31日

Questions raised about MERS-CoV bat report  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) MERSコロナウイルスのコウモリ由来説に疑問の声が上がる

WHO notes four latest Saudi MERS cases  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) WHO、MERS感染者4例を追加発表

 世界で感染者数108例、死者数50例
 他の統計と辻褄があったようだ。

30日

 秋にはH7N9鳥インフルエンザが人へ感染する危険性が高まる
How H7N9 spread hard to know: CDC ChinaDaily USA (中国、北米版) 中国CDC、H7N9拡大を知ることは困難
 H7N9鳥インフルエンザは新興感染症故、どのように人に感染してゆくか知ることは非常に難しいと、中国CDCの研究者が語った。

 「H7N9ウイルスの拡大は完全に阻止されていない。ウイルスは未だどこかの家きんに存在している。」、とフェン・ジジャン(Feng Zijian)CDC長官補が国家保健家族計画委員会の主催するオンライン・インタビューで語った。

 秋にはH7N9ウイルスの人への感染監視を強化する必要がある。秋になるとインフルエンザウイルスが容易に人に感染するようになるからである。人への感染が確認されたら、即効果的拡大対策が取られる必要がある。そのようにフェン氏は語った。

 発生した感染地域での家きん売買は制限される必要があり、感染した鳥は処分されなければならない。
 さらに家禽と人との接触を避けることが最も効果的予防方法であると同氏は語った。

Australians headed to Mecca for Hajj pilgrimage warned over deadly virus ABC Online (オーストラリア) メッカ大巡礼に向かうオーストラリア人への致死的ウイルスへの警告
 10月に300万人の巡礼者が集まるメッカに数千人のオーストラリア人も出かける。
 感染予防と帰国後の発病に関しての注意。
 
 サウジアラビアでMERS無症状感染者2例が確認、人人感染事例が増える
サウジアラビア、無症状MERS感染者2例を報告  CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター)
 本日サウジアラビアの保健大臣補が、国際感染症学会のオンライン情報サービスであるProMEDに、2例の無症状MERS感染者を報告した。
 大臣補のシアド・A・メミシ医師(*)は、16歳少年と7歳少女が検査でMERSコロナウイルスに感染していることが確認されたと報告したが、2人は昨日報告されたMERS死亡者である38歳男性の家族であるとされる。
 死亡した男性はHafr Al-Batin居住者で、糖尿病を基礎疾患としてもっていたとされる。

 メミシ医師はまた昨日保健省から発表された感染者であるメディナの55歳男性は、カタール人の発病者と医療機関で接触したと伝えている。

 WHOは昨日保健省から発表された2例と本日の無症状感染者2例を発表していないが、合計すると、検査で確認された感染者数は108人、死者数は50人となる。

 (*)リヤド、アルファイサル大学医学部教授


 ProMEDモデュレーターからのコメント
 {……
 The identification of asymptomatic infections with the MERS-CoV in individuals without history of comorbidities further supports the evolving picture that comorbidities are a key determinant in the expression of clinical disease in infected individuals.}

 ProMED-mail(国際感染症学会メーリングリスト)は、メミシ医師に情報提供をいただき感謝いたします。
 ……
 基礎疾患を保有してない無症状感染者の検出は、基礎疾患の有無がMERSの症状発現の重要な因子となっている仮説をさらに支持することになる


 MERS感染者数が報告により異なってきている
10 new MERS coronavirus cases bring global total to 104 CNN (米国) MERS10例が確認、世界の感染者数が104人に
 WHO発表に基ずく。
 死者数は49人。

 正確な感染者数に関する有効なデータはない。
 軽症者、無症状者に関しては把握が困難であることが理由。

 {*訳者注:感染者数はWHOが102人であり、米国CDCが103人、詳細に感染者を追っているサイトでは106人となっている。
 確認されたとの表現は、いつからの話が不明なため、報道によって表現が異なる。
 WHOは8人が確認としているが、それは1週間前に発表して以来の数となっている。
 実際の感染者数は数倍~10倍。死者数は2~3倍。


29日

 サウジアラビア、さらにMERS死者と感染者が確認

New MERS-coronavirus cases in Saudi bring global total to 102: WHO  Renters (国際) サウジアラビアで発生した新規MERSコロナウイルス感染者が確認、世界の感染者数が102人に:WHO
 サウジアラビアで8人がMERSコロナウイルスに感染して、世界の感染者数は102人となった。その49人が死亡している。
 WHOが28日に発表した内容。

 *訳者注:1週間ぶりにWHOはMERS感染者数を発表したが、これまで報道内容、および感染者数をフォローしている専門ウエブの内容と異なっている。
 当ページでの感染者数は各報道、専門ウエブなどから106人としているが、米国のCIDRAPでも同内容である。
 WHOの数が正確なのかもしれないが、詳細は分からない。

Saudi MERS virus tally climbs to 42, expat infected Hong Kong Standard (香港) サウジアラビア、MERS死者が42人に、出稼ぎ労働者も感染
AFP報道から

Saudi man dies of coronavirus Mers gulfnews.com (アラブ首長国連邦) サウジの男性がMERSで死亡
 AFP
 下記内容と同じ。

Saudi man dies of MERS virus Medical Xpress (国際) サウジの男性がMERSで死亡
 AFP
 サウジアラビア保健省は38歳男性がMERSで死亡し、同国の死者数が42人となったことと、さらに1人の感染者が見つかったことを発表した。
 死亡した38歳男性は、東部のHafr al-Baten に住んでいて重症肺感染症に罹患していたと保健省のウエブサイトで伝えられた。

 また西部のメディナでは国外からの出稼ぎ労働者である55歳男性がMERSウイルスに感染して濃厚治療室に収容されている。男性は慢性腎疾患に罹患しているとされる。

 サウジアラビアでの感染者数は84人となり、世界の公式感染者数は106人、死者数は50人。
 

28日

 カタールの29歳男性、人人感染でMERSを発病

Second MERS case in Qatar within a week Hong Kong Standard (香港) カタールで、1週間内に2例目のMERSが発生
 下記AFP報道
Qatar announces new MERS infection AFP (国際) カタール、新規MERS感染者を報告
 カタール保健省はこの1週間に2人目のMERS感染者を報告した。

 感染者は29歳男性で濃厚治療室に収容されている。
 男性は喘息を基礎疾患として保有しており、他の発病者からウイルス感染を受けたとされる。

 *当症例は昨日報告済みである。


27日


 香港専門家、MERS状況について論議
香港、新興感染症および人獣共通感染症委員会、MERS状況を確認  香港健康保護庁

 香港健康保護庁の”新興感染症および人獣共通感染症委員会”は、26日、最近のMERS状況を論議するための会議を開いた。

 論議内容は以下の通り。

 ・2012年9月以来、中東、ヨーロッパ、北アフリカから100例以上の感染者が報告されている。その80%は2013年に入ってからである。

 ・この数か月、軽症者および無症状者が同定されているが、感染者の確認方法が改善されてきているためと思われる。

 ・これまで全例が、中東で感染か、またはそれら感染者から感染している。

 ・全年齢層が感染しているが、中年および高年男性が多数感染報告されている。

 ・大多数の感染報告例は基礎疾患を保有している。通常の症状は急性熱性呼吸器症状であるが、免疫低下者では非定型的症状も呈する。

 ・致死率は50%を超え、潜伏期間は最長で14日間である。

 ・MERSは新興感染症であるが、ウイルス源となっている動物が特定されていない。

 ・ウイルスは動物で感染が続いていて、時として人に散発的に感染していると考えられる。しかし、人の間で持続的に感染が起きていて、時として重症感染者が発生している状況を除外できない。

 ・多くの複数以上の感染(小集団感染)で、人人感染は起きているが、その率は低い。

 ・現状からは、現時点で人人感染が継続的に続いている証拠はなく、またウイルスのパンデミックを起こす能力は低いと考えられる。

 ・WHOはMERSを国際的公衆衛生危機として位置づけしてないが、当委員会は散発的に感染者が香港に入国して、地域的に集団感染を起こす危険性があると考える。

 ・当委員会の勧告案は以下の通り。

  強力なMERSの監視態勢の継続
  中東への旅行者に対する十分な情報提供(教育)
  WHOや国際的保健当局との密な連携の維持
  医療機関の厳密な感染対策維持

 委員会会議録


香港保健省、MERS疑い20歳男性、検査で陰性と発表  香港健康保護庁
 中東帰りにで咳と咽頭痛を訴えていた20歳男性がMERS感染疑いがもたれていたが、ウイルス検査で陰性と発表。

香港保健省、12歳MERS疑い患者、検査で陰性と発表  香港健康保護庁
 先に発表のあった中東帰りの発熱12歳少女はウイルス検査で陰性と発表。
 
 ネパールのH5N1鳥インフルエンザ死者を当局は否定
Authorities deny Chitwan bird flu death claims  E Kantipur (ネパール) ネパール、当局がH5N1トリインフルエンザでの2人の死者に関して否定
 当局は26日、バラトプルの医学大学病院での2人の死者がH5N1鳥インフルエンザによるものであるという報道情報を否定した。

 検査のための検体は専門機関に送られてなく、病院は既に2人の死亡原因は肺炎としていると、当局では説明している。
 2名は発病前15日間、家禽い接した既往はないとされる。肺炎を死因と結論するまでに病院ではいくつかの検査を実施している、と当局では説明している。

 *訳者注:何とも説得力のない当局のコメントである。


 カタールで29歳男性がMERS発症、重体

SCH reports fourth case of coronavirus  Peninsula On-line (カタール) カタールで4例目のMERSが確認
 カタール保健最高審議会(SCH)は、29歳男性がMERSを発症したと発表した。この1週間で2例目となる。また同国で4例目の感染者となる。
 患者はハマド医学センターの濃厚治療室に収容されているが重体とされる。
 患者は喘息を保有している。

