4月-4

30日

 
 中国におけるH7N9インフルエンザ。昨日は上海で治療中の患者が1人死亡した報告のみ。
 本日はこれまで福建省で1人の感染者が報告されている。感染者総数127人、死者数が24人。
 下図は昨日までのデータ。


 WHOを中心とする国際的専門家と中国の専門家からなる調査団は役割を終えた。
 団長のケイジ・フクダ氏は、中国当局の情報公開、ウイルス分析結果、ウイルスの提供などに関して満足の意を表したようだ。Infection Control Today まとめている。

 特に新しい情報はないが、多くのわからないことはいまだわかっていないこと、今後、このウイルスがパンデミックに移行する可能性(人人感染を起こしてゆく可能性)は否定できないこと、それゆえウイルスの拡大、人への感染状況、ウイルス遺伝子分析とその推移などを、国際的に協力し合いながら追うことが非常に重要であるとの見解を発表している。

 予想された結論ではある。
 詳細はウイルス本人しか分からないことである。

 なお当発表に関しては以前にも取り上げているので重複しているかもしれない。


以下、本日の報道情報


1 H7N9 case reported in SE China Xinhua  (新華社) 中国南東の省でH7N9感染者がさらに1人確認
 福建省の保健当局がH7N9鳥インフルエンザ感染者を1人確認。同省の感染者数は計3人となった。
 感染者は58歳男性で福州市に住んでいたが、30日の検査でH7N9陽性と診断された。
 男性は発熱と咳で医療機関を28日受診したが、現在は危篤状態とされる。
 男性と密に接触した人々は健康モニターされている。

 福建省でさらに感染者が確認
鳥インフル、感染者127人に=中国 時事通信
 福建省福州市の男性58歳が感染していることを省政府が確認。同省では3人目の発病者の確認となる。

International H7N9 Assessment Team Completes Mission to China  Infection Control Today  (国際) H7N9調査国際チーム、中国での調査を終了

 4月19日〜23日、上海と北京で調査を行った中国の専門家を含む国際専門家チームは役割を終えた。
 チームの責任者であるWHOのケイジ・フクダ氏は、中国当局の協力と対策に関して賞賛のコメントを出した。
 特に中国CDCと各省の保健局の調査と情報公開に関して満足の意を表した。
 情報公開の迅速性と、重要な情報の共有(ウイルスの遺伝子分析結果やワクチン作成にとって必要な分析すべきウイルスの提供など。

 H7N9インフルエンザは現在散発的に発生しているが、多くは重症化していて20人以上が死亡している。
 未だ無症状感染者がどの程度いるのかはわかっていない。さらにウイルスが人人感染するように変異してゆのかも定かではない。
 
 人人感染を起こす可能性を否定できないゆえ、このウイルスの監視は非常に重要であり、今後とも詳細に追う必要がある。


 29日

 中国におけるH7N9鳥インフルエンザ感染者は28日夜段階で5人増えて、合計126人となっている。山東省で子供1人、江西省2人、浙江省、福建省で各1人である。
 山東省の4歳の子供の例は、父親が14日に発病し、入院中であるが、27日に発熱し、ウイルス感染が確認されている。父親から感染したのか、同一感染源があったのかは不明とされる。
 家族内感染が疑われている例は、今回の例を含めると、上海の父親から息子(成人)、妻から夫への、3組となった。
 また小児例は北京の2例に続き3例目となっている。なお北京の一例は発病してなく、発病者の周辺調査でウイルス感染が確認された例である。

 死者数は変わらなく23人。
 徐々に死者が出なくなってきているが、これは明らかに早期に医療機関で把握して治療が開始されているからと思われる。
 逆の言い方をすると、これまでは感染者の早期把握が出来ていなかったことが示唆される。
  現時点での致死率は大雑把な計算になるが18.5%である.。

 
 ウイルスが上海市内の家禽市場で、鶏の間でウイルスの交雑により誕生した新型H7N9株とする説が強くなったが、離れた多数の家禽市場で感染した鶏が見つかっていること、野生の鳩や伝書鳩からも見つかっていることなどは、必ずしも仮説では説明できない。

 散発的に感染者が報告されているが、家禽に近づいたとか、販売していたとか、または一切に鳥には触れたことがないとか、感染者の感染源には不明も含めて多様性がありすぎる。
 ウイルスの人への感染性が非常に強いため、ウイルスの存在している鳥、家禽産物、または感染者からの飛沫物により容易に感染している可能性も高い。
 H5N1鳥インフルエンザに比較して、その感染力は非常に強い。前者は家禽が周辺で感染して多数死んでいても、ほとんど感染者は出ない。

現在の状況を説明するのは、以下の3つの仮説に頼るしかない。

 ・ウイルス源に濃厚に接触して発病した、H7N9感染者が各地で散発的に出ているだけなのか?
 ・ウイルスを含む感染源が各地域に散発的に出回っているのか?
 ・それとも多くの感染者が医療機関で診断されていないのか?

 いずれにしても人に感染しやすくなったH7N9ウイルスが、感染家禽等を介して中国東部から南部に広がっていることは確かなことである。
 ウイルスが一人歩きしだしていると思われるから、予想外の感染源もあり得るといえる。
 脅威なのは、集団発生の報告が上がることである。それは人人感染を意味する。

 インフルエンザ様患者の早期把握と早期治療が重要である。
 明確な人人感染が認められないとしたなら、市中での感染はそう簡単に起きないと判断できる。

 問題は変異H7N9ウイルスがどこに存在しているのか?である。

 ウイルスの誕生した経緯、場所は推定できても、そのウイルスがそこからどのように、どの程度、何を媒体にして(家禽、野鳥、家禽産物、人、汚物他)汚染して拡大しているのか不明なだけに、今後の状況が注視され、それにより十分な予防態勢が必要となる。

 *山東省で父親と息子の男児が発病したが、家禽との直接的接触はなかったものの、自宅近くに生きた家禽市場があり、そこからウイルスが何らかの経路で感染したと推定されている。
  空気に乗ってウイルスを含んだ汚染物質が漂っていた??
  不気味である。


以下、本日の報道情報


鳥インフル、感染拡大止まらず 初確認から1カ月  東京新聞
 {インフルエンザウイルス(H7N9型)の人への感染が、世界で初めて中国で確認されてから30日で1カ月。感染地域は中国東部から他の地域へと拡大し、台湾でも感染者が見つかった。大流行にはなっていないが、感染者は127人に増え、うち24人が死亡した。
 日本もウイルス侵入に備え、強制入院などの対策が可能になる政令を5月6日に施行することを決め、警戒を強めている。
 中国当局は3月30日に最初の感染者を確認。同31日に公表して以来、毎日のように感染者が増えている。
 当初は上海市と江蘇省、浙江省に集中していたが、4月半ばから2市8省に拡大した。}


 上海で治療中の男性が死亡。24人目の死亡例。
鳥インフルで男性死亡=中国上海 時事通信
 {中国上海市政府は29日、H7N9型鳥インフルエンザへの感染が17日に確認されていた男性(89)が29日午前、死亡したと発表した。上海では13人目、中国では24人目の死者となった。}

 山東省の父子がウイルス感染したのは自宅近くの家禽市場を介してと推定
China: 4-yr-old whose father has bird flu also infected, no evidence humans pass on the virus   Washington Post  (米国) H7N9鳥インフルエンザ発症父親の4歳息子も発症、しかし人人感染はないと当局が説明
 
  山東省保健局は新規鳥インフルエンザ株に感染した男性の4歳息子も、ウイルスに感染したと発表した。
 しかし人人感染の根拠はなく、男児の状態は安定していると保健局は伝えている。
 
 現地の報道機関(The Jinan Times newspaper )によると、36歳の父親は家禽に接触した既往はないが、自宅の近くに生きた家禽を売る市場があるという。(そこを介して父親と男児が感染したと推定されている)。

Dongguan faces H7N9 virus hit Standard (香港) 東莞市(とんかん)、H7N9ウイルスが拡大の危険性
 香港から電車で1時間足らずの中国本土の東莞市で、鶏からH7亜型ウイルスが検出された。H9かどうかは未定。
 東莞市で家禽市場から集められたサンプル130検体のウイルス分析が行われ、1検体からH7亜型ウイルスが検出された。詳細検査はさらに行われている。
 広東省の他の地域でも家禽市場の視察とウイルス検査が行われている。
 これまで人の感染者は見つかっていないとされる。

