6月-1

30日
29日

 MERSコロナウイルスの検出は鼻咽頭分泌物よりも下部気道分泌物で:WHO
 WHO revises MERS-CoV surveillance advice
 CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 
 WHOがMERS監視ガイダンスを更新。

 感染疑い者の鼻咽頭分泌物からのウイルス検出率は低い。
 疑い者の確定診断には下部気道分泌物で行う必要がある。
 潜伏期間は通常1週間以内であるが、時には最長1から2週間の可能性もある。

 WHO PDF

 要するに従来行われている鼻咽頭にスワブをいれて採取される粘液ではウイルスの発見率は低い故、疑わしい患者の感染確定には、下部気道からの分泌物を検体とする必要がある。
 スワブで陰性とした場合、感染者を見逃す可能性があると注意。


28日
27日

 H7N9、発症2ヶ月後に死者
City reports another bird flu death  ecns (中国) 上海、H7N9死者を発表
 上海当局は以前に夫婦で発病していた夫が死亡したことを発表した。同市における死者数は16人となった。
 上海市では33人の感染者が確認されていて、そのうち16人が死亡し、15人が回復して退院し、2人が未だ治療中であう。
 死亡した男性は4月11日に感染が確認され、19日に上海公共保健臨床センターへ入院した。


26日

 エジプトの家庭飼育鶏の10%がH5N1鳥インフルエンザウイルスに感染
  散発的人の感染は一般家庭で飼育している放し飼いの鶏と、それらに由来する生きた家禽市場で売られている家禽
 エジプトでは数百万世帯で鶏を飼育。家計のためと家族のタンパク源として重要な存在

 エジプトにおけるH5NI鳥インフルエンザウイルスの状況  CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター)
 エジプトとドイツの研究チームが2009年度1年間にわたってエジプト国内の家禽におけるH5N1鳥インフルエンザウイルスを調査。ウイルス検査はPCRで行われた。
 J.Virologyに調査結果を発表。

 22.024羽の商業用農場の家禽では23羽(0.1%)が陽性。
 放し飼いの家禽1435羽では151羽(10.5%)が陽性。
 生きた家禽市場の944羽のうち108羽(11.4%)が陽性。

 ウイルスの検出は春と夏に多かった。
 1297羽の野鳥からはウイルスは検出されなかった。

 研究チームは放し飼い家禽、特に生きた家禽市場がエジプトにおけるH5N1ウイルスの感染に大きな役割を担っていると結論。

25日

 サウジアラビア感染者数増加
人人感染による無症状感染者が確認
ウイルスが拡大している可能性が示唆

 Saudis, WHO report 8 asymptomatic MERS cases CIDRAP  (ミネソタ大学感染症情報センター)
 サウジアラビア8人の無症状MERSを報告

 サウジアラビアは過去3日間にMERSを発症した9例を報告したが、そのうち6人は無症状であった。
 さらにWHOは先に発表されていた感染者の中で2人が無症状であったと発表した。
 WHOとサウジアラビアからの報告は、感染者が知らずにウイルスを拡大している可能性を示唆している。
 
 サウジアラビアの報告した6人の無症状感染者のうち4人は4から15歳までの小児であり、リヤドおよび東部地域で発病者から感染したとされる。

 他の2人の無症状感染者は女性の医療スタッフであるが、東部地域および Al-Ahsaに住んでいるが、詳細は明らかにされてない。

  *管理人注:無症状MERSが確認されだした。実際のウイルス感染者数とその拡大が次第に明らかにされてくる。
 問題は中東以外にどれだけ広がっているかである。

Thailand sets guards against MERS CoV virus | Bangkok Post: breakingnews Bangkok Post (タイ) タイ、MERSコロナウイルスに対する警戒態勢を強める

MERS spreading in Middle East, Europe: Should Americans worry? CBS News (米国) MERSとヨーロッパに拡大、米国人は心配すべきか?
 中東と頻回に行き来するヨーロッパでは感染者がでているが、米国ではそれほど多くの人々が出かけていないので過度に心配する必要はない。

Saudi declares new death from MERS virus The Daily Star (レバノン) サウジ、新規MERS死者を報告
 AFP

 24日、サウジ保健省はMERS死者が確認され、同国での死者数は34人となったと発表した。
 また同時に新規感染者も確認されたことも発表したが、特に東部地域での発生が目立っているとした。
 これらの事例でサウジにおける感染者数は66人となった。

 訳者注:22日の段階で55人の感染者数と33人の死者数であったが、この66人が本当とするなら、この2日間で11人の発生が確認されたことになるが…。


24日

 MERS
   感染者数70人、死者数39人


H7N9鳥インフルエンザ

 中国&香港研究チーム発表 ランセット

 感染した場合、致死率は2%前後-スペイン風邪と類似
H7N9 bird flu kills about 1/3 hospitalised patients: study
FRANCE 24  (国際) H7N9鳥インフルエンザ、入院患者の三分の一が死亡
 中国と香港の研究チームが医学雑誌”ランセット”に発表。

 ・中国で発生した感染者131人中123人が入院、39人が死亡。 致死率36%。他に台湾で1人発病者。
 ・先に流行した豚インフルエンザの際には、入院患者の21%が死亡。
 ・ウイルスは鳥から人に感染したと考えられているが、問題は変異により人人感染するようになること。
 ・H7N9ウイルスに感染して発病した場合、統計学的に0.16-2.8%が死亡する危険性。
  先に考えられていたよりもH7N9鳥インフルエンザは重篤ではない。
 ・しかし1500-27000人の軽症または報告されていない感染者がいたかもしれない。警戒態勢および厳重な制御態勢の継続が必要。
 
 ・別なランセット論文では、気温が低下してくると再流行する可能性を警告している。


 高齢者、不治の病にある者、妊婦、子供はメッカ大巡礼と小巡礼は延期すべき、米国CDC
 メッカ大巡礼とラマダンにおける注意:米国CDC

 本年のメッカ大巡礼は10月13日から18日に行われ、世界中から300万人の巡礼者が集まる。米国からは11000人の米国人が参加する。
 小巡礼(Umrah )はいつでも行われるが、特にラマダン(本年は7月9日から8月7日)の時期には多く集まる。
 大集団がメッカ周辺に集まるため、特有の健康リスクが発生する。

 米国サウジアラビア大使館では、今年度の大巡礼と小巡礼を延長すべき人々として、高齢者、不治の病にあるもの(がん患者など)、妊婦、子供をあげている。

 巡礼者は呼吸器感染症を自ら防ぐように努力しなければならない:頻回に手洗いを行う、口や鼻、および目を触らない、患者に触れない。
 アラビア半島に滞在する間健康状態に十分注意して、帰国後14日以内に発熱、咳、呼吸困難が生じたときは医療機関を受診すること。

 現在、CDCはMERSを理由に大巡礼と小巡礼を取りやめることは推奨していない。

23日


 異常な臨床像を呈する急性呼吸器感染症の集団発生は速やかにウイルス検査を行わなければならない。すべての可能性例は1日以内に報告を:WHO

Coronavirus Cases Should Be Flagged in 1 Day, WHO Officials Say  Bloomberg (米国) コロナウイルス感染者の報告は1日以内に、WHO
 WHO加盟国は致死的コロナウイルス感染疑い例は迅速に調査し、すべての可能性ある症例は24時間以内に報告しなけれなならない。WHO当局者が語った。

 すでに世界で少なくとも38人を殺しているウイルスを封じ込めるために、異常な臨床像を呈する肺炎の集団発生(クラスター発生)、および免疫低下状態の患者、または医療スタッフが異常な臨床像を呈する急性呼吸器感染症を発症した際は、迅速にウイルス検査を行わなければならない、とする提案が100人以上が世界各国から集まったカイロでのWHO会議で承認された。

 「現在、我々は未だ発生例は比較的少なく、しかも人人感染は比較的限定的であるという、時間的余裕のある段階を迎えている。我々はこのチャンスを生かして最善の公衆衛生学的対策を整えなければならない」、とWHOの事務局長補であるケイジ・フクダ氏が会議で語った。


22日


 サウジでさらにMERS感染者と死者が確認
New death from SARS-like coronavirus MERS as health experts meet Yahoo! News  (国際) サウジアラビアでMERS死者と新規感染者が確認
 Reuters

 21日遅くにサウジアラビア保健省はリヤドの41歳女性と32歳のガン患者がMERSを発症したことと、先に発病して治療を受けていた患者1人が死亡したと発表した。
 また20日には、3人の医療スタッフを含む4人の感染者が確認されている。

 先にWHOから発表されている感染者数が、今回のサウジアラビアの報告数で70人となり、死者数は39人となった。
 またサウジアラビアでの感染者数は55人で死者数は33人となっている。

 7月にはラマダンの絶食月の間、多くの巡礼者たちがメッカに集まる予定で、さらに10月にはメッカ大巡礼で数百万人の巡礼者たちが世界中から集まる。


インドネシアで2歳男児がH5N1鳥インフルエンザで死亡
 CIDRAPニュース
 インドネシア保健省が発表。
 2歳男児が6月10日に発病。18日に入院、翌日に死亡した。

 発病2日前に母親がウイルス感染していたと考えられる鶏肉を購入していたことから、それ感染源と推定されている。

 台湾、人での初のH6NI鳥インフルエンザ感染を発表
Taiwan reports first human H6N1 infection CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) 台湾で初のH6N1鳥インフルエンザに人が感染
 本年5月に20歳女性がH6NI鳥インフルエンザに感染したことを台湾当局が発表した。
 発症3日後に入院したが、タミフル治療で迅速に回復したとされる。
 台湾CDCがウイルスを同定。

