5月-1

 10日

 中国でのH7N9感染者数は131人と変わっていないが、死者数は河南省で1人増えて32人となっている。先に重体となり治療を受けていた患者である。

 WHOがH7N9情報の更新を行っている。
 そのなかで以前と同じように次のように繰り返している;
  WHOはこのH7N9鳥インフルエンザに関して、入国地点での(検疫での)特別なスクリーニング措置が必要であるとは考えてなく、また旅行や貿易に関しても制限の必要は認めていない。

 H7N9を新感染症にいち早く指定した日本であるが、検疫法も改正され、入国に際してどのような対応を行っているのだろうか?

 この数日間、報道機関はH7N9インフルエンザに関する情報はほとんど出していない。

 そうした中、米国のワシントンポストは世界への情報として非常に優れた論説を本日掲載している。

 昨日、今日、明日、と情報は刻々変化する。
 そうした中で如何に先を読み、如何に体制を整えていくか。
 それが危機管理の基本だと思う。
 社会の危機管理は国、企業、そしてマスメディアも一体となって取り組む必要がある。
 そのためには情報の共有化が重要である。
 ワントンポストは、{流行病発生に際してもっとも重要なのは、迅速なコミュニケーションである}として、今回の中国の対応を賞賛している。かってのSARS時代の中国とは全く異なっているという。

 一方、我が国ではどうなのだろうか。
 情報の素早い発信と、その共有化は行われているのだろうか?
 責任ある情報の発信の源すら明確でない我が国では、報道機関の情報はあてにできない。
  当方に多数寄せられたメールの多くにそのようなことが記されている。

 ワシントンポスト、ニューヨークタイムズは、サウジアラビアの新型コロナウイルスについて情報は掲載している。世界的パンデミックの危険性が少しでもあるから、ぬかりなく情報は掲載する。
 我が国で情報を掲載したのは、わずか朝日新聞だけだと思う。

 地元の某新聞。
 H7N9に関して、一ヶ月前には専門家の意見として、中国では数万人の感染者が出ているに違いない、すでに日本にも多数入ってきている可能性があると、大々的に報じて目を引いた。
 しかし、その後、ほとんどフォロー記事はない。
 当初の読みが間違っていても、きちんと状況をフォローしてゆけば良いのである。
 新聞記事は週刊誌記事と同じく、単なる読み物としての価値しかない時代になったのだろうか(管理人メモ)

 読売新聞記事で、”タミフル効かない症例も…H7N9鳥インフル”という記事が昨日ネットでみられた。
 ネガティブな、または心配をそそる記事だけを拾って掲載するのは、大新聞のやりかたではないと思う。
 H7N9自体の記事はほとんど掲載せずに、そうした目を引く記事だけを載せるのは、一般読者に誤った解釈を植え付ける可能性がある。


 新型コロナウイルス感染症(nCoV)
 フランスの患者から人人感染発生の可能性、サウジの院内感染で新たに2人の感染者が確認
 ウイルスがサウジアラビア東部の病院で院内感染を起こしているが、ドバイで感染して帰国したフランス男性が入院した病院で2人が感染した疑いがもたれている。
 もすウイルス感染が確認されたら、当nCoVが人人感染するような変異を起こしている可能性が強くなる。
 SARS近縁ウイルスであるが、現時点では致死率60%以上で、重症肺炎とともに急性腎不全を起こしてSARS以上に危険な感染症とされる。

 現在サウジアラビア東部の医療機関で院内集団感染が起きていて、WHO調査団が派遣されている。
 昨年9月以来WHOに32人の感染が報告(18人死亡)されていたが、本日新たに2人の感染者がサウジの院内感染を起こしている病院で確認され、感染者数は35人となっている。なお同病院での集団感染は15人(死者数は8人)。
 現在、人人感染を起こしだしている可能性と、ウイルスが中東以外に拡大している可能性が危惧されている。

 次期パンデミックは予想外に早いかも知れない;ニューヨークタイムズ論説
  満を期したようにNYTがH7N9と新型コロナウイルス(nCoV)のパンデミック論を掲載。世界のトップ公衆衛生学専門家で米国危機管理対策担当者による。
  中国と中東諸国は数百万羽の鶏や、他の飼育哺乳動物を殺処分しなければならない。
  第三の危険な感染症は、社会に漂う”パンデミック疲労(contagion exhaustion)である。





H7N9 found in another environment sample Xinhua (中国、新華社通信) H7N9ウイルス、福建省の市場で検出
 9日、中国農業省は福建省の市場で採取した検体からH7N9ウイルスが検出されたと発表した。
 遺伝子分析の結果、4月4日に上海の市場の鳩から分離されたウイルスと類似していることが確認された。
 これまでウイルスが検出された検体は合計で52となった。

 フランス、新型コロナウイルスでさらにナースが感染した疑い
Suspected new coronavirus case in France, Saudis report two more  Reuters (国際) フランスの病院でさらにナースが感染した疑い
 フランス保健省はSARS類似コロナウイルス感染症で入院者がいる病院でナースが感染した疑いがあることを発表した。
 同病院では他に入院患者と担当医が感染した疑いがもたれている。

 上海、鳥インフルエンザ警戒を解除
上海、鳥インフル警戒解除=感染20日間なく制御状態-中国 時事通信
 {中国上海市政府は10日、H7N9型鳥インフルエンザの人への感染を受けて4月2日に発動した警戒態勢を解除した。上海では同月21日以降20日間、新たな感染例が確認されていないことや、持続的に「人から人」に感染している証拠がないことなどを踏まえ、「感染拡大を防止し制御できる状態にある」と判断した。ただ、鳥が有力な感染源とみられることから、生きた鳥の取引全面停止措置は継続する。}

 ニューヨークタイムズ論説-パンデミックは予想外に早いかも知れない;H7N9とnCoV
The Next Contagion: Closer Than You Think  New York Times (米国) 次期のパンデミックは予想外に近いかも知れない
 ミネソタ大学感染症研究と政策センター(CIDRAP)、マイケル・オステルホルム長官の論説

 最近、突然2種類の感染症に注意が向けられている:一つは中国のH7N9鳥インフルエンザで、重症呼吸器不全と他の健康上の問題を起こす。もう一つはコロナウイルス感染症であるが、それは昨年中東で最初に確認され その後感染者数が増えている。
 これら二つの感染症に罹患した人の数は未だ少ないが、その致死率は非常に高い。
 そして我々は3番目に、さらに拡大していて、しかし注目されてない慢性化した疾患に直面している。
 それはパンデミック疲労(contagion exhaustion)である。
 
 尽きることなく続く感染症の危険情報;鳥インフルエンザ、人食いバクテリア、SARS、AIDS、エボラ出血熱、耐性菌の院内感染…リストはまだまだ続く。そうした中で、最近の感染症報告を聞く人の中には、うんざりだとため息をつく人もいるはずだ。
 ある人達は公衆衛生当局が社会の気を引くために、今日の微生物感染症危機として訴えていると考えているようにみえる。それにより感染症研究費の助成や対策プログラムの充足を目指していると推測している。彼らは最新の微生物の出現に対する警告を”オオカミ少年”として無視する。
 この誤った解釈は致死的であるかも知れない。
 中略

 最近発生している二つの脅威-H7N9インフルエンザと新型コロナウイルス-は、感染者数は未だ少なく、発生地域は米国から離れている。それでも我々はこれらの感染症の発生を深刻に受け止めなければならない。
 H7N9インフルエンザや新型コロナウイルスのような疾患は、非感染性の重篤で死に至るような疾患、さらにはほとんどの感染症とは異なる。前者は速やかに同時に世界中の多数の人々を死に追いやる。1918年に発生したパンデミックインフルエンザは世界で5000万人をわずか1年半の間に死亡させた。2003年のSARSパンデミックは、限定的拡大に終わったが、世界で8275人以上の感染者と775人の死者を招いた。

 なぜこのようなことが突然起きるのだろうか?
 動物のインフルエンザやコロナウイルス感染症は通常動物には感染するが、人には感染しない。
 しかしこれらのウイルスは毎日変異し続けているが、その結果非常に特殊な遺伝子変異を遂げたとき、我々の相対する世界は全く変わってしまう。
 動物にしか感染せず、人には希にしか感染しなかったウイルスが、人の間で空気感染し出す。

 考えてみると、2009年のH1N1インフルエンザ(豚インフルエンザ)は非常に素早く世界に拡大した。最初の一ヶ月でパンデミックとなった。そして少なくとも42ヶ国に拡大した。
 現在のH7N9および新型コロナウイルスは、少数の例外を除いて散発的にしか人に感染していない。
 しかしこれらのウイルスが元々の感染宿主である動物で増殖を繰り返すうち、または繰り返し人に感染するうちに、遺伝子変異を起こして、人人感染を起こすようになるかも知れない。そして人はこれらのウイルスに免疫を持っていないことも考えると、我々は次のパンデミックに遭遇する可能性があり得る。

 現代の公衆衛生学はこれらのウイルスと闘う手段は、それほど持ってはいない。中東で発生した新型コロナウイルスに対して、その拡大を抑えるために有効なワクチンもなければ効果的薬剤を持っていない。H7N9インフルエンザに対してワクチンを製造したとしても、世界的需要を充足することは無理である。

 H7N9インフルエンザ、またはコロナウイルスのパンデミックはいつでも起きえるだろうか?
 我々には分からない。しかしこれらウイルスが人に感染、またはたのほ乳類に感染するたびに、遺伝子変化は起きえて、それが人人感染を起こすようになる確率は少しずつ増すのである。

 パンデミックの発生を少しでも減らために、中国と中東の国々は、ウイルス発生源となっている動物の同定とウイルス除去のために、あらゆる手段を用いて努力する必要がある。
 数百万の、明らかに健康にみえる鶏や他の飼育動物を殺処分することは容易ではないが、それは必至な対策である。

 世界はインフルエンザとコロナウイルスに対する効果的新規ワクチンの研究に着手する必要がある。

 ワクチンは、今後発生してくる類似のウイルスに対する究極の保険証書である。
 これらのウイルスは遙か彼方の話に思えるかも知れないが、明日、米国に入ってくるかも知れないのである。


