5月-2

 31日

 
 マーズ(MERS)  報告感染者数50人、死者数30人

  下痢便にウイルスが存在
    SARSと類似
    SARSは香港の高層マンションの水洗トイレを介して感染が拡大した

  サウジアラビアで感染拡大が顕著。明らかに人人感染が起きている。
  実態が把握されてないだけで、実は多くの感染者が出ている可能性が高い。

  中東旅行中、後に発熱、下痢を呈した場合は早急に医療機関で相談する必要がある。
  潜伏機関は最長12日間

  世界中にウイルスは広がっていると思う。サウジ保健省大臣補のコメント
   サウジでは精力的に検査を行っている。その結果各地で感染者が見つかっている。
   他の国でも検査を行ったならウイルスは見つかると思う。
   感染者を見逃している可能性が高い。
   世界中からメッカに集まる大巡礼で、大変なことにならなければいいが…。
   中国で起きたH7N9鳥インフルエンザ以上に重大である。

   ヨルダンでも多数の感染者発生の疑い
    米国CDCに124検体のウイルス検査を依頼


   重症インフルエンザにタミフルの倍量投与は意義がない。
   東南アジア医師団が英国医師会雑誌(BMJ)に発表。
   
ロイター通信、AFPが伝えている。
    {重症インフルエンザにタミフル倍量投与は効果なし}

   一方、日本感染症学会は提言としてH7N9インフルエンザの重症者にはタミフル倍量投与を勧めている。
  
5月19日付、朝日新聞。
   {タミフル服用、倍量を推奨 鳥インフルに備え学会提言}

   
製薬企業と密な関係を持つ学会の国と、そうでない国の内情が良く示されている。



 重症インフルエンザに倍量タミフルは意義がない:東南アジアでの研究結果

No benefit from double dose of Tamiflu for flu: study  FRANCE 24 (フランス) インフルエンザにタミフル倍量投与は意義がない:研究
 AFP

 東南アジアで行われた研究で、インフルエンザに対するタミフルの倍量投与は意義がないとする結果が得られた。
 これまでタミフルは感染後速やかに投与すると効果が明確に発揮されることが確認され、さらに量を増やすことで効果が増強することが示唆されていた。
 インドネシア、シンガポール、タイ、およびベトナムの13カ所の医療機関で326人の重症インフルエンザを対象に倍量投与の効果について分析された。
 タミフルの倍量投与は、体内のウイルス量減少、有症状期間、死亡リスクに何ら効果を示さなかった。研究結果は英国医師会雑誌(BMJ)に発表された。
 副作用には差はなかった。
 
 対象とされた患者の感染していたインフルエンザは、多くが季節性インフルエンザか、2009年のパンデミックH1N1で、5%がH5N1鳥インフルエンザであった。

Double dose of Tamiflu proves no better in severe flu Reuters (国際) 重症インフルエンザにタミフル倍量投与は効果なし
 専門家の中には重症インフルエンザにタミフルの倍量投与を勧める人もいるが、その効果は確かめられなかった。
 インドネシア、シンガポール、タイ、およびベトナムで重症インフルエンザ患者326人を対象にして、タミフルの常用量および倍量の5日間投与を行い、体内のウイルス量レベル、臨床経過を比較検討したが、両者に差はなかった。
 東南アジア感染症臨床研究ネットワーク(South East Asia Infectious Disease Clinical Research Network.)の責任者であるジェレミー・ファーラー医師は、重症のインフルエンザにタミフルの倍量投与をルーティンに行う意義は、我々の研究結果では確認されなかった、と語った。
 研究結果は英国医師会雑誌(BMJ)に掲載された。


Is Vegas ready for a MERS Coronavirus outbreak? KVVU Las Vegas (米国) ラスベガス、MERS流行に対策強化

CDC to test samples from Jordan for MERS-CoV  CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) CDC、ヨルダンからの多数の検体のMERSコロナウイルス検査
 ヨルダン保健省はMERS疑い患者からの124検体を米国CDCに送り、ウイルス検査を依頼した。
 またヨルダンで感染者が発生したとの情報がアラビア語の報道で流された。その後同国保健省がアラビア語のホームページに、検体の検査依頼の件と発生に関する情報を掲載した。

Global health scare Peninsula On-line  (カタール) 世界的健康危機
 MERSについて

Middle Eastern virus, MERS 'threat to the entire world' Catholic Online  (米国) 中東ウイルス、MERSは世界中に脅威
 WHOのマーガレット・チャン事務局長が警告した内容。

BC hospitals, ERs on alert for MERS virus from Middle East  News1130 (カナダ) カナダ、ブリティシュコロンビア州、救急室、中東からのMERSウイルスに警戒態勢
 SARSと類似の中東の致死的呼吸器ウイルスに対して州の医師達は警戒態勢に入った。
 中東で感染した患者はヨーロッパ各地で見つかっている。
 いつ同州に現れるか分からない。
 10年前のSARSの時以上に警戒態勢がとられている。

 MERS、世界中に拡大している、とサウジの保健大臣補が語る。検査を行うと見つかる可能性が高い。
MERS cases likely all over, found in Saudi because country tests: official  Victoria Times Colonist (カナダ) MERS、サウジアラビア中に拡大している可能性:当局者
 
 保健省大臣補ジアド・メミシュ医師(カナダで医学研修を行ったのコメント):
  サウジアラビアでは現在まで1500から1700検体を調べた。その結果多くの感染者が見つかりだしている。
  各国が精力的に検査を行ったなら、ウイルスを発見できると思う。
  世界中でウイルス感染が起きていると思う。多くの感染者が見逃されている。
  
  これは中国で起きたH7N9鳥インフルエンザ以上に重大である。

  我々は知っていることは全て公開している。
  情報に不透明性はない。


 30日

 マーズ(MERS)の潜伏期間は12日と長い可能性
   フランスの医師団が発表。
   中東から帰国後、12日間は健康状態の自己観察の必要。
    *発熱、咳、下痢*

  サウジアラビアでさらに感染拡大
    第二の院内集団感染が発生した模様




新種のコロナウイルス、排せつ物介し感染か MSN産経ニュース
 {新種の「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」による病院内や家族間での人同士の感染は、患者の排せつ物を介して起きた可能性があるとする報告を、フランスやサウジアラビアの医療チームが29日、米英の医学誌に相次いで発表した。
 フランスの病院で4月に起きた2人の入院患者間の感染と、昨年10~11月にサウジアラビアで起きた家族4人の間での感染をそれぞれ分析。せきを介した飛沫感染だけを想定すると広がりが少ない一方、ともに最初の発症者に下痢の症状がみられ、排せつ物を介した感染が疑われるとした。
 フランスのチームは英医学誌ランセットに、ドバイへの渡航歴がある男性患者から別の男性患者への感染例を発表。発症までの潜伏期間は9~12日と比較的長く、感染疑い例の隔離と便の検査が必要だと指摘した。}


 サウジアラビアでさらにMERSが拡大。地域内・院内集団発生の可能性

More MERS-CoV deaths reported as clusters are profiled  CIDRAP)(ミネソタ大学感染症情報センター) MERSコロナウイルスの新たな集団発生起きた可能性があり、また死者数も増加している
 非公的統計では感染者数は50人、死者数は30人となった。
 他略。
 死者数は直近の発表の3人を加えて30人としている。そのため下のカナディアン・プレスの数値と異なっている。

Saudis investigating possible second hospital outbreak of MERS cases Vancouver Sun (カナダ) サウジアラビアで第二のMERS院内感染発生の可能性
 サウジアラビア当局は、MERSが先の院内集団発生した医療機関と別の施設で集団発生している疑いがあることを発表した。
 29日に発表された1例と28日に発表された5例は、一医療機関にリンクして発生している可能性があると、保健大臣補のジアド・メミシ医師が語った。しかし町名や医療機関名は明かさなかった。
 同氏は人人感染が起きている疑いを示唆し、3名が死亡したとしている。
 「患者は同じ町に住んでいて、同じ医療機関で治療を受けている」、と同氏はカナディアン・プレスの電話インタビューで答えている。
 「調査中であるが、先のアルアーサ(al-Ahsa)の集団発生とは全ての患者は無関係である」
 先の集団発生は4月にアルホフ(al-Hofuf)町のアルムーサ病院( al Moosa)で発生したが、それは5月になってから明らかにされた。
 患者は全てアルアーサの感染者と接触はないとされ、感染は地域内で発生したと考えられている。2人は院内で同室であり、人人感染が起きたことが示唆されている。

 現時点で検査で確認された患者は50人で死者は27人となる。
 このうちサウジアラビアで38人、18人となる。


Drug Resistant Avian Flu Scientist (米国) 薬剤耐性鳥インフルエンザ
 中国での研究報告。29日にランセットに掲載。
 14人のH7N9鳥インフルエンザ患者。全員肺炎を発症し、多くはレスピレーター装着。
 多くはタミフルが効果を示したが3人で無効。2人が死亡した。
 分離されたウイルスの遺伝子分析でタミフル耐性株であることが確認された。
 1人は治療開始後にウイルスが耐性となった。

New Bird Flu Found to Be Resistant to Roche's Tamiflu in Study  Bloomberg  (米国) 新型鳥インフルエンザ、タミフルに耐性のウイルス株が確認
 中国の研究チーム。
 上海に入院した14人の患者を対象にした調査結果。ランセットに発表。
 重症患者3人中2人でタミフル耐性株を検出。遺伝子分析により評価。
 1人は治療中に耐性株が出現。タミフル投与により耐性株に変異する可能性を示唆。

 他の患者ではタミフルは効果を示した。

Harvard Doctor Warns U.S. Not Completely Safe From Bird Flu; Virus Could ... Headlines & Global News (米国) ハーバード大の専門家:鳥インフルエンザは完全に安全とは言えない。ウイルスは突然拡大する能力を獲得する可能性がある
 中国のH7N9鳥インフルエンザの感染者は減ったが、それは決した安全であることを意味していない。ウイルスはいつ変異して感染を拡大するかわからないと、ハーバートの専門家が警告。

Taiwan to adjust H7N9 travel advisories for China June 1 Focus Taiwan News Channel (台湾) 台湾、中国本土への旅行注意レベルを6月1日に変更
 北京を除いて他の省への注意レベル(黄色、レベル2)をレベル1に引き下げるが北京は同じ。
 北京では28日に新規感染者が出ている。

French man with MERS may have gone 12 days without symptoms CBC.ca (カナダ) マーズ発症フランス男性、感染後12日間は無症状
 感染者と同室でマーズを発症したフランス人男性は、発病まで12日間要した。

French doctors say incubation for MERS virus may be 12 days, recommend longer quarantines. Washington Post  (米国) フランスの医師団、マーズ(MERS)の潜伏期間は12日と長い可能性、より長い隔離期間が必要
 フランスで発病した患者から同室の患者にウイルスが感染したが、分析により潜伏期間は9〜12日であった。医師団が医学雑誌のランセットに発表した。
 3日間同室だった。

 従来潜伏期間は7〜10日と考えられていた。
 論文で著者らはより長い隔離期間が必要と述べている。

 第一例目の患者はドバイで感染したと考えらえており、今週初めに死亡した。
 院内感染した第二例目の患者は今も重体である。

 29日


 H7N9鳥インフルエンザ
  
  上海&香港スタディー:14人中3人でノイラミニダーゼ阻害薬耐性株(タミフル、リレンザなど)。 
   1例は治療中に耐性株へ変異

   日本感染症学会では、H7N9インフルエンザにタミフル2倍量投与を推奨しているが…

  21日ぶりに中国内で感染者が報告
  北京の6歳の男児
  臨床経過は通常の風邪と同じ
   発熱と頭痛で発症、医師の診察->2日後解熱->3日後幼稚園へ通園
     (これでは日本で発生しても見逃される!!)

  当初からH7N9インフルエンザの診断がついていたかは不明だが、H7N9感染にしては幼稚園への通園開始が早すぎることを考えると、回復後にウイルス感染が確認されたと思われる。
  インフルエンザウイルスは、通常、回復後も2〜3日間飛沫される可能性が高い。
  H7N9インフルエンザと診断がついていたなら、少なくとも1週間以上は隔離されていたはずだ。

  当事例でもどこからウイルス感染が起きたのかは不明とされている。
  北京で感染者が確認されたのは一か月半も前の4月13日である。
  少女が発病していたが、その2日後周辺で少年が無症状であったがウイルス感染が確認された。
  それ以来北京では感染者が出ていないが、今回の事例で北京市内にいまだ感染源が存在しているか、またはウイルス源が中国内を移動しているかが示唆されている。

  中国のH7N9鳥インフルエンザは上図のフェーズ2の状態であるが、ウイルス源が未だ存在しているから散発的に感染者がでることはあり得る。
  たぶん、中国当局もそのようにコメントするはずだ。

 また当事例は新たな問題を提起している。
 
  H7N9ウイルスは鳥に感染してもほとんど無症状なため、そのウイルス感染は気が付かれない。
  そして人に、特に小児に感染しても無症状〜風邪症状で自然経過で治癒するとなると、ウイルスが日本国内にはいっていても気づかれない可能性が高い。

 サウジアラビアでのMERS-CoV感染者、さらに5人報告、死者3人増加
   詳細は不明であるが、今後さらに感染者が見つかってくる可能性が高い。
   WHOに報告された感染者数は49人、死者数は27人

   報告される発病者はいずれも高齢者であるが、それは中国のH7N9インフルエンザと似ている。
   若年者は感染してないのか、それとも発病しても医療機関にゆかないのか?
   少なくとも発病しても重症化してない可能性は高い。

  妙に似た特性を持つ新規感染症が同時に発生したことになる。

  *なお国内報道が遅れて妙な過去情報を発信しているが、新型コロナウイルスに関しては、上方のまとめ記事を参照のこと。
  仏で新型コロナウイルス、初の死者  読売新聞............
    なにをいまさら。一か月近く治療中の患者が死亡した記事
  新型コロナウイルス、欧州に拡大、仏で死者 日本経済新聞........
    欧州に拡大?  中東で感染して帰国した英国人、フランス人が発病した事実はあるが、ウイルスが拡大したと表現?