 5月5日に発病し、11日に回復して退院した。

 米国CDC、MERS対策を強化
CDC prepares for potential outbreak of deadly MERS virus  Fox News  (米国) CDC、致死的MERSウイルスの流行に備える
 現在は米国にMERSは入ってきていないが、いつ拡大してくるか否定はできない。
 CDCは主として次の3つの対策を強化する。

 ・医療機関における診断体制と報告体制
   CDCは診断キットを作製済みで、各州に配置済みである。
 ・もしMERSが米国の病院で見つかった場合、CDCはウイルスを確認し、病院は拡大対策をとる。
   CDCは医療機関における感染対策の強化を呼びかけると同時に、医療担当者のウイルス感染監視の強化、さらにその家族、共同作業者、さらにコミュニティーにおけるウイルス拡大の監視体制の強化も求める。
 ・CDCはMERSに関する情報の病院間、地域社会、州レベル、および行政レベルでの共有化戦略について準備している。


 WHO、ラマダン、大巡礼におけるMERS拡大予防策を話し合う

  
   Googleより

World Health Organization calls emergency meeting to halt spread of killer ... National Post (カナダ) WHO、MERS拡大阻止にむけて緊急会議
 3日間の緊急会議でサウジアラビアにおける大巡礼でのMERS拡大対策を話し合う。

MERS declared far more dangerous than SARS; World Health Organization calls ... Catholic Online
 (国際) MERS、SARS以上に危険、WHO緊急会議を開催
 80人の保健当局者と医師たちがカイロに集まり、MERS対策について話し合っている。
 MERSコロナウイルスは、特にメッカに多くの人々が巡礼のためにあつまる大巡礼と小巡礼に危険視されている。
 3日間にわたり、WHOはラマダン(7月9日から)のためのガイドラインを作成する。10月には200万人以上の人々がメッカ大巡礼に参加する予定となっている。

 「来月始まるラマダンでは狭い空間に非常に多くの人々が集まって行動することを、我々全ての人々はそうした事実を知る必要がある。そしてこのウイルスについてラマダンが始まる前に十分知る必要がある」、とWHOのグレゴリー・ハートル広報官が語っている。

 また巡礼に集まって人々が母国にウイルスを持ち帰る可能性もある
 ウイルスの潜伏期間は長くて12日となっている。致死率は60%である。


21日

 メッカ近くで医療スタッフがMERSウイルスに感染
Coronavirus Strikes Health Workers in Saudi City Near Mecca Bloomberg (米国) コロナウイルス、メッカ近くの都市で医療スタッフに感染
 メッカ近くの都市、タイフ( Taif)で4人のMERSウイルス感染者が発生したことを、サウジアラビア保健省が昨日遅くに発表した。
 3人の女性医療スタッフが含まれているが、全員回復している。

 タイフでは先週2人の感染者が出ているが、それらの感染者と感染した医療スタッフの関係は不明である。

 通常感染者は中年以上の基礎疾患を保有した人であるが、健康な若い人が感染することは珍しい。

 これらの感染者でこれまで報告されているMERSウイルス感染者は68人となり、死者数は38人となっている。


 MERSは患者が入院した医療機関内で感染が拡大、そして院外へも拡大する危険性が高い
 それは中東で感染して帰国後発病した場合、受診した医療機関での対応次第で拡大の危険性

MERS virus in Saudi poses hospital threat: study  AFP (国際) サウジのMERSウイルスは院内感染の危険性、調査結果
 国際調査チームが20日発表。New.Engl.J.Medに発表。
 
 サウジのMERSが確認された4病院を調査。
 23人の患者を分析。15人が死亡している。

 院内感染の実態、病院間での感染伝搬の実態が明るみに。

 MERSコロナウイルスは病院内で患者間での感染が容易に起こりやすいこと、患者移送により病院間での感染拡大の危険性が、調査により明確になった。
 10年前のSARSの拡大様式と類似。


20日

MERS
  感染者数64人、死者数38人

 MERS、病院内、病院間で容易に人人感染
  国際的専門家チームの調査で実態が明るみに


Coronavirus Mystifies Scientists Seeing SARS-Like Spread Businessweek  (米国) コロナウイルス、MERS拡大対策を図る専門家に未だ多くの謎を呈する
 …
 …
  マーガレット・チャンWHO事務局長は5月末のWHO総会閉会式で次のように警告。
  MERSは個々の国の対策で解決できる問題ではなく、世界全体の脅威である。

 メッカ大巡礼。昨年度は316万人がメッカへ向かった。 
 サウジアラビア政府は今週、大巡礼で訪問予定の人々に延期するよう求めた。理由としてグランド・モスクの改築をあげている。(Arab News)。

MERS-CoV Easily Spreads In Hospitals Medical News Today  (国際) MERSコロナウイルス、病院内で容易に感染

 潜伏期間 5.2日
 1人の感染者から感染した人が発病するまで、7.6日

Investigation Follows Trail of a Virus in Hospitals New York Times  (米国) 病院間でMERSコロナウイルスが伝搬していたことが明らかに
 サウジアラビアの病院で男性が肺炎で入院していた。
 男性の病室の隣に入院していた患者も肺炎を発症した。
 その患者は7人にウイルスを感染させた(スーパースプレッダー)。そして感染した患者は少なくとも1人以上に感染させた。
 そうしてその病院におけるMERSの集団感染が起きた。
  *SARSと同じくスーパースプレッダーが存在する可能性。大量のウイルスを周辺に排出する発病者:訳者注。

 昨年サウジアラビアで発症したウイルス性疾患の実態が調査され、病院内で患者間で容易に感染している恐るべき事実か明らかにされた。

 調査報告は19日(現地時間)にNew.Engl.J.Medに発表された。
 感染してからの発病までの期間は、5.2日とされる。

 ウイルスは高致死率であるが、より軽症な感染者が発見されると、当初考えられたほどの高致死率でjはないのではないかと、トリシ・M・パール医師(Dr. Trish M. Perl)が述べている。同医師は論文著者の1人で、ジョーンズ・ホプキンス大学医学部の疫学専門教授でもある。
 しかし同教授は次のようにも述べている。
 「私は目撃した医療機関の中での多くの感染例に多大の関心を抱いているし、また私たちが目にした疾患の重症さに驚いている。我々は何も手助けできないし、それらの患者に提供できるものは一切ないのだから」
 パール医師はSARSがトロントの病院で集団発生したさい、サポートしたが、その際のSARSとこのMERSが同等に深刻な状況にあるという。
 
 SARSコロナウイルスはコウモリのウイルス由来と考えられていて、MERSウイルスもその可能性が考えられている。そしてコウモリで汚染された食品(ナツメヤシの実)を食べることで感染している可能性も推定されている。
 しかし今日までコウモリや他の動物でウイルスは検出されていない。
 論文著者の1人でもあるロンドン大学医学分校教授でもあるアリムディン・I・ズムラ教授(Dr. Alimuddin I. Zumla)によると、200種類以上の動物(コウモリ、ネコ、ラクダ、等)がサウジアラビア当局で調らべられたが、ウイルスは検出されてないという。
 同教授によると水、エアコンの空気などもチェックされているという。

 男性の感染者数が女性の2倍以上に上っているが、研究者達はその理由について不明としている。
 しかしズムラ教授は、ウイルスの感染しやすさに性差はないと考えている。
 女性はベールで顔を覆っていることが、感染防止に役立っているのではないかと教授は推定しているようだ。

 同教授によるとサウジアラビア当局は、同国への入国者に対するスクリーニング検査を強化しているという。発熱、咳、鼻水。

 同教授はメッカにおける大巡礼が近づくに従って保健専門家達の緊張感が高まってきているという。
 「世界182ヶ国から400万人がサウジアラビアに2ヶ月間にやってくる。自分は医師として非常に心配している」、と同教授は語っている。

NEJM結論
 医療機関内でMERSコロナウイルスの人人感染が容易に起き、感染した患者の死亡率は非常に高い。
 監視と感染対策が世界的に重要とされる
 *訳者注:患者同士、または医療スタッフが近接に接触する機会の多い医療機関内では、院内感染が容易に発生し、感染した患者に基礎疾患がある場合は高い死亡率につながる

Person-to-Person Transmission of MERS-CoV Identified Doctors Lounge  (国際) MERSコロナウイルスの人人感染が確認
 6月19日号のNew.Engl.J.Medで掲載された論文で、MERSの人人感染が確認された。
 サウジアラビアの病院内感染でMERSコロナウイルスが人人感染していたことが、専門家チームの調査で明らかにされた。

Deadly MERS virus spread in Saudi Arabian hospitals, report says Los Angeles Times (米国) 致死的MERSウイルス、サウジアラビアの病院で拡大、調査結果が発表
 カナダ、米国、WHO他の専門家チームがサウジアラビアのMERS流行状況を調査して発表。
 同国東部の4医療機関を中心に調査。

 医療機関内、医療機関間での感染拡大を確認した。

New MERS virus spreads easily, deadlier than SARS  Cache Valley Daily  (米国) 新規MERSウイルスは容易に人人感染を起こし、SARS以上に致死的である
 AP

 サウジアラビアのMERSを調査した国際調査団は、MERSが容易に人人感染を起こし、SARS以上に致死的であるとする、調査結果を19日(現地)発表した。
 チームは5月に二十数人の患者を調査していた。
 略

Deadly new coronavirus a "serious risk" in hospitals - Saudi study Reuters  (国際) 致死的新コロナウイルス、病院内で深刻な危険性:国際調査チーム報告

 昨年秋以来世界で38人が死亡しているMERSは病院内で深刻なリスクとなっていることが感染症専門家チームが発表した。

 研究チームの中のカナダの研究者達は、かってトロントの病院内で集団発生したSARSと、今回のMERSを比較して研究結果をNew.Engl.J.Medで調査結果を発表した。
 その結果、MERSは単に人から人へ容易に感染するだけではなく、患者を他の医療機関へ運ぶことによって感染が拡大していることを明らかにした。