Watch out for human-to-human H7N9 flu warns US expert Channel News Asia (シンガポール) H7N9インフルエンザの人人感染に警戒、米国専門家が警告
 AFP通信

 米国のトップウイルス学者で公衆衛生専門家が、現在、H7N9ウイルスが人人感染している証拠は得られていないが、保健当局者はいつウイルスが変異して人人感染するようになっても対応できるように備えなければならないと警告。
 米国、国立アレルギー&感染症研究センター(NIAID)のアンソニー・ファウチ長官のコメント。


 中国国営通信社から詳細報告
More H7N9 cases reported in China Xinhua (中国国営新華社通信) 中国内でさらにH7N9感染者が報告

 28日(日曜日)、4省で5人のH7N9感染者が報告されたと保健当局から発表された。

 最新の確定例は浙江省、江西省、山東省、および南東部の福建省で報告された。

 38歳男性が浙江省の州都の病院でウイルス感染が確定された。
 男性は4月18日に発病し、現在浙江省大学の附属病院に入院している。

 浙江省でこれまで確認された46人中6人は、死亡し、9人は完治して退院している。
 「最近見つかっている感染者の中で重篤な状態を呈している例は少ない」、と同病院のH7N9治療責任者は語っている。

 同責任者によると浙江省の感染者の発生は、家禽市場の閉鎖と気温が上がってきていることから、制御されつつあるという。
 
 江西省の80歳の男性と31歳の女性が、日曜日にウイルス感染が確認された。
 2人の周辺で密に接触した19人の中で健康異常を呈している人はいない。

 日曜日午後、福建省で保健当局が同省で第2例目となる感染者を確認した。80歳の農夫である。
 男性は重体とされる。
 男性は発熱と咳を呈していたとされる。
 男性周辺の密に接触した33人に関しては、健康異常を呈している例は現在のところはいないとされる。
 
 山東省では4歳男児が27日に発熱し、28日にウイルス感染が確認された。
 男児は山東省で初の感染者である父親の息子であるが、人人感染によるものかは不明とされる。
 男児の容態は安定している。

 中国CDCの専門家であるXu Jianguo氏は、28日、H7N9インフルエンザが大流行となる可能性は低いが、状況を甘く見ることは危険であり、監視体制は強化されるべきであるとコメントしている。
 「対策上、最も大きな障害は、どこにウイルス感染した鳥がいるか分からないことと、今後どこに鳥たちが向かうかわからないことだ」、と語り、発生が直に終息するとは思われないと付け加えている。

 また同氏は人の感染は季節的変化には関係していないとしている。

 同氏は、感染源を制御する最大の労力が必要であるとも語った。

 
 山東省で父親に続いて子供が発病。さらに江西省で2人、浙江省と福建省で各1人が発病。
山東省で感染者の子供も=鳥インフル感染、126人に-中国  時事通信
 {中国山東省政府は28日、H7N9型鳥インフルエンザへの同省初の感染者となった棗荘市の男性(36)の息子(4)も同型ウイルスに感染していることを確認したと発表した。家族内で複数の感染が確認されたのは上海市の2組に続いて3例目。ただ、同省は「現在までのところ人から人に感染したことを示す証拠は見つかっていない」としている。
 この男児は27日に発熱症状が出て、28日に感染が確認された。容体は安定しているという。建材の卸売りに従事する父親は、14日ごろから発熱やせきが続き、23日に感染が確認されて重体となっている。
 一方、28日には、江西省南昌市で男女2人、浙江省杭州市と福建省福州市でそれぞれ男性1人の感染も確認され、中国本土の感染者は上海、北京の2市と8省の126人(うち23人死亡)となった。これ以外に台湾でも感染者1人が確認されている。}


 Hong Kong Steps Up Bird-Flu Measures Wall Street Journal (米国) 香港、鳥インフルエンザ対策を強化
 今週、中国本土から労働記念日( Labor Day holiday)のため、多くの(420万人前後と推定)人々が香港を訪れると考えられている。
 香港政府は国境における監視体制を強めている。
 特に深セン市との境界は世界的にも人の往来が多い場所であるが、旅行者の体温チェックやや、ツアー添乗員に対する旅行客の体調チェックの監視を求めるなど、感染者の入国を阻止するために態勢を強化する。

28日

 中国のH7N9感染者は昨日湖南省でも確認されると同時に、江西省でも3人目の感染者が確認された。感染者総数は121人、死者数は23人となっている。
 一見、南部へ広がっているように見えるが、感染者の確認が厳密になされ始めたせいだと思われる。日本の報道機関は、拡大という表現を多用しているが、果たしてどうか?

 一方、上海では感染者の報告が減っているが、実際に出ていないのか疑問である。
 北京も然り。
 これまで出回っていた感染鶏が消えたからだろうか?
 疑問である。

 湖南省や江西省の感染者も家禽市場で感染しているとしたなら、もっと多数出ていても不思議ではない。医療機関を受診していないのかもしれない。
 広東省では多数出ていると思われるが…。

 中国の研究者が、H7N9ウイルスは上海の家禽市場内で多数の家禽に感染していたいくつかのウイルスが交雑して誕生した新型ウイルスであるとの説を論文発表。非常に示唆に富む内容である。





以下、本日の報道情報

鳥インフル、中国本土の感染者は124人に 読売新聞
 {中国で広がる鳥インフルエンザ(H7N9型)感染で、江西省政府は28日、同省南昌市の80歳男性と31歳女性の2人の感染を確認したと発表した。
 浙江省政府も同日、杭州市の38歳男性の感染を確認。中国本土の感染者は124人になった。}

China Premier Li Calls for High Alert on Bird Flu as Cases Rise Businessweek (米国) 中国首相、鳥インフルエンザに対して高度の警戒態勢を求めた
 中国の李克強(リ・コクキョウ:Li Keqiang )首相は、保健当局者と国民に対して、鳥インフルエンザに対して警戒を続けるように求めた。
 「我々はこの新規ウイルスに対して高度の警戒を続ける必要がある。(なぜなら)これは新型のウイルスであり、我々は未だ全ての情報を得ていないからだ」、と、リ首相は北京の国立疾病管理センターを訪問して語った。国立ラジオ放送局のウエブサイトで伝えられた。
 「このインフルエンザは現時点で予防でき、そして制御できるように思われる。そして、人人感染の根拠は得られていない」。

US health leader warns of human-to-human H7N9 bird flu - GlobalPost GlobalPost (米国) 米国保健当局高官がH7N9ウイルスの人人感染を警告
 現時点ではH7N9ウイルスの人から人への感染している根拠は得られていないが、ウイルスがいつ人人感染するように変異しても、対応できるように保健当局は体制を強化するように、米国のウイルス学者が警告した。
 米国国立アレルギー&感染症研究所(NIAID)の長官であるアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)が警告した。

 江西省でさらに感染者が確認
 2人の感染が確認されて、合計5人となった。
鳥インフル、感染123人に=江西省で新たに2人-中国 時事通信
 {中国江西省政府は28日、H7N9型鳥インフルエンザに感染した2人を新たに確認したと発表した。同省の感染者は5人に増えた。中国本土の感染者は上海、北京の2市と8省の123人(うち23人死亡)となった。これ以外に台湾でも感染者1人が確認されている。}


Singapore hospitals ready to tackle H7N9 AsiaOn (シンガポール) シンガポール、H7N9に対する医療機関の準備は整っている