 サウジ、新型コロナウイルス感染者、さらに5人報告

Newly discovered virus takes more lives, spreads  CNN International (米国) 新型コロナウイルス、さらに死者と感染者数を増やす
 WHOが29日(現地時間発表)
  新型コロナウイルス感染症で世界で49人が発病して、27人が死亡した。

  サウジアラビア保健省は、同国の東部地域で3人が死亡したと29日発表した。

Saudi Arabia reports 5 more MERS-CoV cases CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビア、さらに5人のMERS-CoV感染者を報告
 昨日WHOの事務局長が世界的脅威と表現した事実を確認させるかのように、本日サウジアラビア政府が5人の新規感染者を報告した。
 保健省の発表によると東部地区で市民5人がMERS-CoVに感染して発病した。年齢は73〜85歳とされる。地域や病状などに関しては発表されてない。

 今回の5例の感染者で非公式ではあるが、米国CDCによると、世界で報告された感染者数は49人、死者数は24人となっている。
 またサウジアラビアだけで感染者数は37人、死者数は18人となった。


 中国で21日ぶりにH7N9感染者が確認
  北京で3例目

 21日ぶりに新たな感染者=鳥インフル、計132人-中国 時事通信
 {中国新聞社電によると、北京市疾病予防コントロールセンターは28日、市内に住む6歳の男児がH7N9型鳥インフルエンザに感染したことを確認したと発表した。新たな感染者が報告されるのは今月7日以来21日ぶり。中国本土の感染者は132人(うち37人死亡)となった。このほか台湾でも感染者1人が確認されている。
 北京の感染者は発症しなかったケースも含めて3人目。男児は21日に発熱や頭痛などの症状で医師の診察を受けた。23日に体温が下がるなど回復し、24日からは幼稚園にも通っている。接触した50人にも異常はないという。}


 H7N9ウイルス、タミフル治療中に耐性株に変異する可能性
Tamiflu resistance found in some cases of new bird flu  Reuters (国際) 新型鳥インフルエンザ(H7N9)感染者数人でタミフル耐性ウイルスが検出
 上海と香港の医師団が医学雑誌のランセット(Lancet)に28日発表。
 詳細に検討された14人の感染患者のうち3人)がノイラミニダーゼ阻害薬(タミフルを含む)に反応しなかった。遺伝子分析で耐性株であることが確認された。
 1人の患者では感染が起きてから、耐性株が発生したと推定されている。すなわち治療中に耐性株が発生する可能性が示唆された。

Coronavirus sufferer dies in France Al-Arabiya (サウジアラビア) フランスのコロナウイルス感染者死亡
 ドバイで感染したと考えられているフランスの65歳男性が死亡したと、フランスの地方保健局が発表した。
 当患者と同室だった50代の男性もウイルス感染して、5月9日以来、現在も治療中とされる。

 28日

 中国H7N9鳥インフルエンザ
  3週間新規感染者発生報告なし
    全国的警戒態勢の解除か?

 中東MARS-COV(マーズコロナウイルス)
   ウイルスが影をひそめだした?
   世界での感染者報告数44人、死者報告数23人

 WHO年次総会閉幕にあたってチャン事務局長のスピーチから
  
2013/5/27
 今、MERSウイルスは、私のもっとも懸念している対象である。専門家たちが、ウイルスの存在場所と人への感染の仕組みを解明するまで、予防に関しては全く為す術を我々はもっていない。これは警報なのである。我々はそれに反応しなければならない。」




WHO Chief Sounds Alarm Over Novel Coronavirus, 'A Threat To The Entire World' RTT News (米国) WHO事務局長、新型コロナウイルスへの警鐘を鳴らす:世界全体にとっての脅威である
 WHO年次総会閉幕にあたってチャン事務局長の演説から。
  novel coronavirus is a threat to the entire world, and called on the global community to respond to the alarm bells.
 ”新型コロナウイルスは全世界にとっての脅威であり、世界各国は迅速に対応しなければならない。

 H7N9とMERSを巡る論説--ニューヨークタイムズ
New Tools to Hunt New Viruses The New York Yimes (米国) 新規ウイルスを探索するための新しいツール

 新型インフルエンザ、H7N9が2か月前に中国で発生し36人が死んだ、SARSウイルス系統の新型ウイルスが昨年夏にアラビア半島で検出されて以来22人が死んだ。

 この以前ならば、このような事例はパニックを引き起こしたに違いない。
 しかし豚インフルエンザや鳥インフルエンザが発生した時のように、いま、鶏肉や豚肉の販売が急落していない。
 上海やメッカへの旅行が敬遠されていないし、心配性の人たちが国境閉鎖を求めることもない。

 この反応は適切なのだろうか?
 それとも2種類の新型感染症が同時に発生することは、悲惨な事態を予知している可能性があるのだろうか?

 専門家達によると、二つの疑問は適切であるという。
 「世界はこの10年間に大きな経験をしてきた」、と、野生動物獣医でEcoHealth Allianceの健康政策主任であるウイリアム・B・カレシ博士がいう。
 「H5N1やSARSに比較して、現在の新型感染症に対する情報は迅速に、そして非常に多く入手できている」
 しかし同博士は同時に、社会は時が経つに従い、(新型感染症に対する)感受性を失ってきていると、付け加えている。
 
 そして科学者たちは、世界はのんびりしている余裕はないと警告している。脅威は事実である。新規感染症の流行は以前よりも早くに起こるようになっている。

 EcoHealth Alliance長官の寄生虫学専門家のペーター・ダスザク氏は、毎年5.3件の新規感染症が発生しているという。データは1940年から2004年の間の調査に基づいている。
 同氏と共同研究者によると、それは人口の増加、自然破壊、抗生物質の過剰使用、畜産場、生きた家禽市場、食用野生動物狩猟、航空機による世界中の短時間移動が可能になったこと、などが原因として上げられている。

 新規ウイルスには脅威的側面がある。アラビアのコロナウイルス--現在公的にMERSと呼ばれているが、感染者の半数が死亡している。SARSの場合は四分の一だった。またウイルスは実験室内でSARS以上の速さで増殖する。そして肺細胞に速やかに侵入する。さらに免疫炎症に関する蛋白の合成を阻止する。( inhibits the formation of proteins that warn the body that it is under attack. )。
 WHO年次総会の閉幕にあたって、27日、チャン事務局長は、このウイルスは現在彼女のもっとも心配している対象であると語った。
 「専門家たちが、ウイルスの存在場所と人への感染の仕組みを解明するまで、予防に関しては全く為す術を我々はもっていない。これは警報なのである。我々はそれに反応しなければならない。」

 H7N9ウイルスは感染者の四分の一を死亡に追い込む。1918年のスペインインフルエンザは2%の致死率だった。H7N9ウイルスはすでに危険な遺伝子変異を一つ起こして、人の体温でウイルスが増殖できるようになっている。

 それでもウイルスの監視機構が発達しているため、危険性は早期に予知され、ワクチン製造などの対策が迅速にとることが可能となっている。それはウイルスが1918年のように数百万人以上の死者を出す可能性を低くしている。

 途中略。

 MERSがメッカ大巡礼で拡大する懸念について。
 サウジアラビアは2005年に似たような当惑すべき事態が起きた。
 巡礼者たちが北部ナイジェリアからポリオウイルスをメッカに向かって運んできた。ポリオによる麻痺がメッカ周辺で多数発生し、それはインドネシアにも広がった。
 サウジアラビア政府は現在巡礼者たちが到着するとポリオワクチンを投与している。

 流行病を隠すことはSARSを機会に制定された世界保健規則に違反する。規則では加盟国が国境を越えて拡大する可能性のある公衆衛生学的問題は、迅速に公開しなければならないとしている。

 途中略。

 現在、医師たちはH7N9およびMERSに対して、隔離と、前者にはオセルタミビル(タミフル)とザナミビル(リレンザ)、後者にはリバビリンとインターフェロンで治療している。

 もしこれらウイルスが流行しだしたときには、次の対策はワクチン製造である。

 米国CDCはH7N9ウイルスに対して4月上旬にワクチン製造の準備に入った。
 5月下旬にはワクチン株の候補となる数点の株が、ワクチンメーカーにより決定される予定とされているが、その後の詳細は未定とされる。しかし製造にはそれから6か月は必要とCDCではコメントしている。

 MERSに対するワクチン製造は非常に困難であると、CDCのウイルス疾患部門のマーク・A・パランシ部長が語っている。
 インフルエンザワクチンに関しては60年間製造され続けているが、コロナウイルスに対するワクチンはSARS以来頓挫している。
 コロナウイルスは異常なほどに多数の株からなっていて、可能性あるワクチン株を決定するのが困難とされる(次々と変異して多数の類似株が誕生している:訳者)。
 そして広範な安全試験が非常に高額となることと、動物モデルが最近ようやく1種類見つかったにすぎない。(マカクザル)。


 オーストラリア、H7N9鳥インフルエンザ迅速診断キットを東南アジアに輸出
Aust scientists export bird flu diagnostic kit to Asia Radio Australia (オーストラリア) オーストラリア、アジアにH7N9鳥インフルエンザ診断キットを輸出
 今後中国からH7N9鳥インフルエンザが拡大した場合、迅速に診断を確定するために、オーストラリアは、同国の研究陣が開発した迅速診断キットを東南アジア各国に輸出する。

 細胞培養法による鳥インフルエンザワクチン製造が承認
新製法の鳥インフルワクチン承認 期間短縮の細胞培養法  47NEWS
 {厚生労働省の医薬品第2部会は27日、武田薬品工業と米製薬バクスター社が共同で申請していた、細胞培養法で大量生産できるH5N1型鳥インフルエンザワクチンを製造販売してよいとする意見をまとめた。
 細胞培養法は鶏卵を使う従来の方法よりも短期間でワクチンが製造できる。中国で問題になっているH7N9型鳥インフルエンザが人から人へ大流行するタイプに変異した際にも活用が期待される。
 バクスターによると、このワクチンはサルの腎臓由来の細胞にウイルスを感染させて製造する。事前にウイルスを弱らせる工程が不要で、半年ほどかかる鶏卵での製造期間を約3カ月に短縮できるという。}

 中国、H7N9鳥インフルエンザ、20日間新規感染者報告なし
鳥インフル、死者37人に=感染例は20日間なし-中国 時事通信
 {中国国家衛生計画出産委員会は27日、H7N9型鳥インフルエンザ感染による死者が、20~27日の間に1人増え、37人になったと発表した。この間、新たな感染者はなく、江西省政府が7日発表した女性を最後に20日間、新たな感染例は報告されていない。これまで中国本土で131人、台湾で1人の感染者が確認されている。
 中国本土で感染が確認されている2市8省は、新たな感染例がないことなどを理由に、鳥インフルエンザへの警戒態勢を相次いで解除している。
 しかし、世界保健機関(WHO)は21日、「ピークを越えたと考えるのは時期尚早」と各国に警戒を続けるよう要請。中国国内でも、新型肺炎(SARS)研究の第一人者・鐘南山氏が26日の講演で「H7N9型との戦いはまだ終わっていない」と呼び掛けた。}

 27日

 中国のH7N9インフルエンザに関しては特記すべき情報はない
  ウイルスは潜航中

 中東の新型コロナウイルス感染症(MERS、マーズ)
  サウジアラビアで高齢女性が死亡したが、病院内集団発生のあった地域では、新規感染者の報告は18日以来ないとされる。
 サウジでの公式感染者数は30人(世界では44人)。

 WHO、サウジ政府と協力してウイルス拡大防止策を強化
   10月メッカ大巡礼により世界へウイルス拡大の危険性



Elderly woman dies of coronavirus virus in Saudi Al-Arabiya (サウジアラビア) サウジアラビアで高齢女性がコロナウイルスで死亡
 サウジアラビア保健省は26日(現地時間)、81歳女性が東部のAl-Ahsaa地区で死亡したと発表した。腎不全他、いくつかの慢性疾患を保有していた。
 先に発病が報告され治療中の患者である。
 サウジアラビアの公式に発表された感染者数は30人で、死者数は18人となった。

Drug-resistant H7N9 strains to change treatment: researcher China Post (中国) H7N9ウイルスの耐性株は抗ウイルス剤を変える必要:研究者
 台湾のビジネスマンが中国本土の江蘇省から帰国した新型コロナウイルスに感染していたが、同患者から分離されたウイルスの中にタミフル耐性株が見つかった。
 上海の事例でも遺伝子検査で耐性株が見つかっている。
 このような事例に対する治療の問題。

 治療に抵抗する場合は早期に薬剤の変更が必要。


 26日

 本日は特記すべき情報はない。

 25日

  中国H7N9鳥インフルエンザ
    5月8日以降新規感染者報告なし

    国内で90万検体についてウイルス検査
    家禽市場の検体52件とハト2羽からのみウイルスが検出
     検出率0.006%
    農場の家きんや豚からは検出されず
    