 これまで世界で公式に報告されたMERSコロナウイルス感染者数は104人で、死者数は49人となる。

Qatar reports new coronavirus case Kuwait News Agency (クエート) カタールは26日、 29歳男性がMERSを発症したことを発表した。
 診断はカタール国立インフルエンザセンターで行われた。検体は国外の専門機関に送られた。

 男性は濃厚治療室に収容されているが重体とされる。


26日


 H5N1鳥インフルエンザが鶏で大流行中のネパールで人感染者が発生した疑い
Bird flu suspected in two deaths‚ no test conducted  The Himalayan Times  (ネパール) 死亡した2人はH5N1鳥インフルエンザの可能性、しかし検査は行われていない
 バラトプル(Bharatpur)医学大学附属病院で死亡した2女性がH5N1鳥インフルエンザであった疑いがもたれている。女性達は発熱と感冒症状を呈していた。
 同病院は地域の公衆衛生局に24日に、2人は鳥インフルエンザに感染していた疑いがあることを通知したが、更なる検査のための検体はないとされる。

 一方、発熱と感冒症状、および咳を呈し、ICUで治療されている女性が報告されたが、女性はタミフルを投与されている。
 鼻咽頭粘液をスワブで採取した検体は、カトマンズの国立公衆衛生研究所に送られてウイルス検査がなされている。1週間内に結果が出るようである。

 これまでネパールではH5N1鳥インフルエンザの人感染者は報告されていない。


Border offices go on H5N1 virus alert Bangkok Post (タイ) 国境事務所、H5N1ウイルス監視態勢を強化
 公衆衛生大臣はカンボジアと国境を接する7省に対してH5N1ウイルスの拡大に対して警戒するように通知した。
 カンボジアでH5N1感染者が出ていることに対する措置で、H5N1ウイルスは雨期で低温、かつ湿度が高い状態で活発化することから注意を呼び掛けている。
 人から人への感染のほかに、鳥から感染する例も多く、重症化すると死亡する。

Thailand On Alert Over H5N1 Virus Along Thai-Cambodian Border Bernama (マレーシア) タイ、カンボジア国境でH5N1鳥インフルエンザウイルスへの警戒態勢
 カンボジアで鶏および人でのH5N1発生に対して。

New coronavirus threatens Hadj in 2013 Azerbaijan Business Center (アゼルバイジャン) 新型コロナウイルス、2013年の大巡礼に脅威の影

MERS strikes: 2 dead in 5 days, 4 contract virus Arab News (サウジアラビア) サウジアラビア、この5日間にMERSで2人死亡、4人が感染
 当ページで既に報告済み


25日
24日

 香港、MERS疑い患者を報告
Fever patient with travel history under CHP investigatio  香港健康保護庁 中東への渡航歴ある発熱患者、MERSコロナウイルス検査中
 香港保健省の健康保護庁(CHP)は、プリンセス・マーガレット病院から12歳少女のMERS発症疑いの報告を受けた。

 少女は8月17日から21日までドバイとアブダビを旅行した。
 21日から発熱、咳、咽頭痛が発現した。
 他に母と姉がインフルエンザ様症状を呈していたが、現在は解熱しているされる。

 少女の呼吸器分泌物がウイルス検査される予定である。

 サウジアラビア、さらにMERS発症者数が増え、世界の感染者総数が100人を超える

Global MERS count tops 100 with latest from Saudi Arabia  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) MERS、世界の公式感染者数100人を超える
 サウジアラビア保健省は3人のMERS発症者を新たに発表したが、それにより世界の感染者数は100人を超えた。

 発表によると、1人は31歳男性でいくつかの慢性疾患を保有している。
 状態は安定しているが、濃厚治療室に収容されている。
 もう1人は55歳男性であるが、発病者と接触して感染したとされるが無症状である。
 両者とも同国の南西部のアシル省に居住していた。

 一方同保健省はリヤドの51歳男性コロナウイルス感染で死亡したと発表した。男性は慢性疾患を保有している。しかし男性に関して詳細は不明で、発表は昨日遅くになされた。

 同保健省の英語版ウエブでは、昨日アラビア語のウエブで発表された、50歳と70歳の発病者と54歳の死亡者に関して記載されてない。

 米国CDCのウエブサイトでは、直近のサウジアラビア保健省の発表を受けて、感染者総数103人、死者総数49人となったが、昨日よりも感染者数がサウジアラビアで4名増えている。それらが具体的にどの情報から由来したのかは明確ではない。

 

  WHOはこの1週間のサウジアラビアでのMERS感染者数に関してコメントは出していない。


23日


 サウジアラビアでさらに2例のMERSが確認
Saudis cite 2 more MERS cases  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビア、さらに2名のMERS発症者を報告
 サウジアラビア保健省は今日、2名のMERS発症者と治療中であったが死亡した1名について、国内向けのウエブサイトで発表した。
 機械翻訳して情報を発信しているウエブサイト”FluTrackers”の情報による。

 発症者の1例は50歳の市民でガンと他の慢性疾患を保有している。現在濃厚治療室で加療されている。
 もう1例は70歳の市民で慢性疾患を保有していて、濃厚治療室に収容されている。
 さらなる詳細情報は出ていないが、両者とも首都リヤド地域で発症している。
 また治療中だった50歳男性がやはりリヤドで死亡したとされる。

 今回の事例により、米国CDCは世界の感染者報告例は99例で、死者は48例と発表している。

 米国CDC直近MERSデータ

 *サウジアラビアの英語ウエブでは、同国の感染者数が82人、死者数が41人となっているが、CDCの統計はサウジの情報よりも新しいはずであるから、4人多いサウジの数値はサウジで感染して他国で診断された例を含んでいるのかもしれない。、


 中国内の鶏で見つかったH7N7鳥インフルエンザの脅威が認識

New H7N7 bird flu strain found in chickens in China: study Xinhua (中国、新華社) 研究報告:新型H7N7鳥インフルエンザウイルス株が中国の鶏で確認
 哺乳動物に感染、そして殺す可能性のある新型H7N7鳥インフルエンザウイルスが、中国の家禽市場の鶏で検出されたことが、21日発行されたNature(ネーチャー)に掲載された論文で記載された。

 H7N9鳥インフルエンザウイルスについて、鳥の検体を分析していた香港大学の研究チームは、ウイルスが渡り鳥からアヒルに感染し、そしてそこから鶏に感染したことが、遺伝子分析で確認されたとしている。

 さらに研究チームはH7N7と呼ばれる新規鳥インフルエンザウイルスも鶏から検出し、研究室の実験でフェレットに感染し、重症肺炎を起こすことも確認された。
 研究チームでは、H7N7ウイルスは現在のH7N9ウイルス以上にパンデミックの脅威がある可能性を指摘している。
 早期のウイルス拡大予知のためにも長期間にわたるインフルエンザ監視態勢が必要と研究チームでは警告している。

Multiple Bird Flu Threats Lurk Scientist (国際) 多数の鳥インフルエンザ脅威が潜んでいる
 昨日Natureに発表された論文で、中国の家禽市場の調査で、H7N9ウイルスの他に、H7N7鳥インフルエンザウイルスも検出され、新たな人への脅威が予測されている。

 H7N7鳥インフルエンザウイルスは中国では人への感染例はないが、2003年オランダで鶏の間で流行し、50人の感染者が出て、1人の死亡者が出ている。

 今回分離されたウイルスはフェレットに感染することが確認されており、今後人への感染が懸念されている。

 研究チームが集めた多くのウイルス検体から得られた結論は、渡り鳥から各種のH7亜型およびN9亜型鳥インフルエンザウイルスがアヒルに感染し、そこで遺伝子組み換えが起き、H7N9およびH7N7ウイルスが誕生して鶏に感染したとされる。

Scientists find another flu virus in Chinese chickens Fox News (米国) 研究チームは中国内の鶏に別な鳥インフルエンザの発生を確認した

 H7N9鳥インフルエンザの起源を調査、そして分析していた中国の研究チームは、別な鳥インフルエンザであるH7N7ウイルスが中国内の家きんに広がっていて、それはフェレットにも感染することから、いつでも人に感染しだす可能性があることを、論文(Nature)中で警告した。
 
 研究チームは、H7N9ウイルスの持続的家禽における流行は、高病原性のウイルスへの変異を起こし、さらに人への散発的感染を起こすことになる可能性が高い、と述べている。

22日

 サウジアラビアのコウモリから分離されたMERSコロナウイルスのDNAが人から分離されたウイルスのそれと100%合致


Mers: Deadly coronavirus found in tomb bat BBC News (英国) 墓穴コウモリでMERSコロナウイルスが検出
 致死的MERSコロナウイルスがサウジアラビアのコウモリから分離された。
 
 ウイルスがコウモリから分離されたが、研究チームは、コウモリが直接人にウイルスを感染したとは推定していない。
 さらに人にウイルスが感染する過程に他の介在物の存在を推定している。

 研究報告は米国CDCの発行する”新興感染症”に発表された。
 研究チームは、最初にMERSが確認された感染者の居住地の近くで異なった種類のコウモリから検体を、2012年10月と2013年4月に採取して、米国コロンビア大学に送った。
 しかし昨年10月に送った検体は米国の税関で開けられ、そのまま室温で放置された。
 続いて送られた本年4月の検体はコロンビア大学に無事届けられた。

 1000検体の中でエジプト墓穴コウモリから得られた1検体が、人から分離されたMERSコロナウイルスと遺伝子が完全に一致したとされる。

MERS-CoV found in bat; hunt for other sources goes on CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) MERSコロナウイルスがコウモリで検出;さらにウイルス源が探索中
 サウジアラビアと米国の研究者たちは、以前から指摘されていたように、コウモリがMERSコロナウイルスの自然宿主であることを示唆する研究結果を発表した。