 H7N9ウイルスは上海の家禽市場で家禽の間で交雑してできた新種ウイルスとの仮説

鳥インフル 発生源特定に一歩前進?
 産経ニュース
 ・20日発行の中国の科学雑誌「科学通報」(英語版)に,、農業科学院ハルビン獣医研究所で国家鳥インフルエンザ参考実験室主任を務める陳化蘭研究員と李呈軍研究員のグループが論文を掲載。
 ・上海市と安(あん)徽(き)省の生きたニワトリを扱う市場や飼育場から、飲み水や土壌、ニワトリの気管などから合計970のサンプルを集め、分析した。
 ・20のサンプルがH7N9型ウイルスの陽性反応を示したが、そのすべてが上海市内の市場で採集したものだった。
 ・遺伝子配列などを解析する系統樹解析を行った結果、ヒトに感染したH7N9型ウイルスの遺伝子は、鳥類のH9N2型ウイルスから派生したものであることを突き止めた。
 ・市場から採集したウイルスと、ヒトへの感染を引き起こしたウイルスの系統樹を分析したところ、8つの遺伝子分節すべてで高い相似性を示した。
 ・市場には各地から出荷された多種多様な鳥が集まっている。そのため、鳥の体内で数種類のウイルスの遺伝子が混ざり合い、新種のウイルスが生まれたと、研究チームはみている。
 ・感染者から分離したH7N9型には、人体での感染や増殖が起こりやすくなりうる変化が現れていた。
 ・現在、中国国内で拡大しているH7N9型ウイルスは、上海市の市場で誕生した新種である可能性が高く、中国の一部の専門家が言っている「渡り鳥が海外から運んできた」との説は否定されることになる。
 

Wet Market Poultry Transmitting H7N9 Bird Flu To Humans In China Medical News Today  (米国) 中国のH7N9ウイルスは、生きた家禽市場を介して感染
 ランセット論文を紹介

Fears in Hong Kong and Guangdong as H7N9 virus hits Hunan South China Morning Pos (中国) 湖南省でH7N9感染者が確認されたことから、広東省と香港で警戒感が高まる
 湖南省に住む64歳女性と江西省に住んでいた豚肉を販売していた54歳男性が、湖南省の病院でH7N9感染が確認された。
 中国国営ラジオは感染者数が121人、死者数が23人となったと発表した。

 この1週間に湖南省、江西省、福建省で感染者が見つかったが、それらの省は全て広東省と接している。それはウイルスが広東省でも現れるかもしれないことを示唆している。
 東莞市(とうかんし)では昨日家禽市場の消毒と閉鎖を行った。
 広東省の他の地域でも、査察と家禽市場のウイルス検査を強化した。

 研究面では、浙江省大学と香港大学の研究チームがランセット(LANCET)に、ウイルスがさらに人に適合してゆけば、病原性は低下するが、人人感染しやすくなるとの仮説を発表している。
 浙江省大学のリ・ランジュアン教授は、遺伝子が変異していて、人に容易に感染するための遺伝子4個のうち、H7N9ウイルスはすでに3個を変異により獲得していると語っている。 


China reports new bird flu case in Hunan province Reuters (国際) 中国、新規鳥インフルエンザ感染者を湖南省でも確認
 中国国営通信の新華社通信は、27日、南部の湖南省でもH7N9感染者が確認されたと報じた。
 患者は邵陽市(しょうようし)に住む64歳女性で、家禽と触れた4日後の4月14日に発熱した。女性の症状は治療によって落ち着いたとされる。

 *人口600万人余の都市であるが、たった1人だけ代表選手のように感染者となっているのも妙である。

H7N9 bird flu spreads in central China The Australian  (オーストラリア) 中国中央にもH7N9鳥インフルエンザが拡大
 AAP

 中国の致死的H7N9鳥インフルエンザは中国の中央の湖南省に広がった、と地域の保健当局が発表した。この3日間、毎日、新しい省で感染者が見つかっている。
 邵陽市に住む64歳女性が家禽と接触した4日後に発熱を呈し、検査でH7N9感染が確認された。国営新華社が27日伝えた。
 25日に江西省、26日に福建省で感染者が確認されたが、続いて27日に湖南省でも確認されたことになった。

 当初は東部地域に限定されていたH7N9鳥インフルエンザであるが、中国当局者は先週早くに地理的にさらに拡大するだろうとコメントしていた。
 理由は感染源が分からないうちは拡大対策をとれないからだ、と説明した。
 国家衛生計画出産委員会のリアン・ワンニアン委員長。
 (Liang Wannian of China's National Health and Family Planning Commission.

27日

 昨日、感染者は福建省でも確認された。
 さらに一昨日感染者が見つかった江西省で2人目が確認され、他に江蘇省で3人、浙江省で1人確認され、感染者総数は一昨日よりも6人増えて119人となっている。
 江西省、福建省と、中国南部でのウイルス拡大が認められ始めた。
 次は広東省で見つかる可能性が高い。
 


パンデミックへの道程--ある仮設
現在

  鶏-->高率に人へ感染-->感染者は肺でのサイトカイン・ストームで重症化、死亡
      現在は、感染した人の体内でのウイルスの増殖率が低いためか、周辺の人への感染性は低い
      *H5N1鳥インフルエンザウイルスは、鳥から人への感染力は未だ弱い。H7N9はすでに十分の感染力を保有している。

近い将来
  
  感染者の体内でウイルスの増殖率が高まるか、感染者がスーパー・スプレッダーであれば、体内でのウイルス増殖率が高く、周辺への感染が広まる。
  既にウイルスは人へ感染しやすく変異している。問題は感染した人の体内での増殖性が高まってくると、パンデミックへ移行するだけである。

対策

  家禽から人への感染を徹底的に断つことしかない。


  *スーパースプレッダー:SARS流行の際に見られた、周辺への強い感染力を持った感染者。体内でのウイルス増殖率が高いか、体内から外へのウイルス排出力が強いか。

   インフルエンザウイルスは鼻腔、気道からの分泌物の飛沫で感染するが、感染者の唾液中にもウイルスは含まれるため、潜伏期内の”お喋りな感染者”は周辺に大量のウイルスを飛散させる。
   先の豚インフルエンザ流行の際に確認されている。

 なぜ伝書鳩や野生の鳩がウイルスに感染しているのか?
  昨日中国農業省が発表した内容では、人の感染が起きている地域の市場の家禽からウイルスが見つかっているが、環境中の野鳥や農場の家禽からは見つかっていない。
 しかし江蘇省の野生の鳩と農家で飼育している伝書鳩から見つかっている。
 上海の市場でも食用として売られていた鳩からウイルスが見つかっている。
 通常、鳩は鳥インフルエンザには感染しにくいとされている。

  他の伝書鳩での調査結果はどうなのだろうか?



以下、報道情報


鳥インフル、湖南省にも拡大=感染10地域121人に-中国 時事通信
 {中国湖南省政府は27日、邵陽市の女性(64)がH7N9型鳥インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。同省の感染者は初めて。同時に、省内の病院に収容した隣接する江西省の男性(54)の感染も確認したと発表。中国本土の感染者は10地域の121人(うち23人死亡)に拡大した。}

Experts: Past exposures may help explain H7N9 age profile CIDRAP ((米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 専門家:過去のH7鳥インフルエンザへの感染が、高齢者の重体化に関係の可能性
 ブリティシュコロンビア疾病管理センターのダヌタ・スコウロンスキー医師(Danuta M. Skowronski)と3人の共同研究者が今週号の”ユーロサーベイランス(Eurosruveillance)に発表。
 H7N9鳥インフルエンザに感染した高齢者が重篤化する理由として、過去にH7亜型鳥インフルエンザウイルスに感染する機会が多かったため、H7N9ウイルスと交叉反応を起こす抗体を血中に持っていて、その抗体がH7N9ウイルスに感染した高齢者の体内でウイルス感染を助長するのではないかという仮説を主張した。
 不完全な抗体を持っているために類似ウイルスが感染して重症化する例としてデング熱があると著者らは説明している。デング熱の場合、ウイルスは4種類あり、すでに1種類の型のウイルスに対する抗体を保有している人が、他の型のデングウイルスに感染すると重症化するといわれる。
 このような現象は抗体依存性感染増強現象(antibody-dependent enhancement (ADE))と言われる。
 弱い力価で交叉反応を起こす抗体が存在すると、それは予防的に働かずに、ウイルスと結合してウイルスによる炎症反応を高める。
 先のパンデミックの際にも、季節性インフルエンザワクチンを接種した人々の中で、より重篤化した例があったが、同じような理由で説明されていた。季節性インフルエンザワクチンの中に存在したH1N1ウイルス抗原(ソ連型)により産生された抗体が、パンデミックを起こした豚インフルエンザウイルス(同じ亜型であるが遠縁のH1N1ウイルス)の活動性を逆に高めたとされる。