    人の感染は主として家禽市場と断定
    農場の家きんへの感染は起きていない


  新型コロナウイルス、MERS-CoV-->マーズコロナウイルスと命名
  感染症名は「中東呼吸器症候群}

   パンデミックになったとき、やや唐突な呼び名に思えるかもしれない。

  新型コロナウイルスのパテント問題
   サウジ政府が昨年同国で最初に検出された患者の検体が無断でオランダの研究所に持ち出され、同研究所がパテントを取得し、製薬企業とワクチンなどの製造の契約を締結したのは違法であり、そうした過程があったことから、各国がウイルスを自由に取り扱い、診断キットを作成するのに無駄な時間を要した、とWHO総会でクレームをつけた。

   これにたいしてオランダの研究チームは猛烈に反論。
   パテントは所有ウイルスにたいして取得できるものではなく、ウイルスを用いて薬品やワクチンを作成する方法に対して取得できるものである。
   診断キットは英国で短時間で作成され、世界的に自由に使用されている。
   オランダの研究チームがパテントを取得したために、診断キットの作成が遅れたということはあり得ない。

   WHOの見解は、国際保健規則に則り、新規流行病が発生したときは迅速にWHOに報告し、ウイルス検体はWHO協力機関と共有すべきである。ウイルスを入手した研究機関(国)が勝手な判断でウイルスを操作、または商業ベースの研究機関に譲渡するのは許されない。



Saudis to send animal samples to US in MERS-CoV probe CIDRAP (米国、感染症情報センター) サウジ、動物検体を新型コロナウイルス検査のために米国へ依頼

 動物検体に関しては他報告と同じ。

 WHO総会でのサウジ院内感染について、同省大臣補からの説明。

  4月に始まったサウジ東部の州の医療機関における集団感染は22人の感染者と10人の死者が確認された。医療機関はメディア情報によると、 Al-Moosa General Hospital in Hofuf. とされる。
  医療機関は150床で12床のICU、32床の血液透析。
  4月中旬からウイルス性肺炎での死者が発生しだし、最初のMERS-CoV患者が24日に確認された。サウジ当局は迅速にWHOに報告し、同時にWHOや数か所の大学の専門家の支援を受けた:カナダ、トロント大学、米国、バルティモアのジョンズ・ホプキンス大学、およびデンバー大学。
 5月1日以降、院内での感染者は発生していないが、2〜3の家族内発生と、2人の医療担当者の発病が見られている。
 500人以上の接触者が検査中とされる。

 さらにサウジ当局者の発表では、同国内で1000検体以上が検査中とされる。


 中国農業省、約90万検体のウイルス検査を終了。53検体(0.006%)からのみウイルスが検出、ほぼ全て家禽市場の検体

Experts mull H7N9 bird market findings, assess rapid tests
CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 中国当局、H7N9鳥インフルエンザの迅速検査結果を評価、家禽市場における感染拡大について確認
 5月8日以来新規人の感染者の発生報告はない。
 また15日以降死者の報告もない。
  合計感染者数は131人、死者数は36人。

 中国農業省発表。
 基本的にウイルス検査のための検体採取は終了。
  国内中で合計899,758検体。そのなかで53検体がウイルス陽性。
  2検体を除き、全て生きた家禽市場18カ所内からの検体:上海市、8省(安徽省、浙江省、江蘇省、河南省、山東省、江西省、広東省、福建省)
  残りの2検体は、ハトからのもので、江蘇省州都の南京の野生のハトと、同省の他の都市で飼育されていたハトからのものである。
  農場の家きんや豚からは検出されていない。

  農業省では、家禽市場が人にウイルスを感染する危険性が高く、そして農場はウイルス感染を防止するための最大限の努力が必要と発表している。
  

Ahead of hajj, WHO to help virus-hit Riyadh  The Daily Star (中東) 大巡礼を前に、WHO、新型コロナウイルス発生のサウジアラビアを支援に
 WHOは24日(現地時間)、新型SARS様ウイルスが流行しているサウジアラビアに対して、数百万院集まる大巡礼に向かって対策の支援を行うと発表した。

Saudi to send animal samples to US ninemsn (米国) サウジアラビア、動物検体のウイルス調査を米国に依頼
 サウスアラビアは致死的SARS様ウイルスの発生源を確認するために、動物から得られた検体を米国に送ると発表。
 コウモリ、ラクダ、ヤギ、ネコなどからの集めた大量の検体を、WHOの許可を得て米国で調べてもらう。これまではコウモリからの検体しか米国で調べてもらっていなかった。
 サウジ保健大臣補がジュネーブのWHO総会で語った。

新型は「マーズコロナウイルス」--厚労省発表 読売新聞
 中東や欧州で死者が出ている新型のコロナウイルスについて、厚生労働省は24日、ウイルス名を「マーズ(MERS)コロナウイルス」とし、このウイルスによる病気の呼び名を「中東呼吸器症候群」と発表した。
 「ウイルスに関する国際委員会」が決定したもので、患者発生の中心地である中東地域の頭文字から命名した。

Coronavirus: KSA sending animal samples to US Saudi Gazette (サウジアラビア) サウジアラビア、動物検体のウイルス検査を米国に依頼

Researchers challenge Saudi coronavirus patent claims Financial Times  (米国) 研究チーム、コロナウイルスに関するパテント問題に対するサウジのクレームに反論
 ・ウイルスに対するパテントはなく、それを用いた医薬品やワクチンの作成方法へのパテントはあり得る。
 ・ウイルス分析からわずか10日間で診断キットを作成し、それは世界的に自由に使用されている。
 ・パテントをオランダのエラスムス医学センターが取得したことによる弊害は全くない。



 24日

 WHO、異例の警告
  新型コロナウイルス情報はWHOと共に各国は共有する義務がある。
  分離ウイルスはWHO協力研究機関と共有する義務がある。

 サウジ政府の訴え
 最初にウイルスをサウジ政府の許可なく入手したオランダのエラスムス研究所がパテントを取得し、各国研究者はウイルスを扱うために、同研究所に煩雑な検体譲渡許可書を申請する必要が生じている。同研究所は製薬企業とワクチンや抗ウイルス薬開発のための契約を結んだ。

 これは黒い噂の類であるが、オランダのエラスムス医学センターはウイルス学の世界的研究機関であるが、高名な研究者が勢ぞろいしている。

 H7N9ウイルス、同一ケージ内のフェレット間で容易に感染。
  近接する人の間での感染の可能性を示唆




 H7N9ウイルス、フェレット間で容易に感染。人人感染が起きえることが確認される。

Latest bird flu strain easily transferrable between ferrets, but not swine The Verge (米国) 新型鳥インフルエンザウイルス株はフェレット間で感染するが、豚の間では感染はしない
 同じケージに入れたフェレット間ではH7N9ウイルスは感染するが、豚の間では見られなかった。

H7N9 bird flu can pass between mammals, researchers find Los Angeles Times (米国) H7N9鳥インフルエンザウイルスは哺乳類間で感染する
 中国。カナダ、米国の研究チームがSCIENCE(サイエンス)のオンライン版で発表。

 フェレット間でH7N9ウイルスは感染することを確認。
 人人感染も起きえることが立証。

 同じケージに入れられたフェレット間では容易に感染。ケージを分けると容易には感染しない。


 新型コロナ、分離ウイルスのパテント問題が浮上
 ウイルスを分離同定したオランダの研究所がウイルス検体の制限を行っている


WHO urges information sharing over novel coronavirus BBC (英国) WBC、新型コロナウイルスに関する情報の共有を各国に求める
 本日のReters報道内容と基本的に同じ。

Limits on use of samples said to delay MERS-CoV efforts CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) ウイルス検体の使用制限は、新型コロナウイルス研究を遅らせる
 WHOと世界から世界保健総会に集まった各国の関係者は、ウイルス検体の使用制限は研究の遅れを招くと苦情を呈した。
 WHO当局者によると、問題はウイルスを同定し遺伝子解析を行ったオランダのエラスムス医学センターがウイルスの使用制限を行っていることによる。
 しかしエラスムス医学センターの研究者は、研究や公衆衛生目的のためのウイルス使用には制限を行っていないと反論している。
 以下略。

Rights dispute delays virus research: WHO The Province  (カナダ) 権利論争はウイルス研究の遅れを招く:WHO
  
 昨年サウジアラビアの微生物学者であるアリ・モハメドザキが患者から得た検体をオランダ、エラスムス医学センターの微生物学者であるロン・フーシュに郵送し、そこでウイルスが新型ウイルスとして同定、遺伝子分析された。
 他の研究者が検体の提供を申し出た場合、検体譲渡同意書(MTA)にサインする煩雑な手続きを踏まなければならない。
 そうした手続きが血清学的検査などの開発の遅れにつながったと、当局では説明している。
 そうした一方、カナダ、英国、そしてドイツなどの少数の国では検体を入手していた。

 マーガレット・チャンWHO事務局長は、ウイルスはWHO協力研究機関と共有すべきであり、二者間で取引協議する方法は良くないと、世界から集まった数百人の保健当局者の前で忠告した。

Dutch Scientists Defend Patenting of Deadly Saudi Coronavirus Businessweek  (米国) オランダの研究者、新型コロナウイルスのパテント取得を自己弁護
 パテントを取得することは普通の行為であり、ウイルスは世界の40以上の研究所と共有されている。
 ロッテルダムの研究所との電話取材。
 オステルハウス氏は、ウイルスは未だ公衆衛生学的研究を行おうとする研究者には全て提供している、と語り、パテント取得が公衆衛生学的対策の進展を妨げているとする主張には、決してそういうことはないと語った。
 以下略。

WHO warns countries not to hoard secrets of coronavirus Reuters (国際) WHO、各国にコロナウイルス情報を公開するように警告
 WHOは23日(現地時間)、SARS様新型コロナウイルス感染症が発生している各国に対して、情報を共有することと、ウイルスを入手することで利益を得る商業ベースの研究機関に協力しないように警告した。

 ウイルス感染者が最初に見つかったサウジアラビアは、SARS様ウイルスに関するパテントが海外の研究所で保有しているため、診断キットの開発が遅れていると訴えた。

 「世界で最初の論文を科学的雑誌に掲載するために、(ウイルスに関する)知的財産権を巡って研究者間で取引が行われることは、十分論議されなければならない問題だ」、とWHOのチャン事務局長が、WHOの年次総会に集まっている各国の大臣達に語った。
 「公衆衛生的対策の前では、いかなる知的財産権も優先されない」

 昨年サウジビアから医師により、発病者の検体がオランダのエラスムス医学センターに送られて、3か月後の9月にウイルスが同定された。
 「3か月間我々はウイルスが分離されたことを知らなかった」、とサウジアラビアのジアド・メミシ(Ziad Memish )保健大臣補が、ジュネーブの会議で訴えた。
 同氏によると、ウイルス検体はサウジアラビアの許可なく、サウジアラビア国外に持ち出され、ただネットによる(国際感染症学会の)報告システムであるProMed-Mailによって報告されただけである、という。
 ロッテルダムにあるエラスムス研究所はウイルス合成の過程のパテントを取得したが、それは研究所の手法でウイルス研究を行おうとする研究者は、全て同研究所に使用料を支払わねければならにことを意味する。

 こうしたパテントのために、診断キット開発や血清学的診断検査の開発が遅れたとメミシ大臣補は主張している。
 「ウイルスは国外に持ち出され、パテントが取得され、そしてワクチンおよび抗ウイルス薬製造企業と契約が交わされた」
 
 チャン事務局長は参加している各国の大臣たちに以下のように告げた。
 「あなた方はボスであるのだから、研究者たちにウイルス検体はWHO協力研究所と共有することを確認しなければならない」
 パテントは、パンデミックの可能性ある情報を共有しなければならないとする世界保健規則以上の権限はないが、それはインフルエンザウイルスに限定されている。しかし国際的に影響ある感染症の発生はWHOに報告する法的義務が各国にはある。

 WHO事務局長補のケイジ・フクダ氏は、いまだウイルスに関して分からないことが多く、その拡大する可能性について大きな関心がもたれている、と語った。

 診断法はPCRによるものであるが、それは患者がウイルスに感染して、体内にウイルスが存在している間しか有用ではない。治癒した後には血清学的診断(抗体価)が必要となるが、いまだ検査法は確立されていない。

 メミシ大臣補によると、患者の中には下痢や嘔吐を呈する例があり、それによりウイルスが周辺に感染している可能性があるという。患者を隔離することが重要という。

 記者団からエラスムス研究センターは不正であるのかと問われたケイジ・フクダ事務局長補は、以下のように答えた。
 「WHOは疾患の発見と拡大の予防に全力を注いでいる。家が燃えているとき、如何にして消すか、そのための水を如何にして持ってくるか、に懸命になる。それが今の我々の状況である。落ち着いたあと、あなた方の質問にある問題に着手するかもしれない」


Share And Share Alike: WHO Tells Scientists To Share Information On Coronavirus  Medical Daily (米国) 新型コロナウイルスの情報は世界中で共有を:WHO、コロナウイルスの情報は共有しなければならないと研究者たちに忠告

Coronavirus Found in Saudi Was Patented by Dutch Scientists (2) Businessweek (米国) サウジアラビアのコロナウイルス、オランダの研究者たちがパテントを取得
 昨年サウジアラビアで現れた新型コロナウイルスのパテントをオランダの研究者たちが取得していて、サウジアラビア政府により、ワクチンや製薬企業と契約を交わしていると抗議されていることに関して、反論した。
 オランダのエラスムス医学センターのウイルス学者であるアルベルト・オステルハウスとロン・フーシュの両者は、パテントを取得することは通常の行為であると語り、いかなる企業とも薬品開発に関する契約は結んでなく、世界中で40か所以上の研究所で自由にウイルスを共有している、と電話取材で答えた。
 「我々は未だこのウイルスを公衆衛生研究に用いるいかなる人々とも共有している]
 オステルハスス教授はこのように答え、パテントがウイルスに対する公衆衛生学的対策を妨げるということは決してありえない、と強調している。