 研究チームの一員であるサウジアラビア保健大臣補のジアド・メミシ医師は、コウモリと人の間にさらにウイルスを媒介する介在物(動物、食物他)が存在している可能性があることから、そうした媒介物の探索が必要であると、ピッツバーグで開かれたオンラインセミナーで語った。

 メミシと共同研究者たちは、研究結果を米国CDCが発行している”新興感染症”に発表したが、それによるとMERS発症者の1人の居住地から2~3キロ離れた場所で捕獲されたコウモリから分離されたMERSコロナウイルスの遺伝子が、人から分離されたウイルスの遺伝子と100%一致したとされる。

MERS virus isolated from Saudi bat: report MetroNews Canada (カナダ) 研究報告:MERSウイルスがサウジアラビアのコウモリから分離

Origin of MERS Virus Found in Bats Yahoo! News (国際) MERSコロナウイルスの発生源がコウモリであることが確認

MERS virus isolated from bat; other animal may be involved in spread The Province (カナダ) MERSウイルスがコウモリから分離:他の動物が人への感染に関与している可能性
 サウジアラビアと米国の研究チーム。
 米国CDCの発行する”新興感染症雑誌”のオンライン版に本日(現地時間)発表。

 サウジアラビアの保健大臣補であるジアド・メミシ博士が論文筆頭著者となり、コロンビア大学の研究陣との共同研究となっている。

 サウジアラビアのコウモリ(Egyptian tomb bat:エジプト墓穴コウモリ)から分離されたMERSコロナウイルスのDNAが人から分離されているウイルスと一致したとされる。
 人に感染しているMERSコロナウイルスの遺伝子と合致したウイルスが、動物から分離されたのは初である。
 しかし、コウモリが保有するウイルスが人に感染するにはさらに他の媒介物(動物)が存在していると考えられている。
 メミシ博士は、「それは食物?または動物?これから明確にしなければならない」と、ワシントンで開催されたMERS研究会議で語っている。

 一方共同研究者のコロンビア大学のイアン・リプキン博士(新ウイルス研究で有名な研究室を主宰)によると、この種のコウモリは昆虫を食べることから、昆虫が集まる多くの果実にウイルスが感染する可能性があることを指摘している。

 最近他の研究チームがオマーンとカナリオス諸島のラクダに、MERSコロナウイルスの抗体が存在していることを発見した。
 リプキン博士の研究室でもサウジアラビアのラクダに対する調査研究が行われていて、近く、その結果をまとめた論文を発表して、MERSコロナウイルス拡大とラクダの関係について報告するとされる。

The Canadian Press

 H7N9鳥インフルエンザウイルス、渡り鳥からアヒルを介して誕生:香港研究チーム

Ducks were bird flu 'melting pot'  BBC News (英国) アヒルは鳥インフルエンザウイルスの”るつぼ”
 中国の研究チームがH7N9ウイルスの進化過程を分析した結果、本年春に中国で発生した新型鳥インフルエンザウイルスは、アヒルがウイルスの”るつぼ”となって誕生したと考えられている。

 ネーチャー(Nature)に発表された論文によると、そうした過程で誕生したウイルスに、人が生きた家禽市場内で鶏を介して感染したと考えられている。

  汕頭大学医学部の研究者を含む研究チームは(他に香港大学の研究者も含む:訳者)、1341羽の鶏、アヒル、ガチョウ、ハト、ウズラなど、および生きた家きん市場内の糞便や水などの検体からウイルスを分離して分析した。
 各動物から分離されたウイルス遺伝子を分析して、研究チームはH7N9ウイルスがどのようにして進化し、拡大したか検討した。
 チームの報告によると、アヒルが渡り鳥から各種ウイルスの感染を受け、そこでウイルスの遺伝子組み換えが行われた結果、新型の鳥インフルエンザウイルスが誕生したとされる。
 「たぶん、こうした過程から鶏でH7N9ウイルス感染が起き、続いて生きた家きん市場内で急速に広がり、それが人への感染源になった」、と論文では結論されている。

 研究チームはさらにH7N7と呼ばれる類似の鳥インフルエンザが中国内で発生していることを確認し、それが哺乳類に感染する可能性があることを述べている。
 さらにそれが現在の鳥インフルエンザ以上に危険性を保有しているとも述べている。

Ducks played key role in China's H7N9 flu outbreak, scientists say Los Angeles Times (米国) 中国のH7N9鳥インフルエンザ発生に、アヒルが重要な役割:研究発表
 中国で少なくとも135人が発病し、44人が死亡したH7N9鳥インフルエンザ。ウイルスは生きた家禽市場で売られていた鶏から、人に感染した可能性が最も高い。
 それら感染鶏のウイルスはどこから来たのか。
 その答えは渡り鳥からウイルス感染したアヒルが、鶏にウイルスを感染したと、今回の研究では結論付けている。

 香港で休息した渡り鳥が、鳥インフルエンザのN9遺伝子をアヒル(に感染していたウイルス)に持ち込んだとされ、それはH7N9鳥インフルエンザが発生する以前に、少なくとも2回は起きていたと研究者たちは説明している。
 さらにユーラシア大陸からの渡り鳥がH9N2インフルエンザウイルス遺伝子を持ち込んだとされ、それらの遺伝子のある部分が、人に感染するH7N9ウイルス誕生に寄与したとされる。

 研究チームでは、それら遺伝子が再集合する場(遺伝子組み換えが起きた場)としてアヒルが重要な役割を担っていると述べている。(アヒルにいくつかのウイルスが感染して、そこでウイルス間における遺伝子組み換えが起きたと考えられている。)

China bird flu analysis finds more virus threats lurking Baltimore Sun (米国) 香港研究チーム:他の鳥インフルエンザウイルスも人への危険性を保有
 ロイター

 香港大学のイ・グアンおよびマリア・フアチェン・ツ等の研究チーム。ネーチャー(Nature)に発表。

 H7N9鳥インフルエンザウイルスがどのようにして人に感染するようになったかを目的に、同ウイルスが人に感染した地域のフィールド調査を行い、カモや家禽からウイルスを採取、そして遺伝子構造を分析した。

 結論は渡り鳥から水鳥(アヒル)にH7亜型ウイルスが感染し、そこで既に感染していたH9N2ウイルスとの間で遺伝子再集合が起きて、人に感染するH7N9ウイルスが誕生したと考えられている。そして人への感染が始まった。

 H7N9鳥インフルエンザウイルスは、生きた家禽市場の一定期間の閉鎖と家きんの処分、そして気温の高い夏場に入って、人への感染が著名に低下している。
 しかし専門家達は気温が下がると再び人での感染が増えだす可能性が高いと考えている。

 一方、今回の研究者たちは、H7N9ウイルスが今年の2月に突然人へ感染しだしたように、他のH7亜型ウイルスも同様に変異して人に感染しだす危険性を警告している。
 特に以前は認識されていなかったH7N7型ウイルスが誕生して、中国の家きんの間で感染を拡大を広げていることを指摘している。
 

21日

 カンボジアでさらにH5N1鳥インフルエンザ感染者が確認、今月3人目
Cambodia reports 17th human case of bird flu this year  Xinhua (中国、新華社) カンボジア、本年度17人目のH5N1鳥インフルエンザ感染者を報告
 カンボジアの南部のカンダル省で6歳男児がH5N1鳥インフルエンザに感染したとWHOとカンボジア保健省が21日発表した。今年度17人目の感染者となった。

 男児は病的家きんに接触した後、発熱、頭痛、腹痛、嘔吐、咳、脱力感を呈し、17日、ウイルス検査でH5N1鳥インフルエンザ感染が確認された。

 男児は現在回復したとコメントされている。

 カンボジアでは今年度17人のH5N1鳥インフルエンザ感染者が出ているが、生存しているのはわずかに7人だけである。
 報告の多くは小児であるが、今月報告されている3例とも小児である。

 カンボジア当局は、小児はウイルスに感染しやすく、また家きんが存在する場所で遊ぶことが多いから感染する機会が多いと説明している。

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 合計
0 0 4(4) 2(2) 1(1) 1(0) 1(0) 1(1) 8(8) 3(3) 17(10) 38(29)


 カタールでMERS感染者が報告


New Mers virus case in Qatar Gulf Times (カタール) カタールでMERSウイルス感染者が確認
カタール保健最高審議会(SCH)は、昨日59歳男性がMERSの診断を受けたことを発表した。

 当症例はカタールでMERSコロナウイルスの感染者として3例目に相当する。

 本年6月49歳男性が昨年9月以来の闘病生活の末、ロンドンの病院で死亡した。
 2例目の感染者は治療によく反応し、回復したとSCHでは発表している。

 新規に確認された患者は国外で体調不良をおぼえたが、カタールに帰国後、国立インフルエンザ研究所の検査結果でMERSコロナウイルスに感染していることが確認された。
 男性は適切な治療を受けており、状態は安定しているとされる。

 SCHによるとMERSコロナウイルスに感染した疑い者の検体は、全て国立インフルエンザ研究所がハマド医学コーポレーションの協力のもとに検査を行っているとされる。


MERS-CoV case reported in Qatar CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) カタールでMERSコロナ感染者が報告
 AFP通信によるとカタールでMERSコロナウイルス感染者が確認され、同国で3例目の感染者となった。
 感染した59歳男性の状態は安定しているとされ、詳細に関しては不明である。
 当事例は未だWHOに報告されておらず、英語の保健省のウエブサイトにも記載されていない。

