2013/10/31

 
エジプトでMERSで女性が死亡したという情報があったが、政府は否定した。また他に複数の感染疑い者がいるとの地元メディアの情報があるようだが、これらは”うわさ”として政府は否定している。
 性状不安定な中東では、正しい情報を得るのも難しいようだ。

 中国の研究チームが、SARSコロナウイルス(2003年に中国から世界的に流行)に非常に遺伝子が類似したコロナウイルスを、中国のコウモリから分離した。
 当時ハクビシンから類似ウイルスが検出されたが、ウイルスは元々コウモリを感染宿主としていることが示唆され、また分離ウイルスは人の培養細胞で増殖し、SARSコロナウイルスのヒト細胞リセプターを介して感染することから、SARSコロナウイルスは容易にコウモリから人へ感染することが示唆された。

 中東のMERSコロナウイルスもコウモリから類似ウイルスが見つかっており、コウモリが危険なコロナウイルスを人に媒介している可能性が指摘されている。
 日本のコウモリもコロナウイルスを保有していて、MERSウイルスに類似していることが以前に報じられている。

 
2013/10/30


 サウジアラビア隣接のオマーンでMERS感染者が確認された。
 国外から入国した感染者と接触して発病したと推定されている。
 MERSコロナウイルスは少しづつ拡大しているようだ。


 フランスでサウジアラビアからの帰国者がMERSを発症している疑いがもたれている。
 フランス北部の病院に隔離され、現在ウイルス検査中とされる。
 先日行われていたメッカ大巡礼の参加者かどうかは知らされてないが、もしそうであるなら、今後各国で感染者が見つかる可能性がある。

 インフルエンザ(H3N2)が少しづつ出始めている季節に厄介なことになる。
 日本国内は大丈夫だろうか?
 サウジ帰りで風邪気味にも関わらず検査をうけてないで市中を出歩くとウイルスが勝手に飛び交いだすことも。

 *今朝の最新情報ではウイルスが陰性だったとされる。

2013/10/29

 特にパンデミック関連の新規情報はないようだ。
 
 もしかすると当ページは{メルマガ}方式にして、原則週一回、緊急時は即刻配布という方式を取り入れるかもしれない。
 これまで支援してきてくれた方、大口の支援者などを対象にする。

 報道機関は最近アクセスしてきてないので省く。
 こういう方法をとると、毎日の作業が5分の一に減りそうだ。

 数日間の旅行も可能となる。
 
内容は主たる情報と、タイトルと意訳程度にすれば時間もかからない。
 毎週のメルマガの内容は10個程度とする。

 メールアドレスはご支援いただいた時のアドレスとします。
 ご意見あればメールください。

2013/10/28

 日本シリーズたけなわ。
 世の中平穏なのかも。

 すごく良い本を読んだ。
 {いのちのレッスン} 内藤いずみと米沢慧のホームページを介した書簡集
 内藤いずみさんは在宅ホスピスケア医で日本初と言える、米沢慧氏は評論家であるが、ホスピス問題の草分け的存在。
 文章が上手で感性の鋭い二人の書簡集は素晴らしく読み手を刺激する。
 世界のホスピスの歴史と、日本の立ち遅れ、いまだに終末期を病院に依存する日本の状況。高齢者の終末期の意義、すなわち一人の人間の生の完成期がそこにあり、それを我々は支えるということ。
 そこには、ありがとうという言葉が去りゆく人と支える人の間で往復するという。
 今れ出た赤ちゃん、去りゆく高齢者。対等にその中には生の本質と権利が存在している。
 「いのちのレッスン」 雲母書房

 僕は思うのだけど、このような生命倫理または医療倫理の分野にも関与する本を読んでいると、パンデミックまたは新型インフルエンザ情報を発することの意義も、自分なりに納得できるようになる。
 上記著者達の知的奥行きは果てしないものがあり、二人の会話の中には、有名な戦場カメラマンであり、日本のホスピス運動の創始者ともいうべき岡村昭彦や国際的にも有名なキューブラー・ロスについても言及している。
 普通の人には一見難しそうに思えるが、読んでみると、人とはこれだけ優しい心を持っているのだ、と感心する。