 サウジの新型コロナウイルス院内感染で新たに2人の感染者が確認
Saudi coronavirus cluster grows as France reports possible new cases CIDRAP (米国) サウジのコロナウイルス感染クラスター拡大、フランスでも新規患者発生の可能性
 サウジアラビア東部の病院で発生している新型コロナウイルスの集団発生でさらに2人の感染者が確認され、同病院での感染者数は15人となり、そのうち7人が死亡している。
 今回見つかった患者のうち1人は4月6日発病で、これまでの報告の中でもっとも初期の患者とされる。
 これまで世界で確認されたnCoV感染者は33人、死者は18人。

 またフランスでドバイから帰国して発病した患者周辺から2人が発病した疑いがもたれている。
 1人は患者と同じ病棟にいた患者で、もう一人は主治医である。

 フランスの新型コロナウイルス感染者(SARS類似感染症)から周辺にウイルスが人人感染の疑い
Two people in France ill after contact with coronavirus victim
 Reuters (国際) フランスの新型コロナウイルス感染者の接触者から2人が発病した可能性
 1人は入院患者、1人は主治医。
 ウイルス検査は施行中。

 フランス北部の病院に入院しているSARS類似感染症と接触した2人が発病したと保健当局が発表した。
 1人は4月下旬に65歳男性が新型コロナウイルスに感染して入院した病棟にいた患者で、もう一人は患者の治療にあたった医師である。
 65歳患者はドバイへの旅行から帰国して発病して、北部のドウアイの病院の隔離室にいるが、現在危篤状態とされる。
 保健当局によると(発病した)他の二人は他の病院の個室に入院した。1人はリリー市、もう一人はツルコイン市(Tourcoing)である。
 ウイルス検査が行われ、現在結果待ちとされる。
 当局では、2人は特別な感染症治療が必要とされる症状を呈しているとコメントしている。

 これまで新型コロナウイルス(nCoV)が持続的人人感染が起きている事実はないが、専門家達は新規のクラスター感染(小集団発生)が起き出すことを懸念している。

 *サウジアラビア東部の町では1医療機関で集団発生が起きている。


 9日

 中国H7N9鳥インフルエンザ関連では特に気になる情報は出ていない。

 アラビア半島で発生している新型コロナウイルス(nCoV)感染症が、アラブ首長国連邦から帰ったフランス人男性で確認された。昨年9月以来31人目。状態などに関しては不明。
 サウジアラビア東部の病院で13人が院内感染の疑いがもたれているが、ウイルスが広く拡大していて、人人感染を起こしだしているとしたなら、中国のH7N9鳥インフルエンザ以上に怖い存在となる。感染源はよくわかってないのが不気味である。
 WHOも警戒態勢を強め、専門家チームがサウジアラビアの集団発生している病院を調査に向かう
 
 なんか今年は不気味な年になるかもしれない。山場は7〜9月頃?(管理人メモ)
 H5N1 -->
 H7N9------>
 nCoV-->




鳥インフル、死者32人に=中国 時事通信
 {中国河南省の当局系ニュースサイト「大河網」が同省衛生庁からの情報として伝えたところによると、H7N9型鳥インフルエンザに感染し重体となっていた鄭州市の男性(56)が9日死亡した。これで中国での死者は32人となった。感染者はこれまでに中国本土で131人、台湾で1人が確認されている。}


 H7N9ウイルスがタミフルが効かない場合がある?
タミフル効かない…H7N9型鳥インフルで症例  読売新聞
 {中国での鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者で、発症直後から抗インフルエンザウイルス薬タミフルで治療したにもかかわらず、効かない症例があることがわかった。
 中国の上海公衆衛生臨床センターなどのチームが8日、国際的な感染症専門誌に報告した。
 治療を受けたのは、4月2日に発症した上海市の56歳男性。先にH7N9型に感染した妻(4月3日死亡)の看病をしていたため、発症当日からタミフルの投与を開始した。しかし、急性肺障害を起こして、人工呼吸器を装着。同月25日時点で患者は依然重体という。
 試験管の実験では、タミフルに効果があるという結果が出ているが、研究チームは「H7N9型がタミフルに耐性がある可能性にも注意が必要だ」としている。}


 WHO、検疫での特別なスクリーニングは必要ではない
Human infection with avian influenza A(H7N9) virus -update  WHO 鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス-情報更新
 5月8日2013年
 中国国立衛生家族計画委員会はWHOに検査室で確認された人のA(H7N9)感染症を報告した。
 患者は江蘇省の79歳女性で、5月3日に発病した。
 また初期に報告された患者が死亡したことも追加された。

 今日までWHOに報告された検査で確認されたA(H7N9)感染者は131人で、死者は32人である。
 確認された感染者の周辺の接触者は詳細に健康状態をフォローされている。

 感染者の確認された地域の当局は予防と感染拡大対策を継続している。

 可能性ある感染源とウイルスの増殖場所に関する調査は続行されている。
 感染源が同定され、制御されるまで、さらに人の感染事例は発生する可能性がある。

 これまでのところ、持続的人人感染が起きている証拠は得られていない。

 WHOはこのH7N9鳥インフルエンザに関して、入国地点での(検疫での)特別なスクリーニング措置が必要であるとは考えてなく、また旅行や貿易に関しても制限の必要は認めていない。
 WHO does not advise special screening at points of entry with regard to this event, nor does it recommend that any travel or trade restrictions be applied.

Another death in China raises H7N9 fatalities to 32 CIDRAP  (米国) 中国でH7N9死者が確認され、死者総数が32人に
 WHOは中国衛生家族計画委員会の発表に基づき、H7N9死者が1人増えたことを発表した。
 新規事例ではなく、治療中の患者であったが詳細は不明。
 別な情報では河南省の感染者である。

Town With No Fowl Shows Consequences of China’s Bird Flu Threat Bloomberg (米国) 中国の鳥インフルエンザ脅威の痕跡:家禽の姿がない町
 北京郊外の7歳少女がH7N9鳥インフルエンザに感染した村の現在。
 大量の家きんが殺処分され、村には家禽の姿はなく、鶏を買うために遠くの町までゆく必要がある。
 かって家禽や食料を買う人の姿が多かった村には、人々はやってこない。

 ワシントンポスト:中国の透明性ある情報発信への賞賛と、いつでも米国でも同じ状況が起きえることの警告
A more transparent battle with bird flu Washington Post (米国) さらに透明性ある鳥インフルとの闘いが望まれる
 奇妙な変異過程のなかで、インフルエンザウイルスは終わりのない自己変異を続け、水棲鳥、豚、人への感染を巨大なパワーと破壊的勢いで続けてゆくように思える。
 遺伝子の周期的再集合は、これまで見られなかった新規変異株を誕生させる。そのたびに新規株は人と動物両方に脅威をもたらす。

 そうした脅威がある中で、人と鶏が密接に接触する機会の多い中国で、ちょうど新規鳥インフルエンザが発生した。
 
 この変異株はH7N9として知られ、いまだ米国では発生したことはないが、インフルエンザウイルスは予知不能な特性を持っていることを忘れてはならない。
 それはパンデミックを起こすかもしれないし、何年間もくすぶり続けるもしれないし、または単純に消え去るかもしれない。
 今の時点では誰にも分らない。
 その不確かさ故に我々は、過去の感染症と、その世界的拡大を思い出し、それがいつも緊急性を持っていることに気づくべきである。

 これらの学ぶべきことの一つが、流行病発生に際して迅速なコミュニケーションの重要な役割である。
 10年前、SARSが中国で統制された。
 共産党政府は情報を押さえて、ウイルス拡大初期における情報発信を行わずに、その脅威を世界に伝えることをしなかった。
 それは閉鎖社会の持つ危険性を示す生きた実例となっている。
 チェルノブイリ原発事故の後、ミカイル・ゴルバチョフは、放射能の拡大が起きていることを見出した。それは世界に隠し通すことができない事実であった。

 今回、中国の反応は異なっていた。
 当局は早い段階で症例を発表し、詳細をWHOに報告した。さらに遺伝子分析結果を公開データベースに登録した。また分離ウイルス株を世界の専門家たちに提供した。
 未だ中国の指導者からの他の領域の情報には、透明性が欠け、厚いベールに覆われている部分があるが、この新規ウイルスに関して当局が世界に提供する情報の透明性は賞賛に値する。

 これまでH7N9ウイルスによる感染者129人が確認され、31人が死亡している。

 パンデミックへつながる重要な要因は、ウイルスが持続的人人感染を起こす能力の獲得である。
 これまでのところ小さなクラスター発生(3件の人人感染が疑われる同時複数感染:訳者注)が見られているが、持続的人から人への感染は見られていない。

 未だ中国は危険状態から脱してはいない。
 初期に示された事実として、この変異ウイルスが感染した鳥は、無症状のまま、群れの中でウイルスを拡大し、鳥に触れた人にウイルス感染の機会を与える。
 中国は数百万羽という家禽を殺処分する必要があるかもしれない。それはこれまで経験したことのないチャレンジである。

 人々がパンデミックの警告に疲れてくるのは自然なことである。
 しかしウイルスは検疫で止まってはくれない。
 中国で起きていることは明日我々の国(米国)で起きるかもしれない。
 鳥インフルエンザは全ての人の問題である。
 そして我々は中国が透明性ある情報を公開しながら、効果的対策を続けることを望んでいる。、

Saudis bring in outside help on coronavirus, including Toronto SARS expert  Vancouver Sun (カナダ) サウスアジア、コロナウイルス対策のために国際的支援を求める、トロントのSARS専門家も加わる
 フランス女性が新型コロナウイルスに感染したことが判明。
 サウジアラビアの1医療機関で13人が集団感染、7人が死亡。
 サウジアラビアは調査のために国際的専門家の援助と求めた。
 トロントのSARS専門家も加わる。

WHO to visit hospital where SARS-related virus spread  NBCNews.com (米国) WHO、サウジアラビアのSARS類似コロナウイルスが院内集団感染を起こした病院を調査に
 WHOと国際的専門家がSARS様コロナウイルスが広がり、7人が死亡したサウジアラビアの病院を調査に向かうことが発表された。
 
 フランスは昨日、65歳のフランス人男性がドバイから帰国後新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。
 ウイルスは湾岸から広がり、英国、ドイツ、そしてヨルダン、カタール、およびアラブ首長国連邦まで広がった。
 フランスの事例は世界で31例目となり、そのうち18名が死亡している。
 サウジの患者は1か所の病院で集団発生しているようで、その中には同一の家族員も含まれている。