MERS case in Qatar Medical Xpress (国際) カタールでMERSが確認
 
MERS case in Qatar Fox News (米国) カタールで初のMERS感染者が報告
 AFP

 カタールで初のMERSが確認された。
 同国の保健省によると59歳の男性が発病したが、状態は安定しているという。

 本年6月にもう一人のMERS発病カタール男性がロンドンの病院で診断、治療、そして死亡している。

外務省のウエブから。

20日

 サウジアラビア、2名のMERSを報告
Two MERS cases in Saudi Arabia  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビアで2人のMERS発症者が報告
 サウジアラビア保健省がMERS発症者2名をウエブサイト(サウジアラビア語)に発表した。
 8月1日以来初の報告となった。

 2人の発病者は首都リヤド地域に住んでいて、50歳と59歳でいくつかの慢性疾患を保有している。
 現在病院の濃厚治療室で治療を受けているとされる。
 これ以上の詳細は不明。

 米国CDCによると、今回の感染者で世界の報告感染者総数は96人で、そのうち47人が死亡している。
 

Indonesia to educate pilgrims about MERS risk  Arab News  (サウジアラビア) インドネシア、大巡礼予定者にMERSの危険性を教育
 インドネシア保健省と宗務省は高齢者と女性が、10月のメッカ大巡礼でMERSコロナウイルスに感染しないように啓発している。
 保健省はメッカ大巡礼でいかにウイルス感染を防ぐかについて教育を行っている。
 保健省の巡礼保健センター長官はによると、大巡礼予定者の半数近くが60歳以上の高齢者で、そのうち25%がウイルスの感染性が高まる高血圧や心臓疾患を保有しているという。

 長官によるとサウジアラビア当局は早くから高齢者や女性は大巡礼を延期するように忠告しているが、インドネシアの参加予定者の平均年齢は50歳前後なので、この忠告を実行するのは困難とされる。
 その代り、インドネシア保健省は大巡礼の間にいかにしてウイルス感染を防ぐかについて教育する計画を立てている。
 警戒すべき感染の兆候と症状、大集団の中でどのようにして感染を防ぐか、如何にして安全な食物を摂り、如何にして水分を補給するか、等。

 同長官はMERSコロナウイルスに対するワクチンはないが、高齢者や基礎疾患を保有する人々は、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンを接種してから向かうようにアドバイスしている。

 宗務省によるとインドネシアから16万8千人が大巡礼に向かう予定とされ、巡礼者がウイルス感染を受けないように保健省と共に警戒に当たっているとされる。

Experts warn of rise in H7N9 China.org.cn  (カナダ、中国) 専門家、H7N9インフルエンザの拡大を警告
 WHO当局者は昨日、秋から冬にかけてH7N9鳥インフルエンザが再流行する可能性があると語った。
 医療担当者は警戒を強め、重症患者に関する臨床経験を共有して、ガイドラインの作製、担当者の訓練などで態勢を強化する必要があるとしている。

 WHO担当者は、上海公衆衛生臨床センターのセミナーで語った。

 中国CDCのワン・ユ長官は、H7N9ウイルスとその引き起こされるインフルエンザに関して、いまだ不明なことが多くあると語ったが、それはウイルス源、人への感染経路、および変異などが含まれるとした。
 この新型ウイルスが将来どのように進展してゆくかは全く不明だと語った。

 H7N9ウイルスは熱に弱いとされ、5月以降ほとんど感染例はなかったが、7月に北部の河北省で、8月10日には広東省で感染者が出ている。

 専門家は寒くなるとウイルスの生存期間が延びるために、人への感染の機会が増えてくると警告している。

H7N9 flu harder to control and spreads faster than other strains  South China Morning Post  (香港) H7N9鳥インフルエンザウイルスの制御は困難、さらに他のウイルスよりも拡大速度が速い
 致死的H7N9インフルエンザは鳥インフルエンザとしては過去に例のない速度で拡大することが、香港の研究チームから発表された。
 この3月と4月に発生したH7N9鳥インフルエンザは、H5N1を含む他の鳥インフルエンザに比べようもないほどの速さで人に感染する。
 香港大学のYuen Kwok-yung 教授と共同研究者が明らかにした。

 研究チームはH7N9ウイルスとH5N1ウイルスを比較したが、H7N9ウイルスはより致死的で、より制御するのが困難なことを確かめた。

 研究者たちは、パンデミックを防ぐためには、本土の生きた家禽市場を閉鎖し、家禽の処分を行うなどの方法で、家禽におけるH7N9インフルエンザの発生を制御する必要があると警告している。

 研究結果は最新のランセットに掲載されたが、そこで著者らは、H7N9ウイルスの拡大速度は、家きんから人への感染速度、またはより迅速に診断できる検査法の存在に関係すると述べている。

 H7N9ウイルスもH5N1ウイルスも、人への適合性を高めていることが遺伝子学的に確かめられており、さらに人型リセプターへの結合能力と哺乳動物における増殖能力が高まっていることも確認されている。
 しかし。H7N9ウイルスはより迅速に家禽から人へ感染するようだ。

 著者らは現時点、ウイルスが持続的に人人感染を起こしている決定的証拠はないと語っている。

 家きんと人での感染拡大が予想されることから、著者らは家禽と人におけるH7N9ワクチンの開発が重要であると述べている。

Can a usable H7N9 vaccine be made? Research should offer clues soon CTV News (カナダ) H7N9ワクチンの実用化が近い


19日

Cambodian boy dies of bird flu Global Times  (中国) H5N1鳥インフルエンザで治療中のカンボジア少年死亡
 8月9日にH5N1鳥インフルエンザ発病が確認されたカンボジアの9歳少年が、昨夜死亡したとWHOが発表した。
 同国では今年度16人発病して10人が死亡したことになる。

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 合計
0 0 4(4) 2(2) 1(1) 1(0) 1(0) 1(1) 8(8) 3(3) 16(10) 37(29)


18日

Central government puts ALL states on bird flu alert following ... Daily Mail  (英国) インド中央政府、チャッティースガル州での(H5N1)鳥インフルエンザ発生により、全州に警報を発令
 3月のビハール州、そして現在のチャッティースガル州における家きんの間におけるH5N1鳥インフルエンザ発生により、中央政府は、デリーを含む全ての州に規則的監視を継続するように通知した。
 ・チャッティースガル州での発生がさらに拡大する懸念
 ・発生は養鶏場の不衛生な管理と鶏の健康チェックの不足
 ・さらにモンスーン強度になることで事態が悪化する可能性

17日

Study finds overlap of H7N9, H5N1 hot spots CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 中国におけるH7N9およびH5N1鳥インフルエンザ発生地域に共通性
 中国とオーストラリアの研究チームによる発表。米国CDCが発行している”再興感染症雑誌(Emerging Infectious Diseases)”に発表。
 H7N9およびH5N1鳥インフルエンザの人発生例が、中国東部の安徽省と浙江省の境界地域で多く発生していることを確認した。
 
 江蘇省南部と浙江省北部の境界にある太湖(大きな湖)の南東部と江蘇省南部の地域で、また安徽省と浙江省の境界領域でもある。

 研究チームは、両鳥インフルエンザのに対する感染者の感染経路に違いがあることにも注目している。
 すなわちH5N1鳥インフルエンザの場合は、仕事上直接家きんに接するか、または排泄物、尿に触れる機会が多い人々が感染している傾向があり、H7N9鳥インフルエンザの場合は、生きた家きん市場に出かけるなどの間接的な家きんとの接触により感染している例が多いとされる。

 研究チームでは、さらに調査を深めることで、感染危険因子が把握できる可能性があるとしている。


 訳者注:長江河口が近いから、太湖周辺にもウイルスを保有した野鳥が集まることが原因となるのだろうか?


16日

Nepal to cull 500000 chickens near Kathmandu to combat major bird flu outbreak ABC Online (オーストラリア) ネパール、カトマンズ周辺で50万羽の鶏を処分に
 H5N1鳥インフルエンザの拡大が続くため、ネパール周辺の養鶏場で50万羽の鶏が殺処分される予定。

Nepal steps up poultry cull to combat bird flu Fox News (米国) ネパール、鶏処分を拡大

10 teams deployed to cull fowls in Bhaktapur Himalayan Times (ネパール)ネパール、バクタプル地区へ鶏殺処分のために10チームが派遣
Nepal declares one part of capital as bird flu emergency zone ANINEWS ネパール、首都圏の1地区を鳥インフルエンザ緊急地区と宣言
Nepal steps up poultry cull to combat bird flu Pakistan Daily Times (パキスタン) ネパール、鳥インフルエンザ制御のために家禽処分を拡大

15日

 ネパール、H5N1鳥インフルエンザの鶏への感染が収まらず
Bird flu emergency declared in Nepal  India.Com Health  (インド) ネパール、鳥インフルエンザ緊急事態警報
 カトマンズ渓谷の3地区の1つのバクタプル(Bhaktapur)に鳥インフルエンザ警報を政府は発令した。
 鶏売買の禁止を含む、いくつかの対策にも関わらず(H5N1)鳥インフルエンザが家きんの間で発生し続けていることからの措置。
 緊急事態地域では50万羽前後の鶏、アヒル、ハトが処分される予定で、同時に卵や飼料、排泄物も処分される。
 緊急事態地域は3か月は維持され、バカタプルへの鶏の供給と外への搬送は禁止される。
 政府は農家に対しる損失の補償を行うとされる。

 バクタプルでは一か月間に40件以上の鳥インフルエンザの発生があり、他の2地区(ラリトプルおよびカトマンズ)では少なくとも10件以上が起きている。


  H7N9ウイルスは人の糞便で感染する可能性が示唆
H7N9 bird flu may be spread through human faeces, research suggests South China Morning Post
 (香港)  H7N9鳥インフルエンザは人の糞便で拡大する可能性:研究報告
 香港大と浙江省大学の共同研究。
 国際的医科学雑誌の臨床感染症雑誌(Clinical Infectious Diseases journal )に発表。