2013/10/27

 中国が、国内の専門機関を総動員してH7N9鳥インフルエンザの人用ワクチンの開発に成功したと発表した。
 香港大の研究チームも参加している。
 SARSのときのように本土から香港に拡大してきたときに備える必要があるから、中国の研究チームと共同研究しているようだ。

 中国に関してはいろいろと問題点が指摘されるが、13億人の人口を抱えて国をまとめてゆくには指導者も相当なエネルギーと才能が必要となる。
 SARSで世界にウイルスを拡大させて中国の汚点は歴史に刻まれているが、もはや世界的大国として米国と並び始めた中国は、パンデミックの震源地となるわけにはいかない。
 H7N9鳥インフルエンザ研究に関して、この4月以降、相当の研究発表がなされ、それは世界の頂点に立つ医科学雑誌に掲載されている。

 中国における公衆衛生対策が遅れていることを指摘する専門家や一般人が我が国に多いが、13億人という世界最大の人口を抱え、生活習慣も異なる多くの民族が存在する環境で、国としてまとめてゆくには相当時間がかかるはずだ。

 春からのH7N9鳥インフルエンザ研究で示してきた、莫大な研究結果、そしてそこから得られてきた分析結果は、もし我が国で同様のことが起きた場合、とてもかなうしろものではない。

 我が国でのインフルエンザ研究の多くは、製薬会社と癒着したもので、早期のタミフル投与、重症例には倍量のタミフル投与などとする、海外の専門家達も首をかしげるものが多い。決して、Nature、Scienceクラスの超一流雑誌に論文は出せないし、またNEJM(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン:米国)、Lancet(英国)などの一流の臨床系雑誌にも投稿できるレベルの内容でもない。

 研究費は中国以上に使われているはずだ。

 今年、中国の研究チームの底力が世界に見せつかれたが、その理由は以下の通りと思う。

 ・英語力
 ・研究チームの相互協力体制
 ・政府による積極的支援
 ・米国、ドイツなどとの研究協力
 ・発想力の豊かさ
   他
 こうした事実が報道できない我が国のマスコミは、島国(小国)的発想しか持ちあわせていないせいかもしれない。
 中国からは香港を含めて英字新聞が多数発行され、そのウエブ版も充実している。
 保健省のウエブも英字版が用意され、情報は迅速で詳細である。

 ジャパンも世界のトップ国に仲間入りするためには、大手新聞社の英語ウエブ版(チンケな簡易型ではなく、上等な英語による)、国家機関のウエブ英語版が最低限必要である。
 でもなぜ中国報道の英語ウエブ版の英語は上等なのだろうか、というも思う。

 (バングラデシュの英語版は高級な英文で読むのが大変である)


 サウジ保健省が現地語のウエブで3例のMERSを報告した。
 東部の州とされるが、たぶんリヤドではないかと思う。

 3名の中高齢者であるが、1人は患者から感染。
 1人は医療担当者。当然患者から感染したはずだ。
 もう1人の感染源は記されてない。

 サウジの情報は非常に怪しい。
 保健省から発表されるものは正しい事例であろうが、他にどの程度の感染者がでているのか、疫学的調査が行われているのだろうか。
 リヤドの病院の入院者が中心的に報告されているが、他の医療機関ではどうなっているのだろうか?