 8日

 中国H7N9鳥インフルエンザ関連情報、江西省で79歳女性が感染確認される。自宅で鶏などを飼っていて3日に発病。容態は安定しているとされる。感染者数合計131人。

 自宅で飼育している鶏からH7N9ウイルス感染したとするなら、結構大変なことである。
 感染していた鶏を買ったか、野鳥から感染したか、飼料から感染したか、問題は大きい。
 たぶん、日常生活の中で家きん市場に出向いたことがあるのではないかと思うが、そうでなければ感染源が予想外に広がっていると考える必要が出てくる。

 サウジアラビアで集団感染を起こしている可能性ある新型コロナウイルス(nCoV)。4月中旬以降、一か所の病院で13人の発病者、そして7人の死者が出ているようだ。
 昨年9月以来顔を出してきたSARS近縁のコロナウイルスであるが、SARS以上に病原性は高いとされる。
 人人感染を起こすと、少々厄介なことになる。
 サウジアラビアの保健大臣補を務める女医が、その危険性をネットシステムの国際感染症情報システム(ProMed-Mail)で伝えた。
 昨年から中東を中心に30人の発病者。死者は18人。
 ウイルスはSARSウイルスと同じくコウモリのウイルス由来である。
 さらに感染者数が増えてくると、中国のH7N9以上に怖いパンデミック候補となる。
 急性呼吸不全と腎不全、中国のH7N9も急性呼吸不全。どちらも厄介だ。
 

 
 VOAニュースからの写真。透過電子顕微鏡像





First French Coronavirus Case Is Confirmed, France Info Says Bloomberg (米国) 新型コロナウイルス、初のフランス人感染者が確認
 フランスメディアが保健省の発表として、アラブ首長国連邦から帰国したフランス人女性が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。

France confirms first case of new SARS-related coronavirus in traveler returning from UAE   Washington Post (米国) フランスで初のSARS類似コロナウイルス感染者が確認-アラブ首長国連邦からの帰国者
 フランス保健省は8日、アラブ首長国連邦からの帰国者が新規コロナウイルスに感染して隔離室で治療を受けていると発表した。
 ウイルス検査はパスツール研究所で行われた。
 詳細に関しては発表されてない。

 
Novel Coronavirus Death Toll Reaches 18 Voice of America (米国) 新型コロナウイルス死者数18人に
 新型コロナウイルス感染者がアラビア半島で相次いでいるが、6日、WHOは感染者数が30人となり、死者数が18人となったと発表した。

 3人中2人は同一家族メンバー。3人とも重体とされる。
 この5日間でサウジアラビアだけで13人の発病者が確認され、7人が死亡している。
 WHOは加盟国に重症急性呼吸器感染症の発生を監視するように求めている。

鳥インフル、感染者131人に=中国 時事通信
 {中国江西省政府は7日、南昌市の女性(79)がH7N9型鳥インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。これで中国本土の感染者は上海、北京の2市と8省の131人(うち31人死亡)となった。このほか台湾でも感染者1人が確認されている。
 江西省の感染者は6人目(同1人死亡)。女性は自宅で鶏などを飼っており、3日に発病。現在容体は安定しているという。}

鳥インフルH7N9型、大流行の可能性低い 香港大 日本経済新聞
 下記と同じ内容であるが、タイトルが仰々しい。
 香港大学の有名研究者が発表しているがごとくタイトル。
 天下の有名新聞が載せるような記事ではない。

鳥インフル:大流行可能性低い…香港大日本人研究者が論文 毎日新聞
 {中国で感染が広がっている鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、感染者の動物との接触歴を基に統計学的に分析した結果、「すぐにパンデミック(大流行)が起きる可能性は低い」とする論文を西浦博・香港大助教(理論疫学)らのチームがまとめ、国際医学誌(電子版)に発表した。}

 *統計学的に分析するまでもなく、疫学的に、現在のウイルスが人人感染して大流行に移行する危険性は考えられてないから、このような現状分析がどれほどの意味を持つか?ウイルスが変異して人人感染を起こしだしたら、意味のないデータとなる。論文作成のための研究としか言いようがない。相撲でいえば幕下クラスの研究かも?(管理人メモ)。

 7日
 
 H7N9鳥インフルエンザは、福建省で小児1人の感染が確認され、感染者数は130人となり、また死者数は4人増えて31人となった。全て入院治療の患者だと思われる。男児は退院後に感染が確認されたようだ。



 すでに中国では家禽から人への感染経路は断たれつつあるので、人の新規感染者はあまり出ないことが予想される。

 問題は感染家禽のウイルスがどこに存在し、または潜んでいるかであるが、中国農業省の調査を見る限り、一部の生きた家禽市場でわずかに感染鶏が見つかっているだけである。
 疑問に思われるのは、そうした感染鶏から周辺の家きんへあまり感染してないことである。同一市場で1件〜3件程度のサンプルで陽性にしかなっていない。
 また広東省での調査では多くの家きんからのサンプルでウイルスは見つかっていない。わずかに東莞市の1市場で1羽の鶏で見つかったに過ぎない。
 本当に現在の変異H7N9ウイルスは家禽、そして野鳥への感染力が強いのだろうか?
 感染実験で確認されているのだろうか?
 少なくとも疫学的には今までの情報からは定かではない。

 上海の生きた家禽市場で発生し、そこの鶏や鳩へ感染した変異ウイルスは、さらに家禽業者の運ぶ家禽やケージ、車両に付いて各地の農家に運ばれて、そこから地域の家禽市場に出荷され、そこで人へ感染した。
 シナリオは見えているが、さらに詳細が詰められる必要がある。

 中国で人が感染する機会が激減すると、中国旅行者の感染リスクは低下し、帰国してからの発病も非常にまれになる可能性が強い。

 問題はウイルスの動態が掴みにくいことである。
 香港大のパイリス教授の言うようにウイルスが消え去ることは決してないのである。l
 今後どのような姿で、どのような場所に現れるのか、いくつかの仮説に基づいて対策を講じる必要がある。

 米国CDC長官も現在のウイルスがパンデミックを起こす可能性ないとしているが、人へ感染しやすくなる変異がいつ起きるか、それは予知できないとしている。明日か10年先か?そしてウイルスに感染している家禽集団を見つけることができないから、ウイルスの拡大阻止は困難だとコメントしている。
 人への感染しやすさはH7N9ウイルスが人の上気道にリセプターを持っているからで、それが人に感染しにくいH5N1ウイルスとの大きな違い。しかし感染して重篤化する理由として気道の奥にリセプターを持っている点はH5N1と同じである。

 
 昨日からH7N9鳥インフルエンザは”新感染症”に位置づけされ、感染症法で強制的に検疫、検査、医療機関への入院などが行われる。
 発生から1か月足らずで新感染症に指定とは、少々疑問が残る。
 そんなに急ぐ必要があったのだろうか??
 国の行うことはいつもわからない。
 ”国”では誰が情報を綿密に分析しているのだろうか?そしてその結果を逐次誰に報告し、その誰がどのような行動を起こしているのだろうか?
 何かといえば識者会議が開かれ多くの識者が居並ぶ光景がテレビに映し出されるが、国にはそんなにH7N9に詳しい識者がいるのだろうか?
 まさか厚労省の作った資料を眺めながら、無言で厚労省の見解にうなずいているのではないだろうと思うが。


 H7N9ウイルスとは別に、中東で院内感染を起こしている新型コロナウイルス(nCoV)も心配の種となっている。非常に致死率が高く、SARSウイルスの仲間だけあって、人人感染するようになったなら、これもパンデミックへの発展が危惧される。
 4月中旬以来一か所の医療機関で13人発病、そして7人が死亡している。院内集団感染の可能性が指摘されているが詳細はよくわからない。
 もしウイルスが人人感染する性格を有しているのなら、少々危険な状況となる。
 WHOは渡航注意は出していない。
 香港では中東帰りの人の発熱に非常に気を使っている。
 すでに2〜3人、新型コロナウイルス感染症の疑い者が検疫で見つかっているようだ。




 サウジアラビア東部の地区で1医療機関で13人が新型コロナウイルスに感染した疑い
Novel coronavirus infection - update WHO 新型コロナウイルス感染症-状況更新
 サウジアラビア保健省はさらに3人の新型コロナウイルス感染症(nVoV)を報告した。
 2人は5月3日に死亡し、1人は重篤とされる。

 これらの発生は1医療機関で感染が起きている可能性がある。2013年5月当初から13人がこの流行で報告されている。そのうち7人が死亡している。13人のうち10人が男性で、3人が女性である。年齢は24歳から94歳までわたっている。

 2012年9月から本日までWHOには30人の検査で確認された感染者が報告されていて、18人が死亡している。

REUTERS SUMMIT-WHO budget cuts worry bird flu watchers Reuters (国際) WHOの予算削減、鳥インフルエンザ対策監視体制に不安感高まる
 米国のトップ高官によると、WHOの予算が削減されたことで、中国で発生している27人を死亡させている、WHOによる新規鳥インフルエンザ監視が脅かされているとされる。

 「率直に言うと我々が心配しているのは、WHOが効果的に対策にあたれる能力があるかということである」とCDC長官がニューヨークで6日行われた”Reuters Health Summit”で語った。
 フリーデンCDC長官は、5月20日から28日にジュネーブで開かれるWHO総会に、他の数か国と共に問題を提起する予定と語っている。

 H7N9鳥インフルエンザウイルスに関して多くの科学的疑問が残されている。
 これまでウイルスが鳥、たぶん鶏から人に感染していることを確認している。人から人への感染の事実は得られていない。

 WHOはこのような脅威的感染症が発生した場合、世界の中心的役割を果たすが、現在、2年前に行われた予算の削減のために四苦八苦している。
 予算がないためジュネーブから中国にスタッフをH7調査に派遣することも大変な状況だとされる。
 フリーデン長官はWHOをサポートする必要があるし、スタッフを派遣する必要もある、と語っている。

 台湾でH7N9発病者がでて、WHOは調査を行う必要があるが、そのための50人以上のスタッフが必要で、WHO事務局長補のケイジ・フクダは、それはWHOにとって非常に高額な出費だと語っている。


 米国CDC長官の談話:現在のウイルスはパンデミックを起こさない。CDCは中国と密な連携をとっている
Current China bird flu strain can't cause pandemic -CDC - Vision  Vision Insights and New Horizons (米国) CDCの展望:現在の中国の鳥インフルエンザはパンデミックを起こすことはできない
 米国CDC長官トーマス・フリーデン博士のコメント

 ・現在のウイルスはパンデミックを起こすことはできない。しかしそれが変異して深刻なパンデミックを起こさないとは保証できない。
 ・ウイルスは人人感染を起こさないからパンデミックは起こさないが、ほんの少しの変異で人人感染を起こすようになる。
 ・それが明日起こるか、10年以内、またはもっと先に起こるかは予測できない。
 ・米国は中国保健当局と密な連携をとりながら研究を進めているが、最近開発した新規株を検出するキットを中国に配布している。
 ・中国の調査ではウイルスは鶏、アヒルおよび鳩から見つかっているが、フリーデン長官はウイルスがどのようにして鳥たちに広がったかは未だ不明だ、とコメントしている。
 ・CDCはH7N9を監視するために緊急オペレーションセンターを開設した。そして現在193人のスタッフが業務にあたっている。チームは中国、ラオス、カンボジア、およびベトナムでも活動している。
 ・ウイルスは人の気道の奥に付着するためのリセプターを持っている。それが感染者が重篤になる理由と考えられている。類似の状況はH5N1ウイルスでも見られている。
 ・ところがさらに上気道にもリセプターを持っているため、人に感染しやすい理由となっている。それはH5N1の場合と異なる。
 ・感染すると家禽に重篤な症状を起こすH5N1ウイルスと異なり、H7N9ウイルスは症状を起こさない。そのためウイルスが感染している家禽集団を見つけることができないため、ウイルスの拡大防止対策が難しい。

 
Why we are sitting ducks for China's bird flu New Scientist (国際) 中国の鳥インフルエンザに対して無防備で良いのだろうか?