 12人の浙江省大学附属病院へ4月10日から23日まで入院した患者を対象としたが、半数は死亡した。
 死亡後の解剖(剖検)で6人の糞便中4人からH7N9ウイルスが検出された。
 血液、尿、各種臓器(肺、心臓、肝臓、腎臓、骨髄)からはウイルスは検出されなかった。

 2003年、香港でSARSが流行した際、アモイガーデン地区のマンションで329人がSARSに感染し、42人が死亡した。原因は水洗トイレの不備で、発生するエアゾル中にウイルスが含まれ、それで水洗トイレの排水管を介して多くの住民に感染したとされる。

 H7N9ウイルスも同様な経路で感染することは不明であるが、研究リーダーの香港大学のウイルス専門家であるユエン氏は、理論的にあり得ると信じている。
 「ウイルスの人人感染する効率は未だ低い」と同氏は語っているが、鳥の排泄物でウイルスが鳥の間に感染していることは疑われている、と強く主張している。

 人の排泄物は、感染対策として十分強化される必要があると、同氏は語っている。


 インドで初のMERSコロナウイルス疑い例報告

40-year-old man Mumbai's first suspected Gulf virus case Times of India  (インド) インド、ムンバイの40歳男性が初のMERS疑い例に
 ムンバイ市:40歳男性がサウジアラビアに35日間滞在した後、8月12日にインドに帰国後、発熱と進行性の肺炎のためにChinchpokliのカツルダ病院(Kasturda)に、8月14日午後に入院した。
 検査でH1N1インフルエンザが陰性だったため、MERSが疑われて隔離されている。
 タミフルを含む治療が行われ改善しているとされる。
 
 検査のために検体はプネの国立ウイルス研究所に送られている。

Indian City of Hyderabad Threatened by MERS and H7N9 Viruses iDigitalTimes.co.uk (英国) インド、ハイデラバドでMERSとH7N9ウイルスに対して脅威感が高まる
 アーンドラ・ブラデーシュ州のハイデラバド市は2009年のH1N1インフルエンザが大流行し多くの被害を出したことから、中東のMERSと中国H7N9インフルエンザが市内で大流行する脅威感が高まっている。
 当局では各国大使館に中国と中東から入国している人々のH1N1と上記2種類のウイルス感染に対するスクリーングを強化するように伝えている。


14日

No MERS cases during Ramadan  Saudi Gazette (サウジアラビア) ラマダン期間中、MERS発症者は報告なし

CDC tweaks MERS guidance; WHO notes fewer exported cases  CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 米国CDC、MERSガイダンスを小改訂: WHO、MERSのサウジ外への輸出例がほとんどないことを指摘

 米国CDCは12日、医療機関でのMERSコロナウイルス感染疑い者の評価方法についてのガイダンスを小改訂した。
 新ガイダンスでは臨床的および疫学的クライテリアに合致するMERS疑い例は、MERSコロナウイルスの検査と同時に他の病原体検査を行うことを推奨し、さらに別な病原体による感染が診断された例でも、MERSコロナウイルスの検査が必ずしも不必要とは言えないとしている。
  CDC症例定義

  CDC新ガイダンス

 WHOとヨーロッパCDCがMERSに関する情報を更新した。
 WHOはアラビア半島で新規のMERS患者が報告され続けているが、6月以降アラビア半島外への感染者輸出例は報告されてないとし、特にラマダンの期間に多くの巡礼者がサウジアラビアに集まったにも関わらず感染者が国外で報告されてないことを強調した。
 また同機関は、ラマダンの期間にサウジアラビア当局が監視態勢を強化したことと、巡礼者の中から感染者が出なかったことを報告している。

 しかしWHOはMERSコロナウイルスの潜伏期間は10日間、またはそれ以上あるとし、ラマダンが終了したのが8日であることから、各国はさらに警戒態勢を続けることが必要であるとしている。

 WHO MERSコロナウイルス状況更新

 ヨーロッパCDCは最近の研究でMERSコロナウイルスの抗体がオマーンのラクダ多数から検出されたことを報告したが、評価に関しては保留している。
 初期の研究で、コロナウイルスは多くの動物に感染することが分かっており、ラクダの新生児が感染すると重症化することも知られているとし、今回の研究結果はMERSコロナウイルスと他のコロナウイルスの交差反応であることが除外できないとコメントしている。

 ヨーロッパCDC声明
 

13日

 ラマダン期間中、サウジを訪れた500万人以上の巡礼者の間でMERSの発生は報告されなかった
No case of new Coronavirus or any other epidemic diseases during the holy ... Bahrain News Agency (バーレーン)  サウジのラマダン月の間、新型コロナウイルスおよび他の感染症の発生は報告されてない
 サウジアラビア保健省はラマダンの期間(7月10日~8月7日)、メッカやメディナを訪れた500万人以上の巡礼者の間で新型コロナウイルスや他の感染症に発生は見られなかったと発表した。

 保健省がメッカやメディナの医療機関を介して提供した医療サービスに、14万6594人が受診したとされる。


 カンボジア、H5N1鳥インフルエンザに2小児が感染
Cambodia reports two new human cases of bird flu Xinhua (中国、新華社) カンボジア、2名のH5N1鳥インフルエンザ感染者を報告
 カンボジアとWHOは共同声明でH5N1鳥インフルエンザで2名の感染が確認され、同国で本年度確認されたH5N1感染者数が16人となったと報告した。

 1人は9歳少年で、北西部のバタンバン省に住み、発熱、咳、嘔吐、腹痛、呼吸困難で8月4日に入院し、先週金曜日(9日)にH5N1ウイルス感染が確認された。状態は安定しているとされる。

 もう1人は南部のカンダル省の5歳少女で9日にプノンペンの病院に発熱、咽頭痛、腹痛、下痢、呼吸困難で入院し、同日遅くにH5N1鳥インフルエンザに感染していることが確認された。
 タミフルで治療されているが重体とされる。

 声明によると2人とも、死亡または病的家禽に発病前に接触していたとされる。

 保健大臣はH5N1鳥インフルエンザはカンボジアで脅威でありつづけ、特に小児が感染しやすく危険性が高いとコメントしている。
 小児が家禽のそばで遊ぶことが多いことから感染する率が高いと説明している。

 カンボジアは本年H5N1鳥インフルエンザの人発病数が、2004年以来最も多く、これまで通算37人発病し、28人死亡しているが、今年度だけで16人が発病、生存者は5人に過ぎない。

 *訳者注:カンボジアでのH5N1鳥インフルエンザは小児での感染報告が多く、致死率も非常に高い。発表されるときは同時に複数例が多いが、居住地は離れている。偶然複数例が確認されるのか、それとも実際にはさらに多く発病しているのか気になるが、詳細は不明である。

 カンボジアにおけるH5N1感染者数の推移

 データはWHO統計に基ずくが、今年度の死者数は新華社通信の情報を基にしている。
 ( )内は死者数
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 合計
0 0 4(4) 2(2) 1(1) 1(0) 1(0) 1(1) 8(8) 3(3) 16(9) 37(28)

China Reports 44th Death from H7N9 Bird Flu Voice of America (米国) 中国、44人目のH7N9死者を報告
 中国国営通信の新華社は河北省でH7N9鳥インフルエンザを発症した61歳男性(正しくは女性:訳者)が多臓器不全で死亡したことを発表した。
 患者は7月20日にH7N9感染が確認されていた。

 浙江省の家禽業者からH7N9抗体が検出
Blood samples hint at silent H7N9 in poultry workers CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 浙江省の家きん業者でH7N9鳥インフルエンザ抗体が高率に検出。
 
中国チームの研究。Journal of Infectious Diseases.(感染症雑誌)に発表。

 浙江省の3都市における396人の家きんと接している業者の鼻咽腔スワブと血液を採取。
 スワブからはウイルスは検出されなかったが、6.3%でH7N9ウイルスに対する抗体が検出された(HI検査で80倍以上)。

 以前に周辺4省で行った調査では、家禽業者から抗体は見つかっていなかったので、今回のデータから、その後に家禽から業者が感染したものと考えられている。


 香港専門家チーム、広東省の当局者たちと意見交換
H7N9 could jump in China: expert Hong Kong Standard (香港) H7N9ウイルス、中国で拡大する可能性:専門家警告
 香港大学のウイルス専門家であるレオ・プーン(Leo Poon)博士は、適切な対策を取らなければ、この冬に中国本土でH7N9ウイルス感染者数が増加する可能性があると警告した。

 広東省当局は週末に同省初の感染者を報告している。
 プーン博士によると、ウイルスに感染した鳥は無症状で発病しないことが厄介な問題としている。

 香港から病院当局と保健局の代表たちが広州市に到着し、本土の関係者たちと最近の状況を話し合う予定となっている。

12日

 国連、MERSコロナウイルスの人感染に対するラクダ介在説に懐疑的コメント
UN organisation: Not enough evidence to pinpoint source of MERS virus 7DAYS (米国) 国連:MERSコロナウイルスの人への感染源を特定するには十分な証拠ではない
 国連のFAO(国連食糧農業機関)は国連での記者会見で次のようにコメントした。

 オマーンのラクダでMERSコロナウイルスの抗体が検出された事実は、必ずしも人の感染にラクダが媒介しているという証拠にはならない。
 「未だ人がどのようにしてウイルス感染しているか不明であり、さらにウイルスがどこから来たかも分かっていない。我々はウイルスの間違いない源を同定していない。ウイルス源の同定と人への感染および拡大メカニズムを確認することが、人への感染および他の国への拡大のリスクを減らすために必要だ」
 FAO長官のジュアン・ルブロー氏が語った。