 9人が同時期に人工透析を受けて感染している。

 調査団は5月にサウジアラビアで分析を行ったが、かって流行したSARSに比較すると遙かに致死的であるという(トロントの医療機関で感染が広がった状況と比較して)。

 「両ウイルスは非常に致死的であり、容易に人人感染を起こし、さらの医療機関の間でも感染が広がる」、と米国のジョーンズ・ホプキンス大学医学部のトリシュ・パール教授が調査報告書で語っている。

 患者を移動することで院内で感染が拡大し、また他の医療機関へ移動した場合も、感染が拡大したケースがみられている。

 「1人の感染者が院内にいたとき、同時に他の感染者も院内で確認された。そして1人を他の医療機関に移送した後、すぐに移送先の医療機関でも患者が発生した」と、同教授は調査中に目撃した事例を述べている。

 調査団の調査結果でもっとも重大にことの一つに、MERSの致死率が非常に高く48%であり、それはSARSの8%よりも数倍高いことである。

 しかしながら調査チームは、もし軽症例がさらに見つかり出すと、MERSの致死率は下がる可能性があるとしている。


 サウジアラビアでさらにMERS感染者と死者が増加


19日
18日
17日

 ヨーロッパCDC、MERSがSARSと同様の過程を辿る可能性を否定できないと警告
Coronavirus May Bring SARS-Like Scenario, EU Report Says Bloomberg (米国) コロナウイルスはSARSと同じような大流行となる可能性がある、ヨーロッパCDC
 流行が認められてから、未だに状況が十分把握されていない。
 このような感染症はかってみられたことはない。

 SARSと同じような過程を辿って大流行となる可能性は否定できない。

 北京でもMERS警戒態勢
Beijing on alert for Middle East virus   People's Daily Online  (中国) 北京、MERS拡大に警戒

Beijing on alert for Middle East virus ecns (中国) 北京、MERS拡大に警戒
 北京政府はMERSが発生する可能性を除外できないとして、一般市民に注意を与えるとともに、中東からの帰国者が呼吸器感染症状を呈した時には速やかに医療機関を訪れるように求めている。

 北京はH7N9鳥インフルエンザの脅威に対処してすぐに新たなウイルスの拡大に対応しなければならなくなった。
 医療機関は呼吸器症状の患者の診察に十分な注意が要求され、疑い患者が出た場合は市の疾病制御センターに報告するとともに、ウイルス分析のための検体を送ることが要求される。


サウジ当局、今年度の小巡礼および大巡礼でのメッカ訪問を延期するように国内外の巡礼者に呼びかけている

 CIDRAP ニュース (米国、ミネソタ大学感染症情報センター)
 MERS cases, deaths climb; study examines viral loads  MERS感染者数、死者数 増加

 サウジ当局は、国内外の巡礼者に今年度のメッカ大巡礼(Hajj )と小巡礼(Umrah)を延期するように求めていることがメディアの報告で明らかになった。理由としてメッカのグランドモスクの拡張工事が進行中であることを上げているが、MERS流行が理由と考えられる。

 MERSコロナウイルスは腎臓でも増殖している可能性が指摘
New Research Shows Noticable Differences Between New Virus And SARS WUSA 9  (米国) 新研究でMERSとSARSウイルスの注目すべき違いが示される
 2013年3月、アブダビで発病し、ミュンヘンで治療を受けた患者(死亡)について、体内のウイルスの動態が調べられ、その結果が医学雑誌( The Lancet Infectious Disease )に発表される。

 もっともウイルス量が多かった臓器は気道下部であった。
 少量ではあるが有意な量のウイルスは尿中と便中で確認された。
 血液中ではウイルスは検出されなかった。

 SARSは便中に多くのウイルスが存在し、尿中では確認されなかった。

 MERSで尿中にウイルスが排出される事実は、ウイルスが腎臓で増殖している可能性があることを示している。
 それが多くの発病者で腎不全が認められる理由かもしれない。


 昨年のヨルダンの集団感染で10人以上がウイルス感染していたことが確認された。
Earliest known MERS outbreak, in Jordan, infected 10 CBC.ca (カナダ) ヨルダンにおける初期のMERS集団発生では10人以上が感染していた可能性
 2012年4月にヨルダンでMERSの集団発生があり、その後の検査で2人のウイルス感染が確認されていた。
 (当時はMERSコロナウイルスが見つかっていなかったから、集団呼吸器感染症としてしか把握されていなかった)。

 その後同国は米国CDCと共に、残してあった血清を用いて感染者の正確な把握を行った。
 結果について保健省当局者が本日アンマンの記者会見で発表した。
 124人の血清について抗体の存在を調べたところ、8人で陽性であった。6人は発生時に発病していて、1人は医療スタッフで、もう1人は家族からの感染者であった。

 先に2人感染が確認されているが、発生時に死亡していて、後に保存していた検体でMERSウイルス感染が確認されていた(米国研究所)。

 MERS、サウジアラビアで感染者と死者が増加

UPDATE 1-Saudi Arabia says MERS coronavirus kills four more Reuters  (国際) サウジアラビア、MERSで死者がさらに4人発生と報告
 17日(現地時間)、サウジアラビア政府はMERSでさらに4人が死亡し、3人が新規に感染を確認されたと発表した。
 死亡した4人が先に感染が確認されて報告されていた患者であり、新規の感染者は東部州、首都リヤド、そして紅海の港湾都市ジェッダである。

 WHOの統計では、公式に登録された感染者数は64人、死者数は38人。

サウジアラビア 新種ウイルスで4人死亡  NHK
 サウジ政府は16日、新たに4人が死亡し、2歳の子供を含む3人の感染が確認されたと発表した。
 
 西部の都市タイフで2人、東部州で2人の(治療中の患者が)死亡
 西部のジッダなどで3人の感染が確認され、そのうち2歳の子供と63歳女性は重体。

WHO: Additional MERS cases in Saudi Arabia Healio (国際) WHO、サウジアラビアでさらなるMERS感染者を報告
 サウジアラビア保健省は3人の検査室で確認されたMERS感染者を報告した。
 1人は東部地域の42歳男性。2人目はリヤド周辺の63歳女性、3番目はジェダ(Jeddah)の2歳乳児とされる。3人とも基礎疾患を保有しているとされる。

 またWHOによると4人の治療中の患者が死亡した。
 今日までMERS感染者は64人、死者は38人となった。

Saudi Arabia says 4 more die from new respiratory virus related to SARS Washington Post (米国) サウジアラビア、さらに4人のSARS近縁呼吸器ウイルス死者を報告
 下記AP通信内容

Saudi Arabia: 4 more deaths from SARS-like virus Businessweek (米国) サウジ、SARS様ウイルスでの死者4人を確認
 AP

 サウジ政府はMERSによる死者4人を確認したと発表し、同国の死者数は32人に増加し、世界での死者数は昨年の9月以来40人近くに増えた。

 またサウジ保健省は17日、2歳乳児を含む3人の感染者を確認したと発表した。
 当局はウイルスの人人感染が容易に起きているかどうかを確認しているが、いまだ明確になっていない。

Saudi Arabia Makes Progress in Researching Deadly Virus Wall Street Journal  (米国) サウジアラビア、致死的ウイルス研究が進む
 分離ウイルスの遺伝子分析結果の公表。

 WHO調査団に加わったカナダの専門家の談話。
 いくつかの病院での集団発生では明らかに人人感染が起きている。

16日

 H7N9ウイルスとH3N2香港型ウイルスの重複感染が中国で確認
H7N9-H3N2 coinfection reported in Chinese teen CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 中国のティーンエイジャーがH7N9とH3N2の混合感染
 中国研究チームがLancet(ランセット)に症例発表を行った。
 江蘇省の15歳少年。4月下旬にインフルエンザ様症状。短期間で回復。
 咽頭スワブ検査でH7N9ウイルスとH3N2ウイルスが検出。
 両ウイルスの遺伝子交換(遺伝子再集合)により新型ウイルスが誕生する危険性がある。

MERS a Fatal Virus Coming to Your Neighborhood?  Guardian Express (英国) MERS、致死的ウイルスがあなたのそばにやってくる?


15日

 WHOのパンデミックインフルエンザフェーズ分類が大幅に変更
  ・パンデミックまでの段階を明確にフェーズでの把握が困難であること。
   ウイルスの変異段階に基づいた分類は理論的であるが現実的ではなかった。
  ・パンデミック・フェーズは地域、国によって状況が大きく異なること
   ある地域はパンデミックとなっていても、他地域では流行は遅れるなど。
  ・パンデミック以前からの、各地域、国における対策が重要であること
  変更はH1N1pdmの経験による

 下図は専門委員会での改定案(6月10日)に管理人が注釈を加えた
   重要なのは間欠期から警戒期における各国での対策準備と強化。
   それは各国が独自に進める必要がある。WHOが画一的対策を指示するのではなく。
   間欠期に”パンデミック疲労”を起こすことなく、絶えずパンデミックに対する警戒感を世界各国は保持することが重要。



 H7N9、H5N1、およびMERS(インフルエンザではないが)は、現在警戒期に位置する。
 各国は自国の特性、環境などに基づいて対策を強化しなければならない。


MERS
 世界の感染者数61人、死者数34人

 サウジでの感染者数増加し続ける。メッカ周辺でも確認。サウジ全土で感染が広がっている懸念
 7月9日から一か月間のラマダンでメッカに200万人以上集まるが…




 MERS、サウジアラビアでさらに死者と感染者が報告、メッカ周辺でも発生

More MERS-CoV cases reported in Saudi Arabia CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジでさらにMERSコロナウイルス感染者が報告
 サウジ保健省は死者1人を含むSARSコロナウイルス感染者3人を発表。感染者数は60人以上となった。
 2人は西部のメッカ近くのタイフ(Taif)県に在住。
 65歳サウジ人と68歳サウジ女性。二人とも基礎疾患を保有していて、濃厚治療室に収容されている。
 もう1人は同国中央のリヤド省(Riyadh province )の Wadi Al-Dawasir に住んでいて、本日死亡したと発表された。