2013/10/26
2013/10/25

 現在のところ、特記すべき情報はない。

2013/10/24

 
予想通り、中国でH7N9鳥インフルエンザ感染者が増えだしているようだ。
 浙江省でこの秋に入ってから2例目の感染者が確認された。

 10月15日に2カ月ぶりに同省紹興市(しょうこうし)で35歳男性が発病との報告があり、昨日はやはり同省の嘉興市(かこし)で67歳男性の発病が報告された。
 場所は異なっており、浙江省内ではウイルス感染した家きん(鶏)が複数以上の地域にいることが示されている。
 これらが市場内であるとしたなら、感染家禽が多くの市場に出荷されている可能性がある。

 ウイルスが春と同じ性状なのかが問題であるが、現在のところ、周辺での感染が広がっている様子はないようだ。

 しかしウイルスがどの動物に潜んでいるのか不明である。
 また野鳥に感染しているかが気になる。春の調査では中国内の野鳥ではウイルスは発見されていない。

 家きん、鳥に感染しても弱毒性ゆえにほとんど症状は出さないから、ウイルスの拡大を確認するのは厄介だ。
 
 家禽産物または他の産物にウイルスが汚染して、中国から国外に運ばれる可能性もあり得る。

 さらに3例目、4例目の感染者が出てくると本格的に厄介である。
 現在、中国ではH3N2インフルエンザが出始めている。
 初期の鑑別が難しい。
 大丈夫かなぁ?
 それは香港の専門家もいっているが。

 2013-10-22  中国南部のインフルエンザ様疾患発生状況
 H3N2が多い(ピンク色)
 

 中国インフルエンザセンター

2013/10/23

 
カンボジアで少女がH5N1鳥インフルエンザに感染したことが発表された。
 本年度21人目である。状態は安定しているが、これにしても今年度は多い。

 これまで多かったエジプトからの発生者報告は妙に極めて少ない。
 発生してないのか、把握、報告がなされてないのか?

 カンボジアでの感染源は死亡した鶏とされ、今回の少女も死亡した鶏の調理を手伝ったことが原因とされている。
 (そういえば日本の農水省筋では感染した鶏を食べても心配ないというようなコメントを、業界保護の立場から発表していたなぁ。それをニュージーランドの報道機関は揶揄していた)。
 でもなぜ同国では小児での感染報告が圧倒的に多いのか?7割前後。

 参考までにカンボジアにおけるこれまでの検査で確認された感染者数を記すと、以下の通りとなる。

2005 – 4 cases                     2010 – 1 case

2006 – 2 cases                     2011 – 8 cases

2007 – 1 case                       2012 - 3 cases

2008 – 1 case                       2013 – 21 cases

2009 – 1 case                      

 寒くなって、地球上空では、H5N1、H7N9、MERSコロナウイルスの縄張り争いが激化しているのだろうか?



2013/10/22

 
当ページのアクセス数が減っていることからも分かるが、世間一般は、新型インフルエンザ、パンデミックに対する情報は求めていない。
 マスコミも報じていないせいも大きいかもしれない。

 よって7月に発行した岩波のブックレットもそれほどでていないようだ。

 いっそ、しばらく休止しようかとも思いたくなる。
 しかし…、H7N9もMERSもいつ芽を吹き出すか分からない。また他のウイルスも同じかもしれない。

 2009年4月末の豚インフルエンザ勃発がそうだった。

 ウォッチャーは絶えず櫓に上っているしかないのだろうか。

 2009年4月22日、国内で最初に豚インフルエンザのパンデミックの可能性を当ウエブで報じたが、それは突然のことだった。
 それ以来僕はてんてこ舞いの日々を半年間過ごすことになった。
 日に10時間の情報収集、2時間の電話取材、月数回の講演会で津軽海峡超え。
 再びこのような日々を送る自信があるか???