CDC: Labs take lead role in H7N9 preparedness CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 米国CDC、H7N9対策に先導的役割を発揮

 ・米国CDCは、H7N9ウイルスが人人感染を起こした場合、米国がとるべき基本的対策内容を更新した。
 ・多くの対策内容は研究室内でのウイルス分析の進展による。CDCによると4月11日に中国から提供されたウイルス株は良好に培養されている。
 ・4月15日にCDCは有精卵で増殖したウイルスを5か所の研究室に配布した。
 ・ウイルス研究で既にいくつかの知見が得られている。ウイルスの感染は動物間で密な接触で起きている。動物からの飛沫物で感染が起きるかどうかについては検証中である。
 ・4月11に得られたウイルス株に関しては、タミフルとリレンザに対してH7N9は感受性を有している。CDCがさらに多くの分離株を入手するにしたがって、さらに薬剤の感受性を確認できるものと思われる。
 ・CDCは先にウイルスの遺伝子組成から、診断キットを作成して国内に配布していたが、今週初めから新テストキットを配布しはじめた。実際のウイルス株を利用して作成されることにより、テストキットの感受性と特異性が確かめられる。
 ・ウイルスは人人感染を起こさないように思われるが、CDCは感染者が入国してくることを警戒している。今月はじめにCDCは国内の医師たちに米国内での感染者の発生に警戒するように呼びかけている。特に中国帰り、および感染者と密に接触した人々である。
 ・分離されたウイルス株は、さらにその病原性や病理学的分析にも用いられている。一方、ウイルスに対する抗体の反応性も調べられているが、感染者の血中抗体をチェックできるようになれば、真の感染者の広がりが分かるようになる。
 ・抗体のウイルスに対する反応性の分析研究は、ワクチン作成の上でも重要となっている。
 ・最新の情報によると、感染者の多くは家禽や家禽の存在する環境でウイルス感染を起こしている。感染した鳥は粘膜や排せつ物から多くのウイルスを排出する。家禽を扱う場にいる人々は、感染家禽、またはウイルスで汚染された場所で、それらに触れ、その手から目、鼻、口にウイルスが感染する。また感染した鳥が羽ばたくことで、空中に散布されたウイルスが感染することもあり得る、CDCではそのように説明している。


【鳥インフル】 厳戒のGW 中国旅行「今年は全滅」 MSN産経ニュース
 {ゴールデンウイークを目前に控え、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染拡大が続く中国への旅行をキャンセルする動きが出始めた。4月29日~5月1日は中国でも「労働節」の3連休で、人の行き来が活発化する可能性があるため、外務省は警戒感を強めている。

 「中国旅行を予約していた団体客から、いくつか鳥インフルを理由にしたキャンセルが出ている」

 主に中国旅行を取り扱う日中平和観光(東京都中央区)の担当者は嘆く。同社が昨年の大型連休に中国旅行を手配した日本人観光客は数百人だが、「今年は全滅」とお手上げ状態だ。}


No H7N9 virus found in poultry farm samples: ministry Global Times (中国) 中国農業省、家禽農場からはH7N9ウイルスは見つからず
 中国農業省は26日、家禽農場から得たサンプルでH7N9ウイルスは検出されなかったと発表した。
 26日の時点で68060検体が、中国内の家禽市場、野鳥の生息地、農場、動物殺処分場から集められたが、そのうち46検体からH7N9ウイルスが検出された。

 46検体のうち、44検体は、14か所の生きた家禽市場から得られた;江蘇省、浙江省、安徽省、河南省、および上海市。
 残りの2検体は、江蘇省から得られたが、野生の鳩と個人農場で飼育している伝書鳩からであった。
 豚からはウイルスは検出されてない。


New bird flu doesn't seem to pass between people Health24.com  (南アフリカ) 新規トリインフルエンザウイルスは、人から人へ感染していないようだ
 容易に鳥からは感染するが、感染者から周辺の人への感染は起きていない。中国の研究チームが遺伝子分析と疫学調査で明らかに。


 中国H7N9感染者、数と発生地域が拡大
   福建省、江西省へ拡大
鳥インフル、福建省にも拡大=感染9地域119人に-中国  時事通信
 {中国福建省政府は26日、H7N9型鳥インフルエンザに65歳の男性が感染したことが確認されたと発表した。福建省での感染者は初めて。同日には江蘇省で3人、浙江省で1人、江西省で1人の感染を新たに確認。中国本土の感染者は上海、北京の2市と7省の9地域119人(うち23人死亡)に拡大した。これ以外に台湾でも感染者1人が確認されている。
 福建省の男性は竜岩市在住で、18日に発病し、重症肺炎と診断された。江蘇省で感染確認されたのは南京市の49歳、徐州市の36歳、無錫市の60歳のそれぞれ男性。このうち無錫の男性は重体。浙江省では17日に発病した湖州市の38歳の男性が重症。江西省南昌市で確認されたのは76歳の女性で、自宅農家で飼っていた鶏やアヒルの中に最近死ぬ例があったという。}

H7N9 bird flu spreads to southern China New Straits Times  (マレーシア) H7N9鳥インフルエンザ、南中国へ拡大
 AFP

 中国のH7N9鳥インフルエンザの致死的流行は南中国へ拡大した。政府が26日発表したが、2日間に続けて新規の地域への拡大が明らかとなった。
 福建省保健局は65歳男性がH7N9ウイルスに感染したことを確認したと発表した。

(昨日は江西省、本日は福建省:訳者注)。

 中国H7N9、福建省でも感染者が確認
中国・鳥インフル、福建・浙江省でも感染確認 読売新聞
 {中国で広がる鳥インフルエンザ(H7N9型)感染で、福建省政府は26日、同省竜岩市の男性(65)の感染を確認したと発表した。同省では初の感染例で、中国本土での感染範囲は北京、上海など2市7省に拡大した。
 発表によると、男性は18日にせきが出るなどし、23日に入院したが、すでに回復に向かっている。男性と接触があった37人には今のところ、異常はないという。
 浙江省政府も26日、同省湖州市の男性(38)の感染を確認。中国本土での感染者は115人になった。このうち死者は23人。}

 *すでに広東省でも多数の感染者が出ていても不思議ではない(管理人)。

26日

 25日段階での感染者と死者数。浙江省で2人、河南省で1人感染者が確認。
 他に江西省でも初の感染者が出た。昨日4人増え、合計感染者数は113人、死者数は23人。




 H7N9台湾での感染者が確認
  中国の蘇州または上海でウイルス感染したということで、台湾へウイルスが拡大したということではない。感染者から周辺に感染が広がると、ウイルスの台湾への拡大という表現が妥当となる。

 日本へ感染者が入国する可能性は?
  上海市、浙江省などで多くの人々が感染しているから、日本からの観光客、または訪問者が感染して帰国することはあり得る。
  潜伏期間は2〜5日間とすると、短期間滞在型の場合、帰国後発病の可能性が高い。
  当然検疫はすり抜ける。

  観光客が感染しやすい理由は、現地での衛生状態が分からないことから、不衛生な場所を認識できないことが上げられる。
  宿泊施設、食事処、公衆トイレ、繁華街、人ごみなど。
  以下注意点
  高齢者は上海、浙江省は避ける
  家禽産物、家禽に触れない。不衛生な場所には近づかない。
  公衆トイレは避ける。
  外食には気を付ける。衛生管理の行き届いた場所を選ぶ。
  きれいな水での手洗いは頻回に。
  人ごみは避ける。特に汚い通りは避ける。
  外から帰ったときは靴底を洗う。

 日本で感染者が確認されても、その感染者から周辺へのウイルス拡大は現時点では起きないと考えられる。
 感染者は早期に診断がつけられ、早期に治療されると良いが、遅れると重体化する。