鳥インフル、感染者130人に=福建省で9歳男児-中国 時事通信
 {中国国家衛生計画出産委員会は6日、H7N9型鳥インフルエンザへの感染による死者が同日夕現在、計31人になったと発表した。地方政府発表分も含めこれまで判明していた27人から4人増加。江蘇省で2人、浙江省と安徽省で各1人増えた。
 また、福建省政府は6日、既に退院した福州市の男児(9)がH7N9型鳥インフルエンザに感染していたことが分かったと発表した。男児は4月26日に発病し、27日に受診。軽症のまま回復し、5月4、5両日の検査ではウイルスは検出されなかったが、受診当初に採取したサンプルは陽性だった。これで中国本土の感染者は、上海、北京の2市と8省の130人となった。このほか台湾でも感染者1人が確認されている。}

鳥インフル死者31人に=中国 時事通信
 {中国国家衛生計画出産委員会は6日、H7N9型鳥インフルエンザへの感染による死者が4人増え、合計31人になったと発表した。}
 *感染者数の増加はないから入院治療中の患者やだったと思われる。

 6日

 中国のH7N9鳥インフルエンザ感染者は福建省で1人確認され、合計129人(他に台湾で1人)、死者数には変化はなく27人である。

 香港と台湾では先月末から感染者の入国を警戒しているが、両国とも今のところ、感染者の確認情報は出していない。
 両国の保健省は発表が早いから、患者は出ていないのは間違いはないと思う。

 多くの中国人が両国を行き交っていると思われるが、予想外にウイルス感染者数は少ないのかもしれない。

 市場の家禽サンプルからH7N9ウイルスがさらに検出されている。
 広東省では初めてあるが、先にH7亜型ウイルスが検出されていたので、それがH7N9として確認されたものと思われる。
 いずれにしても、検出されている割合は非常に低く、各市場で1〜3点程度となっている。
 鶏間での感染性は非常に高いと推定されているが、このH7N9変異株は家禽の間ではそれほどの感染性はないのだろうか?
 他に江蘇省では鳩から見つかっているが、H7N9ウイルスの伝搬経路には謎が多い。

 H7N9鳥インフルエンザが本日から指定感染症の対象となった。
 感染者から周辺へのウイルス感染は見られないので、感染者が見つかっても大騒ぎ、またはパニックを起こす必要はない。しかしマスメディアの反応が気になる。
 問題は、感染地域が中国か、それとも国内かで対応は全く異なる。

 香港大学の高名なウイルス学者、パイリス教授がH7N9ウイルス拡大原因を推定
  家禽市場で誕生した変異ウイルスが、家禽業者が各地の農家に移動するルートに沿って拡大していると指摘。業者の運ぶケージや家禽、使用する車両等がウイルスを伝搬している可能性が高いとコメント。
 中国では鶏が食糧源として一般的であることから、ウイルスの駆除は困難との見方を示している。
 同教授はWHO調査団と共に調査を行い、中国政府に報告書を提出していることから、こうした仮説が現在、中国政府とWHOの考え方の中心となっていると考えられる。
 さらに同教授は次のようにコメントもしている。
 「仮に限定された人人感染が起きていたとしても、それは必ずしも即拡大してゆく危険性を意味はしてない。なぜならH5N1鳥インフルエンザウイルスの場合も、限定された人人感染を起こしながら長期間拡大していないことが上げられる。夏になるとウイルスの感染の拡大は収まってゆく可能性があるが、ウイルスが消えることはない。そしてまた冬にインフルエンザが再燃してくるかもしれない」




Scientist: Poultry trade may be spreading deadly bird flu  CNN International (国際) 専門家:家禽売買が致死的鳥インフルエンザを拡大している可能性
 中国におけるH7N9鳥インフルエンザは生きた家禽市場から農家へと移動している家禽業者が広げている可能性が高いとWHOと共に調査にあたってきたウイルス学専門家が語っている。

 香港大学の臨床ウイルス学者のマリク・パイリス( Malik Peiris )教授がCNNに、4月6日に上海の家きん市場の閉鎖が行われ、その結果同市の人の感染者の発生が急激に低下したと語った。
 「それは人の感染源が家禽市場であることを示す根拠となる」、と同教授は語っている。

 同教授はWHO調査団と共にウイルス感染地域を調査したが、次のようにコメントしている。
 香港におけるH5N1鳥インフルエンザの初期の流行に際して、ウイルスが家禽市場とウイルスの存在してない農家の間をウイルスで汚染されたケージや他のもので拡大した事実があるが、今回の事例も同様に説明できる。
 「このウイルスの感染が”ジグザク”しながら拡大した理由はそれである」
 *訳者注:人の感染が散発的に各地で起きてきた。そこには地理的関連はない。

 中略

 さらに同教授は以下のように説明する。
 「仮に限定された人人感染が起きていたとしても、それは必ずしも即拡大してゆく危険性を意味はしてない。なぜならH5N1鳥インフルエンザウイルスの場合も、限定された人人感染を起こしながら長期間拡大していないことが上げられる」
 夏になるとウイルスの感染の拡大は収まってゆく可能性があるが、ウイルスが消えることはない。そしてまた冬に再燃してくるかもしれない」

Coronavirus: 3 new Saudi cases from same area as recent outbreak Toronto Star (カナダ) コロナウイルス:同一地域でさらに3人の新規感染者が発生
 The Canadian Press

 サウジアラビア保健省は、東部地域の医療機関で発生している新型コロナウイルスの集団感染でさらに3人の感染者が確認されたと報告した。
 情報が限定されているが、人人感染が発生している可能性が示唆されている。
 
 情報は同省の大臣補であるジアド・メミシ医師が、国際的感染症情報システムであるProMED-Mailを介して伝えた。
 「これまでのところ、明らかな地域内集団感染はないが、感染は1医療機関にリンクしている」
 3人の新規例のうち2人は既に死亡し、1人がレスピレーターにつながってると報告している。

 この新規例でサウジアラビアでの新型コロナウイルス集団発生者は13人となり、そのうち7人が死亡したことになる。世界的には感染者は30人、死者数は18人となっている。
 *3日のWHO情報では、感染者数は27人で死者数は16人となっている。数的には下記のArab Newsの内容が正しいと思われる。すなわち死者が5日に1人増えて17人。当カナダの情報は3人の感染者がダブっていて、内容も間違っていると思われる。 
 この後のWHO発表では正しいようだ。

 サウジアラビア東部地区の新型コロナウイルス死者、さらに1人増加
Coronavirus claims one more life in Al-Ahsa Arab News (サウジアラビア) アルアーサの新型コロナウイルス感染者、さらに1人が死亡
 アルアーサ地区における最新の新型コロナウイルス感染例3人の中の1人が死亡したことがサウジアラビア保健省から昨夜報告された。
 この報告で、東部の町でこの数日間に新型呼吸器感染ウイルスで6人が死亡したことになった。

 2日、保健省は新型コロナウイルス(nCoV)感染症で5人が死亡し、2人が重体であるとの報告をWHOにだしたが、その後3例が見つかり、そのうち1人が濃厚治療室に収容されていると報告していた。
 保健省は感染の拡大を防ぐために警戒感を強めるように求めたが、パニックを起こす必要はないとした。
 アルハーサの最新の死亡例で、新型コロナウイルスによる死者数は昨年9月以降17人となり、確定感染者数は27人となっている。
 下記写真、Arab Newsから。


 香港の世界的ウイルス学者、H7N9ウイルスは家禽市場から各地の農家に拡大している可能性とコメント
Poultry trade may be spreading killer H7N9 virus South China Morning Post (香港) 家禽売買がH7N9ウイルスの拡大を起こしている可能性
 生きた家禽市場から農家へ出入りしている家禽業者が、H7N9ウイルスの拡大の原因の可能性が高いと、WHOに調査のために招かれた香港の専門家が語っている。

 家禽のケージ、車両、および扱っている家禽が、ウイルスを業者が動くルートに沿って拡大されている可能性があると、香港大学のウイルス学および医科学研究教授であるマリク・パイリス教授(Malik Peiris)が、South China Morning Postに語った。
 
 ウイルスの拡大地域は主として家禽販売のルートに沿っている。すなわちウイルスが家禽の販売ルートに沿っていると判断するのが実際的だ。
 2002年に汚染した家禽のケージが市場から農家にH5N1を拡大させていたことが立証されている。そしてそれが香港におけるH5N1流行につながった。
 パイリス教授は、このような家禽運搬経路が、新規ウイルスの拡大要因として重要である、と語る。

 本年3月30日にH7N9ウイルスが同定されて以来、中国本土では10省から127人の感染者が報告されていて、最新の事例は福建省の69歳の農夫となっている、そのうち27人が死亡している。
 昨日農業省は、東莞市の生きた家禽市場からの1鶏検体からウイルスが検出されたと発表した。広東省では初のウイルス検出となったが、同省では人の感染者は報告されていない。
 この事実はウイルスが香港に拡大する可能性を示唆している。

