れがある。
 ・新たなウイルスの評価、分析のために世界の専門家の協力が重要だ。
 ・新型インフルエンザ対策特別措置法が、今月中にも施行される。感染拡大を防ぐため、政府や自治体が、行動計画に基づき、外出自粛などを求めることを盛り込んでいる。対策の柱とすべきだ。

China Reports Two More Bird Flu Cases Voice of America  (米国) 中国、さらなる鳥インフルエンザ発病者2名を報告
 中国はさらに2名の鳥インフルエンザ感染者が上海で確認されたと発表した。そして当局は近くの南京の生きた家禽市場を閉鎖し、市内における家禽の売買を禁止した。
 
 上海当局は6日、最新のH7N9発病者は、66歳と74歳の男性あると発表した。二人は3月末に発病し、この2日間に肺炎と診断された。
 中国は東部の人口過密地帯で18人のウイルス感染者(正確には発病者)を確認している。6人の死者が出ているが、全て上海と近くの浙江省で記録されている。
 
 保健当局は発病者はウイルス感染した家禽に直接接触して感染したと推定しており、人人感染の証拠は得られていないとしている。
 
 中国の食品医薬品管理局は6日、静脈注射用抗インフルエンザ薬のペラミビルを承認した(米国のBioCryst社開発、日本では塩野義製薬開発となっているが、元々は前者が開発、その後者が販売:訳者)。

WHO情報 6 April 2013
 Human infection with influenza A(H7N9) virus in China - update

要点のみ
 ・中国保健省はさらなる2名の感染者の発生を報告し、内訳は感染者合計18名、6人死亡、10人重体、2名軽症となっている。
 ・最新の感染者は74歳男性(3月28日発病)、および66歳男性(3月29日発病)となっている。
 ・530人以上の感染者と濃厚接触した人々の健康状態が観察されている。江蘇省で先に感染が確認された患者と接触した人が発熱しており、現在検査中である。
 ・中国政府は積極的に今回のH7N9発生事件を調査しており、監視体制を強化している。
 ・最近発生していた重症呼吸器感染症患者について、ウイルス検査を行い結果が出たなら、新たに感染事例が判明するかも知れない。
 ・WHOは中国当局と密に連携して状況をフォローしている。

鳥インフル、感染源や経路の解明難航 読売新聞
 {上海市ではこれまでに、死亡した男性が働いていた市場を含む3か所の市場で採取したハトやニワトリなどのサンプルから同型ウイルスの陽性反応が出たほか、浙江省杭州市でも感染者がウズラを買った屋台で同型ウイルスが検出された。しかし、鳥類との接触が確認できない感染者も多く、感染源や感染経路の解明は難航している。}

 問題はそれら家禽がどこでウイルス感染したのかである。
 ハトや鶏がどこでウイルスに感染したのか明確にされなければ、ウイルス拡大を防止できないのは自明なことである。

Dead sparrows in Nanjing not infected with H7N9 People's Daily Online  (中国) 南京で見つかった雀の死骸からはH7N9ウイルスは検出されず
 南京で10羽雀の死骸が見つかったが、当局によるとH7N9ウイルスは検出されなかったという。

 ネットに市民から5日夜に死骸が写真入りで投稿され、南京にウイルスが拡大してきた不安が市内に広がっていた。
 7日に当局はウイルスが検出されなかったと発表した。

China confident it can control bird flu outbreak Toronto Sun  (カナダ) 中国、鳥インフルエンザ発生を制御できると発言
 ロイター

 中国はH7N9鳥インフルエンザの発生を制御できると、保健当局の高官がロイターに語った。
 
 中国は総力をあげて鳥インフルエンザと闘っており、そして数百人の、感染者と接触した人々の健康モニターをし、さらにウイルスの痕跡が見つかった市場で数万羽の家禽を処分している。
 「我々は効果的にH7N9ウイルスを制御できていると自信を持っている」と、国家衛生家族計画委員会(China’s National Health and Family Planning Commission )のLi Bin長官が、北京で開催されたWHO後援の会議の合間に、ロイター記者に語った。