 今後1か月以内に国内でも数人程度の感染者が現れると考えるのが自然である。中国では重症者だけが把握、評価されているが、上海などでは、数百人レベルの軽症〜中等程度の臨床症状を呈している感染者がいるはずである。致死率を1〜数%としても、その程度となる。感染しても若年者ならば軽症で治癒する可能性が高い。
 日本人が感染して帰国後に発病した場合(潜伏期間ならば検疫はすり抜けてしまう)、比較的早期に医療機関を受診すると思われるが、そこで状況からH7N9ウイルス検査のための検体が採取される。そして同時に隔離される可能性が高い。
 しかしウイルス検査が地方衛生研究所でほぼ確定されたとしても、国立感染症研究所で詳細検査がなされ、そしてその結果は厚労省の所轄部署に報告され、それからさらにその事実を発表するかどうか論議され、発表OKとなったら記者会見となる。

 この経過の途中で関係者から何らかの方法でリークがあれば、早い時期に情報は社会に漏れ出るが、そうしたことがなければ、患者発生から社会へ情報公開まで1か月はかかる。

 現在も、そのような患者が発生していて、色々と論議中であるかもしれない


 中国研究陣の威力、短期間に相次いで論文が国際的雑誌に発表
 
 昨日発表
  英国の世界的医学雑誌Lancetに浙江省と香港の研究チームが、発病患者から分離されたウイルスと、家禽市場で分離されたウイルスの遺伝子を比較して、人の感染は市場の家禽からであると結論している。
 一昨日発表
  中国国家機関の研究チームによる論文が、上記ランセットと並ぶ世界的医学雑誌NEJM(ニューイングランド・ジャーナル・オブ。メディシン)に掲載。
  3月25日から4月17日までの国内で入院治療された原因不明の重症肺炎を調査し、82人からH7N9ウイルスを検出した。そうした患者の77%が鶏を含む動物との接触歴があったとされる。
 中国研究チームによるH7N9鳥インフルエンザの人への感染は、主として市場での感染家禽がウイルス源となっていて、人人感染が起きている証拠はないというものである。


 未だ解答が得られていない疑問は:
  ・市場の家禽はどこでウイルス感染を受けたか?
  ・家禽からのウイルス感染は、どのような経路で起きるのか?触れただけ、そばを通っただけ、家禽を自分で処分し、食用に調理する場合?
  ・明確な家禽との接触がなかったとされていた症例も、論文では詳細な問診で何らかの動物との接触(77%は鶏とされる)があったとされる。何らかの接触程度でウイルス感染が起きるとしたなら、もっと多くの人々が発病しているのが論理的には考えやすい。
 他研究者も言っているが、軽症者、若年成人は病院受診してないから、軽〜中等度までの症状の人々は把握されていないと考えるのが妥当であることは、中国研究者も言及している。
 両研究で接触者感染についての調査結果からは、人人感染は家族内で発生した可能性がある程度で、明確に市中での感染は起きていないようだ。

 下記は管理人の仮説
 どこかで感染家禽(鶏、鳩)--->上海、浙江省などの生きた家禽市場-->人へ感染
 感染者-->重症者と死者は確認された感染者(11人名)の大半(70%)
     -->無症状、軽症、中等症の感染者は1000人〜5000人存在する可能性
        根拠:致死率を1〜2%、重症化率を5〜10%程度と仮定して計算。
 
 中国の研究陣は、4月に入ってから上記2論文と、先にNEJMにだした論文を含めてH7N9鳥インフルエンザに関する3研究結果を世界に発表している。最初の論文は、発生間もない4月11日発表である。H7N9感染者の臨床的特徴を世界に発表している。

 すごいパワーであると同時に、ここまで多くの研究者がまとまって短期間にこれだけの研究・調査を行って世界に発表する研究陣の体制は他国に類をみない。
 研究者の優秀さが示されるほかに、足並みのそろった研究体制が感じられる。
 研究成果は個人の成果であり、それが名誉、金、昇進につながるものとしか捉えられてない自由主義諸国との大きな違いが感じられる。

 研究オリンピックを開催したなら、間違いなくメダル候補となる。



以下、報道情報


中国への渡航が急減=鳥インフルの感染拡大で-台湾  時事通信
 {中国でH7N9型鳥インフルエンザの感染が拡大している問題を受け、観光などで中国に渡航する台湾人が急減していることが26日、分かった。台湾の観光当局によると、感染者が集中している上海や江蘇省、浙江省などへの団体ツアーは4割もキャンセルになったほか、「5、6月もツアー自体がほとんどない状態」(台湾メディア)という。
 対中政策を所管する大陸委員会は25日、鳥インフルエンザの感染が確認された上海や北京を含む中国5省2市について、渡航の是非を検討するよう求める渡航情報を発表。今後は、訪中を控える人が一段と増える可能性がある。}

Jiangxi added to destinations in China covered by travel alert Focus Taiwan News Channel  (台湾) 台湾、江蘇省を旅行注意地域に
 台湾中央疫学統制センターは、中国の旅行地の危険情報として江蘇省をレベル2または黄色レベル危険地域に指定した。

Study: New bird flu jumped directly from chickens - USA Today USA TODAY  (米国) 研究:新規鳥インフルエンザは直接鶏から人へ感染
 家禽市場の鶏からウイルスが直接人へ感染して、人が発病したと推定。

<鳥インフル>台湾感染者からの伝染か?看護スタッフ3人不調訴える―中国メディア Record China
 {2013年4月25日、中国で感染が拡大しているH7N9型鳥インフルエンザ。今月24には江蘇省に仕事で出張していた台湾の53歳男性の感染も確認された。さらに男性の治療にあたっていた医療スタッフ3人が喉や鼻の上気道の不調を訴えている。中国新聞社が伝えた。}

 こういうのはほとんどの場合心因性の反応である。これが感染拡大として噂が広まれば、市民の間にパニック現象が起きえる。

H7N9型「指定感染症」を閣議決定  ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
 {政府は26日の閣議で、中国などで感染が相次いでいるH7N9型鳥インフルエンザを、感染症法に基づく「指定感染症」と、検疫法上の「検疫感染症」に指定することを決定した。同日、政令を公布し、5月6日に施行する予定。
 これにより、都道府県知事が患者や疑わしい人に強制入院や就業制限の措置を取るなど、迅速な対応が可能になる。政令の指定は1年間で、最長2年まで延長できる。 }


New bird flu passes easily to humans Scoop.co.nz (ニュージーランド) 新規鳥インフルエンザウイルスは容易に人に感染する
 専門家は初めて人がどのようにしてウイルス感染しているか証拠を得た:生きた家禽市場で鶏から感染している可能性が高い。

Study finds that H7N9 flu virus transmits from birds to humans, but no evidence of person-to-person transmission  Exchange Morning Post (国際) 研究結果:H7N9ウイルスは鳥から人へ感染、人人感染の証拠はない
 中国チームのランセット論文。

 結論は、生きた家禽市場での鳥から人への感染を防ぐ対策が必要。
 家禽市場の家禽の全処分が重要。それは1977年に香港でH5N1鳥インフルエンザに18人が感染、6人が死亡した際、香港内の家禽を全処分して、発生の拡大を防いだ方法と同じである。

鳥インフル:台湾、住民混乱を警戒 毎日新聞
 {中国で感染拡大が続く鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者が24日に初めて確認された台湾で、政府は拡大防止と社会混乱を招かないよう神経をとがらせている。}

H7N9 bird flu: Lancet study confirms poultry as source  Lancet (国際、英国の医学雑誌) 中国研究者によるランセット論文、人のウイルス感染は家禽由来と確認
 浙江省大学と香港大学の研究チーム。
 浙江省の生きた家禽市場6か所(発病者が立ち寄った)で鶏20羽、ウズラ4羽、鳩5羽、アヒル57羽をチェック。
 2羽の鳩と4羽の鶏の直腸スワブからH7N9ウイルスを検出。アヒルとウズラからは検出されなかった。
 患者から分離されたウイルスと家禽から分離されたウイルスの遺伝子構造を比較した結果、患者は家禽からウイルス感染したものと考えられた。

Some Asian govts tighten airport controls on bird flu fears Reuters (国際) アジア各国で、鳥インフルエンザの恐れから空港でのチェックが強化されている
 台湾、シンガポール、タイ、ベトナム、タイ、日本など。