 2009年4月22日の情報集の一部を抜き出す。パンデミック情報の最初である。
 パンデミックはこのようにして、ある日突然やってくるのだ。
 

New Strain of Swine Flu Investigated Washington Post  (米国、ワシントンポスト) 新型ブタインフルエンザウイルスが調査中
 先月末にサンジエゴ周辺で新規ブタインフルエンザが2人に感染した異常な事例を、公衆衛生当局で調査中である。
 これら2例はほぼ同時に小児で発生したが、両例ともブタとの接触もなく、またお互いに出会ったこともなく、パンデミック・インフルエンザが発生した兆候がある可能性が危惧されている。
 アトランタのCDCで50人以上の科学者と疫学専門家が株を分析中で、南部カリフォルニアでは数十人の公衆衛生研究者達が発病した小児と接触した人々の中から、さらなる発病者がいないか調査中である。
 「これがパンデミックの始まりである可能性は低いと考えているが、我々は全ての可能性を除外すべく慎重に調査している」、とCDCのインフルエンザ部局の疫学専門家であるリン・フィネリ氏が語っている。
 10歳のサンジエゴ郡の少年もインペリアル郡の9歳少女も、症状は重くはなかた。病院でインフルエンザ検査のために咽頭拭い液を採取したが、株が同定出来なかったため、CDCへ検体が送られた。

ウイルスの遺伝子分析では、遺伝子の再集合という希な現象が起きていたようだ。すなわち2種類のウイルスが同一細胞に感染し、両ウイルスの遺伝子組み換えが起きた。8本の遺伝子鎖のうち6本が北米で感染を繰り返しているブタインフルエンザの遺伝子で、2本がユーラシア大陸のウイルス由来であった。

Human swine flu cases with unique strain raise concern CIDRAP (米国、ミネソタ大学感染症センター) 新規ブタインフルエンザ発病事例が懸念
 カリフォルニアで、ブタに接触既往がない小児2人が、新型ブタインフルエンザウイルスに感染し、発病したことが米国CDCから本日発表され、ウイルスが人人感染を起こした可能性が懸念されている。

 1人はサンジアゴ郡の10歳少年で、もう1人は隣接するインペリアル郡の9歳少女である。しかし両者は全く無関係であることが、本日発行されたCDCの報告レポートである”MMWR Dispatch”で伝えられている。
 「両者から分離されたウイルス遺伝子は極めて類似しており、古い抗インフルエンザ薬のアマンアジンやリマンタジンに耐性で、これまでブタや人で見つかったことがない、特異的遺伝子が含まれている」と、CDC報告では伝えている。

 2発病者共、ブタに接触した既往がないことから、他の感染者からウイルス感染を受けた可能性が高く、CDCでは医師に、カリフォルニアの上記2郡に最近いた人々、またはブタに接触したい人々の”ブタインフルエンザ”発病について注意を喚起している。

 CDCは2005年12月から2009年1月まで12人のブタインフルエンザ発病者の報告を受けているという。それまでは1,2年に1人の発病者であったことから考えると、ブタインフルエンザ発病者が増加してきている。これらの例で人人感染が起きはしなかったが、全例とも十分に調査される必要があると、CDCでは言っている。

3月に発病

 10歳少年は3月30日に発熱、咳、および嘔吐を呈した。少年は近くの医療機関を受診し、対症的治療を受け、約1週間で治癒した。少年は今季インフルエンザワクチンの接種は受けていなかった。本人と家族の話では、ブタとの接触は一切なかったという。
 医療機関における初期の検査では、A型インフルエンザが示唆されたが、H1N1、H3N2、およびH5N1ウイルスはさらなる詳細検査で陰性だった。サンプルは4月14日にCDCに送られ、ウイルスがブタインフルエンザA/H1N1であることが確認された。
 少年の母親は4月初旬に無熱ではあったが、呼吸器症状を呈したとされ、8歳の弟は4月14日に発熱と咳を呈したが、ウイルス検査は受けていない。