 サウジアラビアの保健大臣補のジアド・メミッシュ氏は、ジュネーブで開かれている世界保健総会(WHOの最高議決会議)で、本日早くに、ウイルスは同国から許可なく持ち出され、国外の研究者たちがワクチンや薬剤を開発する製薬企業と契約を結んでいる。その結果検査キットの開発が遅れていると主張した。
 それに対してオステルハウス教授は、それは全く違う、診断キットは即刻作られて、自由に提供されている、と反論している。

 最初に患者を診断したアリ・モハメドザキ医師は、ウイルス検体をオステルハウスとフーシュのもとに送ったが、オステルハウスは、「彼は意図的に行ったわけではない」と説明している。
 *なおモハメドザキ医師は、エジプトの医師であったが、この行為により国外追放され、現在カイロの病院に勤務していいる(訳者)。

 WHOのチャン事務局長は、ウイルスは最初にWHOに送られるべきだったと思うと語り、このことの法的問題について調査したいと語った。
 どんな学問的優先権よりも人々を守る行為のほうがはるかに優先権があるはずであるが、そう思いませんか?と同事務局長は語っている。
 以下略

 米国アラバマ州の集団呼吸器感染症、鳥インフルエンザ、コロナウイルスは検出されず
Officials: No bird flu in southeast Alabama Brewton Standard (米国) アラバマ州公衆衛生局、鳥インフルエンザウイルスおよびコロナウイルスは検出されずと
 アラバマ州東南部で発生した原因不明の呼吸器感染症集団発生(2人死亡)に関して州公衆衛生局は、ウイルス検査の結果、鳥インフルエンザウイルス、およぼ新型コロナウイルスは検出されず、A型インフルエンザウイルスと風邪ウイルスであるライノウイルス、および細菌性肺炎が混じったものであると発表した。

 23日

  中国、WHO総会でH7N9対策が評価

  衛生省大臣が総会で自ら、世界の専門家と公的機関担当者を前に、中国におけるH7N9鳥インフルエンザの人感染事例について説明。
  WHO事務局長、中国の対応を賞賛。
  ケイジ・フクダ事務局長補:中国のとった対策は、どんな大きな、そして複雑な流行病に対しても適応できるものである。

 サウジアラビアの新型コロナウイルス(MERS-CoV)感染症:

  感染者さらに1人死者確認。これまでの発生地域外。
  中東での外国人労働者が帰国時にウイルスを持ち帰る懸念:WHO





 インフルエンザ万能ワクチンが動物実験で効果
'Universal' flu vaccine effective in animals Nature.com (国際) 万能インフルエンザワクチン、動物実験で効果
 米国チーム。

 米国アラバマ州で原因不明の呼吸器感染症が7人で発生、2人が死亡
Unknown respiratory infection hospitalizes 7 in Alabama, two dead Digital Journal (米国)アラバマで原因不明の呼吸器感染症7人発生、2人が死亡
 アラバマ州南東部で原因不明の呼吸器感染症が7人で発生、2人が死亡したとNBCニュースが21日(現地時間)報じた。
 保健当局が緊急に病原体の調査を開始した。
 H7N9ウイルスの検査では陰性、H1N1ウイルスが1人から検出。
 さらに新型コロナウイルス(MERS-CoV)の検査も行っている。

SARS-like virus claims new life in Saudi AFP  (国際) サウジ、SARS様ウイルスで死亡者確認
 22日、非サウジ人男性がカッシム地区(Qassim region )の病院で死亡した。数日前から男性は気管支炎で入院していた。保健省がウエブサイトで22日(現地時間)発表した。
 サウジでの死者数は17人となった。

 中国のH7N9インフルエンザはほぼ制御とWHO
China: New Bird Flu Virus Is Controlled, Officials Say  New York Times (米国) 中国;新型鳥インフルエンザウイルスは制御されている、WHO専門家コメント
 中国におけるH7N9ウイルスは生きた家禽市場の閉鎖でほぼ制御されたが、65億ドルの経済的損失を受けたと、WHOの専門家たちが21日(ジュネーブ現地時間)語った。
 ウイルスは3月以来少なくとも130人に感染し、36人が死亡した。しかし5月初旬に入ってから新規感染者はでていないと、衛生省大臣が語っている。

 22日

 新型コロナウイルス(MERS-CoV)、チュニジアで家族内発生
  サウジアラビアとカタールを旅行後帰国した男性が発病、死亡。息子と娘がウイルス感染して発病。
   世界で確認された感染者数は44人、死者数が22人となる。

  男性は10日に死亡しているが、発表は21日であることから、ウイルス検査に相当手間取った可能性がある。
  十分、このCoVによる感染症の存在が知られていなければ、または検査が出来なければ、予想外に中東外へウイルスは感染者によって拡大している可能性が高い。
  
  サウジ、カタール、ヨルダン、アラブ首長国連邦
    -->英国(2月:家族内感染)、ドイツ(3月)、フランス(5月:院内感染)、チュニジア(5月:家族内感染)………>

                        Yahoo mapより


  新型コロナウイルス(MERS-CoV)感染症パンデミック序章なのか、それともその前の段階なのか?
   ウイルスが中東外に拡大していても、診断技術、または情報不足のせいで、見逃されている可能性が高い。
  

 
 WHO、中国の対策を賞賛ー中国国営通信が伝えた。
China gains international recognition for immediate, effective responses to H7N9 Xinhua (中国、新華社国営通信) 中国、迅速で効果的H7N9対策で国際的評価を得る
 WHO年次総会のH7N9鳥インフルエンザをテーマにする分科会で中国は、その迅速で効果的H7N9対策で21日(ジュネーブ現地時間)国際的評価を得た。
 同会で中国衛生省のリ・ビン(Li Bin )大臣は、世界の専門家と公的機関担当者を前に、中国におけるH7N9鳥インフルエンザの人感染事例について説明した。

 同大臣(女性)は、H7N9ウイルス感染症が散発的であり、また予防および制御可能であることを説明し、ウイルスの質的変化と変異は認められてないと述べた。さらに人人感染は検出されてなく、信頼性ある根拠を基にそれは立証されていると付け加えた。
 また大臣は、中国政府が国際保健規則に従い情報を迅速にWHOや関連国に伝えるとともに、分離ウイルスを国際社会と共有したと述べた。

 マーガレット・チャンWHO事務局長は、H7N9インフルエンザは、問題解決のために国際的警戒と協力が必要とされる感染症であると語った。
 同事務局長は、世界の公衆衛生および研究領域は、中国の提供した遺伝子分析データで多大の恩恵を受けたとも語った。
 中国とWHOが共同しておこなった新型ウイルスの人感染症調査に関する報告書は50ページにわたるが、その中で中国の驚異的対応に関して記述されている、とチャン事務局長は述べた。

 WHOの事務局長補であるケイジ・フクダ氏は、中国のとった対策は、どんな大きな、そして複雑な流行病に対しても適応できるものであると述べている。


 WHO、中東の国外労働者がウイルスを帰国後に拡大することを懸念
WHO expert concerned guest workers could spread coronavirus CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO専門家、新型コロナウイルスが帰国する国外労働者による感染拡大を憂慮
 WHOのMERS-CoVの技術的責任者のアンソニー・モウンツ医師(Anthony Mounts)は、中東に働きに来ている国外労働者(インド、フィリピンなど)が帰国時にウイルスを持ち帰り、インドやフィリピンで感染症が拡大することを懸念しているとのコメントをメディアに語った。
 その一方、同機関のグレゴリー・ハートル広報官は、チュニジアの事例で66歳の父親は死亡後に検体が採取されているが、ウイルスの確認はされてないので疑い例に分類されているとし、男性の2人の子供たちはウイルスが確認されているので確定例とコメントした。

Q&A: The new coronavirus BBC (英国) Q&A:新型コロナウイルス
 非常に分かりやすいQ&A


 チュニジア男性、サウジ旅行後新型コロナウイルス感染症を発病して死亡。家族内感染も確認

Tunisian man dies of new coronavirus  BBC News (英国) チュニジア男性、新型コロナウイルスで死亡
 チュニジアで男性が新型コロナウイルスで死亡し、アフリカ大陸で初の感染者発生と考えられている。
 チュニジアの保健省は男性は同ウイルスが流行しているサウジアラビアを旅行したと発表した。
 NCoVはSARSウイルスに近縁であるが、両ウイルスは全く異なるとWHOは説明している。
 WHOによると、NCoVは濃厚接触で人人感染を起こすとされている。
 
 AFPによると男性はサウジアラビアから帰国後呼吸困難を訴えて、湾岸都市の Monastirの病院で死亡した。
 男性の子供2人も感染したが、治療に反応して回復したとチュニジア保健省では説明している。
 このチュニジアの事例でWHOはリスク評価を変更しないとグレゴリー・ハートル広報官はコメントしている(AP通信)。

 感染者はこれまでサウジアラビア、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦、ドイツ、英国、フランスで確認されている。
 ヨーロッパの感染事例は全て直接的、または間接的に中東に関係している。

Tunisian Man is Latest Coronavirus Fatality Wall Street Journal (米国) チュニジア男性、コロナウイルスで死亡
 66歳のチュニジア男性がメッカへの巡礼の後、SARS様ウイルスに感染して死亡、およぼ2人の子供たちも発病したようであると、同国保健省とWHOが21日発表した。( likely to have been sickened by a SARS-like virus )。

 この事例により新型コロナウイルス感染者発生国としてチュニジアが9番目の国となったこと、および3番目の大陸となったことが示された。
 またメッカへの巡礼者が感染、発病した事例として2例目となった;1例目は本年2月に巡礼から帰国した英国人であるが発病後死亡し、家族2人が感染した。

 イスラム教徒の巡礼期間のピークとなる夏から秋にかけて、当新型感染症の流行が心配されている。
 また当ウイルスがどの程度容易に人人感染するのかも懸念されている。

 チュニジア政府の国立感染症監視局( Tunisia’s national observatory for infectious diseases)の広報官の説明によると、チュニジア男性はサウジアラビアとカタールを1週間旅行後5月6日に帰国して、10日に死亡した。35歳の娘も一緒に旅行し、帰国後発病したが自宅で回復した。34歳の息子は発病しなかったが、検査でウイルス感染が確認された。

 WHOのグレゴリー・ハートル広報官は、父親は可能性例であるが、確定はされてないという。
 (*ウイルス検査がチュニジア政府機関で行われただけで、WHO協力研究機関で確認されてないことを意味すると思われる:訳者注)。

Tunisia: Man back from Saudi Arabia dies from coronavirus, 2 children treated ... Washington Post (米国) サウジアラビアから帰国したチュニジア男性コロナウイルス感染で死亡、2人の子供は治療後回復
 66歳のチュニジア男性がサウジアラビアを旅行後新型コロナウイルス感染症を発病して死亡した。男性の子供(成人)2人も感染して発病した。チュニジア保健省が発表した。
 WHOによると発病した子供の1人は娘で、男性と一緒に旅行していたとされる。
 他の家族は健康状態を監視されている。

 WHOのグレゴリー・ハートル広報官は、この事例でWHOのリスク評価は変わらないが、ウイルスがいまだ拡大していることが示されるとコメントしている。

Tunisia announces 3 cases of coronavirus, 1 death Businessweek (米国、Bloomberg) チュニジア、新型コロナウイルス感染者3人を報告、1人が死亡

Tunisia announces 3 cases of coronavirus, 1 death  Atlanta Journal Constitution (米国) チュニジア、新型コロナウイルス感染者3人を報告、1人が死亡
 AP通信

 チュニジア保健省は、サウジアラビアを旅行した66歳男性がnCoVに感染して帰国後死亡したと発表した。
 同省の発表によると息子と娘も発病したが、治療後回復したとされる。

 この事例はチュニジアで初であるが、コロナウイルスが中東からしだいに拡大しつつあることを示している。
 感染したチュニジア人の男性は糖尿病を保有しているが、サウスとカタールを旅行て帰国後発病し、Monastirの病院で死亡した。

 21日

 
             中国のH7N9ウイルスの拡大経路
                        
                          クリックで拡大

             オーストラリア、クイーンズランド大学のページから拝借


   分からない事柄   
 
    上海の家禽市場の鶏で何が起きた?
    市場内の鶏でウイルス変異が起きた?
    それとも感染した鶏が運び込まれた?
      その鶏はどこで感染した?

    何も分かっていない不可思議な状況

    WHOは軽症者が多数出ている可能性を否定できないとしているが、その根拠は全くない。
    事実はウイルスが上図のような経路で広がり、その場所で人だけが発病したということ。
    不思議なことにその場所で鳥が感染したという報告はない(ウイルス検査で陰性という)。
    それともその周辺では多くの家禽もウイルス感染しているのか?
    それは中国農業省の検査で否定されている。

    ウイルスはさらに外方には広がっていかなかった?なぜ?
    明らかにウイルスの広がり方は、何かにより伝搬されたことは間違いはない。
    H7N9ウイルスは他の家禽に感染していない。周辺の家禽での発生事例はない。

    H7N9ウイルス-->人へは感染
             --X->鳥には感染しない、または感染しにくい?
                   または人以外にウイルスは接触しなかった

    今、ウイルスはどこに、何に感染して存在しているか?

   分かった事柄

    連休中に多くの中国人が日本に来たけど、発病者は出なかった。
    中国本土から香港へ多くの人々が訪問したが、発病者は出なかった。
    台湾も同じ。

    発病者は出たが、日本政府、香港政府、台湾政府が隠している?
    それはあり得ない。

    中国内にウイルス感染した人はきわめて少ないということが確認された。
    反共組織、団体のウエブや広報誌は、盛んに中国内に感染者が多数存在すると主張しているが、それは否定可能である。
    SARSのときは広東省で流行し、それが香港へ拡大してきた。

    人に感染しやすいH7N9ウイルスは今どこに潜んでいるのか?