 管理人雑感
 広東省で女性がH7N9に感染して重体となっている。家禽処分場で働いていたことから、感染鶏から感染したものだろう。
 H7N9ウイルスが感染しても鶏は無症状と考えられるから、人が鶏からのウイルス感染を防ぐのは非常に難しい。
 今回の女性も入院してからルーティーンに行われている検査でウイルスが検出された。
 H7N9ウイルスが広東省に接する香港に入ってきているのかどうかは、人での発病者が見つかることで確認される。全ての鶏のウイルス検査を行うことは不可能であるが、本土からの輸入鶏の検査は一層強化されているようだ。

 サウジアラビアに隣接するオマーンのラクダから、MERSコロナウイルスの抗体が高頻度で見つかった。
 現在、サウジのラクダでも検査中とされる。
 ラクダがMERSコロナウイルスの感染源の可能性があっても、実際に人にどのように感染しているのかは不明である。
 人が具体的に、どこで、どこからウイルス感染を受けているのか分からない限り、感染対策は不可能であると、WHOの広報官がコメントしているが、それは中国のH7N9と同じように本質的問題である。中国のH7N9は市場に感染した鶏がいるが、その鶏がどこでウイルスに感染しているのかはいまだに謎となっている。

 MERSコロナ、そしてH7N9、正体が未だ見えないだけに、寒くなる秋にどのような姿を現すのか不気味である。
 インフル、風邪、そして上記2種類のウイルス感染の鑑別が困難であることに、どのように対処すべきか、緊急に検討すべき課題である。
 発熱患者に、とりあえず、風邪ですね、とは簡単にいえない状況になると医療機関は混乱する。
 中国はよくやっていると思う。
 
 国内のマスコミは中国の医療機関の体制を取材報道する必要がある。
 香港では以前から警戒態勢が敷かれている。

 未だに中国や香港の医療機関の実情を知らないままに、鼻で笑って小ばかにする医師が国内には多いが、それは大変な間違いである。そういう人たちに限って、MERSやH7N9に関してほとんど知らないし、関心もない。

 香港
  H7N9鳥インフルエンザに関してのマスコミを介して情報発表は世界で一番早い。
   プレス発表ページ

  MERSに関しては特設ページで詳細に情報と予防法などを掲載している。
  MERSページ

11日

広東省、感染疑い女性のH7N9感染が確認
Guangdong confirms woman infected with H7N9 Xinhua (中国、新華社通信) 広東省、H7N9感染女性を確認
 広東省CDCが確認していた検体でのH7N9ウイルスが、北京のCDCでも9日確認された。
 接触者調査で異常者は見つかっていないが、患者の息子が微熱を呈していた。しかしウイルス検査で陰性とされる。

 広東省保健局の局長補であるLiao Xinboは、疫学調査の後に、広東省は未だ人の散発的H7N9感染の恐れ、および人人感染の可能性を除外できないかもしれないとコメントを出している。

H7N9-infected Woman Confirmed in Guangdong Women of China (中国、全中国女性協会) 広東省でH7N9鳥インフルエンザに女性が感染
 1週間に及ぶ発熱で発症。
 広州大学病院に収容。重体であるが意識はあるとされる。
 長期間、家禽処理場で働いていた。

 中国本土で134人の感染者が確認、44人が死亡している。

China's Guangdong Province Confirms Bird-Flu Case Wall Street Journal (米国) 中国、広東省で鳥インフルエンザ感染者を確認
 先にH7N9感染疑い例として報告されていた広東省の51歳女性が、公式に感染者として中国当局から発表された。
 H7N9鳥インフルエンザの再燃および香港他への拡大が懸念される。
 当局の発表では100人近い接触者調査では、ウイルス感染者はいない模様とされる。ウイルス検査を行っどうかは不明。

 香港は国境における監視態勢を強めている。

10日


 中国、広東省でH7N9感染疑い者が確認
 隣接する香港が警戒

   入院患者のルーチン検査で発見


Chinese woman hospitalized with suspected H7N9 infection CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 中国女性、H7N9感染疑いで入院
 広東省の保健局は本日51歳女性の呼吸器検体でH7N9ウイルス感染が陽性であることが確認され、さらに確認のための北京のCDCに検体を送ったと発表した。

 女性は恵州市の家きん作業員で、家禽との接触の既往があると香港の健康保護庁(CHP)は発表している。
 中国のH7N9ウイルスの人への感染は、感染源が未だ明確になっていないが生きた家きんがもっとも可能性が高いと言われている。

 広東省の市場では家きんからH7N9ウイルスが検出されたことはあるが、人での発病例はこれまでなかった。もし今回の疑い例が確定されると広東省で初の感染者となる。

 広東省の疾病対策センター(CDC)の発表によると、女性は入院中にルーチン検査でウイルス感染が確認されたという。
 国営通信の新華社によると女性は重体とされる。

 これまで女性と密接に接触した36人の検査では感染者は出ていないとされる。

 今回の発表は、7月20日に河北省の61歳女性の感染発表以来である。

 *訳者注:インフルエンザ様疾患、または肺炎様疾患で入院している中にH7N9ウイルス感染者が存在している。中国の医療機関の全てで検査がルーチン化されているか不明であるが、これからインフルエンザシーズンを迎える中、警戒態勢はさらに厳しくなる。

China reports new suspected H7N9 human infection Xinhua (新華社) 中国、H7N9人感染の疑い例を報告
 H7N9感染疑い例が9日、広東省から報告された。
 広東省当局の発表によると、女性患者からのサンプルで6日にウイルスが検出された。
 検査は恵州市の疾病管理センター(CDC)で行われた。
 検体はその後広東省のCDCでも検査されたが、陽性は確認された。

 女性は長年家禽処理場で働いていた。
 現在重体とされる。

Suspected bird flu in Guangdong puts Hong Kong on alert South China Morning Post (香港) 広東省でH7N9鳥インフルエンザ疑い例が発症、香港警戒態勢
 広東省恵州市の51歳女性がH7N9鳥インフルエンザを発症した可能性があり、検体が確認のために北京のCDCに送られた。
 本土の報道機関によると女性は家禽の処理場に勤務しているとされる。

 香港市の健康保護管理センターによると、本土の担当局から疑い例が発生したことが報告され、もし確認されると香港にもっとも近い地域での発生となることから警戒が必要という。
 
 もし恵州市の疑い例が確認されたなら、香港から調査チームが派遣される予定とされる。


Camels May Be Source Of Deadly Coronavirus Voice of America (米国) ラクダが致死的コロナウイルスの感染源の可能性

Researchers Suspect That Camels Are Linked to a Middle East Virus  New York Times (米国) 研究チーム、ラクダがMERSウイルスの感染源の可能性を示唆


9日

 ラクダがMERSコロナウイルスの人への感染源の可能性が示唆。オマーンのラクダから抗体が検出
 検体提供を拒否したサウジアラビアとアラブ首長国連邦のラクダでの調査が必須。
 オマーンでの人のウイルス感染の有無の調査も必要


外務省ページから


Camels now top suspects in spread of deadly MERS virus  Arab News (サウジアラビア) MERSコロナウイルスの拡大はラクダが最も疑わしいとの研究発表
 研究者たちは、謎のMERSコロナウイルスの人への感染源がラクダかもしれないとする、興味ある研究発表をした。

 予備的研究でヨーロッパの研究者たちは”ヒトコブラクダ”の血中にMERSコロナウイルスの抗体の痕跡を確認した。ウイルスそのものを確認はしていない。

 中略

 WHOは研究結果を重大な進展としているが、多くの感染者は動物との接触した既往はないことから、さらに別なステップが人への感染に関与しているはずであるとしている。
 「たとえウイルスの存在場所が分かったとしても、それらウイルスがどのようにして人に感染したか我々は分かっていない」、とWHO広報官のグレゴリー・ハートル氏はコメントしている。

Mers coronavirus: Dromedary camels could be source BBC News  (英国) MERSコロナウイルス:ラクダが感染源の可能性
 
 スペイン、カナリオス諸島の105頭のラクダのうち15頭からMERSコロナウイルスに対する弱い抗体を検出。一方、オマーンからの50頭のラクダ全てから高力価の抗体を検出。この事実はごく最近ウイルスにラクダが感染していることを示唆している。
 オマーンのラクダ全てで高力価の抗体が検出されたことは、少なくともオマーン国内のラクダの間で感染が広がっていることを示唆している。
 カナリオス諸島およびオマーンでは人の感染者は報告されていない。
 人の感染者が多数出ているサウジアラビアのラクダでの検査が必要と、研究チームは述べている。

 Lancet論文


Blood study suggests camels could be MERS-CoV carriers CIDRAP  (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) 血清学的分析、ラクダがMERSコロナウイルスのキャリアーである可能性を示唆
 今回のMERSコロナウイルス流行に動物がウイルス媒介として存在している高い可能性が初めて示唆。
 詳細は略。

Camels From Oman May Be Transmitting Deadly Coronavirus  Bloomberg  (米国) オマーンのラクダが致死的コロナウイルスを媒介している可能性
 オランダと国際的研究者による研究論文がLancetに発表された。

 オマーンの”ヒトコブラクダ”の血液検体から、調べられた50頭全てからMERSコロナウイルスに対する中和抗体が高力価で検出された。
 他にスペインのカナリオス諸島のラクダの14%でも力価は低いながらも抗体が検出された。

 カナリオス諸島のラクダは15世紀にアフリカから輸入されていたが、口蹄疫の危険性から現在は輸入禁止となっている。
 しかしアラビア半島のラクダは現在もアフリカから輸入されている。