 感染者発生情報、各地方政府は発表を続けている。
 中国政府当局は週一回にまとめて発表と方針をこれまでから変更したが、今日現在地方政府は発表を続けているようだ。

鳥インフル:中国浙江省で新たに2人感染、計112人に 毎日新聞
 {中国・浙江(せっこう)省の衛生当局は25日、新たに2人が鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染していることを確認したと発表した。中国本土での感染者数は、上海、北京両市、江蘇(こうそ)、浙江、安徽(あんき)、河南、山東各省の2市5省で計112人(うち死者は23人)になった。これ以外に江西省で感染の疑いが判明した69歳男性について中国疾病対策センターが調べている。確認されれば江西省で初めて。

 国家衛生・計画出産委員会は24日、毎日発表していた感染者の情報を週1回とする方針を示したが、各地方政府は25日現在、これまで通り個別に発表を続けている。}

鳥インフル、江西省にも拡大=感染113人に-中国 時事通信
 中国江西省政府は25日、南昌市の男性(69)がH7N9型鳥インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。同省での感染確認は初めて。


25日

  浙江省で1人死亡者が確認されたが、新たな感染者は報告されていない。
  感染者数は109人。死者数は23人。

  以後、中国当局は感染者の発生状況を週1回まとめて発表することにするようだ。
  理由は発生が散発的だからとしているが、だから週1回にする理由とはならない。
  毎日数を出すことで、H7N9鳥インフルエンザに対する国内外の関心を集めることを避けるのが目的だ。

   週毎の発表に変更するということは、状況から考えて、世界中で警戒しているのだから、手の良い情報隠しに過ぎない。困りますねぇ、このような国が近くに存在するのは…。
   でも公式情報は隠しても、水面下からは多くの情報が顔を出してくる。

   大丈夫かなぁ? 中国
    数百人、数千人単位の死者が出ても、大して影響がない国だから、世界で数百万人が死ぬようなパンデミックが発生しても、自国の共産党独裁体制が崩れない限り、それほど慌てないのだろう。慌てたり嘆き悲しむのは一般市民、それも地方に住む、社会的底辺の人々だ。
    党幹部の家族は高級車で郊外の別荘に移り住み、インフルエンザが終息するまで悠々自適の生活を送るのかも知れない。子ども達は留学先の米国で優雅に。


 H7N9はついに台湾男性にも感染
 
 H7N9ウイルスが中国内のどこにいるのは不明故、今後も感染者は増え続ける。
 それが中国居住者でも旅行者でも、条件は同じかもしれない。

 これはウイルスが台湾に拡大したことと同意味ではない。
 感染者が体内にウイルスを持っているから、台湾にウイルスが存在すると言うことはできるが、ウイルスが台湾に侵入にて、そこで拡大しているわけではない。
 もし台湾で感染者から周辺にウイルスが広がると、H7N9ウイルスが台湾へ拡大したと判断が可能となる。

 同じ状況は日本でも起こりえる。中国帰りの人が感染していて、検疫を通過するときは潜伏期間であれば、地元に帰ってから発病、地元の医療機関を受診、診断がつかないままに重症化して死亡するか、重症化した時点で診断が付けられるか…

 しかし、現時点ではウイルスは容易に発病者からは感染しない。
 発病者が診断つかないままに、病院内にいたとしても、そこから医療関係者などに感染する可能性は非常に低い、これまで中国でそのような報告は出てないし、医療機関に入院するまでに看病した家族や周辺の人には感染した例はほとんどない。
 困るのは感染した本人だけである。

 親子、じいちゃん、ばあちゃんで上海旅行にいったは良いが、帰ってきてからじいちゃんとばあちゃんが死亡、両親は重体だけど1ヶ月後に回復、子ども達は無症状。こんな状況が起こる可能性は否定できない。

 未だ感染源が分かっていないが、その感染源に近づいと触れると容易に人はウイルス感染を受け、中高齢者は重症化して、多くが死亡する。
 感染源を踏むか、触れるか、食べるか等の不運な状況に逢った人は、不運としか言いようがない。
 狂犬病に似ている。犬やコウモリなどのウイルスをもった動物にかまれ発病するとまず死ぬが、その本人からは周辺の人々には感染しない。もっともその本人の唾液中にウイルスがいるから、誰かを噛めばウイルスが感染する可能性はある。


  中国にては:

  高齢者は上海、浙江省は避ける
  家禽産物、家禽に触れない。不衛生な場所には近づかない。
  公衆トイレは避ける。
  外食には気を付ける。衛生管理の行き届いた場所を選ぶ。
  きれいな水での手洗いは頻回に。
  人ごみは避ける。特に汚い通りは避ける。
  外から帰ったときは靴底を洗う。



 H7N9鳥インフルエンザは指定感染症になった。
 基本的にはH5N1鳥インフルエンザと同じ法的扱いである。
 感染症法第2類に属するものと同等の扱い。
   第1類:エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱・痘瘡・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱
   第2類:結核、SARS)重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザ(H5N1)、ポリオ、ジフテリア
   第3類:コレラ、細菌性下痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス
   第4類:E型肝炎、ウエストナイル熱他(動物由来感染症)
   第5類:インフルエンザなど、定点報告する感染症、性器クラミジアなど。
   指定感染症:1~3類に匹敵する既知の感染症を1年間にわたり指定
   
  詳しくは富山県の表を参考に

   H7N9インフルエンザがパンデミックとなった場合は、将来第2類に分類される。

   各分類内容で、患者に対する法的対応が異なる。第2類では、入院の強制、隔離、就業制限など、医療費は全額公的負担。

 法律は必要だけど、なぜ今、このような法の改正が行われたか、十分、その理由と、その理由の原因となっている社会的状況を国は説明しなければならない。

 
 中国江西省でも感染者発生の可能性
  河南省でも発生。4人目。
  浙江省で新規に2人。



以下、報道情報

 *兵庫県のDRからの私信を公開させて頂きます。*
 台湾でH7N9による発病者が出たこと、日本にとっても他国事ではないですね。
 昨日確認できている範囲での16週のインフルエンザ患者定点報告数は全ての都県で増加しています。薬局サーベイランスによれば少なくとも兵庫県では今週も先週より多めです。
 寒い日が続いたことが原因だとは思いますが、H7N9が隠れていないか心配です。
 わが国ではインフルエンザと診断されるとほとんどの場合抗インフルエンザ薬が処方されますので、重症にならずに治癒しているのかもしれません。
 2009年のH1N1の国内発生は、こんな時期にA型が?と疑問に思った神戸の開業医がウィルス検査を依頼したことで(数日放置されたのですが)発見されました。
 日本の多くの企業が中国に進出し、毎日多くの人たちが行き来しています。潜伏期に帰国した人は検疫を通過するでしょう。その後発症しても今までのマスメディアの報道からは自分がH7N9に感染して帰国したとはまず考えないと思います。
 医療者がわが原則的な問診をしておればよいのですが....。


鳥インフル、感染112人に=中国 時事通信
 {中国浙江省政府は25日、H7N9型鳥インフルエンザに感染した女性2人を新たに確認したと発表した。同日午前には河南省鄭州市の男性の感染も新たに確認されており、中国本土の感染者は112人(うち23人死亡)に増えた。}

As Bird Flu Spreads to Taiwan, Governments Act to Prepare New York Times (米国) 鳥インフルエンザ、台湾に拡大、各国政府対策を強化
 台湾、香港、米国、日本における状況。

 中国河南省でさらに1人感染が確認
江西省でも疑い例=鳥インフル、感染110人に-中国 時事通信
 {25日の新華社電によると、中国江西省南昌市の病院に入院した男性(69)が24日、H7N9型鳥インフルエンザに感染した疑いがあると診断された。同省では初の疑い例。感染が確定すれば中国本土での感染確認は8地域に拡大する。
 また、河南省政府は25日、重体となっている鄭州市の男性(56)が感染していることを新たに確認したと発表。中国本土の感染者はこれで、上海、北京、江蘇、浙江、安徽、河南、山東の2市5省の110人(うち23人死亡)になった。これ以外に24日には台湾でも初めて、感染者1人が確認されている。}

Chinese VP meets WHO experts on H7N9 China Daily (中国) 中国副総理、WHO専門家とH7N9に関して会談
 中国副首相のリュウ・ヤンドン氏はWHOの事務局長補のケイジ・フクダ氏とH7N9鳥インフルエンザに関して意見交換を行った。
 H7N9鳥インフルエンザが発生以来、中国政府は重大な問題として受け止め、活発に科学的に対策を講じてきた。情報は透明性を持っている。りゅー副総理はそのように語った。
 フクダ氏とWHOの専門家は中国政府の透明性ある情報公開と効果的対策に敬意を表した。