 パイリス教授は次のようにコメントしている。
 「これらの事実は中国やアジアの国々か家禽の扱いを再評価する良い機会となっている…、そして香港が優れたバイオセキュリティー対策を実施しているモデルとして影響を与えるべきである」

 人への感染予防対策としてもっとも実際的なのは、生きた家禽市場を閉鎖することであるが、それにより単に人への感染を防止するだけでなく、農場間での拡大を防止することもできると考えられる。
 「未だ多くの未解決の問題が残っている。たとえばウイルスがなぜ人に感染するように変化したか、そして人人感染の可能性など」
 さらにパイリス教授は、多くの人を対象にした血清学的診断で、無症状の感染者がどの程度存在しているかの調査が必要で、それによりウイルスが人人感染しているかを決定できる、と言っている。
 「時間の経過と共に、ウイルスは変異する機会が多くなり、それにより人に適合しだし、そして人人感染を起こしだす可能性がある」

 パイリス教授は、さらにこれまで報告、または検出されてなかった軽症感染者の存在を確かめるべく疫学調査が必要という。
 しかし同教授はWHOが中国当局に提出した報告書の内容に関する詳細に関しては語らなかった。
 同教授は、これまで得られた事実が示唆していることは、生きた家禽市場がウイルスの変異した場所で、そこで人が感染していることである、としている。

 しかし、もしウイルスが鶏以外の家禽や野鳥からではなく、鶏由来であるとしたなら、”中国本土でのウイルスの駆除は非常に困難”という。理由は鶏は中国本土での主要な食糧源となっているからであるとしている。


 H7N9、本日から指定感染症に
  検疫法と感染症法の指定感染症。検疫所でのチェック、および疑い者や発病者への対応に強制力が発揮される

政府、鳥インフルを指定感染症に 中国のH7N9型で政令施行  西日本新聞
 {政府は6日、中国で感染が拡大しているH7N9型鳥インフルエンザを感染症法に基づく「指定感染症」とする政令を施行した。ウイルスの国内侵入が懸念される中での緊急措置で、最長2年間、患者に対して入院や休業の強制が可能となる。
 空港や港で検査や診察をしやすくするため、検疫法の政令も改正し、同日施行した。
 厚労省結核感染症課によると、大型連休の終了で海外からの帰国者が増えるのに備えて対応を急いだ。
 指定感染症となったことで、都道府県知事は患者や感染した疑いの強い人に入院を勧告でき、拒否すれば強制入院もあり得る。}

鳥インフル対策 きょうから強化 NHK
 {中国で感染者が相次いでいるH7N9型の鳥インフルエンザについて、厚生労働省は、6日から検疫法と感染症法の対象にし、空港などで入国者に協力を求めて任意で行ってきた診察や検査を、法律に基づいて行うなど、対策を強化しました。
H7N9型の鳥インフルエンザは、5日までに中国と台湾で合わせて130人の感染が確認され、このうち27人が死亡しており、国立感染症研究所は「ウイルスはヒトへの適応性を高めていて、世界的な大流行を起こす可能性は否定できない」と分析しています。
厚生労働省は、法律に基づいて検疫や医療の態勢を整える必要があるとして、H7N9型の鳥インフルエンザを検疫法の「検疫感染症」と感染症法の「指定感染症」に、6日、新たに対象にしました。
これによって、空港などの検疫所で入国者に協力を求めて任意で行ってきた診察や検査が、6日から検疫法に基づいて行うことができるようになります。
また、国内で感染者が確認された場合、都道府県知事は患者に対して、感染症の対策が整った医療機関への入院を勧告し、拒否すれば強制的に入院させたりすることができるようになります。
厚生労働省は、こうした対策の強化で国内へのウイルスの侵入や感染拡大を防ぎたいとしています。}


 広東省、江西省、山東省の市場の鶏からH7N9ウイルスが検出
広東の鶏からウイルス初検出=中国  時事通信
 {中国農業省は5日、鳥インフルエンザのH7N9型ウイルスが山東省棗荘市の市場のサンプルから3点、江西省南昌市の業者の鶏から1点、広東省東莞市の市場の鶏から1点、検出されたと発表した。同型ウイルスが検出されたサンプルはこれで51点になるが、人への感染が確認されていない広東省で検出されたのは初めて。}

5 samples test positive for H7N9 China Daily  (中国) 5検体でH7N9ウイルスが検出
 中国東部の3省で、家禽検体からH7N9ウイルスが検出。
 山東省の市場で3検体、江西省と広東省の市場で夫々1検体。

 5日

 中国でのH7N9感染者情報は特に更新なし。

 サウジアラビアの新型コロナウイルス(nCoV)感染者が突然10人確認され、そのうち5人が死亡例であった。4月中旬以降特定の地域で発生している。
 このウイルスも人人感染しだすと、危険なパンデミックとなる可能性がある。


 WHOの中国代表が、H7N9を煽るようなコメントは避けていると発言。
 ただ危険だというような専門家の曖昧なコメントを制した。
 また中国の専門家もメディアは用語の使い方に注意する必要があると発言。
 そして、
 ”H7N9ウイルスは現時点では人人感染は起こさないし、中国外の動物での感染も報告されていない。しかしウイルスは変異する可能性があるから注意深く監視する必要はある”。と正論を語った。

 H7N9鳥インフルエンザの人と家禽、野鳥における発生状況、そしてウイルスに関する分析状況は刻々と新しい情報が出てきている。
 その中でももっとも重要なのは、人での感染者が4月中旬以降発生率が下がっていることである。
 そうした事実を踏まえて総合的にH7N9のリスクを評価してゆく必要がある。
 リスクは4月上旬、中旬、そして下旬になって明確に低下している。
 WHOや中国の専門家が主張するように、いつまでも”危険”とか、”重大な感染症”などの曖昧な表現は許されない。

 そろそろ全体が見えはじめている。
  上図のフェーズ2に入ってきている。
 その中で捉えられるリスクについて明確に表現しなければならない。

  ・感染者からの周辺へのウイルス感染は極めて起こりづらい。->人から感染するリスク低
  ・感染は主として中高齢者で確認され、また重症化している。->発病高齢成人のリスク高
  ・大都会で感染者が多くでているが、感染確率は極めて低い。->街中で感染するリスク低
  ・人の感染者が見つかっても、周辺への感染可能性は極めて低いから、過剰に反応する必要はない。->発病者周辺に存在することのリスク低
  ・発病者周辺から、医療関係者も含めて感染者は出ていない。->発病者周辺に存在することのリスク低
  
  感染リスクを未だ高めているポイント
  ・ウイルス感染は市場で売られていた感染家禽から起きた可能性が高いが、そのウイルスがどのようにして誕生、さらにどのようにして他地域へ拡大したか(または運ばれたか)不明な点が多い。
  そのための注意点
   家禽や鳥類の排せつ物への接触は避け、日常の手指の衛生管理、家禽などの調理の衛生管理、外出時の頻回な手洗いなど。

 

鳥インフル、感染者129人に=中国 時事通信
 {中国福建省政府は4日夜、福州市の男性(69)がH7N9型鳥インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。同省では4人目。中国本土の感染者は、上海、北京の2市と8省の129人となった。このほか台湾でも感染者1人が確認されている}


 4日

 中国でのH7N9鳥インフルエンザ感染者と死者の新しい報告は昨日はなかったようだ。
 感染者数は2日以降増えてなく128人(台湾例は含まない)。死者数は27人。

 中国研究チームがH5N1鳥インフルエンザウイルスの遺伝子組み換えを、かってのパンデミックウイルスであるH1N1豚インフルエンザウイルスとの間で行い、哺乳動物に非常に感染性の高いウイルスを作成することに成功した。
 学問研究の発展ととらえるか、それとも危険な研究ととらえるか、または核開発と同レベルの生物兵器開発につながる国際競争ととらえるか…(管理人メモ)。
 本日のAFPで国際的専門家のコメントを引用しながら解説記事を掲載している。
 一昨年秋にオランダと米国の研究チームが類似の研究を行い、その論文発表を巡って国際的に論議が沸き起こり、研究が1年近く保留されていた。この1月から研究は再開されたが、今回の論文発表で、中国でも類似の研究が行われていたことが立証される結果となった。
 国内の報道機関はこうした情報を伝えないが、一般社会もあまり興味を持たないのは危険だと思う。
 以前からつぶやいているが、H7N9ウイルスはどこから来たのだろうか?

 サウジアラビアから新型コロナウイルス感染症(nCoV)がさらに3例が報告
 3例とも重体。
 2例は同一家族内で発生。
 昨年以来27例がサウジアラビア、カタール、ヨルダン、英国から報告されている。死者は16人。
 ウイルスは蝙蝠由来とされ、SARSコロナウイルスに近縁である。

 サウジアラビアからWHOへの情報通知が遅れ、また詳細情報も滞りがちのようだ。
 実際にどのような状況なのか、人人感染は起こりだしているのか? 
 致死率は60%。パンデミックとなりえる可能性を秘めている。




 H7N9ウイルスは野鳥などの複数ウイルスが食用の鶏に感染して誕生との説

New bird flu arose as birds mingled, analysis shows NBCNews.com  (米国) 新規鳥インフルエンザウイルスは複数の鳥のウイルスが交雑して誕生、分析結果が示す
 中国の研究チームがランセット(Lancet)に発表。
 H7N9ウイルスは野生の鳥のウイルスが互いに交雑、そして飼育家禽に感染して誕生との仮説。
 
 中国CDCのジョージ・ガオと共同研究者たちは、現在人に感染しているH7N9ウイルスは、少なくとも4種類以上の鳥インフルエンザウイルスが遺伝子再集合して誕生したと説明している。
 チームは少なくとも2種類のカモ由来と鶏由来のウイルス遺伝子を確認している。

 野鳥の間で数種類のウイルスが交雑して、鶏に感染し、そこで新規H7N9ウイルスが誕生したと考えられているが、その時期は今年の1月頃の可能性があり、また地域は上海およびその周辺の家禽とされる。

アヒルや渡り鳥の複数ウイルスが起源 中国科学院が研究結果 MSN産経ニュース
 {新華社電によると、中国政府系の研究機関、中国科学院の研究者らは4日までに、人への感染が相次いでいる鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、アヒルや渡り鳥などが持つ複数のインフルエンザウイルスを起源として生まれたとの研究結果を発表した。

 ウイルスの遺伝子を分析すると、上海市を中心とする長江河口地域のアヒルやニワトリ、東アジアの渡り鳥などが持つ遺伝子が含まれていることが分かった。野鳥が持っていたウイルスが、アヒルを仲介役として食用の鳥類に伝わった可能性があるという。