 
 北朝鮮のカモ農場でH5NI鳥インフルエンザ。対策に難航か
North Korea Culls Birds in Effort to Contain Flu Wall Street Journal (blog)  (米国) 北朝鮮、鳥インフルエンザ封じ込めのために多数の家きんを処分
 15日に当日記で掲載済みの内容。

 国営報道による。
 平城のカモ農場でH5N1鳥インフルエンザウイルスが検出され、16万4千羽のカモが殺処分。
 当局は渡り鳥から感染したとコメント。
 
 北朝鮮の食糧供給状況が悪化することは必須と国連機関のFAOや韓国の関連機関が発表している。
 数千人の疾病コントロールチームが国内中に派遣され、家禽の調査と渡り鳥の動向を監視している。
 しかし専門家は、北朝鮮には十分な感染予防装具はなく、家禽の感染対策には国外の専門家のサポートが必要とコメントしている。


 サウジの新型コロナ死者1人増える
Fear grips Saudi Arabia as coronavirus death toll creeps up Al-Arabiya (アラビア) 新型コロナウイルス死者増加、サウジに不安感高まる
 サウジ保健省は20日(現地時間)SARS類似コロナウイルス感染症で1人死亡し、同国の死者数が16人となったと発表した。
 患者は以前から東部地区の病院で治療されていたが、糖尿病、心臓疾患、腎臓疾患を保有していたとされる。

 広東省の家禽市場でH7N9鳥インフルエンザウイルスを検出
鳥インフルH7N9型、広東省増城で販売の鶏から検出 9500羽処分 新華社通信ネットジャパン
 {広州日報の報道によると、中国広東省の農業庁は20日、国家鳥インフルエンザ参考実験室が同省増城市の茘城富力市場で採取した鶏のサンプルから、鳥インフルエンザウイルスH7N9型を検出したと発表した。現地政府は茘城富力市場をただちに閉鎖し、9500羽余りの家禽を殺処分。市場で無害化処理と全面的な消毒作業を実施した。}


 中国で家畜博覧会が開催、高官が家禽を食べて安全性をアピール
China rallies poultry industry as bird flu fears wane Xinhua (新華社) 中国、鳥インフルエンザの不安が薄れたことから、家禽業界が立て直しに
 第11回家畜博覧会が開催され、一般社会の家禽に対する信頼感を取り戻すためにアピールしている。
 農業省家畜保健局の高官数人が家禽を食べて、その安全性をアピールした。

 アラブ帰りのチュニジア男性、nCoV感染症で死亡。息子2人も家族内感染の可能性
 ProMED-mail (国際感染症学会メーリングリスト)からの情報
 オリジナルはチュニジア放送。会員が翻訳して投稿。

 チュニジアの男性、湾岸国から帰国後新型コロナウイルス(nCoV)に感染、発病。
 66歳男性がサウジアラビアのメッカや息子がいるカタールを訪問して帰国後、重症急性呼吸器感染症を発症して死亡した。同国保健省ではnCoV感染症と診断した。
 また同居する息子2人も同様の症状を呈して、感染症が確認された(ウイルス検査の結果は不明)。
 *ProMED-mailは信頼性ある国際的感染症情報のコミュニケーションの場となっている。モヂュレーターがいて、各投稿をチェックしている。そして問題点などを指摘。  
  先にアラブの病院内集団感染事例も、同国の保健大臣補のDrがこのシステムを介して世界に公表している。


 WHO事務局長、H7N9ウイルスの今後の動向は誰にも予知できないと
WHO: 'No one can predict' course of China's new bird flu outbreak Raw Story  (国際) WHO、中国の新型鳥インフルエンザは誰にも予知できない
 総会でチャン事務局長の演説

 研究者達がH7N9ウイルスの人への感染経路を未だ調査中であるが、ウイルスが今後の動向については誰にも分からない。
 人に感染したウイルス源が不明ではあるが、生きた家禽市場を閉鎖した後、感染者は劇的に減少した。
 略


WHO年次総会が開催

66th World Health Assembly opens in Geneva Xinhua (中国国営新華社通信) 第66回WHO年次総会が開催:ジュネーブ
 世界194加盟国から3000人近くの代表者が集まって20日(現地時間)から1週間の予定で年次総会が開始された。


 H7N9、13日間発生報告なし
鳥インフル新感染例、13日間なし=中国 時事通信
 {中国国家衛生計画出産委員会は20日、H7N9型鳥インフルエンザに関する定期報告を発表し、13~20日の1週間、新たな感染者がなかったことを明らかにした。これまでに中国本土で131人、台湾で1人の感染者が確認されているが、江西省政府が7日発表した女性を最後に13日間、新たな感染例は報告されていない。
 感染者のうち死者は36人。13日の前回発表から1人増えたが、湖南省政府が15日に個別発表した女性とみられる。同委員会は前回から各地方の内訳数字を明らかにしていない。}


 20日

 H7N9関連

  NHKが”鳥インフル、症状軽い感染者多数か”とのタイトルで情報を掲載している。
  WHOがそのような表現を使っているか不明であるが、他の鳥インフルエンザよりも感染しやすくなっていると警告しているのは確かである。しかし、調査の結果、確かな根拠は得られていないはずである。

  一方、中国衛生部の調査では3月から4月に入院していた2万人以上の肺炎患者を調査し、H7N9に感染していたのは数人しかいなかったというデータもある。
  NHKのタイトルは、以前から多くの人が抱いていた疑いを、さらに強調して煽っている、何も新しい根拠は得られていない。
   警戒が必要であるという意味では、啓発的ニュースなのかもしれない。

  いずれにしてもH7N9の調査結果では、すべてにおいて謎が残ったままである。

 新型コロナウイルス(MERS-CoV)関連

  サウジの院内集団感染でさらに1人の発病者が確認された。
  4月28日に発病していた高齢女性であるが、確定診断まですごく時間がかかっている。
  nCoV感染していても診断がされてない患者が多いかもしれない。
  H7N9と比較して、人人感染を起こすのは明らかだから、集団発生でも起こさないと気が付かれないかもしれない。

 SARSのときは冬から5月初めまで感染者がでていたが、それ以降は減少していった。
 このnCoVも同じ可能性が高い。
 しばらくは安静状態になることを願いたいが…。

 問題は10月のメッカ大巡礼である。
 世界中から400万人集まるが、9月に入ると各国からサウジに向かいだす。
 そのころサウジでnCoVが流行していたらどうなるのだろうか?
 イスラム教徒最大の行事を中止することはあり得ないのだろう。


 あまり当てにならない情報ではあるが、ニューヨーク市内の病院にnCoV感染を起こした患者が複数以上入院しているという内部告発があったとか。
 米国で情報が隠ぺいされているということは考えられないが。
 もし本当なら大変な話である。

New SARS-Like Coronavirus Suspected at New York Hospital Marketwire (米国) 新型SARS様コロナウイルス感染疑い者がニューヨークの病院に
 ニューヨーク市の聖ロカ病院のナースたちが同病院のICUに新型コロナウイルス感染者が数人収容されていると主張している。
 病院当局はコメントは出していない。
 別なウエブではB型インフルエンザであるという話もでているようだ。


 

Saudi coronavirus may spread The Province  (カナダ) サウジのコロナウイルスは拡大する可能性:WHO
 WHOはサウジアラビアでのコロナウイルス感染症の発生についてウイルスが人人感染している可能性を警告した。
 WHOの声明は、ウイルス感染源の早急な把握と、それが人にどのように感染しているかを明確にするための調査が必要であることを強調した。
 感染者が発生した国は迅速に国際社会に報告する義務があると同時に、関連情報をWHOに報告しなければならないことも付け加えた。

 同様の懸念は17日にヨーロッパCDCからもリスク評価更新の中で述べられている。
 CDCはヨーロッパ内の医療機関に対して、空路搬送されてくる救急患者のコロナウイルス感染症に警戒するように述べている。感染地域の患者が自国の医療機関を避ける可能性がある。

 WHOと中国当局が警告:H7N9は他の鳥インフルエンザよりも人に感染しやすい
鳥インフル 症状軽い感染者多数か NHK
 {中国でヒトへの感染が相次いでいるH7N9型の鳥インフルエンザウイルスについて、中国の衛生当局はWHO=世界保健機関と合同で行った調査結果を公表し、「症状の軽い感染者や症状の出ていない感染者が多数いる可能性がある」などとして警戒態勢を緩めないよう警告しました。}


 19日

 中国のH7N9鳥インフルエンザウイルス

  鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)問題を所管している国家衛生計画出産委員会は18日、同委員会などと世界保健機関(WHO)が行った合同現地視察の報告をまとめ、感染源はニワトリなど食用の生きた鳥の飼育場である可能性が高いとの見方を示した。しかし飼育場の鶏からはウイルスは見つかっておらず、見つかったのは市場の少数の鶏だけである。(産経新聞による)。

 これは唐突な発表である。家禽市場で感染鶏などを少数確認しているが、その鶏がどこで変異ウイルスに感染したのかは未だ明確にされてない。上海の家禽市場の中で感染鶏の中で変異ウイルスが誕生したとされる研究発表があるが、それが一番理解しやすい仮説である。

 感染鳥のH7N9ウイルスがどこから来たのか?
  ・上海の市場内で変異ウイルスが誕生?
  ・ウイルスは見つかっていないが、食用鶏の飼育場?
  ・どこかで人工的に作成されたウイルスが何らかの理由で上海の市場の鶏に感染した。そこから家禽業者を介して周辺の市場などにウイルスが運ばれた?
  ・ウイルスは今後どのように拡大してゆくのか、誰も分かっていない。
  ・我々は、良くできた映画を見るように、結末が見えるまで待たなければならないのだろうか?

 日本感染症学会がH7N9鳥インフルエンザが国内で発生した時にはタミフルの倍量投与も考慮と提言
 何を根拠にしているのかは不明。”インフルエンザ-タミフル-日本感染症学会”は一つのリンク構造をなしているかのように、感染症学会は絶えずタミフルの使用を強調する。
 学会が強調するのか、学会のトップが強調するのかは不明。
 H7N9に関してこのようなことは国外で言われたことはない。

 米国CDCはグローバルな見地に立つが、日本の関係学会・機関は我が国の利益を中心に発想する傾向にある。
 また学会の提言を報道する新聞社も学会関係者と通じている可能性もある。
 
 日本ではH7N9に対してはタミフル倍量です、とロイターやAP通信、さらには新華社通信も報じていないが、日本のトップ新聞社では報じている。



 サウジ、新型コロナで新たな感染者を報告
Saudi Arabia has another case of new coronavirus: WHO Reuters (国際) サウジ、新型コロナウイルス感染者、新たに報告:WHO
 サウジ東部の病院で集団発生している新型コロナウイルス感染症で、さらに1人の感染が確認されたとWHOが発表した。
 81歳女性で4月28日に発病し、重体であるが容態は安定しているとされる。

 検査で確認された新型コロナウイルス感染者は合計41人、死者は20人となっている。


 何を根拠にタミフルを倍量投与を推奨? 日本感染症学会
タミフル服用、倍量を推奨 鳥インフルに備え学会提言 朝日新聞
 ・日本感染症学会の提言
 ・H7N9が国内で発生した時には、タミフルなどの抗インフルエンザ薬の早期投与が必要
 ・重症化しやすいから必要ならば倍量投与も考慮
 ・タミフルか点滴用のラピアクタが推奨
 ・発症から48時間以内に投与。しかし48時間を過ぎてからでも有効である可能性。

 一人の感染者からタミフルに感受性あるH7N9ウイルスと耐性のウイルスを検出した。
 治療により耐性株が出現した可能性もある。H7N9ウイルスのタミフル耐性株は3月初めに上海の患者から検出されている。
台湾で耐性ウイルス 鳥インフルの患者から  MSN産経ニュース

 WHO、H7N9ウイルスは他の鳥インフルエンザよりも人人感染を起こす可能性が高いと結論
H7N9 More Likely to Move Among Humans Than Other Bird Flu - Report  The Wall Street Journal (「米国) H7N9ウイルスは他の鳥インフルエンザ以上に人の間で感染する可能性が高い
 中国とWHOの会議で、H7N9ウイルスが他の知られている鳥インフルエンザ以上に人人感染する能力を持っていると発表された。中国の国営通信の新華社が18日に伝えた。
 結論はWHOの1週間にわたる調査の結果得られたとされる。

Threat to US from new “bird flu” virus: possible but unknown  Harvard Health Publications (blog) (米国、ハーバード大学健康出版部) 新規鳥インフルエンザの脅威は米国に及んでいるが、詳細は分からない
 
 
鳥インフル感染源は飼育場か 中国の現地視察報告 47NEWS (日本) 
 {中国国営通信、新華社電によると、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)問題を所管している国家衛生計画出産委員会は18日、同委員会などと世界保健機関(WHO)が行った合同現地視察の報告をまとめ、感染源はニワトリなど食用の生きた鳥の飼育場である可能性が高いとの見方を示した。
 ただ、報告は飼育場のニワトリなどの家禽類からは同型ウイルスの検出例はないと指摘。具体的な根拠がないまま周辺状況だけで判断が示されていることから、事態の早期収束を狙った国内向けの思惑もあるとみられる。WHOは視察結果をまだ発表しておらず、今後物議を醸す可能性もある。