 上海でさらに感染者2名確認
鳥インフル:中国感染者20人に 上海で新たに2人  毎日新聞
 {上海市政府は7日、新たに59歳男性と67歳男性の2人の感染が確認されたと発表した。ともに治療中という。接触者に症状は出ていない。感染者は上海市、安徽、江蘇、浙江各省で計20人(うち死者6人)になった。}
 安徽省で1人発生
上海市民「マスクなんて不要」…感染は21人に 読売新聞
 安徽省政府も同日、55歳の男性1人の感染を発表、中国国内の感染者は計21人となった。中国各地では、食用以外の鳥類についても、人との接触を遮断する動きが広がっている

Taiwanese experts in Shanghai to observe H7N9 flu control strategy Focus Taiwan News Channel (台湾) 台湾の専門家、上海のH7N9対策を視察に
 台湾の医師2名が上海の病院を訪れ、患者治療の状況などを視察している。

6日


 H7N9発病者16人、死者6人H5N1以上に感染しやすい

 


 H7N9鳥インフルエンザウイルスの怪 Silent killer
  話はそう単純ではない。安易に考えるべきではない。
  上海の市場でハトからウイルスが検出されたが、ハトは日本まで飛んでこないから心配はない等と、単細胞的発想は危険である。


  ウイルスは本当に上海、安徽省、江蘇省、浙江省の家禽、野鳥、ブタなどの動物に感染しているのだろうか?弱毒性故、無症状で発見されづらいということで、これまで気がつかれなかったのだろうか?
  上海の市場でハトからウイルスが検出されたということで、上海当局は市場内の大量の家禽を処分しているが、それら家禽にウイルスは本当に感染していたのだろうか?
  ウイルスの汚染状態を確認しないで、家禽を処理する?
    -->5日遅くに以下の報道。{中国農業省は同日、上海市内の三つの農産物卸売市場で採取した鶏やハト、土壌など19サンプルから、感染者と起源がほぼ同じとみられるH7N9型ウイルスを検出したと発表。ウイルスが広範囲で確認された市内の市場を全面的に閉鎖することで感染拡大を防ぐ。}時事通信
         
  感染者が発生した環境内の野鳥、家禽などでウイルスは検出されているのだろうか?
  なぜ農業省は何も発表しないのだろうか?調査はしているのだろうか?
  農業省と保健省は緊密に連携をとっているのだろうか?
   4月3日、農業省発表記事(国営通信 新華社):疫学的調査でH7N9ウイルス感染は動物(鳥類を中心?)では見つかっていない。人での発病が報告された後、これらの地域の動物を対象に疫学的調査を開始した。サンプルを採取してウイルス検出作業が行われている。
   --->なんか変な発表であるが、非常に作業開始が遅い。

  環境内のウイルス汚染状態が明らかにならない限り、H7N9ウイルスの拡大状況、さらには日本への拡大の可能性などは予知できない。

  H7N9ウイルスは野鳥、鶏に感染しても病的状態を起こさない故、人が発病しない限り、ウイルスの存在に気がつかない。
  これはH5N1鳥インフルエンザ以上に危険な状態となる。
  H5N1ウイルスは野鳥や鶏が感染すると死ぬから、ウイルスの存在には気がつく。

  しかしH7N9ウイルスは鳥に感染しても鳥は無症状のまま飛び回る。ハト、カラス、雀…。しかしウイルスの存在に誰も気がつかない。人が発病して、または人が死んで、初めてウイルスの存在に気がつく。

     まさしくサイレント・キラーウイルスと言える;Silent killer virus
                                    ;鳥は無症状、人には致死的。
  中国内でH7N9鳥インフルエンザウイルスは、どの程度環境内に広がっているのか、中国政府が科学的調査を行い、信用できる発表を行わない限り、H7N9ウイルスによるパンデミック発生の不安は消えない。


 香港で上海帰りの少女がH7N9を発症した疑い
Hong Kong reports first suspected case of H7N9 The Economic Times (香港) 香港、初のH7N9発病疑い例
 上海から帰った7歳少女がH7N9感染疑いで入院、隔離された。
 少女は3月末、上海で家禽に接触したという。発熱を含むインフルエンザ様症状を呈しているとされるが詳細は不明。検査結果は5日遅くに判明予定という。
     後の報道でウイルスは陰性と確認された。
China kills market birds as flu found in pigeons Medical Xpress  (米国) 中国、ハトからインフルエンザウイルスを検出したため、市場の家禽を殺処分に