Travelers advised to use precaution amid concern over 'lethal' bird flu strain Fox News (米国) 旅行者は致死的鳥インフルエンザウイルスに十分注意するようにアドバイスされる
 上海と北京に飛ぶアメリカン航空は、中国の状況を監視しているが、さらに航空産業グループ、米国CDCおよびWHOと連携をとりながら対策を講じている。

Bird Flu Seen Beyond Mainland, in Taiwan Wall Street Journal (米国、国際) 鳥インフルエンザ、中国本土を超えて台湾で確認
 他の報道内容とほぼ同じ。

 中国研究チームがH7N9感染者の研究結果をNEJMに発表
  猛烈に速い。中国研究者の意地と水準の高さを感じる。
 多くは鶏を含めて動物との接触既往がある(77%)。非常に重篤である。人人感染はないが、2家族で発生した可能性がある。

Preliminary Report: Epidemiology of the Avian Influenza A (H7N9) Outbreak in China  New.Engl.J.Med   April 24, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1304617

 中国公衆衛生緊急センター、国立ウイルス感染症制御予防センター、中国CDC、他


概要

 対象とされた82人のH7N9感染者の年齢の中央値は63歳(2〜89歳)で、73%が男性、84%が都会に住んでいた。感染確定例は中国の6地域にわたっている。情報が確認できた77人のうち、4人は家禽産業従業員で、77%が鶏を含む生きた動物に接触した既往があった。鶏との接触既往はそのうちの76%。
 17人が死亡したが、その死亡までの期間(病日)の中央値は11日であった。
 60人は重体で、4人が軽症ですでに退院している。また1人の小児は入院しなかった。
 2家族で複数以上の発生が認められているが、人人感染の可能性は除外できていない。 感染者と密に接触した1689人のうち1251人で健康調査期間が終えている(10日間:訳者注)が、呼吸器症状は19人(1.5%)で認められていた。しかしウイルス検査では全員陰性だった。
 
 結論
 
  ほとんどのH7N9感染確定例は重篤状態であり、その間に疫学的関連性はなかった。
  人人感染は密に接触した人の間で報告はされてないが、2家族でその可能性は除外できていない。
  

中国、江西省でも感染者が確認された可能性
Jiangxi's first suspected H7N9 case detected Xinhua (新華社、中国国営) 江西省でも初のH7N9感染者が確認された可能性
 江西省保健当局が本日(25日)、69歳男性がH7N9鳥インフルエンザに感染した可能性があることを発表した。男性は省都の南昌市の第3病院に入院している。
 検体は診断を確定するために国立検査所に送られている。
 男性と密に接触した14人は隔離されているが、現在のところ健康に異常はないとされる。

 江西省は浙江省の西南部に隣接していて、さらに南には広東省が接している。(上方の図を参照)。

Taiwan watching travelers after H7N9 bird flu case WTOV Steubenville  (米国) 台湾、H7N9鳥インフルエンザ感染者が確認されたことから入国者の検疫を強化

 中国、発表回数を減らすと!!
感染者発表を週1回に 中国の衛生当局 MSN産経ニュース
 {中国で感染症対策を担う国家衛生計画出産委員会は24日、これまで毎日実施していた鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染状況の発表を週1回にすると明らかにした。情報公開の度合いが後退するとの批判も予想される。
 同委員会は「突発的な公共衛生事件の情報発表に関する規定に基づく」と理由を説明している。これまでは毎日、各省、市ごとの感染者や死者の数をホームページでまとめて公表していた。
 各省、市の地元政府もホームページなどで感染状況を発表しているが、内容が徐々に薄くなってきている。}


WHO: New Flu Passes More Easily from Bird to Human TIME (米国) WHO、新規鳥インフルエンザは容易に鳥から人へ感染しやすいと
 AP

 WHOのケイジ・フクダ氏の北京での記者会見内容。

 
 24日

 Google  解析による当ウエブへのアクセス状況
  海外からのアクセスは在留邦人、海外大使館・領事館関係者から。
 

 23日夜の段階で浙江省で2人、安徽省で1人の感染が確認。感染者数は109人。
 浙江省で治療中の男性が死亡して、死亡者は22人となった。
 
 いったいウイルスはどこから来ているのだろうか?
 中国は何でも起こる国である。
 WHO調査団のリーダーであるケイジ・フクダ氏は、Anything possibleと中国に入る前に語っていた。
  何でも可能性はある。意味深な表現でもある。
  そして調査結果は、その可能性の中から何も取り出せなかったようだ。
  彼はジュネーブに戻ってから記者団に、not, yet.といいそうだ。(まだ何にもわからない)。

  休日にチェロを弾くのが趣味という同氏は、そうした時間が無くなっているかもしれない。
  しかし、こうした時はバッハの無伴奏チェロ組曲が似合いそうだ。雨の降るレマン湖のほとりで。
    心の中の本音を弦に託すかのように。

 以下は素朴な疑問である。primitive question
 なおWHOでは、持続的人人感染が起きている証拠はないといい、限定的人人感染が起きている可能性はあると表現している。これは家族内、または患者に密に接触している医療関係者へ感染している場合を意味する。すなわち大量にウイルスを吸い込む環境にいた場合に感染するとの仮説となる。
 しかし、一般的発病者の多くは明確な家禽などへの接触既往はない。大量に家禽からウイルスを吸い込んだ可能性は低い。にも関わらず中高齢者を中心に発病している。
 考えられるのは家禽からのウイルスは人は感染しやすいが、いったん人の体内で増殖したウイルスは、人へは感染しにくいということだろうか?
 家禽から分離されたウイルスと、人の体内で増殖したウイルスの特性の分析結果はどうなっているのだろうか?
 または感染家禽は大量のウイルスを排出するが、人の体内で増殖したウイルスは、それほど大量に体外に排出されないのだろうか?



 当ページで以前から指摘しているH7N9インフルエンザは、高齢者で重篤化する傾向にあることを香港の研究者が指摘している。若年者は軽症の可能性があり、それは相当数に上る可能性があるが、理由として発熱と咳程度なら医療機関を受診しないことがあげられている。
 しかし、こうした仮説は以前から当ページで指摘してきた。

 京都府で医療関係者を対象にH7N9鳥インフルエンザに関する研修会が開かれた。医療関係者対象のこのような会は国内初かもしれない。

 H7N9鳥インフルエンザが、法的に(感染症法)指定感染症となった。効力は1年間。都道府県知事が患者に入院勧告、就業制限などの強制措置が可能となる。5月上旬に施行予定とされる。
 国内で感染者が確認された場合となっているが、その確認が迅速にどのように行われるのかが課題である。

 検疫で容易に確認できるとは思えない。日本各地の医療機関に患者が現れる可能性があるとしたなら、十分情報と、法律の内容を周知徹底する必要がある。

 しかし、このような報道が突然出ても、一般の人々は何がなんだかわからないはずである。
   H7N9インフルエンザてかなり危険なの?
   でも人人感染しないから心配ないって書かれていた。
   最近は記事がなかったり、小さかったりで心配ないと思っていたけと…  など。


 本日北京で行われたWHOの記者会見。
  USA TODAYのタイトル:WHO、新規鳥インフルエンザは人への感染が起こりやすくなっている
  読売新聞のタイトル:H7N9型、人から人の根拠ない…WHO

   ニュースの伝え方のスタンスが明確に分かれている。
   タイトルを読んで、あっ、そう、と読み流せるタイトルと、えっ、なんだって?とさらに内容を読ませるタイトルの違いである。

 台湾でもH7N9感染者が確認。重体
 本日夕方台湾当局が発表。


以下、報道情報


World Health Organization says lethal new bird flu passes more easily from birds ... Washington Post  (米国) WHO、新規致死的鳥インフルエンザは容易に鳥から人に感染する
 WHO調査チームの責任者であるケイジ・フクダ氏のコメントを中心に。