 他の事例は、4月17日にCDCにサンジアゴの海軍健康研究センターから同定不可能A型インフルエンザウイルスとして送られてきた。CDCでは1例目と同じように、ブタインフルエンザウイルスA/H1N1であることを同日確認した。
 この検体の事例である9歳少女は、発熱と咳で3月28日発病したと報告書は伝えている。少女は医療機関の外来で抗生物質と抗ヒスタミン剤で治療を受け、偶発的に改善したとされる。
 報告書によると、少女は発病4週間前にブタ展示会(フェア)に出かけたが、ブタは見なかったという。そのほかブタと接触する機会もなかったとされる。
 少女の従姉の13歳少女(同居している)も、少女が発病する3日前にインフルエンザ様症状を呈していたとされる。さらに13歳兄も4月1日に同様にインフルエンザ様症状を呈していたと、CDCの報告書では伝えている。しかし両者ともウイルス検査は受けていない。
 これまで2人の発病小児の間には何等接点はなく、この新規ウイルスによる発病者の報告もないと、報告書では伝えている。
 現在、郡とCDCが接触者等の調査を行っている。

 新遺伝子配列を確認

 2人の患者から分離されたウイルスは互いに類似している。そしてヘマグルチニン遺伝子を含めて、遺伝子の大多数は1999年以来米国内で感染を起こしているブタインフルエンザウイルスの遺伝子と類似している。
 しかし、ニューラミニダーゼ(NA)と器質蛋白(M)は、ユーラシア・ブタインフルエンザウイルスの遺伝子に類似している。

 「この遺伝子配列は、これまでブタや人から分離された(ブタ)ウイルスでは認められたことはなかった」、と報告書では伝えている。

 これら分離ウイルスがニューラミニダーゼ阻害薬(タミフルやリレンザ)に感受性があるか分析中とされる。

 CDCは、以下の条件に該当する人々がインフルエンザ様症状を呈した場合、季節性インフルエンザだけでなく、動物由来インフルエンザも考慮すべきと、医師達に注意を促している。
 インフルエンザ様症状を呈した人で:
  ・サンジエゴまたはインペリアル郡に住んでいたか、訪ねた人
  ・1週間以内に両郡で発病した患者に接触した人

 印刷用ファイル


2013/10/21

 NHKともあろうメディアが…

かぜ予防にネット活用 進化する流行予測 NHK

 
ネットに広がるビッグデータを使って、風邪が流行っているか否かを伝えるネットサービスがある。
 色々な検索用語でネット検索してネットを渡り歩くのは通例であるが、その検索用語の中から、咳、発熱、風邪、等の検索語を抽出し、その多さから風邪の流行を把握するもの、さらには全国の薬局で買われている風邪関係の薬の量から風邪の流行程度を判断するというものである。

 しかし流行を予測するものではない。
 Googleのサービスが良い例であるが、インフルエンザ・トレンドとされていて、あくまでもインフルエンザの流行程度をビッグデータから判断している。これはかってNATUREにも論文として掲載された優れものであるが、あくまでも流行予測ではなく、流行の軌跡をシミュレートしているだけである。
 インフルトレンド 

 NHKのタイトルと内容は、流行予測などと極めて幼稚な間違いを犯している。
 地震が起きている最中に、ネットにアクセスする検索用語の種類から、今地震が起きていることは知ることはできるが、これから起きるかどうかの予測は、どんなプログラムを駆使してもできない。

 番組を作製しているディレクターの未熟さがうかがい知れる。
 恥ずかしい番組内容である。

 こんな番組を放送すると新型インフルエンザも流行予測がこのようにできると思う視聴者が出るかもしれない。
 しかしだ。その場合、ネットでの検索用語は、呼吸困難、発熱持続、突然死、隔離、病院受信、インフルエンザ情報、新型インフルエンザ、嘔吐、下痢、等の言葉かもしれない。このような検索用語が多数占めていると、それはまさしく新型インフルエンザ流行中ということになる。予測ではない。
 