 H7N9型は3月末、世界で初めて人への感染が中国で確認された。発生の仕組みや感染ルートには謎が多いが、新華社は「ウイルス拡散の防止に向けた意義ある研究成果だ」としている。}


 サウジアラビアの新型コロナウイルス感染者、さらに3人増加

Novel coronavirus infection - update WHO 新型コロナウイルス感染症-情報更新
 サウジアラビア保健省がWHOに新型コロナウイルス(nCoV)感染症の3確定例を報告した。
 3例は2日に報告された7症例と同一地域で発生している。3例は重体とされる。
 予備的情報によると少なくとも2例は同一家族内での発症とされる。

 現時点での感染確定例は27例で死者は16例。致死率は60%と高い。

Saudi Arabia reports 3 new coronavirus cases, from same area as 7 recent cases The Province (カナダ) サウジアラビア、さらに同一地域で3人の新型コロナウイルス感染者を報告
 東部サウジアラビアでさらに3人の新型コロナウイルス感染者が確認され、ウイルスが人人感染を起こしている可能性が危惧されている。

 WHOは3日、サウジアラビアから3例の新型コロナウイルス感染者が見つかり、そのうちの1人は、今週早くに報告された感染者の家族であるとの情報を同国から報告された。3人は重篤とされる。

 1日遅くに、サウジアラビアはWHOからアルアーサ地区の病院で7人の新型コロナウイルス感染者が入院しているが、既に5人が死亡し、2人が危篤状態と報告を受けた。
 さらに詳細な情報はもたらされてなかったが、同国の保健大臣補のジアド・メミシ博士がインターネットに基盤をおく疾病警戒システム(ProMed-Mail)で3日に10例の概要を伝えた。

 先に報告された7人は多臓器不全を起こしており、年齢は24から94歳にわたっているが、多くは50歳代とされる。
 これらのグループで最初に発病したのは4月24日、2日後に2人、そして24日に残りの4人が発病している。
 その後報告された3人は全員多臓器不全を起こしており、それぞれ27日、28日、29日に発病している。
 10例中男性は9人であるが、実際問題としてこれまで発病した27人中22人が男性で4人が女性、そして1例が性が不明となっている。
 27人中16人は死亡している。

 発病者はサウジアラビア、ヨルダン、カタール、およびアラブ首長国連邦に限定されている。
 英国で家族内で3人の発生を認めている。

 ロンドン衛生および熱帯医学大学のデービット・ハイマン教授は、集中的に数が多いことなどから、集団発生の可能性も示唆されるが、詳細が分からないから何も言えないとコメントしている。

 SARSも流行当初は散発的発生に過ぎなかった。
 この新型コロナウイルスもパンデミックに発展する危険性はあると専門家はいう。
 
 米国の感染症専門家であるオステルホルムは、情報がより透明性がなければ非常に危険であると評している。

 
 WHO、H7N9の脅威を煽りたくない、とのコメント
No evidence of human transmission: WHO People's Daily Online (人民網、中国) WHO:人人感染の事実はない
 WHO中国代表部は3日、H7N9鳥インフルエンザの人人感染の事実はないことと、中国外で動物に感染したという報告もないことを繰り返しコメント発表した。
 「WHOはH7N9を深刻に受け止めているが、脅威を強調しすぎたくはない」、とマイケル・オレアリーWHO中国代表が語った。

 同氏のコメントはロイターの報告に対して行われた。
 ロイターは英国国立医学研究所WHO協力インフルエンザ研究センター長のマック・コウレイ氏のコメントを引用して、「WHOはH7N9を重大な脅威と捉えている」との談話を伝えた。

 オレアリーWHO中国代表によると、WHO協力センターは、WHOのパートナーとして重要な存在であるが、WHOに代わって発言をする施設ではなく、発言はWHOの意見を必ずしも反映はしていないとされる。
 「WHOはH7N9流行に関するリスク評価に関して変更はしていない。WHOは非常に重大な関心を抱いていて、詳細をフォローしている」
 同代表はそのように人民網にコメントしている。

 ユ・ホンジイ(Yu Hongjile)中国CDC感染症部長官は、メディアは固有の単語を用いる場合、慎重を期す必要があると人民網にコメントしている。特に科学的問題に関する場合は重要という。
 「我々はH7N9の非常に少ない家族内感染例をみているが、これまでにH7N9ウイルスが明確に人人感染を起こす可能性があるとの証拠は得ていない」
 「しかし我々はウイルスの変異がいつ起きるかについて詳細に監視を続けている」
 
 遺伝子分析では、ウイルスは鳥の中で変異したが、他の鳥インフルエンザ以上に哺乳類に感染しやすくなっているとWHOは見解を発表している。
 「動物のインフルエンザウイルスが人に感染しやすく変異すると、理論的にはウイルスはパンデミックを起こす可能性があるといえる」、とオレアリー代表は説明している。

 1日午後4時の時点で、中国本土でのH7N9感染者総数は127人(中国衛生家族計画委員会の週報)となっている。26人が死亡、そして感染者のうち26人が回復したとされる、

 首相は保健当局に対してH7N9に対して警戒するように指示し、いかなる新しい展開に対しても対応できるように準備するように伝えた。

 オレアリー代表は、WHOは中国への旅行や貿易制限は出していないと語っている。
 「我々のアドバイスは、良い衛生と、適切な食物の扱いである」、と同氏は語った。


 中国で作成されたH5N1鳥インフルエンザウイルスの変異株に関する世界の反応
 
中国の研究者、豚と鳥インフルエンザウイルスを交配 世界から批判を浴びる The Voice of Russia 
 {中国の研究者たちは、インフルエンザの新たなワクチンを製造する決定を下した。研究者たちは、新たなワクチンを製造するために、鳥インフルエンザウイルス株と豚インフルエンザウイルス株を交配させた。学者たちによると、実験は成功した。だが、なぜそのような実験が必要だったのかは不明。
 この「ハイブリッド」研究の価値は、疑わしい。ウイルス株が実験室から一般社会へ侵入しないという保証はない。研究者が感染し、そのあと感染が広がる恐れがある。中国のウイルス学者たちは現在、外国のウイルス学者たちから多くの批判を受けている。}


Fears for man-made hybrid bird flu virus  Gulf Times  (カタール) 人為的作成鳥インフルエンザウイルスの脅威

'Appalling irresponsibility': Scientists create bird flu virus that could kill ...  Express.co.uk (英国) 恐るべき無責任性:中国の科学陣、数百万人を殺すかもしれない鳥インフルエンザウイルスを作成

Fears over man-made bird flu bug AFP  (国際) 人為的作成鳥インフルエンザウイルスへの懸念
 中国の研究室で人為的に遺伝子合成鳥インフルエンザウイルスが作成され、それはモルモット間で空気感染を起こす(飛沫感染:訳者)能力をもち、現在研究室の冷凍庫に保存されている。
 3日、免疫学者たちがこうした実験に対して重大な危険性があるとの意を評した。

 中国農業アカデミーおよび甘粛省農業大学の研究チームが、H5N1鳥インフルエンザウイルスの遺伝子と、H1N1豚インフルエンザの遺伝子を組み合わせて新型ウイルスを合成し、その研究論文を”サイエンス(Science)”に発表した。
 H5N1鳥インフルエンザウイルスは人に感染すると致死率60%と、非常に危険なウイルスであるが、人人感染は起こさない。この特性がウイルスがこれまでパンデミックを引き起こさない理由となっている。
 こうした研究がウイルスの自然界での変異様式を解明し、人類がパンデミックに備えるために有用であるかどうかについて論議が続いている。

 2003年以来H5N1鳥インフルエンザウイルスは628人を発病させ、374人を死亡させている。

 H1N1豚インフルエンザはメキシコで誕生し、人への感染力は非常に強く、2009年〜20010年のパンデミックで世界の人口の五分の一に感染した。

 作成された新型H5N1ウイルスは容易にモルモット間で飛沫物で感染し、中国チームはH5N1ウイルスが単純な遺伝子変異で哺乳動物への感染性を獲得することを立証したと述べている。

 人為的(科学的に)に人類がこのような変異ウイルスを作成する危険性を指摘する声が上がっている。

 「これらのウイルスは哺乳動物に感染する”哺乳動物のインフルエンザウイルス”になったのである。自然界には存在してなかったウイルスで、それが今、冷凍庫に眠っている」、とフランスのパスツール研究所のウイルス学教授であるサイモン・ワインホブソン氏がAFPにコメントした。

 同教授は6年前に実験室から漏れでた口蹄疫ウイルスが英国で流行した事実を指摘した。
 
 作成されたウイルスはモルモットに対して致死的ではないが、人に対する病原性は不明である。しかし同教授は、これらはパンデミックウイルスとなりえる能力を持っている、と警告する。

 ワインホブソン教授や他の人々は、研究が持つ科学的価値以上に危険性の方がはるかに高いと評する。そして、こうした研究はワクチンや治療法の開発には何の価値もないと論じる。
 「(病原体の)隔離状況は、どんなに高度な施設でも良くはない。何度も漏れ出した記録がある」、と前英国王室カガクアカデミー長官のロバート・メイ氏が警告している。
 「我々は非常に緊急性あるいくつかの必要性がない限り、こうした研究はするべきでない。我々の社会では、非常に曖昧な利益しかもたらさないが、しかし現実的に危険性の高い研究が行われている」。

 一方、クイーンマリー・ロンドン大学のウイルス学者であるジョン・オックスフォード教授は、研究は価値ある結果をもたらしていると評する。
 未だ人に感染している2種類のウイルスが、遺伝子を組み替えることができることを示している、という。
 「算術的にとらえると、遅かれ早かれ両ウイルスを感染する人が現れ、ウイルスがその体内で遺伝子組み換えを起こしえることが示され、そして誕生したウイルスが世界中に拡大する可能性があるということである」

 この1月に米国とオランダの研究者たちが、論議が続いていたH5N1ウイルスの遺伝子組み換え実験を1年ぶりに再開した。
 作成ウイルスの危険性などから多くの議論が沸き起こっていたが、研究チームは研究を続けることは公衆衛生上の責任感によるとしている。
 これらの研究チームはインフルエンザ研究の人モデルとされるフェレットを使用していた。