 3人とも先に病院内集団発生が起きた東部地区のアルアシャ( Al-Ahsa)から遠く離れている。

 これらの報告で、同国の感染者数は46人、死者数は28人、世界の感染者数は61人、死者数は34人となった。

Saudi Arabia says one more dead from MERS coronavirus  Reuters (国際) サウジでさらにMERS死者1人、感染者2人が報告
 サウジアラビア保健省発表。
 同国でのMERS感染者数は46人、死者数は28人と発表。
 WHOによると世界の感染者数は61人、死者数は33人(管理人推定による)。

 新型も含めて各種のインフルエンザの予防に有効な万能型インフルエンザワクチンが開発
An end to annual flu injections? Scientists develop new 'universal' jab against all strains of influenza which could last a lifetime  Mail Online (英国) 万能型インフルエンザワクチンが開発、ワクチンの毎年接種が必要なくなる?
 米国のサノフィ社の研究チームが開発。科学雑誌Natureに発表。

 すべてのインフルエンザウイルスに共通する抗原(ウイルスの急所と表現、たぶん、ヘマグルティニンの幹)に対するワクチン。
 製法は同社が開発した”'self-assembling nanoparticles(ウイルス粒子類似)' 蛋白を用いているが、同方法では他のワクチンの製造も可能となっている。

 ワクチンはフェレットを用いて多種のインフルエンザに有効とあることが確認された。

 一回の接種で長期間有効であるとされているが、 今後人での臨床実験が行われ、最終的に実用化されるまでにはまだ相当な期間が要すると専門家はコメントしている。

14日


 先にAFPから伝えられていたサウジアラブ帰りのフランスの2人のMERS感染疑い者は、検査によりMERSコロナウイルスは陰性と確認
France rules out SARS-like virus for two patients The Local.fr  (フランス) フランス、2人のMERS疑い者はウイルス検査で陰性と確認


13日

Caution, Not Panic, Over Spread of Middle East Virus New York Times  (ニューヨークタイムズ、米国) パニックを起こす必要はないが、十分注意しなければならない:中東で広がるウイルス


12日


MERS

 フランスでサウジアラビアから帰国した2人が発病した疑い(訂正6/14)
  同国では4月に2人が発病して1人が死亡している。

 7月9日にはじまるラマダンで多くの巡礼者がメッカに集まる。
 MERSの拡大を専門家たちは危惧




New suspected cases of coronavirus reported in France Xinhua (中国、新華社国営通信) フランスでコロナウイルス感染症の疑い2例が報告
 地域のラジオ放送が伝えた。

WHO: Unexplained cases of pneumonia could be MERS-CoV iStockAnalyst  (米国) WHO、原因不明の肺炎はMERSコロナウイルスが原因の可能性がある

France reports new suspected cases of MERS virus AFP  (国際) フランス、2例のMERS(マーズ)疑い患者を報告
 フランスの医学当局者は11日、2人のMERS疑い者を報告した。
 2人とも男性でサウジアラビアを旅行して帰国してから、パリの南方のロワール地方のツールの病院に入院した。

 フランスはこれまで2人のMERS患者を報告しているが、1人は死亡している。

Surgical masks for Ramadan? New virus has pandemic potential Salon  (米国) 新型ウイルスはパンデミックを起こす可能性を秘めている、ラマダンで外科用マスクが必要?
 イスラム教徒の断食の月、ラマダンが7月9日に始まる。200万人の巡礼者がサウジアラビア国内外からメッカに集まる。巡礼者たちがMERSに感染して、MERSの世界的拡大が懸念されている。

Fears of coronavirus mount as pilgrimage to Mecca nears Financial Times (国際) メッカ巡礼が近づくとともに、コロナウイルスの脅威が高まる
 来月、ラマダンでメッカへ多くの巡礼者が向かうが(umrah)、MERSに感染することが、WHOや国際的専門家たちにより危惧されている。
11日


 MERS

  WHO調査団、1週間のサウジ調査を終えた。
  明らかな人人感染の事実はあるが、いまだ限定的環境内での感染である(閉鎖された空間内で感染者と濃厚接触など)。
  サウジ国内に人人感染で拡大している証拠はない。
  サウジ当局がとった対策、調査などは十分賞賛に値する内容である。

  これまで見られた感染様式
   1)散発的発生。感染源は特定されてない。
   2)家族内発生。限定的人人感染による。
   3)医療機関内における集団感染。

  WHO声明

  WHOは世界の保健当局に対して致死的MERSコロナウイルスによる症状に十分警戒するように求めている。
  サウジアラビアにおけるWHO専門家チームの6日間にわたる調査が終了した後声明が発表された。

 {国連はMERSウイルスが来月から始まるラマダンでサウジの聖地を多くの巡礼者が訪れること、そして10月のメッカ大巡礼で世界中から数百万人が集まることでウイルスが世界中に拡大するかもしれないと危惧している。
 当局はまた、サウジアラビアに滞在している出稼ぎ労働者が母国に戻るときにウイルスを持ち帰り、世界的パンデミックとなる危険性も危惧している。}



 サウジアラビアの対策を評価、しかし未だ情報は十分でない、WHO調査団が記者発表
WHO praises Saudis on MERS-CoV efforts, cites data gaps CIDRAP  (ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、サウジアラビアのMERSコロナウイルス対策を評価するも、情報はいまだ十分得られていないとコメント

 WHOを中心とする国際専門家チームがサウジラビアの調査を約1週間にわたり行ったが、サウジアラビアのウイルス対策を評価するも、いまだ情報が十分得られていないとコメントした。

 一方、米国CDCはサウジ東部地区で発生した医療機関内集団発生での感染者数は25人となり、死者数は14人と発表した。
 そして本日サウジ保健省はさらに東部地区のアルアシャ(Al-Ahsa )でMERSの死者が確認されたことを発表した。慢性腎臓病と他の慢性疾患を保有していたとされる。
 
 WHOによる世界の感染者数は55人。死者数は最新のサウジアラビアの事例を加えると32人となる。
 一方、サウジアラビアでの感染者数は40人で、死者数は26人となる。

 サウジアラビアはMERS対策と情報公開に関して国際社会から批判を浴びている。
 しかし6月9日から13日までのリヤドでのWHOとサウジ当局者の会議に関しての、本日のWHOの記者発表では、その問題には言及しなかった。
 「サウジアラビアにおける対策に関して共同で分析した、そしてサウジアラビアの行った流行の調査と対策は十分評価されるべき内容であると結論された」、とWHOはコメントしている。

 「現時点では正しい予防と制御方法がとられ、サウジアラビアは緊急に危機回避のために重大な対策をとったことが褒められるべきである」、と声明文は付け加えている。

 しかし、WHOのコメントは次のように続いている。
 「我々の得ている情報には未だ多くの謎が含まれている。たとえばウイルスの由来元、人への感染経路、人の中でどのように広がったのか、完全な臨床像、無症状の感染者がいるのかなど」

 WHOのサウジアラビアに対する賞賛のコメントは、先に5月のWHO総会でチャン事務局長が中国のH7N9対策に賞賛のコメントを述べたが、MERS-CoVに関しては関係国が十分で迅速な報告をすることが必要と語った内容とは、対照的である。
 以下略、下記のカナダの報道を参考に。


WHO調査チーム、ウイルスが人人感染して拡大している可能性はないと報告
 WHO調査団発表

No evidence MERS is spreading widely in Saudi Arabia: WHO team  CTV News (カナダ) WHO:MERSがサウジアラビア内に拡大している根拠はない
 6日間のサウジアラビアの調査を終えたWHOと国際専門家チームは、サウジアラビア内でMERSコロナウイルスが人人感染を起こして広がっている事実はないと発表した。

 チームはヨーロッパ数か国で中東から帰国した感染者が発病していることから、世界各国は、MERS感染に対する監視体制を強化することを求めた。

 またチームは原因不明の肺炎を治療している医療機関は、MERSをも疑う必要があると忠告している。

 これまでWHOに報告されているMERS感染者(発病者)は55人で死者は31人である。

 チームがWHO中東地域事務所のウエブサイトに発表した調査結果によると、今日までのMERSの発生状況には3パターンがあるとされる。

 1)散発的発生。感染源は特定されてない。
 2)家族内発生。限定的人人感染による。
 3)医療機関内における集団感染。ヨルダンとサウジアラビア、そしてフランスで見られている。フランスの場合は、アラブ首長国連邦で感染した帰国者が入院した病室で、同室していた患者が感染した。

 報告書では、人人感染が起きたと考えられるすべての状況下では、人人感染は限定された感染である(ウイルスが容易に人に感染しやすくなっているということではない)と強調している。

 サウジアラビアでは保健医療担当者が感染しているが、かって流行したSARSが多くの医療関係者に感染した事実に比較すると、その数は非常に少ない。
 少ない理由は不明であるが、SARSのときに比較して感染防御方法が改良されたことも一因かもしれない。

 報告書ではサウジアラビアの調査と感染拡大態勢を評価しているが、同国の情報の公開性に関しては触れていない。同国からの情報発信は非常に少なく、国際的に非難されている。

 WHO、MERSがパンデミックを起こす危険性があると注意を喚起
   WHO声明

WHO: New Virus Has Pandemic Potential Voice of America  (米国) WHO;新型ウイルスはパンデミックを起こす可能性がある
 WHOは世界の保健当局に対して致死的MERSコロナウイルスよる症状に十分警戒するように求めている。
 サウジアラビアにおけるWHO専門家チームの6日間にわたる調査が終了した後に、上記声明が発表された。