 今、風邪が流行っているかどうかは周辺をみればわかるし、そうした情報を出すのは地方の保健所の役割でもある。 
 予測は全く別物である。


2013/10/20


 サウジアラビアの首都リヤドで2名のSARSが報告された。
 2名ともリヤドから最近出たことはないとされる。
 重体でICUで治療されている。

 サウジアラビア保健省のウエブサイト(現地語)で発表されているが、英語版での発表は遅れている。
 WHOへの報告がないのか、それともWHOの確認が遅れているのか、同機関からの発表は遅いようだ。

 サウジアラビアでの実態は不明だ。
 大巡礼は13日から始まり18日に終わった(現地時間)。
 MERSコロナウイルスは世界に広がるのだろうか?
 広がったとしても確認は遅れるかもしれない。

 ウイルスは空を飛ぶように広がる。
 目には見えない。
 ウイルスを身に着けた人は、無症状からインフルエンザ様症状まで様々だ。
 各国の検疫は緊張しているはずだ。

 情報は我が国の地方保健行政機関、医療機関い十分伝えられているのだろうか?
 報道機関を見る限り皆無のようだ。

 公衆衛生危機は、災害と同レベルの社会的危機だ。
 想定外の出来事としてある時、突然発生するわけではない。
 多くの情報から前もって予知することは可能なのだ。


 できるだけ時間を作って本を読むようにしているが、久しぶりに一気に読んでしまった本。
  「うつに非ず」 講談社
 
著者は大学同期で、精神科医で、精神病理学、文化人類学、ノンフィクション作家である野田正彰であるが、学園紛争時代からの理論派闘士で、卒業後は東大精神科に入り、東大紛争にも関わった、体制に対していつも批判家でありつづけた。特に医療と製薬企業の結びつき、患者をないがしろにした医療の実態、さらには海外に取材した文化人類学的研究。多くの著作があるが、特に精神科医療における学会批判と学会の頂点で牛耳る教授たち、さらにそこに関与する製薬企業、厚労省の実態を抉り出した調査報告書にも匹敵する多くの書物。
 東日本大地震、福島原発事故における意味の薄い「こころのケア」の実態。要するに被害者たちを薬漬けにしているだけの犯罪的行為を摘発する。本当に必要なのは何かを記す。
 1960年以降の日本精神科医療の批判者でありつづけた著者は、この平易に書かれた本の中で、いかに患者に、さらには人類にやさしい心の持ち主かが感じ取れる。
 大多数のうつ病は自然経過で治癒するのに、早期受診を勧められた人々は、精神科で大量の薬を投与され、そして泥沼にはまってゆく日本の実態。

 ”うつは心のかぜ”とのキャッチフレーズが大企業を背景に行政と精神科医によって提唱され、多くの人々が患者化されている現状の日本を解き明かしている。
 ”うつは早めに病院へ”との行政や医学会の呼びかけが始まっても、自殺の数は一向に減らず、しかし新型抗うつ剤の投薬量はうなぎのぼりに増えている。
 彼はうつ病なるものの多くは自然治癒すると語る。
 自然治癒までの人間的苦闘をいかに支えるのが精神科医であるはずなのに、精神病理学などの基本的精神科学をマスターしていない大学教授を筆頭とする現代の精神科医の多くは、患者の話を聞かずに、横を向いたままパソコン画面で問診票をチェックして、唐突に”うつですね”と診断し、処方する実態。この病根は深いと説く。
 精神科医としても文化人類学者としても優秀である。

 学生時代の同期であることとともに、内容が国内外の”新型インフルエンザ対策”にも通じることが多いので、大変参考になった。
 { 新型インフルエンザH7N9には倍量のタミフルを投与という、日本感染症学会の提言は、海外の専門家達から否定された(本年5月)。感染症学会の提言をいち早く報道したのは朝日新聞であった。海外の報道機関や通信社は取り上げなかった。
 この背景には製薬企業がからんでいるのは明白であった。製薬企業、御用学者、大手新聞という構図は、いつも日本の定番である。}

2013/10/18

 
カタールで唐突にMERS発病者が報告された。
 国外にでたこともなく、また発病者との接触既往もないとされる。

 
MERSコロナウイルスはどこにいて、どのように人に感染しているのだろうか?
 それは中東だけに限られているのだろうか?