 
 18日

 中国のH7N9鳥インフルエンザ

  5月に入って感染者が急速に減少し、死者数も減った。
  その理由として感染源とされる家禽市場の家きんが処分されたこと、家禽市場が閉鎖されたことが大きな理由ともされているが、他に季節的に環境温が上昇してきたことを指摘する専門家もいる。香港の英字新聞が何人かの専門家の意見をまとめている(当ページで報道内容は記載してない)。

 2月に発病した患者は全て死亡し、3月は40%、そして4月は8%、今月の発病者からは死者は出ていない。
 Sun Yat-sen大学の公衆衛生学部のLu Jiahai教授は、気温が上がるとインフルエンザの感染力は低下するという。新型インフルエンザウイルスは気温に敏感で、乾いた低温化で感染性が高まる、と説明している。
 もちろん気温だけではすべては説明しきれない。北京のように速やかに家禽市場を閉鎖することで、その後の感染者がでていない地域もある。

 台湾のチワン-チェン・キング国立台湾大学教授で疫学専門家も意見も同じである。H5N1鳥インフルエンザの場合も、寒い季節に感染力をまし、気温が上がると感染しなくなるという。
 さらに同教授は、中国本土からの情報は迅速で透明性があり、台湾の専門家も十分信頼しているという。そして8月に台湾、本土、香港の専門家が集まって、その後の発生に関する対策を検討する会議を開きたいと語っているようだ。

 いずれにしてもH7N9鳥インフルエンザはこの夏から秋、冬に鎌首を持ち上げそうだ。
 それが中国内か、それとも我が国を含む国際的地域かは不明である。

 地域から考えて、また時折季節外れのインフルエンザが発生している九州や沖縄県では特に警戒が必要である。




 今年の大巡礼に400万人が参集
4m Umrah visas issued, says ministry Saudi Gazette (サウジアラビア) 400万人の十礼者にビザ発給
 今年(10月)の大巡礼参加者400万人に当局からビザが発表された。
 そのうち315万人が世界70か国からの参加者である。


 WHO、新型コロナウイルス感染症の地域内感染を憂慮している

WHO airs concern about coronavirus transmission  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、コロナウイルス感染症の地域内感染を懸念と
 WHOは17日(現地時間)、新型コロナウイルス感染症(MERS-CoV)の地域内感染に関して懸念の意を表した。またさらに、同国で発生している院内感染に関して詳細情報も発表した。
 以下、重要点をリストアップ。

 ・地域内での継続的感染は確認されてはいないが、集団発生に属せず、動物との接触既往もなく、また院内感染ともリンクしていない少数事例があることから、ウイルスの地域内感染が起きている可能性が危惧されている。

 ・WHOは2012年にウイルスが同定されてから、40人の感染者と20人の死者を確認しているが、多くは高齢者である。

 ・ウイルスは様々な名前で呼ばれてきたが、MERS-CoVとすることが考慮されている。

 ・サウジの病院内発生は21人、死者は9人。病院は東部の省のホフフにある”Al-Moosa General Hospital 。
 
 ・21人中、男性は16人、女性は5人。年齢値の中央は56歳、6人は重体とされ、残りの6人は重体ではないか、または退院したと推定される。

 ・多くの感染者は1医療機関に入院していた患者であるが、先に報告したように何人かは同医療機関の患者ではない。

 ・3人の家族員が医療機関で感染しているが、2人の医療スタッフは当該医療機関で感染してなく、検査で確認された患者と接触して感染したとされる。しかしその医療機関や場所は明確にされてない。

・WHO報告では、さらに医療機関とリンクしてない感染者が2人確認されており、地域内で感染したと推定されている。

 詳細は調査中で、これ以上のことは不明。


 1週間以上、H7N9感染者の報告はない:WHO
WHO: No new human H7N9 avian influenza infections recorded in over a week ... The Global Dispatch (米国) WHO;新規H7N9感染者は1週間以上報告されていない
WHOは5月8日以来、H7N9鳥インフルエンザ感染者は報告されていないと発表した。
 これまで公式に報告された感染者数は台湾の1人を含めて131人となっている。

More provinces end H7N9 emergency response  Xinhua (中国、国営通信新華社) さらなる省でH7N9緊急警戒態勢を解く
 2省で21日間の感染者報告がなかったことから緊急警戒態勢を解いた。
 東部の江蘇省と山東省がレベル4の警戒態勢を解いた。
 これらの省では感染者と密に接触した既往のある人々の健康監視も終了とした。

 江蘇省では3月21日に感染者が確認された後27人の感染者が報告され、そのうち8人が死亡し、13人が回復し、6人が未だ入院中である。
 一方山東省では2人しか感染者が確認されてないが、2人と回復し、そして21日間新たな感染者が出ていない。

 両省の保健局とも今後H7N9ウイルスの制御の強化を続けることと、人々への感染予防啓発を継続するとしている。

 上海市は5月10日に緊急警戒態勢を終了し、浙江省も16日に終了している。


 Coronavirus tests for EP pilgrims urged  Arab News (サウジアラビア) サウジ東部州からの巡礼者のウイルス検査を巡って論議
 メッカ大巡礼開催委員長は保健省に、東部州からの巡礼者の新型コロナウイルス検査を行うように求めている。
 一方保健大臣は、巡礼者たちに空港でウイルス検査を行う予定はないとしている。
 インフルエンザ様症状のある人、新型コロナウイルス感染者と接触した人々が居住地から巡礼に向かわないことを強く啓発しているので、それで十分と考えているようだ。

Al-Rabeeah: Coronavirus situation stable, no restrictions on schools Saudi Gazette  (サウジアラビア) サウジ保健大臣、新型コロナウイルス感染症は落ち着いてきている故、休校措置は考えていない
 最近の新型コロナウイルス感染症の発生で、休校措置の噂が出ていることに対して、保健大臣は、国際的専門家も同国内の専門家も、そうした勧奨をしていない。
 また現在、ウイルス源は存在していないから、そうした心配は必要ないと考えている、と一般社会に呼びかけている。



 17日

 中国H7N9鳥インフルエンザ

  浙江省でも警戒態勢を解除
  4週間新規感染者が発生していないことを理由。
  ウイルスは影を潜めているが、H5N1ウイルス同様、いつか現れる可能性が大きい。
  監視体制は継続する必要はある。

 サウジの新型コロナウイルス(nCoV)
   多くのことが懸念されている。
   大巡礼に関して:
    秋の大巡礼前にウイルスが拡大した場合
    大巡礼でウイルスが拡大する可能性



New SARS cousin finally has a name : MERS NBCNews.com (blog)  (米国) 新しいSARSの従弟は最終的にMERSと名付けられる
 Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus or (MERS-CoV).

Saudi officials expand labs to track deadly SARS-related virus Windsor Star (カナダ) サウジ、致死的SARSウイルス検査のために検査室を増設
 サウジ政府は、新型コロナウイルスを同定するための検査室を9か所増設した。

Close Contact Seen in Spread of Saudi Virus Wall Street Journal (米国) サウジでのウイルス拡大には密接な接触が関係
 最近サウジの病院で集団発生している新型コロナウイルスのは、感染者との密接な接触が背景にあると、WHOとサウジ当局が16日に発表した。
 患者の治療にあたっていた医師とナースが最新の感染者となっている。

 感染者21人と死者9人が確認されたサウジ東部の町、ホフフ(Hofuf)の町の病院で集団発生が起きた。
 
 10月にあるメッカ大巡礼で300万人が国内外からメッカに集まるが、その前に、またはそれを機会に新型コロナウイルスの拡大が起きることを、サウジ国内外の関係者は懸念している。

 ホフフのムーサ個人病院( Moosa private )はベッド数120床で、他の公共病院よりも近代的で綺麗であるが、医療器具もよく準備されており、国際的に認証されている。
 入り口にはナースたちが希望者にマスクと手袋を手渡しているが、スタッフの多くはマスクは着用していない。


 16日

 サウジアラビアでの新型コロナウイルス(nCoV)感染症.
 院内感染で医師とナースも発病
 5月に入ってから院内集団感染が起きているサウジ東部の医療機関での感染者の中にナースが含まれていることがWHOによって確認された。
 nCoVが人に感染しやすくなっていることが改めて証明されたことになるが、さらに多くの地域に拡大することが予想される。
 WHOはMiddle East Respiratory Syndrome(MERS)と呼ぶことを考慮中。


 


 中国、浙江省も鳥インフル警戒態勢を解除
中国鳥インフル、浙江省も警戒態勢解除 上海市に続く 日本経済新聞
 {浙江省政府は16日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に対する警戒態勢を同日解除したと発表した。新たな感染が4月18日を最後に28日間確認されていないため。警戒態勢の解除は上海市に続き2省市目となる。浙江省の感染者数は46人と中国全体の約35%を占め最も多い。}


 サウジ、新型コロナウイルス(nCoV)感染症、ナース2人が感染



WHO: Sick health workers were exposed to coronavirus patients CIDRAP (米国) WHO:医療スタッフが院内でコロナウイルスに感染したことを確認
 2人の医療スタッフが新型コロナウイルスに感染して、45歳男性は重体、43歳女性は容態は安定。
 2人の発病でサウジの病院内集団発生の数は21人、そして9人が死亡となった。

 アラブ・ニュースによると、サウジ政府は米国とカナダの専門家を招聘して対策の指導を行ってもらうとしているが、詳細は不明。

 WHOに報告されている公式の感染者数と死者数は、40人と20人となっている。

 提唱されているウイルスの呼称: "Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus (MERS-CoV).”

2 Saudi Arabia health care workers get SARS-like coronavirus, stoking fears of ... Washington Post (米国) 2人のサウジ医療スタッフ、新型コロナウイルス(nCoV)に感染:WHOはMERSとの呼び方を考慮中
 サウジ東部地区の病院で医療スタッフが患者からnCoVに感染した。1人は重体。
 専門家は当感染症を、Middle East Respiratory Syndrome(MERS)と呼ぶことを提唱しているが、WHOは考慮中とされる。
 以下略。

「人から人」医療施設で初確認=新型ウイルス、患者から感染-WHO 時事通信
 {世界保健機関(WHO)は15日、新型肺炎(SARS)ウイルスに似た新型コロナウイルス感染が相次ぐサウジアラビアで、感染し入院していた患者と接触した医療従事者2人の感染を確認したと発表した。人から人への感染例はこれまでにもあったが、患者から医療関係者にうつったケースは初めて。このうち1人は重体という。
 感染した医療従事者は45歳の男性と43歳の女性。感染が確認された複数の患者と接し、それぞれ2日、8日に発症した。男性は重篤だが、女性の容体は安定している。
 WHOは感染患者のいる医療機関に感染拡大防止の徹底を要請。また、新型ウイルス感染地域に渡航し、重症急性呼吸器症候群を発症した患者に医療関係者が警戒を強めるよう注意を呼び掛けた。ただ、空港などでの特別検査、渡航制限は引き続き必要ないと説明している。}

First proof of patient-to-nurse infection The Australian (オーストラリア) 新型コロナ、患者からナースへ感染への感染が初めて立証
 新型コロナウイルスは先にヨルダンで医療スタッフに感染して発病させているが、WHOはスタッフが患者から直接感染したことを立証したのは初であると、次のように語っている。
 「我々が(医療スタッフが感染した)間違いのない事実を迅速に知ったのは初めてだ」、とWHO広報官のグレゴリー・ハートル氏が語っている。
 2人のスタッフはWHOが14日発表した6人の発病者に含まれている。

Health care workers sickened by new virus CNN (米国) 医療スタッフが新型ウイルスに感染
 サウジアラビアの医療機関で新型コロナウイルス(nCoV)患者の治療にあたっていたスタッフが感染したと、WHOが15日(現地時間)発表した。
 1人は45歳男性で5月2日に発病し重体とされ、もう1人は43歳女性で5月8日に発病し、容態は安定している。
 「以前にヨルダンで医療スタッフがnCoVに感染したことはあるが(2012年4月)、患者と接触した後にウイルス感染が直接確認されたのは今回が初である」、とWHOはコメントしている。

 WHOは15日、昨年9月以来nCoV感染者は世界で40人確認され、20人が死亡していると発表している。

 コロナウイルスは世界中でよく見られ、時々風邪の症状を起こすが、nCと同系統のコロナウイルスである。

2 new viruses could both spark global outbreaks Idaho State Journal (米国) 2種の新型ウイルスは世界的流行を引き起こす可能性
 異なった地域で発生している2種類の呼吸器ウイルスが世界の保健当局者の注意をひいている。中東で発生している新型コロナウイルスと中国で広がっている新型鳥インフルエンザである。
 略

Middle East Virus Spreads Between Hospitalized Patients Wisconsin Public Radio News (米国) 中東で発生している新型ウイルス感染症、院内で拡大


 H7N9、湖南省で死者1人発生
鳥インフル、死者36人に=中国 時事通信
 {中国湖南省政府は15日、H7N9型鳥インフルエンザに感染し、治療中だった邵陽市の女性(64)が14日死亡したと発表した。女性は4月27日に同省で初めての感染例として報告されていた。これで中国の死者は36人となった。これまでに中国本土では131人、台湾で1人の感染者が確認されている。}

 15日

 新型コロナウイルス感染症(nCoV)

   サウジでさらに感染者数増加
   ナース2人も発病

   SARS初期の状況に似る

   WHO他、他地域での感染者発生に戦々恐々 
   人人感染の能力を獲得しつつある
   次期のパンデミック候補の可能性大

 H7N9は小康状態であるが、この秋以降に再流行の可能性も
   家禽市場閉鎖が功を奏したか、または季節的要因が感染者発生の減少か?