 国連はMERSウイルスが来月から始まるラマダンでサウジの聖地を多くの巡礼者が訪れること、そして10月のメッカ大巡礼で世界中から数百万人が集まることでウイルスが世界中に拡大するかもしれないと危惧している。
 当局はまた、サウジアラビアに滞在している出稼ぎ労働者が母国に戻るときにウイルスを持ち帰り、世界的パンデミックとなる危険性も危惧している。


WHO: MERS Coronavirus Has Potential to Cause Pandemic Voice of America (米国) MERSコロナウイルスはパンデミックを起こす可能性をもつ
 下記ロイター記事

MERS coronavirus has potential to cause pandemic: WHO  Reuters (国際) MERSコロナウイルスはパンデミックを起こす可能性を秘めている:WHO
 {GENEVA --The World Health Organization on Monday urged health workers around the world to be on the alert for symptoms of the deadly Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS), which has the potential to circle the globe and cause a pandemic.}

 WHOは10日(現地時間)、世界中の保健当局に世界に拡大してパンデミックを引き起こす可能性のあるMERSの症状を呈する人々に十分警戒するように求めた。

 また同様に世界に拡大する可能性を秘めた2種類の鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)に関しての警戒も重要であるとし、世界は今、3種類のパンデミックの可能性ある危険なウイルス性感染症を監視、そして対策を講じる必要があるとしている。

10日


 MERS&H7N9

  現在の感染者数と死者数が何人なのかが重要なのではなく、今後拡大してゆく可能性があるのかを予知することが重要。

  MERS 感染者数55人、死者数31人
  サウジアラビアで場所を変えて感染者が散発している状況、2医療機関で集団感染を起こしている事実、サウジ周辺旅行者が帰国後発病している事実。
  症状がインフルエンザ類似であり、若年者が軽症治癒している可能性-->感染者発見が困難
  先進国以外では発生しても診断が付けられない可能性。
  メッカ大巡礼を前にウイルス拡大がどうなるのか?

  H7N9 感染者数133人 死者数39人
  中国内に目に見えない状況でウイルスが潜んでいる。
  5月下旬に北京で突然子供が発病。軽快治癒。ウイルス感染は治癒後に確認。
  ウイルスはどこに、どのような状況で潜んでいるのか中国当局も把握できていない。

  いずれにしても状況の推移を追う必要がある。




 WHO、巡礼者へのアドバイスをまとめる
WHO travel advice for safe, healthy Umrah Emirates 24/7 (アラブ首長国連邦) WHO、安全で健康被害を避けるための巡礼者へのアドバイス
 ラマダンの月はサウジアラビアのメッカへ向かう巡礼者達の数が最も多くなる時期の一つである。
 アラブ首長国連邦からも多数の巡礼者が、7月から8月にサウジアラビアへ向かうことが想定される。
 最近サウジアラビアで発生しているMERSを懸念してWHOは旅行者のための注意事項をまとめた。

 ・急性呼吸器感染症にり患している人々と密な接触はしないこと。
 ・頻回に手洗いを行う。特に病的状態にある人と接触したり、そうした人がいる環境に入った場合。
 ・十分調理されてない肉、皮がむかれてない生の果物や野菜、さらに安全でない水は口にしない。
 ・畜産場や野生動物と密な接触は避ける。
 ・旅行中、または帰国後に症状が出た場合、医療機関を受診し、旅行の内容について伝えること。
 ・急性呼吸器感染症の症状がでた場合、咳エチケットを順守すること:周囲の人と距離を置くこと、咳やくしゃみが出る場合は、ティッシュや衣類で口を覆う、その後十分出を洗う。


 フィリピン、中東への出稼ぎ労働者にMERSに対する警戒を呼びかけ
Pinoys in flu-infected countries told to avoid large crowds Sun.Star (フィリピン) MERS発生国に住むフィリピン人は集団内に入ることを避けるように、フィリピン保健大臣
 致死的インフルエンザウイルス(MERSコロナウイルスを意味している:訳者)が感染を広げている国に滞在するフィリピン人は、できるだけ集団内に入ることを避けるように、フィリピン保健大臣が注意を与えている。
 大臣はフィリピン人が滞在する国の保健当局のMERSに対する注意情報を、常に気にかけるように忠告している。
 また大臣は一般市民にインフルエンザ様症状に十分気を付けるように警告している。
 MERSの症状は通常のインフルエンザと変わらないが、2,3日で重症化する、と説明している。

死者39人に 中国「感染拡大を制御できている」 産経ニュース
 {中国国営、新華社通信によると、感染症対策を担っている国家衛生計画出産委員会は9日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)による死者が5月31日時点で計39人になったと発表した。
 同委員会は「感染拡大を制御できている」と強調。上海市や浙江省など7省・直轄市の警戒態勢を全て解除したことを明らかにした。
 同型ウイルスの感染者は台湾の1人も合わせて計133人(死者を含む)となっている。(共同)}


9日


 妙な符号 
    H7N9 vs MERS


   動物-->人への感染が主
   感染源が未だ不明
   ウイルスの存在場所が同定されてない
   人人感染:H7N9では明確でない。MERSは不完全ながら人人感染が可能になっている。
   夏場にウイルス活動が低下
   単純な変異で人人感染からパンデミックの可能性
   晩夏から初冬にかけてウイルスが鎌首を上げる可能性
   症状:共通項--発熱、咳、鼻水、MARS--下痢、急性腎不全を伴うことが多い
   潜伏期間:MARS--9〜12日、H7N9--5〜7日(?)
   ワクチンはない

   最悪のシナリオ
    夏から冬

    アジアでH7N9が人人感染で拡大し始める
    中東からヨーロッパでMERSが拡大し始める




 アラブでの報道は申し訳ないが内容がいい加減なものが多い
Mers-CoV claims 11th victim in Saudi TradeArabia (バーレーン) MERSコロナウイルス、サウジアラビアで11人目の犠牲者
 内容は正しいが、タイトルの11人目というのは何のことか不明。サウジでの死者数は26人が正しい。こうした報道を見ると、アラブ諸国でどれだけMERSの情報が行き渡っているのか疑問である。
 

8日

 MERS

 WHO:報告感染者数55人、死者数31人
 WHOおよび国際専門家チーム、明日までサウジアラビアを調査

 マレーシア保健省
  巡礼などで中東へ向かう人々に厳重な注意を呼びかける
  {マスクや手指消毒剤の持参、生の食物、洗ってない果物、野菜を避ける}

 フィリピン政府もMERSに対して重大な関心を抱いている
  同国から中東へ多くの出稼ぎ労総者が出向いていることから、ウイルスの国内伝搬に警戒

 国内報道を見る限り、中東への旅行の注意情報は一切出ていない。
  夏休みに低価格な中東の航空会社を利用して多くの日本人がヨーロッパへ向かう。
  大丈夫かなぁ?
  少しくらいは注意報を出すべきと思う。
  7から8月に中東周辺でさらに拡大することもあり得るのだから。


 H5N1およびH7N9はわずかな変異で人の上気道細胞に感染
  MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究チーム
  
  人類はパンデミック爆弾が埋まる地雷原を進んでいるようなものか





 H5N1およびH7N9鳥インフルエンザウイルスは、わずかな変異で人のパンデミックウイルスとなりえる:MITチームが研究報告
Influenza Virus Mutations Could Result In Pandemic Flu  Medical News Today (米国) インフルエンザウイルスが変異によりパンデミックを起こす可能性
 MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究チーム。
 リーダーは高名なRam Sasisekharan教授。
 世界的医科学雑誌である”Cell”で発表。

 H5NIおよびH7N9ウイルスを対象に分析。

 人の上気道細胞に付着、感染するためには、ヘマグルティニン(HA)リセプターにウイルスのHAが適合する必要がある。
 H5N1もH7N9も一つか二つの変異で人のHAリセプターに適合するようになる可能性。

 先に研究チームでは、インフルエンザウイルスのHAが人の気道に感染するための仮説を発表しているが、今回の研究結果は、人の上気道に存在するHAリセプター(受容器)にウイルスが付着するにはわずかな変異で起きえるということを確認した。
 以下に先の研究報告内容を伝えるロイター報道を再掲。
 
2008年1月7日

Scientists discover new key to flu transmission Reuters (国際) インフルウイルス感染に必要な解錠機構が解明
 インフルウイルスは人の気道の細胞に侵入するために、非常に特殊な鍵を開ける必要がある。6日に米国の研究者が発表した。インフルウイルスがどのように感染するのかを理解する新情報となる。

 この新発見は、科学者がH5N1鳥インフルウイルスが、人人感染を起こすように変化してゆく状況をモニターする有用な手段となる可能性がある。
 ウイルスが人の気道の細胞に侵入する前に、ウイルス表面の蛋白が細胞の外側に存在するグリカンと呼ばれる糖鎖(HAリセプター)と結合する必要がある。
 これらの糖鎖を科学者達は、化学的結合の仕方で分類している。鳥の細胞ではアルファ2-3リセプターと呼ばれ、人の細胞ではアルファ2-6リセプターと呼ばれる。
 人の細胞に感染するために、H5N1鳥インフルウイルスはアルファ2-6リセプターに結合出来るように変異しなければならない。しかし全てのアルファ2-6リセプターが同じ形をしていないことが分かった。あるものは短く、円錐形をしていたり、あるものは長く傘様形をしている。
 糖鎖の化学的つながりだけで人と鳥のリセプターを定義するだけではなく、その形態も考慮に入れる必要がある、と研究者は説明している。
 H5N1鳥インフルウイルスが人の細胞に感染するためには、長い傘様形態のアルファ2-6受容器に結合する必要があることが、今回の研究で明らかにされた。
 ワクチン開発、ウイルスの危険な変異のモニター等、今回の新発見が重要な役割を担う可能性がある。