 オックスフォード大学ベトナム臨床研究センターのジェレミー・フェラー長官は、”ネーチャー・ニュース( Nature News )”に、この新研究はH5N1ウイルスが非常に現実的な脅威を持ち続けていることを示していると語っている。
 「インフルエンザを理解するために、このような研究は非常に重要と考えている。しかし研究は、世界中どこで行われようと、高度に規制されたもっともセキュリティが高い施設でなければならない。そしてそれは国際基準に合致していることが認証され、登録されていなければならない」

 3日

 昨日は死者数が27人に増えた。
 江蘇省で2人、湖南省で1人、治療中の患者が死亡している。
 新規の感染者は報告されていないようだ。

 広東省では家禽のチェックを行っているが、H7N9感染例は見つかっていないようだ。
 
 本土から多くの人々が訪れている香港でも、現在のところ感染者の報告はない。

 国内では感染者の発生のリスクが高まっているような煽りの報道をする、いい加減なウエブもみられる。

 中国帰りの人々から2,3人感染者が出るかもしれないが、それ自体はそれほど警戒すべきことではない。

 またリスク関連専門の業界筋の発する情報では、表面的なリスク評価をし、中国の邦人企業関係者が、いつでも日本に引き上げられるような態勢をとることを勧める内容もみられる。
 中国人は何も怖がっていないし、気にもしてない状態で、日本人だけが狼狽えて母国へ帰ろうとするのは少々行き過ぎと思われる。

 国立感染研が1日にH7N9のリスク評価を行い、いつ国内に入ってくるかわからないとの警告を出しているが、昨日も言ったように、感染者が国内に入ってきても、現在の人人感染しないウイルスである限り、それほど大々的に警告する必要がないと思っている。それよりももっと尖鋭な状況分析と評価が、米国CDC、英国専門家、ヨーロッパCDC並に行われる必要がある。またそれを評価するために有識者会議が開かれたというが、アリバイ証明的会議であり、出席する人々も大変なことだと思う。どれほどの情報を得ているかも疑問ではある(管理人メモ)。
 
 いずれにしてもH7N9鳥インフルエンザは一旦水面下に潜りだしている。
 再び顔を出すのがいつなのか? それは予知できない。
 そのためにも情報収集と、出てくる情報と情報の隙間に見え隠れする事実を科学的に論理的に思考してゆかなければならない。
 ヨーロッパCDC長官も本日のロイターで次のように語っている。
 「H7N9は世界中に拡大する可能性はあるが、現時点で過度の警戒をすべきではない。」

 WHOが正しいとは限らず、米国CDCが正しいとは限らず、必要なのは、正しい事実を読み取る真摯な姿勢と感性だと思っている。

 当ウエブは業務として行っているのでもなく、情報を売ることを目的としているのでもなく、目的はただ一つ、パンデミックの危険性を予知することと、それに対する正しい対策である。

 無駄な対策を勧めることで利潤を上げる業界も多いが、管理人は一介の古ぼけた医師に過ぎなく、そうした意味では自由な発想で物事を考え、表出してゆくことができると思っている(もっとも発想が自由すぎると小説になってしまう。先に出版したパンデミック追跡者のあらすじは現在の鳥インフルエンザの状況をも包含する内容であるが、それを指摘する読者がたまにいると感激する:管理人メモ)。

 
  中国の研究チームがH5N1変異株の作成実験
 一昨年に類似の実験が行われ、サイエンスとネーチャーに登校されたオランダと米国の研究チームの論文は掲載まで様々な論議を呼んだ。これらの実験はフェレットを使って行われたが、今回はモルモットが使われた。研究の大義名分は、H5N1ウイルスが人に感染しやすくなるには、どのような遺伝子変化が起きる必要があるかということである。
 危険なH5N1ウイルスを用いた変異実験が色々な施設で行われているが、中国でも当然のように行われている。何か核開発に似ている(なぁ、と思う)。


 3月にアラブ首長国連邦の男性が死亡し17人目の新型コロナウイルス感染症(SARS類似)であるが、昨日突然7人の感染者、5人の死者が発表された。サウジアラビアからの報告が遅いことと、内容があまりにも簡単すぎることでWHOのケイジ・フクダ氏は不満の意を表している。
 24人中15人が死亡、致死率は63%。
 昨年から不気味な存在であった新型コロナウイルス感染症であるが、サウジアラビアからの情報が明確でないことが相まって、世界の危険な感染症となりつつある。う~ん、H7N9以上に不気味である。
 情報は3月の日記に多く掲載されている(管理人メモ)。


 米国Bloomberg通信社が内容のある報道を載せている。
  中国の家禽市場閉鎖による効果が明らかであることに関して、グラフで示すとともに、国際的専門家の意見を交えている(電話取材で)。

 米国のインフルエンザ専門家のリチャード・ウイビーが正当なコメントをしているのが注目される(管理人が以前から日記で伝えていることでもある)。
 「最大の問題は、ウイルスがどこで増殖しているかである」




 福建省、市場でウイルスは検出されず
鳥インフルのウイルス検出されず 中国福建、謎深まる感染源  47NEWS
 {鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が4月下旬に初めて確認された中国福建省で、地元当局が患者の居住地周辺にある食材市場の生きた鳥などを追跡調査した結果、ウイルスは検出されなかったと福建日報(電子版)が3日報じた。
 中国では、感染地域が2市8省に拡大する中、市場の鳥が感染源との見方が強まっているが、農業省によると、市場の鳥からウイルスが検出されたのは上海市と安徽、浙江、江蘇、河南各省の1市4省だけ。感染源の謎は深まっている。
 これまでに確認された感染者は台湾の1人を含め129人。うち27人が死亡している。}


 中国、家禽市場閉鎖で一時的感染拡大防止効果が明らかに
Bird Flu Eases as China Shuts Poultry Markets Bloomberg (米国) 鳥インフルエンザ、家禽市場閉鎖後、発生率が低下傾向に
 H7N9ウイルスの人での感染が相次いでいた中国内都市における家禽市場が閉鎖された後、鳥から人への感染例の発生が減少した。特に上海では4月13日以降、新たな感染者の発生は報告されていない。
 クリックで拡大。 リンクBloomberg作成グラフに注釈を加えた。
 

 感染者発生数グラフでは4月中旬以降プラトー化(平坦化)している。人でのメジャーな発生地であった上海市、南京市、杭州市での家禽市場閉鎖後である。
 現時点では感染者数が129人で死者数が26人となっている。
 
 感染してから発病までの期間(潜伏期)の中央値は6日である(中国研究チームによるNEJM論文による)。(明らかに家禽市場閉鎖による効果が表れている:訳者注)。
 「生きた家禽市場の閉鎖で人への感染リスクが低下したことが示唆されている」、とメルボルンのWHOインフルエンザ研究協力機関長官で、また中国当局からアドバイスのために招待されたアン・ケルソ長官(Anne Kelso)がコメントしている。

 家禽へ感染したウイルスの繁殖(増殖)源が確認されると、さらに予防策が進展する。

 中国CDCの緊急対策長官であるフェン・ジジアン( Feng Zijian)氏は電話インタビューで、次のようにコメントしている。
 「我々は間違いなく家禽市場、特に上海と江蘇省、を閉鎖したことで効果を収めた。」
 次のステップとしてウイルス拡大予防策として、中国全土における(感染危険性ある)家禽販売の制限であると言っている。

 「家禽市場の閉鎖で一時的に人の感染者は減っているが、これだけで問題が解決されたわけではない」、とメンフィスの聖ユダ小児研究病院のWHOインフルエンザ研究センター長官であるリチャード・ウイビー氏(Richard Webby)がコメントしている。
 「最大の問題は、ウイルスがどこで増殖しているかである。それが分かっていない。家禽市場に存在する家禽がその容疑者とされているが、問題のウイルスが体内で増殖している動物の正確な種類、感染数、そして市場間で感染が広がった様式などが分かっていない」


鳥インフル発生備え確認 県、発症時相談呼び掛け 愛媛新聞
 {中国を中心に感染が拡大しているH7N9型鳥インフルエンザの県内発生を想定し、愛媛県は2日、対応を協議する庁内連絡会議を開いた。事務局の保健福祉課などが国の対応状況や人同士の感染が確認された場合の対策案などを説明。中国からの帰国後10日以内に発熱やインフルエンザのような症状が出た場合に保健所に相談するよう県民に呼び掛けた。}


 国内養鶏場でも警戒態勢
61養鶏農場対象 県が緊急立ち入り調査 鳥インフル防疫を徹底、和歌山 MSN産経ニュース
 {中国で新種の鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染が拡大している中、県は2日、県内の養鶏農場に緊急の立ち入り調査を行っていることを明らかにした。調査は4月30日から始め、今月17日までをめどに対象の61農場で実施、衛生管理の徹底を指導する。県畜産課は「国内で鳥インフルエンザウイルスは検出されていないが、念のため防疫対策を実施する」とし、警戒を強めている}

 ウイルス検査も行われると完璧であるが…(管理人メモ)。
 
 新型コロナウイルスでさらに死者が発生
Novel coronavirus infection - update  WHO 新型コロナウイルス感染症-情報更新
 サウジアラビア保健省はWHOに7例の新型コロナウイルス感染症の確定例を報告した。そのうち5例の死亡例が含まれている。
 2例は重体である。
 感染者は最近国外への旅行や動物との接触した既往はないとされる。
 また同一家族内での発生もない。

 2012年9月から本日までWHOには24例の検査で確認された感染例が報告されているが、そのうち16例が死亡例となっている。


新型ウイルス感染で5人死亡=サウジ 時事通信
 {サウジアラビア保健省は1日夜、国営通信を通じ、新型肺炎(SARS)に似た新型コロナウイルスに感染したサウジ人患者5人が過去数日間に死亡したと発表した。
 このほか、2人が集中治療室で手当てを受けている。7人はいずれも産油地帯の東部州出身。世界保健機関(WHO)は3月、新型コロナウイルス感染例がサウジとカタールで新たに計4件確認され、サウジで1人が死亡したと発表していた。}

In Depth:7 new coronavirus cases, 5 fatal, Saudi Arabia reveals; case count reaches 24 Calgary Herald (カナダ) サウジアラビア、5人の死者を含む7人の新型コロナウイルス感染者を報告、感染者総数が24人に増加
 WHOは1日遅くにサウジアラビアから新型コロナウイルス感染者が増えたことを伝えられたが、WHO事務局長補のケイジ・フクダ氏は、同国からの情報が遅すぎることと、情報内容が十分でないとカナダ・プレスの電話取材で語った。
 報告では7人の感染者が確認されたが、5人は既に死亡したとされる。