 南アフリカのコウモリからMERSコロナウイルスに近いコロナウイルスが検出されているが、コウモリから直接人が感染している可能性は低く、さらに別に人の感染源となっている動物の存在が疑われていた。

 サウジアラビアのラクダで同様の検査が必要と考えられるが、今回の研究では同国やアラブ首長国連邦からは検体採取の許可が得られなかった。

 以下の構図が仮説として成り立つ可能性。
 アフリカのコウモリ->アフリカのラクダ->中東へのラクダ輸出->人への感染源

Camels May Transmit New Middle Eastern Virus Science AAAS  (国際) ラクダが新型コロナウイルスを伝搬する可能性が示唆
 先に南アフリカのコウモリからMERSコロナウイルスに類似したウイルスが分離されたが、コウモリから人が直接感染している可能性は低いと考えられている。人へウイルスを媒介している動物が他にいる可能性から多くの調査が行われてきた。
 今回国際チームが、許可が得られなかったサウジアラビアやカタール以外の国のラクダや牛などの動物から血液検体を入手して、その中のMERSコロナウイルスの表面にある突起に対する抗体の存在を確かめた。
 抗体の特異性を確認するために、他にSARSウイルスや人に感染するコロナウイルスのOC43に対する抗体も調べた。

 その結果、驚くことにオマーンのラクダから得られた50検体全てで抗体が検出されたという。
 ラクダは全てメスでレース用ラクダで、現在は引退して繁殖用に飼育されている。

 オマーンのラクダ全例から抗体が検出されたことから、多くの専門家は重大な発見とコメントしている。
 このデータからさらに人々が実際に感染しているサウジアラビアでのラクダの調査が重要と考えられる。

 研究論文は本日のLancet(ランセット)に掲載。

 *訳者注:7月23日の情報で、OIEはラクダがMERSコロナウイルスの感染源である可能性を否定している。CIDRAPニュース。
 {ラクダがMERSコロナウイルスを人に媒介している懸念がもたれてきたが、OIE( World Organization for Animal Health (OIE) )はそのような証拠はないと発表した。}
 ラクダ説は今回の研究で重要視されるようになったが、いまだ不明な問題も多い。

Coronavirus spreading in Middle East may be linked to camels Toronto Star (カナダ) 中東で拡大しているコロナウイルスはラクダ由来の可能性
 オランダの研究チーム。ランセット(Lancet)に発表。

 スペイン、チリ、オランダ、およびアラブ首長国連邦とサウジアラビアに隣接するオマーンからラクダを含む各種の動物の血液を入手。その中にMERSコロナウイルスに対する抗体が存在するか分析した。
 驚くことにスペインのラクダの14%、オマーンの全てのラクダで検出。

  アラビア半島には160万頭のラクダがいると推定されている。

 ラクダがMERSコロナウイルスの発生源の可能性が示唆されたが、実際にサウジアラビアのラクダからの検体で分析されていないことや、多くの人々がラクダに接している状態で、必ずしも感染していない事実などから、さらに今後の調査が必要とされる。

Scientists to create mutant H7N9 bird flu to gauge risk of lethal pandemic Express.co.uk (英国) 研究者たち、H7N9鳥インフルエンザウイルスのパンデミック発生の可能性を予知するために、試験管内変異実験を行う予定

Bird Flu Researchers Push To Make Virus More Deadly Iowa Public Radio (米国) 鳥インフルエンザ研究者、より致死的ウイルスの作製を企画
 世界のもっとも有名な科学雑誌のNatureとScienceのレター欄に、研究者たちがH7N9ウイルスをより致死的に変異させる実験を行うとの発表を行った。
 H7N9ウイルスがどの程度の変異でパンデミックを起こすか予知するのに重要な実験とされる。


8日


 サウジアラビアのナースにおける無症状および軽症MERSの分析報告-院内での患者からの感染

Report profiles mild MERS cases in Saudi nurses
 CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビアのナースにおける軽症および無症状MERSウイルス感染症の分析

 2人のサウジアラビア研究者と1人の英国人研究者による報告。New. Engl. J. Med.のレター欄に発表。

 7人のナースが感染。2人は無症状で5人は軽症。軽症者は治療を要しなかった。
 感染したナースは明らかに周辺にウイルスを拡大しなかった。
 
 ナースたちは患者と接したことからウイルスのスクリーニング検査で感染が把握された。咽頭スワブをPCRでチェック。

 7人のナースはMERSコロナウイルス感染者とある程度のレベルでの接触があったが、6人は患者から飛沫物がエアロゾール状で出る操作に従事した(気管分泌物の吸引:訳者)。
 彼らの感染予防態勢は完全ではなく、何人かは完全に飛沫物を浴びていた。
 またナースたちは動物との接触、および地域社会での患者との接触の既往はなかった。

 著者たちはナースたちから周辺へのウイルス感染は起きなかったとしているが、今週、他の雑誌に発表された論文では、別な症状で入院した男性が院内でMERSコロナウイルスに感染した事例が報告され、無症状、または軽症患者がウイルスを周辺に感染させている可能性が示唆されている。

 レターでは医療担当者の無症状、および軽症感染症を検出するためにも迅速検査キットの開発が必要であると述べている。


 ベトナムでもH5N1鳥インフルエンザが家禽の間で再発生

Bird flu reoccurs in quails in Tien Giang Province   SGGP (ベトナム) チエンギアン省でH5N1鳥インフルエンザが再発生

H5N1-infected quails destroyed in Tien Giang   VietNamNet Bridge (ベトナム) チエンギアン省でH5N1鳥インフルエンザに感染したウズラが大量に殺処分
 数か所の農場でウズラの間でH5N1鳥インフルエンザが発生したために、この一か月間に26000羽以上のウズラが殺処分された。

試験管内作製H7N9ウイルス変異実験を計画

Scientists to make controversial mutant forms of deadly new bird flu to assess ... Fox News (米国) 科学者、H7N9ウイルスのパンデミック能力を評価するために、問題ある変異ウイルス作製実験に

Bird flu researchers want to create deadly virus in lab USA TODAY (米国) 鳥インフルエンザ研究者、H7N9ウイルスの試験管内変異実験を予定

Scientists plan lab-made bird flu  Courier Mail  (オーストラリア) 科学者、H7N9ウイルス変異株の試験管内製造実験に
 AFP

 オランダのロン・フーシェ教授と、香港、英国。米国の21人の研究者たちが、H7N9ウイルスの変異株を作製し、ウイルスがどのように哺乳類で拡大し、また薬剤抵抗性を獲得するかを分析する実験計画を発表した。
 これらの計画は世界的科学誌である、ScienceとNatureのレター欄に掲載された。

 フーシェ教授は、このような機能獲得型研究は、ウイルスの危険性を予知するためには必須であるとしている。

 こうした研究を世界に公表し了解をえることで、世界中の研究者たちが類似の遺伝子組み換え実験を行うことになるとしている。

Scientists to make mutant forms of new bird flu to assess risk  Reuters  (国際) H7N9鳥インフルエンザウイルスの変異ウイルスを試験管内で作製-パンデミック予知のために
 ロイター

 オランダ、エラスムス医学センターのウイルス学者、ロン・フーシェ教授と、米国ウイスコンシン大学と東京医科研の河岡義裕教授が、H7N9ウイルスの変異ウイルスを作製し、現在のウイルスがどの程度変異すればパンデミックを起こすようになるかを確認する実験を行うと発表(Narure紙とScience紙)。
 両ウイルス学者の計画によると、H7N9ウイルスが容易に人に感染するようになると、同ウイルスのパンデミックを起こす危険性は飛躍的に高まるとし、現ウイルスのパンデミックを起こすために不足している遺伝子を確かめることにより、そのパンデミック発生の危険性を予知することとしている。

 このような実験は”機能獲得型”研究(gain of function" (GOF) research)と呼ばれ、ウイルスがどのような遺伝子を獲得したら、人に容易に感染するようになりパンデミックを起こすか確かめるものである。

 過去2年間に上記両研究者がH5N1鳥インフルエンザウイルスの変異実験を行い、それをそれぞれNatureとScienceに投稿したことから、実験の危険性を巡って世界的大きな論争が起きた。
 
 今回の実験計画も多大の論争が起きる可能性がある。

 インフルエンザ専門家はウイルスの脅威に対策を整えるために、このような実験は重要だという。
 英国のインペリアル大学のインフルエンザ専門家、ウエンディー・バークレー(Wendy Barclay)は、眼鏡の合わない人に適合した眼鏡を用意するのと同じこと、と表現している。
 
 現在H7N9ウイルスによる人の発生数は減少しているが、それは生きた家禽市場の閉鎖と、温暖な気候が到来したせいと説明している。
 多くの専門家は秋に再び流行が起きる可能性があると考えている。


7日

 中国の研究チーム、H7N9ウイルスが人人感染する能力を保持していることを証明

Bird flu strain in China 'passed between humans' BBC News (英国) 中国の鳥インフルエンザウイルス、人の間で感染した事実が確認
  British Medical Journal (英国医師会雑誌)掲載論文の紹介。

 中国で、32歳女性が父親からH7N9鳥インフルエンザウイルス感染し、両者とも死亡した事例の医学的解析。中国の研究チームが発表。

 3月に発生した事例。
 60歳の父親が家禽市場で買い物をした後、H7N9鳥インフルエンザを発症し、病院に入院。
 看病にあたった32歳娘が、父親と最後に接触した6日後に発病した。
 二人とも多臓器不全で死亡した。
 二人から分離したウイルスの遺伝子構造はほとんど一致していて、娘は父親から直接感染したことが確認された。

 これまでH7N9ウイルスは家禽との直接的接触以外で感染した事実は確認されていなかった。
 しかし研究者たちは、この事実はウイルスが変異して人に感染しやすくなったことを必ずしも意味していないと強調している。