 研究は英国の世界的科学雑誌Nature Biotechnologyに発表された。


International experts examine MERS outbreak Canada.com (カナダ) 国際専門家チーム、サウジのMERS流行を調査
 サウジアラビアで新型コロナウイルスがどのような状況で流行を起こしているのか、その解明の糸口を掴む目的で、WHOを中心とする国際専門家チームが調査に入っている。

Health Ministry Monitor The Current Situation Of Novel Coronavirus Infection  Bernama (マレーシア) マレーシア保健省、MERSの発生状況を監視
 保健省大臣は、巡礼で中東に向かう人々、またはMERS発生国を訪問する人々に十分健康管理をするように忠告している。
 {マスクや手指消毒剤の持参、生の食物、洗ってない果物、野菜を避ける}

FDA Authorizes Emergency Use of MERS Diagnostic Assay About - News & Issues (米国) 米国FDA、MERS診断キットの緊急使用を承認
 米国CDC開発のNovel Coronavirus 2012 Real-time RT-PCR Assayの医療機関い¥における使用を承認。
 先月にはCDC開発のH7N9診断キットも承認されている。

Death toll of new coronavirus rises to 31  Xinhua (新華社、中国) 新型コロナウイルスでの死者数が31人に
 WHOはサウジアラビアから1例の死者の報告を受け、公式死者数を31人とした。

 一方、WHO広報官によるとWHOの専門家チームがサウジアラビアで調査を行っており、予定では9日(現地時間)に終了するとされる。

 MERSの感染者数と死者数のWHO報告
WHO raises MERS virus death toll to 31 AFP  (国際) WHO、MERSウイルス死者数が31人に増加と
 WHOはサウジアラビアからの死者が報告されたことから、公式死者数を31人に増加した。

 死者は東部のアルアシャ( Al-Ahsaa)地区の83歳男性とされる。同地区では4月に医療機関で集団発生が起きている。

 男性は5月27日に発病して31日に死亡した。

 WHOのコメントでは、2112年9月から今日まで、同機関に報告された検査で確認されたMERS感染者数は55人、死者数は31人とされる。

 サウジアラビアでは41人の感染者が確認され、26人が死亡している、とWHO報告では記載されている。

 WHOの感染者と死者の報告は、感染した国ごとに分類している。
 サウジアラビアに死者数は、その後英国で死亡した例も含んでいる。

 フランスで1人が死亡したが、感染した国はアラブ首長国連邦である。ドイツでも同様に1人死亡している。
 ヨルダンで2人死亡、カタールでも2人死亡しているが、これらのケースはそれぞれ英国とドイツで治療されていた。
 中東で感染して帰国した男性から2人が英国で感染し、1人が死亡している。

 チュニジアでは2人の感染者がでているが回復している。イタリアでは2人、-1人がヨルダンで感染してイタリアで接触者が感染、フランスでも1例発生している。

7日


 MERS

 米国ノババックス社がMERS-CoVワクチンの候補ワクチン(試作品)作製に成功
 ワクチンの製造はほぼ不可能と言われているが(期間的にも、コスト面からも、さらに安全試験実施上長期間有することから)、この成功の意義付は不明。


 H7N9
 
 環境省が229羽のハト類を含む野鳥のウイルス検査を行ったが、H7N9ウイルスは検出されなかったと発表。
 国内の野鳥からは検出されず、という見出しの報道発表となっているが、あまりにもアバウトな表現である。
 検査した一部の種類の野鳥では見つからなかったという表現が正しい。
 シギ・チドリ類が中国から渡ってくる可能性があるとのことで、これらの鳥の口腔内スワブと便でウイルス検査を行ったとされる。
 国内の野鳥からH7N9が検出されなかったという意味にはならない。





国内の野鳥からは検出せず 鳥インフルウイルス 47NEWS
 {環境省は7日、中国で野生のハトなどから鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)が検出された問題を受け、国内各地で実施した野鳥の調査の結果、いずれの型の鳥インフルエンザウイルスも検出されなかったと発表した。
 調査は中国から渡ってくる可能性のある野鳥を対象に、4月下旬から5月下旬まで本州以南の干潟など7カ所で実施。捕獲したシギ・チドリ類やハト類など計229羽の口などの粘膜と、約100羽分のふんを採取して遺伝子検査した。
 ハト類は一般的に渡り鳥とはされていないが、中国でウイルスが検出されたため対象に加えた。}

Novavax Announces Successful Production of MERS-CoV Vaccine Candidate Benzinga  (米国) ノババックス、MERS-CoVに対する候補ワクチンの作製に成功
 ノババックス企業は、最近中東で発生しているMERS-CoVの予防を目的としてワクチン試作品の作製に成功したと発表した。
 作製方法は同社の遺伝子組み換えナノ粒子ワクチン技術による。
 抗原はウイルス表面の主要な突起蛋白を用いている。
 同社はこのMERS-CoVワクチン試作品の成功により、拡大している脅威に対するワクチン作製の可能性を広げたとしている。

 同社は以前、同じ製法でSARS-CoV(サーズウイルス)の表面突起蛋白に対する候補ワクチンを製造している(Novavax' SARS-CoV vaccine)。

New Saudi death from MERS virus AFP  (国際) サウジアラビア、新たなMERS死者を報告
 サウジアラビア保健省は、東部のアルアシャ(Al-Ahsaa )地区で1人死亡が確認されたと発表。
 治療中の患者。
 これで同国は40人の感染者と25人の死者を確認したことになる。

Saudi Arabia Moves to Control MERS-CoV Before Mecca Hajj Pilgrimage Season  International Business Times AU (国際) サウジアラビア、メッカ大巡礼前にMERS-CoVの制御に対策強化
 本年10月13日から18日のメッカ大巡礼に向かって、サウジアラビアの医学当局は、MERS-CoVの制御と時間の戦いに入っている。
 
 中国、H7N9インフルエンザは高齢者にハイリスク:中国研究
Study: Elderly more at risk from H7N9 virus People's Daily Online  (中国) 研究報告:高齢者はH7N9ウイルスに危険性が高い
 上海の復旦大学 Fudan Universityの研究チーム。
 上海と浙江省で発生したH7N9感染者111人を対象とした。
 中国内で発生した131人の85%に相当。

 最新のNew.Engl.J.Medに論文が掲載。

 患者の平均年齢は61歳。42%が65歳以上を占める。
 死亡するリスクは65歳以上で高く、またこれらの年齢層では基礎疾患を保有している。

 H5N1やH1N1の場合、若い年齢層が重症化する。

 高齢者が発病し、重症化する理由として、研究チームは、高齢者の多くは定年後の層であるため、頻回に家禽市場に出向くことが多いため、ウイルスに暴露する割合が高いことと、さらに基礎疾患を保有していることから感染しやすく、また重症化しやすいと推定している。




6日


 大国、中国は大きく変革しつつある

  中国CDC内に米国研究チームと合同研究のための研究室がオープン
   H7N9対策でWHOをはじめ世界中から、その迅速な情報公開と対策を賞賛された中国は、研究のメッカともいえる北京のCDC内に、米国の研究チームと共同研究するための研究室が設立された。
   中国のH7N9対策では短期間に多くの世界的雑誌に論文という形でも情報が公開され、また米国CDCとの間でも情報の交換があった。(日本では考えられないくらいの論文数が世界の超一流科学誌に短期間に公開された)。
   中国の対応をWHOは賞賛し、事務局長補のケイジ・フクダ氏は、中国内でH7N9対策を調査の後、どんなパンデミック、流行病が世界で起きても、今回の中国の対策内容十分で乗り切れるだろうと、感嘆の声を漏らした。

   中国はかってのSARSの時代とは大きく変わった。

   共同研究室では、病原体監視、新規病原体の同定、新規ワクチン、薬剤、診断キットの開発等が目的となる。
    中東のMERS研究に関しても、重要な研究施設になりそうだ。

   未だにSARSの時代の中国を前提に考え、中国の情報隠しを論じている識者は、完全に中国の巨大なエネルギーを認識できずに、既に多くの分野で中国が日本の先を進みだしていることが判断できていない。
   管理人の中国に対する見識もこの2か月で大きく変わった。
   
   10年前の中国なら、H7N9鳥インフルエンザを国内に蔓延させ、その結果ウイルス変異が起きて、世界はパンデミックへの道程を歩みだしていたのかもしれない。

   今、こうした変革はMERSが勃発しだしたサウジアラビアを中心とする中東のイスラム諸国に求められている。

 サウジのMERSウイルスの状況は、中国のH7N9ウイルスと全く同じ
   このウイルスがどこに存在しているのか、人がどこで感染しているのか、どの程度の頻度で人から人への感染が起きているのか、そしてそれが変異して、より容易に人に感染しやすくなるのか?
    まったくわかっていない。

   まさしく状況はH7N9と同じである。
   ただH7N9ウイルスの場合は、人の感染源が分かったことから、暫定的措置として、生きた家禽市場の感染鳥を一掃した。その結果人の感染者は出なくなったが、ウイルスが一掃されたわけではない。



 サウジアラビア、状況が未だ謎だらけ
Mystery virus footprints too hazy  Saudi Gazette (サウジアラビア) 謎めいたウイルスの足跡はあまりに曖昧すぎる
 最初にMERSが見つかって以来1年が過ぎたが、いまだ世界はこのウイルスがどこに存在しているのか、人がどこで感染しているのか、どの程度の頻度で人から人への感染が起きているのか、そしてそれが変異して、より容易に人に感染しやすくなるのか、まったくわかっていない。

 保健省は4日このウイルス感染者がさらにアルアシャ(Al-Ahsa)で確認されたと発表した。83歳男性である。
 サウジアラビアはこれで40例の感染者と24人の死者を確認したことになる。

 感染者はこれまで、Dammam, Al-Ahsa, Qassim, Riyadh and Bishaで確認されている。
 保健省は無料電話で新しい状況について絶えず公開している。
 