 中国のH7N9鳥インフルエンザも状況は似ている。
 鶏にウイルスはいるのだろうが、感染している鶏は識別できていない。
 あるとき、唐突に感染者が報告される。重体となることが多い。

 これらのウイルスがどこを彷徨っているのか分からないから怖い。
 またそうした怖さを認識していない社会も怖い。


2013/10/16

 
中国浙江省でH7N9鳥インフルエンザ感染者が確認された。
 35歳会社員で重体ということしか分かっていない。
 浙江省としては4月末以来2人目であるが、寒くなってきてウイルスの活動が活発化しだしてきている可能性がある。
 
予想していた通りではあるが、このウイルスが鳥から人だけの感染能力しか保有していないのか、それとも春よりも進化(変異)していて、感染宿主を人にまで拡大してきているのかは不明。

 今後考えられるシナリオ。下にゆくほど悲観的。

 ・感染者の報告は散発的に続くが、対数的には増加してゆかない。(鳥からの感染)
 ・他地域でも感染者が報告され、感染者数は増えだすが、人人感染の予兆はない。
 ・感染者周辺での感染者が増えだす(人人感染)。
 ・日本を含めて中国外で感染者の報告が相次ぐ。(感染源は鳥としても、その感染源が確認されないまま)。

 
鳥からの感染であろうとされているが、その鳥自体が無症状であるから、感染鳥が中国外に広がっていても、実際に人が感染し、そこでウイルスが同定されるまで、ウイルスの拡大が起きていることが認識されない。

 日本国内でインフルエンザ様症状で感染者が把握されても、H7N9鳥インフルエンザである可能性が疑われない限り、診断はつけられない。

 ・インフルエンザ迅速診断キットでの陽性率は高くないとも言われる。
 ・タミフルに対して2割ほどの感染者が効果を示さないという報告もある。

 本音でトークだから、気になることを吐こう。
 
MERSがメッカ大巡礼後世界に持ち帰られる。
 中国のH7N9鳥インフルエンザが、感染源不明なまま日本、または周辺国に広がる。
 すべては初期がインフルエンザ症状。
 初期の鑑別は難しい。多くが死亡する可能性がある。
 
 さらにMERSコロナウイルスの人への感染能力が高まっていて、同時にH7N9ウイルスも人人感染を起こし始めたら、これはダブルパンデミックの予兆となる。
 最悪のシナリオであるが、確率は数パーセント以上ある。


2013/10/15

 サウジアラビアでのメッカ大巡礼が始まった。
 MERS警戒のため、例年の三分の一の参加者数200万人に抑えられているようだ。高齢者や小児は参加禁止(ビザがおりない)、また各国政府も感染リスクの高い人々には参加を見合わせるべき注意、そしてMERSに関する情報を徹底していた。

 問題は参加者が帰国後にウイルスを持ち帰らないかということであるが、各国とも巡礼者の帰国時の健康チェックは厳しいようだ。

2013/10/12

 とくになし

2013/10/10

 久しぶりにサウジアラビア保健省がウエブでMERS2例を報告。いずれも首都リヤドであるが死亡している。
 詳細は不明。

 サウジアラビア保健省からは、重症例または死亡例しか報告されないが、情報量が希薄、そして内容が不鮮明である状態は、以前よりもさらに悪化している。

 どちらにしても、MERSコロナウイルスがどの程度広がっているかは、結果を見なければ分からないということだろうか。
 真実はアラーのみ知っている?


2013/10/09

 インドネシアでH5N1鳥インフルエンザで死者が出たようだ。
 かっては感染者が多かった同国であるが、今年度は2例目となっている。
 しかし致死率は異常に高く、83%となっている。

 バリ島でTPP会議が開かれているが、大丈夫だろうな?