 台湾でも感染者確認

台湾で患者を初確認=中国本土外に拡大、江蘇省で感染か-鳥インフル 時事通信
 ・53歳男性
 ・3月28日〜4月9日 蘇州滞在。
 ・上海経由で9日に帰国。
 ・12日から発熱、全身倦怠
 ・16日入院
 ・19日から状態が悪化
 ・検査では当初陰性、しかし24日の検査で陽性。

Taiwan man contracts H7N9 bird flu, first outside mainland China Reuters  (国際) 台湾男性、H7N9鳥インフルエンザを発病、中国本土外で初
 57歳男性が蘇州から帰国3日後の4月9日に発病し入院した。保健相のウエン-タ・チウ(Wen-Ta Chiu )が記者会見で発表した。同相は男性はH7N9ウイルスに感染していて、重体であると説明した。
 同相は台湾は適切な対策を行っていて、H7N9感染疑い者に対する特別外来を設けていると説明している。
 *他報道によると男性は検疫ではチェックされなかった(検出されなかった)ようだ。
  たぶん、まだ症状が出てない潜伏期間だったのだろう。
Taiwan Finds First Bird Flu Infection Outside China in Traveler Businessweek (米国) 台湾、中国本土旅行者で初のH7N9感染者を確認
 53男性が中国(江蘇省)を旅行し、上海経由で台湾に帰国。
 男性は家禽との接触の既往はなく、現在重体とされる。


New bird flu strain 'more easily caught by humans' than 2003 outbreak The Guardian (英国) 新規鳥インエンザウイルスは(H7N9)は2003年に発生した鳥インフルエンザ(H5N1)以上に人に容易に感染しやすい
WHO当局者の発表内容。

WHO: H7N9 virus 'one of the most lethal so far'  CNN International (国際) WHO、H7N9ウイルスはこれまでのウイルスの中で最も致死性が高い、と警告
 中国のH7N9死者が22人と増え、浙江省で新たな感染者が確認される中、WHOはH7N9ウイルスは、最近医師や医学研究者が取り扱ったウイルスの中で最も致死性の高いウイルスの一つであると警告した。
 「このウイルスは人に対して非常に危険である」と、WHOの事務局長補であるケイジ・フクダ氏は本日行われた北京での記者会見で語った。
 「我々はこのウイルスはH5N1以上に家禽から人に感染しやすいと考えている。」と、同氏は付け加えている。

 「このウイルスは我々がこれまでであった中で最も致死性の高いウイルスの一つである」

 可能性ある感染源について調査が続けられる中、フクダ氏は当局はウイルスの十分理解できていないと警告した。
 「ウイルスについて本当によくわかっていないのだ。すべてはこれからなのだ」
 
 今までのところ、持続的人人感染の証拠は得られていない、とWHOは説明している。

 「しかしながら、我々が強調したいことは、このウイルスが将来的に限定的人人感染が起こしだしたとしても、それは驚くことではないということである(そういう可能性は十分ある:訳者注)。」とフクダ氏は警告し、(それゆえ)ウイルスの拡大と変異について厳重に監視してゆくことが重要であると付け加えている。
  *将来的にウイルスが変異し、人人感染を容易に起こすようになる可能性を否定しない、発言(訳者注)。

 「我々はクラスター発生が限定的人人感染によるものか、それとも共通の感染源から来たものかは判断できない。しかし持続的人人感染は起きていない」、そのように同氏は付け加えている。


中国 市場の生きた鳥が感染源か  NHK
 中国側が採取したさまざまな鳥のサンプルのうち、ウイルスが検出されたのはすべて市場で売られていた生きたニワトリやアヒルなどあった。このため調査チームは、感染源は、市場で扱われる生きた鳥である可能性が高く、また、市場内の地面などにウイルスが付着した可能性もあるという見解を示した。

  *それは以前から言われていたが、問題はそれら家禽がどこでウイルス感染をたかである。
  中国の研究者は、他でウイルスが見つからないから、市場内の家禽の体内でウイルスが変異して、周辺に広がったという意見を発表しているようだ。

WHO: Bird-to-human infections easier with new flu - USA Today USA TODAY  (米国) WHO、新規鳥インフルエンザは人への感染が起こりやすくなっている
 北京でのWHO調査チームの会見(24日)

 WHO当局者は、中国でこの一か月間に起きている新規致死的鳥インフルエンザは、約10年前にアジアで発生した鳥インフルエンザ(H5N1:訳者注)よりも、容易に人に感染しやすくなっていると語った。
 WHOの専門家たちは。H7N9ウイルスがパンデミックを引き起こす可能性について用心深く監視しているが、これまでのところウイルスが人人感染する明確な根拠は得られていないと語った。

 またWHOは、24日北京で行われた記者会見で、(人への)H7N9感染は基本的に家禽市場で起きていると思うと語った。

 ウイルスは中国で100人以上に感染し、その大多数を重症化して20人前後が死亡している。ほとんどは上海周辺の東部海岸地域で起きている。

H7N9型、人から人の根拠ない…WHO  読売新聞
 {中国で感染が拡大する鳥インフルエンザ(H7N9型)で、中国政府と共同で現地調査を行った世界保健機関(WHO)のケイジ・フクダ事務局長補が24日、北京で記者会見し、「現時点で人から人への感染があったとの結論を出す根拠はない」との見解を改めて示した。

 家族内での複数感染が確認され「限定的な人から人への感染」が起きた可能性が指摘されているが、WHO調査団はこれについても「はっきりわからない」と説明。「ウイルスが人から人への感染能力を持つかどうか、まだ不明確で、可能性を完全に排除することはできない」とし、さらに観察が必要との考えを示した。}

  *一番問題の人へのウイルス感染源については何もコメントはなかったのか??

中国鳥インフル、「指定感染症」に…入院勧告も 読売新聞
 {中国で感染が拡大している鳥インフルエンザ(H7N9型)について、厚生労働省は24日、感染症法に基づく「指定感染症」にすることを決めた。指定感染症になると最長2年間、患者に入院勧告や就業制限などの拡大防止策が取れるようになる}


China bird flu spreads to new province AFP  (国際) 中国の鳥インフルエンザ、新たな省へ拡大
 { …
 …
  WHO
  持続的な人人感染は起きていない。
  限定的人人感染が起きている可能性はある。

    限定的人人感染:家族内、または患者に接触している医療関係者への感染。}

鳥インフルの死者22人に=中国 時事通信
 {中国浙江省政府は23日、H7N9型鳥インフルエンザへの感染が17日に確認されていた男性(86)が23日に死亡したと発表した。これで中国での死者は22人となった。}

鳥インフル、山東省に拡大=死者22人、感染109人に-中国 時事通信
 浙江省で男性2人、安徽省で男性1人の感染も新たに確認され、感染者は109人に増えた。

China bird flu death toll rises to 22 Reuters  (国際) 中国、鳥インフルエンザ死者数が22人に
 浙江省で4月17日に診断された86歳の男性が死亡した。
 また浙江省であらたに84歳男性と62歳男性の感染が確認された。(両者は新華社によると危篤状態とされる)。15日に発病したとされる。2人とも杭州市に住んでいた。さらに安徽省の91歳男性の感染が確認された。

Researchers: Elderly more at risk from H7N9 CNN International (国際) 研究者:H7N9インフルエンザは高齢者のリスクが高い
 香港大学公衆衛生研究センターのベンジャミン・コウリング准教授がCNNにコメント。
 高齢者に重症者が多い。
 高齢者が若年者よりも家禽に触れる率は高いと思われるが、それ以上に重症者の率は高齢者で高い。
 若年者の症状が軽く多く存在している可能性がある。発熱や軽い咳程度ならば通常医療機関を受診しないからだ。

Bird flu fears raised as around 100 may have been infected by H7N9 but not ... Express.co.uk (英国) 中国、鳥インフルエンザ感染者100人前後まで増加、しかしウイルス感染源は検出されてない

鳥インフル特徴把握 中国感染拡大で京都府、医療者向け研修  京都新聞
 {京都府は23日、中国で鳥インフルエンザの感染者が増加していることを受け、府内の医療関係者を集めた研修会を京都市上京区の府立医科大で開いた。京都産業大の大槻公一・鳥インフルエンザ研究センター長らが、中国における感染状況などについて語った。…}
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