 
Chinese find 1st evidence new bird flu spreads from person to person, though ... Washington Post (米国) 中国研究チーム、H7N9鳥インフルエンザウイルスが人人感染する証拠を初めて確認、しかし容易に感染はしない
 H7N9ウイルスが人人感染することがあることを研究チームは確認した。

Evidence suggests new bird flu spread among people USA TODAY (米国) 新型鳥インフルエンザ(H7N9)が人人感染することを示唆する証拠が得られた
 AP

 中国の研究チーム。英国医師会雑誌(BMJ)に発表。

 H7N9で死亡した父親と娘の家族と親しい友人達にインタビューを行って、ウイルスがどのように人に感染していたかを確認。

 60歳の父親は家族のために6羽の生きたウズラを購入。その後H7N9鳥インフルエンザを発病して死亡。
 看病していた32歳の娘は数日後に発病して一月後に死亡。
 
 人人感染のエビデンスとなるが、血縁関係にある人同士の感染は遺伝的要素が関与している可能性もあるという意見もある。
 H5N1鳥インフルエンザでも人人感染のエビデンスはあるが、全て血縁関係にある親族間で起きている。

 インド、ネパールでのH5N1鳥インフルエンザの発生は住民に脅威を与えている

Bird flu virus not found in humans E Kantipur  (ネパール) カトマンズ、H5N1ウイルスは人に感染していない
 国立公衆衛生研究所は、H5N1鳥インフルエンザが鶏で発生している地域の11人の住民を対象に喀痰中のウイルス検査を行ったが、H5N1ウイルスは検出されていないと発表した。
 ウイルス感染予防の啓発を強化している。

 感染鶏からウイルスが目からも入ることを警告



National Centre for Disease Control to assess bird flu threat in Chhattisgarh Times of India (インド) インド、国立疾病対策センター(CDC)、チャッティースガル州のH5N1鳥インフルエンザの脅威を把握
 人での感染例は出ていないが、州保健局は州内の全医療官に人での症状発現に十分監視するように通達をだした。
 また国立疾病対策センターから専門チームが招聘された。

 保健局の保健サービス長官は、人での発生に関する噂に惑わされないように警告している。

6日

 ネパール、カトマンズでの家きんにおけるH5N1鳥インフルエンザ発生は過去に類をみない規模
Feature: Bird flu outbreaks scare residents of Kathmandu Valley Xinhua (中国、新華社) カトマンズの住民にH5N1鳥インフルエンザの脅威
 過去21日間にカトマンズ周辺で32件の養鶏場でのH5N1鳥インフルエンザ発生が起きている。カトマンズ渓谷の住民の生活が脅かされている。
 
 鳥インフルエンザの発生は過去に類をみない規模のもので、行政と家きん業者が互いに責任を押しつけ合っている。
 またインドとの国境における監視体制がおざなりになっていることも指摘されている。


 MERSコロナウイルスの感染源として無症状感染者が実は多い可能性
Saudi patient caught MERs-CoV virus from unknown source in hospital  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) サウジアラビアの患者、病院内でMERSコロナウイルスに感染するも感染源は不明-軽症および無症状感染者からのウイルス感染の危険性がある
 2013年2月と3月に発生したMERS患者の感染源の分析。サウジアラビアの研究チーム。国際感染症雑誌(Int J Infect Dis)で発表。

 51歳男性が背部痛で入院。その2週間後にMERS様症状、11日後に多臓器不全で死亡。
 ウイルス検査はされてないものの症状からMERSは間違いないが、MERSの潜伏期は長くても2週間以内であることから、院内で感染したと推定。
 続いて39歳と40歳の兄弟がMERSを発症。
 この兄弟は他の家族に比べて先の発病者との接触頻度は少なかった。
 他の家族からの発症者はいない。
 病院内外の患者と接触してMERSを発症した人はいない。

 著者らは認識されていない、または無症状のMERSコロナウイルス感染者と接触して発病する事例が、実は多いのではないかと推定している。

 Int J Infect Dis abstract
 

Poultry outbreaks of H5N1 spread in Nepal, India  CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症情報センター) ネパールとインドの家きん農場でH5N1鳥インフルエンザが発生
 昨日当ページで紹介内容とほぼ同じ。


5日

 オランダの農場で弱毒性のH7亜型株鳥インフルエンザが発生
Bird flu detected on Dutch poultry farm Xinhua   (中国、新華社) オランダの農場で鳥インフルエンザが発生
 オランダのツーム( Tzum)の農場(9000羽飼育)で鳥インフルエンザが発生したとオランダ経済省が発表した。
 人への危険性はない弱毒性のH7亜型株と推定されている。

 同省によるとオランダの農場での鳥インフルエンザ発生は今年度4回目とされる。

 *訳者注:H7亜型株のいくつかは鶏などへの感染が比較的多く見られ、H7N3、H7N2株は稀に人へも感染することが知られている。H7N7株はヨーロッパで2003年に死者も出ている。
 今年中国で発生しているH7N9亜型はこれまであまり知られていなかったが、ダークホース的な出現と人への感染力、さらに致死力で警戒されている。そうした意味でもH7亜型鳥インフルエンザウイルスは要注意と考えられる。

 
 インドでもH5N1鳥インフルエンザが家禽農場で発生
Chhattisgarh sounds alert on bird flu Daily News & Analysis  (インド) インド、チャッティースガル州でH5N1鳥インフルエンザ警報
 チャッティースガル州、ラージナーンドガーオン県の家禽農場で鳥インフルエンザが発生し家禽が死亡したことから、同州の保健当局は警報を発したと、農業家畜省大臣が発表した。
 ウイルス検体はボッパールの研究所に送られウイルスが同定されたという。
 
 *訳者注:ウイルスに関してH5N1という表現はないが、家禽が死亡していることと、警報を発したことからH5N1鳥インフルエンザであると考えられる。




 ネパールでH5N1鳥インフルエンザ警報

Bird flu confirmed in five more poultry farms of Bhaktapur E Kantipur (ネパール) ネパール、バークタプル地区の家禽農場5か所でさらにH6N1鳥インフルエンザが発生

Bird Flu Alert in Nepal GroundReport  (国際) ネパール、鳥インフルエンザ警報
 ネパール政府はカトマンズ周辺地域での鶏の売買を禁止した。
 カトマンズでの7月16日以来、17日間で16件の(H5N1)鳥インフルエンザの養鶏場での発生に基づいた措置である。期間は1週間。
 H5N1鳥インフルエンザウイルスが人へ感染することを予防するためとされる。
 この2週間、カトマンズだけで当局は31194羽の鶏を処分し、28172個の卵、および7715kgの飼料が処分されている。
 昨年は国全体で131632羽の鶏が処分され、378350個の卵、そして7515kgの飼料が処分されている。


4日

3日

MERS発生国と感染者数及び死者数
(2012年4月から2013年8月2日現在)

 大多数は2013年4月以降

感染者数(死者数)
フランス 2 (1)
イタリア 3 (0)
ヨルダン 2 (2)
カタール 2 (1)
サウジアラビア 74 (39)
チュニジア 2 (0)
英国 3 (2)
アラブ首長国連邦 6 (1)
合計 94 (46)


MERS Spreads in Saudi Hospitals dailyRx  (国際) MERS、サウジアラビアの病院で拡大

Health workers among latest MERS cases www.worldbulletin.net (国際) 医療担当者がMERSに感染

WHO Advised of Additional MERS-CoV Cases Infection Control Today  (国際) WHO:新たなるMERSコロナウイルス感染者を報告
 WHOは検査で確認された,MERS患者が3例、サウジアラビアから報告されたと発表した。

 最初の患者は67歳女性でリヤドに住み、いくつかの基礎疾患を保有している。7月25日に発症し、重体となっている。感染源が不明とされる。
 他の2名は女性の医療担当者で。それぞれアシル地区とリヤドに住んでいる。
 両名とも中等症で患者と接触していた。

 WHOは各国の保健担当者に重症急性呼吸器感染症(severe acute respiratory infections (SARI) )には十分警戒するように伝えている。
 さらに中東から帰国してSARIを発症した場合は、SARSコロナウイルスの検査を行うべきとしている。
 検体は可能ならば下部気道から採取すべきとされる。


2日


 サウジアラビアで新たに3例のMERSが確認、2名が医療担当者

Three new cases of MERS virus confirmed in Saudi: WHO Fox News (米国) WHO発表:サウジアラビアでMERS3名が確認
 WHOが1日(現地時間)、3名のMERS発病者がサウジアラビアで確認されたと発表した。
 
 1人はリヤドの67歳女性で基礎疾患を合併している。
 感染源は不明となっている。

 残りの2人は女性医療担当者でMERS患者と接触した既往がある。

Two health workers among latest Saudi cases of MERS virus Reuters (国際) サウジアラビア、2名の医療担当者がMERS発病
 1日(現地時間)WHOは、サウジアラビアから3人のMERS発病者が報告され、そのうち2名が医療担当者であることを発表した。
 サウジアラビアのアシル地区(Assir)と首都リヤドの女性医療担当者2名がMERSを発病したが比較的軽症であるが、もう1名はリヤドで発病しているが重症であるとされる

 訳者注:最近のサウジでは医療担当者が感染する事例が報告されだしているが、感染者のケアに当たる人々が感染するようになると、ウイルスが広範に拡大する危険性がある。10年前の香港やトロントでのSARSがそうだった。

1日

 サウジアラビア保健省MERS情報更新 リヤドとアシルで3名の感染者が確認

 首都リヤドで67歳女性が重体となりICUに収容されている。いくつかの基礎疾患を保有している。
 他にリヤドとアシル地区で2人が発病。症状は比較的軽く安定している。

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