2013/10/07


 月曜日。

 欧米は週末なのもあって、特に話題はない。

2013/10/06

 特に状況に変わりはないもよう。

2013/10/05

 
北海道の気温は急激に低下している。
 朝の寒さが感じられるようになった。

 
情報が非常に少なくなってきていると、チェックする側も気が緩んでくる。

 危険な予兆を示す情報は突然出てくるから怖い。


 札幌ではクマが郊外の公園に現れているようだ。
 子熊が射殺された。
 まだ親熊と子熊がいるようだ。
 いずれも射殺されるのだろうか。
 家族そろって冬眠のための餌を探して人里に現れ、殺されてしまう。

 川を必死に遡上し、産卵後にはカラスたちの餌になる、鱗のはげた鮭の群れにも、一抹の悲哀を感じるが、そこには自然の摂理の範囲内での必死の生きざまを感じる。
 でも親子そろって銃で撃たれる熊たちは、自然の摂理の範囲内での死ではない?
 彼らはこの秋に一家そろって死ぬなどとは思ってもいなかったに違いない。

 パンデミックもいつ人の世界で大災害を起こすか分からない。
 歴史を振り返ると、周期的にパンデミックは起き、世界で数百万人から数千万人が死んでいる。

 ある人が言っているが、パンデミックや災害などで人口調節が行われて来ているんだから、パンデミックが起きたら素直に死ぬしかない。
 こうした考え方に妥当性があるとしたなら、パンデミックも自然の摂理の範囲内ということになるのだろうか。

 あまり眠れなかったせいか、眠い土曜日の朝となっている。

2013/10/04

 特にない。
 今年は近くの川を遡上するサケの姿が少ないような?

2013/10/02


 メッカ大巡礼は10月13日~18日の予定。
 9月17日から巡礼者たちがサウジアラビア国内に入国し始めているようだ。
 約300万人がサウジ国外からメッカに集まるとされる。

 カナダ保健省がメッカへ旅行予定者に対してMERS注意報を出している。
 イスラム教徒の宗教的重要行事であるが、サウジアラビア政府には大巡礼を主管する省庁があり、MERS対策を早期からWHOの協力のもとに行っている。

 MERSコロナウイルスの感染状況は未だ不明確である。
 動物からの感染、人人感染などが混じって流行していると推定されている。

 詳細はOPINION PAGEのCIDRAPの論説が詳しい。
 要するに誰にも明快な答えはないが、たぶん、現状ではパンデミックは起きないのではないかという希望的観測となる。
 もちろんその逆の意見もある。

 MERSに関して、ロイターやAP通信などの海外通信社からの情報発信が少ない。
 現時点でパンデミックを起こす危険性が低いとのWHOの見解などから、重要な情報と捉えてないのかもしれない。
 そうした中、米国のミネソタ大学感染症情報センター(CIDRAP)からの情報発信は重要である。
 同センター長のオステルホルム教授は米国公衆衛生の中心的存在であるが、MERSコロナウイルスの危険性、およびH7N9鳥インフルエンザウイルスの危険性を主張する世界の代表的専門家である。


2013/10/01 

 なんとか体調も回復。

 それにしても気温の低下具合は急激だ。

 中国のH7N9鳥インフルエンザに関する情報はない。

 MERSに関してはサウジ保健省から新規例が発表されているが、その内容に関しては不明な点も多く、正確な発生数は掴みずらい。

 サウジアラビアとドイツの研究チームが、サウジ東部地域の小児と成人の血液で、MERSコロナウイルスに対する抗体の有無を調べた。小児は2010年5月から2011年11月までの期間、成人は2012年12月。
 MERSコロナウイルスに対する抗体は検出されなく、この期間にはMERSウイルスは住民に感染していた可能性はないことが示唆された。
 最近無症状感染者が見つかってきていることから考えると、MERSコロナウイルスは2013年に入ってから流行しだしているようだ。

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