Pilgrims on Mecca visit could spread deadly virus The Times (英国) メッカ大巡礼で致死的ウイルスが拡大する可能性
 サウジアラビア当局は、数百万人が集まるメッカ大巡礼の前に、致死的SARS類似ウイルスの拡大を止めることで必死となっている。
 


 中国CDCに米国研究チームが共同研究室設立に
US pathogen team to locate in China CDC FierceVaccines (米国) 米国の研究チームが中国CDCで共同研究に
 新規発生ウイルスには国境はなく、かって流行したSARSでその脅威が十分認知された。
 現在新型コロナウイルスが世界にそうした脅威を示しだしている。

 中国はH7N9ウイルス対策で、情報公開がオープンになされ、対策の迅速性が世界から賞賛された。
 そして今回研究面で米国の研究チームと共同研究を行うことになった。
 米国コロンビア大学の感染症と免疫センター(University's Center for Infection and Immunity)の研究チームが、中国CDCの研究室で共同研究を行うことになった。5年計画となっている。
 病原体監視、新規病原体の同定、新規ワクチン、薬剤、診断キットの開発等が目的となっている。
 中国のウイルス感染症制御予防研究所(NIVDC)がプロジェクトの資金を提供する。
 共同研究室は夏にオープンされる。

5日

 
 MERS
  世界の確定感染者数55人、死者数33人

 WHO本格的始動

 調査チームがサウジアラビアへ派遣
 ケイジ・フクダ事務局長補がリーダー
 FAO、OIE代表、米国CDC専門家、国際的専門家による

 サウジアラビア、MERSウイルス検出率3%と
  呼吸器症状を呈した患者1300人以上をこれまで検査。
  3%でウイルスが陽性。

  この数値をサウジ保健省は小さいと表現。
  その評価は正しいか?
  検査法の感度がどれだけか?も問題。

  メッカ大巡礼はどうなるのだろうか?
  もしMERSがサウジ内外に拡大してきたときは?

  
    VOA(2013/6/4)から

   何とかなるのかもしれない。
   または世界的大惨事に発展するのかもしれない。
     WHO調査チームは予知できるだろうか?
     

  イタリア、フローレンスで無症状感染者10人が発生とのAFP情報は、当局では否定
   ウイルス検査を再確認との情報が出ていたローマの研究所では、そうした事実を否定している




MERSのパンデミックリスク アゴラ
 管理人の解説記事

Saudi Arabia reports new MERS coronavirus case in teen, 54th case globally The Global Dispatch (米国) サウジアラビア、54人目のMERS発症例を報告
 患者は14歳の少女で基礎疾患を抱えている。
 サウジ東部地域に住んでいるが、先に集団発生が起きたAl-Ahsa 地区ではない。

 イタリア、フローレンスの無症状感染者情報は確認されず

SARS-Like Tests in Italy Were False Positives Naharnet.com (レバノン) イタリアのSARS様感染症、偽性陽性
 当初SARS様ウイルスに感染したと考えられていた8人は、2回目の検査で陰性であった。4日(現地時間)イタリア高等衛生研究所が発表した(Italy's Superior Health Institute (ISS).)。
 フローレンスの感染症クリニックが10人前後の人々が検査で陽性であるが、確認のために衛生研究所で再検査を行うと発表していた。
 これらの人々はヨルダンから帰国した男性がMERSを発病し、男性と濃厚接触していたことから検査されていた。

Saudi Arabia reports another MERS-CoV case CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビア、新たなMERS感染者を報告
 サウジアラビア政府は新たなるMERS感染者がAl-Ahsa 地区で確認されたと発表した。83歳男性でいくつかの慢性疾患を保有しているとされる。
 Al-Ahsa 地区は最近医療機関を中心とした22人の多数の感染者と10人の死者を出している。
 当事例で非公式ではあるが検査で確認されたMERS患者数は55人となり、そのうち死者は33人となっている。

 一方、イタリアのフローレンスで3人の感染者が出ているが、メディアの情報で無症状感染者が検査で確認されたとされた。
 メディアの情報によると検体はさらにローマの上級機関(Istituto Superiore di Sanita)で確認検査が行われているとされたが、該当機関では、そのような事実はないと否定している。


Over 1300 tested for coronavirus Saudi Gazette (サウジアラビア) 1300人以上コロナウイルス検査を行った
 サウジ保健省発表。
 呼吸器症状を呈した患者およびMERS患者と濃厚接触した患者1300人が検査され、これまで39人でしかウイルス感染が確認されていない。
 3%で陽性。死者数は24人。

   WHO調査チームサウジアラビアへ
WHO team, including Canadian, investigates how MERS spreads CBC.ca (カナダ) WHO専門チーム、サウジのMERSの拡大状況を調査に
 カナダの専門家も含めてWHOの専門家チームがサウジでMERSの調査を行う。

 WHOのリーダーは事務局長補のケイジ・フクダ博士とジャウアド・マジュア(Jaouad Mahjour)博士(中東地区WHO事務所伝染病担当責任者)である。
 WHO広報官のグレゴリー・ハートル氏によると、他にFAO(国連食糧農業機関)代表とOIE代表(国際獣疫事務局)も加わる。

 調査は4日(現地時間)から9日まで行われる。4日にはサウジ保健省当局者と会議を開く。

 調査チームは10から15人のメンバーとなるが、中には米国CDCの疫学および検査部門の責任者であるダン・ジャーニガン博士も含まれている。

 ハートル広報官は、調査チームはMERSの実際の深刻度を評価することも目的としていると語った。

 4日


 MERS

 感染者数54人、死者数33人
 サウジアラビア内、感染者数39人、死者数24人

 ヨルダン旅行から帰国して発病したイタリア在住男性周辺で発病した姪と女性の2人。
 男性と一緒にヨルダン旅行をしていた。
 男性から感染したか、ヨルダンで感染したか不明。

 いずれにしてもヨルダンでのMERS流行の実態が把握されなければ、現在、および今後の拡大規模を推定できない。
 ヨルダンでは少なくとも昨年4月に医療機関内で集団発生事例が起きていた。

 今後、サウジアラビアで感染者がさらに確認され、集団発生事例も多く発生しだしたら、今年のメッカ大巡礼はどうなるのか大きな関心を呼ぶ。
 その前にパンデミックとなる予兆が出てきた場合も同じである。

  WHOとサウジアラビア政府は、非常に難しい問題を抱えるかもしれない。

  大巡礼はイスラム教徒にとって人生最大の行事である。
  世界的パンデミック以上の重大な関心事である。

  WHOは危険な感染症の世界への拡大を阻止する国際的役割を担う機関である。


  イタリア、フローレンス(3人の患者が確認された地)で検査で10人が陽性との未確認情報



 
PAHO: Be alert for Mid-East virus Trinidad News  (トリニダード・ドバコ) 汎アメリカ保健機関、中東ウイルスに警戒を呼びかける
 汎アメリカ保健機関(PAHO)は、MERS-CoVに十分警戒するように警告した。
 WHOはトリニダート・ドバコを含む加盟国に、原因不明の重症急性呼吸器感染症に対する警戒を強化し、異常な発生は注意深く分析し、もしMERS-CoVが確認されたら、PAHOとWHOに通知するように求めている。
 WHOは警戒態勢のために感染者の”症例定義”を作成している。

As coronavirus spreads globally, Nepal on alert E Kantipur (ネパール) コロナウイルスが世界に拡大、ネパールに警戒報
 ネパール政府は国内の医療機関に警戒態勢を強化するように指示。

 イタリアで多数のCoV陽性者
 発病者が入院している病院で、検査で陽性者が10人

CIDRAP ニュース (ミネソタ大学感染症情報センター)
 
 3人の感染者がでたフローレンスの感染症専門家はAFPに対して、10人がCoV検査で陽性となっていて、さらに詳細検査を他検査機関に依頼していると語った。
 10人は特に症状がないため隔離していないとされる。 
 当事例はイタリア政府およびWHOでは確認していない。

中東呼吸器症候群ウイルス、イタリアで約10人に陽性反応 AFPBB New
 {伊ANSA通信は3日、フィレンツェ(Florence)の病院で約10人に中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory Syndrome、MERS)ウイルスの陽性反応が出たと報じた。
 カレッギ(Careggi)病院感染症クリニックのアレッサンドロ・バルトローニ(Alessandro Bartoloni)氏によると、これまでのところ、これらの陽性者にMERSの症状は出ていないが、確認のため血液サンプルはローマ(Rome)の高等保健研究所(ISS)に送られた。感染の拡大を調べるため、今後もサンプルを集めていくという。}

 MERS米国VOAニュース
Global Concern Grows About Deadly Middle East Respiratory Syndrome Voice of America  (米国) 致死的中東呼吸器症候群への世界的関心が高まる
 WHOは6月2日の時点で昨年9月以来53人の検査で確認されたMERS-CoV感染者が確認され、30人が死亡したと発表した。
 すべての感染者はウイルス感染を中東で直接、または間接的に起こしている。
 しかしウイルスが急速に世界中に拡大し、大きな健康被害を起こす不安感が高まっている。


 この新しい中東呼吸器症候群(MERS)は昨年サウジアラビアで見つかった。
 原因病原体は、2003年に世界で775人を死に追いやったSARSを引き起こしたウイルスと、同系統のコロナウイルスである。
 当初、症状から呼吸器症状を伴った重症胃腸炎を起こすウイルスのように思われた。
 それは肺炎と腎不全を起こした。

 米国国立アレルギーおよび感染症研究所長官のアンソニー・S・ファウチ博士は、ウイルスが人に感染している経路はまだよくわかっていないという。
 「我々は、感染している動物に気が付かずに接触してウイルス感染を起こしていると推測している。人人感染を効率的に起こしているようではない」
 