China closes markets, culls birds to curb H7N9 virus The West Australian  (オーストラリア)中国、H7N9ウイルス駆除のために市場の封鎖、および家禽の殺処分に

IATA Says Monitoring Bird Flu Outbreak in China Fox Business  (米国) 国際航空運送協会(IATA)は中国での鳥インフルエンザ発生を注視と発表
 来週公式発表の予定であるが、現時点ではWHOの見解に従うと、IATAの広報官が発表。
 WHOは特に中国への渡航制限は出していない。

 H7N9発病者は16人、死者は6人に
FNN時事通信などによる 
 
 ハトの感染は発表以前から上海当局は分かっていた?
 47NEWS (共同通信)による
 {鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が相次ぐ中国上海市で、市政府がハトからウイルスが検出されたと初めて公表した4日より前に、市当局が生きたハトの販売禁止を一部市場に指示していたことが、6日までに分かった。
 市当局は危険性を認識していた可能性があり、流行阻止の上で欠かせない重要情報が、速やかに公表されなかったとすれば問題視されそうだ。
 上海市当局は、北京の国家衛生計画出産委員会が3月31日に感染に関する最初の発表を行った直後に、ハトの販売禁止を一部の市場に指示。食肉業界関係者らによると今月初めから販売が禁じられた。}

 中国からの帰国者が重症感染症症状を呈したときに使用するスクリーニングキットを開発。さらに米国政府は簡易迅速診断キットを開発中で、それを中国他の国に配布する予定。
 Reuters報道  (米国)

米国CDC発表記事
 ・中国でH7N9発病者16人発生。6人が死亡。
 ・発病者相互間に関係はないことから人人感染はないと思われている。しかし発病者16人中2人が病的状態となっていて、家族内感染に関して中国当局が調査している。
 ・CDCは中国への渡航注意喚起は行っていない。また国内での感染予防注意も行っていない。
 ・米国内には発病者はいない。
 ・米国CDCは国内の医師向けに、H7N9診断のためのガイドラインを配布。
 ・CDCは中国からの帰国者がインフルエンザ様重症症状を呈したときにスクリーニングするための検査法を開発。さらに政府は中国や他の国に配布する迅速診断キットを開発中。
 ・人の発病に関して現在2つの可能性がある。
  1)軽症、中等度症状者は大勢いるが診断されてないため、報告されているのは氷山の一角。
  2)非常に不運な少数の人々が感染しているだけで、ウイルスは動物から人へは容易に感染しない状態を保っている。
  スクリーニング検査法が確立するまで、これらの疑問は残る。
 ・米国内のワクチン製造体制は最近大幅に拡大されてきているので、鳥インフルエンザワクチン製造の場合、従来の季節性インフルエンザワクチン製造を妨げることはない。
 ・元来H7N9ウイルスは人のインフルエンザウイルスではない故、もしウイルスが人人感染を起こすようになってきたら、パンデミックを起こすことが心配される。


CDC、国内医師のためのH7N9疑い感染者対応ガイドライン
 
 下記の患者は迅速に鼻咽頭粘液(スワブで採取)を所定の培養液の入った輸送チューブに入れて地域の保健局に連絡して、州公衆衛生研究所、またはCDCに迅速に送ること。
 ・最近中国から帰国してインフルエンザ様症状を呈した患者
 ・H7N9発病者と接触して、インフルエンザ様症状を呈した患者

 通常のインフルエンザ迅速測定キットでは陽性に出ない可能性がある。
  陽性に出なくても、出てもH7N9インフルエンザ感染の診断には役立たない。

 他
CDC、H7N9鳥インフルエンザページ Avian Influenza A (H7N9) Virus

 H7N9鳥インフルエンザに関しては、状況が未だ不明なことが多く、CDCは新しい情報が出た場合、迅速に発表する。

 他

Concerns Grow About New Avian-Flu Strain  Wall Street Journal  (米国) 新規鳥インフルエンザウイルスに対する警戒感が増強H5N1以上に警戒
 
 Flu experts said they are concerned about the new virus because it exhibits signs of being more readily able to infect humans from ailing birds than is another form of avian flu known as H5N1, which has been infecting people off and on for more than a decade
 インフルエンザ専門家たちは、H5N1鳥インフルエンザ以上にH7N9ウイルスは、鳥から人に感染しやすいことに警戒感を抱いている。