 詳細な情報内容が示されてないが、患者は同一の家族から発生してはいないとされる。

 先の報告は3月27日にサウジアラビアの男性が発病してドイツに移送されたが死亡した事例であったが、それは17例目であった。
 今回のサウジからの報告で、確認された発病者数は24人となった。

5 coronavirus deaths revealed in Saudi Arabia CBC.ca (カナダ) サウジアラビアで新型コロナウイルスで5人死亡
 サウジアラビアの東部のアルアシャ県で新型コロナウイルスで5人が死亡し、さらに2人が濃厚治療室で治療されている。
 Saudi Press Agency が保健省発表内容を伝えた。

 
Bird flu likely to appear in Europe, other places, expert says Fox New (米国) 鳥インフルエンザはヨーロッパや他の国に拡大する可能性がある、専門家が警告
 Reuters

 ヨーロッパCDC長官のアングス・ニコルへのロイターからのインタビュー記事。
 H7N9は世界中に拡大する可能性はあるが、現時点で過度の警戒をすべきではない。

 H7N9ウイルスと長い戦いのスタートにたったばかりである。
 このウイルスが人で感染していることは、極めて重大な事実として受け止め、詳細に監視してゆく必要がある。
 このウイルスに関していまだ多くの不明な点が多く、今後の情報に注視する必要がある。
 

 中国の研究チームがH5N1変異株の作成実験

Chinese scientists slammed for creating new 'deadly' influenza strains RT  (米国) 中国の研究チーム、新規致死的鳥インフルエンザウイルス作成実験で非難される
 下記情報に関して、英国の専門家が非難。
 また他の専門家は、こうした実験が意義があるかは疑わしいとのコメント。

 Chinese Scientists Create New Mutant Bird-Flu Vurys Wired (米国) 中国の研究チームが新規変異型鳥インフルエンザウイルスを作成
 人には容易に感染しないH5N1鳥インフルエンザウイルスと、先に流行した豚インフルエンザウイルス(H1N1)の遺伝子を組み換え、モルモットで容易に感染しやすいH5N1ウイルスを作成。人を含む哺乳動物に容易に感染する可能性が高い。
 研究を行ったハルピン獣医学研究所のウイルスチームでは、人に容易に感染しやすいH5N1ウイルスが、実験で示されたように自然界でも容易に誕生する可能性があることを結論付けている。
 世界的科学雑誌のサイエンスに発表された。


 2日

 昨日は湖南省で1人感染者が確認された。
 確認された感染者数は128人。死者数は変化なく24人。

 明らかに報告される感染者数は減少している。
 広東省で鶏で疑い例がでていたが(H7亜型まで確認されていた)、その後情報はない。
 
 H7N9感染者は4月中旬ころをピークに減少してきているが、主たる感染源の家禽市場が閉鎖されてきたことが、大きな原因なのかもしれない。

 香港は神経を尖らせているが、本土からの感染者は今のところ入ってきていないようだ。
 予想したほどには、集団の中の感染者数は多くはないのかもしれない。

 人人感染してないうちは、集団感染も起こさないから、鳥からの感染例だけでは、感染者の絶対数はまだまだ少ないと思われる。やや楽観的判断かもしれないが。
 

 これはおさらいになるが、感染者が入国することと、国内で感染者が発生することは全く意味が異なる。
 現在のように人人感染の確率は低く、しかし鳥から人への感染が起こりやすい状況では、新しい感染者がでることで、ウイルスの広がりが確認される。
 感染者が流行地域から離れたところで見つかっても、感染した場所が元々感染しやすい地域であったならそれほど驚くことではない。
 しかしウイルス処女地で感染者が出ると話は違ってくるのである。ウイルスが拡大したことを意味するのである。
 それは即、感染源の探索を行わなければ、第二、第三の感染者が容易に発生することになる。

 この区別を国はマスメディアに明確に認識させておく必要があると思う。
 ”感染者が入国して見つかることと、国内で感染者が発生することの違い


 メモ(管理人用)
 ・ウイルス排泄量は少なく、周囲への感染性は低い人の感染者の入国→社会的パニックが大きい。
 ・ウイルス排泄量が多い、家禽、または野鳥類の入国(人の感染者が出ない限り、その存在に気づかない)→知らぬは仏




感染研のリスク評価「妥当」=鳥インフルで政府有識者会議 時事通信
 {新型インフルエンザが発生した際の対策などを検討する政府有識者会議は2日、情報共有のため専門家の会議を開いた。中国で感染が広がっているH7N9型鳥インフルエンザについて、国立感染症研究所が前日に公表した「感染者が国内に入国する可能性がある」とするリスク評価について「現時点で妥当」と判断した。
 尾身茂委員長はH7N9型ウイルスが鳥の間で発症しないまま感染が広がっていることや、鳥から人へ感染しやすくなっていることなどから、「いつか人から人への感染が起こる可能性も否定できず、準備する必要がある。中国とは近いので、いずれ感染者が国内で確認される可能性は否定できない」と話した。}


 湖南省でも死者が1人確認。死者数27人に
鳥インフル、死者27人に=江蘇省などで増加-中国 時事通信
 {中国国家衛生計画出産委員会は2日までに、H7N9型鳥インフルエンザへの感染による死者が江蘇省で2人増え、計26人になったと発表した。また、湖南省政府は2日、同省の病院で治療を受けていた江西省の男性(54)が1日死亡したことを明らかにした。これで中国の死者は上海市と4省の27人に増えた。}

 江蘇省の死者数が2人増加
鳥インフル、死者26人に 時事通信
 {中国国家衛生計画出産委員会は2日までに、H7N9型鳥インフルエンザへの感染による死者が1日夕時点で26人になったと発表した。4月24日の前回発表から江蘇省の死者が2人増え6人となった。同省衛生庁は「新たな感染者が確認された際に、それまでの死者(の性別など)も公表する」としており、死者の性別や年齢は不明。}


New bird flu poses "serious threat", scientists say Reuters (国際) 新規鳥インフルエンザウイルスは”重大な脅威”をはらんでいる、科学者たちが警告
 下記報道と基本的に同じソース。
 英国の専門家、英国のWHO代表のコメント。

H7N9 bird flu is a 'serious threat' - researchers warn BBC  (英国) H7N9鳥インフルエンザは”重大な脅威”、専門家たちが警告
 ・中国で発生している新規鳥インフルエンザは人の健康に対して重大な脅威となっているが、現在どの程度拡大しているかを予知するには早すぎる。
 ・126人の感染者が確認されているが、そのうち24人死亡し、残りの多くが重体で未だ入院している。
 ・ウイルスは人人感染を起こすかはいまだ立証されてない。もしそうなれば世界的脅威となる。
 ・脅威に対して冷静に、しかし重大にとらえる必要がある。
 ・現時点での発生地域、および発生の大きさに関しての情報が求められている。
 …

 1日

 30日には福建省で1人感染者が確認。重体とされる。
 全体的に感染者の発生数は減少傾向にあるようだ。
 中国内公式感染者数(発病者数)127人、台湾1人、総死亡者数24人。
 

 国立感染研が二度目のH7N9リスク評価を行い、日本へ感染者が入る可能性もあるとの見解。
 そういう可能性はあると思うが、可能性が低いという判断もあり得る。要するに何も分からないというのが正しい。これは外野席的表現ではある。
 ただ国内で感染者が発見されても、そこから周辺に広がる危険性はない、と強調する必要がある。
 それよりも、ウイルスがどのように、何を媒体にして広がっているのか不明であるから、国内に感染者が入ってくることよりも、国内で感染者が発生する方が重大である。
 この区別を明確にしておかなければ、重大な間違いを犯すことになる。



特記すべき情報


 湖南省で男性が発病確認
鳥インフル、感染者128人=湖南で新たに1人-中国  時事通信
 {中国湖南省政府は1日、邵陽市の男性(69)がH7N9型鳥インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。同省では2例目。中国本土の感染者は上海、北京の2市と8省の128人(うち24人死亡)となった。このほか台湾でも感染者1人が確認されている。
 湖南省の男性は4月23日に発病し、現在重体}。


 国立感染研リスク評価、日本国内へ入国の可能性もある
「感染者、入国の可能性も」=鳥インフルで2回目リスク評価・感染研 時事通信
 {中国で広がっているH7N9型鳥インフルエンザについて、国立感染症研究所は1日、2回目のリスク評価を公表した。感染源が判明しておらず、今後も中国で発症者が相次ぐ恐れがあることから、「感染者が日本国内に入国する可能性がある」と言及した。
 評価では、中国が鳥や豚などの約20万検体を調べた結果、陽性は0.07%にとどまったことや、感染した鳥と人から検出したウイルスに明らかな違いがあることから、「感染源は不明」とした。その上で、中国で有効な感染源の除去ができずに新たな患者発生が続いた結果、感染者が入国する可能性もあるとした。}


上海、10日間感染例なし 全国では拡大 MSN産経ニュース
 {中国で最初の鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)感染者が出た上海市で、1日までの約10日間、新たな感染者が確認されていない。食用鳥類の市場閉鎖を含む防疫措置が効果を上げている可能性があるが、中国全体の感染地域は拡大が続いている。}

 台湾男性、依然として重体
  抗インフルエンザ楽が効いていない可能性?
新型鳥インフルに感染した台湾人、重症 TheVoice of Russia
 中国中東部を中心に感染が広がっていた新型鳥インフルエンザ「H7N9」に台湾市民として唯一感染していた男性の病態は、依然深刻である。1日、リア・ノーボスチが伝えた。

We're Not Prepared For China's Deadly Bird Flu  Forbes (米国) 我々は中国の致死的鳥インフルエンザに対する備えができていない
 変異により人人感染を起こす可能性の高い致死的鳥インフルエンザ。
 今、そのような変異がおきて人人感染が起きだすと、我々の社会は破滅的結果を迎える可能性がある。

 ワクチンを用意する能力はあるが、そのような時間はない。
 頼りになるのは抗インフルエンザ薬であるが、多くの地域では用意されていない。
 …


 横浜港客船でサーモグラフィー…鳥インフル警戒  読売新聞
 {中国での鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者発生を警戒し、厚生労働省横浜検疫所は、中国・上海を出発し、29日に横浜港大さん橋国際客船ターミナルに到着した客船で乗客の体温を測定するサーモグラフィー検査を行った。
 H7N9型の発生後、同検疫所が担当する検査は初めてで、異常はなかったという。}


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