 世界的流行の恐れ

 ファウチ博士によると、現在まで感染者数は比較的少ないものの、ウイルスが変異して直接人から人への感染が起きだすと、世界的流行になる、それを専門家たちが恐れている、とコメントしている。
 「典型的インフルエンザでは数百万人以上の人々が感染する。しかし致死率は1%にも満たない僅かなものである。しかし、このMERSでは現時点で50人の感染者に対して死者は30人、すなわち致死率は60%に上る」
 
 ウイルスは中東諸国で見つかっているが、中には旅行で感染してヨーロッパへ帰国してから発病している例もみられている。
 最も大きな集団発生がサウジアラビアで起きているが、同国は巡礼者たちの聖地であるメッカとメディナが存在している。そこには年に一回数百万人の巡礼者たちが訪れる。
 

 WHOは状況を詳細に監視しているとしているが、現時点では旅行や貿易制限に関するコメントは出していない。


SARS-related virus spreads to Italy Toronto Star (カナダ) SARS類縁ウイルス、イタリアへ拡大
 ヨルダンで40日間過ごして帰国した、イタリア在住の45歳男性がMERSを発症。
 さらに男性と密に接触していた2人も発病。
 2人のうち1人は2歳の女児で、もう1人は42歳女性。2人とも男性と一緒にヨルダンを旅行していたと、イタリア保健省は説明している。



3日

  MERS


 発病イタリア居住男性の家族2人にも感染のもよう
 
 MERSは、いよいよ世界中に拡大のステージに入ったのだろうか?
 1年前のMERS-CoVは容易に人人感染しなかった

 サウジアラビア・カタール・ヨルダン・アラブ首長国連邦
       
   帰国後、感染者が見つかった国:英国(家族内感染)、フランス(院内感染)、ドイツ、イタリア(家族内感染)、チュニジア(家族内感染)



 
 MERSウイルス、イタリアで同居人内感染 

Next possible pandemic MERS Coronavirus spreads to Italy Examiner.com  (米国) 次期のパンデミックを起こす可能性あるMERSコロナウイルス、イタリアへも拡大

新型コロナウイルス、イタリアにも広がる 感染者3人 CNN Japan
 WHOは1日、同国初のケースとして、最近ヨルダンを訪れた男性(45)が感染したと発表。さらに2日、イタリア人女性(42)と女児(2)の感染が確認されたと述べた。3人とも容体は安定しているという。

Two more cases of MERS-CoV confirmed in Italy: WHO (新華社、中国) イタリアでさらに2人のMERS感染者が確認:WHO
 イタリア保健省はWHOに、さらに検査室で確認されたMERSの2例を報告した。

 WHOによると2人は先に発病した男性と近接で接触したとされ、2歳女児と42歳女性とされる。
 二人とも状態は安定しているちされる。女児は姪で、女性は職場の同僚という。

 WHOによると公式に感染が確認された患者は53人で死者は30人とされる。

 WHOは1日、ヨルダンから帰国した45歳イタリア居住者が、MERS-CoVに感染したと発表していた。

 *訳者注:詳細は明らかになってないが、今回発病した2人は、45歳男性の姪と職場の同僚の女性される。なお男性はホテル勤務(新華社情報)。
  家族内感染といってもよいと思われる。
2日


 中国H7N9鳥インフルエンザ

  上海での発病者の死亡率(致死率)45%。異常に高い。最終的には50%を超える可能性もある。
  中国全土では132人中38人、致死率29%となっている。

  発病者の大多数は中高齢者で、多くが基礎疾患があったとしても、異常に致死率の高い感染症である。
  ちなみに中東のマーズ(新型コロナ)は65%の致死率となっている。

 MERS
   報告感染者数51人、死者数33人

 SARSの10年後、今、我々はMERSと対峙している
  英国、インデペンデンス紙、論説




Saudi Arabia says 3 more die from new virus Businessweek (米国) サウジアラビア、新規ウイルスによる死者が3人確認
 これまで治療されていた中から3人の死者が発生。
 サウジアラビアにおける感染者数は38人、死者数は24人となった。

 世界で確認された感染者数は51人、死者数は33人となったと思われる。
 恐ろしい致死率である。

Ten years after Sars, now we have Mers The Independent (英国) SARSの10年後、今、我々はMERSと対峙している
 WHOの事務局長のマーガレット・チャンは、言葉を決して歪曲化しなかった。
 「最近、中東からドイツ、フランス、そして英国に広がっている致死的SARS類似のウイルスは、感染者の半数以上を死に追いやっているが、このウイルスは世界全体の脅威である」
 (訳者注:先月末に開催されたWHO総会での閉幕挨拶)。

 昨年9月にサウジアラビアで見つかったウイルスは現在まで八か国で50人(6月2日の時点では51人)に感染し、30人を死に追いやっている。
 それはこれまで起こした事実が脅威というのではなく、これから起きえることが脅威的で非常に心配されているのである。
 以下略。

上海、H7N9型鳥インフルエンザ感染者1人が死亡 中国国際放送
 {上海市の関係部門が5月31日夜に伝えたところによりますと、上海市ではH7N9型鳥インフルエンザに感染した新しい症例は見つかっていませんが、4月7日に確認された感染者沈さん(男性、59歳)が応急処置の甲斐なく、5月31日に死亡したということです。
 31日の午後5時までに、上海市で確認されたH7N9型鳥インフルエンザの感染者は合計33人で、そのうち、3人の患者が治療中、15人が全治・退院し、そして、15人の患者が死亡しました。}


1日

 MERS(マーズ)

  ヨルダンから帰国したイタリア男性が発病
   ヨルダンで息子から感染した可能性

   MERS-COVはしだいに中東外へ拡大している可能性

   中東地域からウイルスが感染者と共に輸出された国
    英国(2月、家族内発生)、フランス(4月、院内感染)、ドイツ(3月)、イタリア(5月)、チュニジア(5月、家族内感染)

 H7N9
 
  2012年末まで中国東部の家きん産業従事者は感染した痕跡がない。
  家禽の間でウイルスが流行して、そこから関係者が感染したという仮説は否定。

  これはこれまで中国内の家きんや野鳥でウイルスが検出されてなかったことからも妥当な調査結果である。
  H7N9ウイルスは2013年に入ってから上海周辺で誕生し、そこから主として人に感染しだしたというシナリオが確認される。非常に謎の多い出現の仕方である。

  問題はウイルスがどのような状況で、どこで誕生そして変異したかということと、現在、どの程度の広がりで存在しているのかということであるが、その解決に中国当局がどこまで熱意をもってるのかが問われる。
 高速鉄道事故のときのように、捜査が終わった途端、車両が埋められるというような安易な解決策では困る。
 現に数日前に北京で子供が発病している。
 日本報道機関は既に追わなくなった。



 サウジで第二の病院内集団発生がWHOにより確認
 CIDRAP (ミネソタ大学感染症情報センター) ニュース

 WHOは本日、サウジアラビア当局が5月28日に報告した5人のMERSウイルス感染者が、一医療機関内で発生したことを確認したと発表。
 その医療機関は先に22人の感染者と10人の死者を出したAl-Ahsa 地区の病院とは異なる。
 2人の患者は同室だったとされる。
 当集団発生は今週初めにカナディアン・プレスから、サウジ保健省当局者の情報として発表されていた。

 中国H7N9ウイルスは家禽産業従事者の間で感染していた事実はない
Serologic study for influenza A (H7N9) among high-risk groups in China Letter from N Engl J Med
 中国、ハイリスクグループにおけるH7N9インフルエンザウイルスの血清抗体価
 NEJMへのレター(速報)

 中国CDC、ウイルス疾患制御と予防部門

 家きん産業従業者の血清抗体価を調べた。2012年1月から2012年11月まで、上海、浙江省、江蘇省、安徽省の家きん産業従事者から採取されていた血清が対象。
 血清採取と保存は2008年に定められた家きん産業従業者の無症状鳥インフルエンザ感染を評価するための国家的サーベイランスシステムによる。
 また同時に国家的パンデミック対策計画の一環でもある。
 生きた家禽市場、農場、家禽飼育場、家禽処理場、野鳥生息地で働く従業員から得た1544検体が対象とされた。
 年齢は25〜59歳が大半。
 ウイルス株は安徽省で分離されたInfluenza A/Anhui/1/2013 (H7N9)が用いられ、検査方法はスクリーニングとして血球凝集素子反応(HAI)、確認方法としてマイクロ中和反応(MN)が用いられた。
 HAI法で1544検体中、7件が陽性、しかしMN法では全て陰性だった。

 これらの事実は2012年11月以前には、東部中国の家きん産業従事者にはH7N9ウイルスは感染したことはなかったことを意味する。

 MERS、イタリアへ飛び火
Italy's 1st MERS case travelled to Jordan CBC.ca  (カナダ) ヨルダンから帰国したイタリア人が同国初のMERS感染者となった

Italy Announces First Case of MERS, Traveler from Jordan  Medical Daily (米国) イタリア、初のMERS感染者を報告、ヨルダンから帰国した男性
 ロイター記事

This SARS-like virus has killed 30 of the 50 people who contracted it  Washington Post (米国) SARS類似ウイルス、感染者50人のうち30人の命を奪う
 WHOは50人のMERS発症者を発表したが、そのうち30人が死亡している。

Italy announces first case of SARS-like coronavirus  Reuters (国際) イタリア、初のSARS様コロナウイルス感染者を報告
 イタリアは同国で初のMERSを発病した45歳男性を報告した。男性はヨルダンに旅行していた。

 保健省の発表によると、外国籍のイタリア居住男性がツスカニー( Tuscany)の病院に、高熱、咳、呼吸困難で入院した。
 男性は隔離されているが状態は安定している。
 男性は最近ヨルダンに40日滞在していたが、同地には息子がいて、原因不明のインフルエンザにかかっていた。

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