   nCoV : H7N9
         この夏から秋に焦点
  
  北朝鮮でH5NI鳥インフルエンザが発生
   平城近くのカモ農場
   16万羽のカモが殺処分。

   ウイルスが広がらねければ良いが

 
 中国H7N9鳥インフルエンザで死者数が1人増加
鳥インフル、死者36人に=中国 時事通信
 {中国湖南省政府は15日、H7N9型鳥インフルエンザに感染し、治療中だった邵陽市の女性(64)が14日死亡したと発表した。女性は4月27日に同省で初めての感染例として報告されていた。これで中国の死者は36人となった。これまでに中国本土では131人、台湾で1人の感染者が確認されている。}

 チベットでH5N1鳥インフルエンザで小児が死亡?他に多数感染者?
  情報は未確定
China Virus Alert: H7N9, H5N1 Strains Active, Tibet Outbreak  Business&Health (国際) 中国、ウイルス警報:H7N9、H5N1ウイルスが活発化、チベットで流行
 中国当局がH7N9鳥インフルエンザの対策で奮闘している中、別な鳥インフルエンザが現れ、対策にあたっている。南部のチベットで小児1人が死亡し、64人が感染している。
 チベットで鶏でH5N1が発生していることは5月13日にOIEへ報告されているが、人の感染は他の情報サイトでは見られてない。

 北朝鮮のカモ農場でH5N1鳥インフルエンザが発生。大量のカモが殺処分
North Korean Duck Farm Hit By H5N1 Avian Influenza ThePoultrySite.com  (国際) 北朝鮮のカモ農場でH5N1鳥インフルエンザが発生
 北朝鮮平城近くのカモ農場でH5N1鳥インフルエンザが発生して、16万4千羽のカモが殺処分された。
 北朝鮮農業省家畜感染症対策部からOIE(国際獣疫事務所)に連絡が入った。

New respiratory virus spreading in Saudi Arabia Radio Australia (オーストラリア) 新型インフルエンザ、サウジアラビアで拡大
 この6カ月間で30人以上の新型コロナウイルス感染症が主としてサウジアラビアで確認さている。
 発病者の半数以上が死亡している。

 ネーチャー(Nature)ニュース:H7N9は小康状態、しかしいつかその鎌首を上げる可能性
Avian flu update: lull in new H7N9 cases Nature.com  (国際) 鳥インフルエンザ情報更新: H7N9は小康状態
 H7N9ウイルスは4月下旬に地理的に拡大した。
 しかしながらその後発生は小康状態となり、5月に入ってから新たな感染者は1人しか発生していない。

 感染者が発生しなくなった理由は、当局が生きた家禽市場を閉鎖するなどの対策をとったためかもしれないが、流行は後に再び起きてくる可能性もある。
 4月14日以降に感染者が発生した地域は、それ以前に比べると、H5N1鳥インフルエンザの初期に発生したいわゆる高度危険地域に一致する。すなわちウイルスは鳥、特に家禽と、生きた家禽市場で感染している。

 4月下旬に上海の南部の福建省で最初の5人の感染が確認された。さらに2例が湖南省で確認された。さらに江蘇省で6人。両省とも上海の南西部である。
 ウイルス感染者は既に北部の北京でも確認され、さらに中国の中心の河南省でも確認されていた。
 感染者が確認された地域は南北1700キロ、東西1000キロメートルに及ぶ。

 5月8日に中国はWHOに検査で確認された131例の感染者と32人の死者を報告した、そして報道機関はその数が5月13日まで変化していないことを示唆した。

 驚くことは4月中は毎日のように確認されていた感染者が、同月下旬には急速に減少し、5月に入ってからはわずかに4人の新規感染者しか報告されていないことである。ウイルス発生の震源地ともされる上海では4月20日以降発生は見られてない。

 生きた家禽市場閉鎖や他の対策がどの程度効果を示したのかは不明である。
 他の仮説としてウイルスの活動に季節性があることが上げられる。

 過去の(H5N1)鳥インフルエンザの活動は季節性があり、もっとも感染性を高める時期は寒い時期で、温暖な季節には発生する頻度は低い。

 しかしわずかな小康状態をみたことから、次の流行を予知することは早計かもしれない。

 サウジアラビアでさらに感染者が増える
  ナース2人も発病
Saudi ministry: Six new coronavirus cases detected Al-Arabiya  (サウジアラビア) サウジ保健省、6人の新型コロナウイルス感染者が確認と
 サウジアラビア保健省は新型コロナウイルス感染者6人を報告し、同国の感染者数は30人となった。

 13日に4人が報告され、14日遅くに2人が報告された。
 いずれも東部地区であるが、2人はナースとされるが、集団発生している病院か否かは不明である。

Saudi Arabia confirms six new cases of deadly SARS-like virus South Bend Tribune (米国) サウジアラビア、致死的SARS類似疾患6例を確認
 ロイター

 サウジアラビアは東部地域で6例のSARS類似コロナウイルス感染者を確認したと13日と14日遅くに発表した。
 13日遅くに4例、そして14日遅くに2例。
 新規症例の1人は治療を終えて退院したが、残りの患者は治療中とされる。

 12日にサウジ政府は昨年ウイルスが確認されて以来、24人の感染者が確認され15人が死亡していると発表した。そして最近の東部地域の発生では15人が確認され9人が死亡しているとした。

 *今回の発表で、最近の東部地域の集団発生数が21人となったことになる(訳者注)。

 新型コロナウイルス対策は、感染者の早期発見と隔離
SARS-Like Virus Vaccine Unlikely, Experts Say  ABC News  (米国) SARS類似ウイルスに対するワクチン製造の可能性は低い、専門家
 ワクチン製造までの期間と投資を考えると、ワクチンによる予防の可能性は低い。
 SARSウイルスに対するワクチンも動物実験の段階で止まっている。

 もっとも効果的拡大防止対策は、感染者を迅速に見出して隔離し、ウイルスを封じ込めることである、とWHOの広報官は語っている。
 SARSのときもそれでウイルスの封じ込めに成功した。

 当局が感染防止対策に乗り出したら、人々もそれを深刻に受け止める。そして早期に感染者を見出すことが可能となる。SARSの際の経験をもとに専門家はコメントしている。

 さらにWHOの広報官のハートル氏は、現在の新型コロナウイルスはSARSウイルスほど人への感染性が高くないことが、対策上幸運と考えられると語っている。


 14日

 新型コロナウイルス(nCoV)感染症
  人人感染の確認により、サウジアラビアとフランスでややパニック状態。
  病院への殺到の気配。
  WHOや地元当局は、冷静になるように求めている。

 昨年のウイルスは既に変異して人に感染しやすくなっていると、当初に患者を見出した医師が証言している。
  サウジアラビアの感染者数はさらに増えている。


 中国のH7N9鳥インフルエンザ
  死者数が2人増えて35人に。詳細は不明であるが、新規感染者は出ていない。



 サウジアラビアでさらに新型コロナウイルス感染者が確認

Fatalities from Sars-like virus rise to 20 Hong Kong Standard (香港) SARS類似ウイルスによる死者数が20人に
 WHOはSARS類似ウイルスによる死者数を18人から20人に更新した。
 しかしそのうち2人は過去の事例としている。

 これまでサウジアラビアでは28人の感染者と15人の死者を確認している。世界中での確認されている感染者数は38人で死者数は20人ちなっている。
 死者の確定された国:ヨルダン2人、ドイツ1人、英国2人、サウジアラビア15人。

Saudi Arabia Confirms Four More Coronavirus Cases  Wall Street Journal  (米国) サウジアラビア、さらに4人の新型コロナウイルス感染者を確認
 サウジアラビアは致死的新型コロナウイルス感染者を4人、東部の州で確認し、世界で38人の感染者数となった(検査で確認された例)。死者数は20人?

 感染率も増加しており、最近発生の事例の半数以上がこの2週間で起きている。サウジアラビアおよび国際的にもその拡大を懸念している。
 サウジ政府によると同国で昨年秋以来28人が発病して、9人が死亡したとされる。
  (*訳者注:死者数は15人の誤り)
 サウジ保健省は13日遅く夜に4人の新規感染者をウエブで発表した。4人のうち1人は退院したが、残りは入院中とされる。
 更なる公的な詳細情報は出ていない。


 新型コロナウイルスは当初から明らかに変異している
Residents panicky as virologist fears epidemic Saudi Gazette  (サウジアラビア) サウジアラビア、院内感染発生した地域の住民がパニック
 院内感染で新型コロナウイルス感染者が15人、死者が9人出ている地域の町では、人々はパニック状態となり、発熱が体調不良などで病院へ殺到しDしている。

 一方、サウジアラビアで昨年6月に最初に新型コロナウイルス感染者を発見したアリモハメド・ザキ医師は、現在エジプトのカイロの病院で働いているが、電話インタビューで明らかにウイルスは変異していると語っている。最初の患者を見つけた際、周辺には感染は広がらなかったといいい、ウイルスが現在、サウジアラビアの病院とフランスの病院で院内感染を起こしている状況から、明らかに変異していると語っている。


WHO says new coronavirus may be passed person to person BBC News (英国) WHO、新型コロナウイルスは人人感染する可能性があると判断
 ウイルスは当初コウモリ由来であった。しかし現在、ウイルスがどこから感染しているのかが分かっていない。ウイルスが人にどこで感染しているかわからない限り、感染予防対策およびウイルス駆除の方法はわからない。
The virus is thought to have originated in bats, but how the initial infection gets passed to humans remains a mystery. It is probable that it has an animal source, but whether it spreads from contaminated food or something else in the environment is unknown. Until scientists can establish this route of infection they can't initiate measures to try to eradicate the virus.

WHO calls on France to stay calm amid SARS-like virus scare  AFP (国際) WHO、フランスにSARS類似ウイルス脅威に冷静になるように求める
 WHOの広報官ですグレゴリー・ハートル氏は、フランス国民に新型コロナウイルス感染者が二人確認されたことに対して冷静になるように呼び掛けた。
 医療機関に検査を求めて殺到することを避けなければならないといった。
 感染者は一握りしかいないのであるから、感染する機会は非常に低いのであるから、過剰な心配はしないようにと伝えた。

鳥インフルの死者35人に=中国 時事通信
 {中国国家衛生計画出産委員会は13日、H7N9型鳥インフルエンザによる死者が同日夕までに35人になったと発表した。}

coronavirus may be contagious from human to human euronews  (国際) 新型コロナウイルスは人人感染する可能性
 WHOのケイジ・フクダ事務局長代理が記者会見で語った内容。

11 investigated for H7N9, 24 for novel coronavirus; none positive Channel News Asia (シンガポール) H7N9鳥インフルエンザ疑いで11人検査、新型コロナウイルスでは24人検査、すべて陰性
 シンガポールではこれまでH7N9感染疑いで11人の検査を行っているが全て陰性であった。また新型コロナウイルスに監視絵は24人検査を行っているが、これも全て陰性である。
 保健相が国会で答弁した。

 さらに10年前のSARS流行の頃に比べて、対策は格段と整備されていると語った。
 薬剤の備蓄、個人的感染予防装備(PPE)、病院の整備など。

 13日

 新型コロナウイルス (nCoV)に関して世界の報道はいろいろと伝えている。

 人人感染が起きている可能性が高い。--->パンデミックへの懸念
 サウジアラビアの集団院内感染で死者が9人となった。(15人中9人が死亡)。
 発病者の多くはレスピレーター装着。
 有効な治療法はない。

 これまで人人感染が確認された地域。
  ヨルダン:院内感染 昨年初夏
  英国;家族内(中東帰りの父親から) 本年2月、3人
  サウジアラビア:院内感染 本年4〜5月、15人、進行中
  フランス:院内感染 本年5月、2人、進行中

 WHOは他地域での発生を懸念し、重症呼吸器感染症の集団発生、原因不明の重症肺炎などでは検査を行うように求めている。
  中東帰りの発熱患者は検査が必須。フランス、米国ではこれまで数十人が検査を受けている。


 中国のH7N9鳥インフルエンザに関する報道は少ない。
 人への感染の危険性はほとんどない状態ではあるが、ウイルスが今後どのように拡大、または変異してゆくかが焦点である。
 現時点では、パンデミックの危険性はnCoVのほうがはるかに高いのかもしれない。




New coronavirus a 'major global challenge' OnMedica (英国) 新型コロナウイルス、世界にとって重大な問題
 WHO:新型コロナウイルス感染症は、感染者が見つかっている国だけでなく世界にとって重大な問題である。

H7N9 Bird Flu Kills In Shanghai As Health Authorities Declare Emergency Over Medical Daily (米国) H7N9鳥インフルエンザ、上海で死亡者1人が報告:当局は警戒態勢を解く
 過去20日間新規患者が出なかったことから、上海政府はH7N9鳥インフルエンザに対する警戒態勢を解くと発表。
 上海ではこれまで33人の感染者が確認され、14人が死亡し、15人が回復、そして4人が治療中とされる。
 458人の感染者と接触した人々については医学的観察を行っていたが、特に健康状態に異常が見られないことから解放されている。

WHO warns that deadly novel coronavirus could be passed from person to person The Independent (英国) WHO、致死的新型コロナウイルスは人人感染する可能性がある
 フランス当局は、2人目の感染者周辺の人々の調査を行っているが、他にドバイへの観光ツアーへ参加した人々の調査も行っている。

 保健大臣Marisol Touraineは、専門家や医師たちは過剰に心配することはないが、再度我々は警戒感を高めるべきと思うと語り、偶然起こったことではないと、私は繰り返す、と付け加えた。

French Coronavirus Case Points to Limited Human-to-Human Spread Bloomberg (米国) フランスのコロナウイルス感染者、限定的人人感染を示唆している