No sign of sustained human-to-human transmission of H7N9 yet: WHO Xinhua  (新華社) WHO、H7N9ウイルは未だ持続的人人感染を起こしている証拠はない
 ジュネーブ、4月5日
 WHOは金曜日(5日)、14人の発病者の周辺の濃厚接触者で現在までウイルス検査で陽性だった例はないと発表した。
 
 地理的に広い地域で発生した発病者間に接触した既往がないことから、ウイルスが持続的に人人感染を起こしている兆候はないと、WHO広報官のグレゴリー・ハートル氏が語った。
 
 同氏は感染源となっているウイルスがどこからきているのか未だ不明であり、調査中であるとしながらも、「ウイルス源が不明な限り、感染拡大を効果的に防止することはできない」と付け加えている。
 
 ハートル氏は繰り返し、ウイルスが汚染されている可能性ある環境、動物での調査は行われているが、現在、ブタ、特に河に投げ込まれた死骸は感染源となっていないことが示されている、と語っている。
 
 感染予防と制御の観点から考えた場合、上海の市場での家禽の処分に関しての意見を求められた同氏は、「理解できるし、感染拡大に意味があるかも知れない」と答え、「ウイルスがどこから来たのかによって、対策の効果は変わる」と付け加えた。
 
 同氏は世界のWHO協力インフルエンザ研究機関(北京、東京、メルボルン、ロンドン、アトランタ、メンフィス)は、それぞれ異なったH7N9ウイルスを分析し、ワクチン作成に適切な株を探している、と付け加えた。
 
 WHOの発表によると、中国のWHO協力機関からもたらされた情報では、ウイルスはノイラミニダーゼ阻害薬(タミフル、リレンザ)に感受性を示しているとされる。

More samples tested H7N9 positive in Shanghai Global Times  (中国) 上海市場でさらにH7N9陽性検体が見つかる
 ハトからウイルスが検出された市場で、販売されていた鶏からウイルスが検出された。

New Bird Flu Seen Having Some Markers of Airborne Killer Businessweek (米国) 新規鳥インフルエンザは、空気感染する可能性を示す遺伝子変異を起こしている

「全く良い情報ではない」、とH7N9ウイルスの遺伝子分析を行った、オランダ、エラスムス医学センターのロン・フーシェ教授は電話インタビューで答えた。
 「このウイルスは鳥インフルエンザウイルスというよりも人のインフルエンザウイルスに近い遺伝子構造をもっている」
 
 二つの遺伝子変異が確認されているが、一つはポリメラーゼと呼ばれる酵素をコードしている遺伝子で、もう一つは細胞に付着するタンパクであるヘマグルチニンをコードしている遺伝子とされる。
 同教授は、このような遺伝子変異を示した鳥インフルエンザウイルスはこれまでなく、そうした意味でこのH7N9鳥インフルエンザウイルスは非常に警戒すべきウイルスである、という。
 これらの遺伝子変異だけで、H7N9ウイルスは容易に人に感染するかは不明であるが、検証課題として非常に重要である、と付け加えている。
 また、現在のところ、H5N1ウイルス以上に危険であるという証拠は得られていない、とも語っている。
 
 もし多くの数の人感染者が出たとしても、それがパンデミックが差し迫っていることを意味はしない。
 H5N1ウイルスは16年間も鳥の間で感染し続けているが、未だにほ乳類の間で感染する性格を持っていない。そのような内容のコメントも同教授はしている。
 
 一方ロンドン王室大学の感染症疫学の専門家であるロイ・アンダーソン教授は、感染者と接触した人々の血清中の抗体を調べる必要があるとコメントしている。それにより症状が出なくても、感染している人々の割合が明確にできるという。
 
 現在は警戒態勢が重要だと、同教授はいう。人人感染が未だ起きてなくても、いったん流行が始まると、その拡大速度は突然跳ね上がる、という。
 
 H5N1ウイルスと異なり、H7N9ウイルスは鳥に対して低病原性であることから、症状のないまま鳥の間で拡大するため、そのウイルスの駆除は難しいと、フーシェ教授は説明している。鳥に対して弱毒性だからといって、人に対しても病原性が低いとは言えない。そのように同教授は警告している。

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