France confirms 2nd SARS-related virus case in hospital roommate CTV News  フランス、新型コロナウイルス感染者と同室だった患者が感染

France Confirms Second SARS Related Case Guardian Express (英国) フランス、SARS類縁ウイルス感染症の2人目を確認
 2人とも重体。

New SARS-Like Virus Can Probably Pass Person-to-Person  Voice of America  (米国) 新型コロナウイルス、人人感染を起こす可能性が高い
 フランスの感染例。
 サウジアラビアの東部地区アラーサ(al-Ahsa)での15人の院内感染で死者数が7人から9人になった。他に3人の疑い例が検査中とされる。

新種コロナウイルス、ヒト・ヒト感染か 中東・欧州で 朝日新聞
 ロイター記事の引用。

新種ウイルス、新たに2人死亡 サウジ  MSN産経ニュース
 共同
 {サウジアラビアからの報道によると、サウジ保健省は12日、新型肺炎(SARS)を引き起こすウイルスと同じ仲間であるコロナウイルスの新種への感染者が新たに2人死亡したと明らかにした。
 ロイター通信によると、世界保健機関(WHO)は同日、この新種ウイルスは「人から人」への感染を引き起こす可能性があると指摘した。
 新たに死亡した2人はサウジ東部州アフサーに居住。同州では最近、感染が拡大、死者が相次いでいる。
 サウジ保健省によると、昨年9月以降の新種ウイルスによる国内での死者は15人に上った。新種ウイルスは昨年から、サウジやヨルダンなど中東を中心に感染が確認されている。}



 12日

 新型コロナウイルス感染
  フランスの病院でも人人感染が確認
  感染者と同室だった患者がウイルス感染。他に感染疑い者2名、検査中。

 新型コロナウイルス(nCoV-EMC)は、サウジアラビア東部の病院で院内感染を起こして15人が発病、7人が死亡しているが、アラブ首長国連邦のドバイで感染したフランス人が帰国後発病して、院内感染を起こした。

 新型コロナウイルス感染症は新たな局面を迎えつつある。

VOAニュースからの写真。透過電子顕微鏡像



 中国のH7N9関連情報
  上海で治療中だった患者が1人死亡。
  総死者数は33人、総感染者数(発病者数)は131人(他に台湾で1人確認、中国からの帰国者)。
 5月に入ってからの感染者報告数は激減している。
  1日 湖南省 1人、5日 福建省 1人、7日 江西省 1人

  国内報道機関からの中国での感染者発生がなくなったことに対するコメントが特にないのは少し寂しい。
 わずかに上海が警戒態勢を解いたことを報じる情報のみ。

 連休が終わって6日経過。
 日本国内でのH7N9感染者発生情報はない。
 台湾や香港でも発生者は出ていないようだ。
 
 中国本土内でH7N9ウイルスに感染する機会は、予想外に非常に少ないのだろう。
 131人の発病者は、よほど大量のウイルスを家禽市場で浴びたのだろうか?
 しかし家禽に触れたというだけ、または近くに市場があっただけで発病した人もいる。
 発病者の感染原因にはいまだ謎がある。

 上海市、浙江省、江蘇省から発生しだしたH7N9感染者であるが、感染者発生がその周辺の地域で留まっているのは、ウイルスがさらに遠方に拡大していないことを意味している。

 上海の市場から感染家禽が家禽業者により地方に運ばれて、ウイルスが周辺地域に散発的に広がったという仮説は正しいのかも知れない。
 と同時に、このH7N9ウイルスが家禽の間での感染力がそれほど強くないことも考えられる。
 江蘇省の農家で飼育されていた伝書鳩でウイルスが見つかっていたが、これも謎の一つかも知れない。
 中国内で家禽市場を中心としてウイルスが検出されたのは52検体のみである。
 広東省の市場でも1羽の鶏からウイルスが見つかっているが、そこから周辺への拡大はない。
 また中国内の養鶏場からは全くウイルスは見つかっていない。

 要するに未だ謎だらけであることは間違いはない。




 新型コロナウイルス、フランスで人人感染が確認

New coronavirus can probably can be passed person to person: WHO Chicago Tribune (米国) WHO:新型コロナウイルスは人人感染する可能性が大きい
 サウジアラビアを調査に訪れたWHOの事務局長補であるケイジ・フクダ氏は、(院内感染が起きている病院の調査を終えた後)、現時点では広範な感染が地域社会に広がっている事実はないと語ったが、複数の国で異なったクラスター感染が起きている事実は、濃厚接触するとこの新型コロナウイルスが人人感染を起こす可能性があることを示唆している、と付け加えた。
 
France confirms 2nd SARS-related virus case _ hospital roommate of initial patient Washington Post (米国) フランス、最初の感染者と同室だった患者で新型コロナウイルス感染を確認

New coronavirus can probably can be passed person to person: WHO Reuters  (国際) WHO:新型コロナウイルスは人人感染する可能性が大きい
 WHOのケイジ・フクダ氏はサウジアラビアを調査した後、リヤドで記者会見し、次のように語った。
 「もっとも重要なことは、複数以上の国で別個のクラスター感染が起きていることから、濃厚接触で新型コロナウイルスが人人感染を起こすという仮説が確認されだしていることである」

Second French coronavirus case confirmed Reuters (国際) フランスで2人目のコロナウイルス感染者が確認
 SARS類似コロナウイルス感染症の2例目がフランスで確認され、人人感染が起きたと思われる。
 フランス保健省は、新規の感染者は先に発病が確認された患者と同室だった患者で確認されたと説明している。

 保健専門家は、新型コロナウイルス(nCoV)がクラスター感染(複数感染、小集団感染)を起こすことを懸念していた。湾岸地域で発生した同感染症は、フランス、英国、ドイツに拡大した。しかしこれまでは持続的人人感染は起こしていなかった。
 リール病院感染症センター長のベノイ・グエリー(Benoit Guery)教授は、ウイルスが空気感染した可能性が高いとコメントしている。一方保健省は同室者が患者と濃厚に長時間いたことが原因の可能性もあると説明している。
 「感染リングは明確になってきている」と同教授はBFMテレビジョンでコメントしている。

 フランスの2例目の感染者は50歳男性で、北フランスのバレンシアンネ(Valenciennes)の病院で、第1例目の感染者である65歳男性と同室であった。(65歳男性は、ドバイ旅行から帰国後発病。診断がつく前に同室者のいる病室に入院していた)。
 両患者とも現在リール市近くの病院で隔離されている。

 保健当局では最初の感染者と接触があった124人について調査し、少なくとも医療スタッフを含む5人についてウイルス検査を行っている。
 感染者と先に4月27日〜29日まで同室であった患者以外はウイルス陰性であった。
 フランス保健当局では第2例目の患者と接触があった人々についても調査を拡大している。

 今回の事例で、検査で確認された新型コロナウイルス感染者は世界で34人となった。


Second case of deadly SARs-like virus confirmed in France FRANCE 24 (フランス) フランスで致死的SARS様ウイルス感染症の2例目が確認
 北部のフランスで初の致死的SARS様ウイルス疾患患者と同室にいた患者のウイルス感染が確認されたことが、フランス保健省から発表された。
 さらに2人の感染疑い者の検査が行われている。

Second person dead from SARS-like virus Newstalk ZB (ニュージーランド) フランス、SARS類似ウイルス感染の2人目の患者が死亡
 フランス保健省は、新型コロナウイルス感染者と同室だった患者がウイルス感染を受けたと発表した。

Second case of deadly SARS-like virus in France  The Daily Star  (レバノン) 新型コロナウイルス、フランスで2例目の感染者が確認
 AFP

 フランス保健省は、日曜日早くに(日本時間夕方)同国初の新型コロナウイルス感染者と同室だった患者が、ウイルス感染して発病したことを確認したと発表した。
 ウイルスはnCoV-EMCと呼ばれ、重症急性呼吸器症候群(SARS)のウイルスと近縁である。
 
 感染が確認された患者は、先に発病が確認され、現在濃厚治療室に収容されている65歳の患者が診断される前に同室だった。

 またさらに感染した可能性ある2人が検査中とされる。

 地域の保健局は、4月にドバイ旅行から帰ってきて発病した患者は、重体ではあるが、一応安定しているとコメントしている。
 ウイルスは2012年9月に発見され、それ以来30人以上の人が発病している。


WHO urges countries to continue monitoring coronavirus Arab News (サウジアラビア) WHO、新型コロナウイルスの監視を継続するように各国に求める
 WHOはサウジアラビアを含む全ての加盟国に重症急性呼吸器感染症(severe acute respiratory infection )のサーベイランスと、異常な原因不明な肺炎の検査を続行するように求めた。

 H7N9鳥インフルエンザ発生による中国の経済打撃は大きい
 飼育業界だけで6千億円を超える損害となると、最終的に1兆円を超える経済的損害となる可能性が高い。
飼育業界の損失6千億円超 中国、鳥肉離れ深刻に MSN産経ニュース
{中国農業省は11日までに、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)によりニワトリなどの家禽を飼育する業界が受けた損失が400億元(約6600億円)を超えたと発表した。
 鳥肉の販売不振は鳥肉を使ったメニューで有名な広東料理の本場、広東省でも深刻化。農業省は業界の下支えが急務として各地の金融機関に、資金繰りに苦しむ飼育業者への融資を求めることなどを決めた。
 感染者は中国本土の2市8省と台湾で確認され、新華社電によると、全体の感染者は死者33人を含む計132人。広東省では感染者は出ていないが、同省東莞市の市場のニワトリから同型ウイルスが検出されており、市場で消毒を徹底するなど防疫を強化した。
 今後、省内で感染者が確認されれば、上海市などと同様に生きた家禽を扱う市場が閉鎖される可能性もある。}

中国、生きた鳥の流通制限 感染拡大を阻止 MSN産経ニュース
 {中国政府は12日までに、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が出た省から他省へ食用の生きた鳥を運送することを禁じる通知を出した。鳥の流通を制限することで、感染拡大を封じ込める方針。}


 11日

 中国のH7N9関連情報はなし。

 フランスでアラブ首長国連邦から帰国して新型コロナウイルス感染症を発症した患者周辺から発生した感染疑い者のうち、病院スタッフの3人はウイルス検査で陰性だった。
 しかし同室であった患者については未だウイルス検査結果が出ていないとされる。
 




Added Tests Needed On Man With Suspicious SARS-Like Symptoms Wall Street Journal  (米国) SARS類似症状を呈している男性は付加的検査が必要
 3人の感染疑い者のウイルス検査結果が陰性であったが、感染者と同室だった患者に関しては、さらに付加的検査が必要であると、フランス保健当局が土曜日(11日)発表した。
 
French minister: tests negative on 3 suspected cases of SARS-related virus, 2 cases pending Washington Post  (米国) フランス保健相:SARS近縁ウイルス感染疑い者3人は陰性、2人は保留
 フランス保健相はSARSウイルス近縁の致死的新型呼吸器感染ウイルスに感染した疑いがもたれていた3人は検査で陰性だったと発表した。しかし4人目の疑い者は補足的検査が必要とされ、さらに5人目の疑い者が見つかったと発表された。
 2人の疑い者の検査結果は土曜日(日本時間日曜日)に明らかになると説明された。

鳥インフル、死者33人に=上海で14人目-中国 時事通信
 {中国上海市政府は11日、H7N9型鳥インフルエンザに感染し、治療中だった女性(83)が10日夜死亡したと発表した。上海の死者は14人目。中国本土では131人が感染し、33人が死亡したことになる。このほか、台湾でも感染者1人が確認されている。
 上海市は10日、新たな感染例が20日間確認されず、感染拡大を制御できる状態になったとの判断から、警戒態勢を解除した。11日も新たな感染者は確認されなかった。}

中国鳥インフル…受診2万人、感染者は6人 読売新聞
 {中国国内で感染が広がる鳥インフルエンザ(H7N9型)について、同国内でインフルエンザが疑われる2万人余りを調べたところ、感染者は6人だったと、中国疾病対策センター(中国CDC)などのチームが発表した。
 H7N9型をめぐっては、これまで見つかった重症例は氷山の一角で、未調査の軽症者が多数潜在しているのではないかという指摘があったが、同チームは「軽症の感染が広がっているという証拠は得られなかった」としている。
 調査は、3月4日から4月28日の間、H7N9型の感染者が確認されている2市8省で、38度以上の発熱、せきなどを発症して3日以内に拠点病院を受診した2万739人を対象に実施。
 患者の咽頭の粘膜から採取した検体を調べると、1951人が季節性ウイルスに感染しており、H7N9型は全体の0・03%にあたる6人だった。型の判別がつかないインフルエンザの例はなく、残りの大部分は普通の風邪などが原因と見られる。}

French tests ease fears of coronavirus transmission Reuters (国際) フランスの新型コロナウイルス感染疑い者の検査、人人感染の不安が消える
 新型コロナウイルス感染者と接触した病院スタッフ3人は、検査の結果ウイルスが陰性と確認された。
 他に感染者と同室だった患者と、感染者の友人および家族に関してウイルス検査が行われているが、結果は本日遅くに明らかになると保健当局者は語っている。

French hospital staff test negative for new coronavirus FRANCE 24 (フランス) フランスの病院スタッフ、新型コロナウイルスは陰性と
 フランス保健省は、先に新型コロナウイルス感染者から感染した疑いをもたれていた3人は検査で陰性だったと発表したが、さらに1人の感染疑い者について検査中と付け加えた。
 3人の疑い者は、先に診断が確定された患者が入院していた病院のスタッフである。
 現在検査が行われているのは、感染者と初期に同室だった患者である。

 先にドバイ旅行から帰国して発病した65歳男性は免疫低下状態を含む、基礎的疾患を保有していたとされる。

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